JP4426410B2 - 接触帯電ローラ装置 - Google Patents
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(1)被帯電体に被帯電体面を帯電処理する工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像形成装置において、被帯電体の帯電処理手段は、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電体面を帯電し、帯電部材が被帯電体の非画像形成領域に対応しているときに帯電部材を直流定電流制御し、このときの直流電圧を検知し、帯電部材が被帯電体の画像形成領域に対応しているときは検知した直流電圧で帯電部材を定電圧制御するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、環境や経時変化などによってローラや感光体の特性が変動しても、その影響を十分に吸収して安定した帯電を行うことが可能な接触帯電ローラ装置を提供するものである。
また、感光体には、ドラムや帯状のものが使用できるが、例えば、アルミニウムの導電層と、その外面に形成した感光層を備えたものが好適に使用される。
定電流供給部は、一般的な定電流電源(回路)で構成でき、定電圧供給部は、一般的な定電圧電源(回路)で構成できる。
切替部は、スイッチングトランジスタで構成でき、電圧検出部には例えば分圧抵抗器が使用される。
また、制御部は、CPU、ROM、RAMからなるマイクロコンピュータで構成できる。
この発明において定電流供給部は、出力電圧の最大値を制限する電圧制限部を備えることが好ましい。それにより、感光体の高電圧による破損が防止される。
この発明において定電圧供給部は、出力電流の最大値を制限する電流制限部を備えることが好ましい。それにより、帯電ローラのピンホールなどに電流が流れ込んで帯電ローラが破損するようなことが防止される。
この発明において制御部は直流定電流の供給時の定電流供給部の出力電圧の平均値を定電圧供給時に定電圧供給部に出力させる電圧制御部を備えてもよい。
この発明は感光体の膜厚検知部をさらに備え、制御部が、膜厚に応じて定電流供給部の出力電流を制御する電流制御部を備えることが好ましい。この場合には、感光体が経時的に摩耗しても適切な帯電々位が得られる。
それによって、使用者は、画像劣化の存在を認識することができる。
この発明は帯電ローラの電圧変動周期と感光体の移動周期とを比較する比較部と、比較結果を出力する出力部をさらに備えることが好ましい。電圧変動周期と感光体の移動周期とが等しい場合には、感光体に異常があることが分かる。
この発明において帯電ローラの電圧変動周期と帯電ローラの回転周期とを比較する比較部と、比較結果を出力する出力部をさらに備えることが好ましい。
電圧変動周期と帯電ローラの回転周期とが等しい場合には、帯電ローラに異常があることが分かる。
画像形成装置Aは、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色および単色の画像を形成するものである。そして、図に示すように、画像形成装置Aは、露光ユニット1、現像器2a〜2d、感光体ドラム3a〜3d、ローラ型帯電器(帯電ローラ)5a〜5d、クリーナユニット4a〜4d、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、用紙搬送路S、給紙トレイ10,排紙トレイ15および手差しトレイ20を備えている。
なお、感光体ドラム3a〜3dは、画像形成装置の上部に配置され、帯電器5a〜5dは、感光体ドラム3a〜3dの表面を所定の電位に均一に帯電させるための、帯電手段であり、ここでは接触ローラ型のものが用いられる。
そして帯電された感光体ドラム3a〜3dを入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有するものである。
現像器2a〜2dはそれぞれ感光体ドラム3a〜3d上に形成された静電潜像をK、C、M、Yのトナーにより顕像化するものである。クリーナユニット4a〜4dは、現像・画像転写後における感光体ドラム3a〜3d上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルトテンションローラ73a〜73c、中間転写ローラ6a〜6d、中間転写ベルト従動ローラ72等は、中間転写ベルト7を張架し、矢印B方向に回転駆動させる。また、中間転写ローラ6a〜6dは、回転可能に支持されており、感光体ドラム3a〜3dのトナー像を、中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスを与える。
感光体ドラム3a〜3dから中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6a〜6dによって行われる。中間転写ローラ6a〜6dには、トナーを転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ6a〜6dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルトに対して均一に高電圧を印加することができる。
この時、中間転写ベルト7と転写ローラ11は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ11にはトナーをシートに転写させるための電圧が印加(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。
また、上記のように、感光体ドラム3a〜3dとの接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、若しくは、転写ローラ11によってシート上に転写が行われず中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ72で支持されている。
また、画像形成装置Aの上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みのシートをフェイスダウンで載置するためのトレイである。
また、画像形成装置Aには、給紙トレイ10のシートを転写部11や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15を送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。
さらに、給紙トレイ10から排紙トレイ15までの用紙搬送路Sには、ピックアップローラ16a、レジストローラ14、転写部11、定着部12、シートを搬送する搬送ローラ25a〜25h等が配されている。
また、レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されているシートをいったん保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写部11に搬送する機能を有している。
また、ヒートローラ31は、所定の定着温度となるように管理されており、加圧ローラ33とともにシートを熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに熱定着させる機能を有している。
なお、多色トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ25b、25cによって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排紙トレイ15上に排出されるようになっている。
手差しトレイ20にはピックアップローラ16bが配置され、1枚ずつを搬送路に導くようになっている。
給紙カセット10から搬送されるシートは搬送路中の搬送ローラ25aによってレジストローラ14まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト7上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ11に搬送され、シートの上に画像情報が書き込まれる。その後、シート定着部12を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着され搬送ローラ25bを経て排紙ローラ25cから排紙トレイ15上に排出される(片面印字要求の時)。
この時、印字要求内容が両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着部が終了し定着部12を通過したシートの後端が排紙ローラ25cでチャックされ、排紙ローラ25cが逆回転することによって搬送ローラ25g、25hに導かれた後、レジストローラ14を経て裏面印字が行われた後に排紙トレイ15に排出される。
図2に示す接触帯電ローラ装置は、感光体ドラム3aに接触するローラ型帯電器5aと、定電流供給部としての定電流電源101と、定電圧供給部としての定電圧電源102と、定電流電源101と定電圧電源102の出力を切り換えて帯電器5aに供給する切換部103と、定電流電源101および定電圧電源102の出力電流と出力電圧をそれぞれ検出する電流検出部104および電圧検出部105と、制御部106とを備える。
定電流電源101は、定電流電源回路から構成され、その出力電圧の最大値を制限する電圧制限部101aとして電圧リミッタ回路を内蔵する。定電圧電源102は定電圧電源回路から構成され、その出力電流の最大値を制限する電流制限部102aとして電流リミッタ回路を内蔵する。なお、出力電圧の最大値は感光体ドラム3aの絶縁耐力2000Vから決定され、出力電流の最大値は帯電器5aの焼損電流50μAから決定される。
電圧制御部107は定電圧電源102の出力電圧を制御し、電流制御部108は定電流電源101の出力電流を制御する。第1比較部110は帯電器5aの電圧変動周期と感光体ドラム3aの回転周期を比較し、第2比較部111は帯電器5aの電圧変動周期と帯電器5aの回転周期を比較するようになっている。
制御部106は、CPU、ROM、RAMからなるマイクロコンピュータで構成される。
図1に示す画像形成装置Aの他の感光体ドラム3b〜3dをローラ型帯電器5b〜5dを用いてそれぞれ帯電させる接触帯電ローラ装置も図2と同等の構成を有する。
まず、感光体ドラム3aが回転駆動を開始すると(ステップS1)、膜厚検知部112が画像形成装置Aに設けられた累積印刷枚数カウンタ(図示しない)から累積印刷枚数を読取る(ステップS2)。電流制御部108は予め制御部106に格納されているテーブル(表1)を参照して定電流電源101の出力電流値を設定する(ステップS3)。切換部103が定電流電源101を選択し、それによって定電流が定電流電源101から帯電器5aに供給され、感光体ドラム3aを帯電させる(ステップS4)。
しかし、ステップS8において、ステップS6で算出した変動幅が許容範囲を越えた場合には、電圧制御部107が定電圧電源102の出力を、ステップS7で算出された平均値に設定する(ステップS11)。ここで、変動幅の許容範囲とは、例えば、−1200V±10%つまり−1200Vを中心電圧とした240Vの範囲であり、ステップS7で算出される平均値は、例えば−1200V〜−1500Vである。
制御部106は、電流検出部104を介して定電圧電源102の出力電流値を測定する(ステップS13)。そして、測定した出力電流値が許容範囲を越えずに(ステップS14)、印刷が終了すると(ステップS15)、感光体ドラム3aの回転が停止する(ステップS10)。しかし、ステップS14において、出力電流値が許容範囲を越えた場合、つまり、許容範囲外の出力電流値が発生した場合には(ステップS14)、その発生が周期的か否かが判定される(ステップS16)。周期的である場合には、その周期が帯電器の回転周期(例えば、0.68秒)であれば「帯電器不良」が、その周期が感光体ドラム3aの回転周期(例えば、1.45秒)であれば「感光体ドラム不良」がそれぞれ表示部114に表示され(ステップS17、S18、S19、S20)、印刷が停止される(ステップS23)。
このようにして、ローラ型帯電器5aは、感光体ドラム3aを帯電させる。ローラ型帯電器5b〜5dもまた図2に示す接触帯電ローラ装置と同様の装置に組込まれ、感光体ドラム3b〜3dをそれぞれ帯電させる。
5a 帯電器
101 定電流電源
102 定電圧電源
103 切換部
104 電流検出部
105 電圧検出部
106 制御部
Claims (8)
- 帯電ローラを接触させて感光体ドラムの表面を帯電させる接触帯電ローラ装置において、
直流定電流を出力する定電流供給部と、直流定電圧を出力する定電圧供給部と、
定電流又は定電圧供給部の出力を切り換えて帯電ローラに直流定電圧又は直流定電流を選択的に印加/供給する切換部と、帯電ローラへの印加電圧および供給電流を検出する検出部と、前記定電流供給部から帯電ローラに直流定電流を供給しながら回転する感光体ドラムを帯電させ帯電期間中の帯電ローラへの印加電圧の中心電圧に対する変動幅が所定幅以上になると切換部を制御して帯電ローラに直流定電圧を印加させる制御部を備え、制御部は、帯電ローラへの供給電流の変動を監視して感光体ドラムの帯電状態の良否を判定することを特徴とする接触帯電ローラ装置。 - 定電流供給部は、出力電圧の最大値を制限する電圧制限部を備える請求項1記載の接触帯電ローラ装置。
- 定電圧供給部は、出力電流の最大値を制限する電流制限部を備える請求項1記載の接触帯電ローラ装置。
- 制御部は、直流定電流の供給時の定電流供給部の出力電圧の平均値を定電圧供給時に定電圧供給部に出力させる電圧制御部を備える請求項1記載の接触帯電ローラ装置。
- 感光体の膜厚検知部をさらに備え、制御部は、膜厚に応じて定電流供給部の出力電流を制御する電流制御部を備える請求項1記載の接触帯電ローラ装置。
- 帯電ローラに直流定電圧が供給されているとき定電圧供給部の出力電流値の変動幅が所定値を越えたときに警告を発する警告発生部をさらに備える請求項1記載の接触帯電ローラ装置。
- 制御部は前記供給電流の変動が感光体ドラムの回転周期と一致するか否かを監視する請求項1記載の接触帯電ローラ装置。
- 制御部は前記供給電流の変動が帯電ローラの回転周期と一致するか否かを監視する請求項1記載の接触帯電ローラ装置。
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