JPH10319774A - 像定着装置とその通電方法およびそれらを用いた画像形成装置 - Google Patents

像定着装置とその通電方法およびそれらを用いた画像形成装置

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JPH10319774A
JPH10319774A JP9137995A JP13799597A JPH10319774A JP H10319774 A JPH10319774 A JP H10319774A JP 9137995 A JP9137995 A JP 9137995A JP 13799597 A JP13799597 A JP 13799597A JP H10319774 A JPH10319774 A JP H10319774A
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heating element
resistance heating
power supply
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Michihito Yamazaki
道仁 山崎
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Canon Inc
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    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧ローラーのスリップや、ホットオフセッ
ト、また、尾引きの発生を防止して、良好な画像形成を
行うことができる像定着装置とその通電方法およびそれ
らを用いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 ヒーター基盤701の長手方向に沿って
2つの抵抗発熱体710,720を配置する。抵抗発熱
体710は、トライアック91を介して電源80に接続
し、抵抗発熱体720は、トライアック92を介して電
源80に接続して、各抵抗発熱体710,720を電源
80に対して互いに並列に接続する。そして、CPU1
00からの駆動信号により2つのトライアック91,9
2を独立して作動させることにより、ヒーター700の
記録材搬送方向上流側と下流側での発熱量を適宜変更で
きるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材上に形成さ
れたトナー像を加熱定着して画像形成を行う電子写真装
置、静電気録装置等の像定着装置とその通電方法および
それらを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成方式の一例である電子写
真方式において、記録材上に顕画像化されたトナー像の
定着は、所定の温度に制御された加熱ローラーと、弾性
層を有して加熱ローラーに圧接させる加圧ローラーとに
よって記録材を加熱、加圧しながら挟持搬送する事によ
り行う熱ローラー方式が一般的である。
【0003】また、最近では待機時の省電力化、及び電
源投入から画像出力までの時間短縮を実現するために、
特開昭63−313182号公報、特開平2−1578
78公報等に記されているように、少なくとも固定支持
された加熱体(ヒーター)と上記ヒーターに圧接しつつ
搬走される耐熱性フィルム(定着フィルム)とからなる
ヒーターユニットと、ヒーターユニットの耐熱性フィル
ムの表面に記録材を密着させる加圧部材とを有し、ヒー
ターの熱をフィルムを介して記録材へ付与することで記
録材表面に形成されているトナー像を加熱定着させるフ
ィルム加熱定着方式の定着装置が提案されている。
【0004】図5に、上記従来のフィルム加熱定着装置
を用いた像定着装置の概略説明図を示す。図5におい
て、ヒーターユニット60は、略円筒形状の耐熱フィル
ム65と、加熱体としてのヒーター61と、耐熱フィル
ム65内に配置されてヒーター61を固定するヒーター
ステーであるフィルムガイド66と、ヒーター61に当
接されてその温度を検知する温度検知素子63と、逆U
字形状の補強板金67とから構成されている。また、ヒ
ーターユニット60に、芯金71及びシリコンゴム73
からなるとともに、回動可能に構成された加圧ローラー
77が圧接されて、像定着装置が構成されている。な
お、ヒーターユニット60のヒーターステー66に設け
られた補強板金67により、ヒーターユニット60に、
加圧ローラー77が圧接される際に、ヒーター61、サ
ーミスター63、ヒーターステー66等が加圧ローラー
77の圧接力により変形しないようになっている。ま
た、温度検知素子63としてはサーミスタなどを用いる
ことができる。
【0005】略円筒形状の耐熱フィルム65は、基層に
厚さ40〜60μmのポリイミドフィルムを用い、その
外周面(記録材及びトナー像と接触する面)に厚さ5〜
20μmのPFA及びPFA中にPTFEを分散させた
離型層を設けて形成されている。なお、耐熱フィルム6
5はその内周径が、フィルムガイド66や補強板金67
の外周長さより大きくなるように構成されて、耐熱フィ
ルム65の内周部にフィルムガイド66や補強板金67
を配置できるようになっている。
【0006】また、ヒーター61は、記録材Pの搬送方
向に直交する方向を長手とする絶縁性、耐熱性、低熱容
量のセラミック基盤と、その表面に長手に沿って印刷さ
れた抵抗発熱体62とから構成されており、セラミック
基盤の抵抗発熱体62の露呈面とは反対側に温度検知素
子63が当接されている。このヒーター61は、横断面
半円弧桶形に形成されたフィルムガイド66に発熱体面
を露呈させ、かつ断熱、固定支持されている。ヒーター
61に当接された温度検知素子63は、CPU101に
接続されており、温度検知手段63からの温度検知出力
に応じてCPU101がトライアック55を駆動して、
電源35から発熱体62に対する通電制御を行うことに
よりヒーター61の温度制御が行われるようになってい
る。
【0007】加圧ローラー77は、ヒーターユニット6
0に対し、加圧手段(図示せず)により総圧9〜11K
gfの圧力で加圧されているとともに、記録材Pの搬送
方向に、駆動手段(図示せず)により反時計周りの方向
に回転駆動できるようになっている。加圧ローラー77
が回転することにより、ヒーターユニット60の耐熱フ
ィルム65がヒーター61の発熱体表面に密着摺動し
て、フィルムガイド66の周囲を回転する。この時、ヒ
ーターとフィルム内面の摺動摩擦を軽減するために、両
者の間に耐熱性のグリスを介在させている。
【0008】上記構成の像定着装置は、耐熱フィルム6
5と加圧ローラー77との間に所定の搬送手段により記
録材Pが案内され、ヒーター61を所定温度に加熱した
状態で耐熱フィルム65と加圧ローラー77との間の定
着ニップに記録材Pを通過させることで、記録材P上の
トナー像が加圧・溶融定着される。
【0009】上記のフィルム加熱定着方式は、熱ローラ
ー方式の定着装置に比べ、ヒーター部の熱容量を数十分
の一にすることが可能であり、かつ昇温の早い発熱体を
用いることが可能であるため、加熱部分が定着可能とな
る温度に達するまでの時間を数秒にすることが可能であ
る。よって、待機時には定着器に対する通電を行わず、
記録材をピックアップして画像形成動作に入ってから定
着器に対する通電を開始することができ、消費電力を節
約できるとともに、機器の立ち上げに時間がかからな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルム加熱
式定着器を用いて、加圧ローラー等が室温状態でプリン
トを開始した場合(以下、加圧ローラーが室温の状態か
ら発熱体に通電を開始するプリントをコールドスタート
と記す)に、高湿環境下で放置された紙等を通紙する
と、加熱時に紙から生じる水蒸気が加圧ローラー表面に
結露して加圧ローラーの搬送力が大幅に低下して、転写
紙と加圧ローラー間のスリップ現象が生じるという問題
があった。
【0011】また上記コールドスタートの場合、フィル
ム定着においては加圧ローラー温度が熱ローラー定着に
比べると低いので、ヒーターユニット側からだけの熱で
未定着画像を定着するように、温調温度は熱ローラー定
着に比べると始めの数枚は(加圧ローラー温度が上昇し
てくるまで)高めに設定している。そのため、ヒーター
面の発熱分布と加圧中心が一致する構成のフィルム加熱
式定着器においては、特に定着ニップ内下流側でのトナ
ーの粘度が低下して、記録材の表面からトナーが剥がれ
るホットオフセットが生じ易いという問題がある。これ
は、薄紙や上質紙においてよく起る現象である。
【0012】また、吸湿した記録材に線画像を形成した
場合、定着時に生じる水蒸気により線画像が飛び散って
記録材の表面に付着し、コピーが汚れてしまうという問
題があった。この現象は、画像の後方に飛び散ることが
多いため、尾引きと称している。
【0013】そこで、本発明は、フィルム加熱方式を用
いる装置において、加圧ローラーのスリップや、ホット
オフセット、また、尾引きの発生を防止して、良好な画
像形成を行うことができる像定着装置とその通電方法お
よびそれらを用いた画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本出願にかかる第1の発
明によれば、上記目的は、その長手方向が記録材の搬送
方向とは直行する方向に沿って配置された耐熱性基板と
上記基板上に形成された抵抗発熱体とからなる加熱体
と、上記加熱体の温度検出手段と、上記加熱体に対向圧
接しつつ搬送される耐熱性フィルムと、上記フィルムを
介して記録材を上記加熱体に密着させる加圧手段と、上
記温度検出手段の出力に応じて上記抵抗発熱体に対する
通電を制御する通電制御手段とを有し、抵抗発熱体で生
じた熱を上記フィルムを介して記録材へ付与することで
記録材面に形成された未定着画像を記録材面に定着させ
る像定着装置において、加熱体の抵抗発熱体を、基板の
長手方向に対して平行に複数本形成するとともに、それ
らの各抵抗発熱体は、電源に対して互いに並列に通電制
御手段を介して接続し、通電制御手段を、複数本の抵抗
発熱体の内、少なくとも2つの抵抗発熱体に対する通電
を独立して制御可能に構成し、通電制御手段により加熱
体表面の記録材搬送方向の発熱分布が変化するように制
御することにより達成される。
【0015】また、本出願にかかる第2の発明によれ
ば、上記目的は、その長手方向が記録材の搬送方向とは
直行する方向に沿って配置された耐熱性基板と上記基板
上に形成された抵抗発熱体とからなる加熱体と、上記加
熱体の温度検出手段と、上記加熱体に対向圧接しつつ搬
送される耐熱性フィルムと、上記フィルムを介して記録
材を上記加熱体に密着させる加圧手段と、上記温度検出
手段の出力に応じて上記抵抗発熱体に対する通電を制御
する通電制御手段とを有し、抵抗発熱体で生じた熱を上
記フィルムを介して記録材へ付与することで記録材面に
形成された未定着画像を記録材面に定着させる像定着装
置であって、耐熱性基板上に形成された抵抗発熱体へ電
源から通電制御手段を介して通電する際の通電方法にお
いて、抵抗発熱体が基板の長手方向に対して平行に複数
本形成され、各抵抗発熱体は電源に対して互いに並列に
通電制御手段を介して接続されるとともに、複数本の抵
抗発熱体の内、少なくとも2つの発熱体が通電制御手段
により独立に通電制御され、通電制御手段からの通電制
御信号により加熱体表面の記録材搬送方向の発熱分布を
変化させることにより達成される。
【0016】また、本出願にかかる第3の発明によれ
ば、上記目的は、その表面に静電潜像が形成される像担
持体と、像担持体の表面に静電潜像を形成する露光手段
と、像担持体の表面に形成された静電潜像を可視像化す
る現像器と、記録材上に像担持体の可視画像を転写する
転写手段と、記録材の搬送手段と、抵抗発熱体で生じた
熱をフィルムを介して記録材へ付与することで記録材面
に形成された未定着画像を記録材面に定着させる像定着
装置とからなり、像定着装置が、その長手方向が記録材
の搬送方向とは直行する方向に沿って配置された耐熱性
基板と上記基板上に形成された抵抗発熱体からなる加熱
体と、上記加熱体の温度検出手段と、上記加熱体に対向
圧接しつつ搬送される耐熱性フィルムと、上記フィルム
を介して記録材を上記加熱体に密着させる加圧手段と、
上記温度検出手段の出力に応じて上記抵抗発熱体に対す
る通電を制御する通電制御手段とを有している画像形成
装置において、加熱体の抵抗発熱体を、基板の長手方向
に対して平行に複数本形成するとともに、それらの各抵
抗発熱体は、電源に対し互いに並列に通電制御手段を介
して接続し、通電制御手段を、上記複数本の抵抗発熱体
の内、少なくとも2つの抵抗発熱体に対する通電を独立
して制御可能に構成し、通電制御手段により加熱体表面
の記録材搬送方向の発熱分布が変化するように制御する
ことにより達成される。
【0017】また、本出願にかかる第4の発明によれ
ば、上記目的は、記録材搬送方向の発熱分布を、記録材
の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過する
か、否かにより制御することにより達成される。
【0018】また、本出願にかかる第5の発明によれ
ば、上記目的は、記録材搬送方向の発熱分布を、記録材
の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過してい
るか、否かに応じて通電制御手段から制御信号を送信し
て変化させることにより達成される。
【0019】また、本出願にかかる第6の発明によれ
ば、上記目的は、記録材搬送方向の発熱分布を、記録材
の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過する
か、否かにより制御することにより達成される。
【0020】また、本出願にかかる第7の発明によれ
ば、上記目的は、像定着装置に、少なくとも定着工程前
の所定位置と定着工程後の所定位置とのそれぞれに、記
録材の先後端を検知する記録材検知手段を設けるととも
に、各記録材検知手段を通電制御手段に接続し、電源に
対し並列接続された複数の抵抗発熱体に対する通電比率
を、記録材の先端、もしくは後端を記録材検知手段によ
り検知した信号を演算処理した結果に応じて変化させる
ことにより達成される。
【0021】また、本出願にかかる第8の発明によれ
ば、上記目的は、少なくとも定着工程前の所定位置と定
着工程後の所定位置とのそれぞれに、記録材の先後端を
検知する記録材検知手段が設けられるとともに、上記各
記録材検知手段が通電制御手段に接続され、記録材検知
手段が記録材の先端もしくは後端を検知した信号を演算
処理し、その検知結果を通電制御手段に送信し、通電制
御手段が検知結果に応じて各抵抗発熱体に対する通電比
率を変化させることにより達成される。
【0022】また、本出願にかかる第9の発明によれ
ば、上記目的は、画像形成装置に、少なくとも定着工程
前の所定位置と定着工程後の所定位置とのそれぞれに、
記録材の先後端を検知する記録材検知手段を設けるとと
もに、各記録材検知手段を通電制御手段に接続し、電源
に対し並列接続された複数の抵抗発熱体に対する通電比
率を、記録材の先端、もしくは後端を記録材検知手段に
より検知した信号を演算処理した結果に応じて変化させ
ることにより達成される。
【0023】つまり、本出願にかかる第1の発明によれ
ば、耐熱性基盤の上に基盤の長手方向に沿って形成され
た複数の抵抗発熱体を、電源に対して互いに並列に通電
制御手段を介して接続し、通電制御手段に、複数の抵抗
発熱体のうち少なくとも2つの抵抗発熱体に対する通電
を独立制御可能に構成しているので、通電制御手段が、
抵抗発熱体に対する通電を制御して複数の抵抗発熱体の
それぞれの発熱量を調節することにより、加熱体表面の
記録材搬送方向の発熱分布を変化させ、搬送方向上流側
と下流側の発熱分布をほぼ等しくすれば吸湿した記録材
が像定着装置を通過する際に発生するスリップが防止さ
れ、搬送方向上流側の発熱を大きくすればホットオフセ
ットが防止され、また、搬送方向下流側の発熱を大きく
すれば尾引きが減少する。
【0024】また、本出願にかかる第2の発明によれ
ば、耐熱性基板上に形成された複数の抵抗発熱体へ、電
源から通電制御手段を介して通電する際に、複数本の抵
抗発熱体の内、少なくとも2つの発熱体を独立に通電制
御するようにして、通電制御手段からの通電制御信号に
より加熱体表面の記録材搬送方向の発熱分布を変化さ
せ、搬送方向上流側と下流側の発熱分布をほぼ等しくす
れば吸湿した記録材が像定着装置を通過する際に発生す
るスリップが防止され、搬送方向上流側の発熱を大きく
すればホットオフセットが防止され、また、搬送方向下
流側の発熱を大きくすれば尾引きが減少する。
【0025】また、本出願にかかる第3の発明によれ
ば、像定着装置の耐熱性基盤の上に基盤の長手方向に沿
って形成された複数の抵抗発熱体を、電源に対して互い
に並列に通電制御手段を介して接続し、通電制御手段
に、複数の抵抗発熱体のうち少なくとも2つの抵抗発熱
体に対する通電を独立して制御できる構成としているの
で、装置のウォームアップ時や画像形成における定着動
作時などに、通電制御手段が、抵抗発熱体に対する通電
を制御して複数の抵抗発熱体のそれぞれの発熱量を調節
することにより、加熱体表面の記録材搬送方向の発熱分
布を変化させ、搬送方向上流側と下流側の発熱分布をほ
ぼ等しくすれば吸湿した記録材が像定着装置を通過する
際に発生するスリップが防止され、搬送方向上流側の発
熱を大きくすればホットオフセットが防止され、また、
搬送方向下流側の発熱を大きくすれば尾引きが減少す
る。
【0026】また、本出願にかかる第4の発明によれ
ば、記録材の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を
通過するときには、通電制御手段により記録材搬送方向
下流側の抵抗発熱体の発熱量を下げて、加熱体表面の発
熱分布を像定着装置の定着部内の記録材搬送方向上流側
にシフトさせ、定着部内の下流側の加熱体表面の温度を
下げる。また、像定着装置の立ち上げ時などの記録材の
画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過していな
いときには、通電制御手段により、複数の発熱体の所定
時間当たりの発熱量がほぼ均等となるように制御して、
加圧ローラーの表面温度をすばやく上昇させる。このよ
うに各抵抗発熱体の記録材搬送方向の発熱分布を制御す
ることにより、記録材通過時のホットオフセットが防止
され、立ち上げ時などの加圧ローラーのスリップが防止
される。
【0027】また、本出願にかかる第5の発明によれ
ば、記録材の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を
通過するときには、通電制御手段により記録材搬送方向
下流側の抵抗発熱体の通電をオフにするなどして下流側
の抵抗発熱体の発熱量を下げ、また、像定着装置の立ち
上げ時などの記録材の画像形成可能領域が像定着装置の
定着部を通過していないときには、通電制御手段によ
り、複数の発熱体の所定時間当たりの発熱量がほぼ均等
となるように制御して、各抵抗発熱体の記録材搬送方向
の発熱分布を制御することにより、記録材通過時のホッ
トオフセットが防止され、立ち上げ時などの加圧ローラ
ーのスリップが防止される。
【0028】また、本出願にかかる第6の発明によれ
ば、装置の起動時などの記録材の画像形成可能領域が像
定着装置の定着部を通過していないときには、通電制御
手段により、複数の発熱体の所定時間当たりの発熱量が
ほぼ均等となるように制御して、加圧ローラーの表面温
度をすばやく上昇させる。また、画像形成動作時などの
記録材の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過
するときには、通電制御手段により記録材搬送方向下流
側の抵抗発熱体の発熱量を下げて、加熱体表面の発熱分
布を像定着装置の定着部内の記録材搬送方向上流側にシ
フトさせ、定着部内の下流側の加熱体表面の温度を下げ
る。このように各抵抗発熱体の記録材搬送方向の発熱分
布を制御することにより、記録材通過時のホットオフセ
ットが防止され、また、立ち上げ時などの加圧ローラー
のスリップが防止される。
【0029】また、本出願にかかる第7の発明によれ
ば、定着工程前の所定位置に設けられた記録材検知手段
と、定着工程後の所定位置に設けられた記録材検知手段
とからの検知信号を演算処理した結果に応じて、通電制
御手段により複数の抵抗発熱体に対する通電比率を変化
させることができるので、画像形成中においても加圧ロ
ーラーのスリップを検知することができるとともに、記
録材が像定着装置の定着部を通過しているがどうかを確
実に検知でき、それら検知結果にあわせて、的確に抵抗
発熱体の発熱量を制御することができるので、より確実
にホットオフセットやスリップが防止される。
【0030】また、本出願にかかる第8の発明によれ
ば、少なくとも定着工程前の所定位置と定着工程後の所
定位置とに設けられた記録材検知手段からの検知信号を
演算処理し、その結果に基づいて、通電制御手段から検
知結果に応じた制御信号が複数の抵抗発熱体に送信さ
れ、各抵抗発熱体に対する通電比率を適宜変化できるの
で、より確実にホットオフセットやスリップが防止され
る。
【0031】また、本出願にかかる第9の発明によれ
ば、定着工程前の所定位置に設けられた記録材検知手段
と、定着工程後の所定位置に設けられた記録材検知手段
とからの検知信号を演算処理した結果に応じて、通電制
御手段により複数の抵抗発熱体に対する通電比率を変化
させることができるので、より確実にホットオフセット
やスリップが防止される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0033】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1〜図4により説明する。
【0034】図1は、本発明が適用されたフィルム加熱
式の像定着装置に設けられる加熱体の要部と通電制御手
段の要部とを表す概略説明図である。
【0035】図1に示すように、加熱体であるヒーター
700は、例えばアルミナで断面略長方形状に形成され
たヒーター基盤701の長手方向が記録材の搬送方向と
は直行する方向に沿って配置され、ヒーター基盤701
上に、例えば銀合金により形成された2つの抵抗発熱体
710,720がヒーター基盤701の長手方向に沿っ
て配置されている。また、ヒーター700の加熱源であ
る2つの抵抗発熱体710,720への通電を制御する
通電制御手段として、CPU100や2つのトライアッ
ク91,92が設けられて制御回路を構成している。
【0036】ヒーター基板701上の抵抗発熱体710
は、その一端が基板上の電極705に接続されていると
ともに、他端が電極706に接続されている。また、両
電極705,706が、通電制御手段の構成部材でCP
U100とともに制御回路を構成しているトライアック
91を介して電源80に接続されて、CPU100から
の駆動信号によってトライアック91が作動して抵抗発
熱体710に電流が流れ、ヒーター700の記録材搬送
方向上流側が加熱されるようになっている。
【0037】ヒーター基盤701上の抵抗発熱体720
は、その一端が抵抗発熱体710の端部が接続されてい
る電極705に接続されているとともに、他端が電極7
07に接続されている。また、電極707が、通電制御
手段の構成部材でCPU100とともに制御回路を構成
しているトライアック92に接続され、トライアック9
2が電源80に接続されて、CPU100からの駆動信
号によってトライアック92が作動して抵抗発熱体72
0に電流が流れ、ヒーター700の記録材搬送方向下流
側が加熱されるようになっている。このように、抵抗発
熱体710と抵抗発熱体720とが電源80に対して並
列に接続されており、2つのトライアック91,92と
CPU100からなる制御回路により、抵抗発熱体71
0と抵抗発熱体720とがそれぞれ独立して作動できる
ようになっている。
【0038】2つの抵抗発熱体710,720の上面に
は、例えば60μmの厚さのガラスコート面703が設
けられて、発熱体と後記する定着フィルムとの間の絶縁
および摺動性を確保できるようにしている。
【0039】ヒーター基盤701の抵抗発熱体が設けら
れた側とは逆側の面には、ヒーターの温度検出手段とし
てサーミスター730が設けられている。サーミスター
730は、トライアックを駆動させるCPU100に、
電極735,737を介して接続されており、CPU1
00が、例えば5msec以下のサンプリング間隔でサ
ーミスター730の抵抗値をモニターし、所定のサンプ
リング値と一定時間内におけるサンプリング値の変化量
に応じてCPU100から2つのトライアック91,9
2のそれぞれに駆動信号を送信し、その信号に応じてト
ライアック91,92が駆動して抵抗発熱体710,7
20に通電される。
【0040】CPU100からトライアック91,92
への信号は、CPU100がサンプリングしているサー
ミスター730の抵抗値が所定の目標値となるまで各ト
ライアックに送信され、サーミスター730からの出力
に応じて通電制御手段によってサーミスター730の抵
抗値が所定の目標値となるように抵抗発熱体710,7
20に対する通電制御が行われる。
【0041】図2に、上記構成のヒーター700を使用
した本実施形態のフィルム加熱方式の像定着装置を示
す。ヒーター700を用いたヒーターユニット7は、略
円筒形状に形成された定着フィルム740と、定着フィ
ルム740の内周面に配置されるヒーター700と、耐
熱性樹脂で形成されて定着フィルム740を案内すると
ともにヒーター700を保持する定着フィルムガイド7
50と、定着フィルムガイド750のたわみを抑える補
強板金755等から構成されており、定着フィルム74
0の内周面にヒーター700の抵抗発熱体側の面が配置
されて、ヒーター700の加熱により定着フィルム74
0の表面が加熱されるようになっている。定着フィルム
740は、例えば厚さ50μmのポリイミドフィルム上
に厚さ5μmの導電層、および10μmのPFAコート
層を形成したフィルムである。
【0042】ヒーターユニット7には、加圧手段として
回動可能に構成された加圧ローラー770が圧接され
て、ヒーター700の定着フィルム740と加圧ローラ
ー770との間の定着部である定着ニップに搬送・案内
された記録材10を、定着フィルム740を介してヒー
ター700に密着させるとともに、抵抗発熱体により生
じた熱を記録材10に付与して、記録材10上の未定着
画像を記録材10上に加圧・溶融定着させる像定着装置
600が構成されている。加圧ローラー770は、例え
ば外径が25mmに形成されており、芯金710、厚さ
4mmのシリコンゴム層730、および厚さ50μmの
変成PFAチューブ750から構成されている。また、
図示を省略したが、加圧手段により総圧14kgfでヒ
ーター700、定着フィルム740、定着フィルムガイ
ド750等からなるヒーターユニット7方向に加圧され
ており、また、駆動手段(図示せず)に接続されて、駆
動手段の作動により、時計周りとは逆方向に回転する。
加圧ローラー770の回転に伴って、加圧ローラー77
0に圧接している定着フィルム740がヒーター700
の抵抗発熱体表面を覆うガラスコート面703に密着摺
動して時計周りの方向に回転するとともに、ヒーター7
00の定着フィルム740と加圧ローラー770との間
の当接部である定着ニップに搬送・案内された記録材1
0を搬送できるようになっている。
【0043】また、記録材10が定着ニップに進入する
のを助ける入り口ガイド791が、記録材10の搬送方
向上流側に配置されているとともに、下流側に、排紙下
ガイド793と排紙上ガイド795とが配置されてい
る。
【0044】さらに、排紙下ガイド793内に、断面略
く字形状のフラッパー22の中程が軸により回動可能に
軸支されている。フラッパー22は、図示を省略したバ
ネなどの弾性部材によりその先端が排紙下ガイド793
の記録材搬送面から突出する方向に付勢されており、排
紙下ガイド793上を記録材10が通過する際に、記録
材10によりフラッパー22の先端が押し下げられ、軸
を支点としてフラッパー22の基端が回転するようにな
っている。このフラッパー22の基端付近に、フラッパ
ー22の動作を感知するフォトセンサー23が配置され
て、記録材の先後端を検知する記録材検知手段である先
後端検知センサー25が構成されており、フラッパー2
2の基端の回転を、フォトセンサー23で検知すること
により、定着工程後の排紙部における紙の有り無し信号
を発生し、紙詰まり検知や後回転の制御を行うことがで
きるようになっている。なお、先後端検知センサーは、
上記構成に限るものではなく、発光素子と受光素子とを
記録材の搬送位置に記録材を挟むようにして対向配置さ
せ、受光素子からの受光信号の有り無しで記録材の通過
を検知するようにしてもよいし、その他、周知の構成に
適宜変更することができる。
【0045】図3に、上記ヒーターユニット7を用いた
像定着装置600を有する、画像形成装置の要部説明図
を示す。画像形成装置200は、表面に静電潜像を形成
する像担持体である有機感光ドラム1、有機感光ドラム
1の表面を一様に帯電させる帯電部材である帯電ローラ
ー2、感光ドラム1の表面に像を露光するレーザー露光
装置3、感光ドラム1上の静電潜像を可視像化する現像
スリーブや現像ブレードおよび1成分磁性トナー等から
なる現像器4、感光ドラム上の可視像化されたトナーを
記録材に転写する転写手段として転写ローラー6、感光
ドラム1上に残った転写後の排トナーを除去するクリー
ニングブレード5、記録材上のトナーを溶融定着させる
ヒーターユニット7や加圧ローラー770からなる像定
着装置600等から構成されている。
【0046】また、レジストローラー20の記録材搬送
方向下流側で定着工程前の位置に、記録材の先後端を検
知する検知手段として先後端検知センサー21が設けら
れて、定着工程前の記録材の検知が行えるようになって
おり、像定着装置600の定着工程下流側に設けられ
た、定着排紙部での記録材の先後端検知センサー25と
組み合わせて、記録材の通過状況を把握できるようにな
っている。なお、先後端検知センサーの位置は、これに
限るものではなく定着工程の前後であれば任意の位置に
配置することができるし、先後端検知センサーを3つ以
上設けて、種々のサイズの記録材の位置を確実に把握で
きるようにしてもよい。
【0047】上記構成の画像形成装置200では、各ユ
ニットの働きにより、周知の電子写プロセスによる画像
形成が行われ、出力される。具体的には、有機感光ドラ
ム1上に帯電ローラー2によって一様帯電を行い、レー
ザー露光装置3によって画像信号に応じて露光し、有機
感光ドラム1の表面に静電潜像がつくられる。感光ドラ
ム1に形成された静電潜像は、現像器4で現像され、現
像された画像は、紙カセット11から給紙ローラー12
により給紙された転写材10上に転写ローラー6により
転写される。転写された画像は像定着装置600のヒー
ターユニット7で加熱されるとともに加圧ローラーで加
圧されて、記録材上に画像が加圧・溶融定着されられ
る。
【0048】このとき、像定着装置600の定着ニップ
内に記録材があるときと、定着ニップ内に記録材が無い
とき(前回転におけるヒーターユニットの温度立ち上げ
時や、連続プリント時の記録材と記録材の間等)とで、
2本の抵抗発熱体710,720に対する通電制御を変
化させて、ヒーター700の記録材搬送方向の発熱分布
を変化させるようにする。
【0049】具体的には、紙先後端検知センサー21の
出力により、定着ニップ内に記録材があると判断される
ときは、2本ある抵抗発熱体710,720の内、記録
材搬送方向上流側にある抵抗発熱体710に主として通
電を行うように、通電制御手段のCPU100から2つ
のトライアック91,92へ制御信号を送信し、ヒータ
ー700の記録材搬送方向上流側の発熱量を大きくす
る。
【0050】より詳しくは、定着ニップ内に記録材があ
るときは、電源電圧を2つの発熱体にそのまま印加した
ときを100%の出力としたとき、通電出力を0〜50
%の範囲で温度制御する場合は搬送方向上流側の抵抗発
熱体710のみに位相制御で通電を行い、通電電力が5
0%を超えた範囲で温度制御する場合は、抵抗発熱体7
10をフル出力、抵抗発熱体720に対し50%を超え
る分の出力を割り当てるように位相制御で通電を行っ
て、記録材搬送方向上流側に位置する抵抗発熱体710
の発熱量を大きくする。ここで、位相制御とは、通電比
率に対応した位相角から次のゼロクロス信号閉までの電
源電圧波形を抵抗発熱体に対し印加する制御のことであ
る。
【0051】また、記録材が定着ニップ内に無いと判断
されるときは、電源電圧波形の1周期単位内で抵抗発熱
体710と抵抗発熱体720との発生熱量がほば等しく
なるように、電源電圧の半周期単位での位相制御の出力
が0%もしくは100%の2値制御となる位相制御A
と、0%から100%までを10%刻みの11段階で切
り替えできる位相制御Bとを1つの発熱体に対し、電源
電圧の半周期毎に切り替える。例えば、電源電圧のはじ
めの半周期で抵抗発熱体710が位相制御Aで通電制御
される時間内においては抵抗発熱体720に対しては位
相制御Bで通電制御が行われ、次の半周期では各抵抗発
熱体710,720に対する位相制御A,Bを入れ替え
て制御する。このように通電制御することにより電源電
圧の1周期単位においては抵抗発熱体710,720の
発熱量はほぼ均等となる。
【0052】図4に、本実施形態のヒーターユニットに
おいて、ヒーターおよび加圧ローラーが常温状態のと
き、発熱体に500Wの電力を供給して加熱し、サーミ
スター温度が200℃となったときの定着ニップ内にお
ける発熱面側のヒーター表面温度(加圧ローラーとの相
互作用を無視した場合)と加圧ローラー表面温度をそれ
ぞれ模式的に表したグラフを示す。
【0053】図4で、横軸のA〜Gは定着ニップ内の各
位置を表しており、Aは定着ニップの上流側端面を表
し、Gは下流側端面を表している。また、Dは加圧中心
位置、つまり定着ニップの中央位置を表し、A〜G間の
距離は7mmである。Bは抵抗発熱体710の上流側端
面位置を表し、Cは抵抗発熱体710の下流側端面位置
を表しており、B〜C間の距離は2.2mmである。E
は抵抗発熱体720の上流側端面位置を表し、Fは抵抗
発熱体720の下流側端面位置を表しており、E〜F間
の距離は2.2mmである。
【0054】縦軸は、ヒーター面の温度と加圧ローラー
表面温度とを表している。また、図4において、実線で
示した曲線aは、抵抗発熱体710のみで通電制御して
サーミスター温度が200℃に達したときのヒーター面
温度分布を表し、曲線cはその時の加圧ローラー表面の
温度分布を表している。一点鎖線で示した曲線bは、2
本の発熱体を、上述した電源波形の1周期単位内ではぼ
同じ程度の発熱が生じるように通電制御した場合のヒー
ター面温度分布を表し、曲線dはその時の加圧ローラー
表面の温度分布を表している。
【0055】図4を参照して、電源波形の1周期単位
で、2本の発熱体がほぼ同じ程度の発熱が生じるように
通電制御した場合と、抵抗発熱体710のみに通電制御
した場合の2つの制御を加圧ローラーに熱を伝えるとい
う観点から比較すると、抵抗発熱体710のみに通電し
た場合は、2つの抵抗発熱体の発熱量が等しい場合と比
べて、発熱面積がほぼ半分である上に、発熱中心が加圧
中心からずれている。そのため、抵抗発熱体710のみ
に通電した場合は、発熱中心と加圧中心が一致するとと
もに発熱面積もほぼ2倍となる発熱量が等しい場合に比
べ、加圧ローラーに伝わる熱量は前者の1/2もしくは
それ以下になると考えられる。
【0056】従って、ヒーターの温度を目標温度に到達
させるとき、発熱中心を上流側にシフトさせる抵抗発熱
体710にのみ通電する場合は、発熱中心が加圧中心に
一致している発熱量が等しい場合に比べ、同じ時間内で
あればより少ない電力で、また同じ電力であればより短
時間で目的が達せられる。逆に、加圧ローラーの表面温
度を速く上昇させたい場合には、ヒーターの発熱中心を
加圧中心に一致させるように、2つの抵抗発熱体の発熱
量を等しくすることで目的が達せられる。
【0057】また、記録材であるところの紙に熱を伝え
るという観点から上記2つの制御を比較すると、先ず、
ヒーターの表面温度は、抵抗発熱体の発熱分布とヒータ
ーにより加熱された加圧ローラー温度が相互作用した結
果決まるため、ヒーター表面の最高温度領域は発熱中心
から加圧ローラー回転の下流方向にシフトすると考えら
れる。よって、発熱中心と加圧中心がほぼ一致した加熱
方法の場合、ヒーター面の最高温度領域は加圧中心から
加圧ローラー回転の下流方向にシフトし、発熱中心が加
圧中心の上流側にある場合はヒーター面の最高温度領域
が加圧中心に近づくと考えられる。
【0058】ここで、紙にトナー像を定着する場合の熱
と圧力の加え方を考えると、加圧力最大のポイントでト
ナー温度も最大となるようにすれば定着に関して最も効
率が良いと考えられ、さらには、定着ニップ内において
加圧力が徐々に減じる加圧中心から下流側においてはヒ
ーター表面の温度を下げた方が、定着フィルム740か
ら紙を分離する際のトナーの粘度が上がるため、定着分
離時のホットオフセットラチチュードが拡大すると考え
られる。
【0059】実際に、本実施形態に示す構成で抵抗発熱
体710のみの通電制御でホットオフセットラチチュー
ドの確認を行ったところ、抵抗発熱体710,720を
並列に駆動して発熱量を等しくした場合に比ベ、10℃
〜15℃ホットオフセットラチチュードが拡がり、かつ
定着性の低下はほとんど認められなかった。つまり、発
熱中心が加圧中心の上流側にある場合と中央にある場合
を比較すると、発熱中心を上流にシフトしても加圧中心
部の温度が同じであれば定着性の低下は認められず、な
おかつ加圧中心から搬送方向下流側のヒーター表面温度
が下がることにより、ホットオフセットレベルを定着温
度で10℃〜15℃分レベルアップすることが可能とな
り、搬送方向下流でのホットオフセットの防止に効果が
ある。
【0060】また、フィルム加熱式定着装置においては
通常、スタンバイ時にヒーターに対する通電を行わず、
画像形成動作の前回転時に定着装置の立ち上げを行っ
て、装置の省電力化を図っている。つまり、数秒〜20
数秒程度の間にヒーター部の温度を室温から200℃前
後の定着可能温度まで上昇させるため加圧ローラーの表
面が十分に加熱されておらず、コールドスタートにおい
て吸湿紙を通紙した際には紙の水蒸気が加圧ローラー表
面に結露して加圧ローラーの紙に対する搬送力が大幅に
低下し、スリップなどが発生する。特に、本実施形態の
ようにフィルム従動式の定着装置においては、加圧ロー
ラー表面の搬送力により紙、および定着フィルムの駆動
を行っているため、スリップなどが起きると転写〜定着
間における紙のループが大きくなり、未定着画像が画像
形成装置内の部材と接触する事による画像こすれ、ある
いは程度がひどい場合には紙詰まりが生じる。
【0061】上記加圧ローラーのスリップを防止するた
め、本実施形態では像定着装置の立ち上げ時には、加圧
ローラー表面の温度を単位時間内に速く上昇させて結露
を防止するようにする。具体的には、装置の立ち上げ
時、および、記録材が定着ニップを通過して次の記録材
が到達するまでの間においては抵抗発熱体710,72
0を並列に駆動して、両抵抗発熱体710,720の発
熱量が等しくなるように制御し、加圧ローラーへの熱の
供給量を多くする。このことにより、加圧ローラーの表
面温度をすばやく上げ、装置を立ち上げ後すぐに吸湿紙
をプリントした場合に生じ易い画像こすれや紙詰まりの
発生を防止することができる。
【0062】以上説明したように、フィルム加熱式の定
着装置においては定着ニップ内における発熱分布を抵抗
発熱体の配置、幅、本数、制御方法を考慮することによ
り変化させることが可能であり、発熱体の構成、及び制
御を本実施形態に示した如くとする事により、不必要な
電力の消費を抑えた高効率な定着を行い、かつホットオ
フセットラチチュードが広く、吸湿紙のプリントにおい
ても画像こすれや紙詰まりの発生の心配のない画像形成
装置の提供が可能となる。
【0063】なお、本実施形態中に示した抵抗発熱体の
分岐方法、分岐本数、制御例は、上記に限るものではな
く、例えば抵抗発熱体に関して、抵抗発熱体710,7
20は同じ抵抗値である必要はなく、搬送方向上流側の
抵抗発熱体と下流側の抵抗発熱体との抵抗値を変えるこ
とにより、定着ニップ内における発熱比率を変えること
も可能である。また、フィルムを摩擦ローラーで駆動す
る方式のフィルム加熱式定着装置においても、発熱体の
構成や制御方法を本実施形態に示したようにすることで
定着性を維持したまま、ホットオフセットのラチチュー
ドを拡げ、かつ吸湿紙のコールドスタート時におけるス
リップを改善することが可能となる。
【0064】(第2の実施形態)本実施形態は、定着装
置の立ち上げにおいて、原則として第1の実施形態にお
ける2本の抵抗発熱体の内、記録材の搬送方向上流側に
位置する抵抗発熱体に優先的に通電するようにするとと
もに、定着工程の前後に設けられた先後端検知センサー
により記録材のスリップを検出し、その検出結果に応じ
て抵抗発熱体への通電を制御できるようにしたものであ
る。
【0065】具体的には、像定着装置の立ち上げ時に、
抵抗発熱体710にのみ通電し、ヒーター700の発熱
分布を、搬送方向上流側にシフトさせるように通電制御
手段により制御する。このことにより、加圧ローラーへ
伝える熱を抑え、より少ない消費電力でヒーター部の温
度を迅速に上昇させる事が可能になる。
【0066】この場合、立ち上げ時には加圧ローラーの
加熱が十分に行われない場合があり、吸湿紙をコールド
スタートでプリントした際に問題となる。そこで、加圧
ローラーの表面結露に起因するスリップに対しては、図
3に示す、定着工程前の記録材の先後端検知センサー2
1と、定着工程後の記録材の先後端検知センサー25の
出力信号でスリップを判別し、その結果に基づく信号を
通電制御手段のCPU100に入力できるように、両先
後端検知センサー21,25を通電制御手段のCPU1
00に接続する。そして、スリップが生じているとされ
た場合に、2本の抵抗発熱体710,720に対する通
電制御を電源電圧の1周期単位でほぼ等しくなるような
通電制御に切り換え、加圧ローラーの表面温度を上昇さ
せてスリップのレベルを改善するようにする。
【0067】本実施形態の画像形成装置において、転写
〜定着間の距離は約190mmであり、先後端検知セン
サー21,25で紙先端を検知するポイント間の距離は
約250mmであり、先後端検知センサー21で紙後端
を検知するポイントと先後端検知センサー25で紙先端
を検知するポイント間の距離は約240mmとなってい
る。
【0068】上記の加圧ローラー表面の結露に起因する
スリップは、幅広で搬送方向長さが長いA3やLDR、
LGL等の紙において特に大きな問題となる。それは、
特に吸湿した紙を定着するような場合、ヒーターで生じ
た熱はほとんど紙に吸収されて紙によりほとんど断熱さ
れた状態になる。そのため、加圧ローラー表面温度は上
昇しないまま、水蒸気の発生量が増大するため、紙後端
にかけてスリップ量が増大していくため遅延ジャムとな
り易い。また、搬送方向長さが、転写〜定着間長さより
短い紙であれば、結露スリップによる転写〜定着間ルー
プの増大による画像こすれは特に問題とならないが、転
写〜定着間より大幅に長い紙(本実施形態においてはA
3やLDR)を通紙する際には、遅延ジャムのみならず
画像こすれも大きな問題となる。
【0069】本実施形態においては、基本的に立ち上げ
時の通電電流を減らし、省エネを計るため、立ち上げ時
の通電は、第1の実施形態において説明した搬送方向上
流側の抵抗発熱体710に対する通電を優先させて行う
方式をとる。そのため、2本の発熱体をほぼ均等に発熱
させた場合に比べ加圧ローラー表面の温度上昇が少な
く、吸湿紙をコールドスタートでプリントする場合はス
リップが生じ易い。
【0070】そのため、本実施形態においては、A3や
LDR等のサイズの紙の連続プリントを行う場合、プリ
ントスタート時の1枚目において、紙先後端検知センサ
ー21で紙先端を検知してから先後端検知センサー25
で紙先端を検知するまでの時間t1と、先後端検知セン
サー21で紙後端を検知してから先後端検知センサー2
5で紙後端を検知するまでの時間t2とを比較・演算す
る。その結果、t2がt1の1.10倍以上の長さとな
ったとき、スリップしていると判断し、検知信号に基づ
くヒーター700の制御を行うように通電制御手段のC
PU100がトライアック91,92に信号を送信す
る。
【0071】スリップが発生していると判断された場合
は、レジストローラー20と定着装置の間に他のプリン
ト紙が存在するときはそのプリント紙の排出後、無いと
きは、t2≧1.10×t1と検知されたプリント紙の
排出後に、給紙、搬送手段にウェイトをかけて給紙・搬
送を一時ストップさせる。そして、給紙・搬送をストッ
プさせている(例えば20秒)間に、CPU100から
トライアック91,92に駆動信号を送信して、抵抗発
熱体710,720を電源電圧の1周期単位での発熱量
がほぼ等しくなるように発熱させて加圧ローラー表面の
温度を上昇させるようにする。このように制御する事に
より、加圧ローラー表面に結露した水蒸気を気化させ、
かつ加圧ローラー表面の温度を上げることにより摩擦力
を上げることが可能となる。その結果、加圧ローラーの
表面温度が再び室温程度にまで低下するまでは加圧ロー
ラー表面結露に起因する画像こすれや紙詰まりは発生し
なくなる。なお、スリップしなくなったと判断された場
合は、抵抗発熱体710に優先的に通電するようにす
る。
【0072】なお、プリントジョブが連続プリントで無
い場合、その紙の先端を先後端検知センサー21で検知
してから、先後端検知センサー25で先端を検知するま
での時間t1’と、後端を先後端検知センサー21で検
知してから先後端検知センサー25で後端を検知するま
での時間t2’を比較してt2’≧1.10×t1’で
ある場合は、プリント後の後回転として抵抗発熱体71
0,720を電源電圧の1周期単位での発熱量がほぼ等
しくなるように、ほぼ20秒間発熱させて加圧ローラー
表面の温度を上昇させるようにする。
【0073】像定着装置、及び画像形成装置の構成と通
電方法を以上説明した様にすることにより、吸湿した紙
をコールドスタートさせ、加圧ローラーと紙の間で実際
にスリップが生じた時に限り、ヒーターの発熱中心と加
圧中心を一致させた通電制御により加圧ローラーを加熱
する。その結果、第1の実施形態で示した構成に比べ、
通常の使用状況においてはさらに電力消費を抑えた像定
着装置、及び画像形成装置を提供することが可能とな
る。
【0074】また、本実施形態において2つの発熱体
は、2本をフル通電したときの発熱中心が加圧中心とほ
ぼ一致するように配置されたが、発熱体の配置はこれに
限定される事はなく、2本をフル通電したときの発熱中
心が加圧中心に対し記録材搬送方向上流側、もしくは下
流側となるように配置されても、通電制御を前述の如く
行うことにより、定消費電力で吸湿紙通紙時のスリップ
やホットオフセットの心配のない画像形成装置を提供で
きる。
【0075】(第3の実施形態)本実施形態において
は、吸湿紙に線画像を形成した際、定着時に生じる水蒸
気により線画像が飛び散る現象である尾引きを軽減する
ため、尾引き軽減モードを画像形成装置のCPU内に設
け、尾引き現象モードの時には像定着時、定着ニップ内
において搬送方向下流側の発熱量を増大させ、定着ニッ
プ上流側の温度を低下させる様に通電を制御できるよう
にしたものである。
【0076】例えば、ユーザーがプリントされた結果を
見て尾引きが発生していると判断された場合に、抵抗発
熱体720の発熱量が大きくなるように通電制御する尾
引き軽減モードを実行することにより、定着ニップ上流
側において生じる水蒸気量が減少し、定着ニップ上流側
において未定着画像が水蒸気によって飛び散る尾引きが
軽減される。
【0077】具体的には、尾引きの発生により、ユーザ
ーが、操作パネル上のボタンを押すなどして所定の操作
を行ってCPU100に尾引き軽減モードへの移行を指
示する。尾引き軽減モードへ移行した後は、CPU10
0から、抵抗発熱体720の熱量が大きくなるようにト
ライアック91,92に駆動信号が送信されて、定着ニ
ップ上流側の温度を低下させるようにする。この尾引き
軽減モード時には、例えば、搬送方向下流側の抵抗発熱
体720のみに位相制御で通電を行うか、もしくは、抵
抗発熱体720をフル出力、抵抗発熱体710に対し5
0%を超える分の出力を割り当てるように位相制御で通
電を行うようにして、記録材搬送方向下流側に位置する
抵抗発熱体720の発熱量を大きくする。
【0078】なお、尾引きは、記録材が吸湿している場
合などに発生することから、第2の実施形態に記載され
ている、定着工程の前後の先後端検知センサーにより、
記録材のスリップの有無を検出させ、スリップが検出さ
れなくなったときに、尾引き軽減モードから通常のプリ
ントモードへ復帰させるようにする。
【0079】ところで、第1および第2の実施形態で説
明したように、紙とトナーに対し効率的に熱と圧力を加
えるには定着ニップ上流側の発熱量を増大させるのが好
ましいので、尾引き軽減モードは特別なモードとして、
上記のようにユーザーが操作パネルを操作してコマンド
指定しなければ使えないようにするか、もしくは、第2
の実施形態において説明した方法で記録材のスリップを
検知し、記録材が吸湿していると判断されたときにのみ
自動的に使われるようにすることが、省エネルギー、お
よび、通常の紙におけるホットオフセット防止の観点か
ら好ましい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
1の発明によれば、フィルム加熱方式の像定着装置にお
いて、複数の抵抗発熱体のうち、少なくとも2つの抵抗
発熱体への通電を通電制御手段により独立して制御し
て、加熱体の発熱分布を変化させることにより、電力の
効率的な利用を図ることができる。また、搬送方向上流
側の発熱を大きくすれば、記録材およびトナー像に効率
的に熱と圧力を与えてホットオフセットを防止でき、搬
送方向上流側と下流側の発熱分布をほぼ等しくすれば、
加圧手段の表面温度を単位時間においてすばやく上昇さ
せて吸湿した記録材が像定着装置を通過する際に発生す
るスリップを防止でき、搬送方向下流側の発熱を大きく
すれば、搬送方向上流側での水蒸気の発生を抑えて尾引
きを減少させることができる。
【0081】また、本出願にかかる第2の発明によれ
ば、フィルム加熱方式の像定着装置の抵抗発熱体への通
電方法において、複数本の抵抗発熱体の内、少なくとも
2つの発熱体を独立に通電制御するようにして、通電制
御手段からの通電制御信号により加熱体表面の記録材搬
送方向の発熱分布を変化させて、装置の省電力化に寄与
し、ホットオフセットや、高吸湿紙のスリップを防止
し、尾引き現象を改善することができる。
【0082】また、本出願にかかる第3の発明によれ
ば、フィルム加熱方式の像定着装置を用いた画像形成装
置において、複数の抵抗発熱体のうち少なくとも2つの
抵抗発熱体に対する通電を独立して制御できる構成とし
ているので、消費電力が少なく、ホットオフセットを防
止した鮮明な画像形成や、高湿紙のスリップの防止、あ
るいは尾引き現象を改善した良質な画像形成が可能とな
る。
【0083】また、本出願にかかる第4の発明によれ
ば、記録材の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を
通過するときと、通過しないときとにより各抵抗発熱体
の記録材搬送方向の発熱分布を制御して、記録材通過時
のホットオフセットを防止でき、立ち上げ時などの加圧
ローラーのスリップを防止できるので、不必要な電力の
消費を抑えた効率のよい定着を行うとともに、吸湿紙の
プリント時にも画像こすれや紙詰まりの発生を防止する
ことができる。
【0084】また、本出願にかかる第5の発明によれ
ば、記録材の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を
通過するときには、記録材搬送方向下流側の下流側の抵
抗発熱体の発熱量を下げ、また、記録材の画像形成可能
領域が像定着装置の定着部を通過していないときには、
複数の発熱体の所定時間当たりの発熱量がほぼ均等とな
るように制御することにより、記録材通過時のホットオ
フセットを防止し、立ち上げ時などの加圧ローラーのス
リップを防止して、不必要な電力の消費を抑えた効率の
よい定着を行うとともに、吸湿紙のプリント時にも画像
こすれや紙詰まりの発生を防止することができる。
【0085】また、本出願にかかる第6の発明によれ
ば、記録材の画像形成可能領域が像定着装置の定着部を
通過するときと、通過しないときとにより各抵抗発熱体
の記録材搬送方向の発熱分布を制御して、記録材通過時
のホットオフセットを防止でき、立ち上げ時などの加圧
ローラーのスリップを防止できるので、不必要な電力の
消費を抑えた効率のよい定着を行うとともに、吸湿紙の
プリント時にも画像こすれや紙詰まりの発生を防止した
画像形成装置となる。
【0086】また、本出願にかかる第7の発明によれ
ば、定着工程の前後に設けられた記録材検知手段によ
り、画像形成中においてもスリップを確実に検知して、
スリップを防止でき、より効率のよい定着を行うことが
できるとともに、吸湿紙のプリント時にも画像こすれや
紙詰まりの発生を防止することができる。
【0087】また、本出願にかかる第8の発明によれ
ば、定着工程の前後に設けられた記録材検知手段によ
り、画像形成中においてもスリップを確実に検知して、
スリップを防止でき、より効率のよい定着を行って装置
の省電力化に寄与するとともに、吸湿紙のプリント時に
も画像こすれや紙詰まりの発生を防止できる。
【0088】また、本出願にかかる第9の発明によれ
ば、定着工程の前後に設けられた記録材検知手段によ
り、画像形成中においてもスリップを確実に検知して、
スリップを防止でき、より効率のよい定着を行って装置
の省電力化に寄与するとともに、吸湿紙のプリント時に
も画像こすれや紙詰まりの発生を防止した画像形成を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のフィルム加熱式の像定着装置に設
けられる加熱体の要部と通電制御手段の要部とを表す正
面説明図(a)と、背面説明図(b)である。
【図2】第1の実施形態のフィルム加熱方式の像定着装
置を示す一部断面説明図である。
【図3】第1の実施形態の画像形成装置を示す要部説明
図である。
【図4】第1の実施形態の通電制御におけるヒーター面
の発熱分布と加圧ローラー表面温度を表したグラフであ
る。
【図5】従来のフィルム定着装置を用いた像定着装置を
示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 有機感光ドラム 3 レーザー露光装置 7 ヒーターユニット 80 電源 91 トライアック 92 トライアック 100 CPU 200 画像形成装置 600 像定着装置 700 ヒーター 701 ヒーター基板 710 抵抗発熱体 720 抵抗発熱体 730 サーミスター 740 定着フィルム 770 加圧ローラー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その長手方向が記録材の搬送方向とは直
    行する方向に沿って配置された耐熱性基板と上記基板上
    に形成された抵抗発熱体とからなる加熱体と、上記加熱
    体の温度検出手段と、上記加熱体に対向圧接しつつ搬送
    される耐熱性フィルムと、上記フィルムを介して記録材
    を上記加熱体に密着させる加圧手段と、上記温度検出手
    段の出力に応じて上記抵抗発熱体に対する通電を制御す
    る通電制御手段とを有し、抵抗発熱体で生じた熱を上記
    フィルムを介して記録材へ付与することで記録材面に形
    成された未定着画像を記録材面に定着させる像定着装置
    において、上記加熱体の抵抗発熱体が、基板の長手方向
    に対して平行に複数本形成されているとともに、各抵抗
    発熱体は、電源に対して互いに並列に通電制御手段を介
    して接続され、上記通電制御手段が、上記複数本の抵抗
    発熱体の内、少なくとも2つの抵抗発熱体に対する通電
    を独立して制御可能に構成され、通電制御手段により加
    熱体表面の記録材搬送方向の発熱分布が変化するように
    制御できることを特徴とする像定着装置。
  2. 【請求項2】 その長手方向が記録材の搬送方向とは直
    行する方向に沿って配置された耐熱性基板と上記基板上
    に形成された抵抗発熱体とからなる加熱体と、上記加熱
    体の温度検出手段と、上記加熱体に対向圧接しつつ搬送
    される耐熱性フィルムと、上記フィルムを介して記録材
    を上記加熱体に密着させる加圧手段と、上記温度検出手
    段の出力に応じて上記抵抗発熱体に対する通電を制御す
    る通電制御手段とを有し、抵抗発熱体で生じた熱を上記
    フィルムを介して記録材へ付与することで記録材面に形
    成された未定着画像を記録材面に定着させる像定着装置
    であって、耐熱性基板上に形成された抵抗発熱体へ電源
    から通電制御手段を介して通電する際の通電方法におい
    て、抵抗発熱体が基板の長手方向に対して平行に複数本
    形成され、各抵抗発熱体は電源に対して互いに並列に通
    電制御手段を介して接続されるとともに、複数本の抵抗
    発熱体の内、少なくとも2つの発熱体が通電制御手段に
    より独立に通電制御され、通電制御手段からの通電制御
    信号により加熱体表面の記録材搬送方向の発熱分布を変
    化させることを特徴とする通電方法。
  3. 【請求項3】 その表面に静電潜像が形成される像担持
    体と、像担持体の表面に静電潜像を形成する露光手段
    と、像担持体の表面に形成された静電潜像を可視像化す
    る現像器と、記録材上に像担持体の可視画像を転写する
    転写手段と、記録材の搬送手段と、抵抗発熱体で生じた
    熱をフィルムを介して記録材へ付与することで記録材面
    に形成された未定着画像を記録材面に定着させる像定着
    装置とからなり、像定着装置は、記録材の搬送方向とは
    直行する方向に沿ってその長手方向が固定支持された耐
    熱性基板と、上記基板上に形成された抵抗発熱体からな
    る加熱体と、上記加熱体の温度検出手段と、上記加熱体
    に対向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルムと、上記フ
    ィルムを介して記録材を上記加熱体に密着させる加圧手
    段と、上記温度検出手段の出力に応じて上記抵抗発熱体
    に対する通電を制御する通電制御手段とを有している画
    像形成装置において、上記加熱体の抵抗発熱体が、基板
    の長手方向に対して平行に複数本形成されるとともに、
    各抵抗発熱体は、電源に対し互いに並列に通電制御手段
    を介して接続され、上記通電制御手段が、上記複数本の
    抵抗発熱体の内、少なくとも2つの抵抗発熱体に対する
    通電を独立して制御可能に構成され、通電制御手段によ
    り加熱体表面の記録材搬送方向の発熱分布が変化するよ
    うに制御できることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 記録材搬送方向の発熱分布は、記録材の
    画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過するか、
    否かにより制御されることとする請求項1に記載の像定
    着装置。
  5. 【請求項5】 記録材搬送方向の発熱分布は、記録材の
    画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過している
    か、否かに応じて通電制御手段から制御信号が送信され
    て変化することとする請求項2に記載の通電方法。
  6. 【請求項6】 記録材搬送方向の発熱分布は、記録材の
    画像形成可能領域が像定着装置の定着部を通過するか、
    否かにより制御されることとする請求項3に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 像定着装置は、少なくとも定着工程前の
    所定位置と定着工程後の所定位置とのそれぞれに、記録
    材の先後端を検知する記録材検知手段を有するととも
    に、上記各記録材検知手段が通電制御手段に接続され
    て、電源に対し並列接続された複数の抵抗発熱体に対す
    る通電比率が、記録材の先端、もしくは後端を記録材検
    知手段により検知した信号を演算処理した結果に応じて
    変化させられることとする請求項1記載の像定着装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも定着工程前の所定位置と定着
    工程後の所定位置とのそれぞれに、記録材の先後端を検
    知する記録材検知手段が設けられるとともに、上記各記
    録材検知手段が通電制御手段に接続され、記録材検知手
    段が記録材の先端もしくは後端を検知した信号を演算処
    理し、その検知結果を通電制御手段に送信し、通電制御
    手段が検知結果に応じて各抵抗発熱体に対する通電比率
    を変化させることとする請求項2に記載の通電方法。
  9. 【請求項9】 画像形成装置は、少なくとも定着工程前
    の所定位置と定着工程後の所定位置とのそれぞれに、記
    録材の先後端を検知する記録材検知手段を有するととも
    に、上記各記録材検知手段が通電制御手段に接続され
    て、電源に対し並列接続された複数の抵抗発熱体に対す
    る通電比率が、記録材の先端、もしくは後端を記録材検
    知手段により検知した信号を演算処理した結果に応じて
    変化させられることとする請求項3に記載の画像形成装
    置。
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