JP6881929B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、記録材に熱を加えて画像を定着する定着手段を有する画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置としては、記録材に熱を加えて画像を定着する定着手段を有するものが知られている。このような画像形成装置において、画像形成動作を開始する場合、まず定着手段の立ち上げを行って定着手段を十分に暖める。そして、定着手段が十分に暖まり記録材への画像の定着性を保障できる状態になった後、カセットから記録材を給送して画像形成動作を行っている。
特許文献1に記載の画像形成装置では、画像形成指示を出してから、画像が形成された1枚目の記録材が装置本体の外部へ排出されるまでの時間であるファーストプリントアウトタイム(FPOT)を短くするために、画像の位置情報を用いている。ここで、画像の位置情報とは、記録材の搬送方向における記録材の先端から画像までの距離、すなわち余白部分の長さである。余白部分には画像を定着しないので、定着手段が十分に暖められている必要はなく、画像を定着する時までに定着手段が暖められていればよい。そのため、余白部分の長さに相当する時間だけ従来よりも記録材の給送タイミングを早くすることができ、FPOTを短くすることができる。
特開2010−271410号公報
図8を用いて課題の説明を行う。図8は用紙P(記録材)に形成される異なる2つの画像を示している。図8(a)では用紙Pの搬送方向に延びた画像aが形成され、図8(b)では用紙Pの搬送方向と直交する方向に延びた画像bが形成される。ここで、図8(a)と図8(b)において余白部分の長さは同じである。従って、特許文献1によればいずれの場合も同じタイミングで用紙Pが給紙される。
図8(a)の場合、画像aは搬送方向における長さが長いので、定着手段は用紙Pを搬送させつつ長時間にわたって用紙Pに熱を加える必要がある。一方、図8(b)の場合、画像bは搬送方向における長さが短いので、定着手段は用紙Pを搬送させつつ比較的短い時間、用紙Pに熱を加えればよい。つまり、画像bと比較すると画像aを定着するためには多くの熱量が必要となるため、図8(a)の場合においては用紙Pを給紙する前に定着手段を暖める時間を長く確保する必要がある。
このように図8(a)の給紙タイミングに合わせて図8(b)の給紙タイミングを決定すると、図8(b)の場合にFPOTが長くなる。また、図8(b)の給紙タイミングに合わせて図8(a)の給紙タイミングを決定すると、図8(a)の場合に定着手段の温度が足りず定着不良が発生してしまう。なお、画像を定着中にヒータから付与できる熱量(通電量)を一時的に上昇させることにより、定着不良を防止する方法も考えられるが、定格電圧の制限やフリッカー悪化などの電気的な問題が生じる。
本発明の目的は、定着不良を防止しつつFPOTを短縮することである。
上記の目的を達成するための本発明の画像形成装置は、画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により記録材に形成された画像を加熱して定着する定着手段と、記録材を給紙する給紙手段と、前記給紙手段により記録材を給紙する給紙タイミングを制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、前記画像データを、記録材の搬送方向には分割せず、記録材の搬送方向と直交する方向において数の領域に分割し、分割した各領域における画像ピクセル数をそれぞれ算出するピクセル数算出手段と、を有し、前記制御手段は、前記ピクセル数算出手段によって算出された各領域における画像ピクセル数のうち最大の画像ピクセル数を求め、前記最大の画像ピクセル数が第1の値である場合は、前記給紙タイミングを第1のタイミングとし、前記最大の画像ピクセル数が前記第1の値より大きい第2の値である場合は、前記給紙タイミングを前記第1のタイミングより遅い第2のタイミングとすることを特徴とする。
本発明によれば、定着不良を防止しつつFPOTを短縮することができる。
画像形成装置の概略構成図 画像形成装置のシステム構成を示すブロック図 実施例1において利用する画像領域分割を表した図 実施例1におけるフローチャート 実施例2において利用する画像位置を表した図 実施例2におけるフローチャート 実施例3におけるフローチャート 従来技術の課題を説明するための図
[実施例1]
[画像形成装置の全体構成]
図1は本実施例の画像形成装置の断面図である。なお、本実施例では画像形成装置としてレーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100と表記する)の例を示す。
図1において、122は有機感光体やアモルファスシリコン感光体でできた感光ドラムであり、時計回りの方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。この感光ドラム122は帯電ローラ123によりその周面が所定の極性、電位に一様に帯電される。そして、その帯電面に、スキャナユニット108から出力され、反射ミラー107によって偏光されたレーザ光が照射され、感光ドラム122に静電潜像が形成される。スキャナユニット108は、画像読取装置やコンピュータ等の画像信号発生装置(不図示)から入力された画像データの時系列デジタル画素信号に対応してレーザ光を変調(オン/オフ変換)する。このように目的の画像に対応して形成された静電潜像は、現像ローラ121により現像される。
次に、給紙カセットに含まれる底板101(載置部)に載置された用紙P(記録材)が給紙ローラ102(給送手段)により1枚給紙され、搬送ローラ103、レジストレーションローラ104(以下、レジローラ104と表記する)により搬送される。転写ローラ106は感光ドラム122と転写ニップ部を形成しており、レジローラ104により用紙Pは転写ニップ部に送り込まれる。転写ニップ部に送り込まれた用紙Pには感光ドラム122に形成されたトナー像が転写される。転写ローラ106は用紙Pの背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで、感光ドラム122から用紙Pにトナー像を転写する。このようにトナー像が転写された用紙Pは、感光ドラム122から分離され定着器130へ送り込まれる。定着器130はサーミスタ131、ヒータ132、定着フィルム133、加圧ローラ134を有している。ヒータ132は可撓性を有する定着フィルム133の内側に設けられ、定着フィルム133を挟んで加圧ローラ134が圧接することで定着ニップ部を形成している。そして、定着ニップ部において用紙Pを挟持搬送することで、用紙Pを加熱しトナー像を定着させる。トナー像が定着された用紙Pは、定着排紙ローラ110とFDローラ111により搬送され、排紙トレイ112に排紙される。トップセンサ105と定着排紙センサ109については後述する。
[画像形成装置のシステム構成]
次に、プリンタ100のシステム構成について説明する。図2は、プリンタ100のシステム構成を説明するためのブロック図である。図2において、プリンタ100は、コントローラ部201及びエンジン制御部202を備えている。コントローラ部201は、外部装置であるホストコンピュータ200、及びエンジン制御部202と相互に通信が可能となっている。エンジン制御部202は、ビデオインタフェース部203、CPU205、露光制御部208、駆動制御部209、高圧制御部210、定着制御部211、センサ入力部212から構成されている。CPU205は、エンジン制御部202を制御するためにCPU205が実行するプログラムやデータを記憶したROM206、及び一時的なデータの記憶に用いるRAM207を備えている。また、CPU205は、時間を測定するタイマ機能を有している。
外部装置であるホストコンピュータ200は、コントローラ部201に印刷条件、印刷画像の画像データ、印刷指令を送信する。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から受信した画像データをスキャナユニット108が静電潜像を形成するために必要なデジタル画素信号に変換すると共に、受信した印刷条件を基に用紙毎の印刷予約情報を作成する。印刷予約情報とは例えば、例えば用紙Pの供給元を示す給紙口(給紙カセット)、用紙サイズ、印刷モード等のことである。また、コントローラ部201は、画像データをもとに画像ピクセル数を算出する算出部215(ピクセル数算出手段)を有する。算出部215は、用紙Pの搬送方向と直交する方向において画像データを複数の領域に分割し、分割した各領域における画像ピクセル数を算出する。ここで、画像ピクセル数とは用紙Pに画像を形成するピクセル、すなわちトナーを載せるピクセルの数である。ピクセルの単位は、スキャナユニット108がレーザ光を変調する単位と同じである。コントローラ部201は、エンジン制御部202にビデオインタフェース部203を介して、算出部215により算出された画像ピクセル数を送信する。そして、コントローラ部201は、ビデオインタフェース部203を介して、CPU205へ印刷予約指示を送信する。更に、コントローラ部201は、画像データからデジタル画素信号への変換が完了すると、印刷開始指示をCPU205へ送信する。CPU205は、コントローラ部201から印刷開始指示を受信すると、印刷動作を開始する。
エンジン制御部202の駆動制御部209は、プリンタ100の各ローラを、ドラムモータ204、もしくは、定着モータ213によって回転駆動する。駆動制御部209により制御されるドラムモータ204は、給紙ローラ102、搬送ローラ103、レジローラ104、感光ドラム122、転写ローラ106を回転駆動する。ドラムモータ204と給紙ローラ102は、給紙クラッチ214を介して接続されており、給紙カセットから用紙Pを給紙する際は、所定時間、給紙クラッチ214を連結し、給紙ローラ102を回転駆動させる。定着モータ213は、加圧ローラ134、定着排紙ローラ110、FDローラ111を回転駆動する。
露光制御部208は、CPU205からの指示に応じて、スキャナユニット108の不図示のスキャナモータの回転や、光量の補正を行い、コントローラ部201から受信するデジタル画素信号に基づいて感光ドラム122への光の照射を行う。高圧制御部210は、プリンタ100内の各部材、例えば帯電ローラ123、現像ローラ121、転写ローラ106へ直流電圧もしくは交流電圧を印加する電源の制御を行う。定着制御部211は、サーミスタ131によってヒータ132の表面温度を検知し、検知結果に基づいて、ヒータ132への電力供給の制御を行う。センサ入力部212は、トップセンサ105及び定着排紙センサ109の検知情報を取得し、CPU205に出力する。トップセンサ105及び定着排紙センサ109は搬送される用紙Pの先端や後端を検知する。
[画像形成動作]
次に、上記構成のプリンタ100の画像形成動作を説明する。画像形成動作は、エンジン制御部202がコントローラ部201から印刷開始指示を受けると開始される。
先ず、印刷を行う準備のため、感光ドラム122は帯電ローラ123により表面を均一に帯電される。また、現像ローラ121に感光ドラム122上の潜像にトナーが付着するように、感光ドラム122の帯電極性と同極性でほぼ同電位の交流電圧を印加する。ヒータ132は立ち上げ動作として通電が開始される。定着立ち上げ開始から所定時間経過したら定着準備完了とし、エンジン制御部202は給紙クラッチ214を駆動し給紙カセットから用紙Pを給紙する。用紙Pの先端がトップセンサ105を通過してから所定タイミングでデジタル画素信号の出力の基準タイミングとなるデジタル画素信号開始信号を、コントローラ部201へ出力する。
エンジン制御部202は、コントローラ部201から受信するデジタル画素信号をスキャナユニット108により感光ドラム122上へ露光して潜像形成し、現像ローラ121からトナーを感光ドラム122に付着させる。感光ドラム122上に形成されたトナー像を転写ローラ106にて用紙Pへ転写する。そのために、転写ローラ106に感光ドラム122上に形成されたトナー像と逆極性、本実施例では正極性の直流電圧を印加して感光ドラム122のトナー像を用紙Pに転写する。
用紙Pは感光ドラム122から剥離された後、定着器130へ搬送される。そして、用紙Pは定着フィルム133と加圧ローラ134の定着ニップ部で画像が定着された後に、定着排紙ローラ110およびFDローラ111を介して本体上部の排紙トレイ112上へ画像面を下向きにして排紙される。
[実施例1における画像形成動作]
以上のような構成により、算出部215が算出する各領域の画像ピクセル数を利用してFPOTを短縮する本発明の一実施例について説明する。
図3は、算出部215が画像ピクセル数を算出する各領域を表した図である。本実施例では、用紙Pの搬送方向と直交する方向において画像データを7等分に分割し、各領域の画像ピクセル数を算出する。画像データを用紙Pの搬送方向と直交する方向、すなわち定着器130の長手方向に分割するのは、長手方向における一部分を通過するトナー量に着目するためである。一部分を通過するトナー量が少ないほどトナーへ付与される熱量は少ないため、定着性を保障するべく加圧ローラ134を暖める時間を短くすることができる。領域数を多くするほど、定着器130の一部分に通過するトナー量を推測する精度を上げることができるものの、一方で多くするほど算出部215の処理が増大するため、算出部215の処理能力を勘案して決定すると良い。
次に算出部215が各領域の画像ピクセル数を算出する流れを説明する。算出部215は、ホストコンピュータ200から受信した画像データを入力として、1ページごとにラスターイメージデータに変換する。変換したラスターイメージデータのライン数をl_max、用紙Pの搬送方向に対して分割する領域数をm_maxとする。算出部215は、l(l=1〜l_max)番目のラインに関してm_max等分した場合の各領域の画像ピクセル数Plm(m=1〜m_max)を各ラインに対して算出する。そして、算出部215は領域m(m=1〜m_max)の画像ピクセル数Pmを式1に基づいて算出する。
Figure 0006881929
続いて、エンジン制御部202が画像ピクセル数を利用して給紙タイミングを決定する流れを説明する。コントローラ部201は算出した各領域の画像ピクセル数をビデオインタフェース部203によってエンジン制御部202に通知する。エンジン制御部202は、各領域の画像ピクセル数のうち最大の画像ピクセル数を用いて表1に基づいて、給紙タイミングを決定する。表1の値は、画像ピクセルが用紙Pのどの位置にあっても定着性を保障できるような給紙タイミングであり予めROM206に格納されている。画像ピクセル数が小さいほどトナーに奪われる熱量は小さいため定着器130を暖める時間は少なくて良く、給紙タイミングを短くすることができる。なお、表1の値は普通紙の場合の値であり、用紙Pの種類に応じて最適な給紙タイミングを予めROM206に格納し、コントローラ部201から指示された印刷予約情報に基づいて給紙タイミングを決定してもよい。
Figure 0006881929
図4は、上述した画像ピクセル数を利用して給紙タイミングを判断するフローチャートである。本フローチャートは、エンジン制御部202がコントローラ部201から印刷開始指示を受信し、定着器130の立ち上げを開始すると同時に開始する。また、図4のフローチャートに基づく制御は、エンジン制御部202がROM206等に記憶されているプログラムに基づき実行する。
エンジン制御部202は、フローチャート開始時点では画像ピクセル数が不確定であるため全面トナー像があっても定着性を保障できるよう、画像ピクセル数を最大として表1に基づいて給紙タイミングを初期化する(S400)。その後、エンジン制御部202はコントローラ部201から画像ピクセル数を取得したかを確認する(S401)。画像ピクセル数を取得できた場合(S402)、エンジン制御部202は図4(b)のフローに基づいて給紙タイミングを変更する。
エンジン制御部202はコントローラ部201から受信した各領域の画像ピクセル数のうち最大の画像ピクセル数を決定し(S410)、決定した最大画像ピクセル数に応じた給紙タイミングを、表1に基づいて決定する(S411)。
その後、エンジン制御部202は決定した給紙タイミングに到達したかを判断し(S403)、到達した場合は給紙ローラ102による給紙動作を実行させ(S404)終了する。到達しない場合は再度、S401の判断をし、S402で給紙タイミングを変更済みであるならば、再度S403で給紙タイミングに到達したかを判断する。
以上説明したように、本実施例によれば、定着不良を防止しつつFPOTを短縮することができる。
[実施例2]
実施例1では、定着器130の長手方向の一部分を通過するトナー量を利用するために、画像データを用紙Pの搬送方向と直交する方向において複数の領域に分割して各領域の画像ピクセル数を算出し、これらに基づいて給紙タイミングを決定した。一方で、用紙P上のトナーを定着する際はトナーへ付与される熱量に加えて用紙P自体に付与される熱量がある。図5(a)と図5(b)の画像データはどちらも各領域で同じ画像ピクセル数であるものの、用紙P上での画像データの位置が異なる。これらにおいてトナーを定着するための熱量を考えると、図5(a)では、トナー位置が定着器130を通過完了するまでの余白部分501で用紙P自体に付与される熱量をまかなうよう加圧ローラ134を暖めておく必要がある。一方、図5(b)では、トナー位置が定着器130を通過完了した後の余白部分502では、トナーが無く定着性を考慮する必要はないため、図5(a)の場合よりも加圧ローラ134を暖めておく時間は短くて良い。
そこで、実施例2では、用紙Pの搬送方向におけるトナー位置も考慮してさらに給紙タイミングを最適に決定する方法について説明する。なお、本実施例のプリンタ100の構成は実施例1と同様であるため、同一の符号を使用することとし、本実施例での詳しい説明は省略する。
[実施例2における画像形成動作]
実施例2における算出部215は、ホストコンピュータ200から受信した画像データを入力として、実施例1の画像ピクセル数に加えて用紙Pの先端からの画像の後端までの距離(図5(a)と図5(b)においてはそれぞれ503、504)を算出する。つまり、算出部215は距離算出手段として機能する。
具体的には、算出部215は実施例1の説明と同様にホストコンピュータ200から受信した画像データを入力として、1ページごとにラスターイメージデータに変換する。算出部215は、変換したラスターイメージデータの最後のラインl_maxから、イメージデータの有無をライン毎に降順に判別する。イメージデータが存在する最初のライン番号をl_last(l_last≦l_max)とし、1ラインあたりの幅をw(mm)とすると、用紙Pの先端から画像の後端までの距離d(mm)は式2によって算出される。
d=w×l_last
コントローラ部201は算出した各領域の画像ピクセル数および用紙Pの先端から画像の後端までの距離dをビデオインタフェース部203によってエンジン制御部202に通知する。エンジン制御部202は、実施例1と同様に各領域の画像ピクセル数のうち最大の画像ピクセル数に関して表1に基づいて、給紙タイミングを決定する。さらに、用紙Pの先端から画像の後端までの距離dに関して表2に基づいて、決定した給紙タイミングを補正する。
Figure 0006881929
上述したように、本実施例では、画像ピクセル数が取得できた場合の給紙タイミングを変更する方法が実施例1とは異なるが、給紙タイミングを判断し給紙を実行するシーケンスは実施例1と同様である。そのため、本実施例での給紙タイミングを判断し給紙を実行するシーケンスを示すフローチャートは、実施例1の図4(a)を使用し、図4(a)のS402にて起動される給紙タイミングを変更するシーケンスについては、図6に示すフローチャートを使用する。なお、ここでは、実施例1の図4(a)のフローチャートの説明は省略する。
エンジン制御部202はコントローラ部201から受信した各領域の画像ピクセル数のうち最大の画像ピクセル数を決定し(S610)、決定した最大の画像ピクセル数に応じた給紙タイミングを表1に基づいて決定する(S611)。そして、用紙Pの先端から画像の後端までの距離dに応じた給紙タイミング補正率を表2に基づいて決定し、S611で決定した給紙タイミングに補正率を乗算して給紙タイミングを補正する(S612)。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1よりもさらにFPOTを短くすることができる。
[実施例3]
実施例1では、定着器130の長手方向の一部分を通過するトナー量を利用するために、画像データを用紙Pの搬送方向と直交する方向において複数の領域に分割して各領域の画像ピクセル数を算出し、これらに基づいて給紙タイミングを決定した。この際、各領域の画像ピクセル数の最大の画像ピクセル数をもとに給紙タイミングを決定していた。
定着器130の構成によっては、定着器130の長手方向に関して、定着フィルム133と加圧ローラ134との圧力が中央部よりも端部のほうが弱く定着性が低い場合がある。このような構成において1枚目の定着性を保障するためには各領域の画像ピクセル数が同じである場合、中央部よりも端部のほうがより加圧ローラ134を暖めておく必要がある。そこで、実施例3では、端に位置する領域の画像ピクセル数に重みづけの設定をして給紙タイミングを最適に決定する方法について説明する。なお、本実施例のプリンタ100の構成は実施例1と同様であるため、同一の符号を使用することとし、本実施例での詳しい説明は省略する。
[実施例3における画像形成動作]
実施例3における算出部215による画像ピクセル数の算出処理は実施例1と同じであり、コントローラ部201は算出した各領域の画像ピクセル数をビデオインタフェース部203によってエンジン制御部202に通知する。エンジン制御部202は、各領域の画像ピクセル数に表3に示す補正率(係数)を乗算し、各領域の補正画像ピクセル数を算出する。これらの各領域に対応する補正率は予めROM206に記憶されている。そして実施例1と同様に各領域の補正画像ピクセル数のうち最大の補正画像ピクセル数に関して表1に基づいて、給紙タイミングを決定する。
Figure 0006881929
上述したように、本実施例では、画像ピクセル数が取得できた場合の給紙タイミングを変更する方法が実施例1とは異なるが、給紙タイミングを判断し給紙を実行するシーケンスは実施例1と同様である。そのため、本実施例での給紙タイミングを判断し給紙を実行するシーケンスを示すフローチャートは、実施例1の図4(a)を使用し、図4(a)のS402にて起動される給紙タイミングを変更するシーケンスについては、図7に示すフローチャートを使用する。なお、ここでは、実施例1の図4(a)のフローチャートの説明は省略する。
エンジン制御部202はコントローラ部201から受信した各領域の画像ピクセル数を表3に基づいて補正する(S710)。そして、算出した各領域の補正画像ピクセル数のうち最大の補正画像ピクセル数を決定し(S711)、決定した最大の補正画像ピクセル数に応じた給紙タイミングを表1に基づいて決定する(S712)。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1よりもさらに定着不良の発生を防止することができる。
なお、上記の実施例においては、底板101に載置された用紙Pを給紙ローラ102により給紙するタイミングを制御する方法について説明したが、これに限定されない。1枚目の用紙Pを給紙ローラ102により先行給紙し、レジローラ104がニップしている状態で用紙Pを停止させるようにしてもよい。そして、求められたタイミングに応じてレジローラ104により用紙Pを再給紙するタイミングを制御するようにしてもよい。すなわち、用紙Pが定着器130に到達するタイミングが調整されればよい。
また、上記の実施例においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。ただし、用紙Pに熱を加えて、用紙Pに形成された画像を定着する定着器130を有しているものとする。
100 レーザビームプリンタ
102 給紙ローラ
106 転写ローラ
108 スキャナユニット
122 感光ドラム
130 定着器
201 コントローラ部
202 エンジン制御部
215 算出部

Claims (6)

  1. 画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により記録材に形成された画像を加熱して定着する定着手段と、
    記録材を給紙する給紙手段と、
    前記給紙手段により記録材を給紙する給紙タイミングを制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記画像データを、記録材の搬送方向には分割せず、記録材の搬送方向と直交する方向において数の領域に分割し、分割した各領域における画像ピクセル数をそれぞれ算出するピクセル数算出手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記ピクセル数算出手段によって算出された各領域における画像ピクセル数のうち最大の画像ピクセル数を求め、前記最大の画像ピクセル数が第1の値である場合は、前記給紙タイミングを第1のタイミングとし、前記最大の画像ピクセル数が前記第1の値より大きい第2の値である場合は、前記給紙タイミングを前記第1のタイミングより遅い第2のタイミングとすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録材の搬送方向における記録材の先端から記録材に形成される画像の後端までの距離を算出する距離算出手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記距離算出手段によって算出された距離が小さいほど、前記給紙タイミングを早くするように補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、分割した各領域に応じて設定され、前記直交する方向において中央に位置する領域よりも端に位置する領域の方が大きい係数を、各領域における画像ピクセル数と乗算し、求められた画像ピクセル数のうち最大のピクセル数に基づいて、前記給紙タイミングを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、記録材の種類に応じて前記給紙タイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 記録材が載置される載置部と、を有し、
    前記制御手段は、前記給紙手段が前記載置部に載置された記録材の給送を開始するタイミングを制御することで、前記給紙タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着手段は、筒状のフィルムと、前記フィルムの外周面に接触するローラと、前記フィルムの内部空間に配置されるヒータと、を有し、
    前記ヒータと前記ローラで前記フィルムを挟持しており、記録材上の画像は前記フィルムと前記ローラの間に形成されたニップ部で前記フィルムを介して加熱されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2016191202A 2016-09-29 2016-09-29 画像形成装置 Active JP6881929B2 (ja)

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