JP2015152752A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筒状のフィルムと、フィルムを加熱するヒータと、ヒータに接触し長手方向において形状が一様である熱伝導部材と、を備える定着装置は、非通紙部昇温の抑制はできるものの、更なるFPOT短縮をすることが困難であった。【解決手段】 記録材の搬送方向に直交する方向において、前記熱伝導部材の定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する部分の単位長さ当たりの熱容量は、前記定型サイズ記録材の中央部に対応する部分の単位長さ当たりの熱容量よりも大きい。【選択図】 図6

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置が備える定着装置に関する。
近年、複写機・プリンタ等の画像形成装置はFPOT(First PrintOut Time)の短縮やより一層の省エネが求められている。このような背景から、画像形成装置が備える定着装置として、低熱容量の筒状のフィルムを用いた定着装置が広く用いられている。この定着装置は、フィルムと、フィルムの内面に接触するヒータと、フィルムを介してヒータと共にニップ部を形成する加圧部材と、を備え、ニップ部でトナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱してトナー像を記録材に定着するものが一般的である。低熱容量のフィルムを加熱するのに要する時間が短くて済むのでFPOTの短縮が可能であり、待機中に大きな電力を供給する必要がないので省エネにも有利である。
ところで、このような定着装置は小サイズ記録材を連続で定着処理する時に、記録材が通過しない領域(以後、非通紙部と記す)の温度が過剰に上昇する所謂、非通紙部昇温が生じる場合がある。
これに対して、特許文献1には、加熱体の裏面および表面に高熱伝導の熱伝熱部材を配設することにより非通紙部昇温を抑制するものが開示されている。
特開平11−260533
しかしながら、非通紙部昇温は記録材の搬送方向に直交する方向において記録材のサイズによって最も高温になる位置が異なる。よって、特許文献1の熱伝導部材のように断面形状が長手方向で一様のものは、記録材のサイズによらず非通紙部昇温を抑制しようとすると熱伝導部材全体の熱容量を大きくする必要がある。従って、更なるFPOTの短縮をすることが困難になるという課題がある。
本発明の好適な態様の一つは、筒状のフィルムと、前記フィルムに接触する長細いヒータと、前記ヒータの前記フィルムと接触する面と反対側の面を支持する支持部材と、前記ヒータと前記支持部材との間に挟持され、前記ヒータに長手方向に亘って接触する熱伝導部材と、前記フィルムと接触してニップ部を形成する加圧部材と、を備え、前記ニップ部でトナー画像が形成された記録材を搬送しながら前記フィルムからの熱でトナー画像を加熱して記録材に定着する定着装置において、記録材の搬送方向に直交する方向において、定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量は、前記定型サイズ記録材の中央部に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量よりも大きいことを特徴とするものである。
本発明によれば、非通紙部昇温の抑制と、FPOT短縮化と、を両立できる定着装置を提供することができる。
画像形成装置の横断面図 (a)定着装置の横断面図、(b)ヒータ及び熱伝導部材の横断面図、(c)定着装置の分解斜視図 ヒータ及び熱伝導部材において熱が移動する経路を示した図 熱伝導部材の幅と非通紙部昇温の抑制効果との関係を示した図 比較例の熱伝導部材の長手方向の形状を示した図 実施例1に係る熱伝導部材の長手方向の形状を示した図 ケース1における非通紙領域の熱的ピーク及び熱が移動する経路を示した図 ケース2における非通紙領域の熱的ピーク及び熱が移動する経路を示した図 (a)実施例2に係る熱伝導部材と支持部材の斜視図、(b)実施例2に係る熱伝導部材の長手方向の形状(展開状態)を示した図
以下に図面を参照して、この発明を実施する形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。
(1)画像形成装置
図1は画像形成装置の一例の構成概略図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザープリンターである。1は像担持体としての感光ドラムあり、矢印aの時計方向に所定のプロセススピードにて回転駆動される。感光ドラム1は、OPC・アモルファスSi等の感光材料層を、アルミニウムやニッケルなどのドラム状の導電性基体の外周面に形成した構成から成る。感光ドラム1はその回転過程で帯電手段としての帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。その後、感光ドラム1の帯電した面に対して、レーザービームスキャナ3より、画像情報に応じたレーザービームによる走査露光Lがなされることにより、感光ドラム面に静電潜像が形成される。その静電潜像が現像装置4でトナーTにより現像されて可視化される。一方、給紙ローラ8の駆動により給紙カセット9内に収容されている記録材Pが一枚ずつ繰り出される。繰り出された記録材Pは、感光ドラム1と転写ローラ5の圧接部である転写ニップ部に所定の制御タイミングにて給送され、正極性の転写バイアスが印加された転写ローラ5によって感光ドラム1面側の負極性のトナー像が記録材Pの面上に順次転写される。尚、記録材Pにトナー像を形成するまでの部分を画像形成部とする。転写ニップ部を出た記録材は定着装置(定着部)6に導入されてトナー画像の熱定着処理を受ける。定着装置定着装置6を出た記録材Pは排紙ローラを有するシートパスを通って、排紙トレイに排出される。また、記録材が分離した後の感光ドラム面はクリーニング装置7により転写残トナー等の付着汚染物の除去処理を受けて清浄面化され、繰り返し作像に供される。
(2)定着装置
図2(a)、2(c)はそれぞれ本実施例に係る定着装置の横断面図、分解斜視図である。定着装置6は、筒状のフィルム13と、フィルム13との間にニップ部を形成する加圧部材としての加圧ローラ10と、を備える。フィルムアセンブリ10はフィルム13と、フィルム13の内面に接触するヒータと、ヒータ17のフィルム内面と接触する側と反対側の面を支持する支持部材12と、支持部材12を補強する補強ステー14と、を有する。フィルムアセンブリ10は、補強ステー14の長手方向の両端部において加圧バネ14のバネ力によって加圧ローラ20に対して付勢されている。
フィルム13は、熱容量を小さくして定着装置のウォームアップを高速化するために総厚200μm以下の厚みが好ましい。フィルム13の基層は、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK等の耐熱性樹脂、あるいは耐熱性、高熱伝導性を有するSUS、Al、Ni、Cu、Zn等の純金属あるいは合金で形成する。樹脂製の基層の場合は熱伝導性を向上させるために、BN、アルミナ、Al等の高熱伝導性粉末を混入しても良い。また、フィルム13は、耐久性を高めるために総厚20μm以上の厚みにすることが好ましい。よって、フィルム13の総厚としては、20μm以上200μm以下が好ましい。さらにオフセット防止や記録材の分離性を確保するために、フィルムの表面には、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単独で被覆して離型性層を形成している。本実施例では、厚み10μmのPFAで形成された表層、厚み5μmで形成されたプライマ層、厚み60μmのポリイミドで形成された基層、とを有する総厚75μm、外径φ18mmのフィルムである。
図2(b)に加熱部材としてのヒータ11及び熱伝導部材17の横断面図を示す。ヒータ11は、フィルム13の内面に接触してフィルム13を加熱する。ヒータ11は、低熱容量の長細い板状の部材である。ヒータ11は基板11aと、基板11a上に長手方向に沿って形成された発熱抵抗体11bと、を有する。厚み約10μm、幅約1〜5mm程度でスクリーン印刷等により形成されている。基板11aは、アルミナや窒化アルミニウム等の絶縁性セラミックで形成されている。発熱抵抗体11bはAg/Pd(銀パラジウム)、RuO、TaN等をスクリーン印刷で基板11a上に形成したものである。このヒータ11がフィルム13と接する面には発熱抵抗体を保護する保護層11cを設ける。保護層の厚みは十分薄く、表面性を良好にする程度が望ましい。一般的には30〜200μm程度のガラスコートが用いられる。尚、本実施例では、基板11aの材質をアルミナとし、基板11aの寸法を長さ270mm、幅を6.0mm、厚さを1.0mmとした。発熱抵抗体11bの材質をAg/Pd(銀パラジウム)、発熱抵抗体11bの寸法を長さ220mm(紙中心からの長さ110mm)、ガラスコートの厚さを60μmとした。
加圧ローラ20は、芯金21と、芯金21の外側に形成されたゴム層22と、を有する。芯金21は、SUS、SUM、Al等の金属で形成されている。ゴム層22は、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムで形成したソリッドゴム層、シリコーンゴムを発泡して形成したスポンジゴム層などが用いられる。また、ゴム層22として、シリコーンゴム層内に中空のフィラー(マイクロバルーン等)を分散させ硬化物内に気体部分を持たせて断熱効果を高めた気泡ゴム層を用いても良い。離型層としてゴム層22の外側にパーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)等の離型層を形成してもよい。尚、本実施例では、Alで形成された芯金21、シリコーンゴムで形成されたゴム層22、PFAで形成された離型層(不図示)と、を有する外径φ20mmの加圧ローラを用いた。
次に、定着装置10の押圧構成、駆動構成、制御方法について説明する。定着装置10は、フィルムアセンブリ10が加圧ローラ20に対して押圧され、所定のニップNを形成する。この押圧構成は、図2(c)に示すように、補強ステー14の両端部が支持部材12から突き出ており、その両端部にあるバネ受け部14aがバネ受け部材15aを介して加圧バネ15によって加圧される。バネ受け部14aが受ける荷重はステー足部14bを介して支持部材12の長手方向に亘って伝達される。従って、定着ニップ部Nでは、フィルム13がヒータ11と加圧ローラ20の間で挟持されヒータ11の面に密着した状態になる。
定着装置の駆動構成について説明する。加圧ローラ20は芯金21の一方の軸部に設けられた不図示の駆動部材としてのギアにより、図2(a)の矢印方向に回転する駆動力を得る。駆動力は制御手段を統制する不図示のCPUからの指令に従い、不図示のモータにより伝達される。この加圧ローラ20の回転駆動に伴って、フィルム13は加圧ローラ20から受ける摩擦力により回転する。フィルム13とヒータ11との間には、フッ素系やシリコーン系の耐熱性グリース等の潤滑材を介在させることにより、摩擦抵抗を低く抑え、滑らかにフィルム13が回転可能となる。
定着装置10の制御方法について説明する。CPU(制御部)は、基板11aの背面に設けた不図示のサーミスタ等の温度検知素子の検知温度が定着温度(目標温度)に維持されるように発熱抵抗体11bに供給する電力を制御する。未定着トナー画像が形成された記録材Pは、定着ニップ部で搬送されると、ヒータ11で加熱されたフィルム13からの熱によって未定着トナー画像が記録材に定着される。尚、本実施例で対応する定型サイズ記録材として、LTR、A4、B5、A5、A6があり、各々のサイズを以下に示す。
LTR:幅216mm×長さ279.4mm
A4:幅210mm×長さ297mm
B5:幅182mm×長さ257mm
A5:幅148mm×長さ210mm
A6:幅105mm×長さ148mm
(3)熱伝導部材
熱伝導部材17について説明する。熱伝導部材17は、ヒータ11と支持部材12との間に設けられ、両者に挟持されている。熱伝導部材17は、基板11aよりも熱伝導率の高い材質で形成されている。熱伝導部材17として、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、黒鉛をシート状に加工したグラファイトシート等を用いることができる。熱伝導部材17の熱伝導率は0℃において200W/(m・K)以上であることが望ましい。なお、アルミナの熱伝導率は約20W/(m・K)、純粋な窒化アルミニウムでも熱伝導率は200W/(m・K)である。尚、アルミニウムの熱伝導率は236W/(m・K)、銅の熱伝導率は403W/(m・K)、銀の熱伝導率は428W/(m・K)、グラファイトシートの熱伝導率は600〜1500W/(m・K)である。尚、熱伝導部材17がフィルム13とヒータ11との間に設けても良い。
図3は、本実施例におけるヒータ、熱伝導部材、支持部材が積層された断面図であって、非通紙部昇温する位置の熱の移動を模式的に表したものである。本実施例の定着装置10において、非通紙部昇温が生じ最も温度が高くなる位置通紙される記録材の紙端から外側に2〜3mmの非通紙領域にある。ヒータ11に基板11aよりも熱伝導率の高い熱伝熱部材17を配設することにより、厚み方向、幅方向、長さ方向への熱の移動が進み、定着装置全体として温度勾配が大幅に小さくなる。記録材の通紙領域は、記録材により繰り返し奪熱されるため、移動する熱の総量は、温度勾配に比例し非通紙部の熱はとりわけ記録材が通紙される通紙部(通紙領域)に移動することになる。非通紙部昇温には、大きく分けて2種類ある。一つ目の非通紙部昇温は、装置で搬送可能な最大幅の記録材を除いて最大幅を有する記録材を間欠プリントした場合に発生するものある。ここでいう間欠プリントとは、先行する記録材と後続の記録材とのインターバルが長いプリントであり、設定された定着温度(目標温度)が高い記録材ほど悪化しやすい。本実施例の定着装置10においては、この一つ目のケースとしてA4サイズの記録材の非通紙部昇温が当てはまる。A4サイズ記録材は、プリントスピードが速いため定着温度が高く設定されている。一方、2つ目の非通紙部昇温は、小サイズ記録材を連続プリントする場合に発生するものである。この2つ目のケースは、記録材の幅が狭いほど非通紙部昇温が厳しい。本実施例が対応する定型サイズ記録材の中では、A6サイズ記録材の非通紙部昇温が最も厳しい。この理由は幅が狭い記録材ほど非通紙領域が広くなるためである。このような小サイズ記録材を連続プリントする場合には、しばしばスループットダウン制御が行われる。
本発明者らの検討結果によると、熱伝導部材の熱容量を増やすほど非通紙部昇温の抑制効果が高いことがわかった。熱容量は、材質の質量(体積と比重の積)と比熱の積で表わされるため、熱伝熱部材の体積を増やせば熱容量が増えることになる。熱伝熱部材の体積を増やす手段としては、熱伝熱部材の幅、長さ、厚みなどを増やせばよい。
熱容量と非通紙部昇温との関係について、図4を用いて説明する。図4の横軸は熱伝導部材の幅を示し、縦軸は非通紙部昇温の抑制効果(℃)を示している。使用する熱伝導部材は、材質がアルミニウム材(純アルミ、合金番号A1050)であり、長さ214mm、厚み0.3mm、幅4.0、6.0、8.0mmのものである。熱伝導部材の厚み及び幅は、長手方向において一様である。非通紙部昇温の抑制効果の確認は、間欠プリントをした場合に熱伝導部材を設けない構成に対して加圧ローラの20の表面温度がどの程度低下するかによって判断した。具体的な評価条件は、下記に詳述する。
<非通紙部昇温抑制の効果の評価条件>
環境:15℃/10%(低温低湿環境)
紙種:A4サイズ坪量199g/mのSpringhill(商品名)
通紙モード:コールド状態から1枚間欠プリント50枚
プリントスピード:約220mm/s(40ppm)
定着温度(目標温度):230℃
評価結果は、熱伝導部材の幅4.0mmのときは7℃、幅6.0mmのときは22℃、幅8.0mmのときは45℃の端部昇温抑制効果であった。すなわち、幅1.0mmに対する非通紙部昇温の抑制効果は約10℃であり、熱伝導部材の熱容量を増やすほど非通紙部昇温の抑制効果が高い。
熱伝導部材の熱容量を増やす方法は、熱伝導部材の幅を広くする以外にも厚みを大きくすることや、長さを長くすることでも可能である。
しかしながら、単純に熱伝導部材の熱容量を単に増やすとフィルムを用いた定着装置の利点であるクイックスタート性に影響する。定着装置のクイックスタート性はFPOT(First PrintOut Time:プリント開始から1枚目の記録材が排出されるまでに要する時間)に大きな影響を与える。FPOTを決定する要因はいくつかあるが、大きくは以下の4項目に分けられる。第1項目は、ビデオコントローラなどの画像処理手段による画像情報生成及び展開時間である。第2項目は、レーザービームスキャナ内のスキャナミラーを回転させるモータの立ち上がり時間である。第3項目は、給紙から搬送にかけての搬送路の長さとプロセススピードである。第4項目は、定着装置のクイックスタート性である。定着装置のクイックスタート性が優れているとは、定着装置に電力の供給を開始し定着装置が定着可能な温度(定着温度)に達するのに要するウォームアップ時間が短いことを意味する。
このような理由から熱伝導部材の熱容量を増やすと、定着装置のウォームアップ時間が長くなり、その結果FPOTが長くなってしまうことがある。尚、本実施例の定着装置10のウォームアップ時間は、定着温度が最も高い記録材であるA4サイズの記録材のときに最も長くなる。
このような状況を鑑みると、非通紙部昇温の抑制効果を高めるために熱伝導部材の熱容量を増やしたいものの、ウォームアップ時間短縮に与える影響を小さくする必要があることがわかる。
(4)比較例および実施例の効果比較
比較例1〜4及び実施例1の熱伝導部材17の構成について図5を参照して説明する。比較例1は、熱伝導部材17はアルミニウム材(純アルミ、合金番号A1050)で形成され、長さ214mm、幅4.5mm、厚さ0.3mmである。比較例2、3は、幅がそれぞれ6.0mm、7.5mmであることを除いて比較例1と同じ寸法である。比較例1〜4の熱伝導部材17の厚みは長手方向で均一である。また、アルミニウムの比重は2.705g/cm(A1050)、比熱0.88J/g・Kである。
実施例1の熱伝導部材17の構成について、長手方向の中央よりも半分の正面図を図6に示し説明する。実施例1の熱伝導部材17は比較例1〜4と同じ材質で形成され、長さ、厚さについても比較例1〜4と同じ寸法で長手方向で一様である。実施例1の熱伝導部材17の幅については、定型サイズ記録材の中央部に対応する部分17aの幅よりも定型サイズの記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する部分の幅(17b、17c、17d)の方が広い。この構成は、熱伝導部材17の長手方向の単位長さ当たりの熱容量を部分的に増やすためである。具体的には、各定型サイズの記録材の中央部に対応する部分17a及びB5サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する部分17hの幅は4.5mmである。一方、A4サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する部分17b(記録材中央から105〜107mm)の幅は6.0mm、A5サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域17c(記録材中央から69〜77mm)の幅は6.0mmである。更に、A6サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域17d(記録材中央から49.5〜55.5mm)の幅は7.5mmである。A4サイズ記録材に対応する部分17bの幅は、A5サイズ記録材に対応する部分17cの幅より小さく、A5サイズ記録材に対応する部分17bの幅は、A6サイズ記録材に対応する部分17cの幅より小さい。各構成における性能評価(非通紙部昇温抑制、ウォームアップ時間短縮)に関しては下記に詳述する。
〔A4サイズ記録材の非通紙部昇温の評価方法〕
○:ホットオフセットの発生なし
×:ホットオフセットの発生あり
<評価条件>
環境:15℃/10%(低温低湿環境)
紙種:A4サイズ坪量199g/mのSpringhill
通紙モード:コールド状態から1枚間欠プリント30枚
プリントスピード:約220mm/s(スループットにすると40ppm)
定着制御温度:230℃
〔B5、A5、A6サイズ記録材の非通紙部昇温の評価方法〕
○:スループットダウン制御しなくても、ホットオフセットの発生なし
×:ホットオフセットを発生させないためにはスループットダウンする必要あり
<評価条件>
環境:15℃/10%(低温低湿環境)
紙種:A4サイズ坪量199g/mのSpringhill(商品名)を各定型紙サイズにカットしたもの
通紙モード:コールド状態から連続プリント10枚
プリントスピード:約220mm/s(40ppm)、スループットダウン制御をした場合はスループットにして20ppmとなるように紙間を調整
定着制御温度:190℃(40ppm)、150℃(20ppm)
〔クリックスタート性の評価方法〕
クイックスタート性の評価は、FPOTを5.0sec固定にしたときの定着性を評価することで判断した。クイックスタート性が良くない、つまりウォームアップ時間が長い定着装置は定着性が良くないことになる。FPOT5.0secという値は製品スペックとして適宜選択されるものである。定着性は、グレタグマクベス社製RD−19I等の反射濃度測定器を用いて、定着後擦り前の画像濃度を測定し、その後重り等を用いて所定の負荷をかけながら画像表面をシルボン紙で所定回数擦る。さらに、擦り後の濃度を測定し、(濃度低下率:%)={(擦り前画像濃度)―(擦り後画像濃度)}/(擦り前画像濃度)×100により計算する。定着性評価時の詳細条件については下記の通りである。濃度低下率なので、値が小さいほど定着性が良いことになる。このとき、濃度低下率が20%以上だと、目視で確認できるレベルの画像不良(画像剥がれ)が発生していた。
○:濃度低下率が20%未満
×:濃度低下率が20%以上
<定着性評価条件>
環境:15℃/10%(低温低湿環境)
入力電圧:120V
FPOT:5.0sec固定
画像パターン:ブラックトナー(K)のハーフトーン画像
紙種:A4サイズ坪量80g/mのOceRedLabel(商品名)
通紙枚数:コールド状態から1枚
プリントスピード:約220mm/s(40ppm)
擦り時負荷:0.5N/cm
擦り回数:5回
比較例1〜3および実施例1の性能評価結果を表1に示す。
幅が4.5mmの比較例1の構成の場合、クイックスタート性は満足するものの、A4サイズ記録材を間欠プリント時の非通紙部昇温、及びA5、A6サイズ記録材の連続プリント時の非通紙部昇温の抑制効果が小さく、スループットダウン制御をする必要がある。B5サイズ記録材に関しては、A4サイズ記録材よりも低く、非通紙領域がA5、A6サイズ記録材よりも狭いため、熱伝導部材が4.5mmであってもクイックスタート性及び非通紙部昇温を満足した。
幅が6.0mmである比較例2の構成の場合は熱容量が増え、A5サイズ記録材の連続プリント時の非通紙部昇温は良化傾向にあるが、A4サイズ記録材の間欠プリント時とA6サイズ記録材の連続プリント時の非通紙部昇温の抑制効果は満足できない。比較例2はクイックスタート性については満足できるレベルであった。
熱伝導部材の幅が7.5mmである比較例3の場合、A4サイズ記録材の間欠プリント時の非通紙部昇温と、及び最小幅の記録材であるのA6サイズ記録材の連続プリント時の非通紙部昇温と、はいずれも問題のないレベルであった。しかしながら、比較例3は、熱伝導部材の熱容量が大きいために、クイックスタート性が悪化した。
実施例1は、クイックスタート性及びA4サイズ記録材、A5、A6サイズ記録材の非通紙部昇温を満足するレベルとなった。
ところで、非通紙部昇温による熱的ピーク位置は通紙する記録材の幅方向の端部の位置から外側に2〜3mmの非通紙領域であり、その熱は熱伝導部材を介して厚み方向、幅方向、長さ方向に移動することになる。ただし、A4サイズ記録材のような大サイズ記録材を間欠プリントする場合(ケース1)と、B5〜A6サイズ記録材のような小サイズ記録材を連続プリントする場合(ケース2)と、では、非通紙部昇温による熱的ピークの様相が異なる。図7は、ケース1の熱的ピークの模式図である。定着温度が高く且つ非通紙領域が狭いケース1における熱的ピークは急峻になりやすい。一般的に、発熱抵抗体の長さは最大幅紙と同程度であり、本実施例においても発熱抵抗体の長さ220mmに対し、最大幅紙であるLTRは218mmと同程度である。そのため、幅の広い記録材をプリントする場合に、通紙領域のすぐ外側は基板上に発熱抵抗体が形成されていない部分となる。基板の材質であるアルミナの熱伝導率は、熱伝導部材の材質であるアルミニウムと比較してさほど大きいものではないが、ケース1における非通紙部昇温の熱は基板を介して空気中へ放熱される割合が大きくなる。従って、ケース1における非通紙部昇温の抑制効果を高めるためには、熱的ピーク位置(記録材の幅方向の端部から2〜3mmの位置)の熱容量を増やすことが好ましい。熱伝導部材が拡張された17bはA4サイズ記録材の非通紙部昇温を抑制する目的として好ましいものである。
一方、図8は、ケース2における熱的ピークの模式図である。定着温度がケース1よりも低く且つ非通紙領域が広いケース2における熱分布はブロードである。移動する熱の総量は、温度勾配に比例するため、非通紙部の熱はとりわけ通紙領域側に移動することになる。そのため、ケース2において非通紙部昇温の抑制効果を高めるためには、熱的ピーク位置及び熱ピーク位置よりも通紙領域側の部分の熱容量も大きくするとさらに良い。ただし、画像領域まで熱伝導部材の熱容量の大きな部分を拡張すると、画像弊害が懸念されるため、画像領域外に留めてことが望ましい。
以上述べたことをまとめると、ケース2においては、熱的ピーク位置(定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域)の熱容量を増やす、もしくは熱的ピーク位置に加えて通紙領域のうち画像領域外の熱容量を増やすことが好ましい。従って、熱伝導部材が幅方向に拡張された部分17cはA5サイズ記録材の非通紙昇温を抑制する目的として好ましく、熱伝導部材が幅方向に拡張された17dはA6サイズ記録材の非通紙部昇温を抑制する目的として好ましいものである。
以上から、本実施例によると、定着装置の非通紙部昇温の抑制とクイックスタート性とを両立できる。
尚、本実施例では対応する定型サイズ記録材としてA4、B5、A5、A6を取り扱ったものの、これ以外の定型サイズ記録材に対しても同様の効果を得ることができる。また、装置で搬送可能な最大幅の定型サイズ記録材を除いて最大幅を有する定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域のみ熱容量を大きくしても良い。また、本実施例の画像形成装置は、LTRサイズ記録材まで対応するものであるが、A3サイズまで対応する記録材において用いる定型サイズ記録材に対しても本実施例と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例では、ヒータがフィルムの内面に接触している構成であるが、フィルムの外面に接触する構成であっても良い。
実施例2は、熱伝導部材17と支持部材12を除いて実施例1と共通する構成を有する。その共通する構成については説明を省略する。実施例2の熱伝導部材17は、定型サイズ記録材の幅方向の端部近傍の非通紙領域に対応する部分の熱容量を、定型サイズ記録材の幅方向の中央部に対応する部分の熱容量よりも大きくする技術思想は実施例と同じである。実施例2の実施例1との相違点は、図9(a)に示すように熱伝導部材17の定型サイズ記録材の幅方向の端部近傍の非通紙領域に対応する部分に支持部材12のある側に向かって突起する突起部が設けられている点である。支持部材12に突起部を設けた構成を図9に示す。本実施例においては、その突起部は熱伝導部材と同じ材質である。この突起部を支持部材12に挿し込む構成である。
熱伝導部材17の突起部は熱伝導部材17が支持部材12に係止される係止部として機能し、熱伝導部材17がフィルム13から力を受けても記録材の搬送方向に直交する方向もしくは記録材の搬送方向にずれにくい。そのため、熱伝導部材17の突起部が設けられている熱容量の大きい部分が非通紙部の熱的ピーク位置からずれることがなく非通紙部昇温の抑制効果を安定的に得られる。
図9(b)に熱伝導部材17の構成をわかりやすくするため、支持部材12のある側に突出している突出部(17e、17f、17g)を熱伝導部材17の面と平行になるように展開した展開図を示す。熱伝導部材17は、記録材中央(紙中心)に対応する位置で左右対称形状なので、図9(b)は半分のみを示す。
本実施例の熱伝導部材17は、長さ214mm、厚さ0.3mmの板材である。熱伝導部材17の記録材の中央部に対応する部分の幅は4.5mmである。突出部(17e、17f、17g)は、板材である熱伝導部材17の記録材の搬送方向の端部を曲げて形成した曲げ部である。曲げ部17eは、記録材中央から105〜107mmの位置に形成され、曲げ高さ(熱伝導部材17の支持部材12と接触する面から曲げ部先端までの長さ)は1.5mmである。曲げ部17fは、記録材中央から69〜77mmの位置に形成され、曲げ高さは1.5mmである。曲げ部17gは、記録材中央から49.5〜55.5mmの位置に形成され、曲げ高さは3.0mmである。曲げ部17eはA4サイズ記録材、曲げ部17fはA5サイズ記録材、曲げ部17gはA6サイズ記録材、の非通紙部昇温の抑制効果を安定して得るため、支持部材12に対して係止するために設けられている。
ところで、実施例2のように熱伝導部材に曲げ部を設ける構成は、装置の小型化及コストダウンに貢献できる。実施例1のように熱伝導部材の一部を幅方向に拡張する構成はフィルム径を大きくする必要が生じる場合があるのに対して、実施例2の構成は曲げ部を支持部材の厚みで吸収できるのでフィルム径を大型化する必要がない。また、実施例1のように熱伝導部材の一部の厚みを大きくする構成は厚みの厚い板材を加工して使用するのに対して、実施例2の構成は薄い板材を曲げ加工すれば良いからである。
このように、本実施例によると、定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する熱伝導部材の部分に係止部を設けて部分的に熱容量を大きくすることで、定着装置の非通紙部昇温の抑制とクイックスタート性とを両立する効果を安定して得られる。
実施例3は、熱伝導部材を除いた構成は、実施例1及び2と共通するので、熱伝導部材についての説明のみを行う。実施例3の熱伝導部材は、記録材の搬送方向の中央で分けた2つの領域のうち一方の領域にのみ、一部熱容量を増した部分を有する構成とする。加圧ローラ20の芯金21は、ゴム層の両端面から各々左右に延びた軸部を有する。軸部の長さは、軸部にギア等の駆動部材を設ける側の方が、駆動部材を設けない側よりも長い。軸部の長い側は短い側よりもゴム層の熱が軸部に逃げて放熱しやすいので、非通紙部が悪化しにくい。
そこで、実施例3の熱伝導部材は、加圧ローラの両側の軸部のうち長さが短い軸部がある側の領域のみにおいて、定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する部分の熱容量を定型サイズ記録材の中央部に対応する部分熱容量よりも大きくする。熱伝導部材の一部の熱容量を大きくする構成としては、実施例1及び2と同様に熱伝導部材の一部の幅を広くする、厚みを厚くする、曲げ部を設ける構成が適用できる。
以上述べたことから、本実施例によると、実施例1及び2よりも熱伝導部材の熱容量を更に小さくすることができるので、非通紙部昇温を抑制しつつ更なるFPOT短縮を実現することができる。
6 定着装置
11 ヒータ
12 支持部材
13 フィルム
17 熱伝導部材
17a 熱伝導部材の定型サイズ記録材の中央部に対応する部分
17b、17c、17d、17h 各定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する熱伝導部材の部分
17e、17f、17g 各定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する熱伝導部材の部分
20 加圧ローラ
P 記録材

Claims (8)

  1. 筒状のフィルムと、
    前記フィルムに接触する長細いヒータと、
    前記ヒータの前記フィルムと接触する面と反対側の面を支持する支持部材と、
    前記ヒータと前記支持部材との間に挟持され、前記ヒータに長手方向に亘って接触する熱伝導部材と、
    前記フィルムと接触してニップ部を形成する加圧部材と、
    を備え、前記ニップ部でトナー画像が形成された記録材を搬送しながら前記フィルムからの熱でトナー画像を加熱して記録材に定着する定着装置において、
    記録材の搬送方向に直交する方向において、定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量は、前記定型サイズ記録材の中央部に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量よりも大きいことを特徴とする定着装置。
  2. 記録材の搬送方向に直交する方向において、第1の定型サイズ記録材の前記非通紙領域に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量は、前記第1の定型サイズ記録材よりも幅の狭い第2の定型サイズ記録材の前記非通紙領域に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 記録材の搬送方向に直交する方向において、前記非通紙領域に対応する前記熱伝導部材の部分に熱容量を大きくしつつ前記熱伝導部材を前記支持部材に対して係止するための係止部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記熱伝導部材は板材であって、前記係止部は前記板材の幅方向の端部を曲げて形成された曲げ部であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記熱伝導部材は板材であって、
    前記板材の前記非通紙領域に対応する部分の幅は前記中央部に対応する部分の幅よりも広いことを特徴とする請求項1又2に記載の定着装置。
  6. 前記熱伝導部材は板材であって、
    前記板材の前記非通紙領域に対応する部分の厚さは前記中央部に対応する部分の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  7. 前記加圧部材は、両側に軸部を有する芯金と、前記芯金の外側に形成されたゴム層と、を備えるローラであって、
    前記熱伝導部材を記録材の搬送方向の中央で分けた2つの領域のうち前記ローラの前記両側の軸部のうち長さが短い軸部のある側の領域のみにおいて、定型サイズ記録材の端部近傍の非通紙領域に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量は、前記定型サイズ記録材の中央部に対応する前記熱伝導部材の部分の単位長さ当たりの熱容量よりも大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記ヒータは前記フィルムの内面に接触し、前記フィルムを介して前記加圧部材と共に前記ニップ部を形成していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに1項に記載の定着装置。
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