JP2000259045A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000259045A
JP2000259045A JP11062402A JP6240299A JP2000259045A JP 2000259045 A JP2000259045 A JP 2000259045A JP 11062402 A JP11062402 A JP 11062402A JP 6240299 A JP6240299 A JP 6240299A JP 2000259045 A JP2000259045 A JP 2000259045A
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recording material
surface temperature
image forming
forming apparatus
fixing rotator
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JP11062402A
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English (en)
Inventor
Masao Watabe
昌雄 渡部
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触型の表面温度検出手段を用いて定着
回転体の表面温度を応答性良く検出し、その検出温度の
変化に基づいて定着回転体を通過する記録材Pの種類、
特に厚さを判別することができ、従って、その判別結果
に応じて、定着回転体を通過した後の記録材に施す後処
理を変化させることが可能であり、又、記録材の種類、
特に厚さに応じた適切な定着回転体の表面温度を設定す
ることが可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、定着回転体2の表面温
度を検出するために定着回転体2の表面に対して非接触
に設けられる非接触型表面温度検出手段5と、非接触型
表面温度検出手段5を用いて検知された定着回転体2の
表面温度情報に基づき、画像形成に供された記録材Pの
種類を判別する記録材種類判別手段と、記録材種類判別
手段の記録材Pの種類判別結果に基づいて、定着回転体
2を通過した後の記録材Pに対して施される後処理の設
定を制御する後処理制御手段と、を有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式或は静電記録方式を用いて、記録材上に現像剤による
未定着のトナー像を形成し、この未定着着トナー像を加
熱及び加圧することにより記録材上に定着して永久画像
を得る、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリなどと
される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子写真複写機とされる、
電子写真方式を用いた画像形成装置が知られている。図
20は、電子写真方式の従来の画像形成装置の概略構成
を示す。画像形成装置は、像担持体として、例えば矢印
方向に回転可能なドラム状とされる電子写真感光体(以
下、「感光ドラム」と呼ぶ。)15の表面を一次帯電器
14にて一様に帯電した後、この表面を露光系13が画
像情報に応じて露光(E)し、感光ドラム15上に静電
潜像を形成する。その後この静電潜像を現像装置16を
用いて現像剤により可視化して、所謂、トナー像を感光
ドラム15上に形成する。更に、このトナー像を、給紙
カセット19から所定のタイミングで搬送されてきた記
録材P上に転写する。続いて、未定着のトナー像を担持
した記録材Pを定着装置1まで搬送し、加熱及び加圧す
ることにより、未定着トナー像を記録材P上に定着して
永久画像を得る。
【0003】上記従来の画像形成装置に備えられる定着
装置1は、定着回転体として、例えば、内部に加熱手段
である定着ヒータ29を有する加熱定着回転体2と、加
熱定着回転体を押圧して回転するように設けられた加圧
定着回転体3とを有する。これら定着回転体は、例えば
ローラ状の加熱ローラ2、加圧ローラ3とされる。尚、
定着回転体は、ここで説明するように、加熱ローラ2と
加圧ローラ3とを異なる形状及び構成とし得るが、又、
双方を同一形状及び構成とすることも可能である。
【0004】上記の概略構成を有する画像形成装置にお
いて、記録材Pの種類、特に厚さの違いは、以下のよう
な点で画像形成装置の動作に影響を与える。
【0005】即ち、未定着トナー像を担持した記録材P
は定着装置により加熱及び加圧されるので、定着装置1
を通過した記録材Pはカールする(丸まる)。このよう
な記録材Pのカールの仕方は、記録材Pの種類、特に厚
さの違いにより変化する。
【0006】従って、本発明者の検討によると、記録材
Pの種類、特に厚さによって、定着装置1を通過した後
の記録材Pに対して施される、例えば、記録材Pを冷却
する冷却ファン30の風量を変化させるなど、カール矯
正のための処理を変化させなければならない場合があ
る。
【0007】又、画像形成装置外に排出された記録材P
の収容可能枚数も記録材Pの種類、特に厚さによって変
化し、更に、記録材Pの厚さによっては、折り処理や綴
じ処理などの、所謂、フィニッシング処理ができない場
合もある。このように、記録材Pの種類、特に厚さの違
いにより、定着装置1を通過した後に記録材Pに施す各
種後処理の設定を変更する必要がある。
【0008】一方、近年、加熱ローラ2自体は、第1枚
目の画像形成までの時間、即ち、加熱ローラを所定温度
までウォームアップするまでの時間を短くするために、
例えば金属製の加熱ローラ2の肉厚を薄くするなどし
て、熱容量を小さくした加熱ローラ2が用いられてい
る。このような熱容量の小さい加熱ローラ2は、画像形
成時に記録材Pが通過する際の表面温度の変動が大き
い。
【0009】従って、熱容量の小さい加熱ローラ2を用
いて連続して画像形成を行う場合、加熱ローラ2の熱が
記録材Pに奪われ続けてしまい、記録材の種類、特に厚
さによって定着温度が異なってしまう。特に、厚みの厚
い記録材Pに画像形成する場合には、定着性が悪いにも
拘わらず、加熱ローラ2の温度が所望温度よりも低くな
ってしまう傾向がある。
【0010】このように、記録材Pの種類、特に厚さに
応じて、定着後に記録材Pに施す後処理を変化させた
り、或は画像形成装置から排出された後の記録材Pの収
納可能枚数を検知するなどのために、又、記録材Pの種
類、特に厚さに応じた適切な定着温度を設定するために
は、画像形成に供される記録材Pの種類、特に厚さの違
いを検知する必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、記録材
Pの厚さを検知する構成を有する画像形成装置が提案さ
れている。
【0012】しかしながら、従来、記録材Pの厚さを検
知するために、例えば機械的或は光学的検知手段が用い
られており、このように記録材Pの厚さを検出する手段
を個別に設けることは、コストが高くなる点で問題であ
った。
【0013】本発明者は、記録材Pの種類、特に厚さに
よって、加熱ローラ2の表面温度の変化のしかたが異な
ることに着目し、鋭意検討した結果、加熱ローラ2の表
面温度の変化から、定着装置1を通過する記録剤Pの種
類、特に厚さを判別できることが分かった。
【0014】従来、加熱ローラ2の表面温度を検出する
ための表面温度検出手段として、サーミスタ40が用い
られていた。サーミスタは、温度変化に応じて電気的抵
抗値が変化する特性を持ち、従来、サーミスタ40を加
熱ローラ2の表面に加圧当接することにより、サーミス
タ40に伝導される熱を電圧値に変換して、加熱ローラ
2の表面温度を検出していた。
【0015】しかし、サーミスタ40は加熱ローラ2の
表面温度の変化に対して応答性が悪いため、サーミスタ
を用いて、加熱ローラ2の表面温度変化の違いから記録
材Pの種類、特に厚さを判別することは不可能であっ
た。
【0016】従って、本発明の目的は、非接触型の表面
温度検出手段を用いて定着回転体の表面温度を応答性良
く検出し、その検出温度の変化に基づいて定着回転体を
通過する記録材Pの種類、特に厚さを判別することがで
きる画像形成装置を提供することである。
【0017】又、本発明の他の目的は、定着回転体の表
面温度の変化に基づいて判別された記録材の種類、特に
厚さに応じて、定着回転体を通過した後の記録材に施す
後処理を変化させ、又、記録材の種類、特に厚さに応じ
た適切な定着回転体の表面温度を設定することが可能な
画像形成装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
加熱手段を有する定着回転体を用いて、記録材上に形成
した未定着トナー像を定着して永久画像を得る画像形成
装置において、前記定着回転体の表面温度を検出するた
めに前記定着回転体表面に対して非接触に設けられる非
接触型表面温度検出手段と、前記非接触型表面温度検出
手段を用いて検知された前記定着回転体の表面温度情報
に基づき、画像形成に供された記録材の種類を判別する
記録材種類判別手段と、前記記録材種類判別手段の前記
記録材の種類判別結果に基づいて、前記定着回転体を通
過した後の記録材に対して施される後処理の設定を制御
する後処理制御手段と、を有することを特徴とする画像
形成装置である。本発明の好ましい実施態様によると、
前記記録材種類判別手段は、前記定着回転体を前記記録
材が通過する際の前記定着回転体の表面温度に応じて前
記非接触表面温度検出手段が出力する信号に基づいて、
前記記録材の種類を判別し、その一実施態様によると、
前記記録材種類判別手段は、前記記録材の通過による前
記定着回転体の表面温度の単位時間当たりの低下を検出
することに基づいて前記記録材の種類を判別すし、他の
実施態様によると、前記記録材種類判別手段は、前記記
録材の通過による前記定着回転体の表面温度の変化量に
基づいて前記記録材の種類を判別する。又、本発明によ
ると、前記記録材の種類は、前記記録材のサイズ、材
料、厚さのうち少なくとも一つを含む。上記本発明の一
実施態様によると、前記後処理は、前記定着回転体を通
過した後の記録材の搬送であり、前記設定は、搬送手段
による前記記録材の搬送速度である。本発明の他の実施
態様によると、前記後処理は、前記定着回転体を通過し
た後の前記記録材の冷却であり、前記設定は、冷却手段
の駆動速度であり、好ましい実施態様によると、前記冷
却手段は冷却ファンであり、前記設定は、前記冷却ファ
ンの風量である。本発明の他の実施態様によると、前記
後処理は、前記記録材の両面に画像形成するために、前
記定着回転体を通過した後の記録材を中間収納手段に積
載することであり、前記設定は、前記中間収納手段の記
録材積載許容枚数である。本発明の他の実施態様による
と、前記後処理は、前記定着回転体を通過した後の前記
記録材を排出記録材積載手段に積載することであり、前
記設定は、前記排出記録材積載手段の記録材積載許容枚
数である。本発明の他の実施態様によると、前記後処理
は、前記定着回転体を通過した後の前記記録材を記録材
仕分け装置によって仕分けすることであり、前記設定
は、前記記録材仕分け装置の仕分け収納部の記録材積載
許容枚数である。本発明の他の実施態様によると、前記
後処理は、前記定着回転体を通過した後の前記記録材を
記録材綴じ処理装置にて綴じることであり、前記設定
は、前記記録材綴じ処理装置の綴じ許容枚数及び/又は
綴じ処理の許可/禁止の切り換えである。本発明の他の
実施態様によると、前記後処理は、前記定着回転体を通
過した後の前記記録材を記録材折り処理装置にて折るこ
とであり、前記設定は、前記記録材折り処理装置による
折り処理の許可/禁止の切り換えである。又、上記本発
明の他の実施態様によると、前記記録材種類判別手段の
前記記録材の種類判別結果に基づいて、前記定着回転体
の表面温度目標値を制御する表面温度目標値制御手段を
更に有し、その一実施態様によると、前記表面温度目標
値制御手段は、前記記録材種類判別手段の前記記録材の
種類判別結果に基づいて前記加熱手段のON/OFF設
定を制御する。
【0019】本発明の他の態様によると、加熱手段を有
する定着回転体を用いて、記録材上に形成した未定着ト
ナー像を定着して永久画像を得る画像形成装置におい
て、前記定着回転体の表面温度を検出するために前記定
着回転体表面に対して非接触に設けられる非接触型表面
温度検出手段と、前記非接触型表面温度検出手段を用い
て検知された前記定着回転体の表面温度情報に基づき、
前記定着回転体の表面温度目標値を制御する表面温度目
標値制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装
置が提供される。本発明の好ましい実施態様によると、
前記表面温度目標値制御手段は、前記定着回転体を前記
記録材が通過する際の前記定着回転体の表面温度に応じ
て前記非接触表面温度検出手段が出力する信号に基づい
て前記定着回転体の表面温度目標値を制御する。又、本
発明の好ましい実施態様によると、前記表面温度目標値
制御手段は、前記記録材の通過による前記定着回転体の
表面温度の単位時間当たりの低下を検出することに基づ
いて前記定着回転体の表面温度目標値を制御し、又、他
の実施態様によると前記表面温度目標値制御手段は、前
記記録材の通過による前記定着回転体の表面温度の変化
量に基づいて前記定着回転体の表面温度目標値を制御す
る。又、好ましくは、前記表面温度目標値制御手段は、
前記加熱手段のON/OFF設定を制御することにより
前記定着回転体の表面温度目標値を制御する。
【0020】上記各本発明の好ましい実施態様による
と、前記非接触型表面温度検出手段は、前記定着回転体
の表面温度に応じて前記定着回転体から放射される赤外
線量を検出する赤外線検出手段を有する赤外線温度セン
サである。又、上記各本発明の好ましい実施態様による
と、前記定着回転体は、加熱定着回転体或は加圧定着回
転体である。その一実施態様によると、前記定着回転体
はローラ状であり、他の実施態様によると、前記定着回
転体はフィルム状あり、前記加熱手段は、前記フィルム
状の前記定着回転体の、前記記録材との当接面とは反対
の面に当接するプレートヒータであり、前記フィルム状
の定着回転体の前記録材と当接する表面の温度は、前記
プレートヒータの温度を検出することにより検知可能で
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0022】実施例1 図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成
を示す。本実施例によると、本発明は、電子写真方式を
用いたデジタル電子写真複写機にて具現化されている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、電子写真
方式或は静電記録方式などを用いて記録材上に未定着ト
ナー像を形成し、その後この記録材を加熱及び加圧する
ことにより未定着トナー像を記録材に定着して永久画像
を得る、プリンタ、ファクシミリなどの任意の画像形成
装置に適用可能であることを理解されたい。
【0023】図1の画像形成装置の動作概略は以下のよ
うである。即ち、像担持体としての矢印方向に回転可能
であるドラム状の電子写真感光体(感光ドラム)15の
表面を一次帯電器14が一様に帯電し、その後露光系と
してのレーザスキャナー部13からのレーザ光Eが、画
像情報に応じた静電潜像を感光ドラム15上に形成す
る。その後現像装置16が現像剤によりこの静電潜像を
可視化して感光ドラム15上にトナー像が形成する。一
方、感光ドラム15上のトナー像の形成に同期するよう
にして搬送されてきた記録材P上にこのトナー像を転写
し、その後未定着トナー像を担持した記録材Pは定着装
置1にて加熱及び加圧され、未定着トナー像が記録材P
に定着して永久画像が得られる。
【0024】以下、更に詳しく本実施例の画像形成装置
につて説明する。
【0025】図1の画像形成装置にて複写を行う場合、
原稿を原稿給送装置6により、或は直接プラテンガラス
7上に載置し、第1ミラー台9に支持された原稿露光ラ
ンプ8及び第1ミラー10aがプラテンガラス上の原稿
を露光走査する。
【0026】第2ミラー10b、第3ミラー10c及び
レンズ11により、原稿からの反射光は、CCD12上
に結像する。CCD12にて読み取られた原稿の画像情
報は、光電変換を施されて電気信号となる。この信号は
画像処理回路(図示せず)にて所望の処理を施された後
レーザスキャナ部13を駆動して、一次帯電器14にて
一様に帯電された感光ドラム15の表面をラスタ走査し
て露光し、該表面に原稿の画像情報に応じた静電潜像が
形成する。
【0027】次いで、この静電潜像は、現像装置16が
収容する現像剤(トナーを含む。)にて可視化されて、
感光ドラム15上にトナー像が形成する。
【0028】一方、給紙カセット19a或は19bに収
容されている記録材Pは、給紙ローラ20a或は20b
によって画像形成装置内に送り出され、感光ドラム15
上に形成したトナー像が、転写帯電器17aと感光ドラ
ム15とが対向する転写位置に至るのに同期するように
して転写位置まで搬送されてくる。
【0029】転写帯電器17aは、感光ドラム15上の
トナー像を静電的にこの記録材P上に転写する。こうし
て未定着トナー像を担持した記録材Pは分離帯電器17
bの作用にて感光ドラム15上から剥離されて、続いて
定着装置1まで搬送される。
【0030】定着装置1は、定着回転体として、内部に
加熱手段である定着ヒータ29を有するローラ状の加熱
定着回転体(加熱ローラ)2と、加熱ローラ2に押圧し
て回転するように設けられた加圧定着回転体(加圧ロー
ラ)3とを有しており、記録材P上の未定着トナー像
は、これらによって加熱及び加圧されることにより記録
材P上に永久定着する。本実施例では、定着ヒータ29
は例えばハロゲンヒータとされる。尚、本実施例では、
加熱手段は加熱ローラ2にのみ具備されるものとして説
明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、加
圧ローラ3にも備えることは可能である。又、上述した
ように、加熱ローラ2と加圧ローラ3は、同一形状及び
構成とすることもでき、又本実施例のように異なる形状
及び構成とすることもできる。
【0031】定着装置1を通過した記録材Pは、記録材
Pの搬送手段としての内排紙ローラ対23及び排紙ロー
ラ対27によって画像形成装置外に排出され、排出部と
しての、例えば、記録材仕分け装置(ソーター)28の
仕分け収納部28aに仕分けられる。一方、ソータ28
を用いず、ソート(仕分け)を行わない場合には、記録
材Pは排出部としての排出記録材積載手段、所謂、排紙
トレイ(図示せず)に積載される。
【0032】転写終了後に感光ドラム15上に残留す
る、所謂、転写残トナーは、クリーニング手段18が除
去し、感光ドラム15は繰り返し画像形成に供される。
【0033】又、本実施例の画像形成装置は、記録材P
の搬送状況やジャムを検出するために、定着装置1の記
録材P搬送方向の上流側及び下流側近傍、即ち、定着装
置1の入口及び出口近傍に、それぞれフォトインタラプ
タとされる入口センサ21、出口センサ22を備える。
又、詳しくは後述するが、加熱ローラ2の表面温度を検
出するために、非接触型表面温度検出手段としての赤外
線温度検出センサ(以下、単に「赤外線温度センサ」と
呼ぶ。)5を有してしている。
【0034】更に、本実施例の画像形成装置は、記録材
Pの両面に画像を形成することが可能である。両面画像
形成を行う場合は、第1面に画像形成された後に定着装
置1を通過した記録材Pを、排紙ローラ対27まで搬送
して一度画像形成装置外に排出し、その後フラッパ24
を切り替えて、記録材Pをスイッチバックすることによ
り、中間収納手段としての中間トレイ26に向けて(図
1中の矢印R方向)搬送する。このように繰り返すこと
で、第1面に画像形成された記録材P群が中間トレイ2
6に順次搬送される。その後、中間トレイ26に積載さ
れた記録材Pの最下層の記録材Pから順に、再び転写位
置へ向けて搬送し、記録材Pの第2面に画像を形成す
る。
【0035】又、記録材Pの同一面に多重画像形成を行
うことも可能であり、この場合には、第1回目の画像が
形成された後に定着装置1を通過した記録材Pは、フラ
ッパ24が切り替わることにより、排紙ローラ対24に
は至らず、直接中間トレイ26へと搬送されたる(図1
中の矢印R方向)。その後、中間トレイ26から搬送さ
れた記録材Pの、第1回目の画像面と同一面上に、第2
回目の画像が形成される。
【0036】又、本実施例の画像形成装置は、デジタル
方式の複写機であるので、パソコンなどの外部機器(図
示せず)から送られてくる画像情報に従って画像を形成
する、即ちプリントアウトすることが可能である。
【0037】外部機器からの複数頁に亙る画像情報をプ
リントアウトする際に、先頭頁の画像情報から順次送ら
れてくる場合には、画像形成後の記録材Pは、画像形成
面を下にし、画像非形成面に順次プリントアウトされる
記録材Pを積載する、所謂、フェースダウンにて画像形
成装置外に排出する。
【0038】このようにフェースダウンで記録材Pを排
出するには、定着装置1を通過した記録材Pを、フラッ
パ24を切り替えることにより搬送ローラ対25まで搬
送し、この記録材Pを搬送ローラ対25にて挟持した後
にスイッチバックして、排紙ローラ対27によって画像
形成装置外に排出する。この排紙方法を反転排紙と呼
ぶ。
【0039】ここで、内排紙ローラ対23及び排紙ロー
ラ対27は、加熱ローラ2及び加圧ローラ3より数パー
セント早い速度で記録材Pを搬送する。従って、加熱ロ
ーラ2及び加圧ローラ3から内排紙ローラ23への記録
材Pの受け渡しでは、内排紙ローラ対23が加熱ローラ
2及び加圧ローラ3から記録材Pを引き抜いていること
になる。
【0040】これは、例えば、普通紙とされる記録材P
が加熱ローラ2及び加熱ローラ3を通過する際に、加熱
及び加圧されることによってカールする(丸まる)のを
矯正するために設けられた機構である。同様に内排紙ロ
ーラ23近傍に設けられる冷却手段としての冷却ファン
30は、カール矯正のために記録材Pを冷却すべく設け
られる。このように、定着装置1を通過した記録材Pを
引き抜き、冷やすことで、カールを少なくして画像形成
装置外に排出することができる。
【0041】上述の反転排紙を行う場合も同様であり、
フラッパ24により搬送ローラ対25方向(図1中の矢
印R方向)へと搬送された記録材Pは、搬送ローラ対2
5が挟持する間に冷却ファン30にて冷却する。
【0042】又、本実施例では、加熱ローラ2は加圧ロ
ーラ3よりも固く、又加熱ローラ2は内部に定着ヒータ
29を有しているため、記録材Pのカール方向は必ず、
加圧ローラ3側に凸、即ち図1中では下に凸となる。従
って、反転排紙時にフラッパ24にて搬送ローラ対25
方向へと搬送することは、記録材Pのカール方向と逆方
向に記録材Pを曲げていることになり、記録材Pのカー
ルを除去する点で有利である。
【0043】尚、図1に示す上記の構成では記録材Pの
両面に画像を形成するために、記録材Pを排紙ローラ対
27にて一度画像形成装置外に排出し、その後スイッチ
バックするが、例えば図2に示すように、画像形成装置
内に記録材Pのスイッチバック用の搬送経路を設けるこ
ともできる。
【0044】即ち、図2に示すように、記録材Pの搬送
経路A或は経路Bを画像形成装置内に設け、フラッパ2
4′を切り替えることにより、例えば経路Aを記録材P
のスイッチバック用に用いる場合は、経路Bから中間ト
レイ26に記録材Pを搬送する。又、経路Bをスイッチ
バック用に用いる場合には、フラッパ24′を切り替え
ることにより、経路Aから中間トレイ26に記録材Pを
搬送する。これらの使用方法は、中間トレイ26に記録
材Pを搬送する方向が水平方向(経路A)であるか、垂
直方向(経路B)であるかが変化するのみで、画像形成
装置内にスイッチバック用の経路を設ける際に構成上、
或はスペース上配置し易い形態を選択すればよい。
【0045】次に、本実施例の画像形成装置の制御系に
ついて説明する。図3は、制御系を模式的に示す。尚、
図3は、以下の括弧書きにて付記した略称を用いたブロ
ック図として示す。
【0046】本実施例では、画像形成装置の動作は、中
央演算処理装置(CPU)101が統括的に制御する。
CPU101の周辺には、アドレスマップで割り振られ
たアドレス領域でそれぞれのチップを選択するためのア
ドレスデコーダ102、制御プログラムが記憶された不
揮発性メモリ(ROM)103、各種演算用テーブルを
格納したり、数値を展開したりするためのスタティック
RAM(RAM)104などが備えられ、又、拡張入出
力ポート(拡張I/O)105、後述の操作部(MMI
PANEL)107とのインターフェース(PANE
L I/F)106、ソーター28などのさまざまな外
部アクセサリー(ACC)と通信するためのアクセサリ
ーインターフェース(ACC I/F)108aが備え
られる。これらはいずれもCPU101とアドレスバス
(Abus)及びデータバス(Dbus)にて接続され
ており、CPU101とのデータのやり取りを行う。
【0047】CPU101はアクセサリーインターフェ
ース108aを介してソーター28などの外部アクセサ
リーと通信する。ソーター28など外部アクセサリー側
にも、同様にアクセサリーインターフェース108bが
設けられており、外部アクセサリー側のアクセサリーイ
ンターフェース108bは、外部アクセサリーの制御を
司るアクセサリCPU109bと接続されている。アク
セサリーインターフェース108aと、外部アクセサリ
ー側のアクセサリーインターフェース108bはシリア
ル信号で送受信を行う。
【0048】CPU101のアナログ入力ポートAN
0、AN1には、非接触型表面温度検出手段である赤外
線温度センサ5からの出力が接続されている。
【0049】ここで、非接触型表面温度検出手段である
赤外線温度センサ5は、本実施例では加熱ローラ2とさ
れる被検出体から放射される赤外線を検出するための赤
外線検出手段51と、赤外線温度センサ5自体の周囲温
度を検出し、赤外線検出手段51の温度補償をするため
のサーミスタ52とを内蔵しており、それぞれ検出信号
TH1、TH2を出力する。尚、本実施例では、赤外線
検出手段としてサーモパイルを用いる。
【0050】又、CPU101の他の入力ポートIN
0、IN1には、ジャム検出用のフォトインタラプタ2
1、22からの出力が接続されている。
【0051】CPU101の出力ポートOUT1、OU
T2からは、それぞれ排紙ローラ駆動モータ111、定
着ヒータ29の給電を制御するSSR112への駆動信
号がそれぞれ出力される。
【0052】ここで、排紙ローラ駆動モータ111は、
搬送手段である内排紙ローラ23及び排紙ローラ対27
を駆動する。又、出力OUT1からの出力はパルス信号
であり、排紙ローラ駆動モータ111は、該排紙ローラ
駆動モータ111のドライバである排紙ローラ駆動回路
110の制御の下、OUT1からのパルス周波数に応じ
た回転数で回転する。
【0053】又、交流電源114が、SSR112を介
して加熱ローラ2を加熱する定着ヒータ113に接続し
ている。このACラインには、この他ドアスイッチ、メ
インスイッチ、リレーなどが接続され(図示せず)、記
録材Pのジャム処理時や、メインスイッチがOFF状態
である場合などには給電は行われない。
【0054】冷却ファン30のドライバである印加電圧
可変回路115は、CPU101の出力OUT3のパル
スデューティーに応じた電圧を冷却ファン30に印加
し、冷却ファン30の回転速度を制御する。
【0055】更に、CPU101は、赤外線温度センサ
5からの出力TH1及びTH2を監視しながら、SSR
112をON/OFFすることで定着ヒータ29への通
電を制御し、加熱ローラ2の表面温度調整を行ってい
る。
【0056】尚、詳しくは後述するが、本実施例では、
中央演算処理装置(CPU)101は、画像形成装置の
動作を統括的に制御するが、特に記録材種類判別手段、
後処理制御手段、及び表面温度目標値制御手段の機能を
包含している。しかし、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、CPU101とは個別に設けることも可能で
あることを理解されたい。
【0057】次に、図4〜図8を参照して、非接触型表
面温度検出手段である赤外線温度センサ5の出力信号に
ついて詳しく説明する。上述のように、本実施例の赤外
線温度センサ5は、赤外線検出手段51と、サーミスタ
52を有しており、それぞれ出力信号TH1、TH2を
出力する。
【0058】図4は、画像形成動作時に、赤外線温度セ
ンサ5が内蔵する赤外線検出手段51が、加熱ローラ2
の表面温度に応じて出力する信号TH1を、記録材Pの
厚さの違いにより3種類示す。記録材Pの厚さの薄いも
のから順に、TH1−a、TH1−b、TH1−cのそ
れぞれについて示す。本実施例では、厚さの異なる記録
材Pとして、薄紙(厚さ:64μm)、普通紙(厚さ:
80μm)、厚紙(厚さ:200μm)を用いた。又、
記録材Pは本実施例ではすべてA4サイズとした。
【0059】図4中、縦軸は、赤外線温度センサ5から
の出力信号TH1の出力電圧を示し、加熱ローラ2の表
面温度が高いほど高い。横軸は経過時間を示している。
又、図4中に示すTpは、複数の記録材Pに画像形成す
る際に、第1枚目の記録材Pが加熱ローラ2に至ってか
ら最後の記録材Pが加熱ローラ2を通過し終えるまでの
時間であり、Trは、1枚の記録材Pが加熱ローラ2を
通過する時間を示す。
【0060】図4にて理解されるように、画像形成動作
が開始する前は、加熱ローラ2の表面温度は一定に保た
れており、赤外線温度センサ5は加熱ローラ2の表面の
目標温度に対応する、赤外線温度センサ5の目標出力電
圧Vconを出力している。
【0061】例えば、出力信号TH1−cにつて説明す
ると、画像形成動作が開始して記録材Pが定着装置1に
至ると、記録材Pが加熱ローラ2の表面から熱を奪い、
加熱ローラ2の表面温度、即ち、出力信号TH1−cの
出力電圧は低下する。
【0062】その後、記録材Pが定着装置1を通過し終
えると、予め設定した加熱ローラ2の表面の目標温度を
維持するために、CPU101の指令によって、SSR
112がON/OFFされて、定着ヒータ29が加熱ロ
ーラ2を加熱する。このため、加熱ローラ2の表面温
度、即ち、赤外線温度センサ5の出力信号TH1−cの
出力電圧は上昇する。
【0063】連続して複数の記録材Pに画像形成を行う
場合、加熱ローラ2からは連続的に熱が奪われて温度が
低下するので、画像形成動作中は定着ヒータ29は殆ど
常に点灯している。従って、加熱ローラ2の表面温度
は、記録材Pが加熱ローラ2を通過する間は低下し、続
く記録材Pが加熱ローラ2に至るまでの間は上昇する。
従って、赤外線温度センサ5の出力TH1−cの出力電
圧は図4に示すような振幅を有する波形を示す。
【0064】又、連続して画像形成を行う場合、定着ヒ
ータ29を殆ど常に点灯するにも拘わらず、加熱ローラ
2の表面温度は、実際には目標温度より若干低い温度し
か維持できず、赤外線温度センサ5の出力TH1−cの
出力電圧は、目標出力電圧Vconより低い電圧付近を
振幅するように維持される。
【0065】図4から理解されるように、記録材Pの厚
さの違いによって、赤外線温度センサ5の出力電圧の振
幅の幅は異なり、厚さの薄い記録材PからVa、Vb、
Vcの順に振幅は大きくなる。
【0066】即ち、厚紙のように厚さの厚い記録材Pに
画像形成する場合は、記録材P自体が加熱ローラ2から
熱を多く奪うので、図4に示す出力信号TH1−cの出
力電圧のように、出力電圧は大きな振幅はVcを示す。
一方、薄紙及び普通紙の場合の出力信号はそれぞれTH
1−a、TH1−bのような波形を示す。
【0067】図5は、赤外線検出手段51が信号TH1
−a〜TH1−c(図4)を出力すると同時に赤外線温
度センサ5から出力される、サーミスタ52の出力信号
TH2の出力電圧値を示す。
【0068】図4及び図5に示す出力信号の波形が異な
るのは、赤外線検出手段51とサーミスタ52の応答性
が異なるためである。赤外線検出手段51に比べてサー
ミスタ52の応答性は劣る。
【0069】尚、赤外線温度センサ5の出力信号TH1
は、実際にはノイズなどを含むので、図4に示すような
整ったサイン波にはならない。又、上記と異なるサイズ
の記録材Pに画像形成を行う場合には、記録材Pと続く
記録材Pとの間隔(所謂、紙間)が変わり、図4の波形
とは異なる出力となる。本発明の原理は、赤外線温度セ
ンサ5が図4に示す波形の信号を出力する場合に限定さ
れるものではなく、便宜上、図4に示すサイン波の信号
が出力されるものとして、簡略化して説明する。
【0070】次に、赤外線温度センサ5の検出結果に基
づく、記録材Pの種類、特に厚さ判別方法について説明
する。
【0071】図6は、図4に示す区間Ts部分を拡大表
示したものであり、即ち、画像形成を開始して、一枚目
の記録材Pが加熱ローラ2に進入するときの、赤外線温
度センサ5の出力信号TH1の変化を示す。図4と同様
に、出力信号TH1−a、TH1−b、TH1−cはそ
れぞれ記録材Pとして厚さの異なる薄紙、普通紙、厚紙
用いた場合の出力信号TH1を示す。
【0072】画像形成動作が開始されてから、記録材P
の一枚目が定着装置1に至るまでの間は、加熱ローラ2
の表面温度は、目標温度を維持している。その後、一枚
目の記録材Pが加熱ローラ2を通過することでその表面
から熱を奪い、加熱ローラ2の表面温度は低下する。
【0073】図6から理解されるように、加熱ローラ2
の表面温度が低下し始めた後、単位時間Δt当たりに変
化する表面温度は、記録材Pの厚さによって異なる。従
って、出力信号TH1−a、TH1−b、TH1−cの
それぞれに対する単位時間Δt当たりの表面温度変化Δ
TH1、即ち、ΔTH1−a、ΔTH1−b、ΔTH1
−cに基づいて、記録材Pの厚さを判別することができ
る。
【0074】赤外線温度センサ5の出力信号TH1の単
位時間Δt当たりの変化ΔTH1を測定するタイミング
は、定着装置1の入口及び出口にそれぞれ設けられた、
フォトインタラプタとされる入口センサ21及び出口セ
ンサ22の取り付け位置、加熱ローラ2の半径r、赤外
線温度センサ5の取り付け位置、及びプロセススピード
V(加熱ローラ2及び加圧ローラ3が記録材Pを搬送す
る速度)より求めることができる。
【0075】図7に示すように、加熱ローラ2と加圧ロ
ーラ3の当接部、即ち定着ニップNから入口センサ2
1、出口センサ22までの距離をそれぞれL1、L2と
すると、記録材Pが入口センサ21から出口センサ22
に到達するまでの時間t1は、 t1=(L1+L2)/V ・・・・・(1) となる。
【0076】又、定着ニップNから加熱ローラ2の回転
方向に角度θの位置の加熱ローラ2の表面に赤外線温度
センサ5を対向配置する場合、一枚目の記録材Pが出口
センサ22に到達してから、この記録材Pにより熱を奪
われた加熱ローラ2の表面部分の先端が赤外線温度セン
サ5と対向する位置に至るまでの時間t2は、 t2={(2πr×θ/360)−L2}/V ・・・(2) となる。
【0077】よって、一枚目の記録材Pの先端が入口セ
ンサ21を通過してから、この記録材Pにより熱を奪わ
れた加熱ローラ2の表面部分の先端が赤外線温度センサ
5と対向する位置に至るまでの時間t1+t2は、 t1+t2={(2πr×θ/360)+L1}/V ・・・(3) となる。図8は、入口センサ21及び出口センサ22が
記録材Pの通過を検知する際の出力信号、及び赤外線温
度センサ5の出力信号TH1と、経過時間との関係を示
す。
【0078】従って、赤外線温度センサ5の出力信号T
H1の単位時間Δt当たりの変化ΔTH1を測定は、画
像形成開始後、一枚目の記録材Pの先端が入口センサ2
1を通過してから、式(3)より求まる時間(t1+t
2)だけ経過した後の所定時間、或は、一枚目の記録材
Pの先端が出口センサ22に到達してから、式(2)よ
り求まる時間(t2)だけ経過した後の所定時間行えば
良い。
【0079】このように、画像形成が開始された後、一
枚目の記録材Pが定着装置1を通過するまでに、入口セ
ンサ21、出口センサ22及び赤外線温度センサ5の出
力に基づき、記録材Pの種類、特に厚さを判別すること
ができる。
【0080】次に、記録材Pの厚さ判別、及びその判別
結果に基づいて行われる画像形成装置の動作の制御の手
順について説明する。
【0081】ここで先ず、本実施例の画像形成装置が備
える操作部107について説明する。図13(a)は、
操作部107の概観を示す。
【0082】操作部107は、メインスイッチ117、
液晶タッチパネル部170、余熱キー184、スタート
キー185、ストップキー186、クリアキー187、
テンキー188、ID入力189、割り込みキー19
0、ガイドキー191、ユーザーモードキー192など
を有しており、液晶タッチパネル部170は、液晶17
1、バックライト172、圧電抵抗体を有するガラス1
73にてされる。
【0083】又、図13(b)に示すように、液晶タッ
チパネル部170には、拡大、縮小キー175、用紙選
択キー176、ズームキー177、少し小さ目の複写を
指示する少し小さ目キー178、濃度調整キー179、
自動濃度調整キー180、ソーター設定キー181、両
面設定キー182、応用モードキー183が表示されて
おり、且つタッチパネルであるので、それぞれのキーは
ユーザーが触れることにより操作する。又、液晶タッチ
パネル部170には表示部174があり、複写倍率、記
録材Pのサイズ、複写枚数などを表示する。
【0084】本実施例の画像形成装置は、上記操作部1
07からユーザーが入力を行うことで、置数(コピー部
数)設定、記録材Pの片面或は両面画像形成モードの設
定、或は記録材の綴じ処理装置、折り処理装置(図示せ
ず)などの、所謂、フィニッシャにおけるフィニッシン
グ処理の設定、画像形成濃度の設定、拡大或は縮小して
画像形成を行うための設定などを行い、更に、編集など
をも設定する。
【0085】図9は、記録材Pの厚さ判別、及び斯かる
判別結果に基づく後処理制御の概略手順を示す。上述の
ように、本実施例の画像形成装置の動作は、CPU10
1が統括的に制御する。前述したように、本実施例で
は、中央演算処理装置(CPU)101が、記録材種類
判別手段、及び後処理制御手段の機能を包含している。
勿論これらを個別に設けることも可能である。
【0086】先ず、ユーザーが、上述の操作部107か
ら画像形成のための各種設定を行う(ステップ1)。C
PU101は、ユーザーが画像形成の各種設定をした
後、操作部107のスタートキー185が押されたか否
かを判定し、スタートキー185が押されると画像形成
動作が開始される(ステップ2)。画像形成動作が開始
された後、記録材Pが定着装置1に至ると、上述のタイ
ミングにて赤外線温度センサ5の検出信号に基づいて演
算することによって記録材Pの厚さを判別する(ステッ
プ3)。その後、この記録材Pの厚さ判別結果に基づい
て、後処理の方法を決定する(ステップ4)。
【0087】次に、図10を参照して、画像形成の各種
設定について更に詳しく示す。図10は、図9のステッ
プ1による設定の手順をより詳しく示す。
【0088】操作部107からのユーザーの入力に基づ
いて、記録材Pの両面に画像形成するか否か(ステップ
1)、ソーター28を用いて画像形成装置から排出され
た記録材Pを仕分け(ソート)するか否か(ステップ
2)、画像形成装置から排出された記録材Pを綴じるか
否か(ステップ3)、画像形成装置から排出された記録
材Pを折るか否か(ステップ4)をそれぞれ判定する。
尚、勿論これらは重複して行うことも可能である。
【0089】図10のステップ1〜ステップ4の判定に
基づき、中間収納手段(中間トレイ)26の記録材積載
許容枚数の初期設定値(n中間)、記録材仕分け装置
(ソータ)の仕分け収納部28aの記録材積載許容枚数
の初期設定値(nソート)、記録材Pの綴じ処理の許容
枚数の初期設定値(n綴じ)、及び、記録材Pの折り処
理の許可/禁止の初期設定が、それぞれステップ5〜ス
テップ8にて上述のスタティックRAM104に書き込
まれる。更に、仕分けを行わない場合における、通常の
排紙トレイ(図示せず)への記録材Pの積載許容枚数の
初期設定値(n排出)、内排紙ローラ23の記録材Pの
搬送速度の初期設定値(S)、及び冷却ファン30の風
量の初期設定値(nファン)がスタティックRAM10
4に書き込まれる(ステップ10)。
【0090】ここで、スタティックRAM104に書き
込まれるそれぞれの初期値は、記録材Pが普通紙である
として書き込まれるものであり、本実施例では、n中間
は30枚、nソートは100枚、n綴じは50枚、折り
処理許可/禁止は許可、n排出は1000枚、Sはプロ
セススピード(V)の1.04倍(mm/s)、nファ
ンは1m2/分とされる。
【0091】次に、図11を参照して、記録材Pの厚さ
判別動作について説明する。図11は、図9のステップ
3における記録材Pの厚さ判別の手順をより詳しく示
す。
【0092】先ず、記録材Pの厚さ判別のルーチンが開
始されると、画像形成に供された第1枚目の記録材Pの
先端が出口センサ22に到達した否かを監視する(ステ
ップ1)。第1枚目の記録材Pが出口センサ22に到達
すると、CPU101がその機能の一部分として有する
第1のタイマが時間の計測を開始し(ステップ2)、第
1のタイマにより計測される時間が、上述の式(2)に
て算出された時間t2を経過したか否かを監視する(ス
テップ3)。時間t2は、上述したように、画像形成を
開始して第1枚目の記録材Pが加熱ローラ2の表面から
熱を奪った部分が、加熱ローラ2の回転に伴って、赤外
線温度センサ5と対向する位置に到達するまでの時間で
ある。
【0093】尚、本実施例では、加熱ローラ2の表面温
度が低下し始めてから若干時間が経過した後に単位時間
当たりの表面温度変化を測定するので、ステップ3にて
監視する時間は、実際はt2+α(αは所望の微小時
間)である。
【0094】その後、時間t2+αが経過した時点で、
CPU101はの赤外線温度センサ5の出力信号TH1
である、例えば図6に示す温度低下前信号Vxをアナロ
グ入力ポートAN0より取り込み(ステップ4)、第2
のタイマにて時間の計測を開始する(ステップ5)。第
2のタイマも第1のタイマと同様にCPU101がその
機能の一部分として有している。
【0095】ここで、第2のタイマは、加熱ローラ2の
表面温度変化が検出できる程度の時間、即ち、予め設定
する上述の時間Δtであれば十分である。限定するもの
ではないが、本発明者の検討によるとΔtは、好ましく
は100ms〜200msあり、より好ましくは200
ms〜400msとされる。本実施例では200msと
した。
【0096】第2のタイマにより計測される時間が所定
時間Δtだけ経過したら(ステップ6)、赤外線温度セ
ンサ5からの出力信号TH1である、例えば図6に示す
温度低下後信号Vyをアナログ入力ポートAN0から取
り込む(ステップ7)。
【0097】その後、CPU101は、赤外線温度セン
サ5の出力信号TH1である温度低下前信号Vxと低下
後信号Vyとの差を算出し、単位時間Δt当たりの表面
温度の変化ΔTH1を得る(ステップ8)。
【0098】本実施例では、算出された表面温度変化Δ
TH1を、予め設定されたしきい値と比較することによ
り、記録材Pの厚さを判別する。
【0099】即ち、図6を参照して説明したように、記
録材Pとして薄紙を用いた場合の表面温度の変化ΔTH
1−aは、普通紙及び厚紙を記録材Pとして用いた場合
よりも小さい。従って、薄紙を記録材Pとして用いた場
合の表面温度変化と、普通紙を記録材Pとして用いた場
合の表面温度変化と間の値を予めしきい値C1として設
定し、画像形成動作中に加熱ローラ2の表面温度変化Δ
TH1がしきい値C1より小さいか否かを判定し(ステ
ップ9)、小さい場合には薄紙であると判別する(ステ
ップ10)。
【0100】又、同様に、普通紙を記録材Pとして用い
た場合の表面温度変化と、厚紙を記録材Pとして用いた
場合の表面温度変化との間の値を予めしきい値C2とし
て設定し、画像形成動作中に加熱ローラ2の表面温度変
化ΔTH1がしきい値C1以上である場合には、しきい
値C2よりも小さいか否かを判定し(ステップ11)、
小さい場合には普通紙であると判別する(ステップ1
2)。更に、表面温度変化ΔTH1がしきい値C2以上
である場合には厚紙であると判断する(ステップ1
3)。
【0101】尚、本実施例では、しきい値を2種類設定
し、厚紙、普通紙、薄紙の3種類の記録材Pをそれぞれ
を判別できるようにした。しかし、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、OHPシートなどの熱吸
収特性が異なる記録材Pに対しては、判別の種類を本実
施例よりも増やす構成とする。このように、本発明の原
理は、記録材Pの種類として、厚さ、サイズ、材料など
を判別することが可能である。
【0102】又、表面温度変化ΔTH1と比較するため
のしきい値を多数設定し、記録材Pの、例えば厚さ別に
更に多種類の記録材の判別が可能な構成とすることも当
然でき、更に、本発明はこのような段階的な厚さ判別に
限定されるものではなく、表面温度変化ΔTH1と記録
材Pの厚さの相関を利用するなど、記録材Pの厚さを連
続的に検知し、その検知結果に基づいて、定着装置1通
過後の記録材Pに対する後処理を変化させることも可能
である。これらは、単に実施態様を拡張するに過ぎない
ため、詳しい説明は省略する。
【0103】次に、図12を参照して、記録材Pの厚さ
判別結果に基づいて行われる、定着装置1通過後の記録
材Pへの後処理について説明する。図12は、記録材P
の厚さ判別の結果に基づいて、各種設定の初期値を変更
するための手順を示す。
【0104】先ず、定着装置1を通過した後の記録材P
に対する後処理のルーチンが開始すると、記録材Pの厚
さ判別の結果に応じて、中間トレイ26の記録材Pの積
載許容枚数の初期設定値(n中間)、仕分け収納部28
aの記録材Pの積載許容枚数の初期設定値(nソー
ト)、記録材Pの綴じ処理の許容枚数の初期設定値(n
綴じ)、記録材Pを折り処理の許可/禁止の初期設定、
仕分けを行わない場合における、通常の排紙トレイの記
録材Pの積載許容枚数の初期設定値(n排出)、内排紙
ローラ23の記録材Pの搬送速度の初期設定値(S)、
及び、冷却ファン30の風量の初期設定値(nファン)
をそれぞれ変更する。
【0105】即ち、本実施例では、図11の手順による
記録材Pの厚さ判別結果が、薄紙であるか否かを先ず判
定し(ステップ1)、薄紙である場合は、上記各初期設
定値を、 中間トレイ26の記録材Pの積載許容枚数: n中間×1.2 仕分け収納部28aの記録材Pの積載許容枚数: nソート×1.2 記録材Pの綴じ処理の許容枚数: n綴じ×1.2 記録材Pを折り処理の許可/禁止: 許可(変更せず) 排紙トレイの記録材Pの積載許容枚数: n排出×1.2 内排紙ローラ23の記録材Pの搬送速度: S×0.8 冷却ファン30の風量: nファン×1.01 のように変更する(ステップ2)。
【0106】又、記録材Pの厚さ判別の結果が薄紙では
ない場合、普通紙であるか否かを判定し(ステップ
3)、普通紙ではない場合、即ち厚紙であうる場合に
は、上記各初期設定値を、 中間トレイ26の記録材Pの積載許容枚数: n中間×0.5 仕分け収納部28aの記録材Pの積載許容枚数: nソート×0.5 記録材Pの綴じ処理の許容枚数: n綴じ×0.5 記録材Pを折り処理の許可/禁止: 禁止 排紙トレイの記録材Pの積載許容枚数: n排出×0.5 内排紙ローラ23の記録材Pの搬送速度: S×1.5 冷却ファン30の風量: nファン×1.1 のように変更する(ステップ4)。
【0107】更に、記録材Pの厚さ判別の結果が普通紙
である場合には、上記各初期設定値は変更する必要はな
い。
【0108】このように、記録材Pが薄紙である場合に
は、記録材Pが普通紙であるとして設定した初期設定値
に対して上記のような係数を乗じ、中間トレイ26の積
載許容枚数、仕分け収納部28a、綴じ処理許容枚数、
通常排紙許容枚数を多くする。一方、記録材Pが厚紙で
ある場合には逆にこれらを少なくする必要がある。
【0109】又、記録材Pが薄紙である場合は、記録材
Pが普通紙であるとして設定した初期設定値に対して、
冷却ファン30の風量を少なくし、内排紙ローラ23の
速度を、プロセススピードVに対して1%程度速くす
る。一方、厚紙の場合は、冷却ファン30の風量を上
げ、内排紙ローラ23の速度を10%程度速くする。こ
れは、薄紙と厚紙とでは紙のこし、紙の丈夫さ、又紙が
奪う熱量の違いにより、カール度合が異なるためであ
る。
【0110】このように、冷却ファン30の風量及び内
排紙ローラ23の速度を記録材Pの種類、特に厚さに従
って変更することにより、定着装置1通過後の記録材P
のカールを最小限に押さえることができる。
【0111】更に、記録材Pとして厚紙を用いる場合に
は、折り処理が不可能であるので、本実施例では禁止す
る。ここで、折り処理が禁止されたことは、後述するよ
うに、操作部107にてユーザーに報知することができ
る。
【0112】尚、上記各設定の変更は、即ち初期設定値
に対して行う変更、即ち乗じる係数などは、例えば普通
紙を初期設定値の基準とする場合、これに対して厚さの
増減がどのくらいあるかによって適宜決定される値であ
り、本発明は、上述の値に限定されるものではない。
又、本実施例では、記録材Pの厚さの違いのみによっ
て、各種設定値を変更する場合について説明するが、本
発明の原理は、記録材Pの材料の違いに応じて後処理の
各設定を変更することなどにも適用可能であることを理
解されたい。
【0113】続いて、図12に示すように、例えばユー
ザーが操作部107から設定した原稿枚数と、綴じ処理
許容枚数との比較を行う(ステップ6)。即ち、例え
ば、加熱ローラ2の表面温度検知信号に基づいた記録材
Pの厚さ判別の結果、画像形成に供された記録材Pが厚
紙であると判別された場合、綴じ処理許容枚数の初期設
定値である50枚の0.5倍、即ち25枚が綴じ処理許
容枚数となる。
【0114】しかし、この時原稿が25枚以上ある場合
には、一度に綴じることは不可能である。このように綴
じ許容枚数よりも原稿枚数の方が多い場合には、ユーザ
ーに綴じ処理が不可能であることを警告して、キー入力
による設定変更を促す(ステップ7)。その後、キー入
力による設定変更がなされたか否かを監視し(ステップ
8)、ユーザーがキー入力により設定を変更すると画像
形成を継続する(ステップ9)。又、当然、原稿枚数
が、綴じ処理許容枚数より少ない場合は(ステップ6)
そのまま画像形成を継続する。
【0115】図14(a)及び図14(b)は、折り処
理が禁止された場合、及び原稿枚数が綴じ許容枚数を上
回った場合に、操作部107が有する液晶タッチパネル
部170の表示部174に表示される警告表示の一例を
示す。図示すように、それぞれ「折り処理はできませ
ん。続けてコピーしますか?」或は「原稿枚数分を1部
に綴じられません。綴じずにコピーをしますか?」など
と表示することができる。
【0116】尚、このような警告表示は、折り処理及び
綴じ処理についてのみに限定されるものではなく、例え
ば、仕分け収納部28aの積載許容枚数と原稿枚数との
比較とすることなど、他の設定に対しても同様に警告を
表示することが可能である。
【0117】次に、以上説明してきた本実施例の画像形
成装置において、加熱ローラ2として熱容量の小さいも
のを用いた場合について説明する。
【0118】先述したように、近年、例えば画像形成開
始までの時間、即ち加熱ローラ2を所定温度まで温める
までの時間を短くするために、例えば金属製の定着ロー
ラ2の肉厚を薄くするなどして熱容量を小さくした加熱
ローラ2が用いられる。熱容量の小さい加熱ローラ2
は、記録材Pが通過する際の表面温度の変動が大きい。
図15は、熱容量の小さい加熱ローラ2を記録材Pが通
過した際の、赤外線温度センサ5の出力信号TH1の変
化の一例を示す。TH1−a、TH1−b、TH1−c
は、上述と同様、それぞれ記録材Pとして薄紙、普通
紙、厚紙を用いた場合の赤外線温度センサ5の出力信号
TH1である。
【0119】もし、定着ヒータ29を一定のON/OF
Fデューティーにて駆動し、熱容量の小さい加熱ローラ
2の温度を調整し続けると、図15に示すように、記録
材Pの種類によっては、表面温度が著しく変化し続け
る。
【0120】実際は、加熱ローラ2の表面温度が目標温
度を越えた時点で、定着ヒータ29のOFF区間を長く
とるので、加熱ローラ2の表面温度が目標温度よりも上
昇することはない。しかし、加圧ローラ2の表面温度の
検出値と、その検出値に基づいて定着ヒータ29が加熱
することによる表面温度の上昇とには、時間的な遅れが
生じてしまうので、特に、熱容量の小さい加熱ローラ2
を用いる場合には、様々な種類の記録材Pに対して、該
表面温度をリアルタイムに調整するのは困難である。
【0121】そこで、本実施例では、先述した記録材P
の種類判別の結果に基づいて、加熱ローラ2の目標温度
を変化させる。
【0122】即ち、加熱ローラ2の表面温度の検出値に
のみ基づいて定着ヒータ29をON/OFF制御するの
ではなく、記録材Pが通過することによる加熱ローラ2
の表面温度の変化度合から記録材Pの種類を判別し、こ
の記録材Pの種類に応じて加熱ローラ2の目標温度設定
を行う。前述したように、本実施例では、中央演算処理
装置(CPU)101が表面温度目標値制御手段の機能
を包含している。勿論、これらを個別に設けることも可
能である。
【0123】より具体的には、判別された記録材Pの種
類に応じて、定着ヒータ29への給電を制御するSSR
112(図3)をONとする時間を、様々な記録材Pの
種類に対して予め設定された分だけ補正することによ
り、図15に示すような温度変化を防止する。例えば、
記録材Pが薄紙である場合は、SSR112のON時間
を、記録材Pが普通紙である場合のSSR112のON
時間に対して80%とし、又、記録材Pが厚紙である場
合には、SSR112を常時ON(フル点灯)とする。
【0124】このように、例えば金属製である加熱ロー
ラ2の肉厚を薄くするなどして熱容量が小さくなり、そ
のために表面温度の変化が大きくなった加熱ローラ2を
用いる画像形成装置において、加熱ローラ2の温度を画
像形成に供される記録材Pの種類に応じて最適とするた
めにも本発明が適用可能であることを理解されたい。
【0125】以上、本発明によれば、加熱ローラ2の表
面温度の変化の違いにより、加熱ローラ2を通過する記
録材Pの種類、特に厚さの違いを判別することができ、
記録材Pの種類、特に厚さに応じて後処理の設定値を変
更することが可能である。更に、本発明によれば、記録
材Pの種類、特に厚さの違いに応じて加熱ローラ2の表
面温度の目標値を変更することが可能である。
【0126】実施例2 本実施例の画像形成装置は、基本的には実施例1の画像
形成装置と同様の構成とされる。
【0127】実施例1では、画像形成が開始した後に一
枚目の記録材Pの先端が加熱ローラ2を通過した一定時
間過後の微小単位時間における加熱ローラ2の表面温度
変化から、記録材Pの厚さを検出した。一方、本実施例
では、加熱ローラ2の表面温度の振幅から記録材Pの厚
さを判別する。
【0128】即ち、記録材Pが加熱ローラ2を通過する
と、加熱ローラ2の表面からは熱が奪われ、その表面温
度は低下する。その後、続く記録材Pが加熱ローラ2に
至るまでの間は、定着ヒータ29が加熱することにより
加熱ローラ2の表面温度は目標温度まで戻ろうとする。
こうして、前述したように、連続して複数の記録材Pに
画像形成する際には、加熱ローラ2の表面温度には、記
録材P一枚ごとの振幅が生じ、記録材Pが加熱ローラ2
を通過している間の赤外線温度センサ5の出力と、記録
材Pと続く記録材Pとの間での赤外線温度センサ5の出
力とに差が生じる。
【0129】図4に示したように、赤外線温度センサ5
の出力信号TH1のこのような振幅は、記録材Pの厚さ
に依存するので、例えば、記録材Pとして薄紙、普通
紙、厚紙の3種類を用いるとき、赤外線温度センサ5の
出力信号TH1はそれぞれTH1−a、TH1−b、T
H1−cとなり、それぞれの振幅は、Va、Vb、Vc
となる。従って、例えば、最も大きい変化量Vcを示す
信号TH1−cは、加熱ローラ2の表面から最も多く熱
を奪う厚紙であると判断できる。又、同様に、普通紙、
薄紙についても、赤外線温度センサ5の出力信号TH1
の振幅から判別することが可能である。
【0130】図16〜図18は、本実施例の記録材Pの
厚さ判別の手順を示す。尚、操作部107からの入力及
び画像形成の各種初期設定、及び記録材Pの厚さ判別結
果に基づく後処理の設定変更の動作は、実施例1と同様
とされる。
【0131】図16に示すように、本実施例では、記録
材Pの厚さ判別ルーチンが開始されると、出口センサ2
2を記録材Pが通過したか否かを監視し(ステップ
1)、通過を検出した場合には、赤外線温度センサ5の
出力信号TH1をCPU101に取り込み、この値をn
番目の信号TH1(n)とし(ステップ2)、CPU1
01内のタイマが時間の計測を開始する(ステップ
3)。タイマにより計測された時間が予め設定された所
定時間を過ぎたか否かを監視し(ステップ4)、所定時
間経過したら、CPU101内に次に取り込まれる赤外
線温度センサ5の出力信号TH1がn+1番めの信号で
あることを指示し(ステップ5)、赤外線温度センサ5
の出力信号を再びCPU101に取り込む(ステップ
6)。CPU101内に取り込まれた赤外線温度センサ
5の出力信号の最も新しい値と、その一つ前の信号との
差を演算して出力信号の差ΔTH1を得る(ステップ
7)。この出力信号の差ΔTH1がゼロ(0)より大き
いか否かを監視し(ステップ8)、ゼロより大きい場合
は、その時点で最後に取り込まれた赤外線温度センサ5
の出力信号TH(n)を出力信号の最低値TH1min
としてスタティックRAM104内に書き込み(ステッ
プ9)、同図のステップ3にもどり、所定時間毎に赤外
線温度センサ5の出力信号をCPU101内に取り込
み、ステップ8の判定において、出力信号の差ΔTH1
がゼロ以下となるまで、出力信号の最低値TH1min
を更新する。
【0132】図16のステップ8において、出力信号の
差ΔTH1がゼロ以下となったら、図17の(B)に進
み、CPU101内のタイマが時間の計測を開始し(ス
テップ10)、タイマによる時間の計測値が予め設定さ
れた所定値を経過したか否かを監視し(ステップ1
1)、次にCPU101に取り込まれる赤外線温度セン
サ5の出力信号がn+1番目の信号であることを指示し
て(ステップ12)、赤外線温度センサ5の出力信号を
CPU101に取り込む(ステップ13)。CPU10
1内に取り込まれた赤外線温度センサ5の出力信号の最
も新しい値と、その一つ前の信号との差を演算して出力
信号の差ΔTH1を得る(ステップ14)。出力信号の
差ΔTH1の値がゼロ(0)より小さいか否かを監視し
(ステップ15)、ゼロより小さい場合には、CPU1
01に取り込まれた最も新しい赤外線温度センサ5の出
力信号をスタティックRAM104内に、出力信号の最
高値TH1maxとして書き込み(ステップ16)、同
図のステップ10に戻り、所定時間毎に赤外線温度セン
サ5の出力信号をCPU101内に取り込み、ステップ
15の判定において、出力信号の差ΔTH1がゼロ以上
となるまで、出力信号の最高値TH1maxを更新す
る。
【0133】その後、ステップ15において出力信号の
差ΔTH1がゼロ以上となったら、図18の(C)に進
み、上記のようにしてスタティックRAM104内に最
終的に格納されている最高値TH1max及び最低値T
H1minの差、即ち、出力信号変化量TH1d(TH
1d=TH1max−TH1min)を算出する(ステ
ップ17)。
【0134】一方、出力信号変化量TH1dの、記録材
Pの種類、特に厚さに応じたしきい値を予め設定してお
く。本実施例では、記録材Pの厚さとして、薄紙、普通
紙、厚紙を判別可能な設定とするために、普通紙を記録
材Pとして用いた際の赤外線温度センサ5の出力信号変
化量TH1dに相当するしきい値C1と、記録材Pとし
て厚紙を用いる際の出力信号変化量TH1dに相当する
しきい値C2を予め設定する。
【0135】従って、ステップ17において得られた出
力信号変化量TH1dがしきい値C1より小さいか否か
を判定し(ステップ18)、小さいのであれば記録材P
は薄紙であることが判別される(ステップ20)。又、
出力信号変化量がしきい値C1以上である場合には、続
いて、しきい値C2より小さいか否かを判定し(ステッ
プ19)、C2より小さい場合は記録材Pが普通紙であ
ると判別できる(ステップ22)。更に、出力信号変化
量TH1dがしきい値C2以上である場合は、記録材P
は厚紙であることが判別される。
【0136】尚、一般的に、同じ給紙カセット19a或
は19b(図1)から給紙されてくる記録材Pは、通常
同一種類であり、厚さやサイズは異ならない。従って、
画像形成開始後の一枚目の記録材Pが加熱ローラ2を通
過し、続く記録材Pが加熱ローラ2まで搬送されてくる
間における加熱ローラ2の表面温度の差から、2枚目以
降の記録材Pに対する後処理の各設定を決定することが
可能である。
【0137】又、複数の給紙カセット19a、19bに
同一サイズの記録材Pが収容されており、それぞれ厚さ
が異なる場合は、画像形成に先立ち選択された給紙カセ
ット19a、或は19bから給紙される記録材Pの一枚
目が加熱ローラ2を通過し、続く記録材Pが加熱ローラ
2まで搬送されてくる間における加熱ローラ2の表面温
度の差を検出し、その検出結果に基づいて記録材Pの厚
さを判別すればよい。
【0138】又、画像形成に供される記録材Pの選択、
即ち、記録材Pが収容された給紙カセット19a、或は
19bが自動に選択される機能を有する画像形成装置に
て連続して画像形成を行う際に、一方の給紙カセット1
9a内の記録材Pを全てを使い切り、他方の給紙カセッ
ト19bから同一サイズの記録材Pを供給するような場
合も同様に、給紙カセットが切り換った後の一枚目の記
録材Pが加熱ローラ2を通過し、続く記録材Pが加熱ロ
ーラ2まで搬送されてくる間における、加熱ローラ2の
表面温度の差に基づいて記録材Pの厚さを判別すればよ
い。
【0139】更に、単一の記録材Pに画像形成する場合
には、この記録材Pが加熱ローラ2を通過する際の加熱
ローラ2の表面温度と、通過終了後の加熱ローラ2の表
面温度との差を算出することにより、その後の同一記録
材Pに対する後処理の各種設定を変更することが可能で
あり、上記と同様の結果を得ることができる。
【0140】尚、本実施例においても、熱容量の小さい
加熱ローラ2を用いる場合などには、実施例1と同様に
画像形成に供される記録材Pの厚さに応じて加熱ローラ
2の表面温度の目標値を変更することにより、それぞれ
の記録材Pに最適な定着温度にて未定着トナー像の定着
を行うことが可能である。
【0141】以上、本発明の画像形成装置によれば、記
録材Pが通過することで生じる加熱ローラ2の表面温度
の変化量を検出することによっても、加熱ローラ2を通
過する記録材Pの種類、特に厚さの違いを判別すること
ができ、記録材Pの種類、特に厚さに応じて後処理の設
定値を変更することが可能である。更に、本発明によれ
ば、記録材Pの種類、特に厚さの違いに応じて加熱ロー
ラ2の表面温度の目標値を変更することが可能である。
【0142】実施例3 本実施例の画像形成装置は、基本的には実施例1の画像
形成装置と同様とされる。
【0143】本実施例によると、定着装置1は、加熱手
段としてプレートヒータ210を用いる、所謂、サーフ
定着装置である。図19は、本実施例の定着装置1の概
略構成を示す。
【0144】サーフ定着装置は、図19(a)に示すよ
うに、プレートヒーター210と、このプレートヒータ
210及びローラ221、222に巻架されるフィルム
220と、加圧ローラ3とを含み構成される。記録材P
は、図19(a)中の矢印方向、即ち、プレートヒータ
210の長手方向と直交する方向に搬送される。限定さ
れるものではないが、本実施例では、フィルム220
は、厚さ20μm〜60μm程度のポリイミドにて作製
されたシームレスフィルム上に10μm程度のテフロン
コートを施したものを用いた。
【0145】図19(b)は、プレートヒータ210
の、フィルム220を介して記録材Pと対向する面を示
す。プレートヒータ210はセラミックプレート211
と、このセラミックプレート211に印刷された電熱線
212を含み構成される。電熱線212は、図19
(b)に示すように、記録材Pの搬送方向と直交する方
向に分岐しており、定着装置1まで搬送されてくる記録
材Pのサイズに応じて、この分岐した電熱線212の通
電部を変えることができる。
【0146】プレートヒータ210は、板状であるため
に、ローラ形状の加熱ローラ2よりも熱容量が非常に小
さい。そのため、温度調節に対して応答性が非常に良
く、通電すると直ちに温度上昇する。しかし、記録材P
が通過する際に、この記録材Pに熱を奪われ、そのため
に生じる温度の低下も激しい。
【0147】プレートヒータ210の加熱を制御する駆
動回路は、実施例1にて説明した図3に示すものと基本
的には同様である。プレートヒータ210のON/OF
Fは、通常、交流電源のゼロクロス信号から一定のデュ
ーティーでONした後、次のゼロクロス信号までOFF
とすることで制御する。
【0148】実施例1では、記録材Pによって熱を奪わ
れた加熱ローラ2の表面部分の温度を、非接触型表面温
度検出手段である赤外線温度センサ5によって検知し
た。本実施例のサーフ定着装置は、フィルム220が直
接記録材Pに接触して未定着トナー像を定着している
が、実施例1と同様にプレートヒータ210領域外でフ
ィルム220自体の温度を検知しても、フィルム220
はプレートヒータ210との接触部以外では加熱されて
はいないので、定着部の温度を正確に判断することはで
きない。
【0149】そこで、本実施例では、プレートヒータ2
10のフィルム220に当接する面とは反対側の面側か
ら、プレートヒータ210の温度を直接検出する構成と
する。
【0150】即ち、図19(a)に示すように、赤外線
温度センサ5を、プレートヒータ2100と直接対向さ
せて、プレートヒータ210の電熱線の印刷された面の
反対の面の表面温度を検出する。プレートヒータ210
は、薄いプレートであるため、実際にフィルム220及
び記録材Pを加熱する面の背面の温度を検出する構成と
しても、記録材Pと対向する面の温度に対して若干の温
度差を生じる程度で、温度を検出することが可能であ
る。
【0151】以上、本実施例のように、定着装置1とし
てサーフ定着装置を用いる場合にも、プレートヒータ2
10の温度を応答性良く検出することが可能であり、従
って、実施例1或は実施例2にて説明したように、画像
形成に供される記録材Pの種類、特に厚さを赤外線温度
センサ5の出力信号に基づいて判別することが可能であ
り、その判別結果に応じて後処理の設定を変更すること
もできる。更に、記録材Pの種類、特に厚さの違いに応
じて加熱ローラ2の表面温度の目標値を変更することが
可能である。
【0152】尚、上記各実施例において、定着回転体と
して、加熱手段を有する加熱定着回転体と、加圧定着回
転体を有するとして説明したが、加圧定着回転体にも加
熱手段を設け、例えば双方の定着回転体を互いに押圧す
る構成とすることもできる。即ち、上述のように、定着
回転体である加熱定着回転体及び加圧定着回転体は、同
一形状及び構成とすることも、又異なる形状及び構成と
することも可能であり、例えば赤外線温度センサ5を双
方の定着回転体ようにそれぞれ設けるなど、本発明は非
接触型表面温度検出手段の被検出体を上述の加熱ローラ
2、プレートヒータ210に限定するものではないこと
を理解されたい。又、定着回転体は、上述のローラ状、
フィルム状に限定されるものではなく、例えばベルト状
などとすることも可能である。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、加熱手段を有する定着回転体を用いて、記録材
上に形成した未定着トナー像を定着して永久画像を得る
画像形成装置において、定着回転体の表面温度を検出す
るために定着回転体表面に対して非接触に設けられる非
接触型表面温度検出手段と、非接触型表面温度検出手段
を用いて検知された定着回転体の表面温度情報に基づ
き、画像形成に供された記録材の種類を判別する記録材
種類判別手段と、記録材種類判別手段の記録材の種類判
別結果に基づいて、定着回転体を通過した後の記録材に
対して施される後処理の設定を制御する後処理制御手段
と、を有する構成とされるので、非接触型の表面温度検
出手段を用いて定着回転体の表面温度を応答性良く検出
し、その検出温度の変化に基づいて定着回転体を通過す
る記録材Pの種類、特に厚さを判別することが可能であ
る。従って、定着回転体の表面温度の変化に基づいて判
別された記録材の種類、特に厚さに応じて、定着回転体
を通過した後の記録材に施す後処理を変化させることが
可能である。
【0154】又、非接触型表面温度検出手段を用いて検
知された定着回転体の表面温度情報に基づき、定着回転
体の表面温度目標値を制御する表面温度目標値制御手段
を更に有する構成とされるので、記録材の種類、特に厚
さに応じた適切な定着回転体の表面温度を設定すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】スイッチバック用の搬送経路の他の一例を示す
概略構成図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の制御系を示すブロ
ック図である。
【図4】厚さの異なる3種類の記録材が加熱ローラを通
過するのに伴って、本発明に従う赤外線温度センサが備
える赤外線検出手段の出力信号TH1が変化する様子を
示すグラフ図である。
【図5】厚さの異なる3種類の記録材が加熱ローラを通
過するのに伴って、本発明に従う赤外線温度センサが備
えるサーミスタの出力信号TH2が変化する様子を示す
グラフ図である。
【図6】加熱ローラを記録材が通過することによって加
熱ローラの表面温度が低下し始める時点の、本発明に従
う赤外線温度センサの出力信号TH1が変化する様子を
示すグラフ図である。
【図7】本発明に従う加熱ローラと入口センサ、出口セ
ンサ及び赤外線温度センサの位置関係を説明するため
の、定着装置の概略構成図である。
【図8】本発明に従う記録材の厚さ判別のための、入口
センサ、出口センサ、及び赤外線温度センサの信号出力
のタイミングを説明するためのタイミングチャート図で
ある。
【図9】本発明に従う画像形成装置の、記録材厚さ判
別、及び斯かる厚さ判別の結果に基づく後処理の設定変
更に関する動作概略を示すフロー図である。
【図10】本発明に従う画像形成装置の操作部からの入
力及び斯かる入力による画像形成ジョブの初期値の設定
を示すフロー図である。
【図11】本発明に従う画像形成装置の、記録材の厚さ
判別動作の一実施例を示すフロー図である。
【図12】本発明に従う画像形成装置の、記録材の厚さ
判別結果に基づく後処理の設定変更動作を示すフロー図
である。
【図13】本発明に従う画像形成装置の操作部の一実施
例の(a)概観及び(b)液晶タッチパネル部を示す概
略図である。
【図14】本発明に従って表示される警告の(a)表示
例、(b)他の表示例を示す図である。
【図15】熱容量の小さい加熱ローラを用いた場合に、
本発明に従う赤外線温度センサが出力する信号TH1を
模式的に示すグラフ図である。
【図16】本発明に従う記録材の厚さ判別動作の他の実
施例を示すフロー図である。
【図17】本発明に従う記録材の厚さ判別動作の他の実
施例を示すフロー図である(図16の続きを示す)。
【図18】本発明に従う記録材の厚さ判別動作の他の実
施例を示すフロー図である(図17の続きを示す)。
【図19】本発明に従う定着装置の他の実施例として、
(a)サーフ定着装置を示す概略構成図、(b)又、該
サーフ定着装置が備えるプレートヒータを示す平面図で
ある。
【図20】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 定着装置 2 加熱ローラ(定着回転体、加熱定着回
転体) 3 加圧ローラ(定着回転体、加圧定着回
転体) 5 赤外線温度センサ(非接触型表面温度
検出装置) 14 一次帯電器 15 感光ドラム 16 現像装置 17a 転写帯電器 18 クリーニング手段 21 入口センサ 22 出口センサ 23 内排紙ローラ対 30 冷却ファン 26 中間トレイ 28 ソーター 28a 仕分け収納部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA38 DC02 DC09 DC10 DE07 EA12 ED16 EE03 FA24 FA30 FA32 JA11 JB24 2H033 BB00 BE03 CA04 CA16 CA17 CA30 CA36 CA45 CA53 2H072 AA09 AA16 AB11 HA07 9A001 HH23 JJ35 KK42

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有する定着回転体を用いて、
    記録材上に形成した未定着トナー像を定着して永久画像
    を得る画像形成装置において、 前記定着回転体の表面温度を検出するために前記定着回
    転体表面に対して非接触に設けられる非接触型表面温度
    検出手段と、 前記非接触型表面温度検出手段を用いて検知された前記
    定着回転体の表面温度情報に基づき、画像形成に供され
    た記録材の種類を判別する記録材種類判別手段と、 前記記録材種類判別手段の前記記録材の種類判別結果に
    基づいて、前記定着回転体を通過した後の記録材に対し
    て施される後処理の設定を制御する後処理制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記録材種類判別手段は、前記定着回
    転体を前記記録材が通過する際の前記定着回転体の表面
    温度に応じて前記非接触表面温度検出手段が出力する信
    号に基づいて、前記記録材の種類を判別することを特徴
    とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記録材種類判別手段は、前記記録材
    の通過による前記定着回転体の表面温度の単位時間当た
    りの低下を検出することに基づいて前記記録材の種類を
    判別することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記記録材種類判別手段は、前記記録材
    の通過による前記定着回転体の表面温度の変化量に基づ
    いて前記記録材の種類を判別することを特徴とする請求
    項1又は2の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記録材の種類は、前記記録材のサイ
    ズ、材料、厚さのうち少なくとも一つを含むことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記後処理は、前記定着回転体を通過し
    た後の記録材の搬送であり、前記設定は、搬送手段によ
    る前記記録材の搬送速度であることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記後処理は、前記定着回転体を通過し
    た後の前記記録材の冷却であり、前記設定は、冷却手段
    の駆動速度であることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記冷却手段は冷却ファンであり、前記
    設定は、前記冷却ファンの風量であることを特徴とする
    請求項7の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記後処理は、前記記録材の両面に画像
    形成するために、前記定着回転体を通過した後の記録材
    を中間収納手段に積載することであり、前記設定は、前
    記中間収納手段の記録材積載許容枚数であることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記後処理は、前記定着回転体を通過
    した後の前記記録材を排出記録材積載手段に積載するこ
    とであり、前記設定は、前記排出記録材積載手段の記録
    材積載許容枚数であることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記後処理は、前記定着回転体を通過
    した後の前記記録材を記録材仕分け装置によって仕分け
    することであり、前記設定は、前記記録材仕分け装置の
    仕分け収納部の記録材積載許容枚数であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記後処理は、前記定着回転体を通過
    した後の前記記録材を記録材綴じ処理装置にて綴じるこ
    とであり、前記設定は、前記記録材綴じ処理装置の綴じ
    許容枚数及び/又は綴じ処理の許可/禁止の切り換えで
    あることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記
    載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記後処理は、前記定着回転体を通過
    した後の前記記録材を記録材折り処理装置にて折ること
    であり、前記設定は、前記記録材折り処理装置による折
    り処理の許可/禁止の切り換えであることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記非接触型表面温度検出手段は、前
    記定着回転体の表面温度に応じて前記定着回転体から放
    射される赤外線量を検出する赤外線検出手段を有する赤
    外線温度センサであることを特徴とする請求項1〜13
    のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記定着回転体は、加熱定着回転体或
    は加圧定着回転体であることを特徴とする請求項1〜1
    4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記定着回転体はローラ状であること
    を特徴とする請求項15の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記定着回転体はフィルム状あり、前
    記加熱手段は、前記フィルム状の前記定着回転体の、前
    記記録材との当接面とは反対の面に当接するプレートヒ
    ータであり、前記フィルム状の定着回転体の前記録材と
    当接する表面の温度は、前記プレートヒータの温度を検
    出することにより検知可能であることを特徴とする請求
    項15の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記記録材種類判別手段の前記記録材
    の種類判別結果に基づいて前記定着回転体の表面温度目
    標値を制御する表面温度目標値制御手段を更に有するこ
    とを特徴とする請求項1〜17のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記表面温度目標値制御手段は、前記
    記録材種類判別手段の前記記録材の種類判別結果に基づ
    いて前記加熱手段のON/OFF設定を制御することを
    特徴とする請求項18の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 加熱手段を有する定着回転体を用い
    て、記録材上に形成した未定着トナー像を定着して永久
    画像を得る画像形成装置において、 前記定着回転体の表面温度を検出するために前記定着回
    転体表面に対して非接触に設けられる非接触型表面温度
    検出手段と、 前記非接触型表面温度検出手段を用いて検知された前記
    定着回転体の表面温度情報に基づき、前記定着回転体の
    表面温度目標値を制御する表面温度目標値制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記表面温度目標値制御手段は、前記
    定着回転体を前記記録材が通過する際の前記定着回転体
    の表面温度に応じて前記非接触表面温度検出手段が出力
    する信号に基づいて前記定着回転体の表面温度目標値を
    制御することを特徴とする請求項20の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記表面温度目標値制御手段は、前記
    記録材の通過による前記定着回転体の表面温度の単位時
    間当たりの低下を検出することに基づいて前記定着回転
    体の表面温度目標値を制御することを特徴とする請求項
    20又は21の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記表面温度目標値制御手段は、前記
    記録材の通過による前記定着回転体の表面温度の変化量
    に基づいて前記定着回転体の表面温度目標値を制御する
    ことを特徴とする請求項20又は21の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記表面温度目標値制御手段は、前記
    加熱手段のON/OFF設定を制御することにより前記
    定着回転体の表面温度目標値を制御することを特徴とす
    る請求項20〜23のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  25. 【請求項25】 前記非接触型表面温度検出手段は、前
    記定着回転体の表面温度に応じて前記定着回転体から放
    射される赤外線量を検出する赤外線検出手段を有する赤
    外線温度センサであることを特徴とする請求項20〜2
    4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記定着回転体は、加熱定着回転体或
    は加圧定着回転体であることを特徴とする請求項20〜
    25のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記定着回転体はローラ状であること
    を特徴とする請求項26の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記定着回転体はフィルム状あり、前
    記加熱手段は、前記フィルム状の前記定着回転体の、前
    記記録材との当接面とは反対の面に当接するプレートヒ
    ータであり、前記フィルム状の定着回転体の前記録材と
    当接する表面の温度は、前記プレートヒータの温度を検
    出することにより検知可能であることを特徴とする請求
    項26の画像形成装置。
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