JP7225757B2 - 定着装置、画像形成装置、および、ニップ幅の制御方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置、および、ニップ幅の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置、画像形成装置、および、ニップ幅の制御方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づくレーザー光が、帯電した感光ドラムに対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光ドラムに現像装置からトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写ベルトを介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
定着装置は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材、及び加熱源等を備える。通常、定着面側部材を構成する加圧ローラーと、裏面側支持部材を構成する加圧ローラーとが、直接又は間接的に圧接されることにより、用紙を挟持して搬送する定着ニップが形成される。
定着面側部材および裏面側支持部材をそれぞれ構成する加圧ローラー(定着部材ともいう)の外周面はゴム等の弾性層で構成されている。例えば、一方の加圧ローラーの表面硬度は他方の加圧ローラーの表面硬度より低くなっている。これにより、一対の加圧ローラーが相互に圧接されたとき、表面高度の低い加圧ローラーの方が潰れて、定着ニップが形成される。
近年の印刷スピードの高速化に対応するため、用紙と加圧ローラーとの接触面積を大きくする必要がある。つまり、ニップ幅を広くする必要がある。ニップ幅を広くするため、例えば、加圧ローラーの弾性層の厚みを大きくした場合、定着時における加圧ローラーの温度が上昇すると、加圧ローラーの熱膨張が大きくなる。これにより、ニップ幅の変化量が大きくなって、ニップ幅が所定の範囲から外れる場合、定着品質が低下するおそれがある。
例えば、特許文献1には、一対の加圧ローラーを互いに相対的に移動する移動手段と、加圧ローラーの温度に基づいて、加圧ローラーの熱膨張量を予測する手段と、予測された加圧ローラーの熱膨張量に応じてニップ幅を所定の範囲内に維持するように移動手段を制御する制御部を備えた定着装置が開示されている。
特開2017-97183公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された定着装置においては、加圧ローラーの温度に基づいて加圧ローラーの熱膨張量を予測しているため、例えば、加圧ローラーの外径や硬度などのばらつきによって、実際の熱膨張量と予測された熱膨張量との間の差が大きくなる場合がある。この場合、予測された加圧ローラーの熱膨張量に応じて移動手段を制御しても、ニップ幅を精度良く制御することができず、定着品質が低下するおそれがあるという問題点があった。
本発明の目的は、ニップ幅を精度良く制御することによって定着品質の低下を防止することが可能な定着装置、画像形成装置、および、ニップ幅の制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明における定着装置は、
一対の部材が互いに圧接し、少なくとも一方の部材が回転することで、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する一対の定着部材と、
前記一対の定着部材を互いに圧接する方向または前記圧接する方向とは反対の方向に相対移動させる移動部と、
前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる回転トルクを検出する検出部と、
検出された前記回転トルクに応じて前記一対の定着部材が相対移動するように、前記移動部を制御する制御部と、
を備える。
本発明における画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で形成された画像を記録媒体に定着させる上記定着装置を備える。
本発明におけるニップ幅の制御方法は、
一対の部材が互いに圧接し、少なくとも一方の部材が回転することで、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する一対の定着部材を備える定着装置におけるニップ幅の制御方法であって、
前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる回転トルクを検出し、
検出された前記回転トルクに応じて、前記一対の定着部材が互いに圧接する方向または前記圧接する方向とは反対の方向に相対移動する。
本発明によれば、ニップ幅を精度良く制御することによって定着品質の低下を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る装置を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 封筒モード時におけるニップ幅と回転トルクとの関係を示す図である。 定着部の一例を概略的に示す図である。 本実施の形態におけるニップ幅の制御方法の一例を示すフローチャートである。 下加圧ローラーの回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。 下加圧ローラーの回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。 下加圧ローラーの回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。 下加圧ローラーの回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。 封筒圧接位置の位置決め制御の一例を示すフローチャートである。 下加圧ローラーの回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。 カム駆動モーターの駆動トルクと、カム駆動モーターの回転時間との関係を示す説明図である。 定着部およびその近傍を概略的に表した図である。 分離ファンの電流値と時間との関係を示す図である。 封筒の搬送方向の長さと狙いの回転トルクとの関係を示す図である。 朝一ウォームアップ開始時からの定着ベルトの表面温度の推移を示す図である。 朝一ウォームアップ時の定着ベルトの表面温度と回転トルクとの関係を示す図である。 定着部材の変形の状態を示す図である。 定着ニップでの定着部材の変形状態を示す図である。 上加圧ローラーと下加圧ローラーとが互いに圧接された場合における回転トルクを示す図である。 定着部材の弾性層の変形量と定着ニップで発生する回転トルクを示す図である。 定着部材の弾性層が通紙により押しつぶされる場合の変形量を段階的に示す図である。 記録媒体の紙厚と通紙による回転トルクの変化量との関係を示す図である。
以下、本実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙S(記録媒体)に二次転写することにより、トナー像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、および制御部101等を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sにトナー像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示す。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。定着部60および制御部101は、本発明の定着装置に対応する。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器すなわち筐体F内にユニットとして配置される。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、定着部60の構成についてより詳しく説明する。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62、および上加圧ローラー63を有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト61は、加熱ローラー62と上加圧ローラー63とに所定のベルト張力(例えば、400N)で張架されている。
定着ベルト61は、例えばPI(ポリイミド)からなる基体の外周面を弾性層として耐熱性のシリコンゴムで被覆し、さらに、表層に耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のチューブを被覆またはコーティングをしてなる。
定着ベルト61は、トナー像が形成された用紙Sに接触して、当該トナー像を用紙Sに定着許容温度範囲で加熱定着する。ここで、定着許容温度範囲とは、用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙Sの紙種等によって異なる。
加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する。加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する例えば、ハロゲンヒーターである加熱源60Cを内蔵している。加熱ローラー62は、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金における外周面をPTFEでコーティングした樹脂層で被覆された構成である。
加熱源60Cの温度は、制御部101によって制御される。加熱源60Cによって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
上加圧ローラー63は、例えば鉄等の金属から形成された中実の芯金を、弾性層で被服したものである。弾性層の材質として、例えば、耐熱性のシリコンゴムを用いることができる。また、弾性層として、耐熱性のシリコンゴムを、低摩擦で耐熱性樹脂であるPTFEでコーティングした樹脂層で被覆した構成とすることができる。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材を構成する下加圧ローラー64を有する(ローラー加圧方式)。下加圧ローラー64は、Al(アルミニウム)からなる基材層の外周面を弾性層で被服したものである。弾性層の材質として、例えば、耐熱性のシリコンゴムを用いることができる。また、弾性層として、耐熱性のシリコンゴムを、表面離型層としてPFAチューブの樹脂層で被覆した構成とすることができる。
下加圧ローラー64には、ハロゲンヒーター等の加熱源(不図示)が内蔵されている。この加熱源が発熱することにより、下加圧ローラー64は加熱される。制御部101は、加熱源に供給する電力を制御し、下加圧ローラー64を所定温度に制御する。
下加圧ローラー64は、定着ベルト61を介して上加圧ローラー63に所定の定着荷重で圧接される。このようにして、上加圧ローラー63および定着ベルト61と下加圧ローラー64との間には、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップNPが形成される。
下加圧ローラー64は、モーターやギアなどの不図示のアクチュエーターに接続され、当該モーターの駆動力が下加圧ローラー64に伝達されるようになっている。制御部101は、かかる下加圧ローラー64を駆動するモーターに駆動信号を出力して、下加圧ローラー64の周速度を制御する。
定着部60において、上側定着部60A、下側定着部60Bおよび加熱源60Cは、定着ニップNPで用紙S(記録媒体)を加熱、加圧しながら搬送することにより、未定着のトナー像を用紙S上に定着させる。
ところで、印刷スピードの高速化に対応するため、ニップ幅を広くする必要がある。ニップ幅を広くするために、例えば、加圧ローラー63,64(定着部材)の弾性層の厚みを大きくした場合、定着時に加圧ローラー63,64の温度が上昇したとき、加圧ローラー63,64の熱膨張も大きくなる。これにより、ニップ幅の変化量が大きくなって、ニップ幅が所定の範囲から外れるおそれがあるという問題があった。
この問題に対処するため、加圧ローラー63,64の温度に基づいて、加圧ローラー63,64の熱膨張量を予測し、予測された加圧ローラー63,64の熱膨張量に応じて一対の加圧ローラー63,64を互いに相対的に移動するように移動手段を制御することで、ニップ幅を変更する定着装置が提案されている。この構成では、例えば、加圧ローラー63,64の外径や硬度などのばらつきによって、実際の熱膨張量と予測された熱膨張量との間の差が大きくなって、ニップ幅を精度良く制御することができず、定着品質が低下するおそれがある。
以上のように、熱膨張によるニップ幅の変化量が定着品質に影響を与える。この影響は、普通紙や厚紙を通紙する場合よりも、二重に用紙が重ね合わされている封筒を通紙する場合の方が、重なり合った用紙間でずれが生じやすく、その結果、皺などが生じやすく、大きい。図3は、2枚の紙を重ねて接着した封筒を記録媒体として定着部60に通紙する封筒モード時におけるニップ幅と下加圧ローラー64を回転させる回転トルク(以下、単に「回転トルク」という)との関係を示す図である。図3の横軸にニップ幅(mm)、縦軸に回転トルク(N・m)を示す。図3に示すように、ニップ幅と回転トルクとは比例の関係となる。なお、図3では、封筒モード時において、ニップ幅と回転トルクとが比例の関係となることを示すが、普通紙を記録媒体としたとき(通常モード時)においても、封筒モード時と同様、ニップ幅と回転トルクとは、比例の関係となる。
そこで、本実施の形態における定着部60では、ニップ幅と回転トルクとが比例の関係となることに鑑み、回転トルクを検出するトルクセンサー81(本発明の「検出部」に対応)と、移動部82と、を備える。制御部101は、トルクセンサー81により検出された回転トルクに応じて移動部82を制御する。
図4に本実施の形態における定着部60の一例を概略的に示す。トルクセンサー81は、例えば、下加圧ローラー64を駆動するローラー駆動モーター(不図示)へ流れた電流値を電流センサーで検知することにより、ローラー駆動モーターの回転トルクを検知するように構成されている。なお、ローラー駆動モーターの回転トルクを検知するトルクセンサーとしては、電流センサーに限らず、例えば、ひずみセンサー等の公知のトルクセンサーにより構成されてもよい。
移動部82は、上加圧ローラー63と下加圧ローラー64とを互いに圧接する方向または圧接する方向とは反対の方向に相対移動させる。
移動部82は、アーム部材84、カム部材86、引張バネ88、および、カム駆動モーター89を備えている。
アーム部材84は、下加圧ローラー64を回転自在な状態で支持している。アーム部材84は、図4の左右方向に延在している。アーム部材84は、延在方向一端部84aに設けられた枢軸85により、図中矢印A1,A2の方向に揺動可能とされている。アーム部材84の延在方向他端部84bの下方向にはカム部材86が配置されている。
カム部材86は、円周を有し、円周の中心から外れた位置に回転軸87を有する偏芯カムである。カム部材86は、カム駆動モーター89により図中矢印B1,B2方向に回転駆動される。カム駆動モーター89は、例えば、モーター軸の目標回転角度とフィードバックされるモーター軸の検出角度との差が0になるように制御部101により制御されるサーボモーターである。なお、B1方向は、回転方向始端位置から回転方向終端位置への方向をいい、B2方向は、回転方向終端位置から回転方向始端位置への方向をいう。
引張バネ88は、その張力によって、アーム部材84の延在方向他端部84bをカム部材86の円周に接触した状態に維持する。
カム部材86がカム駆動モーター89により図中矢印B1方向に回転駆動された場合、アーム部材84が図中矢印A1方向に揺動する。これにより、アーム部材に支持された下加圧ローラー64が図中矢印C1方向、つまり、上加圧ローラー63に圧接する方向に移動する。これにより、上加圧ローラー63と下加圧ローラー64とを相互に圧接する力が大きくなり、ニップ幅が広がり、その結果、下加圧ローラー64の回転トルクを上げることが可能となる。
一方、カム部材86がカム駆動モーター89により図中矢印B2方向に回転駆動された場合、アーム部材84が図中矢印A2方向に揺動する。これにより、アーム部材84に支持された下加圧ローラー64が図中矢印C2方向、つまり、上加圧ローラー63に圧接する方向とは反対の方向に移動する。これにより、上加圧ローラー63と下加圧ローラー64とを相互に圧接する力が小さくなり、ニップ幅が狭くなり、その結果、下加圧ローラー64の回転トルクを下げることが可能となる。
制御部101は、回転トルクに応じて移動部82を制御する。具体的には、制御部101は、トルクセンサー81により検出された回転トルクに基づいて、回転トルクとカム駆動モーター89のモーター軸の回転角度との関係を示す関係テーブル(不図示)を参照して、回転トルクに応じてカム駆動モーター89を制御する。なお、関係テーブルは、例えば、ROM103に記憶されている。
制御部101は、トルクセンサー81により検出された回転トルクが目標値未満である場合、カム部材86をB1方向に回転駆動するようにカム駆動モーター89を制御する。これにより、回転トルクが上がって目標値に達する。これに対して、制御部101は、トルクセンサー81により検出された回転トルクが目標値を超える場合、カム部材86をB2方向に回転駆動するようにカム駆動モーター89を制御する。これにより、回転トルクが下がって目標値となる。ここで、目標値は、予め定められた数値でもよく、予め定められた数値範囲でもよい。
次に、本実施の形態におけるニップ幅の制御方法について説明する。図5は、本実施の形態におけるニップ幅の制御方法の一例を示すフローチャートである。本フローは、制御部101のCPU102がROM103に記録されたプログラムを実行することにより実現される。
先ず、ステップS100において、制御部101は、トルクセンサー81により検出された下加圧ローラー64の回転トルクを取得する。
次に、ステップS110において、制御部101は、回転トルクが目標値であるか否かについて判断する。回転トルクが目標値である場合(ステップS110:YES)、処理はステップS120に遷移する。回転トルクが目標値でない場合(ステップS110:NO)、処理はステップS130に遷移する。
次に、ステップS120において、制御部101は、印刷ジョブが終了であるか否かについて判断する。印刷ジョブが終了である場合(ステップS120:YES)、処理を終了する。印刷ジョブが終了でない場合(ステップS120:NO)、処理はステップS100の前に戻る。
ステップS130において、制御部101は、回転トルクに応じて移動部82を制御する。具体的には、制御部101は、回転トルクが目標値を超える場合、カム部材86をB2方向に回転駆動して、回転トルクを下げて目標値になるようにカム駆動モーター89を制御する。また、制御部101は、回転トルクが目標値未満である場合、カム部材86をB1方向に回転駆動して、回転トルクを上げて目標値になるようにカム駆動モーター89を制御する。その後、処理はステップS110の前に戻る。
上記実施の形態における定着部60は、回転トルクを検出するトルクセンサー81と、上加圧ローラー63と下加圧ローラー64とを相互に圧接する方向または圧接する方向とは反対の方向に移動させる移動部82と、トルクセンサー81により検出された回転トルクに応じて上加圧ローラー63と下加圧ローラー64とが相互に相対移動するように移動部82を制御する制御部101とを備える。これにより、回転トルクに応じてニップ幅を精度良く制御することができるため、定着品質が低下するのを抑えることが可能となる。
(変形例1)
次に、本実施の形態の変形例について説明する。なお、変形例の説明においては、上記実施の形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成については同一番号を付してその説明を省略する。
変形例1においては、封筒モード時における定着部60について説明する。封筒モードにおいては、ニップ幅が所定の範囲を超える場合、上加圧ローラー63と下加圧ローラー64との間で周速度の差が生じ、ひいては2枚の搬送速度に差が生じる。その結果、定着処理後の封筒に、皺や画像ずれが発生する場合があるという問題があった。つまり、封筒モードでは、上加圧ローラー63や下加圧ローラー64をあまりつぶさない程度のニップ幅で封筒を搬送する必要がある。このように、定着ベルト61と下加圧ローラー64とが少しだけ圧接された状態では、上加圧ローラー63と下加圧ローラー64とが定着ベルト61を介してある程度圧接された状態に比べて、上加圧ローラー63や下加圧ローラー64の熱膨張に対するつぶれ量が大きいため、熱膨張の影響がニップ幅に大きく影響する。
図6は、下加圧ローラー64の回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。図6の横軸に下加圧ローラー64の回転時間(t)、縦軸に回転トルク(N・m)を示す。図6に示すように、下加圧ローラー64の回転時間が経過するほど(定着部60が温まるほど)、ニップ幅が広くなり、かつ、回転トルクも大きくなる。これは、上加圧ローラー63や下加圧ローラー64の熱膨張の影響がニップ幅に大きく影響することを意味する。
そこで、変形例1では、制御部101は、回転トルクの大きさに応じて、ニップ幅を狭くする方向、つまり、カム部材86をB2方向に回転駆動するようにカム駆動モーター89を制御する。これにより、図7に示すように、上加圧ローラー63や下加圧ローラー64が熱膨張しても、ニップ幅を広げないようにして、回転トルクを目標値に維持することが可能となる。結果として、ニップ幅を精度良く制御することが可能となる。なお、普通紙を記録媒体としたとき(通常モード時)においても、封筒モード時と同様、ニップ幅とトルクとは、図3に示すように比例の関係となる。したがって、変形例1におけるニップ幅の制御方法は、通常モード時においても適用することが可能である。
(変形例2)
図5に示すニップ幅の制御は、下加圧ローラー64を上加圧ローラー63との圧接位置に移動した後に行われる。変形例2では、その圧接位置をどのように決めるかについて図8を参照して説明する。図8は、下加圧ローラー64の回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。図8の横軸に下加圧ローラー64の回転時間(t)、縦軸に回転トルク(N・m)を示す。なお、以下の説明において、下加圧ローラー64が定着ベルト61を介して上加圧ローラー63に接する、又は、圧接することを、「下加圧ローラー64が上加圧ローラー63に接する、又は、圧接する」という。また、以下の変形例2から変形例5において、「加圧圧接」、又は「加圧圧接動作」とは、「圧接状態において圧力を上げる」ことをいう。
制御部101は、カム部材86をB1方向に回転駆動するようにカム駆動モーター89を制御する(図8に示す「加圧圧接動作」)。トルクセンサー81は、加圧圧接動作中の回転トルクを検出する。
制御部101は、トルクセンサー81により検出された回転トルクが狙いの回転トルク(目標値)に達した場合、加圧圧接動作を停止するための制御を行う。これにより、封筒モードにおける下加圧ローラー64の圧接位置(封筒圧接位置)が決定される。封筒圧接位置が決定された後、制御部101は、回転トルクを目標値に維持するための制御を行う(図5に示すニップ幅の制御)。
(変形例3)
次に、変形例3では、封筒モードにおけるニップ幅の制御について図9を参照して説明する。図9は、下加圧ローラー64の回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。図9の横軸に下加圧ローラー64の回転時間(t)、縦軸に回転トルク(N・m)を示す。
図9に示すように、トルクセンサー81は、封筒通紙時の回転トルクを検出する。制御部101は、トルクセンサー81により検出された回転トルクに目標値に維持されるように移動部82を制御する(図9に示す「通紙時加圧圧接動作」)。
なお、トルクセンサー81による回転トルクの検出は、封筒通紙時に限定されず、例えば、印刷ジョブ中であればよい。例えば、封筒が定着ニップを通過した時から次の封筒が定着ニップに到達する時までの間を示す紙間において、回転トルクの検出を行ってもよい。紙間における回転トルクは、通紙時における回転トルクよりも安定しているため、紙間における回転トルクの検出を行うことが好ましい。この場合、制御部101は、紙間における回転トルクを移動平均した値を用いて移動部82を制御してもよい。
(変形例4)
上記の実施の形態および変形例においては、下加圧ローラー64の圧接位置(封筒圧接位置)を決めるために、回転トルクが狙いの回転トルク(目標位置)になるまで、加圧圧接動作を続けたが、これに限らない。変形例4では、封筒圧接位置を決めるための他の方法について図10を参照して説明する。図10は、封筒圧接位置の位置決め制御の一例を示すフローチャートである。本フローは、制御部101のCPU102がROM103に記録されたプログラムを実行することにより実現される。本フローの開示時において、カム部材86は回転方向始端位置に位置している。
先ず、ステップS200において、制御部101は、カム部材86をB1方向に回転させるように移動部82を制御する。
次に、ステップS210において、制御部101は、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したか否かについて判断する。定着ベルト61に接した場合(ステップS210:YES)、処理は、ステップS220に遷移する。定着ベルト61に接していない場合(ステップS210:NO)、処理は、ステップS200の前に戻る。
ステップS220において、制御部101は、カム部材86をB1方向に所定角度だけ回転させるように移動部82を制御する。これにより、封筒圧接位置が決定される。その後、処理は、図5に示すステップS100に遷移し、ニップ幅の制御が行われる。
(変形例5)
上記の変形例4では、図10に示すステップS210において、制御部101は、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したか否かについて判断する。変形例5では、どのような場合、定着ベルト61に接したと判断できるかについて図11を参照して説明する。図11は、下加圧ローラー64の回転時間と回転トルクとの関係を示す説明図である。図11の横軸に下加圧ローラー64の回転時間(t)、縦軸に回転トルク(N・m)を示す。
図11に示す加圧圧接動作中において、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接すると、下加圧ローラー64の回転トルクが急増する(図11に示す「回転トルクの急増点」)。制御部101は、回転トルクが急増した場合、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したと判断する。その後、制御部101は、回転トルクが狙いの回転トルク(目標位置)に達した場合、回転トルクを目標値に維持するための制御を行う(図5に示すニップ幅の制御)。
カム部材86の回転角度に応じて下加圧ローラー64と上加圧ローラー63とが互いに圧接する方向または圧接する方向とは反対の方向に相対移動し、それに応じてニップ幅が変化する。このことから、下加圧ローラー64の回転トルクとカム駆動モーター89の駆動トルクとは比例の関係にあると言える。そのため、カム駆動モーター89の駆動トルクに基づいて、ニップ幅を制御することが可能となる。
図12は、カム部材86を回転させるカム駆動モーター89の駆動トルクと、カム駆動モーター89の回転時間との関係を示す説明図である。図12の横軸に回転時間(t)、縦軸に駆動トルク(N・m)を示す。図12に示すように、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接すると(図12に示す「駆動トルクの急増点」)、カム駆動モーターの駆動トルクが急増する。制御部101は、駆動トルクが急増した場合、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したと判断する。その後、制御部101は、カム駆動モーター89の駆動トルクが狙いの回転トルク(目標位置)に達した場合、駆動トルクを目標値に維持するための制御を行う(図5に示すニップ幅の制御)。
(変形例6)
上記の変形例においては、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したか否かについての判断は、下加圧ローラー64の回転トルクの変化、および、カム駆動モーター89の駆動トルクの変化に基づいて行われたが、これらに限らない。
次に、変形例6について図13を参照して説明する。図13は、定着部60およびその近傍を概略的に表した図である。図13に示すように、定着部60の近傍には、分離ファン111(本発明の「分離部」に対応)、エア流検出部112、および、ノズル113が配置されている。
分離ファン111は、定着ニップより記録媒体搬送方向における下流側に配置されている。分離ファン111は、封筒を定着ベルト61から分離するようにエア流を形成する。
エア流検出部112は、定着ニップより記録媒体搬送方向における上流側に配置されている。
ノズル113は、分離ファン111により形成されたエア流を絞る。下加圧ローラー64が定着ベルト61に接していない場合、エア流は、定着ニップより記録媒体搬送方向の上流側に到達する。つまり、エア流検出部112は、エア流の有無を検出する。これに対し、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接している場合、エア流は、定着ニップで遮断されて、記録媒体搬送方向の上流側に到達しない。つまり、エア流検出部112は、エア流を検出しない。
制御部101は、エア流検出部112によりエア流の検出がされた後に、エア流の検出がされない場合、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したと判断する。
(変形例7)
次に、変形例7として、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したか否かについての他の判断方法について説明する。図14は、分離ファン111の電流値と時間との関係を示す図である。図14の横軸に時間、縦軸に分離ファン111の電流値を示す。なお、不図示の検出部は、分離ファンによるエア流の流量を検出する。制御部101は、検出部によるエア流の流量の検出値に基づいて、エア流が所定の流量になるように、分離ファン111に供給される電流(電力)を制御する。
下加圧ローラー64が定着ベルト61に接していない場合、エア流は下加圧ローラー64と定着ベルト61との間の隙間を通過する。このとき、分離ファン111に供給される電流値は低い値を示す。これに対し、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接した場合、エア流が下加圧ローラー64と定着ベルト61との間の隙間を通過できないため、通風抵抗が大きくなって、エア流の流量が低下する。このとき、エア流が所定の流量になるように、分離ファン111に供給される電流値の増加量が予め定められた増加量を超える。
制御部101は、分離ファン111に供給される電流値の増加量予め定められた増加量を超える場合(図14に示す「電流値上昇点」)、下加圧ローラー64が定着ベルト61に接したと判断する。
(変形例8)
変形例8では、封筒の搬送方向の長さに基づいて回転トルクの目標値を補正する場合について説明する。封筒は紙が2重に重ねられて構成されているので、定着部60での搬送中に2枚の紙がずれた場合、皺が起こりやすい。定着部60での搬送中のずれは、封筒の搬送方向の長さが長いほど累積のずれが大きくなり、皺となって現れやすい。このため、封筒の搬送方向の長さが長いほど、ニップ幅を狭くする必要がある。なるべく強い定着性を確保するため、搬送方向の長さが短いときはニップ幅を広くすることが好ましい。そこで、封筒の搬送方向の長さが長い場合、狙いの回転トルク(目標値)を小さく、短い場合、狙いの回転トルクを大きくする。
図15は、封筒の搬送方向の長さと狙いの回転トルクとの関係を示す図である。図15に、狙いの回転トルクが封筒の搬送方向の長さに応じて大きくなることを示す。制御部101は、図15に示す封筒の搬送方向の長さと狙いの回転トルクとの関係を参照して、トルクセンサー81により検出される回転トルクを狙いの回転トルク(目標値)とするための制御を行う。
なお、定着部材(定着ベルト61を含む)の耐久的なトルク変化を保障するため、通常モードにおける回転トルクの変化を検出し、検出された回転トルクの変化率に基づいて、封筒モードにおける狙いの回転トルク(目標値)を補正してもよい。
(変形例9)
次に、変形例9について図16および図17を参照して説明する。変形例9では、定着ベルト61の表面温度に基づいて、狙いの回転トルク(目標値)を補正する場合について説明する。図16に、朝一ウォームアップ(WU)開始時からの定着ベルト61の表面温度の推移を示す。朝一WU開始後、定着ベルト61の表面温度が所定温度T1となった時点で、定着ベルト61に下加圧ローラー64を所定圧に圧接して、温調温度T2まで上昇後、温調する。
図17に、朝一WU時の定着ベルト61の表面温度と回転トルクとの関係を示す。図17に示すように、定着ベルト61の表面温度が所定温度T1から温調温度T2に上昇した場合、回転トルクは、Tr1からTr2に変動する。したがって、定着ベルト61の表面温度に対する回転トルクの変動量(傾き)aは、次の式(1)で表される。
a=(Tr2-Tr1)/(T2-T1)…(1)
上の式(1)は、朝一WU時における定着部材の表面温度と回転トルクとの関係を示す。
標準条件での傾きをa0とすると、補正率rは、次の式(2)で表される。
r=a/a0…(2)
なお、標準条件での傾きa0は、予め定められた定着ベルト61の表面温度と回転トルクとの関係を示す。
標準条件の回転トルクをTr0とすると、狙いの回転トルク(目標値)は、次の式(3)で表される。
Tr=Tr0*r…(3)
つまり、制御部101は、朝一WU時における定着ベルト61の表面温度と回転トルクとの関係に基づいて、予め定められた定着ベルト61の表面温度と回転トルクとの関係を参照して、狙いの回転トルク(目標値)を補正する。なお、予め定められた定着ベルト61の表面温度と回転トルクとの関係(標準条件での傾きa0)は、例えば、製品出荷時に制御部101のROMに記憶される。
(変形例10)
上記の変形例8では、封筒の搬送方向の長さに基づいて狙いの回転トルク(目標値)を補正する場合について説明した。また、上記の変形例9では、定着ベルト61の表面温度に基づいて、狙いの回転トルク(目標値)を補正する場合について説明した。
変形例10では、記録媒体に関する情報(例えば、紙厚)に基づいて狙いの回転トルク(目標値)を補正する場合について図18から図22を参照して説明する。図18に、ニップ状態での記録媒体の有無で、定着ニップにおける加圧ローラー63,64の変形の状態を示す。図18に示すように、定着ニップに記録媒体が存在することにより、記録媒体が存在しない部分の加圧ローラー63,64の変形量に対して、記録媒体が存在する部分の加圧ローラー63,64の変形量は大きくなるため、回転トルク(ここでは、ローラー63を回転させる回転トルク)も上昇する。
図19に、定着ニップでの加圧ローラー63,64の変形状態を示す。図19に示すように、加圧ローラー63,64の互いの離間時に対して、加圧ローラー63,64の圧接により弾性層が圧縮され、さらに、記録媒体が存在することで、弾性層の圧縮量が大きくなる。
図20に、加圧ローラー63,64が互いに圧接された場合における回転トルクを示す。回転トルクには、定着ニップにおける加圧ローラー63,64の変形に起因するトルク、下加圧ローラー64を駆動するローラー駆動モーター自身を駆動するためのトルク、ベアリングの劣化などの耐久変動によるトルクが含まれる。また、記録媒体が定着ニップを通過中は、定着ニップにおける加圧ローラー63,64の変形量が大きくなるため、回転トルクが大きくなる。
図21に加圧ローラー63,64の弾性層の変形量と定着ニップで発生するトルクを示す。図22は、加圧ローラー63を一例として、その弾性層が定着ニップや、通紙により押しつぶされる場合の変形量を段階的に示す。図21に示すように、弾性層の変形量が大きくなるほど、定着ニップの回転トルクの増加量が大きくなる。これは、図22に示すように、弾性層の変形量が大きくなるほど、押しつぶされる弾性層の量が増えるためである。
したがって、同じ紙厚の記録媒体を通紙した場合でも、弾性層の変形量に応じて回転トルクの変化量が変化することになる。通紙される記録媒体の厚さと回転トルクの標準の変化量との関係が決められている(図23に示す標準トルク変化量)。この関係を参照することで、実際の通紙による回転トルクの変化量から現在のニップ幅がわかる。なお、制御部101は、記録媒体の厚さ情報を、画像形成装置1の本体に設けられたメディアセンサから取得する。制御部101は、記録媒体の厚さ情報に基づいて、下加圧ローラー64の移動量を変化させて、通紙時の回転トルクが標準トルク変化量になるようにカム駆動モーター89を制御する。変形例10におけるニップ幅の制御方法によれば、定着ニップ以外のトルク変化(図20を参照)があっても、ニップ幅を精度良く制御することが可能となる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、ニップ幅を精度良く制御することによって定着品質の低下を防止することが要求される定着装置を備えた画像形成装置に好適に利用される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
63 上加圧ローラー
64 下加圧ローラー
71 通信部
72 記憶部
81 トルクセンサー
82 移動部
101 制御部
111 分離ファン
112 エア流検出部

Claims (16)

  1. 一対の部材が互いに圧接し、少なくとも一方の部材が回転することで、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する一対の定着部材と、
    前記一対の定着部材を互いに圧接する方向または前記圧接する方向とは反対の方向に相対移動させる移動部と、
    前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる回転トルクを検出する検出部と、
    ウォームアップ時において前記検出部により検出された前記回転トルクと前記定着部材の表面温度との関係に基づいて、予め定められた前記定着部材の表面温度に対する回転トルクを補正し、補正した前記回転トルクに応じて前記一対の定着部材が相対移動するように、前記移動部を制御する制御部と、
    を備える定着装置。
  2. 前記記録媒体は、封筒である、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記検出部は、前記移動部により前記一対の定着部材が互いに圧接する方向または圧接する方向とは反対の方向に相対移動されて、前記一対の定着部材が互いに加圧圧接されている場合、前記回転トルクを検出し、
    前記制御部は、検出された前記回転トルクが目標値に達した場合、前記一対の定着部材の相対移動を停止するように、前記移動部を制御する、
    請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 一対の部材が互いに圧接し、少なくとも一方の部材が回転することで、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する一対の定着部材と、
    前記一対の定着部材を互いに圧接する方向または前記圧接する方向とは反対の方向に相対移動させる移動部と、
    前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる回転トルクを検出する検出部と、
    検出された前記回転トルクに応じて前記一対の定着部材が相対移動するように、前記移動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記検出部は、前記一対の定着部材が互いに接する位置から前記一対の部材が互いに圧接する方向に相対移動した後における前記回転トルクを検出し、
    前記制御部は、検出された前記回転トルクを維持するように前記移動部を制御する、
    請求項1または2に記載の定着装置。
  5. 前記一対の定着部材が互いに接する位置は、一対の定着部材が離間した状態から互いに接したときの位置である、
    請求項に記載の定着装置。
  6. 前記回転トルクは、前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる駆動モーターにかかるトルクである、
    請求項に記載の定着装置。
  7. 前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向における当該記録媒体の長さに応じて、前記一対の定着部材を相対移動するように、前記移動部を制御する、
    請求項2に記載の定着装置。
  8. 前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向における当該記録媒体の長さが長くなるに応じて前記一対の定着部材が互いに圧接する方向とは反対方向に相対移動する移動量が大きくなるように、前記移動部を制御する、
    請求項に記載の定着装置。
  9. 一対の部材が互いに圧接し、少なくとも一方の部材が回転することで、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する一対の定着部材と、
    前記一対の定着部材を互いに圧接する方向または前記圧接する方向とは反対の方向に相対移動させる移動部と、
    前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる回転トルクを検出する検出部と、
    検出された前記回転トルクに応じて前記一対の定着部材が相対移動するように、前記移動部を制御する制御部と、
    前記記録媒体の搬送方向における前記定着ニップの下流側に配置され、前記記録媒体を前記定着部材から分離するためのエア流を形成する分離部と、
    前記搬送方向における前記定着ニップの上流側に配置され、前記一対の定着部材間を通過する前記エア流を検出するエア流検出部と、
    をさらに備え、
    前記検出部は、前記一対の定着部材が互いに接する位置から前記一対の部材が互いに圧接する方向に相対移動した後における前記回転トルクを検出し、
    前記一対の定着部材が互いに接する位置は、前記エア流検出部により前記エア流が検出されていない状態にあるときの位置である、
    着装置。
  10. 一対の部材が互いに圧接し、少なくとも一方の部材が回転することで、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する一対の定着部材と、
    前記一対の定着部材を互いに圧接する方向または前記圧接する方向とは反対の方向に相対移動させる移動部と、
    前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる回転トルクを検出する検出部と、
    検出された前記回転トルクに応じて前記一対の定着部材が相対移動するように、前記移動部を制御する制御部と、
    前記記録媒体の搬送方向における前記定着ニップの下流側に配置され、前記記録媒体を前記定着部材から分離するためのエア流を形成する分離部と、
    前記分離部のエア流量を変更するために前記分離部の駆動電流を制御する分離部制御部と、
    をさらに備え、
    前記検出部は、前記一対の定着部材が互いに接する位置から前記一対の部材が互いに圧接する方向に相対移動した後における前記回転トルクを検出し、
    前記一対の定着部材が互いに接する位置は、時間当たりの前記駆動電流の変化量が予め定められた変化量を超えたときの位置である、
    着装置。
  11. 前記検出部は、印刷ジョブの実行中における前記回転トルクを検出する、
    請求項または10に記載の定着装置。
  12. 前記検出部は、紙間における前記回転トルクを検出する、
    請求項11に記載の定着装置。
  13. 前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向における当該記録媒体の長さに応じて、前記一対の定着部材を相対移動するように、前記移動部を制御する、
    請求項9または10に記載の定着装置。
  14. 前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向における当該記録媒体の長さが長くなるに応じて前記一対の定着部材が互いに圧接する方向とは反対方向に相対移動する移動量が大きくなるように、前記移動部を制御する、
    請求項13に記載の定着装置。
  15. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成された画像を記録媒体に定着させる、請求項1から14のいずれか1項に記載の定着装置と、を備える、
    画像形成装置。
  16. 一対の部材が互いに圧接し、少なくとも一方の部材が回転することで、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する一対の定着部材を備える定着装置におけるニップ幅の制御方法であって、
    前記一対の定着部材のいずれか一方を回転させる回転トルクを検出し、
    ウォームアップ時において検出された前記回転トルクと前記定着部材の表面温度との関係に基づいて、予め定められた前記定着部材の表面温度に対する回転トルクを補正し、補正した前記回転トルクに応じて、前記一対の定着部材が互いに圧接する方向または前記圧接する方向とは反対の方向に相対移動する、
    ニップ幅の制御方法。

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