JP5409296B2 - 像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置に搭載する定着装置として用いれば好適な像加熱装置に関する。
電子写真式の複写機やプリンタ等の画像形成装置では、記録紙の光沢に応じて、画像の光沢も調節できる要望が高まっている。例えば、コート紙や写真印画紙などに形成されるカラー画像には比較的光沢の高い画像を出力し、普通紙などに形成される白黒文章やビジネスカラー文章などには比較的光沢の抑えた低光沢画像を出力するなどである。
この要望を満足する技術として、複数の定着装置(定着器)からなる所謂タンデムタイプの定着装置を備えた画像形成装置が知られている。定着装置の数が増えることで光沢に影響を与えるトナー像への熱量や加圧力の選択の幅が広がるので、幅広い光沢度の画像出力が可能となる。
タンデムタイプの定着装置の例として以下の構成が挙げられる。特許文献1には、定着器として、互いに圧接される加熱ローラと圧接ローラを1対として構成する定着ローラ群を2組備え、この2組の定着器を用いて光沢のある画像を得ることが記載されている。即ち、トナー画像を転写された紙を第1段と第2段の圧接部を通過させることにより、定着後のトナー画像に光沢を与えるように構成した定着装置が開示されている。特許文献2には、通紙方向に直列に配置した複数の定着器を有し、各定着器のそれぞれに形成されるニップの使用個数および位置を切換えることによって、所望とする光沢度に応じて加熱量を切り替え、画像の光沢度を任意に調整できる技術が開示されている。特許文献3には、第1定着器による記録材の搬送速度を、第2定着器による記録材の搬送速度より速く設定し、第1定着器と第2定着器との間で記録材に撓みを作り、記録材の引っ張りあいによる画像ずれを防止する技術が開示されている。
特開平4−245275号公報 特開2000−221821号公報 特開2000−075710号公報
定着装置は、高温、高圧条件で形成されたニップ部でトナー画像を担持する記録材を挟持搬送して記録材上にトナー画像を加熱定着する。その結果、記録材の搬送力が大きく、ニップ部の長手方向での温度分布、圧力分布や、ニップ部を構成する部材の部品精度等により発生するニップ部の長手方向でのニップ幅差などにより、ニップ部の長手方向で記録材の搬送速度に差が生じやすい。そのため、タンデムタイプの定着装置では、2つの定着器により同時に記録材を搬送する場合、その2つの定着器間でニップ部の長手方向と平行な記録材の幅方向において記録材の一端部側と他端部側とで記録材の撓み量が大きく異なることがある。すると、記録材の撓み量の大きい一端部側又は他端部側がニップ部を構成する部材と接触することがあり、この場合に画像ズレや画像こすれなどの画像不良が発生してしまう。
本発明の目的は、記録材搬送方向の上流側と下流側の像加熱ユニット間で記録材の幅方向の一端部側と他端部側が撓み画像担持面側が加熱回転体と接触することによる画像不良の発生を防止できるようにした像加熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の代表的な構成は、
トナー像を担持する記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第1の像加熱ユニットと、
前記第1の像加熱ユニットよりも記録材搬送方向下流側に配設されており、前記第1の像加熱ユニットを通った記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第2の像加熱ユニットであって、当該第2の像加熱ユニットのニップ部と前記第1の像加熱ユニットのニップ部との間の距離が記録材の搬送方向の長さよりも小さい第2の像加熱ユニットと、
前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットのニップ部間で記録材の幅方向に生じる画像担持面側への撓み部を異なる位置で検知する複数の撓み検知部材と、
前記第1の像加熱ユニットと前記第2の像加熱ユニットにそれぞれ配設されており前記加熱回転体と前記加圧回転体の回転を行う駆動手段と、
前記第2の像加熱ユニットに設けられたシフト手段と、
複数の前記撓み検知部材の出力に基づいて記録材の撓み部が前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体と接触しないように前記第1の像加熱ユニットの記録材搬送速度に対し前記第2の像加熱ユニットの記録材搬送速度を増減するように前記駆動手段を制御するとともに、複数の前記撓み検知部材の出力が等しくなるように前記第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体の長手方向一端部側又は長手方向他端部側を記録材搬送面内で記録材搬送方向下流側に所定角度変位させるように前記シフト手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする
本発明によれば、記録材搬送方向の上流側と下流側の像加熱ユニット間で記録材の幅方向の一端部側と他端部側が撓み画像担持面側が加熱回転体と接触することによる画像不良の発生を防止できるようにした像加熱装置を提供できる。
画像形成装置の一例の横断面模式図 参考例の定着装置の第1定着器と第2定着器の横断面模式図 参考例の定着装置の第1定着器と第2定着器のニップ部間で大サイズ記録材に撓みが生じた場合の大サイズ記録材とその大サイズ記録材の撓み量を検知する撓み量センサを表わす斜視図 参考例の定着装置における大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側の各撓み量センサの出力と、第1定着器と第2定着器の記録材搬送速度を表わす説明図 制御部の第2定着器の記録材搬送速度の変更制御シーケンスの一例のフローチャート (a)は実施例1の定着装置の第1定着器と第2定着器を定着ローラの上方から見た上面図、(b)はシフト機構の構成を表わす説明図 実施例1の定着装置における大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側の各撓み量センサの出力と、第2定着器の定着ローラの変位量と、第1定着器と第2定着器の記録材搬送速度を表わす説明図 実施例1の定着装置における第2定着器の定着ローラを記録材搬送方向上流側に傾けた状態を表わす説明図 実施例1の定着装置における第2定着器の定着ローラの変位量と定着ローラの戻り量との関係を表わす図 実施例2の定着装置の第1定着器と第2定着器の横断面模式図 実施例2の定着装置の第1定着器の定着ローラの内部に配設されているハロゲンヒータの発熱量分布の説明図 (a)は実施例2の定着装置の第1定着器の定着ローラの温度を定着温度に維持するようにハロゲンヒータを点灯させた状態を表わす説明図、(b)と(c)はそれぞれハロゲンヒータの点灯比率の変更制御の一例を表わす説明図 実施例3の定着装置の第1定着器と第2定着器の横断模式図 実施例4の定着装置の第1定着器と第2定着器とセンサ移動機構を定着ローラの上方から見た上面図、(b)は(a)に示すセンサ移動機構の動作説明図
本発明を図面に基づいて説明する。
[参考例]
(1)画像形成装置の全体構成:図1は像加熱装置を搭載する画像形成装置の一例の横断面模式図である。この画像形成装置は電子写真方式のカラープリンタである。
本参考例に示す画像形成装置は、画像形成装置の内部に並設されている第1、第2、第3、第4の画像形成部Py,Pm,Pc,Pbによって色の異なる4色のトナー像を帯電、露光、現像、転写の各プロセスを経て形成できるようになっている。
この画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置(不図示)から出力されるプリント指令に応じて所定の画像形成シーケンスに従い画像形成動作を開始する。すなわち、各画像形成部Py,Pm,Pc,Pbが順次駆動され、像担持体としての感光ドラム1が矢印方向へ所定の周速度(プロセススピード)で回転される。各画像形成部Py,Pm,Pc,Pbの感光ドラム1に跨るように駆動ローラ6aと従動ローラ6bとテンションローラ6cに掛け渡されている中間転写ベルト7は、駆動ローラ6aによって矢印方向へ各感光ドラム1の回転周速度と対応した周速度で回転される。
まず1色目のイエローの画像形成部Pyにおいて、感光ドラム1の外周面(表面)は帯電器2によって所定の極性・電位に一様に帯電される。次に露光装置3が外部装置からの画像情報に応じたレーザ光を感光ドラム1表面の帯電面に走査露光する。これにより感光ドラム1表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。そしてその潜像が現像装置4によってイエローのトナー(現像剤)を用いて現像され、感光ドラム1表面上にイエローのトナー画像(現像像)が形成される。つまり、感光ドラム1は、感光ドラム1表面にトナー画像を担持する。同様の帯電、露光、現像の各工程が、2色目のマゼンタの画像形成部Pm、3色目のシアンの画像形成部Pc、4色目のブラックの画像形成部Pbにおいても行われる。各画像形成部Py,Pm,Pc,Pbにおいて感光ドラム1表面に形成された各色のトナー画像は、中間転写ベルト7を挟んで各感光ドラム1と対向配置されている一次転写ローラ8によって中間転写ベルト7の外周面(表面)上に順番に重ねて転写される。
一方、給送カセット10から記録材Pが送り出しローラ11によりレジストローラ12に送られる。次いで記録材Pはレジストローラ12によって中間転写ベルト7と二次転写ローラ(転写部材)13間の二次転写ニップ部に搬送される。その記録材Pは二次転写ニップ部で中間転写ベルト7と二次転写ローラ13とにより挟持搬送され、その搬送過程において二次転写ローラ13により中間転写ベルト7表面上のフルカラーのトナー像が記録材Pの面上に転写される。これにより記録材Pには記録材Pの面上に未定着のフルカラーのトナー画像(トナー像)が担持される。そしてその記録材Pは記録材搬送方向上流側の像加熱ユニットとしての第1定着器14と記録材搬送方向下流側の像加熱ユニットとしての第2定着器15に順次導入される。そして第1定着器14と第2定着器15を通過することによって未定着のトナー画像は記録材P上に加熱定着される。そしてその記録材Pは画像形成装置外の排出トレイ16に排出される。
トナー像転写後の感光ドラム1は、感光ドラム1表面に残留している転写残トナーがドラムクリーナ5によって除去され、次の画像形成に供される。フルカラーのトナー像転写後の中間転写ベルト7は、中間転写ベルト7表面に残留している転写残トナーがベルトクリーナ9によって除去され、次の画像形成に供される。
(2)第1定着器と第2定着器の説明:以下の説明において、定着器及びこの定着器を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向をいう。幅とは短手方向の寸法をいう。記録材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向をいう。幅方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。幅とは幅方向の寸法をいう。
図2はこの画像形成装置が搭載するタンデムタイプの定着装置(像加熱装置)を構成している第1定着器と第2定着器の横断面模式図である。
1定着器14と第2定着器15は何れも熱ローラ方式の定着器である。第1定着器14は、定着ローラ(加熱回転体)21と、加圧ローラ(加圧回転体)22と、ハロゲンヒータ(加熱部材)23などを有している。定着ローラ21、加圧ローラ22及びハロゲンヒータ23は何れも長手方向に長い部材である。定着ローラ21は外径がφ30のローラである。この定着ローラ21は、Feからなる円筒状芯金21aの外周面上に厚み1.0mmのシリコーンゴムからなる弾性層21bが設けられている。そしてそのシリコーンゴムの外周面を離型性層21cとしての厚み30μmのPFAチューブにより被覆している。カラー用の画像形成装置に搭載する定着器では、定着ローラ21の離型性層21cとして、PFAチューブの代わりにシリコーンオイルを含浸させたシリコーンゴム層を用いてもよい。定着ローラ21の下方において定着ローラ21と並列に配置されている加圧ローラ22は外径がφ30のローラである。この加圧ローラ22は、φ10mmのFeからなる棒状芯金22aの外周面上に弾性層22bとして発泡シリコーンゴムからなるスポンジ層を設け、さらにそのスポンジ層の外周面を離型性層22cとしての厚み30μmのPFAチューブにより被覆している。定着ローラ21と加圧ローラ22は、それぞれ、芯金21a,22aの長手方向両端部が定着装置のフレーム(不図示)に軸受(不図示)を介して回転自在に支持されている。そして加圧ローラ22の軸受を加圧ばねなどの加圧部材(不図示)により総圧約392N(40kgf)の加圧力で定着ローラ21の母線方向と直交する方向へ付勢して圧ローラの弾性層22bを定着ローラ21の長手方向に沿って弾性変形させている。これにより定着ローラ21の外周面(表面)と加圧ローラ22の外周面(表面)との間に所定幅のニップ部Nを形成している。定着ローラ21の芯金21aの内部に配設されているハロゲンヒータ23は、ハロゲンヒータ23の長手方向両端部の口金部(不図示)がフレームに支持されている。第2定着器15は、第1定着器14と同じ構成としてある。第1定着器14と同じ部材・部分に同一の符号を付して再度の説明を省略する。第1定着器14と第2定着器15のニップ部N・N間の距離は、この画像形成装置に使用可能な各種サイズの記録材Pのうち所定の大サイズの記録材(以下、大サイズ記録材と記す)Paの長さよりも小さい。従って大サイズ記録材Paが担持する未定着のトナー画像tの加熱定着を行う場合には、大サイズ記録材Paは記録材搬送方向の先端部側が第2定着器15のニップ部Nに、後端部側が第1定着器14のニップ部Nに、それぞれ挟持されその状態に搬送される。
(3)第1定着器と第2定着器の加熱定着動作:CPUとROMやRAMなどのメモリとからなる制御部(制御手段)60は、プリント指令に応じて、駆動手段としての第1定着モータM1と第2定着モータM2を略同時に駆動する。制御部60では、第2定着モータM2を駆動するに当り、第2定着モータM2の回転速度を第1定着モータM1の回転速度よりも遅くするための所定の制御を実行している。第1定着モータM1の駆動により出力軸の回転が減速ギア列(不図示)を介して第1定着器14の定着ローラ21に伝達され、これにより定着ローラ21が所定の回転速度V1で矢印方向へ回転する。また第2定着モータM2の駆動により出力軸の回転が減速ギア列(不図示)を介して第2定着器15の定着ローラ21に伝達され、これにより定着ローラ21が第1定着器14の定着ローラ21の回転速度V1よりも遅い回転速度V3で矢印方向へ回転する。第1定着器14及び第2定着器15において、定着ローラ21の回転はニップ部Nを通じて加圧ローラ22に伝達される。これによって加圧ローラ22は定着ローラ21の回転に追従して定着ローラ21の回転速度V1,V3と等しい回転速度で矢印方向へ回転する。以下、第1定着器14の定着ローラ21と加圧ローラ22の回転速度を第1定着器14の記録材搬送速度と記す。第2定着器15の定着ローラ21と加圧ローラ22の回転速度を第2定着器15の記録材搬送速度と記す。ハロゲンヒータ23には所定の給電制御部(不図示)から給電され、これによりハロゲンヒータ23は点灯して発熱する。ハロゲンヒータ23の発熱により定着ローラ21は芯金21aの内側から加熱される。加熱された定着ローラ21の表面温度は定着ローラ21の表面近傍に設けられているサーミスタなどの温度検知部材(不図示)によって検知され、その温度検知部材の出力信号を制御部60が取り込む。制御部60は温度検知部材の出力信号に基づいて、定着ローラ21の表面温度が所定の定着温度(目標温度)を維持するように給電制御部の制御を行う。本参考例では定着温度を170℃に設定している。
第1定着モータM1及び第2定着モータM2が駆動され、ハロゲンヒータ23に給電している状態において、第1定着器14のニップ部Nに未定着のトナー画像tを担持した大サイズ記録材Paが導入される。この大サイズ記録材Paは、第1定着器14のニップ部Nで定着ローラ21表面と加圧ローラ22表面により挟持されその状態に搬送される。その搬送過程においてトナー画像tに定着ローラ21の熱とニップ部Nのニップ圧が付与され、そのトナー画像tは定着ローラ21の熱により加熱されるとともにニップ圧により加圧される。これによってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の多重トナー画像が溶融混色するとともにその溶融混色したトナー画像に定着ローラ21表面の光沢が転写されフルカラー画像として大サイズ記録材Paの面上に加熱定着される。そしてトナー画像tが加熱定着された大サイズ記録材Paは、大サイズ記録材Paの先端部側から第1定着器14のニップ部Nより排出された後に第2定着器15のニップ部Nへと導入される。第2定着器15のニップ部Nでは大サイズ記録材Paの先端部側が定着ローラ21表面と加圧ローラ22表面とにより挟持されその状態に搬送される。その搬送過程において、大サイズ記録材Paの面上に加熱定着されている定着トナー画像taに定着ローラ21の熱とニップ部Nのニップ圧が付与され、その定着トナー画像tは定着ローラ21の熱により加熱されるとともにニップ圧により加圧される。その定着トナー画像taは定着ローラ21の熱により加熱され軟化し、その軟化した定着トナー画像taにはニップ圧によって定着ローラ21表面の光沢が転写される。これにより定着トナー画像taの表面に光沢が付与される。そして第2定着器15のニップ部Nで定着トナー画像taの表面に光沢が付与された大サイズ記録材Paは第2定着器15のニップ部Nから排出される。
(4)大サイズ記録材の画像劣化の発生を防止するための構成:図3は第1定着器と第2定着器のニップ部間で大サイズ記録材に撓みが生じた場合の大サイズ記録材とその大サイズ記録材の撓み量を検知する撓み量センサを表わす斜視図である。第1定着器14のニップ部Nと第2定着器15のニップ部Nとによる大サイズ記録材Paの搬送過程において、ニップ部N,Nの長手方向で記録材搬送速度に差が生じることがある。その場合、ニップ部N,Nの長手方向で生じる記録材搬送速度の差により大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側と他端部側が大サイズ記録材Paの画像担持面側に撓み始める。そして大サイズ記録材Paの搬送量が増大するに従い大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1と他端部側の撓み部δ2の大きさが異なってくる。すると、大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2のうち大きい方の撓部の画像担持面側が第1定着器14と第2定着器15の定着ローラ21,21表面と接触し画像ズレや画像こすれなどの画像不良が発生する可能性がある。ここで、撓み部とは大サイズ記録材Paが第1定着器14と第2定着器15のニップ部N,N間で大サイズ記録材Paの画像担持面側に湾曲した部位をいう。
サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2を検知するために、大サイズ記録材Paの非画像担持面側に大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側と他端部側の内側に撓みセンサ(複数の撓み検知部材)31,32を設けている。そして大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1を撓みセンサ31で検知し、他端部側の撓み部δ2を撓みセンサ32で検知している。撓みセンサ31,32は、第1定着器14と第2定着器15との間で大サイズ記録材Paの非画像担持面側に配設したセンサ支持部材33上に設けられている。撓みセンサ31,32として、大サイズ記録材Paの幅方向において非画像担持面に対して光を照射しこの非画像担持面からの反射光の受光位置に応じてレベルの異なる電気信号を出力するものを用いている。つまり、撓みセンサ31,32は、大サイズ記録材Paの撓み量に応じてレベルの異なる電気信号を出力するものである。
図3に示すように大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み量δ1が他端部側の撓み量δ2よりも大きい場合に、第2定着モータM2の駆動を制御して第2定着器15の記録材搬送速度を変更する例を以下に説明する。図4は定着装置における大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側の各撓みセンサの出力と、第1定着器と第2定着器の記録材搬送速度を表わす説明図である。図4に示す経過時間(T1)の「0」点は大サイズ記録材Paの先端が第2定着器15のニップ部Nに導入された時点を意味し、経過時間(T7)の「0」点は大サイズ記録材Paの後端が第2定着器15のニップ部Nから排出された時点を意味している。経過時間(T1)、(T7)に対応する「0」点は大サイズ記録材Paが第2定着器15を通過する度に更新される。
図4において、大サイズ記録材Paが第2定着器15のニップ部Nに挟持され(T1)その状態に搬送される。すると、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量は増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(T1〜T2)。撓みセンサ31,32のうち出力の小さい方の撓みセンサの出力が所定の撓み量規制値L1に到達する(T2)と、第2定着器の記録材搬送速度V3を第1定着器の記録材搬送速度V1よりも大きい所定の記録材搬送速度V2に変更する(V2>V1>V3)。ここで、撓み量規制値L1とは大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2のうち撓み量の大きい方の撓み部が定着ローラ21表面と接触しないように撓み量を規制する値をいう。第2定着器15の記録材搬送速度がV3からV2に上がったために大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2の撓み量は減少し始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も減少する(T2〜T3)。撓みセンサ31,32のうち出力の小さい方の撓みセンサ32の出力が所定の撓み量規制値L2に到達する(T3)と、第2定着器15の記録材搬送速度V2を元の記録材搬送速度V3に変更する。ここで、撓み量規制値L2とは大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2のうち撓み量の小さい方の撓み部が第2定着器15の記録材搬送速度V2で引っ張られないように撓み量を規制する値をいう。第2定着器15の記録材搬送速度がV2からV3に下がったために大サイズ記録材Paの撓み量は徐々に増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(T3〜T4)。以上の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。
図5を参照して、制御部60による第2定着器15の記録材搬送速度の変更制御について説明する。図5は制御部の第2定着器の記録材搬送速度の変更制御シーケンスの一例のフローチャートである。プリントがスタートすると、第2定着器15を記録材搬送速度V3でスタートさせる(S1)。(S2)では、撓みセンサ31の出力が撓みセンサ32の出力よりも大きいか否かを判断する。撓みセンサ31の出力が撓みセンサ32の出力よりも大きい場合(Y)には(S3)に進み、撓みセンサ31の出力が撓みセンサ32の出力よりも小さい場合(N)には(S4)に進む。(S3)では、撓みセンサ31の出力が撓み量規制値L1よりも大きいか否かを判断する。そして撓みセンサ31の出力が撓み量規制値L1よりも大きい場合(Y)には(S5)に進み、撓みセンサ31の出力が撓み量規制値L1よりも小さい場合(N)には(S2)に戻る。(S4)では、撓みセンサ32の出力が撓み量規制値L1よりも大きいか否かを判断する。そして撓みセンサ32の出力が撓み量規制値L1よりも大きい場合(Y)には(S5)に進み、撓みセンサ32の出力が撓み量規制値L1よりも小さい場合(N)には(S2)に戻る。(S5)では、第2定着器15の記録材搬送速度V3が記録材搬送速度V2になるように第2定着モータM2の回転速度をアップさせるための所定の制御を実行する。これにより第2定着器15の記録材搬送速度はV3からV2へ変更される。(S6)では、撓みセンサ31の出力が撓みセンサ32の出力よりも大きいか否かを判断する。そして撓みセンサ31の出力が撓みセンサ32の出力よりも大きい場合(Y)には(S6)に進み、撓みセンサ31の出力が撓みセンサ32の出力よりも小さい場合(N)には(S7)に進む。(S7)では、撓みセンサ31の出力が撓み量規制値L2よりも大きいか否かを判断する。そして撓みセンサ31の出力が撓み量規制値L2よりも大きい場合(Y)には(S9)に進み、撓みセンサ31の出力が撓み量規制値L2よりも小さい場合(N)には(S6)に戻る。(S8)では、撓みセンサ32の出力が撓み量規制値L2よりも大きいか否かを判断する。そして撓みセンサ32の出力が撓み量規制値L22よりも大きい場合(Y)には(S9)に進み、撓みセンサ32の出力が撓み量規制値L2よりも小さい場合(N)には(S6)に戻る。(S9)では、第2定着器15の記録材搬送速度V2が記録材搬送速度V3になるように第2定着モータM2の回転速度をダウンさせるための所定の制御を実行する。これにより第2定着器15の記録材搬送速度はV2からV3へ変更される。
制御部60は、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1の撓み量が他端部側の撓み部δ2よりも大きい場合に、(S2、S3、S5〜S7、S9)の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。これによって大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み量δ2を撓み量規制値L1と撓み量規制値L2間の一定範囲に保持することができる。これにより大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1が大きく成長することを抑制できるとともに大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み部δ2が消滅してしまうことによって起こる大サイズ記録材Paの引っ張りあいを回避できる。よって、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1が第1定着器14と第2定着器15の定着ローラ21,21表面と接触することによって起こる画像不良の発生を防止できる。また制御部60は、大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み部δ2の撓み量が一端部側の撓み部δ1よりも大きい場合に、(S2、S4〜S6、S8、S9)の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。これによって大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1を撓み量規制値L1と撓み量規制値L2間の一定範囲に保持することができる。これにより大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み部δ2が大きく成長することを抑制できるとともに、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1が消滅してしまうことによって起こる大サイズ記録材Paの引っ張りあいを回避できる。よって、大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み部δ2が第1定着器14と第2定着器15の定着ローラ21,21表面と接触することによって起こる画像不良の発生を防止できる。
着装置は、撓みセンサの出力に基づいて第1定着器と第2定着器のニップ部間で大サイズ記録材の大きい方の撓み部が定着ローラ表面と接触しないように第1定着器の記録材搬送速度に対し第2定着器の記録材搬送速度を増減している。従って、第1定着器と第2定着器間において大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側が撓み定着ローラと接触することによる画像不良の発生を防止することができる。
[実施例1]
タンデムタイプの定着装置の他の例を説明する。本実施例1では、説明の簡略化のため、参考例のタンデムタイプの定着装置と同じ部材及び部分に同一の符号を付して再度の説明を省略する。実施例2、実施例3、実施例4についても同様とする。図6の(a)は本実施例1の定着装置の第1定着器と第2定着器を定着ローラの上方から見た上面図、(b)はシフト機構の構成を表わす説明図である。
本実施例1に示す定着装置は、第2定着器15にシフト機構(シフト手段)35を設けた点を除いて、参考例の定着装置と同じ構成としてある。本実施例1では、シフト機構35として、例えばラック・アンド・ピニオン機構を用いている。図6の(b)において25は定着ローラ21の芯金21aの長手方向両端部に設けられている軸受である。この軸受25はフレームに記録材搬送方向上流側又は記録材搬送方向下流側に変位自在に支持されている。シフト機構35は、定着ローラ21の長手方向一端部と長手方向他端部にそれぞれ設けられている。このシフト機構35は、軸受25の下部に設けられているラック35aと、ラック35aと噛み合うピニオン35bと、ピニオン35bを回転させるシフトモータ(駆動手段)M3と、を有している。
図6乃至図8を参照して、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1の撓み量が他端部側の撓み部δ2よりも大きい場合に適用される制御部60による第2定着器15の記録材搬送速度の変更制御とシフト機構35の動作を説明する。図7は本実施例1の定着装置における大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側の各撓みセンサの出力と、第2定着器の定着ローラの変位量と、第1定着器と第2定着器の記録材搬送速度を表わす説明図である。図8は本実施例1の定着装置における第2定着器の定着ローラを記録材搬送方向上流側に傾けた状態を表わす説明図である。図9は本実施例1の定着装置における第2定着器の定着ローラの変位量と定着ローラの戻り量との関係を表わす図である。
図7において、大サイズ記録材Paが第2定着器15のニップ部Nに挟持され(T1)その状態に搬送されると、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側と他端部側の撓み量は増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(T1〜T2)。撓みセンサ31,32からの出力に基づいて大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓む部δ1の撓み量が他端部側の撓み部δ2よりも大きいと判断すると、その大きい撓み部δ1側(大サイズ記録材Paの一端部側)のシフトモータM3を正転駆動する。これによりシフトモータM3の出力軸が回転し、この出力軸の回転がピニオン35bを支持している支持軸35b1に伝達される。これによりピニオン35bが回転しラック35aを記録材搬送方向下流側に移動させる。このラック35aの移動に伴い軸受25が記録材搬送方向下流側(図6(a)の+側)に変位し、この軸受25の変位と連動して定着ローラ21の長手方向一端部側が記録材搬送面内で+側に傾き始める。このとき大サイズ記録材Paの一端部側が定着ローラ21の長手方向一端部側で+側に引っ張られるため、大サイズ記録材Paの一端部側の撓み部δ1の撓み量は徐々に小さくなる。そして撓みセンサ31,32からの出力が等しくなる即ち大サイズ記録材Paの一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量が等しくなると(t1)、上記のシフトモータM3の駆動を停止する。これにより軸受25の+側への変位が停止され、定着ローラ21は図6の(a)にて破線で示すように定着ローラ21の長手方向一端部側が+側に所定の角度だけ傾いた状態即ち所定角度変位した状態となる。その後、撓みセンサ32の出力が所定の撓み量規制値L1に到達する(T2)と、第2定着器15の記録材搬送速度V3を第1定着器14の記録材搬送速度V1よりも大きい所定の記録材搬送速度V2に変更する(V2>V1>V3)。第2定着器15の記録材搬送速度がV3からV2に上がったために大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2の撓み量は減少し始め、これに応じて撓みセンサ32の出力も減少する(T2〜T3)。第2定着器15の記録材搬送速度をV3からV2に変更した後において撓みセンサ31,32の出力に差が生じた場合(t2)にも、大サイズ記録材Paの一端部側のシフトモータM3を正転駆動する。上述のようにシフトモータM3を正転駆動し撓みセンサ31,32の出力が等しくなる(t3)と、シフトモータM3の駆動を停止させて、大サイズ記録材Paの一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量を等しくする。そして撓みセンサ32の出力が所定の撓み量規制値L2に到達する(T3)と、第2定着器15の記録材搬送速度をV2からV3に変更する。第2定着器15の記録材搬送速度がV2からV3に下がったために大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2の撓み量は徐々に増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(T3〜T4)。以上の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。
大サイズ記録材Paの後端が第2定着器15のニップ部Nを通過し終える(T7)と、第2定着器15のシフトモータM3は一定時間だけ逆転駆動される。これによりシフトモータM3の出力軸が回転し、この出力軸の回転に応じてピニオン35bが回転しラック35aを記録材搬送方向上流側に移動させて停止する。このラック35aの移動に伴い軸受25が記録材搬送方向上流側(図6(a)の−側)に変位し、定着ローラ21は図8にて破線で示すように定着ローラ21の長手方向一端部側が記録材搬送面内で−側に所定角度だけ傾いた状態即ち所定角度変位した状態となる。
ところで、第1定着器14と第2定着器15との間で大サイズ記録材Paの一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量に差が生じることについては、次のようなメカ的要因が考えられる。第1定着器14と第2定着器15のニップ部N,Nにおける長手方向の記録材搬送速度のバランスが崩れている可能性が高い。或いは第1定着器14の定着ローラ21と加圧ローラ22、及び第2定着器15の定着ローラ21と加圧ローラ22の記録材搬送方向に対する垂直性が崩れている可能性が高い。
そこで、大サイズ記録材Paの一端部側の撓み部δ1の撓み量を緩和するために、定着ローラ21の長手方向一端部を−側に+側と略同じ所定角度だけ傾けた状態即ち所定角度変位させた状態に停止させる。これにより先行する大サイズ記録材Paの後続の大サイズ記録材の先端を他端部側よりも先に一端部側から第2定着器15のニップ部Nに導入させることができる。このように定着ローラ21の長手方向一端部を−側に傾けることにより第1定着器14の定着ローラ21との間の距離を短くできるので、後続の大サイズ記録材Paを第2定着器15のニップ部Nで搬送する過程で生じる撓み量の大きさを小さくできる。これにより後続の大サイズ記録材について一端部側の撓み部δ1の撓み量を小さくするために変位させる軸受25の記録材搬送方向上流側への変位量を小さくすることが可能となる。その結果、図8に示すように後続の大サイズ記録材Paは長手方向一端部側が第2定着器15のニップ部Nに他端部側よりも先に導入され、第2定着器15による搬送が開始される。そのため、第1定着器14と第2定着器15との間で発生する大サイズ記録材Paの長手方向他端部側と長手方向一端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量の差を小さくすることが可能となる。
第2定着器15の大サイズ記録材Paの搬送中における定着ローラ21の傾き量(変位量)とその大サイズ記録材Paの通過後における定着ローラ21の傾き量(変位量)との関係は図9に示すとおりである。破線は変位量と戻り量が1:1の場合であり、本実施例1では実線で示すように大サイズ記録材の搬送中における定着ローラの変位量が大きいと、大サイズ記録材の通過後における定着ローラの戻り量が更に大きくなるように設定されている。図9中の「0」点は、大サイズ記録材Paの先端が第2定着器15のニップ部Nに導入された時点を意味し、大サイズ記録材Paが第2定着器15を通過する度に更新される。
また本実施例1の定着装置は、大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み部δ2の撓み量が一端部側の撓み部δ1よりも大きい場合は、定着ローラ21の長手方向他端部側を記録材搬送面内で+側に所定角度だけ傾ける。即ち、制御部60は、その大きい撓み部δ2側(大サイズ記録材Paの他端部側)のシフトモータM3を正転駆動しラック35aを記録材搬送方向下流側に所定量だけ移動させる。これにより定着ローラ21は長手方向他端部側が+側に所定角度変位された状態となる。そして撓みセンサ31の出力が所定の撓み量規制値L1に到達すると、第2定着器15の記録材搬送速度V3を第1定着器14の記録材搬送速度V1よりも大きい所定の記録材搬送速度V2に変更する(V2>V1>V3)。第2定着器15の記録材搬送速度をV3からV2に変更した後において撓みセンサ31,32の出力に差が生じた場合にも、大サイズ記録材Paの他端部側のシフトモータM3を正転駆動する。そして撓みセンサ31の出力が所定の撓み量規制値L2に到達すると、第2定着器15の記録材搬送速度をV2からV3に変更する。以上の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。
大サイズ記録材Paの後端が第2定着器15のニップ部Nを通過し終えると、第2定着器15のシフトモータM3は一定時間だけ逆転駆動される。これによりピニオン35bが回転しラック35aを記録材搬送方向上流側に移動させて定着ローラ21の長手方向他端部側を−側に+側と略同じ所定角度だけ傾けた状態即ち所定角度変位させた状態とする。その結果、後続の大サイズ記録材Paは大サイズ記録材Paの長手方向他端部側が第2定着器15のニップ部Nに一端部側よりも先に導入され、第2定着器15による搬送が開始される。そのため、第1定着器14と第2定着器15との間で発生する大サイズ記録材Paの長手方向一端部側と長手方向他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量の差を小さくすることが可能となる。
本実施例1の定着装置は、撓み量センサの出力が等しくなるように第2定着器の定着ローラを記録材搬送面内で記録材搬送方向下流側に所定角度傾けるようにしている。これにより参考例の定着装置の第1定着器と第2定着器のニップ部間で大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側の撓み量が等しくなるように補正できる。そして大サイズ記録材の撓み部の撓み量が等しくなった状態で撓み部が定着ローラ表面と接触しないように第1定着器の記録材搬送速度に対し第2定着器の記録材搬送速度を増減している。従って、本実施例1の定着装置においても、第1定着器と第2定着器間において大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側が撓み定着ローラと接触することによる画像不良の発生を防止することができる。
[実施例2]
タンデムタイプの定着装置の他の例を説明する。図10は本実施例2の定着装置の第1定着器と第2定着器の横断面模式図である。図11は本実施例2の定着装置の第1定着器の定着ローラの内部に配設されているハロゲンヒータの発熱量分布の説明図である。図12の(a)は本実施例2の定着装置の第1定着器の定着ローラの温度を定着温度に維持するようにハロゲンヒータを点灯させた状態を表わす説明図、(b)と(c)はそれぞれハロゲンヒータの点灯比率の変更制御の一例を表わす説明図である。
本実施例2に示す定着装置は、第2定着器15の定着ローラ21と加圧ローラ22として、外径50φのローラを用いている。そして第2定着器15の定着ローラ21の内部に定着ローラ21の加熱条件を変更する加熱部材として発熱量分布の異なる3つのハロゲンヒータ24a,24b,24cを設けている。これらの点を除いて、本実施例2の定着装置は、参考例の定着装置と同じ構成としてある。
定着ローラ21は、Feからなる円筒状芯金21aの外周面上に厚み1.0mmのシリコーンゴムからなる弾性層21bが設けられている。そしてそのシリコーンゴムの外周面を離型性層21cとしての厚み30μmのPFAチューブにより被覆している。加圧ローラ22は、φ20mmのFeからなる棒状芯金22aの外周面上に弾性層22bとして発泡シリコーンゴムからなるスポンジ層を設け、さらにそのスポンジ層の外周面を離型性層22cとしての厚み30μmのPFAチューブにより被覆している。定着ローラ21と加圧ローラ22は、それぞれ、芯金21a,22aの長手方向両端部が定着装置のフレーム(不図示)に軸受(不図示)を介して回転自在に支持されている。そして加圧ローラ22の軸受を加圧ばねなどの加圧部材(不図示)により総圧約490N(50kgf)の加圧力で定着ローラ21の母線方向と直交する方向へ付勢して加圧ローラの弾性層22bを定着ローラ21の長手方向に沿って弾性変形させている。これにより定着ローラ21の外周面(表面)と加圧ローラ22の外周面(表面)との間に所定幅のニップ部Nを形成している。
図11に示すように、3つのハロゲンヒータ24a,24b,24cのうち、ハロゲンヒータ24aは定着ローラ21の長手方向中央部の発熱量が大きい。ハロゲンヒータ24bは定着ローラ21の長手方向一端部側の発熱量が大きい。ハロゲンヒータ24cは定着ローラ21の長手方向他端部側の発熱量が大きい。またハロゲンヒータ24aの長手方向中央部の発熱量よりハロゲンランプ24bの長手方向一端部側及びハロゲンランプ24cの長手方向他端部側の発熱量が大きく設定されている。通常、定着ローラ21の温度が上がると、定着ローラ21の熱膨張により、ニップ幅は広がることが知られている。そこで、ハロゲンランプ24bの単位時間当りの点灯比率をハロゲンランプ24cよりも大きくする(図12の(b))と、定着ローラ21の長手方向一端部側でニップ幅が広がる。この場合、その定着ローラ21の長手方向一端部と対向するニップ部Nの長手方向一端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度が長手方向他端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度より速くなる。逆に、ハロゲンランプ24cの単位時間当りの点灯比率をハロゲンランプ24bよりも大きくする(不図示)と、定着ローラ21の長手方向他端部側でニップ幅が広がる。この場合、その定着ローラ21の長手方向他端部と対向するニップ部の長手方向他端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度が長手方向一端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度より速くなる。ハロゲンヒータ24a,24b,24cには所定の給電制御部(不図示)から給電され、これによりハロゲンヒータ24a,24b,24cは点灯(図12の(a))して発熱する。ハロゲンヒータ24a,24b,24cの発熱により定着ローラ21は芯金21aの内側から加熱される。加熱された定着ローラ21の表面温度は定着ローラ21の表面近傍に設けられているサーミスタなどの温度検知部材(不図示)によって検知され、その温度検知部材の出力信号を制御部60が取り込む。制御部60は温度検知部材の出力信号に基づいて、定着ローラ21の表面温度が所定の定着温度(目標温度)を維持するように給電制御部の制御を行う。本実施例2では定着温度を170℃に設定している。
図4と図12を参照して、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み量が他端部側の撓み量よりも大きい場合に適用される制御部60による第2定着器15の記録材搬送速度の変更制御とハロゲンランプ24a〜24cの点灯比率の変更制御を説明する。
大サイズ記録材Paが第2定着器15のニップ部Nに挟持され(図4のT1)その状態に搬送されると、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側と他端部側の撓み量は増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(図4のT1〜T2)。
撓みセンサ31,32からの出力に基づいて大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1の撓み量が他端部側の撓み部δ2よりも大きいと判断すると、ハロゲンランプの点灯比率を変更する。即ち、第2定着器15のニップ部Nの長手方向一端部側の記録材搬送速度を上げるために、ハロゲンランプ24aの点灯はそのまま維持した状態で、ハロゲンランプ24bの単位時間当りの点灯比率をハロゲンランプ24cよりも大きくする(図12の(b))。これにより第2定着器15のニップ部Nの長手方向一端部側の記録材搬送速度が長手方向他端部側の記録材搬送速度より速くなるので、大サイズ記録材Paの一端部側が定着ローラ21の長手方向一端部側で記録材搬送方向に引っ張られる。そのため、大サイズ記録材Paの一端部側の撓み部δ1の撓み量は徐々に小さくなる。また更に、その後も撓みセンサ31,32からの出力に基づいて大サイズ記録材の幅方向の一端部側の撓み部δ1の撓み量が他端部側の撓み部δ2よりも大きいと判断される場合には、再度ハロゲンランプの点灯比率を変更する。即ち、ハロゲンランプ24aの点灯はそのまま維持した状態で、ハロゲンランプ24bの単位時間当りの点灯時間をハロゲンランプ24cよりもさらに大きくする(図12の(c))。これにより第2定着器15のニップ部Nの長手方向一端部側の記録材搬送速度が長手方向他端部側の記録材搬送速度よりさらに速くなるので、大サイズ記録材Paの一端部側が定着ローラ21の長手方向一端部側で記録材搬送方向にさらに引っ張られる。そのため、大サイズ記録材Paの一端部側の撓み部δ1の撓み量はさらに小さくなる。そして撓み量センサ31,32からの出力が等しくなる即ち大サイズ記録材Paの一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量が等しくなると、ハロゲンヒータ24b,24cの点灯を定着ローラ21の定着温度維持状態(図12の(a))に戻す。その後、撓み量センサ32の出力が所定の撓み量規制値L1に到達する(図4のT2)と、第2定着器15の記録材搬送速度V3を第1定着器14の記録材搬送速度V1よりも大きい所定の記録材搬送速度V2に変更する(V2>V1>V3)。第2定着器15の記録材搬送速度がV3からV2に上がったために大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2の撓み量は減少し始め、これに応じて撓み量センサ31,32の出力も減少する(図4のT2〜T3)。第2定着器15の記録材搬送速度をV3からV2に変更した後において撓みセンサ31,32の出力に上述のような差が生じた場合にも、ハロゲンランプ24b,24cの点灯比率を変更する。そして撓みセンサ31,32の出力が等しくなると、ハロゲンヒータ24b,24cの点灯を定着ローラの定着温度維持状態に戻す。そして撓みセンサ32の出力が所定の撓み量規制値L2に到達する(図4のT3)と、第2定着器15の記録材搬送速度をV2からV3に変更する。第2定着器15の記録材搬送速度がV2からV3に下がったために大サイズ記録材Paの撓み量は徐々に増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(図4のT3〜T4)。以上の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。
また本実施例2の定着装置は、大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み部δ2の撓み量が一端部側の撓み部δ1よりも大きい場合は、第2定着器15のニップ部Nの長手方向他端部側の記録材搬送速度を上げるために、ハロゲンランプの点灯比率を変更する。即ち、ハロゲンランプ24aの点灯はそのまま維持した状態で、ハロゲンランプ24cの単位時間当りの点灯時間をハロゲンランプ24bよりも大きくする。これにより第2定着器15のニップ部Nの長手方向他端部側の記録材搬送速度が長手方向一端部側の記録材搬送速度より速くなるので、大サイズ記録材Paの他端部側が定着ローラ21の長手方向他端部側で記録材搬送方向に引っ張られる。そのため、大サイズ記録材Paの他端部側の撓み部δ2の撓み量は徐々に小さくなる。そして撓み量センサ31,32からの出力が等しくなる即ち大サイズ記録材Paの一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量が等しくなると、ハロゲンヒータ24b,24cの点灯を定着ローラ21の定着温度維持状態に戻す。その後、撓みセンサ31の出力が所定の撓み量規制値L1に到達すると、第2定着器15の記録材搬送速度V3を第1定着器14の記録材搬送速度V1よりも大きい所定の記録材搬送速度V2に変更する(V2>V1>V3)。第2定着器15の記録材搬送速度をV3からV2に変更した後において撓みセンサ31,32の出力に上述のような差が生じた場合にも、ハロゲンランプ24bとハロゲンランプ24cの点灯比率を変更する。そして撓みセンサ31の出力が所定の撓み量規制値L2に到達すると、第2定着器15の記録材搬送速度をV2からV3に変更する。以上の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。
本実施例2の定着装置は、撓み量センサの出力が等しくなるように第2定着器の定着ローラの長手方向一端部側と長手方向他端部側の加熱条件を変更している。これにより参考例の定着装置の第1定着器と第2定着器のニップ部間で大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側の撓み量が等しくなるように補正できる。そして大サイズ記録材の撓み部の撓み量が等しくなった状態で撓み部が定着ローラ表面と接触しないように第1定着器の記録材搬送速度に対し第2定着器の記録材搬送速度を増減している。従って、本実施例2の定着装置においても、第1定着器と第2定着器間において大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側が撓み定着ローラと接触することによる画像不良の発生を防止することができる。
[実施例3]
タンデムタイプの定着装置の他の例を説明する。図13は本実施例3の定着装置の第1定着器と第2定着器の横断模式図である。
本実施例3に示す定着装置は、第2定着器15の定着ローラ21として、外径32φのローラを用いている。そして第2定着器15に加圧手段としての加圧機構40を設けていする。これらの点を除いて、本実施例3の定着装置は、参考例の定着装置と同じ構成としてある。
定着ローラ21は、Feからなる円筒状芯金21aの外周面上に厚み1.0mmのシリコーンゴムからなる弾性層21bが設けられている。そしてそのシリコーンゴムの外周面を離型性層21cとしての厚み30μmのPFAチューブにより被覆している。カラー用の画像形成装置に搭載する定着器では、定着ローラ21の離型性層21cとして、PFAチューブの代わりにシリコーンオイルを含浸させたシリコーンゴム層を用いてもよい。図13において28は第2定着器15の加圧ローラ22の芯金22aの長手方行両端部に設けられている軸受である。軸受28はフレームに上下方向(記録材搬送方向と直交する方向)に移動自在に支持されている。加圧機構40は、加圧ローラ22の長手方向一端部と長手方向他端部にそれぞれ設けられている。この加圧機構40は、軸受28を付勢する加圧部材29を支持している揺動可能なレバー41と、そのレバー41を加圧ローラ22に対して揺動させる円盤状の回転式偏心カム42と、を有している。回転式偏心カム42の所定の偏心位置にはカム軸42aが設けられており、回転式偏心カム42はそのカム軸42aを介してカムモータ(駆動手段)M4により回転される。カムモータM4は制御部60により駆動され、そのカムモータM4の駆動によって回転式偏心カム42は所定の停止位置から一定量回転して停止される。このときの回転式偏心カム42の停止位置は回転式偏心カム42の外周カム面42bにおいてカム軸32aから最も近い領域42b1がレバー41と接触する位置である。その回転式偏心カム42の回転に応じてレバー41は所定の停止位置から支軸41aを支点として加圧ローラ22側に向けて一定量揺動して停止する。このレバー41の揺動に応じて加圧部材29が軸受28を定着ローラ21の母線方向と直交する方向へ付勢することにより加圧ローラ22の弾性層22bを定着ローラ21の長手方向に沿って弾性変形させている。これにより加圧ローラ22表面と定着ローラ21表面との間に所定幅のニップ部Nを形成している。通常、弾性を有する定着ローラ21と加圧ローラ22の加圧力を大きくすると、ニップ幅は広がり、記録材搬送速度は速くなる。そこで、定着ローラ21に対し加圧ローラ22の長手方向一端部側の加圧力を長手方向他端部側よりも大きくすると、加圧ローラ22の長手方向一端部側でニップ幅が広がる。この場合、その加圧ローラ22の長手方向一端部と対向するニップ部Nの長手方向一端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度が長手方向他端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度より速くなる。逆に、定着ローラ21に対し加圧ローラ22の長手方向他端部側の加圧力を長手方向一端部側よりも大きくすると、加圧ローラ22の長手方向他端部側でニップ幅が広がる。この場合、その加圧ローラ22の長手方向他端部と対向するニップ部Nの長手方向他端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度が長手方向一端部側の大サイズ記録材Paの記録材搬送速度より速くなる。
図4と図13を参照して、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み量が他端部側の撓み量よりも大きい場合に適用される制御部60による第2定着器15の記録材搬送速度の変更制御と加圧機構40の動作を説明する。
大サイズ記録材Paが第2定着器15のニップ部Nに挟持され(図4のT1)その状態に搬送されると、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側と他端部側の撓み量は増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(図4のT1〜T2)。撓みセンサ31,32からの出力に基づいて大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓み部δ1の撓み量が他端部側の撓み部δ2よりも大きいと判断すると、第2定着器15のニップ部Nの長手方向他端部側の記録材搬送速度を上げるために加圧機構を動作させる。即ち、撓み量が大きいと判断した大サイズ記録材Paの一端部側のカムモータM4を正転駆動し回転式偏心カム42を所定量回転させた後に停止させる。このときの回転式偏心カム42の停止位置は、例えば回転式偏心カム42の外周カム面42bにおいてカム軸32aから最も遠く離れた領域42b1をレバー41と接触させる位置である。その回転式偏心カム42の回転に応じてレバー41は所定の停止位置から支軸41aを支点として加圧ローラ22側に向けて一定量揺動して停止する。このレバー41の揺動に応じて加圧部材29が軸受28を定着ローラ21の母線方向と直交する方向へ付勢することにより、加圧ローラ22の長手方向一端部側でニップ幅が広がる。これによって第2定着器15のニップ部Nの長手方向一端部側の記録材搬送速度が長手方向他端部側の記録材搬送速度より速くなるので、大サイズ記録材Paの一端部側が定着ローラ21の長手方向一端部側で記録材搬送方向に引っ張られる。そのため、大サイズ記録材Paの一端部側の撓み部δ1の撓み量は徐々に小さくなる。そして撓みセンサ31,32からの出力が等しくなる即ち大サイズ記録材Paの一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量が等しくなると、カムモータ4Mを逆転駆動し回転式偏心カム42を定着温度維持状態の位置(図13)に戻す。その後、撓みセンサ32の出力が所定の撓み量規制値L1に到達する(図4のT2)と、第2定着器15の記録材搬送速度V3を第1定着器14の記録材搬送速度V1よりも大きい所定の記録材搬送速度V2に変更する(V2>V1>V3)。第2定着器15の記録材搬送速度がV3からV2に上がったために大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2の撓み量は減少し始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も減少する(図4のT2〜T3)。第2定着器15の記録材搬送速度をV3からV2に変更した後において撓みセンサ31,32の出力に上述のような差が生じた場合にも、カムモータ4Mを正転駆動し回転式偏心カム42を所定量回転させた後に停止させる。上述のように回転式偏心カム42を所定量回転し撓みセンサ31,32の出力が等しくなると、カムモータ4Mを逆転駆動し回転式偏心カム42を定着温度維持状態の位置に戻す。そして撓み量センサ32の出力が所定の撓み量規制値L2に到達する(図4のT3)と、第2定着器15の記録材搬送速度をV2からV3に変更する。第2定着器15の記録材搬送速度がV2からV3に下がったために大サイズ記録材Paの撓み部δ1,δ2の撓み量は徐々に増え始め、これに応じて撓みセンサ31,32の出力も増加する(図4のT3〜T4)。以上の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。
また本実施例3の定着装置は、大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓み部δ2の撓み量が一端部側の撓み部δ1よりも大きい場合は、第2定着器15のニップ部Nの長手方向他端部側の記録材搬送速度を上げるために加圧機構を動作させる。即ち、撓み量が大きいと判断した大サイズ記録材Paの他端部側のカムモータM4を正転駆動し回転式偏心カム42を所定量回転させた後に停止させる。これにより、加圧ローラ22の長手方向他端部側でニップ幅が広がる。これによって第2定着器15のニップ部Nの長手方向他端部側の記録材搬送速度が長手方向一端部側の記録材搬送速度より速くなるので、大サイズ記録材Paの他端部側が定着ローラ21の長手方向他端部側で記録材搬送方向に引っ張られる。そのため、大サイズ記録材Paの他端部側の撓み部δ2の撓み量は徐々に小さくなる。そして撓みセンサ31,32からの出力が等しくなる即ち大サイズ記録材Paの一端部側と他端部側の撓み部δ1,δ2の撓み量が等しくなると、カムモータ4Mを逆転駆動し回転式偏心カム42を定着温度維持状態の位置に戻す。その後、撓みセンサ32の出力が所定の撓み量規制値L1に到達すると、第2定着器15の記録材搬送速度V3を第1定着器14の記録材搬送速度V1よりも大きい所定の記録材搬送速度V2に変更する(V2>V1>V3)。第2定着器15の記録材搬送速度をV3からV2に変更した後において撓みセンサ31,32の出力に上述のような差が生じた場合にも、カムモータ4Mを正転駆動し回転式偏心カム42を所定量回転させた後に停止させる。そして撓みセンサ32の出力が所定の撓み量規制値L2に到達すると、第2定着器15の記録材搬送速度をV2からV3に変更する。以上の処理を第2定着器15のニップ部Nから大サイズ記録材Paの後端が排出されるまで繰り返し行う。
本実施例3の定着装置は、撓み量センサの出力が等しくなるように第2定着器の加圧ローラと定着ローラの長手方向一端部側と長手方向他端部側の加圧条件を変更している。これにより参考例の定着装置の第1定着器と第2定着器のニップ部間で大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側の撓み量が等しくなるように補正できる。そして大サイズ記録材の撓み部の撓み量が等しくなった状態で撓み部が定着ローラ表面と接触しないように第1定着器の記録材搬送速度に対し第2定着器の記録材搬送速度を増減している。従って、本実施例3の定着装置においても、第1定着器と第2定着器間において大サイズ記録材の幅方向の一端部側と他端部側が撓み定着ローラと接触することによる画像不良の発生を防止することができる。
[実施例4]
タンデムタイプの定着装置の他の例を説明する。図14の(a)は本実施例4の定着装置の第1定着器と第2定着器とセンサ移動機構を定着ローラの上方から見た上面図、(b)は(a)に示すセンサ移動機構の動作説明図である。
本実施例4に示す定着装置は、撓みセンサ31,32をセンサ移動機構(移動手段)50を用いて大サイズ記録材Paの幅方向において大サイズ記録材Paの内側に移動させるように構成した点を除いて、参考例の定着装置と同じ構成としてある。
センサ移動機構50として、例えばラック・アンド・ピニオン機構を用いている。センサ移動機構50は、大サイズ記録材Paの幅方向の一端部側の撓みセンサ31を支持する第1ラック51と、大サイズ記録材Paの幅方向の他端部側の撓みセンサ32を支持する第2ラック52を有している。またセンサ移動機構50は、第1定着器14と第2定着器15との間に第1定着器14と第2定着器15の定着ローラ21,21の長手方向に沿って配設されている支持部材55を有している。この支持部材55の大サイズ記録材Pa側の面には、第1ラック51と第2ラック52が記録材搬送方向で対向するように配設され、かつ大サイズ記録材Paの幅方向に移動自在に支持されている。そしてその第1ラック51と第2ラック52との間で支持部材55に支持されているピニオン53の回転に応じて、第1ラックと第2ラックはそれぞれ大サイズ記録材の幅方向の搬送中心Oに対して左右対称の関係を保持しその状態に移動するようになっている。図14において、W1は画像形成装置に使用可能な最大サイズの記録材を定着装置に導入したときの最大通紙幅である。W2は画像形成装置に使用可能な最小サイズの記録材を定着装置に導入したときの最小通紙幅である。制御部50には、ユーザーによる使用記録材サイズの入力や、給送カセット10(図1)等に設けられている記録材幅自動検知機構(不図示)からの情報に基づいて、記録材幅が入力される。そして制御部50は、その情報に基づき、支持部材55に支持されているセンサ移動モータ(駆動手段)M5の駆動を制御する。図14の(b)には、最小サイズの記録材の幅方向において、撓みセンサ31を最小サイズの記録材の一端部側に移動し、撓みセンサ32を最小サイズの記録材の他端部側に移動したときの状態を示す。
本実施例4の定着装置は、撓みセンサを記録材の幅方向において記録材の幅に応じた所定の位置に移動できる。これによりサイズの異なる多種類の記録材について幅方向の一端部側と他端部側が撓み定着ローラと接触することによる画像不良の発生を防止することができる。本実施例4ではセンサ移動機構を参考例の定着装置に適用した例を説明したが、センサ移動機構はこれに限られず実施例1、実施例2、実施例3の各定着装置に適用してもよい。
14:第1定着器、15:第2定着器、21:定着ローラ、22:加圧ローラ、24a,24b,24c:ハロゲンヒータ、31,32:撓みセンサ、35:シフト機構、40:加圧機構、50:センサ移動機構、60:制御部、M1:第1定着モータ、M2:第2定着モータ、N:ニップ部、t:未定着のトナー画像、Pa:大サイズ記録材

Claims (4)

  1. トナー像を担持する記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第1の像加熱ユニットと、
    前記第1の像加熱ユニットよりも記録材搬送方向下流側に配設されており、前記第1の像加熱ユニットを通った記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第2の像加熱ユニットであって、当該第2の像加熱ユニットのニップ部と前記第1の像加熱ユニットのニップ部との間の距離が記録材の搬送方向の長さよりも小さい第2の像加熱ユニットと、
    前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットのニップ部間で記録材の幅方向に生じる画像担持面側への撓み部を異なる位置で検知する複数の撓み検知部材と、
    前記第1の像加熱ユニットと前記第2の像加熱ユニットにそれぞれ配設されており前記加熱回転体と前記加圧回転体の回転を行う駆動手段と、
    前記第2の像加熱ユニットに設けられたシフト手段と、
    複数の前記撓み検知部材の出力に基づいて記録材の撓み部が前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体と接触しないように前記第1の像加熱ユニットの記録材搬送速度に対し前記第2の像加熱ユニットの記録材搬送速度を増減するように前記駆動手段を制御するとともに、複数の前記撓み検知部材の出力が等しくなるように前記第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体の長手方向一端部側又は長手方向他端部側を記録材搬送面内で記録材搬送方向下流側に所定角度変位させるように前記シフト手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする像加熱装置。
  2. トナー像を担持する記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第1の像加熱ユニットと、
    前記第1の像加熱ユニットよりも記録材搬送方向下流側に配設されており、前記第1の像加熱ユニットを通った記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第2の像加熱ユニットであって、当該第2の像加熱ユニットのニップ部と前記第1の像加熱ユニットのニップ部との間の距離が記録材の搬送方向の長さよりも小さい第2の像加熱ユニットと、
    前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットのニップ部間で記録材の幅方向に生じる画像担持面側への撓み部を異なる位置で検知する複数の撓み検知部材と、
    前記第1の像加熱ユニットと前記第2の像加熱ユニットにそれぞれ配設されており前記加熱回転体と前記加圧回転体の回転を行う駆動手段と、
    前記第2の像加熱ユニットに設けられた加熱部材と、
    複数の前記撓み検知部材の出力に基づいて記録材の撓み部が前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体と接触しないように前記第1の像加熱ユニットの記録材搬送速度に対し前記第2の像加熱ユニットの記録材搬送速度を増減するように前記駆動手段を制御するとともに、複数の前記撓み検知部材の出力が等しくなるように前記第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体の長手方向一端部側と長手方向他端部側の加熱条件を変更するように前記加熱部材を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする像加熱装置。
  3. トナー像を担持する記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第1の像加熱ユニットと、
    前記第1の像加熱ユニットよりも記録材搬送方向下流側に配設されており、前記第1の像加熱ユニットを通った記録材を加熱回転体と加圧回転体との間のニップ部で挟持搬送しつつトナー画像を加熱する第2の像加熱ユニットであって、当該第2の像加熱ユニットのニップ部と前記第1の像加熱ユニットのニップ部との間の距離が記録材の搬送方向の長さよりも小さい第2の像加熱ユニットと、
    前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットのニップ部間で記録材の幅方向に生じる画像担持面側への撓み部を異なる位置で検知する複数の撓み検知部材と、
    前記第1の像加熱ユニットと前記第2の像加熱ユニットにそれぞれ配設されており前記加熱回転体と前記加圧回転体の回転を行う駆動手段と、
    前記第2の像加熱ユニットに設けられた加圧手段と、
    複数の前記撓み検知部材の出力に基づいて記録材の撓み部が前記第1の像加熱ユニットと第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体と接触しないように前記第1の像加熱ユニットの記録材搬送速度に対し前記第2の像加熱ユニットの記録材搬送速度を増減するように前記駆動手段を制御するとともに、複数の前記撓み検知部材の出力が等しくなるように前記第2の像加熱ユニットの前記加熱回転体の長手方向一端部側と長手方向他端部側の加圧条件を変更するように前記加圧手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする像加熱装置。
  4. 複数の前記撓み検知部材を記録材の幅方向において記録材幅に応じた所定の位置に移動させる移動手段を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の像加熱装置。
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