JP6661340B2 - 定着装置 - Google Patents
定着装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6661340B2 JP6661340B2 JP2015228556A JP2015228556A JP6661340B2 JP 6661340 B2 JP6661340 B2 JP 6661340B2 JP 2015228556 A JP2015228556 A JP 2015228556A JP 2015228556 A JP2015228556 A JP 2015228556A JP 6661340 B2 JP6661340 B2 JP 6661340B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermistor
- fixing device
- region
- recording material
- length
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
Description
図1は、本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の一例の構成概略図である。本例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリンターである。1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印aの時計方向に所定の周波数(プロセススピード)にて回転駆動される。
図2(a)は本実施形態に係る定着装置6の概略構成を示す断面図、図2(b)は定着装置6におけるヒータ断面図、図2(c)は定着装置6の分解斜視図である。この定着装置6は、基本的には定着アセンブリ10(ヒータ11を含む)と、加圧ローラ20(ヒータ11に対向しヒータ11と共に定着ニップ部(ニップ部)Nを形成する対向部材)よりなるフィルム加熱方式の定着装置である。未定着トナー像が形成された記録材は、このニップ部Nで挟持搬送されて、トナー画像の熱定着処理を受ける。
定着フィルム13は、クイックスタートを可能にするために総厚200μm以下の厚みの耐熱性フィルムである。定着フィルム13は、ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、PPS等の基層フィルム表面上に、PTFE,PFA、FEPなどのフッ素樹脂からなる離型性層をコーティングまたはチューブで形成した複合層フィルムで構成されている。なお、本実施形態では、表層(離型性層)が厚み10μmのPFA、プライマ層が厚み5μm、基層が厚み60μmのポリイミド、とからなる総厚75μm、外径φ24mmのものを採用している。
図2(a)に示すように、ヒータ11は定着フィルム13の内面に接触することによりニップ部Nの加熱を行う。そして、図2(b)で、アルミナや窒化アルミニウム等の絶縁性セラミック基板11aの表面に、記録材搬送方向と直交する長手方向(第1の方向)に沿って、通電発熱抵抗層11bが厚み約10μm、幅約1〜5mm程度でスクリーン印刷等により形成されている。ここで、通電発熱抵抗層11bは、Ag/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等で形成されている。
ヒータ11に対向しヒータ11と共にニップ部Nを形成する対向部材としての加圧ローラ20は、内部にSUS、SUM、Al等の金属製芯金21を備えた弾性ローラである。金属製芯金21の外側には、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムで形成した弾性ソリッドゴム層、あるいはより断熱効果を持たせるためにシリコーンゴムを発泡して形成した弾性スポンジゴム層を備える。或いは、金属製芯金21の外側にシリコーンゴム層内に中空のフィラー(マイクロバルーン等)を分散させ、硬化物内に気体部分を持たせて断熱効果を高めた弾性気泡ゴム層等の弾性層22を備える。
図2(c)、図3に示すサーミスタとしてのサーミスタ50は、ヒータ11への接触状態を安定させ筐体を形成するセラミックペーパー52を介して、サーミスタ素子51を配している。そして、絶縁物としてのポリイミドテープ53でサーミスタ素子51を被覆している。なお、図3でX方向は長手方向(第1の方向)、Y方向は記録材搬送方向である。
図2(c)、図4に示す熱伝導部材100は、ヒータ基板である絶縁性セラミック基板11aに貼り付けられ、ヒータ11と断熱ホルダー12との間に挟まるようにして、ヒータ11と共に断熱ホルダー12に保持されるものである。そして、この熱伝導部材100は、絶縁性セラミック基板11aよりも熱伝導率の良い(高い)材質の部材である。
定着アセンブリ10は、以下のような構成により加圧ローラ20の弾性に抗して押圧され、所定の定着ニップ部Nを形成する。即ち、図2(c)に示すように、金属ステー14は、その長手方向(第1の方向、X方向)の両端が断熱ホルダー12から突き出ていて、両端部にあるバネ受け部14aがバネ受け部材を介して加圧バネ15によって加圧される。その荷重(加圧力)は、ステー足部14bを介して断熱ホルダー12の長手方向(第1の方向、X方向)に渡って均一に伝達される。
長手方向(第1の方向、X方向)におけるサーミスタ50が含まれる領域を第1領域とし、第1の方向(X方向)および記録材搬送方向(Y方向)に直交する第2の方向から眺めるとき、本実施形態では少なくとも第1領域において、以下のような構成を採る。即ち、熱伝導部材の記録材搬送方向(Y方向)における長さ(幅)は、サーミスタの記録材搬送方向(Y方向)における長さ(幅)より短い。そして、第1領域の第1の方向(X方向)における長さは、サーミスタ50のX方向における長さより長い。
以下に、本実施形態の作用効果であるサージ電圧印加に伴うサーミスタへの放電抑制と、非通紙部昇温抑制効果に関し、図5(a)及び図5(b)に示す比較例を2つ挙げ、実験例を踏まえて説明する。
以下、本実施形態の第1の作用効果であるサージ電圧印加に伴うサーミスタリークの抑制を先ず説明し、次にサージ電圧を印加した場合における熱伝導部材100からサーミスタ50へのリーク経路について説明する。
従って、リーク経路は、図6(b)に示すように、熱伝導部材100からサーミスタ50内のジュメット線54へ空隙Aを経由する沿面放電経路となる。
次に、本実施形態の第2の作用効果である非通紙部昇温抑制効果に関して説明する。温度15℃で湿度10%の環境下、定着器(定着装置)を十分に冷却した状態で、以下の測定をした。即ち、A4坪量128g/m^2のカラーレーザNPI上質厚紙(商品名)を最大スループットにて連続200枚プリントした場合の加圧ローラ温度、及び連続200枚通紙中での最後の50枚の投入電力を測定した。
上述した実施形態では、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。
上述した実施形態では、対向部材としての加圧用回転体が定着回転体を加圧する場合を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、加圧体としてでなく対向体としての回転体が定着回転体としての定着ベルトとしてのフィルムから加圧される場合にも同様に適用できる。そして、対向部材は、回転可能な無端ベルトとしても良い。
上述した実施形態では、記録材として記録紙を説明したが、本発明における記録材は紙に限定されるものではない。一般に、記録材とは、画像形成装置によってトナー像が形成されるシート状の部材であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、薄紙、封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。なお、上述した実施形態では、便宜上、記録材(シート)Pの扱いを通紙、排紙、給紙、非通紙部などの用語を用いて説明したが、これによって本発明における記録材が紙に限定されるものではない。
上述した実施形態では、未定着トナー像をシートに定着する定着装置を例に説明したが、本発明は、これに限らず、画像の光沢を向上させるべく、シートに仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置(この場合も定着装置と呼ぶ)にも同様に適用可能である。
Claims (9)
- 筒状のフィルムと、
基板と、前記基板に設けられる発熱抵抗体と、を備え、前記フィルムを加熱するために電源ラインで電源に接続されるヒータと、
前記基板に接触し、記録材搬送方向に直交する第1の方向に延びた熱伝導部材と、
前記熱伝導部材と前記ヒータを保持する保持部材と、
前記保持部材に保持されて前記熱伝導部材に接触するサーミスタと、
前記フィルムを介して前記ヒータに対向し、前記ヒータと共にニップ部を形成する対向部材と、
を有し、未定着トナー像が形成された記録材を前記ニップ部で挟持搬送する定着装置であって、
前記熱伝導部材の前記第1の方向における前記サーミスタが含まれる領域を第1領域とし、前記第1の方向および前記記録材搬送方向に直交する第2の方向から眺めるとき、
少なくとも前記第1領域において、前記熱伝導部材の前記記録材搬送方向における長さは、前記サーミスタの前記記録材搬送方向における長さより短く、
前記第2の方向から眺めるとき、前記第1の方向における前記サーミスタが含まれない第2領域における前記熱伝導部材の前記記録材搬送方向における長さは、前記第1領域における前記熱伝導部材の前記記録材搬送方向における長さより長いことを特徴とする定着装置。 - 前記第1領域の前記第1の方向における長さは、前記サーミスタの前記第1の方向における長さより長いことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記第2領域は、前記第1の方向において前記第1領域の両側にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記サーミスタの前記記録材搬送方向における中心位置は、前記第1領域における前記熱伝導部材の前記記録材搬送方向における中心位置と一致することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記サーミスタの前記第1の方向における中心位置は、前記第1領域における前記熱伝導部材の前記第1の方向における中心位置と一致することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記サーミスタを被覆する絶縁物を有し、前記絶縁物が前記サーミスタを保持する筐体の端部の折り目位置で空隙を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記熱伝導部材は、前記基板よりも熱伝導率が高いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記熱伝導部材は、前記基板に貼り付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記対向部材は加圧ローラであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015228556A JP6661340B2 (ja) | 2015-11-24 | 2015-11-24 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015228556A JP6661340B2 (ja) | 2015-11-24 | 2015-11-24 | 定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017097143A JP2017097143A (ja) | 2017-06-01 |
JP6661340B2 true JP6661340B2 (ja) | 2020-03-11 |
Family
ID=58804879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015228556A Active JP6661340B2 (ja) | 2015-11-24 | 2015-11-24 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6661340B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020024366A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-02-13 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置 |
JP7271134B2 (ja) * | 2018-10-31 | 2023-05-11 | キヤノン株式会社 | 像加熱装置 |
JP7188060B2 (ja) | 2018-12-21 | 2022-12-13 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP7131367B2 (ja) | 2018-12-21 | 2022-09-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP7183775B2 (ja) | 2018-12-21 | 2022-12-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
US11126119B2 (en) | 2019-05-31 | 2021-09-21 | Kyocera Document Solutions Inc. | Fixing device including heater holding member that holds heater for heating belt |
JP7379957B2 (ja) | 2019-09-03 | 2023-11-15 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
US11934123B2 (en) | 2020-01-24 | 2024-03-19 | Kyocera Document Solutions Inc. | Fixing device and image forming apparatus including the same |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0745357A (ja) * | 1993-07-29 | 1995-02-14 | Taiyo Yuden Co Ltd | セラミックヒーター |
JPH0922217A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Canon Inc | 温度検出装置 |
JP2000206811A (ja) * | 1999-01-13 | 2000-07-28 | Canon Inc | 加熱定着装置および画像形成装置 |
JP2007212589A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Canon Inc | 加熱体、加熱装置及び画像形成装置 |
JP4798165B2 (ja) * | 2008-04-09 | 2011-10-19 | 村田機械株式会社 | 画像形成装置 |
US9417572B2 (en) * | 2010-12-17 | 2016-08-16 | Lexmark International, Inc. | Fuser heating element for an electrophotographic imaging device |
JP6143611B2 (ja) * | 2013-09-02 | 2017-06-07 | キヤノン株式会社 | 像加熱装置 |
-
2015
- 2015-11-24 JP JP2015228556A patent/JP6661340B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017097143A (ja) | 2017-06-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6661340B2 (ja) | 定着装置 | |
JP5875460B2 (ja) | 加熱体、及びその加熱体を備える画像加熱装置 | |
JP6415226B2 (ja) | 画像加熱装置 | |
JP5241144B2 (ja) | 定着装置 | |
US8224222B2 (en) | Fixing device and image forming apparatus including fixing device | |
JP6415257B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6866089B2 (ja) | 定着装置 | |
JP6727783B2 (ja) | 画像加熱装置及び画像形成装置 | |
JP6573414B2 (ja) | 画像加熱装置 | |
JP7129212B2 (ja) | 定着装置 | |
JP6249836B2 (ja) | 定着装置 | |
JP6766237B2 (ja) | 画像加熱装置 | |
JP5730595B2 (ja) | 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 | |
JP6866109B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2002236426A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6039749B2 (ja) | 定着装置 | |
JP6614816B2 (ja) | 像加熱装置 | |
JP6415044B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7218542B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2011145455A (ja) | 像加熱装置 | |
JP5759284B2 (ja) | 像加熱装置、及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2003263044A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004227989A (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
JP2008076857A (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
JP2006084805A (ja) | 加熱定着装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181019 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20181022 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190903 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200212 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6661340 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |