JP2006133320A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ウォームアップタイムを短縮するとともに消費電力の低減を図り、且つベルトの片寄りを低減することができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 少なくとも2つの複数の支持部材21と、各支持部材21に巻回されて周方向に移動可能に支持された無端状のベルト22、ベルト22を加熱する熱源23と、ベルト22圧接される加圧部材24とが備えられた定着装置4において、各支持部材21の間に掛け渡されたベルト22の掛渡部29,30のうちの一方の掛渡部29は、引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部30は、無張力状態で掛け渡され、引張状態の掛渡部29の外側に加圧部材24が接触して定着ニップ部28を形成している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばレーザープリンタやレーザーファックス、デジタル複写機等の電子写真方式の画像形成装置に内蔵される定着装置、およびその定着装置が備えられた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム上をほぼ一様に帯電させた後、当該感光体ドラムをレーザースキャニングユニット等により露光して画像信号に応じた静電潜像を形成し、その後、現像器により帯電されたトナーを前記感光体ドラム上に供給して顕像化し、そのトナー像をシート(記録体)に転写する。シートに転写されたトナー像は、シート上に担持されているだけであって固定されていないため、画像形成装置に備えられた定着装置によりトナー像を加熱加圧し、トナー像を熱溶融定着させてシート上に固定された画像を形成する。
従来の定着装置は、筒状の金属製ヒートローラー(伝熱部材)と、ヒートローラーに圧接されたプレスローラー(加圧部材)と、ヒートローラー内に挿装されて輻射熱によってヒートローラーを加熱するハロゲンランプ(熱源)とを基本構成としている。この定着装置(2ローラー方式)によれば、ヒートローラーとプレスローラーとが互いに圧接されて形成された定着ニップ部に、トナー像を担持するシートを挟持搬送させることで、シート上のトナー像が、ヒートローラーの熱によって加熱されるとともに、ヒートローラーとプレスローラーとの圧接によって加圧され、シートに定着される。
従来の定着装置では、常温状態のヒートローラーを、トナーが溶融される160℃〜200℃程度の定着温度まで加熱するには、相当の時間がかかる。よって、従来の定着装置では、電源を入れたときから実際にプリントを開始するまでには、相当長いウォームアップタイムが必要である。また、プリント待機時からのプリント開始までの時間を短くするため、定着装置の温度を常に高温に保つ必要があるが、定着装置の温度を高温に保つにはハロゲンランプで常に加熱する必要があり、消費電力が増大する。
上記した従来の定着装置に鑑み、近年、ウォームアップタイムを短縮するとともに消費電力の低減を図った定着装置が多々提案されている。
例えば、磁束により電流を誘導させて発熱させる電磁誘導加熱方式の定着装置がある。電磁誘導加熱方式の定着装置は、円筒状または断面半円弧状のホルダーと、ホルダーに外嵌され、且つ導電層および抵抗体層が積層されてなる円筒状のフィルムと、ホルダーの内部に設けられた励磁コイルおよび磁性コアからなる磁場発生手段と、フィルムの外周面に圧接されて定着ニップ部を形成するプレスローラーとを基本構成としている。上記した電磁誘導加熱方式の定着装置によれば、磁場発生手段により発生する磁束によって渦電流が発生し、この渦電流により導電層にジュール熱が発生し、このジュール熱によって定着ニップ部の温度が上昇する。このように、IH方式によって定着ニップ部が定着温度まで加熱されるため、定着ニップ部の温度を短時間で定着温度まで上昇させることができ、ウォームアップタイムを短縮することができる。また、フィルムはヒートローラーに比べ低熱容量なため、消費電力を低減させることができる(例えば、特許文献1参照。)。しかし、磁場発生手段を備える必要があるため、2ローラー方式の定着装置に比べて部品コストが高くなるという問題がある。また、フィルム内周面がホルダー等に対して摺動されるため、摺動部分の磨耗によってフィルムの寿命が限られるとともに材料の選択も狭められるという問題がある。
また、上記した2ローラー方式の定着装置に備えられたプレスローラーをチューブ状のプレスベルトに置き換え、このプレスベルトの一部をその内方からヒートローラーに向けて押圧して定着ニップ部を形成するプレスベルト押圧方式の定着装置がある。このプレスベルト押圧方式の定着装置は、ハロゲンランプ等の熱源によって加熱されるとともに軸回転するヒートローラーと、ヒートローラーに当接して従動される無端状のプレスベルトと、プレスベルトをその内方からヒートローラーに向けて面で押圧する押圧部材とを基本構成としている。このような構成からなるプレスベルト押圧方式の定着装置によれば、面で押圧されたプレスベルトがヒートローラーに圧接されて定着ニップ部を形成しているため、広い定着ニップ部が形成され、これによって、ウォームアップタイムを短縮するとともに消費電力を低減させることができ、且つ、部品コストは電磁誘導加熱方式の定着装置に比べて軽減することができる(例えば、特許文献2参照。)。しかし、プレスベルトの内周面が、押圧部材によって面で押圧されて摺動されるため、摺動部分の磨耗によってプレスベルトや押圧部材の寿命が限られるとともに材料の選択も狭められるという問題が解決できない。
また、上記した2ローラー方式の定着装置に備えられたヒートローラーを、周方向に移動自在のヒートベルトを用いたヒートベルトユニットに置き換え、ヒートベルトとプレスローラーとを圧接させることで定着ニップ部を形成するヒートベルト方式の定着装置がある。このヒートベルト方式の定着装置は、支持ローラーおよび円筒状の加熱ローラーに無端状のヒートベルトを巻回してなるヒートベルトユニットと、支持ローラーおよび加熱ローラーの間に掛け渡されたヒートベルトの掛渡部に圧接された円筒状のプレスローラーと、加熱ローラー内やプレスローラー内に内蔵されたハロゲンランプとを基本構成としている。このような構成からなるヒートベルト方式の定着装置によれば、広い定着ニップ部が形成されるため、ウォームアップタイムを短縮するとともに消費電力を低減させることができ、且つ、摺動する部分もないため、部材が磨耗することもなく、材料選択の余地も広げられる。また、部品コストも電磁誘導加熱方式の定着装置に比べて軽減することができる(例えば、特許文献3参照。)。
特開2004−126274号公報 特開2004−12682号公報 特開2004−205877号公報
しかしながら、上記した従来のヒートベルト方式の定着装置では、支持ローラーおよび加熱ローラーによってヒートベルトを張架させており、ヒートベルトは張力が作用した状態で掛け渡されているため、ヒートベルトを回転させていると、各ローラーの寸法精度や組付け精度の誤差およびヒートベルト周長の幅方向のばらつきなどにより、ヒートベルトが支持ローラーや加熱ローラーの軸方向に移動し、一方側に寄っていくという問題が存在する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、ウォームアップタイムを短縮するとともに消費電力の低減を図り、且つベルトの片寄りを低減することができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、少なくとも2つの支持部材と、各支持部材に巻回されて周方向に移動可能に支持された無端状のベルトと、該ベルトを加熱する熱源と、前記ベルトに圧接される加圧部材とが備えられ、前記ベルトと前記加圧部材との間に形成される定着ニップ部に、トナー像が静電気的に担持された記録体を通過させることで、前記トナー像を前記記録体に加熱融着させる定着装置において、前記各支持部材の間に掛け渡された前記ベルトの掛渡部のうちの一方の掛渡部は、引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部は、無張力状態で掛け渡され、前記引張状態の掛渡部の外側に前記加圧部材が接触して前記定着ニップ部を形成していることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の定着装置において、前記支持部材の側方には、該支持部材に近接するピンチ部材がそれぞれ設けられ、前記ベルトは前記支持部材と前記ピンチ部材とによって挟持されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、記録体にトナー像を静電気的に転写させる画像形成手段が備えられている画像形成装置において、請求項1または2記載の定着装置が備えられていることを特徴としている。
本発明の請求項1に係る発明によれば、少なくとも2つの支持部材間に掛け渡されているベルトの引張状態の掛渡部に加圧部材が圧接されることで、2つの支持部材間で広い定着ニップ部が形成される。これによって、定着時間が長くなり、充分な定着性を得ることができ、また、加熱されるベルトが低熱容量であるため、ウォームアップタイムを短縮するとともに、消費電力の低減を図ることができる。また、加圧部材が接触しない掛渡部は無張力状態で掛け渡されているため、無張力状態の掛渡部のところで、ベルト自体の歪みや支持部材の断面形状の歪み等によるベルトの動きを吸収することができ、ベルトが支持部材の軸方向に移動することを低減することができる。さらに、本発明は、高価な部品等を使わずに構成されているため、経済的にも有利な効果を有する。
また、請求項2に係る発明によれば、支持部材の側方にはピンチ部材が設けられ、ベルトは支持部材とピンチ部材とによって挟持されていることによって、ベルトの一方の掛渡部を引張状態にし、他方の掛渡部を無張力状態にすることができる。
また、請求項3に係る発明によれば、ウォームアップタイムが短縮されるとともに消費電力が低減され、且つベルトの片寄りが低減され、さらに低コストの部品で構成された定着装置が備えられていることによって、ウォームアップタイムが短縮され、消費電力が低減され、低コスト且つ機械的不具合が生じ難い画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明に係る定着装置および画像形成装置の実施の形態について、図面に基いて説明する。図1は、画像形成装置1の主要部の概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態による画像形成装置1には、搬送ユニット2と、搬送ユニット2上に配設されて紙等のシート(記録体)Xにトナー像を静電気的に転写させる複数の画像形成ユニット(画像形成手段)3M、3Y、3C、3BKと、トナー像を担持するシートXを挟持搬送しつつ、トナー像をシートXに溶融加圧固定(定着)させる定着器(定着装置)4とが備えられている。
予め、画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKについて説明しておく。
画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKは、感光体ドラム(像担持体)6を帯電させ、帯電された感光体ドラム6表面上にレーザー光11を走査させて露光を行い、露光によって形成された潜像の現像を行い、現像によって形成された顕像(トナー像)を後述する転写ベルト10によって搬送されたシートXに転写するものである。複数ある画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKは、ここでは、後述する転写ベルト10に沿ってその移送方向に順に配置されるものであり、転写ベルト10の移送方向を基準に、最上流側からそれぞれマゼンタ、イエロー、シアン、ブラック各色のトナー像を形成するものである。画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKには、感光体ドラム6、露光装置(露光手段)7、現像器(現像手段)8、帯電ローラー9およびクリーニング手段19がそれぞれ備えられている。
感光体ドラム6は像担持体の一例であり、図1に示す矢印方向に軸回転するものであり、露光装置7からのレーザー光11が照射されて表面に潜像を形成するものである。
露光装置7は、微小スポットに結像されたレーザー光11を、感光体ドラム6上の露光位置において、感光体ドラム6の回転軸に平行な直線上を一定方向に走査させるものである。
現像器8は、潜像を現像して顕像を形成するものであって、所定の色を有する粉体のトナーを摩擦帯電させて、負電荷を帯びさせ、露光により非露光部分と比較し現像電位に対して正電位とされた感光体ドラム6の露光部分にトナーを供給して、トナーを感光体ドラム6の表面に付着させるものである。現像器8内には、トナーと、トナーを攪拌して帯電させる攪拌器12dと、帯電したトナーを現像ローラー12a側に搬送する供給ローラー12cと、供給ローラー12cで供給されたトナーをその帯電電荷によるクーロン力で表面に付着させ、感光体ドラム6近傍に搬送する現像ローラー12aと、現像ローラー12a上でトナーの層厚を一定厚さに規制するための現像ブレード12bとが設けられている。
クリーニング手段19は、感光体ドラム6に当接して感光体ドラム6表面のトナーを除去する感光体ドラムクリーニングローラー19aと、クリーニングローラ19aの近傍に配置され該クリーニングローラ19aによって除去されたトナーを収集する図示せぬ箱体とから構成される。
帯電ローラー9は、画像形成時に感光体ドラム6の表面電位を所定電位とするためのもので、金属軸に導電性を付与した弾性体によりローラー部が構成され、感光体ドラムクリーニングローラー19の下流側の帯電位置で感光体ドラム6と当接する。そして、図示しない軸受けをバネなどの付勢手段により押圧することにより、帯電ローラー9が感光体ドラム6に対して所定圧力で押し当てられるものである。その結果、ローラー部が変形して感光体ドラム6に対して周方向に所定幅で当接するニップ部が形成され、帯電ローラー9に直流電圧が印加されたとき、感光体ドラム6表面を所定電位に帯電できるようになっている。また、帯電ローラー9には、帯電ローラークリーニングローラー20が当接しており、帯電ローラー9表面の汚れを除去するようになっている。
次に、搬送ユニット2について説明する。
搬送ユニット2には、内周部に配設された従動ローラー13b、13cおよびテンションローラー14により一方向に循環移動される無端状の転写ベルト10と、駆動ローラー13aと、転写ベルト10を感光体ドラム6に転写位置で当接させるように保持される転写ローラー16aと、転写ベルト10にクリーニングブレードを当接して転写ベルト10表面の付着物をかき落とし、かき落された付着物を回収するスペースを備えるベルトクリーニングユニット17とが備えられている。
転写ベルト10の材質は、シートXを挟んで感光体ドラム6と対向したとき、裏面に当接する転写ローラー16aに印加された転写電圧により感光体ドラム6上のトナーを吸引できるようにした例えば誘電体シートが用いられる。また、転写ベルト10は光を反射させる光反射特性を有するものである。
転写ローラー16aは、例えば、金属製の回転軸に導電性または半導電性の合成ゴムなどでローラー部が形成されており、その回転軸には転写用高圧電源(図示省略)が接続され、ローラー部の表面電位が制御されるようになっている。
ここで、転写ローラー16aと、そのローラー部の表面電位を制御する制御部16とによって、画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKによって形成されるトナー像を、転写ベルト10によって搬送されるシートXに静電気的に転写する転写ユニット18が構成される。
次に、定着器4について説明する。
図2は定着器4の構成を表す概略図である。図2に示すように、定着器4には、複数(図では2つ)の支持部材21と、2つの支持部材21に巻回されて周方向に移動可能に支持された無端状(筒状)の定着ベルト(ベルト)22と、定着ベルト22を加熱する熱源23と、定着ベルト22に圧接される加圧部材24と、各支持部材21の側方に設けられたピンチ部材25とが備えられている。
支持部材21は、一方向に軸回転可能な円柱形状の部材であり、筒状の定着ベルト22の内部に配置されて定着ベルト22が外周面の一部に掛けられている。複数の支持部材21は、加圧部材24の近傍に加圧部材24と離してそれぞれ配置されており、シートXの搬送方向における上流側(図2でいう右側)と下流側(図2でいう左側)とにそれぞれ設けられている。下流側の支持部材21は、図示せぬ駆動機構によって軸回転する駆動ローラー26であり、上流側の支持部材21は、回転抵抗を持ち、摩擦接触した定着ベルト22に周方向移動に対する抵抗を与えるガイドローラー27である。
定着ベルト22は、長手方向がシートXの幅よりも長く、外力を受けていない状態で略円筒形状の薄肉の部材であり、内部にそれぞれ設けられた駆動ローラー26とガイドローラー27によって支持されている。この定着ベルト22は、数十ミクロンから150ミクロン程度の厚さの金属若しくは耐熱樹脂フィルムからなる基層の外周に、数百ミクロン程度の厚さのシリコン等の耐熱ゴムからなる弾性層を積層させ、さらにその弾性層の表面に数十ミクロン程度の厚さの耐熱性に優れたフッ素樹脂やフッ素樹脂の変成体(ポリテトラフルオロエチレン等)等からなるトナー離型層を積層させたものである。
定着ベルト22は、内側面が駆動ローラー26に摩擦接触されており、軸方向に回転する駆動ローラー26に従動して周方向に移動される。また、ガイドローラー27(上流側の支持部材21)で定着ベルト22に周方向移動に対する抵抗が与えられているため、駆動ローラー26とガイドローラー27との間に掛け渡された定着ベルト22の掛渡部29,30のうち、一方(図2において下側)の掛渡部29は、張力が持たされた引張状態で掛け渡され、他方(図2において上側)の掛渡部30は、張力がない無張力状態で掛け渡されている。
熱源23は、例えばハロゲンランプ等であり、熱を発する本体部が定着ベルト22の内側に配置され、その本体部からの輻射熱によって定着ベルト22を加熱する部材である。熱源23は、定着ベルト22と加圧部材24との間に形成される定着ニップ部28の近傍に本体部が配置されるように設けられている。
加圧部材24は、一方向に軸回転可能な円柱形状の部材であり、金属製の芯材24aにシリコンゴム等の耐熱弾性層24bが巻き付けられた構成からなる。加圧部材24は、引張状態の掛渡部29の長さ方向中央部を常時機械的に押圧した状態で設けられており、加圧部材24と掛渡部29との間に断面視円弧状の定着ニップ部28が形成されている。また、定着ニップ部28には、引張状態の掛渡部29に作用する張力に応じて法線方向の力が作用するため、定着ニップ部28を通過するシートXに担持されたトナー像を加圧することができる。また、定着ベルト22外周面に圧接されて摩擦接触された加圧部材24は、周方向に移動する定着ベルト22に従動して軸回転される。
ピンチ部材25は、支持部材21と平行に設けられて一方向に軸回転可能な円柱形状の部材であり、定着ベルト22の外側に配置されているとともに支持部材21に近接されており、支持部材21に巻き掛けられた定着ベルト22の巻掛部31が、ピンチ部材25と支持部材21との間で挟持されている。また、定着ベルト22の巻掛部31の外周面を押圧した状態で設けられて定着ベルト22外周面に摩擦接触されたピンチ部材25は、周方向に移動する定着ベルト22に従動して軸回転される。
上記した構成からなる画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1の全体的な動作は、周知のカラープリンター等の動作と共通するため適宜説明を省略し、定着器4の動作を中心に説明する。
まず、画像形成装置1が操作された時点で熱源23を作動させて加熱を開始するウォームアップ工程を行う。具体的には、定着器4の温度が所定の定着温度に達するまで加熱を行う。このとき、図示せぬ駆動機構によって駆動ローラー26を軸回転させるとともに、定着ベルト22を駆動ローラー26の回転に従動させて周方向に移動させる。また、定着ベルト22が移動すると、ガイドローラー27,加圧部材24およびピンチ部材25がそれぞれ従動して軸回転する。なお、定着器4からの放熱によって画像形成装置1内の温度が上昇するため、図示せぬファンによって定着器4の周囲に強制対流を発生させて画像形成装置1内部を冷却する。
次に、定着器4の温度が所定の定着温度に達した時点で、画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKによって、転写ベルト10により搬送されたシートXに画像を形成する工程を行う。具体的には、偏向されたレーザー光11を照射し、帯電ローラー9によって帯電された感光体ドラム6表面にレーザー光11を走査させて潜像を形成し、該潜像を現像器8によって現像してトナー像を形成し、感光体ドラム6表面に形成されたトナー像を転写ベルト10によって搬送されたシートXに転写する。
次に、トナー像を担持したシートXを定着器4に搬送し、定着ベルト22と加圧部材24とでシートXを挟持搬送しつつトナー像をシートXに溶融定着させる工程を行う。具体的には、トナー像を担持したシートXを搬入側(図2において右側)から定着ニップ部28に搬入する。定着ニップ部28において、シートX上に担持されたトナー像を、加熱された定着ベルト22の熱によって溶融するとともに加圧部材24によって加圧し、シートXに定着させる。そして、トナー像が定着したシートXを搬出側(図2において左側)から搬出する。
上記した構成からなる定着器4によれば、加圧部材24が周方向に移動する定着ベルト22の引張状態の掛渡部29に圧接されることで、広い定着ニップ部28が形成されているため、定着時間が長くなり、充分な定着性を得ることができる。また、加熱される定着ベルト22が低熱容量であるため、ウォームアップタイムを短縮するとともに、消費電力の低減を図ることができる。また、加圧部材が接触しない掛渡部30は無張力状態で掛け渡されているため、無張力状態の掛渡部30のところで、定着ベルト22自体の歪みや支持部材21の断面形状の歪み等による定着ベルト22の動きを吸収することができ、定着ベルト22が支持部材21の軸方向に移動することを低減することができる。さらに、高価な部品等を使わずに構成されているため、経済的でもある。
また、支持部材21の側方にはピンチ部材25が設けられ、定着ベルト22は支持部材21とピンチ部材25とによって挟持されていることによって、定着ベルト22の一方の掛渡部29を引張状態にし、他方の掛渡部30を無張力状態にすることができる。
また、ウォームアップタイムが短縮されるとともに消費電力が低減され、且つベルトの片寄りが低減され、さらに低コストの部品で構成された定着器4が備えられていることによって、ウォームアップタイムが短縮され、消費電力が低減され、低コスト且つ機械的不具合が生じ難い画像形成装置1を提供することができる。
また、定着ベルト22を支持する2つの支持部材21は、軸回転可能なローラー状の駆動ローラー26およびガイドローラー27からなっており、定着ベルト22の掛渡部29に圧接される加圧部材24も軸回転可能なローラー状のものであるため、定着ベルト22に対して摺動する部分がなく、定着ベルト22が磨耗によって損傷することがない。
以上、本発明に係る定着装置および画像形成装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、熱源23を無端状の定着ベルト22の内部にその内周面と離して配置しているが、本発明は、熱源を上流側の支持部材の中に配置し、熱源からの輻射熱によって支持部材を加熱し、加熱された支持部材の熱によってベルトを加熱してもよい。また、熱源を無端状のベルトの外側に配置してもよく、熱源を伝熱部材に接触させて伝熱部材を直接加熱してもよい。さらに、上流側のピンチ部材の内部に熱源を設けてもよく、熱源の位置は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、支持部材21は上流側および下流側にそれぞれ2つ設けられているが、2つ以上の支持部材が備えられていてもよく、上下流側の支持部材をそれぞれガイドローラーとするとともに、もう一つの支持部材を駆動ローラーとしてもよい。
また、上記した実施の形態では、ガイドローラー27(上流側の支持部材21)が回転抵抗を持ち、定着ベルト22に周方向移動に対する抵抗を与えることによって、一方の掛渡部29に張力を持たせるとともに、他方の掛渡部30を無張力状態にしているが、本発明は、上流側および下流側の支持部材をそれぞれ軸回転させる駆動機構を備え、下流側の支持部材を上流側の支持部材の線速度よりも速い線速により軸回転させ、且つ上流側にある支持部材の外周面を下流側にある支持部材の外周面よりも滑らかに形成し、ベルトと下流側の支持部材との摩擦力がベルトと上流側の支持部材との摩擦力よりも大きくなっていることで、一方の掛渡部に張力を持たせるとともに、他方の掛渡部を無張力状態にしてもよい。
また、上記した実施の形態では、支持部材21が軸回転可能なローラー状の部材からなっているが、本発明は、断面視円弧状の支持部材が固定されて設けられ、ベルトを支持部材に摺動させるものでもよく、その形状は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、加圧部材24が軸回転可能なローラー状の部材からなっているが、本発明は、断面視円弧状の加圧部材が固定されて設けられ、ベルトを加圧部材に摺動させるものでもよく、その形状は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、ピンチ部材25が軸回転可能なローラー状の部材からなっているが、本発明は、断面視円弧状のピンチ部材が固定されて設けられ、ベルトをピンチ部材に摺動させるものでもよく、その形状は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、支持部材21の側方にピンチ部材25が備えられているが、本発明は、ピンチ部材が備えられていなくてもよい。
また、上記した実施の形態では、複数の画像形成ユニット3M、3Y、3C、3BKを備えるカラー印刷対応の画像形成装置1について説明しているが、本発明に係る画像形成装置は、画像形成ユニットが1つだけ備えられたモノクロ印刷用のものでもよい。なお、本発明は、定着ニップ部が広く加熱溶融時間を長くとることができるため、溶融し難いカラーのトナー像を定着させるカラー印刷対応機種に、特に有効である。
また、記録体はシートXに限らず、板状の記録体であってもよく、記録体の形状および材質は適宜変更可能である。
本発明に係る定着装置および画像形成装置の実施の形態を説明するための画像形成装置の概略図である。 本発明に係る定着装置および画像形成装置の実施の形態を説明するための定着装置の概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置
3M,3Y,3C,3BK 画像形成ユニット(画像形成手段)
4 定着器(定着装置)
21 支持部材
22 定着ベルト(ベルト)
23 熱源
24 加熱部材
25 ピンチ部材
26 駆動ローラー(支持部材)
27 ガイドローラー(支持部材)
28 定着ニップ部
29 引張状態の掛渡部(一方の掛渡部)
30 無張力状態の掛渡部(他方の掛渡部)
X シート(記録体)

Claims (3)

  1. 少なくとも2つの複数の支持部材と、各支持部材に巻回されて周方向に移動可能に支持された無端状のベルトと、該ベルトを加熱する熱源と、前記ベルトに圧接される加圧部材とが備えられ、
    前記ベルトと前記加圧部材との間に形成される定着ニップ部に、トナー像が静電気的に担持された記録体を通過させることで、前記トナー像を前記記録体に加熱融着させる定着装置において、
    前記各支持部材の間に掛け渡された前記ベルトの掛渡部のうちの一方の掛渡部は、引張状態で掛け渡され、他方の掛渡部は、無張力状態で掛け渡され、前記引張状態の掛渡部の外側に前記加圧部材が接触して前記定着ニップ部を形成していることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記支持部材の側方には、該支持部材に近接するピンチ部材がそれぞれ設けられ、前記ベルトは前記支持部材と前記ピンチ部材とによって挟持されていることを特徴とする定着装置。
  3. 記録体にトナー像を静電気的に転写させる画像形成手段が備えられている画像形成装置において、
    請求項1または2記載の定着装置が備えられていることを特徴とする画像形成装置。

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