JP2015230323A - 冷却装置及び画像形成装置 - Google Patents

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平澤友康
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戸田泰彰
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湯淺慶祐
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Abstract

【課題】 従来に比べて、冷却液が送液されているか否かをより適切に確認できる、簡易な構成の冷却装置を提供することができる。
【解決手段】 被冷却部に直接的又は関節的に接触して配設される受熱部と、冷却液の熱を放熱させる放熱部と、冷却液を貯留する貯留槽と、受熱部と放熱部と貯留槽との間で冷却液を循環させるための循環路と循環路内で冷却液を送液する送液手段と、貯留槽内の冷却液の液面より上方に配置され、冷却液を貯留槽に流入させる流入手段と、貯留槽内の冷却液の液面に向けて光を出射する光源部と、液面を通過又は液面で反射した光を受光する受光部と、受光部による検知結果により冷却液の送液の状態を検知する送液状態検知手段と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却液を用いた液冷方式の冷却装置、及びその冷却装置を備える画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ及びこれらの複合機等、電子写真方式の画像形成装置において、定着装置や現像装置などの発熱による自身又は周囲への熱の影響を、冷却装置にて抑制することが知られている。この冷却装置の一例として、液冷方式(水冷方式)の冷却装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の液冷方式の冷却装置は、冷却液が発熱部若しくは温度上昇箇所に装着した受熱部を通過し、冷却液を貯留するタンク、冷却液を送るポンプを経由し、放熱部で冷却されるように、冷却液を循環させることで発熱部若しくは温度上昇箇所を冷却する。
また、タンクに設けられた凹部に向けてパイプを介して冷却液を流出させ、凹部に当てられた冷却液を検知することで冷却液の送液状況を確認している。しかしながら、この特許文献1に記載の冷却装置は、凹部やパイプの形状精度や凹部やパイプの位置精度によって、適切に送液されているか否かを確認できない可能性がある。
本発明は、従来に比べて、冷却液が送液されているか否かをより適切に確認できる、簡易な構成の冷却装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の冷却装置は、
被冷却部に直接的又は関節的に接触して配設される受熱部と、
冷却液の熱を放熱させる放熱部と、
冷却液を貯留する貯留槽と、
前記受熱部と前記放熱部と前記貯留槽との間で冷却液を循環させるための循環路と、
前記循環路内で冷却液を送液する送液手段と、
前記貯留槽内の冷却液の液面より上方に配置され、冷却液を該貯留槽に流入させる流入手段と、
前記貯留槽内の冷却液の前記液面に向けて光を出射する光源部と、
当該液面を通過又は当該液面で反射した光を受光する受光部と、
前記受光部による検知結果により冷却液の送液の状態を検知する送液状態検知手段と、を有することを特徴とする。
本発明によると、従来に比べて、冷却液が送液されているか否かをより適切に確認できる、簡易な構成の冷却装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す構成図である。 図1に示した画像形成装置の冷却装置を概略的に示す構成図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様を概略的に示す側面図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の制御部を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様を説明する上面図である。 図1に示した画像形成装置の第1の送液状態検知態様の変形例を説明する上面図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様を説明する側面図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様を説明する側面図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様を説明する側面図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様を説明する側面図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様を説明する側面図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様を説明する上面図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第2の送液状態検知態様の変形例を説明する側面図である。 図1に示した画像形成装置の制御フローを説明するフローチャートである。 図1に示した画像形成装置の制御フローを説明するフローチャートである。 図1に示した画像形成装置の制御フローを説明するフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す構成図である。 図23に示した画像形成装置の冷却装置を概略的に示す構成図である。
次に、本発明に係る第一実施形態を図面に従って以下に説明する。なお、本実施形態を説明するための各図面において、同一の機能若しくは形状を有する部材又は構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷却装置を搭載したカラー画像形成装置の概略構成図である。
まず、図1を参照して、カラー画像形成装置の全体構成について説明する。
画像形成装置1は、図1に示すように、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の異なる色の画像を形成する4つの画像形成部10Y,10C,10M,10Bkが配設されている。なお、これら画像形成部10Y,10C,10M,10Bkは、現像剤(トナー)色の違い以外はそれぞれ同様の構成であるため、以下の説明では、参照符号におけるY,C,M及びBkの添え字を適宜省略して説明する。なお、本実施形態では4つの画像形成部を有するものとして説明するが、特殊トナー色の画像を形成する画像形成部を追加してもよいし、10Bkのみを有する画像形成装置であってもよい。
各画像形成部10Y,10C,10M,10Bkは、潜像担持体としてのドラム状の感光体11と、感光体11の表面を帯電させる帯電装置12と、感光体11の表面に静電潜像を形成する書込装置13と、感光体11の表面にトナー像を形成する現像装置14と、感光体11の表面を清掃するクリーニング装置15を備える。
中間転写体としての中間転写ベルト20は、感光体11と当接するように対向して配置されている。また、中間転写ベルト20の裏面には、そのベルトを挟んで感光体11に対向して位置する一次転写ローラ21が配置されている。この一次転写ローラ21に図示しない高圧電源から一次転写バイアスが印加され、現像装置14により顕像化されたトナー像が中間転写ベルト20に一次転写されるようになっている。なお、一次転写されずに感光体上に残された一次転写残トナーは、感光体11による次の画像形成動作に備えるためにクリーニング装置15により除去され、感光体上におけるトナーが完全に除去される。
中間転写ベルト20の駆動方向で、一次転写ローラ21の下流側に、二次転写装置としての二次転写ローラ22が設けられている。
また、この画像形成装置1は、記録媒体積載部としての給紙部23、給送コロ24に加え、レジストローラ対(位置合わせローラ対)25等を備える。そして、二次転写ローラ22から見て、記録媒体の搬送方向下流側には、定着装置26が設けられている。また、画像形成装置1の上部には、ユーザインターフェースとして機能する表示部を含む操作部41を備える。
次に、画像形成動作について説明する。
作像動作が開始されると、各画像形成部10Y,10C,10M,10Bkの感光体11が回転駆動され、帯電装置12によって各感光体11の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、書込装置13から各感光体11の帯電する表面にレーザ光が照射されて、各感光体11の表面に静電潜像が形成される。このとき、書込装置13によって各感光体11の表面に書き込まれる画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体上に形成された静電潜像に、各現像装置14によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、中間転写ベルト20を張架するローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト20を周回走行させる。そして、上記した一次転写ローラ21には、感光体上に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加される。これにより、感光体11と中間転写ベルト20との間に転写電界が形成される。そして、感光体上のトナー像が、その感光体11と同期して回転駆動される中間転写ベルト上に静電的に一次転写される。このように、一次転写される各色トナー像は、中間転写ベルト20の搬送方向上流側から逐次タイミングを併せて中間転写ベルト上に重ね合わされ、所望のフルカラー画像が形成される。また、中間転写ベルト20に転写しきれなかった各感光体上のトナーは、クリーニング装置によって除去される。
一方、作像動作が開始されると、給紙部23から記録媒体Pが供給される。供給された記録媒体Pは、レジストローラ対25によって一旦停止され、その後タイミングを計られて、二次転写ローラ22と中間転写ベルト20との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ22には、中間転写ベルト上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト上のトナー画像が記録媒体上に一括して転写される。その後、記録媒体Pは定着装置26に送り込まれ、トナー画像が記録媒体上に定着される。そして、記録媒体Pは機外の図示しない排紙トレイに排出されストックされる。
次に、本発明の実施形態に係る冷却装置の構成について説明する。
冷却装置30は、液冷方式の冷却装置であり、図1及び図2に示すように、受熱部31と、放熱部32と、送液手段としてのポンプ33と、貯留槽としての樹脂タンク34と、これらを接続し冷却液を循環させるための循環路としての冷却循環路及び光学式センサ等で構成され、画像形成装置内に配置されている。
受熱部31は、被冷却部としての現像装置14に接触して配設されている。なお、図1では、イエローの画像形成部10Yに設けられた受熱部31のみ図示しており、その他の画像形成部10C,10M,10Bkにおいては受熱部31の図示を省略している。また、被冷却部は、現像装置の態様に限定されず、例えば、読取装置(図示省略)や感光体11、定着装置26等の温度上昇箇所に接触させても良い。
放熱部32は、ラジエータ32aとラジエータに向けられたファン32bなどから構成されている。なお、放熱部はこの態様に限定されず、ラジエータのみで構成されても良い。
ポンプ33は、冷却循環路に冷却液を循環させる駆動源である。
樹脂タンク34は、透明又は半透明(半透明とは、以下で説明する光源部の光及び受光部で受光する反射光を透過するものである)の樹脂で形成され、冷却液を貯蔵するようになっている。また、樹脂タンク34の上部には、図2に示すように、冷却液の補給を行う補給口を閉めるキャップ34bを有する。そして、補給口から冷却液を補給できるようになっている。
循環路としての冷却循環路は、複数の金属パイプ35と、複数の樹脂チューブ36から構成され、受熱部31と、放熱部32と、ポンプ33及び樹脂タンク34を直列で接続し、冷却液を循環できるようにしている。
なお、冷却液の送液方向において、樹脂タンク34と上流側で接続される樹脂チューブ36又は金属パイプ35の一部は、樹脂タンク内の液面より下方になるように設置されることが望ましい。このように、冷却循環経路を樹脂タンク内の液面より一旦下げることにより、液冷装置が停止した際に、樹脂タンク34の入口付近にある冷却液が樹脂タンク34に流入することを回避できる。そのため、液面の状態を検知しようとしている場合等に、誤検知を回避できる。
また、冷却循環経路は、受熱部31と、放熱部32と、ポンプ33及び樹脂タンク34を直列で接続する態様に限定されず、少なくとも一つを並列に接続して、冷却液を循環させる態様にしても良い。
次に、本発明の実施形態に係る冷却装置の動作について図2を参照して説明する。
ポンプが作動すると、樹脂タンク内の冷却液は、放熱部32へ送られ、放熱されることで冷却される。冷却された冷却液は、受熱部31に送られ、被冷却部としての現像装置14から熱を奪う(吸熱する)ことで現像装置14を冷却する。熱を吸収し、温度上昇した冷却液は、樹脂タンク34へ送られる。そして、樹脂タンク内の冷却液は、再び放熱部32へと送られ、冷却される。このように、冷却液を受熱部31と放熱部32との間で循環させることにより、受熱部31での吸熱と放熱部32での放熱のサイクルを繰り返し、現像装置14の温度上昇を抑制し、異常画像の発生を回避する。
なお、被冷却部は、本実施形態では現像装置を例に挙げて説明するが、この態様に限定されるものではなく、例えば、読取装置、書込装置、感光体等であっても良い。
次に、本発明の実施形態に係る冷却装置の送液状態を検知する様々な送液状態検知態様を説明する。なお、光学式センサによる検知結果によって送液状態が検知されるが、以下の送液状態検知態様は、少なくとも2つ以上の送液状態検知態様を適用可能な範囲で組み合わせて実施することも可能である。
まず、第1の送液状態検知態様について説明する。第1の送液状態検知態様は、流入手段としての吐出パイプ52と、光学式センサ51と、送液状態検知手段としての制御部40等を備える。
図3に示す流入手段としての吐出パイプ52は、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面よりも上方に、吐出パイプ52の吐出口52aから冷却液が水平に流出するように設けられる。吐出パイプ52の吐出口52aとは反対側の基部52bには、冷却循環路を構成する樹脂チューブ36が接続される。そして、ポンプ33が駆動し、送液が開始されると、吐出口52aから冷却液が水平方向に吐出する。そして、吐出した冷却液は、落下し、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面上に着水する。この吐出した冷却液の着水により、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面に、波打ちが生じる。
なお、吐出パイプ52は、冷却液が吐出口52aから水平に吐出されるように設けられているが、この態様に限定されない。具体的には、例えば冷却液が吐出口から垂直に落下するように設けても、吐出された冷却液によって、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面に変化を与える態様であれば良い。
また、吐出口52aは、樹脂タンク内に貯留されている冷却液中に設けられても、吐出された冷却液によって、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面に変化を与える態様であれば良い。
樹脂タンク34の上部には、樹脂タンク内の冷却液の液面の状態を検知できる光学式センサ51を備える。光学式センサ51は、光源部51aと、受光部51bとが一体として構成される。なお、光学式センサ51は、光源部と受光部51bとが一体の態様に限定されず、別体であっても良い。
光学式センサ51について更に詳細に説明する。図4は、樹脂タンク内の冷却液の波打ちがない場合における、光源部51aから出射される光の進行を説明する説明図である。図6は、樹脂タンク内の冷却液の波打ちがある場合における、光源部51aから出射される光の進行を説明する説明図である。なお、樹脂タンク34は、説明の便宜上図示を省略する。
光源部51aは、樹脂タンク34の上方に設けられ、樹脂タンク34の上方から樹脂タンク内の冷却液の液面に向けて、所定の角度範囲に亘って光を出射する。なお、説明の便宜上模式的に、出射される角度範囲の一方端の光を実線の矢印x1で示し、他方端の光を一点破線の矢印x2で示す。また、出射される角度範囲の中間の光を点線の矢印x3で示す。
樹脂タンク内の冷却液の液面の波打ちがない場合、図4に示すように、光源部51aから出射されて液面で反射した何れの角度範囲の光x1,x2,x3も受光部51bに到達しない。即ち、受光部51bは、光源部51aから出射されて冷却液の液面で反射した光x1,x2,x3を受光しないようになっている。そのため、受光部51bの受光した光の強度(受光光度)は、図5に示すように、略一定となる。
一方、樹脂タンク内の冷却液の液面の波打ちがある場合、図6に示すように、光源部51aから出射される光x1,x2,x3の液面への入射角が変化する。そうすると、液面で反射した光x1,x2,x3が受光部51bに到達する割合が高くなる。即ち、受光部51bは、光源部51aから出射されて冷却液の液面で反射した光を受光し易くなっている。そのため、図7に示すように、受光部51bの受光光度は、周期的に増大する。なお、本実施形態では、2秒間に一回の確立で、受光部51bが増大する態様で説明するが、この態様に限定されるものではない。
このような構成により、送液状態検知手段としての制御部40(図8)は、受光部51bでの受光結果の違いに基づき、液面が波打っているか否かを検知できる。その結果、冷却液が適切に送液されているか否かを知ることができる。
制御部40について詳細に説明する。制御部40は、図8に示すように、その入力側には、温度センサ43,光学式センサ51、ポンプ33とタイマ42が接続される。出力側には、光学式センサ51、ポンプ33と表示部を有する操作部41が接続される。
所定時間あたりに、受光部51bが所定の閾値以上の強度の光を受光した受光回数が、所定の回数を超えた場合(以下、条件Aと言う。)、送液が適正に実行されていると制御部40は判断する。
具体的には、タイマ42によって計測された所定時間(本実施形態では2分間)に、受光部51bが所定の閾値以上の強度の光を受光した受光回数が、所定の回数(本実実施形態では10回)を超えたと、制御部40が判断した場合、即ち条件Aを満たした場合、送液が適正に実行されていることになる。一方、タイマ42によって計測された所定時間(本実施形態では2分間)に、受光部51bが所定の閾値以上の強度の光を受光した受光回数が、所定の回数(本実実施形態では10回)を超えていないと、制御部40が判断した場合、即ち条件Aを満たしていない場合、送液が適正に実行されていないことになる。
なお、条件Aは、2分間における受光回数を基準としているが、この態様に限定されない。2分間より長い時間、例えば10分間における受光回数を基準としても良い。画像形成装置は外的要因で振動又は移動し液面に波打ちが生じてしまうところ、このように検知するタイミングを長くすることで誤検知を回避できる。
このような構成により、送液状態検知手段は、受光部51bでの受光結果の違いに基づき、液面が波打っているか否かを検知し、冷却液が適切に送液されているか否かを判断できる。
ところで、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面が波打つと、波打った液面で反射する光の方向は、波の具合で変化する。そのため、光学式センサが、正反射光を検出する正反射方式のセンサである場合、受光が困難となり、液面の状態をセンサが検知することが困難となる。
このような問題を解決するために、本実施形態の光学式センサ51の受光部51bは、拡散光を検出する乱反射方式(拡散反射方式)を採用しても良い。受光部51bを乱反射方式にすることで、正反射方式の場合と比較して、受光部51bでの受光が容易になり、液面の状態をセンサが容易に検知できる。
次に、光学式センサ51の配置される位置について説明する。
光学式センサ51は、樹脂タンク内の冷却液の波の大きい場所で反射した光を検知できるように設置される。
具体的には、図10に示すように、突出パイプ52の吐出口52aから吐出した冷却液が着水する着水位置A1に近い領域B1で反射した光を検知できるように、光学式センサ51が設置される。即ち、光源部51aが領域B1に向けて光を出射し、受光部51bが領域B1で反射した光を受光できるように、光学式センサ51が設置される。また、領域B1は、吐出口52aから冷却液が吐出する方向において、着水位置A1の下流側に位置する。そのため、光学式センサ51は、樹脂タンク内の冷却液の波の大きい場所で反射した光を検知できる。その結果、送液状態検知手段は、液面の状態を容易に検知できる。
なお、樹脂タンク34の側壁の周辺も、この側壁に入射する波と反射する波とが干渉することから、波が大きくなる。そのため、光学式センサ51は、樹脂タンク34の側壁の周辺で反射した光を検知するようにしても良い。ただし、光学式センサ51が樹脂タンク34からの反射光を誤って受光しない態様に限定されることは言うまでもない。
また、光学式センサ51は、樹脂タンク34の平坦な部分の上方に設置される。そのため、光学式センサ51の受光部51bは、樹脂タンク内の冷却液の液面からの反射光を、感度良く受光できる。
ところで、冷却装置の冷却液は、蒸発等することから、その量は、経時により減少する。制御部40は、樹脂タンク内の冷却液の液面の状態の変化を検知することから、このような冷却液の量の変化に左右されず、冷却液が適切に送液されているか否かを知ることができる。
なお、樹脂タンクの形状と光学式センサを設置する位置は、上述の態様に限定されない。
具体的には、樹脂タンク134は、図11に示すように、内面の一部を内側に突出させた突出部134aを有しても良い。突出部134aは、吐出口152aと対向するように設置する。そうすると、突出パイプ152の吐出口152aから吐出した冷却液は、突出部134aに当たり、その後に、樹脂タンク内の冷却液に着水する。即ち、突出パイプ152の吐出口152aから吐出した冷却液は、一定の着水位置A2に着水する。そして、この着水位置A2に近い領域B2の波を検知できるように、光学式センサ151を設置する。
このような構成により、光学式センサ151は、安定した着水位置Bの近傍で反射した光を検知できる。そのため、樹脂タンク内の冷却液の波の大きい場所で反射した光を検知できる。
次に、第2の送液状態検知態様について説明する。
第2の送液状態検知態様は、光学式センサ251の構成が異なる。光学式センサ251は、透過方式の光学式センサ251を用いる。
具体的には、光学式センサ251は、図12に示すように樹脂タンク34の下方に設置された光源部251aと、樹脂タンク34の上方に設置された受光部251bとが、樹脂タンク34を挟んで対向配置して構成される。
図12は、樹脂タンク内の冷却液の波打ちがない場合における、光源部251aから出射される光の進行を説明する説明図である。図13は、樹脂タンク内の冷却液の波打ちがある場合における、光源部251aから出射される光の進行を説明する説明図である。
光源部251aは、図12,図13に示すように、樹脂タンク34の下方から垂直上方に光を出射する。なお、説明の便宜上模式的に、出射される光を実線の矢印yで示す。
樹脂タンク内の冷却液の液面の波打ちがない場合、図12に示すように、光源部251aから出射された光yは、樹脂タンク34内の冷却液の液面を通過(透過)する。この際、出射された光は、入射角略0°で冷却液の液体層と気体層との境界へ入射する。そのため、入射した光yは、略全て受光部251bに到達する。その結果、波打ちがない場合の受光部251bの受光光度は、図14に点線で示すようになる。
一方、樹脂タンク内の冷却液の液面の波打ちがある場合、図13に示すように、光源部251aから出射された光yは、樹脂タンク内の冷却液の液面を通過する。この際、出射された光は、入射角を様々にして冷却液の液体層と気体層との境界へ入射する。そのため、入射した光yは、入射角に応じて屈折し、進路が変更される。その結果、進路を変更された光y’は、受光部251bに到達することが困難となる。そして、図14に示すように、波打ちがある場合の受光部251bの受光光度(図中実線)は、波打ちがない場合の受光部251bの受光光度(図中点線)に比較して、低減する。
このような構成により、送液状態検知手段としての制御部40(図8)は、受光部251bでの受光結果の違いに基づき、液面が波打っているか否かを検知できる。その結果、冷却液が適切に送液されているか否かを知ることができる。
ところで、送液される冷却液は、ポンプ33の性能の低下や冷却循環路の座屈又は誤差因子によって、所望の流量が送液されず、冷却性能の低下を招く虞がある。
このような問題を回避するために、光学式センサの配置位置を変えても良い。例えば、光学式センサ351は、突出パイプ52の吐出口52aから吐出し、落下中の冷却液を検知できるように設置される。
冷却液が適切に送液されている場合、即ち所望の流量の冷却液が流入している場合、図15,図17に示すように、突出パイプ52の吐出口52aから吐出した冷却液は、着水位置A3に着水する。そして、着水位置A3に近い領域B3を通過した光を検知できるように、光学式センサ351が設置される。即ち、光源部351aが領域B3に向けて光を出射し、受光部351bが領域B3を通過した光を受光できるように、光学式センサ351が設置される。領域B3は、吐出口52aから冷却液が吐出する方向において、着水位置A3の上流側に位置する。
そして、光源部351aから出射された光yは、樹脂タンク内の冷却液の液面の領域B3を通過する。この際、出射された光は、入射角を様々にして冷却液の液体層と気体層との境界へ入射する。そのため、入射した光yは、入射角に応じて屈折して進路を変更される。更に、進路を変更された光y’は、吐出口52aから吐出して落下中の冷却液を通過する。この際、通過する光y’は、入射角を様々にして冷却液の液体層と気体層との境界へ入射する。
そのため、更に進路を変更された光y”が、受光部351bに到達することは困難となる。その結果、図14に示すように、冷却液が適切に送液されて波打った液面と吐出口52aから吐出して落下中の冷却液とを通過して受光部351bが受光する受光光度(図中太い実線)は、冷却液が適切に送液されて波打った液面のみを通過して受光部351bが受光する受光光度(図中実線)に比較して、低減する。
一方、送液される冷却液の流量が低下している等で冷却液が適切に送液されていない場合、樹脂タンク内の冷却液の液面の波打ちは、冷却液が適切に送液されている場合に比較して、小さくなる。更に、突出パイプ52の吐出口52aから吐出した冷却液は、図16,図17に示すように、吐出方向において、着水位置A3より上流側の着水位置A3’に着水する。そのため、光源部351aから出射された光yは、吐出口52aから吐出して落下中の冷却液を通過しない。
そして、光源部251aから出射された光yは、冷却液が適切に送液されている場合と比較して、小さな入射角をもって領域B3に入射し、屈折する。
そのため、冷却液が適切に送液されていない場合に光源部351aから出射された光は、冷却液が適切に送液されている場合に比較して、受光部351bに容易に到達する。その結果、低下した流量により波打った液面を通過して受光部351bが受光する受光光度(図中一点鎖線)は、図14に示すように、冷却液が適切に送液されて波打った液面を通過して受光部351bが受光する受光光度(図中実線)に比較して、増加する。
このような構成により、送液状態検知手段としての制御部140(図8)は、受光部351bでの受光結果の違いに基づき、送液される冷却液の流量の低下を検知できる。その結果、冷却性能の低下を知ることができる。
制御部140について詳細に説明する。制御部140は、その入力側には、温度センサ43,光学式センサ251,351、ポンプ33とタイマ42が接続される。出力側には、光学式センサ251,351、ポンプ33と表示部を有する操作部41が接続される。受光部251b,351bで受光する光量が、所定の光量を超えなかった場合(以下、条件Bと言う。)、送液が適正に実行されていると制御部140が判断する。
具体的には、受光部251b,351bの受光した受光光度をタイマ42によって計測された所定時間で積分した積分値を、制御部140が算出する。そして、この積分値が、図18に示すように、冷却液が適切に送液され波打っている場合の積分値hを超えないと制御部140が判断する場合、送液が適正に実行されていることになる。一方、積分値が、積分値hを超えると制御部140が判断する場合、送液が適正に実行されていないことになる。
なお、条件Bは、図18にiで示すように、冷却液が適切に送液されて波打った場合であって、光源部から出射された光が波打った液面と吐出口52aから吐出した冷却液を通過する場合の積分値に基づいても良い。また、図18にjで示すように、送液される冷却液の流量が低下している等で冷却液が適切に送液されていない場合の積分値に基づいても良い。また、図18にgで示すように、冷却液が送液されていない場合の積分値に基づいても良い。
なお、吐出パイプと光学式センサの配置される位置は、上述の態様に限定されない。
具体的には、流入手段としての吐出パイプ452は、図19に示すように、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面よりも上方に、吐出パイプ452の吐出口452aから冷却液が垂直下方に吐出するように設けられる。吐出パイプ452の吐出口452aとは反対側の基部452bには、冷却循環路を構成する樹脂チューブ36が接続される。そして、ポンプ33が駆動し、送液が開始されると、突出パイプ452の吐出口452aから冷却液が垂直下方に吐出する。そして、突出した冷却液は、垂直落下し、樹脂タンク内に貯留されている冷却液の液面上に着水するようになっている。
光学式センサ451は、光源部451aと受光部451bが樹脂タンク34を挟んで水平に対向配置して構成される。光源部451aは、光を樹脂タンク34の側方から水平方向に出射する。また、光源部451a及び受光部451bは、光源部451aから出射された光が樹脂タンク内の冷却液によって遮られないような位置に、配置される。
そして、光学式センサ451は、突出パイプ452の吐出口452aから吐出し、樹脂タンク内の冷却液の液面に着水するまでの間の冷却液を検知する。そのため、制御部140は、冷却液の送液の有無を確実に検知できる。
光学式センサによって検知された検知情報に基づき、制御手段としての制御部が、送液状態を操作部41(図1、図8)の表示部に表示させても良い。
冷却装置の制御をフローチャートにより説明する。なおフローチャートは、あくまで本実施形態において本発明の作用を発揮することができるルーチンの一例について説明したものに過ぎず、本発明の作用を発揮し得る範囲内であれば他のフローチャートを適用可能であることは言うまでもない。
図20に示すルーチンに従って、最初に、冷却装置の制御を開始して、温度センサ43からの情報に基づいて、温度が冷却を必要とする温度を超えたか否かを制御部40,140が判断する(ステップS10)。温度が冷却を必要とする温度を超えていないと判断した場合、ステップS10に戻る。一方、温度が冷却を必要とする温度を超えていると判断した場合、制御部40,140がポンプ33及び光学式センサ51,151,251,351をオンにする(ステップS11)。ポンプ33が駆動する際に、センサが稼働するところ、ポンプ33が停止している際は、センサは稼働しないことから、省エネを図れる。
次いで、条件A又はBを満たすか否かを制御部40,140が判断する(ステップS12)。条件A又はBを満たすと判断した場合、温度センサ43からの情報に基づいて、温度が冷却を必要とする温度を超えたか否かを制御部40,140が判断する(ステップS13)。温度が冷却を必要とする温度を超えていると判断した場合、ステップS12に戻る。一方、温度が冷却を必要とする温度を超えていないと判断した場合、制御部40,140がポンプ33及び光学式センサ51,151,251,351をオフにして(ステップS14)、冷却装置の制御を終了する。
一方、条件A又はBを満たさないと判断した場合、制御部40,140は、操作部41の表示部にエラー表示を表示させる(ステップS20)。条件A又はBを満たさない場合、送液が適正に送液されておらず、装置内の温度が高くなっているところ、エラー表示をすることで、エラー表示後にユーザの装置の使用を禁止できる。次いで、搬送中の記録媒体Pがあるか否かを制御部40,140が判断する(ステップS21)。搬送中の記録媒体Pがない場合、ステップS14に進む。一方、搬送中の記録媒体Pがある場合、排紙が完了したか否かを制御部40,140が判断する(ステップS30)。排紙が完了していないと判断した場合、ステップS30に戻る。一方、排紙が完了していると判断した場合、ステップS14に進む。エラー表示がされた場合、装置内の温度が高くなっているところ、エラー表示の際に、装置内に搬送中の記録媒体Pがある場合、この搬送中の記録媒体Pの搬送を継続することから、記録媒体Pの発火等を回避できる。
なお、制御部の動作は上述の態様に限定されない。例えば、条件A又はBを満たさない場合、警告を表示するようにしても良い。
図21に示すルーチンに従って、最初に、冷却装置の制御を開始して、温度センサ43からの情報に基づいて、温度が所定の温度を超えたか否かを制御部40,140が判断する(ステップS110)。温度が所定の温度を超えていないと判断した場合、ステップS110に戻る。一方、温度が所定の温度を超えていると判断した場合、制御部40,140がポンプ33及び光学式センサ51,151,251,351をオンにする(ステップS111)。
次いで、条件A又はBを満たすか否かを制御部40,140が判断する(ステップS112)。条件A又はBを満たすと判断した場合、温度センサ43からの情報に基づいて、温度が所定の温度を超えたか否かを制御部40,140が判断する(ステップS113)。温度が所定の温度を超えていると判断した場合、ステップS112に戻る。一方、温度が所定の温度を超えていないと判断した場合、制御部40,140がポンプ33及び光学式センサ51,151,251,351をオフにして(ステップS114)、冷却装置の制御を終了する。
一方、条件A又はBを満たさないと判断した場合、制御部40,140は、操作部41の表示部に警告表示を表示させる(ステップS120)。
なお、フローチャートは、あくまで本実施形態において本発明の作用を発揮することができるルーチンの一例について説明したものに過ぎず、本発明の作用を発揮し得る範囲内であれば他のフローチャートを適用可能であることは言うまでもない。
また、光学式センサ51,151,251,351の検知情報に基づいて、放熱部32の放熱量や、ポンプ33の送液量等の各種パラメータを制御部40,140が制御するように構成しても良い。その一例として、光学式センサ51,151,251の検知情報に基づき、ファン32bの風量やポンプ33の送液量を調整可能に構成した場合の制御フローチャートを図22に示す。
図22に示すフローチャートでは、まず、冷却液の流量の許容量の上限値と下限値を予め設定し、冷却装置の駆動を開始し、送液状態検知手段によって冷却液の流量を測定する(ステップS200)。次に、その測定した流量がゼロであるか否かを制御部40,140が判定する(ステップS201)。流量がゼロであった場合は、ポンプ33、冷却循環路等に欠陥がある可能性があるので、直ちに、制御部40,140が冷却装置を強制的に停止させる(ステップS210)。
一方、流量がゼロでなかった場合は、流量が予め設定した下限値未満であるか否かを制御部40,140が判定する(ステップS202)。流量が下限値未満であった場合は、ファン32bの風量増加(ステップS220)とポンプの送液流量増加(ステップS221)を実行し、冷却能力を上げるようにする。
一方、流量が下限値未満でなかった場合、流量が予め設定した上限値を超えるか否かを制御部40,140が判定する(ステップS203)。その結果、流量が上限値を超えていた場合、制御部40,140は、ファンの風量減少(ステップS230)とポンプの送液流量減少(ステップS231)を実行し、冷却能力を低下させる。
また、上記のようにファンの風量とポンプの送液流量を増加又は減少させた場合は、ステップS200に戻り、冷却が終了するまで同様のプロセスを繰り返す。
このように、光学式センサ51,151,251の検知情報に基づいて、ファン32bの風量とポンプ33の送液流量を調整することにより、冷却装置の適切な温度制御を行うことができ、装置の信頼性が向上する。また、検知結果に基づいて制御するパラメータは、放熱部32の放熱量(ファン32bの風量)、ポンプ33の送液量の何れか一方であっても良いし、それら以外のものを追加しても良い。
以下、本発明の好適な実施例により更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例は、第1の実施形態の構成を採用している。
この実施例では、受熱部31を、内部にφ6のU字型の流路を有する30mm×330mm×14mmの銅製ブロックで構成した。放熱部32には、一辺が120mmの正方形のアルミニウム製コルゲート型(厚み20mm)のラジエータ32aを直列に3個配設し、ファン32bには、ラジエータ32aと同サイズで一辺が120mmの正方形の軸流ファン(流速2.3m/s)を用いた。また、ポンプ33には、締め切り揚程が25kPaであって、冷却液に接触する接液部が樹脂製のピストン式マイクロポンプを用い、樹脂タンク34には、容積900mLのポリプロピレン製タンク(ポリエチレン製のキャップ付き)を用いた。また、金属パイプ35を、アルミニウム製のパイプで構成し、ここでは、樹脂チューブ36の代わりに、ブチルゴムとEPDM混合成分のゴム製チューブを用いた。また、冷却液として、プロピレングリコールを主成分とし、防錆剤を含有した−30℃不凍仕様の不凍液を用いた。また、樹脂タンク内に、吐出パイプ52を設け、樹脂タンク内部の上壁面には、弾性部材として、ポリプロピレン製厚さ0.5mmの薄板を取り付けた。樹脂タンク34の上方には、光学式センサ51を配設した。なお、ポンプ33による冷却液の送液流量は、予め冷却液温度34℃のとき0.5L/minになるように設定している。
以上の構成により、軟化開始温度が45℃のトナーを使用して、室温32℃の環境において、1分間に75枚のカラー両面印刷を3時間連続して行ったところ、各色の現像装置内のトナーの最高温度は、イエローが42℃、シアンが42℃、マゼンタが43℃、ブラックが43℃となり、何れの色のトナー温度も軟化開始温度以下となった。その結果、トナー温度が軟化開始温度以上になった際に見られるトナー固着による白スジ画像は生じなかった。また、電気ノイズによる異常画像も発生しなかった。また、冷却装置の稼働中、吐出パイプ52の吐出口52aから吐出された冷却液が樹脂タンク内の水面を揺らし、送液手段による冷却液の送液が確認できた。
続いて、本発明の第二実施形態について以下に説明する。なお、上述した第1の実施形態と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置に搭載された冷却装置は、ベルト搬送手段520を介して被冷却部としての記録媒体Pを冷却する点で異なる。
具体的には、冷却装置は、図23,図24に示すように、ベルト搬送手段520のベルトの走行によって搬送される記録媒体Pを冷却する受熱部531を備える。ベルト搬送手段520は、記録媒体Pの一方の面側に配置される第1の搬送機構561と、記録媒体Pの他方の面側に配置される第2の搬送機構562を備える。また、各搬送機構に対してそれぞれ受熱部563を備え、第1受熱部としての受熱部563aが記録媒体Pの他方の面側に配置され、第2受熱部としての受熱部563bが記録媒体Pの一方の面側に配置され、第3受熱部としての受熱部563cが記録媒体Pの他方の面側に配置されている。
各受熱部563a,563b,563cは、吸熱面564a,34cを有している。そして、各受熱部563a,563b,563cの内部には、冷却液が流れる冷却液流路が形成されている。
この冷却装置は、図24に示すように、定着装置を通過した記録媒体Pからの熱を受ける受熱部531と、受熱部531の熱を放熱する放熱部532と、受熱部532と放熱部532とを冷却液が循環する循環路としての冷却循環路536とを有する冷却液循環回路537を備える。この循環回路内には、冷却液を循環させるためのポンプ533と、冷却液を溜める貯留槽としての樹脂タンク534とが配置されている。そして、液冷プレートである受熱部563a,563b,563cを受熱部531として機能させる。また、放熱部532としてのラジエータ等からなる。
冷却循環路536としては、受熱部563aの一方の開口部と樹脂タンク534とを連結する配管570と、受熱部563aの他方の開口部と受熱部563bの一方の開口部とを連結する配管571と、受熱部563bの他方の開口部と受熱部563cの一方の開口部を連結する配管572と、受熱部563cの他方の開口部と放熱部532としてのラジエータとを連結する配管573と、放熱部532としてのラジエータとポンプ533とを連結する配管574と、ポンプ533と樹脂タンク534とを連結する配管575とを備える。配管570,571,572,573,574,575を有する冷却液循環回路537は一本の流路を形成しているが、受熱部563a,563b,563c内では蛇行しており、冷却液が効果的に受熱部を冷却するようになっている。
第1の搬送機構561は、ローラ565a,565b,565c,565dと、このローラ565a,565b,565c,565dに掛け回されるベルト566とを備え、第2の搬送機構562は、ローラ567c,567d,568と、駆動ローラ567aと、ローラ567、568に掛け回されるベルト569とを備える。
駆動ローラ567aが駆動することによって、図23に示すように、ベルト569が矢印A方向に走行し、ベルト566,569間に挟まれた記録媒体Pを介して、第2の搬送機構562のベルト569の走行に伴って、第1の搬送機構561のベルト566が矢印B方向に走行する。これによって、記録媒体Pは矢印C方向に沿って、上流側から下流側へと搬送される。
この状態では、前記冷却液循環回路537において、冷却液を循環させる。すなわち、ポンプ533を駆動することによって、受熱部563a,563b,563cの冷却液流路内に冷却液を流す。
この際、第1の搬送機構561のベルト566の内面が、受熱部563bの吸熱面564bを摺動し、第2の搬送機構562のベルト569の内面が、受熱部563aの吸熱面564aと受熱部563cの吸熱面564cを摺動する。このため、記録媒体Pの表面側から、ベルト566を介して受熱部563bは記録媒体Pの熱を吸収する。また、記録媒体Pの裏面側から、ベルト569を介して受熱部563c,563aは記録媒体Pの熱を吸収する。この場合、受熱部563a,563b,563cが吸収した熱量を冷却液が外部に輸送することで受熱部563a,563b,563cは低温に保たれる。
すなわち、ポンプ533を駆動することによって、冷却液が冷却液循環回路内を循環し、受熱部33a,33b,33cの冷却液流路内を流れて吸熱して高温となった冷却液が、放熱部として機能するラジエータを通過することによって、外気へ放熱され、その温度が低下する。そして、低温となった冷却液が再度冷却液流路内を流れて、受熱部563a,563b,563cが放熱部532と機能する。このため、このサイクルを繰り返すことによって、記録媒体Pは両面から冷却される。
このように、本例では、受熱部である受熱部563a,563b,563cが、ベルトを介して(間接的に)被冷却部である記録媒体Pの熱を奪うものである。また、この樹液タンク534に上述した第1の送液状態検知態様又は第2の送液状態検知態様を適用することが可能である。
また、上述の実施形態で紹介した各構成の材質、寸法はあくまで一例であり、本発明の作用を発揮し得る範囲内で様々な材質や寸法を選択可能であることは言うまでもない。
14 現像装置(被冷却部の一例)
31,563 受熱部
32,532 放熱部
33,533 ポンプ(送液手段の一例)
34,534 樹脂タンク(貯留槽の一例)
35 金属パイプ(循環路の一例)
36 樹脂パイプ(循環路の一例)
40,140 制御部(送液状態検知手段の一例)
51,151,251,351 光学式センサ
51a 光源部
51b 受光部
52 吐出パイプ(流入手段の一例)
134a 突出部
特開2012−199509号公報

Claims (11)

  1. 被冷却部に直接的又は関節的に接触して配設される受熱部と、
    冷却液の熱を放熱させる放熱部と、
    冷却液を貯留する貯留槽と、
    前記受熱部と前記放熱部と前記貯留槽との間で冷却液を循環させるための循環路と、
    前記循環路内で冷却液を送液する送液手段と、
    前記貯留槽内の冷却液の液面より上方に配置され、冷却液を該貯留槽に流入させる流入手段と、
    前記貯留槽内の冷却液の前記液面に向けて光を出射する光源部と、
    当該液面を通過又は当該液面で反射した光を受光する受光部と、
    前記受光部による検知結果により冷却液の送液の状態を検知する送液状態検知手段と、を有することを特徴とする冷却装置。
  2. 前記光源部は、前記貯留槽内の液面より上方に設置され、
    前記光源部から出射され、前記貯留槽内の冷却液の液面で反射した光を前記受光部が受光することで、前記送液状態検知手段は、該貯留槽内の冷却液の液面の状態を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記送液状態検知手段は、所定時間あたりに、前記受光部が所定の閾値以上の強度の光を受光した受光回数に基づいて、該貯留槽内の冷却液の液面の状態を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却装置。
  4. 前記光源部は、前記貯留槽内の液面より下方に設置され、
    前記光源部から出射され、前記貯留槽内の冷却液の液面を通過した光を前記受光部が受光することで、前記送液状態検知手段は、該貯留槽内の冷却液の液面の状態を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記送液状態検知手段は、前記受光部が受光した光の強度を所定時間積分した積分値に基づいて、該貯留槽内の冷却液の液面の状態を検知することを特徴とする請求項1又は4に記載の冷却装置。
  6. 前記受光部は、前記流入手段から流入する冷却液の流入方向において、流入した冷却液が前記貯留槽内の冷却液の液面に着水する位置より下流側の液面を介した光を受光することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の冷却装置。
  7. 前記受光部は、前記流入手段から流入する冷却液の流入方向において、所望の流量で流入した冷却液が前記貯留槽内の冷却液の液面に着水する位置より上流側の液面を介した光を受光することを特徴とする請求項4又は5に記載の冷却装置。
  8. 前記貯留槽は、該貯留槽の内面の一部が内側に突出した突出部を有し、
    前記突出部は、前記流入手段の近傍に対向するように設置されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の冷却装置。
  9. 前記送液手段が駆動した際に、前記光源部及び前記受光部を稼働することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の冷却装置。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の冷却装置を備えたとこを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項3又は5に記載の冷却装置を備えた画像形成装置であって、
    前記受光回数又は前記積分値に基づいて、エラー表示する表示部を有し、
    前記表示部にエラー表示をした際に搬送中の記録媒体は、搬送を継続されることを特徴とする画像形成装置。
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