JP2002299007A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

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JP2002299007A
JP2002299007A JP2001100523A JP2001100523A JP2002299007A JP 2002299007 A JP2002299007 A JP 2002299007A JP 2001100523 A JP2001100523 A JP 2001100523A JP 2001100523 A JP2001100523 A JP 2001100523A JP 2002299007 A JP2002299007 A JP 2002299007A
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fixing
heating device
heating
sliding
film
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JP2001100523A
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Akira Kato
加藤  明
Kazuro Ono
和朗 小野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1部材20に対して摺動して移動する第2部
材25と、該第2部材25を挟んで第1部材20に当接
する第3部材26とを有し、第2部材25と第3部材2
6との当接によって形成される接触部Nで被加熱材Pを
挟持搬送して被加熱材Pを加圧及び加熱する加熱装置に
おいて、耐久による回転起動時トルクの増加を抑え、安
定した被加熱材Pの搬送を確保し製品のコスト低減につ
なげる。 【解決手段】第2部材25と第3部材26との当接によ
って形成される接触部Nに相当する第1部材摺動部に凹
凸部を設けること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材を加圧・
加熱する加熱装置、及び前記加熱装置を、被記録材に形
成担持させた未定着像を加熱定着処理する像加熱装置と
して具備した電子写真装置・静電記録装置などの画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセスなどの適宜の画
像形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレ
クトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・
印刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直
接方式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナ
ー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱定着さ
せる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いら
れていた。
【0004】近時は、クイックスタートや省エネルギー
の観点からフィルム加熱方式の装置が実用化されてい
る。
【0005】フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特
開昭63−313182号公報・特開平2−15787
8号公報・特開平4−44075号公報・特開平4−2
04980号公報などに提案されている。
【0006】即ち、加熱体として一般にセラミックヒー
タと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィ
ルム(定着フィルム・定着ベルト)を挟ませて定着ニッ
プ部を形成させ、前記定着ニップ部の定着フィルムと加
圧ローラとの間に画像定着すべき未定着トナー画像を形
成担持させた被記録材を導入して定着フィルムと一緒に
挟持搬送させることで、定着ニップ部においてセラミッ
クヒータの熱を、定着フィルムを介して被記録材に与
え、また定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を
被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0007】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及び定着フィルムとして低熱容量の部材を
用いてオンデマンドタイプの装置を構成することがで
き、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセ
ラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた
状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形
成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスター
ト性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さくなる
(省電力)などの利点がある。
【0008】フィルム加熱方式の加熱定着装置におい
て、回転体としての円筒状もしくはエンドレスフィルム
状の定着フィルムの駆動方法としては、定着フィルム内
周面を案内するフィルムガイド部材(フィルム支持部
材)と加圧ローラとで圧接された定着フィルムを加圧ロ
ーラの回転駆動によって従動回転させる方法(加圧ロー
ラ駆動方式)や、逆に駆動ローラとテンションローラに
よって張架されたエンドレスフィルム状の定着フィルム
の駆動によって加圧ローラを従動回転させるもの等があ
る。
【0009】定着フィルム内面とフィルムガイド部材・
摺動部面には、定着フィルムとフィルムガイド部材・摺
動部面との摩擦による回転トルクの影響を軽減するため
に、耐熱性グリースなどの潤滑剤を介在させる等してい
る。
【0010】フィルム加熱方式の装置においては、特開
平5−27619号公報に提案されているように、定着
フィルムとフィルムガイド部材との間に潤滑剤(グリー
ス)を介在させることにより定着フィルムとフィルムガ
イド部材との間の摺動性を確保していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにフィル
ム加熱方式の加熱定着装置においては、定着ニップ部で
定着フィルム内面とフィルムガイド部材が摺動するため
に、摺動部面に耐熱グリースを塗布していたが、定着フ
ィルムが回転すると、定着ニップ部形成のための加圧力
により潤滑剤が定着フィルムと摺動部面との間から掃き
出されてしまい、定着ニップ部に対応する摺動部面には
ほとんど残らない。
【0012】そのため、耐久により低温時に定着フィル
ムと摺動部面の密接力が増し、摩擦力(トルク)が上昇
するため駆動ローラ(駆動モータ)の脱調や、定着フィ
ルムスリップによる画像のズレや定着器ジャムなどの不
具合が発生することがあった。
【0013】そこで本発明は、フィルム加熱方式、又は
電磁誘導加熱方式などの加熱装置において、フィルムと
摺動部面との密着力増大の問題点を解決し、室温などの
低温時からの回転起動時トルクを低く抑えることを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0015】(1)第1部材に対して摺動して移動する
第2部材と、該第2部材を挟んで前記第1部材に当接す
る第3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との
当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送し
て被加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、前記
第2部材と前記第3部材との当接によって形成される接
触部に相当する第1部材摺動部に、凹凸部を設けること
を特徴とする加熱装置。
【0016】(2)前記凹凸部は複数の溝状で、幅5〜
50μm・深さ1〜20μmであることを特徴とする
(1)に記載の加熱装置。
【0017】(3)前記凹凸部は複数の穴状で、大きさ
5〜50μm・深さ1〜20μmであることを特徴とす
る(1)に記載の加熱装置。
【0018】(4)前記摺動部の表面粗さがRz=1〜
20μmであることを特徴とする(1)に記載の加熱装
置。
【0019】(5)前記第1部材は厚膜印刷法によって
凹凸部を設けることを特徴とする(1)乃至(4)のい
ずれかに記載の加熱装置。
【0020】(6)前記凹凸部はマスク形状と印刷回数
・焼成温度によって形・大きさ・深さを調整することを
特徴とする(5)に記載の加熱装置。
【0021】(7)前記凹凸部はガラスコートからなる
ことを特徴とする(1)乃至(6)に記載の加熱装置。
【0022】(8)前記第1部材の前記第2部材摺動部
と第2部材の間に潤滑剤を介在させる構成において、前
記第1部材摺動部の前記凹凸部は潤滑剤を保持すること
を特徴とする(1)乃至(7)のいずれかに記載の加熱
装置。
【0023】(9)前記第2部材はエンドレスフィルム
・前記第3部材は加圧回転体であることを特徴とする
(1)乃至(8)のいずれかに記載の加熱装置。
【0024】(10)前記第1部材が加熱体であり、前
記第2部材と前記第3部材との当接によって形成される
接触部で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を前記第1部
材からの熱により加熱することを特徴とする(1)乃至
(9)のいずれかに記載の加熱装置。
【0025】(11)被加熱材が未定着像を形成担持さ
せた被記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱
定着させる加熱定着装置であることを特徴とする(1)
乃至(10)のいずれかに記載の加熱装置。
【0026】(12)被記録材に未定着像を形成担持さ
せる作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を
定着させる定着手段を有し、前記定着手段が(1)乃至
(11)のいずれかに記載の加熱装置であることを特徴
とする画像形成装置。
【0027】〈作 用〉即ち、第1部材の、第2部材と
第3部材との当接によって形成される接触部に相当する
第1部材摺動部に、独立した凹部を複数個設けたことに
より、第1部材と第2部材との摺動部における接触面積
が少なくなって摺動摩擦抵抗を低減し、さらに通紙耐久
による摺動摩擦抵抗の増加を抑制することで装置の長寿
命化を図ることができる。
【0028】さらに、被加熱材のスリップを防止できる
ので、安定した被加熱材の搬送を確保することができ、
画像加熱定着装置にあっては、高品位な画像と安定した
被記録材の搬送を確保することが可能となる。
【0029】そして、加熱装置の駆動モータとして、駆
動トルクのより小さなものを使用することができるの
で、製品コストの低減にもつながる。
【0030】また、第1部材の第2部材摺動部と第2部
材の間に潤滑剤を介在させた場合には、その潤滑剤が第
1部材摺動部に設けた複数個の独立した凹凸部内に安定
に保持されて、潤滑剤が摺動部における第1部材と第2
部材との間から掃き出されてしまいほとんど残らないよ
うな事態が防止され、潤滑剤による第1部材と第2部材
との摺動摩擦抵抗の低減効果も長期に渡って維持するこ
とが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉 (1)画像形成装置例 図1は本発明に係る画像形成装置の一例としてのレーザ
ービームプリンタの概略構成を示す縦断面図である。
【0032】本実施例のレーザービームプリンタは、像
担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ド
ラム」という)1を備えている。感光ドラム1は、装置
本体Mによって回転自在に支持されており、駆動手段
(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピ
ードで回転駆動される。
【0033】感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿ってほぼ順に、帯電ローラ(帯電装置)2、露光手段
3、現像装置4、転写ローラ(転写装置)5、クリーニ
ング装置6が配設されている。
【0034】また、装置本体Mの下部には、紙等のシー
ト状の記録材Pを収納した給紙カセット7が配置されて
おり、記録材Pの搬送経路に沿って上流側から順に、給
紙ローラ15、搬送ローラ8、トップセンサー9、搬送
ガイド10、定着装置11、搬送ローラ12、排紙ロー
ラ13、排紙トレイ14が配置されている。
【0035】駆動手段(不図示)によって矢印R1方向
に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によっ
て所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。
【0036】帯電後の感光ドラム1は、その表面に対し
レーザー光学系等の露光手段3によって画像情報に基づ
いた画像露光Lがなされ、露光部分の電荷が除去されて
静電潜像が形成される。
【0037】静電潜像は、現像装置4によって現像され
る。現像装置4は、現像ローラ4aを有しており、この
現像ローラ4aに現像バイアスを印加し、感光ドラム1
上の静電潜像にトナーを付着させることで、トナー像と
しての現像(顕像化)を行う。
【0038】トナー像は、転写ローラ5によって紙等の
記録材Pに転写される。記録材Pは、給紙カセット7に
収納されており、給紙ローラ15・搬送ローラ8によっ
て給紙・搬送され、トップセンサー9を介して、感光ド
ラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部に搬送され
る。このとき記録材Pは、トップセンサー9によって先
端が検知され、感光ドラム1上のトナー像と同期がとら
れる。転写ローラ5には、転写バイアスが印加され、こ
れにより感光ドラム1上のトナー像が記録材P上の所定
の位置に転写される。
【0039】転写によって表面に未定着トナー像を担持
した記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置11
に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱・加圧されて
記録材P表面に定着される。
【0040】トナー像定着後の記録材Pは、搬送ローラ
12・排出ローラ13によって装置本体M上面の排紙ト
レイ14上に搬送・排出される。
【0041】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(転写残
トナー)がクリーニング装置6のクリーニングブレード
6aによって除去され、次の画像形成に備える。
【0042】以上の動作を繰り返すことで、次々と画像
形成を行うことができる。
【0043】(2)定着装置11 本実施例における加熱装置としての定着装置11は、加
熱部材として定着フィルム(定着ベルト)を用いた、加
圧ローラ駆動方式、フィルム加熱方式の画像加熱定着装
置である。
【0044】図2は定着装置11の構成模型図であり、
記録材Pの搬送方向(矢印K方向)に沿った横断面模型
図である。
【0045】トナーを加熱する加熱体としてのセラミッ
クヒータ(以下「ヒータ」という)20と、このヒータ
20を内包する定着フィルム(定着回転体)25と、定
着フィルム25に当接された別の定着回転体としての加
圧ローラ26と、そしてヒータ20の温度を制御する温
度制御手段27と、記録材Pの搬送を制御する回転制御
手段28とを主要構成部材として構成されている。
【0046】ヒータ20は、アルミナ等の耐熱性の基材
20a上に例えば厚膜印刷によって抵抗体パターン20
bを形成し、その表面を厚膜印刷にてガラス層20cで
被覆したものであり、記録材Pの搬送方向(矢印K方
向)に直角な左右方向に長く、すなわち、記録材Pの幅
よりも長く形成されている。ヒータ20は、装置本体M
に取り付けられたヒータホルダ22によって支持されて
いる。ヒータホルダ22は、耐熱樹脂によって半円状に
形成された部材であり、定着フィルム25の回転をガイ
ドするガイド部材としても作用する。
【0047】定着フィルム25は、ポリイミド等の耐熱
樹脂を円筒状に形成したものであり、上述のヒータ20
及びヒータホルダ22を包んでいる。定着フィルム25
は、後述の加圧ローラ26によってヒータ20に押し付
けられており、これにより定着フィルム25の裏面がヒ
ータ20の下面に当接されるようになっている。定着フ
ィルム25は、加圧ローラ26の矢印R26方向の回転
により記録材Pが矢印K方向に搬送されるのに伴って矢
印R25方向に回転されるように構成されている。
【0048】定着フィルム25の左右の両端部は、ヒー
タホルダ22のガイド部(不図示)によって規制されて
おり、ヒータ20の長手方向にはずれないようになって
いる。
【0049】また、定着フィルム25の内面には、ヒー
タ20やヒータホルダ22との間の摺動抵抗を低減させ
るために潤滑剤としてのグリースGが塗布されている。
【0050】加圧ローラ26は、金属製の芯金26aの
外周面に、シリコーンゴム等の弾性を有する耐熱性の離
型層26bを設けたものであり、離型層26bの外周面
により下方から定着フィルム25をヒータ20に押し付
けて、定着フィルム25との間に定着ニップ部Nを構成
している。この定着ニップ部Nにおける加圧ローラ26
の回転方向についての幅(ニップ幅)をaとすると、こ
のニップ幅aは、記録材P上のトナーを好適に加熱・加
圧することができる程度に設定されている。
【0051】回転制御手段28は、加圧ローラ26を回
転駆動するモータ29と、モータ29の回転を制御する
CPU30とを有する。モータ29としては、例えばス
テッピングモータ等を使用することができ、加圧ローラ
26の回転を矢印R26方向に連続的に行うほか、所定
の角度ずつ断続的に行うことも可能である。つまり、加
圧ローラ26の回転と停止とを繰り返しながら、記録材
Pをステップ送りすることもできる。
【0052】温度制御手段27は、ヒータ20の裏面に
取り付けられたサーミスタ(温度検知素子)21と、サ
ーミスタ21が検出する温度に基づいてトライアック2
4を制御し、ヒータ20に対する通電を制御するCPU
23とを有する。
【0053】上述のように、定着装置11は、加圧ロー
ラ26の矢印R26方向の回転により記録材Pを定着ニ
ップ部Nにて狭持搬送しつつ、ヒータ20によって記録
材P上のトナーを加熱する。この際、回転制御手段28
によって加圧ローラ26の回転を制御することにより、
記録材Pの送りを適宜に制御することができ、また、温
度制御手段27によってヒータ20の温度を適宜に制御
することができるものである。
【0054】本実施例においては、ヒータ20が第1部
材であり、定着フィルム25が第2部材であり、加圧ロ
ーラ26が第3部材である。
【0055】図2に示すヒータ20は、アルミナ等のセ
ラミック基板上20aに厚膜印刷法(スクリーン印刷
法)を用いて、Ag/Pd等の導電厚膜ペーストによ
り、厚さ5μm程の通電発熱体20bを印刷・焼成して
形成する。
【0056】その上を絶縁ガラス厚膜ペーストにより、
厚み10μm程のガラスコート層20cを印刷・焼成し
て形成する。このプロセスをさらに4回おこない、ガラ
スコート層20cの厚みを約50μmとする。この時、
ガラスコート表面は平面である。
【0057】このように定着ニップ部Nにおけるヒータ
面と定着フィルム25の内面との相互摺動摩擦力を低減
化させるためヒータ面の定着ニップ部Nに対応するヒー
タ摺動部面には、上記のようなガラスコートなど、耐熱
性・低摩擦性の摺動部材を配設してある。この摺動部材
20cは少なくとも定着ニップ部Nの長さと幅に対応す
る長さと幅を有している。
【0058】(3)ヒータ摺動部に対する凹凸部 本実施例では、ヒータ20の定着ニップ部Nにおける定
着フィルム摺動部面である前記摺動部材20cの自由面
(下面)は定着フィルム25の内面との摺動摩擦抵抗の
さらなる低減のために、図3の模型図のように、摺動部
材20cに溝部40を設けることを特徴とする。図3の
(a)は溝部40を形成した摺動部材20cの拡大横断
面模型図、(b)は平面正面模型図である。
【0059】本実施例において個々の溝部40は、幅約
10μm・深さ約5μmの溝形状である。溝部40は幅
5〜50μm、深さ1〜20μmで、溝部40の中心間
のピッチは任意で良いが、定着フィルム25の進行方向
に対して垂直方向に配置する。溝部40が進行方向ある
いは幅が5μm以下では、潤滑剤を保持することができ
ないため耐久により、定着フィルム25と摺動部材20
cの相互摺動摩擦力が急激に上昇する。さらに50μm
以上では、ヒータ20から定着フィルム25、そして被
加熱材Pへの熱伝導率が低下し、トナー定着性がNGと
なってしまう。
【0060】本実施例では絶縁ガラス厚膜ペーストによ
り、厚み10μm程のガラスコート層20cを印刷・焼
成して形成するプロセスを3回おこない、ガラスコート
層20cの厚みを30μmとした後、図4に示すように
筋状のマスク(スクリーンメッシュ)の上から絶縁ガラ
ス厚膜ペーストにより、厚み10μm程のガラスコート
層を2回印刷する。
【0061】本実施例では、深さ約5μm・幅約10μ
mとしているため、5μm間隔のスクリーンメッシュを
1列間隔で利用し、2回印刷している。深さと幅はメッ
シュ間隔と印刷回数を変更することによって調整するこ
とができる。
【0062】この後、焼成温度により図4のようにガラ
スコートの形状が変化していくため、前記溝幅・深さを
微調整することが可能となる。
【0063】図4では下記の温度にて焼成をおこなった
時のガラスコートの形状を示す。(a)約600℃、
(b)約650℃、(c)約700℃、(d)約750
℃である。もちろんガラスコートの材質によって上記温
度は異なる。
【0064】この溝部40によって定着フィルム25と
摺動部材20cの接触面積を減少させることができ、定
着フィルム25と摺動部材20cの密着力を減少させる
ことができる。
【0065】このため、溝部40がない構成と比較して
室温などの低温時から回転起動時トルクを低く抑えるこ
とができる。
【0066】溝部40の形状や、定着ニップ部Nに対す
る溝部40の総面積比率などは、加圧力や定着フィルム
25・摺動部材20cの材質などによって適宜決定され
るものである。
【0067】効果の確認として、本実施例1の定着装置
11を用いて、A4用紙5000枚毎に加熱時の回転起
動トルクの測定を行った。定着ニップ部Nは117.6
Nで加圧し、ニップ幅は約7mmを確保した。
【0068】比較例(従来例)として、定着ニップ部対
応面部分・摺動部材20cに溝部40を設けていない図
10に示すものを用いた場合の回転トルクを測定した。
【0069】図9に示すように従来の溝部40を設けて
いない摺動部材20cでは、初期の回転起動トルク(駆
動ローラとしての加圧ローラ26の軸におけるトルク)
が0.0784N・mであったものが、5万枚通紙あたり
から回転起動トルクの上昇率が大きくなり、20万枚を
越えると0.392N・mになり、駆動ローラ(駆動モー
タ)の脱調が発生するようになった。
【0070】これに対して、本実施例1のように摺動部
材20cの定着ニップ部対応面部分に溝部40を設けた
場合、初期の回転起動トルクは0.0686N・mで、従
来よりもトルクが低い結果が得られ、5万枚通紙時点で
0.098N・m以下を維持し、20万枚通紙した時点で
も0.2254N・m以下を維持することができた。
【0071】これにより駆動ローラ(駆動モータ)の脱
調を防止することができる。
【0072】もちろん、本発明はヒータ表面に限定され
るものではなく、発熱体上・ヒータ裏面、他部材など、
あらゆる摺動面に用いることが可能であり、これらの凹
凸部は本実施例のように厚膜印刷法を用いたガラスコー
トでなくとも、レーザー加工・研磨・エッヂングなどに
よって形成された摺動部材であっても同様の効果が得ら
れる。
【0073】〈実施例2〉本実施例ではヒータ20の定
着ニップ部Nにおける定着フィルム摺動部面である前記
摺動部材20cの自由面(下面)は定着フィルム25の
内面との摺動摩擦抵抗のさらなる低減のために、図5の
模型図のように、摺動部材20cに独立した凹部41を
複数個設けたことを特徴とする。図5の(a)は凹部4
1を形成した摺動部材20cの拡大横断面模型図、
(b)は平面正面模型図である。
【0074】本実施例において個々の凹部41は、大き
さ約10μm・深さ約5μmの凹形状である。凹部41
は大きさ5〜50μm、深さ1〜20μmで、凹部41
の中心間のピッチは任意で良いが、定着フィルム25の
進行方向に対して、必ず凹部41が存在するように配設
することが好ましい。例えば図5の(b)例のように格
子状に配置することができる。凹部41の大きさが5μ
m以下では、潤滑剤を保持することができないため、耐
久により定着フィルムと摺動部材20cの相互摺動摩擦
が急激に上昇する。さらに50μm以上ではヒータ20
から定着フィルム25、そして被加熱材Pへの熱伝導率
が低下し、トナー定着性がNGとなってしまう。
【0075】本実施例では凹部41を配置するために、
図6に示すスクリーンメッシュ上に格子状の穴を設け、
これを用いてスクリーン印刷をおこなう。まず図6の格
子状メッシュをヒータ面にのせてガラスのコーティング
をおこない、穴部を等間隔につくる。
【0076】さらに約650℃の温度で焼成することで
ガラスコートが滑らかになり、隣同士に位置する凸部は
互いにつながることで図6に示すような凹部41を作る
ことができる。
【0077】この凹部41によって定着フィルム25と
摺動部材20cの接触面積を減少させることができ、定
着フィルム25と摺動部材20cの密着力を減少させる
ことができる。このため、凹部41がない構成と比較し
て室温などの低温時から回転起動時トルクを低く抑える
ことができる。
【0078】また、凹部41には潤滑剤Gを保持する効
果がある。従来のように摺動部材20cはあっても凹部
41がない場合には、定着フィルム25が回転すると、
定着ニップ部形成のための加圧力により、潤滑剤Gが定
着フィルム25と摺動部材20cとの間から掃き出され
てしまい、定着ニップ部Nに対応する摺動部面にはほと
んど残らなかった。しかし、凹部41があることで潤滑
剤Gがこの凹部41に保たれ、定着ニップ部N内に保持
されるので、定着ニップ部Nに対応する摺動部材20c
と定着フィルム25との摺動部面の相互摺動摩擦力のさ
らなる低減を図ることができる。したがって、耐久によ
るトルクアップを防止することができ、駆動ローラ(駆
動モータ)の脱調や、定着ジャムなどの不具合が発生す
ることなく、装置を高寿命化することが可能となる。
【0079】凹部41の形状や、定着ニップ部Nに対す
る凹部41の総面積比率などは、加圧力や定着フィルム
25・摺動部材20cの材質などによって適宜決定され
るものである。
【0080】効果の確認として、本実施例2の定着装置
11を用いて、A4用紙5000枚毎に加熱時の回転起
動トルクの測定を行った。定着ニップ部Nには117.
6Nで加圧し、ニップ幅は約7mmを確保した。
【0081】比較例(従来例)として、定着ニップ部対
応面部分・摺動部材20cに凹部41を設けていない図
10に示すものを用いた場合の回転トルクを測定した。
【0082】図9に示すように従来の凹部41を設けて
いない摺動部材20cでは、初期の回転起動トルク(駆
動ローラとしての加圧ローラ26の軸におけるトルク)
が0.0784N・mであったものが、5万枚通紙あたり
から回転起動トルクの上昇率が大きくなり、20万枚を
越えると0.392N・m以上になり、駆動ローラ(駆動
モータ)の脱調や定着ジャムが発生するようになった。
【0083】これに対して、本実施例2のように摺動部
材20cの定着ニップ部対応面部分に凹部41を設けた
場合、初期の回転起動トルクは0.0686N・mで、従
来よりもトルクが低い結果が得られ、5万枚通紙時点で
0.0784N・mを維持し、20万枚通紙した時点でも
0.196N・m以下を維持することができた。
【0084】これにより駆動ローラ(駆動モータ)の脱
調や定着ジャムを防止することができる。
【0085】もちろん、本発明はヒータ表面に限定され
るものではなく、発熱体上・ヒータ裏面、他部材など、
あらゆる摺動面に用いることが可能であり、これらの凹
凸部は本実施例のように厚膜印刷法を用いたガラスコー
トでなくとも、レーザー加工・研磨・エッヂングなどに
よって形成された摺動部材であっても同様の効果が得ら
れる。
【0086】〈実施例3〉本実施例では、さらに接触面
積を小さくするために、図7に示すスクリーンメッシュ
上に等間隔に穴を設け、これを用いてスクリーン印刷を
おこなうことを特徴とする。まず図7のメッシュをヒー
タ面にのせてガラスのコーティングをおこなう。
【0087】本実施例において個々の凹凸部42は、幅
約10μm・深さ約5μmの凹凸形状である。凹凸部4
2は幅5〜50μm、深さ1〜20μmで、設定され
る。凹凸部の大きさが5μm以下では、潤滑剤を保持す
ることができないため耐久により、定着フィルム25と
摺動部材20cの相互摺動摩擦力が急激に上昇する。さ
らに50μm以上では、ヒータ20から定着フィルム2
5、そして被加熱材Pへの熱伝導率が低下し、トナー定
着性がNGとなってしまう。
【0088】本実施例では絶縁ガラス厚膜ペーストによ
り、厚み10μm程のガラスコート層20cを印刷・焼
成して形成するプロセスを3回おこない、ガラスコート
層20cの厚みを30μmとした後、図7に示すように
メッシュ状のマスクの上から絶縁ガラス厚膜ペーストに
より、厚み10μm程のガラスコート層を2回印刷す
る。
【0089】本実施例では、深さ約5μm・大きさ約1
0μmとしているため、5μm間隔のスクリーンメッシ
ュを等間隔で利用し、2回印刷している。深さと大きさ
はメッシュ間隔と印刷回数を変更することによって調整
することができる。
【0090】この後、焼成温度により図7の(a)〜
(b)ようにガラスコートの形状が変化していくため、
前記凹凸部の大きさ・深さを微調整することが可能とな
る。図7では下記の温度にて焼成をおこなった時のガラ
スコートの形状を示す。(a)約600℃、(b)約6
50℃、(c)約700℃、(d)約750℃である。
もちろんガラスコートの材質によって上記温度は異な
る。
【0091】この凹凸部42によって定着フィルム25
と摺動部材20cの接触面積をさらに減少させることが
でき、定着フィルム25と摺動部材20cの密着力をさ
らに減少させることができる。このため、凹凸部42が
ない構成と比較して室温などの低温時から回転起動時ト
ルクを低く抑えることができる。
【0092】凹凸部42の形状や、定着ニップ部Nに対
する凹凸部42の総面積比率などは、加圧力や定着フィ
ルム25・摺動部材20cの材質などによって適宜決定
されるものである。
【0093】効果の確認として、本実施例3の定着装置
11を用いて、A4用紙5000枚毎に加熱時の回転起
動トルクの測定を行った。定着ニップ部Nには117.
6Nで加圧し、ニップ幅は約7mmを確保した。
【0094】比較例(従来例)として、摺動部材20c
として定着ニップ部対応面部分に凹凸部42を設けてい
ない図10に示すものを用いた場合の回転トルクを測定
した。
【0095】図9に示すように従来の凹凸部42を設け
ていない摺動部材20cでは、初期の回転起動トルク
(駆動ローラとしての加圧ローラ26の軸におけるトル
ク)が0.0784N・mであったものが、5万枚通紙あ
たりから回転起動トルクの上昇率が大きくなり、20万
枚を越えると0.392N・m以上となって、駆動ローラ
(駆動ローラ)の脱調が発生するようになった。
【0096】これに対して、本実施例3のように摺動部
材20cの定着ニップ部対応面部分に凹凸部42を設け
た場合、20万枚通紙した時点でも0.147N・m以下
を維持することができ、脱調はもちろん、定着ジャムス
リップによる画像不良も防止することができる。
【0097】もちろん、本発明はヒータ表面に限定され
るものではなく、発熱体上・ヒータ裏面、他部材など、
あらゆる摺動面に用いることが可能であり、これらの凹
凸部は本実施例のように厚膜印刷法を用いたガラスコー
トでなくとも、レーザー加工・研磨・エッヂングなどに
よって形成された摺動部材であっても同様の効果が得ら
れる。
【0098】〈実施例4〉本実施例では、メッシュ数と
線径(オープニング(糸と糸の間の距離)・厚みなど)
によって簡易的に摺動部材20cの接触面積をコントロ
ールすることを特徴とする。
【0099】実施例1〜3では、スクリーンメッシュの
形状を変えることで摺動部材20c表面の形状をコント
ロールしてきたが、このようなスクリーンメッシュ形状
を作るには非常にコストがかかる。
【0100】本実施例では、スクリーンメッシュのメッ
シュ数と線径を図8に示すような線径が大きいスクリー
ンメッシュを用いる。このように厚膜印刷法を用いる事
で、材料を無駄にすることがなく、バラツキのない安定
した微細パターンを大面積に形成することが容易にでき
る。
【0101】本実施例のように摺動部材20cの定着ニ
ップ部対応面部分にオープニング・線径ともに約10μ
mのスクリーンメッシュで凹凸部42を設けた場合、第
3の実施例と同じく20万枚通紙した時点でも0.14
7N・m以下を維持することができる。
【0102】これにより低コストで容易に脱調・定着ジ
ャム・画像不良を防止することができる。
【0103】もちろん、本発明はヒータ表面に限定され
るものではなく、発熱体上・ヒータ裏面、他部材など、
あらゆる摺動面に用いることが可能である。
【0104】〈その他〉 〈その他〉 .本発明に係る加熱装置は実施例の加熱定着装置に限
られるものではないことは勿論である。その他、例え
ば、画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性を
改質する像加熱装置、仮定着処理する像加熱装置、シー
ト状物を給送して乾燥処理・ラミネート処理・しわ取り
熱プレス処理する等の加熱装置、インクジェットプリン
タ等に用いられる乾燥用の加熱装置等として広く使用出
来ることは勿論である。
【0105】.また本発明に係る加熱体を適用する加
熱装置自体の構成も実施例のフィルム加熱方式の装置に
限られるものではないことは勿論である。加熱体は実施
例のセラミックヒータ以外にも、例えば電磁誘導発熱体
であってもよいし、フィルム自体が電磁誘導発熱体で構
成されている、或は電磁誘導発熱体層を含む複合層構造
体であってもよい。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばフィルム加熱方式などの加熱装置のように、第1
部材に対して摺動して移動する第2部材と、該第2部材
を挟んで第1部材に当接する第3部材とを有し、第2部
材と第3部材との当接によって形成される接触部で被加
熱材を挟持搬送して被加熱材を加圧及び加熱する加熱装
置、および該加熱装置を画像加熱定着装置として具備す
る画像形成装置において、第1部材の、第2部材と第3
部材との当接によって形成される接触部に相当する第1
部材摺動部に、独立した溝部・凹部・凹凸部を複数個設
けたことにより、第1部材と第2部材との摺動部におけ
る接触面積が少なくなって摺動摩擦抵抗を低減し、さら
に通紙耐久による摺動摩擦抵抗の増加を抑制すること
で、装置の長寿命化を図ることができる。
【0107】また、ニップ部における第1部材と第2部
材との間に潤滑剤を介在させてもよく、この場合にはそ
の潤滑剤が第2部材のニップ部における第1部材摺動部
面に設けた複数個の独立した溝部・凹部・凹凸部内に保
持されるので、潤滑剤がニップ部における第1部材と第
2部材との間から掃き出されてしまいほとんど残らない
ような事態が防止され、潤滑剤による第1部材と第2部
材との摺動摩擦抵抗の低減効果が長期に渡って維持させ
ることが可能となる。
【0108】これにより長期に渡り、被加熱材のスリッ
プを防止できるので、安定した被加熱材の搬送を確保す
ることができ、画像加熱定着装置にあっては、高品位な
画像と安定した被記録材の搬送を確保することが可能と
なる。
【0109】さらに厚膜印刷法を用いる事で、材料を無
駄にすることがなく、バラツキのない安定した微細パタ
ーンを大面積に形成することが容易にできる。そして、
加熱装置の駆動モータとして、駆動トルクのより小さな
ものを使用することができるなど、製品コストの低減に
もつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における画像形成装置の概略
構成模型図
【図2】 加熱装置である定着装置の概略構成模型図
【図3】 複数の溝部を進行方向垂直に形成具備させた
摺動部材の説明図
【図4】 焼成によるガラスコーティングの変化(溝状
マスク時)
【図5】 複数の凹部・凹凸部を形成具備させた摺動部
材の説明図
【図6】 焼成によるガラスコーティング(格子状穴あ
け時)
【図7】 焼成によるガラスコーティングの変化(等間
隔穴あけ時)
【図8】 焼成によるガラスコーティングの変化(メッ
シュ間隔大時)
【図9】 耐久によるトルク上昇の説明図
【図10】 従来の摺動部材の説明図
【符号の説明】
1・・・・像担持体(感光ドラム) 2・・・・帯電装置(帯電ローラ) 3・・・・露光手段 4・・・・現像装置 5・・・・転写装置(転写ローラ) 6・・・・クリーニング装置 7・・・・給紙カセット 8・・・・搬送ローラ 9・・・・トップセンサー 10・・・・搬送ガイド 11・・・・定着装置 12・・・・搬送ローラ 13・・・・排紙ローラ 14・・・・排紙トレイ 15・・・・給紙ローラ 20・・・・加熱体(セラミックヒータ、第1部材) 21・・・・温度検知素子(サーミスタ) 22・・・・ヒータホルダ 23・・・・CPU 24・・・・トライアック 25・・・・定着回転体(定着フィルム、第2部材) 26・・・・定着回転体(加圧ローラ、第3部材) 27・・・・温度制御手段 28・・・・回転制御手段 29・・・・モータ 30・・・・CPU 40・・・・溝部 41・・・・凹部 42・・・・凹凸部 N・・・・定着ニップ部 P・・・・記録材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA23 BA11 BA12 BA25 BE03 3K034 AA02 AA08 AA10 AA16 AA27 BA05 BA11 BB06 BB14 BC04 BC12 JA06 3K058 AA45 AA95 BA18 CE04 CE13 CE19 DA01 3K092 PP08 PP18 QA05 QB18 QB30 QB36 QB60 QB74 QB76 RF03 RF11 RF17 RF22 VV04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1部材に対して摺動して移動する第2部
    材と、該第2部材を挟んで前記第1部材に当接する第3
    部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との当接に
    よって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して被加
    熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、 前記第2部材と前記第3部材との当接によって形成され
    る接触部に相当する第1部材摺動部に、凹凸部を設ける
    ことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】前記凹凸部は複数の溝状で、幅5〜50μ
    m・深さ1〜20μmであることを特徴とする請求項1
    に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】前記凹凸部は複数の穴状で、大きさ5〜5
    0μm・深さ1〜20μmであることを特徴とする請求
    項1に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】前記摺動部の表面粗さがRz=1〜20μ
    mであることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】前記第1部材は厚膜印刷法によって凹凸部
    を設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】前記凹凸部はマスク形状と印刷回数・焼成
    温度によって形・大きさ・深さを調整することを特徴と
    する請求項5に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】前記凹凸部はガラスコートからなることを
    特徴とする請求項1乃至6に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】前記第1部材の前記第2部材摺動部と第2
    部材の間に潤滑剤を介在させる構成において、前記第1
    部材摺動部の前記凹凸部は潤滑剤を保持することを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれかに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】前記第2部材はエンドレスフィルム、前記
    第3部材は加圧回転体であることを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれかに記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】前記第1部材が加熱体であり、前記第2
    部材と前記第3部材との当接によって形成される接触部
    で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を前記第1部材から
    の熱により加熱することを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれかに記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】被加熱材が未定着像を形成担持させた被
    記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱定着さ
    せる加熱定着装置であることを特徴とする請求項1乃至
    10のいずれかに記載の加熱装置。
  12. 【請求項12】被記録材に未定着像を形成担持させる作
    像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を定着さ
    せる定着手段を有し、前記定着手段が請求項1乃至11
    のいずれかに記載の加熱装置であることを特徴とする画
    像形成装置。
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