JP2000206809A - 加熱定着装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱定着装置および画像形成装置

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JP2000206809A
JP2000206809A JP11006223A JP622399A JP2000206809A JP 2000206809 A JP2000206809 A JP 2000206809A JP 11006223 A JP11006223 A JP 11006223A JP 622399 A JP622399 A JP 622399A JP 2000206809 A JP2000206809 A JP 2000206809A
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heater
heating
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正美 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のフィルム加熱方式の加熱定着装置にお
いては、小サイズ紙通紙直後に幅の広い転写材を通紙す
ると小サイズ紙の非通紙領域のみヒータ、加圧ローラが
高温となっているために、当該部分でホットオフセット
が発生し易く、この現象を防止するためには小サイズ通
紙後の大サイズ紙プリント時に休止時間を設けなければ
いけないという課題があった。 【解決手段】 可撓性を有するエンドレスフィルム10
からなる加熱用回転体と、前記ニップ部と対応する前記
エンドレスフィルム内周面に接触するヒータ12として
備え、前記ヒータは前記エンドレスフィルムが接する耐
熱性のセラミックス基板上の該エンドレスフィルムが接
する面とは反対の面に、各々独立に通電が制御され、前
記セラミック基板上の転写材送り方向と直交する方向内
で異なる発熱分布を発生する複数の発熱体12a,12
bを形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式の複写
機、プリンタ等に用いられる加熱定着装置および該加熱
定着装置を適用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加熱定着装置としては、
熱効率、安全性が良好な接触加熱型の熱ローラ定着方式
や、省エネルギータイプのフィルム加熱方式を採用して
いる。
【0003】熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、加熱
用回転体としての加熱ローラ(定着ローラ)と、これに
圧接させた加圧用回転体としての弾性加圧ローラを基本
構成とし、この一対のローラを回転させて該両ローラ対
の圧接ニップ部(定着ニップ部)に未定着画像(トナー
画像)を形成担持させた被加熱材としての被記録材(転
写材シート・静電記録紙・エレクトロファックス紙・印
字用紙等)を導入して該圧接ニップ部を挟持搬送通過さ
せることで、加熱ローラからの熱と圧接ニップ部におけ
る弾性加圧ローラからの加圧力にて未定着画像を被記録
材面に永久固着画像として熱圧定着させるものである。
【0004】また、フィルム加熱方式の加熱定着装置は
例えば特開昭63−313182号公報、特開平2−1
57878号公報、特開平4−44075号公報〜特開
平4−44083号公報、特開平4−204980号公
報〜特開平4204984号公報等に提案されており、
発熱体に加熱用回転体である耐熱性定着フィルム(定着
フィルム)を加圧用回転体(弾性ローラ)で密着させて
摺動搬送させ、この耐熱性定着フイルムを挟んで加熱体
と加圧用回転体とで形成される圧接ニップ部に未定着画
像を担持した被記録材(以下、転写材と称する)を導入
して耐熱性フィルムと一緒に搬送させて、この耐熱性フ
ィルムを介して付与される加熱体からの熱と圧接ニップ
部における加圧用回転体からの加圧力によって未定着画
像を転写材上に永久画像として定着させるものである。
【0005】このフィルム加熱方式の加熱定着装置は、
加熱体として低熱容量線状加熱体を、フィルムとして薄
膜の低熱容量のものを用いることが出来るため、省電力
化・ウェイトタイム短縮化(クイックスタート性)が可
能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
フイルム加熱方式の加熱定着装置においては、加熱体と
してのヒータ及び加熱用回転体である定着フィルムがと
もに熱容量が小さいために、転写材の送り方向と直交す
る方向(以下、長手方向と称す)の熱伝導率が悪く、最
大サイズより小さい幅の転写材を通紙したときに、非通
紙領域での温度上昇が大きくなりやすく、ヒータを保持
する部材、フィルム、加圧ローラ等への熱的損傷を与え
易くなり、それを防止する為には小サイズ紙のスループ
ットを低下させなければならなかった。
【0007】また、小サイズ紙通紙直後に幅の広い転写
材を通紙すると、小サイズ紙の非通紙領域のみヒータ、
加圧ローラが高温となっているために、当該部分でホッ
トオフセットが発生し易く、この現象を防止するために
は小サイズ通紙後の大サイズ紙プリント時に休止時間を
設けなければいけないという課題があった。
【0008】この現象を防止するためにヒータ上の発熱
体パターンを複数に分割し、転写材の幅に応じて発熱領
域を可変にするという考え方も提案されているが、以下
に示すような課題があり、未だ実用化されていないのが
現状である。
【0009】すなわち、幅の狭い転写材を通紙したと
き、セラミック基板上の温度分布は通紙領域のすぐ外側
の非通紙領域で急激に高い温度となっている。その為、
多様な転写材幅に対応する為には、数種類の発熱体を独
立に通電制御する必要が生じ、独立した発熱体に対応し
た接点電極が多数必要となり、ヒータが極端に大きくな
るだけでなく、各発熱体を駆動する駆動回路が多くなり
すぎ、コスト高となり、実用性がなかった。
【0010】更にフイルム加熱方式の加熱定着装置で
は、画像形成装置の高速化に対応して、十分な熱伝達領
域を確保するために発熱体の幅を広くする必要があり、
その結果、転写材サイズに応じて複数の発熱体を独立に
駆動する為には、高速化に対応すればするほど大きな基
板サイズが必要となり、コストが高くなりすぎて実用化
することが困難であった。
【0011】本発明は上記のような課題を解消するため
になされたもので、小サイズ紙の通紙により非通紙領域
に生じる温度上昇を、ヒータを大形化することなく、安
価な構成で防止することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は次のような構成
を有することを特徴とする加熱定着装置および画像形成
装置である。
【0013】(1)トナー像が転写された被記録材を加
熱用回転体と加圧用回転体によって形成されたニップ部
内を通過させ、前記トナー像を前記被記録材に永久定着
する加熱定着装置において、可撓性を有するエンドレス
フィルムからなる加熱用回転体と、前記ニップ部と対向
する前記エンドレスフィルム内周面に接触するヒータと
を備え、前記ヒータは前記エンドレスフィルムが接する
耐熱性のセラミックス基板上の該エンドレスフィルムが
接する面とは反対の面に、各々独立に通電が制御され、
前記セラミック基板上の転写材送り方向と直交する方向
内で異なる発熱分布を発生する複数の発熱体を形成した
ことを特徴とする加熱定着装置。
【0014】(2)ヒータに用いられる耐熱性のセラミ
ック基板はALNであることを特徴とする(1)記載の
加熱定着装置。
【0015】(3)トナー像が転写された被記録材を加
熱用回転体と加圧用回転体によって形成されたニップ部
内を通過させ、前記トナー像を前記被記録材に永久定着
する加熱定着装置において、可撓性を有するエンドレス
フィルムからなる加熱用回転体と、前記ニップ部と対向
する前記エンドレスフィルム内周面に接触するヒータと
を備え、前記ヒータは前記エンドレスフィルムが接する
耐熱性のセラミック基板上に、各々独立に通電が制御さ
れ、前記セラミック基板上の転写材送り方向と直交する
方向内で異なる発熱分布を発生する複数の発熱体と、こ
の発熱体上に高熱伝導部材を形成したことを特徴とする
加熱定着装置。
【0016】(4)ヒータのセラミック基板上に設けた
高熱伝導部材は金属又はAlN,SiCであることを特
徴とする(3)記載の加熱走着装置。
【0017】(5)トナー像が転写された被記録材を加
熱用回転体と加圧用回転体によって形成されたニップ部
内を通過させ、前記トナー像を前記被記録材に永久定着
する加熱定着装置において、可撓性を有するエンドレス
フィルムからなる加熱用回転体と、前記ニップ部と対向
する前記エンドレスフィルム内周面に接触するヒータと
を備え、前記ヒータは前記エンドレスフィルムが接する
耐熱性のセラミック基板上の該エンドレスフィルムが接
する面とは反対の面に、各々セラミック基板上の転写材
送り方向と直交する方向内で異なる発熱分布を有し、全
てが同時に通電されることにより、前記セラミック基板
上の転写材送り方向と直交する方向の温度分布が略均一
となる複数の発熱体を配置したことを特徴とする加熱定
着装置。
【0018】(6)エンドレスフィルムは20μm〜1
00μmの厚みであることを特徴とする(1)から
(5)のうちのいずれか1項記載の加熱定着装置。
【0019】(7)エンドレスフィルムの表層には離型
層を形成していることを特徴とする(1)から(5)の
うちのいずれか1項記載の加熱装置。
【0020】(8)記録材に未定着トナー画像を形成担
持させる作像手段と、前記記録材に形成担持させた未定
着トナー画像を加熱定着させる加熱定着手段とを有する
画像形成装置において、前記加熱定着手段が(1)から
(7)のうちのいずれか1項記載の加熱定着装置である
ことを特徴とする画像形成装置。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を添
付図面について説明する。
【0022】実施の形態1.図1に、本発明の実施の形
態1を適用したフィルム加熱方式の加熱定着装置の概略
断面図を示す。図1において、10はエンドレスベルト
状のフィルム(定着フィルム)であり、半円弧状のフィ
ルムガイド部材(ステイ)13に対して周長に余裕を持
たせた形で外嵌している。このフィルム10は熱容量を
小さくしてクイックスタート性を向上させるために、肉
厚を総厚100μm以下、好ましくは60μm以下20
μm以上としポリイミドフィルム、PEEKフィルム等
の耐熱樹脂からなるフィルムを使用する。
【0023】11は加圧用回転体としての加圧ローラで
あり、鉄、アルミ等の芯金の上にシリコーンゴム層11
b、その層上に離型層としてPFAチューブ層11cを
有する。
【0024】上記フイルム10は加圧ローラ11の回転
により、少なくとも画像定着実行時は矢示の時計方向に
ヒータ12面に密着して該加熱体面を摺動しながら所定
の周速度、即ち不図示の画像形成部側から搬送されてく
る未定着トナー画像Tを担持した転写材Pの搬送速度と
略同一周速度でシワなく回転駆動される。
【0025】加熱体12は電力供給により発熱する発熱
源としての発熱体(抵抗発熱体)12a,12bを含
み、この発熱体12a、12bの発熱により昇温する。
この転写材Pの定着ニップ部通過過程でヒータ12から
フイルム10を介して転写材Pに熱エネルギーが付与さ
れて該転写材上の未定着トナー画像Tが加熱溶融定着さ
れ、転写材Pは定着ニップ部通過後定着フイルム10か
ら分離して排出される。この実施の形態1の加熱定着装
置に用いられる定着フィルム10は、ポリイミドワニス
を筒型表面に所定厚塗布し、それを加熱硬化させた後、
表面にPFA,PTFE又はその混合物を塗布焼成する
ことにより得られる。この実施の形態1ではフイルム基
体として厚み50μmのポリイミドを用い、その上に厚
み10μmのPFA層を設ける構成とし、フィルム内径
は25φとしている。
【0026】加圧ローラー11は鉄、アルミ等の芯金1
1aをブラスト等の表面粗し処理を行った後、洗浄を行
い、次いで芯金11aを筒型に挿入し、液状のシリコー
ンゴムを型内に注入し加熱硬化させる。この時加圧ロー
ラー表面層に離型層としてPFAチューブ等の樹脂チュ
ーブ層11cを形成する為に、予め内面にプライマーを
塗布したチューブを挿入しておくことにより、ゴムの加
熱硬化と同時にチューブとゴム層11bの接着を行う。
このようにして成型された加圧ローラー11は脱型処理
した後、2次加硫を行う。この実施の形態1では加圧ロ
ーラ11にA1芯金を用い、芯金径はφ14、ゴム層の
肉厚は4mm、チューブ層の厚みは50μmとし、外径
約φ22の加圧ローラとした。
【0027】ヒータ12は、基板の上面に発熱体12
a,12b及びガラスコート層12cと温度検知素子1
4を配置し、基板裏面が定着ニップ面に当接する裏面ヒ
ータを用いている。このような構成とすることで、ニッ
プ面への熱伝達は従来の発熱体上にガラスをコーティン
グしたものと同等の熱効率(A1203基板熱伝導率は
ガラスの約10倍であり、A1203の厚みはこの実施
の形態1では0.65mm、一方ガラスコーティング層
の厚みは約50〜70μmで熱伝導率は同等となる)が
得られる。
【0028】また、発熱体からニップ面への距離が従来
に比べ遠ざかるごとにより、ヒータ基板内で熱が拡散さ
れ、画像形成装置の速度に応じて発熱体幅を広くしなけ
ればいけない量が少なくて済むという利点が生じる。ま
た、同様の理由で長手方向の温度分布も均一化され易く
なるため、小サイズ紙を連続通紙した場合に問題となる
非通紙部の過剰昇温も緩和する作用がある。
【0029】図2はヒータ基板上の発熱体配置を示した
図である。この実施の形態1では幅の広い転写材用の発
熱体12aと幅の狭い転写材12b用の2系統の発熱体
を転写材幅に応じて独立に通電制御している。A120
3基板上に図2に示したパターンで形成される発熱体1
2a,12bは、Ag・Pdぺ一ストを厚膜印刷を行い
焼成することで得られ、その上にガラスコーティング層
12cが厚み30〜50μmの間で設けられる。
【0030】一方発熱体と反対側の基板は、表面をラッ
ピング処理又は厚み15μm以下の薄層のガラスコーテ
ィング層を設けることで平滑面化されており、フィルム
10との摺動性を向上させている。サーミスタ14は発
熱体12a,12bが共に存在する領域(転写材最小サ
イズ幅紙の通過領域内)に不図示のバネ加圧手段により
発熱体上のガラス層に絶縁性の耐熱樹脂又はセラミック
基板を介して当接され、転写材サイズ情報に応じて一方
の発熱体への通電制御を行う。
【0031】なお、この実施の形態1では搬送路中に発
熱体12bの幅より僅か外側にセンサーを設け、そのセ
ンサーの信号に応じて通電制御する発熱体を選択する。
具体的には転写材の最大サイズ幅をレター(216m
m)とし、それより僅かに幅の狭いA4サイズ(210
mm)、B5サイズ(182mm)までを発熱体12a
の通電制御で温度コントロールを行い定着動作をする。
一方、それより幅の狭いA5サイズ(148mm)以下
の転写材は、発熱体12bへの通電制御で温度コントロ
ールを行い定着動作をする。
【0032】この加熱定着装置を毎分16枚(A4サイ
ズ縦送り)のレーザビームプリンタに適用したところ、
発熱体12a,12bの幅を各々4mm、ヒータ基板幅
を12mmとし、発熱体12aの長さを222mm、発
熱体12bの長さを154mmとすることで、B5サイ
ズ幅以上の転写材は、毎分16枚のスループットを、ヒ
ータ基板上に設けられたサーミスタ14により、サーミ
スタ部のヒータ温度が190℃となるように、発熱体1
2aの通電を制御回路21でコントロールすることで、
十分な定着性を確保しながら得ることができた。
【0033】一方、A5サイズ幅以下の転写材は、毎分
10枚のスループットを、上記と同様にサーミスタ14
により、サーミスタ部のヒータ温度が190℃となるよ
うに発熱体12bの通電を制御回路22でコントロール
することで十分な定着性を確保しながら得ることができ
た。
【0034】ここで、A5幅サイズ以下の転写材のスル
ープットを少なくしているのは、封筒等のA5サイズよ
りも更に幅狭の転写材の通紙を想定し、その時にも非通
紙昇温によりヒータ支持部材や定着フィルム、加圧ロー
ラ等に熱的損傷を与えないためにスループットを低下さ
せている。
【0035】上記構成においては、発熱体からの熱はセ
ラミック基板を介してニップ面に伝わるために、熱の拡
散が生じ発熱体幅を複数に分割した場合に、その発熱体
幅よりも僅かに幅の狭い転写材が通過するときにはその
熱拡散作用により、通紙領域のすぐ外側で過度の非通紙
昇温が抑えられるために各種転写材サイズに対応した必
要とされる発熱体の本数が少なくて済むという利点が生
じる。具体的には上述したようにB5サイズ幅の転写材
とA4サイズ幅の転写材が同一の発熱体を通電制御する
ことで、同じスループットを得ることが可能となる。
【0036】また、この熱拡散作用によりニップ面内で
の熱伝達領域(転写材送り方向)が広がることで、転写
材に単位時間当たりに供給できる熱量が増加する。その
為、画像形成装置の高速化に伴って必要とされる発熱体
幅の量が少なくて済むために、本発明を適用する複数の
発熱体を転写材サイズ幅に応じ独立に通電制御する加熱
方式には、ヒータの大きさを出来るだけ小さくする為に
最適な加熱方式となる。
【0037】一方、比較例として従来のニップ面に対し
ガラスコーティング層を介して発熱体を設けた構成のヒ
ータを用いた場合について述べる。この実施の形態1と
同様にヒータのみを入れ替えて、毎分16枚(A4サイ
ズ縦送り)のレーザビームプリンタに適用したところ、
発熱体12a,12bの幅を各々5mm、ヒータ基板幅
を14mmとすることで、実施の形態1と同様の定着性
を得ることができた。
【0038】ここで、発熱体12aの長さを222m
m、発熱体12bの長さを154mmとし、A4、レタ
ーサイズの転写材は、ヒータ基板上に設けられたサーミ
スタ14により、サーミスタ部のヒータ温度が190℃
となるように、発熱体12aの通電を制御回路21でコ
ントロールすることで、十分な定着性を確保しながら毎
分16枚のスループットを得ることができた。
【0039】しかし、B5サイズ幅の転写材は非通紙昇
温が大きくなりすぎ、スループットを12枚に低下させ
る必要が生じた。これは図3のグラフに示すようにこの
実施の形態1では発熱体12aで温度コントロールした
場合にB5サイズの転写材を連続的に通紙した場合、図
3の実線Aのような温度分布を示すが、これを比較例で
同様に通紙した場合には非通紙領域の温度勾配が急なた
めに点線Bの様な温度分布となり、非通紙昇温が大きす
ぎるために、スループットを低下させる必要が生じる。
図3の点線B’はスループットを12枚に低下させた場
合を示しており、このレベルで実施の形態1と同様の非
通紙昇温となる。
【0040】一方、A5サイズ幅以下の転写材は十分な
定着性を確保し、非通紙昇温を同様のレベルにするため
には実施の形態1より2枚少ない毎分8枚のスループッ
トとするのが限界であった。ここで、A5サイズ幅以下
の転写材のスループットを少なくしているのは、上記と
同様の理由である。この様にヒータ面上の発熱体をニッ
プ面に対し基板の反対側に設けることで、発熱体を複数
に分割したヒータの場合、転写材幅の僅かな違い(例え
ばA4サイズとB5サイズの差)による非通紙昇温の影
響を緩和することが可能となり、転写材幅に対応した発
熱体の本数を少なくすることができる。
【0041】また、同時に発熱体より僅かに狭い転写材
の非通紙昇温を低下させる効果があるために、幅の狭い
転写材のスループット低下を抑えることが可能となる。
更に発熱体幅も従来より狭くすることが可能で基板幅を
全体として狭くでき、より画像形成装置の高速化に対応
することが可能となる。
【0042】実施の形態2.この実施の形態2は前記実
施の形態1の構成と同様であるが、ヒータであるヒータ
12は基板に窒化アルミニウム(以下、A1Nと略す
る)を用いている。このA1N基板は、従来のアルミナ
基板に比べて主に以下に示すような特性上の利点があ
る。
【0043】A1N基板は熱伝導率が220(W/m・
°k)とアルミナ基板の20(W/m・°k)に比べ約
11倍程高く、熱容量も同体積ならば約2/3と小さく
同じ投入エネルギーで、より速い昇温や温度分布の均一
化が可能であり、耐熱衝撃性も約2倍あるため、発熱体
をより細くして高温で使用しても急加熱による基板破損
を生じ難くなるという多くの利点が得られる。
【0044】特に、A1N基板がガラスコート層よりも
約2桁高い熱伝導性を有することで、基板厚みはガラス
コート層に対して10倍以上厚い(基板厚みが0.5か
らO.8mm程度、この実施の形態2では0.65mm
とした、一方、ガラス厚みは30から60μm程度であ
る)にも関わらず、この実施の形態2のようにに基板の
上面に発熱体12a及びガラスコート層12cと温度検
知素子14を配置し、基板裏面が定着ニップ面に当接す
る裏面加熱型A1Nヒータ12を用いることが可能とな
り、アルミナ基板のヒータより素早く立ち上るうえ、熱
伝導性が高いために、基板全体で均一に幅広く加熱する
ことが可能となり、高速化しても高い定着性を維持でき
るようになる。
【0045】また、長手方向の温度分布も均一化され易
くなるため、小サイズ紙を連続通紙した場合に問題とな
る非通紙部の過剰昇温も緩和する作用がある。この実施
の形態2のヒータ構成は、前記実施の形態1とセラミッ
ク基板材質が異なるのみなので説明は省略する。
【0046】この加熱定着装置を毎分16枚(A4サイ
ズ縦送り)のレーザビームプリンタに適用したところ、
発熱体12a,12bの幅を各々3mm、ヒータ基板幅
を10mmとし、発熱体12aの長さを222mm、発
熱体12bの長さを154mmとすることで、B5サイ
ズ幅以上の転写材は毎分16枚のスループットを、ヒー
タ基板上に設けられたサーミスタ14により、サーミス
タ部のヒータ温度が190℃となるように、発熱体12
aの通電を制御回路21でコントロールすることで十分
な定着性を確保することができた。
【0047】一方、A5サイズ幅以下の転写材は、毎分
14枚のスループットを上記と同様にサーミスタ14に
よりサーミスタ部のヒータ温度が190℃となるよう
に、発熱体12bの通電を制御回路22でコントロール
することで、十分な定着性を確保することができた。こ
こでA5サイズ幅以下の転写材のスループットを少なく
しているのは、封筒等のA5サイズよりも更に幅狭の転
写材の通紙を想定し、その時にも非通紙昇温によりヒー
タ支持部材や定着フイルム、加圧ローラ等に熱的損傷を
与えない為である。
【0048】このように、ヒータ基板に高熱伝導のAL
N基板を用い、ニップ面に対して反対側の面に発熱体を
設けることで、前記実施の形態1の作用効果を更に有効
に得ることが出来、セラミック基板幅も小さくすること
が可能となる為、特に画像形成装置の高速化に対して有
効な構成となる。
【0049】実施の形態3.図4は実施の形態3を説明
するための加熱定着装置の略断面図である。この実施の
形態3では発熱体41a,41bを従来と同様のヒータ
基板のニップ面側に設け、その上にガラスコーティング
層41cを設け、更にその上にA1、銅、鉄等の高熱伝
導部材42を介してフィルム10と接触させることを特
徴としたもので、以下、この実施の形態3について説明
する。
【0050】定着フィルム10、加圧ローラ11、ヒー
タ40を支持するフィルムガイド13等は前記実施の形
態1と同様なので説明は省略する。ヒータ40は発熱体
41a,41bをA1203基板又はAlN基板上に図
5に示したパターンでAg・Pdぺ一ストを厚膜印刷を
行い焼成することで形成し、その上にガラスコーティン
グ層が厚み50〜60μmの間で設けられる。
【0051】一方、発熱体41a,41bの形成面と反
対側の基板上にはチップ状のサーミスタ14を、発熱体
41a,41bが共に存在する領域(転写材最小サイズ
幅紙の通過領域内)に予め厚膜印刷で形成された電極パ
ターン上に接着固定することでヒータ基板温度をモニタ
ーし、転写材サイズ情報に応じて一方の発熱体への通電
制御を行う。
【0052】なお、この実施の形態3では搬送路中に発
熱体41bの幅より僅か外側にセンサー(図示せず)を
設け、そのセンサーの信号に応じて通電制御する発熱体
を選択する。ニップ面とヒータ40の間には図6に示す
ように高熱伝導金属板42があり、この金属板42は基
板より幅広で長手通紙領域全体を覆うよう設けられてい
る。
【0053】この実施の形態3では金属板42は厚み1
mmのA1板からなり、定着フィルム10と摺擦する面
はKNメッキ、クロムメッキ等の硬質メッキ処理又は厚
みが15μm以下の薄いガラスコーティングが施されて
おり、定着フィルム10との摺動による磨耗を防止して
いる。
【0054】上記構成においても前記実施の形態2と同
様に発熱体41a,41bからの熱は高熱伝導部材(こ
の実施の形態3では金属板42)を介してニップ面に伝
わるために、熱の拡散が生じ発熱体幅を複数に分割した
場合に、その発熱体幅よりも僅かに幅の狭い転写材が通
過するときには、その熱拡散作用により、通紙領域のす
ぐ外側で過度の非通紙昇温が抑えられるため、各種転写
材サイズに対応した必要とされる発熱体の本数が少なく
て済むという利点が生じる。具体的には前記実施の形態
と同様にB5サイズ幅の転写材とA4サイズ幅の転写材
が同一の発熱体を通電制御することで、同じスループッ
トを得ることが可能となる。
【0055】また、この熱拡散作用によりニップ面内で
の熱伝達領域(転写材送り方向)が広がることで、転写
材に単位時間当たりに供給できる熱量か増加する。その
為、画像形成装置の高速化に伴って必要とされる発熱体
幅の量が少なくて済み、複数の発熱体を転写材サイズ幅
に応じ独立に通電制御する加熱方式には、ヒータの大き
さを出来るだけ小さくする為に最適な加熱定着装置とな
る。
【0056】以下、具体的にこの実施の形態3の作用効
果を説明する。
【0057】転写材の最大サイズ幅をレター(216m
m)とし、それより僅かに幅の狭いA4サイズ(210
mm)、B5サイズ(182mm)までを発熱体41a
の通電制御で温度コントロールを行い定着動作をする。
一方、それより幅の狭いA5サイズ(148mm)以下
の転写材は発熱体41bへの通電制御で温度コントロー
ルを行い定着動作をする。
【0058】この加熱定着装置を毎分16枚(A4サイ
ズ縦送り)のレーザビームプリンタに適用したところ、
発熱体41a,41bの幅を各々4mm、ヒータ基板幅
を12mmとし、発熱体41aの長さを222mm、発
熱体41bの長さを154mmとすることで、B5サイ
ズ幅以上の転写材は毎分16枚のスループットを、ヒー
タ基板上に設けられたサーミスタ14により、サーミス
タ部のヒータ温度が190℃となるように、発熱体41
aの通電を制御回路21でコントロールすることで十分
な定着性を確保することができた。
【0059】一方、A5サイズ幅以下の転写材は毎分1
1枚のスループットを、上記と同様にサーミスタ14に
よりサーミスタ部のヒータ温度が190℃となるよう
に、発熱体41bの通電を制御回路22でコントロール
することで十分な定着性を確保しながら得ることができ
た。ここで、A5サイズ幅以下の転写材のスループット
を少なくしているのは、前記実施の形態1と同様の理由
による。
【0060】このようにヒータ40と定着フイルム10
の間に高熱伝導部材42を介在させることにより、前記
実施の形態と同様の作用効果を得ることが出来るととも
に、この実施の形態3ではヒータ基板の発熱体41a,
41bの形成面と反対面に温度検知素子であるサーミス
タ14を設けることが出来、その結果、サーミスタを基
板上に直接接着し電極を基板上に形成することが可能な
ため量産性に優れたヒータ40の提供が可能となる。
【0061】また、ヒータ40のニップ面と接触する側
に金属板42を設けることにより、ヒータの加熱立ち上
がりが遅くなることが懸念されるが、本発明者等の検討
によると、フィルム加熱方式の加熱定着装置ではヒータ
40からの熱は殆どが加圧ローラ11、転写材Pに奪わ
れ、ヒータ40の熱容量は殆ど無視できる大きさである
ことが判っており、この実施の形態3のように加熱面に
金属板42を設けても、その厚みが2.5mm以下なら
ば、加熱定着装置としての温度立ち上がりに殆ど影響の
無いことが実験的に確認されている。また、ヒータ基板
上の温度分布均し効果を得るためには、金属板42の厚
みは0.5mm以上が好ましい。
【0062】実施の形態4.図7は実施の形態4を説明
するためのヒータの略断面図である。この実施の形態4
では発熱体61a,61bをヒータ基板61のニップ面
側に設け、その上に直接設けたAlN,SiC等の高熱
伝導セラミック部材62(厚みは好ましくはO.3〜
1.2mm)を介して定着フィルムと接触させることを
特徴としたもので、以下、この実施の形態4について説
明する。
【0063】定着フィルム10、加圧ローラ11、ヒー
タ60を支持するフィルムガイド13等は実施の形態1
と同様なので説明は省略する。ヒータ60はA1203
基板又はA1N基板61上に発熱体61a,61bを、
図5に示したパターンでAg・Pdぺーストを厚膜印刷
を行い焼成することで形成する。
【0064】一方、発熱体61a,61bの形成面と反
対側の基板上には、チップ状のサーミスタ14を発熱体
61a,61bが共に存在する領域(転写材最小サイズ
幅紙の通過領域内)に、予め厚膜印刷で形成された電極
パターン上に接着固定することでヒータ基板温度をモニ
ターし、転写材サイズ情報に応じて一方の発熱体への通
電制御を行う。
【0065】なお、この実施の形態4では搬送路中に発
熱体61bの幅より僅か外側にセンサーを設け、そのセ
ンサーの信号に応じて通電制御する発熱体を選択する。
ニップ面とヒータ60の間には図7に示すように高熱伝
導セラミック板62があり、このセラミック板62は基
板より幅広で長手通紙領域全体を覆うよう設けられてい
る。
【0066】この実施の形態4ではセラミック板62は
厚み0.5mmのA1N板からなり、定着フィルム10
と摺擦する面はラッピング処理又は厚みが15μm以下
の薄いガラスコーティング(図示せず)が施されてお
り、定着フィルム10との摺動による磨耗を防止してい
る。
【0067】上記構成においても前記実施の形態と同様
に、発熱体61a,61bからの熱は高熱伝導部材(こ
の実施の形態ではセラミック板62)を介してニップ面
に伝わるために、熱の拡散が生じ、発熱体幅を複数に分
割した場合、その発熱体幅よりも僅かに幅の狭い転写材
Pが通過するときには、その熱拡散作用により、通紙領
域のすぐ外側で過度の非通紙昇温が抑えられるため、各
種転写材サイズに対応した必要とされる発熱体61a,
61bの本数が少なくて済むという利点が生じる。更に
発熱体からガラスコート層を介さずに直接ニップ面に熱
が伝達されるため、非常に熱効率も高くなる。
【0068】具体的には前記実施の形態と同様にB5サ
イズ幅の転写材とA4サイズ幅の転写材が同一の発熱体
を通電制御することで、同じスループットを得ることが
可能となる。また、この熱拡散作用により、ニップ面内
での熱伝達領域(転写材送り方向)が広がることで、転
写材に単位時間当たりに供給できる熱量が増加する。そ
の為、画像形成装置の高速化に伴って必要とされる発熱
体幅の量が少なくて済み、複数の発熱体を転写材サイズ
幅に応じ独立に通電制御する加熱方式には、ヒータの大
きさを出来るだけ小さくする為、最適な加熱方式とな
り、特に画像形成装置の画像形成速度が毎分20枚以上
では必須の構成となる。
【0069】以下、具体的にこの実施の形態4の作用効
果を説明する。
【0070】転写材Pの最大サイズ幅をレター(216
mm)とし、それより僅かに幅の狭いA4サイズ(21
0mm)、B5サイズ(182mm)までを発熱体61
aの通電制御で温度コントーロールを行い定着動作をす
る。一方、それより幅の狭いA5サイズ(148mm)
以下の転写材は発熱体61bへの通電制御で温度コント
ロールを行い定着動作をする。
【0071】この加熱定着装置を毎分16枚(A4サイ
ズ縦送り)のレーザビームプリンタに適用したところ、
発熱体61a,61bの幅を各々4mm、ヒータ基板幅
を12mmとし、発熱体61aの長さを222mm、発
熱体61bの長さを154mmとすることで、B5サイ
ズ幅以上の転写材は毎分16枚のスループットを、ヒー
タ基板上に設けられたサーミスタ14により、サーミス
タ部のヒータ温度が180℃となるように発熱体61a
の通電を制御回路21でコントロールすることで十分な
定着性を確保することができた。
【0072】一方、A5サイズ幅以下の転写材は毎分1
4枚のスループットを、上記と同様にサーミスタ14に
よりサーミスタ部のヒータ温度が180℃となるよう
に、発熱体41bの通電を制御回路22でコントロール
することで十分な定着性を確保することができた。ここ
で、A5サイズ幅以下の転写材のスループットを少なく
しているのは、前記実施の形態1と同様の理由による。
【0073】このようにヒータ60と定着フィルム10
の間に高熱伝導部材62を介在させることにより、前記
実施の形態と同様の作用効果を得ることが出来るととも
に、ヒータのニップ面と接触する側に高熱伝導の絶縁性
セラミック板を設けることにより、ヒータ60の発熱体
61a,60bから直接定着フィルム10を加熱するた
め、熱流が効率よくニップ面へ伝達され、非常に熱効率
が高くなり、画像形成装置の高速化に適した構成とな
る。
【0074】なお、実施の形態3、4を実施の形態1、
2で述べた様なニップ面と反対側に発熱体を設ける構成
に適用することにより、本発明の効果が有効に作用する
ことはいうまでもない。
【0075】実施の形態5.図8は実施の形態5を説明
するための加熱ヒータの略図である。この実施の形態5
ではヒータ70の発熱体71a,71bを前記実施の形
態1と同様にヒータ基板のニップ面と反対側に設け、複
数の発熱体が同時に通電されることにより、基板上の転
写材送り方向と直交する方向の温度分布が略均一となる
ように、発熱体パターンを配置したことを特徴とするも
ので、以下、この実施の形態5について説明する。
【0076】定着フィルム10、加圧ローラ11、ヒー
タ70を支持するフィルムガイド13等は前記実施の形
態1〜4と同様なので説明は省略する。ヒータ70は発
熱体71a,71bをA1203基板又はA1N基板上
に図8に示したパターンでAg・Pdぺーストを厚膜印
刷を行い焼成することで形成し、その上にガラスコート
層71cを設け、更にその上にサーミスタ14を配置し
たもので、このサーミスタ14でヒータ温度をモニター
し、転写材サイズ情報に応じて一方あるいは両方への発
熱体への通電制御を行う。
【0077】なお、この実施の形態5では搬送路中に発
熱体71bの幅より僅か外側にセンサー(図示せず)を
設け、そのセンサーの信号に応じて通電制御する発熱体
を選択する。
【0078】この実施の形態5では図示したような発熱
体パターンを有しているため、発熱体71bよりも幅広
の転写材Pを定着する場合には、発熱体71a,71b
の両者に同時に通電を行なって温度制御を行う。この結
果、各発熱体幅が画像形成装置の高速化に伴い広くなっ
ても、幅広の発熱体を2本平行に配置する必要がないた
めに、ヒータ基板幅を従来の1本の発熱体で通電制御し
ていたものとほぼ同等の幅に納めることができる。
【0079】一方、この発熱体のみ従来のヒータに適用
した場合には、発熱体71aと71bとの間に絶縁を保
つ為の間隔が必要となり(0.3〜0.8mm)、当該
部分では発熱体が存在しないためにヒータの温度が局所
的に低下し、そこで定着不良が生じるという問題があっ
た。
【0080】しかしながら、この実施の形態5のように
発熱体をニップ面と反対側のヒー夕基板上に形成した場
合、ニップ面に伝達する熱がヒータ基板内で拡散する
為、局所的なヒータ内での温度低下が殆ど問題とならな
いレベルとなる。特に、この効果はヒータ基板に熱伝導
の高いALNを用いた場合に顕著に得られ、また、前記
実施の形態3、4と同様な加熱ヒータに対して高熱伝導
部材42、62を当接させることでも同様の効果が得ら
れる。
【0081】上記構成においても、前記実施の形態と同
様に発熱体71a,71bからの熱はヒータ基板(この
実施の形態では金属板)を介してニップ面に伝わるため
に、熱の拡散が生じ発熱体幅を複数に分割した場合に、
その発熱体幅よりも僅かに幅の狭い転写材Pが通過する
ときにはその熱拡散作用により、通紙領域のすぐ外側で
過度の非通紙昇温が抑えられるため、各種転写材サイズ
に対応した必要とされる発熱体の本数が少なくて済み、
複数の発熱体を転写材サイズ幅に応じ独立に通電制御す
る加熱方式には、ヒータの大きさを出来るだけ小さくす
る為に最適な加熱方式となり、特に画像形成装置の画像
形成速度が毎分25枚以上の領域では必須の構成とな
る。
【0082】以下、具体的にこの実施の形態5の作用効
果を説明する。
【0083】転写材の最大サイズ幅をレター(216m
m)とし、それより僅かに幅の狭いA4サイズ(210
mm)、B5サイズ(182mm)までを発熱体71
a,71bの通電制御で温度コントロールして定着動作
を行う。一方、それより幅の狭いA5サイズ(148m
m)以下の転写材は、発熱体71bへの通電制御で温度
コントロールして定着動作を行う。
【0084】この加熱定着装置を毎分24枚(A4サイ
ズ縦送り)のレーザビームプリンタに適用したところ、
発熱体71a,71bの幅を各々6mm、ヒータ基板幅
を9mmとし、発熱体71aの長さを222mm、発熱
体71bの長さを154mmとすることで、B5サイズ
幅以上の転写材は毎分24枚のスループットをヒータ基
板上に設けられたサーミスタ14によりサーミスタ部の
ヒータ温度が190℃となるように、発熱体71a,7
1bの通電を制御回路21,22でコントロールするこ
とで十分な定着性を確保することができた。
【0085】一方、A5サイズ幅以下の転写材は毎分1
6枚のスループットを上記と同様にサーミスタ14によ
り、サーミスタ部のヒータ温度が190℃となるよう
に、発熱体61bの通電を制御回路22でコントロール
することで十分な定着性を確保することができた。ここ
で、A5サイズ幅以下の転写材のスループットを少なく
しているのは、前記実施の形態1〜4と同様の理由によ
る。
【0086】このように複数の発熱体を同時に通電制御
するヒータの発熱体を、前記実施の形態1と同様にヒー
タ基板のニップ面と反対側に設け、複数の発熱体が同時
に通電されることにより、基板上の転写材送り方向と直
交する方向の温度分布が略均一となるように発熱体を配
置したことで、ヒータ基板幅の増加を最小限に抑えるこ
とが可能となり、より画像形成装置の高速化に適した加
熱定着装置を提供できる。
【0087】実施の形態6.図9に本発明の実施の形態
6に係る画像形成装置の一例を示す概要図である。図9
において、1は感光ドラムであり、OPC、アモルファ
スSe、アモルファスSi等の感光材料をアルミニウム
やニッケルなどのシリンダ状の基板上に形成した構成か
ら成る。この感光ドラム1は矢印の方向に回転駆動さ
れ、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2に
よって一様に帯電される。次に、露光手段であるレーザ
ービーム3を画像情報に応じてON/OFF制御し走査
露光がなされ、感光ドラム1上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像装置4で現像されて可視化さ
れる。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分
現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像との組
み合わせで用いられることが多い。可視化されたトナー
像は、転写装置である転写ローラ5により感光ドラム1
上から、所定のタイミングで給紙、搬送された転写材P
上に転写されるもので、以上により作像手段を構成して
いる。トナー像を保持した転写材Pは前記実施の形態1
〜5のいずれかの加熱定着装置6へ搬送され、この加熱
定着装置6のニップ部で加熱・加圧されて転写材上に定
着され永久画像となる。一方、転写後に感光ドラム1上
に残留する転写残留トナーは、クリーニング装置7によ
り感光ドラム1表面より除去される。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒータは耐熱性の基板上に形成された複数の発熱体が各
々独立に通電が制御され、基板上転写材送り方向と直交
する方向内で異なる発熱分布を有し、この発熱体は定着
フィルムにが接する基板面とは反対側の面に形成されて
いるので、発熱体からニップ部への距離が遠くなるた
め、ニップ部での長手方向温度分布が緩和され、転写材
サイズに応じて独立駆動される発熱体の本数が最小限に
抑えられる。また、画像形成装置の高速化に対応して必
要とされる発熱体幅も比較的細く済むために、複数の独
立駆動される発熱体を基板上に設けたとしても、基板幅
はさほど大きくならず、コストアップを最小限に抑える
ことが可能となる。
【0089】また、ヒータの基板に高熱伝導部材が接触
するように構成したので、この高熱伝導部材によりニッ
プ部での長手方向温度分布が緩和され、転写材サイズに
応じて独立駆動される発熱体の本数が最小限に抑えら
れ、コストアップを最小限に抑えることが可能となる。
【0090】更に、複数の発熱体が同時に通電されるこ
とにより、基板上の転写材送り方向と直交する方向の温
度分布が略均一となるように発熱体を配置し、この発熱
体は定着フィルムが接する基板面とは反対側の面に形成
されているので、複数の異なる発熱分布を持つにも関わ
らず、1系統の発熱体使用時と同等の発熱体幅に抑える
ことができ、基板幅を最小とすることが可能となり、同
時に発熱体の不連続部での温度低下を最小限に抑えるこ
とができ、当該部での定着不良を防止することが可能と
なる等の効果がある。
【0091】また、本発明の加熱定着装置を適用するこ
とにより、定着トラブルのない、高品質の画像を得るこ
とのできる画像形成装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を適用したフィルム加
熱方式の加熱定着装置の概略断面図である。
【図2】 その実施の形態1におけるヒータ基板上の発
熱体配置を示した図である。
【図3】 画像中心からの長手位置に対する温度分布図
である。
【図4】 本発明の実施の形態3を説明する加熱定着装
置の略断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態3におけるヒータ基板上
の発熱体配置をニップ側から見た図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に適用するヒータの略
断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態4に適用するヒータの略
断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態5におけるヒータ基板上
の発熱体配置を示した図である。
【図9】 実施の形態1〜5のうちのいずれかの加熱定
着装置を適用した本発明の実施の形態6による画像形成
装置の略断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム、2 帯電ローラ、3 レーザ光、6 加熱
定着装置、10定着フィルム、11 加圧ローラ、1
2、40、60、70 ヒータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴見 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA03 AA31 BA25 BA26 BE03 3K034 AA02 AA10 AA20 AA34 AA37 BA05 BB06 BB14 BC04 BC12 BC29 CA32 DA05 DA08 EA03 HA01 HA10 3K058 AA02 AA34 AA41 AA86 AA91 AA95 BA18 CA05 CA15 CA23 CA45 CA61 CB02 CE02 CE13 CE19 CE24 CE25 CE29 GA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が転写された被記録材を加熱用
    回転体と加圧用回転体によって形成されたニップ部内を
    通過させ、前記トナー像を前記被記録材に永久定着する
    加熱定着装置において、 可撓性を有するエンドレスフィルムからなる加熱用回転
    体と、前記ニップ部と対向する前記エンドレスフィルム
    内周面に接触するヒータとを備え、前記ヒータは前記エ
    ンドレスフィルムが接する耐熱性のセラミックス基板上
    の該エンドレスフィルムが接する面とは反対の面に、各
    々独立に通電が制御され、前記セラミック基板上の転写
    材送り方向と直交する方向内で異なる発熱分布を発生す
    る複数の発熱体を形成したことを特徴とする加熱定着装
    置。
  2. 【請求項2】 ヒータに用いられる耐熱性のセラミック
    基板はALNであることを特徴とする請求項1記載の加
    熱定着装置。
  3. 【請求項3】 トナー像が転写された被記録材を加熱用
    回転体と加圧用回転体によって形成されたニップ部内を
    通過させ、前記トナー像を前記被記録材に永久定着する
    加熱定着装置において、 可撓性を有するエンドレスフィルムからなる加熱用回転
    体と、前記ニップ部と対向する前記エンドレスフィルム
    内周面に接触するヒータとを備え、前記ヒータは前記エ
    ンドレスフィルムが接する耐熱性のセラミック基板上
    に、各々独立に通電が制御され、前記セラミック基板上
    の転写材送り方向と直交する方向内で異なる発熱分布を
    発生する複数の発熱体と、この発熱体上に高熱伝導部材
    を形成したことを特徴とする加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 ヒータのセラミック基板上に設けた高熱
    伝導部材は金属又はAlN,SiCであることを特徴と
    する請求項3記載の加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 トナー像が転写された被記録材を加熱用
    回転体と加圧用回転体によって形成されたニップ部内を
    通過させ、前記トナー像を前記被記録材に永久定着する
    加熱定着装置において、 可撓性を有するエンドレスフィルムからなる加熱用回転
    体と、前記ニップ部と対向する前記エンドレスフィルム
    内周面に接触するヒータとを備え、前記ヒータは前記エ
    ンドレスフィルムが接する耐熱性のセラミック基板上の
    該エンドレスフィルムが接する面とは反対の面に、各々
    セラミック基板上の転写材送り方向と直交する方向内で
    異なる発熱分布を有し、全てが同時に通電されることに
    より、前記セラミック基板上の転写材送り方向と直交す
    る方向の温度分布が略均一となる複数の発熱体を配置し
    たことを特徴とする加熱定着装置。
  6. 【請求項6】 エンドレスフィルムは20μm〜100
    μmの厚みであることを特徴とする請求項1から請求項
    5のうちのいずれか1項記載の加熱定着装置。
  7. 【請求項7】 エンドレスフィルムの表層には離型層を
    形成していることを特徴とする請求項1から請求項5の
    うちのいずれか1項記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 記録材に未定着トナー画像を形成担持さ
    せる作像手段と、前記記録材に形成担持させた未定着ト
    ナー画像を加熱定着させる加熱定着手段とを有する画像
    形成装置において、前記加熱定着手段が請求項1から請
    求項7のうちのいずれか1項記載の加熱定着装置である
    ことを特徴とする画像形成装置。
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