JP3061526B2 - 熱定着装置 - Google Patents

熱定着装置

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JP3061526B2
JP3061526B2 JP6057647A JP5764794A JP3061526B2 JP 3061526 B2 JP3061526 B2 JP 3061526B2 JP 6057647 A JP6057647 A JP 6057647A JP 5764794 A JP5764794 A JP 5764794A JP 3061526 B2 JP3061526 B2 JP 3061526B2
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JP
Japan
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heating roller
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heat
heating
fixing device
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JP6057647A
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JPH07271229A (ja
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孝一郎 坂本
旬 杉山
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタや複写
機等電子写真方式の画像形成装置に使用され、転写紙に
転写したトナー像を熱定着する熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の熱定着装置は、図9に示すよう
に発熱する加熱ローラ1と加圧する加圧ローラ2を対向
配置し、トナー像を転写した転写紙3をトナー像の転写
側が加熱ローラ1と接触するようにして加熱ローラ1と
加圧ローラ2との間を通過させて熱定着を行うようにな
っている。
【0003】このような熱定着装置に使用する加熱ロー
ラ1としては、例えば実開昭61−6869号公報に見
られるものが知られている。これは、図10に示すよう
に、ガラス材又はセラミック材の環状のベース基材4の
外周面にニッケルクロム合金の薄膜抵抗層をスパッタリ
ングで形成して発熱抵抗体5とし、この発熱抵抗体5の
外周面にフッ素系樹脂からなるトナー付着防止層6を形
成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来装置
は、加熱ローラ1の長手方向の温度分布が図11に示す
ように、加熱ローラ1の両端部の温度が中央部に比べて
低くなり、定着にむらが生じるという問題があった。
【0005】また、発熱抵抗体5の温度を定着に適正な
温度に制御すると、中央部は問題無いが両端部の温度低
くなり、その結果定着後にトナーが離脱し易くなり、ま
た、発熱抵抗体5の温度を両端部を考慮して高めに設定
すると両端部は問題無いが、中央部の温度が高くなり過
ぎてトナーの成分である樹脂が溶融し過ぎ、その結果ト
ナーが加熱ローラ1側に逆転写され、それが転写紙3の
トナー像の非転写部に転写して印刷品質を低下させると
いう問題があった。
【0006】そこで本発明は、発熱抵抗体の温度分布を
加熱ローラの長手方向全体にわたって一様にでき、常に
良好な熱定着ができる熱定着装置を提供する。
【0007】また、本発明は、さらに、温度の立上がり
特性にすぐれた熱定着装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
加熱ローラを有する熱定着装置において、加熱ローラ
は、長尺な環状のベース基材及びこのベース基材の両端
に嵌合して固定した保持金具を有し、ベース基材の外周
部に発熱抵抗体を、その抵抗分布がベース基材の両端部
の抵抗値を中央部の抵抗値に比べ相対的に大きく形成
し、ベース基材と保持金具との間に緩衝部材を介在させ
ると共にベース基材の両端部の発熱抵抗体に電極を接続
したものである。
【0009】請求項2対応の発明は、請求項1記載の熱
定着装置において、加熱ローラのベース基材は低熱伝導
材料からなることにある。
【0010】
【作用】このような構成の発明においては、ベース基材
の外周部に形成した発熱抵抗体の抵抗分布を、ベース基
材の両端部の抵抗値を中央部の抵抗値に比べ相対的に大
きくしているので、中央部に比べて両端部での単位面積
当たりの発熱量が多くなり、その結果発熱抵抗体の長手
方向全体の温度分布が一様となる。
【0011】また、この発明においては、ベース基材と
して低熱伝導材料を使用しているので、熱の損失が少な
くなり、加熱ローラの温度の立上がりが良好となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1は加熱ローラ11を回転軸に対して直
角に断面した図、図2は加熱ローラ11を回転軸に沿っ
て断面した図を示している。
【0014】この加熱ローラ11は、長尺な環状のベー
ス基材12の外周部全面に第1の発熱抵抗体層13を形
成している。この第1の発熱抵抗体層13は、例えばN
iCrSiをベース基材12の外周部全面にスパッタリ
ングにより2000オングストロームの厚さに形成す
る。
【0015】前記ベース基材12はパイレックスガラス
や石英ガラス等の低熱伝導性材料からなるものを使用し
ている。
【0016】前記第1の発熱抵抗体層13の上に両端部
のA部を除いた中央部のB部に第2の発熱抵抗体層14
を形成している。この第2の発熱抵抗体層14は、A部
にマスクをし、第1の発熱抵抗体層13の上にNiCr
Siをスパッタリングにより500オングストロームの
厚さに形成する。
【0017】そして前記第2の発熱抵抗体層14の外周
面及び前記第1の発熱抵抗体層13の露出している外周
面の上にトナーの付着を防止するためにフッ素系樹脂か
らなるオフセット防止層15をコーティング等により形
成する。
【0018】こうしてA部とB部の抵抗分布が異なり、
シート抵抗値はA部がB部よりも大きくなる。
【0019】すなわち、加熱ローラ11の両端間の等価
回路を示すと図3に示すようになり、A部の抵抗値はR
A 、B部の抵抗値はRB となり、単位長さ当たりの抵抗
値はA部の方が大きく、従って単位面積当たりの発熱量
もA部の方が大きくなる。
【0020】従って、A部とB部との抵抗値のバランス
を適当に取ることにより、発熱量と放熱量とのバランス
が取れ、加熱ローラ11の温度分布を一様にすることが
可能となる。すなわち、A部とB部との抵抗値を異なら
せることにより、加熱ローラ11の温度分布は図4に示
すように加熱ローラ11の長さ方向の全体にわたって一
様にすることができる。
【0021】図5は加熱ローラ11の外観を示す斜視
図、図6は図5におけるX部の部分拡大断面図で、加熱
ローラ11はその両端部の第1の発熱抵抗体層13の露
出部に銅やリン青銅等の金属リング16を導電性の接着
剤で固定し、電極としている。
【0022】前記金属リング16は例えばカーボンブラ
シユニット17を使用して外部電源と電気的に接続する
ようになっている。
【0023】前記加熱ローラ11は、その両端に保持金
具18の一端側円柱部をベース基材12内に嵌合して固
定し、この保持金具18の他端側軸部にギヤ等を取付け
て外部駆動部に連結するようになっている。なお、この
保持金具18の円柱部と軸部との間は前記ベース基材1
2と略同一径のフランジ部となっている。
【0024】このような構成の加熱ローラ11を熱定着
装置に組込み、電力を投入して定着に必要な例えば15
0℃に達するまでの時間を測定したところ、12秒程度
で150℃に達し、良好な温度立上がり特性を示した。
このときに要した投入電力は300Wで、一旦150℃
に達した後のランニング電力は約100Wであった。こ
れは例えばアルミバイプからなる加熱ローラをハロゲン
ランプで加熱する方式に比べ、立上がり速度が速く、ま
たランニング電力も低く良好な熱特性を得ることができ
た。すなわち、この熱定着装置を電子写真方式のプリン
タに使用した場合に、印刷開始時のウォーミングアップ
時間を大幅に短縮でき、また動作時の消費電力も大幅に
軽減できることになる。
【0025】また、加熱ローラ11を150℃に制御し
て適正定着温度が150℃のトナーを熱定着したとこ
ろ、この温度では定着が不十分となり、加熱ローラ11
の温度を約165℃程度にしたところ良好な定着が可能
となった。これは本方式では加熱ローラ11の表面部分
の発熱を利用するため熱容量が小さく、転写紙に熱を奪
われるためである。
【0026】従って、本方式ではトナーの適正定着温度
よりも加熱ローラ11の温度を若干高くすることにより
適正な定着が可能となる。
【0027】また、図6に示すように、ベース基材12
に保持金具18を直接固定して定着動作を長時間連続し
て繰返したところ、ベース基材12と保持金具18との
固定部に破損が生じた。これはベース基材12と保持金
具18との熱膨張率の違い、すなわち保持金具18の熱
膨張率がベース基材12の熱膨張率よりも大きく、この
ため保持金具18の一端側円柱部の熱膨張によりベース
基材12の外周方向にストレスがかかり、その結果ベー
ス基材12が破損したものと考えれる。
【0028】そこで、最終的には、図7に示すようにベ
ース基材12に対して保持金具18を間にシリコーンゴ
ム等の緩衝部材19を介して嵌合固定した。
【0029】その結果、ベース基材12の外周方向にか
かるストレスが緩衝部材19により吸収され、ベース基
材12は長時間の連続定着に対しても破損することは無
かった。
【0030】また、緩衝部材19をベース基材12と保
持金具18との間に介在させることによって加熱ローラ
側から保持金具18への熱伝導が防止され、ベース基材
12と保持金具18との接合端部付近で温度が低下する
のを防止でき、加熱ローラ11の長さ方向の温度分布を
さらに均一化することができた。
【0031】また、ベース基材12としてパイレックス
ガラスや石英ガラス等の低熱伝導性材料を使用している
ので、外部への放熱を極力少なくでき、これにより温度
の立上がりをさらに向上できる。
【0032】図8は、本方式においてベース基材12と
してパイレックスガラス、石英ガラスを使用した場合
と、高熱伝導材料であるアルミを使用した場合、さらに
ハロゲンランプでアルミパイプを加熱する方式の場合の
温度立上がり特性を示したグラフである。
【0033】なお、パイレックスガラス、石英ガラス、
アルミの管径をφ16mmとし、発熱抵抗体としてはN
iCrSiを使用し、第1の発熱抵抗体13の厚さを2
000オングストローム、第2の発熱抵抗体14の厚さ
を500オングストロームにし、電極16,16間の抵
抗値を33Ωに設定している。
【0034】図中グラフaはベース基材12としてパイ
レックスガラスを使用した場合を示し、図中グラフbは
ベース基材12として石英ガラスを使用した場合を示
し、図中グラフcはベース基材12としてアルミを使用
した場合を示し、図中グラフdはハロゲンランプでアル
ミパイプを加熱する方式の場合を示している。
【0035】グラフからも明らかなようにベース基材1
2としてパイレックスガラスや石英ガラス等の低熱伝導
性材料を使用したものは10秒前後で150℃に達し温
度の立上がり特性が極めてすぐれている。
【0036】すなわち、ベース基材12としては熱伝導
率が低く、かつ熱膨張率が小さい材料が好適である。従
って、パイレックスガラスや石英ガラスは好適であり、
中でも石英ガラスは最も好適である。
【0037】なお、前記実施例では発熱抵抗体をNiC
rSiで構成したが必ずしもこれに限定するものではな
く、NiCrで構成したものであってもよい。
【0038】また、前記実施例では発熱抵抗体を薄膜に
より形成したものについて述べたが必ずしもこれに限定
するものではなく、酸化ルテニウムを主成分とした厚膜
により形成するものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上、本発明によれば、発熱抵抗体の温
度分布を加熱ローラの長手方向全体にわたって一様にで
き、常に良好な熱定着ができる熱定着装置を提供でき
る。
【0040】また、本発明は、さらに、温度の立上がり
特性にすぐれた熱定着装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す加熱ローラの回転軸に直
角方向の断面図。
【図2】同実施例の加熱ローラの回転軸に沿った断面
図。
【図3】同実施例の加熱ローラの等価回路。
【図4】同実施例の加熱ローラの温度分布特性を示すク
ラフ。
【図5】同実施例の加熱ローラの外観を示す斜視図。
【図6】図5のX部分の部分拡大断面図。
【図7】同実施例の加熱ローラの他の実施例を示す部分
拡大断面図。
【図8】本実施例を含む各種加熱ローラの温度立上がり
特性を示すグラフ。
【図9】熱定着装置の要部構成を示す図。
【図10】加熱ローラの従来例を示す断面図。
【図11】同加熱ローラの温度分布特性を示すクラフ。
【符号の説明】 11…加熱ローラ 12…ベース基材 13…第1の発熱抵抗体 14…第2の発熱抵抗体 16…金属リング(電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−52581(JP,A) 特開 昭62−30280(JP,A) 特開 平7−92838(JP,A) 実開 平2−73668(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱ローラを有する熱定着装置におい
    て、 前記加熱ローラは、長尺な環状のベース基材及びこのベ
    ース基材の両端に嵌合して固定した保持金具を有し、前
    記ベース基材の外周部に発熱抵抗体を、その抵抗分布が
    前記ベース基材の両端部の抵抗値を中央部の抵抗値に比
    べ相対的に大きく形成し、前記ベース基材と保持金具と
    の間に緩衝部材を介在させると共に前記ベース基材の両
    端部の発熱抵抗体に電極を接続したことを特徴とする熱
    定着装置。
  2. 【請求項2】 加熱ローラのベース基材は低熱伝導材料
    からなることを特徴とする請求項1記載の熱定着装置。
JP6057647A 1994-03-28 1994-03-28 熱定着装置 Expired - Lifetime JP3061526B2 (ja)

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JPH07271229A JPH07271229A (ja) 1995-10-20
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