JPH06194993A - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents

画像形成装置及び定着装置

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JPH06194993A
JPH06194993A JP4357772A JP35777292A JPH06194993A JP H06194993 A JPH06194993 A JP H06194993A JP 4357772 A JP4357772 A JP 4357772A JP 35777292 A JP35777292 A JP 35777292A JP H06194993 A JPH06194993 A JP H06194993A
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JP
Japan
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temperature
heating element
heater
heating
fixing device
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Withdrawn
Application number
JP4357772A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Watabe
昌雄 渡部
Kazuki Miyamoto
一樹 宮本
Teruo Mitsui
輝生 光井
Hironobu Nakai
宏暢 中井
Hiroaki Takeda
浩明 武田
Masahiro Tomosada
昌弘 友定
Masahito Ishida
雅人 石田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electronic Switches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を少くした画像形成装置を提供。 【構成】 複数の分岐した発熱抵抗体を有するヒータ装
置と、分岐端部の通電切り換えを行う通電切り換え手段
と、前記発熱抵抗体の温度を検出する第1の温度検出手
段42と、および周囲温度を検出する第2の温度検出手
段48とを設け、前記第1の温度検出手段42からの検
出結果と第2の温度検出手段48からの検出結果に応じ
て、前記発熱抵抗体への印加電圧を制御する制御手段と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流負荷により画像露
光及び熱定着を行なう画像形成装置に関する。
【0002】本発明は、加熱体によって加熱定着を行う
定着装置を用いた、複写機・プリンタ等の画像形成装置
に関するものである。
【0003】本発明は、トナー画像を記録材上に加熱定
着させる定着装置に関するもので、特に板状のヒーター
を加熱に用いるものに関する。
【0004】本発明は、複写機,ファクシミリ,プリン
タ等の定着装置に関するもので特に定着器が発熱体(加
熱体)により急速に加熱された時に生ずる露結を未然に
防止するためのものである。
【0005】本発明は交流負荷により画像露光および熱
定着を行う画像形成装置に関する。
【0006】
【従来の技術】
〔第一従来例〕従来、定着のための発熱手段として分岐
発熱抵抗体をもつセラミックヒーターを用いている画像
形成装置において、使用される用紙サイズに応じて、分
岐ヒーターの分岐を切り換えていた。
【0007】そして分岐ヒーターの温度を一定に保つた
めの制御としては、所定温度に達するまでは決められた
電圧(電力)をオンし、所定温度を越えた場合は電圧を
オフするという方法を行っていた。 〔第二従来例〕記録材を、固定支持された加熱体に対向
圧接し薄膜フィルムを介して加熱体に密着させる加圧部
材により加熱定着する定着装置を有する画像形成装置で
は、形成される画像の安定のために、装置の動作中、定
着の温度をある一定の範囲内で保持しなければならな
い。
【0008】そのため、従来の発熱体への通電をON−
OFFのみで行う定着温度制御では、加熱体の熱容量で
温度変動が吸収しきれず、形成される画像が不安定にな
ってしまう。
【0009】そこで装置の動作中、定着の温度をある一
定の範囲内で保持するために、加熱体に近接した所に温
度検知のためのサーミスタ等を設け、その出力によって
定着温度を検知し、図44(A),(B)に示されるよ
うな加熱体への交流印加電力の位相角によって通電を制
御する位相制御法や、図45(A)〜(C)に示される
ような交流印加電力を一旦直流に変換して、定着温度に
応じて制御装置から出力されるパルス幅の分だけ加熱体
に通電を行うPWM制御法、同様に図46(A),
(B)に示される交流印加電力の所定の周期数を一つの
制御単位として、半波分の出力をするかしないかの組み
合わせで通電を制御する波数制御等が一般に知られてい
る。 〔第三従来例〕従来、定着装置として、所定温度への立
上り時間が短く、低消費電力である為、板状の低熱容量
加熱体と、これに圧接しつつ搬送される厚さ40μm程
度の薄膜耐熱エンドレスフィルムを介して、未定着トナ
ー画像が形成された記録材を加圧体により該加熱体に圧
接して加熱定着させるフィルム定着方式が知られてい
る。
【0010】この様な定着装置の制御方法として、温度
検出手段としてサーミスタを該発熱体に当接させ、所定
の温度に制御し、又過昇温防止の為、該発熱体近傍に温
度フューズを設けること、及び該サーミスタにより温度
異常を検出して該発熱体への電力を強制的に切ることが
行なわれている。 〔第四従来例〕従来、複写機の定着器は、転写材上の未
定着トナー画像をセラミック基台上に蒸着された発熱体
と対抗圧接しつつ回転駆動する加圧搬送手段を用いる。
【0011】そして、転写材の搬送速度と同一速度で移
動するフィルムを介して前記転写材を発熱体(加熱体)
に密着させ、発熱体へ電力を供給することによりトナー
を転写材に定着させる構成と成っている。
【0012】前記発熱体により定着器近傍が急速に加熱
される事により露結し、転写材に水滴が付着する場合
は、前記発熱体とは別の発熱体を定着器近傍に設置し、
急激な温度変化を防止するように構成されている。 〔第五従来例〕従来、複数の分岐した発熱抵抗体からな
る加熱体と、転写材上の未定着トナー画像を前記加熱体
に対抗圧接しつつ回転駆動する加圧搬送手段を用いて転
写材の搬送速度と同一速度で移動するフィルムを介して
前記転写材を加熱体に密着させ、加熱体へ電力を供給す
ることによりトナーを転写材に密着させる定着器をもつ
画像形成装置があった。
【0013】そして、コピースタートによる加熱体通電
と転写材搬送系の駆動シーケンスは周囲温度に関わらず
同じタイミングで行っていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
〔第一従来例〕しかし従来のような制御では周囲温度に
より分岐ヒーターが所定温度に達するまでの時間が異な
り無駄な電力を消費しているという問題があった。
【0015】またコピースタートキーで分岐ヒーター通
電を全電圧で開始していたため給紙カセットからの距離
が異なる場合無駄な電力を消費しているという問題があ
った。 〔第二従来例〕しかしながら、図44(A),(B)の
位相制御法では、現在の定着温度・入力電圧・周波数な
どによって所定の発熱量が得られるように、印加電流の
ゼロクロス点からの通電開始点を計算で求める必要があ
る。また、通電を開始する点での突入電流によって周期
的なノイズが発生するので、制御回路周辺にノイズ対策
が必要となり部品点数が多くなる。
【0016】次に図44(A)〜(C)のPWM制御で
は、スイッチング回路及びPWMをかけるために、交流
入力を直流に変換する回路が別途必要となり、部品点数
も増え回路構成が複雑になる。加えて、発熱量を変化さ
せるためにはPWM出力のレベルを変えて、直流成分に
変換された入力との交点を求める計算をしなくてはなら
ない。また、位相制御と同様に通電を開始する点での突
入電流によってノイズが発生するので、制御回路周辺に
ノイズ対策が必要となり部品点数が多くなる。
【0017】さらに図44(A),(B)の波数制御で
は、基本的には電流値がゼロの点で加熱体への通電のO
N−OFFを行うのでノイズは発生しにくいが、制御単
位を交流印加電力の所定周期中の半波の組み合わせで行
うので、温度制御が粗くなってしまうことと、所定周期
毎に半波の組み合わせを定着器温度等のデーターにより
希望される組み合わせとなるように計算によって求めな
ければならない。
【0018】また、以上のような低熱容量加熱体への通
電量を段階的に増減させて定着温度制御を行う方法に全
般して言えることは、加熱体の発熱量が印加される電源
電圧の変動や電源周波数の変動に影響されて変動し、そ
の結果温度制御が不能となる事がないように、常時電源
電圧や電源周波数等を監視して、それらの変動分を考慮
した通電量の計算が必要となっている。
【0019】これら問題点の解決の手段として、定着器
加熱体の熱容量を可能な限り大きくなるようにして、定
着器の温度変化が急激に起きないようにすれば計算時間
や必要なデーター数や計算時間に必要な時間が少なくで
きる。
【0020】しかし、この場合、加熱体の熱容量に比例
して定着可能な最低温度まで加熱するのに時間がかかる
こととなり、その上加熱時に非常に大きな電力が必要と
なってしまうといった欠点があるため、前記画像形成装
置の特徴である省電力で待ち時間無しに画像の加熱定着
ができるといった利点を失ってしまう。 〔第三従来例〕しかしながら、もしサーミスタに例えば
断線や該発熱体から離れてしまうといった万一の異常に
対しては、温度フューズにより過昇温を防止するが、該
発熱体の温度上昇が早く定着装置にダメージを与える前
に、温度ヒューズを切れる様にするのは困難であった。
【0021】上述従来例よりも信頼性の高い定着装置を
実現する為に、サーミスタを2ケ該発熱体に当接させる
方法もあるが、かなりのコストアップになることや、同
じ方法でサーミスタを発熱体に当接させることは、飛躍
的な信頼性の向上とはならないと考えられる。
【0022】又発熱体の基板に薄膜によりサーミスタを
形成させる場合現在の技術では一定の温度に例えば±2
℃位の精度を出すことは困難である。 〔第四従来例〕しかしながら、上記従来例では、定着器
近傍が定着器の発熱による露結を、防止するために、定
着を行う為の発熱体とは別の発熱体を定着器近傍に設け
る事が必要となり、構造が複雑と成るばかりでなく、発
熱体の過昇温防止のための安全機構を別々に持たなけれ
ばならず、高価なものになる欠点があった。 〔第五従来例〕転写材が定着器に到達するまでに定着器
が設定温度に達しないという問題点があった。 〔第一発明の目的〕消費電力を少なくした画像形成装置
を提供する。 〔第二発明の目的〕疑似的に定着器加熱体の熱容量を増
加させ、定着温度制御をサーミスタの温度情報による通
電のON−OFFだけで可能とする。 〔第三発明の目的〕従来より更に信頼性の高い定着装置
を提供する。 〔第四発明の目的〕定着部をある一定以上の温度に保つ
事により露結を防止し、転写紙に水滴が付着しないよう
にする。 〔第五発明の目的〕画像形成動作の開始タイミングをか
えることにより定着器最適温度での通紙を可能にした画
像形成装置を提案する。
【0023】
【課題を解決するための手段】
〔第一発明〕複数の分岐した発熱抵抗体を有するヒータ
ー装置と、分岐端部の通電切り換えを行う通電切り換え
手段と、前記発熱抵抗体の温度を検出する第1の温度検
出手段と、および周囲温度を検出する第2の温度検出手
段とを設け、前記第1の温度検出手段からの検出結果と
第2の温度検出手段からの検出結果に応じて、前記発熱
抵抗体への印加電圧を制御する制御手段を有する。
【0024】複数の給紙カセットと、該給紙カセットか
ら転写材を給送する給送手段と、該給送手段によって転
写材を給送する転写材搬送路を有し、前記給紙カセット
から定着器までの搬送路の距離に応じて前記発熱抵抗体
への印加電圧を制御する制御手段を有する。
【0025】前記給紙カセットから定着器までの搬送路
の距離に応じて上記第2項記載の発熱体に印加する電力
を供給するタイミングを決定する手段を設ける。 〔第二発明〕記録材を、固定支持された加熱体に対向圧
接し薄膜フィルムを介して加熱体に密着させる加圧部材
により加熱定着する定着器を有する画像形成装置におい
て、前記加熱体に所定の電力を通電する第1の通電制御
手段を有し、前記加熱体に近接して置かれた測温手段の
測温情報に応じて前記加熱体に通電する第2の通電制御
手段とを有する。
【0026】前記第1の通電制御手段により通電制御さ
れる発熱体と、前記第2の通電制御手段により通電制御
される発熱体とが同一部材上に構成された加熱体であ
る。
【0027】前記第1の通電制御手段により通電制御さ
れる発熱体を有する第1の加熱体と、前記第2の通電制
御手段により通電制御される発熱体を有する第2の加熱
体とを持つ。 〔第三発明〕板状部材の片面に抵抗を形成し、他方の面
に第1のサーミスタを形成したヒーターと、該ヒーター
に当接して配置された第2のサーミスタと、該ヒーター
に通電制御を行なう通電制御手段を含む。
【0028】通電制御手段は、該第2のサーミスタによ
り所定温度になる様制御を行ない、該第1のサーミスタ
により強制的にヒーターへの通電を停止する様制御す
る。 〔第四発明〕転写材上の未定着トナー画像をセラミック
基台上に蒸着した第1発熱体と、対抗圧接しつつ回転駆
動する加圧搬送手段とを用いて、前記転写材を前記第1
発熱体に密着させ定着させる定着装置において、前記セ
ラミック基台上で前記加圧搬送手段と圧接しない部分に
第2発熱体を設け、前記第2発熱体は前記第1発熱体よ
り発熱量が少なく、かつ機体スイッチが開状態時に前記
第2発熱体に通電する。
【0029】第2発熱体は、機体内に設けられている定
着器以外の発熱体と直列に接続され、前記第2発熱体に
印加される電圧が制限される。 〔第五発明〕原稿を露光する露光手段と、該露光手段に
より感光体上に形成された像をトナーにより可視像化す
る現像手段と、該現像手段により可視像化された画像を
転写材に転写する転写手段と、転写材を前記転写手段に
搬送する転写材搬送手段と、複数の分岐した発熱抵抗体
からなる加熱体と、転写材上の未定着トナー画像を前記
加熱体に対抗圧接しつつ搬送する加圧搬送手段と、該加
圧搬送手段により転写材の搬送速度と同一速度で移動す
るフィルムと、該フィルムを介して前記転写材を加熱体
に密着させ、加熱体へ電力を供給することによりトナー
を転写材に密着させる定着器とを有する画像形成装置に
おいて、前記発熱抵抗体の温度を検出する第1の温度検
出手段、および周囲温度を検出する第2の温度検出手段
を設け、前記第1の温度検出手段からの検出結果と第2
の温度検出手段からの検出結果に応じて、画像形成動作
の開始タイミングを制御する制御手段を有する。
【0030】
【作用】
〔第一発明〕定着温度に達するまで、周囲温度に応じた
分岐ヒーター通電電力制御を行うことにより、消費電力
を少なくする。
【0031】また選択したカセットに応じて定着温度に
達するまでの分岐ヒーター通電電力制御を行うことによ
り消費電力を少なくする。 〔第二発明〕加熱定着器の加熱体への通電を、ある定め
られた時間間隔でON−OFFすることで定着温度を制
御する従来の制御に加えて、定着装置の動作中は所定の
電力を継続して加熱体へ通電する手段をあわせて持つこ
とにより、定着温度の制御がなされている期間において
定着加熱体への通電が完全に断たれることがないので、
低熱容量加熱体の熱容量を疑似的に増加することとな
る。 〔第三発明〕従来よりさらに信頼性の高い定着装置を具
現化することができる。第1のサーミスタはヒーターに
密着しており、又熱容量も小さく実現できる。又、精度
の要求される温度制御用には、第2のサーミスタを用い
るので、第1のサーミスタはラフな精度でよい。 〔第四発明〕機体スイッチが閉状態の時は前記定着用発
熱体に通電を行ない定着部が予じめ決められた温度にな
るように制御し、前記機体スイッチが開状態の時に露光
防止用発熱体に定着機以外の露結防止ヒーター(レベル
露結防止用)と直列に接続する事により通電を行なう。 〔第五発明〕画像形成時の定着器供給電力を省ける。
【0032】
【実施例】
〔第一発明〕 (実施例1)図1はこの発明の一実施例を示す画像形成
装置の構成を説明する断面構成図である。
【0033】図において、駆動系は、給紙部Y、搬送ユ
ニット20、感光体12、定着ユニット21を駆動する
メイン駆動系と、負荷となる画像読取部1を駆動する光
学駆動系に分離されている。
【0034】メイン駆動源にはACシンクロナイズモー
ター25、光学駆動源(画像を読みとるための機構を含
む)にはステッピングモーター26を採用している。C
ONTはコントローラ部で、後述するマイクロコンピュ
ータQ1、拡張IC部Q2等を含む駆動回路を備えてい
る。
【0035】なお、マイクロコンピュータQ1の拡張I
C部Q2により励磁駆動方式が選択的に指定されると、
ステッピングモーターPMの各相A、A*、B、B*に
印加する相励磁信号を出力する。
【0036】また、この実施例では励磁駆動方式は負荷
に設定される速度情報により、ステッピングモーターP
Mを2相励磁方式、1−2相励磁方式の2種類に切り替
えている。
【0037】給紙方式はカセット23からの給紙のマル
チ手差し24からの給紙が選択できる。カセット23か
ら給紙の場合、カセット23の有無を検知するスイッチ
及びカセット23のサイズを検知するスイッチ群31
と、カセット23内の紙の有無を検知するスイッチ37
により状態が管理されており、上記スイッチで異常を検
出した場合に、後述する表示部に表示する。
【0038】マルチ手差しの場合、手差し部24の状態
を検知するスイッチ33によって状態を管理し、異常を
検出すると後述する表示部に表示する。
【0039】感光体12は向かって時計方向に回転す
る。一次帯電器13によって感光体12上に帯電された
電位は、後で詳細に説明する感光位置において感光され
現像ユニット15にて現像され、転写ユニット部14で
給紙部より送られてきた転写紙に画像を転写する。
【0040】転写後の感光体12はクリーニングユニッ
ト38によって残留トナーを取り除かれ、また、前露光
ランプ16により残留電位が除電され、再び画像形成が
行われると言うプロセスが繰り返される。
【0041】画像が転写された転写紙は搬送ユニット2
0の搬送ベルト上にのって、定着ユニット21に送られ
る。定着ユニット21は、駆動ローラ35、テンション
ローラ45、加圧ローラ44の3個のローラから構成さ
れている。
【0042】ヒーターにはセラミック基板上に抵抗体を
印刷したヒーター43を用い、このヒーター43は耐熱
性のプラスチックサポータ42にサポートされている。
さらにプラスチックサポータ42には金属のステーを取
付、強固にしている。
【0043】また、駆動ローラ35、テンションローラ
45、ヒーター43、エンドレスのフィルム47がかけ
られている。前記金属ステーには温度検出素子(サーミ
スタ)41ず取り付けてあり、温度検出素子41は直接
ヒーター43の裏面に接触させてある。
【0044】もう一つの温度検出素子48も、温度検出
素子41と同様に金属ステーに取付てある。ヒーター4
3、プラスチックサポータ42、金属ステーで構成され
ているヒーター部とエンドレスフィルム47が加圧ロー
ラ44に加圧している。
【0045】定着ユニット21を通過した紙は排紙ロー
ラ22に寄って定着ユニット21から排出され、排紙ト
レー39上に納められる。
【0046】また、排紙センサー34は転写紙が定着ユ
ニット21を正常に通過したか否かを検知するセンサー
である。
【0047】図2にセラミック・ヒーター43の外形図
を示す。この図からもわかるようにこのヒーター43は
複数の分岐を有している。分岐の位置はそれぞれ紙サイ
ズに応じてB4、A4R、B5R、A5Rに対応してい
る。カセットサイズ検知31によりサイズがわかるとサ
イズに応じてヒーターの分岐を切り換える。
【0048】光学駆動系の駆動源は前述した様にステッ
ピングモーター26である。この駆動源は、後に詳細に
説明するが、ステッピングモーター26は駆動切り替え
ソレノイドの操作によって全く別の負荷を駆動する構成
になっている。
【0049】一つの負荷は露光ランプ4及び第一ミラー
5、第二ミラー6、第三ミラー7を構成するユニットで
あり、もう一つの負荷はズームレンズ8を構成するユニ
ットである。これら同期した駆動の必要がない負荷は共
通の駆動源で駆動することが可能である。
【0050】本装置は光学駆動部のステッピングモータ
ー26によって、ズームレンズ8の位置制御、及びラン
プ系4〜7の速度制御による多段階の倍率選択機能、ま
た原稿ガラス3面におかれた原稿の反射光を検知する光
センサー40によって自動的に濃度選択を行う機能があ
る。
【0051】また、外部装置(図示しない)との接続に
よる(通信手段を有する)複写倍率の自動選択機能、ま
た、まんがいち紙詰まりなどの異常が発生した時の各種
状態、例えば残り枚数、倍率値、異常情報等を記憶する
メモリバックアップ機能もある。
【0052】さらにはステッピングモーター26によっ
て露光ランプ4の位置を制御することによるページ連写
機能、また、さらには現像ユニット15を交換すること
により複数の色画像が形成可能で、現像ユニット15の
交換を検知するスイッチ36を設けることにより、この
状態によって制御を切り替える機能等を有している。次
に本装置の動作説明をする。
【0053】本装置の電源コード(図示しない)は所定
の電源に接続される。図3は本装置の操作パネルであ
り、図1の上面に配置される。電源スイッチ51の1側
を押すと本装置に電源が供給されると同時に電源表示ラ
ンプ52が点灯表示される。電源投入時、操作パネルの
表示は標準モードとして以下の様に設定されている。枚
数表示器59は1を表示、倍率表示器67は等倍率表
示、自動濃度調整表示器76のAが点灯する。
【0054】また、スタートキー56の表示部は電源投
入時の初期設定(レンズを等倍位置に移動させる等)の
時、及びコピー中に赤色表示となっており、通常緑色表
示で複写動作可能であることを示す。
【0055】なお、定着ユニット21の温調温度は、現
像ユニット15の種類によって異なり、現像ユニット1
5に設けたスイッチ36により現像ユニット15の種類
を判別して設定温度を切り換える。
【0056】次に電源投入後の光学駆動系の動作に関し
て説明する。露光ランプ系4〜7は原稿ガラス3上の原
稿を図1の左端から右方向に走査移動し、原稿画像を第
1ミラー5、第2ミラー6、第3ミラー7、ズームレン
ズ8、第4ミラー9、第5ミラー10、第6ミラー11
を介して感光体12への原稿露光を実行する。
【0057】つまり、移動の開始点を左端に設定する。
この位置をホームポジション(H.P.)と呼ぶ。H.
Pを検出するためにH.Pセンサー29が設けられてい
る。電源投入時において、H.Pセンサーが露光ランプ
4の位置を検出していない場合、図4に示すワンチップ
マイクロコンピュータによる制御部は、ステッピングモ
ーター26を回転制御して露光ランプユニットをH.P
側に移動する。
【0058】上記回転制御の開始を図5で説明すると、
まず駆動切り換えソレノイド27がオフ状態(b’の力
はない)のとき切り換えギヤ50はバネ圧によってA方
向に移動する。これによりステッピングモーター26の
出力は切り換えギヤ50を介してランプ駆動用ギヤ51
に連結され、露光ランプユニット4〜7が駆動される。
【0059】このギヤ連結時において、切り換えギヤ5
0とランプ駆動用ギヤ51の嵌合時は充分ステッピング
モーター26の回転数を下げるように制御する。
【0060】露光ランプユニット4〜7がH.Pに位置
している場合には、ステッピングモーター26はズーム
レンズユニット8を移動する。前述したように電源投入
時は標準モードとして等倍率値が選択される。
【0061】またズームレンズのホームポジション
(Z.H.P)は等倍位置に設定してあるので、電源投
入時ズームレンズ8の位置がZ.H.Pに対してどちら
側にあるのか不明である。
【0062】そこで、電源が切られる前に、ズームレン
ズ8の位置がZ.H.Pに対してどちらにあるのかを記
憶する不揮発性メモリに格納しておく。図5により動作
説明をする。
【0063】駆動切り換えソレノイド27をオンする。
それによりソレノイドのプランジャーがb方向に移動す
る。このため、レバー53のb’の力により切り換えギ
ヤ50はバネ力に逆らってB方向に移動する。
【0064】この移動により切り換えギヤ50とランプ
駆動ギヤ51の嵌合は外れる。更にB方向に移動する事
により切り換えギヤ50はレンズ駆動ギヤ52と嵌合す
ることになる。ギヤの嵌合時の回転制御は前述と同様で
ある。
【0065】ズームレンズ8はZ.H.Pセンサーを基
準位置としてレンズ位置がZ.H.Pセンサーの位置に
ある場合は等倍で、Z.H.Pより光学系H.P側にあ
る場合は拡大であり、逆にある場合は縮小である。拡大
率200%から縮小率50%の範囲内において位置制御
を行っている。
【0066】ズームレンズ駆動開始時においてはZ.
H.Pの状態によって以下の様に動作がわかれる。 1)Z.H.Pセンサーによってズームレンズ8の位置
が検知されている場合。
【0067】1)−1 一度ズームレンズ8を光学系
H.P側に移動し、Z.H.Pセンサーが検知しない範
囲に出して停止。
【0068】1)−2 右側に移動しZ.H.Pセンサ
ーが検知した時点から所定の距離移動して停止。 2)Z.H.Pセンサーによってズームレンズ8の位置
が検知されていない場合。
【0069】2) 不揮発性メモリに記憶してある
ズームレンズ8の位置によりズームレンズの移動方向
(Z.H.Pセンサー側)を決定し、ズームレンズを移
動させる。
【0070】右側に移動させる場合。
【0071】Z.H.Pセンサーが検知した時点から所
定の距離移動して停止。
【0072】左側に移動させる場合。
【0073】一度ズームレンズ8を光学系H.P側に移
動し、Z.H.Pセンサが検知しない範囲に出して停
止。
【0074】右側に移動しZ.H.Pセンサーが検知し
た時点から所定の距離移動して停止。
【0075】上記動作はギヤ類のバックラシュによる設
定位置誤差を防ぐために必要な制御である。
【0076】この後、駆動切り換えソレノイド27をオ
フする。このことにより、前述した様に切り換えギヤ5
0は、ランプ駆動ギヤ51と嵌合する方向Aに移動す
る。
【0077】しかし、スムーズに嵌合するためにはすで
に述べたように切り換えギヤ50を回転させる必要があ
る。この時点で露光ランプユニット4〜7はH.P29
に位置している。
【0078】そこで、ステッピングモーター26は露光
ランプユニット4〜7を右方向に移動させる方向に回転
させる。
【0079】この結果、露光ランプユニット4〜7が
H.Pセンサー29から外れた時点(切り換えギヤ50
とランプ駆動ギヤ51との嵌合は終了)で回転を停止
し、再度逆方向に回転させH.Pセンサー29を検知後
に所定位置で停止する。
【0080】以上説明した光学駆動系の初期動作の終了
によって本装置の複写動作準備は完了する。
【0081】次にカセット23からの給紙による複写動
作を説明する。
【0082】コピースタートキー56が押されると、カ
セットサイズを検知するスイッチ群31の入力信号によ
る転写紙サイズデータ、置数キー56によって設定され
る枚数データ、倍率選択キー61,62,64,65,
66による倍率データ、その他各種のモード選択手段に
よるデータに基づいて複写動作がスタートする。
【0083】コピースタートキー56を受け付けると、
表示は緑色から赤色に切り変わり、置数キー54、倍率
キー61,62,64,65,66等のモード切り替え
キーは入力禁止される。
【0084】メイン駆動モーター25が回転開始し、給
紙送りローラ18、感光体12、搬送ユニット20、定
着ユニット21等へ駆動力が伝達される。
【0085】メイン駆動モーター25の回転開始から
0.5sec 後に給紙ソレノイド(図示せず)が動作し、
それに伴なって給紙ローラ17が回転し、カセット23
内の転写紙を給紙送りローラ18方向に送り出す。
【0086】給紙ローラ17の転写紙送り量はカセット
サイズデータによって制御される。つまり転写紙が所定
値より大きい場合、送り量を多くする。
【0087】転写紙が給紙送りローラ18に達すると転
写紙は、この給紙送りローラ18によってレジストロー
ラ19まで送られ到達した時点で停止している。給紙送
りローラ18とレジストローラ19との間に設置されて
いる手差しスイッチ33は転写紙の送り状態を検知す
る。
【0088】転写紙が給紙路上を送られてレジストロー
ラ19に到達するまでの所定のタイミングにおいて、露
光ランプユニット4〜7の原稿走査開始が許可される。
この時、露光ランプはH.Pセンサー29によって検知
される位置にある。更に詳しく述べると、初期動作時な
いしはコピー動作の後進時において、H.Pセンサーを
検知した位置から、その時点での選択倍率に応じた距離
だけ後進した位置で停止している。
【0089】原稿走査の開始により、光学系駆動源であ
るパルスモーター26は、露光ユニット4〜7が前進す
る方向(右方向)に、選択された倍率値に応じた駆動パ
ルスレートに到達するまで、パルスレートは漸増する
(スローアップ制御と呼ぶ)。
【0090】つまり、移動速度は徐々に加速され目標速
度に到達することになる。特に図示しないが本装置のパ
ルスモーター駆動回路は、定電流制御方式を採用し、か
つ駆動電流値を複数段階(実施例は2段階)に切換え可
能な構成を採っている(図3に示す光学駆動用パルスモ
ーター制御信号のうちのPB4出力信号により選択して
いる)。
【0091】一般にパルスモーターの特性は、高パルス
レートになるに従いプルイントルクは低下していく。こ
のため、定電流設定値を切り替える手段を設け、必要に
応じて電流値を切換える。
【0092】本装置では、移動開始から比較的低パルス
レートの間は、設定電流を下げておき、速度が所定値を
超える時点から設定電流値を上げる様に制御し、目標速
度に達した後、所定時間の経過により再び設定電流値を
下げる制御を実施している。これは主にパルスモーター
の騒音、昇温及び脱調現象の防止を目的としている。
【0093】次に画像先端部の余白形成方法と転写紙と
の先端合わせ方法を図6に基づき説明する。
【0094】非画像域でのトナー付着を防止する手段と
して、LEDランプ、ヒューズランプ等の光源による除
電手段が一般に使われているが、本装置では一次帯電ユ
ニット13に設けたグリッド13′の電圧値をコントロ
ールすることによって同様の効果を実現している。
【0095】これは装置の小型化によって感光体回りに
複数の部材の配置が困難になっている現状において重要
な方法である。露光点とグリッド間の距離ホが、H.P
センサー29と原稿突き当て位置間の距離ロに比較して
十分短く配置出来ない為に原稿の先端余白2mmを形成す
るために露光ランプ4の移動開始時点から倍率選択値に
応じた所定時間後にグリッドをLレベルから所定の電圧
に切り換える。
【0096】つまりグリッド電圧がLレベルの時は感光
体に電位が帯電しないためにトナー像が形成されず、上
記の所定電圧に切り変わったタイミングから画像が形成
されることになり、このことにより画像先端部に余白を
形成している。
【0097】次に、転写紙との画像先端合わせに関し
て、露光点と転写部間の距離ハは、レジストローラ19
と転写部間の距離ニに比較して短くしている。この為に
実際に原稿先端の画像が感光体12上に露光される以前
に前述したレジストローラ19部に待機している転写紙
を再給紙して転写部方向に送り込む必要がある。
【0098】本装置では露光ランプ4が移動開始して露
光ランプ4が目標速度に到達する時点では、まだH.P
センサー29に検知されている。H.Pセンサー29を
通過したタイミングから距離ロ+2mmの値を選択されて
いる倍率による速度で割った値が、H.Pセンサー29
を通過してから白板端部に露光ランプ4が到達するのに
要す時間であり、この時間をxとする。
【0099】又、レジストローラ19による再給紙開始
から転写紙が転写部へ到達するまでの時間から、感光体
12の露光点での像が転写部まで到達するのに要する時
間を引いた値をyとし、このyに転写紙を2mm送るのに
要する時間(2mm÷100mm/s=0.02sec …搬送
速度=100mm/s)を加える。以上の数値を次の式に
より計算する。
【0100】x−(y+0.02)=Z(sec ) つまり、H.Pセンサー29を通過した時点から上式値
Zを経過したタイミングでレジストローラ19を動作さ
せ、再給紙を実行すれば、選択された倍率に応じて余白
を2mm形成した転写紙画像がえられる。
【0101】露光ユニット4〜7の走査距離はカセット
サイズデータ、倍率データ等に応じて所定の距離を移動
し、目標位置に達した時点でパルスレートを漸減し(ス
ローダウン制御と呼ぶ)停止後、再びH.Pセンサー2
9方向にスローアップ制御及び低速制御し後進させる。
そしてH.Pセンサー29を検知した時点で、選択され
ている倍率に応じた位置に停止させる為のスローダウン
制御が行われ露光ユニット4〜7は停止する。
【0102】又、上記転写紙の後端信号により原稿走査
距離の制御も実行する。以上説明した制御動作は図3に
示されたワンチップマイクロコンピュータにより制御さ
れる。図4のQ1 はROM,RAM内蔵のワンチップマ
イクロコンピュータを示している。図7はこのマイクロ
コンピュータプログラムの基本構成である。なお、図7
の詳細な説明は省略する。
【0103】次に、露光ランプの制御について説明す
る。露光ランプにハロゲンランプを使用し、ハロゲンラ
ンプの点灯電圧が一定になるようにAC電源を位相制御
する(ランプ・レギュレータ(図示せず))。
【0104】このランプ・レギュレータは、AC入力電
圧が変化したとしても、また、電源周波数が変化しても
ランプ点灯電圧Vcが一定になるように制御している。
【0105】そこで、図13のようにこのランプ・レギ
ュレータから位相制御のための露光ランプのトリガ信号
を出力し、コントローラに入力している。この露光ラン
プのトリガ信号は、ランプの点灯するしないにかかわら
ず常に出力されている。
【0106】さらに、ゼロクロス発生回路にて作成した
ゼロクロス信号をコントローラに入力し、マイクロコン
ピュータに接続する。ゼロクロス信号から露光ランプの
トリガ信号までの時間Tcを監視することで入力電圧の
変化を読み取ることが可能となる。
【0107】この画像形成装置は、装置ごとに感光ドラ
ム面上の照度が一定になるようにランプ点灯電圧Vcが
調整され、ランプ点灯電圧Vcを不揮発性メモリに記憶
させている。
【0108】記憶したランプ点灯電圧Vcとゼロクロス
信号から露光ランプのトリガ信号までの時間Tcにより
下式から、AC入力電圧Emaxを求めることが可能で
ある。
【0109】
【式1】
【0110】
【式2】 2つの式より Erms2 /Vc2 =1/{1−2×Tc/T+SIN(4πTc/T)/2π} 式によりゼロクロス信号から露光ランプのトリガ信号
までの時間Tcを入力することによって、Erms2
Vc2 をもとめ、不揮発性メモリに記憶したランプ点灯
電圧VcからAC入力電圧Ermsを求めることができ
る。
【0111】本実施例ではROMに格納したテーブルに
よりTcからErms2 /Vc2 を求めている。
【0112】ヒーターの制御について説明する。このヒ
ーターは前述したようにセラミック基板上に抵抗体を印
刷したヒーターであり、熱応答性に大変優れている。
【0113】そのため、通常のON/OFF制御では温
調温度にたいしてリップルが大きくなったり、ヒーター
に電力がかかりすぎたりしてヒーターにダメージを与え
てしまう。そのためこの制御には、一定な電力がかかる
ような電力制御をしている。
【0114】また、リップルを小さくするため、サーミ
スタで検知した温度に応じて電力を切り替えるという制
御も行っている。
【0115】ここで、ヒーターの電力制御について図1
4を参照しながら説明する。ヒーターの電力制御も露光
ランプの制御と同様に位相制御で行っている。ヒーター
は純粋に抵抗負荷であるので電力Wは W=VH 2 /R VH :ヒーターに与える電圧 R :ヒーターの抵抗値 で求めることができる。
【0116】ヒーターの抵抗値Rは個々の画像形成装置
ごとに不揮発性メモリに格納してあり、ヒーターに供給
する電力も予めわかっているので、ヒーターにかける電
圧VH は上式より VH 2 =R×W また実効電圧の式からヒーターに与える電圧VH は、
【0117】
【式3】 Erms2 /VH 2=1/{1−2×TH /T+SIN
(4πTH /T)/2π} 式からVH 2 を計算し、式1からErms2 を求め、
Erms2 /VH 2 を計算することによって、式より
ゼロクロス信号からヒーターへのトリガ信号までの時間
H を求めることができる。
【0118】尚、本実施例ではテーブルを用いてErm
2 /VH 2 からTH を求めている。
【0119】以上、説明した様なアルゴリズムによって
ヒーターの電力制御を行っている。このヒーターの電力
制御は、コピー期間中常に行いヒーターの温度が一定に
なるようにしている。
【0120】次に、定着ユニット21のヒーターの制御
について述べる。ヒーター部43は、図2のようになっ
ている。43aが印刷された抵抗体の部分で、途中から
5つに分岐している例を示している。用紙サイズに応じ
て、各分岐への通電を制御する。
【0121】その理由は、ヒーターにおいて、通紙部
(紙の通る部分)の温度に比べて非通紙部(紙の通らな
い部分)の温度が高くなりすぎるため非通紙部のところ
から抵抗体を分岐させ、その分岐部分から先(非通紙
部)に加わるトータルの電力を減らし、温度を下げるた
めである。
【0122】もちろん、分岐通電した場合、通紙部の温
度が一定になるように加える全体の電力を制御する。用
紙サイズに応じた各分岐の通電を図8を用いて説明す
る。
【0123】T1〜T6は、ヒーターの端子でT1〜T
5はコントローラーCONTからの信号に応じてリレー
RL1〜RL5によりAC電源のニュートラルNに接続
されるようになっている。Triaclは、コントローラーC
ONTからの信号により、T6とAC電源のホットHと
の間のスイッチの役目を行う。
【0124】実際の動作としては、例えばB4のコピー
用紙を使う場合コントローラーCONTは、トランジス
タQ3とQ4のベースにHIGH信号出力し、RL3と
RL4のスイッチをONし、それにつながる分岐端部と
AC−Nラインをつなぐ。
【0125】そして、TriaclをONする信号を与えるこ
とによりT3とT4につながる抵抗体に通電する。コン
トローラーCONTは、ヒーターへ加える電圧(実効値
電圧)を、決められた一定電圧になるようにTriaclをO
N/OFFする(位相制御)。
【0126】また、ヒーター部に取り付けられた温度検
出素子41からの信号をもとにヒーター部の温度を所定
の温度になるように通電を制御する。なお、各コピー用
紙サイズに応じた分岐端部の通電を表1に示す。
【0127】
【表1】 次に、ヒーターの温度を所定の時間で設定温度に到達さ
せる際のヒーターに印加する電力について述べる。
【0128】図9にヒーター通電開始から設定温度TS
に達するまでのタイムチャートを示す。図9においてΦ
Jは周囲温度が常温から定着温度に達するまでのヒータ
ー表面温度変化を示したものである。ヒーター通電開始
時間t0から温調温度到達時間tJまでΦJは約(20
0−常温)℃/6sec の立ち上がり特性を持っている。
【0129】また、Φ1は周囲温度T1から定着温度到
達までの温度変化を示したもの、Φ2は周囲温度T2か
ら温調温度に到達するまでの温度変化を示したものであ
る。
【0130】それぞれヒーター通電開始t0からt1,
t2時に温調温度に達するものである。
【0131】図に示すように、低い周囲温度からヒータ
ーを加熱すると温調温度到達までに時間がかかり、高い
周囲温度からヒーターを加熱すると早く温調温度に到達
する。
【0132】そこでヒーター通電開始から常にtJで温
調温度に達するようヒーターに印加する電力を選択的に
変えるものである。
【0133】周囲温度検出素子により検出された温度と
周囲温度との差に応じて加える電力(電圧)Pを以下の
ように変えていく。
【0134】 P=KP (TG −TR ) [W] (1) KP :比例定数[W/℃] TG :目標温度[℃] TR :周囲温度[℃] KP を変えることによりいろいろな制御を行う事が出来
る。KP を小さくすれば、ヒーターの温度上昇率が上が
り、逆にKP を大きくすれば温度上昇率が下がる。電力
Pは用紙サイズ(すなわち分岐の仕方)に応じて変える
ので、それぞれ実験によりKP の最適な値を求める。
【0135】なお、加える電力を前もって計算してお
き、表2のように周囲温度範囲と用紙サイズに応じた電
力をテーブルとし、このデータをマイクロコンピュータ
のROMに入れ、検出された周囲温度に応じて、加える
電力をテーブルから引き出すようにすれば、マイクロコ
ンピュータのCPUにおける計算時間を軽減することが
できる。
【0136】
【表2】 定着ヒーターの動作を表すフローチャートを図10に示
す。コピーボタンが押され、コピーがスタート(S1)
すると、まず使用されるコピー用紙サイズを検出する検
出手段(図示せず)により検知する(S2)。
【0137】次に検出された用紙サイズに応じた通電切
り換えを表1に従っておこなう(S3)。その後、本発
明の温度に応じた電力制御をコピー動作終了まで行う
(S4,S5,S6)。 (実施例2)実施例2は用紙を給送する搬送路の距離に
応じて分岐ヒーターに印加する電力を制御する方法につ
いて述べる。
【0138】図1に示したように本構成の画像形成装置
は複数のカセットから選択的に給紙を行っている。選択
の方法は図3に示す操作部からの入力と図示しないが自
動で用紙を選択する自動カセット選択手段とがある。
【0139】カセットを選択して用紙の給送する駆動系
の駆動は図4に示すマイコンQ1からのポート出力で行
っている。
【0140】現在の系では図3に示すコピースタートキ
ー56からの入力信号と同時に分岐ヒーター通電をオン
しているが、給紙カセットから定着ヒーターまでの距離
は選択するカセットによって異なる。
【0141】そこで本実施例ではマイコンQ1内でどの
カセットを選択するか決定した際、同時に分岐ヒーター
への通電電力を決定するものである。
【0142】選択したカセットと、分岐ヒーター温度変
化のタイミングチャートを図11に示す。ΦAは従来の
温度変化の様子、ΦBは図1の2段目カセットからの給
紙の場合、ΦCは図1の3段目カセットからの給紙の場
合である。通電する電力のテーブルは省略する。 (実施例3)実施例3は用紙を給送する搬送路の距離に
応じて分岐ヒーターに印加する電力を供給するタイミン
グを決定する方法について述べる。
【0143】図1に示したように本構成の画像形成装置
は複数のカセットから選択的に給紙を行っている。選択
の方法は図3に示す操作部からの入力と図示しないが自
動で用紙を選択する自動カセット選択手段とがある。
【0144】カセットを選択して用紙の給送する駆動系
の駆動は図4に示すマイコンQ1からのポート出力で行
っている。
【0145】現在の系では図3に示すコピースタートキ
ー56からの入力信号と同時に分岐ヒーター通電をオン
しているが、給紙カセットから定着ヒーターまでの距離
は選択するカセットによって異なる。
【0146】そこで本実施例ではマイコンQ1内でどの
カセットを選択するか決定した際、同時に分岐ヒーター
への通電開始タイミングを決定するものである。
【0147】選択したカセットと、分岐ヒーター温度変
化のタイミングチャートを図12に示す。ΦDは従来の
温度変化の様子、ΦEは図1の2段目カセットからの給
紙の場合、ΦFは図1の3段目カセットからの給紙の場
合である。通電する電力のテーブルは省略する。 〔第二発明〕 (実施例1)先ず、本実施例装置の画像形成装置の概略
構造を図15に基づいて説明すると、131はガラス等
の透明部材よりなる原稿載置台で、矢印c方向に往復運
動して原稿を走査する。原稿載置台131の直下には短
焦点小径結像素子アレイ132が配されていて、原稿載
置台131上に置かれた原稿像は照明ランプ133によ
って照射され、その反射光像は上記アレイ132によっ
て感光ドラム134上にスリット露光される。
【0148】なおこの感光ドラム134は矢印b方向に
回転する。また135は帯電器であり、例えば酸化亜鉛
感光層、あるいは有機半導体感光層等を被覆された感光
ドラム134上に一様に帯電を行う。
【0149】この帯電器135により一様に帯電された
ドラム134は、素子アレイ132によって画像露光が
行われた静電画像が形成される。この静電潜像は、現像
器136により加熱で軟化溶融する樹脂等より成るトナ
ーを用いて顕像化される。
【0150】一方、カセットs内に収納されているシー
トpは給送ローラー137と感光ドラム134上の画像
と同期するようなタイミングをとって上下方向で圧接し
て回転される対の搬送ローラー138によって、ドラム
134上に送り込まれる。
【0151】そして、転写帯電器139によって、感光
ドラム134上に形成されているトナー像は、シートp
上に転写される。その後、公知の分離手段によってドラ
ム134から分離されたシートpは、搬送ガイド140
によって定着器141に導かれ、加熱定着処理された後
にトレイ142上に排出される。なお、トナー像を転写
後、ドラム134上の残留トナーはクリーナー143に
よって除去される。
【0152】図16は定着器141を示した図であり、
図17は定着器141の加熱体104とサーミスター1
06の部分を拡大して示したものである。
【0153】図16において、101は総厚100μよ
り好ましくは40μ未満である耐熱性のエンドレスフィ
ルム(本実施例では厚み20μ程のポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、PES、PFAに、画像当接面にPTF
E等の離型層を10μ程コートしたエンドレスフィル
ム)である。
【0154】このエンドレスフィルム101の駆動はモ
ーター(不図示)により駆動ローラー103に駆動を伝
達させ、この駆動ローラー103と従動ローラー102
によるテンションとその駆動により定着フィルム101
は矢印a方向へと移動していくように構成されている。
【0155】また加熱体104は定着器141に固定支
持された低熱容量線状加熱体であり、その上部にはサー
ミスター106がとりつけてある。105はシリコンゴ
ム等の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラー
で、総圧4〜5kgで耐熱性フィルムを介してヒーターを
加圧し、耐熱性フィルムと圧接回転する。
【0156】以上説明した定着器141により、トナー
画像が形成された転写紙Pは入口ガイド107により定
着部に導かれ、加圧ローラー105と定着フィルム10
1の間に入り、定着フィルム101を介してトナーを加
熱定着させている。
【0157】図17において、加熱体115は図16の
加熱体104に相当するもので、この加熱体115は、
装置動作中には所定電力で継続して発熱する発熱体(セ
ラミックヒーター)116と、加熱体115の温度を一
定に保つために通電をON−OFFして発熱を調節する
温度調節用発熱体(セラミックヒーター)117によっ
て構成されており、発熱体116は図18に示される電
源109に、同様に温度調節用発熱体117は温度調節
用電源108にそれぞれ接続されている。
【0158】加熱体115の温度を検知するために、発
熱体116,117が構成されているのとは反対の側に
サーミスター106がとりつけてあり、その出力は図1
8に示されるA/D変換部110を通して制御回路11
4へ接続されている。なお、加熱体115が定着フィル
ムと接するのは発熱体116及び温度調節用発熱体11
7が構成されている側である。
【0159】次にこの加熱体115を温度制御する方法
について述べる。図18に示されるのが加熱体115へ
の通電制御を行う基本的なブロック図で、112は転写
材の通過を検知するフォトセンサー、113はメインモ
ーターである。
【0160】制御回路114は、定着器141がスター
トされるとA/D変換されたサーミスターの出力120
を所定の周期で読みとり、その入力によって加熱体11
5の刻々の温度を検知している。制御回路114は、加
熱体115が異常な高温になって定着装置に悪影響や損
傷を及ぼす可能性があると判断した場合をのぞいて、定
着器141の動作中は継続して電源駆動信号Aを出力す
る。この信号の出力によって電源109が駆動され、こ
れにより発熱体116は定着装置の動作中、所定の電力
で通電されることとなり、一定の発熱量を出力する。
【0161】一方、温度調節用電源108での温度調節
用発熱体117の通電駆動は、加熱体115の温度情報
によって温度調節用発熱体117への通電がON−OF
F制御できるように制御回路114が構成されており、
温度制御を行う。温度調節用電源駆動信号Bは、所定の
周期で温度検知をする毎にONするかOFFするかが制
御回路114によって判断されている。
【0162】図19及び図20はそれぞれ、加熱体10
4の温度制御を、通電のON−OFFのみによって行っ
た場合と、加熱体115を用いて本実施例の温度制御を
行った場合における、加熱体の出力(発熱)と定着温度
の推移を、わかりやすく図示したものである。
【0163】加熱定着を行う転写材として、通常の転写
材(上質紙、薄手の紙、薄手のOHPシート等)を用い
た例では、本実施例によらなくとも従来の方式で温度制
御が可能ではあるが、定着温度の推移が細かく変動して
おり安定性が本実施例に比べて劣っていることがわか
る。
【0164】また、転写材として熱を多く奪う転写材
(画用紙、厚手の紙、厚手のOHP)を用いた例では、
加熱定着によって多くの熱量が消費されることとなるの
で、従来の加熱体への通電のON−OFFだけによる温
度制御では、加熱体への通電がOFFの区間で急激に定
着温度が下がり、定着不能領域が周期的に発生してい
る。
【0165】ここで言う定着不能領域とは、トナーへの
加熱が十分に行われないためにトナー像が転写材に固着
しない状態のことで、画像形成において致命的な状態に
ある。
【0166】一方、所定の電力を継続して加えている本
発明の温度調節法を用いた例では、加熱体への通電を完
全にOFFする事がないので、急激に定着温度が下がる
ような場合においても所定の通電によって継続して加熱
されているので定着不能領域を発生することなく、継続
して安定した定着が行える。 (実施例2)本発明第2の実施例である図21は、実施
例1の図17の機器構成を変更したものであり、同様に
図22は実施例1の図18の機器構成を変更したもので
ある。
【0167】図21において、加熱体123には通電に
よって加熱する発熱体118が構成されており、発熱体
118は図22に示される電力重畳部119に接続され
ている。
【0168】加熱体123の温度を検知するために、発
熱体118が構成されているのとは反対の側にサーミス
ター106がとりつけてあり、その出力はA/D変換部
110を通して制御回路114へ接続されている。な
お、加熱体123が定着フィルムと接するのは発熱体1
18が構成されている側である。
【0169】次に、この加熱体123を温度制御する方
法について述べる。図22が加熱体123への通電制御
を行う基本的なブロック図で、112は転写材の通過を
検知するフォトセンサー、113はメインモーターであ
る。119は電力重畳部で、DC電源125の駆動出力
と温度調節用電源108の駆動出力を足し合わせる。
【0170】制御回路114は、装置がスタートされる
とA/D変換されたサーミスターの出力Dを所定の周期
で読みとり、その入力によって加熱体123の刻々の温
度を検知している。制御回路114は、加熱体123が
異常な高温になって定着器に悪影響や損傷を及ぼす可能
性があると判断した場合をのぞいて、定着装置の動作中
は継続してDC電源駆動信号Eを出力する。
【0171】この信号の出力によってDC電源部125
が駆動され、その出力は電力重畳部119に入力されて
いる。これにより発熱体118は定着装置動作中、DC
電源部125によって一定に通電されることとなり、一
定の発熱量を出力する。
【0172】一方、温度調節用電源108での温度調節
用発熱体118の通電駆動は、加熱体123の温度情報
によって温度調節用発熱体118への通電がON−OF
F制御できるように制御回路114が構成されており、
温度制御を行う。温度調節用電源駆動信号Fは、所定の
周期で温度検知をする毎にONするかOFFするかが制
御回路114によって判断されている。
【0173】図23は、発熱体118の電力入力波形を
説明した図で、電力重畳部119に入力された温度調節
用電源部108の出力は正電圧に変換され、DC電源部
125の出力に足し合わされて出力される。この結果、
発熱体118への通電には所定量のバイアスがかかって
いることになり実施例1と同様な効果が得られる。 〔第三発明〕 (第1実施例)図24(A)は本発明によるヒーター及
びサーミスターを説明する為の側面図であり、ヒーター
201はアルミナ基板202上の片面に抵抗材料203
を塗工してあり、この両端に通電することにより発熱す
る。
【0174】又、アルミナ基板202の反対側の面に
は、薄膜サーミスタ204が形成されている。又、同一
面上にはビード型サーミスタ205が、シリコンスポン
ジ206、基板207を介して、板バネ208によりア
ルミナ基板202に当接されている。
【0175】図24(B)はヒーター201を抵抗材料
203の方から見た平面図である。長手方向の長さ24
0mm、幅10mm程度のアルミナ基板202の上に幅4mm
程度に抵抗材料203が塗工してある。
【0176】図25は定着装置の断面図である。ヒータ
ー201は抵抗材料203を塗工してある面が下となっ
ている。ヒーター201は装置に固定支持され、適当な
温度に通電制御されている。
【0177】ヒーター201に当接して図中矢印方向に
定着フィルム218は移動する。この定着フィルム21
8の一例として厚み20μmの耐熱フィルム、例えばポ
リイミド,ポリエーテルイミド,PES,PFAに少な
くとも画像当接面側にPTFE,PAF等のフッ素樹脂
に導電材を添加した離型層を10μm厚にコートしたエ
ンドレスフィルムである。
【0178】フィルム218の駆動は、駆動ローラー2
19と従動ローラー220による駆動と、テンションに
より、矢印方向にシワなく移動する。
【0179】221はシリコンゴム等の離形性のよいゴ
ム弾性層を有する加圧ローラーで、総圧4〜7kgでフィ
ルム218を介してヒーター201を加圧し、フィルム
218と圧接回転する。転写材P上の未定着トナーTは
入口ガイド222により定着部に導かれ、加熱により定
着される。
【0180】図26(A)は制御ブロック図である。図
中に於いて、前述のビード型サーミスタ205は、制御
用マイクロコンピュータ(以下CPUと略す)230の
A/D変換入力につながる。
【0181】一方CPU230の出力はドライバー部2
31につながる。前述の薄膜サーミスタ204は、比較
器234につながり、所定の値と比較され、比較器23
4の出力は、リレー233のコイル部につながる。リレ
ー233のコイル部の他端は電源235に接続される。
【0182】商用電源232には、前述のヒーター20
1が、ドライバー部231,リレー233の接点側を介
して接続されている。
【0183】まず、通常時の動作を説明する。サーミス
タ204の出力は、比較器234で、例えば250℃と
比較される。通常は250℃以下であるから、比較器2
34の出力はオンし、電源235からリレー233のコ
イル部に通電され、その接点は閉成されている。
【0184】一方コピー指令等により、CPU230は
サーミスタ205の出力に従ってドライバー部231を
オン/オフ制御し、例えば180℃に一定の温度になる
様、ヒーター201に通電制御を行なう。
【0185】一方何らかの異常で(例えばサーミスタ2
05の故障)温度が異常に上昇し、サーミスタ204の
出力が250℃以上になると、比較器234の出力がオ
フし、リレー233のコイルへの通電が切られ、接点は
開成する。従ってそれ以上温度が上昇することはない。
【0186】本実施例では簡単な構成で、制御系とは独
立した過昇温防止機構を実現できる。
【0187】又、更に安全性を高める為、CPU230
からもリレー233を開成できる様にしてもよい。 (第2実施例)図26(B)の制御ブロック図により第
2の実施例を説明する。図中(A)と同じものには同一
の番号を付与してある。
【0188】ヒーター201の片方の端子と、薄膜サー
ミスタ204の片側はヒーター201上で結線されてい
る。商用電源232には制御用DC電源回路235がつ
ながり、例えばDC5Vを出力する。この電源には比較
器234、リレー233のコイル側がつながる。
【0189】通常動作時には、サーミスタ204の出力
は250℃以下であるので、比較器234の出力はオン
となり、リレー233の接点側はオンしている。前述と
同様CPU230は適宜サーミスタ205の出力によ
り、駆動部231をオンオフし、180℃に制御してい
る。
【0190】一方、何らかの異常により、サーミスタ2
04の出力が250℃以上となると、比較器234の出
力はオフし、リレー233の接点側は開成され、それ以
上温度は上がらないことになる。
【0191】本実施例ではヒーター201の抵抗部分と
サーミスタ204の片側を共通なものとしたため、ヒー
ター201への接続線数を減らすことが出来る。
【0192】又、商用電源232が入っていれば他の回
路部分に関係なく、異常温度を防止できる。すなわち、
比較器234及びリレー233の電源も温調制御系(サ
ーミスタ205、CPU230、駆動部231)とは独
立したものである。
【0193】又、比較器234の後にラッチ回路を設け
て、一旦250℃を越えた場合は、リレー233が開の
状態を保持できる様にしてもよい。 〔第四発明〕図27は本発明の実施例を示す画像形成装
置の構成図である。図中において301は原稿ガラスで
あり、原稿ガラス301上に載せた原稿を露光ランプ3
02で露光し、露光された情報をミラー304〜308
と、レンズ309を介して感光ドラム310上に原稿像
を投影し、静電潜像を形成する。
【0194】潜像は現像器313によって可視像化した
像を得た後、給紙ローラ315によって給紙された転写
紙316上に転写帯電器312によって転写され、搬送
部317を通過した後、定着器337で定着され、複写
が完成する。
【0195】次に定着器337の構成を図28(A),
図29により詳細に説明する。定着器337の熱源は、
セラミックの基台322上に蒸着された発熱体322a
に電流を通電する事により定着器337を加熱する。定
着器337の温度はサーミスタ323により検知され、
所定温度に制御される構成となっている。
【0196】定着器337に挿入された転写紙316上
のトナーは、発熱体322aからの熱をエンドレスフィ
ルム321と加圧ローラ318によって、定着に必要な
加熱が行なわれる構成となっている。
【0197】又ローラ319,320はエンドレスフィ
ルムを回転駆動するためのローラであり、発熱体322
a,bの過昇温防止用のプロテクタ324が具備されて
いる。
【0198】図28(A)は、定着用の発熱体の構造を
表わした図で、セラミックス基台322上に発熱体32
2a,bが蒸着されている。発熱体322a,bは分離
されており、発熱体322aの部分と、エンドレスフィ
ルム321と加圧ローラ318によって転写紙を加熱す
る構成となっている。
【0199】又発熱体322bの部分は定着性に関して
は寄与しない位置に配置されている。定着に必要な熱量
と定着器近傍を露結させない為に必要な熱量には大きな
差があるため、発熱体322aと322bの抵抗値に差
を付ける構成となっている。
【0200】発熱部はセラミック基台上に抵抗体(銀パ
ラジューム)を蒸着した物であるため、発熱体322b
部のように発熱量を低くするためには、抵抗体の抵抗値
を大きくする必要がある。
【0201】また、定着領域に必要な部分から離れてい
る必要があり、かつセラミック基台の面積を少なくする
必要があるため巾方向x′を細くする構成となってい
る。図29によって発熱体322a,bに電圧が印加さ
れるシーケンスを説明する。図中P1 は電源コードであ
り、商用電源を供給するためのものである。328はノ
イズフィルタ、325はサーキットブレーカ、326,
327は、複写機のドアースイッチであり、ユーザが複
写機内の処理(ジャム等)を行う時の安全を確保するた
めの安全スイッチ、324は、定着器337の過昇温を
防止するためのサーモスイッチである。
【0202】通常、複写機を使用する場合は、機体スイ
ッチ325を閉状態(ON)にして、複写機の制御系3
34を動作状態に設置し、複写を可能とする条件を満足
させる。
【0203】複写を行なわない時は機体スイッチ325
を開状態(OFF)にし、複写機の制御系334への通
電を停止し、複写機を露結させないために必要な熱源へ
の通電を開始する。
【0204】複写機内部が低温から急激に温度が上昇す
ると、ミラー系やレンズを露結させ原稿に忠実な複写を
行うために悪影響を及ぼすことは公知であり、この露結
を防止するために複写機の機体スイッチ325が開状態
の時にミラー、レンズ設置近傍に配置された発熱体30
3の通電を行ない、露結を未然に防止する方法が採用さ
れていた。
【0205】又、転写紙に水滴が付着しない方式として
従来は図28(B)に示すごとく、定着器の近傍に発熱
体を配置し露結を防止する方法が採用されていたが、発
熱体の異常か加熱による複写機の安全性を確保するため
に過昇温防止用の安全機構(サーモスイッチ)335を
必要とするのが常であった。
【0206】本発明は前述のごとく、定着用発熱体を定
着に寄与する部分と露結防止を行う部分に分割し、露結
防止用発熱体は発熱量を少なくし、かつ発熱体の面積を
小さくし、定着器を小型にするためには、前述のごとく
発熱体の面積を小さくすることにより発熱体のW密度が
制限される。この問題を解決するためにレンズの露結防
止ヒーターと直列に接続することにより発熱体322a
に印加される電圧が制限される構成となっている。 (第五発明)図30はこの発明の一実施例を示す複写機
の構成を説明する正面断面図である。
【0207】図において、駆動系は、給紙部400、搬
送ユニット420、感光体412、定着ユニット421
を駆動するメイン駆動系と、負荷となる画像読取り部4
01を駆動する光学駆動系に分離されている。
【0208】メイン駆動源にはACシンクロナイズモー
ター425、光学駆動源(画像を読みとるための機構を
含む)にはステッピングモーター426を採用してい
る。CONTはコントローラ部で、後述するマイクロコ
ンピュータQ1、拡張IC部Q2等を含む駆動回路を備
えている。
【0209】なお、マイクロコンピュータQ1の拡張I
C部Q2により励磁駆動方式が選択的に指定されると、
ステッピングモーターPMの各相A、A*、B、B*に
印加する相励磁信号を出力する。
【0210】また、この実施例では励磁駆動方式は負荷
に設定される速度情報により、ステッピングモーターP
Mを2相励磁方式、1−2相励磁方式の2種類に切り替
えている。
【0211】給紙方式はカセット423からの給紙と、
マルチ手差し424からの給紙が選択できる。カセット
423から給紙の場合、カセット423の有無を検知す
るスイッチ及びカセット423のサイズを検知するスイ
ッチ群431と、カセット423内の紙の有無を検知す
るスイッチ437とにより状態が管理されており、上記
スイッチで異常を検出した場合に、後述する表示部に表
示する。
【0212】マルチ手差しの場合、手差し部424の状
態を検知するスイッチ433によって状態を管理し、異
常を検出すると後述する表示部に表示する。
【0213】感光体412は向かって時計方向に回転す
る。一次帯電器413によって感光体412上に帯電さ
れた電位は、後で詳細に説明する感光位置において感光
され、現像ユニット415にて現像され、転写ユニット
部414で給紙部より送られてきた転写紙に画像を転写
する。
【0214】転写後の感光体412はクリーニングユニ
ット438によって残留トナーを取り除かれ、また、前
露光ランプ416により残留電位が除電され、再び画像
形成が行われると言うプロセスが繰り返される。
【0215】画像が転写された転写紙は搬送ユニット4
20の搬送ベルト上にのって、定着ユニット421に送
られる。定着ユニット421は、駆動ローラ435、テ
ンションローラ445、加圧ローラ444の3個のロー
ラから構成されている。
【0216】ヒーターにはセラミック基板上に抵抗体を
印刷したヒーター443を用い、このヒーター443は
耐熱性のプラスチックサポータ442にサポートされて
いる。さらにプラスチックサポータ442には金属のス
テーを取付、強固にしている。
【0217】また、駆動ローラ435、テンションロー
ラ445、ヒーター443、エンドレスのフィルム44
7がかけられている。前記金属ステーには温度検出素子
(サーミスタ)441が取り付けてあり、温度検出素子
441は直接ヒーター443の裏面に接触させてある。
【0218】もう一つの温度検出素子448も、温度検
出素子441と同様に金属ステーに取付てある。ヒータ
ー443、プラスチックサポータ442、金属ステーで
構成されているヒーター部とエンドレスフィルム447
が加圧ローラ444に加圧している。
【0219】定着ユニット421を通過した紙は排紙ロ
ーラ422によって定着ユニット421から排出され、
排紙トレー439上に納められる。
【0220】また、排紙センサー434は転写紙が定着
ユニット421を正常に通過したか否かを検知するセン
サーである。
【0221】図31にセラミック・ヒーターの外形図を
示す。この図からもわかるようにこのヒーターは複数の
分岐を有している。分岐の位置はそれぞれ紙サイズに応
じてB4、A4R、B5R、A5Rに対応している。カ
セットサイズ検知431によりサイズがわかるとサイズ
に応じてヒーターの分岐を切り換える。
【0222】光学駆動系の駆動源は前述した様にステッ
ピングモーター426である。この駆動源は、後に詳細
に説明するが、ステッピングモーター426は駆動切り
替えソレノイド427の操作によって全く別の負荷を駆
動する構成になっている。
【0223】一つの負荷は露光ランプ404及び第一ミ
ラー405、第二ミラー406、第3ミラー407を構
成するユニットであり、もう一つの負荷はズームレンズ
408を構成するユニットである。これら同期した駆動
の必要がない負荷は共通の駆動源で駆動することが可能
である。
【0224】本装置は光学駆動部のステッピングモータ
ー426によって、ズームレンズ408の位置制御、及
びランプ系404〜407の速度制御による多段階の倍
率選択機能、また原稿ガラス403面におかれた原稿の
反射光を検知する光センサー440によって自動的に濃
度選択を行う機能を有する。
【0225】更に、外部装置(図示しない)との接続に
よる(通信手段を有する)複写倍率の自動選択機能、ま
た、まんがいち紙詰まりなどの異常が発生した時の各種
状態、例えば残り枚数、倍率値、異常情報等を記憶する
メモリバックアップ機能もある。
【0226】さらにはステッピングモーター426によ
って露光ランプ404の位置を制御することによるペー
ジ連写機能、また、さらには現像ユニット415を交換
することにより複数の色画像が形成可能である。
【0227】そして、現像ユニット415の交換を検知
するスイッチ436を設けることにより、この状態によ
って制御を切り替える機能等を有している。次に本装置
の動作説明をする。
【0228】本装置の電源コード(図示しない)は所定
の電源に接続される。図32は本装置の操作パネルであ
り、複写機の上面に配置される。電源スイッチ451の
1側を押すと、本装置に電源が供給されると同時に電源
表示ランプ452が点灯表示される。
【0229】電源投入時、操作パネルの表示は標準モー
ドとして以下の様に設定されている。枚数表示器459
は1を表示、倍率表示器467は等倍率表示、自動濃度
調整表示器476のAが点灯する。
【0230】また、スタートキー456の表示部は電源
投入時の初期設定(レンズを等倍位置に移動させる等)
の時、及びコピー中に赤色表示となっており、通常緑色
表示で複写動作可能であることを示す。
【0231】なお、定着ユニット421の温調温度は、
現像ユニット415の種類によって異なり、現像ユニッ
ト415に設けたスイッチ436により現像ユニット4
15の種類を判別して設定温度を切り換える。
【0232】次に電源投入後の光学駆動系の動作に関し
て説明する。露光ランプ系404〜407は原稿ガラス
403上の原稿を左端から右方向に走査移動し、原稿画
像を第1ミラー405、第2ミラー406、第3ミラー
407、ズームレンズ408、第4ミラー409、第5
ミラー410、第6ミラー411を介して感光体412
への原稿露光を実行する。
【0233】つまり、移動の開始点を左端に設定する。
この位置をホームポジション(H.P)と呼ぶ。H.P
を検出するためにH.Pセンサー29が設けられてい
る。
【0234】電源投入時において、H.Pセンサーが露
光ランプ404の位置を検出していない場合、図33に
示すワンチップマイクロコンピュータによる制御部は、
ステッピングモーター426を回転制御して露光ランプ
ユニットをH.P側に移動する。
【0235】上記回転制御の開始を図34で説明する
と、まず駆動切り換えソレノイド427がオフ状態
(b′の力はない)のとき切り換えギヤ500はバネ圧
によってA方向に移動する。これによりステッピングモ
ーター426の出力は切り換えギヤ500を介してラン
プ駆動用ギヤ501に連結され、露光ランプユニット4
04〜407が駆動される。このギヤ連結時において、
切り換えギヤ500とランプ駆動用ギヤ501の嵌合時
は充分ステッピングモーター426の回転数を下げるよ
うに制御する。
【0236】露光ランプユニット404〜407がH.
Pに位置している場合には、ステッピングモーター42
6はズームレンズユニット408を移動する。
【0237】前述したように電源投入時は標準モードと
して等倍率値が選択される。またズームレンズのホーム
ポジション(Z.H.P)は等倍位置に設定してあるの
で、電源投入時ズームレンズ408の位置がZ.H.P
に対してどちら側にあるのか不明である。
【0238】そこで、電源が切られる前に、ズームレン
ズ408の位置がZ.H.Pに対してどちらにあるのか
を記憶する不揮発性メモリに格納しておく。図34によ
り動作説明をする。
【0239】駆動切り換えソレノイド427をオンす
る。それによりソレノイドのプランジャーがb方向に移
動する。このため、レバー502が回転してb′の力に
より切り換えギヤ500はバネ力に逆らって8方向に移
動する。
【0240】この移動により切り換えギヤ500とラン
プ駆動ギヤ501の嵌合は外れる。更にB方向に移動す
る事により切り換えギヤ500はレンズ駆動ギヤ503
と嵌合することになる。ギヤの嵌合時の回転制御は前述
と同様である。
【0241】ズームレンズ8は、Z.H.Pセンサーを
基準位置としてレンズ位置がZ.H.Pセンサーの位置
にある場合は等倍で、Z.H.Pより光学系H.P側に
ある場合は拡大であり、逆にある場合は縮小である。拡
大率200%から縮小率50%の範囲内において位置制
御を行っている。
【0242】ズームレンズ駆動開始時においてはZ.
H.Pの状態によって以下の様に動作がわかれる。 (1)Z.H.Pセンサーによってズームレンズ8の位
置が検知されている場合。 一度ズームレンズ8を光学系H.P側に移動し、
Z.H.Pセンサーが検知しない範囲に出して停止。 右側に移動しZ.H.Pセンサーが検知した時点か
ら所定の距離移動して停止。 (2)Z.H.Pセンサーによってズームレンズ8の位
置が検知されていない場合。
【0243】不揮発性メモリに記憶してあるズームレン
ズ8の位置によりズームレンズの移動方向(Z.H.P
センサー側)を決定し、ズームレンズを移動させる。右
側に移動させる場合。
【0244】Z.H.Pセンサーが検知した時点から所
定の距離移動して停止。左側に移動させる場合。
【0245】一度ズームレンズ8を光学系H.P側に移
動し、Z.H.Pセンサーが検知しない範囲に出して停
止。
【0246】右側に移動しZ.H.Pセンサーが検知し
た時点から所定の距離移動して停止。
【0247】上記動作はギヤ類のバックラシシュによる
設定位置誤差を防ぐために必要な制御である。
【0248】この後、駆動切り換えソレノイド427を
オフする。このことにより、前述した様に切り換えギヤ
500は、ランプ駆動ギヤ501と嵌合する方向に移動
する。しかし、スムーズに嵌合するためにはすでに述べ
たように切り換えギヤ500を回転させる必要がある。
【0249】この時点で露光ランプユニット404〜4
07はH.P29に位置している。そこで、ステッピン
グモーター426は露光ランプユニット404〜407
を右方向に移動させる方向に回転させる。
【0250】この結果、露光ランプユニット404〜4
07がH.Pセンサー429から外れた時点(切り換え
ギヤ500とランプ駆動ギヤ501との嵌合は終了)で
回転を停止し、再度逆方向に回転させH.Pセンサー4
29を検知後に所定位置で停止する。
【0251】以上説明した光学駆動系の初期動作の終了
によって本装置の複写動作準備は完了する。
【0252】次にカセット423からの給紙による複写
動作を説明する。
【0253】コピースタートキー456が押されると、
カセットサイズを検知するスイッチ群431の入力信号
による転写紙サイズデータ、置数キー456によって設
定される枚数データ、倍率選択キー461〜466によ
る倍率データ、その他各種のモード選択手段によるデー
タに基づいて複写動作がスタートする。
【0254】コピースタートキー456を受け付ける
と、表示は緑色から赤色に切り変わり、置数キー45
6、倍率キー461〜466等のモード切り替えキーは
入力禁止される。メイン駆動モーター425が回転開始
し、給紙送りローラ418、感光体412、搬送ユニッ
ト420、定着ユニット421等へ駆動力が伝達され
る。
【0255】メイン駆動モーター425の回転開始から
0.5sec 後に給紙ソレノイド(図示せず)が動作し、
それに伴なって給紙ローラ417が回転し、カセット4
23内の転写紙を給紙送りローラ418方向に送り出
す。給紙ローラ417の転写紙送り量はカセットサイズ
データによって制御される。
【0256】つまり転写紙が所定値より大きい場合、送
り量を多くする。転写紙が給紙送りローラ418に達す
ると転写紙は、この給紙送りローラ418によってレジ
ストローラ419まで送られ到達した時点で停止してい
る。給紙送りローラ418とレジストローラ419との
間に設置されている手差しスイッチ433は転写紙の送
り状態を検知する。
【0257】転写紙が給紙路上を送られてレジストロー
ラ419に到達するまでの所定のタイミングにおいて、
露光ランプユニット404〜407の原稿走査開始が許
可される。この時、露光ランプはH.Pセンサー429
によって検知される位置にある。
【0258】更に詳しく述べると、初期動作時ないしは
コピー動作の後進時において、H.Pセンサーを検知し
た位置から、その時点での選択倍率に応じた距離だけ後
進した位置で停止している。
【0259】原稿走査の開始により、光学系駆動源であ
るパルスモーター426は、露光ユニット404〜40
7が前進する方向(右方向)に、選択された倍率値に応
じた駆動パルスレートに到達するまで、パルスレートは
漸増する(スローアップ制御と呼ぶ)。
【0260】つまり、移動速度は徐々に加速され目標速
度に到達することになる。特に図示しないが本装置のパ
ルスモーター駆動回路は、定電流制御方式を採用し、か
つ駆動電流値を複数段階(実施例は2段階)に切換え可
能な構成を採っている(図33に示す光学駆動用パルス
モーター制御信号のうちのPB4出力信号により選択し
ている)。
【0261】一般にパルスモーターの特性は、高パルス
レートになるに従いプルイントルクは低下していく。こ
のため、定電流設定値を切り替える手段を設け、必要に
応じて電流値を切換える。
【0262】本装置では、移動開始から比較的低パルス
レートの間は、設定電流を下げておき、速度が所定値を
超える時点から設定電流値を上げる様に制御し、目標速
度に達した後、所定時間の経過により再び設定電流値を
下げる制御を実施している。これは主にパルスモーター
の騒音、昇温及び脱調現象の防止を目的としている。
【0263】次に画像先端部の余白形成方法と転写紙と
の先端合わせ方法を図35に基づき説明する。
【0264】非画像域でのトナー付着を防止する手段と
して、LEDランプ、ヒューズランプ等の光源による除
電手段が一般に使われているが、本装置では一次帯電ユ
ニット413に設けたグリッド413aの電圧値をコン
トロールすることによって同様の効果を実現している。
【0265】これは装置の小型化によって感光体回りに
複数の部材の配置が困難になっている現状において重要
な方法である。
【0266】露光点とグリッド間の距離ホが、H.Pセ
ンサー429と原稿突き当て位置間の距離ロに比較して
十分短く配置出来ない為に原稿の先端余白2mmを形成す
るために露光ランプ404の移動開始時点から倍率選択
値に応じた所定時間後にグリッドをLレベルから所定の
電圧に切り換える。
【0267】つまりグリッド電圧がLレベルの時は感光
体に電位が帯電しないためにトナー像が形成されず、上
記の所定電圧に切り変わったタイミングから画像が形成
されることになり、このことにより画像先端部に余白を
形成している。
【0268】次に、転写紙との画像先端合わせに関し
て、露光点と転写部間の距離ハは、レジストローラ41
9と転写部間の距離ニに比較して短くしている。この為
に実際に原稿先端の画像が感光体412上に露光される
以前に前述したレジストローラ419部に待機してしい
る転写紙を再給紙して転写部方向に送り込む必要があ
る。
【0269】本装置では露光ランプ404が移動開始し
て露光ランプ404が目標速度に到達する時点では、ま
だH.Pセンサー429に検知されている。H.Pセン
サー429を通過したタイミングから距離ロ+2mmの値
を選択されている倍率による速度で割った値が、H.P
センサー429を通過してから白板端部に露光ランプ4
04が到達するのに要す時間であり、この時間をxとす
る。
【0270】又、レジストローラ419による再給紙開
始から転写紙が転写部へ到達するまでの時間から、感光
体412の露光点での像が転写部まで到達するのに要す
る時間を引いた値をyとし、このyに転写紙を2mm送る
のに要する時間(2mm÷100mm/s=0.02sec …
搬送速度=100mm/s)を加える。以上の数値を次の
式により計算する。
【0271】x−(y+0.02)=Z(sec) つまり、H.Pセンサー429を通過した時点から上式
値Zを経過したタイミングでレジストローラ419を動
作させ、再給紙を実行すれば、選択された倍率に応じて
余白を2mm形成した転写紙画像がえられる。
【0272】露光ユニット404〜407の走査距離は
カセットサイズデータ、倍率データ等に応じて所定の距
離を移動し、目標位置に達した時点でパルスレートを漸
減し(スローダウン制御と呼ぶ)停止後、再びH.Pセ
ンサー429方向にスローアップ制御及び低速制御し後
進させる。
【0273】そしてH.Pセンサー429を検知した時
点で、選択されている倍率に応じた位置に停止させる為
のスローダウン制御が行われ露光ユニット404〜40
7は停止する。
【0274】又、上記転写紙の後端信号により原稿走査
距離の制御も実行する。以上説明した制御動作は図33
に示されたワンチップマイクロコンピュータにより制御
される。
【0275】図33のQ1 はROM,RAM内蔵のワン
チップマイクロコンピュータを示している。図36はこ
のマイクロコンピュータプログラムの基本構成である。
なお、詳細な説明は省略する。
【0276】次に、露光ランプの制御について図37を
参照しつつ説明する。露光ランプにハロゲンランプを使
用し、ハロゲンランプの点灯電圧が一定になるようにA
C電源を位相制御する(ランプ・レギュレータ(図示せ
ず))。
【0277】このランプ・レギュレータは、AC入力電
圧が変化したとしても、また、電源周波数が変化しても
ランプ点灯電圧Vcが一定になるように制御している。
【0278】そこで、このランプ・レギュレータから位
相制御のための露光ランプのトリガ信号を出力し、コン
トローラに入力している。この露光ランプのトリガ信号
は、ランプの点灯するしないにかかわらず常に出力され
ている。
【0279】さらに、ゼロクロス発生回路にて作成した
ゼロクロス信号をコントローラに入力し、マイクロコン
ピュータに接続する。ゼロクロス信号から露光ランプの
トリガ信号までの時間Tcを監視することで入力電圧の
変化を読み取ることが可能となる。
【0280】この画像形成装置は、装置ごとに感光ドラ
ム面上の照度が一定になるようにランプ点灯電圧Vcが
調整され、ランプ点灯電圧Vcを不揮発性メモリに記憶
させている。
【0281】記憶したランプ点灯電圧Vcとゼロクロス
信号から露光ランプのトリガ信号までの時間Tcにより
下式から、AC入力電圧Emaxを求めることが可能で
ある。
【0282】
【式4】
【0283】
【式5】 2つの式より Erms2 /Vc2 =1/{1−2×Tc/T+SIN (4πTc/T)/2π} 式によりゼロクロス信号から露光ランプのトリガ信号
までの時間Tcを入力することによって、Erms2
Vc2 をもとめ、不揮発性メモリに記憶したランプ点灯
電圧VcからAC入力電圧Ermsを求めることができ
る。
【0284】本実施例ではROMに格納したテーブルに
よりTcからErms2 /Vc2 を求めている。
【0285】ヒーターの制御について説明する。このヒ
ーターは前述したようにセラミック基板上に抵抗体を印
刷したヒーターであり、熱応答性に大変優れている。
【0286】そのため、通常のON/OFF制御では温
調温度にたいしてリップルが大きくなったり、ヒーター
に電力がかかりすぎたりしてヒーターにダメージを与え
てしまう。
【0287】そのためこの制御には、一定な電力がかか
るような電力制御をしている。また、リップルを小さく
するため、サーミスタで検知した温度に応じて電力を切
り替えるという制御も行っている。
【0288】ここで、ヒーターの電力制御について図3
8を参照しつつ説明する。ヒーターの電力制御も露光ラ
ンプの制御と同様に位相制御で行っている。ヒーターは
純粋に抵抗負荷であるので電力Wは W=VH 2 /R VH :ヒーターに与える電圧 R :ヒーターの抵抗値 で求めることができる。
【0289】ヒーターの抵抗値Rは個々の画像形成装置
ごとに不揮発性メモリに格納してあり、ヒーターに供給
する電力も予めわかっているので、ヒーターにかける電
圧VH は上式より VH 2 =R×W また実効電圧の式からヒーターに与える電圧VH は、
【0290】
【式6】 Erms2 /VH 2 =1/{1−2×TH /T+SIN (4πTH /T)/2π} 式からVH 2 を計算し、式からErms2 を求め、
Erms2 /VH 2 を計算することによって、式より
ゼロクロス信号からヒーターへのトリガ信号までの時間
H を求めることができる。
【0291】尚、本実施例ではテーブルを用いてErm
2 /VH 2 からTH を求めている。
【0292】以上、説明した様なアルゴリズムによって
ヒーターの電力制御を行っている。このヒーターの電力
制御は、コピー期間中常に行いヒーターの温度が一定に
なるようにしている。
【0293】本実施例における詳細を以下に説明する。
図39は本発明における定着器ユニットの外観図であ
る。図において443は複数に分岐した発熱抵抗対を有
するヒーターである。(以下分岐ヒーターと呼ぶ)。分
岐ヒーター443の通電部の配置の仕方は図31に示
す。
【0294】この分岐ヒーター443は定着器ユニット
を通過する用紙のサイズにより通電部分を選択するため
に設けられたものである。
【0295】用紙サイズに応じて分岐ヒーター443の
通電部分を選択するのは、用紙がヒーター443を通過
する際、用紙に熱を奪われヒーター443表面の温度分
布が不均一になるのを防ぐためのものであり、ヒーター
443表面温度が不均一になるとフィルム447は温度
の高い方に移動してフィルム寄りが発生してしまうから
である。
【0296】分岐ヒーター443の通電部分の選択は以
下の通りである。用紙がA3、およびA4の場合は
(0)点と(1)点を選択通電する。用紙がB5とB4
の場合は(0)点と(1)点と(2)点を通電する。
【0297】用紙がA4RとA5の場合は 点と(1)
点と(3)点を通電する。用紙がB5Rの場合は(0)
点と(1)点と(4)点を通電する。A5Rおよびそれ
以下の用紙サイズの場合は(0)点と(1)点と(5)
点を通電する。
【0298】定着器ユニット421のエンドレスフィル
ム447の展開図を図40に示す。図のようにエンドレ
スフィルム447の片側は後で説明するフィルム寄りを
検知するために斜めにカットされている。
【0299】定着器ユニット421のフィルム447を
斜めにきった側には図39に示すようにフィルム447
の位置を検出するためのフォトインタラプタ446が設
けられている。
【0300】本構成では発光部からの光を受光部が検知
するとローレベルを出力し、発光部からの光が遮られる
とハイレベルを出力するようなフォトインタラプタ44
6を使用している。
【0301】またヒーター443は図41に示すように
複数の温度検出手段(以下サーミスタと呼ぶ)441,
448を持つものである。サーミスタ441はヒーター
443通電部背面からヒーター443内部に挿入されて
おり、サーミスタ448は金属ステーに取り付けられて
いる。
【0302】サーミスタ441は通紙部、サーミスタ4
48は非通紙部に取り付けられている。非通紙時におい
てこれら2つのサーミスタからの検出結果は同じである
が通紙が開始されると用紙に熱を奪われるため、通紙部
の温度が下がる。2つのサーミスタはこの通紙部と非通
紙部の温度差を求めるために取り付けられたものであ
る。
【0303】次にエンドレスフィルム447の寄りとフ
ォトインタラプタ446からの出力について説明する。
フィルム447の片側が斜めにカットされていることか
らフィルム447が1周する間のフォトインタラプタ4
46の出力は図42(A)に示すようになる。
【0304】すなわち前述した通りフィルム447がフ
ォトインタラプタ446内の発光部からの光を遮るとハ
イレベルを出力し、フィルム447が遮らない部分では
ローレベルを出力しているわけである。フィルム447
がまったく同じ位置で回転していて寄りがまったくない
場合はフォトインタラプタ446からの出力のデューテ
ィー比は一定である。
【0305】しかしフィルム447の位置がローラ軸方
向に移動した場合はフィルム447の寄りに対応してフ
ォトインタラプタ446出力のデューティー比が変わ
る。
【0306】具体的にはフィルム447がフォトインタ
ラプタ446側に近づけばフォトインタラプタ446か
らのハイレベル出力時間が長くなり、フィルム447が
フォトインタラプタ446から遠ざかればハイレベルの
時間が短くなるわけである。
【0307】図33に示すマイコンQ1はこのフォトイ
ンタラプタ446からのハイレベル出力時間を計時して
おり、設定時間以上のハイレベル出力が何周期も続く
と、フィルム447の寄りを戻すためテンションローラ
445のテンションを変えるようにソレノイド(図示せ
ず)を駆動する。
【0308】以上が定着器ユニットにおける基本的なエ
ンドレスフィルム寄り制御である。
【0309】次に本発明におけるコピースタートから搬
送系駆動のタイミング制御について説明する。
【0310】図42(B)は本発明の分岐ヒーター加熱
開始からの温度制御の様子を示した図である。ΦAに示
すように分岐ヒーターの温度上昇率は常温において20
0℃/6sec である。
【0311】しかし周囲温度が変わるとこの温度上昇率
は変わり、ΦB、ΦCのようになる。特にΦCの場合は
用紙が定着器に達するまでに所定の定着温度に達しない
という恐れがあるので、図43に示すように画像形成動
作の開始をコピースタートから遅らせるものである。
【0312】図43は本発明によるコピースタートから
画像形成動作の開始タイミングを示した図である。図示
しないが周囲温度検出用のサーミスタは電源オン状態の
スタンバイ中に周囲温度を検出し、その検出温度は図3
3マイコンQ1のアナログ入力AN6に入力される。
【0313】マイコンQ1内ではこのアナログ値に応じ
て画像露光およびそれにともなう一連の画像形成動作の
タイミングを変化させる制御を行う。
【0314】マイコンQ1のポートから周囲温度に応じ
た画像露光開始信号が出力されると、画像露光系はそれ
に応じた露光を開始する。
【0315】画像露光が開始されると画像先端を示すフ
ォトセンサー(図示せず)からの信号がマイコンQ1に
送られ、その信号をもとにした一連の画像形成動作が開
始されるわけである。
【0316】周囲温度がある一定温度以上の場合は通常
のタイミングで画像形成動作を行い、周囲温度が一定温
度以下の場合は図42(B)に示すような温度上昇率か
らのデータをもとに画像形成動作のタイミングを決定す
る。
【0317】例えばΦA,ΦBの場合は定着温度到達ま
でに用紙が定着器に到達することはないので(図4
3)、画像露光し、定着器通紙1のタイミングでコピー
動作を行うが、ΦCの場合は図43に示すように定着温
度到達までに用紙が定着器に到達してしまうので、画像
露光2、定着器通紙2のタイミングでコピー動作を行う
ものである。
【0318】
【発明の効果】
〔第一発明〕本発明によれば、定着温度に達するまで、
周囲温度に応じた分岐ヒーター通電電力制御を行うこと
により、消費電力を少なくするという効果が得られる。
また選択したカセットに応じて定着温度に達するまでの
分岐ヒーター通電電力制御を行うことにより消費電力を
少なくするという効果が得られる。 〔第二発明〕以上説明したように、加熱定着器の加熱体
への通電を、ある定められた時間間隔でON−OFFす
ることで定着温度を制御する従来の制御に加えて、定着
装置の動作中は所定の電力を継続して加熱体へ通電する
手段をあわせて持つことにより、定着温度の制御がなさ
れている期間において定着加熱体への通電が完全に断た
れることがないので、低熱容量加熱体の熱容量を疑似的
に増加することとなり、加熱定着によって転写材に奪わ
れる熱量が予想を上回って大きく、定着器の熱容量がそ
の急激な変化を吸収しきれないような場合においても、
定着が不能になる温度まで定着温度が低下することがな
く、どのような転写材に対しても安定した加熱定着が行
えるようになる。加えて、本発明の制御方法では低熱容
量の定着器に対する温度制御に、位相制御やPWM制御
あるいは波数制御などの複雑な制御を用い温度制御のた
めの通電量計算や計算のための大容量のROMまたはR
AMなどの記憶手段を持たなくとも安定した画像の形成
が可能となるので、回路構成が簡単になり必要とされる
部品点数が削減される。
【0319】以上のように、本発明の温度制御手段をも
つ低熱容量の画像形成装置を、熱容量の大きな定着器に
代えて用いることで、加熱定着に必要な電力量が抑えら
れ、複写装置の省電力・省エネルギー化に大きく貢献す
る。 〔第三発明〕以上説明した様に、板状部材の片面に抵抗
を形成し他方の面に第1のサーミスタを形成したヒータ
ーと、該ヒーターに当接して配置された第2のサーミス
タと該ヒーターに通電制御を行なう通電制御手段によ
り、従来よりさらに信頼性の高い定着装置を具現化する
ことができる。
【0320】第1のサーミスタはヒーターに密着してお
り、又熱容量も小さく実現でき、応答性の早い過昇温防
止装置を実現できる。
【0321】又、精度の要求される温度制御用には、第
2のサーミスタを用いるので、第1のサーミスタはラフ
な精度でよく、ヒーター製造上の歩留まりもよいものと
なる。 [第四発明]以上説明したように、定着器内の発熱体の
構成を、定着に寄与部分と露結を防止するための部分に
分割し、機体スイッチの状態によりそれぞれの発熱体へ
の通電を選択するように構成することにより別の露結防
止発熱体を必要とせずひとつの発熱体上に2つの発熱部
分を持つ事により発熱体のコストだけでなく、過昇温防
止の安全機構を共通にできる効果がある。 [第五発明]本発明により周囲温度がいかなる場合でも
常に定着器通電開始から設定温度に達した状態で用紙を
通紙できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の正面断面図。
【図2】第一発明の分岐ヒーターの図。
【図3】図1の装置の操作パネルの平面図。
【図4】図1の装置を制御するマイクロコンピュータの
動作図。
【図5】図1の画像露光系の駆動機構を示す図。
【図6】図1の装置により余白形成をする方法を示す正
面図。
【図7】(A),(B)は図1の基本動作を示すフロー
チャート。
【図8】図2の分岐ヒーターの制御回路図。
【図9】第一発明に連続画像形成時のヒーター温度変化
を示す図。
【図10】第一発明の制御を示すフローチャート。
【図11】第一発明で選択したカセットとヒーター表面
温度との関係を示す図。
【図12】第一発明で選択したカセットとヒーター表面
温度との関係を示す図。
【図13】第一発明の露光ランプの点灯タイミングチャ
ート。
【図14】第一発明の定着ヒーターの駆動タイミングチ
ャート。
【図15】第二発明の実施例1を示す機器本体の側面断
面図。
【図16】図15の定着器の拡大側面図。
【図17】図16の要部の拡大斜視図。
【図18】第二発明の実施例1の加熱体制御ブロック
図。
【図19】(A),(B)はON・OFFのみで温調し
たときの状態図。
【図20】(A),(B)は図18により温調したとき
の状態図。
【図21】第二発明の実施例2の加熱体の斜視図。
【図22】第二発明の実施例2の加熱体制御ブロック
図。
【図23】(A),(B),(C)は第二発明の実施例
2により発熱体に入力される電力波形図。
【図24】(A)は第三発明のヒーターの側面図、
(B)は(A)のヒーターの平面図。
【図25】第三発明の定着装置の側面図。
【図26】第三発明であり、(A)は第1実施例の制御
回路のブロック図、(B)は第2実施例のブロック図。
【図27】第四発明を適用した複写機の概略構成図。
【図28】(A)は第四発明の基板の斜視図、(B)は
定着器近傍にサーモスイッチを設けた例の正面図。
【図29】第四発明の回路図。
【図30】第五発明を適用した複写機の正面断面図。
【図31】図30の定着ユニットの分岐ヒーターの平面
図。
【図32】図30の複写機の操作パネルの平面図。
【図33】図30の複写機を制御するマイクロコンピュ
ータの動作図。
【図34】図30の複写機の画像露光系の駆動機構を示
す図。
【図35】図30の複写機による余白形成動作を示す概
略図。
【図36】(A),(B)は図30の複写機の動作を示
すフローチャート。
【図37】図30の複写機の露光ランプの点灯タイミン
グチャート。
【図38】図30の複写機の定着ヒーターの駆動タイミ
ングチャート。
【図39】図30の複写機の定着ユニットの斜視図。
【図40】図30の複写機の定着ユニットのエンドレス
フィルムの展開図。
【図41】図30の複写機の定着ヒーターの斜視図。
【図42】第五発明であり、(A)はフォトインタラプ
タの出力を示す図、(B)は画像形成時のヒーター温度
変化を示す図。
【図43】第五発明の画像形成動作を示すタイミングチ
ャート。
【図44】(A),(B)は第二従来例の位相制御法の
波形図。
【図45】(A)〜(C)は第二従来例のPWM制御法
の波形図。
【図46】(A),(B)は第二従来例の通電制御の波
形図。
【符号の説明】
43 ヒーター Q1 マイクロコンピュータ 42,48 温度検出素子 P 記録材 104 加熱体 101 耐熱フィルム 105 加圧ローラー 121 定着ユニット 106 サーミスタ 108 温度調節用電源 109 電源 201 ヒーター 202 基板 203 抵抗体 204,205 サーミスタ 322 基台 316 転写材 322a,b 発熱体 325 機体スイッチ P 記録材 404 加熱体 401 耐熱フィルム 405 加圧ローラー 421 定着ユニット 406 サーミスタ 408 温度調節用電源 409 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 102 G05D 23/24 N 9132−3H (72)発明者 中井 宏暢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 武田 浩明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 友定 昌弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 石田 雅人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分岐した発熱抵抗体を有するヒー
    ター装置と、分岐端部の通電切り換えを行う通電切り換
    え手段と、前記発熱抵抗体の温度を検出する第1の温度
    検出手段と、および周囲温度を検出する第2の温度検出
    手段とを設け、前記第1の温度検出手段からの検出結果
    と第2の温度検出手段からの検出結果に応じて、前記発
    熱抵抗体への印加電圧を制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の給紙カセットと、該給紙カセット
    から転写材を給送する給送手段と、該給送手段によって
    転写材を給送する転写材搬送路を有し、前記給紙カセッ
    トから定着器までの搬送路の距離に応じて前記発熱抵抗
    体への印加電圧を制御する制御手段を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2記載の画像形成装置におい
    て、前記給紙カセットから定着器までの搬送路の距離に
    応じて上記第2項記載の発熱体に印加する電力を供給す
    るタイミングを決定する手段を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 記録材を、固定支持された加熱体に対向
    圧接し薄膜フィルムを介して加熱体に密着させる加圧部
    材により加熱定着する定着器を有する画像形成装置にお
    いて、 前記加熱体に所定の電力を通電する第1の通電制御手段
    を有し、前記加熱体に近接して置かれた測温手段の測温
    情報に応じて前記加熱体に通電する第2の通電制御手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の通電制御手段により通電制御
    される発熱体と、前記第2の通電制御手段により通電制
    御される発熱体とが同一部材上に構成された加熱体であ
    ることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の通電制御手段により通電制御
    される発熱体を有する第1の加熱体と、前記第2の通電
    制御手段により通電制御される発熱体を有する第2の加
    熱体とを持つことを特徴とする請求項4記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 板状部材の片面に抵抗を形成し、他方の
    面に第1のサーミスタを形成したヒーターと、該ヒータ
    ーに当接して配置された第2のサーミスタと、該ヒータ
    ーに通電制御を行なう通電制御手段を含むことを特徴と
    する定着装置。
  8. 【請求項8】 通電制御手段は、該第2のサーミスタに
    より所定温度になる様制御を行ない、該第1のサーミス
    タにより強制的にヒーターへの通電を停止する様制御す
    ることを特徴とする請求項7記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 転写材上の未定着トナー画像をセラミッ
    ク基台上に蒸着した第1発熱体と、対抗圧接しつつ回転
    駆動する加圧搬送手段とを用いて、前記転写材を前記第
    1発熱体に密着させ定着させる定着装置において、 前記セラミック基台上で前記加圧搬送手段と圧接しない
    部分に第2発熱体を設け、前記第2発熱体は前記第1発
    熱体より発熱量が少なく、かつ機体スイッチが開状態時
    に前記第2発熱体に通電する事を特徴とする請求項8記
    載の定着装置。
  10. 【請求項10】 第2発熱体は、機体内に設けられてい
    る定着器以外の発熱体と直列に接続され、前記第2発熱
    体に印加される電圧が制限される事を特徴とする請求項
    9記載の定着装置。
  11. 【請求項11】 原稿を露光する露光手段と、該露光手
    段により感光体上に形成された像をトナーにより可視像
    化する現像手段と、該現像手段により可視像化された画
    像を転写材に転写する転写手段と、転写材を前記転写手
    段に搬送する転写材搬送手段と、複数の分岐した発熱抵
    抗体からなる加熱体と、転写材上の未定着トナー画像を
    前記加熱体に対抗圧接しつつ搬送する加圧搬送手段と、
    該加圧搬送手段により転写材の搬送速度と同一速度で移
    動するフィルムと、該フィルムを介して前記転写材を加
    熱体に密着させ、加熱体へ電力を供給することによりト
    ナーを転写材に密着させる定着器とを有する画像形成装
    置において、 前記発熱抵抗体の温度を検出する第1の温度検出手段
    と、および周囲温度を検出する第2の温度検出手段とを
    設け、前記第1の温度検出手段からの検出結果と第2の
    温度検出手段からの検出結果に応じて、画像形成動作の
    開始タイミングを制御する制御手段を有することを特徴
    とする画像形成装置。
JP4357772A 1992-12-25 1992-12-25 画像形成装置及び定着装置 Withdrawn JPH06194993A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011221082A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Canon Inc 画像形成装置及び定着装置の制御方法
US10534296B2 (en) 2017-12-04 2020-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus that controls timing of switching a thyristor on and off based on whether a recording material is in a nip
US10627755B2 (en) 2018-03-20 2020-04-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuser device and image forming apparatus
US11442384B2 (en) 2018-09-07 2022-09-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Wiring structure, fuser device, and image forming apparatus

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