JP2012027371A - 画像加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】摺動シート27cが加圧ローラ26とベルト21に挟まれて加圧される画像加熱装置構成においてha、摺動シートの先端折り返し部27c3が破れ易い。そして、潤滑剤が摺動シートの穴の開いた所から内部に入り込むと、ゴム材からなる加圧パッドを膨潤させ所定の圧分布が得られなくなる。そうすると、紙搬送挙動が不安定になり紙しわ等の問題が生じる。
【解決手段】無端ベルト21の長手幅W21が、他方の部材20、加圧ローラ26およびシート部材27bの長手方向長さ以下となる関係であり、折り返し部27b3の加圧力が無端ベルト21の長手幅方向の端部領域21Aと中央部側の領域21Bとで異なり、端部領域21Aにおける加圧力が中央部側の領域21Bにおける加圧力よりも低いことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】無端ベルト21の長手幅W21が、他方の部材20、加圧ローラ26およびシート部材27bの長手方向長さ以下となる関係であり、折り返し部27b3の加圧力が無端ベルト21の長手幅方向の端部領域21Aと中央部側の領域21Bとで異なり、端部領域21Aにおける加圧力が中央部側の領域21Bにおける加圧力よりも低いことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式・静電記録方式・磁気記録方式等を採用した画像形成装置に搭載される、記録材上の画像を加熱する画像加熱装置に関する。
画像加熱装置としては、例えば、記録材上の未定着画像を定着する定着装置や、記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢を増大させる光沢増大化装置等を挙げることができる。
電子写真装置、静電記録装置などの画像形成装置においては、記録材(以下、シートと記す)にトナー画像を形成し、これを定着装置により加熱、加圧して定着させることにより画像を形成している。このような定着装置として、内部にヒータを有する定着ローラに加圧ローラを圧接して定着ニップを形成し、定着を行うローラ定着方式が従来より採用されている。
ところで、画像の高光沢化や画像形成の高速化を図るためには、シートのニップ通過時間を長くし、トナーを充分に溶融するのが好ましい。ローラ定着方式の場合、これを達成するためにはローラ径を大きくしなければならず、定着装置が大型化してしまう。
そこで近年では、ローラ定着方式に比して、装置の小型化、高速化対応を達成しつつ、充分なニップ幅(シート搬送方向の長さ)を得ることができるベルト定着方式が採用されている。この方式においては、ローラに対するベルトの腹当て幅の調整、もしくはベルト同士の腹当て幅の調整により従来に比して充分なニップ幅を得ている。
しかしながら、ベルト定着方式でベルト内部から2部材でベルトを押圧することによって対向部材とのニップを形成する構成は、ベルト内部の加圧部材によって加圧されている圧の高い部分と、ベルト内部から加圧されていない圧の抜けた部分とが存在する。そのため、未定着トナー画像を定着しようとする場合、圧抜け部では加熱時に生じた水蒸気を抑え込めなくなる。圧が抜けた部分においては、シートの幅方向(シート搬送方向に直交する方向)で空気や水蒸気が溜まっている部分とそうでない部分とが存在することになり、トナー画像とベルトの接触状態が異なることによる画像の光沢ムラが発生する。特にコート紙等の通気性の低いシートにおいて発生しやすい。
本出願人は、そうした問題に対して、画像加熱ニップ内の圧力分布を適正化させる方式を特許文献1で提案している。この提案においては、ベルトの内部(ベルトの内側)にベルトを内部から押圧する、加圧ローラと、弾性体とそれを覆う摺動シートからなる加圧パッドと、を設ける。そして、シートの搬送方向で連続した圧分布になるように、加圧ローラに接触配置された加圧パッドのシート搬送方向下流部に突出部を設け、加圧ローラのバックアップにより加圧することで、加圧ローラ−加圧パッド間の圧抜けを防止している。
本発明は上記先行技術の更なる改善に関する。即ち、先行技術においては下記の事項の更なる改善が望まれている。加圧ローラ側に加圧パッドおよび摺動シートを入り込ませていくと圧抜けは防止されるが、加圧ローラにバックアップされる摺動シートの先端が破れやすくなる。摺動シートは加圧ベルトや加圧ローラと摺擦することで削られるが、加圧ローラ側に入り込んでいるシート先端の折り返し部は圧が高く削れ易い。ベルトの幅方向(記録材の搬送方向と直交する方向)における摺動シートの長さがベルト長さよりの長い構成の場合には、特に、摺動シートの最端部がベルトの基層のエッジ食い込み等で削られ易い。
そこで本発明の目的は、ベルト端部に当接する摺動シートの折り曲げ部の破損を低減することが可能な画像加熱装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、
本発明によれば、ベルト端部に当接する摺動シートの折り曲げ部の破損を低減することが可能となる。
以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、これら実施例は、本発明を適用できる実施形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではなく本発明の思想の範囲内において種々の変形が可能である。
[実施例1]
(1)画像形成装置例の説明
図1の(a)は本発明に係る画像加熱装置を定着装置Aとして搭載した画像形成装置1の一例の縦断面模式図である。装置1は、電子写真方式を採用したいわゆるプリンタであり、パソコン等の外部ホスト装置300から制御回路部(コントローラ)200に入力する電気的な画像情報に基づいてシート状の記録材S(以下、シートと記す)に画像を形成して出力することができる。
(1)画像形成装置例の説明
図1の(a)は本発明に係る画像加熱装置を定着装置Aとして搭載した画像形成装置1の一例の縦断面模式図である。装置1は、電子写真方式を採用したいわゆるプリンタであり、パソコン等の外部ホスト装置300から制御回路部(コントローラ)200に入力する電気的な画像情報に基づいてシート状の記録材S(以下、シートと記す)に画像を形成して出力することができる。
装置1には、大きく分けて、シートSにトナー画像を形成するための画像形成手段と、シートSに形成されたトナー画像を加熱・加圧して定着する画像加熱装置としての定着装置Aが設けられている。画像形成手段は、像担持体としての電子写真感光体ドラム2を有する。ドラム2は矢印の時計方向に所定の速度(プロセススピ−ド)で回転駆動される。回転するドラム2の表面は帯電手段としての帯電器3によって所定の極性・電位に一様に帯電処理される。そして、そのドラム表面に露光手段としての露光装置(レーザースキャナ)4から画像情報に応じて変調された光5が照射されることにより、ドラム表面に露光パターンに対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は現像手段としての現像器6によって現像剤(トナー)で現像されてトナー画像として可視化される。一方、シートSは装置下部の給送カセット9に収納されており、給送ローラ10によって給送される。シートSは搬送手段としてのレジストローラ対11によってドラム2に対して、トナー画像の形成と同期して搬送される。ドラム2上のトナー画像は転写手段としての転写ローラ7によってシートS上に静電転写される。そして、トナー画像の転写を受けたシートSがドラム2から分離されて定着装置Aへと搬送される。シート分離後のドラム2上に残留したトナー(転写残トナー)はクリーニング手段としてのクリーニング装置8によって除去され、ドラム2は繰り返して画像形成に供される。定着装置Aへ搬送されたシートSは加熱、加圧されることによって未定着のトナー画像が固着画像としてシートS上に定着される。トナー画像が定着されたシートSは定着装置Aを出て排出ローラ対12によって装置上部の排出トレイ13へと搬送されて排出される。
(2)定着装置A
図1の(b)は定着装置Aの要部の横断面模式図である。この定着装置Aは、互いに対向して圧接部Nを形成する回転可能な2つの部材20、21を有する。そして、少なくとも一方の部材21が無端ベルトであり、圧接部Nで画像Tを担持したシートSを挟持搬送して画像を加熱するベルト定着方式の画像加熱装置である。
図1の(b)は定着装置Aの要部の横断面模式図である。この定着装置Aは、互いに対向して圧接部Nを形成する回転可能な2つの部材20、21を有する。そして、少なくとも一方の部材21が無端ベルトであり、圧接部Nで画像Tを担持したシートSを挟持搬送して画像を加熱するベルト定着方式の画像加熱装置である。
より具体的には、本実施例の定着装置Aは、互いに対向して圧接部(以下、定着ニップ部或いはニップ部と記する)Nを形成する回転可能な2つの部材である、定着ローラ(定着手段:対向部材)20と、加圧ベルト(加圧手段:無端ベルト)21と、を備えている。ローラ20は、内側から外側に順に、芯金20a、弾性層20b、表面離型層20cの3層構造の回転体である。芯金20aは、長手幅(長さ)が350mm、外径が60mmで、肉厚が1.5mmのアルミ製の中空ローラである。弾性層20bは500μmの厚みで設けられている。弾性層20bの材料としては、公知の弾性材料を使用することができ、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いることができる。本実施例では、シリコーンゴムを用い、硬度はJIS−A20度、熱伝導率は0.8W/mKである。この弾性層20bの変形によって、ローラ20へのシートSの巻きつきを防止し、ベルト21からの良好な分離性能を得ることができる。離型層20cはフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられている。また、芯金20aの内部に加熱手段としてのハロゲンヒータ22が配置されている。ローラ20は芯金20aの両端部をそれぞれ軸受け部材(不図示)を介して装置Aのフレーム(不図示)に回転可能に支持されている。
ベルト21は、長手幅W21(図2の(b)、図3の(a))が340mm、内径が50mmで、厚みが75μmのポリイミドをベルト基層21aとしている。そして、その外周面に弾性層21b、更にその外周面に表面離型層21cとしてフッ素樹脂であるPFAチューブが30μmの厚みで設けられている。弾性層21bの厚みに関して、本実施例においては図2の(b)のように、ベルト21の長手幅方向の端部領域21Aにおける弾性層21bの厚みは150μm、中央部側の領域21Bにおける弾性層21bの厚みは300μmとしている。他の層の厚みは、同じとする。即ち、ベルト21の端部領域27Aの厚みtaを中央部側の領域27Bの厚みtbよりも薄くしている。その理由については後述する。
ベルト21は、テンションローラ25と加圧ローラ26によって張架されている。ローラ25は、長さ350m、外径が20mmで、内径が16mmである鉄合金製の芯金25aに、熱伝導率を小さくして加圧ベルト21からの熱伝導を少なくするためにシリコーンスポンジ層25bを設けてある。ローラ26は、長手幅350mm、外径が20mmで、内径が16mmである厚さ2mmの鉄合金製とされた低摺動性の剛性ローラである。また、ベルト21の内側には、ベルト21を、対向部材であるローラ20に向けて加圧する固定部材としての加圧パッド27がローラ26に接触して配置されている。
ニップ部(圧接部)Nを形成するために、ベルト21内のローラ26は、回転軸の両端側が加圧機構(不図示)により所定の加圧力F26にてベルト21を挟んでローラ20に対して加圧されている。加圧力F26によりローラ20の弾性層20bを所定量弾性変形させることによりニップ部Nの一部を形成している。そして、ニップ部Nの圧がローラ26により懸架されている加圧ベルト領域において最大値となるように設定されている。また、ベルト21内のパッド27は加圧機構(不図示)により、所定の加圧力F27にてベルト21を挟んでローラ20に対して加圧されている。パッド27をベルト21の内面に押し当てることによって記録材搬送方向Yにおいてローラ20の表面とベルト21の表面の接触面積を大きく採ることができる。これにより、その接触面積に対応した幅広のニップ部Nをパッド27とで形成できる。従って、未定着トナー画像Tを担持したシートSのニップ部Nによる挟持搬送時間を長くでき、トナー画像Tの高光沢化及び画像形成の高速化が可能となる。
図2の(a)は、加圧側(ベルト21側)のニップ形成部の拡大断面模式図である。パッド27は少なくとも弾性層27aとこの弾性層27aを覆うシート部材である摺動シート27cを有する。本実施例においては、パッド27は、厚さ3mm、幅15mmの弾性体としての耐熱性シリコーンゴム27aと、それを下面側で保持するSUS製のステイ27bとから構成されている。弾性層27aは記録材搬送方向下流側(先端部)にローラ26に加圧される突出部27a1を備えている。また、パッド27の表面には、その表面に摺動するベルト21の内面およびローラ26との摩擦抵抗を減らすために低摺動性部材としての摺動シート(カバー)27cが設けられている。本実施例において、シート27cは、図2の(b)のように、ポリイミド製のフィルム27c1を基層とし、その表面をフッ素樹脂でコーティング27c2したものである。シート27cの長手幅W27cは355mm、厚みは70μmである。シート27cは記録材搬送方向下流側(先端部)にローラ26に加圧される折り返し部27b3を有する。即ち、シート27cの先端部は、加圧ベルト21の内面と加圧ローラ26との間の楔状の空間Kに入り込み易くするために折り返し部27c3を有する。シート27cによってローラ20の駆動トルクが抑えられるので、モータの大型化を伴うことなく安定してベルトを回転させることができる。
ニップ部Nの記録材搬送方向Yに沿った領域に関して、圧抜け部がなく連続した加圧力分布とするために、ベルト21の内面とローラ26との間の楔状の空間Kにパッド27の先端部を進入させている。即ち、パッド27はローラ21に接触するように配置されている。これにより、パッド27の先端部である弾性層27aの突出部27a1とシート27cの折り返し部27b3がローラ26のバックアップにより加圧されて、ニップ部Nにおけるローラ26−パッド27間の圧抜けが防止される。
また、ベルト21の内側には、パッド27よりも記録材搬送方向上流側でローラ25よりも記録材搬送方向下流側において、潤滑剤供給部材としてのオイル塗布ローラ30がベルト21の内面に接触して配置されている。ローラ30はベルト21の内面に潤滑剤であるオイルを塗布する部材であり、ベルト内面に供給するオイルが含浸されている。これにより、パッド27やローラ26によりローラ20へ押し付けられるベルト21に生ずる磨耗を低減し、ローラ20の駆動トルクが抑えられる。
図3の(a)に示すように、ローラ20の長手幅W20は、端部の温度だれを防止するために、最大画像領域幅WS(最大通紙幅)よりもある程度広い長さが必要となるため、ベルト21の長手幅W21よりも長くなっている。また、ベルト21の長手幅W21に対してシート27の長手幅W27の方が長い。これはベルト21の内面に塗布されているオイルがパッド27においてシート27cの内側のゴム部(弾性層)27aに周り込むのを防止するためである。オイルがゴム部27aに周り込むとその部分のゴムが膨潤し、それによって圧が高くなるという問題が生じる。その結果、ニップ部Nの長手方向の圧バランスが崩れ、シートSがニップ部N内を搬送される時に挙動が不安定になり、紙しわ等の問題が発生する。また、ローラ26がベルト21の長手幅W21より短いとエッジ部での屈曲によりベルト21の耐久性が低下するため、ローラ26の長手幅W26はベルト21の長手幅W21よりも長い。即ち、ベルト21の長手幅W21が、ローラ20、ローラ26およびシート27bの長手方向長さ以下となる関係である。このように、ベルト21が、ローラ20、ローラ26、シート27cよりも長手幅が短いため、ベルト端部まで加圧され、基層の食い込みや横方向の移動によりベルト21の端部でシート27cが削られ易い。また、図3の(a)に示すように、最大画像領域幅WSは、ベルト21の中央部21Bの領域内にある。
ローラ20は、少なくとも画像形成実行時には、モータ(不図示)によって矢印の時計方向に回転駆動される。ローラ20の周速度は、ニップ部Nの入口部a側においてシートSに適度のループを形成するため画像形成部側から搬送されてくるシートSの搬送速度に比して僅かに遅い周速とされている。本実施例の場合、ローラ20の周速は300mm/secとされ、A4サイズのフルカラー画像を1分間に70枚定着することが可能である。ローラ21の回転力はニップ部Nにおいてベルト21に伝わり、ベルト21はローラ20の回転に追従して矢印の反時計方向へ回転する。ヒータ22には給電回路(不図示)から電力が印加され、ヒータ22は点灯してローラ20を加熱する。ローラ20の表面の温度はローラ20の表面近傍に設けられたサーミスタなどの温度検知部材(不図示)により検知される。CPUとRAM及びROMなどのメモリ等からなる制御回路部200は、温度検知部材からの出力信号を取り込み、その出力信号に基いてローラ20の表面温度が所定の定着温度(目標温度)を維持するように給電回路を制御する。ローラ20の表面が所定の定着温度に維持された状態において、未定着のトナー画像Tを担持したシートSはトナー画像担持面を上側にしてガイド31に案内されて定着装置Aのニップ部Nに導入される。そして、シートSが、その未定着トナー画像担持面がローラ20の外周面に密着したままニップ部Nを挟持搬送されていくことにより、主にローラ20から熱が付与され、また加圧力を受けてトナー画像Tがシート上(記録材上)に加熱定着される。
また、ローラ20がゴム層20bを有する弾性ローラであり、ベルト21内のローラ26は鉄合金製の剛性ローラであるため、ローラ20とベルト21とのニップ部Nのシート出口部bでは定着ローラ20の変形が大きくなっている。その結果、トナー画像を担持したシートSはローラ20から自らのこしにより曲率分離される。
前述したように、本実施例においては、ベルト21の長手幅方向の端部領域21Aにおける弾性層21bの厚みは150μm、中央部側の領域21Bにおける弾性層21bの厚みは300μmとしている(図2の(b))。即ち、ベルト21の端部領域27Aの厚みtaを中央部側の領域27Bの厚みtbよりも薄くしている。本実施例において端部領域27Aの幅は3mmである。図3の(b)に、ベルト21の長手幅W21における端部領域21Aと中央部側の領域27B(画像領域であるベルト中央部)のニップ部Nの記録材搬送方向Yにおける圧力分布を示す。この図において、縦軸は加圧力、横軸は記録材搬送方向Yにおける位置を示している。横軸の上流はニップ部Nの記録材入口部aを意味し、下流はニップ部Nの記録材出口部bを意味している。これを見れば分かるように、画像領域である中央部はニップ部N内において大きな圧抜け部が存在せず、記録材搬送方向Yの上流側から徐々に圧力が高くなり、記録材分離位置cにて最大となっている。ニップ部N内に、空気、水蒸気の滞留もないので画像に光沢ムラが発生することがない。それに比べ、ベルト21の端部領域21Aは厚みが薄いため加圧力が低下し、全体の圧が下がるとともにシート27cの先端圧も下がっている。なお、ベルト21の端部領域21Aは画像領域でないので、高い加圧力および連続圧にする必要がない。
そこで、本実施例の定着装置Aにおいて、シート27cが破れるまでの耐久時間の確認を行った。比較例として、ベルト厚みが長手幅方向の全長域で均一なベルト21を用いた場合も行った。条件はローラ20の表面温度を170℃に温調し、加圧した状態でローラ20を連続回転させた。プロセススピードは300mm/secとした。その結果を表1に示す。
表1のように、比較例は250時間で、シート27cについて、ベルト21の端部領域27Aに対応する先端部が破れてしまった。これに対し、本実施例では450時間まで破れが発生しなかった。また、コート紙を通紙した場合の光沢ムラに関しては実施例と比較例に差は見られなかった。
以上のことから、ベルト21の端部領域27Aの厚みtaを中央部側の領域27Bの厚みtbよりも薄くする構成にする。これにより、これにより、折り返し部27b3の加圧力がベルト21の長手幅方向の端部領域21Aと中央部側の領域21Bとで異なり、端部領域21Aにおける加圧力が中央部側の領域21Bにおける加圧力よりも低くなる。従って、光沢ムラの発生を抑えつつ、長期に渡って所定の圧分布を維持することが可能となる。
[実施例2]
図4の(a)は本実施例における定着装置Aの要部の横断面模式図である。本実施例の定着装置Aは、定着側も無端ベルトにしたベルト式の装置である。加圧側の構成は実施例1の定着装置Aと同様であるから再度の説明を省略する。ただし、ベルト21については、ベルトの厚みが長手幅方向の全長域で均一なベルトを使用している。
図4の(a)は本実施例における定着装置Aの要部の横断面模式図である。本実施例の定着装置Aは、定着側も無端ベルトにしたベルト式の装置である。加圧側の構成は実施例1の定着装置Aと同様であるから再度の説明を省略する。ただし、ベルト21については、ベルトの厚みが長手幅方向の全長域で均一なベルトを使用している。
この定着装置Aは、無端ベルトである定着ベルト28を備えている。このベルト28とベルト21間に形成されたニップ部NにおいてシートSを挟持搬送しながらトナー画像Tを加熱、加圧する構成とされている。
ベルト28は長手幅W28が360mm、内径が50mmで、厚みが75μmのポリイミドを基層28aとし、基層28aの外周には弾性層28bが400μmの厚みで設けられている。弾性層28bの材料としては、公知の弾性材料を使用することができ、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いることができる。本実施例では、シリコーンゴムを用い、硬度はJIS−A20度、熱伝導率は0.8W/mKである。更に、弾性層28bの外周には、表面離型層28cとしてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられている。
ベルト28は、懸架ローラとしての加熱ローラ22並びに定着ローラ23によって張架されている。ローラ22は、長手幅が365mm、外径が20mmで、内径が18mmである厚さ1mmの鉄製の中空ローラであり、内部に加熱手段としてのハロゲンヒータ22aを配置している。また、ローラ22はテンションローラとしての機能も有している。ローラ23はベルト20を駆動する駆動ローラとしての機能も果たしている。ローラ23は、長手幅が365mm、外径が20mmで、径が18mmである鉄合金製の芯金に、表面弾性層としてのシリコーンゴム層が設けられた高摩擦性のゴムローラである。このように弾性層を設けることで、駆動源(モータ)から駆動ギア列を介して入力された駆動力をベルト28へスリップすること無しに良好に伝達することができる。さらに、定着時には、ローラ26がベルト28、ベルト21を介してローラ23に向けて加圧されているので、ローラ23のゴム層は所定量凹んだ形状となる。その結果、ベルト28からのシートSの分離性を確保するためのニップ部分を形成することができる。
ベルト28をベルト21に向けて加圧する第1の加圧パッドとしての定着パッド24が、ローラ23に対し非接触に並置されている。本例ではローラ23とパッド24間の最近接部での微少ギャップが2mmに設定されている。このパッド24は、厚さ3mm、幅12mmの弾性体としての耐熱性シリコーンゴムから構成されている。また、パッド24は、その表面に摺動するベルト28の内面との摩擦抵抗を減らすためにポリイミド製のクロスをフッ素樹脂でコーティングした低摺動性シートとしてのカバーを有している。このカバーはパッド24の高摩擦性のシリコーンゴム表面を覆うように設けられている。従って、このカバーがベルト28の内面と摺動することになるので、ローラ23の駆動トルクが抑えられ、モータの大型化を伴うことなく安定してベルト28を回転させることができる。
このように、定着側にもベルト28を用いることで、ワイドなニップ部Nを形成することができる。また、ローラ23はローラ26とパッド27の両方から加圧される位置に配置されている。そうすることで、パッド27とローラ26間にできる隙間をローラ23でバックアップすることができる。同様にローラ23とパッド24間にできる隙間はパッド27でバックアップされるので、ローラ−パッド間の隙間が互いに重なることがなく搬送方向での大きな圧抜けが生じることがない。
本実施例では、ベルト28とベルト21とのニップ部Nの記録材搬送方向の幅は約18mmとされている。このようにニップ幅が広いので、画像形成の高速化を図ったとしても充分に定着を行うことが可能になる。また、定着に関係する部材として定着側、加圧側共にエンドレスのベルト28、21を採用したことで、従来より低熱容量化を図ることが可能となった。その結果、ウォームアップタイム(画像形成装置の主電源投入時から定着可能な状態となるまでに要する時間)の短縮化に貢献している。
本実施例では、ローラ23の加圧ベルト端部領域に対応するゴム層部分を薄くしている。即ち、図4の(b)のように、ベルト21の長手幅方向の端部領域に対向する位置において、ローラ23の弾性層の厚みが4mmの幅で150μm薄い形状となっている。23aがローラ23の弾性層の厚みを薄くした形状部である。つまり、本実施例においては、実施例1において説明した、折り返し部27b3の端部領域21Aにおける加圧力が中央部側の領域21Bにおける加圧力よりも低くするための手段が次の構成による。即ち、他方の部材であるローラ23の端部領域27Aに対向する領域部分23aの厚みを中央部側の領域部分の厚みよりも薄くする構成である。このような構成にすることで、実施例1と同様にベルト21の端部の圧のみを低下させることで、ベルト21の端部におけるのシート27cの先端圧を低下させることができる。
ここで、本実施例2の定着装置Aについて、実施例1と同様の確認を行った結果を表2に示す。比較例としてローラ23の径が長手幅W23の全長域にわたって均一な場合(弾性層の厚みを薄くした形状部23aがないローラ23)も行った。
表2に示すように、比較例が250時間でベルト21の端部領域27Aに対応するシート27cの先端部分が破れてしまった。これに対して、本実施例では450時間まで破れが発生しなかった。また、コート紙を通紙した場合の光沢ムラに関しては実施例2と比較例に差は見られなかった。
このことから、他方の部材であるローラ23の端部領域27Aに対向する領域部分23aの厚みを中央部側の領域部分の厚みよりも薄くする構成にする。これにより、折り返し部27b3の加圧力がベルト21の長手幅方向の端部領域21Aと中央部側の領域21Bとで異なり、端部領域21Aにおける加圧力が中央部側の領域21Bにおける加圧力よりも低くなる。従って、実施例1と同様に、光沢ムラの発生を抑えつつ、長期に渡って所定の圧分布を維持することが可能となる。
[実施例3]
図5乃至図7は本実施例3の定着装置Aの説明図である。本実施例3の定着装置Aの構成は実施例1の定着装置Aとほぼ同様である。ただし、ベルト21については、ベルトの厚みが長手幅方向の全長域で均一なベルトを使用している。
図5乃至図7は本実施例3の定着装置Aの説明図である。本実施例3の定着装置Aの構成は実施例1の定着装置Aとほぼ同様である。ただし、ベルト21については、ベルトの厚みが長手幅方向の全長域で均一なベルトを使用している。
本実施例においては、シート27cの加圧ベルト21の長手幅方向端部の先端折り返し部27c3の上流手前に固定部材100(図7の(a))を配置した。また、ベルト21にベルト長手幅方向の移動を制御する寄り移動制御手段101(図5の(b))を有している。ベルト21は回転によってローラ26、25の長手に沿って寄り移動するため、アライメントを変更することで、ベルト21の寄り移動方向を変えて、寄り移動が所定の範囲内でなされるようにしている。これにより、ベルト21が過度に寄り移動してベルト端部が別の部材と摺擦して破損するのを防止している。
1)ベルト21の寄り移動制御手段101
本実施例においては、図5の(b)に示すように、ベルト21にテンションを付与するテンションローラ25をステアリングローラにして、そのローラ25の少なくとも一端側をステッピングモータ50によって変位させる。これにより、ベルト21を長手幅方向へ移動させる寄り移動制御手段101が設けられている。ローラ25は支持アーム54に回転可能、かつ、アーム54に対してベルト21にテンションを付与する方向にスライド可能に取り付けられている。そして、ローラ25はアーム54に保持されたテンションバネ56により、ローラ25を回転可能に支持する軸受53がテンション付与方向に付勢されている。アーム54は側板32の外側に固定された軸55を中心に回動可能に支持されている。そして、アーム54の外周には扇形ギア52が固定されていて、モータ50の駆動により、回転駆動可能なウォーム51と噛合している。ウォーム51が回転すると、ギア52を介してアーム54が軸55を中心に回動する。これにより、ローラ25の長手幅方向の端部が図5の(a)の矢印B方向に変位する。また、ベルト21の長手幅方向の端部にはベルト端部位置を検知するためのベルト位置検知ユニット80が設けられている。なお、図5の(b)は定着装置Aの長手方向における略半分を示したものであり、もう一方の半分も駆動入力ギア70とユニット80を除いて対称構成となっている。
本実施例においては、図5の(b)に示すように、ベルト21にテンションを付与するテンションローラ25をステアリングローラにして、そのローラ25の少なくとも一端側をステッピングモータ50によって変位させる。これにより、ベルト21を長手幅方向へ移動させる寄り移動制御手段101が設けられている。ローラ25は支持アーム54に回転可能、かつ、アーム54に対してベルト21にテンションを付与する方向にスライド可能に取り付けられている。そして、ローラ25はアーム54に保持されたテンションバネ56により、ローラ25を回転可能に支持する軸受53がテンション付与方向に付勢されている。アーム54は側板32の外側に固定された軸55を中心に回動可能に支持されている。そして、アーム54の外周には扇形ギア52が固定されていて、モータ50の駆動により、回転駆動可能なウォーム51と噛合している。ウォーム51が回転すると、ギア52を介してアーム54が軸55を中心に回動する。これにより、ローラ25の長手幅方向の端部が図5の(a)の矢印B方向に変位する。また、ベルト21の長手幅方向の端部にはベルト端部位置を検知するためのベルト位置検知ユニット80が設けられている。なお、図5の(b)は定着装置Aの長手方向における略半分を示したものであり、もう一方の半分も駆動入力ギア70とユニット80を除いて対称構成となっている。
ユニット80は、ベルト位置検知アーム83とセンサフラグ82が一体になっており、回転軸84を中心に回転可能である。そして、アーム83は付勢バネ85によってベルト21の端面に常時軽く接触している。また、図6の(a)に示すように、フラグ82には切り欠き82a及び切り欠き82bが設けられている。アーム83とフラグ82は、ベルト21の幅方向(矢印F及び矢印R方向)の動きに追従し、軸84を中心に回転する。
フォトセンサ81a、81bは、ベルト21の長手幅方向の動きにより移動するフラグ82に設けられた切り欠き82a、82bをON/OFF信号によって検出する。そして、制御回路部200は、RAMにメモリされている図6の(b)の参照テーブルに従って、2つのセンサ81a、81bのON/OFFの状態により、ベルト21の位置が現在どこにいるか判断してモータ50をコントロールしてローラ25を変位させる。
具体的には、ベルト21が図5の(b)に示す矢印R側に寄ってくると、ユニット80が寄り位置R1を検出し、その検出信号が制御回路部200に入力する。制御回路部200は、ギア52を、軸55を中心に上方に移動させるべくモータ50の回転を制御する。これにより、ベルト21が矢印R側とは逆方向すなわち矢印F側に戻り移動する。逆に、ベルト21が矢印F側に寄ってくると、ユニット80が寄り位置F1を検出し、その検出信号が制御回路部200に入力する。制御回路部200は、ギア52を、軸55を中心に下方に移動させるべくモータ50の回転を制御する。これにより、ベルト21が矢印F側とは逆方向すなわち矢印R側に戻り移動する。不図示の他方側の機構も同様の制御動作をする。上記一連の繰り返し制御動作により、ベルト21は一定の範囲内で蛇行を続けることになる。これにより、ベルト21は長手幅方向一方側へ寄り過ぎることがなく回転する。なお、前記制御にエラーが生じ、ベルト21が前記寄り位置R1,F1よりもさらに幅方向端部側の寄り位置R2、F2(図6の(b))に移動したときは、ベルト21が端部に寄りすぎたことになる。このため、表示部にエラー表示をするとともに、画像形成動作を中止する。本実施例では加圧ベルト21の最大移動量を6mmとした。
2)加圧力低減手段
本実施例においては、シート27cの加圧ベルト端部の先端折り返し部上流側の圧を上げることで、先端折り返し部27c3における加圧力を低減させている。具体的には、加圧ベルト端部に対応する摺動シート部分の折り返し部27b3よりも記録材搬送方向上流側位置に厚みのある固定部材100(図7の(a))を配置する。これにより、折り返し部27b3がローラ26とベルト21に接触しにくいようにしている。
本実施例においては、シート27cの加圧ベルト端部の先端折り返し部上流側の圧を上げることで、先端折り返し部27c3における加圧力を低減させている。具体的には、加圧ベルト端部に対応する摺動シート部分の折り返し部27b3よりも記録材搬送方向上流側位置に厚みのある固定部材100(図7の(a))を配置する。これにより、折り返し部27b3がローラ26とベルト21に接触しにくいようにしている。
固定部材100は、長手幅7mm、記録材搬送方向幅3mm、板厚0.5mmのSUS板を用いた。ただし、折り返し部27b3よりも記録材搬送方向上流側の位置とにおいて圧の段差を設けることができる部材であれば、スポンジ等の材質を用いても構わない。それをシート27cの内側で、折り返し部27b3よりも記録材搬送方向上流1.5mmの位置の摺動シート下面に接着し固定している。また、ベルト寄り移動制御による加圧ベルト21の最大移動幅6mmの全域に対応する長手位置に固定して配置している。このような位置関係にすることで、ベルト21が寄り移動制御によって長手幅方向に移動しても、ベルト21の端部には常に固定部材101が対応位置することになる。
図7の(b)に、本実施例の定着装置Aの、ベルト21の長手幅W21における端部領域21Aと中央部側の領域27B(画像領域であるベルト中央部)のニップ部Nの記録材搬送方向Yにおける圧力分布を示す。画像領域の圧分布に対して、ベルト端部においては、摺動シート先端より上流部の圧が上がり、摺動シート先端圧が下がっていることがわかる。
ここで、実施例1と同様の確認を行った結果を表3に示す。比較例として端部に固定部材100を配置しない場合も行った。
表3に示すように、比較例は250時間でベルト21の端部領域27Aに対応する摺動シート先端部分が破れてしまった。これに対し、本実施例では400時間まで破れが発生しなかった。また、コート紙を通紙した場合の光沢ムラに関しては実施例と比較例に差は見られなかった。
このことから、本例においては、加圧ベルト端部21Aにおける摺動シート先端部27c3より記録材搬送方向上流部の圧をあげることでシート先端圧が低下する。そのため、簡易な構成で光沢ムラの発生を抑えつつ、長期に渡って所定の圧分布を維持することが可能となる。
[その他の事項]
1)実施例2の構成を実施例3の定着装置にも同様に適用することが可能である。
1)実施例2の構成を実施例3の定着装置にも同様に適用することが可能である。
2)実施例1〜3の構成を適宜に組み合わせたく定着装置構成にすることも可能である。
3)実施例1〜3では、画像加熱装置として定着装置の例を説明したが、以下のような構成であっても構わない。例えば、定着装置によりシートに仮定着されたトナー画像を再度加熱することにより画像の光沢度を向上させる光沢付与装置にも本発明を適用することが可能である。
4)実施例1〜3では、定着部材の加熱源としてハロゲンヒータを採用する例について説明したが、エネルギー効率の高い電磁誘導加熱方式の加熱源(励磁コイル)を採用しても構わない。この場合、定着部材は励磁コイルから発生した磁束により電磁誘導発熱する導電層を備えた構成となる。
N・・圧接部、20・・定着ローラ、21・・加圧ベルト、T・・画像、S・・記録材、A・・画像加熱装置、26・・加圧ローラ、27・・固定部材、27a・・弾性層、27b・・シート部材、27b1・・折り返し部、30・・潤滑剤供給部材、W21・・加圧ベルトの長手幅W21、21A・・加圧ベルトの長手幅方向の端部領域、21B・・中央部側の領域
Claims (8)
- 互いに対向して圧接部を形成する回転可能な2つの部材の少なくとも一方の部材が無端ベルトであり、前記圧接部で画像を担持した記録材を挟持搬送して画像を加熱する画像加熱装置であって、
前記無端ベルトの内側には、前記2つの部材の他方の部材をそれぞれ前記無端ベルトを介して加圧する加圧ローラと固定部材を有し、
前記固定部材は少なくとも弾性層と前記弾性層を覆うシート部材を有し、
前記弾性層は記録材搬送方向下流側に前記加圧ローラに加圧される突出部を備え、
前記シート部材は前記固定部材よりも記録材搬送方向下流側で折り返される折り返し部を有し、
前記無端ベルトの長手幅が、前記他方の部材、前記加圧ローラおよび前記シート部材の長手方向長さ以下となる関係であり、前記無端ベルトの長手幅方向の端部領域における前記無端ベルトが前記折り返し部を加圧する加圧力は、前記無端ベルトの長手幅方向の中央部側よりも低いことを特徴とする画像加熱装置。 - 前記他方の部材がローラであることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
- 前記他方の部材が無端ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
- 前記折り返し部の前記端部領域における前記加圧力を前記無端ベルトの前記中央部側の領域における加圧力よりも低くするための手段が、前記無端ベルトの前記端部領域の厚みを前記中央部側の領域の厚みよりも薄くする構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
- 前記折り返し部の前記端部領域における前記加圧力を前記中央部側の領域における加圧力よりも低くするための手段が、前記他方の部材の前記端部領域に対向する領域部分の厚みを前記中央部側の領域の厚みよりも薄くする構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
- 前記折り返し部の前記端部領域における前記加圧力を前記中央部側の領域における加圧力よりも低くするための手段が、前記折り返し部と、前記折り返し部よりも記録材搬送方向上流側の位置とにおいて圧の段差を設ける構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
- 前記圧に段差を設ける手段が、前記シート部材の前記折り返し部よりも記録材搬送方向上流側の位置に固定部材を設ける構成であることを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
- 前記無端ベルトの長手幅方向の移動を制御する寄り移動制御手段を有し、前記無端ベルトの寄り移動幅に対応する幅において、前記折り返し部の加圧力が中央部側の領域の加圧力よりも低いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014109747A (ja) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Toshiba Corp | 電子写真装置 |
JP2017151318A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2018036404A (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | 株式会社沖データ | 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 |
-
2010
- 2010-07-27 JP JP2010168064A patent/JP2012027371A/ja active Pending
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