JP2009093085A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】断線による誤検知を防止し、できるだけ早い時間にて断線検知し、これを解消して画像形成動作を行うことができる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ31の温度制御を行うセンサが非接触センサ39b、39cであり、この非接触センサは、対象物を測定するセンサと周囲温度を測定するサーミスタの二つを少なくとも設けており、検知温度はこの二つのセンサ出力値より決定され、その温度に基づいて定着ローラ31の温度コントロールし、定着装置30が設置された環境温度を測るセンサ39aを少なくとも一つ設けていて、周囲温度を測定するサーミスタが断線した場合に、該環境温度センサ39aが示す所定温度を閾値として、断線検知の判定方法を変えることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置、レーザープリンタ、複写機、ファクシミリ等の加熱・加圧する定着装置及びこれを備える画像形成装置に関するものである。
近年、非接触型温度検知部材は多く用いられるようになった。その一つとしてサーミスタを対象物から離し非接触にて検知を行う方法がある。しかしこのセンサの使用方法では、周囲温度の影響による温度検知誤差が大きく、このままでは使用できない。そこで対象物測定サーミスタの近傍に周囲温度を計測するサーミスタを設け、周囲温度サーミスタを補償センサとして用いることで、周囲温度の影響による温度検知誤差をなくすことが行われている。一般的に用いられるサーミスタは温度に対し抵抗変化することを利用し温度を検出するがこの抵抗出力値は指数式で表される。そのため分圧構成にて電圧に変換し本体が検知する出力値は、検知温度上限/下限にて温度に対し変化量が少ない、誤差の多いものとなる。そのため、周囲温度センサが働かない、もしくは、温度を誤検知した際には、温度検知誤差は大きくなり、実際温度より高めに検知した際には定着不良が生じ、逆に低めに検知した際には暴走の恐れがあり、いずれにしてもマシンダメージが生じる恐れがある。
そのため周囲温度センサのみの断線時にも断線検知を行う必要がある。
定着装置におけるセンサの断線検知では、例えば、特許文献1では、「加圧部材の上記定着ベルトへの対向部が上記定着ベルト側に凸の円弧状面をなす非回転部材からなる」定着装置が開示されていて、さらに、「定着装置においてはサーミスタにより検知された定着ベルト1の表面温度に基づいて、制御回路でハロゲンヒータの加熱を随時フィードバック制御することによって、定着ベルトの表面温度を、略一定の温度にそれぞれ保持するように設定されている。」ことが開示されている。
特許文献2では、「当該被加熱体より放出された赤外線を透過すると共に、移動自在に設けられることで前記被加熱体と前記検知面との間に新たな清浄面を対向可能な可動フィルタとを備える」温度検知装置が開示されている。
特許文献3では、「加熱に用いられる部材の温度を検知する非接触型温度検知部材と、上記加熱・加圧部材および上記非接触型温度検知部材を収容可能な筐体とを備え、上記加熱に用いられる部材の温度が上記記録媒体の搬送を可能にする待機状態となるまでのウォームアップ期間内で任意時間の間、上記筐体内での気流制御が可能な構成を備えている」定着装置が開示されている。
さらに、特許文献4では、「非接触温度検知手段を用いた温度検出装置であって、赤外線検知用感熱素子と第1の抵抗素子を直列接続した第1の直列回路と前記温度補償用感熱素子と第2の抵抗素子を直列接続した第2の直列回路とを並列接続した抵抗ブリッジ回路における、前記赤外線検知用感熱素子と第1の抵抗素子の共通接続点の電圧である第1の出力電圧と、および前記温度補償用感熱素子と第2の抵抗素子の共通接続点の電圧である第2の出力電圧とにより前記温度検出対象の温度を検出する第1の温度検出手段と、前記第1の出力電圧により前記赤外線検知用感熱素子およびその伝送路の故障を検知する第1の故障検知手段と、前記第2の出力電圧により前記温度補償用感熱素子およびその伝送路の故障を検知する第2の故障検知手段とを備えた」温度検出装置が開示されている。
特開平11−073046号公報 特開2003−004536号公報 特開2003−241566号公報 特開2004−028622号公報
したがって、これまでの開示技術では、随時フィードバック制御することによって、定着ベルトの表面温度を、略一定の温度に維持しつつ、断線等の不具合が生じたときは、これを表示することが開示されている。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、断線による誤検知を防止し、できるだけ早い時間にて断線検知し、これを解消して画像形成動作を行うことができる定着装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の定着装置は、定着部材とそれに圧接した加圧部材と定着部材を加熱する加熱手段を具備し、該定着部材と加圧部材との間に、定着すべきトナー像を担持した記録媒体を、該トナー像が定着部材に接する向きにして通過させ、その通過時に前記トナー像に熱と圧力を加えて該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、定着部材の温度制御を行うセンサが非接触センサであり、該非接触センサは、対象物を測定するセンサと周囲温度を測定するサーミスタの二つを少なくとも設けており、検知温度はこの二つのセンサ出力値より決定され、その温度に基づいて定着部材の温度コントロールし、定着装置が設置された環境温度を測るセンサを少なくとも一つ設けていて、周囲温度を測定するサーミスタが断線した場合に、該環境温度センサが示す所定温度を閾値として、断線検知の判定方法を変えることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、さらに、前記環境温度センサは、画像形成装置内にあり、画像形成装置の駆動時における該非接触センサの周囲温度を測定するサーミスタの温度上昇より、低い温度上昇をなす位置にとりつけられていることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、さらに、前記サーミスタの断線の判定時には、画像形成装置内にある記録媒体を排出した後に、画像形成装置の動作を停止し、断線を明示することを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、さらに、前記非接触センサは、加熱部材の軸方向における中央部及び/又は端部に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、さらに、前記定着部材が、ベルト状であることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、さらに、前記加圧部材が、非回転体であることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、さらに、前記加圧部材が、回転体であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、潜像を形成する像担持体と、像担持体表面に均一に帯電を施す帯電装置と、帯電した像担持体表面に画像データに基づいて露光し潜像を書き込む露光装置と、像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し可視像化する現像装置と、像担持体表面に第1のブレードを当接して残留物を除去し、その除去物を装置外に排出する手段を有したクリーニング装置と、像担持体表面の可視像を直接又は中間転写体に転写した後に記録媒体に転写する転写装置と、記録媒体上のトナー像を定着させる定着装置とを備える画像形成装置において、上述のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする。
以上の説明により、本発明により、温度補正用センサのみが断線時にもセンサ断線検知ができるので温度測定誤差によって生じる画像品質等によるマシンダメージを防止でき、検知誤差が大きい環境下での断線検知方法を通常の判定方法と変え検知を行うため、あらゆる環境化において温度測定誤差によって生じる画像品質等によるマシンダメージを防止できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
まず、図1は、本発明による定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の一実施形態であるカラープリンタの構成を示す概略図である。この図1において、太線矢印は線転写紙の給紙からトナー像の転写、定着、排紙に至る搬送径路を示している。
この図1に示すカラープリンタ100は、筐体110内の下部に2段の給紙カセット40を引き出し可能に装着し、そこに収納された転写紙Pを給紙ローラ対41A、41Bによって給紙できるようになっている。その上部に作像部20と定着装置30を備えている。さらに、筐体110の側面に手差しトレイ22を回動可能に設けている。また、筐体110の上面の一部L字型に窪んで排紙トレイ25を形成している。
作像部20は、水平方向に張装されて矢示方向に回動する中間転写ベルト17と、その中間転写ベルト17の下側に沿って、上流側から下流側に間隔を置いて順次配設されたイエロー作像ユニット10Y、マゼンタ作像ユニット10M、シアン作像ユニット10C、およびブラック作像ユニット10Bと、転写紙に対する転写ローラ18を備えている。また、各、作像ユニット10Y、10M、10C、10Bは、それぞれ中間転写ベルト17を挟んで感光体ドラム11と転写ローラ14が設けられ、その各感光体ドラム11の周囲に帯電装置12、露光装置16、現像装置13、クリーニング装置15等が配設され、その現像部のトナーの色が、それぞれ黄色、マゼンタ、シアン、黒と異なっている。
定着装置30は、筐体110内の上部に排紙トレイ25に近接して設けられており、内部に、定着ローラ31、加圧ローラ32、定着部材として定着ベルト33、加圧部材として加熱ローラ34等を備えている。
このカラープリンタ100による画像形成時には、給紙カセット40または手差しトレイ22のいずれかが選択されてその転写紙が太線矢印で示すように給紙され、作像部20において中間転写ベルト17の下面に、各作像ユニット10Y、10M、10C、10Bによって黄色、マゼンタ、シアン、黒のトナー像が順次重ねて転写されたフルカラーのトナー画像を、中間転写ベルト17と転写ローラ14との間を転写紙Pが通過する際に転写し、それを定着装置30の定着ベルト33を巻回した定着ローラ31と加圧ローラ32とのニップ部を通過させてトナー像をその転写紙に定着した後、排紙トレイ25上に排紙する。
ここで、図2は、本発明による定着装置の一実施形態の構成を示す概略図である。この図2に示す定着装置30は、複数のヒータ31aを内蔵するローラとして定着ローラ31とは別に、ヒータ32aを備える加熱ローラ32を備え、その加熱ローラ32と定着ローラ31との間に、ポリイミド等の合成ゴム等の耐熱性弾性材からなる定着ベルト33が張装され、矢示A方向に回転する定着ローラ31の外周に巻回された定着ベルト33と矢示B方向に回転する加圧ローラ35とで定着ニップ部を形成している。その定着ベルト33の中間部内面にテンションローラ33aが転接しており、付勢部材であるスプリング33bによって適切な張力が付与されている。一方、加圧ローラ35も同様に、外周部に合成ゴム等の耐熱性弾性材が被覆されている。ヒータは、ハロゲンランプ等のランプ、電熱線等で、温度制御が容易で有れば、いずれであっても良い。
また、定着ニップ部の入口側には入口ガイド37aが、出口側には出口ガイド37bと分離部材38が、転写紙Pの搬送径路に対してそれぞれ斜めに配設されている。
そして、図面中の下側から未定着トナー像Tが転写された転写紙Pが矢印方向に搬送されてニップ部に挟持され、そこでヒータ31a、32a、35aから定着ニップ部に供給される熱による加熱と、加圧力とを受けて未定着トナー像Tが転写紙Pに定着されて定着トナー像Tとなり、その転写紙Pが出口側から矢印方向に送出される。
ここで、定着装置30の動作について説明する。定着ベルト33への加熱手段として、加熱ローラ32では、ハロゲンヒータを中央部用32a/端部用32bとして2本を用い、その温度制御は中央と端部それぞれのセンサによって制御している。例えば、加熱ローラ32内の加熱ヒータ32a、32bは、省電力を図るために定着装置30に搬送される転写紙のサイズと向きによって切り換えて使用することができる。例えば、A4横又はB5横あるいはB4サイズ以上の転写紙に画像を形成する場合は、中央部加熱ヒータ32aと端部加熱ヒータ32bを両方を使用し、A4縦又はB5縦あるいはA5サイズ以下の転写紙に画像を成する場合は中央部加熱ヒータ32aのみを使用するように切り換えることによって、無駄な電力消費を省くことができる。また、加熱ローラ32によって加熱される転写ベルト33の温度を正確に制御するためにその加熱ローラ32に内蔵する中央部加熱ヒータ32aと端部加熱ヒータ32bの発熱体であるヒータ抵抗に対応する外部位置に、第1の温度センサ39bと第2の温度センサ39cを転写ベルト33に対して非接触で配置している。第1の温度センサ39bは、応答性が高い赤外線センサであり、この例では多数の熱電対を冷接合部と温接合部との間に直列に接続して配置したサーモパイルである。そして、対象物体、この場合は転写ベルト33あるいは加熱ローラ35、から放射される赤外線がサーモパイル温接合部に入射すると、冷接合部との温度差に応じた熱起電力が発生する。この第1の温度センサ39bは、中央部加熱ヒータ32aに対応する位置に配置され、加熱ローラ32の軸方向の中央部付近の温度を検出する。
第2の温度センサ39cは、温度によって抵抗値が変化する主サーミスタ39bと副サーミスタ39cがあって、主サーミスタ39bによって対象物体(この場合は転写ベルト33あるいは加熱ローラ32)の温度を検出し、副サーミスタ39cが主サーミスタ39bの周囲温度を検出して、その検出値によって主サーミスタ39bによる検出温度を補正できるようになっている。このサーミスタ対はサーモパイルに比べると安価であるが応答性は劣る。この第2の温度センサ39cは、に示すように端部加熱ヒータ32bのヒータ抵抗に対応する位置に配置され、加熱ローラ33の軸方向の端部付近の温度を検出する。また、第1の温度センサ39bおよび第2の温度センサ39cからそれぞれ転写ベルト33の表面に延びる仮想線は、各温度 センサによる転写ベルト23の移動方向における温度 検出範囲を示している。
本発明の定着装置30は、定着ベルト33の温度制御を行うセンサ39b、39cが非接触センサであり、該非接触センサは、対象物を測定するセンサと周囲温度を測定するサーミスタの二つを少なくとも設けており、検知温度はこの二つのセンサ出力値より決定され、その温度に基づいて定着ベルト33の温度コントロールし、周囲温度を測定するサーミスタ39cが断線した場合にのみ、断線を検知するものであっても良い。具体的には、以下のように動作させる。
従来、センサの断線は、断線によって温度が検知可能最小温度に落ちる。本実施形態では、表1に示すように、−10℃となる。
Figure 2009093085
誤検知を防止するためにその温度に若干のマージンを設け、例えば、−5℃以下を一定時間以上検知し続けた場合に断線と検知していた。しかし、非接触センサ39bでは対象物を測定するセンサ39bとともに周囲温度サーミスタ39cを温度補正用に持っており、その周囲温度サーミスタ39cのみが断線した場合には、対象物センサ39bの検知温度は検知可能最小温度にはならず、検知誤差を生じるが通常の断線検知手段では検知できない。そこで、本発明では、周囲温度サーミスタ39cの温度のみにても通常の断線時の検知と同様に、検知可能最小温度に落ちた場合には断線検知を行うことで断線時の温度誤検知によるマシンダメージを防止できる。
また、本発明の定着装置30は、定着ベルト33の温度制御を行うセンサが非接触センサであり、非接触センサは、対象物を測定するセンサ39bと周囲温度を測定するサーミスタ39cの二つを少なくとも設けており、検知温度はこの二つのセンサ出力値より決定され、その温度に基づいて定着ベルト33の温度コントロールし、かつ、環境温度を測るセンサを少なくとも一つ設けていて、周囲温度を測定するサーミスタ39cのハーネスのみが断線した場合に、該環境温度センサ39a、39dが示す所定温度を閾値として、断線検知を行うか又は断線検知の判定方法を変える。図3は、本発明の一実施形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。画像形成装置の内部であって、外装部に環境温度センサ39dを設けている。図4は、接触プローブを有する温度センサと非接触サーミスタとの常温常湿環境における測定の比較をしているグラフである。非接触センサの周囲温度を測定するサーミスタは、一般的に図4に示すように検知温度の上下限(本センサの場合は上下限から15℃)は温度に対する出力A/D値の変化量が小さく、接触プローブに比べて誤検知しやすい。また、非接触センサの周囲温度を測定するサーミスタは対象物センサと異なり通常使用中の温度上昇が非常に小さい。そのため低温の環境下では、物のバラツキ、A/D変換時の誤差等を考慮すると断線ではない場合にも検知条件によって誤検知を起こす。本体側に設置された環境温度を測るセンサ39aにて、検知温度がある温度以下、例えば本センサでは5℃(下限−10℃から15℃内)以下の場合には、誤検知する可能性があるため、周囲温度センサ39cの断線検知を行わないことで、断線誤検知を防止できる。
また、さらに、本発明の定着装置30では、断線検知の判定方法を変えるものである。検知誤差を考慮して環境温度の閾値は決定され、本使用構成では、+5℃とした。この閾値を境にして断線検知判定方法を変える。閾値以上では、前記同様に、表1で示す検知可能最小温度に誤検知防止のマージンを考慮した−5℃以下を一定時間検出した場合断線と判断する。閾値未満の場合では通常使用時の周囲温度サーミスタ39cの温度上昇カーブから誤検知を考慮した分温度上昇する時間に費やす時間をもって断線か否かを判断する。本使用構成では、温度上昇は0.09℃/secとなった。この温度上昇は構成等により異なる。表1の最低検知温度−10℃に検知誤差5℃を考慮し−155℃から断線検知を示す−5℃に検知誤差5℃を考慮した0℃まで上昇するのに有する時間は、166.7secである。この時間以上−5℃以下を示していた場合に断線と判断することで、誤検知せず、できるだけ早い時間にて断線検知できる。
また、本発明の定着装置30では、前記環境温度センサ39a、39dは、画像形成装置100内にあり、画像形成装置100の駆動時における非接触センサ39dの周囲温度を測定するサーミスタの温度上昇より、低い温度上昇をなす位置にとりつけられている。
図5は、制御温度に対する接触プローブと非接触サーミスタとの差分を表すグラフである。環境温度センサ39dの温度上昇が非接触センサの周囲温度を測定するサーミスタの温度上昇より低くなる位置にとりつけられていることにより、周囲温度サーミスタ39cの温度上昇は鈍いにも関わらず、環境温度は閾値以上となり、その結果、誤検知することを防止できる。
これによって、検知温度誤差が大きい環境下であるかどうかの判断が使用時を通し変わらないため、確実に断線時検知誤差による画像形成装置へのダメージを防止できる。
また、本発明の定着装置30では、断線検知時に通紙状態である時は機械内にある記録媒体を排出した後に、画像形成装置モニタ上に断線表示を明示することで、使用者に煩わしい記録媒体の取り除き作業をさせることを防止できる。
さらに、定着部材がベルト状である定着装置30においても、誤検知をせず、できるだけ早い時間にて断線検知することができる。
また、加圧部材が回転体である定着装置30であっても、加圧部材35が非回転体である定着装置30でも、誤検知をせず、できるだけ早い時間にて断線検知することができる。
図6は、加熱部材が非回転体の定着装置の一実施形態の構成を示す概略図である。定着装置30は、加圧部材35を非回転部材としたものである。このように、加圧部材35を非回転部材とすることで、所定のニップ分の長さを有していればよいので、加圧部材35をローラ状の回転部材とするものに比べて装置をコンパクトにすることができる。非回転部材222および定着ローラ225は、板金フレーム224に支持されており、定着ローラ225と回転部材との位置精度が高められている。これにより、ニップ圧を軸方向で均一にでき、用紙斜行や用紙シワなどを抑制することができる。
図7は、本発明の定着装置の一実施例を示すグラフである。
ここでは、環境温度センサ39dの温度上昇が非接触センサ39cの周囲温度を測定するサーミスタの温度上昇より低くなる位置にとりつけられていることにより、周囲温度サーミスタ39aの温度上昇は鈍いにも関わらず、環境温度は閾値以上となり、その結果、誤検知することを防止できる。
また、図8は、本発明の定着装置の一実施例を示すグラフである。
断線検知時に通紙状態である時は機械内にある記録媒体を排出した後に、画像形成装置モニタ上に断線表示を明示することで、使用者に煩わしい記録媒体の取り除き作業をさせることを防止できる。
本発明による定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の一実施形態であるカラープリンタの構成を示す概略図である。 本発明による定着装置の一実施形態の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。 接触プローブを有する温度センサと非接触サーミスタとの常温常湿環境における測定の比較をしているグラフである。 制御温度に対する接触プローブと非接触サーミスタとの差分を表すグラフである。 加熱部材が非回転体の定着装置の一実施形態の構成を示す概略図である。 本発明の定着装置の一実施例を示すグラフである。 本発明の定着装置の一実施例を示すグラフである。
符号の説明
10 作像ユニット
11 感光体
12 帯電装置
13 現像装置
14 転写ローラ
15 クリーニング装置
16 露光装置
17 中間転写ベルト
18 2次転写ローラ
20 作像部
21 両面ユニット
22 手差しトレイ
23 搬送路
24 レジストローラ
25 排紙トレイ
26 反転ユニット
30 定着装置
31 定着ローラ
31a 加熱ヒータ
32 加熱ローラ
32a 加熱ヒータ
33 定着ベルト
33a ベルト張架ローラ
33b 付勢手段
35 加圧ローラ
35a 加熱ヒータ
37 ガイド
37a 入口ガイド
37b 出口ガイド
38 分離部材
39 センサ
39a 周囲温度サーミスタ
39b 対象物センサ
39c 非接触センサ
39d 環境温度センサ
40 給紙カセット
100 画像形成装置
110 筐体
P 転写紙
T トナー

Claims (8)

  1. 定着部材とそれに圧接した加圧部材と定着部材を加熱する加熱手段を具備し、
    該定着部材と加圧部材との間に、定着すべきトナー像を担持した記録媒体を、該トナー像が定着部材に接する向きにして通過させ、その通過時に前記トナー像に熱と圧力を加えて該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、
    前記定着装置は、定着部材の温度制御を行うセンサが非接触センサであり、
    該非接触センサは、対象物を測定するセンサと周囲温度を測定するサーミスタの二つを少なくとも設けており、検知温度はこの二つのセンサ出力値より決定され、その温度に基づいて定着部材の温度コントロールし、かつ、
    環境温度を測るセンサを少なくとも一つ設けていて、
    周囲温度を測定するサーミスタが断線した場合に、該環境温度センサが示す所定温度を閾値として、断線検知の判定方法を変える
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記環境温度センサは、画像形成装置内にあり、
    画像形成装置の駆動時における該非接触センサの周囲温度を測定するサーミスタの温度上昇より、低い温度上昇をなす位置にとりつけられている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記サーミスタの断線の判定時には、画像形成装置内にある記録媒体を排出した後に、画像形成装置の動作を停止し、断線を明示する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 前記非接触センサは、加熱部材の軸方向における中央部及び/又は端部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記定着部材が、ベルト状である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記加圧部材が、非回転体である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記加圧部材が、回転体である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。
  8. 潜像を形成する像担持体と、
    像担持体表面に均一に帯電を施す帯電装置と、
    帯電した像担持体表面に画像データに基づいて露光し潜像を書き込む露光装置と、
    像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し可視像化する現像装置と、
    像担持体表面に第1のブレードを当接して残留物を除去し、その除去物を装置外に排出する手段を有したクリーニング装置と、
    像担持体表面の可視像を直接又は中間転写体に転写した後に記録媒体に転写する転写装置と、
    記録媒体上のトナー像を定着させる定着装置とを備える画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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