JP5371592B2 - ベルト搬送装置及び画像加熱装置 - Google Patents

ベルト搬送装置及び画像加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5371592B2
JP5371592B2 JP2009163593A JP2009163593A JP5371592B2 JP 5371592 B2 JP5371592 B2 JP 5371592B2 JP 2009163593 A JP2009163593 A JP 2009163593A JP 2009163593 A JP2009163593 A JP 2009163593A JP 5371592 B2 JP5371592 B2 JP 5371592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
pressure
endless belt
contact
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009163593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011017966A5 (ja
JP2011017966A (ja
Inventor
理 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009163593A priority Critical patent/JP5371592B2/ja
Priority to US12/827,123 priority patent/US8254819B2/en
Priority to CN2010102294228A priority patent/CN101950144B/zh
Publication of JP2011017966A publication Critical patent/JP2011017966A/ja
Publication of JP2011017966A5 publication Critical patent/JP2011017966A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5371592B2 publication Critical patent/JP5371592B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2025Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with special means for lubricating and/or cleaning the fixing unit, e.g. applying offset preventing fluid

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、複数のベルト懸架部材に懸架されて回転する無端ベルトを有するベルト搬送装置及び画像加熱装置に関する。特に、ベルト内面に接触して潤滑剤の塗布を行う潤滑剤塗布部材を有するベルト搬送装置及び画像加熱装置に関する。ベルト搬送装置としては、画像加熱部材として無端ベルトを用いた画像加熱装置、中間転写体として無端ベルトを用いた中間転写装置、像担持体として無端ベルトを用いた画像形成装置、無端ベルトを用いた作像装置や表示装置が挙げられる。また、表示ボードとして無端ベルトを用いた電子黒板、原稿搬送部材として無端ベルトを用いた原稿スキャナなどが挙げられる。また、無端ベルトを用いた画像加熱装置としては、例えば、記録材に担持させた未定着画像を固着画像として定着或いは仮定着するベルト定着装置を挙げられる。また、記録材に定着された画像を再度加熱加圧することにより画像の光沢を増大させる光沢増大化装置などが挙げられる。このような画像加熱装置は、電子写真方式などのプリンタ・複写機等の画像形成装置において用いられる。また、インクジェットプリンタにおけるインク画像加熱装置なども挙げることができる。
便宜上、電子写真方式を用いた画像形成装置に使用される、記録紙上に転写方式或いは直接方式で形成された未定着トナー画像を定着させるためのベルト定着装置を例にして説明する。ベルト定着装置は、複数のベルト懸架部材間に懸架されて回転する定着部材としての無端ベルト(以下、ベルトと記す)を有する。複数のベルト懸架部材の中に非回転体である懸架部材がある場合には、その非回転体である懸架部材とベルトの内面との間の摩擦抵抗を軽減してベルトの回転負荷を低減することが望ましい。特許文献1には、ベルトの内周面に接触して潤滑剤(以下、オイルと記す)を塗布するための潤滑剤塗布部材(以下、オイル塗布部材と記す)をベルト内周面に当接するように設けたものが提案されている。また、オイル塗布部材からのオイル塗出量は必要最低量を最大限長時間維持することが望ましい。そのための先行技術として、特許文献2や3においては、オイル塗布部材として、表層に多孔質シートを使用したローラが採用されている。
特開平11−045018号公報 特開2002−102763号公報 特開2007−79067号公報
上記の先行技術は、オイル塗布部材をベルト内面に常に接触させている。従って、ベルトが回転されている状態にあるときは定着装置の定着動作中は勿論、定着動作準備中においてもベルト内面に対してオイル塗布部材からオイルが供給されている。オイル塗布部材からベルト内面に供給されるべきオイルは、必要最低限量かつ長時間維持することが求められる。特に、定着動作中以外はベルトとニップを形成する対向部材とが離間する定着装置構成においては、定着動作準備中において回転するベルトの内面に対するオイルの供給は過剰供給を招き、オイル供給を長時間維持することが困難となる。そのため、オイル供給の持続時間が定着装置の耐久性に影響を及ぼす。そこで、オイル塗布部材をベルトに対して接離可能な構成が、従来、設けられたが、接離機構が大掛かりであった。
本発明の目的は、上記の課題を解決したベルト搬送装置及び画像加熱装置を提供することにある。即ち、潤滑剤塗布部材に含浸されている限られた量の潤滑剤を効率よく利用しながらベルト内面の潤滑状態を常に安定させるように潤滑剤供給を行い、特に、安価で簡易な構成によって、装置の準備動作中の潤滑剤供給を少なくすることのできる装置を提供する。
上記の目的を達成するための本発明に係るベルト搬送装置の代表的な構成は、無端ベルトと、前記無端ベルトを懸架する複数のベルト懸架部材と、前記無端ベルトに接触してニップを形成する対向部材と、前記無端ベルトの内部に配置され前記無端ベルトを前記対向部材に押圧して前記ニップを形成するための押圧部材と、前記無端ベルトの内面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材と、前記無端ベルトを前記対向部材に対して接離させる接離手段とを備えるベルト搬送装置において、前記潤滑剤塗布部材は回動可能な支持アームに支持され、前記接離手段による前記無端ベルトの接離動作によって、前記支持アームの回動中心と前記支持アームの重心とを結ぶ直線と重力方向の成す角度を変化させることで、前記潤滑剤塗布部材の前記無端ベルトの接触圧が前記無端ベルトが前記対向部材に接触している時よりも、離間している時の方が低くなるように前記支持アームは回動されることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、無端ベルトと、前記無端ベルトを懸架する複数のベルト懸架部材と、前記無端ベルトに接触してニップを形成する対向部材と、前記無端ベルトの内部に配置され前記無端ベルトを前記対向部材に押圧して前記ニップを形成するための押圧部材と、前記無端ベルトの内面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材と、前記無端ベルトを前記対向部材に対して接離させる接離手段とを備え、前記ニップにて、記録材に形成された画像を加熱する画像加熱装置において、前記潤滑剤塗布部材は回動可能な支持アームに支持され、前記接離手段による前記無端ベルトの接離動作によって、前記支持アームの回動中心と前記支持アームの重心とを結ぶ直線と重力方向の成す角度を変化させることで、前記潤滑剤塗布部材の前記無端ベルトの接触圧が前記無端ベルトが前記対向部材に接触している時よりも、離間している時の方が低くなるように前記支持アームは回動されることを特徴とする。
安価で簡易な構成によって、ベルト内部の潤滑剤を塗布する量を、装置の動作中に比べ、準備動作中は少なくする。これにより、潤滑剤塗布部材の内部に含浸されている限られた量の潤滑剤を効率よく利用しながらベルト内部の潤滑状態を常に安定させるように潤滑剤供給を行うことのできる。
(a)は実施例の定着装置の要部の断面模式図、(b)は左側面図である。 (a)は実施例の定着装置の要部の断面模式図、(b)は離間状態時の定着装置の断面模式図である。 (a)と(b)は、それぞれ、定着装置の加圧状態時と離間状態時とにおけるオイル塗布ロールを含むオイル塗布支持アームの加圧ベルトに対する動作状態を示した模式図である。 (a)は定着装置の加圧・離間の移動動作制御のフローチャート、(b)は制御系統のブロック図である。 (a)は本発明に従うベルト搬送装置としての画像処理装置を定着装置として搭載した画像形成装置の一例の概略構成を示す断面模式図、(b)は画像形成装置の動作工程図である。
以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、これら実施例は、本発明を適用できる実施形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではなく本発明の思想の範囲内において種々の変形が可能である。
(1)画像形成部:図5の(a)は、本発明に従うベルト搬送装置としての画像加熱装置を定着装置114として搭載した画像形成装置100の一例の概略構成を示す断面模式図である。この画像形成装置100は転写式電子写真プロセスを利用したレーザービームプリンタである。この画像形成装置100は、ホスト装置300からコントローラ部(制御手段:CPU)200に入力する画像情報(電気的画像信号)に基づいてシート状の記録材(記録媒体:以下、シートと記す)Sに画像形成を行う。ホスト装置300はパーソナルコンピュータ・イメージリーダー等である。コントローラ部200はホスト装置300や画像形成装置100の操作パネル(不図示)との間で各種の電気的な情報の授受をする。また、コントローラ部200は画像形成装置100の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。画像形成装置100は、像担持体としての電子写真感光体ドラム(以下、ドラムと記す)102を有する。ドラム102は矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動され、ドラム面が帯電手段としての帯電器103によって所定の極性・電位に一様に帯電される。その一様帯電面に対して露光手段としてのレーザースキャナ(露光装置)104により画像情報に応じて変調されたレーザー光(画像光)105による走査露光がなされる。これにより、ドラム102の面には走査露光した画像情報に対応した静電潜像が形成される。その静電潜像が現像手段としての現像器106によってトナー画像として現像される。そのトナー画像が、ドラム102と転写手段としての転写ローラ107との当接部である転写部において、該転写部に導入されたシートSに対して順次に転写される。転写ローラ107にはトナーの帯電極性とは反対極性の転写バイアスが印加されて、ドラム102上のトナー画像が記録材S上に静電転写される。シートSは装置内下部の給送カセット109内に積載収納されている。所定の給紙タイミングで給送ローラ110が駆動されると、カセット109内のシートSが1枚分離給紙されて、搬送路110aを通ってレジストローラ対111に至る。レジストローラ対111はシートSの先端部を受け止めてシートの斜行修正をする。また、ドラム102上のトナー画像の先端部が転写部に到達したときにシートの先端部も転写部に丁度到達するタイミングとなるように、ドラム102上のトナー画像と同期をとって、シートSを転写部に搬送する。転写部を通ったシートSはドラム2の面から分離されて、定着装置114へと搬送される。この定着装置114によりシートS上の未定着トナー画像が加熱加圧により固着画像としてシート面に定着される。そして、そのシートが搬送路110bを通って排出ローラ対112によって装置上部の排出トレイ113へと排出されて積載される。また、シート分離後のドラム102の面はクリーニング手段としてのクリーニング装置108によって転写残トナー等の残留付着物が除去されて清掃され、繰り返して作像に供される。
図5の(b)に上記の画像形成装置100の動作工程図を示した。1)前多回転工程:画像形成装置100の始動(起動)動作期間(ウォーミング期間)である。画像形成装置のメイン電源スイッチのONにより、画像形成装置のメインモータ(不図示)を起動させて、所要のプロセス機器の立ち上げ準備動作を実行する。2)スタンバイ:所定の始動動作期間終了後、メインモータの駆動が停止し、プリントジョブ開始信号が入力されるまで画像形成装置をスタンバイ(待機)状態に保持する。3)前回転工程:プリントジョブ開始信号の入力に基づいて、メインモータを再駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ前動作を実行する期間である。より実際的は、a.画像形成装置がプリントジョブ開始信号を受信、b.フォーマッタで画像を展開(画像のデータ量やフォーマッタの処理速度により展開時間は変わる)、c.前回転工程開始、という順序になる。なお、前記1)の前多回転工程中にプリントジョブ開始信号が入力している場合は、前多回転工程の終了後、前記2)のスタンバイ無しに、引き続き前回転工程に移行する。4)プリントジョブ実行(画像形成工程):所定の前回転工程が終了すると、引き続いて前記の画像形成プロセスが実行されて、画像形成済みのシートSが出力される。連続プリントジョブの場合は前記の画像形成プロセスが繰返されて所定枚数分の画像形成済みのシートSが順次に出力される。5)紙間工程:連続プリントジョブの場合において、一のシートSの後端と次のシートSの先端との間隔工程であり、転写部や定着装置114においては非通紙状態期間である。6)後回転工程:1枚だけのプリントジョブの場合その画像形成済みのシートSが出力された後(プリントジョブの終了)もメインモータを引き続き駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する期間である。あるいは、連続プリントジョブの場合その連続プリントジョブの最後の画像形成済みのシートSが出力された後(プリントジョブの終了)もメインモータを引き続き駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する期間である。7)スタンバイ:所定の後回転工程終了後、メインモータの駆動が停止し、次のプリントジョブ開始信号が入力されるまで画像形成装置をスタンバイ(待機)状態に保持する。
(2)定着装置:図1の(a)は本実施例に係わる定着装置114の要部の断面模式図、(b)は定着装置114の左側面図である。ここで、定着装置114又はこれを構成している部材について長手又は長手方向とはシート搬送路面内において、シート搬送方向に直交する方向に並行な方向である。定着装置114について正面とはシート導入側の面である。上下とは重力方向において上下である。左右とは装置を正面から見て左又は右である。ベルトの幅とはシート搬送方向に直交する方向のベルト寸法(=ベルト長手方向の寸法)である。またシートの幅とはシート面においてシート搬送方向に直交する方向のシート寸法である。また上流又は下流とはシートの搬送方向に関して上流又は下流である。
この定着装置114は、装置フレーム160の左右の側板間に、上下に、加熱ユニットとしての上側ベルトアセンブリAと、加圧ユニットとしての下側ベルトアセンブリBが配設されている。また、下側ベルトアセンブリBを上側ベルトアセンブリAに対して接離させる接離手段を有する。上側ベルトアセンブリAは、無端ベルト(エンドレスベルト)である加熱ベルト140と、このベルト140を懸架する複数のベルト懸架部材としての、駆動ロール141、テンションロール142、パッドステー144を有する。ベルト140は駆動ロール141、テンションロール142、パッドステー144の3つの部材間に循環回転可能にかつ所定の張力(例えば120N)で掛け渡されている。また、上側ベルトアセンブリAは、加熱ベルト140の加熱源である誘導加熱コイルユニット143を有する。加熱ベルト140としては、ユニット143により誘導加熱させられるとともに耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。例えば、厚さ75μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層に、例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層にPFAチューブを被覆したものが用いられる。駆動ロール141は、例えば、中実ステンレスによって外径がφ18に形成された芯金表層に耐熱シリコンゴム弾性層を一体成型により形成したロールである。駆動ロール141はロール軸141aの左右両端部が装置フレーム160の左右の側板間に軸受(不図示)を介して回転可能に支持されて定置配設されている。テンションロール142は、例えば、ステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ロールである。テンションロール142はロール軸142aの左右両端部が装置フレーム160の左右の側板間に軸受145を介して回転可能に支持されている。軸受145はテンションバネ146によってベルト張り方向に移動付勢されている。これによりベルト140に所定のテンションが付与されている。パッドステー144は、例えばステンレス鋼(SUS材)で形成された部材であり、装置フレーム160の左右の側板間に非回転に支持されて配置されている。駆動ロール141は装置フレーム160内においてシート出口側に位置している。テンションロール142は装置フレーム160内においてシート入口側に位置している。パッドステー144は、加熱ベルト140の内部において駆動ロール141とテンションロール142との間の駆動ロール141寄りにパッド受け面を下向きにして配置されている。ユニット143は、ベルト140の外側において、ベルト140の上面部分とテンションロール142部分とにかけてベルト140に非接触に所定の間隔を存して対向して、装置フレーム160の左右の側板間に支持されて定置配設されている。駆動ローラ141にはロール軸141aに同軸一体にドライブギア147が設けられている。このギア147に対して駆動源M(図4の(b))から駆動伝達手段(不図示)を介して駆動が入力されて、駆動ローラ141が矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。この駆動ローラ141の回転によってベルト140が矢印の時計方向に駆動ローラ141の速度に対応した速度で循環搬送される。テンションロール142はベルト140の循環搬送に従動して回転する。
下側ベルトアセンブリBは、上側ベルトアセンブリAの下側において、装置フレーム160の左右の側板間に回転中心軸130を中心に上下方向に揺動可能に支持されて配設されている。軸130は装置フレーム160のシート出口側に位置している。下側ベルトアセンブリBは、加圧アーム127と、無端ベルトである加圧ベルト120と、このベルト120を懸架する複数のベルト懸架部材としての、加圧ロール121、テンションロール122、加圧パッド(押圧部材)123を有する。また、ベルト120の内面に対する潤滑剤塗布部材としてのオイル塗布ロール126を有する。加圧アーム127は前記軸130を中心に上下方向に揺動可能に支持された部材である。加圧ロール121、テンションロール122、加圧パッド123は上記の加圧アーム127に保持されている。ベルト120は、加圧ロール121、テンションロール122、加圧パッド123の3つの部材間に循環回転可能にかつ所定の張力(例えば100N)で掛け渡されている。加圧ベルト120としては耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。例えば、厚さ50μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層に例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層にPFAチューブを被覆したものが用いられる。加圧ロール121は、例えば、ステンレスによって外径がφ20に形成されたロールである。加圧ロール121はロール軸121aの左右両端部が加圧アーム127の左右の側板間に軸受(不図示)を介して回転可能に支持されている。テンションロール122は、例えば、ステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ロールである。テンションロール122はロール軸122aの左右両端部が加圧アーム127の左右の側板間に軸受124を介して回転可能に支持されている。軸受121はテンションバネ125によってベルト張り方向に移動付勢されている。これによりベルト120に所定のテンションが付与されている。加圧パッド123は、例えばシリコンゴムで形成された部材であり、加圧アーム127の左右の側板間に非回転に支持されて配置されている。加圧ロール121は装置フレーム160内においてシート出口側に位置している。テンションロール122は装置フレーム160内においてシート入口側に位置している。加圧パッド123は、加圧ベルト120の内部において加圧ロール121とテンションロール122との間の加圧ロール121寄りにパッド面を上向きにして配置されている。オイル塗布ロール(潤潤剤塗布部材)126は、ベルト120の内側で、加圧パッド123とテンションロール122の間に位置している。このオイル塗布ロール126は回動可能な支持アーム133により回転可能に支持されている。支持アーム133はテンションロール122の回転中心であるロール軸122aと同軸に回動可能に支持されている。図3は支持アーム133部分の拡大図である。支持アーム133のバネ掛け部133aと加圧アーム127のバネ掛け部127aとの間に引っ張り加圧バネ132が配設されている。支持アーム133はこのバネ132の引っ張り力によりテンションロール122の回転中心軸122aを中心にして図3の(a)の矢印の時計方向に回動付勢される。そして、後述する(a)の加圧状態時においては、オイル塗布ロール126がベルト120の内面に加圧接触している。オイル塗布ロール126の内部には、ベルト内面を潤滑するための潤滑剤としての1000CS程度の粘度を有する耐熱シリコンオイルを含浸した耐熱アラミドフェルトを有する。そして、その耐熱アラミドフェルトの表層には多孔質PTFE層よりなるシート状のオイル塗布制御膜を有する。このオイル塗布ロール126がベルト120の内面に接触して、回転する加圧ベルト120の移動に従動して回転しながら加圧ベルト内面にシリコンオイルを供給する。
下側ベルトアセンブリBを上側ベルトアセンブリAに対して接離させる接離手段について説明する。加圧アーム127には、回転中心軸130側とは反対側に、下側ベルトアセンブリBを上側ベルトアセンブリAに対して弾性的に圧接するための加圧バネユニット128が配設されている。加圧バネユニット128の加圧アーム127の対向側が加圧回動板129に接しており、回動中心軸130によって連結されている。加圧回動板129も軸130を中心に上下揺動可能に支持されている。加圧バネユニット128が加圧アーム127と加圧回動板129の間に挟まっていて、同じ回転中心130で回転する。加圧回動板129の下面には偏心加圧カム131が当接している。偏心加圧カム131は加圧アーム127即ち下側ベルトアセンブリBを軸130を中心に上下揺動させて上側ベルトアセンブリAに対して加圧状態と離間状態との転換する部材である。加圧カム131は、軸部131aが装置フレーム160に回転可能に軸受支持されており、軸部131aがコントローラ部200で制御される加圧モーター150(図4の(b))で回転されることで回転する。また、定着装置には加圧位置検出センサー149(図4の(b))が配設されていて、加圧カム131の位置検出を行い、下側ベルトアセンブリBの上側ベルトアセンブリAに対する圧接・離間の位置を正確に位置決めできる構成としてある。加圧カム131は最大隆起部とそれとは180°反対側の最小隆起部を有する。図2の(b)は最小隆起部が上向きで最大隆起部が下向きとなっている加圧カム回転角状態時を示している。この状態時においては、下側ベルトアセンブリBは自重により軸130を中心に下方回動して加圧カム131の最小隆起部で支持されている最大下げ位置に位置している。下側ベルトアセンブリBはこの下げ位置においては上側ベルトアセンブリAから離間して上側ベルトアセンブリAとのニップの形成が解除される。この装置状態を解除状態と称す。この解除状態において、コントローラ部200が加圧モーター150をオンして加圧カム131の回転がなされると、下側ベルトアセンブリBが加圧カム131により押し上げられて軸130を中心に上方回動していく。そして、加圧カム131が180°回転する途中において、加圧バネユニット128の上端部128aが上側ベルトアセンブリA側の不動の受部145に突き当って受け止められる。そして、下側ベルトアセンブリBは、引き続く加圧カム131の回転に伴い、加圧バネユニット128の加圧バネ128bを押し縮めながら上方回動して、加圧ロール121が駆動ロール141に対して加圧ベルト120と加熱ベルト140を挟んで押し当たる。また、加圧パッド123がパッドステー144に対して加圧ベルト120と加熱ベルト140を挟んで押し当たる。コントローラ部200は加圧カム131の回転が180°回転して最大隆起部が上向きになった回転角に達したことが加圧位置検出センサー149により検出された時点で加圧モーター150をオフする。この状態時においては、加圧バネ128bの圧縮反力により、下側ベルトアセンブリBの加圧ロール120が上側ベルトアセンブリAの駆動ローラ141に対して加圧ベルト121と加熱ベルト141を挟んで所定圧で押し当ってニップを形成する。駆動ローラ141は加圧ベルト121の圧接により弾性層が所定量弾性的に歪ませられる。また、下側ベルトアセンブリBの加圧パッド123が上側ベルトアセンブリAのパッドステー144に対して加圧ベルト121と加熱ベルト141を挟んで所定圧(例えば400N)押し当って加圧ローラ121とともにニップを形成する。即ち、加熱ベルト140と加圧ベルト120とが圧接してシート搬送方向に関して幅広のニップ(定着ニップ部)Nが形成される。この装置状態を加圧状態と称す。図1、図2の(a)はこの加圧状態時を示している。ここで、加熱ベルト140が加圧ベルト120と当接してニップを形成するための対向部材である。また、加圧パッド123が加圧ベルト120の内部に配置され加圧ベルト120を加熱ベルト140に押圧してニップを形成するための押圧部材である。加圧バネユニット128は加圧回動板129に対して固定である。加圧アーム127は加圧バネユニット128によって上方に加圧、脱状態においては加圧バネユニット128の上端部128aに突き当たる位置となる。加圧回動板129の回転で加圧バネユニット128・加圧アーム127も回転し、加圧バネユニット128は上側アセンブリに加圧された位置となる。加圧バネユニット128は加圧回動板129の位置に追従し、バネが縮む。
そして、上記の加圧状態において、加圧カム131が180°回転されることで、装置状態は再び前記の解除状態に転換される。即ち、加圧カム131が180°回転制御されることで、装置状態が解除状態と加圧状態とに交互に転換される。本実施例においては、加圧状態と解除状態では、下側ベルトアセンブリBは上側ベルトアセンブリAに対して軸130を中心に10°(揺動角α)回転する。加圧状態と解除状態の両状態において下側ベルトアセンブリBの加圧ベルト120等は一体となって回転する。そのため、加圧ベルト120、加圧ロール121、テンションロール122、加圧パッド123、オイル塗布ロール126の相対位置は両状態において加圧パッド123のゴムの弾性変形分以外は変化しない構成である。加圧状態において、上側ベルトアセンブリAの駆動ローラギア147に対して駆動源M(図4の(b))から駆動伝達手段(不図示)を介して駆動が入力されて、駆動ローラ141が矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。この駆動ローラ141の回転によって加熱ベルト140が矢印の時計方向に駆動ローラ141の速度に対応した速度で循環搬送される。テンションロール142はベルト140の循環搬送に従動して回転する。また、駆動ローラ141の回転力が駆動ギア列G1〜G6(図2の(a))を介して下側ベルトアセンブリBの加圧ロール121に伝達されて加圧ロール121が矢印の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ121の回転によって加圧ベルト120が矢印の反時計方向に循環搬送される。テンションロール122は加圧ベルト120の循環搬送に従動して回転する。但し、加圧ベルト120が加熱ベルト140と十分なニップ圧を持って加圧された場合、加圧ベルト120は加熱ベルト140に従動し、加圧ベルト120内面と加圧ロール121が滑る構成としている。本実施例において、加圧ベルト120及び加熱ベルト140は、シートSを搬送する速度210mm/sの周速で回転する。また、誘導加熱コイルユニット143に対して電源部170(図4の(b))から高周波電流が供給される。これにより、加熱ベルト140が誘導加熱される。コントローラ部200は加熱ベルト140の温度を検知する温度センサーTH(図4の(b))から入力する温度情報が所定の定着温度に対応した温度情報に維持されるように電源部170からコイルユニット143に供給する電力を制御する。本実施例においては、加熱ベルト140は定着温度180℃に温調される。加圧ベルト120の温度は約100℃になる。この状態において画像形成部からトナー画像が形成された記録材Sが定着装置114に導入される。そしてその記録材Sが加熱ベルト140と加圧ベルト120のニップに進入して挟持搬送(挿通)されることで、記録材S上の未定着トナー画像が固着画像として加熱加圧定着(画像処理)される。本実施例においては、画像形成装置の準備動作中や待機中の状況において、定着装置は解除状態に制御される。そして、この解除状態おいても、加熱ベルト140と加圧ベルト120の回転と、加熱ベルト140の加熱をする構成としている。即ち、解除状態においても、駆動ローラギア147に対して駆動が入力されて加熱ベルト140が回転する。また、その駆動ロール140の回転力が駆動ギア列G1〜G6を介して加圧ロール120に伝達されて加圧ベルト120が回転する。また、誘導加熱コイルユニット143に電力が供給されて加熱ベルト140の加熱がなされる。これは、加熱ベルト140の温度を温調温度に保ち且つ両ベルト140・120の周方向温度を均一に保つためである。
図4の(a)と(b)は本実施例における定着装置114の加圧・離間の移動動作制御のフローチャートと制御系統のブロック図である。画像形成装置の電源がONされると(S1)、画像形装置の立ち上げ準備動作である前多回転工程に入る。定着装置114は、解除状態(定着離間位置)において、ベルト140・120の回転駆動と加熱ベルト140の温度立上げがなされる(S2〜S5)。前多回転工程が終了したら、画像形成装置はプリントジョブ開始信号が入力するまで待機状態に保持される(S6・S7)。この待機状態においても、定着装置114は、解除状態で、ベルト140・120の回転駆動と加熱ベルト140の加熱がなされる。プリントジョブ開始信号が入力すると画像形成装置は前回転工程に入る。定着装置114は画像形成装置がプリントジョブを受け付けたことをトリガーに加圧状態(定着圧接位置)に転換される(S8)。そして、プリントジョブが実行される。定着装置114はプリントジョブが終了するまで、加圧状態が維持され、記録材Sの定着処理(画像処理)を実行する(S9・S10)。即ち、ニップに未定着トナー画像を担持した記録材Sが挿通されて記録材Sの定着処理がなされる。プリントジョブが終了したら、画像形成装置は後回転工程に入る。定着装置114はプリントジョブが終了、すなわち1プリントジョブの最終シートが画像形成装置から排出した後、解除状態に転換される(S11)。この後回転工程においても、定着装置114は、解除状態で、ベルト140・120の回転駆動と加熱ベルト140の加熱がなされる。後回転工程が終了したら、画像形成装置は待機状態に入る(S12)。この待機状態においても、定着装置114は、解除状態で、ベルト140・120の回転駆動と加熱ベルト140の加熱がなされる。加熱ベルト140と加圧ベルト120は、画像形成装置が準備動作中や待機中の状況において、常に上記離間状態となり、また常に回転する構成としている。これは、加熱ベルト140の温度を温調温度に保ち且つ両ベルトの周方向温度を均一に保つためである。上記のようにニップは、装置動作中の加圧状態とニップを解除する解除状態を有する。ここで、解除状態時における定着装置114のベルト140・120の回転速度とベルト140の温調温度は装置動作中の加圧状態時と異なる設定速度と温度にする構成にすることもできる。
(3)潤滑剤塗布部材:次に、定着装置114の加圧状態と離間状態とにおける、潤滑剤塗布部材であるのオイル塗布ロール126を含むオイル塗布支持アーム133の動作について図3により説明する。オイル塗布ロール126は回動可能な支持アーム133に支持されている。そして、前記接離手段による、下側ベルトアセンブリBの上側ベルトアセンブリAに対する接離動作によって、支持アーム133の回動中心O(図3)と支持アームの重心aとを結ぶ直線と重力方向Wの成す角度θを変化させる。これにより、オイル塗布ロール126のベルト120の接触圧が変化するように支持アーム133は回動される。本実施例においては、角度θは、離間時(図3の(b))は加圧時(図3の(a))よりも小さくなる。
図3の(a)と(b)は、それぞれ、定着装置114の加圧状態時と離間状態時とにおけるオイル塗布ロール126を含むオイル塗布支持アーム133の加圧ベルト120に対する動作状態を示している。本実施例においては、オイル塗布ロール126は重量が50g、オイル塗布支持アーム133は重量が370gであり、合計の重量(重力)Wが420gである。図3の(a)と(b)において、点aで表す点が、オイル塗布ロール126とオイル塗布支持アーム133を一体としたときの重心位置である。この重心位置aは支持アーム133の回転中心である、テンションロール122のロール軸122aの軸線位置O(アーム回転中心)から離間している。Lはその離間距離である。従って、支持アーム133には、軸線位置Oを支点とし、重心位置aを作用点とする重量モーメントFW・Lが働く。本実施例においては、このモーメントFW・Lによる支持アーム133の回動方向はオイル塗布ロール126が加圧ベルト120の内面から離れる方向である。また、支持アーム133のバネ掛け部133aと加圧アーム127のバネ掛け部127aとの間には引っ張り加圧バネ132が配設されている。このオイル塗布加圧バネ132は、支持アーム133を上記のモーメントFW・Lによる回動方向とは逆の方向、即ちオイル塗布ロール126を加圧ベルト120の内面側に寄せる方向に回動付勢するものである。本実施例においては、加圧バネ132のバネ力を75gfとしている。以上の関係より、本実施例においては、図3の(a)の定着装置114の加圧状態においては、モーメントFW・Lよりもばね力F132が勝る設定とする。これにより、定着装置114の加圧状態においては、オイル塗布ロール126が加圧ベルト120の内面に対して所定の押圧力にて当接する状態に維持されるようにしている。即ち、定着装置114の加圧状態において、オイル塗布ロール126は加圧ベルト120に加圧バネ132のバネ力によって付勢されている。
一方、図3の(b)の定着装置114の離間状態では、前述したとおり、下側ベルトアセンブリBの加圧ベルト120等は一体となって上側ベルトアセンブリAから離間する。従って、離間した下側ベルトアセンブリBにおける、加圧ベルト120、テンションロール122、オイル塗布ロール126、オイル塗布支持アーム133、オイル塗布加圧ばね132の相対位置は加圧状態から変化しない。加圧状態から離間状態で10°回転することにより、オイル塗布ロール126とオイル塗布支持アーム133の重量Wによるアーム回転中心のモーメントFW・Lが増大する。これに対して、加圧バネ132のバネ力F132は一定である。そのため、オイル塗布ロール126と加圧ベルト120の内面が離間する方向に力が増し、結果、定着装置114の離間状態時では加圧状態時よりも、加圧ベルト120の内面に対するオイル塗布ロール126の接触力が弱まる。あるいは、オイル塗布ロール126が加圧ベルト120の内面から離間した位置に保持される。この場合は、加圧ベルト120の内面に対する接触力が零になる。即ち、定着装置114が加圧状態から離間状態に転換されて重力方向に対するオイル塗布支持アーム133の姿勢が変わることでモーメントFW・Lが加圧状態時よりも離間状態時に大きくなる。これにより、オイル塗布ロール126の加圧ベルト120への接触力が加圧状態>離間状態となる。このオイル塗布ロール126の加圧ベルト120への接触力の加圧状態>離間状態の転換が、定着装置144の加圧状態と離間状態の位置変化のみによって行われる。即ち、装置動作中の装置ニップ圧接状態と準備・待機中のニップ離間状態に応じて、圧接・離間の位置変化のみでオイル供給量を変化させる。ここで、ニップを離間した際にオイル供給を少なくする、又は停止した場合に、そもそもの目的である摩耗抵抗が上がることが考えられる。しかし、ニップを離間した際はベルト内面と非回転体である加圧パッド123の接触圧も低下しており、摩耗抵抗が上がる問題は発生しにくい。また、逆に、定着装置114が離間状態から加圧状態に転換されたときには、モーメントFW・Lよりもばね力F132が大きい状態になり、オイル塗布ロール126が加圧ベルト120の内面に対して所定の押圧力にて当接した状態に戻る。
上記をまとめると、オイル塗布ロール126は回動可能な支持アーム133に支持されている。そして、前記接離手段による、下側ベルトアセンブリBの上側ベルトアセンブリAに対する接離動作によって、支持アーム133の回動中心O(図3)と支持アームの重心aとを結ぶ直線と重力方向Wの成す角度θを変化させる。これにより、オイル塗布ロール126のベルト120の接触圧が変化するように支持アーム133は回動される。本実施例においては、角度θは、離間時(図3の(b))は加圧時(図3の(a))よりも小さくなる。

以上の構成によって、定着装置が準備動作中・待機中のベルト回転によって、オイル塗布ロールからベルト内面へのオイル供給を行わず、動作中のみオイルを供給する。これにより、オイル塗布ロール内部に含浸されている限られた量のオイルを効率よく利用しながら、ベルト内部の潤滑状態を常に安定させるようにオイル供給を行うことが可能となる。オイル塗布ロールがベルト内面から十分に離間せずとも、同様の構成でオイル塗布ロールのベルト内面への加圧力を低減させることでオイルき供給量を低減することができ、同様の効果を得ることができる。かくして、安価で簡易な構成によって、ベルト内部の潤滑剤を塗布する量を、装置の動作中に比べ、準備動作中は少なくする。これにより、潤滑剤塗布部材の内部に含浸されている限られた量の潤滑剤を効率よく利用しながらベルト内部の潤滑状態を常に安定させるように潤滑剤供給を行うことができる。
上述した実施例の定着装置114において、上側ベルトアセンブリAはヒートローラであってもよい。即ち、加圧ベルト120と当接してニップを形成する対向部材はヒートローラであってもよい。また、逆に、上側ベルトアセンブリAに対して下側ベルトアセンブリBは加圧ローラであってもよい。即ち、加熱ベルト140と当接してニップを形成する対向部材は加圧ローラであってもよい。この場合は、上側ベルトアセンブリAに加熱ベルト140と非回転部体との摩擦抵抗を低減するために潤滑剤塗布部材を配設し、上側ベルトアセンブリAを上下揺動構成にする。
100・・・画像形成装置、102・・・感光体ドラム、103・・・帯電器、104・・・露光装置、105・・・画像光 106・・・現像器、107・・・転写ローラ、108・・・クリーニング装置、109・・・給送カセット、110・・・給送ローラ、111・・・レジストローラ対、112・・・排出ローラ対、114・・・排出トレイ、114・・・定着装置、S・・・シート、B・・下側ベルトアセンブリ、120・・・加圧ベルト、121・・・加圧ロール、122・・・テンションロール、123・・・加圧パッド、124・・・軸受、125・・・テンションバネ、126・・・オイル塗布ロール、127・・・加圧アーム、128・・・加圧バネユニット、129・・・加圧回動板、130・・・回転中心軸、131・・・加圧カム、132・・・オイル塗布加圧バネ、133・・・オイル塗布支持アーム、A・・上側ベルトアセンブリ、140・・・加熱ベルト、141・・・駆動ロール、142・・・テンションロール、143・・・誘導加熱コイルユニット、144・・・パッドステー、145・・・軸受、146・・・テンションバネ、147・・・ギア、G1〜G6・・・ギア列、149・・・加圧位置検出センサー、150・・・加圧モーター

Claims (2)

  1. 無端ベルトと、前記無端ベルトを懸架する複数のベルト懸架部材と、前記無端ベルトに接触してニップを形成する対向部材と、前記無端ベルトの内部に配置され前記無端ベルトを前記対向部材に押圧して前記ニップを形成するための押圧部材と、前記無端ベルトの内面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材と、前記無端ベルトを前記対向部材に対して接離させる接離手段とを備えるベルト搬送装置において、
    前記潤滑剤塗布部材は回動可能な支持アームに支持され、前記接離手段による前記無端ベルトの接離動作によって、前記支持アームの回動中心と前記支持アームの重心とを結ぶ直線と重力方向の成す角度を変化させることで、前記潤滑剤塗布部材の前記無端ベルトの接触圧が前記無端ベルトが前記対向部材に接触している時よりも、離間している時の方が低くなるように前記支持アームは回動されることを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 無端ベルトと、前記無端ベルトを懸架する複数のベルト懸架部材と、前記無端ベルトに接触してニップを形成する対向部材と、前記無端ベルトの内部に配置され前記無端ベルトを前記対向部材に押圧して前記ニップを形成するための押圧部材と、前記無端ベルトの内面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材と、前記無端ベルトを前記対向部材に対して接離させる接離手段とを備え、前記ニップにて、記録材に形成された画像を加熱する画像加熱装置において、
    前記潤滑剤塗布部材は回動可能な支持アームに支持され、前記接離手段による前記無端ベルトの接離動作によって、前記支持アームの回動中心と前記支持アームの重心とを結ぶ直線と重力方向の成す角度を変化させることで、前記潤滑剤塗布部材の前記無端ベルトの接触圧が前記無端ベルトが前記対向部材に接触している時よりも、離間している時の方が低くなるように前記支持アームは回動されることを特徴とする画像加熱装置。
JP2009163593A 2009-07-10 2009-07-10 ベルト搬送装置及び画像加熱装置 Active JP5371592B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009163593A JP5371592B2 (ja) 2009-07-10 2009-07-10 ベルト搬送装置及び画像加熱装置
US12/827,123 US8254819B2 (en) 2009-07-10 2010-06-30 Image heating apparatus
CN2010102294228A CN101950144B (zh) 2009-07-10 2010-07-09 图像加热设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009163593A JP5371592B2 (ja) 2009-07-10 2009-07-10 ベルト搬送装置及び画像加熱装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011017966A JP2011017966A (ja) 2011-01-27
JP2011017966A5 JP2011017966A5 (ja) 2012-07-26
JP5371592B2 true JP5371592B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=43427573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009163593A Active JP5371592B2 (ja) 2009-07-10 2009-07-10 ベルト搬送装置及び画像加熱装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8254819B2 (ja)
JP (1) JP5371592B2 (ja)
CN (1) CN101950144B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5279611B2 (ja) * 2009-05-20 2013-09-04 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP5322823B2 (ja) * 2009-07-28 2013-10-23 キヤノン株式会社 画像加熱装置及びこの画像加熱装置に用いられるベルト搬送装置
JP6163826B2 (ja) * 2013-03-28 2017-07-19 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
WO2015115833A1 (en) * 2014-01-29 2015-08-06 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for determining measurement period in wireless communication system
JP6474336B2 (ja) * 2015-08-27 2019-02-27 株式会社沖データ 定着装置及び画像形成装置
JP6660272B2 (ja) * 2016-08-30 2020-03-11 株式会社沖データ 定着装置および画像形成装置
US9946203B2 (en) * 2016-09-02 2018-04-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device for changing a nip width
JP6897293B2 (ja) * 2017-05-11 2021-06-30 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
WO2019055019A1 (en) 2017-09-14 2019-03-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. PRINTING SHOES

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1145018A (ja) 1997-07-28 1999-02-16 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置
JP2001265141A (ja) * 2000-03-14 2001-09-28 Konica Corp 画像形成装置の定着装置
JP2002102763A (ja) 2000-09-29 2002-04-09 Nichias Corp オイル塗布ローラ用オイル保持部材及びオイル塗布ローラ
JP3826855B2 (ja) * 2002-07-26 2006-09-27 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置の定着装置
JP4759350B2 (ja) * 2005-09-13 2011-08-31 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP4994626B2 (ja) 2005-09-13 2012-08-08 キヤノン株式会社 画像加熱装置、及び画像形成装置
JP5157192B2 (ja) * 2007-02-26 2013-03-06 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2009036812A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2009139437A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Canon Inc 画像加熱装置
JP5332927B2 (ja) * 2009-06-12 2013-11-06 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011017966A (ja) 2011-01-27
CN101950144A (zh) 2011-01-19
US20110008085A1 (en) 2011-01-13
CN101950144B (zh) 2012-08-08
US8254819B2 (en) 2012-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5371592B2 (ja) ベルト搬送装置及び画像加熱装置
JP4054599B2 (ja) 像加熱装置
JP4655822B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004184814A (ja) 加熱装置
JP6029489B2 (ja) 定着装置
JP2011175223A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009037103A (ja) 像加熱装置
JP2020194105A (ja) 加熱装置、定着装置および画像形成装置
JP2010060796A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017219797A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4869191B2 (ja) 定着装置
JP2007079037A (ja) 画像加熱装置
JP2011100050A (ja) 画像形成装置、及び像加熱装置
JP2007256439A (ja) 画像加熱装置
JP2012073345A (ja) 像加熱装置
JP2008046145A (ja) 画像形成装置
JP6036032B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2012027371A (ja) 画像加熱装置
JP4981435B2 (ja) 定着装置
JP2005071637A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2013092733A (ja) 像加熱装置
WO2017111180A1 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2012108189A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2018054943A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2017173777A (ja) 定着装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130917

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5371592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03