JP2000259033A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000259033A
JP2000259033A JP11059511A JP5951199A JP2000259033A JP 2000259033 A JP2000259033 A JP 2000259033A JP 11059511 A JP11059511 A JP 11059511A JP 5951199 A JP5951199 A JP 5951199A JP 2000259033 A JP2000259033 A JP 2000259033A
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surface temperature
contact
image forming
forming apparatus
type surface
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JP11059511A
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Masao Watabe
昌雄 渡部
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触型表面温度検出手段を用いて定着回転
体の表面温度を応答性良く検出し、且つ、定着回転体の
表面の摩損による画像品位の低下を生じることなくその
状態を判別し、又その検出値の補正を行うことができ、
場合によっては使用者に斯かる状態を報知し、更に画像
形成を禁止することができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、定着回転体2の表面温
度を検出するために、定着回転体2の表面に対して非接
触に設けられる非接触型表面温度検出手段4と、定着回
転体2の表面温度を検出するために、定着回転体に接触
可能に設けられる接触型表面温度検出手段5と、非接触
型表面温度検知手段4の検出結果に基づく定着回転体2
の表面温度検出信号と、接触型表面温度検出手段5の検
出結果に基づく定着回転体2の表面温度検出信号とに基
づいて、非接触型表面温度検出手段4の検出状態を判別
する状態判別手段101と、状態判別手段101の判別
結果に基づいて、非接触型表面温度検出手段4の状態を
報知する状態報知手段170と、を有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式或は静電記録方式を用いて、記録材上に現像剤による
未定着のトナー像を形成し、この未定着トナー像を加熱
及び加圧することにより記録材上に定着して永久画像を
得る、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリなどとさ
れる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子写真複写機とされる、
電子写真方式を用いた画像形成装置が知られている。図
16は、電子写真方式の従来の画像形成装置の概略構成
を示す。画像形成装置は、像担持体として、例えば矢印
方向に回転可能なドラム状とされる電子写真感光体(以
下、「感光ドラム」と呼ぶ。)15の表面を一次帯電器
14にて一様に帯電した後、この表面を露光系13が画
像情報に応じて露光(E)し、感光ドラム15上に静電
潜像を形成する。その後この静電潜像を現像装置16を
用いて現像剤により可視化して、所謂、トナー像を感光
ドラム15上に形成する。更に、このトナー像を、給紙
カセット19から所定のタイミングで搬送されてきた記
録材P上に転写する。続いて、未定着のトナー像を担持
した記録材Pを定着装置1まで搬送し、加熱及び加圧す
ることにより、未定着トナー像を記録材P上に定着して
永久画像を得る。
【0003】上記従来の画像形成装置に備えられる定着
装置1は、定着回転体として、例えば、内部に加熱手段
である定着ヒータ29を有する加熱定着回転体2と、加
熱定着回転体を押圧して回転するように設けられた加圧
定着回転体3とを有する。これら定着回転体は、例えば
ローラ状の加熱ローラ2、加圧ローラ3とされる。
【0004】加熱ローラ2及び加圧ローラ3は、同じ形
状、構成とすることもできるし、又異なる形状、構成と
することもできる。
【0005】従来、例えば、加熱ローラ2の表面温度を
検出するために、接触型表面温度検出手段であるサーミ
スタ40が用いられていた。
【0006】サーミスタ40は、温度変化に対応して電
気的抵抗値が変化する特性を持ち、従来、サーミスタ4
0を加熱ローラ2の表面に加圧当接することにより、サ
ーミスタ40に伝導されてくる熱を電圧値に変換して、
加熱ローラ2の表面温度を検出していた。
【0007】しかし、サーミスタ40は温度変化に対す
る応答性が鈍いという問題があった。又、サーミスタ4
0は一般的に加熱ローラ2の表面に加圧当接してその温
度を検出するため、サーミスタ40と加熱ローラ2との
当接圧の管理が難しいという問題もあった。
【0008】例えば、加熱ローラ2に対するサーミスタ
40の加圧が弱いと、検出温度の精度が低下し、又、加
熱ローラ2の表面温度を実際の温度よりも低く検知して
しまうことで、加熱ローラ2の表面温度を上げ過ぎ、加
熱ローラ2の保護機構動作を開始させる結果に至る恐れ
がある。
【0009】逆に、加熱ローラ2に対するサーミスタの
加圧が強過ぎると、従来サーミスタは加熱ローラ2の長
手方向長さ、即ち、記録材Pの搬送方向に直交する方向
の長さの概略中央に当接させる構成とされていたので、
加熱ローラ2の表面に傷をつけてしまい、画像劣化を引
き起こしてしまう恐れがあった。
【0010】又、サーミスタ40の加熱ローラ2への加
圧が適切である場合にも、画像形成枚数が多くなるに連
れて、サーミスタ40の当接部の加熱ローラ2の表面が
摩擦により削れてしまうことは避けられなかった。
【0011】そこで、近年、加熱ローラ2の表面から、
その表面温度に応じて放射される赤外線量を測定するこ
とで、加熱ローラ2の表面温度を該表面に対して非接触
に検出する赤外線温度検出センサ(以下、単に「赤外線
温度センサ」と呼ぶ。)が提案されている。赤外線温度
センサは、例えば加熱ローラ2などの定着回転体の表面
からの赤外線放射量を検出するための赤外線検出手段を
有し、この赤外線検出手段にて検出した赤外線量に基づ
いて、被測定体に対して非接触にてその表面温度を検知
することができる。、 このような、非接触型表面温度
検出手段である赤外線温度センサは、加熱ローラ2の表
面温度変化に対して応答性が良く、且つ、加熱ローラ2
の表面を摩損することがない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
利点を有する赤外線温度センサを用いても、赤外線温度
センサの赤外線を透過する部分が、例えば紙粉などで汚
染されてしまうと、検出温度の精度が低下したり、又、
実際の加熱ローラ2の表面温度よりも低く検知してしま
うことで、加熱ローラ2の温度を上げ過ぎるという問題
が発生する。
【0013】そこで、赤外線温度センサの状態を、接触
型表面温度検出手段であるサーミスタにて確認する必要
があるが、従来のサーミスタを併用するだけでは、前述
したような、加熱ローラ2の摩損などの問題が生じてし
まう。
【0014】従って、本発明の目的は、非接触型表面温
度検出手段を用いて定着回転体の表面温度を応答性良く
検出し、且つ、定着回転体の表面の摩損による画像品位
の低下を生じることなく非接触型表面温度検出手段の状
態を判別することができる画像形成装置を提供すること
である。
【0015】又、本発明の他の目的は、定着回転体の表
面の摩損による画像品位の低下を生じることなく、非接
触型表面温度検出手段による定着回転体の表面温度検出
値の補正を行うことができ、又、場合によっては非接触
型表面温度検出手段の状態を使用者(ユーザー)に報知
し、更に、必要に応じて画像形成を禁止することができ
る画像形成装置を提供することである。
【0016】更に、本発明の他の目的は、当接圧管理な
どの取り付け位置管理が簡略化された接触型表面温度検
出手段を備えた画像形成装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
記録材上に形成した未定着トナー像を、加熱手段を有す
る定着回転体を用いて前記記録材に定着し永久画像を得
る画像形成装置において、前記定着回転体の表面温度を
検出するために、前記定着回転体表面に対して非接触に
設けられる非接触型表面温度検出手段と、前記定着回転
体の表面温度を検出するために、前記定着回転体に接触
可能に設けられる接触型表面温度検出手段と、前記非接
触型表面温度検知手段の検出結果に基づく前記定着回転
体の表面温度検出信号と、前記接触型表面温度検出手段
の検出結果に基づく前記定着回転体の表面温度検出信号
とに基づいて、前記非接触型表面温度検出手段の検出状
態を判別する状態判別手段と、前記状態判別手段の判別
結果に基づいて、前記非接触型表面温度検出手段の状態
を報知する状態報知手段と、を有することを特徴とする
画像形成装置である。
【0018】本発明の一実施態様によると、前記接触型
表面温度検出手段を前記定着回転体に当接及び離間させ
るための離接制御手段を更に有し、前記接触型表面温度
検出手段を前記定着回転体に対して当接及び離間する。
又、好ましい実施態様によれば、前記離接制御手段は、
前記状態判別手段が前記非接触型表面温度検出手段の検
出状態を判別する間は前記接触型表面温度検出手段を前
記定着回転体に当接させ、それ以外は離間させる。又、
好ましくは、前記離接制御手段は、画像形成装置本体に
電源が投入されて前記定着回転体の表面温度が予め設定
された目標温度に達するまでの間に前記接触型表面温度
検出手段を前記加熱定着回転体の表面に当接させ、前記
定着回転体の表面温度が前記目標温度に達した後は前記
接触型表面温度検出手段を前記加熱定着回転体から離間
させる。
【0019】本発明の他の実施態様によると、前記接触
型表面温度検出手段は、前記定着回転体表面の前記記録
材の非通過部に常時当接している。
【0020】本発明の他の実施態様によると、前記状態
判別手段は、前記接触型表面温度検出手段が検出する前
記定着回転体の表面温度が予め設定された目標温度であ
るときの前記非接触型表面温度検出手段の検出状態を判
別し、又、前記状態判別手段は、前記非接触型表面温度
検出手段の状態に応じて、前記非接触型表面温度検出手
段の検出結果を補正することが可能であり、更に、前記
状態判別手段は前記非接触型表面温度検出手段の状態に
基づいて画像形成動作を禁止することができる。
【0021】本発明の他の実施態様によると、前記状態
報知手段は、前記状態判別手段の判別結果に応じて前記
非接触型表面温度検出手段の清掃をユーザーを促す。
【0022】本発明の他の実施態様によると、前記非接
触型表面温度検出手段は、ユーザーが清掃可能な位置に
配設され、好ましくは、前記非接触型表面温度検出手段
は、前記定着回転体表面からその表面温度に応じて放射
される赤外線の量を検出することによって前記定着回転
体の表面温度を検出する、赤外線温度検出センサであ
り、前記接触型表面温度検出手段は、サーミスタを有す
る。
【0023】本発明の他の実施態様によると、前記定着
回転体は、加熱定着回転体又は加圧定着回転体であり、
又、好ましい実施態様によると、前記定着回転体は、ロ
ーラ状である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0025】実施例1 図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成
を示す。本実施例によると、本発明は、デジタル方式の
電子写真複写機にて具現化されているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、電子写真方式或は静電記録
方式などを用いて記録材上に未定着トナー像を形成し、
その後この記録材を加熱及び加圧することにより未定着
トナー像を記録材に定着して永久画像を得る、プリン
タ、ファクシミリなどの任意の画像形成装置に適用可能
であることを理解されたい。
【0026】図1の画像形成装置の動作概略は以下のよ
うである。即ち、像担持体としての矢印方向に回転可能
であるドラム状の電子写真感光体(感光ドラム)15の
表面を一次帯電器14が一様に帯電し、その後露光系と
してのレーザスキャナ部13からのレーザ光Eが、画像
情報に応じた静電潜像を感光ドラム15上に形成する。
その後現像装置16が現像剤によりこの静電潜像を可視
化して感光ドラム15上にトナー像が形成する。一方、
感光ドラム15上のトナー像の形成に同期するようにし
て搬送されてきた記録材P上にこのトナー像を転写し、
その後未定着トナー像を担持した記録材Pは定着装置1
にて加熱及び加圧され、未定着トナー像が記録材Pに定
着して永久画像が得られる。
【0027】以下、更に詳しく本実施例の画像形成装置
につて説明する。
【0028】図1の画像形成装置にて複写を行う場合、
原稿を原稿給送装置6により、或は直接プラテンガラス
7上に載置し、第1ミラー台9に支持された原稿露光ラ
ンプ8及び第1ミラー10aがプラテンガラス上の原稿
を露光走査する。
【0029】第2ミラー10b、第3ミラー10c及び
レンズ11により、原稿からの反射光は、CCD12上
に結像する。CCD12にて読み取られた原稿の画像情
報は、光電変換を施されて電気信号となる。この信号は
画像処理回路(図示せず)にて所望の処理を施された後
レーザスキャナ部13を駆動して、一次帯電器14にて
一様に帯電された感光ドラム15の表面をラスタ走査し
て露光し、該表面に原稿の画像情報に応じた静電潜像が
形成する。
【0030】次いで、この静電潜像は、現像装置16が
収容する現像剤(トナーを含む。)にて可視化されて、
感光ドラム15上にトナー像が形成する。
【0031】一方、給紙カセット19a或は19bに収
容されている記録材Pは、給紙ローラ20a或は20b
によって画像形成装置内に送り出され、感光ドラム15
上に形成したトナー像が、転写帯電器17aと感光ドラ
ム15とが対向する転写位置に至るのに同期するように
して転写位置まで搬送されてくる。
【0032】転写帯電器17aは、感光ドラム15上の
トナー像を静電的にこの記録材P上に転写する。こうし
て未定着トナー像を担持した記録材Pは分離帯電器17
bの作用にて感光ドラム15上から剥離されて、続いて
定着装置1まで搬送される。
【0033】定着装置1は、定着回転体として、内部に
加熱手段である定着ヒータ29を有するローラ状の加熱
定着回転体(加熱ローラ)2と、加熱ローラ2に押圧し
て回転するように設けられた加圧定着回転体(加圧ロー
ラ)3とを有しており、記録材P上の未定着トナー像
は、これらによって加熱及び加圧されることにより記録
材P上に永久定着する。
【0034】定着装置1を通過した記録材Pは、内排紙
ローラ対23及び排紙ローラ対27によって画像形成装
置外に排出され、ソーター28によって仕分け収納部2
8aに仕分けられる。一方、転写終了後に感光ドラム1
5上に残留する、所謂、転写残トナーは、クリーニング
手段18が除去し、感光ドラム15は繰り返し画像形成
に供される。
【0035】本実施例の画像形成装置は、記録材Pの搬
送状況、即ちジャムを検出するために、定着装置1の記
録材P搬送方向の上流側及び下流側近傍に、それぞれフ
ォトインタラプタ21、22を備える。又、詳しくは後
述するが、加熱ローラ2の表面温度を検出するために、
非接触型表面温度検出手段としての赤外線温度検出セン
サ(赤外線温度センサ)4、及び接触型表面温度検出手
段としてのサーミスタ部5が設けられている。本実施例
によると、非接触型表面温度検出手段はユーザーが清掃
可能な位置に配設される。
【0036】更に、本実施例の画像形成装置は、記録材
Pの両面に画像を形成することが可能である。両面画像
形成を行う場合は、第1面に画像形成された後に定着装
置1を通過した記録材Pを、排紙ローラ対27まで搬送
して一度画像形成装置外に排出し、その後フラッパ24
を切り替えて、記録材Pをスイッチバックすることによ
り、中間トレイ26に向けて(図1中の矢印R方向)搬
送する。このように繰り返すことで、第1面に画像形成
された記録材P群が中間トレイ26に順次搬送される。
その後、中間トレイ26に積載された記録材Pの最下層
の記録材Pから順に、再び転写位置へ向けて搬送し、記
録材Pの第2面に画像を形成する。
【0037】又、記録材Pの同一面に多重画像形成を行
うことも可能であり、この場合には、第1回目の画像が
形成された後に定着装置1を通過した記録材Pは、フラ
ッパ24が切り替わることにより、排紙ローラ対24に
は至らず、直接中間トレイ26へと搬送される(図1中
の矢印R方向)。その後、中間トレイ26から搬送され
た記録材Pの、第1回目の画像面と同一面上に、第2回
目の画像が形成される。
【0038】又、本実施例の画像形成装置は、デジタル
方式の複写機であるので、パソコンなどの外部機器(図
示せず)から送られてくる画像情報に従って画像を形成
する、即ちプリントアウトすることが可能である。
【0039】外部機器からの複数頁に亙る画像情報をプ
リントアウトする際に、先頭頁の画像情報から順次送ら
れてくる場合には、画像形成後の記録材Pは、画像形成
面を下にし、画像非形成面に順次プリントアウトされる
記録材Pを積載する、所謂、フェースダウンにて画像形
成装置外に排出する。
【0040】このようにフェースダウンで記録材Pを排
出するには、定着装置1を通過した記録材Pを、フラッ
パ24を切り替えることにより搬送ローラ対25まで搬
送し、この記録材Pを搬送ローラ対25にて挟持した後
にスイッチバックして、排紙ローラ対27によって画像
形成装置外に排出する。この排紙方法を反転排紙と呼
ぶ。
【0041】ここで、内排紙ローラ対23及び排紙ロー
ラ対27は、加熱ローラ2及び加圧ローラ3より数パー
セント早い速度で記録材Pを搬送する。従って、加熱ロ
ーラ2及び加圧ローラ3から内排紙ローラ対23への記
録材Pの受け渡しでは、内排紙ローラ対23が加熱ロー
ラ2及び加圧ローラ3から記録材Pを引き抜いているこ
とになる。
【0042】これは、例えば、普通紙とされる記録材P
が加熱ローラ2及び加圧ローラ3通過する際に、加熱及
び加圧されることによってカールする(丸まる)のを矯
正するために設けられた機構である。同様に内排紙ロー
ラ23近傍に設けられる冷却ファン30は、カール矯正
のために記録材Pを冷却すべく設けられる。このよう
に、定着装置1を通過した記録材Pを引き抜き、冷やす
ことで、カールを少なくして画像形成装置外に排出する
ことができる。
【0043】上述の反転排紙を行う場合も同様であり、
フラッパ24により搬送ローラ対25方向(図1中の矢
印R方向)へと搬送された記録材Pは、搬送ローラ対2
5が挟持する間に冷却ファン30にて冷却する。
【0044】又、本実施例では、加熱ローラ2は加圧ロ
ーラ3よりも固く、又加熱ローラ2は内部に定着ヒータ
29を有しているため、記録材Pのカール方向は必ず、
加圧ローラ3側に凸、即ち図1中では下に凸となる。従
って、反転排紙時にフラッパ24にて搬送ローラ対25
方向へと搬送することは、記録材Pのカール方向と逆方
向に記録材Pを曲げていることになり、記録材Pのカー
ルを除去する点で有利である。
【0045】尚、図1に示す上記の構成では記録材Pの
両面に画像を形成するために、記録材Pを排紙ローラ2
7にて一度画像形成装置外に排出し、その後スイッチバ
ックするが、例えば図2に示すように、画像形成装置内
に記録材Pのスイッチバック用の搬送経路を設けること
もできる。
【0046】即ち、図2に示すように、記録材Pの搬送
経路A或は経路Bを画像形成装置内に設け、フラッパ2
4′を切り替えることにより、例えば経路Aを記録材P
のスイッチバック用に用いる場合は、経路Bから中間ト
レイ26に記録材Pを搬送する。又、経路Bをスイッチ
バック用に用いる場合には、フラッパ24′を切り替え
ることにより、経路Aから中間トレイ26に記録材Pを
搬送する。これらの使用方法は、中間トレイ26に記録
材Pを搬送する方向が水平方向(経路A)であるか、垂
直方向(経路B)であるかが変化するのみで、画像形成
装置内にスイッチバック用の経路を設ける際に構成上、
或はスペース上配置し易い形態を選択すればよい。
【0047】次に、本実施例の画像形成装置の制御系に
ついて説明する。図3は、制御系を模式的に示す。尚、
図3は、以下の括弧書きにて付記した略称を用いてブロ
ック図としている。
【0048】本実施例では、画像形成装置の動作は、中
央演算処理装置(CPU)101が統括的に制御する。
CPU101の周辺には、アドレスマップで割り振られ
たアドレス領域でそれぞれのチップを選択するためのア
ドレスデコーダ102、制御プログラムが記憶された不
揮発性メモリ(ROM)103、各種演算用テーブルを
格納したり、数値を展開したりするためのスタティック
RAM(RAM)104などが備えられ、又、拡張入出
力ポート(拡張I/O)105、後述の操作部(MMI
PANEL)107とのインターフェース(PANE
L I/F)106、原稿給送装置6やソーター28な
どの外部アクセサリー(ACC)と通信するためのアク
セサリーインターフェース(ACC I/F)108a
が備えられる。これらはいずれもCPU101とアドレ
スバス(Abus)及びデータバス(Dbus)にて接
続されており、CPU101とのデータのやり取りを行
う。
【0049】CPU101はアクセサリーインターフェ
ース108aを介して外部アクセサリーである原稿給送
装置6のコントローラ121、及びソーター28のコン
トローラ122とそれぞれ通信する。アクセサリーイン
ターフェース108aは、シリアルで信号を送受信する
複数の送受信端子を持っており、原稿給送装置6及びソ
ーター28を含めていくつかのアクセサリーと並列通信
することができる。
【0050】原稿給送装置6、ソーター28など外部ア
クセサリー側にも、同様にアクセサリーインターフェー
ス108b、108cが設けられており、外部アクセサ
リー側のアクセサリーインターフェース108b、10
8cは、それぞれ外部アクセサリーの制御を司るアクセ
サリーCPU109b、109cと接続されている。
【0051】CPU101のアナログ入力ポートAN
0、AN1には、詳しくは後述する非接触型表面温度検
出手段である赤外線温度センサ4からの出力、接触型表
面温度検出手段であるサーミスタ部5からの出力がそれ
ぞれ接続されており、それぞれが検出結果に応じて出力
する検出信号TH1、TH2を入力する。又、CPU1
01の他の入力ポートPA0、PA1には、フォトイン
タラプタ21、22からの出力が接続されている。
【0052】CPU101の出力ポートPB0〜PB4
からは、排紙ローラ駆動モータ111への駆動信号、後
述して詳しく説明するサーミスタ加圧当接用モータ12
4への駆動信号が、冷却ファン30への駆動信号が、及
び定着ヒータ29の給電を制御するSSR112への駆
動信号がそれぞれ出力される。
【0053】ここで、排紙ローラ駆動モータ111は、
内排紙ローラ対23、排紙ローラ対27を駆動する。
又、PB0からの出力はパルス信号であり、排紙ローラ
駆動モータ111は、排紙ローラ駆動回路110の制御
の下、PB0からのパルス周波数に応じた回転数で回転
する。
【0054】交流電源114は、漏電ブレーカー(C
B)119、ラインフィルター(LF)118、メイン
スイッチ(MSW)117、リレー(RELAY)11
6及びSSR112を介して加熱ローラ2を加熱する定
着ヒータ113に接続している。
【0055】漏電ブレーカー119は、ACラインが短
絡した場合には、所謂、サーキットブレーカーとして回
路を遮断する。又、画像形成装置の筺体への漏電が或る
場合にも回路を遮断する。又、メインスイッチ117
は、ユーザーによってON/OFFされ、更に、ユーザ
ーが記録材Pのジャム処理などで画像形成装置本体に設
けられたドア(図示せず)を開けると、ドアスイッチ1
20が開放されることによってリレー116の接点を駆
動しているコイルがOFFとなり、リレーが開放されて
AC給電が遮断される。
【0056】冷却ファン30のドライバである印加電圧
可変回路115は、CPU101の出力PB3のパルス
デューティーに応じた電圧を冷却ファン30に印加し、
冷却ファン30の回転速度を制御する。
【0057】詳しくは後述するが、サーミスタ加圧当接
用モータ124のドライバであるサーミスタ加圧当接用
回路123は所定の圧力にて加圧当接が行われたか否か
をサーミスタ加圧当接用モータ124に流れる電流量か
ら検出してCPU101の入力ポートPA2に帰還する
(図3中の矢印LIMITにて示す信号。)。CPU1
01は、サーミスタ加圧当接用モータ124の駆動を開
始してから、PA2の信号が変化するまで加圧当接を続
ける。サーミスタ部5を加熱ローラ2に加圧当接する
か、離間させるかは、出力PB1及びPB2の状態によ
りサーミスタ加圧当接用モータ124の正転逆転を切り
替えて行う。
【0058】又、CPU101は、赤外線温度センサ4
からの出力TH1を監視しながら、SSR112をON
/OFFすることで定着ヒータ29への通電を制御し、
加熱ローラ2の表面温度調整を行っている。
【0059】ここで、本実施例の画像形成装置の操作部
107について説明する。図10(a)は、操作部10
7の概観を示す。
【0060】操作部107は、メインスイッチ117、
詳しくは後述する状態報知手段としての液晶タッチパネ
ル部170、余熱キー184、スタートキー185、ス
トップキー186、クリアキー187、テンキー18
8、ID入力189、割り込みキー190、ガイドキー
191、ユーザーモードキー192などを有しており、
液晶タッチパネル部170は、液晶171、バックライ
ト172、圧電抵抗体を有するガラス173にて構成さ
れる。
【0061】又、図10(b)に示すように、状態報知
手段としての液晶タッチパネル部170には、拡大、縮
小キー175、用紙選択キー176、ズームキー17
7、少し小さ目の複写を指示する少し小さ目キー17
8、濃度調整キー179、自動濃度調整キー180、ソ
ーター設定キー181、両面設定キー182、応用モー
ドキー183が表示されており、且つタッチパネルであ
るので、それぞれのキーはユーザーが触れることにより
操作する。又、液晶タッチパネル部170には表示部1
74があり、複写倍率、記録材Pのサイズ、複写枚数な
どを表示する。
【0062】次に、接触型表面温度検出手段であるサー
ミスタ部5について更に詳しく説明する。図4(a)
は、サーミスタ部5を加熱ローラ2との対向面側から、
又、図4(b)は、側面から見た様子を示す。
【0063】図4(a)及び図4(b)に示すように、
本実施例によるとサーミスタ部5は、加熱ローラ2の表
面に実際に当接し、その温度を感知するサーミスタ素子
部分であるビーズ部51が、緩衝材57上に取り付けら
れた構成とされる。ビーズ部51は東芝ジュメット線
(図示せず)によってサーミスタ基板58に半田付けさ
れる。サーミスタ基板58からは、検知温度に応じた電
圧が発生し、出力TH2としてCPU101のアナログ
入力ポートAN1に、常時入力されている。
【0064】又、ビーズ部51の表面は、マイラー(ポ
リエチレンテレフタレートフィルムのデュポン社商品
名)52によって覆い、加熱ローラ2の表面に加圧当接
する際の摩擦を軽減する。
【0065】尚、限定するものではないが、本実施例で
は、ビーズ部51は芝浦電子製PM5−342を用い、
緩衝材47はシリコーン(硬度15±5°)を用いる。
【0066】ビーズ部51、マイラー52、緩衝材57
はサーミスタ基板58上に一体的に形成され、これらは
ホルダフレーム54によって保持される。ホルダフレー
ム54の加熱ローラ2に対向する面54aには、ビーズ
部51を挟み、ビーズ部51からそれぞれ同じだけ離れ
た同一線上に、一対のエンボス53を設ける。又、ホル
ダフレーム54は、ホルダ支持部材55によって支持さ
れている。
【0067】更に、サーミスタ基板58は板バネ56に
てホルダフレーム54の基板受け部54bに押圧されて
いる。従って、サーミスタ部5が加熱ローラ2の表面に
加圧当接されると、ホルダフレーム54の加熱ローラ2
に対向する面54a平面から突起しているエンボス53
が加熱ローラ2の表面に当接することによりホルダフレ
ーム54がしなり、このしなりによって板バネ56が押
されてビーズ部51と加熱ローラ2の表面との接触性を
良くしている。
【0068】本実施例では、サーミスタ部5は、画像形
成装置に対して着脱可能とされるが、サーミスタ部5を
加熱ローラ2へ加圧当接する際には、その当接圧は後述
のように、サーミスタ加圧当接用モータ124、サーミ
スタ加圧当接用回路123、及びサーミスタ離接手段6
0から成る離接制御手段が自動に管理するため、取り付
け位置は厳密にする必要はない。次に、サーミスタ部5
の加熱ローラ2への離接について詳しく説明する。
【0069】図5は、加熱ローラ2とサーミスタ部5と
の位置関係を示す。サーミスタ部5は、サーミスタ離接
手段60により、加熱ローラ2の表面に対して当接及び
離間する方向(図5中の矢印方向)に移動する。
【0070】図6は、サーミスタ部5が移動する様子を
更に詳しく示す。図6(a)は、サーミスタ部5が加熱
ローラ2の表面から離間している様子、図6(b)は、
加圧当接された様子を示す。
【0071】図6(a)に示すように、サーミスタ部5
は、ホルダ支持部材55を介してサーミスタ離接手段6
0のサーミスタ受け62によって支持される。又、サー
ミスタ離接手段のガイド部材61は画像形成装置本体に
固定されており、サーミスタ部5は、サーミスタ受け6
2に設けられるボールネジ62aに噛合するウォームギ
ア67が回転することにより移動し、加熱ローラ2の表
面への離接が実行される。
【0072】更に説明すると、図6(a)にて理解され
るように、前述のサーミスタ加圧当接用モータ124の
シャフト124aにはギヤ63が設けられ、このギヤ6
3はアイドラギヤ64を介して段ギヤ65に駆動を伝達
する。段ギヤ65はギヤ66に駆動伝達し、ウォームギ
ア7は、これに噛合するサーミスタ受け62が有するボ
ールネジ62aを移動させる。
【0073】サーミスタ部5が加熱ローラ2の表面に向
けて(図6(a)中の矢印方向)に移動し、加熱ローラ
2の表面に加圧当接すると、エンボス53が加熱ローラ
2の表面によって押され、ホルダフレーム54のエンボ
ス53近傍には、ホルダフレーム54をしならせる方向
に(図6(b)の矢印Y方向)応力が働き、又、板バネ
56には、ビーズ部51及びこれと一体的に形成される
マイラー52、緩衝材57、サーミスタ基板58を加熱
ローラ2に押し付ける方向(図6(b)の矢印Z方向)
に応力が働く。この応力によって、板バネ56が押され
て、加熱ローラとの接触性を良くしている。
【0074】次に、サーミスタ部5の加熱ローラ2への
当接圧制御について説明する。図7は、サーミスタ加圧
当接用モータ124とそのドライバであるサーミスタ加
圧当接用回路123の概略を示す。
【0075】加熱ローラ2に対しての加圧力は、サーミ
スタ加圧当接用モータ124への電流値にて管理してい
る。
【0076】即ち、サーミスタ加圧当接用回路123
は、CPU101の入力ポートPA2に接続される端子
I、又CPU101の出力ポートPB1、PB2にそれ
ぞれ接続される端子II、端子IIIを有している。
又、PチャンネルFET71、72、NチャンネルFE
T73、74がサーミスタ加圧当接用モータ124を正
転/逆転するためにブリッジ回路を構成している。この
ブリッジ回路を構成する上記の各FETの前段素子75
〜78は、詳しくは後述するが、同時ON防止の論理回
路構成となっている。
【0077】先ず、上記のブリッジ回路について詳しく
説明する。
【0078】サーミスタ加圧当接用モータ124を、サ
ーミスタ部5が加熱ローラ2へ加圧当接する方向に回転
させる場合は、CPU101の出力PB1が出力する信
号をLOWレベル(以下、単に「L」と呼ぶ。)にし、
出力PB2から出力する信号をHIGHレベル(以下、
単に「H」と呼ぶ。)にする。この論理において、前段
素子75がOFFとなり、前段素子78の出力は「H」
となる。この時、前段素子76はONとなり、前段素子
77の出力は「L」となる。従って、PチャンネルFE
T71及びNチャンネルFET74がONとなり、電流
はPチャンネルFET71から、サーミスタ加圧当接用
モータ124を経てNチャンネルFET74へと流れる
(図7中矢印V方向)。この電流が、サーミスタ部5を
加圧当接する方向にサーミスタ加圧当接用モータ124
回転させる。
【0079】一方、サーミスタ加圧当接用モータ124
を逆転、即ちサーミスタ部5が加熱ローラ2から離間す
る方向に回転させる場合は、CPU101の出力PB1
が出力する信号を「H」に、出力PB2が出力する信号
を「L」にして、PチャンネルFET72とNチャンネ
ルFET73を同通させる。こうしてPチャンネルFE
T72から、サーミスタ加圧当接用モータ124を経
て、NチャンネルFET73へと電流が流れて(図7中
矢印W方向)、サーミスタ加圧当接用モータ124はサ
ーミスタ部5が離間する方向へと回転する。
【0080】上述のように、前段素子75〜78は、同
時ON防止の論理回路構成とされる。即ち、もし、出力
PB1及びPB2からの出力信号が両方とも「H」だっ
たとすると、その場合は、前段素子77及び78の出力
の両方が「L」となるため、NチャンネルFET73、
74はONとならない。従って電流が流れない。
【0081】又、出力PB1及びPB2がからの出力信
号が両方とも「L」だったとすると、その場合は、前段
素子75、76が両方OFF状態になるため、Pチャン
ネルFET71、72はONとならない。従って電流は
流れない。
【0082】このように、CPU101の出力信号がい
かなる論理をとろうと、PチャンネルFET71とNチ
ャンネルFET73、或はPチャンネルFET72とN
チャンネルFET74が同時ONとなるような、所謂、
貫通電流は流れない。
【0083】次に、サーミスタ部5を加熱ローラ2の表
面に加圧当接させる際の加圧力を管理して、サーミスタ
部5の加圧を停止する方法について説明する。
【0084】図7に示すように、サーミスタ加圧当接用
回路123には、サーミスタ加圧当接用モータ124に
流れる電流を検出するために、電流検出抵抗81が備え
られる。サーミスタ加圧当接用モータ124に流れる電
流が小さい場合には、コンパレータ82の出力は「L」
になっているが、しかし、サーミスタ加圧当接用モータ
124に流れる電流が大きくなり、コンパレータ82の
+入力端子の電位より、−入力端子の電位の方が低くな
るとコンパレータは「H」レベルを出力し、サーミスタ
加圧当接用モータ124を流れる電流が、予め設定した
しきい値(電流リミット値)に達したことをCPU10
1へと示す(図3及び図7中、矢印LIMITにて示す
信号)。
【0085】従って、CPU101の入力ポートPA2
に「H」信号が入力された時点で、サーミスタ加圧当接
用モータ124を駆動するための信号(出力PB1、P
B2からの信号)を停止することで、サーミスタ部5の
当接圧を管理することができる。
【0086】サーミスタ加圧当接用モータ124を流れ
る電流のしきい値は、抵抗83、84の抵抗比によって
設定することができる。このしきい値を高く設定すれ
ば、それだけ加熱ローラ2に対するサーミスタ部5の加
圧力が強くなる。尚、限定されるものではないが、本実
施例では、サーミスタ部5の加熱ローラ2の表面への当
接圧(当接力)は、100gとした。
【0087】図8は、サーミスタ部5を加熱ローラ2の
表面に当接するためにCPU101が出力する信号、サ
ーミスタ加圧当接用モータ124の回転方向、サーミス
タ加圧当接用モータ124を流れる電流の測定結果、及
びコンパレータ82の出力信号の同期を表わす。
【0088】図8にて理解されるように、CPU101
の出力ポートPB1及びPB2が同時に「H」である場
合には、サーミスタ加圧当接用モータ124は停止して
おり、上述したように本実施例では、CPU101の出
力ポートPB2を「L」とすることにより、サーミスタ
加圧当接用モータ124は、サーミスタ部5を加熱ロー
ラ2の表面に当接する方向へと回転を開始する。
【0089】サーミスタ加圧当接用モータ124を流れ
る電流を検出して、この電流値と、サーミスタ部5の所
望の当接圧を得るべく予め設定したしきい値(電流リミ
ット値)とをコンパレータ82により比較する。サーミ
スタ加圧当接用モータ124を流れる電流がこのしきい
値(電流リミット値)を越えると、電流リミット検出と
してCPU101の入力ポートPA2へ「H」信号が送
られる。CPU101はその「H」信号を検知すると、
出力ポートPB1を「H」に戻し、サーミスタ加圧当接
用モータ124を停止させる。
【0090】このように、本実施例の画像形成装置は、
自動によりサーミスタ部5の加熱ローラ2の表面に対す
る当接圧を制御するので、例えば、画像形成装置に対し
て着脱可能とされるサーミスタ部5は、加熱ローラ2へ
の当接圧を考慮して厳密に位置調整して取り付ける必要
はなく、取り付け位置管理を簡略化することができる。
又、本実施例のサーミスタ部5の構成とすることで、加
熱ローラ2との当接圧を好適に調整することが可能であ
り、且つ、サーミスタ部5は、後述するように、赤外線
温度センサ4の状態を検知するために用いられる時以外
は、加熱ローラ2とは離間しているので、加熱ローラ2
の摩損のみならず、サーミスタ部5の摩損をも軽減する
ことができる。
【0091】尚、本実施例では、サーミスタ部5の取り
付け位置管理を簡略化できる好適実施例として、サーミ
スタ加圧当接用モータ124、サーミスタ加圧当接用回
路123、及びサーミスタ離接手段60を含み離接制御
手段とするが、本発明は離接制御手段を上記構成に限定
するものではないことを理解されたい。
【0092】次に、非接触型の表面温度検出手段である
赤外線温度センサ4について説明する。図9は、赤外温
度センサ4の出力を電圧に変換した値と、別途測定され
る加熱ローラ2の実際の表面温度との関係を示す。縦軸
が赤外線温度センサ4の出力電圧、横軸が加熱ローラ2
の実際の表面温度を示す。
【0093】通常は、赤外線温度センサ4は加熱ローラ
2の表面温度に応じた出力信号TH1−aとして、図9
に示す曲線で表わされるような電圧を出力する。
【0094】しかし、赤外線温度センサ4の表面が紙粉
などで汚染されると、赤外線の透過量が減少するため、
実際の加熱ローラ2の表面温度に対応する出力よりも低
い値を出力する。即ち、図9に示すTH1−b、或は更
に赤外線温度センサ4が汚染された場合にはTH1−c
の曲線にて表わされるように、通常の曲線TH1−aと
比較して、加熱ローラ2の同一表面温度において、低い
出力電圧値を示す。
【0095】従って、例えば図9に示す出力信号TH1
−cのように、実際の加熱ローラ2の表面温度を反映し
ていない出力電圧に基づいて加熱ローラ2の表面温度を
算出すると、赤外線温度センサ4による検出温度の精度
が低下する。
【0096】又、赤外線温度センサ4の出力特性が低下
すると、加熱ローラ2の表面温度が実際は目標温度に達
しているにも拘わらず、CPU101は、目標温度以下
であると認識し、更に加熱ローラ2の温度を上げてしま
う。
【0097】そこで、本実施例の画像形成装置は、本発
明に従って接触型の表面温度検知手段であるサーミスタ
部5を、後述するような所望のタイミングで加熱ローラ
2の表面に当接させて、赤外線温度センサ4の検出する
表面温度を補正及び/又は報知する。尚、本実施例の画
像形成装置では、CPU101は画像形成装置の動作の
全体を統括的に制御するが、特に、加熱ローラ2の状態
検知に関する制御を司る状態判別手段としても機能す
る。
【0098】本実施例の画像形成装置は、赤外線温度セ
ンサ4の検出温度の精度低下を検知するために、限定さ
れるものではないが、例えば以下のタイミングにてサー
ミスタ部5を加熱ローラ2の表面に加圧当接して、該表
面の温度を検出する。
【0099】(1)朝一電源投入時から、ウオームアッ
プ中、及び前多回転終了まで (2)画像形成動作開始時の前回転中 (3)画像形成動作終了時の後回転中 (4)予め設定された枚数(例えば2000枚)の記録
材Pに画像形成した後のスタンバイ中 上記各(1)〜(4)の各タイミングのすべてについて
サーミスタ部5の加圧当接を行うことが可能であり、
又、少なくとも何れか一つを含むタイミングにて行うこ
とも可能である。或は、赤外線温度センサ4の汚れが非
常に少ない場合には、サービスマンが定期的に画像形成
装置のメンテナンスを行うときに同時に行うようにする
ことも可能である。
【0100】上記のタイミングにてサーミスタ部5を加
熱ローラ2の表面に当接させて加熱ローラ2の表面温度
を検出し、この時の赤外線温度センサ4の出力が、加熱
ローラ2の目標温度にて赤外線温度センサ4が本来出力
するべき電圧Vaに対してどの程度の違いが生じている
かを監視する。
【0101】その結果、赤外線温度センサ4の出力電圧
が、赤外線温度センサ4が本来出力すべき図9に示す出
力信号TH1−aと、或る程度赤外線温度センサ4が汚
染された場合の例えば図9に示す出力信号TH1−bと
の間、即ち、図9に示すように、加熱ローラ2の目標表
面温度における赤外線温度センサ4の本来の出力電圧V
aと、或る程度出力が低下した場合のVbとの間S1の
範囲にある場合は、赤外線温度センサ4の出力信号をC
PU101が演算にて処理し、補正することが可能であ
る。
【0102】つまり、後述するように、演算にて補正可
能な赤外線温度センサ4の範囲を予め設定しておき、赤
外線温度センサ4の出力がその範囲内である場合には、
赤外線温度センサ4の出力をCPU101が補正するこ
とで画像形成動作自体は通常通り行うことが可能であ。
又、同時に、CPU101の指令により、操作部107
に設けられた状態報知手段としての液晶タッチパネル部
170内のメッセージ表示部174に、例えば、『温度
センサをクリーニングして下さい』と警告メッセージを
表示する。
【0103】一方、赤外線温度センサ4の出力信号が、
図9のTH1−bよりも低下した場合、即ち、加熱ロー
ラ2の表面の目標温度における赤外線温度センサ4の本
来の出力電圧Vaに対して、Vbよりも低い、例えばV
cを出力するような場合には、赤外線温度センサ4の出
力信号をCPU101が演算により補正することはでき
ない。
【0104】つまり、このような場合、赤外線温度セン
サ4の出力電圧自体のS/N比が非常に低下しているこ
とから、赤外線温度センサ4の出力信号をCPU101
が演算により補正することは好ましくない。従って、こ
の場合は、CPU101の指令により画像形成動作を禁
止し、且つ、操作部107の液晶タッチパネル部170
内のメッセージ表示部174に、例えば『E009(エ
ラーコード例) 温度センサエラー』とエラーメッセー
ジを表示する。
【0105】より具体的に本実施例では、サーミスタ部
5によって検出された加熱ローラ2の表面温度から赤外
線温度センサ4の温度検出値を補正するために、以下に
示す演算をCPU101が行うことにより、補正係数α
を算出して用いる。即ち、例えば、上記のタイミングに
てサーミスタ部5が加熱ローラ2の表面温度に応じて出
力する電圧をV2、又、その時の赤外線温度センサ4が
出力する電圧V1とすると、 α=V2/V1 となる。
【0106】このように、CPU101が上記演算にて
補正係数αを求めることによって、サーミスタ部5が加
熱ローラ2の表面から離間した後も、赤外線温度センサ
4の出力信号に対してこの補正係数を乗じて補正するこ
とができる。又、赤外線温度センサが汚れていること
を、警告メッセージを表示することでユーザーに報知
し、且つ画像形成動作自体は可能とすることができる。
【0107】更に、補正係数αが、予め設定された所定
のしきい値以上となったか否かをCPU101にて監視
し、しきい値以上となった場合には赤外線温度センサ4
の出力信号が補正不可能な範囲であると判断して、画像
形成装置の画像形成動作を禁止し、エラーメッセージを
表示する。
【0108】尚、本実施例では、サーミスタ部5を用い
て加熱ローラ2の表面温度を検出しながら加熱ローラ2
の表面を目標温度とし、その時点で補正係数αを算出す
る。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、
加熱ローラ2の表面温度が目標温度に達する前に補正係
数αを算出することも可能である。
【0109】又、以上の説明において、赤外線温度セン
サ4の検出温度の精度を検知するために、赤外線温度セ
ンサ4の出力信号、即ち出力電圧自体と、サーミスタ部
5の出力信号、即ち出力電圧自体を比較、或はこれらを
用いて補正係数を求めるとした。しかし、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、これら出力信号に
対してA/D変換、データテーブルとの比較など所望の
処理を施した後の温度データを用いるなど、所望の処理
を施した信号或はデータを用いることが可能であること
は言うまでもない。
【0110】次に、図13を参照して、以上説明した本
実施例の画像形成装置の加熱ローラ2の表面温度検出動
作の全体の流れを説明する。図13は、加熱ローラ2の
表面温度検出のフロー概略を示す。ここでは、上記の
(1)のタイミングにてサーミスタ部5が加熱ローラ2
に当接し、赤外線温度センサ4の状態を検知する場合に
ついて説明する。前述したように、画像形成装置の動作
全体はCPU101によって制御され、又CPU101
は特に、赤外線温度センサ4の検出状態を検知するため
に状態判別手段としての機能を兼ねている。
【0111】先ず、画像形成装置の電源が投入されると
(朝一電源投入)(ステップ1)、先述したサーミスタ
部5の加圧当接動作が開始し(ステップ2)、サーミス
タ部5が加圧ローラ2の表面に対して所望の当接圧にて
当接したか否かを上述のようにCPU101のPA1の
レベルで判別する(ステップ3)。
【0112】サーミスタ部5が加圧ローラ2に所望の当
接圧にて当接すると、サーミスタ部5による加熱ローラ
2の表面温度の検出が開始し、加熱ローラ2の表面温度
が目標温度であるか否かを判別し(ステップ4)、目標
温度に達していない場合は定着ヒータ29による加熱を
行う(ステップ5)。又、加熱ローラ2の表面温度が目
標温度に達すると、赤外線温度センサ4にて加熱ローラ
2の表面温度を検出する(ステップ6)。
【0113】次に、CPU101は状態判別手段として
機能し、前述のようにして赤外線温度センサ4の状態を
検知し、赤外線温度センサ4が通常の状態から変化して
いる場合には、上述のように警告メッセージを表示し
て、画像形成動作自体は続行可能とするか、或はエラー
メッセージを表示して、画像形成動作を禁止するかを判
定する(ステップ7)。
【0114】赤外線温度センサ4の状態が通常通り、或
はその検出温度を補正することで画像形成動作が可能で
ある場合には、サーミスタ部5を加熱ローラ2の表面か
ら離間して(ステップ8)、引き続き赤外線温度センサ
4のみを用いて加熱ローラ2の表面温度を検出し、加熱
ローラ2の表面温度調節を行う(ステップ9、10、1
1)。
【0115】以上、本発明によれば、赤外線温度センサ
4を用いて加熱ローラ2の表面温度を応答性良く検出
し、且つ、赤外線温度センサ4の表面を耐久劣化させる
ことなく赤外線温度センサ4の状態を検知することが可
能となった。
【0116】実施例2 本実施例の画像形成装置は、基本的には実施例1の画像
形成装置と同様であり、サーミスタ部5の配設方法のみ
が異なる。以下、特に本実施例特徴的な部分について説
明する。図14(a)及び図14(b)は、本発明に従
った加熱ローラ2及び加圧ローラ3の近傍の他の実施例
を示す。
【0117】実施例1では、加熱ローラ2の表面がサー
ミスタ部5によって摩損されるのを防ぐために、サーミ
スタ部5を加熱ローラ2の表面に対して加圧当接及び離
間できる構成とし、加熱ローラ2とサーミスタ部5の接
触時間を減らした。しかし、本実施例では、サーミスタ
部5は加熱ローラ2の記録材P非通過領域に当接したま
まにする。
【0118】即ち、図14(a)に示すように、加熱ロ
ーラ2の記録材Pの通過する領域Dは、加熱ローラ2の
長手方長さよりも短い。従って、斯かる領域Dの外側領
域が多少摩耗しても、形成される画像に影響を及ぼすこ
とはなく、本実施例では、このように加熱ローラ2の表
面の、記録材Pの非通過領域にサーミスタ部5を常時当
接させる。
【0119】図15は、本実施例のサーミスタ部5が加
熱ローラ2に当接配置される様子をより詳しく示す。
【0120】図15より理解されるように、ビーズ部5
1は加熱ローラ2に常時接触している。板バネ91がサ
ーミスタ部5の加熱ローラ2への当接圧を決定する。。
板バネ91はステー92に固定されており、板バネ91
とサーミスタ部5のベース93がビス94によって固定
されている。ベース93は、サーミスタコントローラ基
板を兼ねている。
【0121】本実施例では、サーミスタ部5による検出
温度と、赤外線温度センサ4の検出温度を随時比較する
ことで、実施例1同様、赤外線温度センサ4の状態を検
知することができる。従って、赤外線温度センサ4の検
出温度の精度が低下している場合には、赤外線温度セン
サ4による検出温度を補正することにより画像形成動作
自体は可能とし、且つ、警告メッセージを表示すること
ができる。又、更に赤外線温度センサ4の検出温度の精
度が低下している場合には、エラーメッセージを表示し
て、画像形成動作を禁止することができる。
【0122】以上、本実施例の画像形成装置によれば、
より簡潔なシーケンスにて赤外線温度センサ4の温度検
出精度の低下の補正及び/又は報知を行うことができ
る。
【0123】尚、上記2つの実施例において、定着回転
体はローラ形状の加熱ローラ2、及び加圧ローラ3であ
るとして説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えばベルト形状とされる定着回転体にも適用
可能である。又、加熱手段は加熱ローラ2のみに設けら
れるものとして説明したが、加熱ローラ2及び加圧ロー
ラの両方に配設し、例えば双方の定着回転体を互いに押
圧するように設けることも可能である。即ち、上述した
ように、定着回転体である加熱定着回転体及び加圧定着
回転体は、同一形状及び構成とすることも、又異なる形
状及び構成とすることも可能であり、非接触型表面温度
検出手段及び接触型表面温度検知手段の被検出体は、本
実施例の加熱ローラ2に限定されるものではないことを
理解されたい。
【0124】更に、上記2つの実施例においては、状態
判別手段の機能は、画像形成装置の動作を統括的に制御
するCPU101が包含するものとして説明したが、状
態判別手段を個別に設けることも可能である。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、記録材上に形成した未定着トナー像を、加熱手
段を有する定着回転体を用いて記録材に定着し永久画像
を得る画像形成装置において、定着回転体の表面温度を
検出するために、定着回転体表面に対して非接触に設け
られる非接触型表面温度検出手段と、定着回転体の表面
温度を検出するために、定着回転体に接触可能に設けら
れる接触型表面温度検出手段と、非接触型表面温度検知
手段の検出結果に基づく定着回転体の表面温度検出信号
と、接触型表面温度検出手段の検出結果に基づく定着回
転体の表面温度検出信号とに基づいて、非接触型表面温
度検出手段の検出状態を判別する状態判別手段と、状態
判別手段の判別結果に基づいて、非接触型表面温度検出
手段の状態を報知する状態報知手段と、を有する構成と
されるので、非接触型表面温度検出手段を用いて定着回
転体の表面温度を応答性良く検出し、且つ、定着回転体
の表面の摩損による画像品位の低下を生じることなく、
非接触型表面温度検出手段の状態を判別することが可能
となった。又、定着回転体の表面をの摩損による画像品
位の低下を生じることなく非接触型表面温度検出手段の
定着回転体の表面温度の検出値の補正を行うことがで
き、又、場合によっては非接触型表面温度検出手段の状
態を使用者(ユーザー)に報知し、更に、必要に応じて
画像形成を禁止することが可能となった。従って、本発
明の画像形成装置によると、定着回転体の表面温度を目
標温度に安定に維持でき、定着安定性が向上し、且つ、
定着回転体の表面の摩損による画像品位の低下を防止す
ることが可能となった。
【0126】更に、本発明の画像形成装置によると、当
接圧管理などの取り付け位置管理が簡略された接触型表
面温度検出手段を備えることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】スイッチバック用の搬送経路の他の一例を示す
概略構成図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の制御系を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明に従うサーミスタ部を示す(a)平面
図、(b)側面図である。
【図5】本発明に従うサーミスタ部の設置位置の一実施
例を示す概略構成図である。
【図6】本発明に従うサーミスタ部と加熱ローラとの当
接部近傍の(a)サーミスタ部が離間している様子、
(b)サーミスタ部が加圧当接している様子を示す概略
構成図である。
【図7】本発明に従うサーミスタ加圧当接用モータ駆動
回路を示す概略回路図である。。
【図8】サーミスタ部の加圧当接に関する各信号の同期
を示す、タイミングチャート図である。
【図9】赤外線温度検出センサの出力電圧と被測定体の
表面温度との関係を示すグラフ図である。
【図10】本発明に従う画像形成装置の操作部の一実施
例の(a)概観及び(b)液晶タッチパネル部を示す概
略図である。
【図11】本発明に従う警告メッセージの表示例を示す
図である。
【図12】本発明に従うエラーメッセージの表示例を示
す図である。
【図13】本発明に従う赤外線温度検出センサの状態判
別動作を説明するためのフロー図である。
【図14】本発明に従うサーミスタ部の設置位置の他の
実施例を示す概略構成図である。
【図15】本発明に従うサーミスタ部と加熱ローラ表面
との当接位置近傍の他の実施例を示す概略概略構成図で
ある。
【図16】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 定着装置 2 加熱ローラ(定着回転体、加熱定着回
転体) 3 加圧ローラ(定着回転体、加圧定着回
転体) 4 赤外線温度検出センサ(非接触型表面
温度検出装置) 5 サーミスタ部 14 一次帯電器 15 感光ドラム 16 現像装置 17a 転写帯電器 18 クリーニング手段 101 中央演算処理装置(CPU、状態判別
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05D 23/27 G05D 23/27 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA32 EA12 EC10 ED25 EK03 HA02 HA03 HA12 HA13 HB01 HB18 HB19 HB20 ZA07 2H033 AA02 AA18 AA24 AA26 AA36 AA42 BA31 BA32 BB01 CA03 CA04 CA05 CA07 CA28 CA30 CA32 5H323 AA36 BB04 BB18 CA08 CB02 DA01 FF01 FF06 GG16 HH05 KK05 MM02 QQ02 SS01 TT02 TT05 TT17 TT20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上に形成した未定着トナー像を、
    加熱手段を有する定着回転体を用いて前記記録材に定着
    し永久画像を得る画像形成装置において、 前記定着回転体の表面温度を検出するために、前記定着
    回転体表面に対して非接触に設けられる非接触型表面温
    度検出手段と、 前記定着回転体の表面温度を検出するために、前記定着
    回転体に接触可能に設けられる接触型表面温度検出手段
    と、 前記非接触型表面温度検知手段の検出結果に基づく前記
    定着回転体の表面温度検出信号と、前記接触型表面温度
    検出手段の検出結果に基づく前記定着回転体の表面温度
    検出信号とに基づいて、前記非接触型表面温度検出手段
    の検出状態を判別する状態判別手段と、 前記状態判別手段の判別結果に基づいて、前記非接触型
    表面温度検出手段の状態を報知する状態報知手段と、を
    有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記接触型表面温度検出手段を前記定着
    回転体に当接及び離間させるための離接制御手段を更に
    有し、前記接触型表面温度検出手段を前記定着回転体に
    対して当接及び離間することを特徴とする請求項1の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記離接制御手段は、前記状態判別手段
    が前記非接触型表面温度検出手段の検出状態を判別する
    間は前記接触型表面温度検出手段を前記定着回転体に当
    接させ、それ以外は離間させることを特徴とする請求項
    2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記離接制御手段は、画像形成装置本体
    に電源が投入されて前記定着回転体の表面温度が予め設
    定された目標温度に達するまでの間に前記接触型表面温
    度検出手段を前記加熱定着回転体の表面に当接させ、前
    記定着回転体の表面温度が前記目標温度に達した後は前
    記接触型表面温度検出手段を前記加熱定着回転体から離
    間させることを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記接触型表面温度検出手段は、前記定
    着回転体表面の前記記録材の非通過部に常時当接してい
    ることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記状態判別手段は、前記接触型表面温
    度検出手段が検出する前記定着回転体の表面温度が予め
    設定された目標温度であるときの前記非接触型表面温度
    検出手段の検出状態を判別することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記状態判別手段は、前記非接触型表面
    温度検出手段の状態に応じて、前記非接触型表面温度検
    出手段の検出結果を補正することが可能であることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記状態判別手段は前記非接触型表面温
    度検出手段の状態に基づいて画像形成動作を禁止するこ
    とができることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの
    項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記状態報知手段は、前記状態判別手段
    の判別結果に応じて前記非接触型表面温度検出手段の清
    掃をユーザーを促すことを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記非接触型表面温度検出手段は、ユ
    ーザーが清掃可能な位置に配設されることを特徴とする
    請求項1〜9のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記非接触型表面温度検出手段は、前
    記定着回転体表面からその表面温度に応じて放射される
    赤外線の量を検出することによって前記定着回転体の表
    面温度を検出する、赤外線温度検出センサであることを
    特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 前記接触型表面温度検出手段は、サー
    ミスタを有することを特徴とする請求項1〜11のいず
    れかの項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記定着回転体は、加熱定着回転体又
    は加圧定着回転体であることを特徴とする請求項1〜1
    2のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記定着回転体は、ローラ状であるこ
    とを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
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