JP2000259036A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000259036A
JP2000259036A JP11059515A JP5951599A JP2000259036A JP 2000259036 A JP2000259036 A JP 2000259036A JP 11059515 A JP11059515 A JP 11059515A JP 5951599 A JP5951599 A JP 5951599A JP 2000259036 A JP2000259036 A JP 2000259036A
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image forming
fixing
forming apparatus
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JP11059515A
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Kazuhiko Hirooka
和彦 廣岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着回転体の摩損などを生じない非接触型表
面温度検出手段を用い、且つ、定着回転体の非接触型表
面温度検出手段の出力の検知方法を最適化して、精度良
く、安定して定着回転体の表面温度を検出できる画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 加熱手段53を有する定着回転体51を
用いて記録材を挟持搬送する画像形成装置において、前
記定着回転体51の表面温度に応じた表面温度信号を出
力する、前記定着回転体の表面に対して非接触に設けら
れる非接触型表面温度検出手段60と、前記定着回転体
51へと搬送される前記記録材の搬送状態を検出する搬
送状態検出手段64と、前記非接触型表面温度検出手段
60の出力する前記表面温度信号と、前記搬送状態検出
手段によって検出された前記記録材の搬送状態とに基づ
いて、前記加熱手段の駆動を制御する制御装置70と、
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式或は静電記録方式を用いて、記録材上に現像剤による
未定着のトナー像を形成し、この未定着トナー像を加熱
手段を有する定着回転体を用いて記録材上に定着して永
久画像を得る、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ
などとされる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子写真複写機に代表され
る、電子写真方式を用いた画像形成装置が知られてい
る。図9は、電子写真方式の従来の画像形成装置の概略
構成を示す。画像形成装置は、像担持体として、例えば
矢印方向に回転可能なドラム状とされる電子写真感光体
(以下、「感光ドラム」と呼ぶ。)5の表面を一次帯電
器6にて一様に帯電した後、この表面を光学系2が画像
情報に応じて露光(L)し、感光ドラム5上に静電潜像
を形成する。その後この静電潜像を現像器9が現像剤
(トナーを含む)にて可視化し、所謂、トナー像を感光
ドラム5上に形成する。更に、このトナー像を、記録材
収容手段である給紙カセット14から所望のタイミング
で搬送されてきた記録材P上に転写する。続いて、未定
着のトナー像を担持した記録材Pを定着装置50まで搬
送し、加熱及び加圧することにより、未定着トナー像を
記録材P上に定着して永久画像を得る。
【0003】従来、定着装置50としては、定着回転体
として例えばローラ状とされて内部に加熱手段を有する
加熱定着回転体(以下、「定着ローラ」と呼ぶ。)51
と、例えばローラ状とされて定着ローラ51を押圧して
回転する加圧定着回転体(以下、「加圧ローラ」と呼
ぶ。)52とを備えるものがある。又、従来、定着ロー
ラ51に組み込まれる加熱手段としては、例えばハロゲ
ンヒータが用いられる。
【0004】尚、従来、加熱定着回転体及び加圧定着回
転体は同一形状及び同一構成とすること、或は異なる形
状及び構成とすることが可能であり、加熱手段は定着ロ
ーラ51及び加圧ローラ52の双方に備えることが可能
である。
【0005】従来、定着ローラ51の表面温度は、表面
温度検出手段としてサーミスタ150などの温度検出素
子を用いて検出し、加熱手段に接続されたトライアック
などのスイッチ素子(図示せず)をON/OFF制御す
ることによって所望の表面温度になるように制御する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置において、表面温度検出手段としての
サーミスタ150を用い、精度良く定着ローラ51の表
面温度を検出するためには、サーミスタ150を定着ロ
ーラ51の表面に当接させる必要がある。従って、定着
ローラ51の表面にサーミスタ150との接触による傷
が生じ、又、記録材Pから定着ローラ51の表面に付着
したトナーによってサーミスタが汚染され、不具合を生
じるなどの問題があった。
【0007】そこで、サーミスタ150を定着ローラ5
1の表面に対して非接触で使用することも提案されてい
るが、検出精度などの点に問題があり実用的ではない。
【0008】従って、本発明の目的は、定着回転体の表
面温度検出手段として、例えば定着回転体表面の摩損な
どを引き起こさない非接触型表面温度検出手段を用い、
精度良く、安定して定着回転体の表面温度を検出できる
画像形成装置を提供することである。
【0009】又、本発明の他の目的は、定着回転体の非
接触型表面温度検出手段の出力の検知方法を最適化する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
加熱手段を有する定着回転体を用いて記録材を挟持搬送
する画像形成装置において、前記定着回転体の表面温度
に応じた表面温度信号を出力する、前記定着回転体の表
面に対して非接触に設けられる非接触型表面温度検出手
段と、前記定着回転体へと搬送される前記記録材の搬送
状態を検出する搬送状態検出手段と、前記非接触型表面
温度検出手段の出力する前記表面温度信号と、前記搬送
状態検出手段によって検出された前記記録材の搬送状態
とに基づいて、前記加熱手段の駆動を制御する制御装置
と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0011】本発明の一実施態様によると、前記搬送状
態検出手段は、前記記録材の搬送状態として前記定着回
転体へと搬送される前記記録材の搬送間隔を直接或は間
接的に検出する。又、本発明の好ましい実施態様による
と、前記制御装置は、前記記録材が前記定着回転体に搬
送されていない状態において予め決定された時間毎に前
記表面温度信号を検知して前記加熱手段の駆動を制御
し、前記定着回転体に前記記録材が搬送されている状態
において前記記録材の搬送間隔毎或は前記記録材の搬送
間隔の整数倍毎に前記表面温度信号を検知して前記加熱
手段の駆動を制御する。
【0012】本発明の他の実施例によると、前記搬送状
態検出手段は、前記記録材の搬送状態として前記定着回
転体へと搬送される前記記録材が前記定着回転体に到達
したことを直接或は間接的に検出し、好ましくは、前記
搬送状態検知手段は、前記定着回転体へと搬送される前
記記録材の先端が前記定着回転体に到達したことを直接
或は間接的に検出する。又、本発明の好ましい実施態様
によると、前記制御装置は、前記記録材が前記定着回転
体に搬送されていない状態において予め決定された時間
毎に前記表面温度信号を検知して前記加熱手段の駆動を
制御し、前記定着回転体に前記記録材が搬送されている
状態において前記記録材が前記定着回転体に到達する毎
或は複数枚の記録材の到達毎に前記表面温度信号を検知
して前記加熱手段の駆動を制御し、好ましくは、前記制
御手段は、前記定着回転体に前記記録材が搬送されてい
る状態において、前記搬送状態検出手段の検出結果に基
づき前記記録材が前記定着回転体に到達した時点或は到
達してから所定時間後の前記定着回転体の前記表面温度
信号を検知して前記加熱手段の駆動を制御する。
【0013】本発明の好ましい実施態様によると、前記
非接触型表面温度検出手段の出力に対してローパスフィ
ルター処理を施し、前記定着回転体の表面温度に応じた
表面温度信号として前記非接触型表面温度検出手段の出
力の逐次積分結果を出力する逐次積分演算処理手段を更
に有し、前記制御装置は、前記積分演算処理手段による
前記逐次積分結果と前記搬送状態検出手段によって検出
された前記記録材の搬送状態とに基づいて前記加熱手段
の駆動を制御する。
【0014】本発明の他の実施態様によると、前記非接
触型表面温度検出手段は、前記定着回転体から放射され
る赤外線量を測定するための赤外線検出手段を有する。
又、好ましくは、前記非接触型表面温度検出手段は、前
記非接触型表面温度検出手段自体の周囲温度を検出し前
記赤外線検出手段の温度補償を行うための温度補償手段
を更に有する。本発明の一実施態様によると、前記赤外
線検出手段はサーモパイルでり、前記温度補償手段はサ
ーミスタである。
【0015】本発明の他の実施態様によると、前記定着
回転体は、加熱定着回転体又は加圧定着回転体でり、好
ましくは前記定着回転体は、ローラ状である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0017】実施例1 図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構
成を示す。本実施例によると、本発明は、電子写真方式
を用いた電子写真複写機に具現化されるが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、電子写真方式或は静電記
録方式などを用いて記録材上に未定着トナー像を形成
し、その後この未定着トナー像を加熱手段を有する定着
回転体にて記録材上に定着して永久画像を得る、プリン
タ、ファクシミリなどの任意の画像形成装置に適用可能
であることを理解されたい。
【0018】図1の画像形成装置は、画像形成装置本体
100、原稿の自動給送を行う循環式自動原稿送り装
置、即ち、フィーダー200、仕分け装置、即ち、ソー
ター300に大別される。これらフィーダー200及び
ソーター300は、画像形成装置本体100に対して自
在に組み合わせて使用することができる。
【0019】画像形成装置の概略動作は、次のようであ
る。即ち、先ず、画像形成装置本体100の原稿載置台
としての原稿台ガラス1に複写原稿を、直接或はフィー
ダー200によって載置し、その後、画像読み取り手段
としての光学系2が有する原稿照明ランプ(露光手段)
2aが、光学系モータ4により駆動されて原稿を走査露
光する。原稿からの反射光は走査ミラー2b及びレンズ
系2cなどにより、矢印方向に回転する像担持体として
のドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム5上に
結像する。
【0020】感光ドラム5は、メインモータ13によっ
て駆動され、該感光ドラム5の表面は、その周囲に配設
されている一次帯電器6によって一様に帯電された後、
光学系2によって原稿の画像情報に従った露光(L)を
受け、該表面に静電潜像が形成する。感光ドラム5上に
形成された静電潜像は、感光ドラム5の回転に伴って現
像器9が現像剤(トナーを含む)によって可視化し、感
光ドラム5上にトナー像が形成する。又、感光ドラムの
周囲には上記の他に、ブランク露光ユニット7、電位セ
ンサ8が備えられている。
【0021】一方、記録材収容手段としての上段給紙カ
セット14、或は下段給紙カセット15に収容された記
録材Pは、それぞれピックアップローラ16或は17を
介し、給紙ローラ18或は19により画像形成装置本体
100内に送られ、レジストローラ20により、感光ド
ラム5上のトナー像の先端と、記録材Pの先端とが一致
するようにタイミングがとられた後、感光ドラム5に向
かって給送される。
【0022】こうして搬送されてきた記録材P上に、転
写帯電器10の作用により、感光ドラム5上のトナー像
が静電的に転写される。続いて、転写により未定着トナ
ー像を担持した記録材Pは分離帯電器11によって感光
ドラム5から分離され、搬送ベルト21によって定着装
置50に導かれる。
【0023】本実施例によると、定着装置は定着回転体
としてローラ状とされて内部に加熱手段を有する加熱定
着回転体、即ち定着ローラ51と、ローラ状とされて定
着ローラ51を押圧して回転する加圧定着回転体、即ち
加圧ローラ52とを備える。又、加熱手段である定着ヒ
ータ53としては、例えばハロゲンヒータが用いられ
る。
【0024】こうして定着装置50まで搬送された未定
着のトナー像を担持した記録材Pは、定着ローラ51及
び加圧ローラ52によって加熱及び加圧され、未定着ト
ナー像は記録材P上に定着し永久画像となる。その後記
録材Pは、定着装置50に近接する内排出ローラ23、
ソーター300側により近接する外排出ローラ34など
によって画像形成装置本体100外に排出される。又、
転写後に感光ドラム5上に残留する、所謂、転写残トナ
ーなどは、クリーニング装置12によって除去され、表
面が清掃された感光ドラム5は繰り返し画像形成に供さ
れる。
【0025】又、画像形成装置本体100には、例えば
4000枚の記録材Pを収納し得る記録材デッキ24が
装備されている。記録材デッキ24のリフタ25は、給
紙ローラ26に記録材Pが常に当接するように、記録材
Pの量に応じて給紙ローラ26に向かって移動する。更
に、本実施例の画像形成装置は、マルチ手差しトレイ2
2を備えており、種々の記録材Pに画像形成することが
できる。
【0026】更に、本実施例の画像形成装置は、記録材
Pの両面に画像形成する(以下、「両面記録」と呼
ぶ。)ことが可能であり、又記録材Pの同一面に画像を
重ねて記録する(以下、「多重記録」と呼ぶ。)ことも
可能である。従って、図1に示すように排紙フラッパ2
7を有しており、この排紙フラッパ27が切り換わるこ
とによって、内排出ローラ23から送り出された記録材
Pは、両面記録及び多重記録のための搬送経路、或はソ
ーター300へ向かって記録材Pを排出する方向の搬送
経路へと方向が切り替えられる。又、両面記録を行うた
めの反転経路29、両面記録と多重記録の経路を切り替
える多重フラッパ31、再給紙経路28、及び再給紙ト
レイ30などを具備している。
【0027】先ず、多重記録を行う場合には、第1回目
の画像が形成されて内排出ローラ23を通過した記録材
Pを、排紙フラッパ27を切り替えることにより(図1
中では上方に上げる)多重フラッパ31方向へと搬送
し、更に、多重フラッパ31を切り替えることにより
(図1中では左方向へ倒す)反転経路29を介せずに直
接再給紙経路28へと導き、再給紙トレイ30に積載す
る。その後、再給紙トレイ30に格納された最下層の記
録材Pから、順次、再給紙ローラ32などにより搬送経
路33を経て再びレジストローラ20に導き、更に感光
ドラム5に向けて搬送する。
【0028】又、両面記録を行う場合には、第1面に画
像が形成されて内排出ローラ23を通過した記録材P
を、多重記録の場合と同様に多重フラッパ31に向けて
搬送し、更に多重フラッパ31を切り替えることにより
(図1中では右方向へ倒す)反転経路29へと一度搬送
する。その後、反転ローラ42によってスイッチバック
することにより再給紙経路28へと記録材Pを搬送して
再給紙トレイ30に積載する。その後、多重記録の場合
と同様に、第2面の画像形成を行うべく感光ドラム5へ
と搬送する。
【0029】更に、本実施例の画像形成装置は、記録材
Pの表裏を反転して排出することが可能である。この場
合には、内排出ローラ23を通過した記録材Pを、排紙
フラッパ27及び多重フラッパ31を切り替えることに
より、先ず第1の送りローラ40を介して反転経路29
へと一度搬送し、続いて反転ローラ42によってスイッ
チバックすることによって第2の送りローラ41方向へ
と搬送し、最終的に外排出ローラ34によって画像形成
装置外に排出する。
【0030】本実施例の画像形成装置は、記録材Pの搬
送路に複数の記録材検出用センサ(図示せず)を具備し
ており、それぞれのセンサに対して、所望のタイミング
までに記録材Pが到達しないことの検知(遅延ジャム検
知)、所望のタイミングまでに記録材Pがそれぞれのセ
ンサを抜けないことの検知(滞留ジャム検知)、などの
紙詰まり検知(ジャム検知)を行る。これらジャムが検
出された場合には所定動作後に画像形成装置の動作を停
止させ、紙詰まりをユーザーに報知すべく所定のジャム
表示を行う。
【0031】次に、本実施例の画像形成装置の制御系に
ついて説明する。図2は、本実施例の画像形成装置の制
御系を模式的に示す。
【0032】本実施例によると、画像形成装置の動作は
制御装置としての制御回路(以下、「コントローラ」と
呼ぶ。)70が統轄的に制御する。コントローラ70
は、中央演算処理装置(以下、「CPU」と呼ぶ。)7
1、ROM(読み出し専用記憶装置)72、RAM(読
み出し書込み記憶装置)73などを有する制御回路を構
成しており、ROM72に格納されたプログラムに基づ
いて画像形成シーケンスを統轄制御する。
【0033】詳しくは後述する非接触型表面温度検出手
段である赤外線温度センサ60は、定着ローラ51の表
面温度を検出する。定着ローラ51の表面温度に応じて
赤外線温度センサ60が出力する表面温度信号は、A/
D変換器68にてA/D変換された後、コントローラ7
0に入力される。コントローラ70は、赤外線温度セン
サ60の検出信号に基づき、定着ローラ51の表面温度
が予め設定された所望温度となるように制御する。
【0034】高圧制御部74は、コントローラ70の指
令により、一次帯電器6、転写帯電器10などの帯電
系、及び現像器9などに所望の電位を印加するための高
圧ユニット79の制御を行う。又、モータ制御部75
は、コントローラ70の指令により、各種ステッピング
モータ、及び感光ドラム5などを駆動するメインモータ
13などのモータ類80の駆動を制御する。DC負荷制
御部76は、ピックアップローラ16、17用などに供
されるソレノイド、レジストローラ20用などのクラッ
チ、及び各種ファン(図示せず)などの駆動を制御す
る。
【0035】又、記録材検出用センサ(図示せず)など
のセンサ類77の出力信号がコントローラ70に入力さ
れる。更に、詳しくは後述するが、定着ローラ51に対
する記録材Pの搬送状態を検出するために設けられる定
着前センサ64の出力がコントローラ70に入力されて
おり、定着装置50に記録材Pが搬送される間隔を認識
したり、定着ローラ51に記録材Pが到達したタイミン
グを認識のために使用する。
【0036】ACドライバー78は、原稿照明ランプ2
aへのAC負荷、及び定着ローラ51の加熱手段である
定着ヒータ53への電源供給を制御する。又、ACドラ
イバー78は、原稿照明ランプ2a、定着ヒータ53な
どの異常を検出し、給電遮断(シャットオフ)機能付き
のメインスイッチ84をOFF状態にすることができ
る。入力電源プラグ(PLUG)81、メインスイッチ
82、ドアスイッチ83を介して商用電源82が電源8
6に入力されており、この電源86はコントローラ70
などにDC電源を供給する。
【0037】又、記録材デッキ24、フィーダー20
0、及びソーター300の動作も制御部70により制御
される。更に、後述する操作部400は、タッチパネル
503、透過型LCD(液晶)ユニット501、バック
ライト502などを有しており、これらは制御部70に
接続される。
【0038】次に、図3(a)及び図3(b)を参照し
て、本実施例の画像形成装置本体100に設けられる操
作部400について説明する。図3(a)は、操作部4
00の概観を示す。
【0039】操作部400は、大略、画像形成のモード
を標準モードにするためのリセットキー401、画像形
成動作を中止するためのストップキー402、画像形成
動作を開始するためのスタートキー403、画像形成枚
数の設定及びその他数値入力を行うためのテンキー40
4、画像形成枚数を1にするとき及びテンキー404か
らの数値入力をクリアするときに使用するクリアキー4
05、暗証モード設定時に使用する暗証キー406、予
熱モードの設定或は解除時に使用する予熱キー407、
割り込み画像形成を行うときに使用する割り込みキー4
08、使用設定、タイマー設定などのユーザーモードの
設定或は解除のために使用するユーザーモードキー40
9、モードの説明を表示させるときに使用するガイドキ
ー410、及びメッセージディスプレイ500を有し構
成される。ここで、予熱モードの設定時には、定着装置
50の温度を下げて、消費電力を少なくすることができ
る。
【0040】メッセージディスプレイ500は、320
×240ドットの透過型LCD(液晶)ユニット501
と、冷陰極管からなるバックライト502を含み構成さ
れ、又、表面には15×20のキーマトリックスのタッ
チパネル503が配置されて、各種設定モード表示や各
種状態表示、又タッチパネルのキー入力に対応したキー
表示などが行われる。
【0041】図3(b)は、メッセージディスプレイ5
00の表示及びキー配列の一例を示す。画像形成倍率、
選択されている給紙カセット、画像形成枚数などは表示
部510に表示される。又、その他、メッセージディス
プレイ500には、定型変倍の縮小或は拡大を指定する
際に使用する縮小/拡大キー511、画像形成倍率を等
倍(100%)に戻すときに使用する等倍キー512、
記録材Pの自動選択や、上段カセット14、下段給紙カ
セット15、記録材デッキ24、或はマルチ手差しトレ
イ22からの記録材Pの供給の指定を行う際に使用する
用紙選択キー513、ズームモードの設定時に使用する
ズームキー514、原稿の画像を少し縮小(93%)し
て複写する際に使用する少し小さめキー515、画像形
成濃度をマニュアルで調整する際に使用する濃度キー5
16、画像形成の自動濃度調整(AEモード)の設定或
は解除の際に使用するAEキー517、ソートモード、
ステイプルソートモード、グループモードの選択の際に
使用するソーターキー518、両面画像形成モードの設
定或は解除の際に使用する両面キー519、及び基本画
面には表示されない応用モードを選択する際に使用する
応用モードキー520が表示される。
【0042】次に、本実施例の画像形成装置が備える非
接触型表面温度検出手段など定着装置50近傍の構成に
ついて更に詳しく説明する。図4は、本実施例の定着装
置50近傍の一実施例を示す。
【0043】本実施例の画像形成装置は、非接触型表面
温度検出手段である赤外線温度センサ60を用いて定着
ローラ51の表面温度を検出し、定着ローラ51の内部
に備えられた加熱手段としての定着ヒータ53による定
着ローラ51の加熱を制御する。赤外線温度センサ60
は、サーモパイル61及びサーミスタ62を含み構成さ
れる。
【0044】定着ローラ51の表面応じた表面温度信号
である、サーモパイル61及びサーミスタ62の出力信
号は、A/D変換器68にてA/D変換された後、コン
トローラ70に入力される。
【0045】又、記録材Pの搬送方向に対して定着装置
50の手前に、定着ローラ51に対する記録材Pの搬送
状態を検出するための搬送状態検出手段として定着前セ
ンサ64が備えられており、記録材Pがこの定着前セン
サ64に到達するとコントローラ70に所望のタイミン
グにて信号を入力する。従って、コントローラ70は、
記録材Pが定着前センサ64に到達する間隔を検知する
ことで、記録材Pの搬送間隔を認識することができる。
又、コントローラ70は、記録材Pが定着前センサ64
に到達してから所定の時間後を、即ち、記録材Pが定着
前センサ64に到達し、その後定着前センサ64と定着
ローラ51との間隔を搬送される時間が経過した時点
を、記録材Pが定着ローラ51に到達したタイミングで
あるとして認識することができる。
【0046】本実施例では、搬送状態検出手段としての
定着前センサ64は、限定されるものではないがレバー
型アクチュエータ付きフォトインタラプタとされ、上述
のように、記録材Pが定着前センサ64に到達したこと
をコントローラ70に入力することで直接的に記録材P
の搬送間隔を検出し、又、定着前センサ64に記録材P
が到達したことをコントローラ70に入力することで、
その時点から所定時間後に記録材Pが定着ローラ51に
到達したことを直接的に検出する構成とされる。しか
し、本発明はこれに限定されるものではない。
【0047】即ち、例えば本実施例の画像形成装置の動
作を統轄的に制御する制御装置としてのコントローラ7
0が記録材Pの搬送制御を行うので、コントローラ70
が記録材Pを搬送させる間隔から記録材Pの搬送間隔を
間接的に検出することができる。又、コントローラ70
は記録材Pへのトナー像の転写を制御するので、記録材
Pへトナー像を転写してから所定時間後を、記録材Pが
定着ローラ51に到達したタイミングであるとして間接
的に検出することができる。つまり、搬送状態検出手段
の機能を、例えば画像形成装置の動作を統轄的に制御す
る制御装置が兼ねることによって、記録材Pの搬送間隔
及び記録材Pが定着ローラ51に到達したことを間接的
に検出することができる。
【0048】このように、本発明は、搬送状態判別手段
を定着前センサ64に限定するものではなく、記録材P
の搬送間隔及び定着ローラ51への到達のタイミングを
検出可能な任意の検出手段を用いることが可能であるこ
とを理解されたい。
【0049】これら記録材Pの搬送間隔、或は定着ロー
ラ51に記録材Pが到達するタイミングの認識結果は、
後述するように定着ローラ51の表面温度制御に用いら
れる。
【0050】尚、定着前センサ64は、記録材Pのジャ
ム検知用の先述した記録材検出センサとして兼用するこ
とも可能である。
【0051】図5は、サーミスタ62の出力に基づいて
検知した赤外線温度センサ自身の周囲温度信号Ta
[K]、被検出体(定着ローラ51)の表面温度Tx
[K]、サーモパイル61の出力電圧Vs[V]との関係、
即ち、サーモパイル61の出力と温度の4乗との特性を
示す。図5に示すように、一般的に、サーモパイル61
の出力電圧Vs[V]は、Tx4−Ta4[K4]に比例す
る(Vs=α(Tx4−Ta4)[K4] αは比例定数)。
【0052】本実施例では、コントローラ70のCPU
71が、サーミスタ62を用いて検出した赤外線温度セ
ンサ60自身の周囲温度Taと、サーモパイル61の出
力電圧信号Vsから上記の関係に基づいて演算(逆算)
することにより、定着ローラ51の表面温度Txを求め
る。
【0053】図6(a)は、赤外線温度センサ60に検
出結果に基づき算出された、画像形成に伴う定着ローラ
51の表面温度Txの変化を示し、又図6(b)は、図
6(a)に示す定着ローラ51の表面温度変化を逐次積
分した値Tx′を示す。尚、横軸は経過時間であり、複
数の記録材Pに画像形成する場合について示し、縦軸は
表面温度を示す。図6中Tconは、予め設定される定
着ローラ51の目標温度(温調温度)を示す。
【0054】図6(a)に示すように、算出された定着
ローラ51の表面温度Txは、記録材Pが定着装置50
を通過することによる温度変化に対して、赤外線温度セ
ンサ60に進入する電気ノイズ、及び定着ローラ51の
表面温度分布の乱れが重畳されるため、記録材Pの通過
による定着ローラ51の表面温度変化を検出し難い波形
となる。
【0055】そこで、本実施例では、図6(b)に示す
ように、定着ローラ51の算出された表面温度データに
対して、逐次積分演算処理(ローパスフィルター処理)
を施して、赤外線温度センサ60に進入する電気ノイズ
及び定着ローラ51の表面温度分布の乱れ成分を除去す
る。積分演算は、サーモパイル61及びサーミスタ62
の出力をA/D変換して、コントローラ70のCPU7
1が演算することにより算出された定着ローラの表面温
度データに対して、同じくコントローラ70のCPU7
1がにて行われる。尚、本実施例では、定着ローラ51
の表面温度データのサンプリングは2msec毎に行
い、積分係数として、 を用いて行う。ここで、dは積分対象データ、d+1、
d−1などはそれぞれ1つ後、1つ前のデータを表わし
ている。
【0056】尚、本発明は、積分係数を上記に限定する
ものではなく、この積分係数は、記録材Pの材料や厚
さ、環境変化などに応じて適宜変更、或は係数の追加を
行うことが可能である。又、本実施例では、コントロー
ラ70のCPU71が、定着ローラ51の表面温度デー
タに対してローパスフィルター処理を施す逐次積分演算
処理手段の機能を兼ねる構成につて説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0057】図6(b)に示すように、定着ローラ51
の表面温度は、記録材Pが定着ローラ51を通過する再
に低下し、記録材Pと続いて搬送されてくる記録材Pが
定着ローラに到達するまでの間は上昇する。従って、複
数の記録材Pに画像形成する場合、図示のように定着ロ
ーラの表面温度変化には記録材P通過毎の振幅が発生す
る。
【0058】次に、本実施例の画像形成装置における定
着ローラ51の表面温度制御について説明する。
【0059】上述のような定着ローラ51の表面温度変
化の周期は、画像形成する記録材Pのサイズ、各種の画
像形成モードなどによって変化する。従って、例えば記
録材Pの搬送中、非搬送中を問わず一定の時間間隔にて
定着ヒータ53のON/OFFを制御して定着ローラ5
1の表面温度を制御すると、温度制御の精度の低下によ
って定着不良を生じるなどの問題が生じる可能性があ
る。
【0060】そこで、本発明に係る画像形成装置は、記
録材Pの搬送状態検出手段である定着前センサ64を用
いて認識できる記録材P搬送間隔、或は記録材Pが定着
ローラ51に到達するタイミングに基づいて前記の定着
ローラ51の表面温度の積分値データTx′を判断し、
定着ヒータ53のON/OFF制御を行う。本実施例で
は、記録材Pの搬送間隔に基づいて行う定着ローラ51
の温度制御について説明する。
【0061】こうすることで、画像形成モード或は記録
材Pのサイズなどに応じて定着ローラ51の表面温度変
化の周期が変化しても、そのそれぞれの周期に従って赤
外線温度センサ60の出力の検知を最適化することが可
能となるので、定着ローラ51の表面温度を安定して検
出をすることができる。
【0062】図7は、本発明に従った、定着ローラ51
の表面温度制御の手順の一実施例を示す。本実施例で
は、定着ローラ51の表面温度制御シーケンスは、2m
sec毎に行われる。本実施例では、定着ローラ51の
表面温度制御は、画像形成装置の動作を統轄的に制御す
る制御装置としてのコントローラ70が行う。
【0063】先ず、シーケンスが開始されると、赤外線
温度センサ60のサーモパイル61及びサーミスタ62
の出力信号のA/D変換値をシステムコントローラ70
内のRAM73に格納する(ステップ1)。そして、R
AM73に格納されているサーモパイル61及びサーミ
スタ62の出力信号のA/D変換値に基づき定着ローラ
51の表面温度Txを算出し、続いてその算出結果に上
述の逐次積分演算処理を施し、定着ローラ51の表面温
度の積分値データTx′を得る(ステップ2)。
【0064】次に、記録材Pを定着ローラ51に向けて
搬送中であるか否かを判断し(ステップ3)、搬送中で
あると判断された場合は、定着前センサ64の検出結果
に基づいて記録材Pの搬送間隔を認識する(ステップ
4)。続いて、前回定着ヒータ53をON/OFFして
からステップ4にて認識された記録材Pの搬送間隔分の
時間が経過したか否かを判断し、経過していない場合は
定着ローラ51の表面温度制御シーケンスを終了する。
【0065】ステップ5の判断にて、記録材Pの搬送間
隔分の時間が経過したと判断されると、定着ローラ51
の表面温度の積分値データTx′が予め設定された所定
温度Tcon(温調温度)より低いか否かを判断し(ス
テップ7)、低い場合は定着ヒータ53をONとして
(ステップ8)、定着ローラ51の表面温度制御シーケ
ンスを終了する。又、ステップ7の判断にて、Tx′が
温調温度Tconより低くないと判断された場合は、定
着ヒータ53をOFFとして(ステップ9)、定着ロー
ラ51の表面温度制御シーケンスを終了する。
【0066】又、ステップ3の判断にて、記録材Pの搬
送中ではないと判断された場合、前回定着ヒータ51の
ON/OFFから、予め設定された所定時間だけ経過し
たか否かを判断し(ステップ6)、経過していない場合
は定着ローラ51の温度制御シーケンスを終了する。
又、ステップ6の判断にて所定時間経過したと判断され
た場合は、ステップ7へジャンプし、定着ローラ51の
表面温度の積分値データTx′が温調温度Tconより
低いか否かの判断をし、上述と同様に以降のシーケンス
が実行される。
【0067】上記シーケンスにおいて、記録材Pの搬送
中に行われる定着ローラ51の表面温度制御は、定着ヒ
ータ53のON/OFFから記録材Pの1枚分の搬送間
隔が経過したことを確認した後に次の定着ヒータ53の
ON/OFFを判断するとして説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、記録材Pの複数枚分の搬
送間隔の経過を確認した後に定着ヒータ53のON/O
FFを制御するシーケンスとすることも可能であり、適
宜決定される。
【0068】以上、本発明によると、非接触型表面温度
検出手段である赤外線温度センサ60を用い、例えば定
着ローラ51の表面の摩損などの不具合を生じることな
く、定着ローラ51の表面温度を精度良く、安定して検
出することができ、又赤外線温度センサ60の出力の検
知を最適化することができる。
【0069】実施例2 本実施例の画像形成装置は実施例1のものと同様であ
り、定着ローラ51の温度制御シーケンスのみが異な
る。
【0070】図8は、本発明に従う定着ローラ51の表
面温度制御の手順の他の実施例を示す。本実施例では、
定着ローラ51の表面温度制御シーケンスは、2mse
c毎に行われる。
【0071】実施例1では、記録材Pの搬送間隔を認識
し、それに基づいて定着ローラ51の表面温度制御を行
った。本実施例では、記録材Pが定着ローラ51に到達
するタイミングを認識し、それに基づいて定着ヒータ5
3のON/OFF制御を行う。
【0072】先ず、シーケンスが開始されると、赤外線
温度センサ60のサーモパイル61及びサーミスタ62
の出力信号のA/D変換値をシステムコントローラ70
内のRAM73に格納する(ステップ1)。そして、R
AM73に格納されているサーモパイル61及びサーミ
スタ62の出力信号のA/D変換値に基づき定着ローラ
51の表面温度Txを算出し、続いてその算出結果に上
述の逐次積分演算処理を施し、定着ローラ51の表面温
度の積分値データTx′を得る(ステップ2)。
【0073】次に、記録材Pを定着ローラ51に向けて
搬送中であるか否かを判断し(ステップ3)、搬送中で
あると判断された場合は、定着前センサ64に記録材P
が到達したか否かを判断し(ステップ4)、到達したと
判断された場合は、定着前センサ64と定着ローラ51
との間の距離を記録材Pが搬送される時間分のタイマー
をスタートさせて(ステップ5)、定着ローラ51の表
面温度制御シーケンスを終了する。又、ステップ4の判
断にて、記録材Pが定着前センサ64に到達した瞬間で
はないと判断された場合(まだ到達していないか、或は
すでに到達していると判断された場合)、ステップ5に
てセットされるタイマーがカウント中であるか否かを判
断し(ステップ6)、カウント中ではないと判断された
場合は、定着ローラ51の表面温度シーケンスを終了す
る。
【0074】ステップ6の判断にて、タイマーがカウン
ト中であると判断された場合は、タイマーをカウントし
(ステップ7)、タイマーがカウントアップ(計測終
了)したか否かを判断し(ステップ8)、カウントアッ
プしていない場合は、定着ローラ51の表面温度制御シ
ーケンスを終了する。
【0075】ステップ8の判断にて、タイマーがカウン
トアップしたと判断されたときには、定着ローラ51の
表面温度制御の積分値データTx′が予め設定された所
定の定着ローラ51の目標表面温度(温調温度)より低
いか否かを判断し(ステップ10)、低い場合は定着ヒ
ータ53をONとする。又、ステップ10の判断にて低
くないと判断された場合は、定着ヒータ53をOFFと
する。
【0076】一方、ステップ3の判断にて記録材Pの搬
送中ではないと判断された場合には、前回定着ヒータ5
3をON/OFFしてから予め設定された所定時間経過
したか否か判断し(ステップ)9、経過していない場合
は定着ローラ51の表面温度制御シーケンスを終了す
る。又、ステップ4の判断にて所定時間経過したと判断
された場合は、ステップ10へジャンプして定着ローラ
51の表面温度の積分値データTxが温調温度Tcon
よりも低いか否か判断し(ステップ10)、以降のシー
ケンスが実行される。
【0077】上記本実施例のシーケンスにおいて、記録
材Pの搬送中に行われる定着ローラ51の表面温度制御
は、1枚の記録材Pが定着ローラ51に到達したことを
確認した後に定着ヒータ53のON/OFFを判断する
として説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、複数枚の記録材Pが定着ローラ51に到達したこ
とを確認した後に定着ヒータ53のON/OFFを制御
するシーケンスとすることも可能であり、適宜決定され
る。又、本実施例では、定着前センサ64に記録材Pが
到達した後、記録材Pが定着ローラ51に到達するまで
の時間をタイマーによって計測することで、記録材Pが
定着ローラ51に到達した時点の定着ローラ51の表面
温度を検知する構成としたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、タイマーによって記録材Pが
定着ローラ51に到達してから所定時間経過した後の定
着ローラ51の表面温度を検知する構成とすることも可
能である。
【0078】以上、本発明によると、非接触型表面温度
検出手段である赤外線温度センサ60を用い、例えば定
着ローラ51の表面の摩損などの不具合を生じることな
く、定着ローラ51の表面温度を精度良く、安定して検
出することができ、又、赤外線温度センサ60の出力の
検知を最適化することができる。
【0079】尚、上記2つの実施例において、定着回転
体はローラ状の定着ローラ51、加圧ローラ53である
として説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばベルト状とすることも可能である。又、上
記2つの実施例において加熱手段は定着ローラ51にの
み設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、加圧ローラ53にも加熱手段を
設け、例えば加圧手段の表面温度をも検出する構成とす
ることもできる。即ち、加熱定着回転体と加圧定着回転
体は、同一形状及び構成とすることも、或は異なる形状
及び構成とすることも可能である。
【0080】又、上記2つの実施例において、定着ロー
ラ51の表面温度の制御を行う手段は、画像形成装置の
動作を統轄的に制御する制御装置である制御回路(コン
トローラ)70に内包されているが、本発明はこの形態
に限定されるものではなく、コントローラ70とは個別
に設けることも可能であることを理解されたい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、加熱手段を有する定着回転体を用いて記録材を
挟持搬送する画像形成装置において、定着回転体の表面
温度に応じた表面温度信号を出力する、定着回転体の表
面に対して非接触に設けられる非接触型表面温度検出手
段と、定着回転体へと搬送される記録材の搬送状態を検
出する搬送状態検出手段と、非接触型表面温度検出手段
の出力する表面温度信号と、搬送状態検出手段によって
検出された記録材の搬送状態とに基づいて、加熱手段の
駆動を制御する制御装置と、を有する構成とされるの
で、定着回転体の表面温度を非接触型表面温度検出手段
を用い、精度良く、安定して定着回転体の表面温度を検
出でき、又、定着回転体の非接触型表面温度検出手段の
出力の検知方法を最適化ることが可能となった。従っ
て、本発明によると、良好な定着性を安定に保つことが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の制御系の一実施例
を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の操作部の(a)概
観、及び(b)メッセージディスプレイの表示例を示す
図である。
【図4】本発明に従う定着装置の近傍を示す概略構成図
である。
【図5】本発明に従う赤外線温度センサが有するサーモ
パイルの出力、定着ローラの表面温度、及び赤外線温度
センサ自体の周囲温度の関係を示すグラフ図である。
【図6】本発明に従って赤外線温度センサの出力に基づ
いて得られた、(a)画像形成動作に伴う定着ローラの
表面温度の変化、(b)定着ローラの表面温度の逐次積
分値の変化を示すグラフ図である。
【図7】本発明に従う定着ローラの温度制御の手順の一
実施例を示すフロー図である。
【図8】本発明に従う定着ローラの温度制御の手順の他
の実施例を示すフロー図である。
【図9】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
2 光学系 5 感光ドラム 6 一次帯電器 9 現像器 10 転写帯電器 50 定着装置 51 定着ローラ(加熱定着回転体) 52 加圧ローラ(加圧定着回転体) 53 定着ヒータ(加熱手段) 60 赤外線温度センサ(非接触型表面温度検出
手段) 61 サーモパイル 62 サーミスタ 64 定着前センサ(搬送状態検出手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有する定着回転体を用いて記
    録材を挟持搬送する画像形成装置において、 前記定着回転体の表面温度に応じた表面温度信号を出力
    する、前記定着回転体の表面に対して非接触に設けられ
    る非接触型表面温度検出手段と、 前記定着回転体へと搬送される前記記録材の搬送状態を
    検出する搬送状態検出手段と、 前記非接触型表面温度検出手段の出力する前記表面温度
    信号と、前記搬送状態検出手段によって検出された前記
    記録材の搬送状態とに基づいて、前記加熱手段の駆動を
    制御する制御装置と、を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送状態検出手段は、前記記録材の
    搬送状態として前記定着回転体へと搬送される前記記録
    材の搬送間隔を直接或は間接的に検出することを特徴と
    する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記記録材が前記定着
    回転体に搬送されていない状態において予め決定された
    時間毎に前記表面温度信号を検知して前記加熱手段の駆
    動を制御し、前記定着回転体に前記記録材が搬送されて
    いる状態において前記記録材の搬送間隔毎或は前記記録
    材の搬送間隔の整数倍毎に前記表面温度信号を検知して
    前記加熱手段の駆動を制御することを特徴とする請求項
    2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送状態検出手段は、前記記録材の
    搬送状態として前記定着回転体へと搬送される前記記録
    材が前記定着回転体に到達したことを直接或は間接的に
    検出することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送状態検知手段は、前記定着回転
    体へと搬送される前記記録材の先端が前記定着回転体に
    到達したことを直接或は間接的に検出することを特徴と
    する請求項4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記記録材が前記定着
    回転体に搬送されていない状態において予め決定された
    時間毎に前記表面温度信号を検知して前記加熱手段の駆
    動を制御し、前記定着回転体に前記記録材が搬送されて
    いる状態において前記記録材が前記定着回転体に到達す
    る毎或は複数枚の記録材の到達毎に前記表面温度信号を
    検知して前記加熱手段の駆動を制御することを特徴とす
    る請求項4又は5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記定着回転体に前記
    記録材が搬送されている状態において、前記搬送状態検
    出手段の検出結果に基づき前記記録材が前記定着回転体
    に到達した時点或は到達してから所定時間後の前記定着
    回転体の前記表面温度信号を検知して前記加熱手段の駆
    動を制御することを特徴とする請求項6の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記非接触型表面温度検出手段の出力に
    対してローパスフィルター処理を施し、前記定着回転体
    の表面温度に応じた表面温度信号として前記非接触型表
    面温度検出手段の出力の逐次積分結果を出力する逐次積
    分演算処理手段を更に有し、前記制御装置は、前記逐次
    積分演算処理手段による前記逐次積分結果と前記搬送状
    態検出手段によって検出された前記記録材の搬送状態と
    に基づいて前記加熱手段の駆動を制御することを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記非接触型表面温度検出手段は、前記
    定着回転体から放射される赤外線量を測定するための赤
    外線検出手段を有することを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記非接触型表面温度検出手段は、前
    記非接触型表面温度検出手段自体の周囲温度を検出し前
    記赤外線検出手段の温度補償を行うための温度補償手段
    を更に有することを特徴とする請求項9の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記赤外線検出手段はサーモパイルで
    あることを特徴とする請求項10の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記温度補償手段はサーミスタである
    ことを特徴とする請求項10又は11の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記定着回転体は、加熱定着回転体又
    は加圧定着回転体であることを特徴とする請求項1〜1
    2のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記定着回転体は、ローラ状であるこ
    とを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
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