JP6061183B2 - 冷却装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に用いる冷却装置、及びこの冷却装置を用いる画像形成装置に関するものである。
従来から、画像形成装置においては、画像形成装置内に設けられた光書込装置、定着装置、現像装置、及び像担持体などを回転駆動させる駆動モータなどの様々な箇所で発熱し、画像形成装置内を温度上昇させることが知られている。
今日、このような画像形成装置では、市場要求ともあいまって、カラー複写機やカラープリンタなどのカラーの画像形成装置が多くなってきている。カラー画像形成装置には、潜像担持体である感光体ドラム等を1つ備えた1ドラム型のものと、複数備えたタンデム型のものとがある。1ドラム型のものは、1つの感光体ドラムのまわりに複数色の現像装置を備え、それらの現像装置でトナーを付着させて感光体ドラム上に合成したトナー画像を形成し、そのトナー画像を転写してシートにカラー画像を記録するものである。タンデム型のものは、並べて備える複数色の感光体ドラムにそれぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写してシートに合成カラー画像を記録するものである。
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者は、感光体ドラムが1つであるためタンデム型に比べ、小型化してコスト低減をできるものの、1つの感光体を用いて複数回(4〜5回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成する。このようにフルカラー画像を形成するため、画像形成の高速化には困難である。後者は、逆に大型化し、コスト高になるものの、画像形成の高速化が容易である利点がある。このため、最近では、生産性向上の要求もありをフルカラーもモノクロ並みのスピード化が望まれ、タンデム型が注目されてきている。
また、タンデム型の画像形成装置には、図9に示すように、各画像形成ユニット210の感光体211上のトナー画像を各転写装置により、シート搬送ベルト250で搬送するシートPに順次転写する直接転写方式のものがある。また、図10に示すように、各画像形成ユニット210の感光体211上の画像を一次転写装置により、いったん中間転写ベルト260に順次転写した後、その中間転写ベルト260上の画像を二次転写装置270によりシートPに一括転写する間接転写方式のものもある。図10で例示した二次転写装置270はローラ方式であるが、転写搬送ベルト方式のものもある。また、タンデム型の画像形成装置には図11に示すように各画像形成ユニット210の上部に中間転写ベルト260を配した構成のものもある。
図10に示すタンデム型・間接転写方式の画像形成装置では、装置サイズを小型化する観点から装置内部の高密度化と共に定着装置280を各画像形成ユニット210の下側にもぐりこませるような構成となり、各画像形成ユニット210に対して定着装置280が近接することが多い。このように定着装置280が近接すると、発熱体である定着装置280の発熱により、画像形成部である各画像形成ユニット210が熱影響を受けて温度上昇してしまう。
近年、画像形成装置の高速化、コンパクト化、高画質化等の要求の高まりにより、画像形成部である各画像形成ユニットの温度上昇の問題は、タンデム型・間接転写方式の画像形成装置に限られる問題ではなく、画像形成装置全般の問題となってきた。そして、電子写真方式の画像形成装置の内部の高密度化にともない、いずれの型式及び方式の画像形成装置でも、画像形成の高速化の要求により装置内部の発熱量も増してきており、高温となった各画像形成ユニット内で、トナー固着等の不具合が発生するようになってきた。
このように、画像形成装置の内部の高密度化が進むなか、以前は、例えば特許文献1に開示されている構成のように、現像装置内に設けた高熱伝道部材の非常に狭い空間に風を流し空冷方式にて冷却を行っていた。しかしながら、さらなる画像形成装置の内部の高密度化により装置内での蓄熱化が進むなか、高画質、高性能化のため、トナーの溶解温度も低いものを用いることが主流になってきた。そのため、高速カラー複写機等の画像形成装置における、各画像形成ユニット等の冷却が、空冷方式では十分に対応することが困難なってきていた。
空冷方式の冷却装置よりも効率の良い冷却装置としては、例えば、受熱部、放熱部、ポンプ、及び各部を連結して冷却液を通す管路部等を備え、これらから構成される循環経路内に冷却液を循環させる液冷方式の冷却装置が挙げられる(特許文献2)。しかし、液冷方式の冷却装置では、液漏れ、或いはポンプ故障の何れが発生しても冷却機能が損なわれてしまう。冷却機能が損なわれると、上記のように各画像形成ユニット内で、トナー固着等の不具合が発生してしまう。このため、液漏れ、或いはポンプ故障の発生を検知して、ユーザーに冷却機能が損なわれていることを通知したり、以降の画像形成動作を停止したりするといった対応が必要となる。
液漏れの検知に関しては、例えば循環経路内に冷却液の残量センサを設けて、冷却液の残量を検出して液漏れを検知する方法が考えられる。通常、液冷方式の冷却装置では、各部と管路部との繋ぎ部等から冷却液が経時により少しずつ揮発してしまうため、残量センサにより検出した冷却液の残量の変化だけでは液漏れと経時による揮発との違いが判断しづらく、液漏れを検知することができなかったり、誤検知してしまったりする場合がある。
また、ポンプ自体にも既存品の場合には故障センサがないことも多いので、ポンプの故障も検知することができない場合が多い。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、液漏れが生じたりポンプが故障した際に、液漏れ、或いはポンプ故障の発生を従来に比べ正確に検知できる冷却装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被冷却部に接触するように配設される受熱部と、熱を放熱するための放熱部と、上記受熱部と上記放熱部の間で冷却液が循環する冷却液循環路と、上記冷却液を上記冷却液循環路内で搬送して循環させるポンプと、を少なくとも備えた冷却装置において、上記被冷却部における温度上昇箇所の温度を検知する温度センサを備えており、上記放熱部には、上記温度センサの検知温度に基づいて、該放熱部から放熱させる熱量を変更するように制御される冷却ファンを有し、該冷却ファンの制御と上記温度センサの検知温度とをモニタリングして液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する制御部を備え、上記ポンプは、上記温度センサの検知温度に基づいて上記冷却液循環路内で循環させる上記冷却液の搬送能力の切替えが可能であり、上記温度センサの検知温度が所定の温度を超えた場合には、上記ポンプの上記冷却液の搬送能力を上げる制御を行い、搬送能力を上げる制御の前よりも温度が低下した場合は液漏れが発生しているものと判断し、温度が低下しなかった場合はポンプ故障が発生していると判断することを特徴とするものである。
本発明は、温度センサの検知温度に基づいて冷却ファンを制御し、放熱部から放熱させる熱量を変更して、液漏れ、ポンプ故障が無ければ検知温度が所定温度以下になるようにする。
そして、液漏れ、或いはポンプ故障が有る場合には、液漏れ、ポンプ故障が無ければ検知温度を所定温度以下にするように冷却ファンを制御しても、放熱部から所望の熱量を放熱できない。その結果、温度センサの検知温度が所定の温度以下に低下しないという現象が生じる。
この現象に着目し、冷却ファンの制御と温度センサの検知温度とをモニタリングすることで、液漏れ、ポンプ故障の有無を判断できる。具体的には、液漏れ、ポンプ故障が無ければ検知温度を所定温度以下にするように冷却ファンを制御し、温度センサの検知温度が所定温度以下になれば、液漏れ、ポンプ故障が無いと判断できる。一方、検知温度が所定の温度以下に低下しなければ、液漏れ、或いはポンプ故障が有ると判断できる。
上記のように、液漏れ、或いはポンプ故障が生じている際の現象に着目して、液漏れ、ポンプ故障の有無を判断することで、ポンプ自体に故障センサがなくポンプ故障が判断できない場合や、残量センサによる液漏れの判断が困難な場合であっても、液漏れ、ポンプ故障の有無を判断して液漏れ、或いはポンプ故障を従来に比べ正確に検知できる。
本発明は、液漏れが生じたりポンプが故障した際に、液漏れ、或いはポンプ故障の発生を従来に比べ正確に検知できる冷却装置を提供することができる。
一実施形態に係る複写機の全体構成の説明図。 画像形成ユニットの構成の説明図。 (a)が複写機を正面から見た模式図、及び(b)が複写機上方から見た冷却装置の基本構成と冷却液の循環路の模式図。 冷却装置の各部の説明図。 複写機、及び冷却装置の制御部のブロック図の例。 参考構成例に係る液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部による制御のフローチャート。 実施例1に係る液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部による制御のフローチャート。 実施例2に係る液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部による制御のフローチャート。 従来の、タンデム型・直接転写方式の画像形成装置の概要説明図。 従来の、各画像形成ユニットを中間転写ベルトの上部に配置したタンデム型・中間転写方式の画像の画像形成装置の概要説明図。 従来の、各画像形成ユニットを中間転写ベルトの下部に配置した、タンデム型・中間転写方式の画像形成装置の概要説明図。
以下、本発明を、電子写真方式を採用した画像形成装置としてのカラー複写機(以下、複写機500という)に適用した一実施形態について、複数の実施例を上げて説明する。まず、各実施例に共通する複写機500の構成・動作について図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る複写機500の全体構成の説明図、図2は、画像形成ユニット38の構成の説明図である。図3は、(a)複写機500を正面から見た模式図、及び(b)が複写機500上方から見た冷却装置110の基本構成と冷却液の循環路の模式図である。図4は、冷却装置110の各部の説明図、図5は、複写機500、及び冷却装置110の制御部のブロック図の例である。
まず、この複写機500の基本的な構成から説明する。この複写機は、図1に示すように、複写機本体であり画像を作像する作像部100と、この作像部100を載置する給紙テーブル200と、作像部100上に取り付けられたスキャナ300と、このスキャナ300上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400とから主として構成されている。
スキャナ300では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第一走行体303と、複数の反射ミラーを搭載した第二走行体304とが往復移動するのに伴って、コンタクトガラス301上に載置された図示しない原稿の読取り走査が行われる。第二走行体304から送り出される走査光は、結像レンズ305によってその後方に設置されている読取りセンサ306の結像面に集光せしめられた後、読取りセンサ306によって画像信号として読込まれる。
作像部100には、潜像担持体としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナーに対応した感光体ドラム40Y、40M、40C、40Bkが設けられている。各感光体ドラム40の周囲には現像装置70、帯電装置85、感光体クリーニング装置86等の電子写真プロセスを実行する各手段が配置され、これによって画像形成ユニット38(Y,M,C,Bk)が形成されている。また、各画像形成ユニット38は、複写機本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。各画像形成ユニット38は4つ並列に設けられており、タンデム型画像形成部20を形成している。ここで、各画像形成ユニット38の構成は使用するトナーの色が異なるのみで、その構成・動作は、同一であるので以下の説明では、符号Y、M、C、Bkは適宜、省略して説明する。
各画像形成ユニット38の現像装置70においては、それぞれ上記4色のトナーを含んだ現像剤が用いられる。現像装置70は、現像剤担持体である現像ローラ71が現像剤を担持、搬送して、感光体ドラム40との対向位置において、感光体ドラム40上の潜像を現像する。
また、各画像形成ユニット38は、図2に示すように、装置本体に収縮するレール143a、143b(例えばアキュライド等)が設けられている。これらレール143a、143bと、ドラム軸40dKとに画像形成ユニット38を装着して、画像形成ユニット38を装置本体へ押入れることで、画像形成ユニット38が装置本体に装着される。そして、各画像形成ユニット38の現像装置70には、後述する冷却装置110の各受熱部112を現像装置70に対して接離させるための接離機構140が設けられている。すなわち、冷却装置110により冷却される被冷却部である現像装置70に対して、冷却装置110の各受熱部112を接離させるための接離機構140が設けられている。この接離機構140は、受熱部112を保持する保持手段たる保持部材141と、保持部材141を現像装置70に対して接離可能に支持する支持手段たる支持部材142とを有している。
受熱部112は、保持部材141に備えられた押圧手段である弾性部材(不図示)により現像装置70の側壁面に押圧される。支持部材142は、図中左側のレール143aが取り付けられている固定部材145に固定されている。固定部材145は、後述する露光装置31が配置された書き込みエリアとタンデム型画像形成部20とを仕切る仕切り板150に固定されている。そして、保持部材141は、受熱部112の圧接面と反対側の面、上面および下面の3面と対向しており、受熱部112を覆っている。このように、保持部材141で受熱部112を覆うことで、後述する定着装置60等からの赤外光を遮蔽することができ、受熱部112が現像装置70以外から熱的影響を受けるのを抑制することができる。これにより、受熱部112が現像装置70以外からの熱的影響を受けて加熱されるのが抑制され、現像装置70を効率よく冷却することができる。
タンデム型画像形成部20の上部には、画像情報に基づいて感光体ドラム40をレーザ光又はLED光により露光して潜像を形成する露光装置31が設けられている。
また、タンデム型画像形成部20の感光体ドラム40と対向する下方位置には、無端状のベルト部材からなる中間転写ベルト15が配置されている。中間転写ベルト15は支持ローラ34、支持ローラ35及び二次転写バックアップローラ36によって支持されている。中間転写ベルト15を介して感光体ドラム40と相対する隣接位置には、各感光体ドラム40上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写装置62が配置されている。
中間転写ベルト15の下方には、中間転写ベルト15表面に重ね合わせて形成されたトナー像を、給紙テーブル200の給紙カセット44から搬送されてくるシートPに一括転写する二次転写装置19が配置されている。二次転写装置19は、二次転写ローラ23と、この二次転写ローラ23を中間転写ベルト15に接離可能に支持する接離機構(不図示)とを備えている。二次転写装置19は中間転写ベルト15を介して二次転写バックアップローラ36に二次転写ローラ23を押し当て、中間転写ベルト15上のトナー像をシートPに転写する。
中間転写ベルト15の表面に残留するトナーを取り除くために中間転写ベルトクリーニングユニット90が設けられている。中間転写ベルトクリーニングユニット90は、例えばファーブラシやウレタンゴムで形成されたクリーニングブレードを中間転写ベルト15に当接させて、中間転写ベルト15に付着している二次転写残トナーを掻き取る。
二次転写装置19に隣接するように定着装置60が設けられており、定着装置60はシートP上の画像を定着する。定着装置60は、内部に熱源としてのヒータが組み込まれた加熱ローラ66と、この加熱ローラ66に押し当てられる加圧ローラ67とから主として構成されている。
二次転写装置19及び定着装置60の下方には、シートPを反転する反転装置28が配置されている。反転装置28は、シートPの両面に画像を記録すべくシートPを反転させる。
次に、上記構成の画像形成装置の動作について説明する。図1の原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットするか、または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス301上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。この状態で、操作パネル上のスタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス301上へと移動した後、また、コンタクトガラス301上に原稿をセットしたときは直ちにスキャナ300が駆動し、第一走行体303および第二走行体304を走行させる。そして、第一走行体303で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光を受け、これを第二走行体304に向けて反射し、第二走行体304のミラーで反射光を更に反射して結像レンズ305を通して読取りセンサ306に入射させ、読取りセンサ306で原稿内容を読取る。
また、操作パネル上のスタートスイッチを押すことによって、駆動モータ(不図示)を駆動させて支持ローラ34、支持ローラ35、二次転写バックアップローラ36の1つを回転駆動し、他の2つの支持ローラを従動回転させ、これによって中間転写ベルト15を回動させる。同時に、各画像形成ユニット38において、帯電装置85によって感光体ドラム40を一様に帯電し、次いでスキャナ300の読取り内容に応じて露光装置31からレーザやLED等による書込み光を照射して帯電した各感光体ドラム40上に静電潜像を形成する。静電潜像が形成された感光体ドラム40に現像装置70からトナーを供給し、静電潜像を可視像化し、各感光体ドラム40上にそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の単色画像を形成する。単色画像を順次一次転写装置62によって中間転写ベルト15上に重なるように一次転写し、中間転写ベルト15上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の感光体ドラム40の表面は、感光体クリーニング装置86によって残留トナーを除去し、除電装置(不図示)で除電して再度の画像形成に備える。
操作パネル上のスタートスイッチを押すことにより、また給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つが選択されて回転し、ペーパーバンク43に多段に設けられた給紙カセット44の1つからシートPを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に挿入し、搬送ローラ対47で搬送して作像部100内の給紙路48に導き、レジストローラ対49に突き当てて停止させる。次に、中間転写ベルト15上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ対49を回転し、中間転写ベルト15と二次転写装置19との間にシートPを送り込み、二次転写装置19で転写してシートP上にカラー画像を転写する。
二次転写ローラ23を通過した未定着トナー像を担持したシートPを、定着装置60へ搬送し、定着装置60で熱と圧力とを加えて転写画像を定着する。画像定着後のシートPは、切換爪55で切り換えて排出ローラ対56によって排出し、排紙トレイ57上にスタックするか、又は切換爪55で切り換えて反転装置28に導入し、ここでシートPを反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録し、その後、排出ローラ対56で排紙トレイ57上に排出する。このとき、画像転写後の中間転写ベルト15上に残留する残留トナーを中間転写ベルトクリーニングユニット90で除去し、タンデム型画像形成部20による再度の画像形成に備える。
このような画像形成動作が長時間続くと回転体である感光体ドラム40や現像ローラ71自身の発熱、定着装置60からの熱の授受などにより画像形成ユニット38の温度が上昇してくる。その際、画像形成ユニット38の現像装置70内の温度も上昇し、現像装置70内のトナーが融解して固着するトナー固着が発生して異常画像が生じたり、このトナー固着に起因して装置が停止または破損する可能性も高まる。
そのため、現像装置70内の温度はトナーが融解する温度以下にする必要があり、本実施形態では、現像装置70の側面に内部を冷却液が流れる受熱部(冷却ジャケット)を接触させ現像装置70内の温度上昇を低減する冷却システムである冷却装置110を画像形成装置に搭載している。
冷却装置110は、図3(a)、(b)に示すように、受熱部112と、パイプ114と、ラジエータ115a及び冷却ファン115bで構成される放熱部115と、ポンプ111と、タンク113とを備えている。4つの受熱部(冷却ジャケット)112Y、112M、112C、112Bkは、それぞれ温度上昇箇所である現像装置70Y、70M、70C、70Bkの側壁面に密着して設けられ、各受熱部112内を循環している冷却液が各現像装置70の熱を奪う。すなわち、4つの受熱部112Y、112M、112C、112Bkは、それぞれ温度上昇箇所である現像装置70Y、70M、70C、70Bkの側壁面に接触するように配置され、各受熱部112内を循環している冷却液が各現像装置70の熱を奪う。
また、パイプ114は、受熱部112Y、112M、112C、112Bk、タンク113、ポンプ111、ラジエータ115aを環状に連結して、冷却装置110の冷却液循環路120を形成しており、冷却液は図3(b)中に示した矢印の方向に循環する。すなわち、パイプ114は、4つの受熱部112Y、112M、112C、112Bkと、ラジエータ115a及び冷却ファン115bで構成される放熱部115の間で冷却液が循環が循環する冷却液循環路120を形成している。
ここで、冷却装置110のみの構成を図4に示す。図4に示すように、冷却装置110は、パイプ114で各受熱部112、タンク113、ポンプ111、各ラジエータ115aが繋がれているため装置本体に固定され、各画像形成ユニット38が動作位置に装着されるのを待機している。また、図4に示すように、放熱部115では、外気を冷却ファン115bによって取り入れ、ラジエータ115aのフィンに風を当てて冷却する。ここで、冷却ファン115bとラジエータ115aとの位置関係は、ラジエータ115aが吸気口、排気口のどちらでも構わない。
ポンプ111は、冷却液循環路120内にある冷却液を循環させ、受熱部112において冷却液に伝えられた熱を運ぶ役割を持っている。つまり、冷却液循環路120内の冷却液を放熱部115と各受熱部112との間で循環させるための搬送手段である。また、タンク113は、冷却液保管用のタンクであるとともに、冷却液循環路120内への冷却液の注入などにも用いる。
また、本実施形態の複写機500は、図5のブロック図に示すようにスキャナ300、原稿自動搬送装置400、作像部100、操作部560、表示部570、及び冷却装置110等を制御する制御部である本体制御部580を備えており、各部の動作を制御する。
ここで、本実施形態の冷却装置110では、図示のように冷却ファン115b、ポンプ111、及び温度センサ118Bkの制御を行う制御部である冷却制御部180を備えている。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、冷却ファン115bやポンプ111にそれぞれ制御部を設けてもよいし、本体制御部580に冷却制御部180を備え、兼用する構成としてもよい。
次に、本発明の特徴である、冷却装置110に備える液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部180の制御、及び液漏れ、或いはポンプ故障を検知した際の制御(対応)について、参考構成例及び複数の実施例を挙げて説明する。
参考構成例
まず、冷却装置110の参考構成例について図を用いて説明する。また、上述した冷却装置110の構成・動作については、適宜省略して説明する。図6は、参考構成例に係る液漏れ、ポンプ111の故障の有無を判断する際の冷却制御部180による制御のフローチャートである。
参考構成例の冷却装置110では、最も稼動率が高く温度上昇箇所の温度が高くなると考えられる、現像装置70Bkの温度上昇箇所である側面に密着させる受熱部112Bkに、図4に示すように温度センサ118Bkを設けている。この温度センサ118Bkは、受熱部112Bk内を流れる冷却液の温度の影響を受けず、現像装置70Bkの温度上昇箇所である側面の温度を検知できるように、受熱部112Bk内のパイプを避けた位置に断熱材(不図示)等で保護されいる。そして、受熱部112Bkが現像装置70Bkの側面に押圧され、現像装置70Bkの温度上昇箇所の温度を検知する。また、放熱部115に設ける冷却ファンとして、温度センサ118Bkの検知温度に基づいて、放熱部115から放熱させる熱量を変更するように制御される冷却ファン115bを設けている。そして、温度センサ118Bkで検知した温度に基づいて、放熱部115の冷却ファン115bを制御させるとともに、以下に説明する液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180により、液漏れ、或いはポンプ故障の有無を判断して、液漏れ、或いはポンプ故障を検知する。
参考構成例の液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180の制御は、図6のフローチャートに示す判断フローにより構成される。図6に示すように、温度センサ118Bkで検知した温度T(以下、検知温度Tという)が冷却開始温度Taを超えると(S101でY)、冷却開始温度Taに基づいて、各放熱部115の冷却ファン115bを制御し、所定のファン回転数の動作モードで稼動開始する。また、ポンプ111の稼動も開始する(S102)。そして、検知温度Tが、目標温度Tb(Ta<Tb)を超えると(S103でY)、各放熱部115から放熱する熱量を、増やすように各冷却ファン115bのファン回転数を上げて風量を増す(アップする)動作モードに切替えて(S104)、要冷却部である各現像装置70内の温度を目標温度Tbの温度以下となるようにしている。
ここで、現像装置70の構成や用いるトナーにより、トナー固着等に起因した異常画像の発生を回避できる設計温度Tc(Ta<Tb<Tc)をあらかじめ定めている。そして、上記目標温度Tbとして、設計温度Tcに対し所定の余裕度を持たせた(低い)温度を規定している。検知温度Tが、設計温度Tcを上回ってしまうと、温度上昇により異常画像が発生する可能性が高くなるとともに、画像形成に支障をきたすため画像形成装置として正常に機能しなくなる。このため参考構成例の冷却装置110では、冷却処理(排熱処理)で、設計温度Tcから所定の余裕度をもった、目標温度Tb以下となるように設計している。そして、検知温度Tが目標温度Tbを超えた場合に、液漏れ、ポンプ故障が無ければ検知温度Tを設計温度Tc以下にする熱量を各放熱部115から放熱させるファン回転数の動作モードに切替えて各冷却ファン115bのファン回転数を上げる。このように各冷却ファン115bを制御することで、液漏れ、ポンプ故障が無ければ、各放熱部115から検知温度Tを設計温度Tc以下にする熱量が放熱され、検知温度Tは設計温度Tc以下になる。
しかしながら、冷却液循環路120内の管路部であるパイプ114やパイプ114と各部との繋ぎ部等から冷却液が漏れる液漏れや、ポンプ111の故障があると作動流体である冷却液による熱輸送ができなくなる。このため、液漏れや、ポンプ111の故障があると、目標温度Tbを超えて(S103でY)、液漏れ、ポンプ故障が無ければ検知温度Tを設計温度Tc以下にするように各冷却ファン115bの風量を増す制御を行っても(S104)、各放熱部115から所望の熱量を放熱できない。その結果、検知温度Tが設計温度Tc以下に低下しない現象が生じる。つまり、検知温度Tが設計温度Tcを超えてしまうという現象が生じる。そこで、この現象に着目し、各冷却ファン115bの制御と検知温度Tとをモニタリングすることで、液漏れ、或いはポンプ111の故障が発生しているか否かを冷却制御部180で判断することとした。
液漏れ、ポンプ故障が無ければ検知温度Tを設計温度Tc以下にするように各冷却ファン115bを制御して、検知温度Tが設計温度Tc以下になれば、液漏れ、ポンプ111の故障は無いと判断する(S105でN)。一方、検知温度Tが設計温度Tc以下に低下しない場合、液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断し(S105でY)、次の処理を行う。複写機500の本体制御部560と通信を行って「ポンプの故障或いは液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、冷却装置110のポンプ111を停止する(S106)。そして、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S107)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
具体的な冷却装置110の冷却制御部180による制御の例としては、次のような制御の例が挙げられる。ここで冷却開始温度Ta、設計温度Tc、及び設計温度Tcを、それぞれ25℃、35℃、及び45℃とする。また、以下の制御の例についても、上記説明と同様に図6を用いて説明する。
検知温度Tが冷却開始温度Taである25℃以下の場合(S101でN)、ポンプ111及び冷却ファン115bがいずれも停止した状態のまま、エンド(E)からスタート(S)に移行して再度、判断フローを繰り返す。一方、検知温度Tが25℃を超えた場合には(S101でY)、ポンプ111を搬送能力が0.5[L/min]の動作モードに切替えて稼動開始するとともに、冷却ファン115bもファン回転数が2,000[rpm]の動作モードで稼動開始する(S102)。
上記のようにポンプ111及び冷却ファン115bの稼動を開始した(S102)後、検知温度Tが目標温度Tbである35℃未満である場合には(S103でN)、エンド(E)からスタート(S)に移行して再度、判断フローを繰り返す。一方、検知温度Tが上昇して目標温度Tbである35℃を超えた場合には(S103でY)、液漏れ、ポンプ故障が無ければ検知温度Tを設計温度Tcである45℃以下にする熱量を各放熱部115から放熱させる冷却ファン115bのファン回転数である、ファン回転数が3,000[rpm]の動作モードに切替える(S104)。
冷却ファン115bをファン回転数が3,000[rpm]の動作モードに切替えた(S104)後、検知温度Tが設計温度Tcである45℃以下になった場合には(S105でN)、エンド(E)からスタート(S)に移行して再度、判断フローを繰り返す。一方、検知温度Tが45℃以下に低下しない場合には、液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断し(S105でY)、次の処理を行う。複写機500の本体制御部560と通信を行って上記「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、冷却装置110のポンプ111を停止する(S106)。そして、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S107)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。なお、エンド(E)からスタート(S)に移行して再度、判断フローを繰り返す際に、検知温度Tが冷却開始温度Taである25℃未満になっていた場合には、ポンプ111及び冷却ファン115bを、いずれも停止した状態に切替える。
上記のように、参考構成例の冷却装置110は、冷却ファン115bの制御と温度センサ118Bkで検知した検知温度Tとをモニタリングして液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180を備えている。このような冷却制御部180を備えることで、ポンプ自体に故障センサがなくポンプ故障が判断できない場合や、残量センサによる液漏れの判断が困難な場合であっても、液漏れ、或いはポンプ故障を判断できる。したがって、液漏れ、或いはポンプ故障を、従来に比べ正確に検知できる。そして、複写機500の本体制御部560と通信を行って上記「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、冷却装置110のポンプ111を停止し、以降の画像形成動作を停止するといった対応ができる。
よって、液漏れが生じたりポンプが故障した際に、液漏れ、或いはポンプ故障の発生を従来に比べ正確に検知できる冷却装置110を提供することができる。また、液漏れが生じたりポンプ111が故障した際にも、複写機500の適切な運用ができる冷却装置110を提供できる。そして、この冷却装置110を備えることで、液漏れが生じたりポンプ111が故障した際にも、適切な運用ができる複写機500を提供することができる。
また、冷却ファン115bの制御が、冷却ファン115bの稼動/停止とファン回転数(動作モード)の切替えとを行う制御であるため、液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180による制御を簡易な構成とすることができる。
また、上述した参考構成例では、液漏れ、或いはポンプ故障が発生していると判断した際に、冷却装置110の停止処理を行うとともに、以降の画像形成動作を停止する例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、冷却装置110の停止処理を行うとともに、以降の画像形成動作を停止した後、検知温度Tが冷却開始温度Ta、又は目標温度Tbより低くなった場合に、暫定的に画像形成動作を再開する構成としても良い。このように暫定的に画像形成動作を再開する場合には、上記「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージに加え、「暫定稼動」である旨のメッセージも複写機500の表示部570に表示させる。そして、検知温度Tが目標温度Tb、又は設計温度Tcに達した時点で再度、画像形成動作を停止する。このように構成することで、ユーザーの利便性の低下を抑制することができる。
実施例1
本実施形態の冷却装置110の第の実施例について図を用いて説明する。また、参考構成例の冷却装置と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。図7は、本実施例に係る液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部180による制御のフローチャートである。
参考構成例と本実施例に係る液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部180による制御とでは、本実施例の冷却制御部180による制御が、液漏れが発生しているのか、ポンプ故障が発生しているかを判断できること、及び判断した後の処理に係る点のみ異なる。したがって、参考構成例と同様な構成については、適宜省略して説明する。
本実施例の冷却装置110では、参考構成例と同様に、温度上昇箇所である70Bkの側面に密着して設ける受熱部112Bkに、図4に示すように温度センサ118Bkを設けている。加えて、冷却液循環路120内で循環させる冷却液を搬送するポンプとして、冷却液の搬送能力の変更が可能なポンプ111を備えている。そして、温度センサ118Bkで検知した温度に基づいて、放熱部115の冷却ファン115bを制御するとともに、以下に説明する液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180により、液漏れやポンプ故障の有無を判断して、液漏れやポンプ故障を検知する。
本実施例の液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180の制御は、図7のフローチャートに示す判断フローにより構成される。
また、図7のフローチャートの(S201)から(S205)までの液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断するまでのフローは、参考構成例の図6の(S101)から(S105)までと同様である。したがって、以下の説明では液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断した(S205でY)以降の処理について説明する。
本実施例の冷却装置110は、液漏れや、ポンプ111の故障があると、参考構成例と同様に、目標温度Tbを超えて(S203)、各冷却ファン115bの風量を上げても(S204)、検知温度Tが設計温度Tc以下に低下しない。つまり、検知温度Tが設計温度Tcを超えてしまう。
そこで、本実施例では、検知温度Tが上昇して設計温度Tcを超えた場合(S205でY)、液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断することに加え、液漏れか、ポンプ111の故障か判断するため、次のような処理を行う。設計温度Tcを超えた場合(S205でY)、ポンプ111による冷却液の搬送能力を上げる(アップする)動作モードに切替える(S206)。
このようにポンプ111の搬送能力を上げることで、液漏れが発生しているものの冷却液循環路120内に一定量の冷却液が残っている場合には、発熱箇所を冷却して検知温度を低くすることができる。一方、ポンプ111が故障している場合には、発熱箇所を冷却して検知温度Tを低下させることはできない。本実施例の冷却装置110では、この現象に着目してポンプ111を輸送量を上げる動作モードに切替えた以降の検知温度Tにより、液漏れか、ポンプ111の故障かを判断することとした。
ポンプ111を搬送能力を上げる動作モードに切替えた(S206)後、検知温度Tが設計温度Tcより低い温度に低下した(T<Tc)場合には、液漏れが発生しているものと判断する(S207でY)。そして、「液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部に表示するとともに、ポンプ111を停止する(S208)。このようにポンプ111を停止した後、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S210)。また、複写機500の制御部(不図示)では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
一方、検知温度Tが設計温度Tc以上の(設計温度Tcより低い温度に低下しない)場合には、ポンプ111の故障と判断する(S207でN)。そして、複写機500の本体制御部560と通信を行って「ポンプの故障が生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させる(S209)。そして、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S210)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
具体的な冷却装置110の冷却制御部180による制御の例としては、次のような制御の例が挙げられる。ここで冷却開始温度Ta、設計温度Tc、及び設計温度Tcを参考構成例と同様に、それぞれ25℃、35℃、及び45℃とする。
また、上記したように図7のフローチャートの(S201)から(S205)までの液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断するまでのフローは、参考構成例の図6の(S101)から(S105)までと同様である。したがって、以下の説明では液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断した(S205でY)以降の処理について、上記説明と同様に図7を用いて説明する。
冷却ファン115bを回転数が3,000[rpm]の動作モードに切替えた(S204)後も、検知温度Tが上昇して設計温度Tcである45℃を超えた場合、液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断する(S205でY)。そして、ポンプ111による冷却液の輸送量をアップさせるため、0.5[L/min]の動作モードから、0.7[L/min]の動作モードに切替える(S206)。
ポンプ111を0.7[L/min]の動作モードに切替えた後(S206)、検知温度Tが設計温度Tcである45℃より低い温度に低下した場合には、液漏れが発生しているものと判断する(S207でY)。そして、複写機500の本体制御部560と通信を行って「液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、ポンプ111を停止する(S208)。ポンプ111を停止した後、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S210)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
一方、ポンプ111を0.7[L/min]の動作モードに切替えた後(S206)、検知温度Tが低下せず45℃以上である場合には、ポンプ111の故障が発生しているものと判断して(S207でN)、次の処理を行う。複写機500の本体制御部560と通信を行って「ポンプの故障が生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させる(S209)。そして、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S210)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
上記のように、本実施例の冷却装置110は、参考構成例と同様に冷却ファン115bを制御し、温度センサ118Bkで検知した検知温度Tをモニタリングして液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180を備えている。加えて、温度センサ118Bkの検知温度Tに基づいて冷却液の搬送能力(動作モード)の変更が可能なポンプ111を備え、搬送能力を増すことで液漏れが発生しているか、ポンプ111が故障しているかを判断できる。すなわち、冷却ファン115bの制御(ファン回転数を上げること)により、放熱部115から放熱する熱量を変化させることによる温度センサ118Bkの検知温度の変化に、ポンプ111の搬送能力を上げることによる温度センサ118Bkの検知温度の変化も関連させて、液漏れが発生しているのか、ポンプ故障が発生しているかも判断できる。したがって、ポンプ自体に故障センサがなくポンプ故障が判断できない場合や、残量センサによる液漏れの判断が困難な場合であっても、液漏れが発生しているかポンプ故障が発生しているかも判断できる。そして、複写機500の本体制御部560と通信を行って判断した液漏れ、又はポンプ故障の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、冷却装置110の稼動を停止し、以降の画像形成動作を停止するといった対応ができる。
よって、液漏れが生じたりポンプ111が故障した際に、液漏れやポンプ故障の発生を従来に比べ正確に検知できる冷却装置110を提供することができる。また、液漏れが生じたりポンプ111が故障した際にも、複写機500の適切な運用ができる冷却装置110を提供できる。そして、この冷却装置110を備えることで、液漏れが生じたりポンプ111が故障した際にも、適切な運用ができる複写機500を提供することができる。
また、上述した本実施例では、液漏れ、又はポンプ故障が発生していると判断した後に、冷却装置110の停止処理を行うとともに、以降の画像形成動作を停止する例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。ポンプ111が故障した場合には冷却装置110を稼動させても冷却効果は得られないが、液漏れであれば、多少冷却液が漏れても冷却装置110を稼動させて冷却効果を得ることができる。そして、本実施例の冷却装置110は、上記のように液漏れか、ポンプ故障のいずれが発生しているかを判断できるとともに、設計温度Tcを超えたときにポンプ111の搬送能力を上げる動作モード(S206)を備えている。
そこで、例えば液漏れであると判断した(S207でY)以降、ファン停止(S208)を行わず、検知温度Tが設計温度Tc未満である間、暫定的に画像形成動作を継続する構成としても良い。このように暫定的に画像形成動作を継続する場合には、「液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージに加え、「暫定稼動」である旨のメッセージも複写機500の表示部570に表示させる。そして、冷却ファン115bの回転数をアップさせた動作モード、ポンプ111による冷却液の搬送能力を上げた動作モードの状態で、検知温度Tが設計温度Tc未満である間、画像形成動作を継続する。このように画像形成動作を継続することで、複写機500本体の稼働率を少しでも高めて、ユーザーの利便性の低下を抑制することができる。
また、参考構成例と同様に、例えば、冷却装置110の停止処理を行うとともに、以降の画像形成動作を停止した後、検知温度Tが冷却開始温度Ta、又は目標温度Tbより低くなった場合に、暫定的に画像形成動作を再開する構成としても良い。
実施例2
本実施形態の冷却装置110の第の実施例について図を用いて説明する。また、実施例1の冷却装置と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。図8は、本実施例に係る液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部180による制御のフローチャートである。
実施例1と本実施例に係る液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する際の冷却制御部180による制御とでは、本実施例の手段でポンプ故障が発生していると判断した後の処理に係る点のみ異なる。したがって、実施例1と同様な構成については、適宜省略して説明する。
本実施例の冷却装置110では、実施例1と同様に、温度上昇箇所である70Bkの側面に密着して設ける受熱部112Bkに、図4に示すように温度センサ118Bkを設けている。また、冷却液循環路120内で循環させる冷却液を搬送するポンプとして、冷却液の搬送能力の変更が可能なポンプ111を備えている。そして、温度センサ118Bkで検知した温度に基づいて、放熱部115の冷却ファン115bを制御するとともに、以下に説明する液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180により、液漏れやポンプ故障の有無を判断して、液漏れやポンプ故障を検知する。
本実施例の液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180の制御は、図8のフローチャートに示す判断フローにより構成される。
また、図8のフローチャートの(S301)から(S307)までの液漏れ、又はポンプ111の故障のいずれが発生しているか判断するまでのフローは、実施例1の図7の(S201)から(S207)までと同様である。したがって、以下の説明では液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断した(S305でY)以降の処理について説明する。
本実施例の冷却装置110では、実施例1と同様に、各冷却ファン115bの風量を上げても(S304)、検知温度Tが上昇して設計温度Tcを超えた場合(S305でY)、ポンプ111を搬送能力を上げる動作モードに切替え(S306)、液漏れか、ポンプ111の故障か判断することができる(S307)。
ポンプ111を搬送能力を上げる動作モードに切替えて(S306)、検知温度Tが設計温度Tcより低い温度に低下した場合には、液漏れが発生していると判断する(S307でY)。そして、実施例1と同様に、複写機500の本体制御部560と通信を行って「液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、ポンプ111を停止する(S308)。このようにポンプ111を停止した後、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S311)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
本実施例の冷却装置110では、実施例1と同様に、各冷却ファン115bの風量を上げても(S304)、検知温度Tが上昇して設計温度Tcを超えた場合(S305でY)、ポンプ111を搬送能力を上げる動作モードに切替え(S306)、液漏れか、ポンプ111の故障か判断することができる(S307)。
ポンプ111を搬送能力を上げる動作モードに切替えて(S306)、検知温度Tが設計温度Tcより低い温度に低下した場合には、液漏れが発生していると判断する(S307でY)。そして、実施例1と同様に、複写機500の本体制御部560と通信を行って「液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、ポンプ111を停止する(S308)。このようにポンプ111を停止した後、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S311)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
ここで、検知温度Tが設計温度Tcを超えて、さらに温度上昇すると、トナー固着等に起因した異常画像の発生に留まらず、例えば現像装置70の樹脂部品が変形して、ポンプ111以外の部品交換が必要となるといった不具合まで発生してしまう。そこで、本実施例の冷却装置110では、ポンプ111以外の部品交換が生じる不具合等を回避できる温度に、所定の余裕度を持たせた設計上限温度Tdを定めている。
検知温度Tが設計上限温度Td以下である場合には、暫定的に画像形成動作を継続する(S310でN)。このように暫定的に画像形成動作を継続する場合には、「ポンプの故障が生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージに加え、「暫定稼動」である旨のメッセージも複写機500の表示部570に表示させる。
一方、検知温度Tが設計上限温度Tdを超えた場合には(S310でY)、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S311)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
具体的な冷却装置110の冷却制御部180による制御の例としては、次のような制御の例が挙げられる。ここで冷却開始温度Ta、設計温度Tc、及び設計温度Tcを実施例1と同様に、それぞれ25℃、35℃、及び45℃とする。そして、設計上限温度Tdを48℃とする。
また、上記したように図8のフローチャートの(S301)から(S307)液漏れ、又はポンプ111の故障のいずれが発生しているか判断するまでのフローは、実施例1の図7の(S201)から(S207)までと同様である。したがって、以下の説明では液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断した(S305でY)以降の処理について、上記説明と同様に図8を用いて説明する。
冷却ファン115bを回転数が3,000[rpm]の動作モードに切替えた後(S304)も、検知温度Tが上昇して設計温度Tcである45℃を超えた場合、液漏れ、或いはポンプ111が故障しているものと判断する(S305でY)。そして、ポンプ111による冷却液の輸送量をアップさせるため、0.5[L/min]の動作モードから、0.7[L/min]の動作モードに切替える(S306)。
ポンプ111を0.7[L/min]の動作モードに切替えた後(S306)、温度センサ118Bkの温度が設計温度Tcである45℃より低い温度に低下した場合には、液漏れが発生しているものと判断する(S307でY)。そして、複写機500の本体制御部560と通信を行って「液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、ポンプ111を停止する(S308)。ポンプ111を停止した後、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S311)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
一方、ポンプ111を0.7[L/min]の動作モードに切替えた後(S306)、検知温度Tが低下せず45℃以上である場合には、ポンプ111の故障が発生しているものと判断して(S307でN)、次の処理を行う。複写機500の本体制御部560と通信を行って「ポンプの故障が生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させた(S309)後、検知温度Tが設計上限温度Tdである48℃を超えるか否かの判断を行う(S310)。
検知温度Tが設計上限温度Tdである48℃以下の場合には、暫定的に画像形成動作を継続する(S310でN)。そして、複写機500の本体制御部560と通信を行って「ポンプの故障が生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージに加え、「暫定稼動」である旨のメッセージも複写機500の表示部570に表示させる。
一方、検知温度Tが48℃を超えた場合には(S310でY)、各放熱部115の冷却ファン115bも停止する(S311)。また、複写機500の本体制御部560では、上記のように冷却装置110の停止処理が行われると、以降の画像形成動作を停止する。
上記のように液漏れ、或いはポンプ故障が生じている際の現象、特にポンプ故障が生じている際の現象に着目して、液漏れか、ポンプ故障のいずれが発生しているかを、実施例1と同様に判断することができる。したがって、ポンプ自体に故障センサがなくポンプ故障が判断できない場合や、残量センサによる液漏れの判断が困難な場合であっても、液漏れかポンプ故障のいずれが発生しているかを判断できる。したがって、液漏れ、或いはポンプ故障を、従来に比べ正確に検知できる。そして、判断した液漏れ、又はポンプ故障の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、次のような対応を行うことができる。
液漏れが発生していると判断した場合には、複写機500の本体制御部560と通信を行って液漏れの「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージとを複写機500の表示部570に表示させるとともに、冷却装置110の稼動を停止して以降の画像形成動作も停止させる。一方、ポンプ111が故障していると判断した場合には、設計上限温度Tdを超えるまで冷却ファン115bも停止せず、暫定的な画像形成動作の継続する。このように暫定的な画像形成動作の継続することで、複写機500本体の稼働率を少しでも高めて、ユーザーの利便性の低下を最小限に留めることができる。
よって、液漏れが生じたりポンプが故障した際に、液漏れやポンプ故障の発生を従来に比べ正確に検知できる冷却装置110を提供することができる。加えて、液漏れが生じたりポンプが故障した際に、複写機500の適切な運用ができる冷却装置110を提供できる。そして、この冷却装置110を備えることで、液漏れが生じたりポンプが故障した際にも、適切な運用ができる複写機500を提供することができる。
また、上述した本実施例では、液漏れが発生していると判断した後に、冷却装置110の停止処理を行うとともに、以降の画像形成動作を停止する例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。実施例1と同様に、例えば液漏れであると判断した(S307でY)以降、ファン停止(S308)を行わず、検知温度Tが設計温度Tc未満である間、暫定的に画像形成動作を継続する構成としても良い。このように暫定的に画像形成動作を再開する場合には、複写機500の本体制御部560と通信を行って「液漏れが生じている可能性がある」旨の「エラーコード」と、サービスセンターコール(SC)を促すメッセージに加え、「暫定稼動」である旨のメッセージも複写機500の表示部570に表示させる。そして、冷却ファン115bのファン回転数を上げ風量を増した動作モード、ポンプ111による冷却液の搬送能力を上げた動作モードの状態で、検知温度Tが設計温度Tc未満である間、画像形成動作を継続する。このように画像形成動作を継続することで、複写機500本体の稼働率を少しでも高めて、ユーザーの利便性の低下を抑制することができる。
また、実施例1と同様に、例えば、冷却装置110の停止処理を行うとともに、以降の画像形成動作を停止した後、検知温度Tが冷却開始温度Ta、又は目標温度Tbより低くなった場合に、暫定的に画像形成動作を再開する構成としても良い。
また、上述した本実施形態の各実施例では、最も稼動率が高く温度上昇箇所の温度が高くなると考えられる、現像装置70Bkの温度上昇箇所である側面に密着させる受熱部112Bkに、温度センサ118Bkを設けた。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、各受熱部112にそれぞれセンサ118を設け、最も高い検知温度Tに基づいて冷却装置110を制御する構成としても良い。
また、検知温度Tが冷却開始温度Ta以下の場合に、ポンプ111及び冷却ファン115bを停止させた動作モード、又は停止させた動作モードに切替える例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、検知温度Tが冷却開始温度Ta以下の場合でも、ポンプ111を稼動させて所定の冷却液の搬送能力を得る構成としても良い。
また、検知温度Tが冷却開始温度Taを超えてポンプ111及び冷却ファン115bを稼動させる動作モードに切替えた後、目標温度Tbに達するまでの冷却ファン115bの風量(回転数)が一定である例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、検知温度Tに基づいた複数の段階で、冷却ファン115bの風量を増す構成としても良い。
また、検知温度Tに基づいた冷却ファン115bの制御が、冷却ファン115bの停止/稼動、及びファン回転数(動作モード)を切替えて制御する構成の例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、ファン回転数を切替るのではなく、複数の放熱部115に設けた冷却ファン115bの内、停止/稼動させる冷却ファン115bの個数を切替えて、各放熱部115から放熱する単位時間当たりの熱量の総量を切替えて制御する構成としてもよい。また、所定の時間間隔における冷却ファン115bの稼動時間を切替えることで、放熱部115から放熱する単位時間当たりの熱量を切替えて制御する構成としてもよい。
つまり、単数又は複数の放熱部115から放熱する単位時間当たりの熱量の総量を切替えて制御可能な構成であれば、制御する対象はファン回転数、冷却ファン115bの稼動/停止、稼動時間等や、これらを組み合わせのいずれでも良い。本実施形態の冷却装置110を用いる画像形成装置の用途、形式、サイズ、消費電力、製造コスト、及び制御ステップ数等の設計条件により、適宜、選択して構成することができる。
また、本実施形態では、現像装置70内の温度上昇を低減する冷却装置110について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。受熱部112を、現像装置70以外の装置の温度上昇箇所、例えば、スキャナ300や定着装置60、搬送ガイド68等の温度上昇箇所に接触させてもよい。さらに、受熱部112は、被冷却部に接触させる構成に限られず、被冷却部と一体的に構成してもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
現像装置70などの被冷却部に接触するように配設される受熱部112などの受熱部と、熱を放熱するための放熱部115などの放熱部と、上記受熱部と上記放熱部の間で冷却液が循環するパイプ114などから構成される冷却液循環路と、上記冷却液を上記冷却液循環路内で搬送して循環させるポンプ111などのポンプと、を少なくとも備えた冷却装置110などの冷却装置において、上記被冷却部における現像装置70の側面などの温度上昇箇所の温度を検知する温度センサ118Bkなどの温度センサを備えており、上記放熱部には、上記温度センサの検知温度に基づいて、該放熱部から放熱させる熱量を変更するように制御される冷却ファン115bなどの冷却ファンを有し、該冷却ファンの制御と上記温度センサの検知温度とをモニタリングして液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180などの制御部を備えることを特徴とするものである。
これによれば、参考構成例で説明したように、液漏れが生じたりポンプ111などのポンプが故障した際に、液漏れ、或いはポンプ故障の発生を従来に比べ正確に検知できる冷却装置110などの冷却装置を提供することができる。
(態様B)
(態様A)において、冷却ファン115bなどの上記冷却ファンの制御が、該冷却ファンの稼動/停止とファン回転数の切替えとを行う制御であることを特徴とするものである。
これによれば、参考構成例で説明したように、切替える冷却ファン115bなどの冷却ファンの制御が、該冷却ファンの稼動/停止とファン回転数の切替えとを行う制御であるため、液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する冷却制御部180などの制御部による制御を簡易な構成とすることができる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、ポンプ111などの上記ホンプは、温度センサ118Bkなどの上記温度センサの検知温度に基づいて上記冷却液循環路内で循環させる上記冷却液の搬送能力の切替えが可能なことを特徴とするものである。
これによれば、実施例で説明したように、冷却ファン115bなどの冷却ファンの制御により、放熱部115などの放熱部から放熱する熱量を変化させることによる温度センサ118Bkなどの温度センサの検知温度の変化に、ポンプ111などのポンプの搬送能力を上げることによる温度センサの検知温度の変化も関連させて、液漏れが発生しているのか、ポンプ故障が発生しているかを判断できる。したがって、液漏れが生じたりポンプが故障した際に、液漏れやポンプ故障の発生を従来に比べ正確に検知できる冷却装置110などの冷却装置を提供することができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかの冷却装置110などの冷却装置を備えたことを特徴とする複写機500などの画像形成装置である。
これによれば、上記実施形態で説明したように、液漏れが生じたりポンプ111などのポンプが故障した際にも、温度センサ118Bkなどの温度センサの検知温度に基づいて適切な運用ができる複写機500などの画像形成装置を提供することができる。
(態様E)
(態様D)において、冷却ファン115bなどの上記冷却ファンの制御、又は該冷却ファンの制御とポンプ111などの上記ホンプの搬送能力と、温度センサ118Bkなどの上記温度センサの検知温度をとモニタリングし、該温度センサの検知温度に基づいて複写機500などの当該画像形成装置本体の動作を制御することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施形態で説明で説明したように、液漏れが生じたりポンプ111などのポンプが故障した際にも、温度センサ118Bkなどの温度センサの検知温度に基づいて適切な運用ができる複写機500などの画像形成装置を提供することができる。
15 中間転写ベルト
19 二次転写装置
20 タンデム型画像形成部
23 二次転写ローラ
28 反転装置
30 原稿台
31 露光装置
34、35 支持ローラ
36 二次転写バックアップローラ
38 画像形成ユニット
40 各感光体ドラム
40d ドラム軸
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46、48 給紙路
47 搬送ローラ対
49 レジストローラ対
55 切換爪
56 排出ローラ対
57 排紙トレイ
60 定着装置
62 一次転写装置
66 加熱ローラ
67 加圧ローラ
70 現像装置
71 現像ローラ
85 帯電装置
86 感光体クリーニング装置
90 中間転写ベルトクリーニングユニット
100 作像部
110 冷却装置
111 ポンプ
112 受熱部
113 タンク
114 パイプ
115 放熱部
115a ラジエータ
115b 冷却ファン
118Bk 温度センサ
120 冷却液循環路
140 接離機構
141 保持部材
142 支持部材
143a レール
145 固定部材
150 仕切り板
180 冷却制御部
200 給紙テーブル
210 画像形成ユニット(従来例)
211 感光体(従来例)
250 シート搬送ベルト(従来例)
260 中間転写ベルト(従来例)
270 二次転写装置(従来例)
280 定着装置(従来例)
300 スキャナ
301 コンタクトガラス
303 第一走行体
304 第二走行体
305 結像レンズ
306 センサ
400 原稿自動搬送装置
500 複写機
560 本体操作部
570 表示部
580 制御部
P シート
特開2005−266249号公報 特開2009−300852号公報

Claims (4)

  1. 被冷却部に接触するように配設される受熱部と、熱を放熱するための放熱部と、上記受熱部と上記放熱部の間で冷却液が循環する冷却液循環路と、上記冷却液を上記冷却液循環路内で搬送して循環させるポンプと、を少なくとも備えた冷却装置において、
    上記被冷却部における温度上昇箇所の温度を検知する温度センサを備えており、
    上記放熱部には、上記温度センサの検知温度に基づいて、該放熱部から放熱させる熱量を変更するように制御される冷却ファンを有し、
    該冷却ファンの制御と上記温度センサの検知温度とをモニタリングして液漏れ、ポンプ故障の有無を判断する制御部を備え
    上記ポンプは、上記温度センサの検知温度に基づいて上記冷却液循環路内で循環させる上記冷却液の搬送能力の切替えが可能であり、
    上記温度センサの検知温度が所定の温度を超えた場合には、上記ポンプの上記冷却液の搬送能力を上げる制御を行い、搬送能力を上げる制御の前よりも温度が低下した場合は液漏れが発生しているものと判断し、温度が低下しなかった場合はポンプ故障が発生していると判断することを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    上記冷却ファンの制御が、該冷却ファンの稼動/停止とファン回転数の切替えとを行う制御であることを特徴とする冷却装置
  3. 求項1または2の冷却装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項に記載の画像形成装置において、
    上記冷却ファンの制御、又は該冷却ファンの制御と上記ホンプの搬送能力と、上記温度センサの検知温度とをモニタリングし、該温度センサの検知温度に基づいて当該画像形成装置本体の動作を制御することを特徴とする画像形成装置。
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