JP2005292548A - 無端状ベルト及び定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材のシワを防止して、鮮明な画像を得ることができる無端状ベルト及び該無端状ベルトを用いて記録材のシワを防止することによって鮮明な画像を得ることができる定着装置を提供すること。
【解決手段】金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層を被覆した無端状ベルトにおいて、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする。又、無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力を持って張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、前記無端状ベルトは、金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層を被覆し、且つ、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式等の画像形成装置(複写機、ファクシミリ、プリンタ)において、記録材上に転写された未定着トナー像を加熱及び加圧してトナー像を記録材に定着させる無端状ベルト及びこれを用いた定着装置に関するものである。
定着装置は、一般的に、記録材に担持させた未定着画像を記録材に定着せしめる定着装置、未定着画像を記録材に仮に定着せしめる仮定着装置及び定着画像を担持した記録材の表面性を改質する表面改質装置として実用に供されている。
便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成装置に具備させる、トナー画像を記録材に加熱、加圧して定着させる定着装置を例にして説明する。
画像形成装置において、電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像形成プロセス手段部で、記録材(転写材シート・エレクトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷用紙・フォーマット紙・封筒等)に転写方式或は直接方式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(未定着トナー画像)を、記録材に永久固着画像として加熱・加圧定着させる定着装置としては熱ローラ方式の定着装置が広く用いられている。
熱ローラ方式の定着装置は、加熱源としてのハロゲンヒータ等を内包した加熱体としての定着ローラと、これに圧接させた加圧体としての加圧ローラを基本構成とし、このローラ対を回転させて、ローラ対の圧接ニップ(以下、定着ニップ)部に未定着画像を担持した記録材を挿通し、定着ローラからの熱と定着ニップ部の加圧力によって、未定着画像を記録材に永久定着させるものである。
又、ウォームアップ時間を短縮できるようにしたベルト方式の定着装置が提案されている。
このベルト方式の定着装置は、例えば弾性ローラと、加熱源としてのハロゲンヒータ等を内包した加熱ローラに張架された無端状定着ベルトを配置し、この定着ベルトを介して弾性ローラと加圧ローラとを圧接させ、この定着ニップ部に未定着画像を担持した記録材を挿通し、定着ベルトからの熱と定着ニップ部の加圧力によって、未定着画像を記録材に永久定着させるものである。
この定着ベルト方式の定着装置は、薄層で低熱容量の定着ベルトを加熱ローラによって加熱するため、急速に定着ベルトを加熱することができ、ウォームアップ時間を短縮でき、更にウォームアップ時間が短縮できるために、定着装置を省エネルギー化できる利点を持つ。
熱ローラ方式の定着装置は、白黒画像形成装置は勿論、フルカラー画像形成装置の定着装置にも用いられている。但し、フルカラー画像は、モノカラー画像に比べて記録材上のトナー層が厚く、トナーの付着量も多いことから、定着ニップ部の搬送方向長さ(定着ニップ幅)をできる限り広く確保し、定着工程時において、記録材上に形成された未定着トナー像を可能な限り低温で長時間加熱して記録材上に定着することが望ましい。
又、記録材の光沢や記録材としてOHPにおける透光色再現性を確保するため、フルカラー用定着装置は、トナー面を均一に溶融して平滑化し、高光沢に仕上げるべく、定着ローラ及び加圧ローラ双方に高平滑ないし鏡面な耐熱弾性層を設けた熱ローラ方式の定着装置が主流となっている。これは、耐熱弾性層を設けない定着ローラは、定着ローラの剛性によって、記録材表面の凹凸やトナー層表面の凹凸に追従できないため、微小な定着ムラが発生し、トナー層表面を平滑化できずに部分的に凹部が発生する。この凹部で光が乱反射することで、記録材の光沢の低下や光沢ムラ、OHPの透光色再現性の低下が発生してしまうためである。
更に、耐熱弾性層を設けない定着ローラは、定着ローラの剛性と加圧力によってトナーが押し潰され、記録材上において、未定着トナー画像に比べて定着トナー画像の面積が広がるために、画像の解像度(ドット再現性)が低下するという問題があった。一方、耐熱弾性層を設ける定着ローラは、定着ローラの剛性が緩和され、トナーが押し潰されて定着トナー画像が広がることによる解像度の低下を防止できる利点を持つ。
ところが、フルカラー用の熱ローラ方式の定着装置において、広い定着ニップ幅を確保するためには、定着ローラの大径化、定着ローラの耐熱弾性層の厚肉化、加圧力増大化等の手法があるが、定着ローラを大径化した場合には、定着装置延ては画像形成装置全体の大型化を招く問題がある。
一方、耐熱弾性層の厚みを厚くした場合には、ハロゲンヒータ等の加熱源から定着ローラ表層への熱伝導の低下による熱供給速度の低下によって、定着ローラ表面温度が低下して未定着トナーが記録材上に固着できない定着不良が発生するため、プリント速度が低下して、スループット(単位時間当たりのプリント枚数)追従性が低下する等の問題がある。更に、加圧力を大きくした場合には、トナーを押し潰す作用が大きくなるので、解像度低下の増大等の問題がある。
フルカラー用定着装置において、定着装置の小型化を図り、且つ、高速化(高スループット化)、高画質化(高解像度化)を実現するには、定着ニップ幅を拡大しつつ熱の供給速度を低下させないで、適度な加圧力とすることが重要な課題であるが、熱ローラ方式におけるニップ幅の拡大手法としては、上述したローラの大径化及び耐熱弾性体の厚肉化、加圧力の増大化しかないことから、当該課題に応えるには限界があった。
そこで、上述したような熱ローラ方式による限界を打破すべく、例えば前述した定着ベルトを加圧ローラに圧接させて定着ニップ部を形成する定着ベルト方式の定着装置が提案されている。
定着ベルト方式の定着装置は、弾性ローラを低硬度化することで、熱ローラ方式に比べて、広い定着ニップ幅を容易に確保することができる。又、薄層で低熱容量の定着ベルトを加熱ローラによって加熱するため、急速に定着ベルトを加熱し、熱供給速度を低下させずに記録材を加熱することができるので、ウォームアップ時間の短縮、省エネルギー化を達成でき、小型で且つ高速化、高画質化が可能になるという利点がある。
又、画像形成装置の定着装置において、記録材にシワが発生するという問題がある。これは、特にコシの弱い薄紙において、記録材のカールが大きい高湿環境での両面プリント時等で顕著に発生する。
熱ローラ方式の定着装置においては、特許文献1に記載されているように、このシワ対策として、定着ローラ又は加圧ローラの形状を逆クラウン形状(中央部外径<端部外径)としていた。これは、ローラ端部での記録材搬送スピードを速くすることにより、記録材を両端部方向に引き伸ばす力を発生させることによって、記録材のシワを防止するものである。
実開昭56−130954号公報
上述したベルト方式の定着装置を採用するに当たって、従来、熱ローラと同様に記録材のシワが発生するという問題があった。
そこで、本発明は、従来技術に伴う課題を解決するため、ベルト方式の定着装置において、記録材のシワを防止して、鮮明な画像を得ることができる無端状ベルト及び該無端状ベルトを用いて記録材のシワを防止することによって鮮明な画像を得ることができる定着装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層を被覆した無端状ベルトにおいて、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層及び耐熱離型性樹脂のトップ層をこの順に被覆した無端状ベルトにおいて、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、無端状ベルトを円筒状にして外径を測定した場合、「中央部外径<最大通紙幅位置の外径」とする逆クラウン形状であり、逆クラウン量は下記式:
逆クラウン量=(最大通紙幅位置の両端部外径の和/2)−中央部外径
で表され、逆クラウン量が20μm以上、500μm以下とすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力を持って張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、前記無端状ベルトは、金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層を被覆し、且つ、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力を持って張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、前記無端状ベルトは、金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層及び耐熱離型性樹脂のトップ層をこの順に被覆し、且つ、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の発明において、無端状ベルトを円筒状にして外径を測定した場合、「中央部外径<最大通紙幅位置の外径」とする逆クラウン形状であり、逆クラウン量は下記式:
逆クラウン量=(最大通紙幅位置の両端部外径の和/2)−中央部外径
で表され、逆クラウン量が20μm以上、500μm以下とすることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4〜6の何れかに記載の発明において、前記加圧部材又は定着部材と無端状ベルトを介して圧接するローラは、略ストレート形状(端部外径≒中央部外径)であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力を持って張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、前記無端状ベルトの内側に配置した複数のローラの少なくとも1つのローラが逆クラウン形状(中央部外径<端部外径)であり、且つ、無端状ベルトは、端部外周長が中央部外周長よりも大きく(逆クラウン形状)、端部内周長が中央部内周長よりも大きい(逆クラウン形状)ことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力をもって張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、前記無端状ベルトの内側に配置した複数のローラの少なくとも1つのローラがクラウン形状(中央部外径>端部外径)であり、且つ、無端状ベルトは、端部外周長が中央部外周長よりも大きく(逆クラウン形状)、端部内周長が中央部内周長よりも小さい(クラウン形状)ことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項4〜9の何れかに記載の発明において、無端状ベルトの内側に配置した複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接する加圧部材又は定着部材はローラであり、前記加圧部材又は定着部材としての加圧ローラ又は定着ローラが逆クラウン形状(中央部外径<端部外径)であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、高光沢で光沢均一性に優れ、高画質(高解像)で、記録材のシワを防止する無端状ベルトを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、高光沢で光沢均一性に優れ、高画質(高解像)で、記録材のシワを防止でき、更にトナーとの離型性に優れた無端状ベルトを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、記録材のシワを確実に防止できるとともに、定着性(記録材とトナーとの接着力)が均一で、更に無端状ベルトの走行(回転)安定性を確保できる無端状ベルトを提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、高光沢で光沢均一性に優れ、高画質(高解像)で、記録材のシワを防止する無端状ベルトを用いた定着装置を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、高光沢で光沢均一性に優れ、高画質(高解像)で、記録材のシワを防止でき、更にトナーとの離型性に優れた無端状ベルトを用いたオイルレス定着装置を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、記録材のシワを確実に防止できるとともに、定着性(記録材とトナーとの接着力)が均一で、更に無端状ベルトの走行(回転)安定性を確保できる無端状ベルトを用いた定着装置を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、加圧部材又は定着部材と、無端状ベルトを介して圧接するローラを低コストで作製でき、更に無端状ベルトの走行(回転)安定性を確保できる低コストの定着装置を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、後述する自動規制機能によって無端状ベルトの寄りを防止して、低コストで高耐久の定着装置を提供することができる。
請求項9記載の発明によれば、後述する自動規制機能によって無端状ベルトの寄りを防止して、低コストで高耐久の定着装置を提供することができる。
請求項10記載の発明によれば、記録材のシワ防止効果が更に大きな定着装置を提供することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1〜図12により本発明の実施の形態1について説明する。
図7は本実施の形態に係る定着装置101の概略構成を示す模式的断面図である。
この定着装置101は、図7で示すように、定着ベルト1、弾性ローラ2、加熱ローラ3、加圧ローラ4とで主要部が構成されている。
定着ベルト1は、弾性ローラ2及び加熱ローラ3に所定の張力で張架され、加圧ローラ4は定着ベルト1を介して弾性ローラ2に対向、圧接して設けられる。
定着ベルト1は、低熱容量化を図り、クィックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は150μm以下、好ましくは30〜80μm程度の耐熱素材たるPTFE、PFA又はFEP等のフッ素樹脂を主成分とする無端帯状体であるという単層構造、或は、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES又はPPS等の耐熱樹脂材や、Ni、SUS、ジュラルミン等の金属材を主成分とするベース層としての無端帯状体の外周面に、PTFE、PFA又はFEP等のフッ素樹脂を主成分とする離型層を被覆するという複層構造等を使用できる。
又、フルカラー画像形成装置の定着装置において、定着ベルト1は、トナー面を均一に溶融して平滑化し、高光沢に仕上げるべく、前記ベース層としての耐熱樹脂材や金属材の無端帯状体の外周面に、厚み0.1mm〜1mm程度のシリコーンゴム、又はフッ素ゴム等の耐熱弾性層を被覆する複層構造等を使用できる。この場合には、定着ベルト1と記録材P上のトナーTとの離型性を向上してオフセットを防止するために、定着ベルト1にオイルを塗布するオイル塗布装置13が配置されるオイル塗布定着装置とする必要がある。
本実施の形態では、ベース層としてSUS材40μm上に、耐熱弾性層としてシリコーンゴム300μmを被覆した内径φ60の定着ベルト1を使用し、定着ベルト1に隣接してオイル塗布装置13が配置してある。
ヒータ5を内包した加熱ローラ3は、立ち上がりを早くするために、小径且つ薄肉で熱伝導の良いアルミニウム、鉄等の金属材を主成分とする金属パイプで構成して低熱容量化してある。定着ベルト1は、ヒータ5により加熱ローラ3を介して加熱され、温度検知素子(サーミスタ)7で加熱ローラ3の温度を検知して、ヒータ5をON/OFFして、加熱ローラ3の温度を制御することによって、定着ベルト1の表面温度を所定の温度に維持する構成となっている。
本実施の形態では、アルミニウムの厚み1.5mm、外径φ24mmの加熱ローラ3を使用し、ヒータ5としてハロゲンヒータを使用した。
加圧ローラ4は、芯金4aにシリコーンゴム又はフッ素ゴム等の耐熱弾性層4bを設けた構成の場合には、定着ベルト1にオイル塗布が必要なオイル塗布定着装置となる。
本実施の形態では、鉄の厚み1mmの芯金4a上に、厚み3mmのシリコーンゴムの耐熱弾性層4bを被覆した外径φ40mmの加圧ローラ4を使用した。又、本実施の形態では、定着ベルト1を所定の温度に早く立ち上げるために、加圧ローラ4にヒータ6としてハロゲンヒータを内包させ、温度検知素子(サーミスタ)8で加圧ローラ4の温度を検知して、ヒータ6をON/OFFして加圧ローラ4の温度を制御する構成となっている。しかし、装置構成によっては、ヒータ6を削除し、加熱源をヒータ5のみとする構成でも良い。
弾性ローラ2は、芯金2a上に、シリコーンゴム、フッ素ゴム又は定着ベルト1の温度を早く立ち上げるために、断熱性を向上させたシリコーンスポンジ等の耐熱弾性層2bを被覆してある。
本実施の形態では、鉄の外径φ14mmの芯金2a上に、厚み8mmのシリコーンスポンジの耐熱弾性層2bを被覆した外径φ30mmの弾性ローラ2を使用した。又、弾性ローラ2は、低コスト化及び定着ベルト1の走行(回転)安定性のために、長手方向で外周長が略等しいストレート形状としてある。シリコーンスポンジの熱伝導率2.0×10- 4[Cal/sec・cm・℃]とした。
本実施の形態において、加圧ローラ4は、両端部がベアリング等(不図示)を介して回転可能に定着装置に固定配置され、弾性ローラ2は、両端部がベアリング等(不図示)を介して回転可能で、且つ、両端部がバネ等の加圧機構(不図示)によって、定着ベルト1を介して加圧ローラ4に加圧されるように定着装置に配置される。互いに圧接された定着ベルト1と加圧ローラ4との間には、未定着のトナーT画像を担持した記録材Pが挿通され、トナーTを加熱溶解するとともに加圧して、記録材P上にトナーT画像を定着する圧接ニップ(定着ニップ)Nが形成される。又、加熱ローラ3は、両端部がベアリング等(不図示)を介して回転可能で、且つ、定着ベルト1に所定のテンションを付与するように加圧機構(不図示)によって加圧されている。
不図示の駆動源による回転駆動で定着ベルト1、弾性ローラ2、加熱ローラ3、加圧ローラ4が回転する。
本実施の形態では、画像形成装置本体からの駆動源によって加圧ローラ4が矢印X方向に回転する。定着ベルト1は、この加圧ローラ4の回転により、加圧ローラ4と定着ベルト1との外周面の摩擦力で、定着ベルト1に矢印Y方向に回転力が作用する。更に、定着ベルト1の内周面と、弾性ローラ2及び加熱ローラ3の外周面の摩擦力で、弾性ローラ2及び加熱ローラ3に回転力が作用する。従って、加圧ローラ4が駆動回転されることによって、定着ベルト1、弾性ローラ2及び加熱ローラ3が加圧ローラ4の周速度と略同じ周速度をもって従動回転する加圧ローラ駆動方式を採用している。定着ニップNに記録材Pが挿通された場合には、加圧ローラ4と記録材Pと定着ベルト1との摩擦力で前記同様に従動回転がなされる。
ここで、弾性ローラ2と加圧ローラ4は、弾性ローラ2端部に配置したワンウェイギヤ(不図示)と、加圧ローラ4端部に配置したギヤ(不図示)によって連結され、加圧ローラ4と定着ベルト1、又は記録材Pを介して加圧ローラ4と定着ベルト1において、スリップが発生した場合には、前記ワンウェイギヤ(不図示)によって弾性ローラ2が駆動回転され、加圧ローラ4と定着ベルト1は略同じ周速度をもって回転するようにスリップ対策がなされている。
加圧ローラ4の周面の前後には、トナーT画像を担持した記録材Pが搬送される搬送路を構成するガイド部材としての定着入り口ガイド9、定着排紙ガイド10が配置されている。
定着ニップN下流側には、記録材P上のトナーTと定着ベルト1又は加圧ローラ4との分離不良が発生した場合に、記録材Pをメカ的に分離するように、分離部材として、定着ベルト1に所定の圧力で当接する上分離爪11又は加圧ローラ4に所定の圧力で当接する下分離爪12の少なくとも一方、或は両方の接触分離爪が配置されている。本実施の形態においては、両方の接触分離爪が配置されている。
図1は本実施の形態に係る定着ベルト1単体の斜視図、図2は従来の定着ベルト1単体の斜視図である。
定着ベルト方式を採用する従来の定着装置においては、図2に示すように、定着ベルト1の長手方向で外周長が略等しいストレート形状を採用していた。
この図2で示す従来のストレート形状の定着ベルト1の場合、定着ニップN部を記録材が通過する際、記録材にシワが発生するという問題があった。これは特に、コシの弱い薄紙において、記録材のカールが大きい高湿環境における2面目(両面)プリント時等でシワの発生頻度が高い。これは、吸湿した記録材の1面目プリント時において、記録材のカールが大きくなり、2面目プリント時において、記録材先端が定着ニップN部に均等且つスムーズに挿入されないことに起因するためである。
そこで、本実施の形態においては、図1で示すように、端部外周長が中央部外周長よりも大きい逆クラウン形状の定着ベルト1を使用した。
この逆クラウン形状の定着ベルト1においては、定着ニップN部において、記録材Pに対する搬送スピードが端部で速く、中央部で遅くなるために、記録材を搬送方向の左右外側へ広げようとする力が発生し、記録材のシワを防止することができる。
図3は本実施の形態に係る定着ベルト1の図1におけるZ部の概略断面図、図4は従来の定着ベルト1の図2におけるZ部の概略断面図である。
ここで、逆クラウン形状の定着ベルト1は、図3で示すように、図4で示す従来の定着ベルト1と同様に、ベース層20及び耐熱弾性層21の各層の厚みを長手方向で略均一に維持したまま、逆クラウン形状とする構成が良い。これは、各層の厚みを長手方向に均一とすることによって、定着性を長手方向で均一に維持することができる利点を持つ。
次に、逆クラウン量に関して述べる。
図5は図1の本実施の形態に係る定着ベルト1単体内側に、芯金上に定着ベルト1内径と略等しい弾性層(例えばスポンジ等)を被覆した測定用ローラ(不図示)を挿入し、記録材搬送方向から見た概略図、図6は図2の従来の定着ベルト1単体内側に、前記測定用ローラ(不図示)を挿入し、記録材搬送方向から見た概略図である。
逆クラウン量は、「逆クラウン量=(最大通紙幅位置の両端部外径の和/2)−中央部外径」で計算される値とする。
図5の場合には、「逆クラウン量=(A+C)/2−B」で計算される値である。
逆クラウン量は、定着装置構成にもよるが、記録材のシワ防止効果から20μm以上必要であり、逆クラウン量が大き過ぎると定着ベルト1の回転が不安定となるため、500μm以下とするのが良い。
定着ベルト1の回転の不安定とは、例えば、逆クラウン量が大き過ぎると、図3で示す定着ベルト1の場合、加熱ローラ3の外径が長手方向で略均一なストレート形状のために、加熱ローラ3と定着ベルト1との接触が不均一となり、定着ベルト1の加熱ムラが発生し、長手方向で定着ベルト1表面温度に温度ムラが発生して、定着性(トナーと記録材との付着力)が定着ニップNの長手方向で不均一になるという問題が発生する。この場合には、端部において加圧ローラ3と定着ベルト1との接触性が悪くなるため、端部の定着性が悪化してしまう。
又、前記接触の不均一から、定着ベルト1が回転する際、回転方向と直角方向に定着ベルト1が移動する「寄り力」が発生して、定着ベルト1端部に配置している定着ベルト寄り規制部材(不図示)に定着ベルト1端部が強く擦れて、定着ベルト1端部が破損する問題も発生してしまう。
よって、定着ベルト1を安定して回転させるために、逆クラウン量は、500μm以下とするのが良い。
図8は本実施の形態における他の形態の定着ベルト1の図3と同様の概略断面図である。
図8はベース層20を従来の定着ベルト1のベース層と同じとし、耐熱弾性層21の厚みを中央部と端部で変えることによって、逆クラウン形状とした構成である。図8の構成の定着ベルト1においてもシワ防止効果は、逆クラウン量が同等であれば、図3の定着ベルト1と略同等である。
この図8で示す定着ベルト1は、図3で示す定着ベルト1の逆クラウン量を大きくすることによって発生する定着ベルトの回転の不安定を防止することができる利点を持つ。しかしながら、図8で示す定着ベルト1は、端部で耐熱弾性層が厚くなるために、加熱ローラ3からの熱に対して熱抵抗が大きくなるので、定着ベルト1の表面温度が端部で低下してしまう。図8の定着ベルト1においては、逆クラウン量を大きくすると端部での定着性が悪化する問題が発生してしまう。よって、端部の定着性を悪化させないためにも、逆クラウン量は、500μm以下とするのが良い。
図9は本実施の形態における他の形態の定着ベルト1の図3と同様の概略断面図である。
図9は耐熱弾性層21を図3の定着ベルト1の耐熱弾性層と同じとし、ベース層20の厚みを中央部と端部で変えることによって逆クラウン形状とした構成である。図9の構成の定着ベルト1においてもシワ防止効果は、逆クラウン量が同等であれば、図3の定着ベルト1と略同等である。
この図9で示す定着ベルト1は、図8と同様に、図3で示す定着ベルト1の逆クラウン量を大きくすることによって発生する定着ベルトの回転の不安定を防止することができる利点を持つ。又、本実施の形態で用いたベース層20としてSUS材を用いている場合、耐熱弾性層に用いている例えばシリコーンゴムに比較して、SUS材は熱伝導性が高いので、端部でベース層が厚くなっても端部の定着性が悪化することを防止することができる。
しかしながら、SUS材を厚くするとベース層20の柔軟性が低下してしまうので、加熱ローラ3との周方向の接触長の低下や、複数のローラ又は部材に張架して使用する場合、曲率変化による耐久性が悪化してしまう等の問題が発生する。又、ベース層20にポリイミド等の樹脂を用いた場合には、ポリイミドの熱伝導性が低いので、図8と同様に、端部での定着性が悪化してしまう。よって、逆クラウン量は、500μm以下とするのが良い。
従って、以上述べたように、定着ベルト1の逆クラウン量は、20μm以上、500μm以下とするのが好適である。
実際に、最大通紙幅が297mm(A3紙縦通紙)の定着装置101において、記録材の搬送スピードを104mm/sec、弾性ローラ2の加圧ローラ4への加圧力を総圧(両端の加圧力の合計)300N(約30Kgf)、定着ニップ幅6mm、加熱ローラ5の定着ベルト1の張力を総圧(両端の加圧力の合計)50N(約5Kgf)とした構成において、加熱ローラ3表面温度を、定着ニップNにおいて記録材通過時250℃、記録材非通過時(スタンバイ時)200℃とするようにサーミスタ7で温調し、加圧ローラ4表面温度を100℃(常時)とするようにサーミスタ8で温調して、高湿環境(30℃/85%)において、SK64g紙A4横で500枚(1000イメージ)自動両面プリントを行い、シワ発生頻度を確認した。
図4の従来の定着ベルト1(逆クラウン量=約0μm)においては、500枚中10枚の記録材でシワが発生した。
図3の本実施の形態の定着ベルト1(逆クラウン量=250μmに設定)においては、500枚中全てにシワ発生が無く、且つ、定着ベルト1の寄りも発生せずに安定した回転性を確保し、定着性も長手方向において均一で、図4の従来の定着ベルト1と同等の定着性を確保できた。
従って、本実施の形態の端部外周長が中央部外周長よりも大きい、逆クラウン形状の定着ベルトを用いることによって記録材のシワを防止することができた。又、逆クラウン量を20μm以上、500μm以下とすることによって、シワ防止効果と定着性の均一化、定着ベルトの走行(回転)安定性を確保することができた。更に、定着ベルト1に耐熱弾性層を用いることによって、高光沢で、光沢均一性が良く、OHTの透光色再現性に優れ、画像の解像度(ドット再現性)も良好な定着ベルトを提供することができた。
図10〜図12は本実施の形態における他の形態の定着ベルト1の図3と同様の概略断面図である。
図3の定着ベルト1は、端部から中央部にかけて曲線状に定着ベルトの外周長が小さくなっていく構成であるが、図10の定着ベルト1は、端部から中央部にかけて直線状に定着ベルトの外周長が小さくなっていく構成である。
図10の構成の定着ベルト1においてもシワ防止効果は、逆クラウン量が同等であれば、図3の定着ベルト1と略同等である。図10の直線状に外周長が変化する構成は、図3の曲線状に外周長が変化する構成よりも定着ベルトの加工がし易いという利点を持つ。逆クラウン量に関しては、図10の構成においても前述した逆クラウン量の計算式で計算された値を用いて良い。
図11及び図12はそれぞれ図8及び図9の曲線状に外周長が変化する構成に対応した直線状に外周長が変化する構成を示している。図11及び図12の構成の定着ベルト1においても、シワ防止効果は、逆クラウン量が同等であれば、図3の定着ベルト1と略同等である。
定着ベルト1のベース層として、本実施の形態においては、SUS材40μmを用いた例で説明したが、ベース層は、Ni(ニッケル)やジュラルミン等の他金属を用いても良い。又、ベース層は、金属に限定されるものではなく、PI(ポリイミド)等の耐熱性樹脂を用いても良い。更に、ベース層構成(例えば、厚み等)も定着装置構成や画像形成装置構成に応じて任意に設定しても本発明の効果は同等である。
定着ベルト1の耐熱弾性層として、本実施の形態においては、シリコーンゴム300μmを用いた例で説明したが、定着装置構成に応じてフッ素ゴム等の他耐熱弾性層を用い、任意の厚みを用いても良い。
本実施の形態では、フルカラー画像形成装置の定着装置に関して述べたが、これは画像特性に要求されるレベルが高いフルカラー画像形成装置に本発明を適用すると効果が大きいためであるが、モノカラー画像形成装置(例えば、白黒画像形成装置)の定着装置に適用しても同等の効果を発揮することができる。
<実施の形態2>
図13〜図20により本発明の実施の形態2について説明する。
実施の形態1は、オイル塗布装置13を配設したオイル塗布定着装置に関して述べたが、本実施の形態はオイル塗布装置13を削除したオイルレス定着装置に関して述べる。
本実施の形態は、定着ベルト1と加圧ローラ4の表層にフッ素系樹脂等の耐熱離型性樹脂層を被覆し、オイル内包トナーを使用して、定着ベルト1及び加圧ローラ4と、トナーとの離型性を高めたオイルレス定着装置に本発明を適用したものである。
図13は本実施の形態に係る定着装置102の概略構成を示す模式的断面図である。
図13においては、オイル塗布装置13が削除され、オイル内包トナーを使用しているために、トナーと定着ベルト1及び加圧ローラ4との離型性(分離性)が良好なため、記録材P上のトナーTと定着ベルト1又は加圧ローラ4との分離性が良好なため、記録材Pをメカ的に分離する上分離爪11と下分離爪12が削除されている。
分離爪を削除することによって、定着ベルト1又は加圧ローラ4の分離爪による削れを無くすことができるので、定着ベルト1又は加圧ローラ4の寿命を延ばすことができる。更に、オイル塗布装置13を削除することによって、定着ベルト1の熱を奪う部材が減るので、ウォーミングアップ時間を更に減少することができる等の利点を持つ。
本実施の形態においても、実施形態1で説明したように、従来のオイルレス定着装置の定着ベルト1は、図2の斜視図で示すストレート形状により、シワの問題が発生していた。そこで、図1の斜視図で示すオイルレス定着装置の定着ベルト1の端部外周長が中央部外周長よりも大きい逆クラウン形状を採用することで、定着ニップN部において、記録材に対する搬送スピードが端部で速く、中央部で遅くなるために、記録材を搬送方向の左右外側へ広げようとする力が発生し、記録材のシワを防止することができる。
図14は本実施の形態におけるオイルレス定着装置の定着ベルト1の図1・Z部の概略断面図、図15は従来のオイルレス定着装置の定着ベルト1の図2・Z部の概略断面図である。
本実施の形態のオイルレス定着装置の定着ベルト1は、図14及び図15で示すように、ベース層20としてSUS材40μm上に、耐熱弾性層21としてシリコーンゴム300μmを被覆し、更に表層に耐熱離型性樹脂層22としてPFAチューブ30μmを被覆してある。
ここで、逆クラウン形状の定着ベルト1は、図14で示すように、図15で示す従来の定着ベルト1と同様に、ベース層20及び耐熱弾性層21の各層の厚みを長手方向で略均一に維持したまま、逆クラウン形状とする構成が良い。これは、各層の厚みを長手方向に均一とすることによって、定着性を長手方向で均一に維持することができる利点を持つ。
従って、図14及び図15は、実施の形態1で説明した図3及び図4のオイル塗布用定着ベルトに耐熱離型性樹脂層を被覆し、オイルレス用定着ベルトに改良したものである。
又、図16及び図17は、実施の形態1で説明した図8及び図9のオイル塗布用定着ベルトに耐熱離型性樹脂層を被覆し、オイルレス用定着ベルトに改良したものである。
逆クラウン量に関しては、実施の形態1で説明した式で同様に計算される。シワ防止効果は、逆クラウン量が同じであれば、耐熱離型性樹脂層22が被覆されていても、ほぼ同等である。
従って、図14、図16及び図17で示した構成によって、実施の形態1で説明したと同様に、定着ベルト1の逆クラウン量は、20μm以上、500μm以下とするのが好適である。
実際に、最大通紙幅が297mm(A3紙縦通紙)の定着装置102において、記録材の搬送スピードを104mm/sec、弾性ローラ2の加圧ローラ4への加圧力を総圧(両端の加圧力の合計)300N(約30Kgf)、定着ニップ幅6mm、加熱ローラ3の定着ベルト1の張力を総圧(両端の加圧力の合計)50N(約5Kgf)とした構成において、加熱ローラ3表面温度を、定着ニップNにおいて記録材通過時250℃、記録材非通過時(スタンバイ時)200℃とするようにサーミスタ7で温調し、加圧ローラ4表面温度を100℃(常時)とするようにサーミスタ8で温調して、高湿環境(30℃/85%)において、SK64g紙A4横で500枚(1000イメージ)自動両面プリントを行い、シワ発生頻度を確認した。
図15の従来の定着ベルト1(逆クラウン量=約0μm)においては、500枚中10枚の記録材でシワが発生した。
図14の本実施形態の定着ベルト1(逆クラウン量=250μmに設定)においては、500枚中全てにシワ発生が無く、且つ、定着ベルト1の寄りも発生せずに安定した回転性を確保し、定着性も長手方向において均一で図15の従来の定着ベルト1と同等の定着性を確保できた。
従って、オイルレス定着装置において、本実施形態の端部外周長が中央部外周長よりも大きい、逆クラウン形状の定着ベルトを用いることによって記録材のシワを防止することができた。又、逆クラウン量を20μm以上、500μm以下とすることによって、シワ防止効果と定着性の均一化、定着ベルトの走行(回転)安定性を確保することができた。更に、定着ベルト1に耐熱弾性層を用いることによって、高光沢で、光沢均一性が良く、OHTの透光色再現性に優れ、画像の解像度(ドット再現性)も良好な定着ベルトを提供することができた。
図18〜図20は本実施形態における他の形態の定着ベルト1の図14と同様の概略断面図である。
この図18〜図20は、実施の形態1で説明した図10〜図12のオイル塗布用定着ベルトに耐熱離型性樹脂層を被覆し、オイルレス用定着ベルトに改良したものである。
実施の形態1の図10〜図12で説明したように、図18〜図20の定着ベルト1は、端部から中央部にかけて直線状に定着ベルトの外周長が小さくなっていく構成であり、シワ防止効果は、逆クラウン量が同等であれば、図14の定着ベルト1と略同等である。直線状に外周長が変化する構成は、図3の曲線状に外周長が変化する構成よりも、定着ベルトの加工がし易いという利点を持つ。
逆クラウン量に関しては、図18〜図20の構成においても前述した逆クラウン量の計算式で計算された値を用いて良い。
本実施の形態では、オイルレス定着装置として、表層にPFAチューブを被覆した定着ベルトに関して述べたが、チューブでは無く、PFA樹脂を定着ベルト上に吹き付けた後、焼成するPFAコートでも良く、又、表層の耐熱離型性樹脂層としては、FEP、PTFE等、他の耐熱離型性樹脂を用いても効果は同等である。
<実施の形態3>
図3、図14及び図21〜図24により本発明に係る実施の形態3について説明する。
先ず、図3、図14及び図21によって本実施の形態について説明する。
本実施の形態は、シワを防止するとともに、定着ベルトの走行(回転)安定性を向上させた構成に関して述べる。
実施の形態1において、定着ベルトの回転が不安定になると、定着ベルト1が回転する際、回転方向と直角方向に定着ベルト1が移動する「寄り力」が発生して、定着ベルト1端部に配置している定着ベルト寄り規制部材(不図示)に定着ベルト1端部が強く擦れて定着ベルト1端部が破損する問題が発生すると述べたが、本実施の形態は、この定着ベルト1の寄りが発生することを防止するものである。
図3及び図14で示す定着ベルト1を採用することによって、シワを防止する効果があることは実施の形態1及び実施の形態2において述べた。この図3及び図14で示す定着ベルト1は、端部外周長が中央部外周長よりも大きく(逆クラウン形状)、且つ、端部内周長が中央部内周長よりも大きい(逆クラウン形状)構成である。
本実施の形態は、図3及び図14で示す定着ベルト1を用い、更に定着ベルト1内側に配置されるローラ又は部材を、定着ベルト1内側断面形状と同様の逆クラウン形状とすることによって、定着ベルトの自動規制機能により、定着ベルトの寄りを防止できる。
図21は本実施の形態における図7及び図13の点線Wの概略断面図である。
所定の加圧力で加熱ローラ3が定着ベルト1を外側に広げるように張力を加えている構成において、例えば、図21で示すように、加熱ローラ3の形状を定着ベルト1内側断面形状と同様の逆クラウン形状とすることによって、定着ベルト1が回転する際に寄り力が発生しても、定着ベルト1の中央部内周長が、加熱ローラ3端部の定着ベルト1内周面走行部位長より小さいので、定着ベルト1が端部に寄ることを自動的に規制する機能(自動規制機能)が働く。
そして、定着ベルト1の最小内周長部(本実施形態では定着ベルト1中央部)と、加熱ローラ3の最小外周長部(本実施形態では加熱ローラ3中央部)とがほぼ一致するように、定着ベルト1は、寄りを防止しながら安定して走行(回転)することができる。
次に、図22〜図24に基づいて本実施の形態における他の形態例について説明する。
図22及び図23は本実施形態における他形態例の定着ベルト1の概略断面図である。
図22及び図23で示す定着ベルト1を採用することによって、シワを防止する効果があることは実施の形態1及び実施の形態2において述べた。この図22及び図23で示す定着ベルト1は、端部外周長が中央部外周長よりも大きく(逆クラウン形状)、且つ、端部内周長が中央部内周長よりも小さい(クラウン形状)構成である。
本実施形態の他の形態は、図22及び図23で示す定着ベルト1を用い、更に定着ベルト1内側に配置されるローラ又は部材を定着ベルト1内側断面形状と同様のクラウン形状とすることによって、定着ベルトの自動規制機能により、定着ベルトの寄りを防止できる。
図24は本実施の形態の他の形態における図7及び図13の点線Wの概略断面図である。
所定の加圧力で加熱ローラ3が定着ベルト1を外側に広げるように張力を加えている構成において、例えば、図24で示すように、加熱ローラ3の形状を定着ベルト1内側断面形状と同様のクラウン形状とすることによって、定着ベルト1が回転する際に寄り力が発生しても、定着ベルト1の端部内周長が、加熱ローラ3中央部の定着ベルト1内周面走行部位長より小さいので、定着ベルト1が片側端部に寄ることを自動的に規制する機能(自動規制機能)が働く。
そして、定着ベルト1の最大内周長部(本実施形態の他形態例では定着ベルト1中央部)と、加熱ローラ3の最大外周長部(本実施形態の他形態例では加熱ローラ3中央部)とがほぼ一致するように、定着ベルト1は、寄りを防止しながら安定して走行(回転)することができる。
従って、定着ベルト1の外周面の逆クラウン形状によりシワを防止するとともに、定着ベルト1内周面形状と定着ベルト1内側に配置したローラ又は部材の形状を前記のように組み合わせることによる自動規制機能によって、定着ベルト1の寄りを防止して、定着ベルト1の走行(回転)安定性を向上することができる。
又、従来、例えば定着ベルトの走行位置を検知して、加熱ローラ3の定着ベルト1に張力を加える左右端部の加圧力を増減し、定着ベルト1の寄りを防止する寄り調整機構(不図示)が搭載された定着装置において、定着ベルト1及び加熱ローラ3の形状を前記組み合わせ構成とすることによって、寄り調整機構を削除することができるので、安価な定着装置を提供することができる。
更に、寄り調整機構が無い定着装置においても、定着ベルト1端部に配置された定着ベルト寄り規制部材(不図示)に強く擦れることを防止できるので、定着ベルト1の端部破損することを防止するとともに、高耐久の定着装置を提供することができる。
本実施の形態は、定着ベルト形状が曲線状に変化する構成に関して述べたが、例えば図10及び図18で示す直線状に変化する定着ベルト等においても、定着ベルト内面形状と同じように加熱ローラ3の形状を直線的に変化するようにした構成においても、シワを防止するとともに、自動規制機能による定着ベルト寄り防止効果は同等である。
本実施の形態は、定着ベルト1内面形状と加熱ローラ3外面形状との組み合わせによって自動規制機能を働かせて、定着ベルト1の寄りを防止したが、加熱ローラ3の代わりに弾性ローラ2を用い、定着ベルト1内面形状と弾性ローラ2外面形状との組み合わせによって自動規制機能を働かせることもできる。弾性ローラ2は、加熱ローラ3のような剛体ではいため、加熱ローラ3と同じクラウン量又は逆クラウン量の場合、若干、寄り防止効果は小さくなるため、加熱ローラ3よりもクラウン量又は逆クラウン量を大きめにすることで、同等の効果を得ることができる。
<実施の形態4>
図25により本発明に係る実施の形態4について説明する。
実施の形態1〜実施の形態3は、図7及び図13で示すように、無端状ベルトとしての定着ベルト1を、弾性ローラ2と加熱ローラ3の2軸に張架する構成に関して述べたが、本実施の形態は、例えば図25の定着装置103に示すように、定着ベルト1を加圧ローラ4に巻き付けるように、補助ローラ30を、弾性ローラ2の記録材搬送方向上流側に配置した3軸に張架する構成においても本発明の実施の形態1〜実施の形態3を適用する効果は同等である。
この3軸構成は、定着ニップN幅を増加して、記録材P及びトナーTの加熱時間を増加することで、定着性を向上させる利点を持つ。図25は定着ニップNにおいて回転方向の圧力を均等にするために、弾性ローラ2と補助ローラ30との間に、押圧部材31を配置する構成としてある。又、補助ローラ30は、弾性ローラ2の記録材搬送方向下流側に配置しても良い。
本実施の形態では、補助ローラ30として、外径φ10のアルミニウム材のローラを配置した。
この3軸構成においても、実施の形態1及び実施の形態2で説明した定着ベルト1を用いることによって、シワを防止できる効果は同等である。
又、実施の形態3で説明した自動規制機能による定着ベルトの寄り防止効果も同等である。実施の形態3では加熱ローラ3と定着ベルト1との形状の組み合わせによって定着ベルト1の寄り防止を行ったが、本実施の形態においては、加熱ローラ3の代わりに補助ローラ30を用いて、補助ローラ30と定着ベルト1との形状の組み合わせによって定着ベルト1の寄り防止を行っても効果は同等である。
<実施の形態5>
図26及び図27により本発明に係る実施の形態5について説明する。
図26は本実施の形態に係る定着装置104の概略構成を示す模式的断面図である。
実施の形態1〜実施の形態3は、定着ニップNにおいて、無端状ベルトを未定着トナーと接触する側に配置して定着ベルトとして用いた構成に関して説明したが、本実施の形態は、無端状ベルトを未定着トナーと逆側の記録材裏面と接触する側に配置して加圧ベルトとして用いた構成においても本発明の実施の形態1〜実施の形態3を適用する効果は同等である。
本実施の形態は、例えば図7及び図13の定着装置101及び102を上下逆にしたような図26の定着装置104に示すように、無端状ベルトである加圧ベルト51が弾性ローラ2と加熱ローラ3に張架され、定着ローラ52が加圧ベルト51を介して弾性ローラ2と圧接して定着ニップNを形成し、この定着ニップNに、未定着トナーTを担持した記録材Pを挿入して加熱・加圧し、記録材P上にトナーTを永久定着する構成である。
本実施の形態は、この加圧ベルト51に対して、実施の形態1及び実施の形態2で説明した定着ベルト1と同構成を適用し、加圧ベルト51の端部外周長が中央部外周長よりも大きい逆クラウン形状を使用することによって、シワを防止する同様の作用により、同等のシワ防止効果を得ることができる。
又、この加圧ベルト51と例えば加熱ローラ3とに対して、実施の形態3で説明した定着ベルト1形状と加熱ローラ3形状との組み合わせと同構成を適用することによって、シワを防止するとともに、自動規制機能によって加圧ベルト51の寄りを防止することができる。
図27は本実施の形態に係る他の形態の定着装置105の概略構成を示す模式的断面図である。
図27では、加圧ベルト51を、弾性ローラ2と加熱ローラ3の2軸に張架する構成に関して述べたが、本実施の形態の他の形態としては、例えば図27の定着装置105に示すように、加圧ベルト51を定着ローラ52に巻き付けるように、補助ローラ30を、弾性ローラ2の記録材搬送方向下流側に配置した3軸に張架する構成においても前記図26と同様に、本発明の実施の形態1〜実施の形態3を適用する効果は同等である。
従って、図27の3軸張架構成においても、加圧ベルト51に対して、実施の形態1及び実施の形態2で説明した定着ベルト1と同構成を適用し、加圧ベルト51の端部外周長が中央部外周長よりも大きい逆クラウン形状を使用することによって、シワを防止する同様の作用により、同等のシワ防止効果を得ることができる。
又、この加圧ベルト51と例えば加熱ローラ3とに対して、実施の形態3で説明した定着ベルト1形状と加熱ローラ3形状との組み合わせと同構成を適用することによって、シワを防止するとともに、自動規制機能によって加圧ベルト51の寄りを防止することができる。
本実施の形態では、補助ローラ30として、外径φ10のアルミニウム材のローラを配置した。
又、実施の形態3では、加熱ローラ3と定着ベルト1との形状の組み合わせによって定着ベルト1の寄り防止を行ったが、本実施の形態においては、加熱ローラ3の代わりに補助ローラ30を用いて、補助ローラ30と加圧ベルト51との形状の組み合わせによって加圧ベルト51の寄り防止を行っても効果は同等である。
<実施の形態6>
図28及び図29により本発明に係る実施の形態6について説明する。
図28及び図29は加圧ローラ4又は定着ローラ52の記録材搬送方向から見た模式図である。
実施の形態1〜実施の形態5は、図7、図13及び図25〜図27で示す定着装置101〜定着装置105において、無端状ベルトとしての定着ベルト1又は加圧ベルト51の端部外周長が中央部外周長よりも大きい逆クラウン形状とすることによって、シワを防止する構成に関して説明した。
本実施の形態は、定着ベルト1又は加圧ベルト51の端部外周長が中央部外周長よりも大きい逆クラウン形状とし、更に図28で示すように、加圧ローラ4又は定着ローラ52の端部外周長が中央部外周長よりも大きい、即ち、端部外径が中央部外径よりも大きい逆クラウン形状とすることによって、更にシワ防止効果を向上させる構成である。
前記したように、定着ベルト1と加圧ローラ4又は加圧ベルト51と定着ローラ52の両方共に外周形状を逆クラウン形状とすることによって、定着ニップN部において、記録材に対する搬送スピードが端部で速く、中央部で遅くなるために、記録材を搬送方向の左右外側へ広げようとする力がより大きく発生し、定着ベルト1又は加圧ベルト51のみに逆クラウン形状を用いる構成と比較して、記録材のシワを防止する効果がより大きくなる。
実際に、例えば、最大通紙幅が297mm(A3紙縦通紙)の図7の定着装置101において、記録材の搬送スピードを104mm/sec、弾性ローラ2の加圧ローラ4への加圧力を総圧(両端の加圧力の合計)300N(約30Kgf)、定着ニップ幅6mm、加熱ローラ3の定着ベルト1の張力を総圧(両端の加圧力の合計)50N(約5Kgf)とした構成において、加熱ローラ3表面温度を、定着ニップNにおいて記録材通過時250℃、記録材非通過時(スタンバイ時)200℃とするようにサーミスタ7で温調し、加圧ローラ4表面温度を100℃(常時)とするようにサーミスタ8で温調して、高湿環境(30℃/85%)において、図14の本実施の形態の定着ベルト1(逆クラウン量=250μmに設定)を用い、カールの大きい再生紙(リサイクル紙)64g紙A4横で500枚(1000イメージ)自動両面プリントを行い、シワ発生頻度を確認した。
加圧ローラ4として、端部外径と中央部外径が略等しいストレート形状の加圧ローラを用いた場合には、500枚中2枚のシワが発生した。
加圧ローラ4として、逆クラウン量150μm(逆クラウン量の計算は実施の形態1の図5で述べた方法と同じ)を用いた場合には、500枚中全てにシワ発生が無く、高湿環境で、カールの大きい再生紙(リサイクル紙)の自動両面プリントにおいてもシワを防止することができた。
従って、無端状ベルトとしての定着ベルト1又は加圧ベルト51と、これらに対向して定着ニップNを形成する加圧ローラ4又は定着ローラ52との双方を、端部外周長が中央部外周長よりも大きい逆クラウン形状とすることによって、シワ防止効果を更に向上させることができた。
又、図28により加圧ローラ4又は定着ローラ52の形状が曲線状に変化する構成に関して述べたが、図29で示すように、加圧ローラ4又は定着ローラ52の形状が直線状に変化する構成を本実施の形態に適用してもシワ防止効果の向上は同等である。図29の直線状に変化する構成は、製造し易いという利点がある。
以上、本発明の実施の形態に関して説明したが、
1)実施の形態1〜実施の形態6における諸数値は、実施の形態の説明を簡略化するための一例であって、前記諸数値は、装置の構成及び設定等に応じて任意に設定することができる。
2)実施の形態1〜実施の形態6は、任意に組み合わせても良い。
3)本発明は、実施の形態1〜実施の形態6で説明した定着装置101〜定着装置105に限定されるものではなく、他の形態のベルト定着装置にも同様に適用することができる。他の形態のベルト定着装置例に関して、下記4)〜5)に説明する。
4)本発明の実施形態において、加熱ローラを金属等の電磁誘導発熱性部材(例えばNi)とし、前記加熱ローラ内部に、磁場発生手段としての励磁コイル、磁性コア等を配設して、渦電流を発生させることによるジュール熱によって、電磁誘導発熱性部材である加熱ローラを、電磁誘導発熱させる構成の電磁誘導加熱方式のベルト定着装置においても、本発明を適用することによって、記録材のシワを防止することができる。
5)本発明の実施の形態において、無端状ベルト(定着ベルト又は加圧ベルト)のベース層を金属等の電磁誘導発熱性部材(例えばNi)とし、無端状ベルトの加熱源として、無端状ベルト内側又は外側に磁場発生手段としての励磁コイル、磁性コア等を配設して、渦電流を発生させることによるジュール熱によって、電磁誘発熱部材である無端状ベルトのベース層を、直接、電磁誘導発熱させる構成の電磁誘導加熱方式のベルト定着装置においても、本発明を適用することによって、記録材のシワを防止することができる。
本発明は、端部外周長が中央部外周長よりも大きい形状(逆クラウン形状)の耐熱弾性層を被覆した無端状ベルトを用いた定着装置に対して適用して、高画質化を実現するとともに、記録材のシワを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る定着ベルトを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る従来例の定着ベルトを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る定着ベルトの図1・Z部における模式的断面図である。 本発明の実施の形態1に係る従来例の定着ベルトの図2・Z部における模式的断面図である。 本発明の実施の形態1に係る定着ベルトの模式的構成図である。 本発明の実施の形態1に係る従来例の定着ベルトの模式的構成図である。 本発明の実施の形態1に係る定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態1に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態1に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態1に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態1に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態1に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る定着装置102の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る従来例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態2に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態3に係る定着ベルトと加熱ローラの模式的断面図である。 本発明の実施の形態3に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態3に係る他形態例の定着ベルトの模式的断面図である。 本発明の実施の形態3に係る他形態例の定着ベルトと加熱ローラの模式的断面図である。 本発明の実施の形態4に係る定着装置103の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態5に係る定着装置104の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態5に係る他形態例の定着装置105の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態6に係る加圧ローラ又は定着ローラの模式的構成図である。 本発明の実施の形態6に係る他形態例の加圧ローラ又は定着ローラの模式的構成図である。
符号の説明
1 定着ベルト
2 弾性ローラ
3 加熱ローラ
4 加圧ローラ
5 加熱ローラ内包ヒータ
6 加圧ローラ内包ヒータ
7,8 温度検知体(温度センサ)
11 上接触分離爪
12 下接触分離爪
20 無端状ベルトのベース層
21 無端状ベルトの耐熱弾性層
22 無端状ベルトの耐熱離型性樹脂層
30 補助ローラ
31 押圧部材
51 加圧ベルト
52 定着ローラ
101 オイル塗布定着ベルト定着装置
102 オイルレス定着ベルト定着装置
103 3軸張架定着ベルト定着装置
104 加圧ベルト定着装置
105 3軸張架加圧ベルト定着装置
N 圧接ニップ(定着ニップ)
P 記録材
T トナー

Claims (10)

  1. 金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層を被覆した無端状ベルトにおいて、
    端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする無端状ベルト。
  2. 金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層及び耐熱離型性樹脂のトップ層をこの順に被覆した無端状ベルトにおいて、
    端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする無端状ベルト。
  3. 無端状ベルトを円筒状にして外径を測定した場合、「中央部外径<最大通紙幅位置の外径」とする逆クラウン形状であり、逆クラウン量は下記式:
    逆クラウン量=(最大通紙幅位置の両端部外径の和/2)−中央部外径
    で表され、逆クラウン量が20μm以上、500μm以下とすることを特徴とする請求項1又は2記載の無端状ベルト。
  4. 無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力を持って張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、
    前記無端状ベルトは、金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層を被覆し、且つ、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする定着装置。
  5. 無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力を持って張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、
    前記無端状ベルトは、金属又は耐熱性樹脂のベース層上に耐熱弾性層及び耐熱離型性樹脂のトップ層をこの順に被覆し、且つ、端部外周長が中央部外周長よりも大きいことを特徴とする定着装置。
  6. 無端状ベルトを円筒状にして外径を測定した場合、「中央部外径<最大通紙幅位置の外径」とする逆クラウン形状であり、逆クラウン量は下記式:
    逆クラウン量=(最大通紙幅位置の両端部外径の和/2)−中央部外径
    で表され、逆クラウン量が20μm以上、500μm以下とすることを特徴とする請求項4又は5記載の定着装置。
  7. 前記加圧部材又は定着部材と無端状ベルトを介して圧接するローラは、略ストレート形状(端部外径≒中央部外径)であることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の定着装置。
  8. 無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力を持って張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、
    前記無端状ベルトの内側に配置した複数のローラの少なくとも1つのローラが逆クラウン形状(中央部外径<端部外径)であり、且つ、無端状ベルトは、端部外周長が中央部外周長よりも大きく(逆クラウン形状)、端部内周長が中央部内周長よりも大きい(逆クラウン形状)ことを特徴とする定着装置。
  9. 無端状ベルトが内側に配置した複数のローラに所定の張力をもって張架され、加圧部材又は定着部材が前記複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接されて圧接ニップ部を形成し、前記圧接ニップ部に記録材を搬送して記録材上の未定着画像を記録材上に加熱及び加圧して定着させる定着装置において、
    前記無端状ベルトの内側に配置した複数のローラの少なくとも1つのローラがクラウン形状(中央部外径>端部外径)であり、且つ、無端状ベルトは、端部外周長が中央部外周長よりも大きく(逆クラウン形状)、端部内周長が中央部内周長よりも小さい(クラウン形状)ことを特徴とする定着装置。
  10. 無端状ベルトの内側に配置した複数のローラの少なくとも1つに無端状ベルトを介して圧接する加圧部材又は定着部材はローラであり、前記加圧部材又は定着部材としての加圧ローラ又は定着ローラが逆クラウン形状(中央部外径<端部外径)であることを特徴とする請求項4〜9の何れかに記載の定着装置。
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