JP3032041B2 - 熱定着器 - Google Patents

熱定着器

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JP3032041B2
JP3032041B2 JP3143697A JP14369791A JP3032041B2 JP 3032041 B2 JP3032041 B2 JP 3032041B2 JP 3143697 A JP3143697 A JP 3143697A JP 14369791 A JP14369791 A JP 14369791A JP 3032041 B2 JP3032041 B2 JP 3032041B2
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田 秀 記 額
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱定着器に係り、特に画
像形成にトナーを用いる電子写真方式の複写機、プリン
タ、ファクシミリ等において、トナー像を紙等に効率よ
く定着させる熱定着器に関する。
【従来の技術】
【0002】一般に画像形成にトナーを用いる電子写真
方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等(以下、代表
して複写機と記す。)では静電気力や分散力を用いてト
ナー等の粉体を紙やOHPシート等の支持体に付着さ
せ、画像を形成させるようになっている。このとき粉体
は弱い力でしか付着していないので、支持体上の画像に
変化や移動が生じないようにする必要がある。そこで、
電子写真プロセスでは、支持体上に粉体を定着させる定
着プロセスが設けられている。この定着プロセスの一例
として、熱定着器により支持体上の粉体を溶融し、支持
体との間に強固な定着を生じさせる定着手段がとられて
いる。図5は従来の熱定着器の一例を示しており、この
熱定着器50は熱源51を内包した中空ヒートローラ5
2と、この中空ヒートローラ52と接触するように配置
された図示しない弾性体のローラとにより印画紙等の支
持体を挟み搬送しながら、支持体上に熱を加え定着を行
うようになっている。この場合、熱源51にはヒートラ
ンプが使用されており、通常の複写機ではこのヒートラ
ンプ51を常にON状態にしてある。これは中空ヒート
ローラ52の熱容量が大きく設計されているために急激
に暖めることが難しく、電源投入直後には定着を行えな
いからである。このように、電源を常にON状態に設定
することにより、中空ヒートローラ52の表面を一定温
度となるようにすることができるが、逆に、装置は多く
の電力を必要とする。また輻射熱により中空ヒートロー
ラ52の全周を暖めているので熱効率も低い。そこで、
熱定着器の熱効率向上のために表面発熱型の定着ローラ
を備えた熱定着器も提案されている(例えば特開昭62
−30280号公報参照)。この熱定着器60は図6に
示したように、中空の回転軸61上に絶縁層62、導電
性耐熱弾性体層63が順に構成され、導電性弾性体63
の両端側には円筒外周部に沿って円筒形状の給電部6
4、64が形成されている。そしてこの給電部64を通
じて導電性弾性体層63の一側から他側にかけて円周状
に一様電流を流すことにより定着ローラ全体を発熱させ
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
熱定着器では、熱定着器に送られてくる印画紙等の支持
体の全幅部分に電流が流されるようになっているので、
たとえば用紙サイズがA4版の場合には発熱体の長さは
200mm以上になり、そのときの発熱体の抵抗値は百数
十Ωとなる。また所要電圧も百数十Vの電圧を必要と
し、電力効率が低いという問題がある。そこで、本発明
の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、
安価で発熱体の熱効率が良く、また構造が簡単で低電圧
で駆動可能な熱定着器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は導電性材料からなる回転軸体と、この回転
軸体の周囲に密着形成された絶縁円筒体と、この絶縁円
筒体の周囲に円筒形状に密着形成されるとともに軸方向
のほぼ中央位置に上記回転軸体との電気的接続部を有す
る導電性弾性体からなるローラ部と、このローラ部の両
側端面に上記回転軸体と非接触に取付けられた電極とを
備えたことを特徴とするものである。
【作用】本発明によれば、導電性材料からなる回転軸体
の周囲に絶縁円筒体を密着形成し、さらにその周囲に軸
方向のほぼ中央位置に上記回転軸体との電気的接続部を
有する導電性弾性体からなるローラ部を円筒形状に密着
形成し、このローラ部の両側端面に上記回転軸体と非接
触に極を取付けたので、定着面の表面近傍で発熱が起こ
り、熱効率が向上するとともに、電流経路を従来のほぼ
1/2とすることができ、この結果、低電圧駆動が可能
になる。
【0005】
【実施例】以下本発明による熱定着器の一実施例を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明による熱定着器
の定着ローラRを示しており、符号1は定着ローラRの
回転軸体を示している。この回転軸体1は導電性材料で
あるステンレス(例えばJIS規格SUS304)棒を
加工して作られており、この軸の端部には図示しない駆
動伝達機構が接続されている。また、回転軸体1の周囲
には絶縁円筒体2が密着形成されている。この絶縁円筒
体2はシリコンゴム等の絶縁性耐熱弾性体からなり、軸
方向のほぼ中央位置に幅0.5〜1mm程度の微小幅の
切欠部2aが形成され、2個の部分に分離された構造に
なっている。さらにこの2個の絶縁円筒体2、2の周囲
を覆うように円筒形状のローラ部3が密着形成されてい
る。このローラ部3は導電性弾性体からなり、本実施例
ではカーボンフィラーを架橋させたシリコンゴム等の耐
熱性材料が使用されている。またこのシリコンゴムは切
欠部2aにも充填され、電気的接続部4が形成される。
この電気的接続部4は回転軸体1とローラ部3とを電気
的に導通する役割を果たしている。さらにローラ部3の
外周には離型性を有する表面層5が形成されている。こ
の表面層5にはフッ素樹脂含有ゴムやPFA(パーフル
オロアルコキシ樹脂)コーティングが施されており、表
面エネルギを低下させるとともに耐久性を確保できるよ
うになっている。
【0006】また、図2に示したようにローラ部3の両
側の端面3aにはリング状の電極6,6が銀フィラーを
含有した導電性のエポキシ樹脂接着剤により貼着されて
いる。この電極6は図示しない摺接電極と連続的に接触
するために摩耗抵抗の大きい材質の導体金属が使用され
ている。本実施例では銅ニッケル合金が使用されている
が、ステンレス鋼等も好ましい。また電極6の外周端部
6aはローラ部の端面3aと均一に貼着されるととも
に、内周端部6bは絶縁円筒体2部分に貼着されてい
る。したがって電極6と回転軸体1とは接触しないよう
になっている。
【0007】ここで上述の定着ローラを組み込んだ電源
回路について説明する。図3において、定着ローラRは
図示しない軸受に回転自在に支持されており、この定着
ローラRの発熱体であるローラ部3に通電するために回
転軸体1の端面1aに固定電極7が所定圧で接触してい
る。またローラ部3の両端の電極6、6には上述の摺接
電極8、8が接触しており、これら摺接電極8、8をロ
ーラ部3を介して短絡させるとともに、固定電極7との
間に交流電源9を配置することにより電源回路10が構
成されている。このとき定着ローラRの回転軸体1を一
方の電極として固定電極7と摺接電極8との間に通電す
ることにより発熱体であるローラ部3にジュール熱を発
生させるようになっている。また、この定着ローラRの
ほぼ中央位置には温度検出器11が配置されており、ロ
ーラ部3の表面温度を検出し、温度信号を回路中に備え
られたコントローラ12に出力するようになっている。
したがって、コントローラ12ではローラ部3からの表
面温度情報を受けて交流電源9のON−OFFを制御
し、ローラ部3の過熱を防止し、ローラ表面温度を一定
に保持するようになっている。ここで具体的な数値を当
てはめてローラ部3を構成する導電性弾性体の抵抗値に
ついて検討する。通常の導電性弾性体の体積抵抗率(ρ
v )は低くてもρv =0.1Ω・cm〜10Ω・cmであ
り、一般的なカーボンフィラーを練り込んだものでρv
=2Ω・cm〜3Ω・cm、また平均的にはρv =5Ω・cm
程度である。このカーボン系導電性弾性体を用いて定着
ローラを構成した場合を例に計算する。定着ローラの寸
法を外径d=2cm、ローラ幅L=25cm、ローラ部肉厚
t=0.5cmとし、ローラ部の断面積の1/2の範囲で
通電されるとし、ローラ部の体積抵抗率をρv =5Ω・
cmとすると、定着ローラ発熱体の抵抗値(R)は下式で
求まる。 R=4×(ρv ×L)/((d2 −(d−2×t)2 )×π×0.5) ここで上記値を代入すると、 R=4×(5×25)/((22 −(2−2×0.5)2 )×π×0.5) =106.1(Ω) 上式において、定着ローラの両端に電流を流す場合、所
要電流値が1Aとすると最低直流電圧VはV=106.
1Vまでとれることが必要である。しかし通常の家庭用
交流電源は実効値100Vであるから直接家庭用交流電
源を使用するためには問題がある。これに対して本発明
では電流経路はローラ部3の端面位置3aとローラ部中
央位置の電気的接続部4との間に形成されるので、上記
Lを1/2とすることができ、全抵抗値も1/2とな
る。このため所要電力に対して低い電圧値をとれるの
で、定着ローラの立ち上げ時間を短縮したり、安定した
温度サーボをかけることが可能となる。
【0008】次に以上の定着ローラの実施例の変形例を
図4に示して説明する。この変形例は回転軸体の中央位
置の一部をつば状に形成し、ローラ部3との電気的接続
部としたものである。このようにつば状の円板部13を
回転軸体1に形成し、円板部13の外周端部をローラ部
3に嵌入させることによりローラ部3と回転軸体1との
導通を確実に行うことができ、発熱体を全体にわたり均
一に発熱させることができる。
【0009】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば導電性材料からなる回転軸体の周囲に絶縁円筒
体を密着形成し、さらにその周囲に軸方向のほぼ中央位
置に上記回転軸体との電気的接続部を有するローラ部を
円筒形状に密着形成し、このローラ部の両側端面に上記
回転軸体と離れて電極を取付けたことにより低電圧駆動
が可能になるとともに、熱効率の良い均一な発熱面を構
成することができ、安価で簡単な構造で優れた定着性を
発揮できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱定着器の定着ローラの一実施例
を示した縦断面図。
【図2】図1に示した定着ローラの部分断面図。
【図3】図1に示した定着ローラを含む電源回路の一例
を示した構成図。
【図4】図1に示した定着ローラの変形例を示した縦断
面図。
【図5】従来の熱定着器の定着ローラの一例を示した縦
断面図。
【図6】従来の熱定着器の定着ローラの一例を示した縦
断面図。
【符号の説明】
1 回転軸体 2 絶縁円筒体 3 ローラ部 4 電気的接続部 5 表面層 6 電極 7 固定電極 8 摺接電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−22763(JP,U) 実公 昭45−5438(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性材料からなる回転軸体と、この回転
    軸体の周囲に密着形成された絶縁円筒体と、この絶縁円
    筒体の周囲に円筒形状に密着形成されるとともに軸方向
    のほぼ中央位置に上記回転軸体との電気的接続部を有す
    る導電性弾性体からなるローラ部と、このローラ部の両
    側端面に上記回転軸体と非接触に取付けられた電極とを
    備えたことを特徴とする熱定着器。
JP3143697A 1991-06-15 1991-06-15 熱定着器 Expired - Lifetime JP3032041B2 (ja)

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JPH04367886A JPH04367886A (ja) 1992-12-21
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