JP3814350B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙(シート)に画像を形成する画像形成装置に、また特に、その用紙残量検知手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置においては、従来より、用紙収納部の移動位置を検知することにより、用紙の残量の検知を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来の用紙残量検知方法では、残量の検知精度を向上しようとすると、必要とする精度に応じた分解能を必要とし、それだけセンサ類の数を増加するか、アナログ式のセンサに変更する必要があった。
【0004】
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、安価で、かつ比較的簡単な構成で、多段階の正確な用紙残量検知手段を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)シートを収納するシート収納部と、前記シート収納部を移動させるシート収納部移動手段と、前記シート収納部の位置の変化に同期して出力が変化するシート収納部位置信号出力手段と、前記位置信号出力手段の出力値に基づいて前記シート収納部移動手段を制御するシート収納部移動制御手段と、前記シート収納部移動制御手段により前記シート収納部を移動し、得られた前記位置信号出力手段の出力値の変化から、前記位置信号出力手段の分解能より多い分解能でシートの残量を検知し、シート残量検出手段から出力するシート残量検知手段と、を有する画像形成装置。
【0006】
【作用】
以上のような本発明構成により、安価でかつ比較的簡単な構成で、画像形成装置のシート残量検知を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、一実施例に基づいて詳細に説明する。
【0008】
【実施例】
以下に図面を参照して本発明の一実施例を説明する。図2は、本実施例の複写機としての画像形成装置本体の概要構成図である。
【0009】
図2において、100は複写装置本体、200は、原稿の自動給送を行う循環式原稿送り装置、即ちフィーダ(以下、“RDF”と記す)、250は排出される用紙の仕分け装置、即ちソータであり、これらRDF200とソータ250とは、本体100に対して自在に組合わせ使用できるよう構成されている。
【0010】
101は、原稿載置台としての原稿台ガラス、また、102は、画像読取り手段としての光学系であり、原稿照明ランプ(露光ランプ)103と、各走査ミラーと、レンズ143と、モータ104等から構成されており、モータ104により走査しつつ露光ランプ103で原稿を照明し、原稿からの反射光を走査ミラーとレンズとにより感光体ドラム105に照射する。
【0011】
前記感光体ドラム105の回りには、1次帯電器106と、ブランク露光ユニット107と、電位センサ108と、現像器109と転写帯電器110と、分離帯電器111と、クリーニング装置112とが装備されていて、これら感光体ドラム105等により画像記録手段が構成されている。
【0012】
感光体ドラム105は、メインモータ113により、図2に示す矢印の時計方向に回転するもので、1次帯電器106によりコロナ帯電されており、光学系102から原稿の反射光が照射されると、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器109により現像されてトナー像として可視化される。
【0013】
一方、上段カセット114あるいは下段カセット115から、各ピックアップローラ116,117を介し、各給紙ローラ118,119により本体100内に送られた用紙(転写紙)が、レジストローラ120により、トナー像の先端と用紙の先端とが一致するようにタイミングがとられた後、感光体ドラム105に給送され、転写帯電器110によりトナー像が転写される。
【0014】
この転写後、用紙は、分離帯電器111により感光体ドラム105から分離され、搬送ベルト121により定着器122に導かれて、定着ローラ144、加圧ローラ145により定着され、この後排出ローラ123により本体100の外に排出される。また、感光体ドラム105は、クリーニング装置112により、その表面が清掃される。
【0015】
また、本体100には、例えば4000枚の用紙を収納し得るペーパデッキ124が装備されている。ペーパデッキ124のリフタ125は、給紙ローラ126に用紙が常に当接するように用紙の量に応じて上昇する。
【0016】
また、図2において、127は排紙フラッパであり、両面記録側ないし多重記録側と排出側(ソータ250)の経路を切り替える。排出ローラ123から送り出された用紙は、この排紙フラッパ127により両面記録側ないし多重記録側に切り替えられる。また、150はマルチ手差し部である。
【0017】
また、128は下搬送パスであり、排出ローラ123から送り出された用紙を反転パス129を介し用紙を裏返して再給紙トレイ130に導く。また、131は、両面記録と多重記録の経路を切り替える多重フラッパであり、これを左方向に倒すことにより、用紙を反転パス129に介さず、直接下搬送パス128に導く。
【0018】
132は、経路133を通じて用紙を感光体ドラム105側に給紙する給紙ローラである。134は、排紙フラパ127の近傍に配置されて、この排紙フラッパ127により排出側に切り替えられた用紙を機外に排出する排出ローラである。
【0019】
両面記録(両面複写)や多重記録(多重複写)時には、排紙フラッパ127を上方に上げて、複写済みの用紙を搬送パス128,129を介して裏返した状態で再給紙トレイ130に格納する。このとき、両面記録時には多重フラッパ131を右方向へ倒し、また多重記録時には、この多重フラッパ131を左方向へ倒しておく。
【0020】
次に行う裏面記録時や多重記録時には、再給紙トレイ130に格納されている用紙が、下から1枚づつ給紙ローラ132により経路133を介して本体100のレジストローラ120に導かれる。
【0021】
本体100から用紙を反転して排出するときには、排紙フラッパ127を上方へ上げ、フラッパ131を右方向へ倒し、複写済みの用紙を搬送パス129側へ搬送し、用紙の後端が第1の送りローラ140を通過した後に反転ローラ142によって第2の送りローラ側141へ搬送し、排出ローラ134によって、用紙を裏返して機外へ排出される。
【0022】
図3は、上述の複写機本体100に設けた操作部600(後述、図4参照)の配置構成例を示す。
【0023】
図3において、601はアスタリスク(*)キーであり、オペレータ(使用者)が、綴じ代量の設定とか、原稿枠消しのサイズ設定等の設定モードのときに用いる。627はカーソルキーであり、設定モード時の設定項目を選択するときに用いる。628はOKキーであり、設定モード時の設定内容を確定するときに用いる。
【0024】
606はオールリセットキーであり、標準モードに戻すときに押す。また、オートシャットオフ状態から標準モードに復帰させるときにもこのキー606を押す。605は複写開始キー(コピースタートキー)であり、複写を開始するときに押す。
【0025】
604はクリア/ストップキーであり、待機(スタンバイ)中はクリアキー、複写記録中はストップキーの機能を有する。このクリアキーは、設定した複写枚数を解除するときにも使用する。また、ストップキーは連続複写を中断するときに押す。この押した時点での複写が終了した後に、複写動作が停止する。
【0026】
603はテンキーであり、複写枚数を設定するときに押す。また*(アスタリスク)モードを設定するときにも使う。619はメモリキーであり、使用者が頻繁に使うモードを登録しておくことができる。ここでは、M1〜M4の4通りのモードの登録ができる。
【0027】
611及び612は複写濃度キーであり、複写濃度を手動で調節するときに押す。613はAE(自動濃度調節)キーであり、原稿の濃度に応じて、複写濃度を自動的に調節するとき、またはAEを解除して濃度調節をマニュアル(手動)に切り替えるときに押す。
【0028】
607はコピー用紙選択キーであり、図2の上段カセット114,下段カセット115,ペーパデッキ124,マルチ手差し150を選択するときに押す。また、RDF(フィーダ)200に原稿が載っているときには、このキー607によりAPS(自動紙カセット選択)が選択できる。APSが選択されたときには、原稿と同じ大きさのカセットが自動選択される。
【0029】
610は等倍キーであり、等倍(原寸)の複写を行うときに押す。616はオート変倍キーであり、指定した用紙のサイズに合わせて原稿の画像を自動的に縮小・拡大を指定するときに押す。626は両面キーであり、片面原稿から両面複写、両面原稿から両面複写、または両面原稿から片面複写をとるときに押す。
【0030】
625は綴じ代キーであり、用紙の左側へ指定された長さの綴じ代を作成することができる。624は写真キーであり、写真原稿を複写するときに押す。623は多重キーであり、2つの原稿から用紙の同じ面に画像を作成(合成)するときに押す。
【0031】
620は原稿枠消しキーであり、使用者が定形サイズ原稿の枠消しを行うときに押し、その際に原稿のサイズは前記アスタリスクキー601で設定する。621はシート枠消しキーであり、コピー用紙サイズに合わせて原稿の枠消しをするときに押す。629は表紙モード設定キーであり、表紙、裏表紙の作成、及び合紙を挿入するときに用いる。630はページ連写キーであり、見開きの本の左右を続けて複写するときに用いる。
【0032】
614は、ステイプルソート,ソート,グループの排紙方法を選択する排紙方法選択キーであり、記録後の用紙をステイプルソータが接続されている場合は、ステイプルソートモード,ソートモード,グループモードの選択またはその選択モードの解除ができる。
【0033】
631は予約キーであり、予約トレイ210に載置された予約原稿に対する複写モードの設定を開始するとき、及び予約設定を解除するときに用いる。632は予約設定キーであり、予約モード設定時の確定キーとして用いる。633はガイドキーであり、各種キーに対応する機能の説明を、メッセージディスプレイに表示するときに用いる。
【0034】
701は複写に関する情報を表示するLCD(液晶)タイプのメッセージディスプレイであり、96×192ドットで文字や図形を表示する。例えば、テンキー603で設定した複写枚数、定形変倍キー608,609、等倍キー610、ズームキー617,618で設定した複写倍率、用紙選択キー607で選択した用紙サイズ、図2の複写装置本体100の状態を示すメッセージ、操作手順を示すガイドメッセージ、その他各種モードの設定内容を表示する。
【0035】
704はAE表示器であり、AEキー613によりAE(自動濃度調節)を選択したときに点灯する。709は予熱表示器であり、予熱状態のときに点灯する。
【0036】
なお、標準モードで図2のRDF200を使用しているときでは複写枚数1枚、濃度AEモード、オート用紙選択、等倍、片面原稿から片面複写の設定になる。RDF200を未使用時の標準モードでは複写枚数1枚、濃度マニュアルモード、等倍、片面原稿から片面複写の設定となっている。RDF200の使用時と未使用時との差は、RDF200に原稿がセットされているか否かで決定される。
【0037】
図4は、本発明に係る画像形成装置の制御系の一例を示すブロック図である。
図4において、1004は制御回路(コントローラ)で、CPU1004a,ROM1004b,RAM1004c等から構成され、ROM1004bに格納されたプログラムに基づいて複写シーケンスを総轄制御する。
【0038】
操作部600は、図3において前述したように、コピーモード(片面・両面・多重モード、複写倍率、カセット選択等)設定キー、複写枚数等を設定するテンキー603、複写動作開始を指示するスタートキー605、複写動作停止を指示するストップキー604、動作モードを標準状態に復帰するリセットキー606等のキー入力部及び、動作モードの設定状態等を表示するLED704,709・LCD701等の表示部が配置されている。
【0039】
図4におけるサーミスタ302は、図2における定着器122の定着ローラ144の表面温度を検出し、A/D変換器301でA/D変換された値がコントローラ1004に入力される。コントローラ1004は、サーミスタ302の検出値により、定着ローラ144の表面温度が所定値になるように制御している。
【0040】
高圧制御部303は、図2における1次帯電器106、転写帯電器110等の帯電系及び、現像器109等に所定の電位を印加する高圧ユニット304の制御を行う。
【0041】
モータ制御部305は、各種ステッピングモータやメイン駆動モータ等のモータ306の駆動を制御する。DC負荷制御部307は、図2におけるピックアップローラ116用等のソレノイド、レジストローラ120用等のクラッチ及びファン等の駆動を制御する。308は、用紙の紙づまり(ジャム)検知用等のセンサ類で、コントローラ1004に入力される。
【0042】
ACドライバ1000は、原稿照明ランプ103(図2参照)等のAC負荷309及び定着ヒータ310へのAC電源供給を制御する。また、原稿照明ランプ103、定着ヒータ310等の異常を検出し、シャットオフ機能付きのメインスイッチ1001をオフ状態にする。さらに、コントローラ1004の制御により、メインスイッチ1001前後のAC入力が切り替えられて電源1100に入力される。
【0043】
電源1100は、コントローラ1004等にDC電源を供給し、ACドライバ1000からのAC電源が入力されると共に、入力電源プラグ311から、メインスイッチ1001、ドアスイッチ1007を介したAC電源が電源1100に入力される。
【0044】
図2におけるペーパデッキ124は、用紙の積載枚数を増やすための給紙装置、フィーダ(RDF)200は、複数枚の原稿を自動的にセットするための自動原稿送り装置、ソータ250は、排出される用紙を仕分けするための仕分け装置である。
【0045】
また、図5に示す上段カセット114(図2参照)説明図において、用紙は、ピックアップローラ116によって給紙するため、給紙動作の開始に当って、カセット114内に収納された用紙の最上面がピックアップローラ116の高さに達している必要がある。
【0046】
そこで、必要な高さに達しているか否かを、用紙の最上面を紙面高さセンサ1204によって検知し、必要な高さに達していない場合は、センサ1204によって検知されるまで用紙収納部駆動用リフタモータ1203を駆動し、カセットの用紙収納部1205を上昇させている。残っている用紙の量が減少すると、それに応じて用紙収納部1205を上昇させる必要があるため、用紙収納部の位置によって用紙の残量を検知することができる。
【0047】
また下方向には用紙収納部下限センサ1207があり、用紙補給時等、用紙収納部が下降する必要がある場合には、下限センサが検知するまで用紙収納部1205が下降する。この構成は下段カセット115(図2)においても全く同様である。
【0048】
図1は、本発明の特徴を表わす本実施例の構成ブロック図である。用紙収納部1205(図5)の位置を、用紙収納部位置信号出力手段13によって検知し、この出力値に応じて、用紙収納部移動制御手段11によって、用紙収納部移動手段12(駆動モータ1203)を制御し、用紙収納部1205を移動する。このときの用紙収納部位置信号出力手段13の出力の変化によって、用紙の残量がどの程度のレベルにあるかを判断し、用紙残量検知手段14を通じて、検知信号を出力する。
【0049】
前記図5において、図示のような中途に凸部を含む形状を有するフラグ1208は、用紙収納部1205に連動しており、これを用紙収納部位置センサ1206によって検出する。この用紙収納部位置センサ1206の出力は、収納部1205の上昇に合わせて、図6に示す用紙収納部高さ(用紙残量)と用紙収納部位置センサとの出力値との関係線図の一例に示すように変化する。
【0050】
ここで、図7のフローチャートに沿って、用紙の残量を「多」,「中」,「少」の3段階に検知する場合の検知動作シーケンスを説明する;
ステップ7−1において、用紙の残量検知の開始に当り、まず、用紙の最上部が、図5におけるピックアップローラ116の高さまで達しているか否かを、紙面高さセンサ1204の出力によって判断し(ステップ7−2)、達していない場合は、駆動モータ1203を正転方向に駆動させることにより、紙面高さセンサ1204が検知するまで用紙収納部1205を上昇させる(ステップ7−3)。
【0051】
ここで用紙収納部位置センサ1206の出力が「0」であれば、用紙の残量が「中」であることが確定する。そこで用紙残量が「中」であることを図3における表示装置LCD701に表示する(ステップ7−14)。
【0052】
一方、センサ出力が「1」の場合、駆動モータ1203を逆回転することにより用紙収納部1205を下降させる(ステップ7−5)。下降させる途中で用紙収納部位置センサ1206の出力が「1」から「0」に反転した場合(ステップ7−6)、用紙残量は「少」であると判断し、紙面センサ1204の検知する高さまで上昇させ(ステップ7−11)、前記表示装置701に用紙残量が「少」であることを表示し(ステップ7−12)、終了する(ステップ7−13)。
【0053】
また、前記センサ1206の出力が「0」に変化する前に下限検知センサ1207で検知された場合(ステップ7−7)、用紙の残量は「多」であり、その時点で駆動モータ1203の回転を正転に戻し、用紙収納部1205を紙面センサ1204の検知する高さまで再び上昇させ(ステップ7−8)、前記表示装置701に用紙残量が「多」であることを表示する(ステップ7−9)。
【0054】
このようにして、一個の用紙収納部位置センサ1206を追加することにより、「多」,「中」,「少」の3段階の用紙残量検知を行うことができると共に、基準位置に必ずしも戻る必要がないため、短時間で効率的に用紙残量検知を行うことができる。
【0055】
〔他の実施例〕
前記図5,図6の装置を用いて、他の実施例を説明する。その制御シーケンスを表わす前記実施例図7相当フローチャートを図8に示す。ステップ8−1において、用紙の残量検知の開始に当り、まず、用紙の最上部が、図5におけるピックアップローラ116の高さまで達しているか否かを紙面センサ1204の出力によって判断し(ステップ8−2)、達していない場合は、駆動モータ1203を正転方向に駆動させることにより、紙面センサ1204が検知するまで用紙収納部1205を上昇させる(ステップ8−3)。
【0056】
ここで収納部高さを検知する用紙収納部位置センサ1206の出力が「0」であれば、用紙の残量が「中」であることが確定する。そこで用紙残量が「中」であることを図3における表示装置LCD701に表示する(ステップ8−16)して終了する(ステップ8−17)。
【0057】
一方、前記センサ1206の出力が「1」の場合、下降時間カウンタt(図5には不図示)を初期化(ステップ8−5)した後、駆動モータ1203を逆回転することにより用紙収納部1205を下降させる(ステップ8−6)。下降させる途中で収納部高さ検知用の用紙収納部位置センサ1206の出力が「1」から「0」に反転した場合(ステップ8−7)、用紙残量は「少」であり、紙面センサ1204の検知する高さまで上昇させ(ステップ8−13)、前記表示装置701に用紙残量が「少」であることを表示(ステップ8−14)し、終了する(ステップ8−15)。
【0058】
また前記センサ1206の出力「0」が検出されず下降を続けた場合、その下降時間tが予め定められた時間Tよりも長いか否かを監視し、超えた場合は(ステップ8−9)、用紙の残量は「多」であると判断し、その時点で駆動モータ1203の回転を正転に戻し、用紙収納部1205を紙面センサ1204の検知する高さまで再び上昇させ(ステップ8−10)、前記表示装置701に、用紙残量が「多」であることを表示(ステップ8−11)し、終了する(ステップ8−12)。
【0059】
ここでは、用紙収納部1205が下降する際、用紙収納部位置センサ1206がフラグ1208の各領域を通過するのに要する時間は、図9に示すようになっており、用紙の残量の「少」,「中」,「多」に応じて、それぞれT1,T2,T3とすると、用紙の残量が少ないときの検知を重要視するため、T1<T3となっている。そこでT>T1となるようにTを定める。
【0060】
このようにして、一つのセンサ1206によって3段階の用紙残量検知が行えると共に、用紙収納部1205を下降させ検知に要する時間は最大Tとなり、短時間で効率的に用紙残量検知を行うことができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置において、安価でかつ比較的簡単な構成の用紙残量検知を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴を表わす実施例の構成ブロック図
【図2】 実施例複写機本体の概要構成図
【図3】 複写機本体の操作部の配置構成例図
【図4】 画像形成装置の制御系の一例のブロック図
【図5】 実施例の上段カセット説明図
【図6】 用紙収納部高さと用紙収納部位置センサとの出力値との関係線図
【図7】 実施例の用紙残量の3段階検知動作シーケンスフローチャート
【図8】 他の実施例の図7相当フローチャート
【図9】 他の実施例におけるフラグを通過するセンサの所要時間を表わす図
【符号の説明】
11 用紙収納部移動制御手段
12 用紙収納部移動手段
13 用紙収納部位置信号出力手段
14 用紙残量検知出力手段
100 複写装置本体
103 露光ランプ
105 感光体ドラム
114/115 上段/下段カセット
116,117 ピックアップローラ
121 搬送ベルト
122 定着器
124 ペーパデッキ
126 給紙ローラ
134 排紙センサ
144 定着ローラ
145 加圧ローラ
200 フィーダ(RDF)
250 ソータ
600 操作部
701 メッセージディスプレイ(LCD)
1000 ACドライバ
1004 制御回路
1100 電源
1203 駆動モータ
1204 紙面高さセンサ
1205 用紙収納部
1206 用紙収納部位置センサ
1207 用紙収納部下限センサ
1208 フラグ
Claims (6)
- シートを収納するシート収納部と、
前記シート収納部を移動させるシート収納部移動手段と、
前記シート収納部の位置の変化に同期して出力が変化するシート収納部位置信号出力手段と、
前記位置信号出力手段の出力値に基づいて前記シート収納部移動手段を制御するシート収納部移動制御手段と、
前記シート収納部移動制御手段により前記シート収納部を移動し、得られた前記位置信号出力手段の出力値の変化から、前記位置信号出力手段の分解能より多い分解能でシートの残量を検知し、シート残量検出手段から出力するシート残量検知手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、前記シートの残量を表示するシート残量表示手段を有し、前記シート残量検知手段の出力結果に基づいて前記シート残量表示手段に表示を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記シート収納部の移動領域の限界位置に限界検知手段を有し、前記シート収納部位置信号出力手段の出力の変化より先に前記限界検知手段が検知した場合、移動を停止することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記シート収納部を移動する時間を一定時間内としたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、初期状態の前記シート収納部位置信号出力手段の出力値によって、前記シート収納部の移動する方向を決定することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、初期状態の前記シート収納部位置信号出力手段の出力値が、ある特定値の場合は、前記シート収納部の移動を行わないことを特徴とする画像形成装置。
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JPH10147439A (ja) | 1998-06-02 |
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