JP6639157B2 - 画像加熱装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
(画像形成装置)
図1は、本実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の一例としてのカラー電子写真プリンタ(以下、プリンタ)の断面図であり、記録材(シート)の搬送方向に沿った断面図である。
次に、本実施形態に係る画像加熱装置としての定着装置について説明する。図2に示すように、本実施形態では、フィルム加熱方式の定着装置(テンションレスタイプ)を用いた。画像形成部でトナー画像が担持された記録材である記録材Pは、回転可能なエンドレス状のベルトで交換可能に設けられる定着フィルム41と駆動回転体である加圧ローラ44とで形成されるニップ部(定着ニップ部)に挟持搬送されて、トナー像が定着される。
定着フィルム41の表層摩耗は、記録材がニップ部Nを通過したときの長手方向における中央部と端部の温度差により摩耗量が変化する。また、通紙する紙の長さ(通紙距離)、通紙する紙の厚さ(坪量)、及び長手方向における中央部と端部の温度差、により摩耗量が変化する。
このような状況に鑑み、本実施形態では、長手方向における中央部と端部の温度差帯毎に、定着フィルムの通紙距離を取得し、中央部と端部の温度差帯毎に温度係数(第1の重み付け係数)を設定する。更に、記録材(用紙)としての紙の種類(紙の坪量)毎に坪量係数(第2の重み付け係数)を設定する。そして、定着フィルムの通紙距離に、温度係数と、坪量係数を乗じたものの総和が、ある所定値を超えたとき定着器の寿命と判断し、交換を促す通知をする。
定着フィルム通紙距離の取得(計測)は、制御部から送られてくる画像形成要求の記録材(用紙)のサイズ(搬送方向)を基に計測する。より具体的には、記録材(用紙)の搬送方向のサイズに搬送枚数を乗じた値を記録材の異なるサイズ(搬送方向)で加算した総和として取得する。
各サーミスタにおける温度の計測タイミングは、通紙する記録材(用紙)の後端位置がニップ部Nの記録材搬送方向における中央に来た時とする。そして、計測された各サーミスタ温度が該当する温度帯に対応させて各通紙距離の値を格納していく。例えば、A4サイズのJOB(ジョブ)を流す場合、A4サイズ紙後端位置がニップ部Nの中央に来た時の中央部温度が170[℃]、D側端部温度が180[℃]の場合、表1におけるL12の個所にA4サイズの紙長さ:210[mm]を格納していく。なお、L11〜L19、L21〜L29の単位は[mm]である。
中央−端部サーミスタ温度差:0[℃]耐久… La[mm]
中央−端部サーミスタ温度差:±10[℃]耐久 …Lb[mm]
中央−端部サーミスタ温度差:±20[℃]耐久 …Lc[mm]
ここで、温度係数(第1の重み付け係数)は、中央−端部サーミスタの差分が0の時の定着フィルム通紙距離を基準とするため、温度差±10[℃]で耐久した時の係数はLa/Lb(La>Lbであれば係数は1より大きくなる)として取得(算出)される。また、温度差±20[℃]で耐久した時の係数はLa/Lcとして取得(算出)される。
坪量係数(第2の重み付け係数)は、坪量105[g/m^2]の時の定着フィルム通紙距離を基準(重み付け係数が1)とする。記録材(用紙)の坪量を変えて、通紙耐久した時の定着フィルムの表層摩耗が発生する通紙距離は以下の通りであった。そのとき、中央部サーミスタ温度、端部サーミスタ温度は170℃になるように耐久を行った。
坪量210[g/m^2]以下:Le[mm]:(GF−C209 A4 (キヤノン社製)で耐久)
坪量300[g/m^2]以下:Lf[mm]:(Color Copy A4 Mondi 300 A4 (Mondi社製)で耐久)
定着フィルムの表層摩耗が発生する定着フィルム通紙距離は、Ldは2.2E+7[mm]、Leは1.1E+7[mm]、Lfは7.2E+6[mm]であった。
本実施形態において、定着フィルムの表層摩耗の観点からの定着器の寿命LIFE1は、以下に示す式で定義される。
j:温度区分(本実施形態では170[℃]以下、170[℃]より大きい〜190[℃]未満、190[℃]以上3×3マトリクスの9つ)
k:坪量(紙厚さ)係数:(本実施形態では、坪量52以上〜105[g/m^2]以下、105より大きい〜210[g/m^2]以下、210より大きい〜300[g/m^2]以下の3区分)
B:規格化定数(本実施形態では、2.2E+7[mm])
このように、本実施形態では、ニップ部を通過する記録材の通過距離を第1の情報として取得する。また、本実施形態では、熱源で加熱される第1の定着部材もしくは熱源の長手方向における中央部と端部との温度差と、記録材の坪量もしくは種類に関する記録材情報を第2の情報として取得する。更に、第1の情報に、第2の情報に応じた重み付け係数を乗じた値の総和を第3の情報として取得し、装置寿命を予測する。
本実施形態のブロック回路を、図5に示す。本実施形態の定着装置40を含む画像形成装置の制御系を示したものである。画像形成装置全体の制御は、制御部100が行っており、これに液晶タッチパネルやボタン等によって構成される操作部101が接続される。操作部101からの使用者の諸条件の入力によって、画像形成装置は動作を開始する。
従来あるような、通紙枚数カウンタで定着フィルム表層摩耗の発生を判断した場合、お客様の使用状況により、発生枚数が60K枚や、100Kと変動する。しかし、本実施形態を適用することにより、LIFE1値が100[%]のときに、定着フィルム表層摩耗が画像に発生し、交換目安が立て易くなった。例えば、1カ月毎にLIFE1が10[%]進むお客様がいた場合、現在LIFE1値が80[%]のとき、2カ月後に定着器の交換をすればよいこととなり、サービス出動計画も立て易くなる。
定着フィルム内面とヒータとの摺動抵抗が高くなると、加圧ローラの回転駆動が定着フィルムにうまく伝達されず、定着フィルムがスリップし、紙が搬送できない不良が発生することがある。定着フィルム内面とヒータとの摺動抵抗が増大する原因として、定着フィルムの回転距離(走行距離)、ヒータ(定着フィルム)の温度が高いことが挙げられる。
j:サーミスタ区分(中央部、D側、AD側の3つ)
A:規格化定数(本実施形態では、1.0E+8[mm])
各温度帯毎の係数は、或る1つのモード(ここではフィルム裏サーミスタが170℃)で通紙耐久したとき、定着フィルムのスリップが発生する定着フィルム回転距離を基準(重み付け係数が1)として、行う。
170[℃]耐久… La[mm]
180[℃]耐久 …Lb[mm]
190[℃]耐久 …Lc[mm]
ここで、係数は、170[℃]の時の定着フィルム回転距離を基準とするため、180[℃]で耐久した時の係数はLa/Lb、190[℃]で耐久した時の係数はLa/Lcで算出した。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
上述した実施形態では、記録材がニップ部を通過したときの第1の定着部材の長手方向における中央部と端部の温度と、記録材の坪量もしくは種類に関する記録材情報、の双方を取得したが、いずれか一方を取得するものであっても良い。即ち、記録材がニップ部を通過したときの第1の定着部材の長手方向における中央部と端部の温度を取得するものであれば良い。
上述した実施形態では、ニップ部を通過する記録材の通過距離を取得したが、ニップ部を通過する記録材の通過時間を取得するものでも良い。この場合、例えば記録材を挟んで投光手段(光源)と受光手段(センサ)を設け、記録材が存在するときに受光出力が下がることを利用し、タイマーで受光出力が下がる時間の加算値を得る構成とすれば良い。なお、このように取得された通過時間にプロセススピードを乗じた値を通過距離として取り扱うこともできる。
上述した実施形態では、異なる記録材(用紙)の坪量毎に坪量係数(第2の重み付け係数)を設定したが、同じ坪量で異なる種類の記録材(用紙)が考えられる場合、記録材(用紙)の異なる種類毎に係数(第2の重み付け係数)を設定しても良い。
上述した実施形態では、定着器におけるニップ部を形成する第1および第2の回転体に対し、無端ベルトが第1の回転体に設けられるものを示したが、本発明はこれに限られない。ローラ対方式でも良く、無端ベルトが第1の回転体、第2の回転体の双方に設けられても良い。
上述した実施形態では、未定着トナー像をシート(記録材)に定着する定着装置を例に説明したが、本発明は、これに限られない。画像の光沢を向上させるべく、シート(記録材)に仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置(この場合も画像加熱装置と呼ぶ)にも同様に適用可能である。
Claims (3)
- 記録材上の画像を加熱するためのニップ部を形成する第1及び第2の回転体であって、前記第1及び第2の回転体のうち少なくとも一方の回転体は弾性層を有し、前記第1の回転体を交換可能に設けられた前記第1及び第2の回転体と、
前記第1の回転体の長手方向において装置に導入可能な最大の幅サイズの記録材よりも幅狭な所定幅の記録材が前記ニップ部を通過する第1の領域で前記第1の回転体の温度を検知する第1の温度検知手段と、
前記長手方向において前記第1の領域よりも外側の第2の領域で前記第1の回転体の一端側の温度を検知する第2の温度検知手段と、
前記所定幅の記録材が前記ニップ部を通過したことを検知する通過検知手段と、
前記所定幅の記録材が前記ニップ部を通過したときの前記第1の温度検知手段の検知温度と前記第2の温度検知手段の検知温度とによって重み付けされた第1係数と、前記ニップ部を通過した記録材の坪量によって重み付けされた第2係数と、を通紙距離に乗じて算出された値を積算する積算手段と、
前記積算手段により得られた値に基づいて前記第1の回転体を交換する旨を報知する報知手段と、を有することを特徴とする画像加熱装置。 - 前記第1の回転体は、表面にフッ素樹脂の層を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
- 前記積算手段は、前記第1の温度検知手段の検知温度により重み付けされた第3係数と前記第1の回転体の回転数を乗じて算出された値と、前記第2の温度検知手段の検知温度により重み付けされた第4係数と前記第1の回転体の回転数を乗じて算出された値と、の大きい方をそれぞれ積算し、積算された値が所定値に達すると、前記報知手段が前記第1の回転体を交換する旨を報知することを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
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