JP4962928B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、ベルト定着方式の定着装置およびその定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
例えばレーザープリンタや複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置には、トナー像が静電気的に担持された記録媒体を加熱するとともに加圧することでトナー像を記録媒体に定着させる定着装置が備えられている。この定着装置として、ベルト定着方式の定着装置がある。このベルト定着方式の定着装置は、複数の支持ローラ(支持部材)にベルトが巻回され、このベルトの一部に加圧ローラ(加圧部材)が圧接され、ベルトと加圧ローラとの間に、記録媒体に担持されたトナー像を加熱加圧して定着させる定着ニップ部が形成された構成からなる。
ところで、カラー印刷の場合、発色性を確保するために、モノクロ画像の場合と比べて定着後のトナー像に高い透明度が要求される。また、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)等の透過投影装置に用いられる場合には、普通用紙に印刷する場合と比べて高い透明度が要求される。このように、画像(印字品質)や記録媒体の違いによって、要求される透明度は異なる。トナー像の透明度は、定着させる際に与える熱量を増大させることで向上されるため、画像や記録媒体に応じて、トナー像に与える熱量を調整して、異なる定着性(トナー溶解度)に応える必要がある。ただし、定着性を調整するために、記録媒体の線速を変化させて加熱時間を変化させると、印刷時間が増大し、生産性が低下する場合がある。また、加圧ローラによる圧力を変化させると、記録媒体が適正に搬送されない場合があり、皺や紙詰まり等の弊害が生じる虞がある。さらに、定着温度を変化させると、コールドオフセット現象やホットオフセット現象が生じる虞があり、また高温による定着装置の寿命が低下する虞もあり、さらに温度を即時に変化させることは難しく、結果として印刷時間が増大する場合がある。そこで、近年では、上記したようなベルト定着方式の定着装置において、加圧ローラや支持ローラを移動させることができる定着装置が提案されており、この定着装置によれば、加圧ローラや支持ローラを移動させることで、定着ニップ部の長さを可変させて加熱時間を変化させ、これにより、トナーの溶解度を調整し、要求される定着性を満足させることができる。(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2003−337489号公報 特開2004−117518号公報
しかしながら、上記した従来の定着装置では、支持ローラに巻回されたベルトは、その全体が引張状態になっているため、加圧ローラや支持ローラを移動させたときに、一定の張力がかかった引張状態にベルトを保つための手段が必要であり、装置が複雑化するという問題がある。例えば、上記した特許文献1の発明の場合は、加熱ローラが、一方向に移動可能に取り付けられているとともにバネによって一方向に付勢された構成からなり、加圧ローラの移動に応じて加熱ローラが一方向に移動されることで、ベルト全体が常に一定の引張状態に保たれている。また、特許文献2の発明の場合は、ベルト内に設置されたテンションローラとテンションスプリングとからなるベルト張力調整手段が備えられた構成になっており、このベルト張力調整手段によって、ベルト全体が常に一定の引張状態に保たれている。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、記録媒体の線速や定着圧力、定着温度を可変させることなく、トナー溶解度を可変させ、画像や記録媒体の種類によって異なる定着性の要求に適正に応えることができ、さらに、ベルトの張力を調整する手段が不要で、より簡単な構成からなる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る定着装置は、 熱源により加熱された無端状のベルトが複数の支持部材に巻回され、前記ベルトに加圧部材が圧接されて前記ベルトと前記加圧部材との間に定着ニップ部が形成されているとともに、該定着ニップ部の長さを可変させるように前記支持部材又は前記加圧部材のうちの少なくとも一つの位置を移動させる移動手段が備えられ、
前記定着ニップ部に、トナー像が静電気的に担持された記録体を通過させることで、前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、前記複数の支持部材の間に掛け渡された前記ベルトの掛渡部のうち一方の掛渡部は、引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部は、無張力状態で掛け渡され、前記引張状態の掛渡部の外側に前記加圧部材が接触して前記定着ニップ部を形成し、
前記移動手段は、前記加圧部材の回転軸線を中心に回転可能に設置され、前記支持部材の中いずれか一つを保持し、前記支持部材の中いずれか一つの位置を変更するガイドプレート、及び前記ガイドプレートを駆動する駆動機構を含み、前記ガイドプレートは、前記加圧部材の回転軸に直交する方向に延在し、一方の端部が前記回転軸に回転移動自在に取り付けられ前記ガイドプレートは、前記加圧部材の回転軸に直交する方向に延在する長孔を備え、前記少なくとも一つの支持部材を、前記長孔に挿通して前記長孔の延在方向に弾持し前記駆動機構は、前記ガイドプレートの他方の端部に形成された円弧形(ラック状)のギアと、前記円弧形のギアと噛合される円形のギアと、を含んでなり、前記ガイドプレートの位置を検出する位置検出手段をさらに含む、
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る定着装置は、 無端状のベルトが複数の支持部材に巻回され、熱源により加熱された伝熱部材が前記ベルトに圧接されて前記ベルトと前記伝熱部材との間に定着ニップ部が形成されているとともに、該定着ニップ部の長さを可変させるように前記支持部材又は前記伝熱部材のうちの少なくとも一つの位置を移動させる移動手段が備えられ、
前記定着ニップ部に、トナー像が静電気的に担持された記録体を通過させることで、前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、前記複数の支持部材の間に掛け渡された前記ベルトの掛渡部のうち一方の掛渡部は、引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部は、無張力状態で掛け渡され、前記引張状態の掛渡部の外側に前記伝熱部材が接触して前記定着ニップ部を形成し、
前記移動手段は、前記伝熱部材の回転軸線を中心に回転可能に設置され、前記支持部材の中いずれか一つを保持し、前記支持部材の中いずれか一つの位置を変更するガイドプレート、及び前記ガイドプレートを駆動する駆動機構を含み、前記ガイドプレートは、前記伝熱部材の回転軸に直交する方向に延在し、一方の端部が前記回転軸に回転移動自在に取り付けられ前記ガイドプレートは、前記伝熱部材の回転軸に直交する方向に延在する長孔を備え、前記少なくとも一つの支持部材を、前記長孔に挿通して前記長孔の延在方向に弾持し前記駆動機構は、前記ガイドプレートの他方の端部に形成された円弧形(ラック状)のギアと、前記円弧形のギアと噛合される円形のギアと、を含んでなり、前記ガイドプレートの位置を検出する位置検出手段をさらに含む、
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る定着装置は、記録媒体にトナー像を静電気的に転写させて該記録媒体にトナー像を担持させる画像形成手段が備えられた画像形成装置において、前記記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる請求項1又は2記載の定着装置が備えられていることを特徴としている。
このような特徴により、支持部材等を移動させ、定着ニップ部の長さを可変させることで、加熱加圧時間を変化させることができ、定着性が調整される。しかも、支持部材等が移動しても、無張力状態で掛け渡された他方の掛渡部の長さが変化するだけでベルトにかかる張力は変化しないため、ベルトの張力を調整する手段は不要である。
本発明に係る定着装置および画像形成装置によれば、より簡単な構成で、記録媒体の線速や定着圧力、定着温度を可変させることなく、画像や記録媒体の種類によって異なる定着性の要求に適正に応えることが可能な装置を実現することができる。
以下、本発明に係る定着装置および画像形成装置の第一,第二の実施の形態について、図面に基いて説明する。
[第一の実施の形態]
まず、第一の実施の形態について説明する。
図1は画像形成装置1の主要部の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態による画像形成装置1には、搬送ユニット2と、搬送ユニット2上に配設されて紙等のシートXにトナー像を静電気的に転写させる複数の画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKと、トナー像を担持するシートXを挟持搬送しつつ、トナー像をシートXに溶融加圧固定(定着)させる定着装置4とが備えられている。
予め、画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKについて説明しておく。
画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKは、感光体ドラム(像担持体)6を帯電させ、帯電された感光体ドラム6表面上にレーザー光11を走査させて露光を行い、露光によって形成された潜像の現像を行い、現像によって形成された顕像(トナー像)を後述する転写ベルト10によって搬送されたシートXに転写するものである。複数ある画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKは、ここでは、後述する転写ベルト10に沿ってその移送方向に順に配置されるものであり、転写ベルト10の移送方向を基準に、最上流側からそれぞれマゼンタ、イエロー、シアン、ブラック各色のトナー像を形成するものである。画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKには、感光体ドラム6、露光装置(露光手段)7、現像器(現像手段)8、帯電ローラー9およびクリーニング手段19がそれぞれ備えられている。
感光体ドラム6は像担持体の一例であり、図1に示す矢印方向に軸回転するものであり、露光装置7からのレーザー光11が照射されて表面に潜像を形成するものである。
露光装置7は、微小スポットに結像されたレーザー光11を、感光体ドラム6上の露光位置において、感光体ドラム6の回転軸に平行な直線上を一定方向に走査させるものである。
現像器8は、潜像を現像して顕像を形成するものであって、所定の色を有する粉体のトナーを摩擦帯電させて、負電荷を帯びさせ、露光により非露光部分と比較し現像電位に対して正電位とされた感光体ドラム6の露光部分にトナーを供給して、トナーを感光体ドラム6の表面に付着させるものである。現像器8内には、トナーと、トナーを攪拌して帯電させる攪拌器12dと、帯電したトナーを現像ローラー12a側に搬送する供給ローラー12cと、供給ローラー12cで供給されたトナーをその帯電電荷によるクーロン力で表面に付着させ、感光体ドラム6近傍に搬送する現像ローラー12aと、現像ローラー12a上でトナーの層厚を一定厚さに規制するための現像ブレード12bとが設けられている。
クリーニング手段19は、感光体ドラム6に当接して感光体ドラム6表面のトナーを除去する感光体ドラムクリーニングローラー19aと、クリーニングローラ19aの近傍に配置され該クリーニングローラ19aによって除去されたトナーを収集する図示せぬ箱体とから構成される。
帯電ローラー9は、画像形成時に感光体ドラム6の表面電位を所定電位とするためのもので、金属軸に導電性を付与した弾性体によりローラー部が構成され、感光体ドラムクリーニングローラー19の下流側の帯電位置で感光体ドラム6と当接する。そして、図示しない軸受けをバネなどの付勢手段により押圧することにより、帯電ローラー9が感光体ドラム6に対して所定圧力で押し当てられるものである。その結果、ローラー部が変形して感光体ドラム6に対して周方向に所定幅で当接するニップ部が形成され、帯電ローラー9に直流電圧が印加されたとき、感光体ドラム6表面を所定電位に帯電できるようになっている。また、帯電ローラー9には、帯電ローラークリーニングローラー20が当接しており、帯電ローラー9表面の汚れを除去するようになっている。
次に、搬送ユニット2について説明する。
搬送ユニット2には、内周部に配設された従動ローラー13b、13cおよびテンションローラー14により一方向に循環移動される無端状の転写ベルト10と、駆動ローラー13aと、転写ベルト10を感光体ドラム6に転写位置で当接させるように保持される転写ローラー16aと、転写ベルト10にクリーニングブレードを当接して転写ベルト10表面の付着物をかき落とし、かき落された付着物を回収するスペースを備えるベルトクリーニングユニット17とが備えられている。
転写ベルト10の材質は、シートXを挟んで感光体ドラム6と対向したとき、裏面に当接する転写ローラー16aに印加された転写電圧により感光体ドラム6上のトナーを吸引できるようにした例えば誘電体シートが用いられる。また、転写ベルト10は光を反射させる光反射特性を有するものである。
転写ローラー16aは、例えば、金属製の回転軸に導電性または半導電性の合成ゴムなどでローラー部が形成されており、その回転軸には転写用高圧電源(図示省略)が接続され、ローラー部の表面電位が制御されるようになっている。
ここで、転写ローラー16aと、そのローラー部の表面電位を制御する制御部16とによって、画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKによって形成されるトナー像を、転写ベルト10によって搬送されるシートXに静電気的に転写する転写ユニット18が構成される。
次に、定着装置4について説明する。
図2は定着装置4の構成を表す概略図である。図2に示すように、定着装置4には、複数(図では2つ)の支持ローラ21,22と、2つの支持ローラ21,22に巻回されて周方向に移動可能に支持された無端状(筒状)の定着ベルト23と、定着ベルト23を加熱する熱源24と、定着ベルト23に圧接される加圧ローラ25と、一方の支持ローラ21の位置を移動させる移動手段26とが備えられている。
2つの支持ローラ21,22は、筒状の定着ベルト23の内部にそれぞれ配されているとともに一方向に軸回転可能にそれぞれ取り付けられ、その外周面には、定着ベルト23がそれぞれ巻き掛けられている。また、2つの支持ローラ21,22は、定着ベルト23を介して加圧ローラ25にそれぞれ圧接されており、一方の支持ローラ21は、加圧ローラ25の側方のうち、シートXの搬送方向(加圧ローラ25の回転方向)の上流側(図では右側)に配置されており、他方の支持ローラ22は、シートXの搬送方向(加圧ローラ25の回転方向)の下流側(図では左側)に配置されている。上流側の支持ローラ21は、良熱伝導体である鉄やアルミからなる円筒形状の部材の外周面を酸化処理した構成からなる。また、下流側の支持ローラ22は、断熱性の高い材料からなる円筒形状のシリコンゴムを被覆した構成、或いは円筒部材や円柱部材の外周面に断熱性の高い材料で被覆した構成からなる。
定着ベルト23は、数十ミクロンから150ミクロン程度の厚さの金属若しくは耐熱樹脂フィルムからなる基層に、50〜500ミクロン程度の厚さの良熱伝導シリコンゴム等の耐熱ゴムからなる弾性層を積層させ、さらにその弾性層の表面に5〜50ミクロン程度の厚さの耐熱性に優れたフッ素樹脂やフッ素樹脂の変成体(ポリテトラフルオロエチレン等)等からなるトナー離型層を積層させた構成からなるであり、長手方向がシートXの幅よりも長く、外力を受けていない状態で略円筒形状の薄肉の部材である。
この定着ベルト23は、内部に配された2つの支持ローラ21,22が加圧ローラ24に圧接されることで、下流側の支持ローラ22と加圧ローラ25との間及び上流側の支持ローラ21と加圧ローラ25との間で、それぞれ挟持されつつ支持されている。
下流側の支持ローラ22は、図示せぬ駆動機構によって軸回転する所謂駆動ローラであり、この支持ローラ22が軸方向に回転することで定着ベルト23が周方向に回転移動される。
上流側の支持ローラ21は、回転抵抗を持った所謂ガイドローラであり、この支持ローラ21によって、支持ローラ21に摩擦接触した定着ベルト23の周方向移動に対して抵抗が与えられ、2つの支持ローラ21,22間に掛け渡された定着ベルト23の掛渡部23a,23bのうち、加圧ローラ25に接触した一方の掛渡部23aは引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部23bは無張力状態で掛け渡される。
熱源24は、例えばハロゲンランプ等であり、熱を発する本体部が上流側の支持ローラ21の内側に配置され、その本体部からの輻射熱によって上流側の支持ローラ21を加熱する部材である。加熱された上流側の支持ローラ21の熱は、その支持ローラ21に巻き掛けられた定着ベルト23の巻掛部23cに伝達され、これによって定着ベルト23は加熱される。
加圧ローラ25は、一方向に軸回転可能な円柱形状の部材であり、金属製の芯材にシリコンゴム等の耐熱弾性層が巻き付けられ、さらにその表面にフッ素樹脂などのトナー離型層を積層した構成からなる。加圧ローラ25は、引張状態の掛渡部23aの長さ方向中央部を常時機械的に押圧した状態で設けられており、加圧ローラ25と掛渡部23aとの間に断面視円弧状の定着ニップ部27が形成されている。この定着ニップ部27には、引張状態の掛渡部23aに作用する張力に応じて法線方向の力が作用する。また、加圧ローラ25は、定着ベルト23外周面に摩擦接触されていることで、周方向に移動する定着ベルト23に従動して軸回転される。
移動手段26は、上流側の支持ローラ21の位置を図2に実線で示した初期位置と図2に一点鎖線で示した変更位置との間で切り換えさせて定着ニップ部27の長さ(ニップ長さ)を可変させるものである。なお、初期位置は、普通用紙等に印刷されたトナー像を定着させるのに最適なニップ長さL1になる基準となる位置であり、変更位置は、OHPフィルムに印刷されたトナー像を定着させるのに最適なニップ長さL2になる位置である。移動手段26は、上流側の支持ローラ21を保持するとともに加圧ローラ25の回転軸線を中心に回転自在に取り付けられたガイドプレート28と、ガイドプレート28を回動させる駆動機構29と、上流側の支持ローラ21の位置を検出する位置検出手段30とから構成されている。
ガイドプレート28は、加圧ローラ25の回転軸線に直交する方向に延在するプレートであり、このガイドプレート28には、加圧ローラ25の回転軸線に向かって延在する長孔28aが形成されている。ガイドプレート28に形成された長孔28aには、上流側の支持ローラ21が挿通されており、上流側の支持ローラ21は長孔28aの延在方向に沿って図示せぬバネ等で付勢されつつ保持されている。
駆動機構29は、直流モータ(DCモータ)からなるモータ31と、モータ31の回転軸に付設されている円形の第一のギア32と、第一のギア32に噛合されている円形の第二のギア33と、第二のギア33に噛合されているとともにガイドプレート28先端に形成されている円弧形(ラック状)の第三のギア34とから構成されている。モータ31の回転力が、第一のギア32から第二のギア33に伝達され、さらに第二のギア33から第三のギア34に伝達されることで、ガイドプレート28は回転され、上流側の支持ローラ21は円弧状に移動される。
位置検出手段30は、ガイドプレート28が図2における実線の位置にあることを検知して上流側の支持ローラ21が基準となる初期位置にあることを検出する初期位置検出スイッチ35と、ガイドプレート28が図2における一点鎖線の位置にあることを検知して上流側の支持ローラ21が変更位置にあることを検出する移動位置検出スイッチ36とから構成されている。
なお、上記したモータ31は、このモータ31を制御する図示せぬ制御盤に接続されており、この制御盤は、画像形成装置1の図示せぬ操作盤からの信号に応じてモータ31を適宜制御する。また、直流モータからなるモータ31に代えて他の動力と電磁クラッチの組み合わせを使用してもよく、或いは直流モータからなるモータ31に代えてステッピングモータを使用して更に位置検出手段として初期位置検出スイッチを使用した構成としてもよい。
次に、上記した構成からなる画像形成装置1の動作について説明する。なお、画像形成装置1の全体的な動作は、周知のカラープリンター等の動作と共通するため適宜説明を省略し、定着装置4の動作を中心に説明する。
まず、画像形成装置1を操作し、使用者が印刷する用紙を適宜選択する。具体的には、普通用紙等に印刷するか、OHPフィルムに印刷するか選択する。例えば、普通用紙等を選択した場合、その信号を図示せぬ制御盤で受けて、制御盤が上流側の支持ローラ21が初期位置に配置されるようにモータ31を駆動させる。上流側の支持ローラ21が初期位置まで移動されたことは初期位置検出スイッチ35で検知する。また、OHPフィルムを選択した場合、同様にその信号を図示せぬ制御盤で受けて、制御盤が上流側の支持ローラ21が変更位置に配置されるようにモータ31を駆動させる。上流側の支持ローラ21が変更位置まで移動されたことは移動位置検出スイッチ36で検知する。
また、画像形成装置1が操作された時点で、定着装置4の熱源24を作動させて加熱を開始するウォームアップ工程を行う。具体的には、定着装置4の温度が所定の定着温度に達するまで加熱を行う。このとき、定着装置4からの放熱によって画像形成装置1内の温度が上昇するため、図示せぬファンによって定着装置4の周囲に強制対流を発生させて画像形成装置1内部を冷却する。また、ウォームアップ工程時、図示せぬ駆動機構によって下流側の支持ローラ22を軸回転させるとともに、定着ベルト23を下流側の支持ローラ22の回転に従動させて周方向に移動させる。定着ベルト23が移動すると、上流側の支持ローラ21及び加圧ローラ25がそれぞれ従動して軸回転する。
次に、定着装置4の温度が所定の定着温度に達した時点で、画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKによって、転写ベルト10により搬送されたシートXに画像を形成する工程を行う。具体的には、偏向されたレーザー光11を照射し、帯電ローラー9によって帯電された感光体ドラム6表面にレーザー光11を走査させて潜像を形成し、該潜像を現像器8によって現像してトナー像を形成し、感光体ドラム6表面に形成されたトナー像を転写ベルト10によって搬送されたシートXに転写する。
次に、トナー像を担持したシートXを定着装置4に搬送し、定着ベルト23と加圧ローラ25とでシートXを挟持搬送しつつトナー像をシートXに溶融定着させる工程を行う。具体的には、トナー像を担持したシートXを搬入側(図2において右側)から定着ニップ部27に搬入する。定着ニップ部27において、シートX上に担持されたトナー像を、加熱された定着ベルト23の熱によって溶融するとともに加圧ローラ25によって加圧し、シートXに定着させる。そして、トナー像が定着したシートXを搬出側(図2において左側)から搬出する。
上記した構成からなる定着装置4および画像形成装置1によれば、上流側の支持ローラ21を移動手段26によって加圧ローラ25の外周面に沿って円弧状に移動させ、定着ニップ部27の長さを可変させることで、加熱加圧時間を変化させることができ、定着性が調整される。これによって、シートXの線速や定着圧力、定着温度を可変させることなく、シートXの種類によって異なる定着性の要求に適正に応えることができる。
また、定着ニップ部27と反対側の掛渡部23bが無張力状態で掛け渡されているため、定着ベルト23自体の歪みや支持ローラ2,22の断面形状の歪み等による定着ベルト23の動きを、無張力状態の掛渡部23bで吸収することができ、定着ベルト23が支持ローラ21,22の軸線方向に移動してずれることを低減させることができる。さらに、支持ローラ21が移動しても、無張力状態で掛け渡された掛渡部23bの長さが変化するだけで定着ベルト23にかかる張力は変化しないため、定着ベルト23の張力を調整する手段は不要である。これによって、上記した定着性の要求に適正に応えることが可能な定着装置4をより簡単な構成で実現することができる。
[第二の実施の形態]
次に、第二の実施の形態について説明する。なお、定着装置104以外の構成については上記した第一の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。また、定着装置104の構成についても、上記した第一の実施の形態と同様の構成についてはその説明を適宜省略する。
図3は定着装置104の構成を表す概略図である。図3に示すように、定着装置104は、簡単にいえば、上記した第一の実施の形態における支持ローラ21,22と定着ベルト23とからなるベルト式の伝熱ユニットを伝熱ローラ125に置き換えるとともに、上記した第一の実施の形態における加圧ローラ25を支持ローラ121,122と定着ベルト123とからなるベルト式の加圧ユニットに置き換えた構成からなるものであり、定着装置104には、複数(図では2つ)の支持ローラ121,122と、2つの支持ローラ121,122に巻回されて周方向に移動可能に支持された無端状(筒状)の定着ベルト123と、定着ベルト123に圧接される伝熱ローラ125と、伝熱ローラ125を加熱する熱源124と、一方の支持ローラ121の位置を移動させる移動手段126とが備えられている。
2つの支持ローラ121,122は、断熱性の高い材料からなる円筒形状の表面にトナー離型層をコーティングした構成からなり、2つの支持ローラ121,122間に掛け渡された定着ベルト123の掛渡部123a,123bのうち、伝熱ローラ125に接触した一方の掛渡部123aは引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部123bは無張力状態で掛け渡されている。
伝熱ローラ125は、一方向に軸回転可能な円筒形状の部材であり、良熱伝導体である鉄やアルミからなる管部材の外周面にシリコンゴムを被覆させて更にその表面にフッ素樹脂などのトナー離型層をコーティングした構成からなる。伝熱ローラ125は、引張状態の掛渡部123aの長さ方向中央部を常時機械的に押圧した状態で設けられており、伝熱ローラ125と掛渡部123aとの間に断面視円弧状の定着ニップ部127が形成されている。
熱源124は、例えばハロゲンランプ等であり、熱を発する本体部が伝熱ローラ125の内側に配置され、その本体部からの輻射熱によって伝熱ローラ125を加熱する部材である。
なお、図3における符号128は移動手段126を構成するガイドプレートを、符号129は移動手段126を構成する駆動機構を、符号130は移動手段126を構成する位置検出手段130を、符号131は駆動機構129を構成するモータを、符号132,133,134は駆動機構129を構成する第一,第二,第三のギアを、符号135は位置検出手段130を構成する初期位置検出スイッチ135を、符号136は位置検出手段130を構成する移動位置検出スイッチをそれぞれ示している。
次に、上記した構成からなる定着装置104の動作について説明する。
まず、上記した第一の実施の形態と同様に、画像形成装置を操作し、使用者が印刷する用紙を適宜選択する。具体的には、普通用紙等に印刷するか、OHPフィルムに印刷するか選択する。例えば、普通用紙等を選択した場合、その信号を図示せぬ制御盤で受けて、制御盤が上流側の支持ローラ121が初期位置に配置されるようにモータ131を駆動させる。上流側の支持ローラ121が初期位置まで移動されたことは初期位置検出スイッチ135で検知する。また、OHPフィルムを選択した場合、同様にその信号を図示せぬ制御盤で受けて、制御盤が上流側の支持ローラ121が変更位置に配置されるようにモータ131を駆動させる。上流側の支持ローラ121が変更位置まで移動されたことは移動位置検出スイッチ136で検知する。
また、上記した第一の実施の形態と同様に、画像形成装置が操作された時点で、定着装置104の熱源124を作動させて加熱を開始するウォームアップ工程を行い、定着装置104の温度が所定の定着温度に達した時点で、画像形成ユニットによってシートXに画像を形成する工程を行い、その後、トナー像を担持したシートXを定着装置104に搬送し、定着ベルト123と伝熱ローラ125とでシートXを挟持搬送しつつトナー像をシートXに溶融定着させる工程を行う。
上記した構成からなる定着装置104によれば、上流側の支持ローラ121を移動手段126によって伝熱ローラ125の外周面に沿って円弧状に移動させ、定着ニップ部127の長さを可変させることで、加熱加圧時間を変化させることができ、定着性が調整される。これによって、シートXの線速や定着圧力、定着温度を可変させることなく、シートXの種類によって異なる定着性の要求に適正に応えることができる。さらに、支持ローラ121が移動しても、無張力状態で掛け渡された掛渡部123bの長さが変化するだけで定着ベルト123にかかる張力は変化しないため、定着ベルト123の張力を調整する手段は不要である。これによって、上記した定着性の要求に適正に応えることができる定着装置104をより簡単な構成で実現することができる。
以上、本発明に係る定着装置および画像形成装置の第一,第二の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した第一の実施の形態では、2つの支持ローラ21,22が定着ベルト23を介して加圧ローラ25に接触されているが、本発明は、図4に示すように、支持ローラ221,222が加圧ローラ225から離して配置されているとともに、各支持ローラ221,222の側方にピンチローラ228,229がそれぞれ配設されて、支持ローラ221,222に巻き掛けられた定着ベルト223の巻掛部223c,223cが支持ローラ221,222とピンチローラ228,229とで挟持されている構成としてもよい。また、本発明は、図5に示すように、何れか一方(図5では上流側)の支持ローラ321が加圧ローラ325から離して配置されているとともに上流側の支持ローラ321の側方にピンチローラ328が配設され、他方((図5では下流側)の支持ローラ322が定着ベルト323を介して加圧ローラ325に接触された構成としてもよく、これによって、定着ニップ部327に圧力勾配を付与することができ、トナー像をより確実にシートXに定着させることができる。
また、上記した第一の実施の形態では、移動手段26によって上流側の支持ローラ21が加圧ローラ25の外周面に沿って円弧状に移動され、定着ニップ部27の長さを可変させる構成となっているが、本発明は、図4,図5に示すように、図示せぬ移動手段によって下流側の支持ローラ222,322を移動させることで、定着ニップ部227,327の長さを可変させる構成としてもよく、また、図4に示すように、図示せぬ移動手段によって支持ローラ222を一方向(図4では鉛直方向)に直線的に移動させることで、定着ニップ部227の長さを可変させる構成としてもよい。さらに、図6に示すように、加圧ローラ425を図示せぬ移動手段によって移動させることで、定着ニップ部427の長さを可変させる構成としてもよい。なお、図6における符号421,422は支持ローラ、符号423は定着ベルト、符号424は熱源をそれぞれ示している。
また、上記した第一の実施の形態では、移動手段26がガイドプレート28と駆動機構29と位置検出手段30からなる構成になっているが、本発明は、例えば、シリンダーによって支持ローラや支持ローラを保持する部材を移動させる移動手段であってもよく、その他の如何なる移動手段でもよい。
また、上記した第一の実施の形態では、熱源24が上流側の支持ローラ21の内側に配設されているが、本発明は、図4,図5に示すように、熱源224,324を、定着ベルト223,323の内側であって定着ニップ部227,327の近傍に配置させてもよい。また、上記した第一の実施の形態では、輻射熱によって加熱するハロゲンランプ等からなる熱源24が用いられているが、本発明は、接触熱伝導により加熱する固定ヒータ等からなる熱源を使用してもよい。さらに、本発明は、図4に示すように、定着ニップ部227に上流側から下流側に下降する温度勾配が付与されるような構成にしてもよく、具体的には、熱源224の熱を発する本体部に、定着ニップ部227の入口側に開放された指向カバー230を外装させてもよい。これによって、シートX上に担持されたトナー像は、定着ニップ部227の入口付近を通過するときに高温で加熱されて定着ベルト223に付着しない程度の粘度に溶融され、コールドオフセットを防止することができる。また、シートX上に担持されたトナー像は、定着ニップ部227の出口付近を通過するときに低温で加熱されて分断が起きない程度の凝集力を有することとなり、ホットオフセットを防止することができる。
また、上記した第一の実施の形態では、上流側の支持ローラ21に回転抵抗を持たせることで、定着ベルト23の周方向移動に対して抵抗を与え、定着ニップ部27側の定着ベルト23の掛渡部23aに張力を持たせているが、本発明は、上流側の支持ローラに対して、下流側の支持ローラの線速よりも遅い線速度で駆動力(回転)を与え、さらに、定着ベルトに対する上流側の支持ローラの摩擦力を、定着ベルトに対する下流側の支持ローラの摩擦力よりも低くすることで、定着ベルトの周方向移動に対して抵抗を与え、定着ニップ部側の定着ベルトの掛渡部に張力を持たせてもよい。
また、本発明は、上流側の支持ローラ21と下流側の支持ローラ22が、それぞれ異なる押圧力で定着ベルト23を介して加圧ローラ25に圧接されていてもよく、これによって、定着ニップ部27に圧力勾配を付与することができ、トナー像をより確実に定着させることができる。
また、本発明は、図6に示すように、定着ベルト423の表面に付着したトナーを除去して清掃するクリーニング機構431を適宜設置してもよく、クリーニング機構431は、例えば、熱源424が内包された上流側の支持ローラ421に定着ベルト423を介して圧接されるピンチローラ428と、このピンチローラ428に押圧されたパッド状或いは回転ブラシ状の除去部材432とから構成される。
また、上記した第一の実施の形態の変形例を、上述した第二の実施の形態における構成に適宜置き換えてもよく、また、上記した変形例の構成を適宜組み合わせてもよい。
さらに、その他、上記した第一,第二の実施の形態における構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
なお、上記した第一,第二の実施の形態における支持ローラ21,22,121,122が本発明に係る支持部材に相当し、また、上記した第一,第二の実施の形態における定着ベルト23,123が本発明に係るベルトに相当し、また、上記した第一の実施の形態における加圧ローラ25が本発明に係る加圧部材に相当し、また、上記した第二の実施の形態における伝熱ローラ125が本発明に係る伝熱部材に相当し、また、上記した第一の実施の形態における画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKが本発明の画像形成手段に相当し、また、上記した第一,第二の実施の形態におけるシートXが本発明に係る記録媒体に相当する。
本発明の第一の実施の形態における画像形成装置の主要部の概略構成を表す図である。 本発明の第一の実施の形態における定着装置の主要部の概略構成を表す図である。 本発明の第二の実施の形態における定着装置の主要部の概略構成を表す図である。 本発明の他の実施の形態における定着装置の主要部の概略構成を表す図である。 本発明の他の実施の形態における定着装置の主要部の概略構成を表す図である。 本発明の他の実施の形態における定着装置の主要部の概略構成を表す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
3M、3Y、3C、3BK 画像形成ユニット(画像形成手段)
4,104 定着装置
21,22,121,122,221,222,321,322,421,422 支持ローラ(支持部材)
23,123,223,323,423 定着ベルト(ベルト)
23a,123a 一方の掛渡部
23b,123b 他方の掛渡部
24,124,224,324,424 熱源
25,225,325,425 加圧ローラ(加圧部材)
26,116 移動手段
27,127,227,327,427 定着ニップ部
125 伝熱部材
X シート(記録媒体)

Claims (3)

  1. 熱源により加熱された無端状のベルトが複数の支持部材に巻回され、前記ベルトに加圧部材が圧接されて前記ベルトと前記加圧部材との間に定着ニップ部が形成されているとともに、該定着ニップ部の長さを可変させるように前記支持部材又は前記加圧部材のうちの少なくとも一つの位置を移動させる移動手段が備えられ、
    前記定着ニップ部に、トナー像が静電気的に担持された記録体を通過させることで、前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、
    前記複数の支持部材の間に掛け渡された前記ベルトの掛渡部のうち一方の掛渡部は、引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部は、無張力状態で掛け渡され、前記引張状態の掛渡部の外側に前記加圧部材が接触して前記定着ニップ部を形成し、
    前記移動手段は、前記加圧部材の回転軸線を中心に回転可能に設置され、前記支持部材の中いずれか一つを保持し、前記支持部材の中いずれか一つの位置を変更するガイドプレート、及び前記ガイドプレートを駆動する駆動機構を含み、
    前記ガイドプレートは、前記加圧部材の回転軸に直交する方向に延在し、一方の端部が前記回転軸に回転移動自在に取り付けられ、
    前記ガイドプレートは、前記加圧部材の回転軸に直交する方向に延在する長孔を備え、前記少なくとも一つの支持部材を、前記長孔に挿通して前記長孔の延在方向に弾持し、
    前記駆動機構は、前記ガイドプレートの他方の端部に形成された円弧形(ラック状)のギアと、前記円弧形のギアと噛合される円形のギアと、を含んでなり、
    前記ガイドプレートの位置を検出する位置検出手段をさらに含む、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 無端状のベルトが複数の支持部材に巻回され、熱源により加熱された伝熱部材が前記ベルトに圧接されて前記ベルトと前記伝熱部材との間に定着ニップ部が形成されているとともに、該定着ニップ部の長さを可変させるように前記支持部材又は前記伝熱部材のうちの少なくとも一つの位置を移動させる移動手段が備えられ、
    前記定着ニップ部に、トナー像が静電気的に担持された記録体を通過させることで、前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、
    前記複数の支持部材の間に掛け渡された前記ベルトの掛渡部のうち一方の掛渡部は、引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部は、無張力状態で掛け渡され、前記引張状態の掛渡部の外側に前記伝熱部材が接触して前記定着ニップ部を形成し、
    前記移動手段は、前記伝熱部材の回転軸線を中心に回転可能に設置され、前記支持部材の中いずれか一つを保持し、前記支持部材の中いずれか一つの位置を変更するガイドプレート、及び前記ガイドプレートを駆動する駆動機構を含み、
    前記ガイドプレートは、前記伝熱部材の回転軸に直交する方向に延在し、一方の端部が前記回転軸に回転移動自在に取り付けられ、
    前記ガイドプレートは、前記伝熱部材の回転軸に直交する方向に延在する長孔を備え、前記少なくとも一つの支持部材を、前記長孔に挿通して前記長孔の延在方向に弾持し、
    前記駆動機構は、前記ガイドプレートの他方の端部に形成された円弧形(ラック状)のギアと、前記円弧形のギアと噛合される円形のギアと、を含んでなり、
    前記ガイドプレートの位置を検出する位置検出手段をさらに含む、
    ことを特徴とする定着装置。
  3. 記録媒体にトナー像を静電気的に転写させて該記録媒体にトナー像を担持させる画像形成手段が備えられた画像形成装置において、
    前記記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる請求項1又は2に記載の定着装置が備えられていることを特徴とする画像形成装置。
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