JP2007052112A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体上のトナー載り量の左右差、定着ローラの圧バランスの左右差、転写ユニットの圧バランス差、給紙時の斜行等により片ループが発生した場合に、これを検知し、片側引っ張りで生じる画像不良を防止することを目的とする画像形成装置の提供。
【解決手段】 転写ユニットと定着ユニット間で記録媒体方向にループセンサを複数設け、これらのループ検知結果に基づいてモータ制御部が定着モータを制御することにより、片ループが発生した場合に、片側引っ張りで生じる画像不良を防止することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式により画像を形成し、その形成した画像を記録媒体に定着する画像形成装置に関するものである。
まず、カラー画像形成装置における定着ユニットについて説明する。
近年、プリンタや複写機等の画像形成装置におけるカラー化が進んできている。このようなカラー画像形成装置に使用される定着ユニットとしては、定着部材に弾性層を有する熱ローラ方式の定着ユニットが良く知られている。この定着ユニットは、弾性層を有することによって、均一なカラー光沢画像を得ることを可能にしている。
しかし、弾性層を有する熱ローラ方式の定着方式においては、熱ローラ自体の熱容量が大きくなってしまい、定着ローラをトナー画像定着に適した温度までに昇温させるまでに必要な時間(ウォームアップタイム)が長くなるという問題があった。また、定着ユニットのコストも高価なものとなっていた。
均一なカラー光沢画像を犠牲にすることなく、ウォームアップタイムを短くする定着ユニットとして、白黒画像形成装置によく使用されるベルト定着方式において、定着ベルトに薄層の弾性層を設けた定着ユニットが近年用いられるようになってきている。図2は、このようなベルト定着ユニット81の一例を示す図である。
定着ベルトユニット82は、横断面略半円弧状樋型のヒータホルダ87、このヒータホルダ87の下面にヒータホルダ長手(図面に垂直方向)に沿って固定して配設した定着ヒータ84、この定着ヒータ付きのヒータホルダ87にルーズに外嵌させた、エンドレスベルト状(円筒状)の薄層の弾性層を有する定着ベルト83等を備えるアセンブリである。
85は弾性加圧ローラであり、その芯金の両端部を定着ユニット81の側板間に回転自由に軸受させて配設してある。
この定着ベルトユニット82は、弾性加圧ローラ85の上側に、定着ヒータ84側を下向きにして加圧ローラ85に並行に配列し、ヒータホルダ87の両端部側を不図示の付勢手段で所定の押圧力で押し下げた状態にしてある。これにより、定着ヒータ84の下面を定着ベルト83を挟んで弾性加圧ローラ85の上面に加圧ローラ85の弾性に抗して圧接させて所定幅の定着ニップ部86を形成させている。
弾性加圧ローラ85は不図示の駆動機構により矢印の方向に所定の周速度にて回転駆動される。この弾性加圧ローラ85の回転駆動により、定着ニップ部86において弾性加圧ローラ85と定着ベルト83の外面との摩擦力で定着ベルト83に回転力が作用し、定着ベルト83はその内周面が定着ニップ部86において定着ヒータ84の下面に密着して摺動しながら矢印の方向に弾性加圧ローラ85の周速度にほぼ対応した周速度をもってヒータホルダ87の外回りを従動回転状態になる。
定着ベルト83は、厚さ30μm程度のSUSからなるエンドレスベルト上に、厚み約300μmの弾性層を有し、さらにその上に、厚み約30μmの離型層を被覆している。
定着ヒータ84は、セラミック基板上に抵抗発熱体を形成したもので、この定着ヒータ84の裏面には温度検知手段89が当接され、これにより定着ヒータ84の温度が検知される。この検知された温度に応じて、不図示の制御手段により定着ヒータ84の温度が所望の温度になるように定着ヒータ84に対する供給電力が制御されて温調制御される。
弾性加圧ローラ85が回転駆動され、定着ベルト83が従動回転し、定着ヒータ84が所定温度に立ち上がって温調制御された状態において、未定着トナー像tを担持した記録媒体Pが定着ニップ部86の定着ベルト83と弾性加圧ローラ85との間に導入される。その記録媒体Pは、未定着トナー像担持面が定着ベルト83の外面に密着して定着ベルト83と一緒に定着ニップ部86を挟持搬送されていく。その挟持搬送過程において、記録媒体Pに対して定着ヒータ84の熱が定着ベルト83を介して付与され、また定着ニップ部86の加圧力を受け、未定着トナー像tが記録媒体P上に永久固着画像として熱と圧力で定着される。その後、記録媒体Pは定着ニップ部86を通過して定着ベルト83の面から曲率分離して排出される。
このような構成の定着ユニット81では、定着ベルト83の熱容量が非常に小さく、定着ヒータ84に電力を投入した後、短時間で定着ニップ部86をトナー画像の定着可能温度まで昇温させることが可能である。
また、定着ユニットの構成も簡易であることから、低コストで提供できると言うメリットもある。
上述した理由から、定着ベルトに薄層の弾性層を設けた定着ユニットは、ローコストなカラー画像形成装置において用いられている。
次に、定着ユニットにおける記録媒体の搬送速度と転写ユニットにおける記録媒体の搬送速度の関係について説明する。
従来の画像形成装置では、転写ユニットにおける記録媒体の搬送速度と定着ユニットにおける記録媒体の搬送速度とを比較すると、定着ユニットの個体差や経時変化によるばらつきがあるため、記録媒体が転写ユニットと定着ユニットとの間で引っ張り合うことがないように、定着ユニットにおける記録媒体の搬送速度(以下「定着速度」とする)を転写ユニットにおける記録媒体の搬送速度(以下「転写速度」とする)に対して若干(約1〜2%程度)、遅く回転させている。
すなわち、定着速度を転写速度よりも速い場合には、定着ユニットにより記録媒体が転写ユニットから強制的に引き出されることになり、転写時の画像の乱れが発生したり、複写倍率のずれ、カラー画像の場合には色ずれが発生したりするため、決して引っ張り合わないようにする必要があるためである。
この速度差によって発生する記録媒体の撓みを吸収すべく、従来の画像形成装置では、転写位置から定着位置までの距離を長めに保つことによって、搬送路中で記録媒体が大きく撓むことを防止していた。
しかし、最近では画像形成装置を小型化するために、転写位置から定着位置までの距離を極力短くすることが必要となっている。
転写位置と定着位置との間隔を狭くすると、転写ユニットと定着ユニットとの間のわずかな速度差で記録媒体は大きく撓んでしまい、搬送路中で記録媒体の搬送不良(ジャムなど)を起こす可能性が高くなることや、記録媒体上の未定着トナ−が周辺の記録媒体ガイドなどに付着して画像擦れを発生させるという問題があった。
上記問題を解決するために、転写位置と定着位置との間に、記録媒体のループの程度を検出するループ検知手段を設け、このループの程度の検知結果に基づいて、定着ユニットの搬送速度を加減速制御し、転写ユニットと定着ユニットとの間で記録媒体の引っ張り合いが起こらないようにすると同時に、これらユニット間の速度差により発生する記録媒体のループ程度が一定以上にならないようにする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−89605号公報
しかしながら、上記従来例では、転写ユニットと定着ユニットとの間にループ検知センサが一つだけ配置されている構成であって、記録媒体上のトナー載り量の左右差、定着ローラの圧バランスの左右差、転写ユニットの圧バランス差、給紙時の斜行等により片ループが発生し、ループ検知部分にはループがあるものの、それ以外の部分で記録媒体の引っ張り合いが生じた場合には、これを検知することが出来ずに、その結果、記録媒体の引っ張りによる画像不良が生じてしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記のような問題を解決する為になされたもので、記録媒体に片ループが発生した場合にはそれを検知し、その検知結果に従い定着速度を制御することにより、記録媒体の引っ張りによる画像不良を防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、記録媒体の搬送方向の上流側ユニットより下流側ユニットへ記録媒体を搬送する搬送手段と、前記下流側ユニットによる記録媒体搬送速度を少なくとも2段階以上で切換え可能な速度切換手段を備え、前記上流側ユニットから前記下流側ユニットへ搬送される間の記録媒体に発生するループ量を検知するループ検知手段を記録媒体の幅方向に複数有し、該ループ検知手段による検知結果に応じて前記速度切換手段を切換えることにより前記記録媒体のループ量を制御することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、前記ループ検出手段は、前記記録媒体のループ量を多段階に検出可能である。
請求項3記載の発明によれば、前記上流側ユニットは、前記記録媒体を支持搬送し、像担持体上に形成されたトナー画像を転写する転写ベルトを有する転写装置であり、前記下流側ユニットは、前記記録媒体に転写されたトナー画像を定着する定着装置である。
請求項4記載の発明によれば、前記ループ検出手段は、前記記録媒体のループ量に応じて変位するアクチュエータと、前記アクチュエータの変位に応じて検出信号を発生するフォトインタラプタを備えたものである。
[作用]
以上の構成に基づいて、転写ユニットと定着ユニットとの間に、記録媒体のループ量を検出するループ検出手段を記録媒体の幅方向に複数設け、これらのループ量の検知結果に基づいて、搬送速度制御手段によって定着ユニットの搬送速度を加減速制御し、これらユニット間の速度差により発生する記録媒体のループ量が一定以上にならないようにすると同時に、記録媒体上のトナー載り量の左右差、定着ローラの圧バランスの左右差、転写ユニットの圧バランス差、給紙時の斜行等により片ループが発生した場合にはこれを検知し、その検知結果に基づき、定着側ユニットの搬送速度を制御することにより、記録媒体の片側引っ張りにより生じる、色ずれ等の画像不良を防止する。
本出願に係る第一の発明によれば、記録媒体上のトナー載り量の左右差、定着ローラの圧バランスの左右差、転写ユニットの圧バランス差、給紙時の斜行等により片ループが発生した場合に、これを検知し、その検知結果に基づき、定着ユニットの搬送速度を制御することにより、片側引っ張りで生じる色ずれ等の画像不良を防止する。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、本願発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置の説明]
図3は、本発明の実施の形態1に係るカラー画像形成装置の記録部の構成を説明する概略構成図である。尚、本実施の形態に係る画像形成装置は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタの場合で説明する。
この画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部1Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えており、これらの4つの画像形成部は一定の間隔をおいて一列に配置されている。
各画像形成部1M,1C,1Y,1Bkには、それぞれ感光ドラム2a,2b,2c,2dが設置されている。各感光ドラム2a,2b,2c,2dの周囲には、帯電ローラ3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写ローラ5a,5b,5c,5d、ドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ設置されており、帯電ローラ3a,3b,3c,3dと現像装置4a,4b,4c,4d間の上方には露光装置7a,7b,7c,7dがそれぞれ設置されている。各現像装置4a,4b,4c,4dには、それぞれマゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックトナーが収納されている。
画像形成部1M,1C,1Y,1Bkの各感光ドラム2a,2b,2c,2dの各転写部Nに、転写媒体としての無端ベルト状の記録媒体搬送ベルト40が当接している。この記録媒体搬送ベルト40は、駆動ローラ41、支持ローラ42に張架されており、駆動ローラ41の回転駆動によって矢印方向(反時計回り方向)に回転(移動)される。記録媒体搬送ベルト40上の画像形成部1Mの上流側には、転写媒体としての記録媒体Pを記録媒体搬送ベルト40上に静電吸着させる吸着ローラ(不図示)が設置されている。
一次転写用の各転写ローラ5a,5b,5c,5dは、各一次転写ニップ部Nにて記録媒体搬送ベルト40を介して各感光ドラム2a,2b,2c,2dに当接している。また、転写ローラ5a、5b、5c、5dには、転写電源(不図示)が接続されている。
また、記録媒体搬送ベルト40外側の駆動ローラ41近傍にはベルトクリーニング装置45が設置されている。
画像形成動作開始信号(プリント開始信号)が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される画像形成部1M,1C,1Y,1Bkの各感光ドラム2a,2b,2c,2dは、それぞれ帯電ローラ3a,3b,3c,3dによって一様に帯電(本実施の形態では負極性)される。そして、露光装置7a,7b,7c,7dは、それぞれ入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号に変換し、その変換された光信号であるレーザ光を、各帯電された各感光ドラム2a,2b,2c,2d上にそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
そして、その静電潜像が形成された感光ドラム2a上に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによりマゼンタのトナーを感光体表面の帯電電位に応じて静電吸着させることで静電潜像を顕像化し、現像画像とする。
そして、このタイミングに合わせてレジストローラ46で搬送された記録媒体Pが、駆動ローラ41の駆動によって移動される記録媒体搬送ベルト40表面に、吸着バイアスが印加された吸着ローラ(不図示)によって静電吸着されて画像形成部1Mの転写部Nに搬送され、転写電源(不図示)から転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5aにより、マゼンタのトナー像が記録媒体P上に転写される。
マゼンタのトナー像が転写された記録媒体Pは、記録媒体搬送ベルト40表面に吸着されて画像形成部1C側に移動される。そして、画像形成部1Cの転写部Nにおいても、前記と同様にして感光ドラム2bに形成されたシアンのトナー像が、記録媒体P上のマゼンタのトナー像上に重ね合わせて、転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5bにより転写される。
以下、同様にして記録媒体P上に重畳転写されたマゼンタ、シアンのトナー像上に、画像形成部1Y、1Bkの感光ドラム2c、2dで形成されたイエロー、ブラックのトナー像を、各転写部Nにて転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5c、5dにより順次重ね合わせて、フルカラーのトナー像を記録媒体P上に形成する。
こうしてフルカラーのトナー像が形成された記録媒体Pは定着ユニット12に搬送されて、定着ベルト20と加圧ローラ22間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像が加熱、加圧されて記録媒体Pの表面にカラー画像が溶融定着される。その後、装置外部に排出されて画像形成装置の出力画像となる。こうして一連の画像形成動作を終了する。
尚、画像形成装置内には環境センサ50を有しており、帯電、現像、一次転写、二次転写のバイアスや定着条件は、この画像形成装置内の雰囲気環境(温度、湿度)に応じて変更可能な構成となっている。こうして記録媒体Pに形成されるトナー像濃度の調整のためや、最適な転写、定着条件を達成するために用いられる。また画像形成装置内にはメディアセンサ51を有しており、記録媒体Pの種類を判別を行うことによって、転写バイアスや定着条件を、その記録媒体の種類に応じて変更可能な構成となっており、記録媒体Pに対する最適な転写、定着条件を達成するため用いられる。
上記した一次転写時において、感光ドラム2a,2b,2c,2d上に残留している一次転写残トナーは、ドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dによって除去されて回収される。また、転写後に記録媒体搬送ベルト40上に残った残トナー(色ずれ検知用トナー像や濃度検知用トナー像)は、ベルトクリーニング装置45によって除去されて回収される。
[定着ユニットの説明]
図4は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着ユニット12の概略構成を示す模型図である。本実施の形態に係る定着ユニット12は、定着ベルト加熱方式、加圧用回転体駆動方式(テンションレスタイプ)の加熱装置である。
(1)定着ユニット12の全体的構成
20は第一の回転体(第一の定着部材)としての定着ベルトであり、ベルト状部材に弾性層を設けてなる円筒状(エンドレスベルト状、スリーブ状)の部材である。この定着ベルト20は詳しく後述する。22は第二の回転体(第二の定着部材)としての加圧ローラである。17は加熱体保持部材としての、横断面の略半円弧状樋型で、耐熱性及び剛性を有するヒータホルダである。16は加熱体(熱源)としての定着ヒータであり、ヒータホルダ17の下面に該ホルダ17の長手に沿って配設してある。定着ベルト20は、このヒータホルダ17にルーズに外嵌させてある。ヒータホルダ17は、耐熱性の高い液晶ポリマー樹脂で形成し、定着ヒータ16を保持し、定着ベルト20をガイドする役割を果たす。本実施の形態においては、液晶ポリマーとして、デュポン社のゼナイト7755(商品名)を使用した。ゼナイト7755の最大使用可能温度は、約270℃である。
加圧ローラ22は、ステンレス製の芯金に、射出成形により、厚み約3mmのシリコーンゴム層を形成し、その上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブを被覆してなる。この加圧ローラ22は、芯金の両端部を装置フレーム24の不図示の奥側と手前側の側板間に回転自由に軸受保持させて配設してある。この加圧ローラ22の上側に、定着ヒータ16、ヒータホルダ17、定着ベルト20等から成る定着ベルトユニットをヒータ16側を下向きにして加圧ローラ22に並行に配置し、ヒータホルダ17の両端部を不図示の加圧機構により片側98N(10kgf)、総圧196N(20kgf)の力で加圧ローラ22の軸線方向に附勢している。
これにより、定着ヒータ16の下向き面を定着ベルト20を介して加圧ローラ22の弾性層に、その弾性層の弾性に抗して所定の押圧力をもって圧接させ、加熱定着に必要な所定幅の定着ニップ部27を形成させてある。この加圧機構は、圧解除機構を有し、ジャム処理時等に、加圧を解除し、記録媒体Pの除去が容易な構成となっている。
18と19は第一と第二の温度検知手段としてのメインとサブの2つのサーミスタである。第一の温度検知手段としてのメインサーミスタ18は、加熱体である定着ヒータ16に非接触に配置され、本実施の形態ではヒータホルダ17の上方において定着ベルト20の内面に弾性的に接触させてあり、定着ベルト20の内面の温度を検知する。第二の温度検知手段としてのサブサーミスタ19は、メインサーミスタ18よりも熱源である定着ヒータ16に近い場所に配置され、本実施の形態では定着ヒータ16の裏面に接触させてあり、定着ヒータ16裏面の温度を検知する。
メインサーミスタ18は、ヒータホルダ17に固定支持させたステンレス製のアーム25の先端にサーミスタ素子が取り付けられ、アーム25が弾性揺動することにより、定着ベルト20の内面の動きが不安定になった状態においても、サーミスタ素子が定着ベルト20の内面に常に接する状態に保たれる。
メインサーミスタ18及びサブサーミスタ19は、その出力がそれぞれA/Dコンバータ64,65を介して温調制御部21に入力されている。これにより温調制御部21は、メインサーミスタ18、サブサーミスタ19の出力に基づいて、定着ヒータ16の温調制御内容を決定し、電力供給部(加熱手段)としてのヒータ駆動回路28によって定着ヒータ16への通電を制御する。
23と26は、それぞれ装置フレーム24に組付けた入り口ガイド23と定着排紙ローラ26である。入り口ガイド23は、二次転写ニップを抜けた記録媒体Pが、定着ヒータ16部分における定着ベルト20と加圧ローラ22との圧接部である定着ニップ部27に正確にガイドされるように転写材を導く役割を果たす。本実施の形態の入り口ガイド23は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂により形成されている。
加圧ローラ22は駆動手段(図不示)により矢印の方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ22の回転駆動による加圧ローラ22の外面と定着ベルト20との、定着ニップ部27における圧接摩擦力により、円筒状の定着ベルト20に回転力が作用して該定着ベルト20が、その内面側が定着ヒータ16の下向き面に密着して摺動しながらヒータホルダ17の外回りを矢印の方向に従動回転状態になる。この定着ベルト20内面にはグリスが塗布され、ヒータホルダ17と定着ベルト20内面との摺動性を確保している。
加圧ローラ22が回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト20が従動回転状態になり、また定着ヒータ16に通電がなされると、定着ヒータ16が昇温して所定の温度に立ち上げ温調される。この状態において、定着ニップ部27の定着ベルト20と加圧ローラ22との間に未定着トナー像を担持した記録媒体Pが入り口ガイド23に沿って案内されて導入されると、定着ニップ部27において記録媒体Pのトナー像担持面側が定着ベルト20の外面に密着して定着ベルト20と一緒に定着ニップ部27により挟持搬送されていく。
この挟持搬送過程において、定着ヒータ16の熱が定着ベルト20を介して記録媒体Pに付与され、記録媒体P上の未定着トナー像tが記録媒体P上に加熱及び加圧されて溶融定着される。定着ニップ部27を通過した記録媒体Pは定着ベルト20から曲率分離され、定着排紙ローラ26で排出される。
[メインサーミスタ18の説明]
メインサーミスタ18は、定着ベルト20の長手中央付近に配置され、定着ベルト20の内面に接触するよう配置されている。このメインサーミスタ18は、定着ニップ部27の温度により近い温度である定着ベルト20の温度を検出する手段として用いている。よって、通常の動作においては、メインサーミスタ18の検知温度が目標温度になるよう、温調制御される。
[サブサーミスタ19の説明]
サブサーミスタ19は、定着ヒータ16の長手端部付近に配設され、定着ヒータ16の裏面に接触するよう配置されている。このサブサーミスタ19は、加熱体である定着ヒータ16の温度を検出し、定着ヒータ16の温度が所定温度以上にならないようにモニタする安全装置としての役割を果たしている。
また、このサブサーミスタ19により、立ち上げ時の定着ヒータ16の温度のオーバーシュートや、定着ヒータ端部の昇温をモニタし、例えば端部の昇温により定着ヒータ20の端部の温度が所定の温度を超えた場合には、それ以上に端部の昇温が悪化しないようにスループットを落とす等の制御を行うための判断に用いられる。
[定着ベルト20の説明]
本実施の形態において、定着ベルト20はベルト状部材に弾性層を設けてなる円筒状(エンドレスベルト状)の部材である。具体的には、SUSにより、厚み30μmの円筒状に形成したエンドレスベルト(ベルト基材)上に、厚み約300μmのシリコーンゴム層(弾性層)を、リングコート法により形成した上に、厚み30μmのPFA樹脂チューブ(最表面層)を被覆してなる。このような構成で作成した定着ベルト20の熱容量を測定したところ、12.2×10−2J/cm℃(定着ベルト1cmあたりの熱容量)であった。
(ア)定着ベルトの基層
定着ベルト20の基層には、ポリイミドなどの樹脂を用いることもできるが、ポリイミドよりもSUSやニッケルといった、金属のほうが、熱伝導率がおよそ10倍と大きく、より高いオンデマンド性を得られることから、本実施の形態においては、定着ベルト20の基層には、金属であるSUSを用いた。
(イ)定着ベルトの弾性層
定着ベルト20の弾性層には、比較的熱伝導率の高いゴム層を用いている。これは、より高いオンデマンド性を得るためである。本実施の形態で用いた材質は、比熱が約12.2×10−1J/g℃である。
(ウ)定着ベルトの離形層
定着ベルト20の表面にフッ素樹脂層を設けることで、表面の離型性を向上し、定着ベルト20表面にトナーが一旦付着し、再度、記録媒体Pに移動することで発生するオフセット現象を防止することができる。また定着ベルト20の表面のフッ素樹脂層を、PFAチューブとすることで、より簡便に、均一なフッ素樹脂層を形成することが可能となる。
(エ)定着ベルトの熱容量
一般に、定着ベルト20の熱容量が大きくなると、温度立ち上がりが鈍くなり、オンデマンド性が損なわれる。例えば、定着ユニット12の構成にも拠るが、スタンバイ温調無しで、1分以内での立ち上がりを想定した場合、定着ベルト20の熱容量は約4.2J/cm℃以下である必要があることが分かっている。
本実施の形態においては、室温状態からの立ち上げの際に、定着ヒータ16に約1000Wの電力を投入して、定着ベルト20が190℃に20秒以内に立ち上がる様に設計してある。シリコーンゴム層には、比熱が約12.2×10−1J/g℃の材質を用いており、このとき、シリコーンゴムの厚みは500μm以下でなければならなく、定着ベルト20の熱容量は約18.9×10−2J/cm℃以下である必要がある。また逆に、4.2×10−2J/cm℃以下にしようとすると、定着ベルト20のゴム層が極端に薄くなり、OHT透過性やグロスムラなどの画質の点において、弾性層を持たないオンデマンド定着ユニットと同等になってしまう。
本実施の形態においては、OHT透過性やグロスの設定など高画質な画像を得るために必要なシリコーンゴムの厚みは200μm以上であった。この際の熱容量は8.8×10−2J/cm℃であった。
つまり、本実施の形態と同様の定着ユニットの構成における、定着ベルト20の熱容量は4.2×10−2J/cm℃以上4.2J/cm℃以下が一般的に対象となる。この中で、よりオンデマンド性と高画質の両立を図ることができる、熱容量8.8×10−2J/cm℃以上18.9×10−2J/cm℃以下の定着ベルトを用いることとした。
次に、定着ユニットにおける記録媒体の搬送速度と転写ユニットにおける記録媒体の搬送速度の関係について図1を用いて説明する。
転写ユニット60における記録媒体の搬送速度(転写速度)はプロセススピードPSである。定着ユニット12には個体差や経時変化によるばらつきがあるため、転写ユニット60と定着ユニット12との間で記録媒体Pの引っ張り合いがないように、定着ユニットにおける記録媒体の搬送速度(定着速度)を転写ユニットにおける記録媒体の搬送速度PSに対して若干(約1〜2%程度)、遅く回転させている。この定着速度をVlowとする。これは、定着速度が転写速度よりも速い場合には、定着ユニットにより記録媒体が転写ユニットから強制的に引き出されることになり、転写時の画像の乱れが発生したり、複写倍率のずれ、カラー画像の場合には色ずれが発生したりするため、決して引っ張り合わないようにする必要があるためである。
この速度差によって転写ユニットと定着ユニット間に記録媒体のループが形成される。このループを検知し、その検知結果に基づき、定着速度を制御する為に、ループ検知手段として、ループ検知センサ8が定着ユニットと転写ユニット間に配置される。本実施形態では図1に示すように、ループ検知センサ8L、8RをA4サイズ紙の端部、すなわち、記録媒体中央から幅方向に90mmの位置に配置している。このような配置にすることで、端部のループを敏感に検知することが可能となる。また、図5に示すように、ループ検知センサ8L、8Rはフォトインタラプタ8aとアクチュエータ8bとを備えたもので、フォトインタラプタ8aはアクチュエータ8bの変位に応じてON/OFFする。
記録媒体Pが転写ユニットから定着ユニットへの搬送が進むと、転写ユニットの記録媒体の搬送速度PSが定着ユニットの搬送速度Vlowよりも速いのでループ量が増大する。ここで、ループ量が一定量を超えた場合には、アクチュエータ8bは回動され、フォトインタラプタ8aがフラグによって遮光される。その結果、フォトインタラプタ8aはON状態からOFF状態となる。モータ制御部(不図示)はこの、フォトインタラプタ8aのON/OFF状態をモニタする。
以下に2つのループセンサを用いた定着速度の制御方法について詳しく説明する。
表1に示すように、2つのループセンサの出力結果として計4通りある。
まず始めに、記録媒体の幅方向に配置された2つのループセンサ8L、8R内のフォトインタラプタ8aが両方ともOFF状態になっている場合、つまり、記録媒体の幅方向に配置された2つのループセンサ8L、8Rの両ループ検知位置で、記録媒体のループにより、アクチュエータ8bが回動され、フォトインタラプタ8aがフラグによって遮光さている場合について述べる。
ループ量が更に増大して、ある一定量を越えると、記録媒体のハネによる、トナーの飛び散りや、紙に負荷がかかった状態で定着ニップに突入することによる、光沢ムラ、紙しわ等の画像不良をおこす可能性がある。この画像不良を防止する為に、モータ制御部は定着速度が転写速度PSより速い速度Vhighになるように定着モータを加速する。その後、定着速度が転写速度PSより速くなり、ループ量が減少し、2つのループセンサ内のフォトインタラプタ8aが両方ともON状態になったところで、モータ制御部はこれを検知し、元の定着速度Vlowに戻すように定着モータを減速する。
次に記録媒体の幅方向に配置された2つのループセンサ内のフォトインタラプタ8aのうち、どちらか片方がON状態でもう片方がOFF状態の場合について述べる。
このような状態は、例えば、図6に示すような状態であり、ループセンサ8Lはループを検知しており、そのフォトインタラプタ8aはOFFの状態であり、ループ検知センサ8Rはループを検知しておらず、そのフォトインタラプタ8aはONの状態である。このような状態は記録媒体上のトナー載り量に左右差がある場合、定着ローラの圧バランスに左右差がある場合、転写ユニットの圧バランス差に左右差がある場合、また、斜行されて給紙された場合等により実現する。
モータ制御部はこのようなループセンサ8Lと8Rの出力結果を受けた場合には、片側だけにループが発生した状態(以下片ループ状態と表記する)であると判断し、転写速度PSより遅い定着速度Vlowになるように、定着モータを制御する。これは、片ループが発生した場合には、転写ユニットと定着ユニット間の記録媒体の片側で記録媒体の引っ張りが生じている可能性があり、もし仮に定着速度を速めると、この引っ張りにより、色ずれ等の画像不良が発生する可能性が高いからである。
最後に、記録媒体の幅方向に配置された2つのループセンサ8L、8R内のフォトインタラプタ8aが両方ともONの場合について述べる。
この状態は記録媒体にループが形成されていない状態であり、仮に定着速度を速めると、この引っ張りにより、色ずれ等の画像不良が発生する。よってモータ制御部がこれを検知した場合には、転写速度PSより遅い定着速度Vlowになるように制御する。
以上のような制御を行うことにより、定着ユニットと転写ユニットの搬送速度差により生じる記録媒体のループ量を一定以上にならないうにすると同時に、記録媒体上のトナー載り量の左右差、定着ローラの圧バランスの左右差、転写ユニットの圧バランス差、給紙時の斜行等により、片ループが発生した場合にはこれを検知し、その検知結果に基づき、定着ユニットの搬送速度を制御することにより、記録媒体の片側引っ張りにより生じる、色ずれ等の画像不良を防止することができる。
Figure 2007052112
本実施の形態では、実施例1と同様に2つのループセンサは記録媒体中央から幅方向に90mmの位置に配置する。ここで、記録媒体の幅方向に配置された2つのループセンサ8L、8Rはそれぞれ図7に示すような、異なるループ量を検知するフォトインタラプタ9a,9bを有するループセンサ9であり、記録媒体のループ量を3段階で検知できるようにしたものである。フォトインタラプタ9a、9bが共にON状態の時が段階〔1〕、フォトインタラプタ9aがOFF状態で9bがON状態の時が段階〔2〕、フォトインタラプタ9aがON状態で9bがOFF状態の時が段階〔3〕である。
本実施の形態では段階〔2〕は図9で定義されるループ程度L(転写ユニットから記録媒体が剥離するポイントKから定着ユニットニップ入り口Qをつなぐ線分KQ(本実施例では40mm)の中点Jから垂線方向へ伸ばした直線と記録媒体の交点をMとした場合の、中点Jから交点Mまでの距離L)が5〜10mmである。一方、段階〔1〕はループ程度Lが5mm以下であり、段階〔3〕はループ程度Lが10mm以上である。以上のようなループ程度が実現するように、フォトインタラプタ9a,9b、アクチュエータ9cをそれぞれ配置する。
また、本実施の形態では定着目標速度をVlow、Vmid、Vhighの3つ持つ。Vlowは転写ユニット60における記録媒体の搬送速度PSより遅い速度であり、Vhighは逆にPSより速い速度である。VmidはPSとほぼ同程度の速度になるようにする。
以上のような形態にすることにより、第1の実施例と比較し、より高い精度で、片側引っ張りで生じる色ずれ等の画像不良の防止をすることが出来る。以下に表2を用いてその方法を示す。
記録媒体の幅方向に配置された2つのループセンサ9L、9Rはそれぞれループ量を3段階で判断する為、モータ制御部への出力パターンとしては全部で9通りとなる。モータ制御部はこれら9通りの出力を受け、定着モータを所定の目標速度になるように加減速する。表2はこの9通りの出力パターンに対する定着モータの目標速度を表わしている。表2に示すように、制御は大きく分けて以下の4通りである。
まず1つ目は、両ループセンサ9L、9Rのループ検知結果が段階〔1〕、あるいは、片方が段階〔1〕で、もう片方が段階〔2〕である場合で、この場合には転写ユニットと定着ユニット間で記録媒体の引っ張りにより、色ずれ等の画像不良が発生するのを防止する為に、モータ制御部は定着モータ目標速度をVlowとする。
2つ目は両ループセンサのループ検知結果が段階〔3〕、あるいは、片方が段階〔3〕でもう片方が段階〔2〕である場合で、このような場合にはループ量の増えすぎによる記録媒体のハネ等により、トナーの飛び散り等を防止する為に、モータ制御部は定着モータ目標速度をVhighとする。3つ目は両ループセンサのループ検知結果が段階〔2〕の場合であり、この場合にはモータ制御部は定着モータ目標速度をVmidとする。
4つ目の場合は片側のループセンサのループ検知結果が段階〔1〕であり、もう片方のループセンサの検知結果が段階〔3〕の場合で、この場合は大きな片ループ状態が起こってしまっている状態であり、仮に定着速度を上げると、片側引っ張りによる色ずれ等の画像不良が発生する。また、仮に減速するとループ量の増えすぎによる記録媒体のハネ等により、トナーの飛び散り等が発生してしまう可能性が高い。この場合にも定着モータ目標速度をVmidとする。このようにすることにより、状況を悪化させずに記録媒体を搬送することが可能となる。以上のような制御を行うことにより、第1の実施例と比較し、より高い精度で、片側引っ張りで生じる色ずれ等の画像不良の防止をすることが出来る。
以下に、従来の画像形成装置、つまり、紙幅方向の中央にのみループ検知センサを設けた画像形成装置と本実施の形態1、2の画像形成装置による紙搬送に関する比較検討結果について述べる。記録媒体には普通紙としてXerox社のXerox 4024(坪量:75g/m)、厚紙として同じくXerox社のXerox 4024(坪量:105g/m)、また、薄紙としてBodger bond(坪量:60g/m)を用いた。片側ループを発生しやすくする為に、転写ユニットに左右200gfの圧バランス差を付けた。通紙はそれぞれの画像形成装置に対して10回行った。
表3がその検討結果を示している。◎は画像不良が1回も発生しなかった場合を示し、○は3回以下を、△は5回以下をまた、×は10回とも全て発生した場合を示している。表3に示すように、従来の画像形成装置では、普通紙で○、厚紙で△、薄紙で×であった。実施例1では画像不良の発生頻度は減少し、普通紙で◎、厚紙で◎、薄紙で○であった。一方実施例2では全ての通紙において画像不良は発生しなかった。
Figure 2007052112
Figure 2007052112
本実施の形態は紙幅方向に3つのループセンサを配置する形態であり、図8に示すように2つのループセンサ10L、10Rは実施例1、2と同じく、片ループに敏感な位置でループを検知するように、A4サイズ紙の端部、すなわち、記録媒体中央から幅方向に90mmの位置に配置している。3つ目のループセンサ10Cは記録媒体中央に配置する。また、定着モータ目標速度は実施例2と同様にVlow、Vmid、Vhighの3つ持つようにする。
このような形態にすることで、定着ユニットと転写ユニットの搬送速度差により生じる記録媒体のループ量を一定以上にならないうにすると同時に、記録媒体上のトナー載り量の左右差、定着ローラの圧バランスの左右差、転写ユニットの圧バランス差、給紙時の斜行等により、片ループが発生した場合にはこれを検知し、その検知結果に基づき、定着ユニットの搬送速度を制御することにより、記録媒体の片側引っ張りにより生じる、色ずれ等の画像不良を防止することが出来る。
また、3つ目のループセンサ10Cを紙記録媒体幅方向の中央に配置することで、実施例1、2ではループ制御することが出来なかった小サイズ紙をループ制御することが可能となる。また、記録媒体中央にループがなく記録媒体の両端にのみループがある場合には、定着モータ目標速度をVlowと設定することで、中央での記録媒体の引っ張りを防止することが出来る。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す概略図である。 ベルト定着ユニットを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着ユニットを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るループ検知センサの動作を説明する図である。 片ループが発生した場合の記録媒体の挙動を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るループ検知センサの動作を説明する図である。 本発明の第3の実施形態を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るループ検知センサの動作を説明する図である。
符号の説明
1Y イエロー色の画像を形成する画像形成部
1M マゼンダ色の画像を形成する画像形成部
1C シアン色の画像を形成する画像形成部
1Bk ブラック色の画像を形成する画像形成部
2a 感光ドラム
2b 感光ドラム
2c 感光ドラム
2d 感光ドラム
3a 帯電ローラ
3b 帯電ローラ
3c 帯電ローラ
3d 帯電ローラ
4a 現像装置
4b 現像装置
4c 現像装置
4d 現像装置
5a 転写ローラ
5b 転写ローラ
5c 転写ローラ
5d 転写ローラ
6a ドラムクリーニング装置
6b ドラムクリーニング装置
6c ドラムクリーニング装置
6d ドラムクリーニング装置
7a 露光装置
7b 露光装置
7c 露光装置
7d 露光装置
8a フォトインタラプタ
8b アクチュエータ
8L ループ検知センサ
8R ループ検知センサ
9a フォトインタラプタ
9b フォトインタラプタ
9c アクチュエータ
10L ループ検知センサ
10R ループ検知センサ
10C ループ検知センサ
12 定着ユニット
16 定着ヒータ
17 ヒータホルダ
18 メインサーミスタ
19 サブサーミスタ
20 定着ベルト
21 温調制御部
22 加圧ローラ
23 入り口ガイド
25 アーム
26 定着排紙ローラ
27 定着ニップ部
40 記録媒体搬送ベルト
41 駆動ローラ
42 支持ローラ
45 ベルトクリーニング装置
46 レジストローラ
50 環境センサ
51 メディアセンサ
64 A/Dコンバータ
65 A/Dコンバータ
81 定着ユニット
82 定着ベルトユニット
84 定着ヒータ
85 弾性加圧ローラ
86 定着ニップ部
87 ヒータホルダ
89 温度検知手段
J 線分QKの中点
K 転写ユニットから記録媒体が剥離するポイント
L ループ程度
M 中点Jから垂線方向へ伸ばした直線と記録媒体の交点
N 転写ニップ部
P 記録媒体
Q 定着ユニットニップ入り口
t 未定着トナー像

Claims (4)

  1. 記録媒体の搬送方向の上流側ユニットより下流側ユニットへ記録媒体を搬送する搬送手段と、前記下流側ユニットによる記録媒体搬送速度を少なくとも2段階以上で切換え可能な速度切換手段を有する画像形成装置において、前記上流側ユニットから前記下流側ユニットへ搬送される間の記録媒体に発生するループ量を検知するループ検知手段を記録媒体の幅方向に複数有し、該ループ検知手段による検知結果に応じて前記速度切換手段を切換えることにより前記記録媒体のループ量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ループ検出手段は、前記記録媒体のループ量を多段階に検出可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記上流側ユニットは、前記記録媒体を支持搬送し、像担持体上に形成されたトナー画像を転写する転写ベルトを有する転写装置であり、前記下流側ユニットは、前記記録媒体に転写されたトナー画像を定着する定着装置であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記ループ検出手段は、前記記録媒体のループ量に応じて変位するアクチュエータと、前記アクチュエータの変位に応じて検出信号を発生するフォトインタラプタを有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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