JP2002351237A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2002351237A
JP2002351237A JP2001152189A JP2001152189A JP2002351237A JP 2002351237 A JP2002351237 A JP 2002351237A JP 2001152189 A JP2001152189 A JP 2001152189A JP 2001152189 A JP2001152189 A JP 2001152189A JP 2002351237 A JP2002351237 A JP 2002351237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
fixing unit
speed
units
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001152189A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Suzuki
健彦 鈴木
Yoshiaki Sato
慶明 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001152189A priority Critical patent/JP2002351237A/ja
Publication of JP2002351237A publication Critical patent/JP2002351237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ニット間の紙搬送速度差で紙Pを引っ張っ
てしまい、加圧力の弱い方のユニットで紙Pがスリップ
して、紙上のトナー像が乱れる。また、各ユニットで紙
Pのループが大きくなり、紙Pが周りの部材に触って画
像不良となったり、出力後の紙のカールが大きくなる等
の課題があった。 【解決手段】 第一の加熱部材と第一の加圧部材により
第一のニップ部を形成する第一の定着ユニットと、該第
一の定着ユニットより被記録材の搬送方向下流に位置
し、第二の加熱部材と第二の加圧部材により第二のニッ
プ部を形成する第二の定着ユニットとを備え、前記第一
の定着ユニットの被記録材搬送速度を前記第二の定着ユ
ニットの被記録材搬送速度より速くしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材(以下、
紙と称する)の光沢度を変化させたり、この紙上に形成
した未定着トナー像を該紙上に定着させる定着装置及び
該定着装置を備えた電子写真方式による複写機、レーザ
ービームプリンタ等の画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のカラー画像形成装置と、こ
のカラー画像形成装置に用いられる定着装置を図面に則
して説明する。図6は従来のカラー画像形成装置であ
る。像担持体である感光ドラム101は、不図示の駆動
手段によって図示矢印方向に駆動され、一次帯電器10
2により表面が一様に帯電される。次いで、露光装置1
03より、例えばイエローの画像模様に従ったレーザ光
Lが、帯電後の感光ドラム101の表面に照射され、感
光ドラム101の表面上に潜像が形成される。
【0003】そして、感光ドラム101の潜像形成面が
矢印方向に進むと、回転支持体111により支持された
現像装置104a,104b,104c,104dのう
ち、イエロートナーが入った現像装置104aが、感光
ドラム101に対向するよう回転し、潜像はイエロート
ナーによって可視化される。
【0004】中間転写ベルト105は感光ドラム101
と略同速で矢印方向に回転しており、感光ドラム101
上に形成担持されたイエロートナー画像を一次転写ロー
ラ108aに印加される1次転写バイアスによって、中
間転写ベルト105の外周面に一次転写する。
【0005】以上の行程をイエロー色、マゼンタ色、シ
アン色、黒色について順次行うことによって、中間転写
ベルト105上には複数色のトナー像が順次積層された
画像が形成される。次に、所定のタイミングで給紙カセ
ット112内からピックアップローラー113によって
紙Pが給紙されると同時に、二次転写ローラ108bに
二次転写バイアスが印加され、中問転写ベルト105か
ら紙Pヘトナー画像が転写される。
【0006】紙Pは転写後、搬送ベルト114によって
定着装置106まで搬送され、トナー画像が溶融固着さ
れることにより、カラー画像が得られる。また、中間転
写ベルト105上の転写残トナーは中問転写クリーニン
グローラ115により電荷が付与され、次回の一次転写
時に感光ドラム上に逆転写される。一方、感光ドラム1
01上の転写残トナーは公知のブレード手段のクリーニ
ング装置107によって清掃される。
【0007】ここで、定着装置106は、図7に示すよ
うに2つの定着ユニットを紙Pの搬送方向に縦列に配置
した構成である。ここで、第一の定着ユニットの加熱部
材1は円筒形のエンドレスフィルム(以下、フイルムと
略称する)11、フィルムガイド14、このフイルムガ
イド14に加熱面がフイルム11と当接するように固定
したセラミックヒータ12、このセラミックヒータ12
のフィルム11との非当接面に設けられたサーミスタ1
3で構成されている。また、加圧部材としての加圧ロー
ラ2は、アルミニウムの芯金21の上にシリコンゴムの
弾性層22を設け、更にその上にPFAの離型層23を
設けた構成である。
【0008】上記、加熱部材1は従来公知の加圧手段
(不図示)により加圧ローラ2に加圧されている。そし
て、加圧ローラ2は、不図示の駆動手段により矢示の反
時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ2の回転駆
動による摩擦力でフィルム11に回転力が作用して、フ
ィルム11はその内面がニップ部Nにおいてセラミック
ヒータ12に密着して摺動しながら矢示の時計方向に加
圧ローラ2の回転周速度にほぼ対応した周速度をもって
従動回転する。
【0009】ここで、フィルム11は、ポリイミドの基
体と、その上に設けられた離型層から構成される。ま
た、セラミックヒータ12はサーミスタ13により検出
された温度に基づいて不図示の温調手段により温調制御
される。
【0010】一方、上記第二の定着ユニットの加熱部材
としての定着ローラ3は、アルミニウムの中空芯金31
の上にシリコンゴムの弾性層32を設け、更にその上に
PFAの離型層33を設けた構成である。また、加圧部
材としての加圧ローラ4はアルミニウムの芯金41の上
にシリコンゴムの弾性層42を設け、更にその上にPF
Aの離型層43を設けた構成であり、従来公知の加圧手
段(不図示)により定着ローラ3に加圧されている。
【0011】そして、加圧ローラ4は、不図示の駆動手
段により矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧
ローラ4の回転駆動による摩擦力で定着ローラ3に回転
力が作用して、矢示の時計方向に加圧ローラ4の回転周
速にほぼ対応した周速度をもって従動回転する。
【0012】定着ローラ3は、ローラ内部に熱源として
ハロゲンヒータ34が配置されており、定着ローラ3の
外表面に当接したサーミスタ35により検出された温度
に基づいて、不図示の温調手段によりハロゲンヒータ3
4への通電制御によって温調制御される。
【0013】そして、各定着ユニットが温調目標温度に
達した後、トナー画像Tが転写された紙Pが各定着ユニ
ットのニップ部Nに順次搬送され、ニップ部Nにおいて
熱と圧力を加えることにより、トナー画像が紙P上に定
着される。
【0014】上記のように定着ユニットを紙Pの搬送方
向に縦列して配置することの利点は、定着における機能
を分離することができることにある。即ち、上流に配置
された定着ユニットにはトナーを定着させる機能が割り
当てられ、下流に配置された定着ユニットにはその温調
温度を変えることで光沢度を変化させたり、圧を高く設
定することにより0HTの透過性向上の機能が割り当て
られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では定着装置における画像不良の発生や出力後の紙
のカールが大きいといった問題が生じた。これは、各定
着ユニットにおける紙の搬送速度が諸条件によってばら
ついてしまうことに起因していた。即ち、上流に配置さ
れた定着ユニットの搬送速度が下流に配置された定着ユ
ニットの搬送速度よりも遅くなってしまうと、各ユニッ
ト間で紙Pを引っ張ってしまい、加圧力の弱い方のユニ
ットで紙Pがスリップしてしまう。これにより紙上のト
ナー像が乱れ画像不良となってしまう課題があった。
【0016】また、上流に配置された定着ユニットの搬
送速度が下流に配置された定着ユニットの搬送速度より
も速いと、各ユニット間で紙はループを形成するが、各
ユニットの搬送速度の差が大きいとループは大きくな
り、周りの部材に紙が触ってしまい画像不良となった
り、出力後の紙のカールが大きくなってしまう等の課題
があった。
【0017】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、各定着ユニット間の搬送速度の差
を適正な範囲に抑えることにより、カールや画像不良を
防止する定着装置及び該定着装置を適用して高品質の画
像を形成する画像形成装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
することを特徴とする定着装置及び画像形成装置であ
る。
【0019】(1)第一の加熱部材と第一の加圧部材に
より第一のニップ部を形成する第一の定着ユニットと、
該第一の定着ユニットより被記録材の搬送方向下流に位
置し、第二の加熱部材と第二の加圧部材により第二のニ
ップ部を形成する第二の定着ユニットと、前記第一及び
第二の定着ユニットの温度を制御する温調手段とをする
定着装置において、前記第一の定着ユニットの被記録材
搬送速度を前記第二の定着ユニットの被記録材搬送速度
より速くしたことを特徴とする定着装置。
【0020】(2)(1)の定着装置において、前記第
一及び第二の定着ユニットを独立して駆動回転させる第
一及び第二の駆動手段と、前記第一及び第二の定着ユニ
ットの温調温度に応じて、前記第一及び第二の駆動手段
の少なくとも一方の速度を制御する速度制御手段とを備
えたことを特徴とする定着装置。
【0021】(3)(1)の定着装置において、前記第
一及び第二の定着ユニットを独立して駆動回転させる第
一及び第二の駆動手段と、前記第一の定着ユニットと第
二の定着ユニットの間に配置されユニット間での被記録
材の撓みを検知する検知手段と、前記検知手段の検知結
果に応じて、前記第一及び第二の駆動手段の少なとも一
方の速度を制御する速度制御手段とを備えたことを特徴
とする定着装置。
【0022】(4)画像信号に対応した未定着トナー像
を被記録材上に形成する画像形成手段と、この未定着ト
ナー像を前記被記録材上に加熱定着させる定着手段とを
有する画像形成装置において、前記定着手段として
(1)から(3)のうちのいずれか1項に記載の定着装
置を適用したことを特徴とする画像形成装置。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面について説明する。
【0024】(第1の実施例)以下、本発明に係わる定
着装置を詳しく説明する。なお、本発明の係る定着装置
を適用した本発明の画像形成装置は前記図5に示す画像
形成装置の全体的構成、機能について近似しているの詳
しい説明は省略し、本発明の特徴部分ついてのみ説明す
る。
【0025】図1は本発明の第1の実施例による定着装
置を示す構成図であり、第一の加熱部材1と第一の加圧
部材2により第一のニップ部Nを形成する第一の定着ユ
ニットと、該第一の定着ユニットより紙Pの搬送方向の
下流に位置し、第二の加熱部材3と第二の加圧部材4に
より第二のニップ部Nを形成する第二の定着ユニット
と、前記第一及び第二の定着ユニットの温度を制御する
温調手段7とを有する。
【0026】第一の定着ユニットの加熱部材1は円筒形
のエンドレスフィルム11、フィルムガイド14、この
フイルムガイド14に加熱面がフイルム11と当接する
ように固定したセラミックヒータ12、このセラミック
ヒータ12のフィルム11との非当接面に設けられたサ
ーミスタ13で構成されている。また、加圧部材として
の加圧ローラ2は、アルミニウムの芯金21の上にシリ
コンゴムの弾性層22を設け、更にその上にPFAの離
型層23を設けた構成である。
【0027】上記、加熱部材1は従来公知の加圧手段
(不図示)により加圧ローラ2に加圧されている。そし
て、加圧ローラ2は、不図示の駆動手段により矢示の反
時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ2の回転駆
動による摩擦力でフィルム11に回転力が作用して、フ
ィルム11はその内面がニップ部Nにおいてセラミック
ヒータ12に密着して摺動しながら矢示の時計方向に加
圧ローラ2の回転周速度にほぼ対応した周速度をもって
従動回転する。
【0028】ここで、フィルム11は、ポリイミドの基
体と、その上に設けられた離型層から構成される。ま
た、セラミックヒータ12はサーミスタ13により検出
された温度に基づいて温調手段7により温調制御され
る。
【0029】一方、上記第二の定着ユニットの加熱部材
としての定着ローラ3は、アルミニウムの中空芯金31
の上にシリコンゴムの弾性層32を設け、更にその上に
PFAの離型層33を設けた構成である。また、加圧部
材としての加圧ローラ4はアルミニウムの芯金41の上
にシリコンゴムの弾性層42を設け、更にその上にPF
Aの離型層43を設けた構成であり、従来公知の加圧手
段(不図示)により定着ローラ3に加圧されている。
【0030】そして、加圧ローラ4は、不図示の駆動手
段により矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧
ローラ4の回転駆動による摩擦力で定着ローラ3に回転
力が作用して、矢示の時計方向に加圧ローラ4の回転周
速にほぼ対応した周速度をもって従動回転する。
【0031】定着ローラ3は、ローラ内部に熱源として
ハロゲンヒータ34が配置されており、定着ローラ3の
外表面に当接したサーミスタ35により検出された温度
に基づいて、温調手段7によりハロゲンヒータ34への
通電制御によって温調制御される。
【0032】上述したように、紙Pの搬送方向の上流に
配置される第一の定着ユニットの紙搬送速度が下流に配
置される第二の定着ユニットの紙搬送速度よりも遅いと
ユニット間で紙を引っ張るようになり、加圧力の弱いユ
ニットの方で紙がスリップし、画像不良を引き起こして
しまう。
【0033】ここで、紙搬送速度を決定するのはそれぞ
れのユニットにおける加圧ローラの表面速度である。ロ
ーラの表面速度は、ローラ径とローラを駆動回転させる
角速度で決定される。しかし、弾性層を有するローラは
加熱されると該弾性層が膨張し、径が大きくなってしま
うため、角速度を一定にすると、ローラ温度により表面
速度が変わってしまう。そのため、初めに上流の定着ユ
ニットの紙搬送速度が下流の定着ユニットの紙搬送速度
よりも速くなるようにそれぞれの駆動の角速度を決定し
ても、温調温度の設定や連続通紙時の温度低下等により
上流の定着ユニットの紙搬送速度が下流の定着ユニット
の紙搬送速度よりも遅くなってしまう場合が生じてしま
う。
【0034】そこで、本発明においては、上流の定着ユ
ニットにおける加圧ローラ温度の最も低い状態の紙搬送
速度S1が、下流の定着ユニットにおける加圧ローラ温
度の最も高い状態の紙搬送速度S2よりも速くなるよう
に、それぞれの加圧ローラを駆動する角速度を決めるこ
とにより、上流の定着ユニットの紙搬送速度の下限値が
下流の定着ユニットの紙搬送速度の上限値よりも大きく
なるため、温調温度や連続通紙時等の条件によらず常に
上流の定着ユニットの紙搬送速度が下流の定着ユニット
の紙搬送速度よりも速くなり、紙の引っ張りによる画像
不良を防止することができる。
【0035】(第2の実施例)図2は本発明の第2の実
施例による定着装置を示す構成図であり、第一及び第二
の定着ユニットを独立して駆動回転させる第一及び第二
の駆動手段51,52と、この第一及び第二の駆動手段
51,52の速度を制御する速度制御手段6とを有し、
温調手段7からの前記第一及び第二の定着ユニットの温
調温度に応じて、前記第一及び第二の駆動手段51,5
2の少なくとも一方の速度を可変するもので、他の構成
は図1に示す第1の実施例と同じであるから、同一部分
には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0036】前記実施例1においては、上流の定着ユニ
ットの紙搬送速度S1の下限値が下流の定着ユニットの
紙搬送速度S2の上限値よりも大きくし、常に上流の定
着ユニットの紙搬送速度が下流の定着ユニットの紙搬送
速度よりも速くすることにより、紙の引っ張りによる画
像不良を防止した。
【0037】しかしながら、実施例1の構成では、上流
の第一の定着ユニットは所定の温調温度に設定し、下流
の第二の定着ユニットの温調温度を変化させて光沢度を
変えようとした時、光沢度を高くする場合、即ち第二の
定着ユニットの温調温度が高い場合には問題ないが、光
沢度を低くする場合、即ち第二の定着ユニットの温調温
度が低い場合、定着ユニット間での紙Pのループが大き
くなり過ぎて、画像面を周りの部材に擦ってしまい画像
不良となったり、出力後の紙のカールが大きくなってし
まうおそれがある。
【0038】これは、上流の定着ユニットの紙搬送速度
の下限値が下流の定着ユニットの紙搬送速度の上限値よ
りも大きくしたため、上流の定着ユニットの紙搬送速度
の上限値と下流の定着ユニットの紙搬送速度の下限値の
差が非常に大きくなってしまったためである。つまり、
第1の実施例では、一つの駆動源で二つの定着ユニット
を駆動しているため、両定着ユニットの紙搬送速度の差
が変化してしまうと対応ができず、紙の引っ張りによる
画像不良とループによる画像不良の両者を防止すること
ができなかった。
【0039】そこで、第2の実施例では、図2に示すよ
うに二つの定着ユニットに対しそれぞれ駆動手段51,
52を設け、それ等の駆動手段51,52の速度を速度
制御手段6によりそれぞれ独立して制御することが可能
な構成としたもので、それぞれの定着ユニットの温調温
度を制御する温調手段7の制御に応じて少なくとも一つ
の定着ユニットの駆動速度を変えるものである。
【0040】上述したように紙搬送速度は駆動手段5
1,52の角速度と駆動ローラの径で決まる。しかし、
ローラ径はその温度によって変わるため、それにより紙
搬送速度も変わってしまう。ここで、ローラ温度は定着
ユニットの温調温度と相関があるため、温調温度がわか
っていれば、ローラ径がわかり、紙搬送速度がわかる。
【0041】そこで、第2の実施例では、温調温度が変
わり、紙搬送速度が変わったら、駆動手段51,52の
角速度を変えて紙搬送速度が所定の速度になるように調
整する。詳しくは、まず基準となる温調温度において駆
動手段51,52の角速度を決定する。第2の実施例で
は両定着ユニットの温調温度が最も高い場合、即ち最も
高い光沢度を出力する設定を基準として、このとき上流
の定着ユニットの紙搬送速度が下流の定着ユニットの紙
搬送速度よりも大きくなるように、それぞれの駆動手段
51,52の角速度を決定した。
【0042】その結果、光沢度を低くするため第二の定
着ユニットの温調温度を下げた時には、第二の定着ユニ
ットのローラ径は小さくなり、紙搬送速度が遅くなるの
で、第二の駆動手段52の角速度を大きくする。この時
の角速度は、この場合も上流の定着ユニットの紙搬送速
度が下流の定着ユニットの紙搬送速度よりも大きくなる
ように設定する。
【0043】第2の実施例によれば、駆動手段51,5
2を独立して持ち、紙搬送速度が変わる主要因である温
調温度に応じて駆動手段51,52の速度を変えるた
め、両定着ユニットの紙搬送速度の差を一定範囲内に抑
えることができ、紙Pの引っ張りによる画像不良とルー
プによる画像不良の両者を防止することができる。
【0044】第2の実施例においては、第二の定着ユニ
ットの温調温度が変わった場合には、第二の駆動手段5
2の速度を変え第二の定着ユニットの紙搬送速度を調整
したが、第一の駆動手段51の速度を変え第一の定着ユ
ニットの紙搬送速度を調整しても良い。また、第一及び
第二の駆動手段51,52の速度を変え両定着ユニット
の紙搬送速度を調整しても良い。また、第2の実施例に
おいては、第二の定着ユニットの温調温度が変わった場
合について説明したが、第一の定着ユニットの温調温度
が変わった場合或いは両定着ユニットの温調温度が同時
に変わった場合についても同様である。
【0045】(第3の実施例)図3は本発明の第3の実
施例による定着装置を示す構成図であり、第一及び第二
の定着ユニットを独立して駆動回転させる第一及び第二
の駆動手段51,52と、該第一及び第二の駆動手段5
1,52の速度を制御する速度制御手段6と、前記第一
の定着ユニットと第二の定着ユニットの間に配置され、
定着ユニット間での紙の撓みを検知する検知手段8とを
有し、前記検知手段8の検知結果に応じて、速度制御手
段6で前記第一及び第二の駆動手段51,52の少なく
とも一方の速度を可変する。
【0046】前記第2の実施例では、各定着ユニットの
温調温度に応じて、それぞれの駆動手段51,52の速
度を制御することによって、引っ張り及びループによる
画像不良を防止した。しかしながら、第2の実施例の構
成では連続プリント時に画像不良が発生するおそれがあ
る。
【0047】これは、連続プリント時のローラの温度低
下率が第一の定着ユニットと第二の定着ユニットで異な
ることに起因する。即ち、第一の定着ユニットには常に
紙Pが冷えた状態で搬送されてくるため、第一の定着ユ
ニットは温度低下率が大きいのに対し、第二の定着ユニ
ットには一度温められた紙Pが搬送されてくるので、第
二の定着ユニットは温度低下率が小さい。
【0048】従って、初期状態ではそれぞれの定着ユニ
ットの紙搬送速度は所望の速度になっているが、連続プ
リント後半においては特に第一の定着ユニットの紙搬送
速度が所望の速度に比べ遅くなり、結果として第二の定
着ユニットの紙搬送速度の方が速くなり、紙Pを引っ張
ってしまい、画像不良となっていた。
【0049】第3の実施例では、図3に示すように、各
定着ユニットに対しそれぞれ独立した駆動手段51,5
2と、それら駆動手段51,52の速度を制御する速度
制御手段6により、それぞれ独立して駆動遠度を変える
ことが可能な構成とする。そして、定着ユニット間に紙
Pの撓みを検知する検知手段8を配置し、その検知結果
に応じて、速度制御手段6で少なくとも一つの駆動手段
の駆動速度を調整する。
【0050】第2の実施例では、まず第1の実施例と同
様に上流に配置された第一の定着ユニットの紙搬送速度
の下限値を、下流に配置された第二の定着ユニットの紙
搬送速度の上限値よりも大きくし、常に上流の定着ユニ
ットの紙搬送速度を下流の定着ユニットの紙搬送速度よ
りも速くする。また、定着ユニット間で形成される紙P
のループが下方向に成長するように各定着ユニットを配
置する。そして、形成されたループを定着ユニット間に
配置した検知手段8により検知する。
【0051】第3の実施例における検知手段8は、図4
に示すように、ループセンサ82、ループセンサフラグ
81、引っ張りバネ83により構成され、ループセンサ
82からON/OFFの2種類の検知信号を出力する。
ループセンサフラグ81は、中間部を軸81aで回転可
能に支持され、一端を紙Pに当接させ、他端にピン81
bを有する第1フラグ81cと、上記ピン81bが係合
する長穴81dを有する第2フラグ81eとで構成され
ている。
【0052】図4(a)に示すように、紙Pが所定のル
ープ量に達するまでは、フラグ81(81e)がループ
センサ82を遮らないため、検知出力はOFFである。
そして、図4(b)に示すようにループ量が所定の値に
達すると、フラグ81(81e)がループセンサ82を
遮ることによりON信号を出力する。
【0053】また、第二の定着ユニットを駆動する駆動
手段52の速度は2段階(Hi,Lo)用意してある。
ここで、速度Loは初期設定値であり、この場合には第
二の定着ユニットの紙搬送速度は第一の定着ユニットの
紙搬送速度よりも遅くなるよう設定されている。また、
速度Hiは第二の定着ユニットの紙搬送速度が第一の定
着ユニットの紙搬送速度よりも速くなるよう設定する。
そして、この速度は前述した検知手段8の検知結果によ
って切り替えられる。
【0054】即ち、図5に示すように検知結果が0FF
の状態では、第二の駆動手段52の速度は速度Loが選
択され、定着ユニット間でループが形成される。ここ
で、ループが増大し所定量に達し検知結果がONの状態
になると、速度Hiに切り替えられ、第二の定着ユニッ
トの紙搬送速度が速くなる。
【0055】これによりユニット間のループが減少し、
再び検知結果がOFFの状態になると、再び速度Loに
切り替えられ、第二の定着ユニットの紙搬送速度が遅く
なり、ループは増大する。これを繰り返し行うことによ
り、定着ユニット間のループ量は常に所定の範囲内で増
減することとなり、紙を引っ張ったり、またループが大
きくなりすぎることによる画像不良を防止することがで
きる。
【0056】また、第3の実施例においては検知結果に
よって、第二の定着ユニットの駆動手段52の速度を可
変したが、第一の定着ユニットの駆動手段51の速度を
可変しても或いは両定着ユニットの駆動手段51,52
の速度を同時に可変しても良い。また、第3の実施例で
は駆動手段52の速度を2段階で切り替えたが複数段階
に切り替えてもよいことは言うまでもない。
【0057】本発明に係わる上記各実施例においては、
第一の定着ユニットはフィルムを用いたフィルム定着の
構成であり、また第二の定着ユニットは上下ローラを用
いたローラ定着の構成で説明したが、第一及び第二の定
着ユニットの構成はこれに限ったものではない。
【0058】また本発明に係わる各実施例の定着装置
は、図6に示した中間転写方式のカラー画像形成装置の
定着装置として説明したが、その他の方式、例えば多重
転写方式、インライン方式、多重現像方式等のカラーの
画像形成装置、モノクロの画像形成装置の定着装置とし
て用いても良いことは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第一の加熱部材と第一の加圧部材により第一のニップ部
を形成する第一の定着ユニットと、該第一の定着ユニッ
トより被記録材の搬送方向下流に位置し、第二の加熱部
材と第二の加圧部材により第二のニップ部を形成する第
二の定着ユニットと、前記第一及び第二の定着ユニット
の温度を制御する温調手段とをする定着装置において、
前記第一の定着ユニットの被記録材搬送速度を前記第二
の定着ユニットの被記録材搬送速度より速くするように
構成したので、搬送速度差に起因する画像不良を防止す
る定着装置を得ることができるという効果がある。
【0060】この発明によれば、第一及び第二の定着ユ
ニットを独立して駆動回転させる第一及び第二の駆動手
段と、前記第一及び第二の定着ユニットの温調温度に応
じて、前記第一及び第二の駆動手段の少なくとも一方の
速度を制御する速度制御手段とを備えるように構成した
ので、両定着ユニットの紙搬送速度の差を一定範囲内に
抑えることができ、搬送速度差による画像不良とループ
に起因する画像不良の両者を防止する定着装置を得るこ
とができるという効果がある。
【0061】この発明によれば、第一及び第二の定着ユ
ニットを独立して駆動回転させる第一及び第二の駆動手
段と、前記第一の定着ユニットと第二の定着ユニットの
間に配置され定着ユニット間での被記録材の撓みを検知
する検知手段とを有し、速度制御手段は前記検知手段の
検知結果に応じて、前記第一及び第二の駆動手段の少な
とも一方の速度を制御するように構成したので、被記録
材の引っ張りによる画像不良とループが大きくなりすぎ
ることによる画像不良の両者を防止する定着装置を得る
できるという効果がある。
【0062】この発明によれば、画像信号に対応した未
定着トナー像を被記録材上に形成する画像形成手段と、
この未定着トナー像を前記被記録材上に加熱定着させる
定着手段とを有する画像形成装置において、前記定着手
段として本発明の定着装置を適用するように構成したの
で、高品質の画像形成を行うことができる画像形成装置
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における定着装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例2における定着装置の断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例3における定着装置の断面図で
ある。
【図4】実施例3に係わるループ検知手段の説明図であ
る。
【図5】実施例3における速度制御の説明図である。
【図6】本発明及び従来例に関わる画像形成装置の概略
構成図である。
【図7】従来における定着装置の断面図である。
【符号の説明】
1 加熱部材 2 加圧ローラ 3 定着ローラ 4 加圧ローラ 6 速度制御手段 7 温調手段 8 検知手段 12 セラミックヒータ 13 サーミスタ 14 フィルムガイド 21 アルミニウムの芯金 22 シリコンゴムの弾性層 23 離型層 51,52 駆動手段 101 感光ドラム 102 一次帯電器 103 露光装置 104a,104b,104c,104d 現像装置 105 中間転写ベルト 108a 一次転写ローラ 112 転写材カセット 113 ピックアップローラー 114 搬送ベルト 115 中問転写クリーニングローラ P 紙 T トナー画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA15 BA01 BA02 BA11 BB06 BE03 CA01 CA04 CA07 CA36 3K058 BA18 CA12 CA23 CA61 CE17 CE19 DA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の加熱部材と第一の加圧部材により
    第一のニップ部を形成する第一の定着ユニットと、該第
    一の定着ユニットより被記録材の搬送方向下流に位置
    し、第二の加熱部材と第二の加圧部材により第二のニッ
    プ部を形成する第二の定着ユニットと、前記第一及び第
    二の定着ユニットの温度を制御する温調手段とをする定
    着装置において、前記第一の定着ユニットの被記録材搬
    送速度を前記第二の定着ユニットの被記録材搬送速度よ
    り速くしたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の定着装置において、前記
    第一及び第二の定着ユニットを独立して駆動回転させる
    第一及び第二の駆動手段と、前記第一及び第二の定着ユ
    ニットの温調温度に応じて、前記第一及び第二の駆動手
    段の少なくとも一方の速度を制御する速度制御手段とを
    備えたことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の定着装置において、前記
    第一及び第二の定着ユニットを独立して駆動回転させる
    第一及び第二の駆動手段と、前記第一の定着ユニットと
    第二の定着ユニットの間に配置されユニット間での被記
    録材の撓みを検知する検知手段と、前記検知手段の検知
    結果に応じて、前記第一及び第二の駆動手段の少なとも
    一方の速度を制御する速度制御手段とを備えたことを特
    徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 画像信号に対応した未定着トナー像を被
    記録材上に形成する画像形成手段と、この未定着トナー
    像を前記被記録材上に加熱定着させる定着手段とを有す
    る画像形成装置において、前記定着手段として請求項1
    から請求項3のうちのいずれか1項に記載の定着装置を
    適用したことを特徴とする画像形成装置。
JP2001152189A 2001-05-22 2001-05-22 定着装置および画像形成装置 Pending JP2002351237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152189A JP2002351237A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152189A JP2002351237A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 定着装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002351237A true JP2002351237A (ja) 2002-12-06

Family

ID=18996906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001152189A Pending JP2002351237A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002351237A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006227481A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US7251425B2 (en) 2004-03-22 2007-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus and image forming apparatus
JP2008020483A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置
JP2010107914A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Canon Inc 像加熱装置、光沢増大装置及び画像形成装置
JP2010256696A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2011013239A (ja) * 2009-03-17 2011-01-20 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2011112747A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Canon Inc 像加熱装置
US8600252B2 (en) 2010-03-15 2013-12-03 Ricoh Company, Limited System and method for controlling operation of a fixing device in an image forming apparatus

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7251425B2 (en) 2004-03-22 2007-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus and image forming apparatus
CN100437383C (zh) * 2004-03-22 2008-11-26 佳能株式会社 图像定影装置以及图像形成装置
JP2006227481A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP4529721B2 (ja) * 2005-02-21 2010-08-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP2008020483A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置
JP2010107914A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Canon Inc 像加熱装置、光沢増大装置及び画像形成装置
JP2011013239A (ja) * 2009-03-17 2011-01-20 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2010256696A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2011112747A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Canon Inc 像加熱装置
US8391738B2 (en) 2009-11-25 2013-03-05 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus executing a correction mode when the detected amounts of slack at different ends of a recording material are different
US8600252B2 (en) 2010-03-15 2013-12-03 Ricoh Company, Limited System and method for controlling operation of a fixing device in an image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7107001B2 (en) Fixing apparatus with controlled heating members for heating the outer surface of the fixing rotating member
US7327967B2 (en) Image heating apparatus with variable timing
US7426353B1 (en) Image forming apparatus with variable convey speed control between transfer device and fixing device
US7317881B2 (en) Image heating apparatus
US8417150B2 (en) Fixing apparatus having an external heating belt not in contact with a fixing member when an external heating mechanism is retracted from the fixing member
US20120099882A1 (en) Image heating device
JP2004046089A (ja) 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置
JP2009271246A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2005316421A (ja) 定着装置
JPH09197862A (ja) 定着装置
JPH1049028A (ja) 画像形成装置
JPH11272100A (ja) 定着装置
JP2002351237A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004102104A (ja) 画像形成装置
JPH10186946A (ja) 画像形成装置
JP2001106380A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP7338389B2 (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP3420534B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004184696A (ja) 画像形成装置
JP2009163038A (ja) 画像形成装置
JP2006154061A (ja) 像加熱装置および画像形成装置
JPH09127848A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP2017167383A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015227978A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2005258263A (ja) 画像形成装置