JP5516143B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。さらに詳述すると、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の電子写真式画像形成装置においては、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置で現像し、そのトナー像を記録媒体上に転写し、定着装置によって定着して画像形成を行っている。
定着装置としては、様々な方式のものが提案されており、所定の温度に維持された加熱ローラと、当該加熱ローラに圧接する加圧ローラとを備え、加圧ローラと加熱ローラとの圧接によって形成されたニップ部により、未定着トナー像を担持した転写材(用紙、記録媒体ともいう)を挟持搬送しつつ加熱し、定着させるローラ定着方式が知られている。
また、加圧ローラに対向配置される定着ローラと、定着ローラと加熱ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトとを備え、加圧ローラと定着ベルトとの圧接によって形成されたニップ部にて、定着ベルトを介して加熱ローラの熱を転写材に与えることで、未定着トナー像を転写材に加圧し、定着させるベルト定着方式が知られている。
しかしながら、ローラ定着方式やベルト定着方式のように、ニップ部に転写材を導入して、転写材に加熱加圧処理を行う定着装置では、定着ローラや加熱ローラ等の構成部材の温度状態によって、転写材の挟持搬送速度に変動を生じることがあった。
例えば、ベルト定着方式では、定着ローラを回転させることで、定着ベルトを従動回転させつつ、転写材をニップ部に挟持搬送させているが、定着ローラの回転駆動に伴って、加熱された定着ベルトの熱が定着ローラに伝わることによって、定着ローラの温度が上昇して、ゴム材等で形成された定着ローラは、ゴム材が熱膨張し、その外径が大きくなる。
ここで、定着ローラを一定の回転数で駆動させていた場合には、上述のように定着ローラが高温になるにつれて外径が大きくなることで、この定着ローラの周速度が増加し、その結果、転写材の挟持搬送速度が速くなってしまう。
なお、上記の問題は、ローラ定着方式においても同様であり、装置の駆動に伴い、定着ローラの外径が大きくなることから、転写材を挟持搬送する速度も増加する。しかしながら、特に、高速処理がされるカラー画像形成装置に用いるのに好適なベルト定着方式の定着装置においては、熱源を有さず、ゴム層の厚い定着ローラを用いるため、定着装置における転写材の狭持搬送速度の変化が顕著となる。
ところで、定着装置よりも下流、例えば排紙部での転写材の搬送は所定の一定速度で制御されているため、転写材が排紙部と定着装置のニップ部の両方において挟持搬送状態になっている状態では、ニップ部の温度によっては、定着装置における搬送速度の方が排紙部における搬送速度より遅くなったり、速くなったりする。
その結果、定着装置における搬送速度が排紙部における搬送速度よりも遅くなった場合は、排紙部が転写材を引っ張ることとなり、排紙部と定着装置との間の搬送経路において分離板(分離爪)等に画像面が擦れ画像を乱すという問題があった。
また、定着装置における搬送速度が排紙部における搬送速度よりも速くなった場合は、排紙部と定着装置との間の搬送経路での画像不具合は発生しないが、必要以上に定着装置の搬送速度が速くなると、排紙部と定着装置との間の転写紙のループ(たるみ)が大きくなり、転写紙がジャバラ状になりジャムの原因となりうる。
このような排紙部と定着装置との間の画像不具合や搬送不具合を解消するには、排紙部と定着装置との間で、転写材は適度なループ(たるみ)を形成して搬送される事が必要となる。このためには、定着装置の挟持搬送速度を略一定として、一定速度で制御される排紙部の挟持搬送速度との搬送速度差を適切な状態に維持する必要がある。
また、定着装置の下流側に第二定着装置を有する画像形成装置の場合(図10参照、なお、この構成による画像形成装置における定着装置を第一定着装置とも呼ぶ)、第一定着装置と第二定着装置との搬送速度差が問題となる場合がある。特に、第二定着装置が光沢付与を目的とした小型の定着装置である場合は、第二定着装置の定着ローラにゴム厚の薄い物を使用するため、熱膨張による定着ローラ径変動が少ない。よって、第二定着装置における転写材の搬送は概ね一定速度となる。
このような画像形成装置において、転写材が第二定着装置と第一定着装置のニップ部の両方において挟持搬送状態になっている状態では、第一定着装置の定着ニップ部の温度によっては第一定着装置の搬送速度の方が第二定着装置での搬送速度より遅くなったり、速くなったりし、上記の排紙部との間の搬送速度差についての問題と同様の問題が生じることとなる。
このような第二定着装置と第一定着装置間の画像不具合や搬送不具合を解消するには、第二定着装置と第一定着装置との間で、転写材は適度なループ(たるみ)を形成して搬送される事が必要となる。このためには、第一定着装置の挟持搬送速度と、第二定着装置の挟持搬送速度の搬送速度差を適切な状態に維持する必要がある。
このような問題に対し、特許文献1には、ヒータランプを内蔵する熱ローラ(加熱ローラ)と定着ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトと、この定着ベルトに圧接して配置された加圧ローラと、定着ベルトの温度を検知するサーミスタと、加圧ローラを回転駆動するモータを有する駆動手段と、この駆動手段の回転を制御する制御部とを備え、サーミスタの検知温度に基づいて、駆動手段の回転数を制御して、熱ローラの温度に係わらずに、加圧ローラを所定の周速度にする画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、転写材が画像転写部と定着装置とに同時に保持された状態で画像転写部と定着装置との間に転写材が形成するループの量を検知するループ量検知手段を備え、当該ループ量検知手段の検知結果に応じて定着装置のニップ部における転写材の挟持搬送速度を切り替え制御するために、加圧ローラを回転駆動させる定着モータの回転数を切り替える画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2に記載の技術では、加圧ローラ表面にサーミスタを配置し、当該サーミスタの検知温度によって、定着温度の制御状況に応じた各部品の熱膨張を考慮し、定着装置の挟持搬送速度を設定している。また、ニップ部とは反対側面に設置されているサーミスタの温度をモニタして、簡易的に加圧ローラの温度、すなわち、膨張量を予測する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、サーミスタは、定着ベルトの温度を検知しており、熱膨張する加圧ローラの温度を直接検知していない。したがって、検知精度に欠け、精度よく定着装置の狭持搬送速度を補正することが困難であった。
また、特許文献2に記載の技術では、熱膨張を算出するために専用のサーミスタを加圧ローラに配設しているが、加圧ローラ表面の温度に基づいて熱膨張を予測しているため、定着ベルト方式などで用いられるゴム層の厚いローラでは精度に欠ける。これは、ゴム層の厚いローラでは表面と内面との温度差が大きく、表面温度だけでは熱膨張が正確に予測しづらいためである。したがって、精度よく定着装置の狭持搬送速度を補正することが困難であった。
そこで本発明は、定着ローラの芯金の温度を検知する芯金温度検知部材の検知温度に基づいて、定着ローラまたは第二定着ローラの回転数を制御することにより、定着装置の温度変化による定着ローラの径変化に係わらずに、定着装置における用紙の挟持搬送速度を略一定とすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、熱源を有する加熱ローラと、金属芯金の外周に弾性層を有する定着ローラと、加熱ローラと定着ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトと、定着ベルトの外周側に配設される加圧ローラと、を有し、定着ローラと加圧ローラとの圧接によって形成される定着ベルトと加圧ローラとのニップ部に未定着トナー像を担持した用紙を通紙して加熱定着を行う定着装置を有する画像形成装置において、定着ローラの芯金の温度を検知する芯金温度検知部材と、加熱ローラの温度を検知する加熱ローラ温度検知部材と、定着ローラの回転駆動を制御する定着ローラ制御部と、を有し、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材および加熱ローラ温度検知部材の検知温度に基づいて、定着ローラの回転数を制御するものである。
また、請求項2に記載の画像形成装置は、熱源を有する加熱ローラと、金属芯金の外周に弾性層を有する定着ローラと、加熱ローラと定着ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトと、定着ベルトの外周側に配設される加圧ローラと、を有し、定着ローラと加圧ローラとの圧接によって形成される定着ベルトと加圧ローラとのニップ部に未定着トナー像を担持した用紙を通紙して加熱定着を行う定着装置と、定着装置の下流側に、金属芯金の外周に弾性層を有する第二定着ローラと、第二定着ローラに圧接して配設される第二加圧ローラと、を有し、第二定着ローラと第二加圧ローラとの圧接によって形成されるニップ部に定着装置にて定着されたトナー像を担持した用紙を通紙させる第二定着装置と、を有する画像形成装置において、定着ローラの芯金の温度を検知する芯金温度検知部材と、第二定着ローラの回転駆動を制御する定着ローラ制御部と、を有し、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材の検知温度に基づいて、第二定着ローラの回転数を制御するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、加熱ローラの温度を検知する加熱ローラ温度検知部材を有し、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材および加熱ローラ温度検知部材の検知温度に基づいて、第二定着ローラの回転数を制御するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、定着ローラの表面温度を検知する定着ローラ表面温度検知部材を有し、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材および定着ローラ表面温度検知部材の検知温度に基づいて、第二定着ローラの回転数を制御するものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材の検知温度が所定温度Aより低い場合に、定着ローラの回転数を増加させるものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材および加熱ローラ温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、定着ローラの回転数を増加させるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、定着ローラの表面温度を検知する定着ローラ表面温度検知部材を有し、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材および定着ローラ表面温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、定着ローラの回転数を増加させるものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項5から7までのいずれかに記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材の検知温度が所定温度C(但し、C>A,C>Bである)より高い場合に、定着ローラの回転数を減少させるものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材の検知温度が所定温度Aより低い場合に、第二定着ローラの回転数を減少させるものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、加熱ローラの温度を検知する加熱ローラ温度検知部材を有し、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材および加熱ローラ温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、第二定着ローラの回転数を減少させるものである。
また、請求項11に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、定着ローラの表面温度を検知する定着ローラ表面温度検知部材を有し、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材および定着ローラ表面温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、第二定着ローラの回転数を減少させるものである。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9から11までのいずれかに記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、芯金温度検知部材の検知温度が所定温度C(但し、C>A,C>Bである)より高い場合に、第二定着ローラの回転数を増加させるものである。
また、請求項13に記載の発明は、請求項5からまでのいずれかに記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、用紙がニップ部を連続して通紙される場合において、通紙枚数の増加に応じて、減少または増加させた定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくものである。
また、請求項14に記載の発明は、請求項5からまでのいずれかに記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、定着ローラの駆動時間に応じて、減少または増加させた定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくものである。
また、請求項15に記載の発明は、請求項9から12までのいずれかに記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、用紙がニップ部を連続して通紙される場合において、通紙枚数の増加に応じて、減少または増加させた第二定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくものである。
また、請求項16に記載の発明は、請求項9から12までのいずれかに記載の画像形成装置において、定着ローラ制御部は、定着ローラの駆動時間に応じて、減少または増加させた第二定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくものである。
本発明によれば、定着ローラの熱膨張に係わらずに、定着装置の挟持搬送速度を略一定とすることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 第一の実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 芯金温度と定着−排紙の搬送速度差との関係を示すグラフの一例である。 定着ローラの回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。 芯金温度および加熱ローラ温度の平均温度と定着−排紙の搬送速度差との関係を示すグラフの一例である。 定着ローラの回転数制御処理の他の例を示すフローチャートである。 芯金温度および定着ローラ表面温度の平均温度と定着−排紙の搬送速度差との関係を示すグラフの一例である。 定着ローラの回転数制御処理の他の例を示すフローチャートである。 定着ローラの回転数制御処理の他の例を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 芯金温度と第一定着−第二定着の搬送速度差との関係を示すグラフの一例である。 第二定着ローラの回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。 芯金温度および加熱ローラ温度の平均温度と第一定着−第二定着の搬送速度差との関係を示すグラフの一例である。 第二定着ローラの回転数制御処理の他の例を示すフローチャートである。 芯金温度および定着ローラ表面温度の平均温度と第一定着−第二定着の搬送速度差との関係を示すグラフの一例である。 第二定着ローラの回転数制御処理の他の例を示すフローチャートである。 第二定着ローラの回転数制御処理の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る構成を図1から図17に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(画像形成装置の構成)
図1は、画像形成装置本体1内に配置された作像装置2と、定着装置20とを有する画像形成装置の概略構成図である。図1に示した作像装置2は、ドラム状の感光体として構成された第1〜第4の像担持体3Y,3C,3M,3Kを有し、各像担持体上にイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。第1〜第4の像担持体3Y,3C,3M,3Kに対向して中間転写ベルト4が配置され、この中間転写ベルト4は、支持ローラ5,6,7,8に巻き掛けられて矢印方向に回転駆動される。
本実施形態の画像形成装置は、フルカラーモードとモノクロモードを含む複数の印刷モードを有しており、フルカラーモードが選択された際、第1の像担持体3Yが図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ9によって第1の像担持体3Yが所定の極性に帯電され、次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット10から出射する光変調されたレーザビームが照射される。これによって第1の像担持体3Yに静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置11によってイエロートナー像として可視像化される。
中間転写ベルト4を挟んで、第1の像担持体3Yと反対側に一次転写ローラ12が配置され、この一次転写ローラ12に転写電圧が印加されることにより、第1の像担持体3Y上のトナー像が、矢印方向に走行する中間転写ベルト4上に一次転写される。トナー像転写後の第1の像担持体3Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置13によって除去される。
同様に第2〜第4の像担持体3C,3M,3K上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト4上に順次重ねて一次転写され、中間転写ベルト4上にフルカラートナー像が形成される。
また、図1に示すように、画像形成装置本体1内の下部には、例えば転写紙(記録材)Pを収容した給紙カセット14と、給紙ローラ15を有する給紙装置が配置され、給紙ローラ15の回転によって最上位の転写紙Pが矢印方向に送り出される。送り出された転写紙Pは、レジストローラ対16によって、所定のタイミングで、支持ローラ5に巻き掛けられた中間転写ベルト4の部分と、これに対置された二次転写ローラ17との間に給送される。このとき、二次転写ローラ17には所定の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト4上の重ねトナー像が転写紙Pに二次転写される。
トナー像を二次転写された転写紙Pは、さらに上方に搬送されて定着装置20を通り、このとき転写紙上のトナー像が熱と圧力の作用により定着される。定着装置20を通過した転写紙Pは、排紙ローラ対(搬送ローラ)27を介して画像形成装置本体1の上部の排紙部18に排出される。定着ローラ22、加圧ローラ21、および加熱ローラ23は、定着装置20の筐体の長手方向に回転可能に軸支され、駆動手段、熱源等は、定着装置20の筐体に固定保持されている。また、トナー像転写後の中間転写ベルト4上に付着する転写残トナーはクリーニング装置19によって除去される。
また、制御部(図示せず)は、画像形成装置全体の制御を司るCPUと、CPUが実行するプログラム、その他の固定データを格納するROMと、各種データ等を一時格納するRAMと、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)等を備えている。また、定着ローラ22等の装置各部を駆動する駆動手段を備え、駆動手段は、制御部からの制御信号に応じて、定着ローラ等を回転駆動させる。なお、以下の説明では、制御部のうち定着ローラ22、および/または第二定着ローラ42(後述)の駆動手段(駆動モータ)を制御して、定着ローラ22、および/または第二定着ローラ42の回転数の制御を行う制御部を特に、定着ローラ制御部と呼ぶ。
(定着装置の構成)
次に、定着装置20について説明する。図2に示すように定着装置20は、ベルト定着方式であり、熱源26を有する加熱ローラ23と、金属芯金29の外周に弾性層30を有する定着ローラ22と、加熱ローラ23と定着ローラ22との間に張架される無端状の定着ベルト24と、定着ベルト24の外周側に配設される加圧ローラ21と、を有し、定着ローラ22と加圧ローラ21との圧接によって形成される定着ベルト24と加圧ローラ21とのニップ部に未定着トナー像を担持した用紙を通紙して加熱定着を行うものである。
定着ベルト24は、定着ローラ22と加熱ローラ23の周囲に掛けまわされ、テンションローラ25で張力を与え、加熱ローラ23、定着ローラ22に密着している。このように構成した定着ベルト24に、定着ローラ22に対応する箇所に加圧ローラ21を押し当てることで、定着ニップを構成する。
また、定着ベルト24は、例えば、厚さ90μmの耐熱樹脂の無端フィルムであるPIベルトで構成され、表層には、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)などのオフセット防止剤がコーティングされている。
加熱ローラ23の中空内には、熱源26が設けられているが、定着ローラ22は、熱源を有しておらず、金属(鉄やアルミ)などの剛性の高い芯材(芯金29)を、シリコーンゴムなどの厚い弾性層30で覆ったものである。なお、熱源26としては、ハロゲンヒーターや赤外線ヒーター、その他の熱抵抗を用いることができる。また、加圧ローラ21の内側にも、熱源が設けられることが好ましい。
定着ローラ22と加圧ローラ21とは、対向して配置されるゴムローラであり、加圧ローラ21が定着ベルト24を介して定着ローラ22の中心方向に加圧されることにより、加圧ローラ21と定着ベルト24との間でニップ部が形成される。また、駆動手段は、モータと減速ギア列を備えて、定着ローラ22にギア接続され、図2に示す矢印方向に回転駆動すると、定着ローラ22が矢印方向に回転する。定着ローラ22の回転により、定着ローラ22に圧接する加圧ローラ21および定着ベルト24が同速で矢印方向に回転する。
そして、加熱ローラ23の中空内に配設された熱源26からの熱が、加熱ローラ23を介して定着ベルト24に伝わり、定着ベルト24が加熱され、加圧ローラ21と定着ベルト24の互いの逆回転により、用紙のトナー像をニップ部で加熱溶融させながら、搬送される。
なお、テンションローラ25は、加熱ローラ23と定着ローラ22に掛けられた定着ベルト24のほぼ中間位置に設けられ、ベルトループの外側から図示しないスプリングなどの押し付け部材で加圧されている。テンションローラ25は、芯材に金属(例えば、円筒形のアルミ管)などの剛性の高い材料を使用し、表層を耐熱フェルトやシリコーンゴムなどのある程度の弾性を有した材料で覆っている。なお、テンションローラ25は、定着ベルト24の内側から当てても良い。
次に、温度検知手段としてのサーミスタについて説明する。本実施形態に係る画像形成装置の定着装置20には、サーミスタが3つ備えられている。先ず、サーミスタ(第1のサーミスタ、加熱ローラ温度検知部材とも呼ぶ)31は、定着ベルト24の外側で且つ加熱ローラ表面部分に配置され、接触している定着ベルト24の温度を検知している。第1のサーミスタ31の検知温度に基づいて、トナー像の定着に関わるニップ部の温度が制御される。
また、サーミスタ(第2のサーミスタ、定着ローラ表面温度検知部材とも呼ぶ)32は、定着ベルト24の外側で且つ定着ローラ表面部分に配置され、定着ベルト24を介した、定着ローラ温度を検知している。さらに、サーミスタ(第3のサーミスタ、芯金温度検知部材とも呼ぶ)33が、定着ローラ22の芯金部分に配置され、定着ローラ22の芯金29の温度を検知している。
上記構成の定着装置20によれば、トナー像を形成された用紙は、定着ベルト24の用紙搬送方向の上流側に配された定着前ガイド(図示せず)から、図2に示す矢印方向に搬送され、用紙のトナー像がニップ部で加熱溶融されることによって、トナー像が定着される。その後、用紙は、分離板28により分離され、用紙搬送方向下流側に配された排紙ローラ対27により、排紙部18に排出される。
(画像形成装置の制御)
本実施形態に係る画像形成装置は、上記第3のサーミスタ33からの出力を用いて、定着ローラ22の駆動手段の回転数を制御することにより、定着装置(定着部ともいう)20における用紙の搬送速度(定着線速ともいう)を、定着ローラ22の熱膨張による径変化にかかわらず、略一定(所定の周速度)となるようにするものである。すなわち、ニップ部の定着時の温度変化に係らずに、定着装置の挟持搬送速度を正確に補正し、定着装置における挟持搬送速度を略一定とするものである。よって、一定速度で制御される排紙部の挟持搬送速度との搬送速度差を適切な状態に維持しつつ、用紙を通過させることができるものである。
定着ローラ制御部は、第3のサーミスタ33の検知温度(芯金温度ともいう)に基づいて、定着装置20における記録材の搬送速度(定着線速)と、排紙ローラ対(排紙部ともいう)27における記録材の搬送速度(排紙線速ともいう)との差(定着−排紙の搬送速度差ともいう)が所定の範囲内に収まるように定着ローラ22の駆動手段としての駆動モータの回転数を制御し、定着ローラ22の回転数を制御する。
具体的には、例えば、通紙開始時における第3のサーミスタ33の検知温度と駆動モータ回転数補正量との対応関係を示す回転数補正テーブルにより、駆動モータの回転数を制御するものである。表1に回転数補正テーブルの一例を示す。この回転数補正テーブルは、芯金温度Tsが55℃以下の場合に、モータ回転数を基準モータ回転数から増加させる補正を行うものである。なお、回転数補正テーブルは、ROM等に予め記憶させておくものであればよい。
図3は、芯金温度(℃)と定着−排紙の搬送速度差(mm/s)との関係を示すグラフの一例である。ここで、定着部における搬送速度は、芯金温度が低いと線速が遅く、芯金温度が上昇するにつれ、定着線速は速くなる。これは芯金温度の上昇に伴い、定着ローラ22が熱膨張し、ニップ幅が広くなる為、同一駆動回転数下での周速度が速くなるためである。
例えば、芯金温度が25℃程度の場合は、線速差は10mm/s程度と大きい(排紙部の線速が定着部の線速よりも速い)。また、定着ローラ22が加熱され、定着ローラ22が熱膨張すると、排紙線速と定着線速の速度差が±0mm/sに近づく。本実施形態では、図3中に点線で示す目標線速(±0mm/s)から、線速差±2mm/sの範囲を許容線速差としている。
これは、速度差が−2mm/s以下の場合(定着速度が遅い)は、排紙部が転写材を引っ張ることとなり、排紙部と定着部間の搬送経路で分離板(分離爪)等に画像面が擦れ画像を乱し、速度差が+2mm/s以上の場合、排紙部と定着部間の転写紙のループ(たるみ)が大きくなり、転写材がジャバラ状になりジャムが生じ得るからである。これに対し、線速差が、許容線速差内にあれば、定着部と排紙部との間で画像不具合、搬送不具合が生じない。よって、定着ローラ制御部は、芯金温度に応じて、駆動モータの回転数を制御し、許容線速差内に収まるようにコントロールするものである。
図4は、定着ローラ制御部が実行する定着ローラ22の回転数制御方法の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により芯金温度Tsを検知する(S10)。次に、検知した芯金温度Tsが規定温度A(例えば、55℃)以上であるか否かを判断する(S11)。規定温度A以上の場合(S11:Yes)は、許容線速差内にあるので、駆動モータの回転数の変更は行わない(S12)。これに対し、規定温度Aに満たない場合(S11:NO)は、駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)増加させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S13)。
以上説明した画像形成装置によれば、熱源を有さず、ゴム層の厚い定着ローラにおいても、定着ローラの芯金の温度に基づいて、定着ローラの駆動手段の回転数を制御し、定着ローラを所定の周速度で回転させることができる。よって、一定速度で制御される排紙部の挟持搬送速度にあわせることができ、搬送速度差を適切な状態に維持することができる。例えば、定着ローラ芯金温度が低く、定着ローラの外径が小さく搬送速度が遅い場合に、定着ローラの回転数を増加させることができる。したがって、定着ローラの熱膨張に係わらずに、定着部と排紙部との挟持搬送速度差を許容線速差内とし、記録材が分離板等により擦れることで生じる画像不具合や、ジャムの発生を抑制することができる。
上記の第3のサーミスタ33のみを用いた定着ローラ22の回転数補正の場合、加熱時の芯金温度の上昇に対する定着線速の変化が急激である(図3)。そこで、定着ローラ制御部は、第3のサーミスタ33に加えて、第1のサーミスタ31による検知温度も併せて用いて、定着ローラ22の回転数を制御することが好ましい。例えば、第1のサーミスタ31と第3のサーミスタ33との平均温度を用いて、定着−排紙の搬送速度差が許容線速差内となるように駆動モータの回転数を制御する。
本実施形態では、第3のサーミスタ33の検知温度Tsと第1のサーミスタ31の検知温度Tpとの平均値と、駆動モータ回転数補正量との対応関係を示す回転数補正テーブルにより、駆動モータの回転数を制御する。表2に回転数補正テーブルの一例を示す。この回転数補正テーブルは、平均値が105℃以下の場合に、駆動モータの回転数を増加させる補正を行うものである。
図5は、芯金温度および加熱ローラ温度の平均温度(℃)と定着−排紙の搬送速度差(mm/s)との関係を示すグラフの一例である。本実施形態でも、図3と同様に、図5に示す許容線速差(線速差±2mm/s)の範囲を目標とする線速の範囲としている。
図6は、定着ローラ制御部が実行する定着ローラ22の回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により芯金温度Tsを、第1サーミスタ31により加熱温度Tpをそれぞれ検知する(S20)。次に、検知した芯金温度Tsおよび加熱温度Tpの平均値が規定温度B(例えば、105℃)以上であるか否かを判断する(S21)。規定温度B以上の場合(S21:Yes)は、許容線速差内にあるので、駆動モータの回転数の変更は行わない(S22)。これに対し、規定温度Bに満たない場合(S21:NO)は、駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)増加させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S23)。
以上説明した画像形成装置によれば、2つのサーミスタの検知温度を用いて、すなわち、定着ローラの芯金の温度と加熱ローラの温度に基づいて、定着ローラの熱膨張度合をより精度良く検出し、定着装置における搬送速度をより正確に推定できる。加熱ローラの温度は、回転中の定着ローラ表面温度と概ね同じであるため、定着ローラ表面温度と、芯金温度の平均値は、外径膨張の原因であるゴムの温度となるため、より精度よく定着ローラの膨張を予測するものである。よって、定着ローラの駆動手段の回転数を制御し、定着ローラを所定の周速度で回転させることができる。したがって、一定速度で制御される排紙部の挟持搬送速度にあわせることができ、搬送速度差を適切な状態に維持することができる。
また、定着ローラ制御部は、第3のサーミスタ33に加えて、第2のサーミスタ32による検知温度も併せて用いて、定着ローラ22の回転数を制御することが好ましい。例えば、第2のサーミスタ32と第3のサーミスタ33との平均温度を用いて、定着−排紙の搬送速度差が一定になるように駆動モータの回転数を制御する。
本実施形態では、第3のサーミスタ33の検知温度Tsと第2のサーミスタ32の検知温度Tmとの平均値と、駆動モータ回転数補正量との対応関係を示す回転数補正テーブルにより、駆動モータの回転数を制御する。表3に回転数補正テーブルの一例を示す。この回転数補正テーブルは、平均値が105℃以下の場合に、駆動モータの回転数を増加させる補正を行うものである。
図7は、芯金温度および定着ローラ表面温度の平均温度(℃)と定着−排紙の搬送速度差(mm/s)との関係を示すグラフの一例である。本実施形態でも、図3および図5と同様に、図7に示す許容線速差(線速差±2mm/s)の範囲を目標とする線速の範囲としている。
図8は、定着ローラ制御部が実行する定着ローラ22の回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により定着ローラ芯金温度Tsを、第2のサーミスタ32により定着ローラ表面温度Tmをそれぞれ検知する(S30)。次に、検知した芯金温度Tsおよび定着ローラ表面温度Tmの平均値が規定温度B(例えば、105℃)以上であるか否かを判断する(S31)。規定温度B以上の場合(S31:Yes)は、許容線速差内にあるので、駆動モータの回転数の変更は行わない(S32)。これに対し、規定温度Bに満たない場合(S31:NO)は、駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)増加させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S33)。
以上説明した画像形成装置によれば、2つのサーミスタの検知温度を用いて、すなわち、定着ローラの芯金の温度と定着ローラの表面温度に基づいて、定着ローラの熱膨張度合をより精度良く検出し、定着装置における搬送速度をより正確に推定できる。例えば、待機停止中は加熱ローラからの熱供給がないため、定着ローラ表面温度は低下するが、定着ローラ表面温度を直接検知することにより、より精度よく外径膨張を予測することができるものである。よって、定着ローラの駆動手段の回転数を制御し、定着ローラを所定の周速度で回転させることができる。したがって、一定速度で制御される排紙部の挟持搬送速度にあわせることができ、搬送速度差を適切な状態に維持することができる。
ここで、図3に示したように、芯金温度が規定温度A以上の場合、定着―排紙線速差は許容線速差内に収束するが、芯金温度がさらに高く規定温度C(例えば、95℃)以上の場合は、定着ローラ22の熱膨張が進むため周速度が速くなり、許容線速差から再び外れることとなる。
そこで、通紙開始時において芯金温度が所定温度C以上の場合は、定着ローラ22の回転数を定着部に併せて所定量(例えば、1%)減少させて線速差を許容線速差内に収まるようにすることが好ましい。
図9は、定着ローラ制御部が実行する定着ローラ22の回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により芯金温度Tsを検知する(S40)。検知した芯金温度Tsが規定温度C(例えば、95℃)以上であるか否かを判断する(S41)。規定温度C以上の場合(S41:Yes)は、駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)減少させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S42)。
一方、規定温度Cに満たない場合(S41:NO)は、検知した芯金温度Tsおよび定着ローラ表面温度Tmの平均値が規定温度B以上であるか否かを判断する(S43)。規定温度B以上の場合(S43:Yes)は、許容線速差内にあるので、駆動モータの回転数の変更は行わない(S44)。これに対し、規定温度Bに満たない場合(S43:NO)は、駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)増加させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S45)。
なお、図9に示す例では、第3のサーミスタ33および第2のサーミスタ32を用いる例を説明したが、第2のサーミスタ32に替えて第1のサーミスタ31を用いても良いのは勿論である。また、規定温度Cとの判断(S41)においては、芯金温度Tsとの比較判断をしているが、芯金温度と定着ローラ表面温度(または加熱温度)との平均温度に対して、規定温度を設定して、比較判断を行うようにしても良い。
このように、定着ローラの芯金温度が低く外径が小さい場合および芯金温度が高く外径が大きい場合の双方の場合に、定着ローラの駆動手段の回転数を制御し、定着ローラを所定の周速度で回転させることができる。よって、一定速度で制御される排紙部の挟持搬送速度にあわせることができ、搬送速度差を適切な状態に維持することができる。したがって、定着ローラの熱膨張に係わらずに、定着部と排紙部との挟持搬送速度差を許容線速差内とし、記録材が分離板等により擦れることで生じる画像不具合や、ジャムの発生を抑制することができる。
また、上記実施形態では、通紙開始時の芯金温度を検知して、定着ローラ22の回転数の補正を行っているが、用紙がニップ部を連続して通紙される場合に、通紙枚数が増えると、定着ローラ22は所定温度に対応する温度に近づき、定着−排紙部の搬送速度差が一定となる。そこで、通紙枚数の増加に応じて、定着ローラ22の回転数を所定回転数に戻すことが好ましい。具体的には、上述したように定着ローラ22の回転数を増加または減少させた場合において、通紙枚数に応じて、増加または減少させた補正量を0に戻していくものである。この通紙枚数に応じた定着ローラ22の回転数の補正テーブルの一例を表4に示す。
また、同様の理由により、定着ローラ22の駆動時間に応じて、定着ローラ22の回転数を所定回転数に戻すことも好ましい。この定着ローラ22の駆動時間に応じた定着ローラ22の回転数の補正テーブルの一例を表5に示す。
[第2の実施形態]
次に、本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の点についての説明は省略する。
(定着装置の構成)
第2の実施形態に係る定着装置について説明する。図10に示すように定着装置は、第一定着装置20と、その下流側に第二定着装置40を有している。なお、第一定着装置20については、上記第1の実施形態と同様である。
第二定着装置40は、金属芯金の外周に弾性層を有する第二定着ローラ42と、第二定着ローラ42に圧接して配設される第二加圧ローラ41と、を有し、第二定着ローラ42と第二加圧ローラ41との圧接によって形成されるニップ部に第一定着装置20にて定着されたトナー像を担持した用紙を通紙させて、例えば、画像光沢度の調整等を行うものである。
ここで、第二定着ローラ42は、表層にPFAがコーティングされた直径40mmのアルミ管であり、第二加圧ローラ41は、表層にPFAチューブをかぶせた直径40mmのスポンジローラである。また、第二定着ローラ42内部には熱源(加熱ヒータ)が配設されており、図示しない温度検知手段(第二定着装置用サーミスタ)により温度制御がなされている。
第二定着ローラ42と第二加圧ローラ41とは、対向して配置され、第二加圧ローラ41が第二定着ローラ42の中心方向に加圧されることにより、第二加圧ローラ41と第二定着ローラ42との間でニップ部が形成される。また、駆動手段は、モータ(第二定着駆動モータとも呼ぶ)と減速ギア列を備えて、第二定着ローラ42にギア接続され、図10に示す矢印方向に回転駆動すると、第二定着ローラ42が矢印方向に回転する。第二定着ローラ42の回転により、第二定着ローラ42に圧接する第二加圧ローラ41が同速で矢印方向に回転する。
この定着装置によれば、トナー像を形成された用紙は、定着ベルト24の用紙搬送方向の上流側に配された定着前ガイド(図示せず)から、図10に示す矢印方向に搬送され、用紙のトナー像がニップ部で加熱溶融されることによって、トナー像が定着される。その後、用紙は、分離板28により分離され、用紙搬送方向下流側に配された第二定着装置40にて、画像光沢度が調整され、排紙ローラ対27により、排紙部18に排出される。なお、上記第二定着装置40の構成は一例であって、これに限られるものではない。
(画像形成装置の制御)
本実施形態に係る画像形成装置は、上記第3のサーミスタ33からの出力を用いて、第二定着ローラ42の駆動手段の回転数を制御することにより、第二定着装置40における用紙の搬送速度(第二定着線速ともいう)を、定着ローラ22の熱膨張による径変化、すなわち、第一定着装置20における用紙の搬送速度(第一定着線速ともいう)に追従させて、第一定着線速と第二定着線速とを略一定となるようにするものである。よって、搬送速度差を適切な状態に維持しつつ、用紙を通過させることができるものである。
定着ローラ制御部は、第3のサーミスタ33の検知温度(芯金温度ともいう)に基づいて、第一定着装置(第一定着部ともいう)20における記録材の搬送速度と、第二定着装置(第二定着部ともいう)40における記録材の搬送速度との差(第一−第二定着線速差ともいう)が所定の範囲内に収まるように第二定着ローラ42の駆動手段としての第二定着駆動モータの回転数を制御し、第二定着ローラ42の回転数を制御する。
具体的には、例えば、通紙開始時における第3のサーミスタ33の検知温度と第二定着駆動モータ回転数補正量との対応関係を示す回転数補正テーブルにより、第二定着駆動モータの回転数を制御するものである。表6に回転数補正テーブルの一例を示す。この回転数補正テーブルは、芯金温度Tsが55℃以下の場合に、モータ回転数を基準モータ回転数から減少させる補正を行うものである。なお、回転数補正テーブルは、ROM等に予め記憶させておくものであればよい。
図11は、芯金温度(℃)と第一−第二定着線速差(mm/s)との関係を示すグラフの一例である。ここで、第一定着部における搬送速度は、芯金温度が低いと線速が遅く、芯金温度が上昇するにつれ、第一定着線速は速くなる。
例えば、芯金温度が25℃程度の場合は、線速差は10mm/s程度と大きい(第二定着部の線速が第一定着部の線速よりも速い)。また、定着ローラ22が加熱され、定着ローラ22が熱膨張すると、第一定着線速と第二定着線速の速度差が±0mm/sに近づく。本実施形態では、図11中に点線で示す目標線速(±0mm/s)から、線速差±2mm/sの範囲を許容線速差としている。
これは、速度差が−2mm/s以下の場合(第一定着速度が遅い)は、第二定着部が転写材を引っ張ることとなり、第二定着部と第一定着部間の搬送経路で分離板(分離爪)等に画像面が擦れ画像を乱し、速度差が+2mm/s以上の場合(第一定着速度が速い)、第二定着部と第一定着部間の転写紙のループ(たるみ)が大きくなり、転写材がジャバラ状になりジャムが生じ得るからである。これに対し、線速差が、許容線速差内にあれば、第一定着部と第二定着部との間で画像不具合、搬送不具合が生じない。よって、定着ローラ制御部は、芯金温度に応じて、第二定着駆動モータの回転数を制御し、許容線速差内に収まるようにコントロールするものである。
図12は、定着ローラ制御部が実行する第二定着ローラ42の回転数制御方法の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により芯金温度Tsを検知する(S50)。次に、検知した芯金温度Tsが規定温度A(例えば、55℃)以上であるか否かを判断する(S51)。規定温度A以上の場合(S51:Yes)は、許容線速差内にあるので、第二定着駆動モータの回転数の変更は行わない(S52)。これに対し、規定温度Aに満たない場合(S51:NO)は、第二定着駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)減少させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S53)。
以上説明した画像形成装置によれば、熱源を有さず、ゴム層の厚い定着ローラにおいても、定着ローラの芯金の温度に基づいて、第二定着ローラの駆動手段の回転数を制御することにより、第一定着装置の温度変化による第一定着装置における挟持搬送速度の変化に、第二定着装置における挟持搬送速度を追従させて、搬送速度差を適切な状態に維持しつつ、用紙を通過させることができるものである。よって、定着ローラの熱膨張に係わらずに、第一定着装置と第二定着装置との挟持搬送速度差を許容線速差内とし、記録材が分離板等により擦れることで生じる画像不具合や、ジャムの発生を抑制することができる。
上記の第3のサーミスタ33のみを用いた第二定着ローラ42の回転数補正の場合、加熱時の芯金温度の上昇に対する定着線速の変化が急激である(図11)。そこで、定着ローラ制御部は、第3のサーミスタ33に加えて、第1のサーミスタ31による検知温度も併せて用いて、第二定着ローラ42の回転数を制御することが好ましい。例えば、第1のサーミスタ31と第3のサーミスタ33との平均温度を用いて、第一−第二定着線速差が許容線速差内となるように第二定着駆動モータの回転数を制御する。
本実施形態では、第3のサーミスタ33の検知温度Tsと第1のサーミスタ31の検知温度Tpとの平均値と、第二定着駆動モータ回転数補正量との対応関係を示す回転数補正テーブルにより、第二定着駆動モータの回転数を制御する。表7に回転数補正テーブルの一例を示す。この回転数補正テーブルは、平均値が105℃以下の場合に、第二定着駆動モータの回転数を減少させる補正を行うものである。
図13は、芯金温度および加熱ローラ温度の平均温度(℃)と第一−第二定着線速差(mm/s)との関係を示すグラフの一例である。本実施形態でも、図11と同様に、図13に示す許容線速差(線速差±2mm/s)の範囲を目標とする線速の範囲としている。
図14は、定着ローラ制御部が実行する定着ローラ22の回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により芯金温度Tsを、第1サーミスタ31により加熱温度Tpをそれぞれ検知する(S60)。次に、検知した芯金温度Tsおよび加熱温度Tpの平均値が規定温度B(例えば、105℃)以上であるか否かを判断する(S61)。規定温度B以上の場合(S61:Yes)は、許容線速差内にあるので、第二定着駆動モータの回転数の変更は行わない(S62)。これに対し、規定温度Bに満たない場合(S61:NO)は、第二定着駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)減少させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S63)。
以上説明した画像形成装置によれば、2つのサーミスタの検知温度を用いて、すなわち、定着ローラの芯金の温度と加熱ローラの温度に基づいて、定着ローラの熱膨張度合をより精度良く検出し、第一定着装置における搬送速度をより正確に推定できる。加熱ローラの温度は、回転中の定着ローラ表面温度と概ね同じであるため、定着ローラ表面温度と、芯金温度の平均値は、外径膨張の原因であるゴムの温度となるため、より精度よく定着ローラの膨張を予測するものである。よって、第一定着装置の温度変化による第一定着装置における挟持搬送速度の変化に、第二定着装置における挟持搬送速度を追従させて、搬送速度差を適切な状態に維持することができる。
また、定着ローラ制御部は、第3のサーミスタ33に加えて、第2のサーミスタ32による検知温度も併せて用いて、第二定着ローラ42の回転数を制御することが好ましい。例えば、第2のサーミスタ32と第3のサーミスタ33との平均温度を用いて、第一−第二定着線速差が一定になるように第二定着駆動モータの回転数を制御する。
本実施形態では、第3のサーミスタ33の検知温度Tsと第2のサーミスタ32の検知温度Tmとの平均値と、第二定着駆動モータ回転数補正量との対応関係を示す回転数補正テーブルにより、第二定着駆動モータの回転数を制御する。表8に回転数補正テーブルの一例を示す。この回転数補正テーブルは、平均値が105℃以下の場合に、第二定着駆動モータの回転数を減少させる補正を行うものである。
図15は、芯金温度および定着ローラ表面温度の平均温度(℃)と第一−第二定着線速差(mm/s)との関係を示すグラフの一例である。本実施形態でも、図11および図13と同様に、図15に示す許容線速差(線速差±2mm/s)の範囲を目標とする線速の範囲としている。
図16は、定着ローラ制御部が実行する第二定着ローラ42の回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により定着ローラ芯金温度Tsを、第2のサーミスタ32により定着ローラ表面温度Tmをそれぞれ検知する(S70)。次に、検知した芯金温度Tsおよび定着ローラ表面温度Tmの平均値が規定温度B(例えば、105℃)以上であるか否かを判断する(S71)。規定温度B以上の場合(S71:Yes)は、許容線速差内にあるので、第二定着駆動モータの回転数の変更は行わない(S72)。これに対し、規定温度Bに満たない場合(S71:NO)は、第二定着駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)減少させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S73)。
以上説明した画像形成装置によれば、2つのサーミスタの検知温度を用いて、すなわち、定着ローラの芯金の温度と定着ローラの表面温度に基づいて、定着ローラの熱膨張度合をより精度良く検出し、第一定着装置における搬送速度をより正確に推定できる。例えば、待機停止中は加熱ローラからの熱供給がないため、定着ローラ表面温度は低下するが、定着ローラ表面温度を直接検知することにより、より精度よく外径膨張を予測することができるものである。よって、第一定着装置の温度変化による第一定着装置における挟持搬送速度の変化に、第二定着装置における挟持搬送速度を追従させて、搬送速度差を適切な状態に維持することができる。
ここで、図11に示したように、芯金温度が規定温度A以上の場合、定着―排紙線速差は許容線速差内に収束するが、芯金温度がさらに高く規定温度C(例えば、95℃)以上の場合は、定着ローラ22の熱膨張が進むため周速度が速くなり、許容線速差から再び外れることとなる。
そこで、通紙開始時において芯金温度が所定温度C以上の場合は、定着ローラ22の回転数を定着部に併せて所定量(例えば、1%)増加させて線速差を許容線速差内に収まるようにすることが好ましい。
図17は、定着ローラ制御部が実行する第二定着ローラ42の回転数制御処理の一例を示すフローチャートである。先ず、通紙開始時に第3サーミスタ33により芯金温度Tsを検知する(S80)。検知した芯金温度Tsが規定温度C(例えば、95℃)以上であるか否かを判断する(S81)。規定温度C以上の場合(S81:Yes)は、第二定着駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)増加させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S82)。
一方、規定温度Cに満たない場合(S81:NO)は、検知した芯金温度Tsおよび定着ローラ表面温度Tmの平均値が規定温度B以上であるか否かを判断する(S83)。規定温度B以上の場合(S83:Yes)は、許容線速差内にあるので、第二定着駆動モータの回転数の変更は行わない(S84)。これに対し、規定温度Bに満たない場合(S83:NO)は、第二定着駆動モータの回転数を所定量(例えば、1%)減少させて線速差を許容線速差内に収まるようにする(S85)。
なお、図17に示す例では、第3のサーミスタ33および第2のサーミスタ32を用いる例を説明したが、第2のサーミスタ32に替えて第1のサーミスタ31を用いても良いのは勿論である。また、規定温度Cとの判断(S81)においては、芯金温度Tsとの比較判断をしているが、芯金温度と定着ローラ表面温度(または加熱温度)との平均温度に対して、規定温度を設定して、比較判断を行うようにしても良い。
このように、定着ローラの芯金温度が低く外径が小さい場合および芯金温度が高く外径が大きい場合の双方の場合に、第二定着ローラの駆動手段の回転数を制御することにより、第一定着装置の温度変化による第一定着装置における挟持搬送速度の変化に、第二定着装置における挟持搬送速度を追従させて、搬送速度差を適切な状態に維持しつつ、用紙を通過させることができるものである。よって、定着ローラの熱膨張に係わらずに、第一定着装置と第二定着装置との挟持搬送速度差を許容線速差内とし、記録材が分離板等により擦れることで生じる画像不具合や、ジャムの発生を抑制することができる。
また、上記実施形態では、通紙開始時の芯金温度を検知して、第二定着ローラ42の回転数の補正を行っているが、用紙がニップ部を連続して通紙される場合に、通紙枚数が増えると、定着ローラ22は所定温度に対応する温度に近づき、第一−第二定着線速差となる。そこで、通紙枚数の増加に応じて、第二定着ローラ42の回転数を所定回転数に戻すことが好ましい。これにより、ジョブ中に定着ローラ径が変動しても搬送品質を安定させることができる。具体的には、上述のように第二定着ローラ42の回転数を増加または減少させた場合において、通紙枚数に応じて、増加または減少させた補正量を0に戻していくものである。この通紙枚数に応じた第二定着ローラ42の回転数の補正テーブルの一例を表9に示す。
また、同様の理由により、定着ローラ22の駆動時間に応じて、第二定着ローラ42の回転数を所定回転数に戻すことも好ましい。これにより、ジョブ中に定着装置の空回転が発生しローラ径が変動しても搬送品質を安定させることができる。この定着ローラ22の駆動時間に応じた第二定着ローラ42の回転数の補正テーブルの一例を表10に示す。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 画像形成装置本体
2 作像装置
3Y,3C,3M,3K 第1〜第4の像担持体
4 中間転写ベルト
5,6,7,8 支持ローラ
9 帯電ローラ
10 レーザ書き込みユニット
11 現像装置
12 一次転写ローラ
13,19 クリーニング装置
14 給紙カセット
15 給紙ローラ
16 レジストローラ対
17 二次転写ローラ
18 排紙部
20 定着装置(第一定着装置)
21 加圧ローラ
22 定着ローラ
23 加熱ローラ
24 定着ベルト
25 テンションローラ
26 熱源
27 排紙ローラ対
28 分離板
29 芯金
30 弾性層
31 第1のサーミスタ(加熱ローラ温度検知部材)
32 第2のサーミスタ(定着ローラ表面温度検知部材)
33 第3のサーミスタ(芯金温度検知部材)
40 第二定着装置
41 第二加圧ローラ
42 第二定着ローラ
特開2009‐163038号公報 特開2007‐72289号公報

Claims (16)

  1. 熱源を有する加熱ローラと、
    金属芯金の外周に弾性層を有する定着ローラと、
    前記加熱ローラと前記定着ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周側に配設される加圧ローラと、を有し、
    前記定着ローラと前記加圧ローラとの圧接によって形成される前記定着ベルトと前記加圧ローラとのニップ部に未定着トナー像を担持した用紙を通紙して加熱定着を行う定着装置を有する画像形成装置において、
    前記定着ローラの芯金の温度を検知する芯金温度検知部材と、
    前記加熱ローラの温度を検知する加熱ローラ温度検知部材と、
    前記定着ローラの回転駆動を制御する定着ローラ制御部と、を有し、
    前記定着ローラ制御部は、前記芯金温度検知部材および前記加熱ローラ温度検知部材の検知温度に基づいて、前記定着ローラの回転数を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 熱源を有する加熱ローラと、
    金属芯金の外周に弾性層を有する定着ローラと、
    前記加熱ローラと前記定着ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周側に配設される加圧ローラと、を有し、
    前記定着ローラと前記加圧ローラとの圧接によって形成される前記定着ベルトと前記加圧ローラとのニップ部に未定着トナー像を担持した用紙を通紙して加熱定着を行う定着装置と、
    前記定着装置の下流側に、
    金属芯金の外周に弾性層を有する第二定着ローラと、
    前記第二定着ローラに圧接して配設される第二加圧ローラと、を有し、
    前記第二定着ローラと前記第二加圧ローラとの圧接によって形成されるニップ部に前記定着装置にて定着されたトナー像を担持した用紙を通紙させる第二定着装置と、を有する画像形成装置において、
    前記定着ローラの芯金の温度を検知する芯金温度検知部材と、
    前記第二定着ローラの回転駆動を制御する定着ローラ制御部と、を有し、
    前記定着ローラ制御部は、前記芯金温度検知部材の検知温度に基づいて、前記第二定着ローラの回転数を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記加熱ローラの温度を検知する加熱ローラ温度検知部材を有し、
    前記定着ローラ制御部は、前記芯金温度検知部材および前記加熱ローラ温度検知部材の検知温度に基づいて、前記第二定着ローラの回転数を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着ローラの表面温度を検知する定着ローラ表面温度検知部材を有し、
    前記定着ローラ制御部は、前記芯金温度検知部材および前記定着ローラ表面温度検知部材の検知温度に基づいて、前記第二定着ローラの回転数を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材の検知温度が所定温度Aより低い場合に、前記定着ローラの回転数を増加させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材および前記加熱ローラ温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、前記定着ローラの回転数を増加させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着ローラの表面温度を検知する定着ローラ表面温度検知部材を有し、
    前記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材および前記定着ローラ表面温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、前記定着ローラの回転数を増加させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材の検知温度が所定温度C(但し、C>A,C>Bである)より高い場合に、前記定着ローラの回転数を減少させることを特徴とする請求項5から7までのいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材の検知温度が所定温度Aより低い場合に、前記第二定着ローラの回転数を減少させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  10. 前記加熱ローラの温度を検知する加熱ローラ温度検知部材を有し、
    前記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材および前記加熱ローラ温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、前記第二定着ローラの回転数を減少させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  11. 前記定着ローラの表面温度を検知する定着ローラ表面温度検知部材を有し、
    前記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材および前記定着ローラ表面温度検知部材の検知温度の平均値が所定温度Bより低い場合に、前記第二定着ローラの回転数を減少させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  12. 前記定着ローラ制御部は、
    前記芯金温度検知部材の検知温度が所定温度C(但し、C>A,C>Bである)より高い場合に、前記第二定着ローラの回転数を増加させることを特徴とする請求項9から11までのいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記定着ローラ制御部は、
    前記用紙が前記ニップ部を連続して通紙される場合において、
    通紙枚数の増加に応じて、減少または増加させた前記定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくことを特徴とする請求項5からまでのいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記定着ローラ制御部は、
    前記定着ローラの駆動時間に応じて、減少または増加させた前記定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくことを特徴とする請求項5からまでのいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記定着ローラ制御部は、
    前記用紙が前記ニップ部を連続して通紙される場合において、
    通紙枚数の増加に応じて、減少または増加させた前記第二定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくことを特徴とする請求項9から12までのいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記定着ローラ制御部は、
    前記定着ローラの駆動時間に応じて、減少または増加させた前記第二定着ローラの回転数を所定回転数に戻していくことを特徴とする請求項9から12までのいずれかに記載の画像形成装置。
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