JP5132358B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機、プリンター等の画像形成装置に係り、記録材に生じたカールを矯正するカール矯正装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来の複写機、プリンター等の画像形成装置では、トナー像が転写された記録材を加熱及び加圧することにより記録材にトナー像を定着させる定着装置が設けられている。この定着装置としては、1対の定着ローラ等の定着部材から構成されているものが多く用いられている。この1対の定着部材では、一方の定着部材にヒータ等の加熱機構を設け、他方の加熱部材には一方の定着部材の熱が伝達されて温度が上昇し、加熱機構の温度制御をすることにより1対の定着部材が所定の温度に維持されるようにしている。
これらの定着部材はそれぞれ熱容量の大きいローラを使うことにより、定着をした記録材に熱が奪われても大きな温度低下がないようにして定着時の温度を安定させている。そのため、連続的に記録材に画像形成を行っても、記録材に形成される画像に温度低下による色むら等の画像不良が発生することが少ない。
この定着装置では、記録材に加熱及び加圧をしてトナー像を定着するため、熱や加圧力で記録材にカール(反り)を生じさせる場合がある。そこで、定着装置の下流に、記録材に生じたカールを矯正するためのカール矯正装置を設けているものがある。このカール矯正装置により、記録材に生じたカールを矯正することにより、ジャム(紙詰り)の発生を抑え安定した記録材の搬送が行え、また、排紙トレイ上へ記録材の排出時にも積載性を乱すことなく良好は記録材の積載が行える。
この定着装置により生じるカールは、記録材が一定の坪量で、且つ記録材上のトナー量が一定である場合は、各定着部が所定の温度条件であれば、記録材に形成されるカール量(反りの大きさ)がほぼ一定に定まることが分かっている。さらに、定着装置の温度に応じてカール量が変化することも分かっている。
そこで、従来、ヒータ等の加熱機構が設けられている一方の定着部材の内部にサーミスタ等の温度検知素子を設け、これにより検知された温度に基づいて、カール矯正装置が記録材のカールを適宜矯正するものがある(特許文献1参照)。
一方、定着装置ではウォームアップの短縮や省エネルギ化などの観点から、1対の定着部材の一方に熱容量の大きな定着ローラを用い、他方の定着部材にベルトなどの熱容量の小さいものを使用することが増えている(特許文献2参照)。そして、定着ローラにヒータを設けて定着ローラを加熱し、加熱された定着ローラから熱容量の小さいベルト等の定着部材に熱が伝達される。このとき、ベルトなどの熱容量の小さい定着部材を使用することで、この定着部材が短時間で加熱されるため、ウォーミングアップ時間の短縮と省エネルギ化が図られる。
特開昭平10−114454号公報 特開昭61−132972号公報
しかしながら、1対の定着部材の一つにベルト等の熱容量の小さい定着部材を用いると次のような課題が生じる。
定着装置の加熱が開始されると、熱容量の小さい定着部材は熱容量の大きい定着部材と等しい温度になるように熱容量の大きい定着部材から熱が伝達されて温度が上昇する。そして、通常は1対の定着部材において記録材のトナー像が接触する側の定着部材の温度が所定の温度になったときに定着が開始される。記録材のトナー像が接触する定着部材の熱容量の大きい場合には、この定着部材の温度が所定の温度であれば定着が開始される。
このとき、熱容量が小さい定着部材が所定の温度よりも低い温度であっても定着は開始され、熱容量が小さい定着部材は熱容量が大きい定着部材から伝達される熱によって温度が変化する。したがって、1対の定着部材の間を通る記録材に与えられる熱量は、熱容量の小さい定着部材が低い温度から最大の温度の間で変化する。
その結果、定着装置から記録材に加わる熱量が大きく変化するため、記録材に形成されるカールの大きさが大きく変化することになる。そのため、従来のカール矯正装置での加熱機構により加熱される一方の定着ローラ等の定着部材内部に設けた温度検知素子で温度を検知し、その検知に基づいてカールを矯正する構成では、十分にカールの矯正が行えないおそれがある。すなわち、熱容量の小さい定着部材の温度が大きく変化するため、ヒータが設けられている定着部材の温度だけでは、実際に記録材に加わる温度が一義的に決まらず、適正なカール矯正が行えないおそれがある。そのため、その後の安定した記録材の搬送性や、記録材の排紙トレイ上での良好な積載性を得ることが出来なくなっている。
本発明では、上記問題点に鑑みてなされたもので、熱容量が小さい定着部材を備えた定着装置を有する画像形成装置でも確実に記録材のカールの矯正を行えるカール矯正装置を提供することを目的とする。
本発明は、転写部でトナー像が転写された記録材を挟持加熱してトナー像を記録材に定着する1対の定着部材を有する画像形成装置において、前記1対の定着部材の少なくとも1つの定着部材を加熱するための加熱源と、前記1対の定着部材のそれぞれの温度を検知する温度検知部と、記録材のカール矯正量を変更可能に構成され、前記定着部材でトナー像が定着された記録材のカールを矯正するためのカール矯正装置と、前記温度検知部で検知したそれぞれの定着部材の温度の検知に基づいて前記カール矯正装置のカール矯正量を設定する制御部と、を備え、前記制御部は、記録材へのトナー像の定着が可能な温度範囲での前記定着部材の温度が平衡したときの到達温度と前記温度検知部で検知された実際の温度の差異に基づいてカール矯正量を設定することを特徴とする。
本発明によれば、温度検知部によりそれぞれの定着部材の温度を検知し、検知された温度に基づいてカールの矯正量を補正することにより、定着部材の一方の温度が大きく変化する場合においても、カールを適正に矯正することができる。その結果、その後の記録材の搬送性やトレイ上への排出積載性を安定させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるの画像形成装置の全体構成を図1に基づいて説明する。図1は本発明実施の形態の画像形成装置の概略断面図を示す。尚、本実施の形態においては本発明のカール矯正装置90が本体排出部に装着されている。
まず、記録材に画像を形成するための画像形成部を説明する。図1において、像担持対である感光ドラム1は回転自在に担持され、感光ドラム1の周りには、前露光ランプ、コロナ帯電器、レーザ露光光学系2、電位センサ、中間転写体3、クリーニング器4及び回転型現像体5がそれぞれ配置されている。
回動可能な回転型現像体5は、ブラック用現像器5K、イエロー用現像器5Y、マゼンタ用現像器5M、シアン用現像器5Cの4色の現像器を有している。回転型現像体5は、回転型現像体5の中心に設けられた円筒状の回転軸の周りを図中矢印aの反時計方向に回転し、必要時に所望の色の現像器を感光ドラム1と対向する現像位置へと移動させることが可能となっている。
レーザ露光光学系2において、リーダ部からの画像信号はレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1の表面に投影される。
画像形成動作時には感光ドラム1を回転させ、前露光ランプで除電した後の感光ドラム1をコロナ帯電器により一様に帯電させて、1色目の光像Eを照射し、感光ドラム1上に潜像を形成する。次に現像器により感光ドラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂と顔料を基体としたトナーの画像を形成する。
その後、感光ドラム1上に形成されたトナー画像は中間転写体3に一次転写される。
1色目の現像が終わると回転型現像体5は図中矢印aの方向に90°回転し2色目の現像器が感光ドラム1と対向する現像位置に移動される。1次転写が終わりクリーニング器4によりクリーニングされた感光ドラム1は、1色目同様、2色目、3色目、4色目と潜像、現像、1次転写を繰り返し、中間転写体3上に各色のトナー画像を順次重ねていく。
ここで、現像器内のトナーはトナー収納部から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つ様に所望のタイミングにて随時補給される。
一方、記録材は各収納部61、62、63、64から各々の給紙手段71、72、73、74によって1枚ずつ搬送され、レジストローラ75にて斜行を補正し、所望のタイミングにて2次転写部76に搬送される。
2次転写部76においてトナー像が転写された記録材は搬送部77で定着装置130へ搬送され、定着装置130において記録材が挟持加熱されてトナー像が定着させられる。そして、記録材はカール矯正装置90に送られてカールが矯正されて、その後、排紙トレイ65上に排出される。なお、カール矯正装置90の下流には排紙トレイ65の代わりにステイプル等の後処理機構を備えた後処理装置を取り付けてもよい。
ここで、記録材の両面に画像を形成する場合の動作を説明する。なお、最初に画像が形成される記録材の面を1面目とし、その1面目の裏側の面を2面目とする。
定着装置130を通過して1面目に画像が形成された記録材は、図示しないフラッパにより反転パス66側に搬送方向が切り換わり、反転Bローラ78B及び反転Aローラ78Aの正転により反転パス66内に導かれる。その後、記録材の後端が反転パス66と両面搬送パス67の合流部を抜けるまで反転Aローラ78Aにより搬送される。そして、反転Aローラ78Aを逆転することにより、記録材は反転パス66に送り込まれたときの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対方向に搬送されて両面搬送パス67へと送られる。
その後、記録材は両面搬送パス67で案内されてレジストローラ75へと搬送され、再び上述した画像形成部によって2面目に画像が転写されて定着装置130にてトナー像が定着される。そして、記録材はカール矯正装置90に送られてカールが矯正された後に排紙トレイ65上に排出される。
次に、画像形成された記録材をページ順に並べるために記録材を反転排紙させる場合の動作を説明する。定着装置130を通過した記録材は図示しないフラッパにより反転パス66側に搬送方向が切り換わり、反転Bローラ78B及び反転Aローラ78Aの正転により反転パス66内に導かれる。記録材が反転パス66に導かれた後、記録材の後端がセンサ9により検知されると、反転Bローラ78Bを逆転させる。これにより、記録材は送り込まれたときの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに搬送されてカール矯正装置90に送られる。そして、記録材はカール矯正装置90に送られてカールを矯正された後に排紙トレイ65上に排出される。
なお、本実施の形態の画像形成装置では、シートの搬送をシート搬送領域の幅方向の中央を基準として行う所謂中央基準でシートを搬送する構成である。
次に本発明の実施の形態におけるの画像形成装置に実装されている定着装置130を図2に基づいて説明する。
この定着装置130は1対の定着部材として定着ローラとベルトユニットとから構成されるベルト方式の熱圧定着方式である。
91は加熱源を有する定着ローラである。この定着ローラ91は中空芯金93にシリコンゴム等の弾性層94が被覆され、更にその表層に離型層としてフッ素コート層95が被覆されている。この定着ローラ91は比較的熱容量が大きく設定されている。定着ローラ91の内部には、加熱源であるハロゲンランプ96が配置されている。この定着ローラ91はその両端部を軸受部材を介して奥側と手前側に配置されているフレーム(不図示)間に回転自由に支持されている。
97は定着ローラ91の表面温度を検知する温度検知部としての第1のサーミスタであり、この第1のサーミスタ97は定着ローラ91における記録材の通紙域の幅方向で中央部に対応する定着ローラ表面部分に接触させて配設されてある。
98は定着ローラ91の下側に配設されたベルトユニットである。このベルトユニット98は、後述する加圧ベルトを保持するためのユニット枠体98aを備えている。このユニット枠体98aの奥側と手前側に配置されている側板98b(手前側の側板は不図示)間に、ベルト張架部材としての3本のローラ103,104,105が互いに並行に回転自在に軸受支持されている。そして、この3本のローラ103,104,105間に無端状の加圧ベルト100が掛け回されている。
ローラ103は送られてくる記録材を受け入れるための入口ローラ、ローラ104は加圧ベルト100に一定の張りを与えるテンションローラ、ローラ105は定着ローラ91から記録材を剥がして分離すための分離ローラである。この分離ローラ105による分離機能については後述する。
加圧ベルト100の内側には加圧パッド部材101が配設され、加圧パッド部材101は、ばね108により、加圧ベルト100における入口ローラ103と記録材分離ローラ105とに掛け渡されている部分を付勢して定着ローラに圧接させている。また、入口ローラ103の中には加熱源であるハロゲンランプ110と、加圧ベルト100の外周の表面温度を検知する温度検知部としての第2のサーミスタ92が配設されている。そして、これらの構成を一体化してアセンブリとしてベルトユニット98を構成している。このベルトユニット98は、ベルトで構成されているため、熱容量が定着ローラ91の熱容量よりも小さい。
そして、ユニット枠体98aの奥側と手前側の側板98bをそれぞれ図示しない定着装置の奥側と手前側のフレームに枢軸部98cにより枢支することで、ベルトユニット98が枢軸部98cを中心に定着ローラ91に対して圧接可能に揺動支持される。
154は、ベルトユニット98を上下に揺動させ揺動機構であり、定着ローラ91と加圧ベルト100とを接離させる接離機構を構成する。この接離機構154は、例えば、電磁ソレノイド−プランジャ機構、カム機構、レバー機構等を用いることベルトユニット98を上下に揺動させることができる。
図2に示す、ベルトユニット98が第一位置に切換えられている状態では、分離ローラ105が加圧ベルト100を挟んで定着ローラ91に圧接している。さらに、加圧ベルト100における入口ローラ103と分離ローラ105との間の部分の外面が定着ローラ91の下面に接触し、この加圧ベルト部分をベルト加圧パッド部材101がバネ108の圧縮反力で定着ローラ91の下面に圧接させている。そして、この状態では、定着ローラ91と加圧ベルト100との間に幅広の定着ニップ部Nが形成される。
そして、ベルトユニット98が第一位置に切換えられて定着ローラ91と加圧ベルト100との間に定着ニップ部Nが形成された状態において、搬送されてくる記録材S上の未定着トナー像tの定着処理が行われる。
定着された記録材Sは定着ニップ部Nを抜ける際に定着ローラ91に巻き付かないように分離する必要がある。そこで、記録材分離ローラ105を定着ローラ91の弾性層94に対して進入させることにより、その圧接部で記録材Sの先端が定着ローラ91の外周の湾曲の向きとと逆向きに曲げられる。これにより、記録材Sは、定着ローラ91の表面から剥がされて確実に分離される。
ここで、定着装置130による定着動作を説明する。
定着ローラ91は、制御部であるコントローラ151により制御される駆動装置152によって図2に示す矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。加圧ベルト100は定着ローラ91の回転駆動に伴い図2に示す矢印の反時計方向に従動回転する。定着ローラ91の加熱源であるハロゲンランプ96に電源部153から電力供給がなされて定着ローラ91がハロゲンランプ96の発熱により加熱される。
定着ローラ91の表面温度が第1のサーミスタ97により検知され、その検知温度が電気信号としてコントローラ151の温度調節回路部151aに入力される。温度調節回路部151aは第1のサーミスタ97から入力される定着ローラ91の外周面の温度の電気信号がトナー像tを記録材に定着できる温度に維持されるように電源部153からハロゲンランプ96への電力供給を制御して定着ローラ91の温度調節をしている。
記録材Sが搬送されてくる前に、定着ローラ91がハロゲンランプ96により加熱され、さらに、定着ローラ91が回転駆動されて、それに伴い加圧ベルト100も従動回転し、定着装置130が所定の温度に温調された状態に維持される。この温調された状態で、ベルトユニット98の入口ローラ103側から定着ニップ部Nに未定着トナー像tが転写されている記録材Sが導入されて挟持搬送されていく。
この挟持搬送の過程で記録材Sの未定着トナー像面が定着ローラ91の表面に密着してトナー像が定着ローラ91の熱で加熱され、記録材Sの面に加熱加圧定着される。定着ニップ部Nの出口部において定着ローラ91の弾性層94に対する分離ローラが進入させていることにより、既述したとおり記録材Sは定着ローラ91の表面から分離されて搬送される。
次に本発明の実施の形態におけるの画像形成装置に実装されているカール矯正装置90を図3に基づいて説明する。カール矯正装置90は、上方に凸状態の記録材のカールを矯正するための第1のカール矯正部200と、下方に凸状態の記録材のカールを矯正するための第2のカール矯正部210とを備えている。ここでは、第1のカール矯正部200と第2のカール矯正部210とは上下が逆になっているだけであるため、第1のカール矯正部200の説明をし、第2のカール矯正部210の詳細な説明は省略する。
第1のカール矯正部200において、201は、スポンジ材料からなる弾性部とその中心が金属製の剛体のローラ軸205とで構成されるスポンジローラ、202は、スポンジローラ201の対向側に配設された金属製の剛体ローラである。スポンジローラローラ201の両端は2つのローラ保持板金203により保持され、2つの保持板金203は回転中心204によって回動が可能となっている。そして、これらの構成を一体化してアセンブリとしている。
また、図3に示すように、回転中心206で回転可能な偏心カム207が保持板金203に摺接している。そして、この偏心カム207が回転することことによって、前記のアセンブリが回転中心204を軸に回転して、スポンジローラ201を剛体ローラ202に圧接させる。そして、偏心カム207の回転角度によってスポンジローラ201が剛体ローラ202に食い込む量を変化させることができ、これにより記録材のカールの矯正量が変更可能となる。なお、偏心カム207はステッピングモータM1(図5に図示)により所定の角度に回転可能であり、且つ所定の角度でその位置が保持される。
この構成によれば、スポンジローラ201を剛体ローラ202に圧接させて剛体ローラ202がスポンジローラ201に食い込むことにより生じるスポンジローラ201の湾曲形状のニップ部(以下湾曲ニップ部と言う)を形成する。そして、上方に凸状態のカールが生じている記録材がこの湾曲ニップ部通ることことにより記録材のカールが矯正される。
また、偏心カム207の回転位置に応じて、スポンジローラ201への剛体ローラ202の食い込み量が変わるため、湾曲ニップ部の湾曲の度合いも変化して、記録材に生じているカールを矯正するときの矯正量を変えることができる。すなわち、記録材に生じているカールの大きさに応じてカールの矯正量を調整することが可能である。
なお、第2のカール矯正部210では、第1のカール矯正部200とはカールの向きが逆のカール(下方に凸状態のカール)が生じている記録材の矯正を行う。また、カールの矯正量の調整は、ステッピングモータM2(図5に図示)の回転角度が制御されて、第一のカール矯正部200と同様に、偏心カムの回転位置に応じてスポンジローラへの剛体ローラの食い込み量が変更されて行われる。
次に本発明の実施の形態におけるカール矯正に必要な矯正量F(スポンジローラ201が剛体ローラ202に食い込む量)を設定するための算出式について説明する。
なお、図4に示すように、矯正量Fは、初期のスポンジローラ軸5の位置と、スポンジローラローラ201が剛体ローラ202に食い込んだときの圧接位置との差で定義する。
図5は、本実施の形態の定着装置130及びカール矯正装置90を制御するための制御ブロック図である。
コントローラ151には、温度調整回路部151a及び電源部153が設けられており、温度調整回路部151aには、第1のサーミスタ97及び第2のサーミスタ92が接続されて各サーミスタから検出された温度の電気信号が入力される。また、電源部153には、ハロゲンランプ96及びハロゲンランプ110が接続されており、第1のサーミスタ97及び第2のサーミスタ92による温度検知に基づいて各ハロゲンランプが制御されて定着装置130の温調が行われる。
また、コントローラ151には、ステッピングもーラM1及びステッピングモータM2が接続されていて、後述するカール矯正装置の制御が行われる。
図6は、本実施の形態における定着装置130の定着開始時点からの温度変化を示し、横軸が時間を示し、縦軸が温度を示す。
定着動作が開始する加圧ベルト100の表面温度をTa、定着ローラ91の表面温度をTbとする。定着動作が開始されると加圧ベルト100は定着ローラ91より熱を受け取り、また定着ニップ部Nを挟持搬送される未定着トナー像が転写されている記録材Sに熱を奪われる。ここで定着開始時点では定着ローラ91より与えられる熱量が定着ニップ部Nを挟持搬送される未定着トナー像が転写されている記録材Sに奪われる熱量を上回るために加圧ベルト100の表面温度は上昇する。やがて定着ローラ91より与えられる熱量と未定着トナー像が転写されている記録材Sに奪われる熱量とが平衡状態になり、加圧ベルト100の表面温度はT1で安定する。
一方の定着ローラ91は定着動作が開始されると加圧ベルト100及び未定着トナー像が転写されている記録材Sに熱を奪われ、定着ローラ91の表面温度T4は下降する。やがて定着ローラ91の加熱源であるハロゲンランプ96より与えられる熱量と加圧ベルト100及び未定着トナー像が転写されている記録材Sに奪われる熱量が平衡状態になり、定着ローラ91の表面温度はT2で安定する。なお、加圧ベルト100の表面温度がTaとT1との間及び、定着ローラ91の表面温度がTbとT2の間が記録材に未定着トナー像を定着可能な温度範囲である。
ここで、加圧ベルト100の表面が上昇して安定した時の到達温度T1となり、且つ加熱源を有する定着ローラ91の表面が下降して安定した時の到達温度T2となったときのカール矯正量をAとする。このカール矯正量Aは、記録材上のトナーの載り量及び記録材の坪量で変化し、記録材のトナーの載り量と記録材の坪量とでカテゴリ分けをすることができる。
本発明の実施の形態においては、カテゴリ分けの表を図7に示す。この表から分かるように、記録材の坪量が大きいほどカール矯正量は大きく、記録材Sに転写したトナーの載り量が大きいほどカール矯正量が小さくなっている。
ここで、加圧ベルト100及び定着ローラ91のそれぞれが到達温度(T1、T2)に至っていない状態でのカールの矯正を行う場合には、到達温度で設定されるカール矯正量に対して実際の温度に応じた補正をする必要がある。この補正の仕方は、次に示すように、定着可能な温度範囲内で、加圧ベルト100及び定着ローラ91のそれぞれの到達温度(T1、T2)になるまでの温度の変化に基づいて行われる。
記録材上のトナーの載り量及び記録材の坪量を一定に保ち、加圧ベルト100の表面温度を一定に保った時の定着ローラ91の表面温度の差異(T1−T3)に対してカール矯正に必要な矯正量を算出するための係数をαとする。また、記録材上のトナーの載り量及び記録材の坪量を一定に保ち、定着ローラ91の表面温度を一定に保った時の加圧ベルト100の表面温度の変化(T2−T4)に対してカール矯正に必要な矯正量を算出するための係数をβとする。なお、これらの係数α、βは、予め実験や理論解析等で求められた数値であり、定着装置等の構成により異なる。
また、係数α、βは記録材上のトナーの載り量及び記録材の坪量で変化し、カール矯正量Aと同じカテゴリ分けをしている。このカテゴリ分けの表を図8(a),(b)に示す。図8(a)に示すように、係数αは記録材の坪量が小さいほど大きく、またトナーの載り量が大きいほど大きくなるように設定されている。また、図8(b)に示すように、定着ローラ91は熱容量が大きく表面温度の変化は少ないため、係数βは全て0に設定している。
次に、各定着部材の温度に応じたカール矯正量の算出の仕方を説明する。
まず、加圧ベルト100の温度によるカール矯正量の補正は、加圧ベルト100の表面が上昇しうる最大の到達温度T1と第2のサーミスタ92によって検知された加圧ベルト100の表面温度T3との差と係数αとの積を求める。次に、加熱源を有する定着回転体としての定着ローラ91の表面が上昇しうる最大の到達温度T2と第1のサーミスタ97によって検知された定着ローラ91の表面温度T4との差と係数βとの積を求める。
そして、これらの積を足すことによってカール矯正オフセット量Bが決まる。
カール矯正量Fは、到達温度で設定されている基準のカール矯正量Aに対して、実際に測定した温度により算出された補正量であるカール矯正オフセット量Bで補正することにより決定される。すなわち、カール矯正量Aとカール矯正オフセット量Bとの差で実際の温度に応じた適正なカール矯正量が決定される。
F=A−B=A−(α(T1−T3)+β(T2−T4))
このようにして補正されたカール矯正量Fとなるように、第1のカール矯正部200又は第2のカール矯正部210が調整される。この調整は、ステッピングモータM1又はステッピングモータM2により剛体ローラ202とスポンジローラ201との食い込み量が設定されることにより行われる。
例えば、坪量64〜105[g]、トナーの載り量180%〜240%でのカール矯正量Fは
F=A−(α(T1−T3)+0×(T2−T4))
=1.0−(0.04×(T1−T3)+0×(T2−T4))
で決定される。
このようにカール矯正量Fが設定されて、カール矯正装置90により記録材のカールが矯正される。このとき、カールの向き(下に凸の向きか上に凸の向き)は、記録材のトナーが転写されている面、トナーの載り量、定着ローラの加圧力の大きさ等により予め実験等で分かっているため、そのカールの向きに応じて使用するカール矯正部が選択される。
このようにして記録材のカールが矯正されるため、熱容量が小さく温度の変化が大きい定着部材を備えた定着装置を備えた画像形成装置でも高い精度でシートのカールの矯正を行うことができる。そして、ジャム等の搬送不良の発生が生じにくく安定した記録材の搬送が行え、さらに、記録材の排紙トレイ上での良好な積載性を得ることができる。
ところで本発明の実施の形態において、定着ローラ91は熱容量が大きく表面温度の変化は少ないため、係数βは全て0にしているが(図8(b)参照)、熱容量が小さく表面の温度変化が大きい定着ローラでは、設定する必要がある。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、ベルトユニット98を加熱する加熱減としてのハロゲンランプ110を設けているが、ベルトユニット98が定着ローラ側から熱を受けるだけでも十分に温度が上がる場合には、加熱源を設けなくてもよい。
また、カール矯正部を異なる方向のカールを矯正するために2つ設けて選択的に使用しているが、カールの向きが一方しか形成できない装置では、1つだけカール矯正部を設けてもよい。
本発明が適用されている画像形成装置の断面図 図1に示した画像形成装置に設けられている定着装置の模式図 本発明のカール矯正装置の模式図 図3に示したカール矯正装置のカール矯正量を説明する図 本発明の定着装置及びカール矯正装置のブロック図 本発明の定着開始からの定着ローラ及び加圧ベルトの温度経時変化図 本発明のカール矯正量Aの値を示す表 本発明の記録材のカール生成に影響させる係数αおよびβの値を示す表
符号の説明
90 カール矯正装置
91 定着ローラ
92 第2のサーミスタ
97 第1のサーミスタ
100 加圧ベルト
151 コントローラ
200 第1のカール矯正部
210 第2のカール矯正部
α、β 係数

Claims (5)

  1. 転写部でトナー像が転写された記録材を挟持加熱してトナー像を記録材に定着する1対の定着部材を有する画像形成装置において、
    前記1対の定着部材の少なくとも1つの定着部材を加熱するための加熱源と、
    前記1対の定着部材のそれぞれの温度を検知する温度検知部と、
    記録材のカール矯正量を変更可能に構成され、前記定着部材でトナー像が定着された記録材のカールを矯正するためのカール矯正装置と、
    前記温度検知部で検知したそれぞれの定着部材の温度の検知に基づいて前記カール矯正装置のカール矯正量を設定する制御部と、を備え、
    前記制御部は、記録材へのトナー像の定着が可能な温度範囲での前記定着部材の温度が平衡したときの到達温度と前記温度検知部で検知された実際の温度の差異に基づいてカール矯正量を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 転写部でトナー像が転写された記録材を挟持加熱してトナー像を記録材に定着する1対の定着部材を有する画像形成装置において、
    前記1対の定着部材の少なくとも1つの定着部材を加熱するための加熱源と、
    前記1対の定着部材のそれぞれの温度を検知する温度検知部と、
    記録材のカール矯正量を変更可能に構成され、前記定着部材でトナー像が定着された記録材のカールを矯正するためのカール矯正装置と、
    前記温度検知部で検知したそれぞれの定着部材の温度の検知に基づいて前記カール矯正装置のカール矯正量を設定する制御部と、を備え、
    前記カール矯正装置のカール矯正量は、
    F=A−(α(T1−T3)+β(T2−T4))
    の式を満たすように設定され、
    ここで、Fはカール矯正に必要な矯正量、Aはそれぞれの定着部材の表面温度が平衡状態なった時に必要なカールの矯正量、T1は一方の定着部材の表面温度が平衡状態なった時の温度、T2は他方の定着部材の表面が平衡状態になった時の温度、T3は一方の定着部材を検知手段が検知した温度、T4は他方の定着部材を検知手段が検知した温度、αは一方の定着部材における表面温度の差異(T1−T3)に対してカール矯正に必要な矯正量を算出するための係数、βは他方の定着部材における表面温度の差異(T2−T4)に対してカール矯正に必要な矯正量を算出するための係数としたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記係数は、記録材の坪量及び記録材上のトナーの載り量により異なる値であり、該係数は記録材の坪量が小さいほど大きく、またトナーの載り量が大きいほど大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 他方の定着部材が表面温度の変化が少ない所定の大きさの熱容量を備えている場合には、β=0として、F=A−α(T1−T3)とすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記カール矯正装置は、1対の回転体の食い込み量を変えることによりカール矯正量を変更するように構成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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