JP6051807B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置では、像担持体(感光ドラム等)の表面が所定の電位に帯電され、これに画像露光が施されて静電潜像が形成される。そして、この感光ドラム表面の潜像が現像手段により現像剤(トナー)を用いて現像され、トナー画像として可視化される。得られたトナー画像が感光ドラムに搬送された記録用紙に転写され、トナー画像を担持した記録用紙が定着装置に搬送され、定着装置により記録用紙上の未定着トナー画像が加熱定着されて、用紙上に画像が形成される。
ところで、画像形成装置では、定着装置において同一サイズの記録用紙を多量に処理する場合、当該記録用紙のエッジ部分が常時定着ローラー上の同一位置に接することが起きる。そのため、定着ローラーのエッジ当接位置に円周に沿って傷(以下、エッジ傷という)が付き、そのエッジ傷により画像品質が劣化するという問題が知られている。
この問題を解決するため、定着装置を記録用紙の搬送方向に直交する方向(以下、用紙幅方向という)に揺動させることにより、記録用紙のエッジ部分が定着ローラーと当接する位置を常に変化させ、定着ローラーのエッジ当接位置にエッジ傷が付くことを防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、記録用紙のエッジ部分が定着ローラー上の同一位置に接することにより、定着ローラーのエッジ当接位置にエッジ傷が付いた場合、当該記録用紙よりも幅が広い記録用紙を定着ニップ部に複数枚通紙することによって、定着ローラーに付いたエッジ傷を修復させる技術が知られている。
特開2006−91224号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、定着装置を用紙幅方向に揺動させるだけでは、定着ローラーのエッジ当接位置にエッジ傷が付くことを完全に無くすことはできず、定着装置が揺動する範囲において薄いエッジ傷が残り、そのエッジ傷により画像品質が劣化する場合があるという問題があった。
また、定着ローラーにエッジ傷が付く要因となった記録用紙よりも幅が広い記録用紙を定着ニップ部に通紙する方法では、その通紙される記録用紙は印刷が実行されずに排紙されるため、記録用紙を無駄に消費するという問題があった。
本発明は、記録用紙を無駄に消費することなく、エッジ傷に起因する画像品質の劣化を確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
記録用紙にトナー像を定着する定着部材と、
前記定着部材の外周面に圧接することによって、当該定着部材との間に定着ニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着ニップ部を通過する記録用紙の搬送方向に直交する方向に間隔を空けて設けられ、前記定着部材の外周面において前記記録用紙のエッジ部が当接する位置を研磨し、所定坪量以上の坪量、および、所定剛度以上の剛度の少なくとも一方を有する紙材である複数の研磨部材と、
前記研磨部材を前記定着部材の外周面に向けて押し当てる押し当て部材と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
記録用紙にトナー像を定着する定着部材と、
前記定着部材の外周面に圧接することによって、当該定着部材との間に定着ニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着ニップ部を通過する記録用紙の搬送方向に直交する方向に間隔を空けて設けられ、前記定着部材の外周面において前記記録用紙のエッジ部が当接する位置を研磨する複数の研磨部材と、
前記研磨部材を前記定着部材の外周面に向けて押し当てる押し当て部材と、
を備え、
前記押し当て部材について、前記記録用紙の搬送方向に直交する方向の中央部は、両側端部よりも硬く形成されている。
本発明によれば、記録用紙を無駄に消費することなく、エッジ傷に起因する画像品質の劣化を確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本実施の形態における画像形成装置の制御ブロック図である。 本実施の形態における定着部および研磨部材の構成を示す図である。 本実施の形態における定着部および研磨部材の構成を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 定着ローラーに研磨部材を接触させるタイミングの算出に使用する表である。 本実施の形態における研磨部材の構成の変形例を示す図である。 本実施の形態における定着部の構成の変形例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置100の構成]
図1に示す画像形成装置100は、電子写真プロセスにより記録用紙に画像を形成する。画像形成装置100は、制御部101、原稿読み取り部110、操作表示部120、画像処理部130、画像形成部140、搬送部150、定着部160、通信部171、記憶部172、当接離間部180および移動部182を備える。なお、当接離間部180および移動部182の機能については後述する。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備えている。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で、各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて記録用紙に画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
原稿読み取り部110は、コンタクトガラス上に搬送された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿を読み取る。なお、コンタクトガラス上への原稿の搬送は、自動原稿給紙装置(ADF)により行われるが、手作業で原稿をコンタクトガラス上に載置する場合もある。
操作表示部120は、タッチパネル式の画面を有する。ユーザーは、各種の指示および設定(例えば、記録用紙の坪量の設定)のための入力操作を、タッチパネル式の画面を介して行うことができる。
画像処理部130は、アナログディジタル(A/D)変換処理を行う回路およびディジタル画像処理を行う回路を含む。画像処理部130は、原稿読み取り部110のCCDセンサーにより取得されたアナログ画像信号から、A/D変換処理によりディジタル画像データを生成して画像形成部140に出力する。
画像形成部140は、画像処理部130により生成されたディジタル画像データに基づいてレーザー光を発光し、当該発光したレーザー光を感光体ドラムに照射することにより、感光体ドラム上に静電潜像を形成する(露光工程)。
画像形成部140は、上記の露光工程に加え、露光工程前に行われる帯電工程、露光工程後に行われる現像工程、現像工程後の転写工程および転写工程後のクリーニング工程をそれぞれ実行するための構成を備えている。
帯電工程では、画像形成部140は、帯電装置からのコロナ放電により、感光体ドラムの表面を一様に帯電させる。現像工程では、画像形成部140は、現像装置内の現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム上の静電潜像に付着させることにより、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
転写工程では、画像形成部140は、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルト200に1次転写させる。また、画像形成部140は、中間転写ベルト200上のトナー像を、搬送部150により搬送された記録用紙に2次転写する。クリーニング工程では、画像形成部140は、転写工程後の感光体ドラムに残留しているトナーを除去する。
定着部160は、定着ローラーおよび加圧ローラーを備える。加圧ローラーは、定着ローラーと圧接した状態で配置されている。定着ローラーと加圧ローラーとが接する部位には定着ニップ部が形成されている。定着部160は、定着ニップ部に導入された記録用紙上のトナー像に熱および圧力を加えること(加熱定着)により、トナー像を記録用紙に定着させる(定着工程)。この結果、記録用紙上には定着トナー像が形成される。定着部160により加熱定着された記録用紙は、画像形成装置100の外部に排出される。
[定着部160の構成]
次に、図2(a)を参照し、定着部160の構成について説明する。本実施の形態では、定着部160は、ローラー定着方式により構成される。定着部160は、定着部材としての定着ローラー200と、加圧部材としての加圧ローラー210とを有する。加圧ローラー210は、定着ローラー200の外周面に所定の定着荷重(例えば、2500[N])で圧接される。定着ローラー200と加圧ローラー210との間には、記録用紙を狭持して搬送する定着ニップ部NPが形成される。
定着ローラー200は、トナー像が形成された記録用紙に接触して、この記録用紙を定着温度(例えば160〜200℃)で加熱する。ここで、定着温度とは、記録用紙上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される記録用紙の紙種等によって異なる。
定着ローラー200は、定着ローラー200を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒーター220を内蔵している。ハロゲンヒーター220は、例えば、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金における外周面をPTFEでコーティングした樹脂層で被覆されている。ハロゲンヒーター220の温度は、制御部101によって制御される。
定着ローラー200は、加圧ローラー210とともに、定着ニップ部NPを形成するための加圧部を構成する。定着ローラー200の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部101によって行われる。
定着ローラー200は、例えば、鉄等の金属から形成された中実の芯金を、弾性層として厚さ20[mm]の耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A5[°])で被覆し、さらに、厚さ30[μm]の低摩擦で耐熱性樹脂であるPTFEでコーティングした樹脂層で被覆したものである。
加圧ローラー210は、定着ローラー200とともに、定着ニップ部NPを形成するための加圧部を構成する。加圧ローラー210は、押圧手段(図示略)により定着ローラー200に押圧される。加圧ローラー210の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部101によって行われる。
加圧ローラー210は、加圧ローラー210を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒーター230を内蔵している。ハロゲンヒーター230は、定着ローラー200が備えるハロゲンヒーター220よりも昇温能力が低い。加圧ローラー210は、定着ローラー200の温度を安定させる(定着ローラー200からの放熱を抑制する)ために、ハロゲンヒーター230によって所定の温度(例えば100[℃])に保持される。ハロゲンヒーター230の温度は、制御部101によって制御される。
加圧ローラー210は、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金の外周面を、弾性層として厚さ1[mm]の耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A30[°])で被覆し、さらに、厚さ30[μm]のPFAチューブの樹脂層で被覆したものである。
定着部160における定着速度は、例えば、300〜500[mm/s]である。ここで、定着速度とは、定着ローラー200と加圧ローラー210とによって形成される定着ニップ部NPを、記録用紙が通過する速度である。
画像形成装置100では、定着部160において同一サイズの記録用紙を多量に処理する場合、記録用紙のエッジ部分が常時定着ローラー200上の同一位置に接する。そのため、定着ローラー200のエッジ当接位置に円周に沿ってエッジ傷が付き、そのエッジ傷により画像品質が劣化する。
そこで、本実施の形態では、定着部160は、定着ローラー200の上方において用紙幅方向に間隔を空けて、2つの筐体240a,240bを備える。筐体240aは、巻き取りローラー250a、繰り出しローラー260a、押し当てローラー270aおよび研磨部材280aを有する。筐体240bは、巻き取りローラー250b、繰り出しローラー260b、押し当てローラー270bおよび研磨部材280bを有する。図2では、筐体240aの構成要素についてのみ符号が付され、筐体240bの構成要素については符号が省略されている。
筐体240の構成を筐体240aにより説明する。研磨部材280aは、定着ローラー200の上方で、巻き取りローラー250aと繰り出しローラー260aとの間に掛け渡されている。巻き取りローラー250aには、あらかじめ約20〜30[m]の研磨部材280aが巻き取られている。押し当てローラー270aは、押し当て部材として機能し、研磨部材280aを定着ローラー200の外周面に向けて押し当てる。
研磨部材280aは、用紙幅方向における長さが定着ニップ部NPを通過する記録用紙よりも短く、定着ローラー200の外周面において当該記録用紙のエッジ部が当接する位置に設けられる。研磨部材280aは、例えばコート紙よりも柔軟で、繊維が長く丈夫な紙材(例えば、和紙材)で形成されている。
図2(b)は、押し当てローラー270aを図2(a)の矢印A方向(記録用紙の搬送方向)から見た図である。図2(b)に示すように、押し当てローラー270aについて、用紙幅方向の中央部は、両側端部よりも突出した形状に形成されている。
研磨部材280aが繰り出しローラー260a側から巻き取りローラー250a側に所定量(例えば、3[mm])巻き取られた後、定着ローラー200が所定回数だけ回転することによって、定着ローラー200の外周面は、研磨部材280aにより研磨される。研磨部材280aは、巻き取りローラー250aが回転することにより、繰り出しローラー260aの回転に伴って巻き出され、巻き取りローラー250aによって巻き取られる。巻き取りローラー250aの駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部101によって行われる。研磨部材280aにより定着ローラー200の外周面を研磨することにより、定着ローラー200の外周面に生じたエッジ傷を均すことができる。より具体的には、画像品質が劣化しない程度に、エッジ傷に相当する凹凸を減らしてなるべく平らにすることができる。
制御部101は、当接離間部180として機能するソレノイド(図示せず)を制御し、筐体240aを図中上下方向に移動させることにより、研磨部材280aを定着ローラー200の外周面に当接させ、および、研磨部材280aを定着ローラー200の外周面から離間させる。制御部101は、あらかじめ研磨部材280aを定着ローラー200の外周面から離間させておき、定着ローラー200のエッジ当接位置にエッジ傷が付いたと想定される所定のタイミングで、研磨部材280aを定着ローラー200の外周面に当接させる。なお、制御部101は、当接離間制御部として機能する。なお、本実施の形態では、ソレノイドを用いて筐体240aを図中上下方向に移動させる例について説明するが、ソレノイド以外の手段を用いても良い。
制御部101は、ボールねじ(図示せず)を回転させることによって、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の用紙幅方向における長さに応じて、ボールねじに螺合するように取り付けられている筐体240aを用紙幅方向に移動させる。ボールねじは、制御部101の駆動命令を受けたステッピングモーター(図示せず)によって回転駆動される。筐体240aは、ボールねじの回転によりボールねじの軸方向(用紙幅方向)に沿って移動する。なお、ステッピングモーターは、移動部182として機能する。また、制御部101は、移動制御部として機能する。なお、本実施の形態では、ボールねじおよびステッピングモーターを用いて筐体240aを用紙幅方向に移動させる例について説明するが、ボールねじおよびステッピングモーター以外の手段を用いても良い。
図3(a)は、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の用紙幅方向における長さが所定値以上(幅広)である場合に筐体240a,240bを矢印で示す用紙幅方向(定着ローラー200の両側端部方向)に移動させた様子を示している。図3(b)は、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の用紙幅方向における長さが所定値未満(幅狭)である場合に筐体240a,240bを矢印で示す用紙幅方向(定着ローラー200の中央部方向)に移動させた様子を示している。図3(a),(b)では、筐体240a,240bの構成要素についてのみ図示し、筐体240a,240bの図示については省略している。図3(a),(b)に示すように、筐体240a,240bの移動により、研磨部材280a,280bは、定着ローラー200のエッジ当接位置に付いたエッジ傷290a,290b付近に当接し、そのエッジ傷290a,290bを研磨する。
次に、図4のフローチャートを参照し、画像形成装置100の制御動作について説明する。なお、ステップS100の処理が開始する前、研磨部材280a,280bは、定着ローラー200の外周面から離間している。図3に示す各処理は、定着ローラー200のエッジ当接位置にエッジ傷290a,290bが付いたと想定される所定のタイミングで実行される。
所定のタイミングは、エッジ傷290a,290bが付く前に、定着ニップ部NPに通紙された記録用紙の坪量、長さおよび印字枚数の少なくとも1つに基づいて決定される。本実施の形態では、所定のタイミングは、定着ニップ部NPに通紙された記録用紙の坪量、長さおよび印字枚数に基づいて決定される。より具体的には、図5(a)、(b)に示すように、記録用紙の坪量および長さに、それらの値の大きさに応じてそれぞれポイントを割り当てる。例えば、図5(a)に示すように、記録用紙の坪量が200[gsm]である場合、当該記録用紙の坪量に対して10ポイントを割り当てる。また、図5(b)に示すように、記録用紙の坪量が100[gsm]であり、かつ、記録用紙の長さが300[mm]である場合、当該記録用紙の長さに対して14ポイントを割り当てる。記録用紙の印字枚数に対しては、その印字枚数に相当するポイントを割り当てる。そして、割り当てられた3つのポイントを積算し、その積算値が所定ポイントに達したタイミングを、定着ローラー200のエッジ当接位置にエッジ傷290a,290bが付いたと想定される所定のタイミングとして決定する。所定ポイントは、あらかじめ設定されているが、ユーザーが適宜変更しても良い。
例えば、所定ポイントが100000ポイントに設定されている場合、記録用紙(A3サイズ)の坪量および長さがそれぞれ300[gsm]、420[mm]であるとき、記録用紙の坪量および長さに対して、それぞれ13ポイント、26ポイントが割り当てられ、両者の積算値は338(=13×26)となる。したがって、印字枚数が100000を338で除算した値(295.8)より大きい296[枚]になった場合(すなわち、記録用紙に対する印字処理が296[枚]終了した場合)に、3つのポイントの積算値が100000ポイントに達し、そのタイミングを所定のタイミングとして決定する。
[画像形成装置100の制御動作]
まず、制御部101は、巻き取りローラー250a,250bを制御し、繰り出しローラー260a,260b側から巻き取りローラー250a,250b側に研磨部材280a,280bを所定量(例えば、3[mm])巻き取らせる(ステップS100)。次に、制御部101は、ボールねじを回転させることによって、定着ニップ部NPを通過した記録用紙の用紙幅方向における長さに応じて、定着ローラー200のエッジ当接位置に付いたエッジ傷290a,290b付近に研磨部材280a,280bが位置するように、筐体240aを用紙幅方向に移動させる(ステップS120)。
次に、制御部101は、ソレノイドを制御し、筐体240a,240bを図2中下方向に移動させることにより、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に当接させる(ステップS140)。次に、制御部101は、定着ローラー200を制御し、定着ローラー200を所定回数(例えば、60〜100[回])だけ回転させる(ステップS160)。最後に、制御部101は、ソレノイドを制御し、筐体240a,240bを図2中上方向に移動させることにより、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面から離間させる(ステップS180)。ステップS180の処理が完了することによって、画像形成装置100は図4における処理を終了する。
[本実施の形態における効果]
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、記録用紙にトナー像を定着する定着ローラー200と、定着ローラー200の外周面に圧接することによって、定着ローラー200との間に定着ニップ部NPを形成する加圧ローラー210と、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の搬送方向に直交する方向における長さが記録用紙よりも短く、定着ローラー200の外周面において記録用紙のエッジ部が当接する位置を研磨する研磨部材280a,280bと、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に向けて押し当てる押し当てローラー270a,270bとを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、定着ローラー200の外周面において記録用紙のエッジ部が当接する位置に局所的に研磨部材280a,280bが押し当てられて研磨されることにより、定着ローラー200の外周面に生じたエッジ傷290a,290bが均される。そのため、記録用紙を無駄に消費することなく、エッジ傷290a,290bに起因する画像品質の劣化を確実に防止することができる。また、定着ニップ部NPで定着可能な紙材を研磨部材280a,280bに採用しているため、研磨部材280a,280bに紙材よりも表面粗さが大きい金属等を採用した場合と比べて、研磨前後において画像形成される画像に生じる光沢差を小さく抑えることができる。研磨部材280a,280bに金属等を採用した場合には、定着ローラー200の外周面が大きく荒れ、研磨前後において画像形成される画像に生じる光沢差が大きくなる。具体的には、研磨後の光沢は低く抑えられ、通常の光沢が出ない。よって、定着ニップ部NPで定着可能な紙材を研磨部材280a,280bに採用することにより、定着後における画像の光沢状態が通常と異なってしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態では、押し当てローラー270a,270bについて、用紙幅方向の中央部は、両側端部よりも突出した形状に形成されている。用紙幅方向の中央部が両側端部よりも突出していない平坦形状である場合、定着ローラー200の外周面において研磨部材280a,280bのエッジ部と当接する位置に、ごく僅かであるが跡(すなわち端部エッジ傷)が残り、その端部エッジ傷により画像品質が劣化する可能性がある。しかし、中央部を両側端部よりも突出した形状に形成してエッジ部を無くすことにより、端部エッジ傷が残らず、端部エッジ傷に起因する画像品質の劣化を防止することができる。
また、本実施の形態では、用紙幅方向における記録用紙の長さに応じて、研磨部材280a,280bを移動させる。この構成により、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の種類が変わり、定着ローラー200の外周面の用紙幅方向においてエッジ傷290a,290bが付く場所が変化しても、当該記録用紙のエッジ部が当接する位置に研磨部材280a,280bを確実に移動させて定着ローラー200の外周面を研磨させることができる。
また、本実施の形態では、定着ニップ部NPに通紙された記録用紙の坪量、長さおよび印字枚数に基づく所定のタイミングで、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に当接させる。この構成により、通常時は、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面から離間させることにより、定着ローラー200上の残留トナーが研磨部材280a,280bに付着して汚れることを防止することができる。なお、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に当接させる場合には、定着ローラー200上に残留トナーがないことが好ましく、あらかじめクリーニング部材で定着ローラー200の外周面を清掃しておくことが必要である。
[変形例]
なお、上記実施の形態では、押し当てローラー270a,270bについて、用紙幅方向の中央部は、両側端部よりも突出した形状に形成されている例について説明したが本発明はこれに限定されない。例えば、押し当てローラー270a,270bを用紙幅方向に平坦に形成した場合には、押し当てローラー270a,270bをゴムや樹脂等の弾性体で構成し、用紙幅方向の中央部の硬度(最大)は、両側端部の硬度(最小)よりも高くしても良い。この場合でも、定着ローラー200の外周面において研磨部材280a,280bのエッジ部と当接する位置に端部エッジ傷が残らず、端部エッジ傷に起因する画像品質の劣化を防止することができる。また、同様の効果を得るため、定着ローラー200の外周面において記録用紙のエッジ部が当接する位置を中心として、用紙幅方向に研磨部材280a,280bを揺動させるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、定着ローラー200のエッジ当接位置にエッジ傷290a,290bが付いたと想定される所定のタイミングで、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に当接させて研磨する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像形成装置100の電源がオンになった後のウォームアップ中に、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に当接させて研磨するようにしても良い。また、トナーの汚れが定着ローラー200上に存在しない場合に限り、印字中でも研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に当接させて研磨するようにしても良い。この場合、用紙ジャムが発生し、印字中にトナーの汚れが定着ローラー200上に発生することを考慮して、記録用紙間で、研磨部材280a,280bを定着ローラー200の外周面に当接させて研磨することが好ましい。
また、上記実施の形態では、巻き取りローラー250a,250bと繰り出しローラー260a,260bとの間に掛け渡されている研磨部材280a,280bによって定着ローラー200の外周面を研磨する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6(a)に示すように、断面円形状で用紙幅方向に延在する押し当て部材300を研磨部材310で覆い、研磨部材310を定着ローラー200の回転に従動させることにより、定着ローラー200の外周面を研磨するように構成しても良い。また、図6(b)に示すように、断面長方形状で用紙幅方向に延在する押し当て部材320を研磨部材330で覆い、研磨部材310を定着ローラー200に摺動させることにより、定着ローラー200の外周面を研磨するように構成しても良い。研磨部材310,330は、例えば、所定坪量(例えば、90[gsm])以上の坪量を有する記録用紙、または、所定剛度(例えば、40[cm/100])以下の剛度を有する紙材で構成することが好ましい。
ここで、押し当て部材300,320の押し当て力を大きくすれば、定着ローラー200の外周面に生じたエッジ傷290a,290bの修復を容易に行える反面、定着ローラー200の外周面に新たな傷を発生させることがあった。一方、押し当て部材300,320による傷の発生を防止するために、押し当て部材300,320の押し当て力を小さくすると、定着ローラー200の外周面に生じたエッジ傷290a,290bを十分に修復することができないこともあった。そこで、実験した結果、定着速度が315[mm/s]である場合(A4横サイズの記録用紙を約70[枚/分]の速度で印字可能な速度である場合)、定着ローラー200(外径:60[mm])に対する押し当て部材300,320の押し当て力は約2〜3[N]が好適であった。上記した変形例では、研磨部材310,330が劣化や汚れ等の理由により使用不能となった場合、すぐに研磨部材310,330の交換が必要になる。それに対して、上記実施の形態では、研磨部材280a,280bを巻き取り式として、繰り出しローラー260a,260bから常に新しい研磨部材280a,280bを供給することができ、より好ましい。
また、上記実施の形態では、定着部160がローラー定着方式により構成される例について説明したが、図7に示すように、ベルト加熱方式により構成されても良い。定着部160は、加熱ローラー340と、定着ローラー350と、加熱ローラー340と定着ローラー350との間に所定のベルト張力(例えば250N)で張架されている無端状の定着ベルト360と、定着ベルト360を介して定着ローラー350に所定の定着荷重(例えば2500N)で押圧される加圧ローラー370(加圧部材)とを有する。定着ローラー350と加圧ローラー370との間には、記録用紙を狭持して搬送する定着ニップ部NPが形成される。この場合でも、研磨部材280aが繰り出しローラー260a側から巻き取りローラー250a側に所定量巻き取られた後、定着ローラー200が所定回数(例えば、30〜50[回])だけ回転することによって、定着ローラー200の外周面は、研磨部材280aにより研磨される。よって、定着ベルト360の外周面に生じたエッジ傷290a,290bを均すことができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像形成装置
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM
110 原稿読み取り部
120 操作表示部
130 画像処理部
140 画像形成部
150 搬送部
160 定着部
171 通信部
172 記憶部
180 当接離間部
182 移動部
200,350 定着ローラー
210,370 加圧ローラー
220,230 ハロゲンヒーター
240a,240b 筐体
250a,250b 巻き取りローラー
260a,260b 繰り出しローラー
270a,270b 押し当てローラー
280a,280b,310,330 研磨部材
290a,290b エッジ傷
300,320 押し当て部材
340 加熱ローラー
360 定着ベルト
NP 定着ニップ部

Claims (6)

  1. 記録用紙にトナー像を定着する定着部材と、
    前記定着部材の外周面に圧接することによって、当該定着部材との間に定着ニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着ニップ部を通過する記録用紙の搬送方向に直交する方向に間隔を空けて設けられ、前記定着部材の外周面において前記記録用紙のエッジ部が当接する位置を研磨し、所定坪量以上の坪量、および、所定剛度以上の剛度の少なくとも一方を有する紙材である複数の研磨部材と、
    前記研磨部材を前記定着部材の外周面に向けて押し当てる押し当て部材と、
    を備える画像形成装置。
  2. 記録用紙にトナー像を定着する定着部材と、
    前記定着部材の外周面に圧接することによって、当該定着部材との間に定着ニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着ニップ部を通過する記録用紙の搬送方向に直交する方向に間隔を空けて設けられ、前記定着部材の外周面において前記記録用紙のエッジ部が当接する位置を研磨する複数の研磨部材と、
    前記研磨部材を前記定着部材の外周面に向けて押し当てる押し当て部材と、
    を備え、
    前記押し当て部材について、前記記録用紙の搬送方向に直交する方向の中央部は、両側端部よりも硬く形成されている像形成装置。
  3. 前記押し当て部材について、前記記録用紙の搬送方向に直交する方向の中央部は、両側端部よりも突出した形状に形成されている請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録用紙の搬送方向に直交する方向に前記研磨部材を移動させる移動部と、
    当該直交する方向における前記記録用紙の長さに応じて、前記記録用紙の搬送方向に直交する方向において、前記記録用紙のエッジ部が当接する位置に前記研磨部材を移動させるように前記移動部を制御する移動制御部と、
    を備える請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記移動制御部は、前記定着部材の外周面において前記記録用紙のエッジ部が当接する位置を中心として、前記記録用紙の搬送方向に直交する方向に前記研磨部材を揺動させるように前記移動部を制御する請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記研磨部材を前記定着部材の外周面に当接させ、および、前記研磨部材を前記定着部材の外周面から離間させる当接離間部と、
    前記定着ニップ部に通紙された記録用紙の坪量、長さおよび印字枚数の少なくとも1つに基づく所定のタイミングで、前記研磨部材を前記定着部材の外周面に当接させるように前記当接離間部を制御する当接離間制御部と、
    を備える請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
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