JP2010107577A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010107577A
JP2010107577A JP2008276985A JP2008276985A JP2010107577A JP 2010107577 A JP2010107577 A JP 2010107577A JP 2008276985 A JP2008276985 A JP 2008276985A JP 2008276985 A JP2008276985 A JP 2008276985A JP 2010107577 A JP2010107577 A JP 2010107577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
paper
heater
width
heating resistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008276985A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5473293B2 (ja
Inventor
Koichi Kitashiro
剛一 北代
Daisuke Miyagawa
大輔 宮川
Noriyuki Ito
紀之 伊藤
Takahiro Uchiyama
高広 内山
Hisashi Nakahara
久司 中原
Yasuharu Uchiyama
康治 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008276985A priority Critical patent/JP5473293B2/ja
Priority to US12/607,007 priority patent/US9244401B2/en
Publication of JP2010107577A publication Critical patent/JP2010107577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5473293B2 publication Critical patent/JP5473293B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/2042Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the axial heat partition

Abstract

【課題】 印刷可能な最大幅の記録紙の定着性を満足し、かつ、印刷可能な最大幅に次ぐ幅の記録紙を片寄せ通紙した場合の非通紙部の過昇温を抑制した画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ヒータの発熱抵抗体の全長を印刷可能な最大幅よりも長くし、発熱抵抗体の端部領域の単位長さあたりの電気抵抗を、中央領域より小さくする。また、印刷可能な最大幅の記録紙の側端の位置が端部領域にあり、それに次ぐ幅の記録紙を片寄せした場合の寄せた側でない側端の位置が中央領域にあるように、中央領域と端部領域の境界の位置を設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上に発熱抵抗体を有するヒータと、ヒータと接触しつつ回転する定着フィルムと、を有し、定着フィルムを介したヒータの熱で記録紙上のトナー画像を記録紙に加熱定着する定着部を有する画像形成装置に関する。
電子写真式の複写機やプリンタに搭載する定着部として、セラミックス製の基板上に発熱抵抗体を有するヒータと、このヒータに接触しつつ移動する可撓性部材であるフィルムと、フィルムを介してヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を有するフィルム方式の定着部が知られている。
フィルム方式の定着部は、未定着トナー画像を担持する記録紙を定着部のニップ部で挟持搬送し加熱することで、記録紙上の画像を記録紙に加熱定着するものである。この定着部は、ヒータに通電を開始してから定着可能温度に達するまでの時間が短い。従って、この定着部を搭載するプリンタは、プリンタ指令の入力後、一枚目の画像を出力するまでの時間(FPOT:First PrintOut Time)が短く、また、プリント指令を待つ待機中の消費電力が少ないというメリットがある。
フィルム方式の定着部を備えた画像形成装置において、印刷可能な記録紙の最大幅よりも幅の小さいはがき等の小サイズ紙を印刷する場合、フィルム方式の定着部は、ヒータの記録紙が通過しない領域(非通紙領域)が昇温し(いわゆる、非通紙部昇温)、過度に昇温した場合、フィルムや加圧ローラにダメージを与えるという課題がある。それに対して、特許文献1は、ヒータ長手方向において、単位長さ当たりの発熱量の大小関係をニップ幅の大小関係と逆の関係にすると、小サイズ紙を通紙した場合の非通紙部昇温に効果があることを開示している。
特開平4−237084号公報
ところで、国、地域によって様々なサイズの定型紙が存在する。例えば、北米圏などでは、LTRサイズ紙(約8.5×11インチ≒216×279mm)が多く流通しており、印刷可能な記録紙の最大幅をLTRサイズ紙に設定した画像形成装置がよく知られている。一方、欧州圏、アジア圏などでは、LTRサイズ紙より幅の小さいA4(210×297mm)サイズ紙が多く流通している。そこで、各国に供給する画像形成装置を共通化し、コストダウンを図るといった理由で、北米圏などで使用されているLTRサイズ紙を印刷可能な最大幅とする画像形成装置を、欧州圏、アジア圏などでもそのまま使用している。
しかしながら、昨今、省エネ化のために定着部の低熱容量化、断熱化が図られ、また、印刷スピードアップのために定着温度が高くなってきているため、LTRサイズ紙を印刷可能な最大幅に設定された画像形成装置でA4サイズ紙を使用する場合でも、非通紙領域の温度が上昇する。その中でも特に、後述する、給紙カセットの記録紙位置規制部材をLTRサイズ紙幅に広げた状態でA4サイズ紙を片側に寄せて通紙する、いわゆる片寄せ通紙の場合が最も非通紙部昇温が厳しく、フィルムや加圧ローラにダメージを与えることが懸念される。
以下に、片寄せ通紙について説明する。ユーザーが給紙カセットに紙をセットする場合、対向する2つの記録紙位置規制部材を紙サイズに合わせてセットし、紙の幅方向の両側端を規制する。そのように、紙の幅方向の位置を規制することで、紙の適切な位置に画像が形成されることになる。
図12は、ヒータと紙の長手方向の位置関係を示す図である。
A4サイズ紙を印刷する場合には、ユーザーが記録紙位置規制部材をA4サイズの位置にセットし、P2の位置に規制する。それにより、紙の幅方向の位置が規制され、A4サイズ紙の紙端は、LTRサイズ紙P1と比較して、約3mm中央寄りの位置を通過する。この場合もヒータの非通紙領域は若干昇温するが、ヒータの非通紙領域が小サイズ紙を通紙する場合と比較し小さいため、フィルム、加圧ローラにダメージを与えるほどの過度の昇温は発生しない。
しかし、ユーザーがA4サイズ紙を印刷する際に、P3、P4に示すように、記録紙位置規制部材をLTRサイズ紙の位置に誤ってセットし、さらに紙の側端を2つの記録紙位置規制部材のどちらか一方に突き当てた状態で通紙した場合、ヒータの非通紙部領域が大きくなり、著しく昇温しやすくなる。
それを防止するために、非通紙領域の発熱抵抗体の長さを短くすることで非通紙部昇温を低減することが考えられるが、短くしすぎると、逆にLTRサイズ紙の端部の定着性が悪化してしまう可能性がある。また、記録紙の搬送速度を遅くする、印刷する紙の間隔(紙間)を大きくすることで、非通紙部昇温を低減することも可能であるが、印刷速度が落ちるため、A4サイズ紙を多く使用する欧州圏、アジア圏などにおいて、利便性を損なうことになってしまう。
以上の例では、LTRサイズ紙を印刷可能な最大幅の定型紙に設定した画像形成装置について述べた。しかし、印刷可能な最大幅の定型紙をLTRサイズ紙以外に設定した画像形成装置についても同様のことが言える。例えば、通紙可能な最大紙幅を欧州圏等で使用されるA3サイズ紙(297×420mm)の幅に設定された画像形成装置において、北米圏で使用されるLedgerサイズ紙(11×17インチ≒279×432mm)を印刷する場合である。
そこで、本発明の目的は、印刷可能な最大幅の記録紙の定着性を落とすことなく、印刷可能な最大幅の記録紙に次ぐ幅の紙を片寄せ通紙した際におこる非通紙領域の過昇温を抑制した画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明は、記録紙にトナー像を形成する画像形成部と、記録紙の搬送方向に対して垂直な方向に移動可能な記録紙位置規制部材を有する給紙部と、基板上に発熱抵抗体を有するヒータと前記ヒータと接触しつつ回転する定着フィルムとを有し前記定着フィルムを介した前記ヒータの熱で記録紙上のトナー画像を記録紙に加熱定着する定着部と、を有する画像形成装置において、前記発熱抵抗体の記録紙搬送方向に対して垂直な方向の長さは、前記装置に使用可能な定型サイズの記録紙のうち最大の幅を有する第1サイズの記録紙の幅よりも長く、前記発熱抵抗体の単位長さの抵抗値は中央部領域より端部領域のほうが小さくなっており、この抵抗値が変わる境界位置が、定型サイズの記録紙のうち前記第1サイズの記録紙の次に幅が広い第2サイズの記録紙の一方の端部を、前記記録紙位置規制部材を最も広げた状態で前記記録紙位置規制部材に沿わせた場合の前記第2サイズの記録紙の他方の端部と前記第1サイズの記録紙の端部の間の領域内にあることを特徴とする。
本発明によれば、印刷可能な最大幅の記録紙に次ぐ幅の記録紙を片寄せ通紙した場合の加熱体の過昇温を抑制し、印刷可能な最大幅の記録紙に対しては画像の好適な定着性が得られる画像形成装置を提供することができる。
(実施例1)
(1)画像形成装置
図11は画像形成装置の一例の構成模型図である。この画像形成装置は、電子写真記録技術を利用したレーザービームプリンタである。
1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)であり、矢印方向に所定の周速度をもって回転される。この感光体ドラム1は、OPC、アモルファスシリコン等の感光材料をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基板上に形成して構成されている。
回転中の感光ドラム1の外周面(表面)は帯電手段としての帯電ローラ2によって一様に帯電される。次に、感光体ドラム1の一様帯電面に対して、画像露光手段としてのレーザービームスキャナ3から出力される画像情報に対応して変調されたレーザー光Lによる走査露光がなされる。これにより感光体ドラム1表面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置4によりトナー(現像剤)によってトナー像として現像(可視化)される。
一方、被加熱材としての記録紙Pは給送カセット5から給送ローラ6によって一枚ずつ分離給送され、レジストローラ7に送られる。そのレジストローラ7によって記録紙Pは感光体ドラム1表面に形成されたトナー画像と同期を取られ、シートパス8aを通じて感光体ドラム1と転写ローラ9とで形成される転写ニップ部Tに導入される。すなわち、感光体ドラム1表面のトナー像の先端部が転写ニップ部Tに到達したとき、記録紙Pの先端部もちょうど転写ニップ部Tに到達するタイミングとなるようにレジストローラ7により記録紙Pの搬送が制御される。
転写ニップ部Tに導入された記録紙Pはこの転写ニップ部Tで挟持搬送され、その間、転写ローラ9には不図示の転写バイアス印加電源からトナーと逆極性の転写バイアスが印加される。感光体ドラム1表面のトナー像はその転写バイアスの作用によって記録紙P面に静電的に転写される。上述した感光体ドラム、帯電ローラ、レーザービームスキャナ、現像装置、転写ローラ等が、記録紙にトナー像を形成する画像形成部に相当する。
転写ニップ部Tにおいてトナー像の転写を受けた記録紙Pは感光体ドラム1表面から分離されてシートパス8bを通って定着部11へ搬送される。そしてその定着部11によってトナー像は記録紙P面上に加熱定着される。定着器11を出た記録紙Pはシートパス8c側に進路案内されて排出口13から排出トレイ14上に排出される。
トナー像の転写後、感光体ドラム1表面はクリーニング装置10により転写残トナーや紙粉等の除去を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供される。
給送カセット(給紙部)5は、記録紙の搬送方向に対して垂直な方向に移動可能な記録紙位置規制部材(図1の番号51、52参照)を有する。記録紙Pのサイズに応じて記録紙位置規制部材を移動させ、記録紙の搬送方向と平行な両側端を規制することで、サイズの異なる記録紙Pを給送カセット5から中央搬送基準で送り出すことができる。ここで、中央搬送基準とは記録紙Pの搬送方向と平行する両側端の中心を基準として記録紙Pを搬送する搬送形態をいう。
(2)定着部
図3は定着部11の一例の横断面模型図である。図4は定着部11の縦断面模型図である。図5は定着部11を記録紙導入側から見た図である。
以下の説明において、定着部又はその定着部を構成している部材に関し、長手方向とは記録紙の面において記録紙搬送方向と直交する方向である。短手方向とは記録紙の面において記録紙搬送方向と平行な方向である。長さとは長手方向の寸法である。幅とは短手方向の寸法である。また、記録紙に関し、幅方向とは記録紙の面において記録紙搬送方向と直交する方向である。また、幅方向は定着部又はその定着部を構成している部材の長手方向でもある。幅とは記録紙の幅方向の寸法である。
本実施例に示す定着部11は、加熱体としてのセラミックヒータ23と、可撓性部材としての定着フィルム22と、ガイド部材としてのステー21と、加圧部材としての加圧ローラ24と、を有する。ステー21と、フィルム22と、ヒータ23と、加圧ローラ24は、何れも長手方向に細長い部材である。
ステー21は耐熱性及び剛性を有する所定の材料を用いて縦断面樋型形状に形成して
ある。ステー21にはヒータ23を保持させている。フィルム22は耐熱性フィルムによりエンドレス(筒状)に形成してある。そしてそのフィルム22はステー21に外嵌されている。フィルム22の内周長とステー21の外周長はフィルム22の方を例えば3mm程度大きくしてある。従ってフィルム22は周長に余裕を持ってステー21に外嵌させてある。フィルム22の内周面とステー21の外周面との間には潤滑剤(不図示)を介在させてある。これによってステー21の外周面と接触しながら回転するフィルム22の摺動抵抗を低下させている。潤滑剤としてはフッ素樹脂PTFEで増稠したPFPE(パーフロロポリエーテル)グリスを使用している。各部材について更に詳しく説明する。
1)定着フィルム
フィルム22において、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上に設定してある。フィルム22の材料として、耐熱性のあるPTFE、PFA、FEP等の単層フィルム、或いはポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等のフィルムの外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングした複合層フィルムを使用できる。本実施例では、膜厚約50μmのポリイミドフィルムの外周表面にPTFEをコーティングしたものをフィルム22として用いた。フィルム22の外径は18mmとした。
2)ステー
ステー21は、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PPS、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との複合材料等により構成できる。本実施例では、液晶ポリマーを用い、液晶ポリマーを金型に射出し、成形することで、横断面半円形樋型形状に形成してある。このステー21は長手方向の両端部が定着部11の不図示の側板対に保持されている。ステー21の加圧ローラ24側の下面には長手方向に沿って凹字形状の溝21aが設けられ、その溝21aによってヒータ23を保持している。
3)加圧ローラ
加圧ローラ24は、芯金24aと、その芯金24aの周囲に設けられている弾性体層24bと、その弾性体層24bの周囲に設けられている最外層の離形層24cと、を有する。その加圧ローラ24は、芯金24aの長手方向の両端部が定着部11の側板対に軸受41L・41Rを介して回転自在に保持されている。本実施例では、芯金24aはアルミニウムを、弾性体層24bは発泡型のシリコーンゴムを、離形層24cは厚さ約30μmのPFAのチューブを、それぞれ用いた。加圧ローラ24の外径は20mm、弾性体層24bの厚さは3mmとした。そしてフィルム22の下方においてフィルム22と並列に配置された加圧ローラ24は、芯金24a両端部が加圧バネ等の加圧手段によってステー21側に加圧されている。これにより、加圧ローラ24は、弾性体層24bが加圧バネによる加圧力によって弾性変形し加圧ローラ24の外周面(表面)と加熱体23との間にフィルム22を挟んで記録紙上の未定着トナー画像tの加熱定着に必要な所定幅のニップ部Nを形成する。
4)ヒータ
図1は本実施例に係るヒータ23の一例の正面図である。図2はヒータ23の温度制御系の一例のブロック図である。
本実施例に示すヒータ23は、長手方向に細長い耐熱性・絶縁性・良熱伝導性の基板27を有する。その基板27の表面(ニップ部N側の面)には、基板27の長手方向(以下、基板長手方向と記す)に沿って発熱抵抗体26が形成されているとともに、その発熱抵抗体26と連続させて基板長手方向の両端部に給電用電極29・30が形成されている。また、基板27の表面には、発熱抵抗体26及び電極29・30の一部を覆って保護するように耐熱性オーバーコート層28が形成されている。このように、ヒータは基板上に発熱抵抗体を有する。
基板27は、例えば、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミックス材料が用いられる。本実施例では、基板27として、幅7mm、長さ270mm、厚さ1mmのアルミナ基板を使用している。
発熱抵抗体26は、銀、パラジウム、ガラス粉末(無機結着剤)、有機結着剤を混練して調合したペーストをスクリーン印刷により、基板27表面上に線帯状に形成して得たものである。発熱抵抗体26の材料としては、それ以外にRuO2、Ta2N等の電気抵抗材料をもちいることも可能である。発熱抵抗体の抵抗値は常温(23℃)で20Ωとした。
次に、発熱抵抗体とLTRサイズ紙、A4サイズ紙との長手方向の関係を説明する。ここで、LTRサイズ紙は本実施例における印刷可能な最大幅の紙(装置に使用可能な定型サイズの記録紙のうち最大の幅を有する記録紙(第1サイズの記録紙)である。A4サイズ紙は、定型サイズの記録紙のうち第1サイズの記録紙の次に幅が広い記録紙(第2サイズの記録紙)である。具体的には、本実施例の装置においては用紙を縦方向に通紙するため、LTRサイズ紙の紙幅eは216mm、A4サイズ紙の紙幅fは210mmである。
P1は、紙の幅方向の位置を規制する記録紙位置規制部材51、52をLTRサイズ位置にセットし、それに合わせてセットしたLTRサイズ紙を示している。P2は、記録紙位置規制部材51、52をA4サイズ位置にセットし、それに合わせてセットしたA4サイズ紙を示している。P3は、記録紙位置規制部材51、52をLTRサイズ位置にセットし、記録紙位置規制部材51に側端が突き当たる状態でセットされたA4サイズ紙を示している。P4は、記録紙位置規制部材51、52をLTRサイズ位置にセットし、記録紙位置規制部材52に側端が突き当たる状態でセットされたA4サイズ紙を示している。つまり、P3、P4は片寄せ通紙の状態(定型サイズの記録紙のうち第1サイズの記録紙の次に幅が広い第2サイズの記録紙の一方の端部を、記録紙位置規制部材を最も広げた状態で記録紙位置規制部材に沿わせた場合)を示している。
この発熱抵抗体26の基板長手方向の全長aは220mmである。つまり、発熱抵抗体の記録紙搬送方向に対して垂直な方向の長さは、装置に使用可能な定型サイズの記録紙のうち最大の幅を有する第1サイズの記録紙の幅(LTRサイズ紙幅216mm)よりも長い。この発熱抵抗体26は、基板長手方向の両端に設けられている端部領域26a・26bと、その端部領域26a・26b間に設けられている中央領域26cと、を有する。そして端部領域26a・26bの基板短手方向の幅を、中央領域26cよりも広くし、端部領域26a・26bの単位長さあたりの電気抵抗(抵抗値)dを中央領域26cの単位長さあたりの電気抵抗cより小さくすることで、端部領域26a、26bでの単位長さあたりの発熱量が中央領域26cより小さくなっている。つまり、記発熱抵抗体の単位長さの抵抗値は中央部領域より端部領域のほうが小さくなっている。また、本実施例においては、中央領域26cと端部領域26a、26bの単位長さあたりの電気抵抗の比(d/c)が0.55になるように形成し、端部領域26a、26bの単位長さあたりの発熱量が中央領域26cの55%になるようになっている。
また、中央領域26cの基板長手方向の長さは210mm、端部領域26a、26bはそれぞれ5mmである。つまり、P3の記録紙位置規制部材52側の側端、及び、P4の記録紙位置規制部材51側の側端の位置(発熱抵抗体の長手方向中心からf−e/2の位置)は、中央領域26cであり、P1の両側端の位置(発熱抵抗体の長手方向中心からe/2の位置)は端部領域26a、26bである。言い換えると、中央領域26cと端部領域26a、26bの境界は、P1の両側端より内側で、P3の記録紙位置規制部材52側の側端、及び、P4の記録紙位置規制部材51側の側端の位置より外側に設定されているということである。
このように、単位長さあたりの抵抗値が変わる境界位置が、定型サイズの記録紙のうち第1サイズの記録紙の次に幅が広い第2サイズの記録紙の一方の端部を、記録紙位置規制部材を最も広げた状態で記録紙位置規制部材に沿わせた場合の第2サイズの記録紙の他方の端部と第1サイズの記録紙の端部の間の領域内にある。
電極29・30は銀パラジウムのスクリーン印刷パターンを用いた。オーバーコート層28は、発熱抵抗体26と基板27表面との電気的な絶縁性を確保するとともに、フィルム22の内周面(内面)との摺動性を確保することが主な目的である。本実施例では、オーバーコート層28として厚さ約60μmの耐熱性ガラス層を用いた。
基板27の裏面(ニップ部Nと反対側の面)には、基板長手方向の略中央(小サイズ通紙領域内)に温度検知手段としての検温素子25が設けられている。本実施例では、検温素子として加熱体23から分離した外部当接型のサーミスタを用いている。この外部当接型サーミスタ25は、例えば支持体(不図示)上に断熱層を設けその上にチップサーミスタの素子を固定し、その素子を下側(加熱体裏面側)に向けて所定の加圧力により基板27裏面に当接するような構成をとる。本実施例では、支持体として高耐熱性の液晶ポリマーを、断熱層としてセラミックスペーパーを積層したものを用いた。
このヒータ23は、基板27表面側を下向きにしステー21の溝21aから露呈させた状態に基板27が溝21aに保持固定されている。
(3)定着部の加熱定着動作
加圧ローラ24の芯金24aの端部に設けられている駆動ギア(図4)が定着モータMにより回転駆動されることによって、加圧ローラ24は矢印方向に回転する。この加圧ローラ24の回転によりニップ部Nにおいて加圧ローラ24表面とフィルム22表面との摩擦力によりフィルム22に回転力が作用する。その回転力によりフィルム22はフィルム内面がニップ部Nにおいてヒータ23の基板27表面のオーバーコート層28に密接して摺動しながらステー21の外回りを矢印方向に加圧ローラ24の回転周速度とほぼ同じ周速度で従動回転する。
制御手段としてのCPU31(図2)は、通電制御手段としてのトライアック32をオンする。これにより交流電源33からヒータ23の電極29・30に通電される。ヒータ23は、電極29・30を通じて発熱抵抗体26に通電されることによって発熱抵抗体26が長手全長にわたって発熱し昇温する。その昇温をサーミスタ25により検知され、そのサーミスタ25の出力をA/D変換器(不図示)によりA/D変換しCPU31が取り込む。CPU31は、その取り込んだ情報(温度情報)に基づいてトライアック32により発熱抵抗体26に通電する電力を位相制御あるいは波数制御等により制御して、加熱体23の温度制御を行なう。即ち、CPU31は、サーミスタ25の検知温度が所定の設定温度(目標温度)より低い場合にはヒータ23を昇温させ、設定温度より高い場合にはヒータ23を降温させるようにトライアック32を制御することにより、ヒータ23を設定温度に保っている。本実施例では、位相制御により出力を0〜100%まで5%刻みの21段階で変化させている。出力100%はヒータ23に全通電したときの出力を示す。
ヒータ23の温度が設定温度に立ち上がり、かつ加圧ローラ24の回転によるフィルム22の回転周速度が定常化した状態において、ニップ部Nに未定着トナー画像tを担持している記録紙Pが導入される。そして、その記録紙Pがニップ部Nでフィルム22表面と加圧ローラ24表面とにより挟持搬送される。
その搬送過程においてヒータ23の熱がフィルム22を介して未定着トナー画像tに付与されるとともに圧(ニップ圧)が付与されることにより、未定着トナー画像tが記録紙Pの面上に加熱定着される。ニップ部Nを通った記録紙Pはフィルム22表面から分離されて定着部11から排出される。
(4)実験例
まず始めに、本実施例におけるヒータ、さらに、図12に示される従来用いられているヒータに関して定着性、及び、非通紙部昇温を確認した。本実施例におけるヒータは先述の通りである。図12に示される従来用いられているヒータは発熱抵抗体の基板短手方向の幅が、長手方向全域にわたり一定であり、単位長さあたりの電気抵抗を一定にしたものである。発熱抵抗体の全長は214mm、215mm、216mm、217mmの4種類である。それ以外に関しては、本実施例と同様である。
定着性に関しては、印刷可能な最大幅であるLTRサイズ紙の記録紙をニップ部Nに通紙した場合の未定着トナー画像の定着性(LTR定着性)を確認した。LTR定着性は、加熱定着後のトナー画像を擦った場合に、画像が欠落する(×)か、やや欠落する(△)か、欠落しない(○)かの3段階で評価を行っており、欠落しない(○)レベルをOKレベルとした。
非通紙部昇温に関しては、A4サイズ紙を片寄せ通紙し、ニップ部Nに通紙したときの非通紙領域の過昇温(非通紙部昇温性)の評価を行った。非通紙部昇温性では、非通紙部昇温によって1番初めにダメージが受ける加圧ローラの温度を測定し、加圧ローラの最表層を構成しているPFAの耐熱温度である260℃以上(×)か、230℃〜260℃(△)か、230℃以下(○)かの3段階で評価を行っており、230℃以下(○)をOKレベルとした。
ここで片寄せ通紙とは、先述の通り、記録紙位置規制部材をLTRサイズ幅に広げ、記録紙位置規制部材の何れか一方にA4サイズ紙の幅方向端を当接させ、ニップ部Nに通紙させる通紙モードである。この通紙モードは、最も非通紙領域の加圧ローラ温度が高くなるモードである。
また、本評価においては、搬送速度、及び、紙間は、LTRサイズ紙、A4サイズ紙とも同様である。
表1は、本実施例と比較例1〜4の定着性、非通紙部昇温の結果をまとめたものである。表1の比較例1〜4より、全長が215mm以下では、LTR定着性を満足せず、また、全長が216mm以上では非通紙部昇温を満足していない。つまり、発熱抵抗体の単位長さあたりの電気抵抗が長手方向にわたり一定である従来のヒータでは、LTR定着性と非通紙部昇温を両立することができないことが分かる。しかし、本実施例においては、定着性、非通紙部昇温、両方を満足している。
これは、発熱抵抗体の全長だけでなく、端部領域の単位長さあたりの電気抵抗、および、端部領域の長さというパラメータにより、ヒータ端部の発熱量を調整することができるためだと考えられる。
Figure 2010107577
次に、実施例1のように端部領域の単位長さあたりの抵抗が中央領域より低いヒータにおいて、定着性および非通紙部昇温を満足できる条件を確認するため、〔1〕発熱抵抗体の全長a、〔2〕中央領域の単位長さあたりの電気抵抗と端部のそれとの割合(d/c)、〔3〕端部領域の長さbという3つのパラメータを振って、定着性と非通紙部昇温を確認した。
またその際、それらのパラメータからA4片寄せ通紙時の非通紙部発熱量相当値を導出し、定着性と非通紙部昇温の両立との関連について確認した。ここで、非通紙部発熱量相当値は以下の式で表される。
非通紙部発熱量相当値=b×(d/c)+{a/2−(f−e/2)−b}×(c/c)
a;発熱抵抗体の長手方向の全長(mm)
b;発熱抵抗体の端部領域の長さ(mm)
c;中央領域の単位長さあたりの電気抵抗(Ω/mm)
d;端部領域の単位長さあたりの電気抵抗(Ω/mm)
e;LTRサイズ紙の幅216mm
f;A4サイズ紙の幅210mm
発熱量は、電気抵抗とほぼ比例するため、非通紙部領域の発熱量を相対的に確認するには非通紙部領域の電気抵抗を見ればよいことになる。また、その際、単純化のため、中央領域26cにおける単位長さあたりの電気抵抗が1となるように、cで除してある。つまり上式の前項b×(d/c)は、非通紙部領域のうち端部領域26a、又は、26bの発熱量相当値、{a/2−(f−e/2)−b}×(c/c)は、非通紙部領域のうち中央領域26cの発熱量相当値を示すものであり、それらを足し合わせることで非通紙部領域全体の発熱相当量を示していることになる。
たとえば実施例1の場合は、a;220mm、b;5mm、d/c;0.55、e;216mm、f;210mmであり、非通紙部発熱量相当値は、
5×0.55+{220/2−(210−216/2)−5}×1=5.75
のように計算される。
なお、搬送方向に複数本発熱抵抗体を有し、かつ形状が異なる場合においては、各発熱抵抗体ごとに同様な計算をし、それぞれの計算結果の平均値がこの値に相当する。
ところで、本実験をするにあたり、以下の点を考慮に入れて、パラメータを設定した。
発熱抵抗体全長に関しては、表1のデータより定着性を確保する上で、LTRサイズの幅と等しい216mm以上必要である。端部領域と中央領域の境は、表1のデータより非通紙部昇温を確保する上で、LTR幅の216mmより内側にする必要がある。また、A4サイズを片寄せ搬送した場合の通紙部領域となる204mmより内側では、紙が通過し熱を奪うことから、あえてヒータの発熱量を下げる必要がない、つまり端部領域は、204mmより外側に設ければよい。
表2は、本実験で使用したヒータの仕様とその結果である。定着性と非通紙部昇温の評価設定は、先ほどと同様である。この表より、非通紙部発熱量相当値は、大きいと非通紙昇温には不利であり、小さいと定着性に不利であることが分かる。
そして、非通紙部発熱量相当値が、5.4〜6.4の範囲にあれば、発熱抵抗体の全長等によらず、定着性と非通紙部昇温の両方を満足できることが分かる。
Figure 2010107577
以上説明したように、本実施例のヒータ23は、発熱抵抗体26の全長を印刷可能な最大幅であるLTRサイズ紙の幅216mmよりも長くし、発熱抵抗体26の端部領域26a、26bの単位長さあたりの電気抵抗を、中央領域26cより小さくしている。また、LTRサイズ紙の側端の位置が単位長さあたりの電気抵抗が低い端部領域26a・26bにあり、LTRサイズ紙に次ぐ幅の大きい定型紙であるA4サイズ紙を片寄せした場合の寄せた側でない側端の位置が単位長さあたりの電気抵抗が高い中央領域26cにあるように、中央領域26cと端部領域26a、26bの境界の位置を設定している。
これにより、LTRサイズ紙の幅よりも長い発熱抵抗体26により、未定着トナー画像tをLTRサイズ紙に好適に定着し、かつ、A4サイズ紙を片寄せした場合には、端部領域26a・26bを含む非通紙領域の昇温を低減することができる。
従って、本実施例のヒータ23を用いる定着部11は、A4サイズ紙の搬送速度、紙間をLTRサイズ紙と略同等にしてもA4サイズ紙を印刷した際のヒータ23の過昇温を抑制することができ、また、LTRサイズ紙に対しては未定着トナー画像tの好適な定着性を得ることができる。
本実施例においては、LTRサイズ紙の幅を印刷可能な最大幅とし、それより幅の小さいA4サイズ紙を片寄せ通紙する場合の説明を行ったが、特にこれにこだわるものではない。例えば、A3サイズ紙(297×420mm)を印刷可能な最大幅とし、Ledgerサイズ紙(11×17インチ≒279×432mm)を片寄せ通紙するような場合でも構わない。
(実施例2)
図6は本実施例のヒータの一例の正面図である。
本実施例では、実施例1のヒータ23と同じ部材・部分には同じ符号を付して再度の説明を省略する。実施例3乃至実施例5についても同様とする。
実施例1では基板27表面に発熱抵抗体26として基板長手方向に一本のパターンを形成したヒータ23を説明したが、発熱抵抗体26の本数は一本に限られず、発熱抵抗体26を複数本設けても良い。
本実施例に示すヒータ23は、基板27表面に発熱抵抗体26として基板長手方向に二本のパターンを形成した点を除いて、実施例1のヒータ23と同じ構成としてある。二本の発熱抵抗体26は、それぞれ、基板長手方向の両側に設けられている端部領域26a・26bと、その端部領域26a・26b間に設けられている中央領域26cと、を有する。そして各発熱抵抗体26は、端部領域26a・26bの単位長さあたりの発熱量が中央領域26cよりも小さくなるように、端部領域26a・26bの単位長さあたりの電気抵抗が中央領域26cに対して小さくなるように形成されている。
本実施例では、発熱抵抗体26の長手方向端部から印刷可能な最大幅のLTRサイズ紙の側端よりも内側までの領域(例えば2〜5mm)を発熱抵抗体26の端部領域26a・26bとしている。そしてその端部領域26a・26bにおいて発熱抵抗体26の基板短手方向の幅を中央領域26cの基板短手方向の幅よりも基板短手方向の内側に向けて広くし、端部領域26a・26bの単位長さあたりの発熱量が中央領域26cよりも45%ダウンするように設定した。従って、本実施例のヒータ23も実施例1のヒータ23と同じ作用効果を得ることができる。
(実施例3)
図7は本実施例のヒータの一例の正面図である。
本実施例に示すヒータ23は、基板27表面に発熱抵抗体26として基板長手方向に二本のパターンを形成したものである。そしてその二本の発熱抵抗体26のうち、端部領域26a・26bの基板短手方向の幅を中央領域26cの基板短手方向の幅よりも基板短手方向の外側に向けて広くした点を除いて、実施例2のヒータ23と同じ構成としてある。従って、本実施例のヒータ23も実施例1のヒータ23と同じ作用効果を得ることができる。
(実施例4)
図8は本実施例のヒータの一例の正面図である。
本実施例に示すヒータ23は、基板27表面に発熱抵抗体26として基板長手方向に二本のパターンを形成したものである。そしてその二本の発熱抵抗体26の長手方向の一端部にそれぞれ給電用電極29・30を連続させて形成するとともに、二本の発熱抵抗体26の長手方向の他端部同士を導電部31により接続させた点を除いて、実施例2のヒータ23と同じ構成としてある。従って、本実施例のヒータ23も実施例1のヒータ23と同じ作用効果を得ることができる。
(実施例5)
図9は本実施例のヒータの一例の正面図である。
本実施例に示すヒータ23は、基板27表面に発熱抵抗体26として基板長手方向に二本のパターンを形成したものである。そしてその二本の発熱抵抗体26の長手方向の一端部にそれぞれ給電用電極29・30を連続させて形成するとともに、二本の発熱抵抗体26の長手方向の他端部同士を導電部31により接続させた点を除いて、実施例3のヒータ23と同じ構成としてある。従って、本実施例のヒータ23も実施例1のヒータ23と同じ作用効果を得ることができる。
実施例1〜実施例5においては、発熱抵抗体26の基板短手方向の幅によって電気抵抗調整を行ったが特にこだわるものではない。発熱抵抗体26の単位長さ当りの電気抵抗を変化させるものであればいかなる方法でも良い。例えば、発熱抵抗体26の基板短手方向の幅を中央領域、端部領域とも同一幅にし、その端部領域と中央領域の厚みを変えることによって中央領域と端部領域の電気抵抗(発熱量)を調整してもよい。例えば、端部領域よりも中央領域の厚さを厚くすることによって端部領域の発熱量を中央領域の発熱量よりも小さくすることしてもよい。
また、実施例〜実施例5の各ヒータ23では、発熱抵抗体26は、基板長手方向の端部領域26a・26bのように抵抗が低い部分と中央領域26cのように抵抗が高い部分の2段階に分かれているが、発熱抵抗体26の抵抗の段階数は2段階に限られない。例えば、図10に示す26d、26eのように単位長さあたりの抵抗が異なる部分を多段階的に徐変するようにつなぐことも可能であるし、図11に示す26f、26gのように単位長さあたりの電気抵抗が連続的に徐変するようにつなぐことも可能である。発熱抵抗体26の単位長さあたりの抵抗を記録紙のサイズに応じて多段階的に変えることで同様な作用効果が得られる。
実施例1に係るヒータの一例の正面図 ヒータの温度制御系の一例のブロック図 定着部の一例の横断面模型図 定着部の縦断面模型図 定着部を記録紙導入側から見た図 実施例2に係るヒータの一例の正面図 実施例3に係るヒータの一例の正面図 実施例4に係るヒータの一例の正面図 実施例5に係るヒータの一例の正面図 実施例1〜5に係るヒータの応用例 実施例1〜5に係るヒータの応用例 画像形成装置の一例の構成模型図 画像形成装置のヒータと紙の長手方向の位置関係を示す図
符号の説明
11 定着部
22 定着フィルム
23 セラミックヒータ
24 加圧ローラ
26 抵抗発熱抵抗体
26a・26b 端部領域
26c 中央領域
27 基板
P 記録紙

Claims (2)

  1. 記録紙にトナー像を形成する画像形成部と、記録紙の搬送方向に対して垂直な方向に移動可能な記録紙位置規制部材を有する給紙部と、基板上に発熱抵抗体を有するヒータと前記ヒータと接触しつつ回転する定着フィルムとを有し前記定着フィルムを介した前記ヒータの熱で記録紙上のトナー画像を記録紙に加熱定着する定着部と、を有する画像形成装置において、
    前記発熱抵抗体の記録紙搬送方向に対して垂直な方向の長さは、前記装置に使用可能な定型サイズの記録紙のうち最大の幅を有する第1サイズの記録紙の幅よりも長く、前記発熱抵抗体の単位長さの抵抗値は中央部領域より端部領域のほうが小さくなっており、この抵抗値が変わる境界位置が、定型サイズの記録紙のうち前記第1サイズの記録紙の次に幅が広い第2サイズの記録紙の一方の端部を、前記記録紙位置規制部材を最も広げた状態で前記記録紙位置規制部材に沿わせた場合の前記第2サイズの記録紙の他方の端部と前記第1サイズの記録紙の端部の間の領域内にあることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1サイズの記録紙の幅をe、前記第2サイズの記録紙の幅をf、前記発熱抵抗体の長手方向の長さをa、前記端部領域の一方の長さをb、前記中央領域の単位長さあたりの抵抗値をc、前記端部領域の単位長さあたりの抵抗値をdとした場合、
    5.4≦b×(d/c)+{a/2−(f−e/2)−b}≦6.4
    の関係を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2008276985A 2008-10-28 2008-10-28 画像形成装置 Active JP5473293B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008276985A JP5473293B2 (ja) 2008-10-28 2008-10-28 画像形成装置
US12/607,007 US9244401B2 (en) 2008-10-28 2009-10-27 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008276985A JP5473293B2 (ja) 2008-10-28 2008-10-28 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010107577A true JP2010107577A (ja) 2010-05-13
JP5473293B2 JP5473293B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=42117645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008276985A Active JP5473293B2 (ja) 2008-10-28 2008-10-28 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9244401B2 (ja)
JP (1) JP5473293B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013228445A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Konica Minolta Inc 定着装置及び画像形成装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5842797B2 (ja) * 2012-11-26 2016-01-13 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および揺動制御方法
JP6289188B2 (ja) * 2014-03-17 2018-03-07 キヤノン株式会社 定着装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04237084A (ja) * 1991-01-21 1992-08-25 Canon Inc 定着装置
JP2000162919A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2000340337A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Canon Inc 発熱体、像加熱装置及び画像形成装置
JP2002341682A (ja) * 2001-03-13 2002-11-29 Canon Inc 像加熱装置
JP2003140502A (ja) * 2001-11-06 2003-05-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2007108505A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2009186752A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Canon Finetech Inc 画像形成装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05265350A (ja) 1992-03-23 1993-10-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像形成装置の定着装置
JPH063983A (ja) 1992-06-19 1994-01-14 Canon Inc 定着装置
JP3773462B2 (ja) * 2002-04-09 2006-05-10 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP2004151125A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Canon Inc 定着装置
US7209674B2 (en) * 2003-08-06 2007-04-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Energy conserving fuser and method for image forming
EP1635228B1 (en) * 2004-09-09 2009-03-11 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP4847144B2 (ja) 2006-01-27 2011-12-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04237084A (ja) * 1991-01-21 1992-08-25 Canon Inc 定着装置
JP2000162919A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2000340337A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Canon Inc 発熱体、像加熱装置及び画像形成装置
JP2002341682A (ja) * 2001-03-13 2002-11-29 Canon Inc 像加熱装置
JP2003140502A (ja) * 2001-11-06 2003-05-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2007108505A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2009186752A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Canon Finetech Inc 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013228445A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Konica Minolta Inc 定着装置及び画像形成装置
US9645533B2 (en) 2012-04-24 2017-05-09 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus with cooling unit for cooling non-sheet passing region

Also Published As

Publication number Publication date
JP5473293B2 (ja) 2014-04-16
US9244401B2 (en) 2016-01-26
US20100104340A1 (en) 2010-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5253240B2 (ja) 像加熱装置及びこの像加熱装置に用いられるヒータ
JP4659204B2 (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
US7002105B2 (en) Image heating apparatus
JP2014139660A (ja) 定着装置及び定着装置で用いるヒータ
US8712268B2 (en) Fixing apparatus
JP4795039B2 (ja) 定着装置
JP2008299205A (ja) ヒータ及び像加熱装置
JP2007322888A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US11442407B2 (en) Cooling device, fixing device, and image forming apparatus
JP2015129792A (ja) 画像形成装置
JP2009145568A (ja) 加熱体、及びその加熱体を有する像加熱装置
JP2016133711A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008129501A (ja) 加熱体、及び加熱装置
JP5473293B2 (ja) 画像形成装置
JP6249836B2 (ja) 定着装置
JP2004013045A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2007328158A (ja) 像加熱装置及びその装置に用いられる加熱体
JP6821413B2 (ja) 画像形成装置
JP7218542B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011033713A (ja) 画像形成装置
JP2014052662A (ja) 定着装置
WO2017111180A1 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3958108B2 (ja) 画像形成装置
JP2006019159A (ja) 加熱体及び像加熱装置
JP7470290B2 (ja) 冷却装置、定着装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5473293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151