JP2022066948A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベルト内部に潤滑剤を塗布する定着装置において、潤滑剤がベルト端部から漏れ出し、定着や加圧部材の表面および記録材を汚染するという問題がある。【解決手段】 端部フランジの内側に、定着フィルム内面とフィルム内部部材が当接しない領域を設けることで、フィルム端部の潤滑剤のはみ出し汚れを抑制する。【選択図】 図5

Description

本発明は、複合機、複写機、プリンタ、ファックス等の記録材上に画像形成可能な電子写真方式の加熱定着装置および画像形成装置に関する。
未定着トナー画像を加熱溶融定着する定着装置として、内部にヒータを有する定着ローラに加圧ローラを圧接してニップを形成し、定着を行うローラ定着方式が一般的である。
近年、ベルトを介して記録材上の未定着トナー画像を定着するベルト定着方式が盛んに用いられるようになっている。ベルト定着方式は、ローラ定着方式に比べ、装置を大型化することなく広いニップを形成することができるので、ウエイトタイム短縮、装置の小型化、高速化対応が可能である。
特許文献1のようなベルト加熱方式の定着装置が実用化されている。ステイホルダと、加圧部材としての加圧ローラとの間に、誘導コイルで加熱された耐熱性樹脂ベルト(以下、定着ベルトと記す)を挟ませて圧接ニップ部(以下、定着ニップ部と記す)を形成させ、該定着ニップ部の定着ベルトと加圧ローラとの間に未定着トナー画像を形成担持させた記録材を導入して定着ベルトと一緒に挟持搬送させることで、定着ニップ部の熱と加圧力で未定着トナー画像を記録材面に定着させるものである。
また、ベルト定着方式として、内部に加熱源を有する定着ローラと加圧部材として加圧ベルトから構成される定着装置も実用化されている。
このような定着装置の場合、ベルトの内面とベルト内面と摺擦する部材との間には耐熱性の摺動グリスやオイル等の潤滑剤が塗布されており、ベルトの摺動性を保っている。このような方式においては、長期使用時に潤滑剤がベルト端部から漏れ出し、定着部材や加圧部材表面および記録材を汚染するという問題がある。
特許文献2では、定着ベルト端部から潤滑剤が漏れ出す問題に対して、定着ベルト軌道のガイド部材(以下、定着フランジと記す)の外周面や定着ベルトの内周面に溝を設けることで漏れ出しを抑制している。
特開2013-190535号公報 特開2002-357968号公報
ところで、特許文献2に記載されているような定着フランジの外周面や定着ベルト内面に溝を設けた場合は、少量の潤滑剤であれば定着ベルト端部からの漏れ出しの抑制が可能である。しかしながら、長期に使用される場合や潤滑剤の量が多い場合においては、溝部で潤滑剤をせき止めきれずに、定着ベルト端部から漏れ出してしまうという問題が発生する。
そこで、本発明の目的は、潤滑剤量にかかわらず長期に亘って、ベルト端部からの潤滑剤の漏れ出しを抑制することができる画像の定着装置を提供することにある。
本発明は、無端状で回転する定着部材と、前記定着部材と互いに圧接させて回転駆動する加圧部材と、前記定着部材の内部に接触し、前記定着部材を挟んで前記加圧ローラとニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着部材の端面および内面に接触し、前記定着部材の軌道を規制する規制部材と、前記定着部材と前記ニップ形成部材の接触部に塗布される潤滑剤と、を有し、前記定着部材が回転した際に、前記定着部材の内周面に、前記ニップ形成部材および前記規制部材が接触しない領域が存在することを特徴とする。
本発明に係る画像の定着装置によれば、ベルト端部からの潤滑剤の漏れ出しを抑制し、装置内部や記録材の汚染を防止することが可能となる。
本実施例における画像形成装置の模式図である。 本実施例における定着装置の概略断面図と制御系のブロック図である。 本実施例における定着装置の定着ベルトの層構成模型図である。 本実施例における定着装置の外側磁性体コアの配置を示す斜視図である。 本実施例における定着装置の正面図である。 従来例における定着装置の正面図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例)
(1)画像形成装置
図1は、本発明に従う画像加熱装置を定着装置として搭載した画像形成装置の一例の構成模型図である。この画像形成装置は電子写真方式を用いたカラー画像形成装置である。
Y・C・M・Kはそれぞれイエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの色トナー画像を形成する4つの画像形成部であり、下から上に順に配列してある。各画像形成部Y・C・M・Kは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電装置22、現像装置23、クリーニング装置24等を有している。
イエローの画像形成部Yの現像装置23にはイエロートナーを、シアンの画像形成部Cの現像装置23にはシアントナーを、マゼンタの画像形成部Mの現像装置23にはマゼンタトナーを、ブラックの画像形成部Kの現像装置23にはブラックトナーを、それぞれ収容させている。
感光体ドラム21に露光を行うことにより静電潜像を形成する光学系25が上記4色の画像形成部Y・C・M・Kに対応して設けられている。光学系としては、レーザー走査露光光学系を用いている。
各画像形成部Y・C・M・Kにおいて、帯電装置22により一様に帯電された感光体ドラム21に対して光学系25より画像データに基づいた走査露光がなされることにより、感光体ドラム表面に走査露光画像パターンに対応した静電潜像が形成される。
それらの静電潜像が現像装置23によりトナー画像として現像される。すなわち、イエローの画像形成部Yの感光体ドラム21にはイエロートナー画像が、シアンの画像形成部Cの感光体ドラム21にはシアントナー画像が、マゼンタの画像形成部Mの感光体ドラム21にはマゼンタトナー画像が、ブラックの画像形成部Kの感光体ドラム21にはブラックトナー画像が、それぞれ形成される。
各画像形成部Y・C・M・Kの感光体ドラム21上に形成された上記の色トナー画像は各感光体ドラム21の回転と同期して、略等速で回転する中間転写体26上へ所定の位置合わせ状態で順に重畳されて一次転写される。これにより中間転写体26上に未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。本実施例においては、中間転写体26として、エンドレスの中間転写ベルトを用いており、駆動ローラ27、二次転写ローラ対向ローラ28、テンションローラ29の3本のローラに巻きかけて張架してあり、駆動ローラ27によって駆動される。
各画像形成部Y・C・M・Kの感光体ドラム21上から中間転写ベルト26上へのトナー画像の一次転写手段としては、一次転写ローラ30を用いている。一次転写ローラ30に対して不図示のバイアス電源よりトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加する。これにより、各画像形成部Y・C・M・Kの感光体ドラム21上から中間転写ベルト26に対してトナー画像が一次転写される。各画像形成部Y・C・M・Kにおいて感光体ドラム21上から中間転写ベルト26への一次転写後、感光体ドラム21上に転写残として残留したトナーはクリーニング装置24により除去される。
上記工程を中間転写ベルト26の回転に同調して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対して行い、中間転写ベルト6上に、各色の一次転写トナー画像を順次重ねて形成していく。なお、単色のみの画像形成(単色モード)時には、上記工程は、目的の色についてのみ行われる。
一方、記録材カセット31内の記録材Pは、給送ローラ32により一枚分離給送され、レジストローラ33により所定のタイミングで、二次転写ローラ対向ローラ28に巻きかけられている中間転写ベルト26部分と二次転写ローラ34との圧接部である転写定着ニップ部に搬送される。
中間転写ベルト26上に形成された一次転写合成トナー画像は、二次転写ローラ34に不図示のバイアス電源より印加されるトナーと逆極性のバイアスにより、記録材P上に一括転写される。二次転写後に中間転写ベルト26上に残留した二次転写残トナーは中間転写ベルトクリーニング装置35により除去される。
記録材P上に二次転写されたトナー画像は、画像加熱装置である定着装置Aにより記録材P上に溶融混色定着され、フルカラープリントとして排紙パス36を通って排紙トレイ37に送り出される。
(2)定着装置
以下に、定着装置について、詳述する。
以下の説明において、定着装置またはこれを構成している部材の長手方向とは記録材搬送路面内において記録材搬送方向に直交する方向に並行な方向である。また短手方向とは記録材搬送方向に並行な方向である。定着装置に関し、正面とは装置を記録材入口側からみた面、背面とはその反対側の面(記録材出口側)、左右とは装置を正面から見て左または右である。上流側と下流側とは記録材搬送方向に関して上流側と下流側である。
図2は本実施例における画像加熱装置としての定着装置要部の拡大横断側面図と制御系のブロック図である。
1は金属層を有する無端状の定着ベルトである。2は定着ベルト1の外周と接するように配設された加圧回転体としての加圧ローラである。3は定着ベルトと加圧ロールとの間に押圧力を作用させて定着ニップ部Nを形成する圧力付与部材であり、金属製のステー4に保持されている。また、ステー4のコイル側には、誘導加熱による温度上昇を防止するための磁気遮蔽部材としての磁気遮蔽コア5が設けられている。10は定着ベルト1の長手方向移動および周方向の形状を規制する規制部材としての左右の定着フランジである。定着フランジ10内に挿通して配設したステー4の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材9aとの間にステー加圧バネ9bを縮設することでステー4に押し下げ力を作用させている。これにより、定着フランジ10の下面と加圧ローラ2の上面とが定着ベルト1を挟んで圧設して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
100は定着ベルト1を誘導加熱する加熱源(誘導加熱手段)としての誘導加熱装置である。この誘導加熱装置100は、電線として例えばリッツ線を用い、これを横長・船底状にして定着ベルト1の周面と側面の一部に対向するように巻回してなる励磁コイル6と、励磁コイル6によって発生した磁界が定着ベルト1の金属層(導電層)以外に実質漏れないように該励磁コイル6を覆わせた外側磁性体コア7aと、それらを電気絶縁性の樹脂によって支持するモールド部材7cから構成される。この誘導加熱装置100は定着ベルト1の外周面の上面側において、定着ベルト1に所定のギャップ(隙間)を存して対面させて配設してある。
定着ベルト1の回転状態において、誘導加熱装置100の励磁コイル6には電源装置(励磁回路)101から20~50kHzの高周波電流が印加されて、該励磁コイル6によって発生した磁界により定着ベルト1の金属層(導電層)が誘導発熱する。
TH1は例えばサーミスタ等の温度センサ(温度検出素子)であり、定着ベルト1の幅方向中央部の位置に当接させて配設してある。
この温度センサTH1は通紙域になる定着ベルト部分の温度を検知し、その検知温度情報が制御回路部102にフィードバックされる。制御回路部102はこの温度センサTH1から入力する検知温度が所定の目標温度(定着温度)に維持されるように電源装置101から励磁コイル6に入力する電力を制御している。すなわち、定着ベルト1の検出温度が所定温度に昇温した場合、励磁コイル6への通電が遮断される。本実施例では、定着ベルト1の目標温度である180℃で一定になるように、温度センサTH1の検出値に基づいて高周波電流の周波数を変化させて励磁コイル6に入力する電力を制御して温度調節を行っている。
上記の温度センサTH1は、圧力付与部材3に弾性支持部材を介して取り付けられており、定着ベルト1の当接面が波打つなどの位置変動が生じたとしてもこれに追従して良好な接触状態が維持されるように構成されている。
定着ベルト1は、少なくとも画像形成実行時には、制御回路部102で制御されるモータ(駆動手段)M1によって加圧ローラ2が回転駆動されることで、図1の画像転写部側から搬送されてくる、未定着トナー画像Tを担持した記録材Pの搬送速度とほぼ同一の周速度で回転駆動される。本実施例の場合、定着ベルト1の表面回転速度が、300mm/secで回転し、フルカラーの画像を1分間にA4サイズで75枚、A4Rサイズで58枚定着することが可能である。
また、誘導加熱装置4の励磁コイル6に制御回路部102で制御される電源装置101から電力供給がなされて定着ベルト1が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部Nにおける定着ベルト1と加圧ローラ2との間に、未定着トナー画像Tを有する記録材Pがそのトナー画像担持面側を定着ベルト1側に向けてガイド部材7で案内されて導入され、定着ニップ部Nにおいて定着ベルト1の外周面に密着し、定着ベルト1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。これにより、主に定着ベルト1の熱が付与され、また定着ニップ部Nの加圧力を受けて未定着トナー画像Tが記録材Pの表面に熱圧定着される。定着ニップ部Nを通った記録材Pは定着ベルト1の外周面から定着ベルト1の表面が定着ニップ部Nの出口部分の変形によって自己分離されて定着装置外へ搬送される。
(3)定着ベルト
図3は定着ベルト1の層構成模型図である。定着ベルト1は内径が30mmで電気鋳造法によって製造したニッケル基層(金属層)1aを有している。この基層1aの厚みは40μmである。
基層1aの外周には弾性層1bとして耐熱性シリコーンゴム層が設けられている。シリコーンゴム層の厚さは100~1000μmの範囲内で設定するのが好ましい。本実施例では、定着ベルト1の熱容量を小さくしてウォーミングアップタイムを短縮し、かつカラー画像を定着するときに好適な定着画像を得ることを考慮して、シリコーンゴム層の厚みは300μmとされている。このシリコーンゴムは、JIS-A20度の硬度を持ち、熱伝導率は0.8W/mKである。更に弾性層1bの外周には、表面離型層1cとしてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられている。
基層1aの内面側には、定着ベルト内面と温度センサTH1との摺動摩擦を低下させるために、フッ素樹脂やポリイミドなどの樹脂層(滑性層)1dを10~50μm設けても良い。本実施例では、この層1dとしてポリイミドを20μm設けた。
なお、定着ベルト1の金属層1aにはニッケルのほかに鉄合金や銅、銀などを適宜選択可能である。また、樹脂基層にそれら金属を積層させるなどの構成でも良い。金属層1aの厚みは、後で説明する励磁コイルに流す高周波電流の周波数と金属層の透磁率・導電率に応じて調整して良く、5~200μm程度の間で設定すると良い。
(4)加圧ローラ
定着ベルト1との間で定着ニップを形成するための加圧ローラ2(加圧回転体)は、外径が30mmで長手方向中央部の径が20mmで両端部の径が19mmである鉄合金製の芯金2aに、弾性層2bとしてシリコーンゴム層が設けてある。表面は、離型層2cとしてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられる。加圧ローラ2の長手方向中央部における硬度は、ASK-C70℃である。芯金2aにテーパー形状をつけているのは、加圧した時に押圧部材3が撓んでも定着ベルト1と加圧ローラ2で挟まれる定着ニップ内の圧力が長手方向にわたって均一にするためである。
本実施例における定着ベルト1と加圧ローラ4との定着ニップ部の回転方向の幅は、定着ニップ圧が600Nにおいては、長手方向両端部で約9mm、中央部では約8.5mmである。これは記録材Pの両端部での搬送速度が中央部と比べて速くなるので紙しわが発生しにくくなるという利点がある。
(5)誘導加熱ユニット
本実施例において、定着ベルト1と誘導加熱装置100の励磁コイル6は0.5mmのモールドにより電気絶縁の状態を保ち、定着ベルト1と励磁コイル6との間隔は1.5mm(モールド表面と定着ベルト表面の距離は1.0mm)で一定であり、定着ベルト1は均一に加熱される。
前述したように、励磁コイル6には、20~50kHzの高周波電流が印加されて、定着ベルト1の金属層1aが誘導発熱し、定着ベルト1の目標温度である180℃で一定になるように、温度センサTH1の検出値に基づいて高周波電流の周波数を変化させて励磁コイル6に入力する電力を制御して温度調節される。
励磁コイル6を含む誘導加熱装置100が、高温になる定着ベルト1の内部ではなく外部に配置されているので、励磁コイル6の温度が高温になりにくく、電気抵抗も上昇せず高周波電流を流してもジュール発熱による損失を軽減する事が可能となり、また励磁コイル6を外部に配置したことで定着ベルト1の小径化(低熱容量化)にも寄与しており、しいては省エネルギー性にも優れていると言える。本実施例の定着装置のウォーミングアップタイムは、非常に熱容量が低い構成であるため、例えば励磁コイル6に1200W入力すると約15秒で目標温度である165℃に到達でき、スタンバイ中の加熱動作が不要であるため、電力消費量を非常に低く抑える事が可能である。
図4に示すように、外側磁性体コア7aは定着ベルト1の長手方向に分割されており、1つ1つの外側磁性体コア7aは移動するためのガタ分を含め間隔L(本実施例では10mm)で配置されている。通紙領域においては、励磁コイル6と外側磁性体コア7aの間隔は0.5mmと密接しており、発熱効率が非常に高い。プリントジョブが開始すると、記録材サイズ入力値を読み取り、その記録材サイズに適した加熱領域を得るために、非通紙領域においては励磁コイル6と外側磁性体コア7aの間隔を広げ、発熱効率が低下するように外側磁性体コア7aを移動している。本実施例においては、移動量は10mmとしている。
(6)圧力付与部材
図5は本実施例における画像加熱装置としての定着装置の正面図を示している。
10は定着ベルト1の長手方向移動および周方向の形状を規制する規制部材としての左右の定着フランジである。定着フランジ10内に挿通して配設したステー4の両端部と装置シャーシ側のステー用バネ受け部材9aとの間にステー加圧バネ9bを縮設することでステー4に押し下げ力を作用させている。これにより、定着フランジ10の下面と加圧ローラ2の上面とが定着ベルト1を挟んで圧設して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
3は定着ベルト1と加圧ロール2との間に押圧力を作用させて定着ニップ部Nを形成する圧力付与部材であり、金属製のステー4に保持されている。圧力付与部材3は耐熱性樹脂であり、ステー4は圧接部に圧力を加えるために剛性が必要であるため、本実施例では鉄製である。また、圧力付与部材3は特に両端部で励磁コイル6と接近しており、励磁コイル6で生じる磁界を遮蔽して圧力付与部材3の発熱を防止するために、圧力付与部材3の上面に長手方向にわたって磁気遮蔽コア5を配置してある。
本実施例においては、加圧ロール2の長手中心からの長さL1、圧力付与部材3の長手中心からの長さL2、定着フランジ10の定着ベルト1内部への突出部の長手中心からの距離L3について、L1<L2<L3の関係を満たしている。
L1<L2とすることで、加圧ロール2の定着ベルト1の長手接触全域に対して定着ニップ部Nを形成することが可能である(A断面)。そして、L2<L3とすることで、圧力付与部材3と定着フランジ10との間に、定着ベルト1の内周面に接触する部材が存在しない領域Dを設けている(B断面)。
ここで、従来例の定着器の構成と比較して、本実施例の効果について説明する。
図6は従来例における画像加熱装置としての定着装置の正面図を示している。
定着装置において、不図示の潤滑剤は圧力付与部材3と定着ベルト1の間に塗布される。この潤滑剤は定着ベルト1の回転運動とともに圧力付与部材3と定着ベルト1の間から外側に押し出されて、定着ベルト1の内周面に付着する。定着ベルト1の内面に付着した潤滑剤は、定着ベルト1の回転とともに再度圧力付与部材3と定着ベルト1の接触部に到達する。そして、一部は圧力付与部材3と定着ベルト1の間に入り、一部は接触部の手前でせき止められて溜まる。この過程を繰り返して潤滑剤が移動する。移動した潤滑剤が定着フランジ10に達すると、定着ベルト1と定着フランジ10の隙間に入り込んだ後に押し出され、定着ベルト1の端部から漏れ出す。
すなわち、潤滑剤の移動は、定着ベルト1の内面が他の部材と接触する領域において発生する。
図5の本実施例の定着装置においては、定着ベルト1が1周回転しても、定着ベルト1の内周面に部材が接触しない領域Dが存在する。これにより、潤滑剤が圧力付与部材3と定着ベルト1の間から押し出された後に、定着ベルト1の内周面に接触する部材が存在しない領域Dに付着した状態が保たれる。このため、定着フランジ10まで潤滑剤が移動せず、定着ベルト1の端部から潤滑剤が漏れ出すことを抑制することが可能となる。
1 定着ベルト
2 加圧ローラ
3 圧力付与部材
4 ステー
5 磁気遮蔽コア
6 励磁コイル
7a 外側磁性体コア
10 定着フランジ
11 記録材

Claims (2)

  1. 無端状で回転する定着部材と、
    前記定着部材と互いに圧接させて回転駆動する加圧部材と、
    前記定着部材の内部に接触し、前記定着部材を挟んで前記加圧ローラとニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の端面および内面に接触し、前記定着部材の軌道を規制する規制部材と、
    前記定着部材と前記ニップ形成部材の接触部に塗布される潤滑剤と、
    を有し、
    前記定着部材が回転した際に、前記定着部材の内周面に、前記ニップ形成部材および前記規制部材が接触しない領域が存在することを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着部材の内周面に、前記ニップ形成部材および前記規制部材が接触しない領域は、前記定着部材の長手両端部に存在することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
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