JP2009092887A - 定着装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置およびそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 プロセス速度が高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる定着装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
【解決手段】 互いに圧接された定着ローラ101と加圧ローラ102とから構成される1対の定着部材と、定着ローラ101の表面を外部から加熱する外部加熱ベルト103と、外部加熱ベルト103を張架し、熱源を有する第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105とを備える定着装置であって、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の剛性の和が定着ローラ101の剛性以上であるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トナー像を記録材に定着させる定着装置およびそれを備える画像形成装置に関する。
複写機およびプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置として、熱ローラ定着方式の定着装置が多用されている。図7は、従来の熱ローラ定着方式の定着装置70の構成例を簡略化して示す正面図である。熱ローラ定着方式の定着装置70は、互いに圧接されるローラ対、具体的には定着ローラ71および加圧ローラ72を備え、このローラ対の両方あるいはいずれか一方の内部に配置されるハロゲンヒータなどからなる加熱手段、たとえば定着ローラ71内部に配置されるヒータランプ73によりローラ対を所定の定着温度に加熱する。そしてローラ対が加熱されている状態で、未定着トナー像Tが形成された記録材である記録紙Pをローラ対の圧接部、いわゆる定着ニップ部N1に給紙して通過させることで、熱と圧力とによりトナー画像の定着を行う。
また、カラー画像形成装置に備えられる定着装置においては、定着ローラ71の表層にシリコンゴムなどからなる弾性層を設けた弾性ローラを用いることが一般的である。このように定着ローラ71を弾性ローラとすることで、定着ローラ71の表面が、未定着トナー像の凹凸に対応して弾性変形し、トナー像の表面を覆い包むように接触するため、モノクロに比べてトナー量の多いカラーの未定着トナー像に対して良好に加熱定着を行うことが可能となる。また、定着ニップ部N1での弾性層の歪み解放効果によりモノクロに比べてオフセットしやすいカラートナーに対して離型性を向上させることができる。さらに、定着ニップ部N1のニップ形状が半径方向外方に凸状、いわゆる逆ニップ形状となることから、用紙の剥離性能を向上させることができ、剥離爪などの剥離手段を用いずとも用紙の剥離が可能となり(セルフストリッピング)、剥離手段に起因する画像欠陥を解消することができる。
このような定着装置70において、さらなる高速化に対応するための手段の一つとして、定着ニップ部N1の幅である定着ニップ幅を広くすることが挙げられる。定着ニップ幅を広くするための方法としては、たとえば定着ローラ71の弾性層を厚くする方法や、定着ローラ71の直径を大きくする方法がある。
しかし、弾性層を具備させた定着ローラ71は弾性層自体の熱伝導性が非常に低いため、弾性層を厚くすると、定着ローラ71の内部に加熱手段を設けた場合に、熱伝達効率がさらに低下するおそれがある。そのため、プロセス速度を高速化した場合に、定着ローラ71の温度が定着温度に追従しなくなるおそれがある。また定着ローラ71の直径を大きくすると、ウォームアップ時間が長くなり、消費電力が増大してしまうおそれがある。
このような問題を解決するために、定着ローラ71に圧接し、内部にヒータランプ74が配置される加熱ローラ75によって、定着ローラ71の表面を外部から加熱する技術が提案されている。このような定着装置70では、たとえば加熱ローラ75の外周面近傍に設けられる温度検知手段76や定着ローラ71の外周面近傍に設けられる温度検知手段77などにより検出された温度データに基づいて、ヒータランプ73,74の温度制御を行う。
上述のような技術として、たとえば特許文献1では、トナー像保持材の像保持面に接する熱融着用ローラとして断熱性の弾性ローラを適用し、この弾性ローラに圧接し、内部に熱源を有する加熱ローラにより弾性ローラを外部から加熱し、弾性ローラと剛性の圧接ローラとの間にトナー像を保持した像保持材を通過させるトナー像定着装置において、弾性ローラ表面の温度をほぼ一定に保つために、弾性ローラの径を加熱ローラよりも小さくし、像保持材通過時にのみ加熱ローラの設定温度を切替えて高くする技術について開示されている。
また特許文献2では、トナー像保持材のトナー像保持面に接する熱融着用ローラとして断熱性の弾性ローラを適用し、この弾性ローラと、弾性ローラより直径の大なる剛性の圧接ローラとの間に、トナー像を保持したトナー像保持材を通過させるトナー像定着装置において、弾性ローラ表面を、弾性ローラより直径の大なる加熱ローラにより外部から加熱することが開示されている。
また特許文献3では、シリコンゴム層を備える定着ローラを内部に加熱源を備える圧接ローラで上下から圧接して定着ローラを外部から加熱する構成を有する定着装置において、定着ローラをスリップすることなく従動回転させる技術について開示されている。
また特許文献4では、弾性体を備える定着ローラを、内部に加熱源を備え、定着ローラよりも径の大きい加熱ローラおよび加圧ローラで圧接して定着ローラを外部から加熱する加熱定着装置において、加圧ローラの表面の温度を検知し、これによって加圧ローラおよび加熱ローラの夫々の加熱ヒータを同時に点灯制御する技術について開示されている。
また特許文献5では、シリコンゴムを備えた定着ローラを、内部に加熱源を備えた上加圧ローラおよび下加圧ローラによって圧接して定着ローラを外部から加熱する加熱定着装置において、フルカラーコピーモード、モノカラーコピーモードをスイッチにより選択することによって、その選択されたモードの未定着トナーの状態に応じて上加圧ローラおよび下加圧ローラの加熱温度を制御する加熱定着装置について開示されている。
特開昭50−56949号公報(特公昭54−15215号公報) 特開昭50−62448号公報 特開昭52−64935号公報 特開昭54−33040号公報 特公平7−56583号公報
特許文献1〜5の定着装置では、加熱ローラや加圧ローラを用いて定着ローラを外部から加熱しているが、これらの構成では、たとえば特許文献1,2のように定着ローラより直径の大きい加熱ローラを用いたとしても、定着ローラと加熱ローラとの当接部の幅である加熱ニップ幅の大きさが不充分であり、そのため定着ローラの加熱効率が低く、充分にプロセス速度の高速化を図ることができない。
また、定着ローラの内部に加熱手段が設けられていないため、待機中に定着ローラを均一に予熱しておくことができず、最初の画像形成を完了するまでの時間であるファーストコピーアウトタイム(以下、「FCOT」と記す)が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プロセス速度が高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる定着装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明は、互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、
定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、
第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材とを備える定着装置であって、
各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上であることを特徴とする定着装置である。
また本発明の定着装置は、定着ローラは内部に熱源を有し、加圧部材は熱源を有さないことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、加圧部材の剛性が定着ローラの剛性の2倍以上であることを特徴とする。
また本発明は、互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、
定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、
第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材と、
加圧部材の表面を外部から加熱する第2の外部加熱ベルトと、
第2の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第2の外部加熱部材とを備える定着装置であって、
各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上であり、かつ加圧部材の剛性と各第2の外部加熱部材の剛性との和が定着ローラの剛性の2倍以上であることを特徴とする定着装置である。
また本発明の定着装置は、複数の第1の外部加熱部材は、同じ形状に構成され、定着ローラの軸心と定着ローラと加圧部材とが互いに当接する部分である定着ニップ部の中心とを結ぶ線に対して対称となる位置に配置されることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、複数の第1の外部加熱部材のうちの1つが、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ローラと加圧ローラとが互いに当接する部分である定着ニップ部とは反対側に位置するように配置されることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される第1の外部加熱部材の剛性が最も大きいことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝導性能は、定着ローラの外周面近傍において、定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝導性能よりも大きいことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材は、熱源を有さないことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材は、その長手方向に沿ってヒートパイプを備えることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、複数の第1の外部加熱部材のうち少なくとも1つは、その長手方向中央部の外径が長手方向両端部の外径よりも大きいクラウン形状であることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、複数の第2の外部加熱部材は、複数の第1の外部加熱部材と同じ構成であることを特徴とする。
また本発明は、前述の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材とを備える定着装置において、各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上である。
このように、定着ローラの表面を外部から加熱する手段として第1の外部加熱ベルトを用いることにより、充分な大きさの加熱ニップ幅を得ることができるため、定着ローラの加熱効率を高くすることができる。したがって、プロセス速度を高速化した場合においても、定着ローラの温度を定着温度に追従させることができる。また定着ローラの直径を小さくすることができるため、ウォームアップ時間を短くでき、消費電力を減らすことができる。
また、各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上であることにより、第1の外部加熱部材が定着ローラに与える、加圧部材からの定着荷重に対する反力を定着ローラの撓みを抑える程度に大きくすることができるため、定着ローラの撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
以上より、本発明の定着装置は、プロセス速度が高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
また本発明によれば、定着ローラは内部に熱源を有し、加圧部材は熱源を有さないことが好ましい。このように、定着ローラが内部に熱源を有するため、充分な予熱が可能でありFCOTを短くできる。したがって、より省エネルギー化に優れる。
また本発明によれば、加圧部材の剛性は、定着ローラの剛性の2倍以上であることが好ましい。これにより、定着ローラおよび第1の外部加熱部材から加わる荷重に対する反力を加圧部材の撓みを抑える程度に大きくすることができるため、加圧部材の撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、さらに良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
また本発明において、互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材と、加圧部材の表面を外部から加熱する第2の外部加熱ベルトと、第2の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第2の外部加熱部材とを備える定着装置において、各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上であり、かつ加圧部材の剛性と各第2の外部加熱部材の剛性との和が定着ローラの剛性の2倍以上である。なお、定着ローラと加圧部材との内部に熱源を備えるようにしても良い。
このように、加圧部材を加熱する機構が備えられることにより、上述の効果に加えて、プロセス速度がさらに高速化した場合においても、加圧部材の温度をプロセス速度の高速化に対応可能な温度に維持することができ、より優れた温度追従性および定着性を示す定着装置を得ることができる。
また、加圧部材の剛性と各第2の外部加熱部材の剛性との和が定着ローラの剛性の2倍以上となるようにすることにより、定着ローラおよび第1の外部加熱部材から加わる荷重に対する反力を加圧部材の撓みを抑える程度に大きくすることができるため、加圧部材の撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
以上より、本発明の定着装置は、プロセス速度がさらに高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
また本発明によれば、複数の第1の外部加熱部材は、同じ形状に構成され、定着ローラの軸心と定着ローラと加圧部材とが互いに当接する部分である定着ニップ部の中心とを結ぶ線に対して対称となる位置に配置されることが好ましい。これにより、第1の外部加熱ベルトと定着ローラとが互いに当接する部分である加熱ニップ部を均一に形成することができ、定着ニップ部を均一に加熱することができる。
また本発明によれば、複数の第1の外部加熱部材のうちの1つが、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ローラと加圧ローラとが互いに当接する部分である定着ニップ部とは反対側に位置するように配置されることが好ましい。
このように、複数の第1の外部加熱部材のうちの1つが、定着ローラの撓みを最も効果的に抑制する位置に配置されることにより、それ以外の第1の外部加熱部材に定着ローラの撓み抑制機能を持たせる必要がなくなり、たとえば熱伝導性能などの他の機能を持たせることができるようになる。したがって、より高機能な定着装置を得ることができる。
また本発明によれば、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される第1の外部加熱部材の剛性が最も大きいことが好ましい。
これにより、第1の外部加熱部材によって生じる定着荷重に対する反力をより効果的に大きくすることができ、より確実に定着ローラの撓みを抑制することができる。
また本発明によれば、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝導性能は、定着ローラの外周面近傍において、定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝導性能よりも大きいことが好ましい。
これにより、上記第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝達性能を向上させることができ、外部加熱ベルトの幅方向および定着ローラの長手方向の温度にばらつきを小さくすることができる。したがって、定着ローラの長手方向の長さよりも小さい幅の記録紙が連続通紙された場合においても、定着ローラにおける非通紙部の温度が異常に昇温してしまうことがなくすことができ、非通紙部の温度上昇を抑えることができる。
また本発明によれば、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材は、熱源を有さないことにより、たとえば熱伝導性能などの他の機能を持たせることができるようになる。したがって、より高機能な定着装置を得ることができる。
また本発明によれば、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材は、その長手方向に沿ってヒートパイプを備えることが好ましい。
これにより、上記第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝達性能を確実に向上させることができ、外部加熱ベルトの幅方向および定着ローラの長手方向の温度ばらつきを確実に小さくすることができる。
また本発明によれば、複数の第1の外部加熱部材のうち少なくとも1つは、その長手方向中央部の外径が長手方向両端部の外径よりも大きいクラウン形状であることが好ましい。
これにより、最も撓み量が大きくなる定着ローラの長手方向中央部に対して、より大きい定着荷重に対する反力を生じさせることができるため、より効果的に定着ローラの撓みを抑制することができる。
また本発明によれば、複数の第2の外部加熱部材は、複数の第1の外部加熱部材と同じ構成であることにより、より高機能な定着装置を得ることができる。
また本発明によれば、本発明の画像形成装置は、前記定着装置を備えることにより、プロセス速度が高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
本発明は、互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材とを備える定着装置であって、各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上である。
このように、定着ローラの表面を外部から加熱する手段として第1の外部加熱ベルトを用いることにより、充分な大きさの加熱ニップ幅を得ることができるため、定着ローラの加熱効率を高くすることができる。したがって、プロセス速度を高速化した場合においても、定着ローラの弾性層を厚くしたままで定着ローラの温度を定着温度に追従させることができる。また定着ローラの直径を小さくすることができるため、ウォームアップ時間を短くでき、消費電力を減らすことができる。
また一般的に、定着ローラおよび加圧部材は所定の定着荷重で互いに圧接されるため、定着ローラは加圧部材から定着荷重が加わる方向に撓んでしまうという問題がある。このような定着ローラの撓みを抑制するには、機械的強度の大きい部材を、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ローラと加圧部材とが互いに当接する部分である定着ニップ部とは反対側になる位置の近くに配置することが効果的である。図7に示す定着装置70などの従来の定着装置では、機械的強度の高い外部加熱ローラが、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される。そのため、外部加熱ローラによって生じる、加圧部材からの定着荷重に対する反力は大きく、定着ローラの撓みは抑制される。しかし、本発明の定着装置のように、外部加熱ローラに代えて外部加熱ベルトを用いる場合には、外部加熱ベルトによって生じる、加圧部材からの定着荷重に対する反力が充分でなく、定着ローラの撓みが生じてしまう。
本発明は、外部加熱ベルトを用いることにより生じる定着ローラの撓みの問題を、第1の外部加熱部材の剛性に着目することで解決できることを利用したものである。
すなわち、本発明の定着装置は、各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上である。これにより、第1の外部加熱部材が定着ローラに与える、加圧部材からの定着荷重に対する反力を定着ローラの撓みを抑える程度に大きくすることができるため、定着ローラの撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
上述のようにして、本発明の定着装置は、プロセス速度が高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
また本発明の定着装置は、定着ローラは内部に熱源を有し、加圧部材は熱源を有さないことが好ましい。このように、定着ローラが内部に熱源を有するため、充分な予熱が可能でありFCOTを短くできる。したがって、より省エネルギー化に優れる。
また上述の定着装置において、定着ローラの剛性と各第1の外部加熱部材の剛性の和とを加えた剛性の和は、定着ローラの剛性の2倍以上となる。加圧部材側の剛性がこれよりも低いと、逆に加圧部材側が撓んでしまうおそれがある。
したがって、本発明の定着装置において、加圧部材の剛性は、定着ローラの剛性の2倍以上であることが好ましい。これにより、定着ローラおよび第1の外部加熱部材から加わる荷重に対する反力を加圧部材の撓みを抑える程度に大きくすることができるため、加圧部材の撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、さらに良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
また本発明は、互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材と、加圧部材の表面を外部から加熱する第2の外部加熱ベルトと、第2の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第2の外部加熱部材とを備える定着装置であって、各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上であり、かつ加圧部材の剛性と各第2の外部加熱部材の剛性との和が定着ローラの剛性の2倍以上である。
このように、加圧部材を加熱する機構が備えられることにより、上述の効果に加えて、プロセス速度がさらに高速化した場合においても、加圧部材の温度をプロセス速度の高速化に対応可能な温度に維持することができ、より優れた温度追従性および定着性を示す定着装置を得ることができる。
一方、加圧部材が熱源を有する場合などには、加圧部材の剛性を定着ローラの剛性の2倍以上とすることは難しくなるが、加圧部材の剛性と各第2の外部加熱部材の剛性との和が定着ローラの剛性の2倍以上となるようにすることにより、定着ローラおよび第1の外部加熱部材から加わる荷重に対する反力を加圧部材の撓みを抑える程度に大きくすることができるため、加圧部材の撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
上述のようにして、本発明の定着装置は、プロセス速度がさらに高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
なお、本明細書において、各ローラの剛性は、たとえば以下のようにして求めた値である。すなわち、各ローラの剛性は、そのローラの材質に基づくヤング率σと、そのローラの直径(外径)および厚さに基づく断面2次モーメントMとの積(σ×M)によって表すことができる。ただし、第1の外部加熱部材および第2の外部加熱部材の剛性については、後述する取付け角度θ1(θ2)を用いて、ヤング率σと、断面2次モーメントと、取付け角度θ1(θ2)との積(σ×M×θ1またはσ×M×θ2)によって表すことができる。上述のようにして求めた値が大きいほど、剛性は大きくなる。
[定着装置]
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である定着装置100の構成を簡略化して示す断面図である。本発明の第1の実施形態である定着装置100は、未定着のトナー像Tが表面に形成された記録紙Pに対し、熱および圧力によりトナー像Tを熱溶融着して記録紙P上に定着させるものである。未定着のトナー像Tは、たとえば、非磁性トナーを含んで構成される非磁性一成分現像剤、非磁性トナーおよびキャリアを含んで構成される非磁性二成分現像剤、磁性トナーを含んで構成される磁性現像剤などの現像剤(以下、単に「トナー」と記す)によって形成される。
定着装置100は、図1に示すように、一対の定着部材であり、互いに圧接される定着ローラ101および加圧ローラ102、定着ローラ101の表面を外部から加熱するための無端ベルトである外部加熱ベルト103、外部加熱ベルト103を張架し、外部加熱ベルト103を加熱する第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105、第1外部加熱ローラ104を加熱する熱源である第1ヒータランプ106、第2外部加熱ローラ105を加熱する熱源である第2ヒータランプ107、定着ローラ101を内部から加熱する熱源である第3ヒータランプ108、外部加熱ベルト103の表面温度を検出するための温度センサである第1サーミスタ109、ならびに定着ローラ101の表面温度を検出するための温度センサである第2サーミスタ110を備える。加圧ローラ102は加圧部材に相当し、外部加熱ベルト103は第1の外部加熱ベルトに相当し、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は複数の第1の外部加熱部材に相当する。
定着ローラ101は、定着部材を構成する部材であって、所定の温度、たとえば190℃に加熱されて、定着ローラ101と加圧ローラ102とが互いに当接する部分である定着ニップ部N1を通過する未定着のトナー像Tが形成された記録紙Pを加熱する。定着ローラ101は、外周面が周回可能に支持され、その内側から順に、芯金101a、弾性層101bおよび離型層101cが形成された3層構造からなる。芯金101aには、たとえば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅などの金属あるいはこれらの合金などが用いられる。弾性層101bには、たとえば、シリコンゴムが用いられる。離型層101cには、たとえば、PFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂が用いられる。
定着ローラ101の内部には、定着ローラ101を内部から加熱する熱源である第3ヒータランプ108が配置されている。制御回路(図示せず)が電源回路(図示せず)から第3ヒータランプ108に電力を供給させることによって、第3ヒータランプ108が発光し、赤外線が放射される。これによって、定着ローラ101の内周面が赤外線を吸収して加熱され、定着ローラ101全体が加熱される。このように、定着ローラ101が内部に第3ヒータランプ108を有するため、充分な予熱が可能でありFCOTを短くできる。したがって、より省エネルギー化に優れる。
加圧ローラ102は、定着部材を構成する部材であって、定着ローラ101の外周面を圧接し周回する。加圧ローラ102も定着ローラ101と同様に構成され、たとえば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅などの金属あるいはこれらの合金などから構成される芯金102aの外周面の表面にシリコンゴムなどから構成される弾性層102bが形成され、さらにその上にPFAやPTFEなどのフッ素樹脂から構成される離型層102cが形成されて構成される。定着装置100において、加圧ローラ101には、熱源は設けられていない。
また、たとえば、加圧ローラ102の剛性を示すσ×Mが6.76×10であり、定着ローラ101のσ×Mが2.32×10であるというように、加圧ローラ102の剛性は、定着ローラ101の剛性の2倍以上となるように構成されることが好ましい。これにより、定着ローラ101、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105から加わる荷重に対する反力を加圧ローラ102の撓みを抑える程度に大きくすることができるため、加圧ローラ102の撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
定着ローラ101および加圧ローラ102は、所定の定着荷重、たとえば、176Nで互いに圧接されて、両ローラの間に、定着ローラ101と加圧ローラ102とが互いに当接する部分である定着ニップ部N1を形成している。定着ニップ部N1における記録紙Pの搬送方向の幅である定着ニップ幅は、たとえば8mmである。この定着ニップ部N1に、表面に未定着のトナー像Tが形成された記録紙Pを給紙して通過させることで、記録紙Pにトナー像Tが定着される。記録紙Pが定着ニップ部N1を通過するときには、定着ローラ101は、記録紙Pのトナー像形成面に当接し、加圧ローラ102は記録紙Pのトナー像形成面とは反対の面に当接する。
定着ローラ101は、駆動モータ(図示せず)によって回転駆動される。また加圧ローラ102は、定着ローラ101の回転に従動して回転する。したがって、定着ローラ101および加圧ローラ102は、図1に示すように、互いに逆方向に回転し、これにより記録紙Pは定着ニップ部N1を通過する。
定着ニップ部N1には、所定の定着速度および複写速度で未定着のトナー像Tが形成された記録紙Pが搬送され、熱と圧力により定着が行われる。定着速度とは、いわゆるプロセス速度のことであり、たとえば173mm/secである。また複写速度とは、1分あたりのコピー枚数のことであり、たとえば、A4サイズの記録紙を長手方向に送紙する場合(A4縦送り)において、30枚/分である。
外部加熱ベルト103は、無端状のベルトであって、外部加熱ベルト103を加熱するために外部加熱ベルト103に内接する第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105によって回転可能に張架される。第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は、定着ローラ101および加圧ローラ102の軸線と略平行な2つの軸線周りにそれぞれ回転可能に設けられる。第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は、定着ローラ101の軸線に対して定着ニップ部N1の反対側付近に、定着ローラ101の外周面近傍であって、少なくとも外部加熱ベルト103が変位可能な間隔をあけるように、たとえばそれぞれの軸間距離が27mmとなるように配置される。
さらに、第1外部加熱ローラ104は、定着ローラ101の外周面近傍において、定着ローラ101が加圧ローラ102により定着荷重を受けて撓む方向、すなわち、定着ローラ101の中心と加圧ローラ102の中心とを結ぶ直線の伸びる方向を角度基準方向としたとき、第1外部加熱ローラ104の中心と定着ローラ101の中心とを結ぶ直線の伸びる方向と、角度基準方向とがなす角度のうち小さいほうの角度θ1(以下、「取付け角度θ1」と記す)が45°となるように配置される。また第2外部加熱ローラ105は、第2外部加熱ローラ105の中心と定着ローラ101の中心とを結ぶ直線の伸びる方向と、角度基準方向とがなす角度のうち小さいほうの角度θ2(以下、「取付け角度θ2」と記す)が45°となるように配置される。第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は、定着ローラ101の外周面に接触して配置される。
外部加熱ベルト103は、自然状態では、不所望に第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の軸線方向に変位しない張力となるように張架される。外部加熱ベルト103は、その外周面であって、定着ローラ101に臨む表面が定着ローラ101の外周面に当接するように設けられる。
外部加熱ベルト103は、ポリイミドなどの耐熱樹脂またはステンレスやニッケルなどの金属材料からなる中空円筒状の基材の表面に、離型層として、耐熱性および離型性に優れた合成樹脂材料から構成される層、たとえば、PFAやPTFEなどのフッ素樹脂から構成される層が形成された2層から構成される。また、外部加熱ベルト103の寄り力、すなわち外部加熱ベルト103を回転方向に対して垂直な方向に移動させるように作用する力を低減するために、ベルト基材の内周面に、フッ素樹脂などによるコーティングが施されていてもよい。
第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は、たとえばアルミニウムおよび鉄系材料などからなる中空円筒状の金属製芯材104aおよび105aから構成される。また、外部加熱ベルト103の寄り力を低減するために、金属製芯材の外周面に、フッ素樹脂などによるコーティングが施されていてもよい。第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は、直径は互いに等しく設定される。第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は、定着ローラ101の軸心と定着ニップ部N1の中心とを結ぶ線に対して対称となる位置に配置される。このように、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105は、同じ形状に構成され、定着ローラ101の軸心と定着ローラ101と加圧ローラ102とが互いに当接する部分である定着ニップ部N1の中心とを結ぶ線に対して対称となる位置に配置されることにより、外部加熱ベルト103と定着ローラ101とが互いに当接する部分である加熱ニップ部N2を均一に形成することができる。これにより、定着ニップ部N1を均一に加熱することができる。
また、たとえば、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105それぞれのσ×Mを足した値が2.54×10であり、定着ローラ101のσ×Mが2.32×10であるというように、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の剛性の和は、定着ローラ101の剛性以上となるように構成される。これにより、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105が定着ローラ101に与える、加圧ローラ102からの定着荷重に対する反力を定着ローラ101の撓みを抑える程度に大きくすることができるため、定着ローラ101の撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
第1外部加熱ローラ104、第2外部加熱ローラ105および定着ローラ101の径(芯金の外径104a,105a,101a)の大小関係は特に限定されるものではなく、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の剛性の和が、定着ローラ101の剛性以上となるように設定すれば良い。
第1外部加熱ローラ104の内部には、第1外部加熱ローラ104を内部から加熱する熱源である第1ヒータランプ106が配置されている。第2外部加熱ローラ105の内部には、第2外部加熱ローラ105を内部から加熱する熱源である第2ヒータランプ107が配置されている。制御回路(図示せず)が電源回路(図示せず)から第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107に電力を供給させることによって、第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107が発光し、赤外線が放射される。これによって、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加熱された第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105が外部加熱ベルト103を加熱する。
外部加熱ベルト103は、定着ローラ101の回転方向に対して定着ニップ部N1の上流側に設けられ、所定の押圧荷重、たとえば176Nで定着ローラ101に圧接されるように構成される。外部加熱ベルト103を定着ローラ101に圧接させるための機構である外部加熱ベルトユニットについては後述する。外部加熱ベルト103と定着ローラ101との間には、外部加熱ベルト103と定着ローラ101とが互いに当接する部分である加熱ニップ部N2が形成される。外部加熱ベルト103は、定着ローラ101の回転時には、定着ローラ101に従動して回転するように構成され、この外部加熱ベルト103の回転に従動して、第1外部加熱ローラ104および第2加熱ローラ105も回転するよう構成される。外部加熱ベルト103は、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105により内周面が所定の温度、たとえば220℃に加熱され、外部加熱ベルト103を介して定着ローラ101が加熱される。加熱ニップ部N2における定着ローラ101の回転方向の幅である加熱ニップ幅は、外部加熱ベルト103が定着ローラ101を適切に加熱することができ、かつ外部加熱ベルト103を定着ローラ101に適切に従動回転できるように、たとえば20mmに設定される。
外部加熱ベルト103の外周面近傍には、外部加熱ベルト103の表面温度を検出するための温度センサである第1サーミスタ109が設けられ、定着ローラ101の外周面近傍には、定着ローラ101の表面温度を検出するための温度センサである第2サーミスタ110が設けられる。
第1サーミスタ109および第2サーミスタ110は温度検知手段であり、検出した温度データを温度制御手段としての機能を有する制御回路(図示せず)に与える。制御回路は、上記温度データに基づいて、定着ローラ101および外部加熱ベルト103の温度が所定の温度となるよう第1ヒータランプ106、第2ヒータランプ107および第3ヒータランプ108への電力供給を制御する。
制御回路による各ヒータランプの制御は、たとえば、以下のようにして行われる。ウォームアップ時および定着時には、第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107が他のヒータランプより優先して各ヒータランプの設定温度に達するまで使用され、このとき第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107の設定温度は220℃であり、第3ヒータランプ108の設定温度は190℃である。一方、待機時には第3ヒータランプ108が他のヒータランプより優先して各ヒータランプの設定温度に達するまで使用され、第1ヒータランプ106、第2ヒータランプ107および第3ヒータランプ108の設定温度は190℃である。いずれの場合においても、電源がONの状態にされるのは第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107または第3ヒータランプ108のいずれか一方であり、たとえばウォームアップ時に、第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107がONの状態のときには、第3ヒータランプ108はOFFの状態であり、第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107がOFFの状態のときであって第3ヒータランプ108の温度が設定温度に達していない場合には、第3ヒータランプ108がONの状態にされる。
次いで、外部加熱ベルト103を定着ローラ101に圧接させるための機構である外部加熱ベルトユニット120の構成について、図2および図3を用いて詳細に説明する。図2は、外部加熱ベルトユニット120の構成を示す正面図であり、図3は外部加熱ベルトユニット120の構成を示す上面図である。
外部加熱ベルトユニット120は、図2および図3に示すように、サイドフレーム121、軸受122a,122b、アーム123、コイルバネ124、寄り規制部材125a,125bを含んで構成される。
サイドフレーム121は、たとえば鋼板などから構成される板状部材であり、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の一端部をそれぞれ回転自在に支持するための軸受122a,122bを備える。
軸受122a,122bは、たとえばPPS(ポリフェニレンスルフィド)樹脂などのプラスチックから構成される部材であり、サイドフレーム121に所定の軸間距離dを隔てて第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105が平行になるように固定される。これにより、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105間の平行度が確保される。第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105における平行度交差は100μm以下であることが好ましい。
なお、図3には第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の一端部側の構成のみを示すが、他方の一端部も同様に構成される。
サイドフレーム121は、その上部の中央部に設けられる支点Aを中心に回転自在にアーム123に軸支される。アーム123は、たとえば鋼板などから構成される板状部材であり、アーム123の端部に設けられる支点Bを中心に回転自在に軸支される。また、アーム123の支点Bとは反対側の一端部にはコイルバネ124が取り付けられる。このコイルバネ124によってアーム123の一端部に荷重が付与されることで、アーム123に取り付けられたサイドフレーム121が定着ローラ101の方向に付勢される。これによりサイドフレーム121の軸受122a,122bによって支持される第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105が、等しい荷重で外部加熱ベルト103を介して定着ローラ101に圧接する。
第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の両端部付近には、外部加熱ベルト103の蛇行を防止するための寄り規制部材125a,125bが設けられる。寄り規制部材125a,125bは、たとえばPPS樹脂などのプラスチックから構成されるリング状の部材であって、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の半径方向外方に凸となるように、軸受け122a,122bと外部加熱ベルト103との間に設けられる。寄り規制部材125a,125bの外部加熱ベルト103に臨む面部は、外部加熱ベルト103の幅方向端部付近の面部に対向して接しており外部加熱ベルト103に従動して回転する。これにより、外部加熱ベルト103が蛇行した際に外部加熱ベルト103の第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の軸線方向の寄りを規制すると同時に、外部加熱ベルト103の幅方向端部の摺動による磨耗やわれを防止できる。
なお、前述の実施の各形態では、記録材として記録紙Pを用いたがこれに限定されるものではなく、定着ローラ101と加圧ローラ102との定着ニップ部N1に搬送可能な記録材であればよい。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態である定着装置200の構成を簡略化して示す断面図である。本発明の第2の実施形態における定着装置200において、第1の実施形態における定着装置100と同一のものには同一の符号を付し、同一構成については説明を省略する。
定着装置200は、図4に示すように、一対の定着部材であり、互いに圧接される定着ローラ101および加圧ローラ102、定着ローラ101の表面を外部から加熱するための無端ベルトである外部加熱ベルト103、外部加熱ベルト103を張架し、外部加熱ベルト103を加熱する第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202、第1外部加熱ローラ201を加熱する熱源である第1ヒータランプ106、第2外部加熱ローラ202の温度を均一化する温度均一化手段である第1ヒートパイプ203、定着ローラ101を内部から加熱する熱源である第3ヒータランプ108、外部加熱ベルト103の表面温度を検出するための温度センサである第1サーミスタ109、ならびに定着ローラ101の表面温度を検出するための温度センサである第2サーミスタ110を備える。第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202は、複数の第1の外部加熱部材に相当する。
本発明の第2の実施形態である定着装置200において、本発明の第1の実施形態である定着装置100と異なるのは、第1外部加熱ローラ201、第2外部加熱ローラ202および第1ヒートパイプ203の部分である。
外部加熱ベルト103は、外部加熱ベルト103を加熱するために外部加熱ベルト103に内接する第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202によって回転可能に張架される。第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202は、定着ローラ101および加圧ローラ102の軸線と略平行な2つの軸線周りにそれぞれ回転可能に設けられる。
第1外部加熱ローラ201は、定着ローラ101の外周面近傍において、第1外部加熱ローラ201の中心と定着ローラ101の中心とを結ぶ直線の伸びる方向と、角度基準方向とがなす角度のうち小さいほうの角度である取付け角度θ1が0°となるように、すなわち第1外部加熱ローラ201が定着ローラ101の真上であって、定着ローラ101の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される。
このように、複数、この場合2つある第1の外部加熱部材のうちの1つである第1外部加熱ローラ201が、定着ローラ101の撓みを最も効果的に抑制する位置に配置されることにより、それ以外の第1の外部加熱部材である第2外部加熱ローラ202に定着ローラ101の撓み抑制機能を持たせる必要がなくなり、たとえば熱伝導性能などの他の機能を持たせることができるようになる。したがって、より高機能な定着装置を得ることができる。
また第2外部加熱ローラ202は、定着ローラ101の外周面近傍において、第2外部加熱ローラ202の中心と定着ローラ101の中心とを結ぶ直線の伸びる方向と、角度基準方向とがなす角度のうち小さいほうの角度である取付け角度θ2が90°となるように、すなわち第2外部加熱ローラ202が定着ローラ101の真横に位置するように配置される。
このように、複数、この場合2つある第1の外部加熱部材のうちの1つである第1外部加熱ローラ201が、定着ローラ101の撓みを最も効果的に抑制する位置に配置され、それ以外の第1の外部加熱部材である第2外部加熱ローラ202が、充分な加熱ニップ幅が得られる位置に配置されることによって、定着ローラ101の加熱効率を損なうことなく定着ローラ101の撓みを抑制することができる。
また、第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202は、たとえばそれぞれの軸間距離が26mmとなるように配置される。第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202は、定着ローラ101の外周面に接触して配置される。
外部加熱ベルト103は、自然状態では、不所望に第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202の軸線方向に変位しない張力となるように張架される。
第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202は、たとえばアルミニウムおよび鉄系材料などからなる中空円筒状の金属製芯材201aおよび202aから構成される。また、外部加熱ベルト103の寄り力を低減するために、金属製芯材201aおよび202aの外周面に、フッ素樹脂などによるコーティングが施されていてもよい。
また、たとえば、第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202それぞれのσ×Mを足した値が2.53×10であり、定着ローラ101のσ×Mの値が2.32×10であるというように、第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202の剛性の和は、定着ローラ101の剛性以上となるように構成される。これにより、第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202が定着ローラ101に与える、加圧ローラ102からの定着荷重に対する反力を定着ローラ101の撓みを抑える程度に大きくすることができるため、定着ローラ101の撓み抑制効果を充分に得ることができる。したがって、良好な定着性および用紙搬送性を得ることができる。
また定着ローラ101の撓み抑制機能を持たせる必要のない第2外部加熱ローラ202は、アルミニウム系材料からなる芯材202aから構成されることが好ましい。これにより、第2外部加熱ローラ202の長手方向の熱伝導性能を第1外部加熱ローラ201の長手方向の熱伝導性能よりも向上させることができる。
このように、複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラ101の外周面近傍において、定着ローラ101の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材である第2外部加熱ローラ202の長手方向の熱伝導性能は、定着ローラ101の外周面近傍において、定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される第1外部加熱ローラ201の長手方向の熱伝導性能よりも大きいことが好ましい。
熱伝導性能の差は、各外部加熱ローラの構成材料、大きさまたは熱伝導性能を向上させるための補助部材などを用いることにより生じさせることができる。
これにより、第2外部加熱ローラ202の長手方向の熱伝達性能を向上させることができ、外部加熱ベルト103の幅方向および定着ローラ101の長手方向の温度ばらつきを小さくすることができる。したがって、定着ローラ101の長手方向の長さよりも小さい幅の記録紙が連続通紙された場合においても、定着ローラ101における非通紙部の温度が異常に昇温してしまうことがなくすことができ、非通紙部の温度上昇を抑えることができる。
第1外部加熱ローラ201の外径は、第2外部加熱ローラ202の外径よりも、たとえば2倍〜3倍程度大きくなるように設定される。これにより、第1外部加熱ローラ201の剛性は、第2外部加熱ローラ202の剛性よりも大きくなる。
このように、複数、この場合2つの第1の外部加熱部材のうち、定着ローラ101の外周面近傍において、定着ローラ101の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される第1の外部加熱部材である第1外部加熱ローラ201の剛性が最も大きいことにより、第1の外部加熱部材によって生じる定着荷重に対する反力をより効果的に大きくすることができ、より確実に定着ローラ101の撓みを抑制することができる。
なお、上記構成では、第1外部加熱ローラ201の剛性を第2外部加熱ローラ202の剛性よりも大きくするために外径、すなわち断面2次モーメントが大きくなるようにしたが、これに限定されるものではなく、たとえば第1外部加熱ローラ201を第2外部加熱ローラ202よりもヤング率σの大きい金属製芯材から構成されるようにしてもよい。この場合、たとえば、第1外部加熱ローラ201に炭素鋼(STKM)製の芯材から構成されるものを用い、第2外部加熱ローラ202にアルミニウム製の芯材から構成されるものを用いる方法などが挙げられる。
また、第1外部加熱ローラ201は、その長手方向中央部の外径が、長手方向両端部の外径に対して、たとえば0.4%〜1%程度大きいクラウン形状となるように構成される。
このように、複数、この場合2つある第1の外部加熱部材のうち少なくとも1つがクラウン形状であることにより、最も撓み量が大きくなる定着ローラ101の長手方向中央部に対して、より大きい定着荷重に対する反力を生じさせることができるため、より効果的に定着ローラ101の撓みを抑制することができる。
第1外部加熱ローラ201の内部には、第1外部加熱ローラ201を内部から加熱する熱源である第1ヒータランプ106が配置されている。制御回路(図示せず)が電源回路(図示せず)から第1ヒータランプ106に電力を供給させることによって、第1ヒータランプ203が発光し、赤外線が放射される。これによって、第1外部加熱ローラ201の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加熱された第1外部加熱ローラ201が外部加熱ベルト103を加熱する。
第2外部加熱ローラ202の内部には、第2外部加熱ローラ202の温度を均一化する温度均一化手段である第1ヒートパイプ203が配置されている。第1ヒートパイプ203の内部には、熱を高温部から低温部へと輸送するための凝集液(図示せず)が密封されている。また第1ヒートパイプ203の内周面には、毛管現象を利用して凝集液を低温部から高温部に戻すためのウイック(図示せず)が形成されている。なお、高温部とは第2外部加熱ローラ202の両端部であり、低温部とは第2外部加熱ローラ202の中央部である。
このように、複数、この場合2つある第1の外部加熱部材のうち、定着ローラ101の外周面近傍において、定着ローラ101の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材である第2外部加熱ローラ202が、その長手方向に沿ってヒートパイプを備えることにより、第2外部加熱ローラ202の長手方向の熱伝達性能を確実に向上させることができ、これにより外部加熱ベルト103の幅方向および定着ローラ101の長手方向の温度ばらつきを確実に小さくすることができる。
また、上記第2外部加熱ローラ202が熱源を有しないことにより、たとえば熱伝導性能などの他の機能を持たせるために、その構造を中実構造としたり、アルミニウム系材料からなる芯金から構成されるようにできるようになる。したがって、より高機能な定着装置を得ることができる。
外部加熱ベルト103は、定着ローラ101の回転方向に対して定着ニップ部N1の上流側に設けられ、所定の押圧荷重、たとえば176Nで定着ローラ101に圧接されるように構成される。外部加熱ベルト103を定着ローラ101に圧接させるための機構である外部加熱ベルトユニットについては第1の実施形態における定着装置100に用いられる外部加熱ベルトユニット120と同様の構成である。
外部加熱ベルト103は、定着ローラ101の回転時には、定着ローラ101に従動して回転するように構成され、この外部加熱ベルト103の回転に従動して、第1外部加熱ローラ201および第2加熱ローラ202も回転するように構成される。外部加熱ベルト103は、第1外部加熱ローラ201により内周面が所定の温度、たとえば220℃に加熱され、外部加熱ベルト103を介して定着ローラ101が加熱される。加熱ニップ部N2における加熱ニップ幅は、外部加熱ベルト103が定着ローラ101を適切に加熱することができ、かつ外部加熱ベルト103を定着ローラ101に適切に従動回転できるように、たとえば20mmに設定される。
第1サーミスタ109および第2サーミスタ110は温度検知手段であり、検出した温度データを温度制御手段としての機能を有する制御回路(図示せず)に与える。制御回路は、上記温度データに基づいて、定着ローラ101および外部加熱ベルト103の温度が所定の温度となるよう第1ヒータランプ106および第3ヒータランプ108への電力供給を制御する。
制御回路による各ヒータランプの制御は、たとえば、以下のようにして行われる。ウォームアップ時および定着時には、第1ヒータランプ106が他のヒータランプより優先して各ヒータランプの設定温度に達するまで使用され、このとき第1ヒータランプ106の設定温度は220℃であり、第3ヒータランプ108の設定温度は190℃である。一方、待機時には第3ヒータランプ108が他のヒータランプより優先して各ヒータランプの設定温度に達するまで使用され、第1ヒータランプ106および第3ヒータランプ108の設定温度は190℃である。いずれの場合においても、電源がONの状態にされるのは第1ヒータランプ106または第3ヒータランプ108のいずれか一方であり、たとえばウォームアップ時に、第1ヒータランプ106がONの状態のときには、第3ヒータランプ108はOFFの状態であり、第1ヒータランプ106がOFFの状態のときであって第3ヒータランプ108の温度が設定温度に達していない場合には、第3ヒータランプ108がONの状態にされる。
このように、本発明の第1の実施形態である定着装置100および第2の実施形態である定着装置200は、互いに圧接された定着ローラ101と加圧ローラ102とから構成される1対の定着部材と、定着ローラ101の表面を外部から加熱する外部加熱ベルト103と、外部加熱ベルト103を張架し、熱源を有する第1外部加熱ローラ104(201)および第2外部加熱ローラ105(202)とを備える定着装置であって、第1外部加熱ローラ104(201)および第2外部加熱ローラ105(202)の剛性の和が定着ローラ101の剛性以上である。
これにより、定着装置100および定着装置200は、プロセス速度が高速化した場合においても、定着ローラ101の温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
なお、定着装置200において、第1外部加熱ローラ201の径(芯材201aの外径)を定着ローラ101の径(芯金101aの外径)以上に設定することが最も効果的である。尚、第1外部加熱ローラ201の定着ローラ101に対する位置(第1外部加熱ローラ201の軸心の位置)としては、定着ローラ101の軸心を含む鉛直方向のラインの位置から多少シフトすることもあり得る。したがって、第1外部加熱ローラ201の定着ローラ101に対する位置としては、後述するウォームアップ時間、温度追従性、定着性および用紙搬送性が所定の条件を充たすように適宜調整すれば良い。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態である定着装置300の構成を簡略化して示す断面図である。本発明の第3の実施形態における定着装置300において、第1の実施形態における定着装置100および第2の実施形態における定着装置200と同一のものには同一の符号を付し、同一構成については説明を省略する。
定着装置300は、図5に示すように、一対の定着部材であり、互いに圧接される定着ローラ101および加圧ローラ102、定着ローラ101の表面を外部から加熱するための無端ベルトである外部加熱ベルト103、外部加熱ベルト103を張架し、外部加熱ベルト103を加熱する第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202、第1外部加熱ローラ201を加熱する熱源である第1ヒータランプ106、第2外部加熱ローラ202の温度を均一化する温度均一化手段である第1ヒートパイプ203、定着ローラ101を内部から加熱する熱源である第3ヒータランプ108、加圧ローラ102を内部から加熱する熱源である第4ヒータランプ301、加圧ローラ102の表面を外部から加熱するための無端ベルトである外部加熱ベルト302、外部加熱ベルト302を張架し、外部加熱ベルト302を加熱する第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304、第3外部加熱ローラ303を加熱する熱源である第5ヒータランプ305、第4外部加熱ローラ304の温度を均一化する温度均一化手段である第2ヒートパイプ306、外部加熱ベルト103の表面温度を検出するための温度センサである第1サーミスタ109、定着ローラ101の表面温度を検出するための温度センサである第2サーミスタ110、加圧ローラ102の表面温度を検出するための温度センサである第3サーミスタ307、ならびに外部加熱ベルト302の表面温度を検出するための温度センサである第4サーミスタ308を備える。外部加熱ベルト302は第2の外部加熱ベルトに相当し、第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304は、複数の第2の外部加熱部材に相当する。
本発明の第3の実施形態である定着装置300において、本発明の第2の実施形態である定着装置200と異なるのは、第4ヒータランプ301、外部加熱ベルト302、第3外部加熱ローラ303、第4外部加熱ローラ304、第5ヒータランプ305、第2ヒートパイプ306、第3サーミスタ307および第4サーミスタ308の部分である。
加圧ローラ102は、定着ローラ101と同様に構成され、その内部には、加圧ローラ102を内部から加熱する熱源である第4ヒータランプ301が配置されている。制御回路(図示せず)が電源回路(図示せず)から第4ヒータランプ301に電力を供給させることによって、第4ヒータランプ301が発光し、赤外線が放射される。これによって、加圧ローラ102の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加圧ローラ102全体が加熱される。これにより、加圧ローラ102は、所定の温度、たとえば140℃に加熱されて、定着ニップ部N1を通過する未定着のトナー像Tが形成された記録紙Pを加熱する。
このように、定着装置300は、加圧ローラ102側に熱源が設けられているために、プロセス速度がさらに高速化した場合においても、加圧ローラの温度をプロセス速度の高速化に対応可能な温度に維持することができ、より優れた温度追従性および定着性を示す定着装置を得ることができる。
外部加熱ベルト302は、無端状のベルトであって、外部加熱ベルト302を加熱するために外部加熱ベルト302に内接する第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304によって回転可能に張架される。第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304は、定着ローラ101および加圧ローラ102の軸線と略平行な2つの軸線周りにそれぞれ回転可能に設けられる。
第3外部加熱ローラ303は、加圧ローラ102の外周面近傍において、第3外部加熱ローラ303の中心と加圧ローラ102の中心とを結ぶ直線の伸びる方向と、角度基準方向とがなす角度のうち小さいほうの角度である取付け角度θ1が0°となるように、すなわち第3外部加熱ローラ303が加圧ローラ102の真下であって、加圧ローラ102の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される。
このように、複数、この場合2つある第2の外部加熱部材のうちの1つである第3外部加熱ローラ303が、加圧ローラ102の撓みを最も効果的に抑制する位置に配置されることにより、それ以外の第2の外部加熱部材である第4外部加熱ローラ304に加圧ローラ102の撓み抑制機能を持たせる必要がなくなり、たとえば熱伝導性能などの他の機能を持たせることができるようになる。したがって、より高機能な定着装置を得ることができる。
また第4外部加熱ローラ304は、加圧ローラ102の外周面近傍において、第4外部加熱ローラ304の中心と加圧ローラ102の中心とを結ぶ直線の伸びる方向と、角度基準方向とがなす角度のうち小さいほうの角度である取付け角度θ2が90°となるように、すなわち第4外部加熱ローラ304が加圧ローラ102の真横に位置するように配置される。
このように、複数、この場合2つある第2の外部加熱部材のうちの1つである第3外部加熱ローラ303が、加圧ローラ102の撓みを最も効果的に抑制する位置に配置され、それ以外の第2の外部加熱部材である第4外部加熱ローラ304が、外部加熱ベルト302と加圧ローラ102とが互いに当接する部分である加熱ニップ幅N3が充分に得られる位置に配置されることによって、加圧ローラ102の加熱効率を損なうことなく加圧ローラ102の撓みを抑制することができる。
また、第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304は、たとえばそれぞれの軸間距離が26mmとなるように配置される。第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304は、加圧ローラ102の外周面に接触して配置される。
外部加熱ベルト302は、自然状態では、不所望に第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304の軸線方向に変位しない張力となるように張架される。外部加熱ベルト302は、その外周面であって、加圧ローラ102に臨む表面が加圧ローラ102の外周面に当接するように設けられる。
外部加熱ベルト302は、外部加熱ベルト103と同様の構成であり、ポリイミドなどの耐熱樹脂またはステンレスやニッケルなどの金属材料からなる中空円筒状の基材の表面に、離型層として、耐熱性および離型性に優れた合成樹脂材料から構成される層、たとえば、PFAやPTFEなどのフッ素樹脂から構成される層が形成された2層から構成される。また、外部加熱ベルト302の寄り力、すなわち外部加熱ベルト302を回転方向に対して垂直な方向に移動させるように作用する力を低減するために、ベルト基材の内周面に、フッ素樹脂などによるコーティングが施されていてもよい。
第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304は、第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202と同様の構成であり、たとえばアルミニウムおよび鉄系材料などからなる中空円筒状の金属製芯材303aおよび304aから構成される。また、外部加熱ベルト302の寄り力を低減するために、金属製芯材303aおよび304aの外周面に、フッ素樹脂などによるコーティングが施されていてもよい。
また加圧ローラ102の撓み抑制機能を持たせる必要のない第4外部加熱ローラ304は、アルミニウム系材料からなる芯材304aから構成されることが好ましい。これにより、第4外部加熱ローラ304の長手方向の熱伝導性能を向上させることができる。
このように、複数の第2の外部加熱部材のうち加圧ローラ102の外周面近傍において、加圧ローラ102の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される部材以外の第2の外部加熱部材である第4外部加熱ローラ304の長手方向の熱伝導性能は、加圧ローラ102の外周面近傍において、定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される第3外部加熱ローラ303の長手方向の熱伝導性能よりも大きいことが好ましい。
これにより、第4外部加熱ローラ304の長手方向の熱伝達性能を向上させることができ、外部加熱ベルト302の幅方向および加圧ローラ102の長手方向の温度ばらつきを小さくすることができる。したがって、加圧ローラ102の長手方向の長さよりも小さい幅の記録紙が連続通紙された場合においても、加圧ローラ102における非通紙部の温度が異常に昇温してしまうことがなくすことができ、非通紙部の温度上昇を抑えることができる。
熱伝導性能の差は、各外部加熱ローラの構成材料、大きさまたは熱伝導性能を向上させるための補助部材などを用いることにより生じさせることができる。
第3外部加熱ローラ303の外径は、第4外部加熱ローラ304の外径よりも、たとえば2倍〜3倍程度大きくなるように設定される。これにより、第3外部加熱ローラ303の剛性は、第4外部加熱ローラ304の剛性よりも大きくなる。
このように、複数、この場合2つの第2の外部加熱部材のうち、加圧ローラ102の外周面近傍において、加圧ローラ102の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される第2の外部加熱部材である第3外部加熱ローラ303の剛性が最も大きいことにより、第2の外部加熱部材によって生じる定着荷重に対する反力をより効果的に大きくすることができ、より確実に加圧ローラ102の撓みを抑制することができる。
なお、上記構成では、第3外部加熱ローラ303の剛性を第4外部加熱ローラ304の剛性よりも大きくするために外径、すなわち断面2次モーメントが大きくなるようにしたが、これに限定されるものではなく、第3外部加熱ローラ303を第4外部加熱ローラ304よりもヤング率σの大きい金属製芯材から構成されるようにしてもよい。この場合、たとえば、第3外部加熱ローラ303に炭素鋼(STKM)製の芯材から構成されるものを用い、第4外部加熱ローラ304にアルミニウム製の芯材から構成されるものを用いる方法などが挙げられる。
また、第3外部加熱ローラ303は、その長手方向中央部の外径が、長手方向両端部の外径に対して、たとえば0.4%〜1%程度大きいクラウン形状となるように構成される。
このように、複数、この場合2つある第2の外部加熱部材のうち少なくとも1つがクラウン形状であることにより、最も撓み量が大きくなる加圧ローラ102の長手方向中央部に対して、より大きい定着荷重に対する反力を生じさせることができるため、より効果的に加圧ローラ102の撓みを抑制することができる。
第3外部加熱ローラ303の内部には、第3外部加熱ローラ303を内部から加熱する熱源である第5ヒータランプ305が配置されている。制御回路(図示せず)が電源回路(図示せず)から第5ヒータランプ305に電力を供給させることによって、第5ヒーターランプ305が発光し、赤外線が放射される。これによって、第3外部加熱ローラ303の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加熱された第3外部加熱ローラ303が外部加熱ベルト302を加熱する。
第4外部加熱ローラ304の内部には、第4外部加熱ローラ304の温度を均一化する温度均一化手段である第2ヒートパイプ306が配置されている。第2ヒートパイプ306の内部には、熱を高温部から低温部へと輸送するための凝集液(図示せず)が密封されている。また第2ヒートパイプ206の内周面には、毛管現象を利用して凝集液を低温部から高温部に戻すためのウイック(図示せず)が形成されている。なお、高温部とは第4外部加熱ローラ304の両端部であり、低温部とは第4外部加熱ローラ304の中央部である。
このように、複数、この場合2つある第2の外部加熱部材のうち、加圧ローラ102の外周面近傍において、加圧ローラ102の軸線に対して定着ニップ部N1とは反対側に位置するように配置される部材以外の第2の外部加熱部材である第4外部加熱ローラ304が、その長手方向に沿ってヒートパイプを備えることにより、第4外部加熱ローラ304の長手方向の熱伝達性能を確実に向上させることができ、これにより外部加熱ベルト302の幅方向および加圧ローラ102の長手方向の温度のばらつきを確実に小さくすることができる。
また、上記第4外部加熱ローラ304が熱源を有しないことにより、たとえば熱伝導性能などの他の機能を持たせるために、その構造を中実構造としたり、アルミニウム系材料からなる芯金から構成されるようにできるようになる。したがって、より高機能な定着装置を得ることができる。
外部加熱ベルト302は、加圧ローラ102の回転方向に対して定着ニップ部N1の上流側に設けられ、所定の押圧荷重、たとえば176Nで加圧ローラ102に圧接されるように構成される。外部加熱ベルト302を加圧ローラ102に圧接させるための機構である外部加熱ベルトユニットについては第1の実施形態における定着装置100に用いられる外部加熱ベルトユニット120と同様の構成である。
外部加熱ベルト302と加圧ローラ102との間には、外部加熱ベルト302と加圧ローラ102とが互いに当接する部分である加熱ニップ部N3が形成される。
外部加熱ベルト302は、加圧ローラ102の回転時には、加圧ローラ102に従動して回転するように構成され、この外部加熱ベルト302の回転に従動して、第3外部加熱ローラ303および第4加熱ローラ304も回転するよう構成される。外部加熱ベルト302は、第3外部加熱ローラ303により内周面が所定の温度、たとえば220℃に加熱され、外部加熱ベルト302を介して加圧ローラ102が加熱される。加熱ニップ部N3における加熱ニップ幅は、外部加熱ベルト302が加圧ローラ102を適切に加熱することができ、かつ外部加熱ベルト302を加圧ローラ102に適切に従動回転できるように、たとえば20mmに設定される。
加圧ローラ102の外周面近傍には、加圧ローラ102の表面温度を検出するための温度センサである第3サーミスタ307が設けられ、外部加熱ベルト302の外周面近傍には、外部加熱ベルト302の表面温度を検出するための温度センサである第4サーミスタ308が設けられる。
第3サーミスタ307および第4サーミスタ308は温度検知手段であり、検出した温度データを温度制御手段としての機能を有する制御回路(図示せず)に与える。制御回路は、上記温度データに基づいて、加圧ローラ102および外部加熱ベルト302の温度が所定の温度となるよう第4ヒータランプ301および第5ヒータランプ305への電力供給を制御する。
制御回路による各ヒータランプの制御は、たとえば、以下のようにして行われる。ウォームアップ時および定着時には、第5ヒータランプ305が他のヒータランプより優先して各ヒータランプの設定温度に達するまで使用され、このとき第5ヒータランプ305の設定温度は200℃であり、第4ヒータランプ301の設定温度は140℃である。一方、待機時には第4ヒータランプ301が他のヒータランプより優先して各ヒータランプの設定温度に達するまで使用され、第4ヒータランプ301および第5ヒータランプ305の設定温度は140℃である。いずれの場合においても、電源がONの状態にされるのは第4ヒータランプ301または第5ヒータランプ305のいずれか一方であり、たとえばウォームアップ時に、第5ヒータランプ305がONの状態のときには、第4ヒータランプ301はOFFの状態であり、第5ヒータランプ305がOFFの状態のときであって第4ヒータランプ301の温度が設定温度に達していない場合には、て第4ヒータランプ301がONの状態にされる。
このように、本発明の第3の実施形態である定着装置300は、互いに圧接された定着ローラ101と加圧ローラ102とから構成される1対の定着部材と、定着ローラ101の表面を外部から加熱する外部加熱ベルト103と、外部加熱ベルト103を張架し、熱源を有する第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202と、加圧ローラ102の表面を外部から加熱する外部加熱ベルト302と、外部加熱ベルト302を張架し、熱源を有する第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304とを備える定着装置であって、第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304の剛性の和が定着ローラ101の剛性以上であり、かつ加圧ローラ102の剛性と第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304の剛性との和が定着ローラ101の剛性の2倍以上である。
これにより、定着装置300は、プロセス速度がさらに高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
[画像形成装置]
図6は、本発明の定着装置100を備える画像形成装置1の構成の一例を示す概略図である。以下、画像形成装置1が備える定着装置について、本発明の第1の実施形態である定着装置100を代表例として示すが、第2の実施形態である定着装置200または第3の実施形態である定着装置300を、定着装置100に代えて使用することもできる。
画像形成装置1は、たとえば乾式電子写真方式のカラー画像形成装置であり、たとえばネットワーク上の各端末装置から送信される画像データに基づいて、所定の記録紙Pに対して多色または単色の画像を形成する。
画像形成装置1は、定着装置100、4つの可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10B(以下、総称して「可視像形成ユニット10」と記すことがある)、供給トレイ20および記録紙搬送手段30を備える。
画像形成装置1には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応して、4つの可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bが並設されている。可視像形成ユニット10Yは、イエロー(Y)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Mは、マゼンダ(M)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Cは、シアン(C)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Bは、ブラック(K)のトナーを用いて画像形成を行う。具体的な配置としては、記録紙Pの供給トレイ20と定着装置100とを繋ぐ記録紙Pの搬送路に沿って4組の可視像形成ユニット10を配設した、いわゆるタンデム式である。
可視像形成ユニット10は、扱うトナーの色が異なるだけで、それぞれ実質的に同一の構成を有し、それぞれに、感光体ドラム11の周囲に帯電ローラ12、レーザ光照射手段13、現像器14、転写ローラ15およびクリーナユニット16が設けられている。なお、可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bの現像器14には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーがそれぞれ収容されている。
感光体ドラム11は、形成されるトナー像を担持する。帯電ローラ12は、感光体ドラム11の表面を所定の電位に均一に帯電させる。レーザ光照射手段13は、画像形成装置1に入力された画像データに応じて、帯電ローラ12によって帯電された感光体ドラム11の表面を露光して、該感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成する。現像器14は、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像を、各色のトナーによって顕像化する。転写ローラ15は、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、後述する記録紙搬送手段30によって搬送された記録紙Pに、形成されたトナー像を転写させる。クリーナユニット16は、現像器14での現像処理および感光体ドラム11に形成されたトナー像の転写後に、感光体ドラム11の表面に残留したトナーを、除去回収する。以上のような、記録紙Pに対するトナー像の転写は、4色について4回繰り返される。
可視像形成ユニット10は、以下のようにしてトナー像を記録紙P上に形成する。すなわち、感光体ドラム11表面を帯電ローラ12で均一に帯電した後、入力された画像データに応じてレーザ光照射手段13により感光体ドラム11表面を露光して静電潜像を形成する。その後、現像器14により感光体ドラム11表面の静電潜像を現像してトナー像を顕像化し、顕像化されたトナー像をトナーとは逆極性のバイアス電圧が印加された転写ローラ15によって、供給トレイ20から記録紙搬送手段30により搬送される記録紙Pに各色のトナー像を順次多重転写する。
供給トレイ20は、複数の記録紙Pを載置可能であり、供給トレイ20に載置された複数の記録紙Pを1枚ずつ分離して、最も供給トレイ20側の可視像形成ユニット10Yに供給する。
記録紙搬送手段30は、駆動ローラ31、アイドリングローラ32および搬送ベルト33を備え、記録紙Pに可視像形成ユニット10で形成されたトナー像が転写されるように、供給トレイ20から供給される記録紙Pを搬送する。駆動ローラ31およびアイドリングローラ32は、無端状の搬送ベルト33を架張する。駆動ローラ31は、駆動手段(図示せず)によって制御されて回転することによって、搬送ベルト33を所定の周速度、たとえば220mm/sで搬送路に沿って回転させる。搬送ベルト33は、外側表面に静電気を発生させており、記録紙Pを静電吸着させながら搬送する。
記録紙Pは、このようにして、搬送ベルト33に搬送路に沿って搬送されながら、その表面にトナー像が転写されたあと、駆動ローラ31の曲率により搬送ベルト33から剥離され、定着装置100に搬送される。定着装置100は、記録紙Pに適度な熱と圧力とを与えて、トナーを溶融して記録紙P表面に固定することで、フルカラー画像を形成する。
このように、本発明の画像形成装置1は、本発明の定着装置100を備えることにより、プロセス速度が高速化した場合においても、定着ローラの温度追従性、定着性および用紙搬送性に優れ、さらに省エネルギー化に優れる。
以下に本発明を実施例および比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り特に本実施例に限定されるものではない。
なお、炭素鋼(STKM)、ステンレス鋼(SUS)およびアルミニウムのヤング率(σ)は、それぞれ、21000(Kg/mm),21000(Kg/mm),7200(Kg/mm)である。
(実施例1)
実施例1の定着装置は、図1に示す定着装置100と同じ構成であり、以下に、実施例1の定着装置の各構成部材の仕様について述べる。
定着ローラ101には、外径16mm、厚さ0.8mmの炭素鋼(STKM)製の中実軸形芯金の外周面の表面に、厚さ3mmのシリコンゴムから構成される弾性層が形成され、さらにその上に厚さ30μmのPFAから構成される離型層が形成された外径22mmのものを使用した。
加圧ローラ102には、外径16mm、厚さ8mmのステンレス鋼(SUS)製の芯金の外周面の表面に、厚さ3mmのシリコンゴムから構成される弾性層が形成され、さらにその上に厚さ30μmのPFAから構成される離型層が形成された外径22mmのものを使用した。
外部加熱ベルト103には、外径34mm、厚さ90μmの無端状のポリイミドベルトの表面に、厚さ20μmのPTFEから構成される離型層が形成されたものを使用した。
第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105には、ともに外径15mm、厚さ0.75mmの炭素鋼(STKM)製の芯材から構成される中空円筒状のものを使用し、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の軸間距離が27mmとなり、取付け角度θ1およびθ2がそれぞれ45°となるように設置した。
第1ヒータランプ106および第2ヒータランプ107には、それぞれ定格電力600Wのものを使用し、第3ヒータランプ108には、定格電力400Wのものを使用した。
定着ローラ101、加圧ローラ102、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の長手方向の長さは、それぞれ220mmであり、外部加熱ベルト103のベルト幅は220mmである。
なお、定着ニップ部N1における定着荷重および加熱ニップ部N2における押圧荷重はそれぞれ176Nとなるように設定し、定着ニップ部N1における定着ニップ幅および加熱ニップ部N2における加熱ニップ幅はそれぞれ8mm、20mmとなるように設定した。
実施例1の定着装置における、定着ローラ101、加圧ローラ102、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の各仕様、およびヤング率(σ)、断面2次モーメント(M)、剛性(σ×M)および剛性の和を表1に示す。
Figure 2009092887
(実施例2)
実施例2の定着装置は、図4に示す定着装置200と同じ構成であり、以下に、実施例2の定着装置の各構成部材の仕様について述べる。
第1外部加熱ローラ201には、両端部の外径22mm、厚さ0.3mmの炭素鋼(STKM)製の芯材から構成される中空円筒状のものであって、その長手方向における中央部の外径が、両端部の外径よりも、たとえば0.1mm大きいクラウン形状となるように構成されたものを使用し、第2外部加熱ローラ202には、外径8mm、厚さ6mmのアルミニウム製の芯材から構成される中空円筒状のものを使用し、第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202の軸間距離が26mmとなり、取付け角度θ1が0°、θ2が90°となるように設置した。
第1ヒータランプ106には、定格電力1200Wのものを使用した。
第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202の長手方向の長さは、それぞれ220mmである。
定着装置200において、上記構成以外は、実施例1の定着装置100と同様の構成である。
実施例2の定着装置における、定着ローラ101、加圧ローラ102、第1外部加熱ローラ201および第2外部加熱ローラ202の各仕様、およびヤング率(σ)、断面2次モーメント(M)、剛性(σ×M)および剛性の和を表2に示す。
Figure 2009092887
(実施例3)
実施例3の定着装置は、図5に示す定着装置300と同じ構成であり、以下に、実施例3の定着装置の各構成部材の仕様について述べる。
加圧ローラ102には、定着ローラ101と同一構成の、外径16mm、厚さ0.8mmの炭素鋼(STKM)製の芯金の外周面の表面に、厚さ3mmのシリコンゴムから構成される弾性層が形成され、さらにその上に厚さ30μmのPFAから構成される離型層が形成された外径22mmのものを使用した。
外部加熱ベルト302には、外部加熱ベルト103と同一構成の、外径34mm、厚さ90μmの無端状のポリイミドベルトの表面に、厚さ20μmのPTFEから構成される離型層が形成されたものを使用した。
第3外部加熱ローラ303には、第1外部加熱ローラ201と同一構成の、両端部の外径22mm、厚さ0.3mmの炭素鋼(STKM)製の芯材から構成される中空円筒状のものであって、その長手方向における中央部の外径が、両端部の外径よりも0.1mm大きいクラウン形状となるように構成されたものを使用し、第4外部加熱ローラ304には、第2外部加熱ローラ202と同一構成の、外径8mm、厚さ6mmのアルミニウム製の芯材から構成される中空円筒状のものを使用し、第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304の軸間距離が26mmとなり、取付け角度θ1が0°、θ2が90°となるように設置した。
第4ヒータランプ301および第5ヒータランプ305には、それぞれ定格電力400Wのものを使用した。
第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304の長手方向の長さは、それぞれ220mmである。
定着装置300において、上記構成以外は、実施例2の定着装置200と同様の構成である。
なお、加熱ニップ部N3における押圧荷重は176Nとなるように設定し、加熱ニップ部N3における加熱ニップ幅は20mmとなるように設定した。
実施例3の定着装置における、定着ローラ101、加圧ローラ102、第1外部加熱ローラ201、第2外部加熱ローラ202、第3外部加熱ローラ303および第4外部加熱ローラ304の各仕様、およびヤング率(σ)、断面2次モーメント(M)、剛性(σ×M)および剛性の和を表3に示す。
Figure 2009092887
(比較例1)
比較例1の定着装置は、図7に示す定着装置70と同じ構成であり、以下に、比較例1の定着装置の各構成部材の仕様について述べる。
定着ローラ71には、実施例1における定着ローラ101と同一のものを使用し、加圧ローラ72には、実施例1における加圧ローラ102と同一のものを使用した。
外部加熱ローラ75には、外径22mm、厚さ0.3mmの炭素鋼(STKM)製の芯材から構成される中空円筒状のものを使用し、外部加熱ローラ75の中心と定着ローラ71の中心とを結ぶ直線の伸びる方向と、角度基準方向とがなす角度のうち小さいほうの角度である取付け角度θ1が0°となるように、すなわち外部加熱ローラ75が定着ローラ71の真上に位置するように設置した。
ヒータランプ73には、定格電力400Wのものを使用し、ヒータランプ74には、定格電力1200Wのものを使用した。
定着ローラ71、加圧ローラ72および外部加熱ローラ75の長手方向の長さは、それぞれ220mmである。
なお、定着ニップ部N1における定着荷重および加熱ニップ部N2における押圧荷重はそれぞれ176Nとなるように設定し、定着ニップ部N1における定着ニップ幅および加熱ニップ部N2における加熱ニップ幅はそれぞれ8mm、3mmとなるように設定した。
比較例1の定着装置における、定着ローラ71、加圧ローラ72および加熱ローラ75の各仕様、およびヤング率(σ)、断面2次モーメント(M)、剛性(σ×M)および剛性の和を表4に示す。
Figure 2009092887
(比較例2)
比較例2の定着装置は、図1に示す定着装置100と同じ構成であり、以下に、比較例2の定着装置の各構成部材の仕様について述べる。
第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105には、ともに外径15mm、厚さ1.2mmのアルミニウム製の芯材から構成される中空円筒状のものを使用した以外は、実施例1の定着装置と同様の構成である。
比較例2の定着装置における、定着ローラ101、加圧ローラ102、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の各仕様、およびヤング率(σ)、断面2次モーメント(M)、剛性(σ×M)および剛性の和を表5に示す。
なお、比較例2の定着装置は、実施例1の定着装置とは、定着ローラの剛性の値よりも外部加熱部材の剛性の和の値の方が小さい点で異なる。
Figure 2009092887
(比較例3)
比較例3の定着装置は、図1に示す定着装置100と同じ構成であり、以下に、比較例3の定着装置の各構成部材の仕様について述べる。
加圧ローラ102には、定着ローラ101と同一構成の、外径16mm、厚さ0.8mmの炭素鋼(STKM)製の中実軸形芯金の外周面の表面に、厚さ3mmのシリコンゴムから構成される弾性層が形成され、さらにその上に厚さ30μmのPFAから構成される離型層が形成された外径22mmのものを使用した以外は、実施例1の定着装置と同様の構成である。
比較例3の定着装置における、定着ローラ101、加圧ローラ102、第1外部加熱ローラ104および第2外部加熱ローラ105の各仕様、およびヤング率(σ)、断面2次モーメント(M)、剛性(σ×M)および剛性の和を表6に示す。
なお、比較例3の定着装置は、実施例1の定着装置とは、定着ローラの剛性の値と加圧ローラの剛性の値とが等しい点で異なる。
Figure 2009092887
〔実験例1〕
実施例1および比較例1〜3の定着装置をそれぞれ含む画像形成装置を用いて、ウォームアップ時間、温度追従性、定着性および用紙搬送性を、下記の方法によって評価した。各評価の結果および総合評価の結果を表8に示す。
[ウォームアップ時間]
ウォームアップ時の投入電力としては、最大1200Wを超えない範囲で定着ローラ内の熱源よりも第1の外部加熱部材または外部加熱ローラの熱源を優先して使用し、定着ローラを最初から回転させた状態でウォームアップを行い、定着ローラが190℃に到達するまでの時間を測定した。
なお、外部加熱ベルトの内周面の温度が220℃、定着ローラの温度が190℃となるように温度制御を行い、定着ローラを220mm/secの速度で回転するように設定した。
[温度追従性]
定着ローラを停止して、外部加熱ベルトの内周面の温度が220℃、定着ローラの温度が190℃となるように温度制御して10分間放置したレディ状態から、定着ローラを173mm/secの定着速度で回転し、坪量80g/mでA4サイズの用紙を縦方向に30枚/分の複写速度で合計100枚通紙したときの定着ローラの温度追従性について評価した。評価基準は次のとおりである。なお、表8における括弧内の温度は、190℃からの低下温度(以下、「アンダーシュート温度」と記す)を示す。
○:190℃の温度を維持できた。
×:190℃の温度を維持できなかった。
[定着性]
温度追従性評価時と同じ条件で、用紙を合計1枚通紙し、カラー3層(付着量1.5mg/cm)のベタ画像を定着させたときの定着性を折り曲げ試験により評価した。折り曲げ試験とは、ベタ画像が定着された用紙を通紙方向に対して垂直な方向に折り曲げて、折り曲げた部分におけるトナー画像が剥離された部分の幅の大小を限度見本サンプルと比較する試験であり、この幅が小さいほど定着性が優れることを示す。限度サンプルには、あらかじめ定着強度が異なる6つの画像を定着させた用紙を同様にして折り曲げたものを使用した。評価基準は次のとおりである。なお、表8における括弧内には、用紙の幅方向において定着性が不合格であった箇所を示す。
○:限度見本サンプルとの比較で合格であったもの。
×:限度見本サンプルとの比較で不合格であったもの。
[用紙搬送性]
坪量64g/mのA4サイズの用紙を用いた以外は温度追従性評価時と同じ条件で、用紙を合計3枚通紙したときの用紙搬送性について目視にて評価した。評価基準は次のとおりである。
○:用紙にしわが生じなかった。
×:用紙にしわが生じた。
[総合評価]
総合評価の評価基準は次のとおりである。
○:良好。各評価結果に×がない。
×:不良。各評価結果のうち少なくとも1つに×がある。
以下に示す表7に、実施例1および比較例1〜3の定着装置における、定着ローラを外部から加熱する手段(以下、「外部加熱方式」と記す)、定着ローラの剛性に対する第1の外部加熱部材の剛性の和の割合、定着ローラの剛性に対する加圧ローラの剛性の割合、加熱ニップ幅、定着ニップ幅および第1の外部加熱部材または外部加熱ローラの総熱容量について示す。
Figure 2009092887
Figure 2009092887
表7および表8に示すように、実施例1の定着装置は、定着ローラを外部から加熱する手段として外部加熱ベルトを用いたために加熱ニップ部が20mmと大きく、ウォームアップ時間および温度追従性において良好な結果を示した。また、定着ローラの剛性に対する外部加熱部材の剛性の割合が1.09であり、第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性よりも大きい。さらに定着ローラの剛性に対する加圧ローラの剛性の割合が2.91であり、加圧ローラの剛性は定着ローラの剛性の2倍以上である。
このため、定着ローラのたわみ抑制効果を充分に得ることができ、定着性において良好な結果を示した。また用紙搬送性においても良好な結果を示した。
一方、比較例1の定着装置は、定着ローラを外部から加熱する手段として外部加熱ベルトではなく外部加熱ローラを用いたために加熱ニップ幅が3mmと小さく、このため定着ローラの加熱効率が悪くなりウォームアップ時間および温度追従性が悪化した。
また比較例2の定着装置は、定着ローラの剛性に対する外部加熱部材の剛性の割合が0.55であり、外部加熱部材の剛性が定着ローラの剛性よりも小さい。このため、定着ローラのたわみ抑制効果を充分に得ることができず、定着ローラの長手方向中央部における定着ニップ幅(6mm)が両端部における定着ニップ幅(8mm)よりも小さくなってしまい、用紙の幅方向中央部における定着性が悪化した。また用紙の幅方向中央部と両端部における用紙搬送速度に差が生じてしまうため、用紙搬送性が悪化した。
また比較例3の定着装置は、定着ローラの剛性に対する加圧ローラの剛性の割合が1.00であり、加圧ローラの剛性と定着ローラの剛性とは等しい。このため、加圧ローラのたわみ抑制効果を充分に得ることができず、加圧ローラの長手方向中央部における定着ニップ幅(6mm)が両端部における定着ニップ幅(8mm)よりも小さくなってしまい、用紙の幅方向中央部における定着性が悪化した。また用紙の幅方向中央部と両端部における用紙搬送速度に差が生じてしまうため、用紙搬送性が悪化した。
〔実験例2〕
実施例1〜3の定着装置をそれぞれ含む画像形成装置を用いて、ウォームアップ時間、温度追従性、定着性、用紙搬送性および温度均一性を、下記の方法によって評価した。各評価の結果および総合評価の結果を表10に示す。なお、用紙搬送性の評価方法は、実験例1と同じであるので説明を省略する。
[ウォームアップ時間]
ウォームアップ時の投入電力としては、最大1200Wを超えない範囲で定着ローラ内の熱源よりも第1の外部加熱部材の熱源を優先して使用し、実施例3においてはさらに加圧ローラ内の熱源よりも第2の外部加熱部材の熱源を優先して使用し、定着ローラを最初から回転させた状態でウォームアップを行い、定着ローラが190℃に到達するまでの時間を測定した。
なお、外部加熱ベルトの内周面の温度が220℃、定着ローラの温度が190℃となるように温度制御を行い、定着ローラを220mm/secの速度で回転するように設定した。
[温度追従性]
(条件1)
定着ローラを停止して、外部加熱ベルトの内周面の温度が220℃、定着ローラの温度が190℃、さらに実施例3においては加圧ローラの温度が100℃となるように温度制御して10分間放置したレディ状態から、定着ローラを173mm/secの定着速度で回転し、坪量80g/mでA4サイズの用紙を縦方向に30枚/分の複写速度で合計100枚通紙したときの定着ローラおよび加圧ローラの温度追従性について評価した。温度追従性は、定着ローラの温度を190℃に、加圧ローラの温度を100℃に維持できたか否かを評価することにより行った。評価基準は次のとおりである。
○:定着ローラ、加圧ローラともに上記の温度を維持できた。
×:定着ローラおよび加圧ローラのうち少なくともいずれか一方の温度を維持できなかった。
(条件2)
定着ローラを停止して、外部加熱ベルトの内周面の温度が220℃、定着ローラの温度が190℃、さらに実施例3においては加圧ローラの温度が140℃となるように温度制御して10分間放置したレディ状態から、定着ローラを220mm/secの定着速度で回転し、坪量80g/mでA4サイズの用紙を縦方向に40枚/分の複写速度で合計100枚通紙したときの定着ローラの温度追従性について評価した。温度追従性は、定着ローラの温度を190℃に、加圧ローラの温度を140℃に維持できたか否かを評価することにより行った。評価基準は次のとおりである。
○:定着ローラ、加圧ローラともに上記の温度を維持できた。
×:定着ローラおよび加圧ローラのうち少なくともいずれか一方の温度を維持できなかった。
[定着性]
温度追従性評価時と同じ条件で、条件1および条件2において用紙を合計1枚通紙し、カラー3層(付着量1.5mg/cm)のベタ画像を定着させたときの定着性を実験例1と同様の折り曲げ試験により評価した。
○:限度見本サンプルとの比較で合格であったもの。
×:限度見本サンプルとの比較で不合格であったもの。
[温度均一性]
坪量80g/mでB5サイズの用紙を用いた以外は、温度追従性評価時における条件1と同じ条件で用紙を通紙したときの定着ローラの温度均一性について評価した。温度均一性は、定着ローラの長手方向の温度分布を非接触放射温度計(サーモトレーサ)を用いて測定した測定値に基づいて評価した。評価基準は次のとおりである。
◎:通紙部の温度と非通紙部の温度との温度差が5℃以下である。
○:通紙部の温度と非通紙部の温度との温度差が5℃より大きく15℃以下である。
△:通紙部の温度と非通紙部の温度との温度差が15℃より大きく25℃以下である。
×:通紙部の温度と非通紙部の温度との温度差が25℃より大きい。
[総合評価]
総合評価の評価基準は次のとおりである。
◎:非常に良好。各評価結果に×がない。
○:良好。各評価結果において×が2個以下で△がない。
△:実使用可。各評価結果において×が2個以下で△が1個以下である。
×:不良。各評価結果において×が3個以上である。
以下に示す表9に、実施例1〜3の定着装置における、外部加熱方式、定着ローラの剛性に対する第1の外部加熱部材の剛性の和の割合、定着ローラの剛性に対する加圧ローラおよび第2の外部加熱部材の剛性の和の割合、加熱ニップ幅、定着ニップ幅および第1の外部加熱部材および第2の外部加熱部材の総熱容量について示す。
Figure 2009092887
Figure 2009092887
表9および表10に示すように、実施例1の定着装置は、定着ローラを外部から加熱する手段として外部加熱ベルトを用いたために加熱ニップ部が20mmと大きく、条件1におけるウォームアップ時間および温度追従性において良好な結果を示した。また、定着ローラの剛性に対する外部加熱部材の剛性の割合が1.09であり、第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性よりも大きい。さらに定着ローラの剛性に対する加圧ローラの剛性の割合が2.91であり、加圧ローラの剛性は定着ローラの剛性の2倍以上である。このため、定着ローラのたわみ抑制効果を充分に得ることができ、条件1の定着性において良好な結果を示した。また用紙搬送性においても良好な結果を示した。
実施例2の定着装置は、第1の外部加熱部材の熱容量を低減できるために、比較例1および比較例3の定着装置よりもウォームアップ時間がより短くなった。また、定着ローラ側に2つ設けられる外部加熱ローラのうち1つが熱伝導性の高いアルミニウム製の芯材から構成され、さらに内部にヒートパイプを備えるために、実施例1の定着装置よりも優れた温度均一性を示した。
実施例3の定着装置は、加圧ローラ側にも熱源が設けられているために、複写速度が40枚/分と条件1よりもさらに高速化した場合においても、加圧ローラの温度を140℃に維持することができ、実施例1および実施例2の定着装置よりも優れた温度追従性および定着性を示した。また、熱伝導性の高いアルミニウム製の芯材から構成され、さらに内部にヒートパイプを備える外部加熱ローラを定着ローラ側および加圧ローラ側にそれぞれ1つずつ備えるために、実施例2の定着装置よりもさらに優れた温度均一性を示した。
本発明の第1の実施形態である定着装置の構成を簡略化して示す断面図である。 外部加熱ベルトユニットの構成を示す正面図である。 外部加熱ベルトユニットの構成を示す上面図である。 本発明の第2の実施形態である定着装置の構成を簡略化して示す断面図である。 本発明の第3の実施形態である定着装置の構成を簡略化して示す断面図である。 本発明の定着装置を備える画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。 従来の熱ローラ定着方式の定着装置の構成の一例を簡略化して示す正面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10 可視像形成ユニット
11 感光体ドラム
12 帯電ローラ
13 レーザ光照射手段
14 現像器
15 転写ローラ
16 クリーナユニット
20 供給トレイ
30 記録紙搬送手段
31 駆動ローラ
32 アイドリングローラ
33 搬送ベルト
100,200,300 定着装置
101 定着ローラ
102 加圧ローラ
103,302 外部加熱ベルト
104,201 第1外部加熱ローラ
105,202 第2外部加熱ローラ
106 第1ヒータランプ
107 第2ヒータランプ
108 第3ヒータランプ
109 第1サーミスタ
110 第2サーミスタ
120 外部加熱ベルトユニット
121 サイドフレーム
122 軸受
123 アーム
124 コイルバネ
125 寄り規制部材
203 第1ヒートパイプ
301 第4ヒータランプ
303 第3外部加熱ローラ
304 第4外部加熱ローラ
305 第5ヒータランプ
306 第2ヒートパイプ
307 第3サーミスタ
308 第4サーミスタ

Claims (13)

  1. 互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、
    定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、
    第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材とを備える定着装置であって、
    各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上であることを特徴とする定着装置。
  2. 定着ローラは内部に熱源を有し、加圧部材は熱源を有さないことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 加圧部材の剛性が定着ローラの剛性の2倍以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 互いに圧接された定着ローラと加圧部材とから構成される1対の定着部材と、
    定着ローラの表面を外部から加熱する第1の外部加熱ベルトと、
    第1の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第1の外部加熱部材と、
    加圧部材の表面を外部から加熱する第2の外部加熱ベルトと、
    第2の外部加熱ベルトを張架し、熱源を有する複数の第2の外部加熱部材とを備える定着装置であって、
    各第1の外部加熱部材の剛性の和が定着ローラの剛性以上であり、かつ加圧部材の剛性と各第2の外部加熱部材の剛性との和が定着ローラの剛性の2倍以上であることを特徴とする定着装置。
  5. 複数の第1の外部加熱部材は、同じ形状に構成され、定着ローラの軸心と定着ローラと加圧部材とが互いに当接する部分である定着ニップ部の中心とを結ぶ線に対して対称となる位置に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置。
  6. 複数の第1の外部加熱部材のうちの1つが、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ローラと加圧部材とが互いに当接する部分である定着ニップ部とは反対側に位置するように配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置。
  7. 複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される第1の外部加熱部材の剛性が最も大きいことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝導性能は、定着ローラの外周面近傍において、定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される第1の外部加熱部材の長手方向の熱伝導性能よりも大きいことを特徴とする請求項6または7に記載の定着装置。
  9. 複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材は、熱源を有さないことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の定着装置。
  10. 複数の第1の外部加熱部材のうち、定着ローラの外周面近傍において、定着ローラの軸線に対して定着ニップ部とは反対側に位置するように配置される部材以外の第1の外部加熱部材は、その長手方向に沿ってヒートパイプを備えることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 複数の第1の外部加熱部材のうち少なくとも1つは、その長手方向中央部の外径が長手方向両端部の外径よりも大きいクラウン形状であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の定着装置。
  12. 複数の第2の外部加熱部材は、複数の第1の外部加熱部材と同じ構成であることを特徴とする請求項4〜11のいずれか1つに記載の定着装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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