JP4574574B2 - 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4574574B2
JP4574574B2 JP2006070913A JP2006070913A JP4574574B2 JP 4574574 B2 JP4574574 B2 JP 4574574B2 JP 2006070913 A JP2006070913 A JP 2006070913A JP 2006070913 A JP2006070913 A JP 2006070913A JP 4574574 B2 JP4574574 B2 JP 4574574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
fixing
heating
contact
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006070913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007248724A (ja
Inventor
真司 山名
建治 朝倉
敏章 香川
博之 山地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2006070913A priority Critical patent/JP4574574B2/ja
Priority to US11/685,244 priority patent/US7603069B2/en
Priority to CNB200710086399XA priority patent/CN100543610C/zh
Publication of JP2007248724A publication Critical patent/JP2007248724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4574574B2 publication Critical patent/JP4574574B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2019Heating belt the belt not heating the toner or medium directly, e.g. heating a heating roller

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、トナー像を記録材に定着させる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、複合機(MFP)等の電子写真方式の画像形成装置においては、一般的に、熱ローラ定着方式の定着装置が用いられる。この定着装置は、互いに圧接された定着ローラと加圧ローラとから構成され、定着ローラと加圧ローラとの両方或いはいずれか一方の表面温度が、内部に配置された熱源(例えばハロゲンランプ)にて所定の温度(定着温度)に加熱される。そして、未定着のトナー像が形成された記録紙を、両ローラの圧接部(定着ニップ部)に通過させることで、熱と圧力とによりトナー像を定着させる。
また、カラープリンタに用いられる定着装置における定着ローラとしては、シリコンゴム等からなる弾性層を備えた弾性ローラを用いることが一般的である。この構成によれば、定着ローラ表面は、未定着トナー像の凹凸に対応して弾性変形し、トナー像の形成されている面を覆い包むように記録紙に接触する。そのため、モノクロ印字に比べてトナー量の多いカラー印字の未定着トナー像に対して良好に加熱定着を行うことが可能となる。また、定着ニップ部での弾性層の歪み解放効果により、モノクロ印字に比べてオフセットしやすいカラー印字時に、トナーに対して離型性を向上させることができる。さらに、定着ニップ部が逆ニップ形状、つまり、定着ローラにおいて加圧ローラに当接している部分が若干凹む状態になるため、用紙の剥離性能が向上し、剥離爪等の剥離手段を用いずとも用紙の剥離が容易になり(セルフストリップ)、剥離手段に起因する画像欠陥を解消することもできる。
しかしながら、その一方で、弾性層の熱伝導性は低いため、弾性層を備えた定着ローラの内部に熱源を設けた場合、熱伝達効率が低下する。その結果、ウォームアップ時間が長くなり、また、用紙搬送速度を高速化した場合に、定着ローラ表面温度が追従しなくなるといった問題がある。
このような問題を解決する手段として、定着ローラ表面に外部加熱手段を当接させ、定着ローラを外部(表面側)から加熱する方式(外部加熱定着方式)が知られている。外部加熱手段としては、内部に熱源を有する加熱ローラを接触させるローラ方式や、無端のベルト部材を加熱し、該ベルト部材を接触させるベルト方式などが提案されている。
例えば、特許文献1,2には、ベルト方式の外部加熱手段として、内部に熱源を有する複数のベルト巻架ローラに巻架されたベルト部材を、定着ローラ表面に接触させる構成が記載されている。ここで、ベルト部材は、定着ローラ表面との摩擦力で、定着ローラに対して従動回転する。
特開2004−198659(公開日:2004年7月15日) 特開2005−189427(公開日:2005年7月14日) 特開昭52−17031号公報(公開日:1977年2月8日) 特開2005−5015(公開日:2005年1月6日)
このようなベルト方式は、ローラ方式に比べ、より小さな熱容量で加熱ニップ幅を広くとることが可能であるため、定着ローラ表面に供給できる熱量が多く、高速定着における温度追従性に優れている。しかしながら、その反面、定着終了後に定着ローラを停止させると、ベルト部材を加熱する加熱部材がベルト部材を介して接触する定着ローラ部分が局所的に熱せられ、定着ローラの劣化が促進させるといった課題がある(以下、このような局所的な過熱をオーバーシュートと称する)。
つまり、ベルト方式では、定着ローラへの熱供給能力が高く、しかも、熱源と定着ローラ表面との間に、ベルト部材やベルト巻架ローラ等の複数の部材が介在されるため、熱源とベルト部材表面との間の温度勾配が大きくなる。そのため、定着ローラの回転が停止し、定着ローラへの熱伝達が瞬時に遮断されると、その温度勾配によってベルト巻架ローラやベルト部材が昇温し、ベルト部材を介してベルト巻架ローラが接触する定着ローラ部分が局所的に過熱される。特に、ベルト巻架ローラや無端ベルトなどの熱容量は小さいため、温度勾配によるオーバーシュートが顕著に現れる。
また、オーバーシュートが発生すると、定着ローラの表面に温度ムラが生じ、次に定着処理した画像に光沢ムラを発生させるといった課題もある。
また、印字する画像情報に応じて定着ローラの表面温度を変更する必要のあるシステムにおいては、定着動作中に定着ローラの表面温度を下げる必要がある場合、定着ローラ内部の熱源及びベルト巻架ローラ内部の熱源をオフし、その状態で定着ローラを回転させることで温度を下げている。しかしながら、上述したように、ベルト巻架ローラの温度は、定着設定温度よりも高く設定されているので、その熱のために定着ローラの温度を低下させるのに時間がかかるという課題がある。
これら課題を解決するための手法として、外部加熱手段を定着ローラに対して離接可能に構成することが考えられる。定着ローラを停止させた直後、或いは定着ローラの温度を低下させる必要がある場合に、外部加熱手段を定着ローラより離間することで、オーバーシュートの発生を回避でき、また、ベルト巻架ローラの熱を定着ローラに伝わり難くして、定着ローラの温度を早く下げることができる。
しかしながら、外部加熱手段を定着ローラから離間させるにおいて、ベルト部材までも完全に定着ローラより離間させる構成では、ベルト部材の劣化が加速されるといった新たな課題が発生する。上述したように、加熱を停止しても加熱部材は定着部材の表面よりも高温になっているので、ベルト部材を定着部材より完全に離間させると、加熱部材との接触部分に伝わった熱は、ベルト部材内における接触部近傍に集中するので、ベルト部材の劣化が早まる。
また、ベルト部材までも完全に定着ローラより離間させる構成では、離間のための移動距離が大きく、離接移動のための空間を広く必要とし、省スペース化が図れない。また、移動距離が大きいために、離接機構も複雑で大掛かりな構成となり、単純な離接機構のように素早い離接動作を実現し難いといった課題もある。
なお、上記特許文献1においては、ジャム処理やベルト部材の清掃のために、外部加熱手段を接離可能に構成することが記載されているが、離接機構の具体的な構成はもちろんのこと、外部加熱手段を構成する各部材のうちのどの部材を離接するか等については何ら記載されていない。そのため、特許文献1に記載された技術をそのまま用いても、ベルト部材の劣化が加速される課題を解決したり、省スペース、省電力化、及び素早い離接動作を実現したりすることはできない。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ベルト部材を劣化させ難く、しかも、省スペース化、省電力化、及び素早いり離接動作を実現できる、外部離接手段の離接可能な定着装置、及び定着装置を提供することにある。
本発明の定着装置及び画像形成装置は、上記課題を解決するために、回転可能な定着部材の表面に無端状のベルト部材を接触させ、該ベルト部材より熱を供給することで前記定着部材を外部より加熱する外部加熱手段を備え、前記定着部材と該定着部材を圧接する加圧部材との間に記録材を通過させ、該記録材に形成されたトナー像を定着させる定着装置において、前記外部加熱手段は、前記ベルト部材と、前記ベルト部材の内側に配されると共に、前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する加熱部材と、該加熱部材を前記定着部材に対して離接させる離接手段とを有し、前記離接手段にて前記加熱部材が前記定着部材より離間された状態で、前記ベルト部材と前記定着部材とが接触しており、前記ベルト部材は、前記定着部材の回転にて従動回転することを特徴としている。
上記構成によれば、離接手段にて、ベルト部材の内側に配された加熱部材が定着部材に対して離接可能となる。これにより、定着動作終了直後など、離接手段を用いて加熱部材を定着部材より離間することで、定着部材の回転が停止した状態で、定着部材よりも温度の高い加熱部材が定着部材の表面に圧接されることで、定着部材の表面を局所的に加熱してしまうといった、いわゆるオーバーシュートの発生を回避できる。
また、定着動作中に定着温度を下げる必要がある場合も、離接手段を用いて加熱部材を定着部材より離間することで、加熱部材からの熱供給が行われなくなるので、定着部材の表面温度を効果的に下げることができる。
しかも、上記構成では、加熱部材が定着部材より離間された状態で、ベルト部材と定着部材とが接触しており、前記ベルト部材は、前記定着部材の回転にて従動回転するようになっている。
上述したように、定着終了後、加熱を停止しても加熱部材は定着部材表面よりも高温になっているため、加熱部材と接触する部分が高温になり劣化しやすい。そのため、ベルト部材のこのような劣化を抑制するには、加熱部材を定着部材より離間させた後も、ベルト部材を回転させ続けることが好ましい。回転させ続けることで、加熱部材からの熱は、ベルト部材全体に伝わり、ベルト部材の劣化をより効果的に抑制することができる。しかしながら、加熱部材を定着部材より離間させた後もベルト部材を回転させ続けるために、ベルト部材を回転させるための駆動手段を別途設けると装置が大型化する。
これにより、ベルト部材を回転させるための駆動手段を別途設けるといった、装置を大型化する手法を用いることなく、上記したベルト部材の劣化を効果的に防ぐことができる。
加熱部材を定着部材より離間させた状態で、ベルト部材を定着部材の回転に従動させる構成としては、加熱部材を定着部材より離間させる離間距離を、ベルト部材が定着部材の回転にて従動回転するように設定しておく構成や、離接手段にて加熱部材が定着部材より離間された状態で、ベルト部材を定着部材に圧接する圧接部材を設ける構成等がある。
しかも、離間した状態でベルト部材と定着部材とが接触しているということはつまり、加熱部材の移動距離は、ベルト部材までも完全に離間させる構成に比して短くなる。そのため、離接移動のための空間を小さくでき、省スペース、省電力化、及び素早い離接動作を実現できる。
本発明の定着装置及び画像形成装置においては、さらに、ベルト部材は、内部に熱源を有する複数の加熱可能なベルト巻架ローラに巻回され、該加熱可能なベルト巻架ローラが前記加熱部材をなしており、前記離接手段は、該複数のベルト巻架ローラの各軸受を支持する支持フレームを移動させることで、前記加熱部材を前記定着部材に対して離接させる構成とすることもできる。
これによれば、複数のベルト巻架ローラの各軸受を支持する支持フレームを移動させるので、加熱部材と共にベルト部材も一括して移動でき、単純な構成にて離接を実現できる、ひいては、素早い離接動作が可能となる。
本発明の定着装置においては、さらに、前記ベルト部材は、内部に熱源を有する加熱可能なベルト巻架ローラを含む複数のベルト巻架ローラに巻回され、前記加熱可能なベルト巻架ローラが前記加熱部材をなしており、前記離接手段は、前記複数のベルト巻架ローラのうち、加熱可能なベルト巻架ローラを移動させ、加熱を行わないベルト巻架ローラは移動させない構成とすることもできる。
本発明の定着装置及び画像形成装置においては、さらに、前記ベルト部材は、内部に熱源を有する少なくとも1本の加熱可能なベルト巻架ローラと、加熱を行わない1本のベルト巻架ローラとに巻回され、前記加熱可能なベルト巻架ローラが前記加熱部材をなしており、前記複数のベルト巻架ローラの各軸受は同一の支持フレームに支持され、前記離接手段は、加熱を行わない1本のベルト巻架ローラの回転軸を支点にして前記支持フレームを回動させて加熱可能なベルト巻架ローラを移動させる構成とすることもできる。
これらの構成によれば、加熱されたベルト巻架ローラを離接し、加熱を行わないベルト巻架ローラは移動させないので、全てのベルト巻架ローラを移動させるよりも離接移動の距離を小さくでき、装置の小型化、離接機構の省電力化をはかることができる。また、加熱を行わないベルト巻架ローラが、ベルト部材を介して定着部材の表面を圧接しているので、定着部材が回転すると、ベルト部材は確実に従動回転し、上記したベルト部材の劣化をより効果的に抑制することができる。
本発明の定着装置及び画像形成装置においては、さらに、前記ベルト部材は、内部に熱源を有する加熱可能なベルト巻架ローラを含む複数のベルト巻架ローラに巻回され、前記加熱可能なベルト巻架ローラが前記加熱部材をなしており、前記離接手段は、加熱可能なベルト巻架ローラを、前記ベルト部材とも接触しないように離間させる構成とすることもできる。
これによれば、加熱部材をなす加熱可能なベルト巻架ローラは、ベルト部材とも接触しないように離間されるので、上記したベルト部材の劣化をより効果的に抑制することができる。
加熱可能なベルト巻架ローラをベルト部材とも接触しないように離間させる構成は、例えば、ベルト部材は、少なくとも一方側の内部に熱源が配された一対のベルト巻架ローラに巻回され、内部に熱源の配された前記加熱可能なベルト巻架ローラが前記加熱部材をなしており、前記離接手段は、前記一対のベルト巻架ローラを、定着部材表面より離れると共に互いの軸間が近づく方向に移動させ、かつ、前記ベルト巻架ローラの移動にて巻張が解かれた前記ベルト部材の形状変化を規制して形状を保持するベルトガイド部材が設けられている構成とすることで実現できる。
本発明の定着装置及び画像形成装置においては、さらに、前記加熱部材は、前記ベルト部材を直接加熱する熱源であり、前記離接手段は、前記熱源を、前記ベルト部材とも接触しないように離間させる構成とすることもできる。
これによれば、加熱部材を熱源は、ベルト部材とも接触しないように離間されるので、上記したベルト部材の劣化をより効果的に抑制することができる。
熱源をベルト部材とも接触しないように離間させる構成は、例えば、前記加熱部材は、ベルト部材を直接加熱する熱源であり、前記離接手段は、前記熱源が支持されている支持フレームを移動させることで、前記加熱部材を前記定着部材に対して離接させ、かつ、前記熱源による定着部材との圧接が解除された際の前記ベルト部材の形状変化を規制して形状を保持するベルトガイド部材が設けられている構成とすることで実現できる。
本発明の定着装置及び画像形成装置においては、さらに、前記離接手段の駆動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記定着部材の回転が停止された状態では、前記加熱部材と前記定着部材とを離間させる構成とすることもできる。
外部加熱手段におけるベルト部材は、定着部材に当接されて十分な張力を付与した状態で、加熱状態から室温まで冷却されると、そのときの形状に変形しやすい。変形が生じると、再度、ベルト部材を回転加熱する際、形状変化のためにベルト部材が安定回転せず、最悪の場合には、ベルト部材が停止し、定着部材に対する加熱性能が著しく低下するほか、熱によるベルト部材の破損等の問題も発生する。
上記構成では、制御手段が、離接手段にて、定着部材の回転が停止された状態では、加熱部材と定着部材とを離間させるので、加熱部材が圧接を解除しない構成に比して、ベルト部材対への張力は低減される。したがって、放置冷却されたとしても、ベルト部材の変化は生じ難くなり、変形に起因する上記問題の発生を回避できる。
本発明の定着装置及び画像形成装置は、以上のように、回転可能な定着部材の表面に無端状のベルト部材を接触させ、該ベルト部材より熱を供給することで前記定着部材を外部より加熱する外部加熱手段を備え、前記定着部材と該定着部材を圧接する加圧部材との間に記録材を通過させ、該記録材に形成されたトナー像を定着させる定着装置において、前記外部加熱手段は、前記ベルト部材と、前記ベルト部材の内側に配されると共に、前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する加熱部材と、該加熱部材を前記定着部材に対して離接させる離接手段とを有し、前記離接手段にて前記加熱部材が前記定着部材より離間された状態で、前記ベルト部材と前記定着部材とが接触しており、前記ベルト部材は、前記定着部材の回転にて従動回転することを特徴としている。
これにより、定着動作終了直後など、離接手段を用いて加熱部材を定着部材より離間することで、定着部材の回転が停止した状態で、定着部材よりも温度の高い加熱部材が定着部材の表面に圧接されることで、定着部材の表面を局所的に加熱してしまうといった、いわゆるオーバーシュートの発生を回避でき、定着部材の劣化、及び定着温度のムラによる光沢ムラを低減できる。
また、定着動作中に定着温度を下げる必要がある場合も、離接手段を用いて加熱部材を定着部材より離間することで、加熱部材からの熱供給が行われなくなるので、定着部材の表面温度を効果的に下げることができる。
しかも、上記構成では、加熱部材が定着部材より離間された状態で、ベルト部材と定着部材とが接触しており、前記ベルト部材は、前記定着部材の回転にて従動回転するようになっている。これにより、ベルト部材を回転させるための駆動手段を別途設けるといった装置を大型化する手法を用いることなく、上記したベルト部材の劣化を効果的に防ぐことができる。また、加熱部材の移動距離は、ベルト部材までも完全に離間させる構成に比して短くなるため、離接移動のための空間を小さくでき、省スペース、省電力化、及び素早い離接動作を実現できるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図1〜図5に基づいて説明すると以下の通りである。まず、図2を参照して本実施形態の定着装置を備える画像形成装置について説明する。図2は、画像形成装置の内部構造を示す図面である。
図2に示す画像形成装置1は、画像データに基づいて、カラー画像またはモノクロ画像を用紙(記録材)Pに形成するものである。ここでは、乾式電子写真方式かつ4連タンデム方式のカラープリンタを例示する。上記画像データは、ネットワークを介して送信されるものや、スキャナによって読み取られるものがある。
画像形成装置1は、可視像形成部50、用紙搬送部30、定着装置40、及び供給トレイ20を備えている。
可視像形成部50は、イエロー可視像形成ユニット50Y、マゼンタ可視像形成ユニット50M、シアン可視像形成ユニット50C、ブラック可視像形成ユニット50Bから構成される。具体的な配置としては、供給トレイ20と定着装置40との間において、供給トレイ側20から、イエロー可視像形成ユニット50Y、マゼンタ可視像形成ユニット50M、シアン可視像形成ユニット50C、ブラック可視像形成ユニット50Bがこの順に併設されている。
これら可視像形成ユニット50Y、50M、50C、50Bは、各々、実質的に同一の構成を有しており、画像データに基づいて、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、ブラック画像をそれぞれ形成し、後述する搬送ベルト33にて搬送される用紙P上に転写するものである。
各可視像形成ユニット50Y、50M、50C、50Bはそれぞれ、感光体ドラム51を備えている。そして、感光体ドラム51の周囲には、感光体ドラム51の回転方向(図2のF方向)に沿って、帯電ローラ52、LSU53、現像ユニット54、転写ローラ55、及びクリーニング装置56が配置されている。
感光体ドラム51は、表面に感光性材料層を有し、矢印F方向に回転駆動する。帯電ローラ52は、感光体ドラム51の表面を一様(均一)に帯電する帯電器である。
LSU(レーザビームスキャナユニット)53は、帯電された感光体ドラム51の表面を入力される画像信号に基づいて露光し、静電潜像を生成するものである。可視像形成ユニット50Y、50M、50C、50Bの各LSU53にはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの対応する画素データが入力される。
現像ユニット54は、トナーを含む現像剤によって、感光体ドラム51表面に形成された静電潜像を現像し、トナー像(顕像)を形成するものである。可視像形成ユニット50Y、50M、50C、50Bの各現像ユニット54はそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの対応する現像剤を用いてトナー像を形成する。用いられる現像剤としては、非磁性一成分現像剤(非磁性トナー)、非磁性二成分現像剤(非磁性トナー及びキャリア)、磁性現像剤(磁性トナー)等の現像剤(以下、トナーとも称する)などがある。
転写ローラ55は、後述する搬送ベルト33の裏面側に配置されており、感光体ドラム51上のトナー像を、搬送ベルト33にて搬送される用紙P上に転写するものである。転写ローラ55には、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、このバイアス電圧を用紙Pに与えることによって、感光体ドラム51上のトナー像が転写される。
クリーニング装置56は、用紙Pへの画像転写後に感光体ドラム51上に残留しているトナーを除去するものである。
用紙搬送部30は、搬送ベルト33と、該搬送ベルト33を巻架する駆動ローラ31及びアイドリングローラ32よりなる。用紙搬送部30は、供給トレイ20から送り込まれた用紙Pを搬送ベルト33に吸着保持し、可視像形成ユニット50Y、50M、50C、50Bによって形成されたトナー像が順に用紙P上に転写されるように、用紙Pを搬送するものである。駆動ローラ31の回転により、搬送ベルト33は、所定の周速度(ここでは、355mm/s)で回動する。トナー像が転写された用紙Pは、駆動ローラ31の曲率によって搬送ベルト33から剥離され、定着装置40へと搬送されるようになっている(図2の一点鎖線は搬送経路を示す)。
定着装置40は、少なくとも一方側が加熱されると共に、互いに圧接された定着ローラ60と加圧ローラ70とを有しており、圧接部である定着ニップ部Nに、トナー像(未定着)が転写された用紙Pを通過させることで、トナー像を用紙Pに熱定着させるものである。定着装置4の詳細については、後述する。
定着装置40によってトナー像が定着された用紙Pは、画像形成装置1の外部の排紙トレイ(不図示)に排出され、これにて、画像形成処理が終了する。
また、画像形成装置1には、上述した各部に対する動作制御や画像データに対する画像処理を行うための制御部が搭載されている。制御部は、CPU及びRAMを少なくとも含むマイクロコンピュータであり、図示しない記録媒体に記録されたプログラムを読み込むことによって機能している。
次に、定着装置40の構成について詳細に説明する。図1は、定着装置40の断面構成を示す図面である。図1に示すように、定着装置40は、上述した定着ローラ60、加圧ローラ70の他、外部加熱部(外部加熱手段)75、及びウェブクリーニング装置90を備えている。
定着ローラ60及び加圧ローラ70は、所定の荷重(ここでは600N)で互いに圧接されており、それらの間に定着ニップ部N(定着ローラ60及び加圧ローラ70が互いに当接する部分)が形成されている。本実施形態では、定着ニップ部Nのニップ幅(定着ローラ60の回転方向(図1のK方向)に沿った幅)は、例えば9mmに設定されている。
定着ローラ60は、所定の温度(ここでは180℃)に加熱されて、定着ニップ部Nを通過するトナー像(未定着)が形成された記録紙Pを加熱するものである。定着ローラ60は、芯金の外周面に弾性層を有し、該弾性層の外周面に離型層が形成されてなる3層構造のローラ部材である。
芯金には、たとえば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等が用いられる。また、弾性層にはシリコンゴムが用いられ、離型層にはPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
定着ローラ60の内部(芯金の内部)には、定着ローラ60を加熱する熱源であるヒータランプ(ハロゲンランプ)61が配置されている。ヒータランプ61は、上記制御部(不図示)によってその通電が制御され、オンされると赤外線を放射する。放射された赤外線を定着ローラ60の内周面が吸収し、定着ローラ60全体が加熱される。
加圧ローラ70は、その端部側に設けられた圧接機構(不図示)にて、定着ローラ60に対して圧接され、定着ニップ部Nに所定の圧を与えるものである。加圧ローラ70も定着ローラ60と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等よりなる芯金の表面にシリコンゴム等の弾性層を有し、さらにその上にPFAやPTFE等の離型層が形成された3層構造のローラ部材である。
また、本実施形態では、加圧ローラ70においても、芯金の内部にヒータランプ71が備えられている。そして、ヒータランプ71は、上記制御部(不図示)によってその通電が制御され、オンされると赤外線を放射する。放射された赤外線を加圧ローラ70の内周面が吸収し、加圧ローラ70全体が加熱される。
外部加熱部75は、無端状の外部加熱ベルト(ベルト部材)80と、該外部加熱ベルト80が巻架される一対のベルト巻架ローラである加熱ローラ(加熱部材)81・82を有している。そして、詳細については後述するが、ローラ加熱ローラ81・82を定着ローラ60表面に対して離接させる離接機構が設けられている。
外部加熱ベルト80は、所定の温度(ここでは210℃)に加熱された状態で定着ローラ60表面に接触して、定着ローラ60表面を加熱するものである。外部加熱ベルト80には、裏面が接触する加熱ローラ81・82より熱が供給される。
外部加熱ベルト80は、定着ローラ60の周囲において、定着ニップ部Nよりも定着ローラ60の回転方向(図1においてK方向)の上流側に配置され、後述する圧接機構により、所定の押圧力(ここでは40N)をもって定着ローラ60に圧接されている。そして、定着ローラ60との間に、加熱ニップ部nが形成されている。本実施形態では、加熱ニップ部nのニップ幅(定着ローラ60の回転方向に沿った幅)は、例えば20mmである。
外部加熱ベルト80は、ポリイミド等の耐熱樹脂或いはステンレスやニッケル等の金属材料からなる中空円筒状の基材の表面に、離型層として、耐熱性および離型性に優れた合成樹脂材料(例えばPFAやPTFE等のフッ素樹脂)が形成された2層構成の無端ベルトよりなる。また、外部加熱ベルト80の寄り力を低減するために、ベルト基材の内面に、フッ素樹脂等のコーティングを施してもよい。
加熱ローラ81・82は、アルミニウムや鉄系材料等からなる中空円筒状の金属製芯材からなる。外部加熱ベルト80の寄り力を低減するために、金属製芯材の表面に、フッ素樹脂等のコーティングを施してもよい。
加熱ローラ81・82の内部には、熱源となるヒータランプ83・84が配置されている。ヒータランプ83・84は、上記制御部(不図示)にてオンされると赤外線を放射する。放射された赤外線を加熱ローラ81・82の内周面が吸収し、加熱ローラ81・82全体が加熱され、これにより、加熱ローラ81・82に巻架されている外部加熱ベルト80も加熱される。
また、定着ローラ60の周面にはサーミスタ(温度検出手段)62が配置され、加圧ローラ70の周面にはサーミスタ72が配置されている。また、外部加熱ベルト80の表面側においては、加熱ローラ81と対向する位置にサーミスタ85が、加熱ローラ82と対向する位置にサーミスタ86がそれぞれ配置されている。
上記制御部(不図示)は、これらサーミスタ62・72・85・86の出力に基づいて、定着ローラ60、加圧ローラ70、及び外部加熱ベルト80の2つの位置における表面温度を検出し、各表面温度が目標温度に近づくように、対応するヒータランプ61・71・83・84への通電を制御する。
なお、本実施形態では、ヒータランプ61・71・83・84への通電等の制御を、画像形成装置1の制御部にて行う構成としたが、定着装置40自体が制御部を具備する構成としてもよい。
また、図1では図示していないが、定着ローラ60の端部に設けられた回転軸には、駆動モータ(駆動源)からの駆動力が伝達され、図2においてK方向に回転駆動する。定着動作時等、定着ローラ60が回転駆動することで、定着ローラ60に圧接されている加圧ローラ70は、その摩擦力に従動回転する。そのため、加圧ローラ70の回転方向は、K方向とは逆方向となる。
外部加熱部75における外部加熱ベルト80も、定着ローラ60と接触した部分の摩擦力で、定着ローラ60に従動回転する。したがって、外部加熱ベルト80の回転方向は、K方向とは逆方向となる。そして、加熱ローラ81・82は、その表面が外部加熱ベルト80の裏面と接触することで、外部加熱ベルト80に従動回転する。
記録紙Pは、定着ニップ部Nを、トナー像の形成面が定着ローラ60に当接し、裏面が加圧ローラ70に当接するように搬送される。これにより、記録紙P上に形成されているトナー像は、熱圧着され、記録紙P上に定着する。記録紙Pの定着ニップ部Nの通過速度である定着速度はプロセス速度(用紙搬送速度)と同じであり、本実施形態では、355mm/secである。また、1分あたりの連続給紙枚数にて表す複写速度は、本実施形態では70枚である。
次に、加熱ローラ81・82を定着ローラ60表面に対して離接させる離接機構100について説明する。図3(a)(b)は、外部加熱部75の支持部の構成を示す図面であり、図4は、支持部の上面図である。離接機構100はこの支持部に設けられている。
外部加熱ベルト80が巻架されている加熱ローラ81・82はそれぞれ、サイドフレーム101に取り付けられた軸受102・103によって、回転自在に支持されている。これら軸受102・103は、サイドフレーム101に対して所定の軸間で固定されている。これにより、加熱ローラ81・82間の平行度が確保され、本実施形態においては、加熱ローラ81・82の平行度公差としては100μm以下となっている。
上記サイドフレーム101は、アーム104に対し、回動支点Aにて回動自在に軸支されている。また、アーム104は図示しないメインフレーム等の固定物に対して回動支点Bにて回動自在に取り付けられている。そして、回動支点A、或いは回動支点A近傍には、一端がメインフレーム等の固定物に取り付けられたコイルバネ105の他端が取り付けられており、アーム104、及びこれに支持されたサイドフレーム101は、このコイルバネ105の弾性にて、定着ローラ60側に付勢されている。本実施形態では、図3(a)に示すように、定着ローラ60側に付勢されたサイドフレーム101を介して、これに軸支された加熱ローラ81・82が等しい荷重で定着ローラ60に圧接されている。
アーム104における、回動支点Bを挟んでサイドフレーム101が取り付けられている側とは反対側の端部には、アーム104に当接する偏芯カム106が配置されている。偏芯カム106は、アーム104に対して、定着ローラ60が配置されている側とは反対側に配置されている。
図3(a)に示す、加熱ローラ81・82が定着ローラ60に圧接された状態より、偏芯カム106を180°回転させると、図3(b)のように、サイドフレーム101が取り付けられている側とは反対側の端部が偏芯カム106で押され、アーム104が回動支点Bを中心に回動する。この回動により、サイドフレーム101が取り付けられている側が上昇し、コイルバネ105が伸びるとともに、回動支点Aが定着ローラ60から遠ざかり、加熱ローラ81・82が定着ローラから離間する。
このように、加熱ローラ81・82は、偏芯カム106の回転動作によって、アーム104が回動してサイドフレーム101の位置が変移することで、定着ローラ60に対して離接可能な構成となっている。つまり、離接機構100は、加熱ローラ81・82の軸受102・103を支持するサイドフレーム101と、これを支持するアーム104と、アーム104を回動させる偏芯カム106と、サイドフレーム101が取り付けられているアーム104を定着ローラ60側に付勢するコイルバネ105にて構成されている。
また、加熱ローラ81・82に対し軸受102・103の内側には、外部加熱ベルト80の蛇行を防止するための寄り規制部材111・112が挿入されている。この寄り規制部材111・112は外部加熱ベルト80が蛇行してきた際に、ベルト端部と従動して回転することでベルトの寄りを規制すると同時に、ベルト端部の摺動による磨耗や割れを防止する目的で設けられている。
本実施形態では、外部加熱ベルト80として、厚さ90μmのポリイミド(宇部興産製、商品名:ユーピレックスS)の基材表面に、離型層としてPTFEとPFAがブレンドされたフッ素樹脂が20μm厚でコーティングされたものを用いている。
また、定着ローラ60は、アルミ製の芯金の上に、弾性層として厚さ3mmのシリコンゴム層を形成し、さらにその上に離型層として厚さ30μmのPFAチューブを被覆したものを使用している。その外径(直径)は50mmである。
加圧ローラ70は、アルミ製の芯金の上に、弾性層として厚さ2mmのシリコンゴム層を形成し、さらにその上に厚さ30μmのPFAチューブを被覆したものを使用している。その外径(直径)は、定着ローラ60と同じ50mmである。
加熱ローラ81・82は共に、厚さ0.75mmのアルミ製の芯金の表面に、PTFEとPFAをブレンドしたフッ素樹脂を20μm厚でコーティングしたものを用いている。その外径(直径)は共に15mmである。そして、これら加熱ローラ81・82は、軸間が23.0mmになるように配置されている。
外部加熱ベルト80の周長(内周長)は、94.24mm(室温での長さ)であり、該外部加熱ベルト80を、軸間が固定された2本の加熱ローラ81・82に巻架して定着ローラ60に荷重40Nで圧接させている。
ここで、外部加熱ベルト80を定着ローラ60へ当接させている状態において、回動支点Aと定着ローラ60表面との距離は28mm、回動支点Bから回動支点Aまでの距離は13mmである。また、回動支点Bからアーム104の偏芯カム106の当接部までの距離は31mmである。
加熱ローラ81・82を離間させるときのアーム104の回動支点Aでの移動量(離間長さ)を2mmとすると、偏芯カム106の当接部分のアーム104の移動量は4.8mmとなる。また、このときの定着ローラ60を停止させた時の外部加熱ベルト80と定着ローラ60との接触幅(加熱ニップ幅)は、約5mm程度となる。この接触幅は外部加熱ベルト80の曲がり癖や温度によって変化しうる値である。一般に、外部加熱ベルト80等のベルと部材は、加熱されていると、ベルトの周長が伸びるので、接触幅は増加する。
アーム104の回動支点Aでの移動量(離間長さ)が3mmになると、外部加熱ベルト80と定着ローラ60とは殆ど接触しなくなり、外部加熱ベルト80と定着ローラ60とは完全に離間した状態となる。このとき偏芯カム106の当接部分のアーム104の移動量は7.2mmとなる。
一方、外部加熱ベルト80の一部が定着ローラ60に接触した状態で定着ローラ60が駆動しているとき、定着ローラ60と外部加熱ベルト80との摩擦力で、定着ローラ60の回転方向の上流側の加熱ローラ81が、定着ローラ60表面に引き寄せられ、加熱ローラ81に近い場所で外部加熱ベルト80と定着ローラ60とが接触する。
この場合、加熱ローラ81・82間の中央部で外部加熱ベルト80と定着ローラ60とが接するよりも、両者の圧接力は増すので、外部加熱ベルト80が従動回転しやすくなる。ここで、定着ローラ60を190℃、加熱ローラ81・82を210℃に温調し、定着ローラ60の回転速度(周速度)を355mm/secとしたとき、離間長さを2mmとすると、外部加熱ベルト80は定着ローラ60に従動する。なお、離間長さが3mmのとき、外部加熱ベルト80は従動しない。
図5(a)〜(c)に、外部加熱ベルト80と定着ローラ60の離間長さと、接触幅の関係を示す。図5(a)は、外部加熱ベルト80を離間させていない場合である。図5(b)は、外部加熱ベルト80の一部が接触している場合である。離間長さが2mm以下のとき、この状態となる。
図5(b)の状態において、加熱ローラ81・82は、外部加熱ベルト80を介して定着ローラ60とは接していないので、定着ローラ60が停止してい場合、加熱ローラ81・82の熱が外部加熱ベルト80を介して定着ローラ60に伝わることはない。一方、定着ローラ60が回転している場合は、外部加熱ベルト80が従動回転するため、加熱ローラ81・82の熱にて加熱された外部加熱ベルト80の部分が定着ローラ60との接触部に達することで、定着ローラ60へと熱が伝わる。しかしながら、図5(a)に示す離間していないときに比べ、外部加熱ベルト80の接触幅が短いので、定着ローラ60への熱の伝達は抑えられ、定着ローラ60の温度を早く低下させる効果はある。さらに、外部加熱ベルト80が定着ローラ60に従動するので、外部加熱ベルト80における加熱ローラ81・82との接触部分の過熱による劣化を防ぐことができる。
図5(c)は、参考例として示す、外部加熱ベルト80と定着ローラ60とが接しない場合である。本実施形態の構成では、離間長さが3mmのときはこの状態となる。
定着ローラ60の表面温度低下の効果、及び外部加熱ベルト80が従動するかどうかは、外部加熱ベルト80と定着ローラ60の接触幅と圧接力、外部加熱ベルト80の回転のしやすさによって変化する。これらは接触部分の表面材質、温度、周速度、外部加熱ベルト80の周長と軸間距離の関係、回動支点Aの位置、外部加熱ベルト80の巻き癖に依存するので、組み上がった状態で、離間長さを適当に調整して決めることが望ましい。
さらに、上記構成の離接機構によれば、外部加熱ベルト80を定着ローラ60より完全に離間させることなく、加熱ローラ81・82のみを外部加熱ベルト80を介して定着ローラ60と接触しないように離接しているので、移動距離は小さく、外部加熱ベルト80までも完全に定着ローラ60より離間させる構成に比して、外部加熱部75の離接移動のための空間を確保するためのスペースを小さくでき、省電力化も図れる。
定着終了後、待機状態で定着ローラ60の回転を止めた場合、上記構成では、外部加熱ベルト80を離間する長さが1mm以上あれば定着ローラ60の表面が加熱ローラ81・82によって部分的に加熱されることを防ぐことができる。さらに離間しないときに比べ、定着温度を下げる効果がある。また、離間長さが2mm以下であれば、定着ローラ60の回転に外部加熱ベルト80が従動し、加熱ローラ81・82による外部加熱ベルト80の部分的な劣化を防ぐことができる。
また、外部加熱ベルト80を完全に定着ローラ60より離間させる構成では、離間のための移動距離が大きくなるため、離接機構も複雑な構成となるが、本実施形態のように、外部加熱ベルト80は定着ローラ60と接触させたままとすることで、加熱ローラ81・82の移動距離は小さくすみ、単純な構成の離接機構100にて実現できる。そして、単純化された離接機構100であるため、複雑で大掛かりな離接機構に比して、より素早い離間動作を実現できる。具体的には、移動距離が短いことで、アーム104の移動量及び、偏芯カム106の大きさ、及びその駆動力が低減するので、定着装置40の小型化、省電力化が実現し、より素早い離接が可能となる。
また、離接機構100は、加熱ローラ81・82の位置を固定したサイドフレーム101を移動させるので、加熱ローラ81・82及び外部加熱ベルト80を一体化した状態で、定着ローラ60から素早く離間させることができる。
また、図1(a)の定着装置40において、外部加熱ベルト80は、定着ローラ60の回転に従動回転する構成であり、定着動作(記録紙が定着ニップ部nを通過)中、通常、加熱ローラ81・82を定着ローラに当接した状態で回転加熱する。その後、定着動作の終了とともに定着ローラ60及び外部加熱ベルト80は回転を停止し、さらに、画像形成装置1本体の電源をオフしない限りは、次のプリント信号(コピー信号)が入力されると直ちに、プリントできるように、所定の温度で加熱された状態(待機状態)となる。つまり、定着動作終了後も、外部加熱ベルト80は、回転が停止した状態で加熱を続けられ、最終的には本体電源のオフにより加熱された状態から室温まで冷却される。
ところで、定着動作終了後も図1(a)の状態、つまり加熱ローラ81・82を定着ローラ60に接触させた、外部加熱ベルト80に十分な張力を付与した状態で外部加熱ベルト80を加熱状態から室温まで冷却すると、外部加熱ベルト80は加熱ローラ81・82(ベルト巻架ローラ)に巻架された時の形状に変形する。
そのため、再度、外部加熱ベルト80を回転加熱する際には、形状変化のために、外部加熱ベルト80が安定回転せず、最悪の場合には、外部加熱ベルト80が停止し、定着ローラ60に対する加熱性能が著しく低下するばかりか、熱によるベルトの破損等の問題が発生する。
一方で、定着動作終了と共に、図1(b)のように加熱ローラ81・82を定着ローラ60から離間する、つまり外部加熱ベルト80への張力を低減した場合は、その後、放置冷却したとしても加熱ローラ81・82の巻架によるベルト円周方向の変形は顕著に確認されず、上記のような問題が発生することはない。
つまり、図2のような軸間が固定された加熱ローラ81・82に巻架され、かつ加熱ローラ81・82を定着ローラ60に当接させる構成では、少なくとも外部加熱ベルト80が回転しない状態においては加熱ローラ81・82を定着ローラ60から離間させることで、外部加熱ベルト80に対する張力を低減することで張力付与によるベルトの周方向の変形を防止することができる。
〔実施の形態2〕
本発明のその他の実施形態について、図6、図7に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1で用いた部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置と実施の形態1の画像形成装置1との違いは、定着装置40における加熱ローラ81・82を定着ローラ60表面に対して離接させる離接機構の構成にあり、離接機構の構成のみが異なる。したがって、以下においては、離接機構についてのみ説明する。
図6(a)(b)は、外部加熱部75の支持部の構成を示す図面であり、図4は、支持部の上面図である。離接機構200はこの支持部に設けられている。
離接機構100と離接機構200との違いは、アーム104の回動支点Bの位置と、偏芯カム106の配置位置、及びアーム104に対するコイルバネ105の取り付け位置である。離接機構200では、アーム104の回動支点Bは、偏芯カム106が配置されている側とは反対側の端部にあり、回動支点Bと偏芯カム106との間に、サイドフレーム101の回動支点Aがある。そして、偏芯カム106は、アーム104に対して、定着ローラ60と同じ側に配置され、アーム104を定着ローラ60側に付勢するコイルバネ105の一端は、回動支点Bと偏芯カム106との間に取り付けられている。本実施形態でも、図6(a)に示すように、定着ローラ60側に付勢されたサイドフレーム101を介して、これに軸支された加熱ローラ81・82が等しい荷重で定着ローラ60に圧接されている。
そして、図6(a)に示す、加熱ローラ81・82が定着ローラ60に圧接された状態より、偏芯カム106を180°回転させると、図6(b)に示すように、アーム104における回動支点Bとは反対側の端部が上昇して、コイルバネ105が伸びるとともに、回動支点Aが定着ローラ60から遠ざかり、加熱ローラ81・82が定着ローラから離間する。
〔実施の形態3〕
本発明のその他の実施形態について、図8に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1、2で用いた部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置と実施の形態1の画像形成装置1との違いは、定着装置40における外部加熱部及び離接機構の構成にあり、外部加熱部及び離接機構の構成のみ異なる。したがって、以下においては、外部加熱部及び離接機構についてのみ説明する。
図6(a)(b)は、外部加熱部76における支持部の構成を示す図面であり、離接機構300はこの支持部に設けられている。
外部加熱部76では、加熱ローラ82に替えて、内部に熱源であるヒータランプ84を持たない支持ローラ(圧接部材)が配置されている。サイドフレーム101に支持された軸受103(図4、図7参照)にて回動自在に支持されている点や、加熱ローラ81とで巻架された外部加熱ベルト80にて従動回転する等は、加熱ローラ82と同じである。
また、離接機構300では、サイドフレーム101はアーム104に固定されており、アーム104の回動支点Bは、支持ローラ87の回転軸と同じ位置に配置されている。そして、支持ローラ87と定着ローラ60とは、一定の圧力がかかるように軸間が設定されている。また、偏芯カム106及びコイルバネ105の配置位置は、離接機構200と同様であり、偏芯カム106は、アーム104に対して、定着ローラ60と同じ側に配置され、コイルバネ105は、回動支点Bと偏芯カム106との間に一端が取り付けられている。本実施形態でも、図8(a)に示すように、定着ローラ60側に付勢されたサイドフレーム101を介して、これに軸支された加熱ローラ81及び支持ローラ87が定着ローラ60に圧接されている。
そして、図8(a)に示す、加熱ローラ81と支持ローラ87が定着ローラ60に圧接された状態より、偏芯カム106を180°回転させると、図8(b)のように、アーム104における回動支点Bとは反対側の端部が上昇し、コイルバネ105が伸びるとともに、加熱ローラ81が定着ローラ60から遠ざかり、加熱ローラ81が定着ローラ60から離間する。このとき、回動支点Bが支持ローラ87の中央にあるので、支持ローラ87と定着ローラ60との軸間は変化せず、定着ローラ60に対する圧は一定である。
このように、本実施形態の画像形成装置における外部加熱部76では、複数あるベルト巻架ローラのうちの一部のみに熱源を内部に配置して加熱ローラとし、離接機構300は、定着温度を下げるため、或いは外部加熱部76による定着ローラ60によるオーバーシュートの影響を回避するために、熱源を備えたベルト巻架ローラだけ(加熱ローラ81だけ)を離接させる構成である。
複数あるベルト巻架ローラのうちの加熱されたベルト巻架ローラだけを離接する離接機構300は、複数あるベルト巻架ローラの全てを離接させる離接機構100・200よりも必要な移動量を少なくすることができ、定着装置の小型化、離接機構の省電力化をより一層図ることができる。
さらに、支持ローラ87は定着ローラ60側に圧接されたままであるので、支持ローラ87と定着ローラ60との間に挟持された外部加熱ベルト80は、定着ローラ60を回転することにより確実に従動回転することとなる。そのため、このような外部加熱部76及び離接機構300の構成とすることで、外部加熱ベルト80を従動回転させることにより得られる上記効果を確実に得ることができる。
〔実施の形態4〕
本発明のその他の実施形態について、図9、図10に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜3で用いた部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置と実施の形態1の画像形成装置1との違いは、定着装置40における外部加熱部及び離接機構の構成にあり、外部加熱部及び離接機構の構成のみが異なる。したがって、以下においては、外部加熱部及び離接機構についてのみ説明する。
図9(a)(b)は、外部加熱部77を構成する外部加熱ベルト80と加熱ローラ81・82の位置関係を示す図面であり、図10(a)(b)は、外部加熱部77の支持部の構成を示す図面であり、離接機構400はこの支持部に設けられている。
外部加熱ベルト80が巻架されている加熱ローラ81・82はそれぞれ、サイドフレーム401に取り付けられた軸受402・403によって、回転自在に支持されている。離接機構400では、サイドフレーム401は、メインフレーム等の図示しない固定物に固定されている。
サイドフレーム401には、軸受402・403をガイドするためのハの字に配置された2つのガイド長穴411・412が形成されており、軸受402・403は、ガイド長穴411・412内を移動可能となっている。
また、軸受402・403にはそれぞれ、一端がサイドフレーム401に取り付けられた軸受バネ414・415の他端が取り付けられている。軸受402・403は、軸受バネ414・415の弾性にて、互いに近づき合うように、斜め上方に付勢されている。
アーム404は、回動支点Bを中心に回動自在に構成され、回動支点Bとは反対側の端部に偏芯カム406が、定着ローラ60と同じ側から当接するようになっている。また、アーム404には、凸部404aが形成されると共に、凸部404aの部分に、アーム404を定着ローラ60側に付勢するコイルバネ405が取り付けられている。
図10(a)に示すように、アーム404の凸部404aにコイルバネ405の荷重が付与されることによって、凸部404aが、軸受402・403間に割り込むようにして、軸受402・403を下方へ押し込み、下方に押し込まれた軸受402・403は、ガイド長穴411・412の下縁に当接する。この状態で、図9(a)に示すように、加熱ローラ81・82は等しい荷重で定着ローラ60に圧接されている。
そして、図10(a)に示す、加熱ローラ81・82が定着ローラ60に圧接された状態より、偏芯カム406を180°回転させると、図10(b)のように、回動支点Bと反対側のアーム端部が偏芯カム406で押され、アーム404における回動支点Bとは反対側の端部側が上昇する。これにより、コイルバネ405が伸びるとともに、アーム404の上記凸部404aが上方に移動し、軸受402・403が軸受バネ414・415の復元力にて互いに近づくように斜め上方に移動し、ガイド長穴411・412の上縁に当接する。この状態で、図9(a)に示すように、加熱ローラ81・82が定着ローラ60及び外部加熱ベルト80から離間する。
また、本実施形態の外部加熱部77においては、加熱ローラ81・82が、軸間の内側に移動した位置における加熱ローラ81・82の上方に、外部加熱ベルト80の形状を規制するベルトガイド88・89が設けられている。外部加熱ベルト80は、加熱ローラ81・82が軸間の内側に移動することで、円筒形状に復元しようとするが、このベルトガイド88・89に当接することで、図9(b)に示すような撓んだ形状が保たれ、外部加熱ベルト80と加熱ローラ81・82との接触が防止される。
このような構成の外部加熱部77及び離接機構400とすることで、加熱ローラ81・82が外部加熱ベルト80及び定着ローラ60から離れることによって、加熱ローラ81・82の熱が定着ローラ60に伝わることだけでなく、加熱ローラ81・82の熱によって外部加熱ベルト80が過熱されることも同時に防ぐことができる。また、特に、このような構成とすることで、外部加熱ベルト80にかかる張力は十分に低減されるので、放置冷却されたとしても、ベルト部材の変化は生じ難くなり、変形に起因する上記問題の発生をより確実に回避できる。
〔実施の形態5〕
本発明のその他の実施形態について、図11に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜4で用いた部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置と実施の形態1の画像形成装置1との違いは、定着装置40における外部加熱部及び離接機構の構成にあり、外部加熱部及び離接機構の構成のみが異なる。したがって、以下においては、外部加熱部及び離接機構についてのみ説明する。
図11(a)(b)は、外部加熱部78及び外部加熱部78の支持部の構成を示す図面であり、離接機構500はこの支持部に設けられている。
外部加熱部78は、外部加熱ベルト80内側に、熱源である抵抗発熱体95が配置されている。抵抗発熱体95はベルトガイド91に固定されている。定着ローラ60が回転すると、外部加熱ベルト80は従動し、抵抗発熱体95とベルトガイド91は外部加熱ベルト80と摺動する。
上記ベルトガイド91と、これに固定された抵抗発熱体95は、サイドフレーム101に取り付けられている。サイドフレーム101は、アーム104に対して回動支点Aを中心に回転自在に軸支されており、アーム104は回動支点Bを中心に回転可能なように構成されている。
そして、回動支点Bとは反対側のアーム端部にはコイルバネ105が取り付けられており、コイルバネ105によってアーム端部に荷重が付与されることによって、アームに取り付けられたサイドフレーム101が定着ローラ60方向に付勢され、これにより、図11(a)に示すように、サイドフレーム101に取り付けられているベルトガイド91と抵抗発熱体95とが定着ローラ60に圧接される。
そして、図11(a)に示す、ベルトガイド91と抵抗発熱体95とが定着ローラ60に圧接された状態より、偏芯カム106を180°回転させると、図11(b)のように、回動支点Bと反対側のアーム端部が偏芯カム106で押され、コイルバネ105が伸びるとともに、回動支点Aが定着ローラ60から遠ざかり、ベルトガイド91及び抵抗発熱体95が定着ローラ60から離間する。
また、外部加熱ベルト80における上方には、ベルトガイド91及び抵抗発熱体95が定着ローラ60から離間したときのベルト形状を保つためのベルトガイド92が設けられている。ベルト形状を保つことで、抵抗発熱体95と外部加熱ベルト80とが接触しないようにできる。
このように、外部加熱部78及び離接機構500では、外部加熱ベルト80と直接接触する抵抗発熱体95を偏芯カム106の回転動作によって離接可能としている。
ここで、抵抗発熱体95は、厚み1mmのアルミナ基板上に銀パラジウム等の電気抵抗材料がパターニングされ、表層には耐熱ガラスが10umコーティングされている。ベルトガイド91・92は、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド等の耐熱樹脂を用いる。外部加熱ベルト80との摺動面には耐熱グリス等の潤滑剤を塗布しても良い。また、抵抗発熱体95のベルト摺動面の反対側に検温素子として、Pt膜等の測温抵抗体を備えても良い。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の定着装置は、電子写真方式のプリンタ、複写機、ファクシミリ、MFP(Multi Function Printer)等の画像形成装置に適用可能である。
本発明の実施の一形態に係る定着装置の構成を示す図面である。 本発明の実施の一形態に係る定着装置を備える画像形成装置における要部の構成を示す図面である。 (a)(b)共に、上記定着装置における外部加熱部の支持部の構成を示す図面である。 図3に示す外部加熱部における支持部の上面図である。 (a)〜(c)共に、外部加熱ベルトと定着ローラとの接する状態を説明する図面である。 (a)(b)共に、本発明の実施の他の形態に係る定着装置における、外部加熱部の支持部の構成を示す図面である。 図6に示す外部加熱部における支持部の上面図である。 (a)(b)共に、本発明の実施の他の形態に係る定着装置における、外部加熱部の支持部の構成を示す図面である。 (a)(b)共に、本発明の実施の他の形態に係る定着装置における加熱ローラと外部加熱ベルトの位置関係を説明する図面である。 (a)(b)共に、図9に示す定着装置における、外部加熱部の支持部の構成を示す図面である。 (a)(b)共に、本発明の実施の他の形態に係る定着装置における外部加熱部及びその支持部の構成を示す図面である。
符号の説明
1 画像形成装置
40 定着装置
60 定着ローラ(定着部材)
70 加圧ローラ(加圧部材)
75 外部加熱部(外部加熱手段)
80 外部加熱ベルト(ベルト部材)
81、82 加熱ローラ(ベルト巻架ローラ)
83、84 ヒータランプ(熱源)
87 支持ローラ(ベルト巻架ローラ)
88,89,91,92 ベルトガイド(ベルトガイド部材)
95 抵抗発熱体(熱源)
100、200、300、400、500 離接機構(離接手段)

Claims (6)

  1. 回転可能な定着部材の表面に無端状のベルト部材を接触させて該ベルト部材より熱を供給することで前記定着部材を外部より加熱する外部加熱手段を備え、前記定着部材と該定着部材を圧接する加圧部材との間に記録材を通過させて該記録材に形成されたトナー像を定着させる定着装置において、
    前記外部加熱手段は、
    前記ベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側に配されると共に前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する加熱部材と、
    該加熱部材を前記定着部材に対して移動させることで、該加熱部材が前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する状態と、前記加熱部材が前記定着部材より離間した状態とを可能にする離接手段とを有し、
    前記離接手段にて前記加熱部材が前記定着部材より離間した状態で、前記ベルト部材と前記定着部材とは接触しており、前記ベルト部材が前記定着部材の回転により従動回転するよう設けられ、
    前記ベルト部材は、内部に熱源を有する加熱可能なベルト巻架ローラを含む複数のベルト巻架ローラに巻回され、前記加熱可能なベルト巻架ローラが前記加熱部材をなしており、
    前記離接手段は、加熱可能なベルト巻架ローラを、前記ベルト部材とも接触しないように離間させることを特徴とする定着装置。
  2. 回転可能な定着部材の表面に無端状のベルト部材を接触させて該ベルト部材より熱を供給することで前記定着部材を外部より加熱する外部加熱手段を備え、前記定着部材と該定着部材を圧接する加圧部材との間に記録材を通過させて該記録材に形成されたトナー像を定着させる定着装置において、
    前記外部加熱手段は、
    前記ベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側に配されると共に前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する加熱部材と、
    該加熱部材を前記定着部材に対して移動させることで、該加熱部材が前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する状態と、前記加熱部材が前記定着部材より離間した状態とを可能にする離接手段とを有し、
    前記離接手段にて前記加熱部材が前記定着部材より離間した状態で、前記ベルト部材と前記定着部材とは接触しており、前記ベルト部材が前記定着部材の回転により従動回転するよう設けられ、
    前記ベルト部材は、少なくとも一方側の内部に熱源が配された一対のベルト巻架ローラに巻回され、内部に熱源の配された加熱可能な前記ベルト巻架ローラが前記加熱部材をなしており、
    前記離接手段は、前記一対のベルト巻架ローラを、前記定着部材表面より離れると共に互いの軸間が近づく方向に移動させ、かつ、前記ベルト巻架ローラの移動にて巻張が解かれた際の前記ベルト部材の形状変化を規制して、前記ベルト部材の形状を当該ベルト部材が前記加熱部材と接触しない形状に保持するベルトガイド部材が設けられていることを特徴とする定着装置。
  3. 回転可能な定着部材の表面に無端状のベルト部材を接触させて該ベルト部材より熱を供給することで前記定着部材を外部より加熱する外部加熱手段を備え、前記定着部材と該定着部材を圧接する加圧部材との間に記録材を通過させて該記録材に形成されたトナー像を定着させる定着装置において、
    前記外部加熱手段は、
    前記ベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側に配されると共に前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する加熱部材と、
    該加熱部材を前記定着部材に対して移動させることで、該加熱部材が前記ベルト部材を介して前記定着部材を圧接する状態と、前記加熱部材が前記定着部材より離間した状態とを可能にする離接手段とを有し、
    前記離接手段にて前記加熱部材が前記定着部材より離間した状態で、前記ベルト部材と前記定着部材とは接触しており、前記ベルト部材が前記定着部材の回転により従動回転するよう設けられ、
    前記加熱部材は、ベルト部材を直接加熱する熱源であり、
    前記離接手段は、前記熱源が支持されている支持フレームを移動させることで、前記加熱部材を前記定着部材に対して離接させ、
    かつ、前記熱源による前記定着部材との圧接が解除された際の前記ベルト部材の形状変化を規制して、前記ベルト部材の形状を当該ベルト部材が前記熱源と接触しない形状に保持するベルトガイド部材が設けられていることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置の制御方法であって、
    定着動作中に定着温度を低下させる場合には、前記加熱部材による加熱を停止し、前記離接手段にて前記加熱部材を前記定着部材より離間した状態として前記ベルト部材を従動回転させることを特徴とする定着装置の制御方法。
  6. 請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置の制御方法であって、
    定着動作終了後、前記加熱部材による加熱を停止し、前記離接手段にて前記加熱部材を前記定着部材より離間した状態として前記ベルト部材を従動回転させることを特徴とする定着装置の制御方法。
JP2006070913A 2006-03-15 2006-03-15 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置 Active JP4574574B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070913A JP4574574B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置
US11/685,244 US7603069B2 (en) 2006-03-15 2007-03-13 Fixing apparatus and image forming apparatus provided therewith
CNB200710086399XA CN100543610C (zh) 2006-03-15 2007-03-15 定影装置以及具有该定影装置的图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070913A JP4574574B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007248724A JP2007248724A (ja) 2007-09-27
JP4574574B2 true JP4574574B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=38517983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006070913A Active JP4574574B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7603069B2 (ja)
JP (1) JP4574574B2 (ja)
CN (1) CN100543610C (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4728690B2 (ja) * 2005-04-28 2011-07-20 京セラミタ株式会社 定着装置
EP1785781B1 (en) * 2005-11-14 2018-11-28 HP Printing Korea Co., Ltd. Image fixing apparatus
JP4347309B2 (ja) * 2006-02-10 2009-10-21 シャープ株式会社 定着装置、画像形成装置、および定着装置に備えられる無端ベルトの長さの設定方法
JP4447565B2 (ja) * 2006-03-13 2010-04-07 シャープ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP4274577B2 (ja) * 2007-04-20 2009-06-10 キヤノン株式会社 画像加熱装置
KR101429666B1 (ko) * 2007-06-26 2014-08-13 삼성전자 주식회사 정착장치 및 이를 가지는 화상형성장치
JP5244360B2 (ja) * 2007-10-03 2013-07-24 シャープ株式会社 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP2009092887A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Sharp Corp 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP5063385B2 (ja) * 2008-01-23 2012-10-31 キヤノン株式会社 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP2009205139A (ja) * 2008-02-01 2009-09-10 Canon Inc 像加熱装置
JP4613227B2 (ja) * 2008-06-11 2011-01-12 シャープ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP4633153B2 (ja) * 2008-08-20 2011-02-16 シャープ株式会社 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5197280B2 (ja) * 2008-10-02 2013-05-15 キヤノン株式会社 像加熱装置
US8489006B2 (en) * 2008-11-26 2013-07-16 Eastman Kodak Company Externally heated fuser device with extended nip width
JP2010160290A (ja) 2009-01-07 2010-07-22 Sharp Corp 定着装置および、該定着装置を備える画像形成装置
JP5435339B2 (ja) * 2009-02-05 2014-03-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
DE102009009043B4 (de) * 2009-02-16 2011-01-27 OCé PRINTING SYSTEMS GMBH Anordnung zum Fixieren von Druckbildern auf einem Bedruckstoff
JP5361465B2 (ja) * 2009-03-12 2013-12-04 キヤノン株式会社 定着装置
JP5517591B2 (ja) * 2009-12-14 2014-06-11 キヤノン株式会社 定着装置
JP5773804B2 (ja) * 2011-08-30 2015-09-02 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP6061582B2 (ja) * 2012-09-25 2017-01-18 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP6120599B2 (ja) * 2013-02-13 2017-04-26 キヤノン株式会社 画像加熱装置
WO2016052758A1 (ja) * 2014-10-03 2016-04-07 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP2016156951A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社沖データ ベルトユニットおよび画像形成装置
JP6708408B2 (ja) * 2015-12-28 2020-06-10 キヤノン株式会社 シート排出装置及び画像形成装置
JP6737228B2 (ja) * 2017-04-27 2020-08-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002251089A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Konica Corp 画像定着装置および画像形成装置
JP2004198659A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像定着装置、および画像形成装置
JP2005266415A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Kyocera Mita Corp 画像形成機
JP2005316421A (ja) * 2004-03-29 2005-11-10 Canon Inc 定着装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3902565B2 (ja) * 2002-05-31 2007-04-11 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2005189427A (ja) 2003-12-25 2005-07-14 Kyocera Mita Corp 定着装置
JP2005164691A (ja) 2003-11-28 2005-06-23 Kyocera Mita Corp 定着装置
CN100442160C (zh) 2003-11-28 2008-12-10 京瓷美达株式会社 定影装置
US7107001B2 (en) * 2004-03-29 2006-09-12 Canon Kabushiki Kaisha Fixing apparatus with controlled heating members for heating the outer surface of the fixing rotating member
JP2005300800A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US7194233B2 (en) * 2005-04-28 2007-03-20 Eastman Kodak Company Variable power fuser external heater

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002251089A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Konica Corp 画像定着装置および画像形成装置
JP2004198659A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像定着装置、および画像形成装置
JP2005266415A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Kyocera Mita Corp 画像形成機
JP2005316421A (ja) * 2004-03-29 2005-11-10 Canon Inc 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100543610C (zh) 2009-09-23
US20070217838A1 (en) 2007-09-20
JP2007248724A (ja) 2007-09-27
US7603069B2 (en) 2009-10-13
CN101038477A (zh) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4574574B2 (ja) 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置
JP4447565B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5472605B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US8515324B2 (en) Fixing device and image forming apparatus employing the fixing device
JP5299690B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4180614B2 (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2011064726A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4655846B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および定着方法
US8489009B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including same
JP6111657B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US8509653B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2014041190A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2014056154A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4600100B2 (ja) ベルト部材を駆動するロール部材を備えた装置、定着装置および画像形成装置
JP4959764B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5040183B2 (ja) 画像形成装置および定着装置
JP6232715B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5011149B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5160817B2 (ja) 定着装置およびこれを備えた画像処理装置
JP6063849B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4732323B2 (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2007057689A (ja) 定着装置
JP2016109901A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2006126536A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2012083410A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4574574

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3