JP2004280004A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーによる用紙選択の操作設定にかかわらず実際に使用される記録媒体の紙種を容易かつ正確に把握することを可能とする。
【解決手段】定着器Tの加熱手段108に対して記録媒体を通紙する際に、その定着器Tの加熱手段108の温度変化量を検知し、その加熱手段108の温度変化量に基づいて記録媒体の紙種を判断する紙種検知手段を設け、画像形成装置動作の開始前に定着器Tに対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせて、実際にセットされている記録媒体の紙種を容易かつ正確に判断するように構成したもの。
【選択図】 図5
【解決手段】定着器Tの加熱手段108に対して記録媒体を通紙する際に、その定着器Tの加熱手段108の温度変化量を検知し、その加熱手段108の温度変化量に基づいて記録媒体の紙種を判断する紙種検知手段を設け、画像形成装置動作の開始前に定着器Tに対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせて、実際にセットされている記録媒体の紙種を容易かつ正確に判断するように構成したもの。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙手段から送り出された記録媒体上にトナー像を現像し定着させるようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの各種画像形成装置では、給紙手段から送り出された記録媒体上に、現像器により現像された感光ドラム上のトナー像が転写領域において転写され、その転写された未定着状態のトナー像を担持した記録媒体が定着器に送り込まれる。当該定着器では、記録媒体が加熱手段に通紙され、その加熱手段による加熱作用によって上記記録媒体上の未定着トナー像が溶解され定着が行われるようになっている。
【0003】
一方、このような画像形成装置において、使用する記録媒体の紙種ごとに異なる制御動作を実行させるようにしたものがある。例えば、上述した未定着トナー像を定着するにあたっては、記録媒体の紙種、特に記録媒体の紙厚によって最適な定着温度が異なっていることから、従来より、記録媒体の紙種ごとに異なる定着温度で定着を行わせる制御が行われることがある。このような定着器の温度制御を紙種に従って行う装置では、ユーザーの操作設定を通して選択された記録媒体に関する紙種データをイメージコントローラに記憶させておき、その記憶された紙種データに基づいて設定した目標定着温度を基準として昇温制御が行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の画像形成装置で行われている紙種データに基づく各種制御動作では、イメージコントローラから送られてくる情報のみに基づいて紙種データが認識されており、実際に給紙されている記録媒体の紙種を直接監視してることは行われていない。つまり、ユーザーによる用紙選択の操作設定から紙種を推定しているに過ぎないため、ユーザーの紙種設定によっては、実際にセットされている記録媒体の紙種、特に紙厚が、装置が想定しているものとは異なってしまうことがあり、その結果、例えば定着動作が不良になってしまうことがある。また、実際に用いられている記録媒体の紙種に設定し直すとしても、紙種ごとに、どのような設定とするかが難しい場合が多い。
【0005】
そこで本発明は、ユーザーによる用紙選択の操作設定にかかわらず、実際に使用される記録媒体の紙種を容易かつ正確に把握することができるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる画像形成装置では、給紙手段から送り出された記録媒体上にトナー像を現像するとともに、そのトナー像が現像された記録媒体を定着器の加熱手段に通紙しながら加熱することによって上記トナー像の定着を行うように構成された画像形成装置において、上記定着器の加熱手段に対して記録媒体を通紙する際に上記加熱手段の温度変化量を検知し、その加熱手段の温度変化量に基づいて上記記録媒体の紙種を判断する紙種検知手段が設けられている。
【0007】
このような構成を有する請求項1にかかる画像形成装置によれば、画像形成装置動作の開始前に、定着器に対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせることによって、実際にセットされている記録媒体の紙種が容易かつ正確に判断されることとなる。
【0008】
また、本発明の請求項2にかかる画像形成装置では、上記請求項1における紙種検知手段には、加熱手段の温度変化量と記録媒体の紙種との関係を表した紙種判定テーブルが格納され、上記紙種判定テーブルがデータを書き換え可能に構成されている。
【0009】
このような構成を有する請求項2にかかる画像形成装置よれば、記録媒体の紙種が、紙種判定テーブルを用いることによって、一層迅速かつ正確に判断され、しかも、記録媒体の紙種の判断が必要に応じて変更可能であるため、常に最適な紙種判断が行われるようになっている。
【0010】
さらに、本発明の請求項3にかかる画像形成装置では、上記請求項1における紙種検知手段から出力される紙種検知結果を用いて定着器の加熱手段に対する目標定着温度を設定し、該目標定着温度まで上記加熱手段を昇温させる定着制御手段が設けられている。
【0011】
このような構成を有する請求項3にかかる画像形成装置によれば、実際にセットされている記録媒体の紙種に対応した定着温度制御が容易かつ正確に行われることとなり、常時良好な定着状態が自動で得られるようになっている。
【0012】
さらにまた、本発明の請求項4にかかる画像形成装置では、上記請求項1における紙種検知手段が、画像形成動作の開始前に紙種検知動作を行うように構成され、当該紙種検知動作において、トナー像を未転写状態とした記録媒体を通常の画像形成動作時より速い搬送速度で定着器に通紙するとともに、その定着器の加熱手段を通常の画像形成動作時より低い定着温度まで昇温させるように構成されている。
【0013】
このような構成を有する請求項4にかかる画像形成装置によれば、実際にセットされている記録媒体の紙種検知動作が、高速通紙および低温制御によって無駄なく迅速に行われるようになっている。
【0014】
また、本発明の請求項5にかかる画像形成装置では、上記請求項1乃至4のいずれかの給紙手段が複数設けられ、紙種検知手段は、それらの各給紙手段ごとに紙種を判断するように構成されている。
【0015】
このような構成を有する請求項5にかかる画像形成装置によれば、複数の給紙手段ごとに、実際にセットされている記録媒体の紙種が容易かつ正確に判断されることから、良好な操作性が得られる。
【0016】
さらに、本発明の請求項6にかかる画像形成装置では、上記請求項4における紙種検知手段が、紙種検知動作に用いた記録媒体を両面給紙手段に送り込むことにより通常の画像形成動作に再利用可能とするように構成されていて、このような構成を有する請求項6にかかる画像形成装置によれば、紙種検知動作に用いられた記録媒体が画像形成動作に供せられて再利用されることとなり、記録媒体の無駄が防止される。
【0017】
さらにまた、本発明の請求項7にかかる画像形成装置では、上記請求項6における紙種検知手段が、両面給紙手段に送り込まれた記録媒体を任意に排出可能とする構成になされていて、このような構成を有する請求項7にかかる画像形成装置によれば、紙種検知動作に用いた記録媒体の使用態様に関する自由度が拡大されることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず図1に示されているように、画像形成装置の全体は、印字記録エンジン部における各種画像形成動作を制御するエンジン制御部1と、そのエンジン制御部1に対して、画像データおよびその画像データに関する各種指令信号(コマンドデータまたはステータスデータ)をやりとりするイメージプロセッサ2と、そのイメージプロセッサ2に対して画像形成に関する各種条件を入力する操作部3とを備えている。そして、上記操作部3から、記録媒体の紙サイズや紙種などの条件が入力されると、原稿スキャン装置などから送られてくる画像データが上記イメージプロセッサ2内のメモリに一旦格納され、そこから上記エンジン制御部1に対して適宜のタイミングで画像データが送出されることによって、上記印字記録エンジン部で画像形成動作が開始される。
【0019】
イメージプロセッサ2からの画像データが与えられたエンジン制御部1は、記録紙搬送制御部4,高圧制御部5,光学系制御部6,センサ入力制御部7,定着器温調制御部(定着制御手段)8,およびメモリ(SDRAM)9等に対する各種制御動作を実行する機能を有しており、印字記録エンジン部において概略以下のような画像形成動作が行われるようになっている。
【0020】
すなわち、上記印字記録エンジン部では、例えば図2に示されているように、まず、上述したイメージプロセッサ2から送出される画像データや各種制御信号に従って、レーザスキャナユニットの光源として設けられた半導体レーザ101からの走査光が出射されるとともに、ポリゴンミラー102が同期して回転駆動されることにより光変調情報ビーム103が発せられる。その光変調情報ビーム103は、帯電ローラ105により一様に帯電された像担持体としての感光ドラム104上に光スポットとして結像され、その光スポットがオン・オフされながら上記感光ドラム104の軸方向(主走査方向)に往復走査されることによって、当該感光ドラム104上に形成画像に対応する静電潜像が形成される。そして、上記感光ドラム104上の静電潜像に対して、プロセスカートリッジ内に一体的に設けられた現像器106内のトナーが、現像バイアスによって現像スリーブを通して供給されることにより未定着トナー像が形成されるようになっている。
【0021】
一方、装置下部側には、給紙ユニット118および両面給紙ユニット117等の給紙部に蓄えられた記録媒体が配置されており、その給紙ユニット118または両面給紙ユニット117内の記録媒体が、搬送モータから給紙クラッチを通して回転駆動される給紙ローラ115により引き出され、搬送ローラ116によってレジストローラ113まで搬送される。このレジストローラ113は、記録媒体の斜行を補正する機能を備えており、当該レジストローラ113から送り出された記録媒体の前端部がレジストセンサ119により検出された時点から適宜のタイミングで、上述した感光ドラム104と転写ローラ107とが対面配置された転写領域に記録媒体が送り込まれるようになっている。
【0022】
上記転写ローラ107には、上述した高圧制御部5の制御下にある転写バイアスが印加されており、その転写バイアスによって上記感光ドラム104上の未定着トナー像が記録媒体上に静電的に転写される。このような転写作用によって未定着トナーを担持した記録媒体は、加熱手段としての加熱ローラ108と加圧ローラ111とが対向配置された定着器Tに向かって搬送されていき、上記加熱ローラ108の内部に配置されたヒータ109の発熱を利用した加熱定着作用が上記記録媒体に付与されることによって、当該記録媒体上の未定着トナーが加熱・融解され、その結果、上記記録媒体上にトナー像が固定され定着されるようになっている。
【0023】
このとき上記加熱ローラ108の直上位置には、軸方向中央部分に対向するようにした温度検知サーミスタ110が近接して配置されており、その温度検知サーミスタ110によって上記加熱ローラ108の表面温度が常時検知されるようになっている。
【0024】
また、このような定着器Tの出口部分には、排紙センサ120が配置されており、加熱定着動作によってトナー像を固定された記録媒体の先端が上記排紙センサ120に到達することによって当該排紙センサ120がオンされる。その後、搬送された記録媒体の後端が上記排紙センサ120から離脱することによって、当該排紙センサ120がオフされるようになっている。そして、その排紙センサ120を記録媒体が通過したタイミングで、次の記録媒体の給紙が開始されるとともに、排紙センサ120を通過した記録媒体は、排紙ローラ112の搬送作用によって図示を省略した排紙トレイ上に排出されていく。
【0025】
さらに、記録媒体の裏面に対する画像形成動作が行われる場合には、記録媒体を排出中の上記排紙ローラ112が一旦停止後に逆転され、表面側に画像形成が行われた記録媒体が、搬送ローラ114の搬送作用によって両面給紙ユニット117内に送り込まれる。その両面給紙ユニット117内に一時的に保管された記録媒体は、その後の適宜のタイミングで再給紙されていくように構成されている。
【0026】
次に、前述したエンジン制御部1には、上記給紙ユニット118に現時点で実際にセットされている記録媒体の紙種を、以下に述べるような手順で検知する紙種検知手段が設けられている。そして、その紙種検知手段により検知された記録媒体の紙種検知結果に基づいて、前述した定着器温調制御部(定着制御手段)8によって定着器Tにおける定着温度の設定動作、および昇温制御動作が自動で行われるように構成されている。
【0027】
すなわち、図3に示されているように、画像形成動作を開始するにあたっては(ステップ301)、既に紙種検知動作が行われていないことが確認された上で(ステップ302のNo)、次に説明するような紙種検知動作が開始される。なお、紙種検知動作が既に行われている場合には(ステップ302のYes)、紙種検知動作を再度行うことなく画像形成動作が開始されるが、その点については後述する。
【0028】
紙種検知動作に入ると、まず、前述した給紙ユニット118から1枚の記録媒体が、検知用記録紙として引き出され、通常の画像形成動作における給紙速度よりも速い搬送速度で給紙動作が行われる(ステップ307)。これは、紙種検知動作を迅速に行わせるためである。またそれと同時に、前述した定着器Tのヒータ109を、予め設定された紙種検知温度まで昇温させる(ステップ308)。このときの紙種検知温度は、通常の画像形成動作における定着温度(例えば200℃)よりもやや低い温度(例えば150℃)に設定されており、これによって紙種検知動作が無駄なく迅速に行われるようにしている。
【0029】
そして、上記検知用記録紙としての記録媒体が、トナー像を転写させることなく定着器Tに給紙されてくると、前述した排紙センサ120に到達してオン状態になされた時点で(ステップ309のYes)、上記定着器Tに設けられた加熱ローラ108の表面温度T1が、温度検知サーミスタ110によって検出される(ステップ312)。このとき、排紙センサ120がオン状態にならない場合には(ステップ309のNo)、遅延ジャムが発生している可能性があるが、その遅延ジャムの発生が確認されたときには(ステップ310のYes)、エラーに基づく終了動作が行われる(ステップ311)。
【0030】
次に、定着器Tに通紙された検知用記録紙としての記録媒体が、当該定着器Tを通過し、その後端が前記排紙センサ120を通過することによって排紙センサ120がオフ状態になされると、その時点で(ステップ313のYes)、上記定着器Tに設けられた加熱ローラ108の表面温度T2が、温度検知サーミスタ110によって検出される(ステップ316)。なお、上記排紙センサ120がオフ状態にならない場合には(ステップ313のNo)、遅延ジャムが発生している可能性があるが、その遅延ジャムの発生が確認されたときには(ステップ314のYes)、エラーに基づく終了動作が行われる(ステップ315)。
【0031】
このようにして、検知用記録紙としての記録媒体が定着器Tに通紙された際における通紙前および通紙後の加熱ローラ108の各表面温度T1およびT2が検知されたら、それらの両検知温度T1,T2の差分(T1−T2)、つまり、上記加熱ローラ108の表面温度の通紙前後における温度低下量が算出される(ステップ317)。そして、その算出された加熱ローラ108の温度低下量は、図4に示されているような紙種判定テーブル400内に格納される(同図中の符号403参照)。
【0032】
ここで、上記加熱ローラ108の表面温度は、当該加熱ローラ108に通紙された記録媒体の紙種、特に紙厚に従って変化し、記録媒体の紙種が厚いものであればあるほど上記加熱ローラ108の表面温度は大きく低下する。そこで本発明では、上記加熱ローラ108に記録媒体を通紙した際における表面温度の低下量を、記録媒体の各紙種ごとに予め測定しておき、その加熱ローラ108の表面温度の低下量と、記録媒体の紙種との関係を、上述した図4に示された紙種判定テーブル400内に格納している。
【0033】
この紙種判定テーブル400では、記録媒体の紙種を、紙厚によって4段階に区別しており、
▲1▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が10℃未満であれば「薄い紙」(符号404参照)、
▲2▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が10℃から20℃未満の間である場合には「普通紙」(符号405参照)、
▲3▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が20℃から30℃未満の間である場合には「厚い紙」(符号406参照)、
▲4▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が30℃以上である場合には「分厚い紙」(符号407参照)、
として、紙種の検知動作が紙種検出手段により行われるようになっている。
【0034】
さらに本実施形態では、このようにして検知された記録媒体の紙種ごとに、前記定着器Tの加熱ローラ108における最適な目標定着温度が設定されており、上記加熱ローラ108の表面温度が、
▲1▼「薄い紙」の場合には180℃(符号404参照)、
▲2▼「普通紙」の場合には190℃(符号405参照)、
▲3▼「厚い紙」の場合には200℃(符号406参照)、
▲4▼「分厚い紙」の場合には210℃(符号407参照)、
となるように、前述した定着器温調制御部(定着制御手段)8により昇温制御が行われる(図3中ステップ318)。
【0035】
なお、このような紙種検知手段および定着制御手段において使用される紙種判定テーブル400(図4参照)内の各設定値等のデータは、適宜に書き換えることが可能となっている。
【0036】
このようにして紙種検知動作および定着温度制御動作が完了したら、紙種検知済みのフラグがオンになされるとともに(ステップ319)、これらの各動作後の時点で給紙ユニット118が未だ開けられていないこと、つまり給紙ユニット118が閉じられた状態であることのフラグが履歴としてセットされる(ステップ320)。
【0037】
次に、上述したような両面給紙ユニット117が搭載されている場合には(ステップ321のYes)、紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117に搬送されて一時的に保管されて、後述する記録媒体の再利用が図られる(ステップ324)。両面給紙ユニット117が搭載されていない場合には(ステップ321のNo)、紙種検知動作に用いた記録媒体の排出が行われた後に給紙ユニット118から新たな記録媒体が給紙され(ステップ322)、その給紙され記録媒体に対して画像形成動作が実行されて終了される(ステップ323)。
【0038】
そして、その紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117に搬送されると、図5に示されている当該両面給紙ユニット117に関する記録紙情報テーブル500のうちの記録紙有無(符号501参照)が「有り」にセットされる(図3中のステップ325)。次に、その両面給紙ユニット117内にストックされている記録紙媒体の枚数が加算カウントされ(ステップ326)、そのカウント枚数が、図5に示されている上記両面給紙ユニット117に関する記録紙情報テーブル500のうちの記録紙枚数(符号502参照)に格納された後に、次のようにして紙種検知動作に用いた記録媒体の再利用が行われる。
【0039】
すなわち、図6に示されているように、紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117内に一時保管されてストック状態になると(ステップ350のYes)、現在設定されている画像形成動作の条件に一致する記録媒体か否かがチェックされ(ステップ351)、再利用することが可能であれば(ステップ352のYes)、両面給紙ユニット117からの給紙が行われて(ステップ354)、適宜の画像形成動作が実行される(ステップ355)。
【0040】
なお、両面給紙ユニット117に記録媒体が複数枚搭載されている場合であって、最上部の記録媒体から給紙される構成の場合には、最上部の記録媒体の紙種が画像形成する紙種と同一である場合のみ再利用する構成としても良いし、画像形成する紙種が最上部に無い場合には、同一の紙種のものが最上部に来るまで他の紙種を装置内を循環搬送させ、画像形成する紙種と同一にした後に再利用を行うように構成しても良い。
【0041】
一方、上述した紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117内に一時保管されていない場合には(ステップ350のNo)、給紙ユニット118からの給紙が行われる(ステップ353)。
【0042】
このようにして紙種検知動作に用いた記録媒体の再利用等による画像形成動作を完了すると、上述した両面給紙ユニット117に関する記録紙情報テーブル500(図5参照)に格納された記録媒体に関する各情報501〜508の更新が行われ(図6中のステップ356)、そのときの記録媒体のストック積載枚数502(図5参照)が、両面給紙ユニット117の収納可能枚数をオーバーしているなどのように一定の枚数を超えている場合には、両面給紙ユニット117からの排出動作が行われる。
【0043】
また、画像形成動作を開始するにあたって(図3中のステップ301)、既に紙種検知動作が行われている場合には(ステップ302のYes)、その紙種検知動作が行われた後における給紙ユニット118の開閉履歴が参照される(ステップ303)。そして、給紙ユニット118の開閉履歴がある場合には(ステップ303のYes)、記録媒体を変更したおそれがあるため、再度の紙種検知動作が行われる。一方、給紙ユニット118の開閉履歴がない場合には(ステップ303のNo)、記録媒体の変更がないものとの判断が行われて、1枚目の記録媒体が紙種検知用に使用されていることを示すフラグがオフになされた後に(ステップ304)、前回行われた紙種検知動作に基づいて設定された目標定着温度まで定着器の昇温が行われた上で(ステップ305)、給紙ユニット118または両面給紙ユニット117からの給紙が行われる(ステップ306,327)。
【0044】
このように本実施形態によれば、画像形成装置動作の開始前に、定着器Tに対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせることによって、実際にセットされている記録媒体の紙種が容易かつ正確に判断されることとなり、特に本実施形態では、定着器Tの加熱ローラ108の温度変化量と記録媒体の紙種との関係を表した紙種判定テーブル400を用いることによって、記録媒体の紙種が迅速かつ正確に判断されるようになっている。
【0045】
このときに用いる紙種判定テーブル400は、データを書き換え可能に構成されていて、記録媒体の紙種の判断が必要に応じて変更可能であるため、常に最適な紙種判断が行われるようになっている。
【0046】
さらに本実施形態では、紙種検知手段から出力される紙種検知結果を用いて定着器Tの加熱ローラを記録媒体の紙種に適合する定着温度まで昇温させる定着制御手段が設けられていることから、実際にセットされている記録媒体の紙種に対応した定着温度制御が容易かつ正確に行われることとなり、常時良好な定着性が自動で得られる。
【0047】
また本実施形態では、紙種検知手段が、画像形成動作の開始時に紙種検知動作を行い、その紙種検知動作において記録媒体を通常より速い搬送速度で定着器Tに通紙するとともに、通常より低い定着温度まで定着器Tを昇温させる構成になされていることから、実際にセットされている記録媒体の紙種の検知動作が、高速通紙および低温制御によって迅速に行われるようになっている。
【0048】
さらに本実施形態では、紙種検知手段は、紙種検知動作に用いた記録媒体を両面給紙ユニット117に送り込んで一時保管することにより、通常の画像形成動作に再利用可能とする構成になされていることから、紙種検知動作に用いられた記録媒体が画像形成動作に供せられることとなり、記録媒体の無駄が防止されるようになっている。
【0049】
このとき本実施形態における紙種検知手段は、両面給紙手段に送り込まれた記録媒体を任意に排出可能に構成されていることから、記録媒体の用い方に対する自由度が確保されるようになっている。
【0050】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0051】
例えば、給紙手段を複数設けて、検知結果により各給紙手段ごとに紙種あるいは目標定着温度等の情報を記憶しておき、その情報を画像形成時に読み出して定着温度等を制御するようにしても良い。
【0052】
また、上述した実施形態では、紙種検知結果を定着器の温度制御に用いているが、その他の制御に用いることも可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、定着器の加熱手段に対して記録媒体を通紙する際に、その定着器の加熱手段の温度変化量を検知し、その加熱手段の温度変化量に基づいて記録媒体の紙種を判断する紙種検知手段を設け、画像形成装置動作の開始前に定着器に対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせて、実際にセットされている記録媒体の紙種を容易かつ正確に判断することにより、ユーザーによる用紙選択の操作設定にかかわらず実際に使用される記録媒体の紙種を容易かつ正確に把握することができ、画像形成動作を容易かつ高品質に行わせることができる。
【0054】
また本発明の請求項2にかかる画像形成装置は、上記請求項1における紙種検知手段が、加熱手段の温度変化量と記録媒体の紙種との関係を書き換え可能に表した紙種判定テーブルを用いることによって、紙種の判断を迅速かつ正確に行わせるとともに、常に最適な紙種判断が行われるようにしたものであるから、上述した効果に加えて、紙種検知をより効率的かつ確実に行わせることができる。
【0055】
さらに、本発明の請求項3にかかる画像形成装置は、上記請求項1における紙種検知手段から出力される紙種検知結果を用いて定着器の加熱手段に対する目標定着温度を設定し、該目標定着温度まで上記加熱手段を昇温させる定着制御手段を設けたことにより、実際にセットされている記録媒体の紙種に対応した定着温度制御を容易かつ正確に行い、常時良好な定着状態が自動で得られるように構成したものであるから、定着動作を安定的に行わせることができる。
【0056】
さらにまた、本発明の請求項4にかかる画像形成装置は、上記請求項1における紙種検知手段によって画像形成動作の開始前に紙種検知動作を行うように構成し、その紙種検知動作において記録媒体を通常の画像形成動作時より速い搬送速度で定着器に通紙するとともに、定着器の加熱手段を通常の画像形成動作時より低い定着温度まで昇温させることにより、実際にセットされている記録媒体の紙種検知動作を高速通紙および低温制御によって無駄なく迅速に行うように構成したものであるから、上述した効果に加えて、紙種検知動作をより効率的に行わせることができる。
【0057】
また、本発明の請求項5にかかる画像形成装置は、上記請求項1乃至4のいずれかの給紙手段を複数設け、それらの各給紙手段ごとに紙種検知手段によって紙種を判断するように構成して、複数の給紙手段ごとにセットされている記録媒体の紙種を容易かつ正確に判断して良好な操作性を得るようにしたものであるから、上述した効果を更に向上させることができる。
【0058】
さらに、本発明の請求項6にかかる画像形成装置は、上記請求項4における紙種検知動作に用いた記録媒体を両面給紙手段に送り込むように紙種検知手段を構成することによって通常の画像形成動作に再利用可能とし、紙種検知動作に用いた記録媒体の無駄を防止したものであるから、上述した効果に加えて、ランニングコストを低減させることができる。
【0059】
さらにまた、本発明の請求項7にかかる画像形成装置は、上記請求項6における両面給紙手段に送り込まれた記録媒体を任意に排出可能とするように紙種検知手段を構成したことによって、紙種検知動作に用いた記録媒体の使用態様に関する自由度を拡大したものであるから、画像形成装置の有用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙種検知手段を含む画像形成制御装置の概略構造を表した模式的ブロック線図である。
【図2】画像形成工程を行う印字記録エンジン部の全体構造例を表した模式的な説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における紙種検知動作を表したフロー図である。
【図4】紙種判定テーブルの内容を模式的に表した説明図である。
【図5】両面給紙ユニットに関する記録紙情報テーブルの内容を模式的に表した説明図である。
【図6】紙種検知動作に用いた記録媒体の再利用動作を表したフロー図である。
【符号の説明】
1 エンジン制御部
2 イメージプロセッサ
3 操作部
104 感光ドラム
106 現像器
107 転写ローラ
108 加熱ローラ(加熱手段)
110 温度検知サーミスタ
117 両面給紙ユニット
118 給紙ユニット
119 レジストセンサ
111 加圧ローラ
112 排紙ローラ
T 定着器
120 排紙センサ
400 紙種判定テーブル
500 記録紙情報テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙手段から送り出された記録媒体上にトナー像を現像し定着させるようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの各種画像形成装置では、給紙手段から送り出された記録媒体上に、現像器により現像された感光ドラム上のトナー像が転写領域において転写され、その転写された未定着状態のトナー像を担持した記録媒体が定着器に送り込まれる。当該定着器では、記録媒体が加熱手段に通紙され、その加熱手段による加熱作用によって上記記録媒体上の未定着トナー像が溶解され定着が行われるようになっている。
【0003】
一方、このような画像形成装置において、使用する記録媒体の紙種ごとに異なる制御動作を実行させるようにしたものがある。例えば、上述した未定着トナー像を定着するにあたっては、記録媒体の紙種、特に記録媒体の紙厚によって最適な定着温度が異なっていることから、従来より、記録媒体の紙種ごとに異なる定着温度で定着を行わせる制御が行われることがある。このような定着器の温度制御を紙種に従って行う装置では、ユーザーの操作設定を通して選択された記録媒体に関する紙種データをイメージコントローラに記憶させておき、その記憶された紙種データに基づいて設定した目標定着温度を基準として昇温制御が行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の画像形成装置で行われている紙種データに基づく各種制御動作では、イメージコントローラから送られてくる情報のみに基づいて紙種データが認識されており、実際に給紙されている記録媒体の紙種を直接監視してることは行われていない。つまり、ユーザーによる用紙選択の操作設定から紙種を推定しているに過ぎないため、ユーザーの紙種設定によっては、実際にセットされている記録媒体の紙種、特に紙厚が、装置が想定しているものとは異なってしまうことがあり、その結果、例えば定着動作が不良になってしまうことがある。また、実際に用いられている記録媒体の紙種に設定し直すとしても、紙種ごとに、どのような設定とするかが難しい場合が多い。
【0005】
そこで本発明は、ユーザーによる用紙選択の操作設定にかかわらず、実際に使用される記録媒体の紙種を容易かつ正確に把握することができるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる画像形成装置では、給紙手段から送り出された記録媒体上にトナー像を現像するとともに、そのトナー像が現像された記録媒体を定着器の加熱手段に通紙しながら加熱することによって上記トナー像の定着を行うように構成された画像形成装置において、上記定着器の加熱手段に対して記録媒体を通紙する際に上記加熱手段の温度変化量を検知し、その加熱手段の温度変化量に基づいて上記記録媒体の紙種を判断する紙種検知手段が設けられている。
【0007】
このような構成を有する請求項1にかかる画像形成装置によれば、画像形成装置動作の開始前に、定着器に対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせることによって、実際にセットされている記録媒体の紙種が容易かつ正確に判断されることとなる。
【0008】
また、本発明の請求項2にかかる画像形成装置では、上記請求項1における紙種検知手段には、加熱手段の温度変化量と記録媒体の紙種との関係を表した紙種判定テーブルが格納され、上記紙種判定テーブルがデータを書き換え可能に構成されている。
【0009】
このような構成を有する請求項2にかかる画像形成装置よれば、記録媒体の紙種が、紙種判定テーブルを用いることによって、一層迅速かつ正確に判断され、しかも、記録媒体の紙種の判断が必要に応じて変更可能であるため、常に最適な紙種判断が行われるようになっている。
【0010】
さらに、本発明の請求項3にかかる画像形成装置では、上記請求項1における紙種検知手段から出力される紙種検知結果を用いて定着器の加熱手段に対する目標定着温度を設定し、該目標定着温度まで上記加熱手段を昇温させる定着制御手段が設けられている。
【0011】
このような構成を有する請求項3にかかる画像形成装置によれば、実際にセットされている記録媒体の紙種に対応した定着温度制御が容易かつ正確に行われることとなり、常時良好な定着状態が自動で得られるようになっている。
【0012】
さらにまた、本発明の請求項4にかかる画像形成装置では、上記請求項1における紙種検知手段が、画像形成動作の開始前に紙種検知動作を行うように構成され、当該紙種検知動作において、トナー像を未転写状態とした記録媒体を通常の画像形成動作時より速い搬送速度で定着器に通紙するとともに、その定着器の加熱手段を通常の画像形成動作時より低い定着温度まで昇温させるように構成されている。
【0013】
このような構成を有する請求項4にかかる画像形成装置によれば、実際にセットされている記録媒体の紙種検知動作が、高速通紙および低温制御によって無駄なく迅速に行われるようになっている。
【0014】
また、本発明の請求項5にかかる画像形成装置では、上記請求項1乃至4のいずれかの給紙手段が複数設けられ、紙種検知手段は、それらの各給紙手段ごとに紙種を判断するように構成されている。
【0015】
このような構成を有する請求項5にかかる画像形成装置によれば、複数の給紙手段ごとに、実際にセットされている記録媒体の紙種が容易かつ正確に判断されることから、良好な操作性が得られる。
【0016】
さらに、本発明の請求項6にかかる画像形成装置では、上記請求項4における紙種検知手段が、紙種検知動作に用いた記録媒体を両面給紙手段に送り込むことにより通常の画像形成動作に再利用可能とするように構成されていて、このような構成を有する請求項6にかかる画像形成装置によれば、紙種検知動作に用いられた記録媒体が画像形成動作に供せられて再利用されることとなり、記録媒体の無駄が防止される。
【0017】
さらにまた、本発明の請求項7にかかる画像形成装置では、上記請求項6における紙種検知手段が、両面給紙手段に送り込まれた記録媒体を任意に排出可能とする構成になされていて、このような構成を有する請求項7にかかる画像形成装置によれば、紙種検知動作に用いた記録媒体の使用態様に関する自由度が拡大されることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず図1に示されているように、画像形成装置の全体は、印字記録エンジン部における各種画像形成動作を制御するエンジン制御部1と、そのエンジン制御部1に対して、画像データおよびその画像データに関する各種指令信号(コマンドデータまたはステータスデータ)をやりとりするイメージプロセッサ2と、そのイメージプロセッサ2に対して画像形成に関する各種条件を入力する操作部3とを備えている。そして、上記操作部3から、記録媒体の紙サイズや紙種などの条件が入力されると、原稿スキャン装置などから送られてくる画像データが上記イメージプロセッサ2内のメモリに一旦格納され、そこから上記エンジン制御部1に対して適宜のタイミングで画像データが送出されることによって、上記印字記録エンジン部で画像形成動作が開始される。
【0019】
イメージプロセッサ2からの画像データが与えられたエンジン制御部1は、記録紙搬送制御部4,高圧制御部5,光学系制御部6,センサ入力制御部7,定着器温調制御部(定着制御手段)8,およびメモリ(SDRAM)9等に対する各種制御動作を実行する機能を有しており、印字記録エンジン部において概略以下のような画像形成動作が行われるようになっている。
【0020】
すなわち、上記印字記録エンジン部では、例えば図2に示されているように、まず、上述したイメージプロセッサ2から送出される画像データや各種制御信号に従って、レーザスキャナユニットの光源として設けられた半導体レーザ101からの走査光が出射されるとともに、ポリゴンミラー102が同期して回転駆動されることにより光変調情報ビーム103が発せられる。その光変調情報ビーム103は、帯電ローラ105により一様に帯電された像担持体としての感光ドラム104上に光スポットとして結像され、その光スポットがオン・オフされながら上記感光ドラム104の軸方向(主走査方向)に往復走査されることによって、当該感光ドラム104上に形成画像に対応する静電潜像が形成される。そして、上記感光ドラム104上の静電潜像に対して、プロセスカートリッジ内に一体的に設けられた現像器106内のトナーが、現像バイアスによって現像スリーブを通して供給されることにより未定着トナー像が形成されるようになっている。
【0021】
一方、装置下部側には、給紙ユニット118および両面給紙ユニット117等の給紙部に蓄えられた記録媒体が配置されており、その給紙ユニット118または両面給紙ユニット117内の記録媒体が、搬送モータから給紙クラッチを通して回転駆動される給紙ローラ115により引き出され、搬送ローラ116によってレジストローラ113まで搬送される。このレジストローラ113は、記録媒体の斜行を補正する機能を備えており、当該レジストローラ113から送り出された記録媒体の前端部がレジストセンサ119により検出された時点から適宜のタイミングで、上述した感光ドラム104と転写ローラ107とが対面配置された転写領域に記録媒体が送り込まれるようになっている。
【0022】
上記転写ローラ107には、上述した高圧制御部5の制御下にある転写バイアスが印加されており、その転写バイアスによって上記感光ドラム104上の未定着トナー像が記録媒体上に静電的に転写される。このような転写作用によって未定着トナーを担持した記録媒体は、加熱手段としての加熱ローラ108と加圧ローラ111とが対向配置された定着器Tに向かって搬送されていき、上記加熱ローラ108の内部に配置されたヒータ109の発熱を利用した加熱定着作用が上記記録媒体に付与されることによって、当該記録媒体上の未定着トナーが加熱・融解され、その結果、上記記録媒体上にトナー像が固定され定着されるようになっている。
【0023】
このとき上記加熱ローラ108の直上位置には、軸方向中央部分に対向するようにした温度検知サーミスタ110が近接して配置されており、その温度検知サーミスタ110によって上記加熱ローラ108の表面温度が常時検知されるようになっている。
【0024】
また、このような定着器Tの出口部分には、排紙センサ120が配置されており、加熱定着動作によってトナー像を固定された記録媒体の先端が上記排紙センサ120に到達することによって当該排紙センサ120がオンされる。その後、搬送された記録媒体の後端が上記排紙センサ120から離脱することによって、当該排紙センサ120がオフされるようになっている。そして、その排紙センサ120を記録媒体が通過したタイミングで、次の記録媒体の給紙が開始されるとともに、排紙センサ120を通過した記録媒体は、排紙ローラ112の搬送作用によって図示を省略した排紙トレイ上に排出されていく。
【0025】
さらに、記録媒体の裏面に対する画像形成動作が行われる場合には、記録媒体を排出中の上記排紙ローラ112が一旦停止後に逆転され、表面側に画像形成が行われた記録媒体が、搬送ローラ114の搬送作用によって両面給紙ユニット117内に送り込まれる。その両面給紙ユニット117内に一時的に保管された記録媒体は、その後の適宜のタイミングで再給紙されていくように構成されている。
【0026】
次に、前述したエンジン制御部1には、上記給紙ユニット118に現時点で実際にセットされている記録媒体の紙種を、以下に述べるような手順で検知する紙種検知手段が設けられている。そして、その紙種検知手段により検知された記録媒体の紙種検知結果に基づいて、前述した定着器温調制御部(定着制御手段)8によって定着器Tにおける定着温度の設定動作、および昇温制御動作が自動で行われるように構成されている。
【0027】
すなわち、図3に示されているように、画像形成動作を開始するにあたっては(ステップ301)、既に紙種検知動作が行われていないことが確認された上で(ステップ302のNo)、次に説明するような紙種検知動作が開始される。なお、紙種検知動作が既に行われている場合には(ステップ302のYes)、紙種検知動作を再度行うことなく画像形成動作が開始されるが、その点については後述する。
【0028】
紙種検知動作に入ると、まず、前述した給紙ユニット118から1枚の記録媒体が、検知用記録紙として引き出され、通常の画像形成動作における給紙速度よりも速い搬送速度で給紙動作が行われる(ステップ307)。これは、紙種検知動作を迅速に行わせるためである。またそれと同時に、前述した定着器Tのヒータ109を、予め設定された紙種検知温度まで昇温させる(ステップ308)。このときの紙種検知温度は、通常の画像形成動作における定着温度(例えば200℃)よりもやや低い温度(例えば150℃)に設定されており、これによって紙種検知動作が無駄なく迅速に行われるようにしている。
【0029】
そして、上記検知用記録紙としての記録媒体が、トナー像を転写させることなく定着器Tに給紙されてくると、前述した排紙センサ120に到達してオン状態になされた時点で(ステップ309のYes)、上記定着器Tに設けられた加熱ローラ108の表面温度T1が、温度検知サーミスタ110によって検出される(ステップ312)。このとき、排紙センサ120がオン状態にならない場合には(ステップ309のNo)、遅延ジャムが発生している可能性があるが、その遅延ジャムの発生が確認されたときには(ステップ310のYes)、エラーに基づく終了動作が行われる(ステップ311)。
【0030】
次に、定着器Tに通紙された検知用記録紙としての記録媒体が、当該定着器Tを通過し、その後端が前記排紙センサ120を通過することによって排紙センサ120がオフ状態になされると、その時点で(ステップ313のYes)、上記定着器Tに設けられた加熱ローラ108の表面温度T2が、温度検知サーミスタ110によって検出される(ステップ316)。なお、上記排紙センサ120がオフ状態にならない場合には(ステップ313のNo)、遅延ジャムが発生している可能性があるが、その遅延ジャムの発生が確認されたときには(ステップ314のYes)、エラーに基づく終了動作が行われる(ステップ315)。
【0031】
このようにして、検知用記録紙としての記録媒体が定着器Tに通紙された際における通紙前および通紙後の加熱ローラ108の各表面温度T1およびT2が検知されたら、それらの両検知温度T1,T2の差分(T1−T2)、つまり、上記加熱ローラ108の表面温度の通紙前後における温度低下量が算出される(ステップ317)。そして、その算出された加熱ローラ108の温度低下量は、図4に示されているような紙種判定テーブル400内に格納される(同図中の符号403参照)。
【0032】
ここで、上記加熱ローラ108の表面温度は、当該加熱ローラ108に通紙された記録媒体の紙種、特に紙厚に従って変化し、記録媒体の紙種が厚いものであればあるほど上記加熱ローラ108の表面温度は大きく低下する。そこで本発明では、上記加熱ローラ108に記録媒体を通紙した際における表面温度の低下量を、記録媒体の各紙種ごとに予め測定しておき、その加熱ローラ108の表面温度の低下量と、記録媒体の紙種との関係を、上述した図4に示された紙種判定テーブル400内に格納している。
【0033】
この紙種判定テーブル400では、記録媒体の紙種を、紙厚によって4段階に区別しており、
▲1▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が10℃未満であれば「薄い紙」(符号404参照)、
▲2▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が10℃から20℃未満の間である場合には「普通紙」(符号405参照)、
▲3▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が20℃から30℃未満の間である場合には「厚い紙」(符号406参照)、
▲4▼ 加熱ローラ108の表面温度の低下量が30℃以上である場合には「分厚い紙」(符号407参照)、
として、紙種の検知動作が紙種検出手段により行われるようになっている。
【0034】
さらに本実施形態では、このようにして検知された記録媒体の紙種ごとに、前記定着器Tの加熱ローラ108における最適な目標定着温度が設定されており、上記加熱ローラ108の表面温度が、
▲1▼「薄い紙」の場合には180℃(符号404参照)、
▲2▼「普通紙」の場合には190℃(符号405参照)、
▲3▼「厚い紙」の場合には200℃(符号406参照)、
▲4▼「分厚い紙」の場合には210℃(符号407参照)、
となるように、前述した定着器温調制御部(定着制御手段)8により昇温制御が行われる(図3中ステップ318)。
【0035】
なお、このような紙種検知手段および定着制御手段において使用される紙種判定テーブル400(図4参照)内の各設定値等のデータは、適宜に書き換えることが可能となっている。
【0036】
このようにして紙種検知動作および定着温度制御動作が完了したら、紙種検知済みのフラグがオンになされるとともに(ステップ319)、これらの各動作後の時点で給紙ユニット118が未だ開けられていないこと、つまり給紙ユニット118が閉じられた状態であることのフラグが履歴としてセットされる(ステップ320)。
【0037】
次に、上述したような両面給紙ユニット117が搭載されている場合には(ステップ321のYes)、紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117に搬送されて一時的に保管されて、後述する記録媒体の再利用が図られる(ステップ324)。両面給紙ユニット117が搭載されていない場合には(ステップ321のNo)、紙種検知動作に用いた記録媒体の排出が行われた後に給紙ユニット118から新たな記録媒体が給紙され(ステップ322)、その給紙され記録媒体に対して画像形成動作が実行されて終了される(ステップ323)。
【0038】
そして、その紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117に搬送されると、図5に示されている当該両面給紙ユニット117に関する記録紙情報テーブル500のうちの記録紙有無(符号501参照)が「有り」にセットされる(図3中のステップ325)。次に、その両面給紙ユニット117内にストックされている記録紙媒体の枚数が加算カウントされ(ステップ326)、そのカウント枚数が、図5に示されている上記両面給紙ユニット117に関する記録紙情報テーブル500のうちの記録紙枚数(符号502参照)に格納された後に、次のようにして紙種検知動作に用いた記録媒体の再利用が行われる。
【0039】
すなわち、図6に示されているように、紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117内に一時保管されてストック状態になると(ステップ350のYes)、現在設定されている画像形成動作の条件に一致する記録媒体か否かがチェックされ(ステップ351)、再利用することが可能であれば(ステップ352のYes)、両面給紙ユニット117からの給紙が行われて(ステップ354)、適宜の画像形成動作が実行される(ステップ355)。
【0040】
なお、両面給紙ユニット117に記録媒体が複数枚搭載されている場合であって、最上部の記録媒体から給紙される構成の場合には、最上部の記録媒体の紙種が画像形成する紙種と同一である場合のみ再利用する構成としても良いし、画像形成する紙種が最上部に無い場合には、同一の紙種のものが最上部に来るまで他の紙種を装置内を循環搬送させ、画像形成する紙種と同一にした後に再利用を行うように構成しても良い。
【0041】
一方、上述した紙種検知動作に用いた記録媒体が両面給紙ユニット117内に一時保管されていない場合には(ステップ350のNo)、給紙ユニット118からの給紙が行われる(ステップ353)。
【0042】
このようにして紙種検知動作に用いた記録媒体の再利用等による画像形成動作を完了すると、上述した両面給紙ユニット117に関する記録紙情報テーブル500(図5参照)に格納された記録媒体に関する各情報501〜508の更新が行われ(図6中のステップ356)、そのときの記録媒体のストック積載枚数502(図5参照)が、両面給紙ユニット117の収納可能枚数をオーバーしているなどのように一定の枚数を超えている場合には、両面給紙ユニット117からの排出動作が行われる。
【0043】
また、画像形成動作を開始するにあたって(図3中のステップ301)、既に紙種検知動作が行われている場合には(ステップ302のYes)、その紙種検知動作が行われた後における給紙ユニット118の開閉履歴が参照される(ステップ303)。そして、給紙ユニット118の開閉履歴がある場合には(ステップ303のYes)、記録媒体を変更したおそれがあるため、再度の紙種検知動作が行われる。一方、給紙ユニット118の開閉履歴がない場合には(ステップ303のNo)、記録媒体の変更がないものとの判断が行われて、1枚目の記録媒体が紙種検知用に使用されていることを示すフラグがオフになされた後に(ステップ304)、前回行われた紙種検知動作に基づいて設定された目標定着温度まで定着器の昇温が行われた上で(ステップ305)、給紙ユニット118または両面給紙ユニット117からの給紙が行われる(ステップ306,327)。
【0044】
このように本実施形態によれば、画像形成装置動作の開始前に、定着器Tに対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせることによって、実際にセットされている記録媒体の紙種が容易かつ正確に判断されることとなり、特に本実施形態では、定着器Tの加熱ローラ108の温度変化量と記録媒体の紙種との関係を表した紙種判定テーブル400を用いることによって、記録媒体の紙種が迅速かつ正確に判断されるようになっている。
【0045】
このときに用いる紙種判定テーブル400は、データを書き換え可能に構成されていて、記録媒体の紙種の判断が必要に応じて変更可能であるため、常に最適な紙種判断が行われるようになっている。
【0046】
さらに本実施形態では、紙種検知手段から出力される紙種検知結果を用いて定着器Tの加熱ローラを記録媒体の紙種に適合する定着温度まで昇温させる定着制御手段が設けられていることから、実際にセットされている記録媒体の紙種に対応した定着温度制御が容易かつ正確に行われることとなり、常時良好な定着性が自動で得られる。
【0047】
また本実施形態では、紙種検知手段が、画像形成動作の開始時に紙種検知動作を行い、その紙種検知動作において記録媒体を通常より速い搬送速度で定着器Tに通紙するとともに、通常より低い定着温度まで定着器Tを昇温させる構成になされていることから、実際にセットされている記録媒体の紙種の検知動作が、高速通紙および低温制御によって迅速に行われるようになっている。
【0048】
さらに本実施形態では、紙種検知手段は、紙種検知動作に用いた記録媒体を両面給紙ユニット117に送り込んで一時保管することにより、通常の画像形成動作に再利用可能とする構成になされていることから、紙種検知動作に用いられた記録媒体が画像形成動作に供せられることとなり、記録媒体の無駄が防止されるようになっている。
【0049】
このとき本実施形態における紙種検知手段は、両面給紙手段に送り込まれた記録媒体を任意に排出可能に構成されていることから、記録媒体の用い方に対する自由度が確保されるようになっている。
【0050】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0051】
例えば、給紙手段を複数設けて、検知結果により各給紙手段ごとに紙種あるいは目標定着温度等の情報を記憶しておき、その情報を画像形成時に読み出して定着温度等を制御するようにしても良い。
【0052】
また、上述した実施形態では、紙種検知結果を定着器の温度制御に用いているが、その他の制御に用いることも可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、定着器の加熱手段に対して記録媒体を通紙する際に、その定着器の加熱手段の温度変化量を検知し、その加熱手段の温度変化量に基づいて記録媒体の紙種を判断する紙種検知手段を設け、画像形成装置動作の開始前に定着器に対して記録媒体を給紙するという簡易な検知動作を行わせて、実際にセットされている記録媒体の紙種を容易かつ正確に判断することにより、ユーザーによる用紙選択の操作設定にかかわらず実際に使用される記録媒体の紙種を容易かつ正確に把握することができ、画像形成動作を容易かつ高品質に行わせることができる。
【0054】
また本発明の請求項2にかかる画像形成装置は、上記請求項1における紙種検知手段が、加熱手段の温度変化量と記録媒体の紙種との関係を書き換え可能に表した紙種判定テーブルを用いることによって、紙種の判断を迅速かつ正確に行わせるとともに、常に最適な紙種判断が行われるようにしたものであるから、上述した効果に加えて、紙種検知をより効率的かつ確実に行わせることができる。
【0055】
さらに、本発明の請求項3にかかる画像形成装置は、上記請求項1における紙種検知手段から出力される紙種検知結果を用いて定着器の加熱手段に対する目標定着温度を設定し、該目標定着温度まで上記加熱手段を昇温させる定着制御手段を設けたことにより、実際にセットされている記録媒体の紙種に対応した定着温度制御を容易かつ正確に行い、常時良好な定着状態が自動で得られるように構成したものであるから、定着動作を安定的に行わせることができる。
【0056】
さらにまた、本発明の請求項4にかかる画像形成装置は、上記請求項1における紙種検知手段によって画像形成動作の開始前に紙種検知動作を行うように構成し、その紙種検知動作において記録媒体を通常の画像形成動作時より速い搬送速度で定着器に通紙するとともに、定着器の加熱手段を通常の画像形成動作時より低い定着温度まで昇温させることにより、実際にセットされている記録媒体の紙種検知動作を高速通紙および低温制御によって無駄なく迅速に行うように構成したものであるから、上述した効果に加えて、紙種検知動作をより効率的に行わせることができる。
【0057】
また、本発明の請求項5にかかる画像形成装置は、上記請求項1乃至4のいずれかの給紙手段を複数設け、それらの各給紙手段ごとに紙種検知手段によって紙種を判断するように構成して、複数の給紙手段ごとにセットされている記録媒体の紙種を容易かつ正確に判断して良好な操作性を得るようにしたものであるから、上述した効果を更に向上させることができる。
【0058】
さらに、本発明の請求項6にかかる画像形成装置は、上記請求項4における紙種検知動作に用いた記録媒体を両面給紙手段に送り込むように紙種検知手段を構成することによって通常の画像形成動作に再利用可能とし、紙種検知動作に用いた記録媒体の無駄を防止したものであるから、上述した効果に加えて、ランニングコストを低減させることができる。
【0059】
さらにまた、本発明の請求項7にかかる画像形成装置は、上記請求項6における両面給紙手段に送り込まれた記録媒体を任意に排出可能とするように紙種検知手段を構成したことによって、紙種検知動作に用いた記録媒体の使用態様に関する自由度を拡大したものであるから、画像形成装置の有用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙種検知手段を含む画像形成制御装置の概略構造を表した模式的ブロック線図である。
【図2】画像形成工程を行う印字記録エンジン部の全体構造例を表した模式的な説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における紙種検知動作を表したフロー図である。
【図4】紙種判定テーブルの内容を模式的に表した説明図である。
【図5】両面給紙ユニットに関する記録紙情報テーブルの内容を模式的に表した説明図である。
【図6】紙種検知動作に用いた記録媒体の再利用動作を表したフロー図である。
【符号の説明】
1 エンジン制御部
2 イメージプロセッサ
3 操作部
104 感光ドラム
106 現像器
107 転写ローラ
108 加熱ローラ(加熱手段)
110 温度検知サーミスタ
117 両面給紙ユニット
118 給紙ユニット
119 レジストセンサ
111 加圧ローラ
112 排紙ローラ
T 定着器
120 排紙センサ
400 紙種判定テーブル
500 記録紙情報テーブル
Claims (7)
- 給紙手段から送り出された記録媒体上にトナー像を現像するとともに、そのトナー像が現像された記録媒体を定着器の加熱手段に通紙しながら加熱することによって上記トナー像の定着を行うように構成された画像形成装置において、
上記定着器の加熱手段に対して記録媒体を通紙する際に上記加熱手段の温度変化量を検知し、その加熱手段の温度変化量に基づいて上記記録媒体の紙種を判断する紙種検知手段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記紙種検知手段には、前記加熱手段の温度変化量と記録媒体の紙種との関係を表した紙種判定テーブルが格納され、
当該紙種判定テーブルが、データを書き換え可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記紙種検知手段から出力される紙種検知結果を用いて前記定着器の加熱手段に対する目標定着温度を設定し、該目標定着温度まで上記加熱手段を昇温させる定着制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記紙種検知手段は、画像形成動作の開始前に紙種検知動作を行うように構成され、
当該紙種検知動作において、トナー像を未転写状態とした記録媒体を通常の画像形成動作時より速い搬送速度で定着器に通紙するとともに、その定着器の加熱手段を通常の画像形成動作時より低い定着温度まで昇温させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記給紙手段が複数設けられ、前記紙種検知手段は、それらの各給紙手段ごとに紙種を判断するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記紙種検知手段は、紙種検知動作に用いた記録媒体を、両面給紙手段に送り込むことにより通常の画像形成動作に再利用可能とするように構成されていることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記紙種検知手段は、前記両面給紙手段に送り込まれた記録媒体を任意に排出可能とする構成になされていることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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2003
- 2003-03-19 JP JP2003074946A patent/JP2004280004A/ja not_active Withdrawn
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