JPH11161093A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JPH11161093A
JPH11161093A JP9336600A JP33660097A JPH11161093A JP H11161093 A JPH11161093 A JP H11161093A JP 9336600 A JP9336600 A JP 9336600A JP 33660097 A JP33660097 A JP 33660097A JP H11161093 A JPH11161093 A JP H11161093A
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JP
Japan
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temperature
fixing device
image forming
fixing
forming apparatus
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JP9336600A
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Inventor
Masato Yoshioka
真人 吉岡
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、解像度を高くするためにプロセス
スビードを切り替える場合でも、オフセットを発生させ
ることのない画像形成装置を提供することを目的として
いる。 【解決手段】 複数のプロセススピードに切り替え自在
な画像形成装置において、定着装置の加熱部材に対する
通電の制御を行う通電制御手段を、記録材が該加熱部材
位置に存在していない準備動作時等に、該加熱部材への
通電を止め、その時の加熱部材の温度変化に応じて、2
枚目等の次の記録動作時の加熱温度を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機・
プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置の有す
る定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機・レーザービーム
プリンタ等の電子写真方式を使用した画像形成装置は、
コンピュータ・ワークステーション等の外部情報処理機
器より画像形成に関するコマンド、コード化された文字
及びイメージ画像情報をデータ受信し、フォーマッタに
おいてコード情報を画像情報に変換している。
【0003】そして、変換する際に写真等の濃度情報を
持ったイメージ画像はディザマトリックス、誤差拡散法
等公知の画像処理を受け二値化され画素情報に変換さ
れ、電子写真エンジン部分において一連の画像形成プロ
セスが行なわれる。
【0004】すなわち、予め均一に帯電された電子写真
感光体、静電記録誘電体上に画像情報によって変換され
た、例えば半導体レーザ等を走査する光学系等の露光手
段によって静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置
により現像している。
【0005】この現像装置としては、例えば静電潜像担
持体と対向した現像領域において所定の微小間隔を開け
た現像剤担持体上から、現像剤を静電潜像担持体上の静
電潜像に転移して付与することにより、静電潜像を現像
するものが知られている。
【0006】このような現像装置により現像された画像
(以下、トナ−像と称する。)は、転写手段によって転
写材に転写され、トナー像を転写された転写材は、静電
潜像担持体から分離され公知の加熱定着装置等の定着手
段に送られ、そこでトナー像の転写材への定着が行われ
る。
【0007】加熱定着装置は、所定の温度に加熱・温調
した熱ローラ(以下定着ローラと記す)と、これに圧接
された弾性加圧ローラとを有し、両ローラの間に形成さ
れる圧接ニップ部(以下定着ニップと記す)に未定着ト
ナー像を形成させた被加熱体としての記録材を導入して
挟持搬送させることで、記録材の定着ニップ部通過過程
において定着ローラの熱で未定着トナー像を記録材上に
永久画像として固定定着するものである。
【0008】ところで、近年プリンタの高画質化が進
み、900dpi・1200dpiという高解像度モー
ドを持つプリンタが作られるようになってきている。し
かしながら、解像度を例えば600dpiから1200
dpiに高めると、スキャナユニット内のポリゴンミラ
ーの回転数を2倍にしなくてはならず、12枚/分のプ
リンタでは30000rpm以上の回転数が必要となる
ので、技術的・コスト的に問題が生じてくる。
【0009】この対処法として、例えば600dpi・
12枚/分のプリンタであれば、1200dpiモード
の時にはプロセススピードを半分に切り替えて、120
0dpi・6枚/分で動作させる解像度・プロセススピ
ード切り替えタイプのプリンタが提案されている。この
方式であれば、ポリゴンミラーの回転数は解像度によら
ずに一定で済むため、スキャナユニットの技術的・コス
ト的問題は生じない。
【0010】以上のような装置において、ホストコンピ
ュータから解像度の異なる画像データが次々と送られて
きた場合、画像形成をそれに従って行うには、連続画像
形成動作で異なる解像度データに応じた画像を形成する
こととなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、解像度切り替え時においてプロセススピード
が変化するために、特に連続画像形成時に定着装置にお
いて、定着のための温度設定が高いままプロセススピー
ドを遅くすると熱量過多となって、ホットオフセットと
いう現象が発生するという虞があった。
【0012】そこで、本発明は、解像度を高くするため
にプロセススビードを切り替える場合でも、オフセット
を発生させることのない定着装置或いはこの定着装置を
備える画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本出願に依れば、上記目
的は、未定着像を担持したシート状の記録材を互いに圧
接された定着体及び加圧体の間に形成されたニップ部に
通紙しながら、商用電源の通電を受けた加熱手段により
上記記録材を加熱する画像形成装置のための定着装置で
あって、画像形成装置は画像形成プロセスが複数のプロ
セススピードのいずれかにより行われるようプロセスス
ピードの切替を行うようになっており、加熱手段の温度
を検知するための温度検知体を備える定着装置におい
て、ニップ部に上記記録材が通紙されていないとき、商
用電源から加熱手段への通電が停止されると共に、この
ときにおける温度検知体の検知温度に応じて、次回の定
着処理工程での加熱手段の目標温度が決定されるよう設
定されているという第一の発明により達成される。
【0014】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明において、加熱手段は、セラミックス
を主成分とする基板の一方の面に商用電源からの通電に
より発熱する発熱部位が形成され他方の面に温度検知体
が当接又は近接して配置されているセラミックヒータで
あるという第二の発明によっても達成される。
【0015】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明又は第二の発明において、定着体は
無端帯状に形成されているという第三の発明によっても
達成される。
【0016】又、本出願に依れば、上記目的は、未定着
像を担持したシート状の記録材を互いに圧接された定着
体及び加圧体の間に形成されたニップ部に通紙しなが
ら、商用電源の通電を受けた加熱手段により上記記録材
を加熱する画像形成装置のための定着装置であって、画
像形成装置は画像形成プロセスが複数のプロセススピー
ドのいずれかにより行われるようプロセススピードの切
替を行うようになっており、加熱手段の温度を検知する
ための温度検知体を備える定着装置において、複数枚の
転写材への連続画像形成中でのプロセススピードの切替
は、任意の転写材がニップ部から排出されてから次に続
く転写材がニップ部に突入するまでの間に行われると共
に、プロセススピードの切替に応じて加熱手段の温度が
変更されるよう設定されているという第四の発明によっ
ても達成される。
【0017】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第四の発明において、加熱手段は、セラミック
スを主成分とする基板の一方の面に商用電源からの通電
により発熱する発熱部位が形成され他方の面に温度検知
体が当接又は近接して配置されているセラミックヒータ
であるという第五の発明によっても達成される。
【0018】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第四の発明又は第五の発明において、定着体は無
端帯状に形成されているという第六の発明によっても達
成される。
【0019】更に、本出願に依れば、上記目的は、未定
着像を担持したシート状の記録材を互いに圧接された定
着体及び加圧体の間に形成されたニップ部に通紙しなが
ら、商用電源の通電を受けた加熱手段により上記記録材
を加熱する画像形成装置のための定着装置であって、画
像形成装置は画像形成プロセスが複数のプロセススピー
ドのいずれかにより行われるようプロセススピードの切
替を行うようになっており、加熱手段の温度を検知する
ための温度検知体を備える定着装置において、一枚又は
複数枚の転写材から成る一連の転写材に対する定着処理
工程での加熱手段の初期の目標温度が加熱手段の立ち上
げ前での温度検知体の検知温度に応じて決定されると共
に、複数枚の転写材への連続画像形成中での加熱手段の
温度が、画像を形成される転写材の枚数に応じて低下す
るよう設定されているという第七の発明によっても達成
される。
【0020】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第七の発明において、切替前のプロセススピード
のもとで画像を形成された転写材の枚数に予め定められ
た補正通紙枚数をプロセススピードの切替時にて加減す
ることにより得られた枚数に応じて、切替後のプロセス
スピードのもとでの加熱手段の目標温度が決定されるよ
う設定されているという第八の発明によっても達成され
る。
【0021】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第七の発明又は第八の発明において、加熱手段
は、セラミックスを主成分とする基板の一方の面に商用
電源からの通電により発熱する発熱部位が形成され他方
の面に温度検知体が当接又は近接して配置されているセ
ラミックヒータであるという第九の発明によっても達成
される。
【0022】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第七の発明ないし第九の発明のいずれかにおい
て、定着体は無端帯状に形成されているという第十の発
明によっても達成される。
【0023】更に、本出願に依れば、上記目的は、未定
着像を担持したシート状の記録材を互いに圧接された定
着体及び加圧体の間に形成されたニップ部に通紙しなが
ら、商用電源の通電を受けた加熱手段により上記記録材
を加熱する画像形成装置のための定着装置であって、画
像形成装置は画像形成プロセスが複数のプロセススピー
ドのいずれかにより行われるようプロセススピードの切
替を行うようになっており、加熱手段の温度を検知する
ための温度検知体を備える定着装置において、一定のプ
ロセススピードで一枚又は複数枚の転写材から成る一連
の転写材への定着処理工程が行われるときは、上記定着
処理工程での加熱手段の初期の目標温度が加熱手段の立
ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じて決定されて
いると共に、ニップ部に上記記録材が通紙されていない
ときであってプロセススピードの切替が行われるとき
は、このときにおける温度検知体の検知温度の変化に応
じて、次回の定着処理工程での加熱手段の目標温度が決
定されるよう設定されているという第十一の発明によっ
ても達成される。
【0024】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十一の発明において、加熱手段は、セラミック
スを主成分とする基板の一方の面に商用電源からの通電
により発熱する発熱部位が形成され他方の面に温度検知
体が当接又は近接して配置されているセラミックヒータ
であるという第十二の発明によっても達成される。
【0025】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第十一の発明又は第十二の発明において、定着
体は無端帯状に形成されているという第十三の発明によ
っても達成される。
【0026】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明に記載の定着装置と、温度検知体の検
知温度に応じて商用電源から加熱手段への通電を制御す
る通電制御手段とを備えるという第十四の発明によって
も達成される。
【0027】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第十四の発明において、加熱手段は、セラミッ
クスを主成分とする基板の一方の面に商用電源からの通
電により発熱する発熱部位が形成され他方の面に温度検
知体が当接又は近接して配置されているセラミックヒー
タであるという第十五の発明によっても達成される。
【0028】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十四の発明又は第十五の発明において、定着体
は無端帯状に形成されているという第十六の発明によっ
ても達成される。
【0029】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第四の発明に記載の定着装置と、温度検知体の
検知温度に応じて商用電源から加熱手段への通電を制御
する通電制御手段とを備えるという第十七の発明によっ
ても達成される。
【0030】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十七の発明において、加熱手段は、セラミック
スを主成分とする基板の一方の面に商用電源からの通電
により発熱する発熱部位が形成され他方の面に温度検知
体が当接又は近接して配置されているセラミックヒータ
であるという第十八の発明によっても達成される。
【0031】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第十七の発明又は第十八の発明において、定着
体は無端帯状に形成されているという第十九の発明によ
っても達成される。
【0032】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第七の発明に記載の定着装置と、温度検知体の検
知温度に応じて商用電源から加熱手段への通電を制御す
る通電制御手段とを備えるという第二十の発明によって
も達成される。
【0033】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第二十の発明において、通電制御手段は、切替
前のプロセススピードのもとで画像を形成された転写材
の枚数を記録し、プロセススピードの切替時に上記枚数
に予め定められた補正通紙枚数を加減することにより得
られた枚数に応じて切替後のプロセススピードのもとで
の加熱手段の目標温度を決定するようになっているとい
う第二十一の発明によっても達成される。
【0034】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第二十の発明又は第二十一の発明において、加熱
手段は、セラミックスを主成分とする基板の一方の面に
商用電源からの通電により発熱する発熱部位が形成され
他方の面に温度検知体が当接又は近接して配置されてい
るセラミックヒータであるという第二十二の発明によっ
ても達成される。
【0035】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第二十の発明ないし第二十二の発明のいずれか
において、定着体は無端帯状に形成されているという第
二十三の発明によっても達成される。
【0036】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十一の発明に記載の定着装置と、温度検知体の
検知温度に応じて商用電源から加熱手段への通電を制御
する通電制御手段とを備えるという第二十四の発明によ
っても達成される。
【0037】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第二十四の発明において、加熱手段は、セラミ
ックスを主成分とする基板の一方の面に商用電源からの
通電により発熱する発熱部位が形成され他方の面に温度
検知体が当接又は近接して配置されているセラミックヒ
ータであるという第二十五の発明によっても達成され
る。
【0038】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第二十四の発明又は第二十五の発明において、定
着体は無端帯状に形成されているという第二十六の発明
によっても達成される。
【0039】即ち、本出願に係る第一の発明にあって
は、ニップ部に上記記録材が通紙されていないとき、商
用電源から加熱手段への通電が停止されると共に、この
ときにおける温度検知体の検知温度に応じて、次回の定
着処理工程での加熱手段の目標温度が決定される。
【0040】又、本出願に係る第二の発明にあっては、
未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しながらセ
ラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0041】更に、本出願に係る第三の発明にあって
は、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れる。
【0042】又、本出願に係る第四の発明にあっては、
複数枚の転写材への連続画像形成中でのプロセススピー
ドの切替は、任意の転写材がニップ部から排出されてか
ら次に続く転写材がニップ部に突入するまでの間に行わ
れると共に、プロセススピードの切替に応じて加熱手段
の温度が変更される。
【0043】更に、本出願に係る第五の発明にあって
は、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0044】又、本出願に係る第六の発明にあっては、
定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙されるニ
ップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成され
る。
【0045】更に、本出願に係る第七の発明にあって
は、一枚又は複数枚の転写材から成る一連の転写材に対
する定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度が加熱
手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じて決
定されると共に、複数枚の転写材への連続画像形成中で
の加熱手段の温度が、画像を形成される転写材の枚数に
応じて低下する。
【0046】又、本出願に係る第八の発明にあっては、
切替前のプロセススピードのもとで画像を形成された転
写材の枚数に予め定められた補正通紙枚数をプロセスス
ピードの切替時にて加減することにより得られた枚数に
応じて、切替後のプロセススピードのもとでの加熱手段
の目標温度が決定される。
【0047】更に、本出願に係る第九の発明にあって
は、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0048】又、本出願に係る第十の発明にあっては、
定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙されるニ
ップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成され
る。
【0049】更に、本出願に係る第十一の発明にあって
は、一定のプロセススピードで一枚又は複数枚の転写材
から成る一連の転写材への定着処理工程が行われるとき
は、上記定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度が
加熱手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じ
て決定されていると共に、ニップ部に上記記録材が通紙
されていないときであってプロセススピードの切替が行
われるときは、このときにおける温度検知体の検知温度
の変化に応じて、次回の定着処理工程での加熱手段の目
標温度が決定される。
【0050】又、本出願に係る第十二の発明にあって
は、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0051】更に、本出願に係る第十三の発明にあって
は、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れる。
【0052】又、本出願に係る第十四の発明にあって
は、ニップ部に上記記録材が通紙されていないとき、通
電制御手段が商用電源から加熱手段への通電を停止する
と共に、このときにおける温度検知体の検知温度に応じ
て、次回の定着処理工程での加熱手段の目標温度を決定
する。
【0053】更に、本出願に係る第十五の発明にあって
は、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0054】又、本出願に係る第十六の発明にあって
は、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れる。
【0055】更に、本出願に係る第十七の発明にあって
は、複数枚の転写材への連続画像形成中でのプロセスス
ピードの切替を任意の転写材がニップ部から排出されて
から次に続く転写材がニップ部に突入するまでに間に行
うと共に、プロセススピードの切替に応じて加熱手段の
温度を変更する。
【0056】又、本出願に係る第十八の発明にあって
は、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0057】更に、本出願に係る第十九の発明にあって
は、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れる。
【0058】又、本出願に係る第二十の発明にあって
は、一枚又は複数枚の転写材から成る一連の転写材に対
する定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度を加熱
手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じて決
定すると共に、複数枚の転写材への連続画像形成中での
加熱手段の温度を画像を形成される転写材の枚数に応じ
て低下せしめる。
【0059】更に、本出願に係る第二十一の発明にあっ
ては、通電制御手段は、切替前のプロセススピードのも
とで画像を形成された転写材の枚数を記録し、プロセス
スピードの切替時に上記枚数に予め定められた補正通紙
枚数を加減することにより得られた枚数に応じて切替後
のプロセススピードのもとでの加熱手段の目標温度を決
定する。
【0060】又、本出願に係る第二十二の発明にあって
は、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0061】更に、本出願に係る第二十三の発明にあっ
ては、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙さ
れるニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成
される。
【0062】又、本出願に係る第二十四の発明にあって
は、一定のプロセススピードで一枚又は複数枚の転写材
から成る一連の転写材への定着処理工程を行うときは、
上記定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度を加熱
手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じて決
定すると共に、ニップ部に上記記録材が通紙されていな
いときであってプロセススピードの切替を行うときは、
このときにおける温度検知体の検知温度の変化に応じ
て、次回の定着処理工程での加熱手段の目標温度を決定
する。
【0063】更に、本出願に係る第二十五の発明にあっ
ては、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しな
がらセラミックヒータにより上記記録材を加熱する。
【0064】又、本出願に係る第二十六の発明にあって
は、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れる。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0066】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1ない図4に基づいて説明する。
【0067】図1は本発明の画像形成装置の一実施形態
を示すものである。
【0068】本実施形態の画像形成装置では、ホストコ
ンピュータ(図示せず)から画像形成に関するコマン
ド、コード化された文字及びイメージ画像情報をデータ
受信し、フォーマッタにおいてコード情報を画素情報に
変換している。
【0069】そして、変換する際の写真等の濃度情報を
持ったイメージ画像はディザマトリックス等の画像処理
を受け二値化され、画素状態に変換される。
【0070】その後、この画素情報は以下のような構成
の電子写真エンジン部において画像を形成されることに
なる。
【0071】まず、101は回転自在な感光ドラムであ
り、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の
感光材料層がアルミニウムやニッケル等のシリンダー状
の基体上に形成されている。この感光ドラム101は矢
印の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)を持
って回転され、その回転過程で、帯電バイアス電源10
2aと接続された帯電ローラ102によってその表面が
所定の極性電位に一様に帯電される。
【0072】このように帯電処理された表面は、レーザ
ービームスキャナー(図示せず)から目的の画像情報の
時系列電気デジタル画素信号に応じてON/OFF制御
(変調制御)されて出力されるレーザービーム103に
より、走査露光を受け、これにより感光ドラム101の
表面には目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0073】この静電潜像は現像装置104でトナー像
として現像・可視化される。現像方法としては、ジャン
ピング現像法、2成分現像法、Feed現像法等が用い
られ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いら
れることが多い。104aは現像ローラに対する現像バ
イアス印加電源である。
【0074】そのトナー像は、感光ドラム101とこれ
に接触された転写装置としての転写ローラ105とのニ
ップ部(転写部)に対して給紙部(図示せず)から所定
のタイミングで搬送された紙等の記録材Pの表面に感光
ドラム101側から順次転写される。つまり、記録材P
は、感光ドラム101と転写ローラ105に一定の加圧
力で挟持されて転写部を通過し、転写部を通ってトナー
像の転写を受けた後、感光ドラム101面から分離され
て、加熱定着装置106へ搬送導入され、トナー像の加
熱定着処理を受けたのち、画像形成装置の外部に排紙さ
れる。
【0075】一方、記録材Pに対するトナー像転写後の
感光ドラム101の表面はクリーニング装置107によ
り転写残りトナー等の残存物を除去清掃され、繰り返し
て作像に供される。
【0076】以上のような各手段を備えた本実施形態の
画像形成装置は、低解像度モード:スループット12枚
/分、プロセススピード70mm/sec、600dp
i、高解像度モード:スループット6枚/分、プロセス
スピード35mm/sec、1200dpiの切り替え
タイプで、スキャナーユニットのポリゴンミラーの回転
数は一定で約15000rpmである。
【0077】次に、図2に基づいて本実施形態の画像形
成装置に備えられる加熱定着装置106の概略構成を説
明する。
【0078】本実施形態の加熱定着装置106は特開平
4−44075〜44083号公報、同4−20498
0〜204984号公報等に開示のテンションレスタイ
プのフィルム加熱方式の加熱定着装置である。
【0079】このタイプの装置は、フィルムの周長の少
なくとも一部は常にテンションフリー(テンションが加
わらない状態)とし、フィルムの走行移動は加圧手段の
回転駆動から得るようにしたものであり、同じフィルム
加熱方式の装置でもフィルム2を常に全周的にテンショ
ンを作用させて張り状態で走行移動させるテンションタ
イプのものよりも、フィルムの駆動・走行等の制御・機
構が簡略化され、また駆動トルクを大幅に低減できる利
点がある。
【0080】1は耐熱性樹脂製のガイド部材であり、下
記のエンドレス耐熱性フィルム2の内面をガイドする。
【0081】エンドレスの耐熱性のフィルム2は、加熱
部材としてのヒータ(加熱材)6を含む上記ガイド部材
1に外嵌させてある。このフィルム2の内周長とヒータ
6を含むガイド部材1の外周長はフィルム2の方を例え
ば3mm程大きくしてあり、従ってフィルム2はヒータ
6を含むガイド部材1に対して周長が余裕をもってルー
ズに外嵌している。
【0082】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、その膜厚は、総厚10
0μm以下、好ましくは50μm以下、20μm以上の
耐熱性・離型性・強度・耐久性等のあるPTFE・PF
A・FEP等の単層、あるいはポリイミド・ポリアミド
イミド・PEEK・PES・PPS等の外周表面にPT
FE・PFA・FEP等をコーティングした複合層フィ
ルムを使用できる。本実施形態では、ポリイミドフィル
ムの外周表面にPTFEをコーティングしたものを用い
た。
【0083】ヒータ6は、アルミナ等でできた基板6a
の表面の略中央部に長手に沿って、例えばAg/Pd
(銀パラジウム)等の電気抵抗材料(発熱体)6dを厚
み約10μm、幅1〜3mmにスクリーン印刷等により
塗工し、その上に保護層7としてガラスやフッ素樹脂等
をコートしている。
【0084】4はヒータ6との間でフィルム2を挟んで
定着ニップ部Nを形成し、フィルム2を駆動する回転体
としての加圧ローラであり、中心軸4aと、この軸に外
装したシリコンゴム等の離型性のよい耐熱ゴム弾性体か
らなるローラ部4bとからなり、中心軸4aの端部が駆
動手段(図示せず)により駆動されることで、矢印に示
す反時計方向に回転駆動される。加圧ローラ4が回転駆
動されることでエンドレスの耐熱性フィルム2も矢印に
示す時計方向に回転駆動される。
【0085】エンドレスの耐熱性フィルム2は非駆動時
においては、ヒータ6と加圧ローラ4とのニップ部Nに
挟まれている部分を除く残余の大部分の略全周長部分が
テンションフリーである。
【0086】以上のような構成において、加圧ローラ4
が回転駆動されるとニップ部Nにおいてフィルム2に回
転した加圧ローラ4との摩擦力で移動力がかかり、フィ
ルム2が加圧ローラ4の回転周速と略同速度をもってフ
ィルム裏面がヒータ6面(保護層7面)を摺動しつつ時
計方向に回転駆動される。
【0087】このフィルム駆動時においてはニップ部N
とこのニップ部Nよりもフィルム移動方向上流側であっ
て、このニップ部近傍のフィルム内面ガイド部分とニッ
プ部の間の部分のみにおいてフィルムにテンションが加
わる。
【0088】そして、上記のフィルム駆動とヒータ6の
発熱体層6bへの通電を行わせた状態において、トナー
像Tを担持した記録材Pがニップ部Nの回転フィルム2
と回転加圧ローラ4との間に像担持面上向きで導入され
ると、記録材Pはフィルム2と一緒にニップ部Nを通過
していき、該ニップ部Nにおいてフィルム裏面に接して
いるヒータ6の熱エネルギーがフィルム2を介して記録
材Pに付与されて、またニップ部Nにおける加圧力によ
りトナー像Tの熱定着がなされる。
【0089】従って、上記定着装置106において良好
な定着を行うには、ヒータ6の温度を適正に制御する必
要がある。
【0090】しかし、ヒータ6は発熱体層6bの長手両
端間に電圧印加(電力供給)がなされることで該発熱体
層6bが発熱し、基板6aが加熱され、低熱容量である
ヒータ6全体が温度立ち上がりよく急速昇温する特性を
有している。
【0091】そこで、ヒータ6の温度制御はヒータ6上
に設けられたサーミスタ5の出力をA/D変換しCPU
10に取り込み、その情報をもとにトライアック11に
よりヒータ6の発熱体層6bにAC電源12から通電す
るAC電圧を位相・波数制御等によりヒータ通電電力を
制御することで行っている。
【0092】すなわち、サーミスタ5の検知温度が所定
の設定温度より低いとヒータ6が昇温するように、また
高い場合はヒータ6が降温するように通電を制御するこ
とで、ヒータ6は定着時一定温調される。
【0093】13は本画像形成装置において、以上のよ
うな温度制御並びに加圧ローラ4の駆動等の制御を行う
主制御回路であり、複数枚の画像形成指令による連続画
像形成時には連続的に定着動作を実行するように設定さ
れている。
【0094】また、主制御回路13は上記画像形成指令
を待つスタンバイ時はヒータ6への通電を停止し、メイ
ンスイッチのオンでさらに画像形成指令後にヒータ6へ
の通電を開始するように設定されている。
【0095】そして、本実施形態においては、定着時に
以下のような温調制御方法を行っている。なお、記録材
Pとしては、紙を用いた。
【0096】a:解像度600dpi、プロセススピー
ド12枚/分で一定の場合 <動作開始1枚目> 画像形成信号が入力されると、装置スタンバイ時のヒ
ータ6の温度(動作開始直前のヒータ6の温度)T0を
サーミスタ5により検知する。
【0097】検出した温度T0から、画像形成1枚目
に温調するヒータ温度T1を表1のテーブルにより決定
する。つまり、CPU10は上記のサーミスタ5で検知
される温調開始前のヒータの温度T0に基づき画像形成
1枚目のヒータ温調温度T1を表1のテーブルに従って
決定する温度決定機能を有する。
【0098】画像形成1枚目のヒータ温調温度がT1
が決定した後、ヒータは通電され立ち上がる。
【0099】そしてサーミスタの検知温度が所望のヒ
ータ温調温度T1の5deg前より通電波数や位相角を
制御することによりオーバーシュート防止が行われる。
【0100】
【表1】
【0101】本実施形態では表1のように、温度T0の
検知レベル(5レベル)に応じて各ヒータ温調温度T1
を決定している。例えば検知温度T0が50℃未満のと
きには装置が冷えていると判断し、高目の温調温度20
0℃を選択する。そして、検知温度T0が高くなるにつ
れて装置は暖まったと判断し、ヒータ温調温度T1を低
目に選択するようにしている。
【0102】<連続プリント時2枚目以降> ヒータ6を紙がニップNを出ると同時に0.6sec
間強制的にOFFする。
【0103】次に、ヒータ6がOFFされているとき
に0〜0.5sec間でどれだけヒータ温度が下がるか
計測する。
【0104】この計測から次の通紙のときのヒータ6
の温調温度を決定する。これは表2のようなテーブルに
従う。
【0105】次の紙のためのヒータ6の温調を開始す
る。
【0106】
【表2】
【0107】b:解像度1200dpi、プロセススピ
ード6枚/分で一定の場合 動作1枚目の温調温度を表1、表2に従って決定し、以
下、上記aと同様に制御する。
【0108】c:解像度600dpiから解像度120
0dpiへと連像プリントする場合 <動作開始1枚目>上記aと同様に制御する。
【0109】<連続プリント2枚目以降> 紙がニップNを出ると同時に、プロセススピードを7
0mm/secから35mm/secに切り替え、それ
と共に温調制御も35mm/sec用に切り替える。
【0110】以下、上記aと同様に、ヒータ6は紙が
ニップNを出ると同時に0.6sec間強制的にOFF
する。
【0111】次に、ヒータ6がOFFされているとき
に0〜0.5sec間でとれだけヒータ温度が下がるか
計測する。
【0112】この計測から次に1200dpi(35
mm/sec)で通紙するときのヒータの温調温度を上
記表2から決定する。
【0113】次の紙のためのヒータ6の温調を開始す
る。
【0114】このように本実施形態は、紙間においてプ
ロセススピードと共に温調制御をも次のプロセススピー
ド用に切り替わり、その時のヒータの温度降下量により
次の温調温度を決めるので、1次プロセススピードで何
枚通紙しようとも、2次プロセススピードにおける適正
な温調を行うことができる。
【0115】図3に本実施形態と従来例の定着ニップ内
の温度を示す。
【0116】従来の熱ローラ定着方式では、プロセスス
ピードが速い(70mm/sec)場合、紙及び加圧ロ
ーラの定着ニップ内の通過速度が速く暖まりにいくた
め、定着温度を高くする必要がある。
【0117】しかし、そのまま連続的にプロセススピー
ドを速く(35mm/sec)すると適正温度より高く
なり、ホットオフセットを発生してしまう。
【0118】これを避けるためには、紙間を長くとりヒ
ータOFFの状態で定着装置の空回転を行ったり、また
は印字しない紙を通紙し紙によって熱を消費する等の手
段を採らなくてはならない。
【0119】これに対し、本発明の定着装置は、装置自
体の熱容量が小さいため、定着ニップ内の温度が素早く
下がり、併せて上記のアルゴリズムに基づいて温調制御
を行うことにより、2種類のプロセススピードに最適な
定着温度を得ることができ、ホットオフセットの発生を
防げる。
【0120】次に、解像度を切り替える場合について説
明する。
【0121】d:解像度1200dpiから解像度60
0sdpiへと連続プリントする場合 <動作開始1枚目>上記bと同様に制御する。
【0122】<連続ブリント2枚目以降> 紙が定着ニップを出ると同時に、プロセススピードを
35mm/secから70mm/secに切り替え、そ
れと共に温調制御も70mm/sec用に切り替える。
【0123】以下、上記aと同様に、ヒータ6は紙が
ニップNを出ると同時に0.6sec間強制的にOFF
する。
【0124】次に、ヒータ6がOFFされているとき
に0〜0.5sec間でどれだけヒータ温度が下がるか
計測する。
【0125】この計測から次に600dpi(70m
m/sec)で通紙するときのヒータの温調温度を決定
する。
【0126】次の紙のためのヒータ6の温調を開始す
る。
【0127】図4に本実施形態と従来例の定着ニップ内
の温度を示す。
【0128】従来例の熱ローラ定着装置は熱容量が大き
く、35mm/sec用に低い定着温度で画像形成した
後では、70mm/sec用に定着温度を設定しても素
早く適正温度に上昇しないので、連続画像形成時に定着
不良やコールドオフセットが発生してしまう。
【0129】これを避けるためには、紙間を長く取りヒ
ータONの状態で定着装置の空回転を行う等の手段を採
らなくてはならない。
【0130】しかし、本発明の定着装置は装置自体の熱
容量が小さいため、定着ニップ内の温度を素早く上昇さ
せることができ、併せて上記のアルゴリズムに基づいて
温調制御を行うことにより、2種類のプロセススピード
に最適な定着装置を得ることができ、定着不良やコール
ドオフセットの発生を防げる。
【0131】なお、連続ブリントで600dpi,12
00dpiランダムにブリントアウトする場合には、上
記のアルゴリズムに基づき、上記c,dの温調制御を繰
り返せばよい。
【0132】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。なお、第1の実施形態との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0133】本実施形態では第1の実施形態の画像形成
装置及び熱定着装置を用い、連続画像形成時の通紙枚数
に従って温度制御する方法にて定着を行う。
【0134】第1の実施形態に示した温調制御方法(紙
OFF制御)は環境(温湿度、紙種等)に対して適応力
が高く、定着装置や周辺の状況によって温調温度を変え
られるという利点があるが、定着器構成(発熱体ヒー
タ、ヒータホルダー、加圧力)のバラつきによって精度
良く温調できない場合がある。
【0135】そこで、本実施形態は、同一解像度を連続
画像形成する場合には、ブリント時の通紙枚数に従って
温度制御する方法(枚数制御)で温調を行い、解像度切
り替え時のみに紙間OFF制御を行うものである。以下
に詳細を示す。
【0136】a:単一解像度で連続画像形成する場合 <動作開始1枚目>各解像度のプロセススピード(35
mm/sec,70mm/sec)に応じて、第1の実
施形態のa,bの手法によって温調制御する。
【0137】<連続画像形成時2枚目以降(枚数制御)
>本出願人がすでに提案しているように(特開平07−
248700号)、各プロセススピードに合わせ、1枚
目ヒータ制御温度T1を表3、表4に基づいて温調制御
する。つまり、CPUは連続画像形成時の通紙枚数に応
じて表3、表4のようにヒータ設定温度を下げる方向に
切り替わる温度決定機能を有する。
【0138】
【表3】
【0139】
【表4】
【0140】b:連続画像形成時解像度を切り替える場
合 <動作開始1枚目>上記第2の実施形態のaと同様に温
調制御する。
【0141】<連続ブリント時>1枚目温調温度T1が
200℃、600dpiで画像形成を始めて10枚目に
1200dpiに切り替わるとすると、 600dpiで印字された紙が定着ニップを出ると同
時に、プロセススピードを35mm/secから70m
m/secに切り替える。
【0142】ヒータ6は紙がニップNを出ると同時に
0.6sec間強制的にOFFする。
【0143】次に、ヒータ6がOFFされているとき
に0〜0.5sec間でとれだけヒータ温度が下がるか
計測する。
【0144】この計測から第1の実施形態で説明した
表2より次に1200dpi(35mm/sec)で通
紙するときのヒータ6の温調温度T11(例えば下降温
度が22degの場合にはT11=180℃)を決定す
る。
【0145】次の紙のためのヒータ6の温調を開始す
る。
【0146】続けて1200dpiで画像形成する場
合は、T11をT1として表4に基づいて単一解像度時
と同様に温調制御する。
【0147】解像度を1200dpiから600dpi
に切り替えるときも同様に行う。
【0148】このように、装置の画像形成直前の暖まり
具合を検知し、その検知温度T1と、その後の通紙枚数
に応じたヒータ温調温度を決定し、解像度変更時のみ紙
間OFF制御することにより、定着器構成のバラつきの
影響を小さくでき、定着不良、高温オフセットのいずれ
も防止することができた。
【0149】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図5に基づいて説明する。なお、第1の実施
形態との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0150】第2の実施形態では定着器構成のバラつき
を避けるために、紙間OFF制御と枚数制御の組み合わ
せによる温調制御方法を述べたが、解像度600dpi
と1200dpiを交互に画像形成することが多い場合
には、第2の実施形態の効果を良好に発揮することがで
きない虞がある。
【0151】そこで、本実施形態では、第1の実施形態
の画像形成装置及び熱定着装置を用い、次のような温調
方法を行う。
【0152】a:単一解像度で連続画像形成する場合 <動作開始1枚目及び2枚目以降>第2の実施形態と同
様の温調制御を行う。
【0153】b:連続画像形成時解像度を切り替える場
合 コールドスタートから600dpiで画像形成を始め、
7枚目に1200dpiに切り替わるとすると、
【0154】600dpiで印字された紙が定着ニッ
プを出ると同時に、プロセススピードを70mm/se
cから35mm/secに切り替える。この時、70m
m/secでの通紙枚数をホールドしておく。
【0155】プロセススピード70mm/secで通
紙した枚数を35mm/secの何枚目相当か予め決め
ておき、それに対応した枚数から温調を始める。本実施
形態の場合、70mm/sec,6枚通紙は35mm/
secでは10枚通紙に相当する。
【0156】そこで、7枚目以降は35mm/secで
の枚数制御が開始され、その時すでに35mm/sec
で10枚通紙したと判断し、表4に基づき温調温度を1
70℃とする。
【0157】それ以降の70mm/secでの連続画
像形成は表4の通り枚数制御によって温調する。
【0158】1200dpiから600dpiに戻る
場合、とは逆にプロセススピード35mm/secで
通紙した枚数を70mm/secの何枚相当か判断し、
温調を行えばよい。
【0159】上記、について詳細を記す。
【0160】加熱定着装置について検討を行ったとこ
ろ、コールドスタート時から加圧ローラが熱飽和する前
の範囲において、適正な定着を行うには加熱部材の温調
温度と加圧ローラの温度の和をある一定範囲に納める必
要があり、また、この温度の和はプロセススピードごと
に適正値が異なることがわかった。例えば、本実施形態
でのプロセススピード35mm/secでは270℃前
後であり、70mm/secでは290℃前後である。
【0161】図5に枚数制御時の加圧ローラが熱飽和す
る前の範囲の通紙枚数に加圧ローラ表面温度を示す。な
お、この時定着温調は、上記温度和をそれぞれのプロセ
ススピードで適正になるように保っている。図5のよう
にこの範囲での表面温度の上昇はほぼ一定であり、同じ
定着器であればプロセススピードが異なってもその傾き
は変わらず、そのため図中のΔXは常に一定である。
【0162】従って、上記のように、適正な定着を行う
には、加熱部材の温調温度と加圧ローラの温度の和はほ
ぼ一定に保てばよいのであるから、例えばプロセススピ
ード70mm/secで6枚通紙後35mm/secに
切り替えるには、35mm/secですでに6枚+ΔX
枚通紙したと判断し、本実施形態の場合はΔX=4枚が
適正であるので、35mm/secで11枚目からの温
調を始めればよい。逆に35m/secから70mm/
secに切り替える場合は、ΔX枚数分戻って70mm
/secでの温調を始めればよい。
【0163】なお、ΔXはT0及び定着装置特性に合わ
せて適宜設定すればよい。
【0164】このように、枚数制御のみで温調を行うこ
とにより、定着器構成のバラつきの影響を抑え、定着不
良、高温オフセットのいずれも防止することができる。
また、この方法であればプロセススピードに依存するこ
となく、温調設定しているため高速化への対応が容易で
ある。
【0165】
【発明の効果】以上にて説明してきたように、本出願に
係る第一の発明に依れば、ニップ部に上記記録材が通紙
されていないとき、商用電源から加熱手段への通電が停
止されると共に、このときにおける温度検知体の検知温
度に応じて、次回の定着処理工程での加熱手段の目標温
度が決定されるので、複数枚の記録材への連続定着処理
工程中にプロセススピードが切り替えられても、ニップ
部等の温調を加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うこと
ができ、以て、画像のホットオフセット、コールドオフ
セット及び定着不良を防ぐことができる。
【0166】又、本出願に係る第二の発明に依れば、未
定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しながらセラ
ミックヒータにより上記記録材を加熱するので、ニップ
部の目標温度への昇温を効率よく行うことができる。
【0167】更に、本出願に係る第三の発明に依れば、
定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙されるニ
ップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成される
ので、ニップ部を目標温に迅速に昇温し維持することが
できる。
【0168】又、本出願に係る第四の発明に依れば、複
数枚の転写材への連続画像形成中でのプロセススピード
の切替は、任意の転写材がニップ部から排出されてから
次に続く転写材がニップ部に突入するまでの間に行われ
ると共に、プロセススピードの切替に応じて加熱手段の
温度が変更されるので、複数枚の記録材への連続定着処
理工程中にプロセススピードが切り替えられても、ニッ
プ部等の温調を加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うこ
とができ、以て、画像のホットオフセット、コールドオ
フセット及び定着不良を防ぐことができる。
【0169】更に、本出願に係る第五の発明に依れば、
未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しながらセ
ラミックヒータにより上記記録材を加熱するので、ニッ
プ部の目標温度への昇温を効率よく行うことができる。
【0170】又、本出願に係る第六の発明に依れば、定
着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙されるニッ
プ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成されるの
で、ニップ部を目標温に迅速に昇温し維持することがで
きる。
【0171】更に、本出願に係る第七の発明に依れば、
一枚又は複数枚の転写材から成る一連の転写材に対する
定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度が加熱手段
の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じて決定さ
れると共に、複数枚の転写材への連続画像形成中での加
熱手段の温度が、画像を形成される転写材の枚数に応じ
て低下するので、複数枚の記録材への連続定着処理工程
中にプロセススピードが切り替えられても、ニップ部等
の温調を加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うことがで
き、以て、画像のホットオフセット、コールドオフセッ
ト及び定着不良を防ぐことができる。
【0172】又、本出願に係る第八の発明に依れば、切
替前のプロセススピードのもとで画像を形成された転写
材の枚数に予め定められた補正通紙枚数をプロセススピ
ードの切替時にて加減することにより得られた枚数に応
じて、切替後のプロセススピードのもとでの加熱手段の
目標温度が決定されるので、複数枚の記録材への連続定
着処理工程中にプロセススピードが切替られても、ニッ
プ部等の温調を加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うこ
とができ、以て、画像のホットオフセット、コールドオ
フセット及び定着不良を防ぐことができる。
【0173】更に、本出願に係る第九の発明に依れば、
未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しながらセ
ラミックヒータにより上記記録材を加熱するので、ニッ
プ部の目標温度への昇温を効率よく行うことができる。
【0174】又、本出願に係る第十の発明に依れば、定
着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙されるニッ
プ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成されるの
で、ニップ部を目標温に迅速に昇温し維持することがで
きる。
【0175】更に、本出願に係る第十一の発明に依れ
ば、一定のプロセススピードで一枚又は複数枚の転写材
から成る一連の転写材への定着処理工程が行われるとき
は、上記定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度が
加熱手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じ
て決定されていると共に、ニップ部に上記記録材が通紙
されていないときであってプロセススピードの切替が行
われるときは、このときにおける温度検知体の検知温度
の変化に応じて、次回の定着処理工程での加熱手段の目
標温度が決定されるので、複数枚の記録材への連続定着
処理工程中にプロセススピードが切替られても、ニップ
部等の温調を加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うこと
ができ、以て、画像のホットオフセット、コールドオフ
セット及び定着不良を防ぐことができる。
【0176】又、本出願に係る第十二の発明に依れば、
未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しながらセ
ラミックヒータにより上記記録材を加熱するので、ニッ
プ部の目標温度への昇温を効率よく行うことができる。
【0177】更に、本出願に係る第十三の発明に依れ
ば、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れるので、ニップ部を目標温に迅速に昇温し維持するこ
とができる。
【0178】又、本出願に係る第十四の発明に依れば、
ニップ部に上記記録材が通紙されていないとき、通電制
御手段が商用電源から加熱手段への通電を停止すると共
に、このときにおける温度検知体の検知温度に応じて、
次回の定着処理工程での加熱手段の目標温度を決定す
る。
【0179】更に、本出願に係る第十五の発明に依れ
ば、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱するので、
複数枚の記録材への連続定着処理工程中にプロセススピ
ードを切り替えても、ニップ部等の温調を加熱不足及び
加熱過剰なく適正に行うことができ、以て、画像のホッ
トオフセット、コールドオフセット及び定着不良の防止
が図られた定着装置を備える画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0180】又、本出願に係る第十六の発明に依れば、
定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙されるニ
ップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成される
ので、ニップ部の目標温度への昇温の効率向上化が図ら
れた定着装置を備える画像形成装置を提供することがで
きる。
【0181】更に、本出願に係る第十七の発明にあって
は、複数枚の転写材への連続画像形成中でのプロセスス
ピードの切替を任意の転写材がニップ部から排出されて
から次に続く転写材がニップ部に突入するまでに間に行
うと共に、プロセススピードの切替に応じて加熱手段の
温度を変更するので、複数枚の記録材への連続定着処理
工程中にプロセススピードを切り替えても、ニップ部等
の温調を加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うことがで
き、以て、画像のホットオフセット、コールドオフセッ
ト及び定着不良の防止が図られた定着装置を備える画像
形成装置を提供することができる。
【0182】又、本出願に係る第十八の発明に依れば、
未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しながらセ
ラミックヒータにより上記記録材を加熱するので、ニッ
プ部の目標温度への昇温の効率向上化が図られた定着装
置を備える画像形成装置を提供することができる。
【0183】更に、本出願に係る第十九の発明に依れ
ば、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れるので、ニップ部の目標温への迅速な昇温及び維持が
図られた定着装置を備える画像形成装置を提供すること
ができる。
【0184】又、本出願に係る第二十の発明に依れば、
一枚又は複数枚の転写材から成る一連の転写材に対する
定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度を加熱手段
の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じて決定す
ると共に、複数枚の転写材への連続画像形成中での加熱
手段の温度を画像を形成される転写材の枚数に応じて低
下せしめるので、複数枚の記録材への連続定着処理工程
中にプロセススピードを切り替えても、ニップ部等の温
調を加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うことができ、
以て、画像のホットオフセット、コールドオフセット及
び定着不良の防止が図られた定着装置を備える画像形成
装置を提供することができる。
【0185】更に、本出願に係る第二十一の発明にあっ
ては、通電制御手段は、切替前のプロセススピードのも
とで画像を形成された転写材の枚数を記録し、プロセス
スピードの切替時に上記枚数に予め定められた補正通紙
枚数を加減することにより得られた枚数に応じて切替後
のプロセススピードのもとでの加熱手段の目標温度を決
定するので、複数枚の記録材への連続定着処理工程中に
プロセススピードを切り替えても、ニップ部等の温調を
加熱不足及び加熱過剰なく適正に行うことができ、以
て、画像のホットオフセット、コールドオフセット及び
定着不良の防止が図られた定着装置を備える画像形成装
置を提供することができる。
【0186】又、本出願に係る第二十二の発明に依れ
ば、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱するので、
ニップ部の目標温度への昇温の効率向上化が図られた定
着装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【0187】更に、本出願に係る第二十三の発明に依れ
ば、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れるので、ニップ部の目標温への迅速な昇温及び維持が
図られた定着装置を備える画像形成装置を提供すること
ができる。
【0188】又、本出願に係る第二十四の発明に依れ
ば、一定のプロセススピードで一枚又は複数枚の転写材
から成る一連の転写材への定着処理工程を行うときは、
上記定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度を加熱
手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応じて決
定すると共に、ニップ部に上記記録材が通紙されていな
いときであってプロセススピードの切替を行うときは、
このときにおける温度検知体の検知温度の変化に応じ
て、次回の定着処理工程での加熱手段の目標温度を決定
するので、複数枚の記録材への連続定着処理工程中にプ
ロセススピードを切り替えても、ニップ部等の温調を加
熱不足及び加熱過剰なく適正に行うことができ、以て、
画像のホットオフセット、コールドオフセット及び定着
不良の防止が図られた定着装置を備える画像形成装置を
提供することができる。
【0189】更に、本出願に係る第二十五の発明に依れ
ば、未定着像を担持した記録材をニップ部に通紙しなが
らセラミックヒータにより上記記録材を加熱するので、
ニップ部の目標温度への昇温の効率向上化が図られた定
着装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【0190】又、本出願に係る第二十六の発明に依れ
ば、定着処理時に未定着像を担持した記録材が通紙され
るニップ部が無端帯状の定着体と加圧体との間に形成さ
れるので、ニップ部の目標温への迅速な昇温及び維持が
図られた定着装置を備える画像形成装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る第1の実施形態における画像形成
装置の概略構成図である。
【図2】本出願に係る第1の実施形態における加熱定着
装置の一例の概略構成図である。
【図3】本出願に係る第1の実施形態における高速プロ
セススピードから低速プロセススピードに切り替えた時
の定着装置の定着ニップ温度のグラフである。
【図4】本出願に係る第1の実施形態における低速プロ
セススピードから高速プロセススピードに切り替えた時
の定着装置の定着ニップ温度のグラフである。
【図5】本出願に係る第3の実施形態における加熱部材
を枚数制御した時の加圧ローラ表面目温度のグラフであ
る。
【符号の説明】
2 フィルム(定着体) 4 加圧ロ−ラ(加圧体) 5 サーミスタ(温度検知体) 6 ヒータ(加熱部材) 10 CPU(通電制御手段) 106 定着器(定着装置) P 記録材 T 未定着トナー(未定着像)

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着像を担持したシート状の記録材を
    互いに圧接された定着体及び加圧体の間に形成されたニ
    ップ部に通紙しながら、商用電源の通電を受けた加熱手
    段により上記記録材を加熱する画像形成装置のための定
    着装置であって、画像形成装置は画像形成プロセスが複
    数のプロセススピードのいずれかにより行われるようプ
    ロセススピードの切替を行うようになっており、加熱手
    段の温度を検知するための温度検知体を備える定着装置
    において、ニップ部に上記記録材が通紙されていないと
    き、商用電源から加熱手段への通電が停止されると共
    に、このときにおける温度検知体の検知温度に応じて、
    次回の定着処理工程での加熱手段の目標温度が決定され
    るよう設定されていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段は、セラミックスを主成分とす
    る基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱する
    発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は近
    接して配置されているセラミックヒータであることとす
    る請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 定着体は無端帯状に形成されていること
    とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 未定着像を担持したシート状の記録材を
    互いに圧接された定着体及び加圧体の間に形成されたニ
    ップ部に通紙しながら、商用電源の通電を受けた加熱手
    段により上記記録材を加熱する画像形成装置のための定
    着装置であって、画像形成装置は画像形成プロセスが複
    数のプロセススピードのいずれかにより行われるようプ
    ロセススピードの切替を行うようになっており、加熱手
    段の温度を検知するための温度検知体を備える定着装置
    において、複数枚の転写材への連続画像形成中でのプロ
    セススピードの切替は、任意の転写材がニップ部から排
    出されてから次に続く転写材がニップ部に突入するまで
    の間に行われると共に、プロセススピードの切替に応じ
    て加熱手段の温度が変更されるよう設定されていること
    を特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 加熱手段は、セラミックスを主成分とす
    る基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱する
    発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は近
    接して配置されているセラミックヒータであることとす
    る請求項4に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 定着体は無端帯状に形成されていること
    とする請求項4又は請求項5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 未定着像を担持したシート状の記録材を
    互いに圧接された定着体及び加圧体の間に形成されたニ
    ップ部に通紙しながら、商用電源の通電を受けた加熱手
    段により上記記録材を加熱する画像形成装置のための定
    着装置であって、画像形成装置は画像形成プロセスが複
    数のプロセススピードのいずれかにより行われるようプ
    ロセススピードの切替を行うようになっており、加熱手
    段の温度を検知するための温度検知体を備える定着装置
    において、一枚又は複数枚の転写材から成る一連の転写
    材に対する定着処理工程での加熱手段の初期の目標温度
    が加熱手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温度に応
    じて決定されると共に、複数枚の転写材への連続画像形
    成中での加熱手段の温度が、画像を形成される転写材の
    枚数に応じて低下するよう設定されていることを特徴と
    する定着装置。
  8. 【請求項8】 切替前のプロセススピードのもとで画像
    を形成された転写材の枚数に予め定められた補正通紙枚
    数をプロセススピードの切替時にて加減することにより
    得られた枚数に応じて、切替後のプロセススピードのも
    とでの加熱手段の目標温度が決定されるよう設定されて
    いることとする請求項7に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 加熱手段は、セラミックスを主成分とす
    る基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱する
    発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は近
    接して配置されているセラミックヒータであることとす
    る請求項7又は請求項8に記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 定着体は無端帯状に形成されているこ
    ととする請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載
    の定着装置。
  11. 【請求項11】 未定着像を担持したシート状の記録材
    を互いに圧接された定着体及び加圧体の間に形成された
    ニップ部に通紙しながら、商用電源の通電を受けた加熱
    手段により上記記録材を加熱する画像形成装置のための
    定着装置であって、画像形成装置は画像形成プロセスが
    複数のプロセススピードのいずれかにより行われるよう
    プロセススピードの切替を行うようになっており、加熱
    手段の温度を検知するための温度検知体を備える定着装
    置において、一定のプロセススピードで一枚又は複数枚
    の転写材から成る一連の転写材への定着処理工程が行わ
    れるときは、上記定着処理工程での加熱手段の初期の目
    標温度が加熱手段の立ち上げ前での温度検知体の検知温
    度に応じて決定されていると共に、ニップ部に上記記録
    材が通紙されていないときであってプロセススピードの
    切替が行われるときは、このときにおける温度検知体の
    検知温度に応じて、次回の定着処理工程での加熱手段の
    目標温度が決定されるよう設定されていることを特徴と
    する定着装置。
  12. 【請求項12】 加熱手段は、セラミックスを主成分と
    する基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱す
    る発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は
    近接して配置されているセラミックヒータであることと
    する請求項11に記載の定着装置。
  13. 【請求項13】 定着体は無端帯状に形成されているこ
    ととする請求項11又は請求項12に記載の定着装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の定着装置と、温度検
    知体の検知温度に応じて商用電源から加熱手段への通電
    を制御する通電制御手段とを備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  15. 【請求項15】 加熱手段は、セラミックスを主成分と
    する基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱す
    る発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は
    近接して配置されているセラミックヒータであることと
    する請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 定着体は無端帯状に形成されているこ
    ととする請求項14又は請求項15に記載の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項4に記載の定着装置と、温度検
    知体の検知温度に応じて商用電源から加熱手段への通電
    を制御する通電制御手段とを備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  18. 【請求項18】 加熱手段は、セラミックスを主成分と
    する基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱す
    る発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は
    近接して配置されているセラミックヒータであることと
    する請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 定着体は無端帯状に形成されているこ
    ととする請求項17又は請求項18に記載の画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項7に記載の定着装置と、温度検
    知体の検知温度に応じて商用電源から加熱手段への通電
    を制御する通電制御手段とを備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  21. 【請求項21】 通電制御手段は、切替前のプロセスス
    ピードのもとで画像を形成された転写材の枚数を記録
    し、プロセススピードの切替時に上記枚数に予め定めら
    れた補正通紙枚数を加減することにより得られた枚数に
    応じて切替後のプロセススピードのもとでの加熱手段の
    目標温度を決定するようになっていることとする請求項
    20に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 加熱手段は、セラミックスを主成分と
    する基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱す
    る発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は
    近接して配置されているセラミックヒータであることと
    する請求項20又は請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 定着体は無端帯状に形成されているこ
    ととする請求項20ないし請求項22のいずれか一項に
    記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 請求項11に記載の定着装置と、温度
    検知体の検知温度に応じて商用電源から加熱手段への通
    電を制御する通電制御手段とを備えることを特徴とする
    画像形成装置。
  25. 【請求項25】 加熱手段は、セラミックスを主成分と
    する基板の一方の面に商用電源からの通電により発熱す
    る発熱部位が形成され他方の面に温度検知体が当接又は
    近接して配置されているセラミックヒータであることと
    する請求項24に記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 定着体は無端帯状に形成されているこ
    ととする請求項24又は請求項25に記載の画像形成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001147621A (ja) * 1999-11-18 2001-05-29 Nec Niigata Ltd 画像記録装置、画像記録システム及びそのプログラムを記憶した記憶媒体。
US20160357140A1 (en) * 2013-11-18 2016-12-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing Cartridge Provided With Receiving Member Capable of Efficiently Transmitting Drive Force to Developer Carrier
US9952552B2 (en) 2014-01-06 2018-04-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing cartridge having drive-force receiving member

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US9952553B2 (en) * 2013-11-18 2018-04-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing cartridge provided with receiving member capable of efficiently transmitting drive force to developer carrier
US9952552B2 (en) 2014-01-06 2018-04-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing cartridge having drive-force receiving member

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