JP4052289B2 - 誘導加熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱定着装置及び該誘導加熱定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは誘導加熱定着装置の通電制御に関する。
画像形成装置には、記録媒体上のトナー像を加熱により定着させる定着装置が設けられている。誘導加熱方式を用いた定着装置は、内側に加熱源としての誘導コイルが設けられた導電性の加熱ローラと、この加熱ローラに圧接してニップ部を形成する加圧ローラとを備えている。
誘導コイルは、記録媒体の最大通紙幅に対応する長さに巻かれているため、加熱ローラ全体(最大通紙幅)が加熱されることになる。そのため、加熱ローラの軸方向における表面温度の不均一や、最大通紙幅よりも小さい幅の記録媒体を通紙したとき非通紙部分の温度上昇などの問題があった。この問題を解決するための方法として、従来、誘導コイルを複数に分割配置し、各誘導コイルへの通電制御を、特定の誘導コイルの駆動電流量に応じて他の誘導コイルへの駆動電流量を制御する方法や、誘導コイル毎に独立して通電制御を行う方法が開示されている。
例えば、特許文献1には、定着ローラの軸方向における表面温度を一定に保つために、第1の励磁コイルへの駆動電流に応じて、第1励磁コイル以外の励磁コイルへの駆動電流を制御する定着装置が開示されている。
特許文献2には、非通紙部の過度の温度上昇を防止するため、第1誘導コイルと、第2誘導コイルとによって加熱されるローラ表面温度を検知する第1温度計測手段と、第2温度計測手段とを備え、各誘導コイルへの駆動電流量の制御を互いに独立して行う誘導加熱定着装置が開示されている。
特許文献3には、複数の誘導コイルへの入力をオン/オフするスイッチング動作の同期をとり、且つオン/オフ信号を周波数変調により得ると共に各誘導コイルのオン信号間に遅延時間を設けるようにした誘導加熱定着装置が開示されている。
特開2000−206813号公報 特開2002−23557号公報 特開2002−124369号公報
しかしながら、上記従来技術のように、分割配置された複数の誘導コイルをそれぞれ独立して通電するようにした場合、画像形成装置の動作モードや通紙サイズの変更等に応じて、各誘導コイルが同時に通電されることが起こる。
高周波の駆動電流が誘導コイルに流れると、銅線からなる誘導コイルが磁場の影響を受けて微小な振動を発生してしまう。誘導コイルや加熱ローラのインダクタンスやコンデンサ容量等の特性が異なると、電源から供給される駆動電流の周波数は、異なる周波数となる。このような要因のため、近接する誘導コイルが同時に通電された場合、異なる周波数の駆動電流が近接した誘導コイルに流れて微小な振動が発生し、微小な振動の重なり合いによって大きな振動が発生することとなる。更に、この振動に起因して加熱ローラ等が共振し、共振音等の騒音が発生するという問題がある。
一方、各誘導コイルが共に通電されない状態では、加熱部材が誘導コイルにより加熱されないロスタイムにより加熱部材の温度低下を招く可能性がある。この温度低下は、定着不良の原因となり、また加熱部材の昇温速度の低下を招き、ウォームアップ時間WUT(Warm−Up Time:加熱部材が定着動作可能な温度となるまでの時間)が長くなってしまうという不具合を生じさせることとなる。従って、加熱部材の加熱に際してはロスタイムなく各誘導コイルに対する通電制御を行うことが要請される。
ところが、画像形成装置には最大定格電流(例えば、15〔A〕)が設定されており、画像形成装置の動作モード、例えば、画像形成モード、ウォームアップモード、又は待機モード等によって、定着装置に使用可能な最大電流量には制限がある。
このようなことから、定着装置の通電制御に当たっては、各誘導コイルへ同時に通電することを回避すること、画像形成装置における定着装置以外の装置部分の動作モードに対応し、且つ、各誘導コイル相互間の駆動電流の供給バランスを考慮して、よりきめの細かな制御を行うこと、が要請される。
したがって、本発明の課題は、誘導加熱コイルでの振動や騒音等の発生を阻止すると共に、画像形成装置内における定着装置に課せられた駆動電流の制限下で採り得る最大電流を確保しつつ、加熱部材を効率よく加熱すること及び加熱部材の温度の変動を最小限に抑制することが可能な通電制御を実現することにある。
請求項1に記載の発明は、トナー像を担持した記録媒体を定着する誘導加熱定着装置において、前記誘導加熱定着装置は、加熱部材と、複数に分割された誘導コイルと、前記加熱部材の温度を検出する温度検出手段と、前記複数に分割された誘導コイルへの通電の許可と禁止を周期的に制御する切替信号を発生する信号発生手段と、前記複数に分割された誘導コイルのそれぞれに駆動電流を供給して前記加熱部材を加熱するように通電を制御する制御手段とを有し、前記複数分割された誘導コイルは、隣接する第1誘導コイルと第2誘導コイルと有し、前記温度検出手段は、前記第1誘導コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2誘導コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2温度検出手段と、を有し、前記切替信号は、前記第1誘導コイルと前記第2誘導コイルに対し、一方への通電を許可している場合は他方への通電を禁止し、一方への通電を禁止している場合は他方への通電を許可する信号であり、前記第1温度検出手段と前記第2温度検出手段とからの検出温度の温度差に基づいて、1周期の時間とデューティー比とが設定され、前記制御手段は、前記第1温度検出手段から検出された検出温度が、定着に必要な前記加熱部材の定着温度の上限温度に達したとき前記第1誘導コイルへの駆動電流の供給を許可せず、定着に必要な前記加熱部材の定着温度の下限温度に達したとき前記第1誘導コイルへの駆動電流の供給を許可する第1通電信号と、前記第2温度検出手段から検出された検出温度が、前記上限温度に達したとき前記第2誘導コイルへの駆動電流の供給を許可せず、前記下限温度に達したとき前記第2誘導コイルへの駆動電流の供給を許可する第2通電信号と、前記切替信号と、に基づき、前記第1誘導コイルと前記第2誘導コイルのそれぞれに対して、駆動電流を周期的に切り替えて通電する制御を行うこと、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置において、前記切替信号は、通紙される記録媒体の通紙サイズ、種類及び動作モードのうち少なくとも一つに基づき設定されること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置において、前記駆動手段は、前記第1通電信号と前記第2通電信号との少なくともいずれか一方が駆動電流の通電を許可しており、かつ、前記切替信号が予め設定された所定時間以上切り替わらない場合、全ての前記誘導コイルへの駆動電流の通電を停止すること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置において、前記切替信号は、PWM信号であることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に担持されているトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、請求項1からのいずれか一項に記載されたトナー像を担持した記録媒体を定着する誘導加熱定着装置を有する画像形成装置であること、を特徴としている。
請求項1又は請求項に記載の発明によれば、隣接する誘導コイルへ同時に通電されることが無く誘導コイル毎に通電制御できるため、誘導コイルの振動や騒音等の発生を阻止すると共に、切替信号が第1温度検出手段と第2温度検出手段とからの検出温度の温度差に基づいて、1周期の時間とデューティー比とが設定されることにより、切替信号の周期の時間を適宜設定可能となるため、隣接する誘導コイル間の駆動電流の切り替え時に生じる駆動電流の低下の影響を最小限に抑えることができ、加熱部材の配熱分布の温度リップル及び中央部と端部との温度差を低減することができ、また、切替信号のデューティー比を変えることにより、隣接する誘導コイル毎の駆動電流量を異ならせることができる。従って、画像形成装置内における定着装置に課せられた駆動電流量の制限下で採り得る最大電流量を確保しつつ加熱ローラの均一な温度分布を達成することができ、画像形成装置の動作モードの移行時のおいても安定した定着性と記録媒体のしわの発生を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、切替信号は、通紙される記録媒体の通紙サイズ、種類及び動作モードのうち少なくとも一つに基づき設定されることにより、通紙される記録媒体や画像形成装置の動作モードによって生じる加熱ローラの温度分布の不均一を解消することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、駆動手段は、前記第1通電信号と前記第2通電信号との少なくともいずれか一方が駆動電流の通電を許可しており、かつ、前記切替信号が予め設定された所定時間以上切り替わらない場合、全ての前記誘導コイルへの駆動電流の通電を停止することにより、制御手段の制御の暴走や束線地絡などの異常時に誘導コイルへの駆動電流の通電を停止させることができるため、誘導加熱定着装置の通電制御の安全性を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、切替信号としてPWM信号を用いることで、切替信号の制御が容易にできると共に速やかな切り替えが可能となるため、時間ロスなく効率的に加熱ロ−ラを加熱することが出来る。また、切り替え信号を利用して異常検知ができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[実施の形態]
〈画像形成装置の構成〉
本発明における画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と前記像担持体に担持されているトナー像を記録媒体に転写する転写手段とトナー像を担持した記録媒体を加熱により定着する誘導加熱定着装置を有する。前記像担持体としては、感光体、中間間転写体が使用される。
図1に、本実施の形態の画像形成装置1の概略構成図を示す。
詳細には図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、像担持体としての感光ドラム30を備え、この感光ドラム30の表面を帯電器31により所定の電位に帯電し、露光手段32により画像を露光して感光ドラム30の表面に静電潜像を形成し、この潜像を現像器33によりトナーとキャリアからなる現像剤を用いて現像してトナー像として可視化し、得られたトナー像を感光ドラム30に搬送された紙などの記録媒体Pに転写手段34により転写する。トナー像の転写が終了した感光ドラム30は、その表面に残留した転写の残りのトナーをクリーナ35により除去した後、つぎの画像形成に供される。
一方、トナー像を担持した記録媒体Pは、感光ドラム30から誘導加熱定着装置40に送られ、誘導加熱定着装置40により記録媒体P上の未定着トナー像が定着され、記録媒体P上に画像が形成される。
本発明の誘導加熱定着装置は、記録媒体にトナー像を加熱により定着するための加熱部材、該加熱部材に圧接してニップ部Nを形成する加圧部材、該加熱部材内に設けられた誘導加熱を行うための誘導加熱コイル等から構成される。前記加熱部材としては加熱ベルト、加熱ローラ等が使用できるが加熱ローラであることが熱効率に優れていることから好ましい。また、前記加圧部材としては加圧ローラ、パッド等が使用できるが加圧ローラであることが好ましい。図1の誘導加熱定着装置40は、加熱部材としての加熱ローラ10と、この加熱ローラ10に圧接してニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラ20と、加熱ローラ10内に設けられた誘導加熱を行うための誘導加熱コイル等から構成される。記録媒体P上のトナー像は、加熱ローラ10と加圧ローラ20との圧接されたニップ部Nを通過することで定着される。
図2に、誘導加熱(IH;Induction Heating)方式を用いた誘導加熱定着装置40の制御構成図を示す。
図2に示すように、誘導加熱定着装置40は、加熱ローラ10、加熱ローラ10の中央部を加熱する第1誘導コイル11、加熱ローラ10の端部を加熱する第2誘導コイル12a、12bなどから構成される装置系と、交流電源部ACと、第1誘導コイル11、第2誘導コイル12a、12bを駆動する駆動手段としてのIH電源部41と、第1誘導コイル11に対応する加熱ローラ10の温度を検出する温度検出手段としての第1温度センサ51と、第2誘導コイル12a、12bに対応する加熱ローラ10の温度を検出する温度検出手段としての第2温度センサ52などから構成されており、近接する第1誘導コイル11及び第2誘導コイル12a、12bへの通電の制御を行う本体制御部100によって制御される。
本体制御部100は、画像形成装置1各部の動作の集中制御を行うと共に、第1温度センサ51からの第1検出温度T1、第2温度センサ52からの第2検出温度T2に基づいて、第1誘導コイル11への通電の許可を示す第1通電信号S1と、第2誘導コイル12a、12bへの通電の許可を示す第2通電信号S2をIH制御部200に出力する。また、PWM(Pulse Width Modulation)信号を発生する信号発生手段250を制御して、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとの通電許可を周期的に切り替えて選択指示するPWM信号を用いた切替信号ScをIH制御部200に出力する。更に、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとに供給される電流値を指示する電流値設定信号Spを算出し、IH制御部200に出力することで第1誘導コイル11、第2誘導コイル12a、12bへの通電制御を行うことで、加熱ローラ11の温度の制御を行う。
IH電源部41は、IH制御部200と、第1駆動回路部210と、第2駆動回路部220と、電圧検出部230と、基準電圧電源部240などを備えている。
IH制御部200は、本体制御部100からの第1通電信号S1、第2通電信号S2及び電流値設定信号Spと切替信号Scとに基づいて、第1誘導コイル11の第1駆動信号S11、第2誘導コイル12a、12bの第2駆動信号S12を算出し、第1駆動回路210、第2駆動回路220にそれぞれ出力する。
また、IH制御部200は、入力される第1通電信号S1と第2通電信号S2と切替信号Scとの監視を行い、第1通電信号S1と第2通電信号S2との少なくともいずれか一方が駆動電流の許可を指示しており、かつ、切替信号Scが予め設定された所定時間以上切り替わらない場合、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12を用いて第1誘導コイル11、第2誘導コイル12a、12bへの駆動電流の供給を停止させる。
IH制御部200は、入力される第1通電信号S1と第2通電信号S2と切替信号Scとの監視を行うことにより、本体制御部100の制御の暴走や束線地絡などによる異常時に、各誘導コイルへの駆動電流の供給を停止させることができるため、誘導加熱定着装置40の通電の制御の安全性を向上させることができる。
第1駆動回路210は、交流電源部ACから供給される交流電力を直流電流に整流するための整流回路と、第1誘導コイル11に常に一定周波数の直流電流が流れるためのコンデンサと、第1誘導コイル11への供給電力をオン/オフするためのスイッチング素子と、スイッチング素子を動作させるためのゲートドライバ回路などを有している。そして、IH制御部200から入力された第1駆動信号S11に基づいてゲートドライバ回路がスイッチング素子を動作させることによって第1誘導コイル11への駆動電流の供給を行う回路である。
第2駆動回路220は、交流電源部ACから供給される交流電力を直流電流に整流するための整流回路と、第2誘導コイル12a、12bに常に一定周波数の直流電流が流れるためのコンデンサと、第2誘導コイル12a、12bへの供給電力をオン/オフするためのスイッチング素子と、スイッチング素子を動作させるためのゲートドライバ回路などを有している。そして、IH制御部200から入力された第2駆動信号S12に基づいてゲートドライバ回路がスイッチング素子を動作させることによって、加熱ローラ10の両端部に分割配置された第2誘導コイル112a、112bへ同時に駆動電流の供給を行う回路である。
スイッチング素子としてはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子を用いることができる。
電圧検出部230は、交流電源部ACからIH電源部41に入力される電力の入力電圧を検出し、検出された検出電圧Vinは、IH制御部200に出力される。
基準電圧電源部240は、交流電源部ACからIH電源部41に入力された電力を分岐し、IH制御部200の駆動用電源としてIH制御部200に電力を供給する。
第1温度センサ51は、第1誘導コイル11に対応する加熱ローラ10の外周側に非接触若しくは接触させて設置されており、加熱ローラ10の中央部の温度を検出し、検出された第1検出温度T1を本体制御部100に出力する。
第2温度センサ52は、第2誘導コイル12a又は12bに対応する加熱ローラ10の外周側に非接触若しくは接触させて設置されており、加熱ローラ10の端部の温度を検出し、検出された第2検出温度T2を本体制御部100に出力する。
加熱ローラ10の両端に分割配置されている第2誘導コイル12a、12bは、同一の第2駆動回路220から駆動電流が供給されるため、第2誘導コイル12a、12bに対応する加熱ローラ10の温度分布は同一と考えられる。そのため、第2誘導コイル12a、12bのいずれか一方に対応する位置に第2温度センサ52を設置すればよい。
第1温度センサ51、第2温度センサ52としては、例えば、サーミスタ、熱電対、赤外センサなどの温度センサを用いることができ、加熱ローラ10の温度又は加熱ローラ10近傍の温度を検知できるものであればよく、この限りではない。
なお、本発明における制御手段とは、本体制御部100、IH制御部200、第1駆動回路210及び第2駆動回路220から構成されている。
図3に、本体制御部100のブロック構成図を示す。
図3に示すように、本体制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、記憶部104などにより構成され、各部は通信手段としてのバス105により接続されている。
CPU101は、本発明を実現するために、記憶部104内に記憶されている電流値設定部104a、通電信号設定部104b、切替信号設定部104cから各処理プログラム、データを読み出すと共に、記録媒体Pのサイズ及び種類、画像形成装置1の画像形成時、ウォームアップ時、待機時などの動作モードに基づいて、第1通電信号S1、第2通電信号S2、切替信号Sc、電流値設定信号Spを算出し、IH制御部200に出力する。
また、記録媒体Pのサイズ及び種類を選択する操作部からの信号、通紙された記録媒体Pのサイズを検知する検知器からの信号によって、記録媒体Pの紙種情報及びサイズを認識すると共に、通紙幅の認識を行う(図示略)。
更に、CPU101は、ROM102や記憶部104内に記憶されているシステムプログラム、各処理プログラム、データを読み出して、RAM103内に展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1各部の動作を集中制御する。システム全体のタイミング制御、RAM103を使用した画像データの記憶及び蓄積制御、スキャナ部などから送られてきた画像データの画像処理(変倍、フィルタ、γ変換など)、プリンタ部に対する画像データの出力、操作表示部、の入出力制御、他のアプリケーション(FAX、プリンタ、スキャナ等)とのインターフェイス(I/F)や動作制御を行うものである。
ROM102内には、画像形成装置1に対応するプログラムやデータなどがあらかじめ記憶されており、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム、各種処理プログラムで処理するのに必要なデータを記憶している。
RAM103は、CPU101により制御実行される各種処理において、ROM102や記憶部104から読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータなどの一時的な格納領域となる。
記憶部104は、本実施の形態を実現するために、電流値設定部104aと、通電信号設定部104bと、切替信号設定部104cとを有している。
電流値設定部104aは、画像形成装置1の画像形成時、ウォームアップ時、待機時などの動作モードや画像形成装置1の交流電源の電圧や周波数などの条件に基づいて第1誘導コイル11及び第2誘導コイル12a、12bに供給される電流値設定信号Spの設定を行う。第1誘導コイル11及び第2誘導コイル12a、12bに供給される電流値は、電流値設定信号Spにより同一の電流値となる。
通電信号設定部104bは、第1検出温度T1と、第2検出温度T2と、定着に必要な加熱ローラ10の定着温度の上限温度THと、下限温度TLとに基づいて、第1通電信号S1と、第2通電信号S2との設定を行う。
第1通電信号S1は、第1検出温度T1が上限温度THに達したとき、第1誘導コイル11への駆動電流の供給を許可せず、下限温度TLに達したとき、第1誘導コイル11への駆動電流の供給を許可する。第2通電信号S2は、第2検出温度T2が上限温度THに達したとき、第2誘導コイル12a、12bへの駆動電流の供給を許可せず、下限温度TLに達したとき、第2誘導コイル12a、12bへの駆動電流の供給を許可する。
切替信号設定部104cは、予め設定された基準周期と、第1検出温度T1と第2検出温度T2との温度差に基づいて、切替信号Scの1周期の時間と1周期の時間の比であるデューティー比とを設定する。基準周期は、切替信号Scの周期を算出するための基準となる周期である。
なお、記憶部104は、ROM102の一部の記憶領域を使用して構成することも可能である。
上述した動作モードの「画像形成時」とは、ユーザが画像形成装置によって記録媒体Pに画像形成を行っている状態を示し、「ウォームアップ時」とは、加熱ローラを定着可能な温度まで上昇させる状態を示し、「待機時」とは、一定時間以上画像形成が行われておらず画像形成動作の停止状態を示す。なお、動作モードは、画像形成装置に係る動作状況であれば、この限りではない。
図4に、IH制御部200のブロック構成図を示す。
図4に示すように、IH制御部200は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶部204などにより構成され、各部は通信手段としてのバス205により接続されている。
CPU201は、本発明を実現するために、記憶部204内に記憶されている駆動信号設定部204a、信号監視部204bから各処理プログラム、データを読出し、第1駆動信号S11、第2駆動信号S12の設定を行い、また、本体制御部100から入力される第1通電信号S1、第2通電信号S2、切替信号Scの監視に基づいて第1駆動信号S11、第2駆動信号S12の制御を行う。
更に、ROM202や記憶部204内に記憶されているシステムプログラム、各処理プログラム、データを読み出して、RAM203内に展開し、展開されたプログラムに従って、定着装置40各部の動作を制御する。
ROM202内には、誘導加熱定着装置40に対応するプログラムやデータなどがあらかじめ記憶されており、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム、各種処理プログラムで処理するのに必要なデータを記憶している。
RAM203は、CPU201により制御実行される各種処理において、ROM202や記憶部204から読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータなどの一時的な格納領域となる。
記憶部204は、本実施の形態を実現するために、駆動信号設定部204aと信号監視部204bとを有している。
駆動信号設定部204aは、本体制御部100から入力された第1通電信号S1、第2通電信号S2、切替信号Sc、電流値設定信号Spに基づいて、第1駆動信号S11、第2駆動信号S1を設定する。
信号監視部204bは、本体制御部100から入力された第1通電信号S1、第2通電信号S2、切替信号Scを監視して、第1通電信号S1と第2通電信号S2との少なくともいずれか一方が駆動電流の供給を許可しており、かつ、切替信号Scの周期が予め設定された基準時間以上切り替わらない場合、第1駆動回路210、第2駆動回路220が停止され、第1誘導コイル11、第2誘導コイル12a、12bへの駆動電流の供給が停止されるよう第1駆動信号S11、第2駆動信号S12を設定する。
なお、記憶部204は、ROM202の一部の記憶領域を使用して構成することも可能である。
図5に、本実施の形態におけるタイムチャート例1を示す。
図5に示すように、PWM信号を用いた切替信号Scが“H”の場合は、第2誘導コイル12への通電を許可すると共に、第1誘導コイルへの通電を禁止することを示し、切替信号Scが“L”の場合は、第1誘導コイル11への通電を許可すると共に、第2誘導コイルへの通電を禁止することを示している。通電可能な誘導コイルへの切り替えは、切替信号Scの“H”と“L”により周期的に指示されている。
第1通電信号S1は、“H”の場合、第1誘導コイル11への通電が許可されず(OFF)、“L”の場合、第1誘導コイル11への通電が許可される(ON)ことを示す。
第2通電信号S2は、“H”の場合、第2誘導コイル12a、12bへの通電が許可されず(OFF)、“L”の場合、第2誘導コイル12a、12bへの通電が許可される(ON)ことを示す。
第1駆動信号S11は、切替信号Scが“L”かつ第1通電信号S1が“L”の場合、第1誘導コイル11への駆動電流の供給を行う信号である。
第2駆動信号S12は、切替信号Scが“H”かつ第2通電信号S2が“L”の場合、第2誘導コイル12a、12bへの駆動電流の供給を行う信号である。
図5に示す第1駆動信号S11、第2駆動信号S12の黒く塗りつぶされた部分は、第1誘導コイル11、第2誘導コイル12a、12bへ供給される駆動電流量を示し、立ち上がりの高さは、電流値設定信号Spに基づいて設定されている。
時刻t1から時刻t2は、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“L”であるため、切替信号Scに基づいて、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは交互に駆動電流が供給される。
時刻t2から時刻t3は、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“H”であり駆動電流の供給は許可されないため、切替信号Scに係らず、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは駆動電流が供給されない。
時刻t3から時刻t4は、第1通電信号S1が“L”、第2通電信号S2が“H”であるため、第1誘導コイル11のみ切替信号Scに基づいて一定周期で間欠動作されながら駆動電流が供給され、第2誘導コイル12a、12bは駆動電流が供給されない。
時刻t4から時刻t5は、時刻t1から時刻t2と同様に、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“L”であるため、切替信号Scに基づいて、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは交互に駆動電流が供給される。
時刻t5以降は、第1通電信号S1が“H”、第2通電信号S2が“L”であるため、第2誘導コイル12a、12bのみ切替信号Scに基づいて一定周期で間欠動作されながら駆動電流が供給され、第1誘導コイル11は駆動電流が供給されない。
このように、切替信号Scと、第1、2通電信号S1、S2とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは間欠動作され、同時に通電されることは無い。そして、第1通電信号S1と第2通電信号S2とを異ならせることにより、第1誘導コイル11、第2誘導コイル12a、12bへ供給される駆動電流量を異ならせることができる。
図6に、本実施の形態におけるタイムチャート例2を示す。
図6は、図5の切替信号Scの1周期の時間を変えた場合の、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとの通電制御のタイムチャートである。
各信号の動作論理は、上記と同様であるため、説明は省略する。
時刻t11から時刻t12は、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“L”であるため、切替信号Scに基づいて、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは交互に駆動電流が供給される。
時刻t12から時刻t13は、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“H”であり駆動電流の供給は許可されないため、切替信号Scに係らず、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは駆動電流が供給されない。
時刻t13から時刻t14は、第1通電信号S1が“L”、第2通電信号S2が“H”であるため、第1誘導コイル11のみ切替信号Scに基づいて一定周期で間欠動作されながら駆動電流が供給され、第2誘導コイル12a、12bは駆動電流が供給されない。
時刻t14以降は、時刻t11から時刻t12と同様に、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“L”であるため、切替信号Scに基づいて、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは交互に駆動電流が供給される。
図5及び6に示すように、切替信号Scの1周期の時間を変更することができるため、適宜使い分けることにより、駆動電流が供給される誘導コイルを切り替える際に生じる供給駆動電流の低下の影響を最小限に抑えることができ、加熱ローラ10の配熱分布の温度リップル及び中央部と端部との温度差を低減することができるため、安定した定着性と記録媒体Pのしわの発生を防止できる。
図7に、本実施の形態におけるタイムチャート例3を示す。
図7は、図5の切替信号Scの周期のデューティー比を変えた場合の、第1誘導コイル11、第2誘導コイル12a、12bへの通電制御のタイムチャートである。
デューティー比としては、第1誘導コイル11:第2誘導コイル12a、12b=1:3と設定した場合を示す。各信号の動作論理は、上記と同様であるため、説明は省略する。
時刻t21から時刻t22は、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“L
”であるため、切替信号Scに基づいて、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは交互に駆動電流が供給される。
時刻t22から時刻t23は、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“H”であり駆動電流の供給は許可されないため、切替信号Scに係らず、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは駆動電流が供給されない。
時刻t23以降は、第1通電信号S1が“L”、第2通電信号S2が“H”であるため、第1誘導コイル11のみ切替信号Scに基づいて一定周期で間欠動作されながら駆動電流が供給され、第2誘導コイル12a、12bは駆動電流が供給されない。
このように、切替信号Scの周期のデューティー比を変えることにより、第1通電信号S1と第2通電信号S2とが共に駆動電流の供給を許可している場合において(例えば、時刻t21から時刻t22の間)、同じ駆動電流値が供給される第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとの供給駆動電流量を異ならせることができる。
図8に、小サイズの記録媒体Pを定着している場合の加熱ローラ10の温度変化及び通電制御のタイムチャートを示す。
図8(a)に、第1温度センサ51から検出された第1検出温度T1と第2温度センサ52から検出された第2検出温度T2の温度変化(即ち、加熱ローラ10の温度変化。)のグラフを示し、(b)に、通電制御のタイムチャートを示す。
図8(a)において、加熱ローラ10の定着可能な温度範囲は、下限温度TLから上限温度THとし、第1検出温度T1の温度変化を実線で示し、第2検出温度T2の温度変化を一点鎖線で示す。
小サイズの記録媒体を定着する場合、加熱ローラ10の中央部の熱量が記録媒体により奪われるため、中央部を集中的に加熱する必要がある。また、加熱ローラ10の端部は、記録媒体が通紙されないため、急激に熱量を奪われることはないが、小サイズの記録媒体を定着後、他の記録媒体(例えば、大サイズの記録媒体)の定着に迅速に対応できるように、一定温度に保つ必要がある。
そのため、切替信号Scの周期は、通紙される記録媒体の通紙サイズ、種類、画像形成装置1の動作モードに対応して設定される。通紙される記録媒体や画像形成装置1の動作モードによって生じる加熱ローラ10の温度分布の不均一を解消することができる。
時刻t31から時刻t32は、第1検出温度T1と第2検出温度T2とは、共に上限温度THに達しておらず、また、加熱ローラ10の中央部には小サイズの記録媒体が定着処理されており、加熱ローラ10の端部よりも温度上昇率が低いため、第1検出温度T1が第2検出温度T2よりも低くなっている。
第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“L”に設定され、切替信号Scのデューティー比は、第1検出温度T1と第2検出温度T2との温度差に基づいて、例えば、第1誘導コイル11:第2誘導コイル12a、12b=2:1と設定される。そして、切替信号Scに基づいて、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは交互に駆動電流が供給されるよう制御される。
従って、第1誘導コイル11は、第2誘導コイル12よりも多くの駆動電流量が供給されるため、加熱ローラ10の中央部は、端部よりも多くの熱量が加えられ、加熱ローラ10の表面温度が一定範囲の温度に保たれる。
時刻t32のとき、加熱ローラ10の端部には小サイズの記録媒体が通紙されておらず、加熱ローラ10の中央部よりも温度上昇率が高くなるため、第2検出温度T2が上限温度THに達する。第2検出温度T2が上限温度THに達したため、第2駆動信号S2は“H”となり、第2誘導コイル12a、12bへの駆動電流の供給を許可しない。
時刻t32から時刻t33は、上限温度THに達していない第1検出温度T1を上昇させるため、加熱ローラ10の中央部のみを加熱させる。
第1通電信号S1は“L”に設定され、切替信号Scのデューティー比は、第1誘導コイル11へ集中的に駆動電流の供給が行われるよう、例えば、第1誘導コイル11:第2誘導コイル12a、12b=4:1と設定される。
第1通電信号S1が“L”、第2通電信号S2が“H”であるため、第1誘導コイル11のみ切替信号Scに基づいて駆動電流が供給され、第2誘導コイル12a、12bは駆動電流が供給されない。
第1誘導コイル11のみ駆動電流が供給されるため、第1検出温度T1の温度上昇率は高くなる。一方、第2誘導コイル12a、12bは駆動電流が供給されないため、第2検出温度T2は徐々に低下している。
時刻t33のとき、第2誘導コイル12a、12bは駆動電流が供給されていないため、第2検出温度T2が下限温度TLに達する。第2検出温度T2が下限温度TLに達したため、第2通電信号S2は“L”となり、第2誘導コイル12a、12bへの駆動電流の供給を許可する。
時刻t33以降は、第1通電信号S1と、第2通電信号S2とは、共に“L”に設定され、切替信号Scのデューティー比は、第1検出温度T1よりも第2検出温度T2が低いため、第2検出温度を上昇させるべく、第1検出温度T1と第2検出温度T2との温度差に基づいて、例えば、第1誘導コイル11:第2誘導コイル12a、12b=3:2と設定される。そして、切替信号Scに基づいて、第1駆動信号S11と第2駆動信号S12とにより、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとは交互に駆動電流が供給されるよう制御される。
なお、本実施の形態では、切替信号Scは、“H”の場合、第2誘導コイル12a、12bへの通電の許可が選択指示され、“L”の場合、第1誘導コイル11への通電の許可が選択指示されると設定したが、“H”の場合、第1誘導コイル11、“L”の場合、第2誘導コイルが選択指示されてもよい。また、第1、2通電信号S1、S2は、“H”の場合、駆動電流の供給が許可されず、“L”の場合、駆動電流の供給が許可されることと設定したが、“H”の場合、駆動電流の供給を許可し、“L”の場合、駆動電流の供給を許可しないことと設定してもよく、切替信号Scと、第1、2通電信号S1、S2とにより、第1誘導コイル11と、第2誘導コイル12a、12bとが同時に通電されること無く通電が制御されればこの限りでなくてもよい。
このように、第1誘導コイル11と第2誘導コイル12a、12bとに対して、第1、2温度センサ51、52からの第1、2検出温度T1、T2に基づき、同一の駆動電流値を周期的に切替えて供給する通電制御を行う制御手段を備えることにより、同時通電されることが無くなり、第1、2誘導コイル11、12a、12bの振動等の発生を阻止すると共に、画像形成装置1内における誘導加熱定着装置40に課せられた駆動電流の制限下で採り得る最大電流を確保しつつ加熱ローラ10の均一な温度分布を達成することができる。
また、第1、2誘導コイル11、12a、12b毎に駆動電流の供給許可を指示する第1、2通電信号S1、S2と、第1、2誘導コイル11、12a、12bの通電許可を周期的に切替えて選択指示する切替信号Scとに基づいて第1、2誘導コイル11、12a、12bが駆動されることにより、同時に通電されることなく第1、2誘導コイル11、12a、12b毎に通電が制御できるため、加熱ローラ10の均一な温度分布を達成することができると共に振動や騒音の発生を防止できる。また、画像形成装置1の動作モードの移行時においても安定した定着性と記録媒体Pのしわの発生を防止することができる。
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施の形態における画像形成装置1の概略構成図である。 誘導加熱定着装置40の制御構成図である。 本体制御部100のブロック構成図である。 IH制御部200のブロック構成図である。 本実施の形態におけるタイムチャート例1である。 本実施の形態におけるタイムチャート例2である。 本実施の形態におけるタイムチャート例3である。 小サイズの記録媒体Pを定着している場合の加熱ローラ10の温度変化及び通電制御のタイムチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
10 加熱ローラ
11 第1誘導コイル
12a、12b 第2誘導コイル
100 本体制御部
101、201 CPU
102、202 ROM
103、203 RAM
104、204 記憶部
104a 電流値設定部
104b 通電信号設定部
104c 切替信号設定部
20 加圧ローラ
200 IH制御部
204a 駆動信号設定部
204b 信号監視部
210 第1駆動回路
220 第2駆動回路
230 電圧検出部
240 基準電圧電源部
250 信号発生手段
30 感光ドラム
31 帯電器
32 露光手段
33 現像器
34 転写手段
35 クリーナ
40 誘導加熱定着装置
41 IH電源部
51 第1温度センサ
52 第2温度センサ
AC 交流電源部
N ニップ部
P 記録媒体
S1 第1通電信号
S11 第1駆動信号
S12 第2駆動信号
S2 第2通電信号
Sc 切替信号
Sp 電流値設定信号
T1 第1検出温度
T2 第2検出温度

Claims (5)

  1. トナー像を担持した記録媒体を定着する誘導加熱定着装置において、
    前記誘導加熱定着装置は、加熱部材と、複数に分割された誘導コイルと、前記加熱部材の温度を検出する温度検出手段と、前記複数に分割された誘導コイルへの通電の許可と禁止を周期的に制御する切替信号を発生する信号発生手段と、前記複数に分割された誘導コイルのそれぞれに駆動電流を供給して前記加熱部材を加熱するように通電を制御する制御手段とを有し、
    前記複数分割された誘導コイルは、隣接する第1誘導コイルと第2誘導コイルと有し、
    前記温度検出手段は、前記第1誘導コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2誘導コイルに対応する前記加熱部材の温度を検出する第2温度検出手段と、を有し、
    前記切替信号は、前記第1誘導コイルと前記第2誘導コイルに対し、一方への通電を許可している場合は他方への通電を禁止し、一方への通電を禁止している場合は他方への通電を許可する信号であり、前記第1温度検出手段と前記第2温度検出手段とからの検出温度の温度差に基づいて、1周期の時間とデューティー比とが設定され
    前記制御手段は、
    前記第1温度検出手段から検出された検出温度が、定着に必要な前記加熱部材の定着温度の上限温度に達したとき前記第1誘導コイルへの駆動電流の供給を許可せず、定着に必要な前記加熱部材の定着温度の下限温度に達したとき前記第1誘導コイルへの駆動電流の供給を許可する第1通電信号と、
    前記第2温度検出手段から検出された検出温度が、前記上限温度に達したとき前記第2誘導コイルへの駆動電流の供給を許可せず、前記下限温度に達したとき前記第2誘導コイルへの駆動電流の供給を許可する第2通電信号と、
    前記切替信号と、に基づき、前記第1誘導コイルと前記第2誘導コイルのそれぞれに対して、駆動電流を周期的に切り替えて通電する制御を行うこと、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置において、
    前記切替信号は、通紙される記録媒体の通紙サイズ、種類及び動作モードのうち少なくとも一つに基づき設定されること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  3. 請求項1の誘導加熱定着装置において、
    前記駆動手段は、前記第1通電信号と前記第2通電信号との少なくともいずれか一方が駆動電流の通電を許可しており、かつ、前記切替信号が予め設定された所定時間以上切り替わらない場合、全ての前記誘導コイルへの駆動電流の通電を停止すること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  4. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置において、
    前記切替信号は、PWM信号であることを特徴とする誘導加熱定着装置。
  5. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に担持されているトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、請求項1からのいずれか一項に記載されたトナー像を担持した記録媒体を定着する誘導加熱定着装置を有する画像形成装置。
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