JP2007272033A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタンバイ時にベルトを停止させてベルトを加熱する際に、ベルトの一部に加熱が集中することを防止しつつ、ベルトと接触する接触部分を暖めやすくすることができるようにした像加熱装置を提供する。
【解決手段】スタンバイ時にはベルトが停止した状態で加熱が行われる停止期間とベルトを回転させる回転期間とを有し、回転期間の回転が停止するときには回転が開始する前に停止状態で加熱手段により加熱が行われた領域の少なくとも一部が接触部材とベルトとが接触する領域と重なるように停止すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に定着装置として搭載して好適な像加熱装置に関する。より詳しくは、いわゆるベルト式(ベルトタイプ)の像加熱装置に関する。
像加熱装置としては、例えば、記録材に形成された未定着画像を定着する定着装置や記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢度を増大させる光沢増大化装置を挙げることができる。
ベルト式の定着装置は、エンドレスの定着ベルトと、定着ベルトを回転駆動する駆動手段と、定着ベルトを局部的に加熱する加熱手段と、を有する。そして、駆動手段により回転駆動され、加熱手段により加熱された定着ベルトに記録材を接触させて未定着画像を加熱定着(仮定着も含む)する構成の装置である。
定着ベルトは加熱手段により局部的に加熱されるけれども、回転駆動されることにより、ベルト全周の加熱がなされる。そして、定着ベルトの温度を検知する温度検知手段を含む温調系により、温度検知手段の検知温度が予め設定した温度である所定温度に維持されるように加熱手段に対する供給電力が制御されて、定着ベルトの温調がなされる。
特許文献1には、定着ベルトを介してトナー及び記録媒体を予熱する加熱通路を形成して、定着ニップの温度を低く設定するようにした、ベルト式の定着装置が記載されている。
特許文献2には、加熱手段による定着ベルトの加熱が停止された後にも、駆動手段による定着ベルトの回転を続行させる。そして、温度検知手段で検知される定着ベルト温度が所定温度に下がってから、定着ベルトの回転を停止させるようにした、ベルト式の定着装置が記載されている。これは、局部的に高温になると定着ベルトの耐久寿命が著しく低下することを防止するためである。
特許文献3には、定着ベルトとして誘導ベルト加熱位置材を用い、この定着ベルトの加熱手段として、定着ベルト外部に誘導加熱コイルを配設したベルト式の定着装置が記載されている。ウォーミングアップタイムの短縮を目的としている。
上記のような、定着ベルトの一部を加熱する定着装置では、温度調整時は常に定着ベルトの走行(回転)を行わなければならない。走行を行わないと、加熱手段に対応している定着ベルト部分が局部的に高温になり、定着ベルトの耐久寿命が著しく低下してしまう。
一方、定着ベルトは走行しつづけることで「ベルトの表層のクラック」が発生するため、総回転時間には制限(寿命)がある。
そこで、特許文献4には、一部が定着ローラにより加熱される加圧ベルトを用いた構成でスタンバイ時には検知温度に応じて停止と回転を交互に行う構成が記載されている。また、この回転を行う際には、画像形成時よりも遅い回転速度にする構成が記載されている。この構成により、ベルトへの負荷を小さくすることができる。
特開平6−318001号公報 特開2001−100589号公報 特開平1−144084号公報 特開平10−312132号公報
しかし、スタンバイ時に停止時及び回転時とも加熱を行う局所加熱方式では、停止時に加熱された領域が回転により再び加熱領域に到達するとその部分だけベルトへの負荷が大きくなる。一方ベルトを支持している支持部材等のベルトと接触する部材は熱容量が大きく暖まりにくい。
本発明の目的は、スタンバイ時にベルトを停止させてベルトを加熱する際に、ベルトの一部に加熱が集中することを防止しつつ、ベルトと接触する接触部分を暖めやすくすることができるようにした像加熱装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の代表的な構成は、エンドレスのベルトと、このベルトを回転駆動する駆動手段と、ベルトを局所的に加熱する加熱手段と、ベルトと接触する接触部材と、を有し、前記駆動手段によりベルトが回転し、記録材を挟持搬送するニップ部を通過させることで記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、
スタンバイ時にはベルトが停止した状態で加熱が行われる停止期間とベルトを回転させる回転期間とを有し、回転期間の回転が停止するときには回転が開始する前に停止状態で加熱手段により加熱が行われた領域の少なくとも一部が接触部材とベルトとが接触する領域と重なるように停止することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の他の代表的な構成は、エンドレスのベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトを局部的に加熱する加熱手段と、を有し、前記駆動手段により回転駆動され、前記加熱手段により加熱された前記ベルトの熱で画像を加熱する像加熱装置であり、画像形成行程時および待機時ともに前記加熱手段による前記ベルトの加熱を行い、待機時は前記ベルトの回転と停止を繰り返し行うように前記駆動手段を制御し、前記停止の時間を、前記ベルトの温度を検知する温度検知手段の検知情報に基づいて決定する制御手段を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の更に他の代表的な構成は、ンドレスのベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトを局部的に加熱する加熱手段と、を有し、前記駆動手段により回転駆動され、前記加熱手段により加熱された前記ベルトの熱で画像を加熱する像加熱装置であり、画像形成行程時および待機時ともに前記加熱手段による前記ベルトの加熱を行い、待機時は前記ベルトの回転と停止を繰り返し行うように前記駆動手段を制御し、前記回転の時間と前記停止の時間を、前記ベルトの温度を検知する温度検知手段の検知情報に基づいて決定する制御手段を有することを特徴とする像加熱装置。
本発明によれば、待機時からの一枚目画像形成の生産性を落とすことなく、しかも定着ベルトの寿命を延ばすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に則して説明する。
〈画像形成部〉
図1は本実施例における画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。この画像形成装置は、プリンター、複写機、ファクシミリ装置として機能する、電子写真フルカラー複合機である。まず、画像形成部の概略を説明する。
1は画像読取部であり、原稿台ガラス1a上に載置したカラー画像原稿Oの画像を移動光学系1bにより走査露光して、フルカラーセンサ(CCD)1cにより色分解画像信号として光電読取りする。色分解画像信号は、画像処理部1dにて所定の画像処理が施された後、画像出力部2の制御ユニット(制御手段)100に送出される。1eは原稿台ガラス1aに対する原稿押え板あるいは原稿自動給送装置(ADF、RDF)である。
制御ユニット100は、CPUを含み、画像形成装置内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集解析、操作部(ユーザインターフェース)とのデータの交換等の役割を担っており、画像形成装置は全てこの制御ユニット100によって統括的にコントロールされる。
画像出力部2において、UK・UM・UC・UYは第1〜第4の4つの画像形成ユニットであり、画像出力部2内に図面上左から右にタンデム配置してある。各画像形成ユニットはそれぞれレーザー露光方式の電子写真プロセス機構であり、同じ構成とされている。
すなわち、各画像形成ユニットUK・UM・UC・UYにおいて、3はドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)であり、矢印の反時計方向に回転駆動される。4はドラム3の外周面を一様に帯電する一次帯電器、5はドラム3の一様帯電面をレーザー光Lで走査露光して色分解画像信号に基づいた静電潜像を形成するレーザー露光器である。6はドラム面の静電潜像をトナー画像として可視化する現像装置である。第1の画像形成ユニットUKの現像装置6には現像剤としてブラックトナーを収容してある。第2の画像形成ユニットUMの現像装置6にはマゼンタトナーを収容してある。第3の画像形成ユニットUCの現像装置6にはシアントナーを収容してある。第4の画像形成ユニットUYの現像装置6にはイエロートナーを収容してある。
そして、画像処理部1dから制御ユニット100に送出された色分解画像信号に基づいて、第1の画像形成ユニットUKは、ドラム3の面にブラックトナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第2の画像形成ユニットUMは、ドラム3の面にマゼンタトナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第3の画像形成ユニットUCは、ドラム3の面にシアントナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第4の画像形成ユニットUYは、ドラム3の面にイエロートナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。
各画像形成ユニットのドラムの面に形成される上記のトナー画像はそれぞれ一次転写部7にて、回転駆動されるエンドレスでフレキシブルな中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)8の面に対して順次に重畳転写される。これにより、ベルト8の面に上記4つのトナー画像の重ね合わせによる未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。各画像形成ユニットにおいて、ベルト8には転写されずにドラム3上に残されたトナーはクリーニング装置9で除去される。
ベルト8は、駆動ローラ10と、テンションローラを兼用させた従動ローラ11と、二次転写対向ローラ12との間に懸回張設してあり、矢印の時計方向にドラム3の回転速度とほぼ同じ速度で回転駆動される。駆動ローラ10と従動ローラ11の間のベルト部分を各画像形成ユニットのドラム3の下面に対向または接触させて一次転写部7を形成させている。13は各一次転写部7の位置においてベルト8の裏面側に配置した一次転写用帯電器であり、トナー画像の一次転写時には所定の電圧が印加される。
ベルト8の面に合成形成された未定着のフルカラートナー画像は、引き続くベルト8の回転により二次転写部14へ至る。二次転写部14は、二次転写対向ローラ12に対してベルト8を挟ませて二次転写ローラ15を圧接させて形成してある。二次転写ローラ15とベルト8とのニップ部が二次転写部14である。この二次転写部14に対して、所定の制御タイミングにて給紙ユニット16側又は手差しトレイ19側からシート状の記録材(転写材)Pが給送されることで、記録材Pの面にベルト8面の未定着のフルカラートナー画像が順次に一括して二次転写される。二次転写ローラ15にはトナー画像の二次転写時に所定の電圧が印加される。
給紙ユニット16は、上下2段の給紙カセット17・18を有し、記録材サイズなどにより選択された段位の給紙カセットからの記録材Pの1枚給紙動作が所定の制御タイミングにて実行される。給紙ユニット16側又は手差しトレイ19側から給紙された記録材Pはシートパス20によりレジストローラ21まで搬送される。その時、レジストローラ21は停止しており、記録材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成ユニットUK・UM・UC・UYが画像形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ21の回転駆動が開始される。このレジストローラ21の回転開始のタイミングは、記録材Pの先端部と、各画像形成ユニットからベルト8上に転写されたトナー画像の先端部が、二次転写部14において一致するように設定されている。
二次転写部14にてベルト8面からトナー画像の二次転写を受けた記録材Pはベルト8面から分離されて、搬送ガイド22によって定着装置(定着ユニット)Fに導入される。記録材Pは定着装置Fによってトナー画像が記録材Pの表面に熱定着される。定着装置Fを出た記録材Pは内外排紙ローラ23・24により搬送され、排紙トレイ25上に積載される。
26はベルト8の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングユニットであり、二次転写部14において、記録材Pに転写されずにベルト8上に残されたトナーはこのユニット26で除去される。
モノクロ画像モードの場合は、黒画像を形成する第1の画像形成ユニットUKだけが画像形成動作して、モノクロ画像形成物が出力される。
上記の画像形成装置は、画像読取部1から画像出力部2の制御ユニット100に原稿画像の光電読取り画像信号が入力することで、複写機として機能する。また、制御ユニット100にパーソナルコンピュータ等の外部ホスト装置から画像信号が入力することによりプリンターとして機能する。また、他機のファクシミリ装置からの画像信号を制御ユニット100に入力したり、画像読取部1による原稿画像の光電読取り画像信号を他機のファクシミリ装置に送信することによりファクシミリ装置として機能する。
〈画像形成装置の動作行程〉
図2はこの画像形成装置の動作行程図である。
1)停止:画像形成装置のメイン電源スイッチがオフの状態時である。
2)前多回転行程:画像形成装置のウォーミングアップ動作行程であり、メイン電源スイッチのオンによりメインモータを起動させて、所要のプロセス機器の立上げ動作を実行する。
3)待機(スタンバイ):前多回転行程終了後、メインモータを停止させ、プリントジョブ開始信号(コピー開始信号)の入力待ちをしている期間である。
4)画像形成行程:画像形成行程は、前回転行程、プリントジョブ行程、後回転行程を含む。
前回転行程は、プリントジョブ開始信号の入力に基づいて、メインモータを再起動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ前動作を実行する期間である。より実際的には、a:制御ユニット100がプリントジョブ開始信号を受信、b:フォーマッタで画像を展開(画像のデータ量やフォーマッタの処理速度により展開時間は変わる)、c:前回転行程開始、という順序になる。
プリントジョブ行程は、前回転行程に引き続いて、前記の画像形成プロセスを実行する行程である。連続プリントジョブ(マルチコピー)の場合は、前記の画像形成プロセスが繰り返されて設定枚数の画像形成済みの記録材が順次に出力される。連続プリントジョブの場合において、一の記録材Pの後端と次の記録材Pの先端との間隔が紙間であり、二次転写部14や定着装置Fにおいては非通紙状態である。
後回転行程は、所定の1枚または複数毎のプリントジョブ行程の終了後もメインモータを引き続き駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する行程である。
5)待機:後回転行程終了後、メインモータを停止させ、次のプリントジョブ開始信号の入力待ちをしている期間である。
〈定着装置F〉
図3は定着装置Fの要部の横断面模型図と制御系のブロック図である。この定着装置Fは、ベルト式・電磁誘導加熱方式の装置(IH定着器)である。
31は定着部材としての定着ベルトユニット、32は加圧部材としての加圧ベルトユニットである。この両ユニット31・32を上下に配設して不図示の加圧機構で圧接させることで、両ユニット31・32間に定着ニップ部Nを形成させている。41は定着ベルト加熱手段としての誘導加熱コイルユニット(磁束発生手段)であり、定着ベルトユニット31の上側に配設してある。
定着ベルトユニット31は、駆動ローラとしての第1定着ローラ33と、テンションローラとしての第2定着ローラ34と、この両ローラ33・34間に懸回張設した、エンドレスで可撓性の定着ベルト35を有する。第1と第2の定着ローラ33・34は定着ベルトユニット31のフレーム(不図示)に対して互いにほぼ並行にかつ回転自由に軸受保持させて配設してある。第1定着ローラ33は、第2定着ローラ34よりも記録材搬送方向下流側に位置させている。また、定着ベルト35の下行側ベルト部分の内面側には第1加圧パッド36を配設してある。第一定着ローラ33、第二定着ローラ34、第一加圧パット36はベルトと接触する接触部材である。
加圧ベルトユニット32は、駆動ローラとしての第1加圧ローラ37と、テンションローラとしての第2加圧ローラ38と、この両ローラ37・38間に懸回張設した、エンドレスで可撓性の加圧ベルト39を有する。第1と第2の加圧ローラ37・38は加圧ベルトユニット31のフレーム(不図示)に対して互いにほぼ並行にかつ回転自由に軸受保持させて配設してある。第1加圧ローラ37は、第2加圧ローラ38よりも記録材搬送方向下流側に位置させている。また、加圧ベルト39の上行側ベルト部分の内面側には第2加圧パッド40を配設してある。
第1と第2の定着ローラ33・34、第1と第2の加圧ローラ37・38は、いずれも、中空芯金の外周面に耐熱性ゴム等の弾性材層を形成した弾性ローラである。
定着ベルト35と加圧ベルト39は、いずれも、基層としての金属ベルト(例えばNi)の外周面にシリコーンゴムの弾性表層を形成した、電磁誘導発熱性の部材である。
定着ベルトユニット31と加圧ベルトユニット32の加圧状態において、第1定着ローラ33と第1加圧ローラ35とが、その間に定着ベルト35と加圧ベルト39を挟んで対向して圧接する。また、第2定着ローラ34と第2加圧ローラ38とが、その間に定着ベルト35と加圧ベルト39を挟んで対向して圧接する。また、第1と第2の加圧パッド36・40がその間に定着ベルト35と加圧ベルト39を挟んで対向して圧接する。これにより、定着ベルト35の下行側ベルト部分と加圧ベルト39の上行側ベルト部分とが圧接して、記録材搬送方向において幅広の定着ニップ部Nが形成される。
第1定着ローラ33は、第1定着モータM1により矢印の時計方向に所定の制御速度で回転駆動される。このローラ33の回転駆動により、定着ベルト35と第2定着ローラ34が連れ回る。
また、第1加圧ローラ37は、第2定着モータM2により矢印の反時計方向に所定の制御速度で回転駆動される。このローラ37の回転駆動により、加圧ベルト39と第2加圧ローラ38が連れ回る。
定着ベルト35と加圧ベルト39の回転速度は、定着ニップ部Nにおいてほぼ同じ所定の制御速度になるようにされている。定着ベルト35と加圧ベルト39を回転駆動する第1と第2の定着モータM1・M2は制御ユニット100によりモータ駆動回路103を介して、オン−オフ制御、速度制御される。
なお、第1定着ローラ33と第1加圧ローラ37は連動して回転するようにギア・タイミングベルト等の連絡部材で連結させて、第1または第2の定着モータM1・M2の1つのモータにより上記2つのローラ33・37を連動駆動する構成にすることもできる。
誘導加熱コイルユニット41は定着ベルト35の加熱手段であり、定着ベルトユニット31の第2定着ローラ34部分の上方において、定着ベルト35の上面に対して所定に近接対面させて配設してある。
このコイルユニット41は、誘導加熱コイル42と、例えばフェライトコアや積層コア等の磁性体コア43を有する。コイル42は、例えば、表面に融着層と絶縁層とを持つ銅線が複数回巻かれて構成されている。より具体的には、コイルユニット41は、コイル42の電線として例えばリッツ線を用いている。これを横長・扁平なシート状渦巻きコイルに巻回してなるコイル42と、このコイル42を覆わせた磁性体コア43とを電気絶縁性樹脂によって一体にモールドした横長・板状の部材である。
定着ベルト35は、このコイルユニット41により、該コイルユニット41との対向領域部をベルト加熱位置として、該ベルト加熱位置において局部的に誘導加熱される。すなわち、コイルユニット41のコイル42に励磁回路101より高周波電流が流されて、交番磁束(磁場)が発生する。その磁束は、ベルト加熱位置において、定着ベルト35の基層である金属ベルトに吸収され、金属ベルトに渦状の誘導電流が発生し、金属ベルトはその固有抵抗により発熱する。このように、コイル42に流される高周波電流により、ベルト加熱位置において、定着ベルト35自体が電磁誘導で発熱して加熱昇温する。
定着ベルト35と加圧ベルト39が回転駆動されることで、定着装置全体(定着ベルト35、加圧ベルト39、定着ローラ33・34、加圧ローラ37・38、加圧パッド36・40等)に熱が供給されて、定着装置の温度が立ち上る。また、定着ベルト35の表面温度が定着装置温度としてサーミスタ等の温度検知手段THで検知される。温度検知手段THは、定着ベルト35とコイルユニット41との対向部であるベルト加熱位置もしくは該ベルト加熱位置の近傍において、定着ベルト35の外面に当接させて配設してある。温度検知手段THにより検知される定着ベルト表面温度に関する電気的情報がA/Dコンバータ102を介して制御ユニット100に入力する。
制御ユニット100は、その入力情報をもとに、励磁回路101からコイルユニット41への電力供給量を制御して、定着ベルト35の表面温度が所定温度に維持されるように制御する。すなわち、定着装置が温調される。本実施例では、200℃を定着温度とし、温度検知手段THの検知温度がその定着温度200℃に維持されるように温調させている。
上記の定着装置状態において、画像形成部側から、表面に未定着トナー画像tが形成された記録材Pが、搬送ガイド22によって定着装置Fに導入されて、定着ニップ部Nに進入する。記録材Pは定着ニップ部Nを挟持搬送されていく過程で、記録材P上の未定着トナー画像tが、定着ベルト35・加圧ベルト39の熱と、定着ニップ部Nの圧力で、記録材P面に熱圧定着される。定着ニップ部Nを出た記録材部分は定着ベルト35・加圧ベルト39から分離されて排出搬送される。
THSは定着装置の安全装置としてのサーモスイッチであり、励磁回路101からコイルユニット41のコイル42に対する通電電路に直列に挿入してある。そして、このサーモスイッチTHSを、前記のベルト加熱位置もしくは該ベルト加熱位置の近傍において、定着ベルト35の内面に当接させて配設してある。サーモスイッチTHSは、何らかの原因で定着装置が熱暴走して、定着ベルト35の温度が予め設定した所定制限温度を超える事態を生じたら、励磁回路101からコイルユニット41への電力供給を遮断するように動作する。本実施例では、サーモスイッチTHSは、定着ベルト35との当接部の温度が250℃を超えると、励磁回路101からコイルユニット41への電力供給を遮断するように動作する。
〈待機時のおける定着装置制御〉
制御ユニット100は、画像形成装置のウォームアップ時には、定着ベルト35・加圧ベルト39を画像形成時用の第1速度V1で連続的に回転駆動させる。そして、励磁回路101からコイルユニット41に、本実施例においては、1000Wの最大電力供給量を供給して、定着装置を所定温度である200℃に立ち上げる。
また、画像形成行程時(以下、プリント時と記す)には、定着ベルト35・加圧ベルト39を画像形成時用の第1速度V1で連続的に回転駆動させる。そして、励磁回路101からコイルユニット41に、本実施例においては、800Wの最大電力供給量を供給して、定着温度200℃を維持する温調を行う。
また、待機時(以下、スタンバイ時と記す)には、定着ベルト35・加圧ベルト39を間欠回転駆動(間欠走行)させながら、励磁回路101からコイルユニット41に、本実施例においては、500Wの最大電力供給量を供給する。これにより、定着装置Fをほぼ定着温度に保温した状態に維持する。
電力供給量が、ウォームアップ時に最も多いのは、定着装置Fを低温時からできるだけ短時間に所定温度に立ち上げるためである。電力供給量が、スタンバイ時に低いのは定着装置Fの保温のみに電力を供給するためである。この電力供給量は定着装置の熱容量や画像形成速度などによって変るものである。
定着ベルト35・加圧ベルト39は回転駆動しつづけると、基層である金属ベルト部分に金属疲労によるクラックが発生するため、ベルト35・36の総回転時間には制限(寿命)がある。従って、画像形成を行っていないスタンバイ時もプリント時と同じようにベルト35・39を回転駆動すると短寿命となってしまう。
上記のようなベルト寿命を考慮すると、スタンバイ中は、ベルト35・39の回転駆動を停止し、装置の保温温調を即ちコイルへの通電をオフした状態にする方がよい。しかし、この場合には、次に入力したプリントジョブ開始信号に基づくプリント時の前回転行程において、低温状態にある定着装置Fが所定温度まで立ち上がるのに時間を要し、プリントスタートの一枚目の生産性が落ちてしまう。すなわち、一枚目の画像形成信号入力から画像形成終了までの時間が長くなってしまう。ベルト35・39の回転駆動を停止した状態にして、コイルユニット41に電力供給して定着ベルト35を加熱すると、ベルト加熱位置において、定着ベルト35が局部的に高温になり、定着ベルト35の耐久寿命が著しく低下してしまう。このように、定着ベルトの一部を加熱する定着装置では、装置の温度調整時には常にベルト35・39の回転駆動を行わなければならない。
そこで、本実施例においては、上記のように、スタンバイ中には、定着ベルト35・加圧ベルト39を間欠で回転駆動させながら、励磁回路101からコイルユニット41に電力供給する。これにより、定着装置の保温温調を行いつつも、ベルト35・39の寿命の低下を抑えるようにしている。以下、これについて詳述する。
図4に、定着装置Fが、温度検知手段THでの検知温度が200℃となるように温調された時の、定着ベルト35の表面温度の推移を示す。室温から約240秒程度で温調温度200℃に達し、その後はほぼ温調温度200℃を保持している。定着ベルト35自身の熱容量は低いが、回転駆動している定着ベルト35を介して、加圧ベルト39、定着ローラ33・34、加圧ローラ37・38、加圧パッド36・40等に熱が供給されて奪熱されるために、定着ベルト35の温度上昇時間は長くなってしまう。
図5に、ベルト35・39の回転駆動を停止させた状態において、励磁回路101からコイルユニット41に電力供給して、定着ベルト35を加熱したときの、定着ベルト35のベルト加熱位置における表面温度の推移を示す。
定着ベルト35が停止していると、ベルト加熱位置に位置している定着ベルト部分のみが局部的に異常加熱してしまう。図4のように、定着ベルト回転時に加熱すると、定着ベルト35が200℃に達するまでに240秒かかるが、定着ベルト停止時に加熱すると、ベルト加熱位置に位置している定着ベルト部分の温度は約15秒で200℃に達している。定着ベルト35に当接されているサーモスイッチTHSは、本実施例においては、前述のように250℃に達すると、コイルユニット41への電力供給を遮断する。そのために、図5より、25秒以上の定着ベルト停止状態で加熱を行うと250℃に達してしまい、サーモスイッチTHSが作動してしまう。
図5の一点鎖線aのように、定着ベルト35の温度上昇は、150℃を超えるとほぼ一定の温度上昇勾配を示しており、約5.6℃/秒の温度勾配である。200℃の温調状態から定着ベルト35の回転駆動を停止して加熱を続けると、ベルト加熱位置における定着ベルト部分の表面温度は、8.9秒後に250℃に達することになる。
図6に、スタンバイ時における、ベルト35・39の回転駆動/停止時のタイミングチャートを示す。プリント時には、ベルト35・39は画像形成時用の第1速度V1で回転駆動される。スタンバイになると、ベルト35・39の回転駆動はいったん停止し、その時にベルト加熱位置に位置している定着ベルト部分の加熱を行う。その後、ベルト35・39を第1速度V1よりも遅い第2速度V2で駆動する。この時、ベルト35・39を数周回転した後に停止する方が定着装置全体を均一の温度にしやすい。また、第2速度V2で駆動するのは、速度が遅い方が、ベルトの走行距離を少なくしつつ均一な温度にしやすいからである。この後、回転、停止を順次繰り返す。
コイルユニット41への電力供給量は、プリント時は第1供給電力W1(本実施例では800Wの最大電力供給量)に設定される。スタンバイ時のベルト35・39の停止時は第1供給電力W1も少ない第2供給電力W2(本実施例では500Wの最大電力供給量)に設定される。ベルト回転駆動時は電力供給力−オフに設定される。
スタンバイ時は、温調しつつ、ベルト35・39を低速かつ間欠で駆動することで、ベルトの走行量を減らすことができる。そして、ベルト回転停止時にベルト加熱位置に位置している定着ベルト部分が、次のベルト回転停止時にベルト加熱位置からズレて定着装置の熱容量の高い位置に停止するようにベルト35・39の回転駆動を制御する。その結果、ベルト回転停止による温度ムラの低減をすることができる。
この制御について説明する。ベルト加熱位置に位置している領域は本実施例では、コイルユニット43に対向している領域である。また、加熱部材と接触する方式では接触領域がベルト加熱位置に位置している領域となる。そして、本実施例では、熱容量の高い位置とはいうのは、ベルトと接触する接触部材のことである。前述したように、第一定着ローラ33、第二定着ローラ34、第一加圧パット36のことである。
従って、本実施例では、停止時に加熱されている領域の少なくとも一部が回転後には、第一定着ローラ33、第二定着ローラ34、第一加圧パット36と重なる位置で停止するものである。このように停止することで、加熱されていたベルト部分と接触部材との間の熱伝導性を高めることができ、熱を多くベルトから奪う接触部材を積極的に暖めることができる。
また、本実施例では、接触部材は、3点ある構成である。そのため、加熱領域の停止位置は、同じ接触部材と接触する位置に常に停止する必要はなく、異なる接触部材と接触するように停止する構成でも問題ない。
その一例としては、加熱領域が停止する接触部材を交互に切換える方法がある。例えば、第一定着ローラ33、第二定着ローラ34、第一加圧パット36の順に停止するものである。この方法により、接触部材を均一に暖めることができる。
一方、定着装置においては、記録材の搬送方向に対して上流側にある接触部材の蓄熱量を多くするほうが好ましい。そのため、停止される接触部材の頻度に偏りを持たせることが望ましい。本実施例では、記録材の搬送方向に対して上流側からは、第二定着ローラ34、第一定着ローラ33、第一加圧パット36の順の配列になっている。そのため、熱が奪われやすい接触部材の順も上記の順と同じであるため、加熱領域が停止する対象の接触部材の頻度の重みを上記の順と同じする。即ち、停止頻度を第二定着ローラ34、第一定着ローラ33、第一加圧パット36に対して、3、2、1とするものである。この停止頻度は、一例であり他の重み付けの方法であってもいい。
このような構成により、スタンバイ時にベルトを停止させてベルトを加熱する際に、ベルトの一部に加熱が集中することを防止しつつ、ベルトと接触する接触部分を暖めやすくすることができる。
ベルト35・39の停止時間は8.9秒以下であれば良く、例えば3秒に設定する。そうすれば、定着ベルト35が200℃で温調された状態から3秒停止して加熱されても定着ベルト35温度は約217℃となり、サーモスイッチTHSが作動することはない。
ベルト35・39の回転時間は、ベルト加熱位置に位置している定着ベルト部分のみ温度上昇された状態から定着装置全体が均一の温度となるまでの時間を設定すればよく、例えば3秒を設定する。この時間は定着装置の熱容量や温調の設定温度によって異なるものである。
一方、スタンバイ時には、ベルト35・39を間欠で回転駆動させながら、励磁回路101からコイルユニット41に電力供給する。これにより、定着装置が局部的に異常加熱されることなく、全体で一定の温度調節をすることができ、装置の保温温調を行いつつも、ベルト35・39の寿命の低下を抑えることができる。
図7に、スタンバイ時の定着ベルト35の温度推移を表す。定着ベルト35は、プリント時は200℃で温調されつつ連続的に回転駆動されている。スタンバイに入ると、定着ベルト35は、停止、回転が繰り返えされる。そして、停止時に、ベルト加熱位置に位置している定着ベルト部分の温度が上昇するが、サーモスイッチTHSが作動する温度に達する前に定着ベルト35の回転がなされる。そして、定着ローラ403などに熱が奪われるため温度が再び低下する。その後停止・回転を繰り返し、図7のような温度推移を繰り返すことになる。
以上のように、スタンバイ時にベルトを停止させてベルトを加熱する際に、ベルトの一部に加熱が集中することを防止しつつ、ベルトと接触する接触部分を暖めやすくすることができる。
上記実施例1においては、スタンバイ時のベルト35・39の回転駆動/停止時間を安全装置であるサーモスイッチTHSが作動しないように設定していた。
本実施例2においては、定着ベルト35の検知温度に応じてベルト35・39を回転駆動するモータM・M2の停止時間、すなわち、ベルト35・39の停止時間を制御する。
図8に本実施例におけるモータ制御系のブロック図を示す。定着ベルト35の温度を検知する温度検知手段THは検知温度に応じた電圧をA/Dコンバータ102に入力する。A/Dコンバータ102はその入力した温度に関する電圧をデジタル変換して制御ユニット100に転送する。制御ユニット100は、入力する定着ベルト35の検知温度情報に応じて、モータM・M2を駆動するモータ駆動回路103を制御する。
制御ユニット100は図9のフローチャートに従ってモータ駆動回路103を制御する。すなわち、S101で、画像形成装置がスタンバイ時かどうかを判定し、そうであれば、S102で、定着モータM1・M2を停止する。S103で、定着ベルト35の温度を検知し、225℃以上であれば、S104で、定着モータM1・M2を駆動し、そうでなければ225℃以上になるまで定着モータM1・M2を停止したままにする。S104で、定着モータM1・M2を実施例1と同様に例えば3秒間駆動する。その後、S101に戻って、スタンバイなら同じフローを繰り返し、そうでない例えば画像形成時などが始まると本フローが終了する。
定着ベルト加熱手段であるコイルユニット41への電力供給は、図6と同様に、ベルトの回転停止時に第2供給電力W2でなされる。
以上のように、実施例1と同様に、スタンバイ時に間欠駆動でベルト35・39の走行量を減らしているためベルトの寿命を落とすことなく、また、スタンバイ時も温調することが可能なベルト式の定着装置を提供することができる。
上記実施例2においては、スタンバイ中に定着ベルト35の温度に応じてベルト35・39を回転駆動するモータM1・M2の停止時間を制御していた。
本実施例3においては、モータM1・M2の回転駆動時間も定着ベルト35の温度に応じて制御を行う。
制御ユニット100は図10のフローチャートに従ってモータ駆動回路103を制御する。すなわち、S201で、スタンバイかどうかを判定し、そうであれば、S202で、定着モータM1・M2を停止する。S203で、定着ベルトの温度を検知し、225℃以上であれば、S204で、定着モータM1・M2を駆動し、そうでなければ、225℃以上になるまで定着モータM1・M2を停止したままにする。S204で、温調を行いつつも定着モータM1・M2を駆動し、S205で、定着ベルト一周の温度を数点測定する。S206で、その温度差が5℃以下でかつ温調温度がプリント時の温調温度200℃の−10℃である190℃になっていなければS205に戻り定着モータM1・M2を駆動したまま温度測定を行う。そうなっていれば、S201に戻ってスタンバイなら同じフローを繰り返し、そうでない例えば画像形成などが始まると本フローが終了する。
定着ベルト加熱手段であるコイルユニット41への電力供給は、図6と同様に、ベルトの回転停止時に第2供給電力W2でなされる。
温調温度200℃の−10℃の設定温度としたのは、スタンバイ状態からプリントを開始した時に、記録材Pが定着装置Fに来るまでに温調温度200℃に復帰することが可能な温度であるからである。そのため記録材が定着装置Fに来るまでの時間が長い場合や定着装置Fの温度上昇が速い場合は設定温度をさらに下げてもよい。
従って、定着モータM1・M2は、定着ベルト温度が225℃になるまで停止が続き、ベルト一周の温度差が5℃以下でかつ温調温度が190℃になるまで駆動が続く。
なお、S204において、定着モータ駆動時はコイルユニット41による定着ベルト35の加熱は行ってもよいし、停止しておいてもよい。
以上のように、実施例1と同様に、スタンバイ時に間欠駆動でベルト35・39の走行量を減らしているため、ベルトの寿命を落とすことなく、また、スタンバイ時も温調することが可能なベルト式の定着装置を提供することができる。
ベルト式の定着装置の構成形態は、実施例の図3に示した形態に限れるものではないことは勿論である。例えば、図11のように、加圧部材を加圧ローラ32Aにした構成形態にすることもできる。定着ベルト35の加熱手段を、誘導加熱コイルユニット41ではなく、赤外線あるいは高周波照射ユニットや、定着ベルト35の外面や内面に接触させた、あるいは接離移動制御されるヒータユニットにした構成形態にすることもできる。第2定着ローラ34や第1定着ローラ35にヒータを内蔵させて、このローラを加熱手段として定着ベルト35を加熱する構成形態にすることもできる。
実施例の画像形成装置の概略構成図 画像形成装置の動作行程図 実施例のベルト式定着装置の要部の横断面模型図と制御系のブロック図 ベルト回転時に温調を行った時の定着ベルトの温度推移を表す図 ベルト停止時に加熱を行った時の定着ベルトベルト加熱位置位の温度推移を表す図 実施例1におけるベルトの動作タイミングとベルトの停止位置を表す図 プリント時とスタンバイ時の定着ベルトの温度推移を表す図 実施例2における定着モータ制御系のブロック図 実施例2における定着モータ駆動制御のフローチャート 実施例3における定着モータ駆動制御のフローチャート ベルト式定着装置の他の構成形態の概略構成図
符号の説明
1・・画像読取部、2・・画像出力部、UK・UM・UC・UY・・第1〜第4の画像形成ユニット、F・・定着装置、31・・定着ベルトユニット、32・・加圧ベルトユニット、35・・定着ベルト、39・・加圧ベルト、41・・誘導加熱コイルユニット(定着べルト加熱手段)、M1・・定着ベルト駆動モータ(第1定着モータ)、M2・・加圧ベルト駆動モータ(第2定着モータ)、100・・制御ユニット、N・・定着ニップ部、TH・・定着ベルト温度検知手段、THS・・サーモスイッチ、P・・記録材

Claims (11)

  1. エンドレスのベルトと、このベルトを回転駆動する駆動手段と、ベルトを局所的に加熱する加熱手段と、ベルトと接触する接触部材と、を有し、前記駆動手段によりベルトが回転し、記録材を挟持搬送するニップ部を通過させることで記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、
    スタンバイ時にはベルトが停止した状態で加熱が行われる停止期間とベルトを回転させる回転期間とを有し、回転期間の回転が停止するときには回転が開始する前に停止状態で加熱手段により加熱が行われた領域の少なくとも一部が接触部材とベルトとが接触する領域と重なるように停止することを特徴とする像加熱装置。
  2. 接触部材を複数有し、回転が開始する前に停止状態で加熱手段により加熱が行われた領域と重なる接触部材は、複数の接触部材から選択されることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 記録材の搬送方向に対して上流側にある第一接触部材と前記加熱領域との接触頻度が記録材の搬送方向に対して第一接触部材よりも下流側にある第二接触部材よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の像加熱装置。
  4. 回転期間では、回転させながらベルトへの加熱が行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の像加熱装置。
  5. ベルトの外周と接触してニップ部を形成する加圧部材を有し、接触部材は加圧部材であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  6. 接触部材は、ベルトを支持する支持部材であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の像加熱装置。
  7. エンドレスのベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトを局部的に加熱する加熱手段と、を有し、前記駆動手段により回転駆動され、前記加熱手段により加熱された前記ベルトの熱で画像を加熱する像加熱装置であり、
    画像形成行程時および待機時ともに前記加熱手段による前記ベルトの加熱を行い、待機時は前記ベルトの回転と停止を繰り返し行うように前記駆動手段を制御し、前記停止の時間を、前記ベルトの温度を検知する温度検知手段の検知情報に基づいて決定する制御手段を有することを特徴とする像加熱装置。
  8. エンドレスのベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトを局部的に加熱する加熱手段と、を有し、前記駆動手段により回転駆動され、前記加熱手段により加熱された前記ベルトの熱で画像を加熱する像加熱装置であり、
    画像形成行程時および待機時ともに前記加熱手段による前記ベルトの加熱を行い、待機時は前記ベルトの回転と停止を繰り返し行うように前記駆動手段を制御し、前記回転の時間と前記停止の時間を、前記ベルトの温度を検知する温度検知手段の検知情報に基づいて決定する制御手段を有することを特徴とする像加熱装置。
  9. 前記画像形成行程時に前記加熱手段へ供給する電力は、前記待機時に前記加熱手段へ供給する電力の供給電力よりも大きい、ことを特徴とする請求項7または8に記載の像加熱装置。
  10. 前記待機時における前記ベルトの回転速度は、前記画像形成行程時における前記ベルトの回転速度よりも遅い、ことを特徴とする請求項7から9の何れかに記載の像加熱装置。
  11. 前記ベルトは電磁誘導発熱性の部材であり、前記加熱手段は前記ベルトを電磁誘導で加熱する磁束発生手段である、ことを特徴とする請求項7から10の何れかに記載の像加熱装置。
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