JP2000305425A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000305425A
JP2000305425A JP11117174A JP11717499A JP2000305425A JP 2000305425 A JP2000305425 A JP 2000305425A JP 11117174 A JP11117174 A JP 11117174A JP 11717499 A JP11717499 A JP 11717499A JP 2000305425 A JP2000305425 A JP 2000305425A
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fixing
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forming apparatus
temperature
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JP11117174A
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English (en)
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Hajime Kaji
一 鍜治
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に対して応答速度が早い赤外線セン
サを用いて、定着回転体の温度を検出して、定着器内の
記録材の有無を検知し、異常状態時に画像形成装置の動
作が停止した際に、記録材が定着器内に有ると判断した
場合には定着器内から記録材を排出することができる画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、画像形成装置の異常状
態を検出する異常検出手段と;定着器50の定着温度を
検出するための、赤外線量を電気信号に変換して出力す
る赤外線センサ60aを有する定着温度検出手段60
と;定着温度検出手段60が定着器50の定着温度に応
じて出力した出力信号に基づいて定着器50に具備され
た加熱手段53を駆動し、定着器50の定着温度が所定
温度になるように定着温度を制御する温度制御手段と;
定着温度検出手段60の出力信号に基づいて定着器50
内の記録材Pの有無を判別する記録材有無判別手段64
と;を有する構成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式或は静電記録方式を用いて、記録材上に現像剤による
未定着のトナー像を形成し、この未定着トナー像を定着
器を用いて記録材上に定着して永久画像を得る、例えば
複写機、プリンタ、ファクシミリなどとされる画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式或は静電記録方式を
用いた画像形成装置があり、例えば電子写真複写機に代
表される、電子写真方式を用いた画像形成装置が知られ
ている。
【0003】図8は、電子写真方式の従来の画像形成装
置の一例の概略構成を示す。従来、電子写真方式の画像
形成装置は、図8に示すように、像担持体として、矢印
X方向に回転可能に支持された、例えばドラム状とされ
る電子写真感光体(以下、「感光ドラム」と呼ぶ。)5
を有しており、この感光ドラム5の表面を一次帯電器6
にて一様に帯電した後、露光手段である光学系2が画像
情報に応じて感光ドラム5の表面を露光(L)し、該表
面に静電潜像を形成する。その後、この静電潜像を現像
器9が現像剤(トナーを含む)にて可視化し、所謂、ト
ナー像を感光ドラム5上に形成する。更に、このトナー
像を、記録材収容手段である給紙カセット14から所望
のタイミングで搬送されてきた記録材P上に転写する。
【0004】続いて、転写によって未定着トナー像を担
持した記録材Pを定着器50まで搬送し、定着器50に
よって加熱及び加圧することにより、未定着トナー像を
記録材P上に定着して永久画像とする。
【0005】従来、定着器50としては、定着回転体と
して例えばローラ状とされて内部に加熱手段を有する加
熱定着回転体(以下、「定着ローラ」と呼ぶ。)51
と、例えばローラ状とされて定着ローラ51を押圧して
回転する加圧定着回転体(以下、「加圧ローラ」と呼
ぶ。)52とを備えるものがある。又、従来、定着ロー
ラ51に組み込まれる加熱手段としては、例えばハロゲ
ンヒータが用いられる。
【0006】尚、従来、加熱定着回転体及び加圧定着回
転体は同一形状及び同一構成とすること、或は異なる形
状及び構成とすることが可能であり、加熱手段は定着ロ
ーラ51及び加圧ローラ52の双方に備えることが可能
である。
【0007】従来、定着器50による未定着トナー像の
定着部の温度制御を行うために、例えば内部に加熱手段
を有する定着ローラ51の表面温度を検出する表面温度
検出手段として、サーミスタ150が用いられている。
従来、この定着ローラ51の表面温度検出結果に基づい
て、定着ローラ51の内部に設けられた加熱手段のON
/OFF制御をすることによって、定着ローラ51の表
面温度が所望の温度になるように制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像形成装
置において、サーミスタ150は、定着器50の定着温
度を制御するための表面温度検出手段として好適に用い
られるものであるが、温度変化に対する応答速度が遅
い。
【0009】一方、画像形成装置にて画像形成を行うに
際に、何らかの異常で画像形成装置の動作が停止した場
合に、定着器50内に記録材Pが停止しているか否かを
検知し、記録材Pが定着器内に有る場合には取り除かな
くてはならない。
【0010】定着器50における未定着トナー像の定着
温度(例えば、定着回転体の表面温度)は、記録材Pの
通過によって変化する。従って、本発明者は、定着温度
として例えば定着ローラ51の表面温度を監視すること
によって、定着器50内の記録材Pの有無を検知するこ
とができることを見出した。
【0011】しかしながら、上述のように、従来用いら
れているサーミスタ150は、定着ローラ51の表面温
度変化に対して応答速度が遅いため、サーミスタ150
によって定着ローラ51の表面温度を検出しても、定着
器50内の記録材Pの有無を正確に検知することはでき
ない。
【0012】従って、従来の画像形成装置において、何
らかの異常によって定着器50内に記録材Pが停止した
としても、サーミスタ150による定着ローラ51の表
面温度の検出結果では、定着器50内の記録材Pの有無
を検知することができず、そのため、ユーザーが記録材
Pが定着器50内に残っていることに気が付かずに、定
着器50から記録材Pを取り除けないという問題があ
る。
【0013】従って、本発明の目的は、温度変化に対し
て応答速度が早い赤外線センサを用いて、定着回転体の
温度を検出し、定着器内の記録材の有無を検知すること
ができる画像形成装置を提供することである。
【0014】又、本発明の他の目的は、異常状態時に画
像形成装置の動作が停止した際に、記録材が定着器内に
有ると判断した場合には、定着器内から記録材を排出す
ることができる画像形成装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
記録材上に形成した未定着トナー像を定着器にて前記記
録材に定着する画像形成装置において、前記画像形成装
置の異常状態を検出する異常検出手段と;前記定着器の
定着温度を検出するための、赤外線量を電気信号に変換
して出力する赤外線センサを有する定着温度検出手段
と;前記定着温度検出手段が前記定着器の前記定着温度
に応じて出力した出力信号に基づいて前記定着器に具備
された加熱手段を駆動し、前記定着器の前記定着温度が
所定温度になるように前記定着温度を制御する温度制御
手段と;前記定着温度検出手段の出力信号に基づいて前
記定着器内の前記記録材の有無を判別する記録材有無判
別手段と;を有することを特徴とする画像形成装置であ
る。好ましくは、前記異常検出手段によって前記画像形
成装置の異常を検知した時に、前記記録材有無判別手段
が前記定着器内に前記記録材が有ると判断した場合は、
前記定着器内から前記記録材を排出する。
【0016】本発明の一実施態様によると、前記赤外線
センサの出力信号は電圧信号であり、前記温度制御手段
は、前記電圧信号である前記赤外線センサの出力信号を
平滑化した出力信号に基づいて前記加熱手段を駆動して
前記定着器の定着温度を制御する。
【0017】本発明の他の実施態様によると、前記赤外
線センサの出力信号は電圧信号であり、前記記録材有無
判別手段は、前記電圧信号である前記赤外線センサの出
力信号を平滑化した出力信号と、前記電圧信号である前
記赤外線センサの出力信号との比較に基づいて前記定着
器内の前記記録材の有無を判別する。又、好ましくは、
前記記録材有無判別手段は、前記赤外線センサの出力信
号を平滑化した後の出力電圧値Vaと、前記赤外線セン
サの出力電圧値Vbとの大小を比較し、Vb>Vaであ
るときは前記定着器内に前記記録材が無いと判断し、V
b≦Vaであるときは前記定着器内に前記記録材が有る
と判断する。
【0018】本発明の他の実施態様によると、前記赤外
線センサの出力信号は、抵抗及びコンデンサを含む積分
回路にて積分することによって平滑化する。
【0019】本発明の他の実施態様によると、前記赤外
線センサの出力信号は、前記電圧信号である前記赤外線
センサの出力信号を増幅、或はノイズ除去及び増幅した
後の出力信号である。
【0020】本発明の他の実施態様によると、前記定着
器は、前記記録材に接触する定着回転体を有し、前記定
着温度検出手段は前記定着回転体の表面温度を検出し、
前記定着器からの前記記録材の排出は前記定着回転体を
回転駆動することによって行う。又、このましくは、前
記定着回転体は加熱定着回転体又は加圧定着回転体であ
り、又、その一実施態様によると、前記定着回転体は、
ローラ状である。
【0021】本発明の他の実施態様によると、前記定着
温度検出手段は、前記記録材が前記定着器を通過した直
後の定着温度を検出し得る位置に配設される。又、好ま
しくは、前記定着温度検出手段は、前記記録材が通過し
た直後の前記定着回転体の表面温度を検出し得る位置に
配設される。
【0022】前記画像形成装置の異常状態とは、遅延ジ
ャム、滞留ジャムを含む記録材のジャム、定着器の定着
温度異常、前記画像形成装置内の高圧負荷を制御する高
圧制御部の異常、前記定着器の加熱手段ON/OFF部
の制御異常、前記画像形成装置内の各種モータの異常を
含み、前記異常検出手段はこれらの異常を検出し得るよ
うに設けられる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0024】実施例1 図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構
成を示す。本実施例によると、本発明は電子写真方式を
用いた電子写真複写機に具現化されるが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、電子写真方式或は静電記録
方式などを用いて記録材上に未定着トナー像を形成し、
その後この未定着トナー像を定着器50にて記録材上に
定着して永久画像を得る、プリンタ、ファクシミリなど
の任意の画像形成装置に適用可能であることを理解され
たい。
【0025】本実施例の画像形成装置は、画像形成装置
本体100、原稿の自動給送を行う循環式自動原稿送り
装置、即ち、フィーダー200、仕分け装置であるソー
ター300に大別される。これらフィーダー200及び
ソーター300は、画像形成装置本体100に対して自
在に組み合わせて使用することができる。
【0026】次に、画像形成装置の概略動作を説明す
る。
【0027】先ず、画像形成装置本体100の原稿載置
台としての原稿台ガラス1に複写原稿を、直接或はフィ
ーダー200によって載置する。その後、画像読み取り
手段としての光学系2が有する原稿照明ランプ(露光手
段)2aが、光学系モータ4により駆動されて走査しな
がら原稿を照明し、原稿からの反射光は、走査ミラー2
b及びレンズ系2cなどにより、矢印方向に回転する像
担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光
ドラム5上に結像して照射露光する。
【0028】ここで、感光ドラム5は、メインモータ1
3によって駆動され、画像形成動作が開始すると、該感
光ドラム5の表面は、その周囲に配設されている一次帯
電器6によって一様に帯電された後、上述のようにして
光学系2によって原稿の画像情報に従った露光(L)を
受け、該表面に静電潜像が形成する。
【0029】続いて、感光ドラム5上に形成された静電
潜像は、感光ドラム5の回転に伴って現像器9が現像剤
(トナーを含む)によって可視化し、感光ドラム5上に
トナー像が形成する。又、感光ドラム5の周囲には上記
の他に、ブランク露光ユニット7、電位センサ8が備え
られている。
【0030】一方、記録材収容手段としての上段給紙カ
セット14、或は下段給紙カセット15に収容された記
録材Pは、それぞれピックアップローラ16或は17を
介して、給紙ローラ18或は19により画像形成装置本
体100内に送られ、レジストローラ20により、感光
ドラム5上のトナー像の先端と、記録材Pの先端とが一
致するようにタイミングがとられた後、感光ドラム5に
向かって給送される。
【0031】こうして搬送されてきた記録材P上に、転
写手段としての転写帯電器10の作用により、感光ドラ
ム5上のトナー像が静電的に転写される。
【0032】続いて、転写により未定着トナー像を担持
した記録材Pは、分離帯電器11によって感光ドラム5
から分離され、搬送ベルト21によって定着器50に導
かれる。
【0033】本実施例によると、定着器50は定着回転
体としてローラ状とされて内部に加熱手段を有する加熱
定着回転体、即ち定着ローラ51と、ローラ状とされて
定着ローラ51を押圧して回転する加圧定着回転体、即
ち加圧ローラ52とを備える。又、加熱手段である定着
ヒータ53としては、限定されるものではないが、ハロ
ゲンヒータが好適に用いられる。尚、加熱定着回転体、
加圧定着回転体は同一構成、形状とすることも可能であ
り、又異なった構成、形状とすることも可能であり、即
ち、加熱手段を、加熱定着回転体、加圧定着回転体の双
方に設ける構成とすることも可能である。
【0034】こうして定着器50まで搬送された未定着
トナー像を担持した記録材Pは、定着ローラ51及び加
圧ローラ52によって加熱及び加圧され、未定着トナー
像は記録材P上に定着し永久画像となる。
【0035】その後記録材Pは、定着器50に近接する
内排出ローラ23、ソーター300側により近接する外
排出ローラ34などによって画像形成装置本体100外
に排出される。又、転写後に感光ドラム5上に残留す
る、所謂、転写残トナーなどは、クリーニング装置12
によって除去され、表面が清掃された感光ドラム5は繰
り返し画像形成に供される。
【0036】又、本実施例によると、画像形成装置本体
100には、例えば4000枚の記録材Pを収納し得る
記録材デッキ24が装備される。記録材デッキ24のリ
フタ25は、給紙ローラ26に記録材Pが常に当接する
ように、記録材Pの量に応じて給紙ローラ26に向かっ
て移動する。
【0037】更に、本実施例の画像形成装置は、マルチ
手差しトレイ22を備えており、種々の記録材Pに画像
形成することができる。
【0038】上記の画像形成動作に加えて、本実施例の
画像形成装置は、記録材Pの両面に画像形成する(以
下、「両面記録」と呼ぶ。)ことが可能であり、又、記
録材Pの同一面に画像を重ねて記録する(以下、「多重
記録」と呼ぶ。)ことも可能である。
【0039】即ち、本実施例の画像形成装置は、図1に
示すように排紙フラッパ27を有しており、この排紙フ
ラッパ27が切り換わることによって、内排出ローラ2
3から送り出された記録材Pは、両面記録及び多重記録
のための搬送経路、或はソーター300へ向かって記録
材Pを排出する方向の搬送経路へと方向が切り替えられ
る。又、両面記録を行うための反転経路29、両面記録
と多重記録の経路を切り替える多重フラッパ31、再給
紙経路28、及び再給紙トレイ30などを具備してい
る。
【0040】先ず、多重記録を行う場合には、第1回目
の画像が形成されて内排出ローラ23を通過した記録材
Pを、排紙フラッパ27を切り替えることにより(図1
中では上方に上げる)多重フラッパ31方向へと搬送
し、更に、多重フラッパ31を切り替えることにより
(図1中では左方向へ倒す)反転経路29を介せずに直
接再給紙経路28へと導き、再給紙トレイ30に積載す
る。その後、再給紙トレイ30に格納された最下層の記
録材Pから、順次、再給紙ローラ32などにより搬送経
路33を経て再びレジストローラ20に導き、更に感光
ドラム5に向けて搬送する。
【0041】又、両面記録を行う場合には、第1面に画
像が形成されて内排出ローラ23を通過した記録材P
を、多重記録の場合と同様に多重フラッパ31に向けて
搬送し、更に多重フラッパ31を切り替えることにより
(図1中では右方向へ倒す)反転経路29へと一度搬送
する。その後、反転ローラ42によってスイッチバック
することにより再給紙経路28へと記録材Pを搬送して
再給紙トレイ30に積載する。その後、多重記録の場合
と同様に、第2面の画像形成を行うべく感光ドラム5へ
と搬送する。
【0042】更に、本実施例の画像形成装置は、記録材
Pの表裏を反転して排出することが可能である。この場
合には、内排出ローラ23を通過した記録材Pを、排紙
フラッパ27及び多重フラッパ31を切り替えることに
より、先ず第1の送りローラ40を介して反転経路29
へと一度搬送し、続いて反転ローラ42によってスイッ
チバックすることによって第2の送りローラ41方向へ
と搬送し、最終的に外排出ローラ34によって画像形成
装置外に排出する。
【0043】本実施例の画像形成装置は、画像形成装置
の異常状態を検出するために、異常検出手段を備えてい
る。先ず、本実施例では、異常検出手段として、記録材
Pの搬送路に複数の記録材検出用センサ(図示せず)を
具備しており、それぞれのセンサに対して、所望のタイ
ミングまでに記録材Pが到達しないことの検知(遅延ジ
ャム検知)、所望のタイミングまでに記録材Pがそれぞ
れのセンサを抜けないことの検知(滞留ジャム検知)、
などの紙詰まり検知(ジャム検知)を行う。これらジャ
ムが検出された場合には所定動作後に画像形成装置の動
作を停止させ、紙詰まりをユーザーに報知すべく所定の
ジャム表示を行う。記録材検出用センサは、限定される
ものではないが、フォトインタラプタを用いて好適に構
成し得る。
【0044】本実施例の画像形成装置は、記録材検出用
センサ以外にも異常検出手段を複数有しており、上述の
記録材検出用センサの他に定着器50の温度異常、画像
形成装置の高圧負荷を制御する制御する高圧制御部72
(図2)の異常、定着器50の加熱手段である定着ヒー
タ53のON/OFF部の制御異常、画像形成装置内の
各種モータの動作異常などを検出し得る各種センサ類7
7(図2)が、画像形成装置の所望位置に配設される。
【0045】次に、本実施例の画像形成装置の制御系に
ついて説明する。図2は、本実施例の画像形成装置の制
御系を模式的に示す。
【0046】本実施例によると、画像形成装置の動作
は、制御装置としての制御回路(以下、「コントロー
ラ」と呼ぶ。)70が統轄的に制御する。コントローラ
70は、中央演算処理装置(以下、「CPU」と呼
ぶ。)70a、ROM(読み出し専用記憶装置)70
b、RAM(読み出し書込み記憶装置)70cなどを有
する回路を構成しており、ROM70bに格納されたプ
ログラムに基づいて画像形成装置の動作シーケンスを統
轄制御する。
【0047】本実施例によると、コントローラ70は、
異常検出手段である各種センサ類77の異常状態を常に
監視している。例えば、記録材Pの搬送路には上述の複
数の記録材検出用センサがあり、各々のセンサーによっ
て上述の遅延ジャム、滞留ジャムなどのジャム検知が行
われる。
【0048】この他にも、上述のように、定着器50の
温度異常、画像形成装置の高圧負荷を制御する高圧制御
部72の異常、定着器50の加熱手段である定着ヒータ
53のON/OFF部の制御異常、モータの動作異常な
どを監視している。
【0049】コントローラ70は、このように各種の異
常を監視して、異常状態が検出された場合には、所定動
作後に画像形成装置を停止させる。尚、本発明に従った
定着器50の定着温度制御については後述する。
【0050】詳しくは後述するが、本実施例の画像形成
装置は、定着ローラ51の表面温度検出手段としての赤
外線センサを備えた定着温度検出手段60を有してい
る。定着温度検出手段60は、定着ローラ51の表面温
度を検出して、この表面温度に応じた電気信号を出力
し、電圧信号であるこの出力信号を補正回路62で補正
した信号をA/D変換器63に入力する。A/D変換器
63にてデジタル信号とされた表面温度検出信号はコン
トローラ70に入力され、この信号に基づいてコントロ
ーラ70が内包する温度制御手段が、定着ローラ51の
表面温度が所定値になるように、定着ローラ51が内部
に有する定着ヒータ53のON/OFF制御を行う。
【0051】更に、詳しくは後述するが、補正回路62
から出力される出力電圧値を、定着器50内の記録材P
の有無を判別する記録材有無判別手段としての有無判別
回路64に入力し、この電圧値と定着温度検出手段60
から出力される出力電圧値とを比較することにより、定
着器50内の記録材Pの有無を検出する。
【0052】高圧制御部72は、コントローラ70の指
令により、一次帯電器6、転写帯電器10などの帯電
系、及び現像器9などに所望の電位を印加するための高
圧ユニット73の制御を行う。又、モータ制御部74
は、コントローラ70の指令により、各種ステッピング
モータ、及び感光ドラム5などを駆動するメインモータ
13などのモータ類75の駆動を制御する。又、DC負
荷制御部76は、ピックアップローラ16、17用など
に供されるソレノイド、レジストローラ20用などのク
ラッチ、及び各種ファン(図示せず)などの駆動を制御
する。更に、記録材検出用センサなどのセンサ類77の
出力信号がコントローラ70に入力される。
【0053】又、ACドライバー78は、原稿照明ラン
プ2aへのAC負荷、及び定着ローラ51の加熱手段で
ある定着ヒータ53への電源供給を制御する。又、AC
ドライバー78は、原稿照明ランプ2a、定着ヒータ5
3などの異常を検出し、給電遮断(シャットオフ)機能
付きのメインスイッチ83をOFF状態にすることがで
きる。入力電源プラグ82、メインスイッチ83、ドア
スイッチ84を介して商用電源81が電源85に入力さ
れており、この電源85はコントローラ70などにDC
電源を供給する。
【0054】更に、記録材デッキ24、フィーダー20
0、及びソーター300の動作も制御部70により制御
される。又、後述する操作部400は、タッチパネル5
03、透過型LCD(液晶)ユニット501、バックラ
イト502などを有しており、これらは制御部70に接
続される。
【0055】次に、図3(a)及び図3(b)を参照し
て、本実施例の画像形成装置本体100に設けられる操
作部400について説明する。図3(a)は、操作部4
00の概観を示す。
【0056】操作部400は、大略、画像形成のモード
を標準モードにするためのリセットキー401、画像形
成動作を中止するためのストップキー402、画像形成
動作を開始するためのスタートキー403、画像形成枚
数の設定及びその他数値入力を行うためのテンキー40
4、画像形成枚数を1にするとき及びテンキー404か
らの数値入力をクリアするときに使用するクリアキー4
05、暗証モード設定時に使用する暗証キー406、予
熱モードの設定或は解除時に使用する予熱キー407、
割り込み画像形成を行うときに使用する割り込みキー4
08、使用設定、タイマー設定などのユーザーモードの
設定或は解除のために使用するユーザーモードキー40
9、モードの説明を表示させるときに使用するガイドキ
ー410、及びメッセージディスプレイ500を有し構
成される。ここで、予熱モードの設定時には、定着器5
0の温度を下げて、消費電力を少なくすることができ
る。
【0057】メッセージディスプレイ500は、320
×240ドットの透過型LCD(液晶)ユニット501
と、冷陰極管からなるバックライト502を含み構成さ
れ、又、表面には15×20のキーマトリックスのタッ
チパネル503が配置されて、各種設定モード表示や各
種状態表示、又タッチパネルのキー入力に対応したキー
表示などが行われる。
【0058】図3(b)は、メッセージディスプレイ5
00の表示及びキー配列の一例を示す。画像形成倍率、
選択されている給紙カセット、画像形成枚数などは表示
部510に表示される。又、その他、メッセージディス
プレイ500には、定型変倍の縮小或は拡大を指定する
際に使用する縮小/拡大キー511、画像形成倍率を等
倍(100%)に戻すときに使用する等倍キー512、
記録材Pの自動選択や、上段カセット14、下段給紙カ
セット15、記録材デッキ24、或はマルチ手差しトレ
イ22からの記録材Pの供給の指定を行う際に使用する
用紙選択キー513、ズームモードの設定時に使用する
ズームキー514、原稿の画像を少し縮小(93%)し
て複写する際に使用する少し小さめキー515、画像形
成濃度をマニュアルで調整する際に使用する濃度キー5
16、画像形成の自動濃度調整(AEモード)の設定或
は解除の際に使用するAEキー517、ソートモード、
ステイプルソートモード、グループモードの選択の際に
使用するソーターキー518、両面画像形成モードの設
定或は解除の際に使用する両面キー519、及び基本画
面には表示されない応用モードを選択する際に使用する
応用モードキー520が表示される。
【0059】次に、本実施例の画像形成装置が備える定
着温度検出手段60について詳しく説明する。図4は、
定着温度検出手段60、及びこの定着温度検出手段60
の出力信号を処理し、定着器50内の記録材Pの有無を
検知する方法を模式的に示す。
【0060】先ず、定着温度検出手段60による定着ロ
ーラ51の表面温度検出方法につて説明すると、定着温
度検出手段60は、定着ローラ51の表面温度検出手段
として赤外線センサ60aを有している。
【0061】本実施例によると定着温度検出手段60
は、赤外線センサ60aとしてマイクロ焦電型赤外線セ
ンサを有し、又この赤外線センサ60a自身の温度を検
出するためのサーミスタ、更にチョッパー、レンズなど
を有して構成され、定着ローラ51の表面からその表面
温度に応じて放射する赤外線を検出し、その量に応じて
電圧信号を出力する。
【0062】尚、本発明は、定着温度検出手段60を本
実施例にて説明するものに限定するものではなく、定着
器50の定着温度を、赤外線量を電気信号に変換して出
力する任意の定着温度検出手段60を使用し得ることを
理解されたい。
【0063】チョッパー駆動回路71は、85Hzの波
形を定着温度検出手段60に与え、従って、赤外線セン
サ60aの出力波形は85Hzの三角波となる。
【0064】赤外線センサ60aの出力電圧は極めて低
いため(8mV/200℃)、次に、赤外線センサ60
aの出力信号をA/D変換レベルまで増幅する必要が有
る。ここで、赤外線センサ60aの出力信号のノイズを
除去するために、85Hzを中心にバンドパスフィルタ
を組み込んだ増幅手段であるアンプ部61で増幅する。
こうして、増幅後の赤外線センサ60aの出力波形は、
85Hzのほぼ正弦波となる。
【0065】図5(a)に示すB線は、赤外線センサ6
0aの出力電圧をアンプ部61にて増幅した後の出力電
圧波形のP−P値(ピーク・トゥー・ピーク値)或は実
効値の電圧E(以下、これを単に「赤外線センサの出力
電圧」と呼ぶ。)を示す。尚、図5(a)において、横
軸は時間経過、又縦軸は電圧値(V)を示し、電圧が高
い程温度は高く、又電圧が小さいと温度は低い。
【0066】図5(a)に示すように、赤外線センサ6
0aは定着ローラ51の表面温度変化に対して応答性が
良いので、赤外線センサ60aの出力信号をアンプ部6
1にて増幅した出力電圧は、画像形成動作中は、記録材
Pの通過に伴う定着ローラ51の表面温度変化に応じた
振幅を示す。即ち、記録材Pが定着ローラ51を通過す
る際には定着ローラ51の表面温度は低下し、記録材P
と続いて搬送されてくる記録材Pが定着ローラ51に到
達するまでの間は上昇する。
【0067】次に、アンプ部61にてノイズ除去及び増
幅された赤外線センサ60aの出力電圧E(アンプ部6
1を通過した後の赤外線センサ60a出力波形のP−P
値又は実効値の電圧)を補正回路(積分回路)62で抵
抗、コンデンサを用いて積分することによって平滑化す
る。尚、積分定数は、温度変化に対する赤外線センサ6
0aの応答速度を考慮して適宜選考する。
【0068】即ち、赤外線センサ60aから出力される
電圧値は定着ローラ51の表面温度変化に対して応答速
度が早いため、応答速度を見かけ上遅くさせて、定着ロ
ーラ51の表面温度検出を行う。
【0069】図5(b)は、アンプ部61にて増幅した
後の赤外線センサ60aの出力電圧を、補正回路62に
て平滑化した後の出力電圧(A線)を示す。尚、図5
(b)において、横軸は時間経過、又縦軸は電圧値
(V)を示し、電圧が高い程温度は高く、又電圧が小さ
いと温度は低い。
【0070】図5(b)に示すように、アンプ部61に
て増幅した後の赤外線センサ60aの出力電圧(B線)
は補正回路(積分回路)62によって積分され、このた
め定着ローラ51の表面温度変化に対する赤外線センサ
60aの応答速度は見かけ上遅くなり、同図中A線にて
示すように平滑化される。
【0071】続いて、補正回路62によって平滑化され
た赤外線センサ60aの出力をA/D変換して、コント
ローラ70に入力し、以下に示す演算を行い、定着ロー
ラ51の表面温度を算出する。即ち、被測定物(本実施
例では定着ローラ51)の温度をTb、赤外線センサ6
0a自身の温度をTsとすると、赤外線センサ60aの
出力電圧Eは、次式で示す4乗特性となる。
【0072】E=A(Tb4−Ts4) E :赤外線センサの出力電圧(V) Tb:被測定物の温度(K) Ts:赤外線センサ自身の温度(K) A :感度を表わす定数 このように、制御手段70が上式に基づいた演算を行う
ことにより、Tbは、E、Ts、Aから求められる。
又、要求される温度検知精度によっては、もっと簡易
に、直線近似や2次近似を使用することも可能である。
【0073】本実施例では、赤外線センサ自身の温度T
sは、赤外線センサ60aに近接して設けられるサーミ
スタを用いて検出する。
【0074】本実施例では、定着器50の定着温度制御
は、定着ローラ51の表面温度が一定になるように制御
する。従って、上述した温度検出方法によって検出し
て、コントローラ70が検知した定着ローラ51の表面
温度が一定になるように、本実施例ではコントローラ7
0のCPU70aに包含されている温度制御手段が、定
着ローラ51内に設けられた定着ヒータ53をON/O
FF制御することにより、予め設定された所望の定着温
度、即ち、温調温度に一定となるように制御する。
【0075】尚、本実施例では定着器50の加熱手段を
ON/OFF制御する温度制御手段をCPU70aが兼
ねる構成としたが、当然これらを個別に設けることもで
きる。
【0076】次に、定着器50に記録材Pが有るか無い
かの判別方法について説明する。
【0077】先ず、上述と同様にして、定着温度検出手
段60が有する赤外線センサ60aを用いて定着ローラ
51の表面温度を検出し、アンプ部61にて赤外線セン
サ60aの出力信号を増幅する。その後、この増幅後の
出力電圧を補正回路62によって平滑化した出力信号、
即ち、図5(b)にA線にて示す、温調温度に相当する
電圧値Vaを、記録材有無判別手段としての比較回路6
4に入力する。
【0078】更に、アンプ部61から出力される平滑化
されていない赤外線センサ60aの出力電圧、即ち、図
5(b)のB線にて示す出力電圧の値Vbを、比較回路
64に入力する。
【0079】出力電圧Vbは平滑化されていないため、
定着ローラ51の表面温度変化に対して応答性が早い。
従って、記録材Pが定着ローラ51を通過した直後の定
着ローラ51の表面温度を検出すると、記録材Pが通過
していない場合と比べて低く検出される。
【0080】即ち、平滑化されていない赤外線センサ6
0aの出力電圧Vbと、平滑化によって定着ローラ51
の表面温度変化に対して見かけ上応答速度が遅くなった
電圧値Vaとを比較することによって、記録材Pが通過
中であるか否かを判別することができる。
【0081】ここで、比較回路64に入力される電圧値
VaとVbとの電圧差は、記録材Pの搬送間隔などによ
って様々に変化するが、本実施例において記録材有無判
別手段である比較回路64は、コンパレータを含み構成
されており、従って比較回路64にてVaとVbの2つ
の電圧をこのコンパレータなどを用いて比較することが
できる。
【0082】記録材有無判別手段である比較回路64に
おける電圧値(Va、Vb)の比較によって、VbがV
aより高いと検出された場合は(Vb>Va)、比較回
路64はコントローラ70へ「H」(HIGH)信号を
出力する。従って、コントローラ70が「H」信号を入
力した場合は、記録材Pが定着ローラ51上に無い状態
を示す。
【0083】又、比較回路64によってVbがVa以下
であると検出された場合は(Vb≦Va)、比較回路6
4はコントローラ70へ「L」(LOW)信号が出力す
る。従って、コントローラ70が「L」信号を入力した
場合は、記録材Pが定着ローラ51上に有ることを示
す。即ち、これらをまとめると、以下の表1のようにな
る。
【0084】
【表1】 又、好ましくは、赤外線センサ60aは、記録材Pが通
過した直後の定着ローラ51の表面の温度を検出できる
位置に配置する。こうすることによって、赤外線センサ
60aによって検出される、記録材Pの通過による定着
ローラ51の表面温度の差が大きくなるので好ましい。
【0085】以上のように、赤外線センサ60aを有す
る定着温度検出手段60を用いて、定着ローラ51の表
面温度を検出して定着ローラ51の表面温度、即ち定着
温度を制御し、且つ、定着器50内の記録材Pの有無を
判別することができる。
【0086】次に、本実施例の画像形成装置による、定
着器50内の記録材Pの有無判別シーケンスについて説
明する。
【0087】先ず、図6を参照して、本実施例の画像形
成装置の通常の画像形成動作シーケンスを示す。
【0088】画像形成装置の電源投入して一定時間後、
画像形成装置は、スタンバイ状態に移る。通常、画像形
成装置は、このスタンバイ状態で画像形成モード(本実
施例ではコピーモード)の設定、或は画像形成動作が開
始されるのを待つ。画像形成モード設定では、上述した
ように、操作部400から縮小、拡大、両面、多重、画
像形成枚数(コピー枚数)などの設定を行う(ステップ
1)。
【0089】次に、原稿台ガラス1(図1)に原稿がセ
ットされて、スタートキー403(図3(a))が押さ
れるのを待ち(ステップ2)、スタートキー403が押
されると、続いて画像形成を開始し、指定された給紙カ
セット或は自動で選択された給紙カセットより記録材P
を給紙し、感光ドラム5上に形成されたトナー像を記録
材Pに転写し、記録材Pに画像形成を行う(ステップ
3)。
【0090】記録材P上への画像形成、即ち、未定着ト
ナー像の形成が行われた後、記録材Pに未定着トナー像
を定着するべく記録材Pを定着器50に搬送し、記録材
Pを加熱、加圧することによって記録材P上に未定着ト
ナー像を定着する(ステップ4)。ここで、定着器50
において定着ローラ51の表面温度、即ち定着温度は、
前述のようにして常に一定となるように制御されてい
る。又、未定着トナー像の記録材P上への定着後、記録
材Pは画像形成装置外に排出される(ステップ5)。
【0091】続いて、画像形成モード(コピーモード)
設定にて設定されたコピー枚数だけ画像形成が終了した
か否かを判断し(ステップ6)、終了したら画像形成動
作シーケンスを終了する。
【0092】上記の画像形成動作シーケンスが実行され
ている間、コントローラ70は、前記したように、画像
形成装置内の異常状態(遅延ジャム、滞留ジャム検知な
どの紙詰まり(ジャム)検知、定着器50の温度異常、
高圧制御部の異常、定着ヒータ53のON/OFF部の
制御異常、モータの動作異常など)を常に監視してい
る。従って、画像形成動作シーケンス中に、コントロー
ラ70が異常検出手段によって何らかの異常状態を検知
した場合には、以下に示す異常状態時の画像形成装置の
動作シーケンスを開始する。
【0093】図7は、画像形成装置の画像形成装置の異
常状態時の動作シーケンスを示す。コントローラ70は
画像形成装置の異常を検知すると、画像形成動作(本実
施例ではコピー動作)を停止させる(ステップ1)。ス
テップ1では、例えば定着ヒータ53をOFFしたり、
各種モータ駆動、クラッチ、ソレノイドなどのDC負荷
をOFFするなど、コントローラ70が検知した異常の
状態に従って、その異常に関する負荷をOFFする。
【0094】次に、前述のようにして、定着器50内の
記録材Pの有無を判別する(ステップ2)。ステップ2
の判断にて、記録材Pが定着器50内にあると判断され
た場合には、定着器50の定着回転体(定着ローラ5
1、加圧ローラ52)を駆動しているモータ、或はクラ
ッチなどを駆動状態にし(ステップ3)、記録材Pを定
着器50の外に排出する(ステップ4)。
【0095】こうして記録材Pを定着器50から排出し
た後に、操作部400の表示部510(図3(b))上
に画像形成装置内の何に異常が起きたのかの表示を行い
(ステップ5)、異常状態時の動作シーケンスを終了す
る。
【0096】又、ステップ2の判断にて、記録材Pが定
着器50内に無いと判断された場合は、操作部400の
表示部510上に何の異常が起きたのかの表示を行い
(ステップ5)、異常状態時の動作シーケンスを終了す
る。
【0097】その後、ユーザーによる所望の処置などに
よって異常状態が解除されたことをコントローラ70が
検知すると、再び通常の画像形成動作シーケンスに戻
る。
【0098】以上、本発明の画像形成装置によれば、温
度変化に対して応答速度の早い赤外線センサ60aを有
する定着温度検出手段を用いて、定着ローラ51の表面
温度を検出し、定着器50内の記録材Pの有無を検知す
ることができ、従って、画像形成装置が何らかの異常を
検知して停止した際には、定着器50の記録材Pの有無
を検知して、定着器50から記録材Pを排出することが
可能となった。
【0099】尚、本実施例において、定着回転体はロー
ラ状の定着ローラ51、加圧ローラ53であるとして説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えばベルト状、フィルム状とすることも可能である。
又、本実施例において加熱手段は定着ローラ51にのみ
設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、加圧ローラ53にも加熱手段を設
け、例えば加圧手段の表面温度をも検出する構成とする
こともできる。即ち、加熱定着回転体と加圧定着回転体
は、同一形状及び構成とすることも、或は異なる形状及
び構成とすることも可能である。
【0100】又、本実施例において、定着器50内の記
録材Pの有無を検知する方法を示す図4のブロック図に
おいて、模式的に、積分回路である補正回路62、記録
材有無判別手段である比較回路64、制御回路(コント
ローラ)70などをそれぞれ個別に設けるものとして説
明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、画像形成装置の動作を統轄的に制御する制
御装置であるコントローラ70が包含する構成、或は一
部の機能をコントローラ70が内包する構成などとする
ことも当然可能であることを理解されたい。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、記録材上に形成した未定着トナー像を定着器に
て記録材に定着する画像形成装置において、画像形成装
置の異常状態を検出する異常検出手段と;定着器の定着
温度を検出するための、赤外線量を電気信号に変換して
出力する赤外線センサを有する定着温度検出手段と;定
着温度検出手段が定着器の定着温度に応じて出力した出
力信号に基づいて定着器に具備された加熱手段を駆動
し、定着器の定着温度が所定温度になるように定着温度
を制御する温度制御手段と;定着温度検出手段の出力信
号に基づいて定着器内の記録材の有無を判別する記録材
有無判別手段と;を有する構成とされるので、温度変化
に対して応答速度が早い赤外線センサを用いて、定着回
転体の温度を検出し、定着器内の記録材の有無を検知す
ることができ、又、異常状態時に画像形成装置の動作が
停止した際に、記録材が定着器内に有ると判断した場合
には、定着器内から記録材を排出することができるとい
う顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の制御系の一実施例
を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の操作部の(a)概
観、及び(b)メッセージディスプレイの表示例を示す
図である。
【図4】本発明に従って定着器内の記録材Pの有無を判
別する方法を説明するためのブロック図である。
【図5】本発明に従う定着温度検出手段が有する赤外線
センサの出力信号を(a)増幅した後の出力電圧、
(b)増幅された出力電圧を平滑化した後の出力電圧
(実線)を示すグラフ図である。
【図6】本発明に従う画像形成装置の通常の画像形成動
作シーケンスを示すフロー図である。
【図7】本発明に従う画像形成装置の異常状態時の動作
シーケンスを示すフロー図である。
【図8】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】 2 光学系 5 感光ドラム 6 一次帯電器 9 現像器 10 転写帯電器 50 定着器 51 定着ローラ(加熱定着回転体) 52 加圧ローラ(加圧定着回転体) 53 定着ヒータ(加熱手段) 60 定着温度検出手段 61 アンプ部 62 補正回路(積分回路) 63 A/D変換器 64 比較回路(コンパレータ、記録材有無判別
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DA12 DC00 DC05 DC14 DE07 DE10 EA12 ED16 ED19 ED25 EK10 2H033 BA36 BB00 CA04 CA06 CA07 CA14 CA22 CA35 CA40 2H072 AA09 AA24 AB20 9A001 BB06 HH23 KK16 KK42

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上に形成した未定着トナー像を定
    着器にて前記記録材に定着する画像形成装置において、 前記画像形成装置の異常状態を検出する異常検出手段
    と、 前記定着器の定着温度を検出するための、赤外線量を電
    気信号に変換して出力する赤外線センサを有する定着温
    度検出手段と、 前記定着温度検出手段が前記定着器の前記定着温度に応
    じて出力した出力信号に基づいて前記定着器に具備され
    た加熱手段を駆動し、前記定着器の前記定着温度が所定
    温度になるように前記定着温度を制御する温度制御手段
    と、 前記定着温度検出手段の出力信号に基づいて前記定着器
    内の前記記録材の有無を判別する記録材有無判別手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段によって前記画像形成
    装置の異常を検知した時に、前記記録材有無判別手段が
    前記定着器内に前記記録材が有ると判断した場合は、前
    記定着器内から前記記録材を排出することを特徴とする
    請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記赤外線センサの出力信号は電圧信号
    であり、前記温度制御手段は、前記電圧信号である前記
    赤外線センサの出力信号を平滑化した出力信号に基づい
    て前記加熱手段を駆動して前記定着器の定着温度を制御
    することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記赤外線センサの出力信号は電圧信号
    であり、前記記録材有無判別手段は、前記電圧信号であ
    る前記赤外線センサの出力信号を平滑化した出力信号
    と、前記電圧信号である前記赤外線センサの出力信号と
    の比較に基づいて前記定着器内の前記記録材の有無を判
    別することを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記記録材有無判別手段は、前記赤外線
    センサの出力信号を平滑化した後の出力電圧値Vaと、
    前記赤外線センサの出力電圧値Vbとの大小を比較し、
    Vb>Vaであるときは前記定着器内に前記記録材が無
    いと判断し、Vb≦Vaであるときは前記定着器内に前
    記記録材が有ると判断することを特徴とする請求項4の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記赤外線センサの出力信号は、抵抗及
    びコンデンサを含む積分回路にて積分することによって
    平滑化することを特徴とする請求項3〜5のいずれかの
    項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記赤外線センサの出力信号は、前記電
    圧信号である前記赤外線センサの出力信号を増幅、或は
    ノイズ除去及び増幅した後の出力信号であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記定着器は、前記記録材に接触する定
    着回転体を有し、前記定着温度検出手段は前記定着回転
    体の表面温度を検出し、前記定着器からの前記記録材の
    排出は前記定着回転体を回転駆動することによって行う
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記定着回転体は加熱定着回転体又は加
    圧定着回転体であることを特徴とする請求項8の画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記定着回転体は、ローラ状であるこ
    とを特徴とする請求項8又は9の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記定着温度検出手段は、前記記録材
    が前記定着器を通過した直後の定着温度を検出し得る位
    置に配設されることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    かの項に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記定着温度検出手段は、前記記録材
    が通過した直後の前記定着回転体の表面温度を検出し得
    る位置に配設されることを特徴とする請求項8、9又は
    10の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像形成装置の異常状態とは、遅
    延ジャム、滞留ジャムを含む記録材のジャム、定着器の
    定着温度異常、前記画像形成装置内の高圧負荷を制御す
    る高圧制御部の異常、前記定着器の加熱手段ON/OF
    F部の制御異常、前記画像形成装置内の各種モータの異
    常を含み、前記異常検出手段はこれらの異常を検出し得
    るように設けられることを特徴とする請求項1〜12の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
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