JP2000200006A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2000200006A
JP2000200006A JP11001807A JP180799A JP2000200006A JP 2000200006 A JP2000200006 A JP 2000200006A JP 11001807 A JP11001807 A JP 11001807A JP 180799 A JP180799 A JP 180799A JP 2000200006 A JP2000200006 A JP 2000200006A
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speed
roller
heat
heating
film
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Ryuichi Iwanaga
竜一 岩永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定的且つ装置を大型化することなく被加熱
材搬送速度を測定して加圧ローラの駆動速度を最適に制
御することができる加熱装置を提供すること。 【構成】 ヒータ(加熱体)13と、耐熱性フィルム1
2と、加圧ローラ(加圧部材)18を有し、耐熱性フィ
ルム12を挟んでヒータ13と加圧ローラ18とで形成
される定着部(圧接ニップ部)Nに用紙(被加熱材)P
を導入してこれを加熱する定着装置(加熱装置)118
において、前記耐熱性フィルム12に当接して該フィル
ム12の移動に従動して回転するコロ(回転部材)40
と、該コロ40の回転速度を検知する速度検知手段(反
射部材20と反射型センサ21)及び装置の駆動速度を
制御するCPU(制御手段)100を設ける。本発明に
よれば、コロ40の回転速度を検知して用紙Pの搬送速
度を予測し、加圧ローラ18の駆動速度を制御するよう
にしたため、加圧ローラ18の熱膨張に拘らず所望の用
紙搬送速度を維持して良好な画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の加
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機、レーザビームプリンタ
(LBP)、ファクシミリ、マクロフィルムリーダプリ
ンタ、画像表示(ディスプレイ)装置、記録機等の画像
形成装置において、電子写真、静電記録、磁気記録等の
適宜の画像形成プロセス手段により加熱溶融性樹脂等よ
り成る現像剤(トナー)を用いて被記録材(転写材シー
ト、エレクトロファックスシート、静電記録シート、印
刷紙等)の面に間接(転写)方式若しくは直接方式で形
成担持させた目的の画像情報に対応した未定着トナー画
像を該被記録材面に永久固着画像として加熱定着処理す
る加熱装置(像加熱装置、画像加熱定着装置)として
は、所定の温度に維持された加熱体としての加熱ローラ
と弾性層を有して前記加熱ローラに圧接される加圧部材
としての加圧ローラによって被加熱材としての被記録材
を狭持搬送しつつこれを加熱処理する熱ローラ方式が多
用されている。
【0003】又、この他にもフラッシュ加熱方式、オー
ブン加熱方式、熱板加熱方式等種々の方式や構成のもの
が知られており、既に実用に供されている。
【0004】最近では、このような方式に代わってフィ
ルム加熱方式の加熱装置が提案されている。このフィル
ム加熱方式の加熱装置は、固定支持された加熱体と、該
加熱体に対向圧接されつつ搬送される耐熱性フィルム
(定着フィルム)と、該定着フィルムを介して被加熱材
としての被記録材を加熱体に密着させる加圧部材を有
し、加熱体の熱を定着フィルムを介して被記録材へ付与
することによって被記録材面に形成担持されている未定
着画像を被記録材面に加熱定着させるものである。
【0005】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱体や薄膜の定着フィルム
を用いることができるため、省電力化やウェイトタイム
の短縮化(クイックスタート化)が可能となる他、画像
形成装置等の本機の機内昇温を低く抑えることができる
等の利点を有している。
【0006】尚、加熱装置は、定着装置としてだけでな
く、画像を担持した被記録材を加熱して表面性(艶等)
を改質する装置、仮定着処理する装置等、その他一般に
被加熱体を加熱処理する手段として広く使用し得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】熱ローラ方式やフィル
ム加熱方式の加熱装置のように加熱体と加圧部材との圧
接ニップ部に被加熱材を導入して両部材により被加熱材
を狭持搬送して被加熱材を加熱処理する装置において
は、構成部材の温度状態によって被加熱材の狭持搬送速
度に変動が生じる。例えば、フィルム加熱方式の加熱装
置であって、加熱体にフィルムを介して圧接される加圧
部材(以下、加圧ローラと称する)を駆動回転させるこ
とによってフィルムを加熱体に摺動移動させつつ、フィ
ルム若しくはフィルムと被加熱材を共に加熱体と加圧ロ
ーラとの圧接ニップ部を狭持搬送させる加圧部材駆動式
の装置では、装置の稼働に伴って加圧ローラの温度が上
昇するために該加圧ローラの外径がゴム部の熱膨張によ
って大きくなる。
【0008】加圧ローラは通常一定回転数で回転駆動さ
れているため、該加圧ローラが高温のときは低温のとき
よりも熱膨張が大きくなって回転周速度が増加し、被加
熱材の狭持搬送速度が速くなってしまう。即ち、加圧ロ
ーラの温度状態によって被加熱材の狭持搬送速度に変動
が生じる。
【0009】そのため、例えば加熱装置を画像加熱定着
装置として画像形成装置に使用した場合、該加熱装置よ
りも上流側の処理部である作像部(例えば、画像転写
部)での被記録材の搬送は一定に保たれているため、被
記録材が転写部から該加熱装置の被記録材圧接ニップ部
(定着部)に到達して狭持搬送状態になると、加圧ロー
ラが高温状態にあるときには転写部での被記録材の搬送
速度よりも加熱装置の定着部における搬送速度の方が大
きくなるために加熱装置が被記録材を引っ張ることとな
り、この影響で転写部において画像ブレが生じてしま
う。
【0010】そこで、被記録材の引っ張り現象を見込ん
で加熱装置による被記録材の狭持搬送速度を転写部での
被記録材の搬送速度よりも初期から遅く設定しておく
と、加圧ローラの温度が未だ低い時点では転写部と加熱
装置の定着部との間の被記録材搬送部において被記録材
に不要なループ(弛み)が形成され、転写部における画
像転写後の被記録材の分離方向や加熱装置の定着部への
被記録材の入射角度が不安定となるため、転写分離時の
画像飛び散り、加熱装置の定着部でのオフセット等が発
生する。又、通紙使用される被記録材が厚いものである
場合には、該被記録材のコシ(剛性)により転写部でブ
レが生じてしまう。
【0011】このような加熱装置の被記録材狭持搬送速
度の変動による被記録材の引っ張り現象や不要なループ
形成現象による弊害を無くすためには、転写部と加熱装
置の定着部との間の被記録材搬送部の距離を長くして被
記録材が転写部と加熱装置の定着部とに同時に存在する
時間を短くする必要があった。
【0012】しかしながら、長尺の被記録材を通紙使用
するA3機のような画像形成装置では、転写部と定着部
間の被記録材搬送距離が長くなり過ぎ、画像形成装置本
体が可成り大型化してしまうという問題があった。
【0013】又、被記録材のループ量又は搬送速度を検
出して加圧ローラの駆動速度を変化させる方法が提案さ
れている(特開平7−261584号公報参照)。
【0014】しかし、上記方法では、1枚目の記録材が
定着器に到達するまで制御を行うことができず、高速で
記録材を搬送させる場合には制御が間に合わない可能性
がある。
【0015】更に、加圧ローラの温度を測定し、その膨
張量を予測して駆動速度を変化させる方法も提案されて
いるが、測定誤差が大きいためにより正確な制御ができ
ないという問題がある。
【0016】そこで、耐熱性フィルムの一部に光反射部
又は光透過部を設け、反射型センサ又は透過型センサに
よって耐熱性フィルムの速度を直接検知する方法が考案
されている。
【0017】しかし、上記方法では加熱体近傍にセンサ
を配置しなければならず、加熱体近傍の温度上昇によっ
てセンサの機能が損なわれる可能性がある。
【0018】透過型センサを用いる方法では、耐熱性フ
ィルムの駆動時テンションが作用する部分に切欠き又は
空隙があるためにフィルムのしわや破れが発生する可能
性がある。
【0019】又、反射型センサを用いる方法では、耐熱
性フィルムにパターンを印刷する必要があるため、トナ
ー汚れによる感度低下等の可能性がある。
【0020】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、安定的且つ装置を大型化する
ことなく被加熱材搬送速度を測定して加圧ローラの駆動
速度を最適に制御することができる加熱装置を提供する
ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、加熱体と、耐熱性フィルム
と、該耐熱性フィルムを挟んで加熱体に圧接されて駆動
回転される加圧部材を有し、耐熱性フィルムを挟んで加
熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部に、上流側
の処理部から搬送された被加熱材を導入してこれを狭持
搬送することによって加熱体の熱を耐熱性フィルムを介
して被加熱材へ付与する加熱装置において、前記耐熱性
フィルムに当接して該フィルムの移動に従動して回転す
る回転部材と、該回転部材の回転速度を検知する速度検
知手段及び装置の駆動速度を制御する制御手段を設けた
ことを特徴とする。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記速度検知手段を、前記回転部材の一部
に設けられた光反射部と、該光反射部を検知する反射型
センサとで構成したことを特徴とする。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記速度検知手段を、前記回転部材の一部
に設けられた光透過部と、該光透過部を検知する透過型
センサとで構成したことを特徴とする。
【0024】請求項4記載の発明は、加熱体と、耐熱性
フィルムと、該耐熱性フィルムを挟んで加熱体に圧接さ
れて駆動回転される加圧部材を有し、耐熱性フィルムを
挟んで加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部
に、上流側の処理部から搬送された被加熱材を導入して
これを狭持搬送することによって加熱体の熱を耐熱性フ
ィルムを介して被加熱材へ付与する加熱装置において、
前記加圧部材に当接して該加圧部材の移動に従動して回
転する回転部材と、該回転部材の回転速度を検知する速
度検知手段及び装置の駆動速度を制御する制御手段を設
けたことを特徴とする。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記速度検知手段を、前記回転部材の一部
に設けられた光反射部と、該光反射部を検知する反射型
センサとで構成したことを特徴とする。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記速度検知手段を、前記回転部材の一部
に設けられた光透過部と、該光透過部を検知する透過型
センサとで構成したことを特徴とする。
【0027】従って、本発明によれば、耐熱性フィルム
又は加圧部材に当接して回転する回転部材の回転速度を
検知し、検知された回転部材の回転速度から被加熱材の
搬送速度を予測して加圧部材の駆動速度を制御するよう
にしたため、加圧部材の熱膨張に拘らず所望の被加熱材
搬送速度を維持して良好な画像を安定して得ることがで
きる。
【0028】又、被加熱材が加熱装置に到達する前に被
加熱材搬送速度を制御することができるため、1枚目の
被加熱材の搬送速度も確実に制御して高速化にも対応す
ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0030】<実施の形態1> [画像形成装置本体の全体構成]先ず、画像形成装置本
体の全体構成を図7に基づいて説明する。
【0031】図7は画像形成装置の基本構成を示す断面
図であり、図示のように画像形成装置本体Aは、その上
部にブック原稿の画像情報を読み取る画像読取手段であ
るスキャナ部Bを有し、その下部に画像形成手段となる
画像形成部Cを有し、更にその下部にシートデッキDを
組み付けて構成されている。
【0032】上記スキャナ部Bは、走査系光源201、
プラテンガラス202、装置本体Aに対して開閉可能な
原稿圧板203、ミラー204、レンズ205及び受光
素子(光電変換素子)206及び画像処理部等によって
構成されている。そして、プラテンガラス202上に本
や厚紙、カール紙等のブック原稿やシート状原稿等を原
稿面を下側にして載置し、原稿圧板203により背面を
押圧して静止状態でセットし、不図示の読み取り開始キ
ーを押すと、走査系光源201がプラテンガラス202
の下部を矢印a方向に走査して原稿面の画像情報を読み
取る。そして、走査系光源201により読み取られた原
稿の画像情報は画像処理部で処理され、電気信号に変換
されてレーザスキャナ111に伝達される。
【0033】ここで、画像形成装置本体Aは、レーザス
キャナ111に画像処理部の処理信号を入力すれば複写
機として機能し、コンピュータの出力信号を入力すれば
プリンタとして機能する。又、他のファクシミリ装置か
らの信号を受信したり、画像処理部の信号を他のファク
シミリ装置に送信したりすれば、ファクシミリ装置とし
ても機能する。
【0034】一方、画像形成部Cの下部にはシートカセ
ット1が装着されており、このシートカセット1は下段
カセット1aと上段カセット1bの2個で1つの給送ユ
ニットとして構成されている。本実施の形態では、2つ
の給送ユニットU1,U2を装着して4個のカセット1
a,1bを装着するようにしている。そして、上方に位
置する1つの給送ユニットU1は装置本体Aに対して着
脱可能に取り付けられ、下方の給送ユニットU2はシー
トデッキDに着脱可能に取り付けられている。
【0035】前記カセット1a,1b内に収容されたシ
ートは、後述のように給送回転体であるピックアップロ
ーラ3によって繰り出され、フィードローラ4とリター
ドローラ5との協働作用により1枚ずつ分離給送された
後、搬送ローラ104,105によって搬送されてレジ
ストローラ106に導かれ、該レジストローラ106に
よって画像形成動作に同期するようにして画像形成部C
へと給送される。
【0036】又、上記シートカセット1とは別に手差し
トレイ210が装置本体Aの側面に配置されており、該
手差しトレイ210上のシートは手差し給紙ローラ21
1によってレジストローラ106へと繰り出される。
【0037】画像形成部Cは、電子写真感光ドラム11
2、画像書き込み光学系113、現像器114、転写帯
電器115等によって構成されている。そして、帯電器
110によって一様に帯電された感光ドラム112の表
面にレーザスキャナ111から射出された画像情報に対
応するレーザ光が画像書き込み光学系113により走査
されて感光ドラム112に潜像が形成され、この潜像は
現像器114によって現像されてトナー画像として顕像
化され、レジストローラ106により感光ドラム112
の回転に同期して搬送されたシートにトナー画像が転写
帯電器115によってシートの第1面に転写される。
【0038】117はトナー画像が形成されたシートを
搬送する搬送部、118は定着装置、119は排出ロー
ラである。トナー画像が形成されたシートは搬送部11
7により定着装置118に搬送され、定着装置118に
おいて加熱及び加圧されたトナー画像がシート表面に定
着された後、トナー画像が定着されたシートは排出ロー
ラ119によって機外に配置されたソータ120に排出
されて積載される。
【0039】又、シートの両面に画像を記録する場合に
は、定着装置118から排出されたシートが排出ローラ
119に狭持され、シートの後端が分岐点207を通過
した時点で該排出ローラ119が逆転し、シートはシー
ト両面トレイ121上に一旦載置された後、搬送ローラ
104,105によって搬送されてレジストローラ10
6に到達し、反転されたシートは第2面に前述と同様に
して画像が形成された後、ソータ120に排出されて積
載される。
【0040】[定着装置の説明]図1は画像形成装置本
体の画像転写部から定着部までの断面図である。本実施
の形態に係る定着装置118は加圧部材駆動式・テンシ
ョンレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。
又、図2は定着装置118の加圧ローラ18及び定着フ
ィルム12のニップ部を上流側から見た斜視図である。
【0041】図1において、112は感光ドラム、11
5は転写帯電器、117は搬送部である。11は耐熱性
樹脂製の横長ステイであり、この横長ステイ11はエン
ドレスの耐熱性フィルム(定着フィルム)12の内面ガ
イド部材を構成している。
【0042】エンドレスの耐熱性フィルム12は、加熱
体としてのヒータ13を含む前記ステイ11に外嵌され
ている。尚、このエンドレスの耐熱性フィルム12の内
周長はヒータ13を含むステイ11の外周長よりも例え
ば3mm程度長く設定されており、従って、耐熱性フィ
ルム12はヒータ13を含むステイ11に対して周長に
余裕をもってルーズに外嵌されている。
【0043】耐熱性フィルム12は、熱容量を小さくし
てクイックスタート性を向上させるためにその膜厚は総
厚40〜100μm程度に設定され、耐熱性、離型性、
強度及び耐久性が高いポリイミドフィルムの外周表面に
PTFE、PFA等のフッ素樹脂に導電剤を添加したコ
ート層を形成して構成されている。
【0044】40はコロであり、このコロ40はフィル
ム12の表面に当接してフィルム12の回転と共に従動
回転し、その表面には反射部材20が貼着されている。
【0045】18はフィルム加圧ローラであり、これは
ヒータ13との間でフィルム12を挟んで圧接ニップで
ある定着部Nを形成し、フィルム12を駆動する回転体
であり、アルミニウム、鉄、ステンレス等の芯軸18a
とこの芯軸18aに外装されたシリコンゴム等の離型性
の良い肉厚3mm、外径20mmの耐熱ゴム弾性体から
成るローラ部18bとで構成されている。尚、加圧ロー
ラ18の表面には、被記録材Pと定着フィルム12の搬
送性向上、トナー汚れ防止の理由からフッ素樹脂を分散
させたコート層が形成されている。
【0046】而して、加圧ローラ18は芯金18aの端
部が定着装置駆動用モータM2によって駆動されると図
示矢印e方向(反時計方向)に回転駆動され、この加圧
ローラ18の回転によりエンドレスの耐熱性フィルム1
2がヒータ13の面に密着摺動しながら図示矢印c方向
(時計方向)に回転駆動される。このとき、フィルム1
2に当接しているコロ40は図示矢印d方向(時計方
向)に回転する。
【0047】又、21はコロ40の対向して取り付けら
た反射型センサであり、これは前記反射部材20からの
反射光を検知してその信号をCPU100に送る。する
と、CPU100は、その信号とコロ40の外周長に基
づいてコロ40が1周するに要する時計を計算してコロ
40の回転速度を割り出す。
【0048】図4は被記録材である用紙Pの搬送速度と
コロ40の回転速度(定着フィルム速度)の変化を表し
た図である。実験によると、図4に示すように、用紙P
の搬送速度とコロ40の回転速度(定着フィルム速度)
には相関がある。そのため、コロ40の回転速度から実
際の用紙Pの搬送速度を予測することができる。そこ
で、コロ40の回転速度が所定の速さより速い場合は定
着装置駆動用モータM2の速度を落とし、コロ40の回
転速度が所定の速さより遅い場合は定着装置駆動用モー
タM2の速度を上げる。
【0049】[具体的な制御]図3は具体的な制御手順
を示すフローチャートである。
【0050】本体の電源をONするとヒータ13に通電
され、定着装置118が所定の温度になるように制御さ
れる。その間、加圧ローラ18も温度上昇するために熱
膨張を始める。そのため、加圧ローラ18の回転周速度
は上昇し、同時に定着フィルム12の回転速度も図4に
示すように上昇を始めるが、所望の速度に対しては遅
い。
【0051】そこで、定着装置駆動用モータM2の速度
を予め高く設定しておき、定着フィルム12の回転速度
の上昇に伴って定着装置駆動用モータM2の速度が低く
なるように制御する。この制御により、1枚目の用紙P
が定着装置118に到達する時に定着フィルム12の回
転速度を所望の速度に維持しておくことができるため、
用紙Pの搬送速度も同様に所望の速度になり、この結
果、良好な画像を安定して得ることができる。
【0052】又、2枚目以降の用紙Pに関しても反射型
センサ21によってコロ40の回転速度を常にモニター
しているため、一定の用紙搬送速度を維持することがで
きる。尚、本実施の形態では、コロ40の回転速度を反
射型センサ21を用いて検知したが、例えばレーザ変位
計を用いて行っても良い。
【0053】ところで、反射型センサ21では、コロ4
0に反射部材20を貼着する必要があるためにコストが
嵩む。
【0054】そこで、透過型センサを使用することもで
きる。その例を図5及び図6に示す。尚、図5は透過型
センサを使用した場合の画像形成装置本体の画像転写部
から定着部までの断面図、図6は定着装置118の加圧
ローラ18及び定着フィルム12のニップ部を上流側か
ら見た斜視図である。
【0055】図示のように、コロ40の平面部に一定周
期のスリット23を形成し、コロ40を跨ぐように透過
型センサ22を配置する。この場合、スリット23が透
過型センサ22を通過するたびに信号をCPU100に
送ることができるため、コロ40の回転速度を検知する
ことができる。
【0056】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図8及び図9に基づいて説明する。尚、図8は画
像形成装置本体の画像転写部から定着部までの断面図、
図9は定着装置の加圧ローラ及び定着フィルムのニップ
部を上流側から見た斜視図であり、これらの図において
は図1及び図2に示したと同一要素には同一符号を付し
ている。
【0057】18はフィルム加圧ローラであり、これは
ヒータ13との間でフィルム12を挟んで圧接ニップで
ある定着部Nを形成し、フィルム12を駆動する回転体
であり、アルミニウム、鉄、ステンレス等の芯軸18a
とこの芯軸18aに外装されたシリコンゴム等の離型性
の良い肉厚3mm、外径20mmの耐熱ゴム弾性体から
成るローラ部18bとで構成されている。尚、加圧ロー
ラ18の表面には、被記録材Pと定着フィルム12の搬
送性向上、トナー汚れ防止の理由からフッ素樹脂を分散
させたコート層が形成されている。
【0058】40はコロであり、このコロ40は加圧ロ
ーラ18の表面に当接して加圧ローラ18と共に従動回
転し、その表面には反射部材20が貼着されている。
【0059】而して、加圧ローラ18は芯金18aの端
部が定着装置駆動用モータM2によって駆動されると図
示矢印e方向(反時計方向)に回転駆動され、この加圧
ローラ18の回転によりエンドレスの耐熱性フィルム1
2がヒータ13の面に密着摺動しながら図示矢印c方向
(時計方向)に回転駆動される。このとき、フィルム1
2に当接しているコロ40は図示矢印d方向(時計方
向)に回転する。
【0060】又、21はコロ40の対向して取り付けら
た反射型センサであり、これは前記反射部材20からの
反射光を検知してその信号をCPU100に送る。する
と、CPU100は、その信号とコロ40の外周長に基
づいてコロ40が1周するに要する時計を計算してコロ
40の回転速度を割り出す。
【0061】ところで、反射型センサ21では、コロ4
0に反射部材20を貼着する必要があるためにコストが
嵩む。
【0062】そこで、透過型センサを使用することもで
きる。その例を図10及び図11に示す。尚、図10は
透過型センサを使用した場合の画像形成装置本体の画像
転写部から定着部までの断面図、図11は定着装置11
8の加圧ローラ18及び定着フィルム12のニップ部を
上流側から見た斜視図である。
【0063】図示のように、コロ40の平面部に一定周
期のスリット23を形成し、コロ40を跨ぐように透過
型センサ22を配置する。この場合、スリット23が透
過型センサ22を通過するたびに信号をCPU100に
送ることができるため、コロ40の回転速度を検知する
ことができる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、耐熱性フィルム又は加圧部材に当接して回転す
る回転部材の回転速度を検知し、検知された回転部材の
回転速度から被加熱材の搬送速度を予測して加圧部材の
駆動速度を制御するようにしたため、加圧部材の熱膨張
に拘らず所望の被加熱材搬送速度を維持して良好な画像
を安定して得ることができる。
【0065】又、本発明によれば、被加熱材が加熱装置
に到達する前に被加熱材搬送速度を制御することができ
るため、1枚目の被加熱材の搬送速度も確実に制御して
高速化にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る加熱装置(定着装
置)を備える画像形成装置要部の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る加熱装置(定着装
置)の部分斜視図である。
【図3】本発明に係る加熱装置における制御手順を示す
フローチャートである。
【図4】用紙搬送速度と定着フィルム速度との相関を示
す図である。
【図5】本発明の実施の形態1の変形例に係る加熱装置
(透過型センサを用いた加熱装置)を備える画像形成装
置要部の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1の変形例に係る加熱装置
(透過型センサを用いた加熱装置)の部分斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る加熱装置(定着装置)を備える画
像形成装置の基本構成を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る加熱装置(定着装
置)を備える画像形成装置要部の断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る加熱装置(定着装
置)の部分斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態2の変形例に係る加熱装
置(透過型センサを用いた加熱装置)を備える画像形成
装置要部の断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2の変形例に係る加熱装
置(透過型センサを用いた加熱装置)の部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
12 定着フィルム(耐熱性フィルム) 13 ヒータ(加熱体) 18 加圧ローラ(加圧部材) 20 反射部材(光反射部) 21 反射型センサ(速度検知手段) 22 透過型センサ(速度検知手段) 23 スリット(光透過部) 40 コロ(回転部材) 100 CPU(制御手段) 118 定着装置(加熱装置) N 定着部(圧接ニップ部) P 用紙(被加熱材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、耐熱性フィルムと、該耐熱性
    フィルムを挟んで加熱体に圧接されて駆動回転される加
    圧部材を有し、耐熱性フィルムを挟んで加熱体と加圧部
    材とで形成される圧接ニップ部に、上流側の処理部から
    搬送された被加熱材を導入してこれを狭持搬送すること
    によって加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材
    へ付与する加熱装置において、 前記耐熱性フィルムに当接して該フィルムの移動に従動
    して回転する回転部材と、該回転部材の回転速度を検知
    する速度検知手段及び装置の駆動速度を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記速度検知手段は、前記回転部材の一
    部に設けられた光反射部と、該光反射部を検知する反射
    型センサとで構成されることを特徴とする請求項1記載
    の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記速度検知手段は、前記回転部材の一
    部に設けられた光透過部と、該光透過部を検知する透過
    型センサとで構成されることを特徴とする請求項1記載
    の加熱装置。
  4. 【請求項4】 加熱体と、耐熱性フィルムと、該耐熱性
    フィルムを挟んで加熱体に圧接されて駆動回転される加
    圧部材を有し、耐熱性フィルムを挟んで加熱体と加圧部
    材とで形成される圧接ニップ部に、上流側の処理部から
    搬送された被加熱材を導入してこれを狭持搬送すること
    によって加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材
    へ付与する加熱装置において、 前記加圧部材に当接して該加圧部材の移動に従動して回
    転する回転部材と、該回転部材の回転速度を検知する速
    度検知手段及び装置の駆動速度を制御する制御手段を設
    けたことを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記速度検知手段は、前記回転部材の一
    部に設けられた光反射部と、該光反射部を検知する反射
    型センサとで構成されることを特徴とする請求項4記載
    の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記速度検知手段は、前記回転部材の一
    部に設けられた光透過部と、該光透過部を検知する透過
    型センサとで構成されることを特徴とする請求項4記載
    の加熱装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008197265A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US20110311246A1 (en) * 2010-06-18 2011-12-22 Masuda Noritaka Fixing Device, Image Forming Apparatus, and Method for Controlling Fixing Device
JP2014002279A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Kyocera Document Solutions Inc 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2015004784A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017161838A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置

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