JP2006017935A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着装置の定着ベルトを劣化させることなく温度復帰時間を短縮すること
【解決手段】 定着ローラ312、加圧ローラ313、対向ローラ314、無端状の定着ベルト311、及び定着ベルト311を加熱する加熱手段と備え、記録媒体Pがニップ部を通過するとき加熱及び加圧して記録媒体にトナーTを定着する定着装置に関し、加熱手段を定着ベルト311内の発熱層311bに給電して定着ベルト311全体を加熱すると共に、定着ベルト311の一部を誘電加熱で加熱するものとした。
【選択図】 図2

Description

本発明は定着装置及びこれを用いた画像形成装置に係り、特に定着ローラと該定着ローラに対向する対向ローラに巻き掛けられた無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記定着ベルト接してニップ部を形成する加圧部材とを備え、記録媒体が前記ニップ部を通過するとき、加熱及び加圧して記録媒体に未定着画像を定着する定着装置に関する。
画像形成装置として、記録媒体にトナーよりなる画像を定着する定着装置及び該定着装置を有する電子写真方式の複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ、あるいはそれらの少なくも2つの機能を有する複合機等がある。
従来、上記した画像形成装置に用いられる定着装置としてベルト定着方式の装置が提案されており、その一例を図10に示す。この定着装置500は、特許文献1に開示されているもので、定着ローラ512と加熱ローラ514に巻き掛けられた無端状の定着ベルト511を、加圧ローラ513とのニップ部上流において加熱ローラ514で十分に加熱し、所定の温度になった定着ベルト511によりニップ部で定着を行う装置である。なお、本例では、加熱ローラ514はヒータ515により加熱される。また、特許文献2には、面状発熱体の表面にポリイミドを被覆し、ニップ部を形成する給電ローラとの接触部で発熱しているものが記載されている。
特許文献3には、抵抗発熱体を円筒状に丸めて外側にフッ素含有のチューブを配している。給電ブラシにより部分的に通電しているものが記載されている。
特許文献4には、金属基体の内側に抵抗層を有した定着ベルトであり、ニップ部を形成する接点ローラとの接触部で発熱するものが記載されている。
特許文献5には、通電発熱体を回転方向に配列させており、ニップ部を形成する電極ローラにより発熱するものが記載されている。
特許文献6には、パターン形状に打ち抜かれた抵抗発熱層を中空円筒に形成し、定着ローラの芯金に密着させて発熱させているものが記載されている。
特許文献7には抵抗発熱体を使用した定着装置。抵抗発熱体はパターンを有するものが記載されている。
特許文献8に、電磁誘導性発熱ベルトを用いた定着装置であって、加熱処理終了後は、定着温度より低い温度でベルトを加熱するものが記載されている。
特許2892381号公報 特開2000−066539号公報 特開平8−129309号公報 特開2000−122451号公報 特開平7−064414 特開2000−075711号公報 特開平06−083224号公報 特開2002−169405号公報
前述した定着装置400は、熱容量の小さな定着ベルト411を加熱ローラ414で予め加熱してから加圧ローラ413と定着ローラ412のニップ部で通紙される記録材にトナーを定着することにより、立ち上り時間が短く、広いニップ部幅により低温による定着が可能となる。しかし、このような定着装置では、立ち上り時間だけでなく、復帰時間も問題となる。立ち上り時間とはコピーの電源を入れてからコピーできるまでの時間であるのに対して、復帰時間とはコピーの電源が入った状態でコピーができるまでの時間をいう。
コピーの電源が入った状態で放置した場合、定着ユニット(定着ベルト)は冷えてしまい、この状態から定着ベルトが加熱されてコピーできる状態になる時間、ユーザーを待たせないために復帰時間の短縮が望まれる。また、復帰時間短縮のためにユーザーがコピーを使用しない場合でも定着ベルトを一定温度まで温めておく方法があるが、このような方法では定着ベルト全体を温めるために、定着ベルトを回転させておく必要があり、定着ベルトの回転稼働時間が長くなってしまう。すなわち、定着ベルトの表面には離型層が被覆しているが、回転摺動による離型層の磨耗、劣化が定着ベルトの耐久性を決める場合が多く、復帰時間を短縮させるために定着ベルトを頻繁に回転させていると、コピー時以外にも離型層を磨耗、劣化させることとなる。
本発明は、定着ベルトを劣化させることなく復帰時間を短縮することができる定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、定着ローラと該定着ローラに対向する対向ローラに巻き掛けられた無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記定着ベルトに接してニップ部を形成する加圧部材とを備え、記録媒体が前記ニップ部を通過するとき、加熱及び加圧して記録媒体に未定着画像を定着する定着装置において、該加熱手段は、定着ベルトを全体的に加熱する全体加熱手段と、定着ベルトの一部を加熱する局部加熱手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の定着装置において、前記局部加熱手段は誘導加熱によるものであり、前記全体加熱手段は抵抗加熱によるものであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1ないし3のいずれかの定着装置において、定着ベルトは内側より少なくとも基材、発熱層、弾性層、離型層を含み、前記発熱層は所定の配置パターンを有する金属素材を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の定着装置において、前記発熱層は、2層に構成されており、発熱層のうちの1層は抵抗発熱体であってパターンを有する金属素材であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3または4の定着装置において、定着ベルトの発熱層は抵抗加熱及び誘導加熱で加熱されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの定着装置において、加熱手段を制御する加熱制御手段を備え、該加熱制御手段は、定着ベルトの回転時には局部加熱手段に通電して定着ベルトの局部を加熱し、定着ベルトの停止時は全体加熱手段を駆動して定着ベルト全体を加熱することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項定着1ないし8のいずれかの定着装置において、加熱手段を制御する加熱制御手段を備え、該加熱制御手段は、全体加熱装置を装置停止時において局部加熱装置で加熱した定着ベルトが所定の設定温度よりも低くなったときに通電することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6または7の定着装置において、第1及び第2の温度センサを備え、第1の温度センサは前記定着ベルトを介して対向ロ−ラに接して配置し、第2の温度センサは定着ベルトのうち対向ローラの支えが無い個所に配置し、前記加熱制御手段は、第2の温度センサ検出値を装置の停止時にのみ使用して制御をおこなうことを特徴とする。
請求項9の発明は、形成未定着画像を形成する画像形成手段と、前記未定着画像を定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、前記請求項1ないし8のいずれかの定着装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトを劣化させることなく復帰時間を短縮することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
図9は、本発明の実施対象となるタンデム型間接転写方式の複写装置の概略断面図である。図中複写装置本体100は複写装置本体、110は給紙テーブル、120はスキャナ、130は原稿自動搬送装置(ADF)である。複写装置本体100を給紙テーブル110上に載せ、複写装置本体100上にスキャナ120を取り付け、さらにその上にADF130を取り付けてある。
複写装置本体100には、中央に無端ベルト状の中間転写体10を設けて3つの支持ローラ14、15、16に掛け回し、図中時計回りに回転搬送可能としてある。なおこの例では、3つの支持ローラのうちの第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17が設けてある。
また、3つの支持ローラのうちの第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15の間に、中間転写体10上に位置するように、中間転写体10の搬送方向に沿ってイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム作像装置20を構成してある。このタンデム作像装置20の上方には、図示のように露光装置21が設けてある。
一方、中間転写体10を挟んでタンデム作像装置20の反対側には、2次転写装置22を備えている。2次転写装置22は、図示の例では、2つのローラ23間に無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成してあり、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に2次転写ベルト24を押し当てるように配置し、中間転写体10上の画像を転写材であるシートに転写するようになっている。
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25が設けてある。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成してある。上述した2次転写装置22は、画像転写後のシートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能を備えている。もちろん、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよいが、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
なお図示の例では、このような2次転写装置22及び定着装置25の下側に、上述したタンデム作像装置20と平行にして、シートの両面に画像を記録するためにシートを反転させるシート反転装置28を備えている。
このカラー電子写真装置を用いてコピーをとる際の動作を説明する。原稿自動搬送装置130の原稿台30上に原稿をセットするか、または原稿自動搬送装置130を開いてスキャナ120のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置130を閉じてそれで押さえる。
そして、図示していないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置130に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動させた後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ120を駆動し、第1走行体33及び第2走行体34を走行させる。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
また、図示していないスタートスイッチを押すと、これも図示していない駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転させ、中間転写体10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成手段18で感光体40を回転させ、各感光体40(40Y,40C,40M,40K)上にそれぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
図1は、図9に示したカラーコピー装置の画像形成装置及び定着装置を示す概略図である。ここに示した作像装置200は、トナー像を形成する作像手段210と、そのトナー像を記録媒体上に定着する定着装置300とを有している。先ず作像手段210について説明する。
作像手段210は、ドラム状の感光体として構成された第1ないし第4の像担持体203Y,203M,203C,203BKを有し、その各像担持体上にイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。第1ないし第4の像担持体203Y〜203BKに対向して転写ベルト204が配置され、この転写ベルト204は、駆動ローラ205と従動ローラ206に巻き掛けられて矢印A方向に走行駆動される。
第1ないし第4の各像担持体上にトナー像を形成する構成と、その作用は実質的に全て同一であるため、第1の像担持体203Yにトナー像を形成する構成だけを説明する。この像担持体203Yは図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ207によって像担持体表面が所定の極性に均一に帯電される。次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット208から出射する光変調されたレーザビームLが照射される。これによって像担持体203Y上に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置9によってイエロートナー像として可視像化される。
一方、図示していない給紙部から、例えば転写紙より成る記録媒体Pが給送され、その記録媒体Pが、像担持体203Yと転写ベルト204の間に送り込まれ、転写ベルト204に担持されて搬送される。転写ベルト204を挟んで、像担持体203Yにほぼ対向する位置には転写ローラ211が配置され、転写ローラ211に対し、像担持体203Y上のトナーと逆極性の電圧が印加され、これによって像担持体203Y上のイエロートナー像が記録媒体P上に転写される。記録媒体Pに転写されず、像担持体203Y上に残された転写残トナーは、クリーニング装置230によって除去される。
全く同様にして、第2乃至第4の像担持体203M,203C,203BK上にマゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像が、イエロートナー像の転写された記録媒体P上に順次重ね合されて転写される。
上述のようにして4色のトナー像が形成された記録媒体Pは、定着装置300を通過し、このときそのトナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置300を通過した記録媒体Pは、図示していない排紙トレイ上に排出される。
図2は実施例に係る定着装置300を示す説明図である。該定着装置は定着ローラ312と該定着ローラ312に対向する対向ローラ(加熱ローラ)314に巻き掛けられた無端状の定着ベルト311と、該定着ベルト311を加熱する手段と、前記定着ベルトを介して該定着ローラに圧接しニップ部を形成する加圧ローラ313と有している。本例では、加熱手段は、定着ベルト311全体を加熱する全体加熱手段320と、定着ベルト311の一部を誘導加熱する局部加熱手段321とを備える。本例では、温度センサ318で定着ベルト311の温度を検知しつつ、全体加熱手段320と局部加熱手段321の加熱制御を行う。
次に全体加熱手段320について説明する。本例では、全体加熱手段320は、定着ベルト311に設けられた発熱層311bに電極317から給電して定着ベルト311全体を加熱する。該定着ベルト311は、図3に示すように、内側から基材311a、発熱層311b、弾性層311c、離型層311dから構成されている。
基材311aは、耐熱性樹脂から形成した無端状のベルト状基体であり、耐熱性樹脂の材質としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルケトン(PEEK)等を使用できる。ベルトの剛性および熱容量から、基材の厚さは20μm〜100μmが望ましい。
発熱層311bは、SUS、鉄、ニッケル、マンガン、チタン、クロム、銅等の金属が使用できる。発熱層311bは、ベルトの可撓性から厚さ50μm以下が望ましく、誘導加熱の効率からは5μm以上が望ましい。
また、発熱層311bは抵抗加熱を行う際の電力を抵抗値で調整する。通常、電圧一定で電気が供給される。例えば入力電圧が100Vで800Wの電力が欲しい場合、抵抗は12.5Ωにする必要がある。発熱層が単純な円筒の場合、抵抗を上げるために薄くしなければならず、後述する誘導加熱の効率を損なってしまう。
本例では、発熱体の電気的な経路を確保するパターンを有することで発熱体の厚さを保ちつつ電気抵抗を変更する。もちろん発熱体の厚さが定着ベルトの可撓性を満足し、かつ誘導加熱の発熱特性を満足し、さらに抵抗値が所望の値であるのであればパターンがない円筒形状でも構わない。抵抗がパターンは図4(a)に示す網目状や、図4(b)に示す螺旋状を採用できる他、任意のパターンを採用することができる。
弾性層311cは画像の均一性を得るために設けられ、100〜300μm程度のシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムが用いられる。定着ベルト311の表面は、転写紙P及びトナーTと加圧接触するため、耐熱性、耐久性に優れたフッ素系樹脂等の離型層311dを被覆した構成としてある。
また、発熱層311bと弾性層311cの間にポリイミド等の耐熱性を有する電気絶縁層を設けてもよい。
次に局部加熱手段321について説明する。本例では局部加熱手段321は断面略凹状の励磁コア316に誘導コイル315を巻回して構成されており、この誘導コイル315に数kHz〜数百kHzの高周波電流を流すことで発生する誘導電流により定着ベルト311の発熱層311bが発熱する。励磁コア316はフェライトやパーマロイをしようすることができる。本例に係る局部加熱手段321では定着ベルト311は誘導コイル315に近接した個所のみが局部的、且つ急速に昇温させることができる。
また、本例では、定着ローラ312は、例えば径がφ40mmで、アルミあるいは鉄等の芯金の外側に断熱層を有する。断熱層は耐熱性が必要であり、シリコーンゴム(スポンジを含む)や多孔質セラミックスなどが使用される。断熱層に使用される材料の熱伝導率は低ければ低い方が効果的で、概ね0.2W/m/K以下が望ましい。
加圧ローラ313は、芯金313aの外周にフッ素系樹脂、シリコーンゴム等の耐熱性弾性層と、フッ素樹脂等からなる表面離型層313bを形成したものである。また、転写紙Pの定着ベルト311からの剥離性を良くするため、加圧ローラ313の表面硬度を定着ローラ312よりも硬くし、定着ベルト311と加圧ローラ313の間に下向きの定着ニップ部Nを形成している。加圧ローラ313の弾性層の厚さは、1から数mm程度としている
このような構成の定着装置300において、定着ベルト311が加熱されて、転写紙P上のトナーTを加熱溶融させて転写紙P上に定着させる。定着ベルト311をより早く温めるには温めた部分の熱が逃げる前に一気にトナーTが定着可能な温度までニップ部Nの温度を上げることが必要である。これは、昇温が遅いとその間に熱がその分逃げてしまうからである。この際、定着ベルト311を全体的に加熱するよりも局部的に同程度の熱量で加熱した方が立ち上りが早くなる。なお、定着ローラ312、加圧ローラ、対向ローラ314の表層を断熱材で形成する方法もベルトの昇温を早くする効果がある。
ところで、局部加熱手段として、対向ローラ(加熱ローラ)314の中にハロゲンランプを入れる場合、加熱ローラ314全体を温めこととなるため、あまり効果的ではない。
図5は(イ)停止時に電極317より発熱層311bに給電し予め温めた定着ベルトを回転させつつ誘導加熱で加熱した場合のニップ部温度と(ロ)冷えた定着ベルトを回転させつつ誘導加熱で加熱した場合のニップ部温度のグラフである。
これにより、停止時に電極317より発熱層311aに給電し定着ベルト全体を予め温めた場合、停止時に冷めてしまった定着ベルト311を使用時にいきなり加熱するよりも速くニップ部Nは定着温度となりコピー可能な状態になることがわかる。図5の(ハ)は、冷えた定着ベルトを回転させつつ図10の従来の定着装置(加熱源はハロゲンヒータ)で加熱した場合のニップ部温度のグラフである。従来のハロゲンランプによる加熱ではベルトを回転させないで定着ベルト全体を加熱することはできないため、コピーをとらない待機時に定着ベルトを高温に保っておくことはできない。また(ロ)と比較しても、発熱効率の良い誘導加熱に比べて同じ温度からニップ部が定着可能温度まで昇温させるには時間がかかってしまうことがわかる。
本例の定着装置は誘導加熱で行う場合でも抵抗加熱で行う場合でも発熱体が共通であるため、余分な熱容量を増やすことがない。
図6は本発明に係る定着装置の第2の実施例に係る定着装置を示す説明図である。
本例において、定着装置400は、前述した第1実施例と同様に、定着ベルト411、定着ローラ412、加圧ローラ413、加熱ローラ414、制御手段430、全体加熱手段420、及び局部加熱手段421を備える。
本発明において、上述した実施例1と異なる点は、2台の温度センサ418、419を配置している点、対向ロ−ラ414の芯金414aの表面に断熱と絶縁の両方を持つ例えばセラミック、発泡ポリイミドからなる被覆材料414bを設けている点、及び制御手段430の制御を所定のものとしたことである。また、本例では、図8に示すように定着ベルト411を4層とし、基材411a、第1発熱層411b、第2発熱層411c、弾性層411d、離型層411eからなるものとしている。
本例では、2台の温度センサ418,419のうち第1の温度センサ418は前記定着ベルト411を介して対向ロ−ラ414に接して配置し、第2の温度センサ419は定着ベルト411のうち対向ローラの支えが無い個所に配置している。
次に本例の制御手段430を図7に基づいて説明する。本例では、制御手段430は、2つの温度センサ418,419からの温度情報を基に、定着ベルト411が予め決められた温度に制御するように全体加熱手段420及び局部加熱手段421に信号を送っている。本例では、制御手段430は中央処理装置(CPU)431、駆動制御回路432、及び制御温度回路433とからなる。本例では、CPU431から駆動制御回路432に回転停止の信号が入ると駆動制御回路432は回転を止める。また、これと同時に局部加熱手段421へも加熱を停止する信号が入り加熱がストップと共に、全体加熱手段420へは加熱を実行する信号を送る。このときCPU431は温度センサ418,419からの温度情報を受け取っていて予め決められた温度以下の場合に全体加熱手段420へ加熱信号を送る。
これにより、全体加熱手段420での制御温度を局部加熱手段421での温度設定より予め低く設定しておくことができる。
また、本例では2つの温度センサ418,419を設け温度センサ419を定着ベルト411のうちローラの支えが無い場所に設置している。本実施例では、定着ニップ部Nの直前の定着ベルト411の外側面に設置するものとしている。なお、この第2の温度センサ419の設置場所は定着ベルト411内側でもその他の場所でもよい。これにより、装置の停止時はこの温度センサ419の検知温度に基づいて、制御手段430は、全体加熱手段420による定着ベルト411の温度を制御する。
また、本例の定着装置によれば、制御手段全体加熱装置を装置停止時において局部加熱装置で加熱した定着ベルトが所定の設定温度よりも低くなったときに駆動する。ほんれいによれば、回転停止時において、定着ベルト全体の加熱を始めるタイミングを局部加熱手段421での設定温度よりも低くなった時から加熱するようにでき、定着ベルト411の温度が高くなってしまい定着ベルト411の劣化を防止することができる。
また本例の定着装置によれば、温度を検知する温度センサの1つを定着ベルトの支えが無い場所に設け且つこの場所の温度センサは停止時のみ温度を制御するようにしたのでリップル部が大きくなって温度が高くなりベルトを劣化させると言った問題を防げる
本発明の実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施例1に係る定着装置の構成を示す図である。 図2に示した定着装置の定着ベルトの構成を示す断面図である。 図2に示した定着装置の定着ベルトの金属膜のパターンを示す図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す斜視図である。 図2に示した定着装置のニップ部の温度変化を示すグラフである。 実施例2に係る定着装置の構成を示す図である。 図7に示した定着装置の制御システムを示すブロック図である。 図2に示した定着装置の加熱ローラの構成を示す断面図である。 実施例に係る定着装置が適用される画像形成装置を示す図である。 従来の定着装置を示す図である。
符号の説明
9・・・現像装置
10・・・中間転写体
14・・・第1の支持ローラ
15・・・第2の支持ローラ
16・・・第3の支持ローラ
17・・・中間転写体クリーニング装置
18・・・画像形成手段
20・・・タンデム作像装置
21・・・露光装置
22・・・2次転写装置
23・・・ローラ
24・・・2次転写ベルト
25・・・定着装置
26・・・定着ベルト
27・・・加圧ローラ
28・・・シート反転装置
30・・・原稿台
32・・・コンタクトガラス
33・・・第1走行体
34・・・第2走行体
35・・・結像レンズ
36・・・センサ
40・・・感光体
100・・・複写装置本体
110・・・給紙テーブル
120・・・スキャナ
130・・・原稿自動搬送装置
200・・・作像装置
203Y,203M,203C,203BK・・・像担持体
204・・・転写ベルト
205・・・駆動ローラ
206・・・従動ローラ
207・・・帯電ローラ
208・・・ユニット
210・・・転写ローラ
230・・・クリーニング装置
300・・・定着装置
311・・・定着ベルト
311a・・・基材
311b・・・発熱層
311c・・・弾性層
311d・・・離型層
312・・・定着ローラ
313・・・加圧ローラ
313a・・・芯金
313b・・・表面離型層
314・・・加熱ローラ
315・・・誘導コイル
316・・・励磁コア
317・・・電極
318・・・温度センサ
320・・・全体加熱手段
321・・・局部加熱手段
400・・・定着装置
411・・・定着ベルト
411a・・・基材
411b・・・第1発熱層
411c・・・第2発熱層
411d・・・弾性層
411e・・・離型層
412・・・定着ローラ
413・・・加圧ローラ
414・・・加熱ローラ
414a・・・芯金
414b・・・被覆材料
418、419・・・温度センサ
420・・・全体加熱手段
421・・・局部加熱手段
430・・・制御手段
431・・・中央処理装置(CPU)
432・・・駆動制御回路
433・・・制御温度回路
500・・・定着装置
511・・・定着ベルト
512・・・定着ローラ
513・・・加圧ローラ
514・・・加熱ローラ
515・・・ヒータ
L・・・レーザビーム
N・・・ニップ部
P・・・記録媒体
P・・・転写紙
T・・・トナー

Claims (9)

  1. 定着ローラと該定着ローラに対向する対向ローラに巻き掛けられた無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記定着ベルトに接してニップ部を形成する加圧部材とを備え、記録媒体が前記ニップ部を通過するとき、加熱及び加圧して記録媒体に未定着画像を定着する定着装置において、
    該加熱手段は、定着ベルトを全体的に加熱する全体加熱手段と、定着ベルトの一部を加熱する局部加熱手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記局部加熱手段は誘導加熱によるものであり、前記全体加熱手段は抵抗加熱によるものであることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 定着ベルトは内側より少なくとも基材、発熱層、弾性層、離型層を含み、前記発熱層は所定の配置パターンを有する金属素材を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの定着装置。
  4. 前記発熱層は、2層に構成されており、発熱層のうちの1層は抵抗発熱体であって所定パターンを有する金属素材であることを特徴とする請求項3の定着装置。
  5. 定着ベルトの発熱層は抵抗加熱及び誘導加熱で加熱されることを特徴とする請求項3または4の定着装置。
  6. 加熱手段を制御する加熱制御手段を備え、該加熱制御手段は、定着ベルトの回転時には局部加熱手段を駆動して定着ベルトの局部を加熱し、定着ベルトの停止時は全体加熱手段に通電して定着ベルト全体を加熱することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの定着装置
  7. 加熱手段を制御する加熱制御手段を備え、該加熱制御手段は、全体加熱装置を装置停止時において局部加熱装置で加熱した定着ベルトが所定の設定温度よりも低くなったときに通電することを特徴とする請求項定着1ないし8のいずれかの定着装置。
  8. 第1及び第2の温度センサを備え、第1の温度センサは前記定着ベルトを介して対向ロ−ラに接して配置し、第2の温度センサは定着ベルトのうち対向ローラの支えが無い個所に配置し、前記加熱制御手段は、第2の温度センサ検出値を装置の停止時にのみ使用して制御をおこなうことを特徴とする請求項6または7の定着装置。
  9. 形成未定着画像を形成する画像形成手段と、前記未定着画像を定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、前記請求項1ないし8のいずれかの定着装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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