JP4981435B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プリンタ、電子写真複写機などの画像形成装置に搭載する定着器として用いれば好適な定着装置に関する。
電子写真方式のプリンタや複写機に搭載する定着器として、弾性層を有する定着ローラと、この定着ローラと接触して加熱ニップ部を形成するヒータと、その定着ローラと接触して定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有するものがある。特許文献1、2にはこのタイプの定着装置が記載されている。未定着トナー画像を担持する記録材は定着装置の定着ニップ部で挟持搬送されつつ加熱され、これにより記録材上の画像は記録材に加熱定着される。
この定着装置は、弾性層を有する定着ローラを用いているため、定着ローラの外周面(表面)で未定着トナー画像を包み込むことができる。このため記録材及びトナー画像への熱の伝播効率が高く、高速機やカラートナーを用いた画像形成装置でも充分な定着性を得ることができ、ハーフトーン画像などでのガサツキを抑えることができる。すなわち、プロセススピードの高速化と、画像の高画質化に対応できるという利点がある。また、定着ローラ表面のみを急速加熱するため、定着ローラ表面を迅速に所要の温度に加熱して立ち上げることが可能である。すなわち、ヒータへの通電を開始し定着可能温度になるまで昇温するのに要する時間が短いという利点(ウエイトタイムとファーストプリントアウトタイムの短縮)がある。また、ヒータへの通電を開始し定着可能温度になるまで昇温するのに要する立ち上げ時の消費電力が少ないという利点がある。また、定着ローラ表面の温度をモニターし温調制御することで、迅速な温調制御が可能であり、定着ニップ部を通過する記録材に奪われた熱エネルギー分のみを素早く供給することができる。このため、記録材の定着ニップ部通過中の消費電力を低減できるという利点もある。
特開2003−287978号公報 特開2003−295654号公報
特許文献1、2の定着装置において、消費電力の低減、ウエイトタイムとファーストプリントアウトタイムの短縮、プロセススピードの高速化、高画質化はかなり改善される。
しかしながら、特許文献1、2の定着装置は、定着ニップ部において定着ローラ表面に付着し加熱ニップ部に付着・蓄積するトナーを該加熱ニップ部から排出することについては考慮していない。
本発明の目的は、加熱ニップ部に付着・蓄積するトナーを該加熱ニップ部から排出できる定着装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る定着装置の構成は、加熱用回転体と、前記加熱用回転体表面と接触して加熱ニップ部を形成する加熱手段と、前記加熱用回転体表面と接触して定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有し、トナー像を担持する記録材を定着ニップ部で挟持搬送しつつトナー像を記録材上に加熱定着する定着装置において、
記録材搬送方向の前記加熱ニップ部の幅を可変する可変部材と、記録材の枚数をカウントするカウンタと、を有し、前記カウンタによるカウント値が設定枚数に達すると前記可変部材を稼働させて前記加熱ニップ部の幅を定着処理時の幅よりも大きくし、前記加熱手段の前記加熱用回転体に対向する表面のうち前記定着処理時の前記加熱ニップ部となっている領域よりも外側に付着したトナーを前記加熱用回転体の表面に排出するトナー排出プログラムを実行することを特徴とする。
また上記目的を達成するための本発明に係る定着装置の構成は、加熱用回転体と、熱伝導を有する熱伝導部材であって、前記加熱用回転体表面と接触する熱伝導部材と、前記熱伝導部材を挟んで前記加熱用回転体と加熱ニップ部を形成する加熱手段と、前記加熱用回転体表面と接触して定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有し、トナー像を担持する記録材を定着ニップ部で挟持搬送しつつトナー像を記録材上に加熱定着する定着装置において、
記録材搬送方向の前記加熱ニップ部の幅を可変する可変部材と、記録材の枚数をカウントするカウンタと、を有し、前記カウンタによるカウント値が設定枚数に達すると前記可変部材を稼働させて前記加熱ニップ部の幅を定着処理時の幅よりも大きくし、前記熱伝導部材の前記加熱用回転体に対向する表面のうち前記定着処理時の前記加熱ニップ部となっている領域よりも外側に付着したトナーを前記加熱用回転体の表面に排出するトナー排出プログラムを実行することを特徴とする。
本発明によれば、加熱ニップ部に蓄積するトナーを該加熱ニップ部から排出できる定着装置を提供することができる。
本発明を図面に基づいて詳しく説明する。
(1)画像形成装置例
図1は本発明に係る定着装置を定着器として搭載できる画像形成装置の一例の全体模型図である。この画像形成装置は、電子写真画像形成方式を用いて、記録紙、OHPシート、布等の記録材に画像を形成するレーザービームプリンタである。
本実施例に示す画像形成装置1は、画像形成装置1の筐体を構成する画像形成装置本体1Aにプロセスカートリッジ2が取り外し可能に装着されている。カートリッジ2は、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)3と、その感光ドラム3に作用する帯電手段、現像手段及びクリーニング手段等のプロセス手段と、を有する。
本実施例の画像形成装置1は、ホストコンピュータなどの外部装置(不図示)からのプリント信号(画像形成信号)を入力することにより画像形成動作を開始する。即ち、プリント信号を入力すると、感光ドラム3は矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回転される。その感光ドラム3の外周面(表面)は帯電手段としての帯電ローラ4により所定の極性・電位に一様に帯電される。そしてその帯電面に対し光学手段としての露光装置7が外部装置から入力する画像情報に応じたレーザ光Lを照射する。これによって感光ドラム3表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。その潜像は現像手段としての現像ローラ5によって現像剤(以下、トナーと記す)によりトナー像(現像像)として現像される。
一方、トナー像の形成と同期して、給送カセット8にセットされている記録材Pはピックアップローラ9、フィードローラ10及びリタードローラ11、レジストローラ12によって1枚ずつ転写位置へと搬送される。転写位置には感光ドラム3表面と対向させて転写手段としての転写ローラ13が配置されている。その転写ローラ13に電圧を印加することによって感光ドラム3表面のトナー像を記録材Pに転写する。
トナー像の転写を受けた記録材Pは定着装置14へと搬送される。記録材Pはその定着装置14において熱と圧力を受ける。これによってトナー像が記録材Pに加熱定着される。定着装置14を出た記録材Pは排出ローラ15によって、装置本体1A上部に設けられた排出トレイ16に排出される。
トナー像転写後の感光ドラム3表面に残留する残トナーはクリーニング手段としてのクリーニングブレード6によって除去される。これにより感光ドラム3表面は次の画像形成に供される。
(2)定着装置
図2は定着装置14の一例の横断側面模型図である。図3は図2に示す定着装置の縦断側面模型図である。
以下の説明において、定着装置及びその構成部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向をいう。
定着装置14は、加熱用回転体としての定着ローラ31と、加圧部材(加圧用回転体)としての加圧ローラ32と、加熱手段としての板状のヒータ33と、を有する。
定着ローラ31は、アルミ或いは鉄製の芯金31aの外周にシリコーンゴムなどからなる弾性層31bを有する。従って定着ローラ31の外周面(表面)は弾性層31bによって弾性を具備する。この定着ローラ31は、長手方向において、芯金31aの両端部が第1装置フレーム14f1に軸受41を介して回転自在に保持されている。
定着ローラ31の上方には、液晶ポリマーのような耐熱プラスチックにより形成されたヒータホルダ(加熱手段保持部材)34が定着ローラ31と並列に配置されている。このヒータホルダ34は、長手方向において、両端部が第1装置フレーム14f1に設けられた長孔h1に上下移動自在に保持されている。
ヒータ33は、例えばセラミックヒータやカーボンヒータなどであり、電源45(図4)からの通電によって発熱する。このヒータ33は、長手方向において、ヒータホルダ34の定着ローラ31表面側の底面に設けられた溝部34aに保持されている。このヒータ33は、ヒータホルダ34の両端部内側でヒータホルダ34上に配設された一対のヒータバネ(加熱手段用の加圧手段)35により定着ローラ31表面側に加圧されている。これによりヒータ33の定着ローラ31側の面が定着ローラ31表面と加圧状態に接触し、ヒータ33は定着ローラ31表面と記録材搬送方向で所定幅の加熱ニップ部L1を形成している。ヒータバネ35は、ヒータホルダ34の上方で第1装置フレーム14f1に設けられたバネホルダ(加圧手段保持部材)36によって支持されている。バネホルダ36は、アルミ或いは鉄などの金属により形成され、ヒータホルダ34と並列に配置されている。このバネホルダ36は、長手方向において、第1装置フレーム14f1に設けられた長孔h2により上下移動自在に保持されている。そしてそのバネホルダ36は、ヒータ33が定着ローラ31表面と加熱ニップ部L1を形成するようにヒータバネ35によって両端部が長孔h2の上面に押し付けられている。これによってヒータバネ35によるヒータ33への加圧状態が安定し、加熱ニップ部L1の幅を一定に維持できる。
加圧ローラ32は、定着ローラ31の下方において定着ローラ31と並列に配置されている。この加圧ローラ32は、アルミ或いは鉄製の芯金32aの外周にシリコーンゴムなどからなる弾性層32bを有する。従って加圧ローラ32の外周面(表面)は弾性層32bによって弾性を具備する。この加圧ローラ32は、長手方向において、芯金32aの両端部が第2装置フレーム14f2に設けられた長孔14h3に回転自在に、かつ上下移動自在に保持されている。そしてその加圧ローラ32は、第2装置フレーム14f2の下方において第2装置フレーム14f2と装置基台14bとの間に配設された一対の加圧バネ(加圧部材用の加圧手段)39により定着ローラ31側に加圧されている。これにより加圧ローラ32の外周面(表面)が定着ローラ31表面と加圧状態に接触し、加圧ローラ32は定着ローラ31表面と所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
図4はヒータ33の構成模型図である。ヒータ33は、アルミナ等に代表されるセラミックスを主成分とする薄板状の基板33aを有する。その基板33aの表面(定着ニップ部N側の面)には、基板33aの長手方向に沿ってAg/Pd(銀パラジウム)等を主成分とする抵抗発熱体33bがスクリーン印刷等により塗工して形成してある。また基板33a表面には、発熱体33bに通電するための電極部33c1,33c2が形成してある。その発熱体33bはガラス或いはフッ素等を主成分とする保護層33dにより被覆されている。その保護層33dは発熱体33bを覆うように基板33a表面に形成されている。
ヒータ33において、基板33aの裏面(定着ニップ部N側の面と反対側の面)には、温度検知手段としてのサーミスタ21が設けてある。サーミスタ21は、ヒータ33において画像形成装置に使用可能な全てのサイズの記録材Pが通る領域に配置してある。
(3)定着装置の加熱定着動作
制御手段としてMPU(マイクロプロセッサユニット)51(図3)は、プリント信号S1を入力することにより画像定着制御シーケンスを実行して、定着装置14の加熱定着動作を行う。即ち、MPU51は、第1回転駆動部52を制御して定着モータ(第1駆動源)M1を回転駆動する。その定着モータM1は定着ローラ31の芯金31aの端部に設けられた駆動ギアG1を回転する。これにより定着ローラ31は所定の周速度(プロセススピード)で矢印方向へ回転される。この定着ローラ31の回転が定着ニップ部Nを通じて加圧ローラ32に伝達される。これによって加圧ローラ32は定着ローラ31の回転に伴い従動回転する。
また、MPU51(図4)は、給電部54を制御して電源55からヒータ33の電極部33c1,33c2を通じて発熱体33bに通電する。これにより発熱体33bが発熱してヒータ33は迅速に昇温する。そのヒータ33は定着ローラ31表面を加熱する。MPU51は、サーミスタ21から出力されるヒータ33の温度検知信号をリアルタイムに取り込み、その出力信号に基づいてヒータ33の温度を所定の温度(目標温度)に維持するように給電部54をオン・オフしてヒータ33への通電量を制御する。これによって定着ローラ31表面は所定の定着温度に維持される。
ヒータ33が所定の温度に維持された状態において定着ニップ部Nに未定着トナー像38aを担持した記録材Pが導入される(図2)。その記録材Pは定着ニップ部Nにおいて定着ローラ31と加圧ローラ32とにより挟持搬送される。その搬送過程において定着ローラ31表面から記録材P上の未定着トナー像taに熱を付与する。これにより未定着トナー像taが熱とニップ圧を受けて記録材P上に固着像38bとして加熱定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは定着ローラ31表面から曲率分離され、排出ローラ15(図1)に排出される。
(4)オフセットトナーの付着・蓄積メカニズム
上述のように定着ニップ部Nで未定着トナー像taを記録材P上に加熱定着するとき、定着ローラ31表面に未定着トナー像taの一部のトナーが付着することがある(以下、定着ローラ31表面に付着したトナーをオフセットトナーと記す)。そのオフセットトナーは定着ローラ31の回転方向において加熱ニップ部L1の下流側端部、つまりヒータ33の短手方向の基板33a表面と定着ローラ31表面との間の領域にトナーの魂(以下、トナー魂と記す)tcとして付着・蓄積してしまう。そのトナー魂tcは記録材Pを1枚加熱定着させた程度ではごくごく微量で目視困難なレベルであるが、記録材Pを数十枚、数百枚加熱定着させた後のトナー魂tcは目視でもはっきり確認できるレベルになる。
このトナー魂tcはある程度の容量になると定着ローラ31の回転により加熱ニップ部L1の下流側端部から剥ぎ取られる。この剥ぎ取られたトナー魂tcは定着ローラ31表面に移って再びもとの位置に戻ることもあるが、多くは加圧ローラ32表面、或いは記録材P上に移ってしまう。加圧ローラ32表面に移ったトナー魂tcは記録材Pの裏面に付着し汚れとなる。一方、記録材P上に移ったトナー魂tcはブロッブス(点状のトナー汚れ)として記録材P上に定着されてしまう。
(5)トナー魂の排出構成
本実施例に示す定着装置14は、トナー魂tcを加熱ニップ部L1から排出するため、可変部材としての一対の板状の加圧カム37をバネホルダ36の上方に備えている(図2及び図3)。カム37は、バネホルダ36の短手方向中央の上方で定着ローラ31と並列に配置されたカム軸43に固定されている。そのカム軸43は、第1装置フレーム14f1に軸受42を介して回転自在に保持されている。このカム軸43の端部には駆動ギアG2が設けられている。カム37は、カム軸43の周方向において、半円状の非加圧部37aと、この非加圧部37aの反対側に設けられた突起状の加圧部37bと、を有し、非加圧部37aの外周面中央がバネホルダ36の上面と非加圧状態に接触している。
図3及び図5を参照してカム37の回転動作を説明する。図5は定着装置14において加熱ニップ部L1の幅を拡げた状態を表わす説明図である。
MPU51(図3)は、複数枚の記録材設定枚数毎に、トナー魂tcを加熱ニップ部L1から排出するためのトナー魂排出プログラム(トナー排出プログラム)を実行する。即ち、MPU51は、記録材Pの搬送通路上に設けられた記録材センサ(記録材検知手段)22(図2)により検知する記録材検知信号S2を入力する毎にカウンタで記録材枚数を加算する処理を行う。そしてその加算した記録材枚数と記録材設定枚数とを比較し、記録材枚数と記録材設定枚数が一致したか否かを判断する。記録材枚数が記録材設定枚数と一致した場合に、第2回転駆動部53を制御してカムモータ(第2駆動源)M2を回転駆動する。そのカムモータM2はカム軸43の端部に設けられた駆動ギアG2を回転させてカム37を矢印方向に半回転させる。
カムモータM2によって半回転されたカム37は、加圧部37aにおいて径の最も大きい外周面中央がバネホルダ36上面と接触した状態に停止し、バネホルダ36を押し下げて加熱ニップ部L1の幅をL2(図5)に拡げる。つまり、バネホルダ36を押し下げることによってヒータバネ35が縮み、ヒータ33の定着ローラ31表面に対する加圧力が増す。定着ローラ31は弾性層31bを有するため加圧力が増えれば定着ローラ31の径が小さくなり、その結果、加熱ニップ部L1の幅は増大する。ここで、弾性層31bを有する定着ローラ31は、ヒータバネ35のバネ定数と同等、或いは該バネ定数よりも大きいバネ定数を具備するように形成してある。
上記の加熱定着動作時の加熱ニップ部L1の幅を定常ニップ幅L1とし、カム37が半回転することによって増大した加熱ニップ部L1の幅を増圧ニップ幅L2とすると、L1とL2との間に、
L2>L1
の関係が成立する。従って、カム37を1回転させることにより、少なくとも定常ニップ幅L1と増圧ニップ幅L2の二つのニップ幅をとることができる。
図6を参照してトナー魂tcの排出メカニズムを説明する。
定着ローラ31の回転状態においてカム37の回転によりヒータ33を定着ローラ31表面に加圧して定常ニップ幅L1を増圧ニップ幅L2に拡げることにより、ヒータ33はトナー魂tcを定着ローラ31の回転方向へ押し出す。つまり、ヒータ33は定常ニップ幅L1と増圧ニップ幅L2との差の2分の1の幅(L2−L1)/2だけトナー魂tcを定着ローラ31の回転方向へ押し出す。ヒータ33によって押し出されたトナー魂tcは、定置ローラ33表面により剥ぎ取られて加熱ニップ部L1から排出され、該定着ローラ31表面によって定着ニップ部Nまで運ばれる(図5)。従って、定着ニップ部Nに記録材Pである記録紙をクリーニングペーパCPとして導入すれば、そのクリーニングペーパCPによってトナー魂tcを回収することができる。
定着ニップ部Nを出たクリーニングペーパCPは記録材センサ22により検知され、記録材センサ22が検知信号S2をMPU51に出力する。MPU51は検知信号S2に基づいて第2回転駆動部53を制御しカムモータM2を回転駆動する。カムモータM2は駆動ギアG2を回転させてカム37を矢印方向に半回転させる。カムモータM2によって半回転されたカム37は、加熱定着時の位置、つまり非加圧部37aの外周面中央がバネホルダ36の上面と非加圧状態に接触して停止する。そのカム37の回転に伴いヒータバネ35が伸びてバネホルダ36を押し上げて元の位置に戻すことによって増圧ニップ幅L2は定常ニップ幅L1になる。
本実施例の定着装置14は、通常の加熱定着を行うときは定常ニップ幅L1にしておき、カム37を回転させて加熱ニップ部L1の幅を増圧ニップ幅L2にすることにより、トナー魂tcを加熱ニップ部L1から排出することができる。
上記のトナー魂排出プログラムを実行するタイミングは、例えば記録材Pを5枚程度加熱定着した後に行うとよい。これにより、加熱ニップ部L1に微量に溜まったトナー魂tcを加熱ニップ部L1から排出することができる。これによって、記録材Pの画質を落とすことなく未定着トナー像taの加熱定着を行える。そしてトナー魂tcをクリーニングペーパCPなどにより回収した後、直ちにカム37を回転させて増圧ニップ幅L2を定常ニップ幅L1に戻せばよい。
定着装置の他の実施例を説明する。
本実施例では、実施例1の定着装置14と共通する部材・部分に同じ符号を付して再度の説明を省略する。図7は本実施例の定着装置14の一例の横断側面模型図である。
本実施例に示す定着装置14は、定着ローラ31とヒータ33との間に熱伝導部材としてのシート61を備える点を除き、実施例1の定着装置14と同じ構成としてある。
シート61は、薄いシート状に形成され、ヒータホルダ34の底面に固定してある。シート61の材料として、ポリイミドや薄い金属などが用いられる。このシート61の長手方向の寸法は定着ローラ31の長手方向の寸法と略同じである。
本実施例の定着装置14は、シート61が定着ローラ31表面と接触して加熱ニップ部L1を形成する。そのため、加熱ニップ部L1においてヒータ33はシート61を介して定着ローラ31表面を加熱する。また、定着ローラ31表面に付着したオフセットトナーは定着ローラ31の回転方向において加熱ニップ部L1の下流側端部、つまりシート61と定着ローラ31表面との間の領域にトナー魂tcとして付着・蓄積する。そのトナー魂tcを加熱ニップ部L1から排出する場合には、実施例1と同様、カム37を回転させて加熱ニップ部L1の幅を増圧ニップ幅L2にする。これにより、そのトナー魂tcは、回転中の定置ローラ33表面に剥ぎ取られて加熱ニップ部L1から排出され、該定着ローラ31表面によって定着ニップ部Nまで運ばれる。
従って、本実施例の定着装置14においても実施例1の定着装置14と同じ作用効果を得ることができる。
定着装置の他の実施例を説明する。
本実施例では、実施例2の定着装置14と共通する部材・部分に同じ符号を付して再度の説明を省略する。図8は本実施例の定着装置の一例の横断側面模型図である。図9は本実施例の定着装置14において加熱ニップ部L1の幅を拡げた状態を表わす説明図である。
本実施例に示す定着装置14は、ヒータバネ35を装置フレームの天板14rにより支持させている。また、定着ローラ31とヒータ33との間に熱伝導部材としてのシート61を具備させてそのシート61と定着ローラ31表面とにより加熱ニップ部L1を形成している。そして、可変部材としての押し棒63により加熱ニップ部L1の幅を可変するものである。これらの点を除き、実施例2の定着装置14と同じ構成としてある。
シート61は、定着ニップ部Nの記録材排出側の第1装置フレーム14f1に一端が固定され、他端には押さえ64を介してテンションバネ65の一端が結合してある。テンションバネ65の他端は定着ニップ部Nの記録材導入側の第1装置フレーム14f1に結合されている。このテンションバネ65によってシート61は記録材搬送方向と反対方向へ所定圧で引っ張られている。
押し棒63は、金属、或いはプラスチックにより形成され、定着ニップ部Nの記録材導入側の第1装置フレーム14f1に上下動可能に支持されている。h4はシート61に対し押し棒63を上下動できるように第1装置フレーム14f1に設けられた長穴である。この押し棒63は駆動源としてソレノイドなどのアクチュエータ(不図示)によりシート61に対し上下動される。
本実施例の定着装置14は、MPU51がアクチュエータを駆動して押し棒63を下方に移動させる。その押し棒63は、下方に移動しながらテンションバネ65の引張力に抗してシート61を押し下げ、所定の位置で停止する。その押し棒63はシート61を押し下げて定着ローラ31表面に巻きける。これによって、加熱ニップ部L1の幅を増圧ニップ幅L2にすることができる。これにより、加熱ニップ部L1においてシート61と定着ローラ31表面との間の領域に付着・蓄積したトナー魂tcは、回転中の定置ローラ33表面に剥ぎ取られて加熱ニップ部L1から排出され、該定着ローラ31表面によって定着ニップ部Nまで運ばれる。
また、MPU51は、押し棒63を下方に移動させた後、直ちに、或いは所定のタイミングでアクチュエータを駆動し、そのアクチュエータによって押し棒63を上方に移動させる。これにより押し棒63は元の位置(図8)に戻る。
本実施例の定着装置14においても、記録材Pを5枚程度加熱定着した後に、押し棒63を下方に移動させて増圧ニップ幅L2にすれば、加熱ニップ部L1に微量に溜まったトナー魂tcを加熱ニップ部L1から排出できる
定着装置の他の実施例を説明する。
本実施例では、実施例3の定着装置14と共通する部材・部分に同じ符号を付して再度の説明を省略する。図10は本実施例の定着装置の一例の横断側面模型図である。図11は本実施例の定着装置14において加熱ニップ部L1の幅を拡げた状態を表わす説明図である。
本実施例に示す定着装置14は、実施例3の定着装置14において押さえ64とテンションバネ65を省き、シート61としてバネ性を持つ耐熱プラスチックシート又はリン青銅やステンレスなどのバネ性を持つ金属を用いる点で、実施例3の定着装置14と異なる。
本実施例の定着装置14においても、MPU51がアクチュエータを駆動して押し棒63を下方に移動させる。その押し棒63はシート61を押し下げて定着ローラ31表面に巻きつける。これにより、加熱ニップ部L1の幅を増圧ニップ幅L2にすることができ、トナー魂tcを加熱ニップ部L1から排出することができる。また、MPU51がアクチュエータを駆動し、そのアクチュエータによって押し棒63を上方に移動させる。これにより押し棒63は元の位置(図10)に戻る。
画像形成装置の一例の全体模型図 実施例1に係る定着装置の一例の横断側面模型図 実施例1に係る定着装置の縦断側面模型図 ヒータの構成模型図 実施例1に係る定着装置において加熱ニップ部の幅を拡げた状態を表わす説明図 トナー魂の排出メカニズムの説明図 実施例2に係る定着装置の一例の横断側面模型図 実施例3に係る定着装置の一例の横断側面模型図 実施例3に係る定着装置において加熱ニップ部の幅を拡げた状態を表わす説明図 実施例4に係る定着装置の一例の横断側面模型図 実施例4に係る定着装置において加熱ニップ部の幅を拡げた状態を表わす説明図
符号の説明
31‥‥定着ローラ、32‥‥加圧ローラ、33‥‥ヒータ、L1‥‥加熱ニップ部、N‥‥定着ニップ部、37‥‥カム、61‥‥熱伝導シート、63‥‥押し棒

Claims (5)

  1. 加熱用回転体と、前記加熱用回転体の表面と接触して加熱ニップ部を形成する加熱手段と、前記加熱用回転体の表面と接触して定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有し、トナー像を担持する記録材を定着ニップ部で挟持搬送しつつトナー像を記録材上に加熱定着する定着装置において、
    記録材搬送方向の前記加熱ニップ部の幅を可変する可変部材と、記録材の枚数をカウントするカウンタと、を有し、前記カウンタによるカウント値が設定枚数に達すると前記可変部材を稼働させて前記加熱ニップ部の幅を定着処理時の幅よりも大きくし、前記加熱手段の前記加熱用回転体に対向する表面のうち前記定着処理時の前記加熱ニップ部となっている領域よりも外側に付着したトナーを前記加熱用回転体の表面に排出するトナー排出プログラムを実行することを特徴とする定着装置。
  2. 前記可変部材は、前記加熱手段を前記加熱用回転体の表面に加圧することによって前記加熱ニップ部の幅を拡げることを特徴とする請求項1記載の加熱定着装置。
  3. 加熱用回転体と、熱伝導を有する熱伝導部材であって、前記加熱用回転体の表面と接触する熱伝導部材と、前記熱伝導部材を挟んで前記加熱用回転体と加熱ニップ部を形成する加熱手段と、前記加熱用回転体の表面と接触して定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有し、トナー像を担持する記録材を定着ニップ部で挟持搬送しつつトナー像を記録材上に加熱定着する定着装置において、
    記録材搬送方向の前記加熱ニップ部の幅を可変する可変部材と、記録材の枚数をカウントするカウンタと、を有し、前記カウンタによるカウント値が設定枚数に達すると前記可変部材を稼働させて前記加熱ニップ部の幅を定着処理時の幅よりも大きくし、前記熱伝導部材の前記加熱用回転体に対向する表面のうち前記定着処理時の前記加熱ニップ部となっている領域よりも外側に付着したトナーを前記加熱用回転体の表面に排出するトナー排出プログラムを実行することを特徴とする定着装置。
  4. 前記可変部材は、前記熱伝導部材を前記加熱用回転体の表面に加圧することによって前記加熱ニップ部の幅を拡げることを特徴とする請求項3記載の定着装置。
  5. 前記可変部材は、前記熱伝導部材を前記加熱用回転体の表面に巻きつけることによって前記加熱ニップ部の幅を拡げることを特徴とする請求項3記載の定着装置。
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