JP2005049815A - 誘導加熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誘導加熱コイルでの振動や騒音等の発生を阻止すると共に、画像形成装置内における定着装置に課せられた電流制限下で採り得る最大電流を確保しつつ、加熱部材を効率よく加熱すること及び加熱部材の温度の変動を最小限に抑制することが可能な通電制御を実現すること。
【解決手段】 加熱ローラと、複数に分割された誘導加熱コイルと、加熱ローラを加熱するために複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有する誘導加熱定着装置において、複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルとを有し、通電制御手段は、第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、何れか一方を選択する判定部(ステップS3)を有すること。
【選択図】図5

Description

本発明は、誘導加熱定着装置及び該誘導加熱定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは、誘導加熱方式を用いた誘導加熱定着装置の通電制御に関する。
画像形成装置には、記録材上のトナー像を加熱により定着させる定着装置が設けられている。誘導加熱方式を用いた誘導加熱定着装置は、内側に加熱源としての誘導加熱コイルが設けられた加熱部材と、該加熱部材に圧接してニップ部を形成する加圧部材とを備えている。該加熱部材としては、加熱ローラ、加熱ベルト等が用いられ、導電性の基体の表面に離型層が設けられている。
誘導加熱コイルは、記録材の最大通紙幅に対応する長さに巻かれており、ウォームアップ時や待機時には、最大通紙幅より広い加熱ローラの全体の領域を加熱しなければならない。また、最大通紙幅よりも小さい幅の記録材を通紙したとき、加熱ローラの非通紙部分の温度が上昇してしまう問題があり、この問題を解決するための方法として、従来、誘導加熱コイルを複数個に分割して配置する方法が開示されている。
例えば、特許文献1には、加熱ローラを定着可能な温度まで昇温するための立ち上がり時間の短縮化とローラ各部の設定温度の均一性及び時間的安定性を得るために、温度センサの出力に基づき、複数に分割された各誘導加熱コイルに供給する電流又は電圧を制御する誘導加熱ローラの温度制御方式が開示されている。
また、特許文献2には、定着部材の非通紙部を不必要に昇温させないために、コイルを複数個に分割して鉄心に巻装し、トナー像支持体(記録材)のサイズに応じて高周波電流を電流すコイルを選択して誘導加熱領域を変更する高周波加熱定着方法が開示されている。
特開昭57−128373号公報 特開昭58−178385号公報
上記した従来技術のように、複数個に分割して配置された複数の誘導加熱コイルをそれぞれ独立して供給電流の駆動制御を行うようにした場合、画像形成装置の動作モードや通紙サイズの変更等に応じて、各誘導加熱コイルが同時に駆動され、或はその逆に、同時に駆動されないことが起こる。
高周波の電流が誘導加熱コイルに流れると、銅線からなる誘導加熱コイルが磁場の影響を受けて微小の振動を発生してしまう。誘導加熱コイルや加熱ローラのインダクタンスやコンデンサ容量などの特性が異なると、電源から供給される電流の周波数は、異なる周波数となる。このような要因のため、近接する誘導加熱コイルが同時に駆動された場合、異なる周波数の電流が近接した誘導加熱コイルに流れて微少な振動が発生し、微少な振動の重なり合いによって大きな振動が発生することとなる。更に、この振動に起因して加熱ローラ等が共振し、共振音等の騒音が発生するという問題もある。
一方、各誘導加熱コイルが共に駆動されない状態では、加熱部材が誘導加熱コイルにより加熱されないロスタイムにより加熱部材の温度低下を招く可能性がある。この温度低下は、定着不良の原因となり、また加熱部材の昇温速度の低下を招き、ウォームアップ時間WUT(Warm-Up Time:加熱部材が定着動作可能な温度となるまでの時間)が長くなってしまうという不具合を生じさせることとなる。従って、加熱部材の加熱に際してはロスタイムなく各誘導加熱コイルに対する通電制御を行うことが要請される。
ところが、画像形成装置には最大定格電流(例えば、15〔A〕)が設定されており、定着装置以外の装置部分の動作モード、例えば、画像形成モード、ウォームアップモード、又は待機モード等によって、定着装置に使用可能な最大電流量には制限がある。
このようなことから、定着装置の通電制御に当たっては、各誘導加熱コイルの同時駆動を回避すること、画像形成装置における定着装置以外の装置部分の動作モードに対応し、且つ、各誘導加熱コイル相互間の電流の供給バランスを考慮して、よりきめの細かな制御を行うことが要請される。
したがって、本発明の課題は、誘導加熱コイルでの振動や騒音等の発生を阻止すると共に、画像形成装置内における定着装置に課せられた電流制限下で採り得る最大電流を確保しつつ、加熱部材を効率よく加熱すること及び加熱部材の温度の変動を最小限に抑制することが可能な通電制御を実現することにある。
請求項1に記載の発明は、加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有する誘導加熱定着装置において、前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルとを有し、前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、何れか一方を選択する判定部を有すること、を特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、前記複数の誘導加熱コイルに供給される駆動電流は同一の電流値であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとにより検出された検出温度に基づき、前記判定部は、前記第1の誘導加熱コイル又は前記第2の誘導加熱コイルを選択すること、を特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、前記通電制御手段は、前記隣接する誘導加熱コイルの一方に供給される駆動電流の立ち下がり時に、他方に供給される駆動電流を立ち上げるように、それぞれの誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を制御すること、を特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、前記通電制御手段は、前記各温度センサによる検出温度の変化率に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間を調整するように制御を行うこと、を特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、前記通電制御手段は、予め定められた目標温度と前記各温度センサによる検出温度との温度差に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間の割合を調整するように制御すること、を特徴としている。
請求項7に記載の発明は、加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有する誘導加熱定着装置において、前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルを有し、前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御すること、を特徴としている。
請求項8に記載の発明は、トナー像を担持する像担持体と前記像担持体に担持されているトナー像を記録材に転写する転写手段とトナー像を担持した記録材を定着する誘導加熱定着装置を有する画像形成装置において、前記誘導加熱定着装置は、加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有し、前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルとを有し、前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、何れか一方を選択する判定部を有すること、を特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記複数の誘導加熱コイルに供給される駆動電流は同一の電流値であること、を特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとにより検出された検出温度に基づき、前記判定部は、前記第1の誘導加熱コイル又は前記第2の誘導加熱コイルを選択すること、を特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記隣接する誘導加熱コイルの一方に供給される駆動電流の立ち下がり時に、他方に供給される駆動電流を立ち上げるように、それぞれの誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を制御すること、を特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、前記通電制御手段は、前記各温度センサによる検出温度の変化率に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間を調整するように制御を行うこと、を特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、前記通電制御手段は、予め定められた目標温度と前記各温度センサによる検出温度との温度差に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間の割合を調整するように制御すること、を特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記複数の誘導加熱コイルに供給される駆動電流は当該画像形成装置の動作モードに応じて変更すること、を特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の画像形成装置であって、前記動作モードは、画像形成モード、待機モード及び省エネモードから選ばれる少なくとも複数の動作モードを有すること、を特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記記録材の通紙サイズに対応して予め定められた駆動電流を前記各誘導加熱コイルに供給するように制御すること、を特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置であって、前記通電制御手段は、前記記録材の通紙サイズに対応して予め定められた前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間を調整するように制御すること、を特徴としている。
請求項18に記載の発明は、トナー像を担持する像担持体と前記像担持体に担持されているトナー像を記録材に転写する転写手段とトナー像を担持した記録材を定着する誘導加熱定着装置を有する画像形成装置において、加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有する誘導加熱定着装置において、前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルを有し、前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御すること、を特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、隣接するそれぞれの誘導加熱コイルの何れか一方に通電するように選択する判定を行い、隣接した複数の誘導加熱コイルに同時に通電しないようにすることで、誘導加熱コイルの振動等の抑制や不快音の発生を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数の誘導加熱コイルのそれぞれに供給する駆動電流を同一にすることにより、使用可能な最大電流を越えないように制御することが容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、それぞれの検知温度に基づき通電制御することで、それぞれの誘導加熱コイルへの通電が段階的に切り換えられることとなり、第1の誘導加熱コイル及び第2の誘導加熱コイルに対応する加熱部材の領域を段階的に徐々に昇温することができ、効率よく加熱部材を加熱することができる。
請求項4に記載の発明によれば、一方の誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を遮断した後の電流の立ち下がり時に、他方の誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を開始することで、時間ロスがなく効率的、且つ継続的に加熱部材を加熱でき、更に加熱部材を定着可能な温度に迅速に昇温させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、温度の変化率に応じて駆動電流の供給時間を変えることで、通電によって生じる供給電流が過剰又は不足する状態を防止し、効率的な加熱部材の加熱が可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、検出温度の差に応じて駆動電流の供給時間を変えることで、通電によって生じる供給電流が過剰又は不足する状態を防止し、効率的な加熱部材の加熱が可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、隣接するそれぞれの誘導加熱コイルに通電する選択を行い、隣接した複数の誘導加熱コイルに同時に通電しないようにすることにより、誘導加熱コイルの振動等を抑制する。誘導加熱コイルの振動の抑制や不快な雑音の発生を防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、隣接するそれぞれの誘導加熱コイルの何れか一方に通電するように選択する判定を行い、隣接した複数の誘導加熱コイルに同時に通電しないようにすることで、誘導加熱コイルの振動等の抑制や不快音の発生を防止することができる。
請求項9に記載の発明によれば、複数の誘導加熱コイルのそれぞれに供給する駆動電流を同一にすることにより、使用可能な最大電流を越えないように制御することが容易となる。
請求項10に記載の発明によれば、それぞれの検知温度に基づき通電制御することで、それぞれの誘導加熱コイルへの通電が段階的に切り換えられることとなり、第1の誘導加熱コイル及び第2の誘導加熱コイルに対応する加熱部材の領域を段階的に徐々に昇温することができ、効率よく加熱部材を加熱することができる。
請求項11に記載の発明によれば、一方の誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を遮断した後の電流の立ち下がり時に、他方の誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を開始することで、時間ロスがなく効率的、且つ継続的に加熱部材を加熱でき、更に加熱部材を定着可能な温度に迅速に昇温させることができる。
請求項12に記載の発明によれば、温度の変化率に応じて駆動電流の供給時間を変えることで、通電によって生じる供給電流が過剰又は不足する状態を防止し、効率的な加熱部材の加熱が可能となる。
請求項13に記載の発明によれば、検出温度の差に応じて駆動電流の供給時間を変えることで、通電によって生じる供給電流が過剰又は不足する状態を防止し、効率的な加熱部材の加熱が可能となる。
請求項14に記載の発明によれば、動作モードに応じて使用する駆動電流を変えることで、最大電流を越えないように制御することができると共に、動作モードが変わってもそのときに使用可能な電力を有効に使用できる。
請求項15に記載の発明によれば、各動作モードに応じて使用する駆動電流を変えることで、最大電流を越えないように制御することができると共に、動作モードが変わってもそのときに使用可能な電力を有効に使用できる。
請求項16に記載の発明によれば、記録材の通紙サイズに応じて駆動電流を変えることで、通紙幅毎に最適な電流を供給することができ、加熱部材の温度を均一に加熱できると共に、更に、加熱時間を短縮することができ、効率的な加熱とすることができる。
請求項17に記載の発明によれば、記録材の通紙サイズに応じて駆動電流の供給時間を変えることで、加熱部材の温度を均一に維持できると共に、更に、加熱時間を短縮することができ、効率的な加熱とすることができる。
請求項18に記載の発明によれば、隣接するそれぞれの誘導加熱コイルに通電する選択を行い、隣接した複数の誘導加熱コイルに同時に通電しないようにすることにより、誘導加熱コイルの振動等を抑制する。誘導加熱コイルの振動の抑制や不快な雑音の発生を防止することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[実施の形態1]
〈画像形成装置の構成〉
図1に、本発明の実施の形態1における画像形成装置1の概略構成を示す。
本発明における画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と前記像担持体に担持されているトナー像を記録材に転写する転写手段とトナー像を担持した記録材を加熱により定着する誘導加熱定着装置を有する。前記像担持体としては、感光体、中間間転写体が使用される。
詳細には図1に示すように、本実施の形態1の画像形成装置1は、像担持体としての感光ドラム30を備え、この感光ドラム30の表面を帯電器31により所定の電位に帯電し、露光手段32により画像を露光して感光ドラム30の表面に静電潜像を形成し、この潜像を現像器33によりトナーとキャリアからなる現像剤を用いて現像してトナー像として可視化し、得られたトナー像を感光ドラム30に搬送された紙などの記録材Pに転写手段34により転写する。トナー像の転写が終了した感光ドラム30は、その表面に残留した転写の残りのトナーをクリーナ35により除去した後、つぎの画像形成に供される。
一方、トナー像を担持した記録材Pは、感光ドラム30から誘導加熱定着装置40に送られ、誘導加熱定着装置40により記録材P上の未定着トナー像が定着され、記録材P上に画像が形成される。
本発明の誘導加熱定着装置は、記録材にトナー像を加熱により定着するための加熱部材、該加熱部材に圧接してニップ部Nを形成する加圧部材、該加熱部材内に設けられた誘導加熱を行うための誘導加熱コイル等から構成される。前記加熱部材としては加熱ベルト、加熱ローラ等が使用できるが加熱ローラであることが熱効率に優れていることから好ましい。また、前記加圧部材としては加圧ローラ、パッド等が使用できるが加圧ローラであることが好ましい。図1の誘導加熱定着装置40は、加熱部材としての加熱ローラ10と、この加熱ローラ10に圧接してニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラ20と、加熱ローラ10内に設けられた誘導加熱を行うための誘導加熱コイル等から構成される。記録材P上のトナー像は、加熱ローラ10と加圧ローラ20との圧接されたニップ部Nを通過することで定着される。
図2に、加熱ローラ10の縦断面図を示す。
図2に示すように、誘導加熱定着装置40の通紙基準は加熱ローラ10の中央に設定されている。加熱ローラ10の内側には、加熱ローラ10の軸方向の一端部側から他端側に亘って、一端部に第2の誘導加熱コイル112a、中央部に第1の誘導加熱コイル111、他端部に第2の誘導加熱コイル112bが加熱ローラ10の軸方向に所定のギャップを設けて配置されている。
第1の誘導加熱コイル111は、例えば、A4サイズの記録材Pの長手方向と通紙方向とが平行に定着動作される場合、通紙幅(W1)の加熱ローラ10の領域の加熱源として用いられ、第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bとは、例えば、A4サイズの記録材Pの長手方向と通紙方向とが垂直に交わる方向に定着動作される場合、通紙幅(W2)の加熱ローラ10の領域の加熱源として用いられる。
また、加熱ローラ10の外周には、非接触若しくは接触の温度検出手段が設置されている。即ち、各誘導加熱コイル111、112a、112bに対向している位置であって、誘導磁界が作用する加熱ローラ10のそれぞれの領域の温度を検出するための温度センサとしての第1温度センサ121、第2温度センサ122が配置されている。
加熱ローラ10の両端側に分割配置されている第2の誘導加熱コイル112a、112bは、同一電源部から駆動電流が供給されるため、第2の誘導加熱コイル112a、112bの温度分布は同一と考えられる。そのため、第2の誘導加熱コイル112a、112bのいずれか一方に対向する位置に第2温度検出部122が設置されている。
なお、第1温度検出部121、第2温度検出部122としては、例えば、サーミスタ、熱電対、赤外センサなどの温度センサを用いることができ、加熱ローラ10の温度又は加熱ローラ10近傍の温度を検出できるものであればよく、この限りではない。
図3に、誘導加熱定着装置40の制御構成図を示す。
図3に示すように、誘導加熱定着装置40は、第1の誘導加熱コイル111、第2の誘導加熱コイル112a、112b、加熱ローラ10などから構成される装置系と、駆動電源部である第1交流電源部51、第2交流電源部52と、第1整流回路部61、第2整流回路部62と、第1IH(Induction Heating)回路部71、第2IH回路部72と、加熱ローラ10の温度を検出するための第1温度センサ121、第2温度センサ122とから構成されており、第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bへの通電制御を行う通電制御手段を有する制御手段100によって制御されている。
第1整流回路部61は、第1交流電源部51からの交流電流を直流電流に変換し、第1IH回路部71に出力する。同様に、第2整流回路部62は、第2交流電源部52からの交流電流を直流電流に変換し、第2IH回路部72に出力する。
第1IH回路部71は、第1の誘導加熱コイル111と並列に第1の誘導加熱コイル111に常に一定周波数の高周波電流が流れるための第1コンデンサC1と、第1の誘導加熱コイル111への供給電流をオン/オフするための第1スイッチング素子SW1と、第1スイッチング素子を動作させるための第1ゲートドライバ回路GD1とを有している。そして第1IH回路部71は、第1整流回路部61から入力された直流電流を第1の誘導加熱コイル111に通電して誘導磁界を発生させるための高周波電流に変換すると共に、制御手段100から入力された第1通電制御信号Saに基づいて第1ゲートドライバ回路GD1が第1スイッチング素子SW1を動作させて第1の誘導加熱コイル111への駆動電流の供給を行う回路である。
第2IH回路部72は、第2の誘導加熱コイル112a、112bと並列に第2の誘導加熱コイル112a、112bに常に一定周波数の直流電流が流れるための第2コンデンサC2と、第2の誘導加熱コイル122への供給電流をオン/オフするための第2スイッチング素子SW2と、第2スイッチング素子SW2を動作させるための第2ゲートドライバ回路GD2とを有している。そして、第2IH回路部72は、第2整流回路部62から入力された直流電流を第2の誘導加熱コイル112に誘導磁界を発生させるための高周波電流に変換すると共に、制御手段100から入力された通電制御信号Sbに基づいて第2ゲートドライバ回路GD2が第2スイッチン素子SW2を動作させて、両端部に分割配置された第2の誘導加熱コイル112a、112bへ同時に駆動電流の供給を行う回路である。
第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2としてはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子を用いることができる。
第1温度センサ121は、第1の誘導加熱コイル111に対向する加熱ローラ10の領域の温度(第1検出温度T1)を検出する。検出された第1検出温度T1は、制御手段100に出力される。
同様に、第2温度センサ122は、第2の誘導加熱コイル112aに対向する加熱ローラ10の領域の温度(第2検出温度T2)を検出する。検出された第2検出温度T2は、制御手段100に出力される。
図4に、本実施の形態1の制御手段100のブロック構成図を示す。
本発明の制御手段100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより、システム制御手段101、通電制御手段102、電流設定部103、記憶部104などを構成している。
制御手段100のROMには、画像形成装置1に対応するプログラムやデータなどがあらかじめ記憶されており、プログラムやデータとしては、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム及び各種処理プログラムで処理するのに必要なデータを記憶している。
制御手段100のRAMには、CPUにより制御実行される各種処理において、ROM等から読み出されたプログラム、入力データ、出力データ及びパラメータなどの一時的な格納領域となる。
システム制御手段101は、ROM内に記憶されているシステムプログラム、各処理プログラム及びデータを読み出して、RAM内に展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1各部の動作を集中制御する。システム制御手段101の制御内容としては、システム全体のタイミング制御、RAMを使用した画像データの記憶及び蓄積制御、スキャナ部などから送られてきた画像データの画像処理(変倍、フィルタ、γ変換など)、プリンタ部に対する画像データの出力、操作部107、の入出力制御、他のアプリケーション(FAX、プリンタ、スキャナ等)とのインターフェイス(I/F)や動作制御が挙げられる。
電流設定部103は、電流値設定部103aと供給時間設定部103bとを有しており、記憶部104は、加熱ローラ10の電流値データテーブル104a、供給時間データテーブル104b、目標温度Tsデータ104cが保持されている。
また、制御手段100は、通紙される記録材Pのサイズを選択する操作部107と、給紙トレイに設けられ、通紙される記録材Pのサイズを検出する紙サイズセンサ108とに接続されており、操作部107からの通紙サイズの信号、或いは紙サイズセンサ108からの通紙サイズの信号に基づいて、加熱ローラ10の軸方向における記録材Pの通紙領域(以下、通紙幅と言う。)の判定を行う。
本発明における通電制御手段102は、加熱ローラの全領域、即ち、通紙幅W2の領域を隣接する第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bにより加熱する場合に、隣接する第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bへ駆動電流を同時に供給することなく、一方の誘導加熱コイルのみに駆動電流を供給するように制御する。即ち、隣接する第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bの双方へ駆動電流を供給する必要がある場合、交互に切り換えられる制御を行うことで、それぞれの加熱ローラの領域を徐々に加熱するようにしている。
ここで、上述の「交互」とは、実質的に交互であることを意味し、常に互い違いに交互に切り換えられる場合の他に、隣接する複数の誘導加熱コイルの一方の誘導加熱コイルに連続して駆動電流が供給され、その後に他方の誘導加熱コイルに駆動電流が供給されるような場合も含む。また、隣接する複数の誘導加熱コイルに流れる電流が完全に交互に切り換わるのことが難しく、立下りと立上がり時において両方に電流が流れている時間がある場合も含んでいる。
通電制御手段102は、電流設定部103に設定されている電流値設定部103a及び供給時間設定部103bを読み出し、記憶部104の電流値データテーブル204a及び交流電源部の電圧や周波数などの条件に基づいて第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bに供給される電流値の設定を行い、また、供給時間データテーブル104bに基づいて供給時間の設定を行う。そして、第1温度センサ121から検出された第1検出温度T1と、第2温度センサ122から検出された第2検出温度T2とを後述する判定部にて比較して、検出温度が低い誘導加熱コイルを判定して選択する。次に、通電制御手段102は、選択された誘導加熱コイルの検出温度と目標温度Tsとの比較を行い、検出温度が目標温度Ts以下である場合、選択された誘導加熱コイルへ駆動電流の供給を行い、検出温度が目標温度Tsを越えている場合には、元に戻る。
通電制御手段102は、誘導加熱定着装置40内に含まれた固有の通電制御手段であってもよく、また、画像形成装置内の各部と相互に各種情報を送受信可能に接続され、各部からの情報を受信し、受信した情報を判断して、判断結果である動作指示等の情報を各部に出力し、各部を統括する制御手段に含まれるものであってもよい。
〈駆動電流の制御動作〉
次に、本実施の形態1の動作を説明する。
図5に、本実施の形態1における誘導加熱コイルに供給される駆動電流の制御動作フローを示す。
まず最初に、誘導加熱コイルに供給する電流値及び供給時間ts1、ts2が設定される(ステップS1)。次に、第1温度センサ121及び第2温度センサ122により第1検出温度T1と第2検出温度T2が検出され制御手段100に入力される(ステップS2)。次に判定部においては、入力された第1検出温度T1と第2検出温度T2とを比較して、第1の誘導加熱コイル111又は第2の誘導加熱コイル111の何れか一方の誘導加熱コイルを選択する判定がなされる(ステップS3)。判定部にて第1検出温度T1が第2検出温度T2未満であると判定された場合(ステップS3:YES)、第1の誘導加熱コイル111が選択される(ステップS4)。第1温度センサ121から検出された第1検出温度T1が目標温度Tsより高い温度であるかの判定が行われる(ステップS5)。
第1検出温度T1が目標温度Tsより高い温度でないと判定された場合(ステップS5:NO)、第1の誘導加熱コイル111へ駆動電流の供給を行うよう第1通電制御信号Saが第1IH回路71に出力され、第1の誘導加熱コイル111への駆動電流の供給が行われ(ステップS6)、予め設定された所定の駆動電流値にて所定時間ts1駆動電流が供給される。所定時間ts1が経過するのを待って(ステップS7:YES)、第1誘導加熱コイル111への駆動電流の供給を停止するよう第1通電制御信号Saが第1IH回路部71に出力され、第1の誘導加熱コイル111への駆動電流の供給が停止され(ステップS8)、元のステップS1に戻る。
第1検出温度T1が目標温度Tsより高い温度であると判定された場合(ステップS5:YES)、元のステップS1に戻る。
一方、ステップS3の判定部にて第1検出温度T1と第2検出温度T2とを比較し、第1検出温度T1が第2検出温度T2より低い温度であると判定された場合(ステップS3:NO)、第2の誘導加熱コイル112a、112bに対する通電制御が選択される(ステップS9)。第2温度センサ122a、112bから検出された第2検出温度T2が目標温度Tsより高い温度であるかの判定が行われる(ステップS10)。
第2検出温度T2が目標温度Ts以下であった場合(ステップS10:NO)、第2の誘導加熱コイル112a、112bへ駆動電流の供給を行うよう第2通電制御信号Sbが第2IH回路72に出力され、第2の誘導加熱コイル112a、112bへの駆動電流の供給が行われ(ステップS11)、あらかじめ設定された所定の駆動電流値にて所定時間ts2駆動電流が供給される。所定時間ts2が経過するのを待って(ステップS12:YES)、第2の誘導加熱コイル112a、112bへの駆動電流の供給を停止するよう第2通電制御信号S2が第2IH回路部72に出力され、第2の誘導加熱コイル112a、112bへの駆動電流の供給が停止され(ステップS13)、元のステップS1に戻る。
第2検出温度T2が目標温度Tsより高い温度であると判定された場合(ステップS10:YES)、元のステップS1に戻る。
前記所定時間ts1及びts2は同じ時間でもよく、画像形成装置の動作モード毎に異なって設定されるものでもよくこの限りではない。
各誘導加熱コイルに対向して設置される温度センサからの検出温度に基づいて隣接する第1の誘導加熱コイル111、第2の誘導加熱コイル112a、112bのいずれか一方に通電するように選択する判定を行い、同時に通電しないようにすることで、誘導加熱コイルの振動等の抑制や不快音の発生を防止することができ、また、目標温度とそれぞれの検出温度とに基づき通電制御することで、第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bに対応する加熱ローラ10の領域を段階的に徐々に昇温することができ、効率良く加熱ローラ10を加熱することができる。
また、加熱ローラ10の軸方向全体の温度分布を均一にする場合、電流値データテーブル104aには、第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bへ供給する駆動電流の電流値として、同一の電流値が設定されていることが好ましく、誘導加熱コイルのそれぞれに供給する駆動電流を同一にすることにより、使用可能な最大電流を超えないように制御することが容易となる。
次に、本実施の形態1における電流切り換え動作を説明する。
複数の誘導誘導加熱コイルへ供給される駆動電流を交互に切り換える場合、各誘導誘導加熱コイルが共に駆動電流が供給されない状態を有するとWUTが伸びたりコピー動作中に加熱ローラの定着温度が低下したりして定着不良を発生することがある。そのため、電流を略交互に切り換えるときは、電流値の立ち上がり時間及び立下り時間が同一時間となるように設定する。
図6に、本実施の形態1における第1通電制御信号Sa、第2通電制御信号Sbと第1の誘導加熱コイル111、第2の誘導加熱コイル112a、112bに流れる第1電流I1、第2電流I2とのタイミングチャートの例を示す。
図6に示すように、第1、2通電制御信号Sa、Sbに基づいて、第1の誘導加熱コイル111に駆動電流としての第1電流I1が供給されている場合は第2の誘導加熱コイル112a、112bに駆動電流としての第2電流I2が供給されないように制御されており、また、第2の誘導加熱コイル112a、112bに駆動電流としての第2電流I2が供給されている場合は第1の誘導加熱コイル111に駆動電流としての第1電流I1が供給されないように制御されており、隣接する第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bとに供給される駆動電流が交互に切り換えられる制御が行われている。
第1通電制御信号Saがオフされた時刻t1のとき、第1の誘導加熱コイル111への電流供給が停止されて第1電流I1が立ち下がる。同時に第2電流供給信号Sbがオンとなり、第2の誘導加熱コイル112への電流供給が開始されて第2電流I2が立ち上がる。同様に、第1通電制御信号Saがオンされたのと同時に第2通電制御信号Sbがオフされた時刻t2のとき、第1電流I1が立ち下がる時間Tと第2電流I2が立ち上がる時間Tとは同一時間である。
第1電流I1が立ち下がる時間Tと第2電流I2が立ち上がる時間Tとを同一時間とするために、例えば、第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bの巻数、導線の断面積や抵抗値等の設計を行い、適切なインダクタンスを設定することで可能となる。
また、第1電流I1が立ち下がる時間Tと第2電流I2が立ち上がる時間Tに流れる電流を段階的に変更する方法を用いることもできる。
第1電流I1が立ち下がる時間Tと第2電流I2が立ち上がる時間Tとが同一時間になるよう隣接する複数の誘導加熱コイルへ交互に駆動電流を供給することによって、隣接する誘導加熱コイルが共に駆動電流が供給されないことを防止することができ、時間ロスがなく効率的、且つ継続的に加熱ローラを加熱でき、更に加熱ローラ10を定着可能な温度に迅速に昇温させることができる。
[実施の形態2]
この実施の形態2における画像形成装置1の構成、加熱ローラ10の縦断面は、実施の形態1と同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。また、誘導加熱定着装置40の制御構成は、実施の形態1の制御手段100が制御手段200となることが異なり他の構成は同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。
図7に、本実施の形態2の制御手段200の制御構成図を示す。
図7において、通電制御手段202の記憶部204に、各動作モードの電流値データテーブル204a及び各動作モードの供給時間データテーブル204bが格納されており、これ以外は実施の形態1と同様な構成であるので説明は省略する。
通電制御手段202は、電流設定部103に設定されている電流値設定部103a及び供給時間設定部103bを読み出し、記憶部204の各動作モードの電流値データテーブル204a及び交流電源部の電圧や周波数などの条件に基づいて第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bに供給される電流値の設定を行い、また、各動作モードの供給時間データテーブル104bに基づいて供給時間の設定を行う。そして、第1検出温度T1と第2検出温度T2とを比較して検出温度が低い誘導加熱コイルを判定して選択し、目標温度Tsに基づいて通電制御する。
本実施の形態2の画像形成装置1においては、動作モードとして画像形成モード、ウォームアップモード、待機モード等から選ばれる少なくとも複数の動作モードを有する。
上述した動作モードにおける「画像形成モード」とは、画像形成装置によって記録材Pに画像形成が行なわれる状態を示し、「ウォームアップモード」とは、加熱ローラを定着可能な温度まで上昇させる状態を示し、「待機モード」とは、一定時間以上画像形成が行われておらず画像形成動作が停止している状態を示す。
〈駆動電流の制御動作〉
次に、本実施の形態2の動作を説明する。
本実施の形態2における誘導加熱コイルに供給される駆動電流の制御動作フローは、実施の形態1に示した図5のフローにおけるステップS1に電流値設定と供給時間設定のサブルーチンが付加されたものであり、これ以外の基本的なフローは図5のフローと同一となるので省略する。
〈電流値設定及び供給時間設定〉
画像形成装置1内で使用できる最大電流値が定められているため、誘導加熱定着装置40の誘導加熱コイルに供給可能な電流値は、画像形成モード、ウォームアップモード、待機モードなどの画像形成装置1の動作モードによって異なる。例えば、ウォームアップモードでは、迅速に加熱ローラの温度を上昇させなくてはならないため、他の機器よりも誘導加熱コイルへの電流供給を多くする必要がある。また、待機モードでは、画像形成動作を行うための給紙ローラのモータや露光ランプなどへ供給する電流値が少ないため誘導加熱コイルへ供給可能な電流値は多くなり、一方、画像形成モードでは、給紙ローラのモータや露光ランプなどへの電流供給を行っているため、誘導加熱コイルへの供給可能な電流値は少なくなる。そこで、画像形成装置1の動作モードに基づいて複数の各誘導加熱コイルに同一の駆動電流を供給するよう設定する。
図8に、本実施の形態2における電流値設定及び供給時間設定の動作フローを示す。
まず、画像形成装置1の電源部の電圧や周波数などの情報を取得し、画像形成装置1の現在の動作モードが判定される(ステップS14)。取得された電源部の情報と判定された動作モード及び各動作モードの電流値データテーブル204aと各動作モードの供給時間データテーブル204bに記憶されている電流値と供給時間を参照して誘導誘導加熱コイルに供給可能な電流値及び供給時間が算出される(ステップS15)。算出された電流値及び供給時間に基づいて、第1の誘導加熱コイル111と、第2の誘導加熱コイル112a、112bへの供給される駆動電流が同一となる電流値及び供給時間ts1、ts2の設定が行われる(ステップS16)。これにより第1の誘導加熱コイル111と、第2の誘導加熱コイル112a、112bには、動作モードを考慮して設定された電流値に基づいて駆動電流が供給されることとなる。
このように、動作モード毎に電流値を設定することによって、動作モード毎に供給される電流が過剰又は不足する状態を防止することができ、供給される電流値は、画像形成装置1内で使用できる最大電流値内で供給できる最適な電流値を複数の誘導加熱コイルを選択して交互に供給することができ、動作モードが変わってもそのときに使用可能な電力を有効に使用することができる。
[実施の形態3]
この実施の形態3における画像形成装置1の構成、加熱ローラ10の縦断面、誘導加熱定着装置40の制御構成は、実施の形態2と同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。
〈駆動電流の制御動作〉
次に、本実施の形態3の動作を説明する。
本実施の形態3における誘導加熱コイルに供給される駆動電流の制御動作フローは、実施の形態1に示した図5のフローにおけるステップS1に電流値設定と供給時間設定のサブルーチンが付加されたものであり、これ以外の基本的なフローは図5のフローと同一となるので省略する。
〈電流値設定及び供給時間設定〉
図9に、本実施の形態3における電流値設定及び供給時間設定の動作フローを示す。
図9のフローは、加熱ローラ10に通紙される記録材Pの通紙サイズから加熱ローラ10における記録材Pの通紙領域(以下、通紙幅という。)を考慮して、電流値の設定を行うもので、図8のフローに対して、通紙幅の判定フローを追加したものである。
まず、画像形成装置1の電源部の電圧や周波数などの情報を取得し、画像形成装置1の現在の動作モードが判定され(ステップS17)、更に操作部107からの通紙サイズの信号、或いは紙サイズセンサ108からの通紙サイズの信号に基づいて通紙幅が判定される(ステップS18)。
判定された動作モードと通紙幅及び各動作モードの電流値データテーブル204aと各動作モードの供給時間データテーブル204bに記憶されている電流値と供給時間を参照して誘導誘導加熱コイルに供給可能な電流値及び供給時間が算出される(ステップS19)。算出された電流値及び供給時間に基づいて、第1の誘導加熱コイル111と、第2の誘導加熱コイル112a、112bへの供給される電流値及び供給時間ts1、ts2の設定が行われる(ステップS20)。これにより第1の誘導加熱コイル111と、第2の誘導加熱コイル112a、112bには、動作モード及び通紙サイズに基づく通紙幅を考慮して設定された電流値及び供給時間に基づいて駆動電流が供給されることとなる。
各動作モードの電流値データテーブル204aは、例えば動作モードが画像形成モードの場合、A4サイズの記録材Pの通紙方向と長手方向とが垂直に交わる方向で通紙されるとき、通紙幅W2と設定される。加熱ローラ10の軸方向全体の温度分布を均一にするため、各動作モードの電流値データテーブル204aには第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bへ供給される駆動電流の電流値は同じ電流値が設定されている。また、A4サイズの記録材Pの通紙方向と長手方向が平行に通紙されるとき、通紙幅W1と認識される。加熱ローラ10の軸方向の温度分布は、通紙幅W1の温度が定着可能な温度であればよいため、各動作モードの電流値データテーブル204aには第1の誘導加熱コイル111より第2の誘導加熱コイル112a、112bへ供給される駆動電流の電流値が低く設定されている。
各動作モードの供給時間データテーブル204bは、例えば、動作モードがウォームアップモードの場合、加熱ローラ10の軸方向全体の温度分布を均一にするため、第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bの供給時間の比は1:1となるよう設定されている。また、動作モードが画像形成モードの場合、A4サイズの記録材PがA4サイズの記録材Pの長手方向と通紙方向とが平行に通紙されるとき、通紙幅W1が認識される。このときの加熱ローラ10の軸方向の温度分布は、通紙幅W1の温度が定着可能な温度であればよいため、第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bとの供給時間の比は、3:1となるよう設定されている。
第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bの仕様により、同じ電流値での発熱量(発熱密度)が異なるため、上記供給時間の比率となるとは限らなく、使用する誘導加熱コイルの仕様に基づいて各動作モードの供給時間データテーブル204aを設定することが好ましい。
記録材Pの通紙サイズに基づいた通紙幅毎に電流値を変えることによって、通紙幅毎に供給される駆動電流の電流値が過剰又は不足する状態を防止し最適な電流を供給することができ、加熱ローラ10の温度を均一に加熱できると共に、更に加熱時間を短縮することができ、効率的な加熱とすることができる。
また、通紙幅に基づいて各誘導加熱コイルへの供給時間を変えることによって、通紙幅毎の加熱ローラの定着温度を迅速に昇温させることができ、加熱ローラ10の温度を均一に加熱できると共に、更に加熱時間を短縮することができ、効率的な加熱とすることができる。
[実施の形態4]
この実施の形態4における画像形成装置1の構成、加熱ローラ10の縦断面は、実施の形態1と同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。また、誘導加熱定着装置40の制御構成は、実施の形態2の制御手段200が制御手段300となることが異なり他の構成は同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。
図10に、本実施の形態4の制御手段300の制御構成図を示す。
図10において、通電制御手段302に、温度変化率算出部305を有しており、これ以外は実施の形態2と同様な構成であるので説明は省略する。
通電制御手段302は、電流設定部103に設定されている電流値設定部103a及び供給時間設定部103bを読み出し、記憶部204の各動作モードの電流値データテーブル204a及び交流電源部の電圧や周波数などの条件に基づいて第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bに供給される電流値の設定を行い、また、各動作モードの供給時間データテーブル204b及び温度変化率算出部305に基づいて供給時間の設定を行う。そして、第1検出温度T1と第2検出温度T2とを比較して検出温度が低い誘導加熱コイルを判定して選択し、目標温度Tsに基づいて通電制御する。
また、操作部107からの通紙サイズの信号、紙サイズセンサ108からの通紙サイズの信号によって、通紙幅の認識を行う。
供給時間設定部103bは、第1、2検出温度T1、T2の単位時間当たりの変化幅(即ち、第1、2温度変化率T1dt、T2dt)を算出する温度変化率算出部305から算出された温度変化率T1dt、T2dtと各動作モードの供給時間データテーブル204bとに基づいて、第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bそれぞれの供給時間の設定を行う。
〈駆動電流の制御動作〉
次に、本実施の形態4の動作を説明する。
本実施の形態4における誘導加熱コイルに供給される駆動電流の制御動作フローは、実施の形態1に示した図5のフローにおけるステップS1に電流値設定と供給時間設定のサブルーチンが付加されたものであり、これ以外の基本的なフローは図5のフローと同一となるので省略する。
〈電流値設定及び供給時間設定〉
図11に、本実施の形態4における電流値設定及び供給時間設定の動作フローを示す。
まず、画像形成装置1の電源部の電圧や周波数などの情報を取得し、画像形成装置1の現在の動作モードが判定され(ステップS21)、更に操作部107からの通紙サイズの信号、或いは紙サイズセンサ108からの通紙サイズの信号に基づいて通紙幅が判定される(ステップS22)。
第1温度センサ121から第1検出温度T1及び第2温度センサ122から第2検出温度T2が検出され、制御手段300に出力される(ステップS23)。
制御手段300に入力された第1検出温度T1と第2検出温度T2とは、温度変化率算出部305において、第1検出温度T1の第1温度変化率T1dtと、第2検出温度T2の第2温度変化率T2d)とが算出され(ステップS24)、第1温度変化率T1dtと第2温度変化率T2dtとの温度変化率の比が算出される(ステップS25)。
温度変化率の比の第1温度変化率T1dt成分をAとし、第2温度変化率T2dt成分をBとしたときの温度変化率の比はA:Bと表すことができる。温度変化率の比の第1温度変化率T1dt成分Aの逆数1/Aと、第2温度変化率T2dt成分Bの逆数1/Bとの比は1/A:1/B=B:Aとなり、この逆数の比は、第1誘導加熱コイル111と第2誘導加熱コイル112a、112bとの供給時間の比として算出される(ステップS26)。
算出された供給時間の比と、判定された動作モードと通紙幅及び各動作モードの電流値データテーブル204aと各動作モードの供給時間データテーブル204bに記憶されている電流値と供給時間を参照して誘導誘導加熱コイルに供給可能な電流値及び供給時間が算出される(ステップS27)。算出された電流値及び供給時間に基づいて、第1の誘導加熱コイル111と、第2の誘導加熱コイル112a、112bへの電流値及び供給時間ts1、ts2が設定される(ステップS28)。
例えば、第1温度センサ121から検出された温度変化率T1dtが5℃/s、第2温度センサ122から検出された温度変化率T2dtが5℃/sであったときの温度変化率の比は5℃/s:5℃/s=1:1であるため、駆動電流の供給時間の比は1:1となる。従って、第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bへの駆動電流の供給時間は同じ時間に設定される。
また、第1温度センサ121から検出された温度変化率T1dtが7℃/s、第2温度センサ122から検出された温度変化率T2dtが3℃/sであったときの温度変化率の比は7℃/s:3℃/s=7:3であるため、駆動電流の供給時間の比は3:7となる。従って、第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bの供給時間は駆動電流の供給時間の比に基づいて夫々設定される。
温度センサから検出された検出温度の温度変化率の比に基づいて各誘導加熱コイルへの供給時間が設定され変えられることによって、複数の誘導加熱コイルに対向する加熱ローラの温度を均一にする場合、各誘導加熱コイルによって生じる加熱ローラの温度差を迅速に解消することができ、加熱時間を短縮することができる。更に、通電によって生じる供給電流が過剰又は不足する状態を防止し、効率的な加熱ローラの加熱が可能となる。
[実施の形態5]
この実施の形態5における画像形成装置1の構成、加熱ローラ10の縦断面は、実施の形態1と同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。また、誘導加熱定着装置40の制御構成は、実施の形態2の制御手段200が制御手段400となることが異なり他の構成は同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。
図12に、本実施の形態5の制御手段400の制御構成図を示す。
図12において、通電制御手段402に、温度差比率算出部405を有しており、これ以外は実施の形態2と同様な構成であるので説明は省略する。
通電制御手段402は、電流設定部103に設定されている電流値設定部103a及び供給時間設定部103bを読み出し、記憶部204の各動作モードの電流値データテーブル204a及び交流電源部の電圧や周波数などの条件に基づいて第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bに供給される電流値の設定を行い、また、各動作モードの供給時間データテーブル204b及び温度差比率算出部405に基づいて供給時間の設定を行う。そして、第1検出温度T1と第2検出温度T2とを比較して、検出温度が低い誘導加熱コイルを判定して選択し、目標温度Tsに基づいて通電制御する。
また、操作部107からの通紙サイズの信号、紙サイズセンサ108からの通紙サイズの信号によって、通紙幅の認識を行う。
供給時間設定部103bは、第1、2検出温度T1、T2と予め設定された目標温度Tsとの温度差(第1、2温度差T1d、T2d)の比を算出する温度差比率算出部405から算出された温度差比率と各動作モードの供給時間データテーブル204bとに基づいて、第1の誘導加熱コイル111及び第2の誘導加熱コイル112a、112bそれぞれの供給時間の設定を行う。
〈駆動電流の制御動作〉
次に、本実施の形態4の動作を説明する。
本実施の形態4における誘導加熱コイルに供給される駆動電流の制御動作フローは、実施の形態1に示した図5のフローにおけるステップS1に電流値設定と供給時間設定のサブルーチンが付加されたものであり、これ以外の基本的なフローは図5のフローと同一となるので省略する。
〈電流値設定及び供給時間設定〉
図13に、本実施の形態5における電流値設定及び供給時間設定の動作フローを示す。
まず、画像形成装置1の電源部の電圧や周波数などの情報を取得し、画像形成装置1の現在の動作モードが判定され(ステップS29)、更に操作部107からの通紙サイズの信号、或いは紙サイズセンサ108からの通紙サイズの信号に基づいて通紙幅が判定される(ステップS30)。
第1温度センサ121から第1検出温度T1及び第2温度センサ122から第2検出温度T2が検出され、制御手段400に出力される(ステップS31)。
制御手段400に入力された第1検出温度T1と第2検出温度T2とは、温度差化率算出部405において、入力された第1検出温度T1と目標温度Tsとの検出温度差T1dと、第2検出温度T2と目標温度Tsとの検出温度差T2dとが算出され(ステップS32)、第1検出温度差T1dと第2検出温度差T2dとの温度差の比が算出される(ステップS33)。
温度差の比の第1検出温度差T1d成分をCとし、第2検出温度差T2d成分をDとしたときの温度差の比はC:Dと表すことができる。算出された温度差の比は、第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bとの供給時間の比として算出される(ステップS34)。
算出された供給時間の比と、判定された動作モードと通紙幅及び各動作モードの電流値データテーブル204aと各動作モードの供給時間データテーブル204bに記憶されている電流値と供給時間を参照して誘導誘導加熱コイルに供給可能な電流値及び供給時間が算出される(ステップS35)。算出された電流値及び供給時間に基づいて、第1の誘導加熱コイル111と、第2の誘導加熱コイル112a、112bへの電流値及び供給時間ts1、ts2が設定される(ステップS36)。
例えば、加熱ローラ10の目標温度Tsが200℃の場合、第1温度センサ121から検出された検出温度T1が20℃であるとき第1検出温度差T1dは180℃と算出され、第2温度センサ122から検出された検出温度T2が20℃であるとき第2検出温度差T2dは180℃と算出される。温度差の比は180℃:180℃=1:1となるため、供給時間の比は1:1となる。従って、第1の誘導加熱コイル111と第2の誘導加熱コイル112a、112bへ駆動電流を供給する時間は同一時間に設定される。
また、加熱ローラ10の目標温度Tsが200℃の場合、第1温度センサ121から検出された検出温度T1が150℃であるとき第1検出温度差T1dは50℃と算出され、第2温度センサ122から検出された検出温度T2が175℃であるとき第2検出温度差T2dは25℃と算出される。温度差の比は50℃:25℃=2:1となるため、供給時間の比は2:1となる。従って、第1の誘導加熱コイル111の供給時間は第2の誘導加熱コイル112a、112bの供給時間の2倍に設定される。
温度検出部から検出された検出温度と目標温度との温度差の比に基づいて各誘導加熱コイルへの供給時間が設定され変えられることによって、複数の誘導加熱コイルに対向する加熱ローラの温度を均一にする場合、各誘導加熱コイルによって生じる加熱ローラの温度差を迅速に解消することができ、加熱時間を短縮することができる。更に、通電によって生じる供給電流が過剰又は不足する状態を防止し、効率的な加熱ローラの加熱が可能となる。
実施の形態1における画像形成装置1の概略構成である。 加熱ローラ10の縦断面図である。 誘導加熱定着装置40の制御構成図である。 実施の形態1の制御手段100のブロック構成図である。 実施の形態1における誘導加熱コイルに供給される駆動電流の制御動作フローである。 実施の形態1における第1通電制御信号Sa、第2通電制御信号Sbと第1電流I1、第2電流I2とのタイミングチャートの例である。 実施の形態2の制御手段200の制御構成図である。 実施の形態2における電流値設定及び供給時間設定の動作フローである。 実施の形態3における電流値設定及び供給時間設定の動作フローである。 実施の形態4の制御手段300の制御構成図である。 実施の形態4における電流値設定及び供給時間設定の動作フローである。 実施の形態5の制御手段400の制御構成図である。 実施の形態5における電流値設定及び供給時間設定の動作フローである。
符号の説明
10 加熱ローラ
20 加圧ローラ
30 感光ドラム
31 帯電器
32 露光手段
33 現像器
34 転写手段
35 クリーナ
40 誘導加熱定着装置
51、52 (第1、2)交流電源部
61、62 (第1、2)整流回路部
71、72 (第1、2)IH回路部
100、200、300、400 制御手段
101 システム制御手段
102、202、302、402 通電制御手段
103 電流設定部
103a 電流値設定部
103b 供給時間設定部
104、204 記憶部
104a 電流値データテーブル
104b 供給時間データテーブル
104c 目標温度Tsデータ
107 操作部
108 紙サイズセンサ
111 第1の誘導加熱コイル
112a、112b 第2の誘導加熱コイル
121、122 (第1、2)温度センサ
204a 各動作モードの電流値データテーブル
204b 各動作モードの供給時間データテーブル
305 温度変化率算出部
406 温度差比率算出部
C1、C2 (第1、2)コンデンサ
GD1、GD2 (第1、2)ゲートドライバ回路
I1、I2 (第1、2)の誘導加熱コイルの電流
N ニップ部
P 記録材
Sa、Sb (第1、2)通電制御信号
SW1、2 (第1、2)スイッチング素子
T1、T2 (第1、2)検出温度
Ts 目標温度
W1、W2 通紙幅

Claims (18)

  1. 加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有する誘導加熱定着装置において、
    前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルとを有し、
    前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、何れか一方を選択する判定部を有すること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、
    前記複数の誘導加熱コイルに供給される駆動電流は同一の電流値であることを特徴とする誘導加熱定着装置。
  3. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、
    前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとにより検出された検出温度に基づき、前記判定部は、前記第1の誘導加熱コイル又は前記第2の誘導加熱コイルを選択すること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  4. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、
    前記通電制御手段は、前記隣接する誘導加熱コイルの一方に供給される駆動電流の立ち下がり時に、他方に供給される駆動電流を立ち上げるように、それぞれの誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を制御すること、を特徴とする誘導加熱定着装置。
  5. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、
    前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、
    前記通電制御手段は、前記各温度センサによる検出温度の変化率に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間を調整するように制御を行うこと、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  6. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置であって、
    前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、
    前記通電制御手段は、予め定められた目標温度と前記各温度センサによる検出温度との温度差に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間の割合を調整するように制御すること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  7. 加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有する誘導加熱定着装置において、
    前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルを有し、
    前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御すること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  8. トナー像を担持する像担持体と前記像担持体に担持されているトナー像を記録材に転写する転写手段とトナー像を担持した記録材を定着する誘導加熱定着装置を有する画像形成装置において、
    前記誘導加熱定着装置は、加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有し、
    前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルとを有し、
    前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給するか、何れか一方を選択する判定部を有すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記複数の誘導加熱コイルに供給される駆動電流は同一の電流値であること、を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとにより検出された検出温度に基づき、前記判定部は、前記第1の誘導加熱コイル又は前記第2の誘導加熱コイルを選択すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記通電制御手段は、前記隣接する誘導加熱コイルの一方に供給される駆動電流の立ち下がり時に、他方に供給される駆動電流を立ち上げるように、それぞれの誘導加熱コイルへの駆動電流の供給を制御すること、を特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、
    前記通電制御手段は、前記各温度センサによる検出温度の変化率に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間を調整するように制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記第1の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1の温度センサと、前記第2の誘導加熱コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2の温度センサとを備え、
    前記通電制御手段は、予め定められた目標温度と前記各温度センサによる検出温度との温度差に応じて、前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間の割合を調整するように制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記複数の誘導加熱コイルに供給される駆動電流は当該画像形成装置の動作モードに応じて変更すること、を特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14に記載の画像形成装置であって、
    前記動作モードは、画像形成モード、待機モード及び省エネモードから選ばれる少なくとも複数の動作モードを有すること、を特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記通電制御手段は、前記記録材の通紙サイズに対応して予め定められた駆動電流を前記各誘導加熱コイルに供給するように制御すること、を特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項8に記載の画像形成装置であって、
    前記通電制御手段は、前記記録材の通紙サイズに対応して予め定められた前記各誘導加熱コイルへの駆動電流の供給時間を調整するように制御すること、を特徴とする画像形成装置。
  18. トナー像を担持する像担持体と前記像担持体に担持されているトナー像を記録材に転写する転写手段とトナー像を担持した記録材を定着する誘導加熱定着装置を有する画像形成装置において、
    加熱部材と、複数に分割された誘導加熱コイルと、前記加熱部材を加熱するために前記複数の誘導加熱コイルに駆動電流を供給して通電を制御する通電制御手段とを有する誘導加熱定着装置において、
    前記複数の誘導加熱コイルは、隣接する第1の誘導加熱コイルと第2の誘導加熱コイルを有し、
    前記通電制御手段は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御するか、第2の誘導加熱コイルに駆動電流を供給している場合は、前記第1の誘導加熱コイルに駆動電流を供給しないように制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
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