JP5074711B2 - 像加熱装置及びその装置に用いられる加熱体 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に搭載されている加熱定着装置として用いれば好適な像加熱装置及びその装置に用いられる加熱体に関する。
電子写真方式のプリンタや複写機に搭載する像加熱装置(定着装置)として、セラミックス製の基板上に発熱体を有するヒータと、このヒータに接触しつつ移動する可撓性部材と、可撓性部材を介してヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を有するものがある。特許文献1、2にはこのタイプの定着装置が記載されている。未定着トナー画像を担持する記録材は定着装置のニップ部で挟持搬送されつつ加熱され、これにより記録材上の画像は記録材に加熱定着される。この定着装置は、ヒータへの通電を開始し定着可能温度まで昇温するのに要する時間が短いというメリットを有する。したがって、この定着装置を搭載するプリンタは、プリンタ指令の入力後、一枚目の画像を出力するまでの時間(FPOT:first printout time)を短くできる。またこのタイプの定着装置は、プリント指令を待つ待機中の消費電力が少ないというメリットもある。
ところで、可撓性部材を用いた定着装置を搭載するプリンタで小サイズの記録材を大サイズの記録材と同じプリント間隔で連続プリントすると、ヒータの記録材が通過しない領域(非通紙領域)が過度に昇温(いわゆる非通紙部昇温)することが知られている。ヒータの非通紙領域が過昇温すると、ヒータを保持するホルダや加圧ローラが熱により損傷する場合がある。
そこで、上記定着装置を搭載するプリンタは、小サイズの記録材を連続プリントする場合、大サイズの記録材に連続プリントする場合よりもプリント間隔を広げる制御を行いヒータの非通紙領域の過昇温を抑えている。
しかしながら、プリント間隔を広げる制御は単位時間当りの出力枚数いわゆるスループットを減らすものであり、単位時間当たりの出力枚数を大サイズの記録材の場合と同等或いは若干少ない程度に抑えることが望まれる。
特開2000−173752号公報 特開2001-100556号公報
本発明は上記従来技術をさらに発展させたものである。そこで本発明の目的は、導電部の抵抗値と発熱体の抵抗値の差を大きくでき、発熱体の発熱分布ムラを抑えることができる像加熱装置、及びその装置に用いられる加熱体を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の構成は、細長い基板と、前記基板に設けられた発熱体と、を有する加熱体を有し、前記加熱体からの熱により、画像を担持する記録材を加熱する像加熱装置において、前記加熱体は、前記基板の長手方向と直交する短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の導電部を有するとともに、前記第1の導電部と前記第2の導電部は電源の一方の端子と繋がれる第1の電極に並列に繋がれており、前記第3の導電部は電源の他方の端子と繋がれる第2の電極に繋がれており、前記第1の導電部と前記第3の導電部の間には前記第1の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第1の発熱体が繋がれており、前記第2の導電部と前記第3の導電部の間には前記第2の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第2の発熱体が繋がれており、更に前記基板の前記第1及び第2の発熱体が設けられた面とは反対側の面には、前記短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の裏面側導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の裏面側導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の裏面側導電部が設けられており、前記第1の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第1の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第2の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第2の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第3の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第3の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっていることを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る加熱体の構成は、細長い基板と、前記基板に設けられた発熱体と、を有し、画像を担持する記録材を加熱する像加熱装置に用いられる加熱体において、前記基板の長手方向と直交する短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の導電部を有するとともに、前記第1の導電部と前記第2の導電部は電源の一方の端子と繋がれる第1の電極に並列に繋がれており、前記第3の導電部は電源の他方の端子と繋がれる第2の電極に繋がれており、前記第1の導電部と前記第3の導電部の間には前記第1の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第1の発熱体が繋がれており、前記第2の導電部と前記第3の導電部の間には前記第2の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第2の発熱体が繋がれており、更に前記基板の前記第1及び第2の発熱体が設けられた面とは反対側の面には、前記短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の裏面側導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の裏面側導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の裏面側導電部が設けられており、前記第1の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第1の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第2の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第2の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第3の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第3の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっていることを特徴とする。
本発明によれば、導電部の抵抗値と発熱体の抵抗値の差を大きくでき、発熱体の発熱分布ムラを抑えることができる像加熱装置、及びその装置に用いられる加熱体の提供を実現できる。
以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明する。
[参考例]
(1)画像形成装置例
図1は本発明に係る像加熱装置を画像加熱定着装置として搭載できる画像形成装置の一例の概略構成模型図である。この画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリンタである。
21は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転される。この感光ドラム21は、OPC、アモルファスシリコン等の感光材料をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基板上に形成して構成されている。
回転中において感光ドラム21は、まず、その外周面(表面)が帯電装置としての帯電ローラ22によって一様に帯電される。次に、感光ドラム21の一様帯電面に対して、像露光手段であるレーザースキャナー23から出力される、画像情報に対応して変調されたレーザー光Lによる走査露光がなされる。これにより感光ドラム21表面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置24によりトナー(現像剤)によってトナー画像として現像(可視化)される。
一方、記録材Pはカセット25から給紙ローラ26によって取り出され、レジストローラ27に送られる。レジストローラ27によって記録材Pは感光ドラム21の表面に形成されたトナー画像と同期を取られて、感光ドラム21と転写ローラ28とで形成される転写ニップ部に供給される。転写ニップ部における感光ドラム21表面のトナー画像と記録材Pの同期取りはレジストセンサ(不図示)で行っても良い。
転写ニップ部において、感光ドラム21上のトナー画像は不図示の電源による転写バイアスの作用で記録材Pに転写される。感光ドラム21面から分離され、未定着のトナー画像を保持した記録材Pは定着装置29へ搬送される。定着装置29において未定着のトナー画像が記録材P上に定着される。そしてこの記録材P上は定着装置29から機外へ排出される。
転写後に感光ドラム21上に残留する転写残留トナーは、クリーニング装置30により感光ドラム21表面より除去される。これによって感光ドラム21は次の画像形成に供される。
(2)定着装置
図2は定着装置29の要部の横断面模型図である。この定着装置29は、フィルム加熱方式、バックアップ部材駆動方式の所謂テンションレスタイプの像加熱装置である。
以下の説明において、定着装置又はこの定着装置を構成している部材について長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。また、幅方向(短手方向)とは記録材搬送方向をいう。また、幅とは記録材搬送方向における寸法をいう。
1は保持部材としてのヒータホルダ、2は可撓性部材としての円筒状の耐熱性フィルム(定着フィルム)、3は加圧部材としての加圧ステー、4はバックアップ部材としての弾性加圧ローラ、5は加熱体としてのセラミックヒータである。
図3はホルダ1を上側から見た外観斜視模型図である。図4はホルダ1とフィルム2とヒータ5の関係を表す分解斜視図である。
ホルダ1は横断面略半円樋型の耐熱性部材である。ホルダ1下面の幅方向略中央には長手方向に沿って溝1aが設けてある。ヒータ5はこのホルダ1の溝1a内に嵌め込んで保持させてある。円筒状のフィルム2はヒータ5を保持させたホルダ1にルーズに外嵌させてある。加圧ローラ4は、芯金4aと、シリコンゴム等の離型性の良い耐熱ゴム層4bと、を有する。
この加圧ローラ4は芯金4aの長手両端部をそれぞれ不図示の装置側板対に軸受を介して回転自由に支持させて配設される。この加圧ローラ4に対して上記のホルダ1とヒータ5とフィルム2とを一体化したフィルム・アセンブリ10が並列に装置側板対に配設されている。そしてフィルム2内に貫通させ、ホルダ1上に配したステー3を加圧手段としての図示しない加圧バネにより加圧することにより、ホルダ1をフィルム2を挟んで加圧ローラ4に加圧させている。この加圧バネによるステー3の加圧力に応じて加圧ローラ4が弾性変形することによって、この加圧ローラ4と加圧ローラ4と接触するフィルム2との間に所定幅のニップ部(定着ニップ部)Nを形成させている。
フィルム2は熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐熱性フィルムが好ましい。例えば、PTFE、PFA、FEPの単層、あるいはポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等の外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングした複合層フィルムを使用できる。金属フィルムを使用することもできる。本例ではポリイミドフィルムの外周表面にPTFEをコーティングしたものを用いている。
加圧ローラ4は回転駆動系Mにより矢印の反時計方向に所定の周速度にて回転される。加圧ローラ4の回転によりニップ部Nにおける加圧ローラ4とフィルム2外面との摩擦力でフィルム2に回転力が作用する。フィルム2はその内面側がニップ部Nにおいてヒータ5の表面に密着して摺動しながらホルダ1の周りを矢印の時計方向に加圧ローラ4の回転周速度とほぼ同じ周速度で従動回転する。ホルダ1は従動回転するフィルム2のガイド部材の役目もしている。
そして、加圧ローラ4とフィルム2が回転され、ヒータ5に通電がなされて所定の定着温度に温調された状態において、ニップ部Nに未定着トナー画像tを担持した記録材Pを導入し挟持搬送させる。これにより、フィルム2を介して付与されるヒータ5からの熱とニップ部Nの圧力により、未定着トナー画像tが記録材P上に固着画像taとして定着される。
(3)ヒータ5の構成
図5において、(a)はヒータ5の構成、及びヒータ5を温調制御する温調制御系を表す説明図、(b)は(a)に示すb−b線断面図である。
ヒータ5は、Al、AlN等のセラミック材でできた絶縁性の細長いヒータ基板51の表面(基板面)に導電体としての導電パターン52,53を有する。導電パターン52,53は、銀を多く含む電気抵抗の小さい導電性材料から構成され、基板51表面にスクリーン印刷等により塗工して形成してある。導電パターン52,53のうち、一方の導電パターン52は、基板51の長手方向の一端部に電極部(第2の電極)52aを有するとともに基板51の短手方向における中央部に導電部(第3の導電部)52bを有する。他方の導電パターン53は、基板51の長手方向の他端部に電極部(第1の電極)53aを有し、かつ基板51の短手方向における一端側に導電部(第1の導電部)53bを有するとともに他端側に導電部(第2の導電部)53cを有する。導電部52b,53b,53cは、それぞれ基板51の短手方向に並列に配設され、かつ基板51の長手方向に沿って形成してある。
54,55は基板51の表面において長手方向に沿って形成された発熱体としての抵抗パターンである。抵抗パターン54,55は、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材料を基板51表面にスクリーン印刷等により塗工して形成してある。抵抗パターン54,55のうち、一方の抵抗パターン(第1の発熱体)54は基板51の短手方向において導電パターン52の導電部52bと導電パターン53の導電部53bとの間に形成されている。この抵抗パターン54は、基板51の短手方向において導電部52b,53bと並列に接続されている。他方の抵抗パターン55(第2の発熱体)は基板51の短手方向において導電パターン52の導電部52bと導電パターン53の導電部53cとの間に形成してある。この抵抗パターン55は、基板51の短手方向において導電部52b,53cと並列に接続されている。つまり、抵抗パターン54,55は基板51の短手方向において導電部52b,53b,53cを介して並列に接続されている。抵抗パターン54,55間の導電部53bは両抵抗パターン54,55の共通導電部となっている。
56は保護層である。保護層56は、導電パターン52,53の導電部52b,53b,53cと抵抗パターン54,55を覆うように導電部52b,53b,53c及び抵抗パターン54,55上に形成してある。保護層56は、例えばガラスやフッ素樹脂等により形成してある。
ヒータ50において、導電パターン52,53と抵抗パターン54,55を有する基板51表面(ヒータ表面)とは反対側の基板51裏面(ヒータ裏面)に、温度検知手段としてのサーミスタTHが設けてある。サーミスタTHは、ニップ部Nの長手方向における記録材搬送領域の所定の位置に配置してある。ヒータ3は、保護層56面側がフィルム2の内面と密着して摺動するように保護層56面側を下向きにしてホルダ1の溝1a(図2)に嵌め込んで保持させてある。
ヒータ5において、導電パターン52,53の電極部52a,53aには電源102から通電がなされ、その電極部52a,53aから導電部52b,53b,53cを通じて抵抗パターン54,55に通電される。これにより抵抗パターン54,55には基板51の短手方向(記録材搬送方向)に電流が流れる。これによって抵抗パターン54,55が発熱してヒータ5は迅速に昇温する。ヒータ5の温度はサーミスタTHで検知される。サーミスタTHが検知する温度情報に基づき制御回路(CPU)104は、トライアック103により電源102のAC電圧を位相制御、波数制御して抵抗パターン54,55への通電電流を制御し、ヒータ5を所定の定着温度(目標温度)に温調制御する。
ここで、図7を参照して、基板の短手方向に電流が流れるように構成された従来のヒータ6について説明する。
図7において、(a)はヒータ6の構成を表す説明図、(b)はヒータ6の構成を簡略的に表した回路図である。
ヒータ6において、61はヒータ基板、62,63は導電パターン、64は抵抗パターン、65は保護層である。基板61表面に設けられた導電パターン62,63のうち、一方の導電パターン62は、基板61の長手方向の一端部に電極部62aを有するとともに基板61の短手方向における他端側に導電部62bを有する。他方の導電パターン63は、基板61の長手方向の他端部に電極部63aを有するとともに基板61の短手方向における一端側に導電部63bを有する。基板61表面において導電部62b,63b間に形成された抵抗パターン64は、基板61の短手方向において導電部62b,63bと並列に接続されている。
このヒータ6は、抵抗パターン64の抵抗値を低くすると、導体パターン62,63の抵抗値が無視できない抵抗値となる。そのため、基板61長手方向において抵抗パターン64の両端部に電流が集中して通電され、抵抗パターン64の発熱分布が均一にならないことがある。その理由を(b)に示すヒータ回路図を用いて説明する。
ヒータ回路図において、導電パターン62,63の抵抗をr、抵抗パターン64において基板61の長手方向中央部の抵抗値をRa、基板61の長手方向両端部の抵抗値をRbとし、RaとRbの抵抗値は同じ値とする。抵抗パターン64における中央部抵抗値Raと端部抵抗値Rbの発熱比は以下の式で表す事ができる。
(中央部抵抗発熱):(端部抵抗発熱)=Rb:Ra*(1+r/Rb)
すなわち、r/Rbの値が0の時に発熱比はRb:Ra(1:1)となり、この場合には抵抗パターン64の発熱分布は均一になることがわかる。
そこで、抵抗パターン64の発熱分布の均一化を実現する為に、r/RbにおいてRbの値を大きくする場合は、抵抗パターン64の総抵抗値が大きくなってしまうため、消費電力が増えてしまう。又、rの抵抗値を小さくする場合は、導電パターン62,63の断面積を大きくとらなければならない。そのためには基板61を幅広に形成する必要があることから、定着装置自体の大型化、ヒータの製造コストの増加を招くことになってしまう。
本参考例のヒータ5は、基板51の短手方向において一端側の導電部53bと中央部の導電部52bとの間に抵抗パターン54を配置するとともに、その中央部の導電部52bと他端側の導電部53cとの間に抵抗パターン55を配置したものである。そして、抵抗パターン54,55の厚みは従来のヒータ6の抵抗パターン64の厚みと同じにしてある。このように抵抗パターン54,55を配置することによって、従来方式の抵抗パターン64と比較すると、抵抗パターン54,55は断面積が2倍で長さが半分の抵抗パターンが形成されることと等価な構成となる。
よって、従来方式と同じ抵抗値を得る為の抵抗パターン54,55の体積抵抗値は、従来方式の抵抗パターン64の4倍の値とすることが出来る。つまり、基板51の短手方向において対向する導電部53b,52b、52b,53c間の抵抗パターン54,55の断面積は、それぞれ従来方式の抵抗パターン64と同じで長さが半分になっている。そのため、導電部53b,52b間における抵抗パターン54の抵抗値と、導電部52b,53c間のおける抵抗パターン55の抵抗値は、それぞれ従来方式の抵抗パターン64の2倍の抵抗値となる。従って、抵抗パターン54,55の抵抗値を積算すれば、その抵抗パターン54,55の体積抵抗値は従来方式の抵抗パターン64の4倍となる。
このように抵抗パターン54,55は体積抵抗値が従来方式の抵抗パターン64の体積抵抗率に比べ格段に高いことから、抵抗パターン54,55が均一に発熱する為の条件を得ることが容易となる。つまり、抵抗パターン54,55の発熱分布の均一化を図れる。
また、基板51の短手方向中央部の導電部52bは、抵抗パターン54,55への通電の総電流が流れることになる。その為、基板51の短手方向における一端側と他端側のそれぞれの導電部53b,53cに対して2倍の断面積が必要となる。即ち、基板51の短手方向端部の導電部53b,53cの抵抗値は、短手方向中央部の導電部52bの抵抗値に対して2倍の値となる。この場合、抵抗パターン54,55の温度係数は正特性であれば従来方式に対して改善効果が得られるが、十分な効果を得る為には1000ppm/℃以上の特性を有することが望ましい。
また、小サイズの記録材を大サイズの記録材と同じプリント間隔で連続プリントした場合にはヒータ5の記録材が通過しない領域が昇温する。この場合、抵抗パターン54,55へは導電部53b,52b、52b,53cより電圧が印加されていて抵抗値が大きくなった部分は電流が少なくなるように作用する。従って、ヒータ5の記録材が通過しない領域の発熱量は低下して過度の昇温を緩和できる。
[実施例]
本実施例ではヒータ5の他の例を説明する。
図6において、(a)は本実施例に係るヒータ5の基板51表面側の構成を表す説明図、(b)はヒータ5の基板51裏面側の構成を表す説明図、(c)は(b)に示すc−c線断面図である。本実施例では参考例のヒータ5と同じ部材・部分には同一符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例のヒータ5は、基板51の表面において短手方向における一端側の導電部53bを基板51裏面に設けた導電部(第1の裏面側導電部)53b1と接続させている。また、他端側の導電部53cを基板51裏面に設けた導電部(第2の裏面側導電部)53c1と接続させている。また、中央部の導電部52bを基板51裏面側に設けた導電部(第3の裏面側導電部)52b1と接続させている。基板51裏面の導電部53b1,53c1,52b1は、それぞれ基板51表面の導電部53b,53c,52bと基板51厚み方向で対向している。したがって、導電部53b1,53c1,52b1は、基板51の短手方向で並列に設けてある。hは基板51を厚み方向で貫通する孔である。孔hは基板51長手方向の表裏面において導電部53b,53c,52b、53b1,53c1,52b1の両端部に設けてある。したがって、基板51表面の導電部53b,53c,52bと基板51裏面の導電部53b1,53c1,52b1は対応する孔hを通じて接続されている。
このように基板51の表面と裏面を用いて導電パターン52,53を構成して並列に接続することによって、導電パターン52,53の抵抗値をさらに下げる事が可能となる。
〔その他〕
1)可撓性部材はエンドレスのものに限られない。ロール巻きの長尺の有端フィルムを繰出し側から巻取り側にニップ部を経由させて走行移動させる装置構成にすることができる。
2)加圧部材はローラ体に限られず、回動ベルト体にすることもできる。また、可撓性部材は加圧部材以外の駆動部材で移動させて、加圧部材を従動させる装置構成にすることもできる。
3)本発明の像加熱装置は、実施例の画像加熱定着装置としてばかりでなく、画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、記録材上の未定着画像を仮定着させる像加熱装置としても使用することができる。
画像形成装置の一例の概略構成模型図 着装置の要部の横断面模型図 ホルダを上側から見た外観斜視模型図 ホルダとフィルムとヒータの関係を表す分解斜視図 参考例に係るヒータの構成を表す説明図 実施例に係るヒータの構成を表す説明図 従来のヒータを表す説明図
5:ヒータ、51:基板、52,53:導電パターン、52b,53b,53c:基板表面の導電部、52b1,53b1,53c1:基板裏面の導電部、54,55:抵抗パターン、29:定着装置

Claims (3)

  1. 細長い基板と、前記基板に設けられた発熱体と、を有する加熱体を有し、前記加熱体からの熱により、画像を担持する記録材を加熱する像加熱装置において、
    前記加熱体は、前記基板の長手方向と直交する短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の導電部を有するとともに、前記第1の導電部と前記第2の導電部は電源の一方の端子と繋がれる第1の電極に並列に繋がれており、前記第3の導電部は電源の他方の端子と繋がれる第2の電極に繋がれており、前記第1の導電部と前記第3の導電部の間には前記第1の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第1の発熱体が繋がれており、前記第2の導電部と前記第3の導電部の間には前記第2の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第2の発熱体が繋がれており、更に前記基板の前記第1及び第2の発熱体が設けられた面とは反対側の面には、前記短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の裏面側導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の裏面側導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の裏面側導電部が設けられており、前記第1の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第1の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第2の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第2の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第3の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第3の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっていることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記装置は更に、内面に前記加熱体が接触する筒状のフィルムと、前記フィルムを介して前記加熱体と共に記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 細長い基板と、前記基板に設けられた発熱体と、を有し、画像を担持する記録材を加熱する像加熱装置に用いられる加熱体において、
    前記基板の長手方向と直交する短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の導電部を有するとともに、前記第1の導電部と前記第2の導電部は電源の一方の端子と繋がれる第1の電極に並列に繋がれており、前記第3の導電部は電源の他方の端子と繋がれる第2の電極に繋がれており、前記第1の導電部と前記第3の導電部の間には前記第1の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第1の発熱体が繋がれており、前記第2の導電部と前記第3の導電部の間には前記第2の導電部と前記第3の導電部を介して電流が前記長手方向と交差する方向に流れるように第2の発熱体が繋がれており、更に前記基板の前記第1及び第2の発熱体が設けられた面とは反対側の面には、前記短手方向における一端側に前記長手方向に沿って設けられた第1の裏面側導電部、他端側に前記長手方向に沿って設けられた第2の裏面側導電部、及び前記一端側と前記他端側の間に前記長手方向に沿って設けられた第3の裏面側導電部が設けられており、前記第1の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第1の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第2の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第2の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっており、前記第3の導電部の両端夫々が前記基板に設けられた孔を介して前記第3の裏面側導電部の両端と電気的に繋がっていることを特徴とする加熱体。
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