JP2000075710A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000075710A
JP2000075710A JP10262352A JP26235298A JP2000075710A JP 2000075710 A JP2000075710 A JP 2000075710A JP 10262352 A JP10262352 A JP 10262352A JP 26235298 A JP26235298 A JP 26235298A JP 2000075710 A JP2000075710 A JP 2000075710A
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JP
Japan
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fixing
fixing unit
recording material
heating
unit
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JP10262352A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Ekusa
尚之 江草
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像ズレや用紙皺の発生を防止可能とした定
着装置を提供する。 【解決手段】 第1定着手段10による記録材Pの搬送
速度bを、第2定着手段20による記録材Pの搬送速度
cより速く設定し、定着手段10,20間の記録材Pに
不要なテンションが加わらないように構成して成るも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、プ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる定
着装置に関し、詳しくは複数個の定着手段を有する定着
装置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用した複写機等の
画像形成装置は、用紙(記録材)上に転写された画像
(未定着現像剤像)を当該用紙に定着させる定着装置を
備える。この定着装置としては、複数個の定着手段を備
えるものが知られており、例えば特開平6−25897
0号公報や特開平6−250542号公報等に記載され
ている。
【0003】これらの公報に記載の定着装置は概略、第
1定着手段と、この第1定着手段の用紙搬送方向下流に
並設された第2定着手段と、から成る。これらの第1定
着手段及び第2定着手段は各々、熱源を有し用紙表面に
対応する位置に配設された加熱ロールと、用紙裏面に対
応する位置に配設される加圧ロールとを、所定のニップ
幅のニップ部をもって圧接配置したものであり、表面に
現像剤像(例えばトナー像)が転写された用紙が第1定
着手段の回転する加熱ロールと加圧ロールとの間のニッ
プ部を通過することで当該用紙表面が加圧・加熱され、
この用紙が後段の第2定着手段の回転する加熱ロールと
加圧ロールとの間のニップ部を通過することで当該用紙
の表面が再度加圧・加熱されて画像定着がなされるよう
に構成される。
【0004】特に、特開平6−258970号公報に記
載の定着装置では、加熱ロールの用紙に対する総加圧力
が用紙搬送方向に順次大きくなるように構成されている
ため、第1定着手段では現像剤像に大きなストレスを作
用させずに済み、画像ズレが発生し難いという利点があ
った。
【0005】また、用紙の両面に転写された現像剤像を
当該用紙の両面に定着させる定着装置としては、例えば
特開平4−371969号公報に記載のものが知られて
いる。この公報に記載の定着装置は概略、熱源を有し所
定のニップ幅のニップ部をもって互いに圧接配置された
一対の加熱ロールより成り、表裏面に現像剤像が各々転
写された用紙が、回転する一対の加熱ロール間のニップ
部を通過することで当該用紙表裏面が加圧・加熱されて
表裏面の画像定着がなされるように構成される。
【0006】このような一対の加熱ロールより成る定着
装置にあって、用紙両面の画像品質が同一となるように
定着を行うには、両面の定着パラメータを同一にする必
要がある。特に、白黒画像のように現像剤の密度が低い
場合には、用紙両面を同じように加熱しても特に問題と
なる画像欠陥は発生しなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
複数個の定着手段を備える定着装置においては、第1定
着手段のロールの周速度と第2定着手段のロールの周速
度、すなわち第1定着手段による用紙の搬送速度と第2
定着手段による用紙の搬送速度とを同速度に設定して
も、微少な速度変動により第1定着手段による用紙搬送
速度が第2定着手段のそれより遅くなった場合には、用
紙は第2定着手段のニップ部に突入後に用紙搬送方向に
引っ張られることになり、画像ズレや用紙皺が発生する
といった問題がある。
【0008】また、第1定着手段のニップ部を通過した
用紙が第2定着手段のニップ部に突入前に例えば用紙柔
軟性等の種々の要因により撓むと、第1、第2定着手段
が用紙搬送方向に沿って並設されているため、当該用紙
が第2定着手段のニップ部に突入せず、用紙の搬送が不
可能になるといった問題もある。
【0009】また、第1及び第2定着手段が、現像剤像
が転写された用紙表面(用紙の一方側の面)を加熱する
ものであるから、現像剤像が用紙両面に転写された場合
には、用紙両面の現像剤像を定着すべく、先ず用紙表面
が第1及び第2定着手段の加熱ロールに対面するように
して当該第1及び第2定着手段を通過させ、次いで用紙
を反転して用紙裏面が第1及び第2定着手段の加熱ロー
ルに対面するようにして第1及び第2定着手段を通過さ
せるのが必要となる、すなわち定着装置を2回通過させ
る必要があるため、定着の高速化を図れないといった問
題もある。
【0010】また、後者の一対の加熱ロールにより用紙
両面の定着を行う定着装置においては、カラー画像のよ
うに高現像剤密度(高トナー密度)の画像を、コート紙
のように高透気度用紙の両面に定着する場合、用紙表裏
面の両方側から約160°の高温で加熱する必要がある
ため、用紙中の水蒸気が蒸発して画像中に気泡の混入が
起こり、画像にその気泡が斑点状となって見られる画像
欠陥が発生するといった問題があった。
【0011】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、第1、第2定着手段を備える定着装置にお
いて以下を目的とする。すなわち、画像ズレや用紙皺の
発生を防止できる定着装置を提供することを目的とす
る。また、定着手段間での記録材搬送性を向上できる定
着装置を提供することを目的とする。また、記録材の両
面に転写された現像剤像を当該記録材の両面に定着する
場合に、定着の高速化を図ることができる定着装置を提
供することを目的とする。さらにまた、例えばコート紙
のような高透気度用紙の両面に転写された例えばカラー
現像剤像のような高現像剤密度の画像を当該記録材の両
面に定着する場合に、良好な定着画像を得ることができ
る定着装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明の定着装置は、
現像剤像が転写された記録材をニップ部で加圧・加熱し
ながら下流に搬送する第1定着手段と、この第1定着手
段を通過した記録材をニップ部で再度加圧・加熱しなが
ら下流に搬送する第2定着手段と、を備えた定着装置に
おいて、第1定着手段による記録材の搬送速度を、第2
定着手段による記録材の搬送速度より速く設定したこと
を特徴としている。
【0013】このように構成された第1発明の定着装置
によれば、第1定着手段による記録材の搬送速度が、第
2定着手段による記録材の搬送速度より速く設定されて
いるため、定着手段間の記録材に不要なテンションが加
わるのが防止される。
【0014】また、第2発明の定着装置は、現像剤像が
転写された記録材をニップ部で加圧・加熱しながら下流
に搬送する第1定着手段と、この第1定着手段を通過し
た記録材をニップ部で再度加圧・加熱しながら下流に搬
送する第2定着手段と、を備えた定着装置において、第
2定着手段は、そのニップ部が第1定着手段のニップ部
に対して記録材の搬送方向に略直交する方向において偏
位していることを特徴としている。
【0015】このように構成された第2発明の定着装置
によれば、記録材の搬送方向に略直交する方向におい
て、第1定着手段のニップ部と第2定着手段のニップ部
との間に偏位が設けられているため、第1定着手段のニ
ップ部を通過した記録材が、第2定着手段のニップ部に
突入前に例えば記録材柔軟性等の種々の要因により撓ん
でも、当該偏位により第2定着手段のニップ部に良好に
突入され得る。
【0016】また、第3発明の定着装置は、第2発明に
加えて、第1定着手段と第2定着手段との間における記
録材の位置を検出する位置検出手段と、所定の駆動源を
有し当該駆動源の駆動により第2定着手段を移動可能と
した移動装置と、位置検出手段の検出結果に基づき移動
装置の駆動源を駆動して、第2定着手段の偏位位置を制
御する移動装置制御手段と、を具備したことを特徴とし
ている。
【0017】このように構成された第3発明の定着装置
によれば、位置検出手段により、第1定着手段と第2定
着手段との間における記録材の位置が検出され、この検
出結果に基づいて、移動装置制御手段により、移動装置
の駆動源が駆動がされ第2定着手段が移動して当該第2
定着手段の偏位位置が制御される。このため、第1定着
手段のニップ部を通過した記録材の撓み量が変化して
も、当該記録材が良好に第2定着手段のニップ部に突入
され得る。
【0018】また、第4発明の定着装置は、第2発明に
加えて、第1定着手段と第2定着手段との間における記
録材の位置を検出する位置検出手段と、第1定着手段を
通過した記録材に対して吸引または送風するファン装置
と、位置検出手段の検出結果に基づきファン装置を駆動
して、第1定着手段を通過した記録材の位置を制御する
ファン装置制御手段と、を具備したことを特徴としてい
る。
【0019】このように構成された第4発明の定着装置
によれば、位置検出手段により、第1定着手段と第2定
着手段との間における記録材の位置が検出され、この検
出結果に基づいて、ファン装置制御手段により、ファン
装置が駆動がされて第1定着手段を通過した記録材の位
置が制御される。このため、第1定着手段のニップ部を
通過した記録材の撓み量が所定量に設定され、当該記録
材が良好に第2定着手段のニップ部に突入され得る。
【0020】また、第5発明の定着装置は、現像剤像が
転写された記録材をニップ部で加圧・加熱しながら下流
に搬送する第1定着手段と、この第1定着手段を通過し
た録材をニップ部で再度加圧・加熱しながら下流に搬送
する第2定着手段と、を備えた定着装置において、第1
定着手段と第2定着手段との間に、第1定着手段を通過
した記録材を第2定着手段のニップ部を含む近傍に案内
する案内部材を設けたことを特徴としている。
【0021】このように構成された第5発明の定着装置
によれば、第1定着手段を通過した記録材は、案内部材
により、その位置が規制されながら第2定着手段のニッ
プ部を含む近傍に案内されるため、当該第2定着手段の
ニップ部に良好に突入され得る。
【0022】また、第6発明の定着装置は、第5発明に
加えて、第1定着手段は、記録材の表裏面のうちの何れ
か一方面側を加熱し主として一方面上に転写された現像
剤像を当該一方面上に定着するように構成され、第2定
着手段は、記録材の表裏面のうちの他方面側を加熱し主
として他方面上に転写された現像剤像を当該他方面上に
定着するように構成されると共に、案内部材は、記録材
における第1定着手段で定着された側の一方面が接触し
て当該記録材を第2定着手段のニップ部を含む近傍に案
内することを特徴としている。
【0023】このように構成された第6発明の定着装置
は、記録材の両面に転写された現像剤像を当該記録材の
両面に定着する場合に好適に適用されるものであり、記
録材が第1定着手段を通過することで、記録材の一方面
上に転写された現像剤像が当該一方面上に定着され、当
該記録材は、その定着画像側の面が案内部材に接触し、
当該案内部材により、その位置が規制されながら第2定
着手段のニップ部を含む近傍に案内されて、当該第2定
着手段のニップ部に良好に突入され得る。そして、この
記録材が第2定着手段を通過することで、記録材の他方
面上に転写された現像剤像が当該他方面上に定着され
る。このように、記録材上の画像を乱すことなく、当該
記録材を定着装置に対して1回通過させるだけで記録材
両面の定着がなされる。
【0024】また、第7発明の定着装置は、第5または
第6発明に加えて、第1定着手段と第2定着手段との間
における記録材の位置を検出する位置検出手段と、所定
の駆動源を有し当該駆動源の駆動により案内部材を移動
可能とした案内部材移動装置と、位置検出手段の検出結
果に基づき案内部材移動装置の前記駆動源を駆動して、
案内部材の位置を制御する案内部材移動装置制御手段
と、を具備したことを特徴としている。
【0025】このように構成された第7発明の定着装置
によれば、位置検出手段により、第1定着手段と第2定
着手段との間における記録材の位置が検出され、この検
出結果に基づいて、案内部材移動装置制御手段により、
案内部材移動装置の駆動源が駆動がされ案内部材が移動
して当該案内部材の位置が制御される。このため、第1
定着手段のニップ部を通過した記録材の姿勢が変化して
も、当該記録材が良好に第2定着手段のニップ部に突入
され得る。
【0026】また、第8発明の定着装置は、第1〜第7
発明の何れか一つの発明に加えて、第1定着手段及び第
2定着手段の少なくとも一方の定着手段は、記録材を加
圧・加熱しながら下流に搬送する加熱ロール及び加圧ベ
ルト手段の組み合わせで構成されることを特徴としてい
る。
【0027】このように構成された第8発明の定着装置
によれば、第1定着手段及び第2定着手段の少なくとも
一方の定着手段として用いられる加熱ロール及び加圧ベ
ルト手段の組み合わせのうちの加圧ベルト手段により、
加熱ロールとの間に形成されるニップ部が安定的に大き
く確保される。このため、対面する加熱ロールの加熱温
度が低く設定され得ると共に、この加熱ロールの加熱温
度が低く設定されることにより、例えば現像装置内の現
像剤のブロッキング現象の防止や感光体ドラムの特性劣
化防止等、定着装置の周辺の装置に対する悪影響が防止
され得るようになる。
【0028】また、第9発明の定着装置は、第1〜第7
発明の何れか一つの発明に加えて、第1定着手段及び第
2定着手段は、記録材を加圧・加熱しながら下流に搬送
する一対の加熱ロールの組み合わせで各々構成され、第
1定着手段の加熱ロールの一方は、他方に比して加熱温
度が高く設定され、この第1定着手段の加熱ロールの一
方により、記録材の表裏面のうちの何れか一方面側を加
熱し主として一方面上に転写された現像剤像を当該一方
面上に定着するように構成され、第2定着手段の加熱ロ
ールの一方は、他方に比して加熱温度が高く設定され、
この第2定着手段の加熱ロールの一方により、記録材の
表裏面のうちの他方面側を加熱し主として他方面上に転
写された現像剤像を当該他方面上に定着するように構成
されることを特徴としている。
【0029】このように構成された第9発明の定着装置
は、記録材の両面に転写されたカラー現像剤像を当該記
録材の両面に定着する場合に好適に適用されるものであ
り、記録材が、第1定着手段を構成する一対の加熱ロー
ルのニップ部を通過することで、加熱ロールの一方によ
り、記録材の表裏面のうちの何れか一方面側が加熱され
ると共に、この加熱ロールより加熱温度が低く設定され
た加熱ロールの他方により、記録材の他方面側からも当
該記録材が予熱され、記録材の一方面側の現像剤像が当
該記録材に定着される。この記録材は、第2定着手段を
構成する一対の加熱ロールのニップ部を通過すること
で、加熱ロールの一方により、記録材の他方面側が加熱
されると共に、この加熱ロールより加熱温度が低く設定
された加熱ロールの他方により、記録材の一方面側から
も当該記録材が予熱され、記録材の他方面側の現像剤像
が当該記録材に定着される。このように、第1定着手段
及び第2定着手段において、記録材が、当該記録材の定
着側の面の反対側の面からも予熱されるため、例えばカ
ラー現像剤像のような高現像剤密度の画像が当該記録材
の両面に定着される場合に、高画質なグロスの良い定着
がなされると共に、高温の加熱ロールにより表裏面同時
に加熱されないため、例えばコート紙のような高透気度
用紙の両面に転写された例えばカラー現像剤像のような
高現像剤密度の画像が当該記録材の両面に定着される場
合に、気泡の発生が防止される。
【0030】また、第10発明の定着装置は、第9発明
に加えて、第1定着手段の他方の加熱ロール及び第2定
着手段の他方の加熱ロールの少なくとも一方を、一方の
加熱ロールの加熱温度より低く設定された熱源を有する
加圧ベルト手段に代えたことを特徴としている。
【0031】このように構成された第10発明の定着装
置によれば、加熱ロールの他方に代えて用いられた、一
方の加熱ロールの加熱温度より低く設定された熱源を有
する加圧ベルト手段により、加熱ロールとの間に形成さ
れるニップ部が安定的に大きく確保される。このため、
対面する加熱ロールの加熱温度が低く設定され得ると共
に、この加熱ロールの加熱温度が低く設定されることに
より、例えば現像装置内の現像剤のブロッキング現象の
防止や感光体ドラムの特性劣化防止等、定着装置の周辺
の装置に対する悪影響が防止され得るようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。なお、各図において、同一の要
素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図
1は、本発明の定着装置が適用された複写機(片面複写
機)の画像形成装置を示す概略構成図である。
【0033】この画像形成装置は、図1に示すように、
感光体ドラム201a上に現像された画像を用紙(記録
材)Pの表面(第1面)に転写する第1画像形成部20
0aと、この第1画像形成部200aの後段に配設さ
れ、用紙Pに転写された未定着画像を当該用紙Pに定着
する定着装置100と、を備えている。
【0034】第1画像形成部200aは、感光体ドラム
201aと、この感光体ドラム201aの周囲に図示反
時計回りに順に配置された、当該感光体ドラム201上
を帯電する帯電装置202a、読み取った原稿画像に基
づく露光を感光体ドラム201aに対して行う露光装置
203a(図中では露光ビームに符号を付す)、カート
リッジ208a内に収容されたトナー等の現像剤を現像
ロール209aにより担持して感光体ドラム201aに
転移することで、上記帯電・露光により感光体ドラム2
01a上に形成された静電潜像を画像として可視化すな
わち現像する現像装置204a、感光体ドラム201a
上に現像された画像を、給紙トレイ99から送り出され
感光体ドラム201aとの間に送り込まれる用紙Pの表
面に転写する転写装置205a、この転写装置205a
により画像が転写された用紙Pを感光体ドラム201a
から剥離する用紙剥離除電装置206a、転写後の感光
体ドラム201a上に残留するトナー等の現像剤をブレ
ード210a等により除去して回収ユニット211aに
回収するクリーニング装置207aと、から構成され
る。そして、転写装置205aにより画像が転写された
用紙Pが定着装置100を通過することで、用紙Pに転
写された未定着画像が当該用紙Pに定着されて、機外の
排紙トレイに排紙される。なお、以降では、現像剤をト
ナーとし、用紙Pに転写された現像剤像をトナー像とし
て説明する。
【0035】次に、第1実施形態に係る定着装置100
について詳細する。この定着装置100は、図1に示す
ように、定着装置カバー100aと、この定着装置カバ
ー100a内に配置され、用紙Pの表面のトナー像を加
熱定着する第1定着ユニット(第1定着手段)10及び
この第1定着ユニット10の用紙排出方向下流に配置さ
れ用紙Pのトナー像を再度加熱定着する第2定着ユニッ
ト(第2定着手段)20と、を備える。
【0036】第1定着ユニット10は、図2に示すよう
に、中心部にヒータ(熱源)としての例えばハロゲンラ
ンプ2が内蔵され用紙Pの表面Paに対応する位置に配
設される第1加熱ロール1と、用紙Pの裏面Pbに対応
する位置に配設される第1加圧ロール3とを、所定のニ
ップ幅のニップ部をもって圧接配置したものであり、第
2定着ユニット20は、第1定着ユニット10と同様
に、中心部にヒータとしての例えばハロゲンランプ12
が内蔵され用紙Pの表面Paに対応する位置に配設され
る第2加熱ロール11と、用紙Pの裏面Pbに対応する
位置に配設される第2加圧ロール13とを、所定のニッ
プ幅のニップ部をもって圧接配置したものである。そし
て、第2定着ユニット20は、そのニップ部が第1定着
ユニット10のニップ部の延長線上に位置する、すなわ
ち両ニップ部が同一面内に大凡位置するように配置され
ている。
【0037】第1定着ユニット10の第1加熱ロール1
及び第1加圧ロール3、第2定着ユニット20の第2加
熱ロール11及び第2加圧ロール13としては、例えば
SUS等の金属チューブの表面に耐熱ゴム層を形成した
ものが各々用いられる。
【0038】また、第1加熱ロール1及び第1加圧ロー
ル3のニップ部の上流側、第2加熱ロール11及び第2
加圧ロール13のニップ部の上流側には、トナー離型性
を保つためのオイル供給装置(不図示)が各々付設さ
れ、上記ニップ部の下流側には、第1加熱ロール1上及
び第1加圧ロール3上、第2加熱ロール11上及び第2
加圧ロール13上の残留トナー等を除去するクリーニン
グ装置(不図示)が各々接触配置されている。
【0039】さらに、ハロゲンランプ2の加熱温度は、
ハロゲンランプ12の定着温度たる加熱温度に対して低
く設定されている。このように前段の第1定着ユニット
10の加熱温度を後段の第2定着ユニット20の加熱温
度(定着温度)より低くすることで、急激な温度変化を
抑えて用紙Pのカール量が抑止されるようになされてい
る。
【0040】第1定着ユニット10の第1加熱ロール1
及び第2定着ユニット20の第2加熱ロール11は、図
1に示すように、回転駆動源としての例えばステッピン
グモータ97,98に各々連結されて回転駆動される。
【0041】特に、第1実施形態では、第1ステッピン
グモータ97に連結された第1加熱ロール1の周速度
が、第2ステッピングモータ98に連結された第2加熱
ロール11の周速度より速くなるように、第1、第2ス
テッピングモータ97,98の速度制御がなされてい
る。
【0042】ここで、本実施形態では、第1加熱ロール
1及び第1加圧ロール3、第2加熱ロール11及び第2
加圧ロール13は全て同径にされており、第1加熱ロー
ル1の回転方向及び周速度の大きさが図2に矢印bで示
されると共に、第2加熱ロール11の回転方向及び周速
度の大きさが図2に矢印cで示される。そして、図2で
は、これらの矢印b,cの長さの違いにより、第1加熱
ロール1の周速度(第1定着ユニット10による用紙P
の搬送速度)bが、第2加熱ロール11の周速度(第2
定着ユニット20による用紙Pの搬送速度)cより速い
ことを表している。また、図2中の符号Aは、第1定着
ユニット10に突入前の用紙P及びトナー像T1の状態
を示し、符号Bは、第1定着ユニット10と第2定着ユ
ニット20との間での用紙P及びトナー像T1の状態を
示し、符号Cは、第2定着ユニット20を通過した後の
用紙P及びトナー像T1の状態を示している。
【0043】次に、このように構成された定着装置10
0の作用について説明する。先ず、定着装置100によ
る定着動作に先立って第1、第2ステッピングモータ9
7,98が駆動される。これにより、第1加熱ロール1
が回転して第1加圧ロール3が第1加熱ロール1と連れ
回り、第2加熱ロール11が回転して第2加圧ロール1
3が第2加熱ロール11と連れ回る。この時、第1加熱
ロール1及び第1加圧ロール3の周速度bは、第2加熱
ロール11及び第2加圧ロール13の周速度cより速く
なっている。
【0044】そして、転写装置205aにより表面Pa
にトナー像T1が転写された用紙P(図2中の符号A参
照)が、図2に示す矢印aの方向から定着装置100に
搬送されると、当該用紙Pは、回転する第1加熱ロール
1と第1加圧ロール3との間のニップ部を通過し、これ
により当該用紙Pのトナー像T1が加熱され加圧され
る。この時、ハロゲンランプ2の加熱温度は定着温度
(ハロゲンランプ12の温度)より低く設定されている
ため、用紙Pのトナー像T1は当該用紙Pに仮定着され
る(図2中の符号B参照)。用紙Pはさらに、回転する
第2加熱ロール11と第2加圧ロール13との間のニッ
プ部を通過し、これにより用紙Pに仮定着されたトナー
像T1が定着温度で再度加熱され加圧されて当該用紙P
に完全定着される(図2中の符号C参照)。
【0045】この時、前述したように、第1加熱ロール
1及び第1加圧ロール3の周速度bが、第2加熱ロール
11及び第2加圧ロール13の周速度cより速く設定さ
れているため、第2定着ユニット20に突入後の用紙P
は、図2に符号Bで示すように、第1定着ユニット10
と第2定着ユニット20との間に自重で下方に垂れる湾
曲部を形成しながら移動する。
【0046】このように、第1実施形態においては、第
1定着ユニット10と第2定着ユニット20との間で用
紙Pに対して不要なテンション(引っ張り力)が加わる
のが防止されている。このため、画像ズレや用紙皺の発
生を防止できる。
【0047】なお、第2定着ユニット20での用紙Pに
対する加圧力(圧接力)が第1定着ユニット10のそれ
に比して大きくなるように構成して、画像ズレをより発
生し難くするようにしても良い。
【0048】また、本発明は、ハロゲンランプ2による
加熱温度とハロゲンランプ12による加熱温度を同じと
した定着装置に対しても勿論適用できる。
【0049】また、駆動源としてのステッピングモータ
を2個用いずに1個とし、ギヤ列により第1加熱ロール
1の周速度を第2加熱ロール11の周速度より速くする
ことも可能である。
【0050】また、第1、第2加熱ロール1,11の駆
動源はステッピングモータに限定されるものではなく、
第1、第2加熱ロール1,11を回転駆動し得る駆動源
であれば良い。さらに、駆動ロールは加熱ロールに限定
されるものではなく、加圧ロールであっても良く、加
熱、加圧ロールの両方を駆動ロールとした定着装置にも
本実施形態を適用できる。
【0051】図3は、第2実施形態に係る定着装置10
1の概要及び作用を示す説明図である。この第2実施形
態の定着装置101が第1実施形態の定着装置100と
違う点は、用紙Pの搬送方向aに略直交する方向(図示
上下方向)において、第2定着ユニット20を、そのニ
ップ部が第1定着ユニット10のニップ部に対して所定
距離の偏位Lを有するように配置した点である。
【0052】ここで、この偏位Lは、用紙Pが第2定着
ユニット20のニップ部に突入前に例えば当該用紙Pの
柔軟性等の種々の要因により撓んでも、用紙Pが第2定
着ユニット20のニップ部に良好に突入される量に設定
されている。
【0053】従って、用紙Pが、第1定着ユニット10
のニップ部を通過後に、図3に示すように撓んでも、こ
の撓みを考慮して偏位Lが設定されているため、当該用
紙Pは、第2定着ユニット20のニップ部に良好に突入
される。このため、用紙Pの搬送性を向上することがで
きる。
【0054】図4は、第3実施形態に係る定着装置10
2の概要及び作用を示す説明図である。この第3実施形
態の定着装置102が第2実施形態の定着装置101と
違う点は、第1定着ユニット10と第2定着ユニット2
0との間における用紙Pの位置を検出する位置検出手段
16と、所定の駆動源を有し当該駆動源の駆動により第
2定着ユニット20を移動可能とした移動装置17と、
位置検出手段16の検出結果に基づき移動装置17の駆
動源を駆動して、第2定着ユニット20の上記偏位位置
を制御する移動装置制御手段93と、を設けた点であ
る。
【0055】ここで、位置検出手段16としては、例え
ば反射型の光センサが用いられる。また、移動装置17
は、所定の駆動源としての例えばステッピングモータ
と、このステッピングモータにより回転駆動される例え
ば偏心カムと、から構成され、当該偏心カムを所定角度
に回転することで第2定着ユニット20を矢印dで示さ
れる図示上下方向の位置(偏位位置)に移動させる。ま
た、移動装置制御手段93は所謂マイクロコンピュータ
より構成され、光センサ16により検出された用紙位置
信号に基づいて、第1定着ユニット10を通過した用紙
Pが第2定着ユニット20のニップ部に良好に突入する
ように、移動装置17を構成するステッピングモータに
制御信号を送出して偏心カムの回転角度(第2定着ユニ
ット20の偏位位置に相当)を制御する。
【0056】なお、移動装置17は、モータ及びこれに
連結されたピニオン、このピニオンに噛合し第2定着ユ
ニット20に連結されるラックの組み合わせ等でも良
い。
【0057】このように構成された第3実施形態の定着
装置102では、用紙Pの厚み、温度、転写されたトナ
ー像T1の量、含水率等の種々の要因により、第1定着
ユニット10のニップ部を通過した用紙Pの撓み量が、
第2実施形態で説明した撓み量に対して変化しても、当
該撓み量に対応する用紙Pの位置が光センサ16により
検出され、移動装置17により、用紙Pが第2定着ユニ
ット20のニップ部に良好に突入するように当該第2定
着ユニット20が移動される。
【0058】このため、用紙Pの諸条件に関係なく、用
紙Pは第2定着ユニット20のニップ部に良好に突入さ
れることになり、用紙Pの搬送性を第2実施形態に比し
て一層向上できる。
【0059】図5は、第4実施形態に係る定着装置10
3の概要及び作用を示す説明図である。この第4実施形
態の定着装置103が第2実施形態の定着装置101と
違う点は、第1定着ユニット10と第2定着ユニット2
0との間における用紙Pの位置を検出する位置検出手段
16と、第1定着ユニット10を通過した用紙Pに対し
て吸引または送風するファン装置18と、位置検出手段
16の検出結果に基づきファン装置18を駆動して、第
1定着ユニット10を通過した用紙Pの位置を制御する
ファン装置制御手段91と、を設けた点である。
【0060】ここで、位置検出手段16としては、第3
実施形態と同様に、例えば反射型の光センサが用いられ
る。また、ファン装置18は、その吸引量または送風量
を変えることで、第1定着ユニット10を通過した用紙
Pに作用して当該用紙Pの位置を矢印dで示される図示
上下方向に移動させる。また、ファン装置制御手段91
は所謂マイクロコンピュータより構成され、光センサ1
6により検出された用紙位置信号に基づいて、第1定着
ユニット10を通過した用紙Pが第2定着ユニット20
のニップ部に良好に突入するように、ファン装置18に
制御信号を送出してその吸引量または送風量を調整する
ことで用紙Pの位置を制御する。
【0061】このように構成された第4実施形態の定着
装置103では、用紙Pの厚み、温度、転写されたトナ
ー像T1の量、含水率等の種々の要因により、第1定着
ユニット10のニップ部を通過した用紙Pの撓み量が、
第2実施形態で説明した撓み量に対して変化しても、当
該撓み量に対応する用紙Pの位置が光センサ16により
検出され、ファン装置18により、用紙Pの撓み量が所
定量(一定量)になるように用紙Pの位置が移動され
て、第1定着ユニット10を通過した用紙Pは、第2定
着ユニット20のニップ部に良好に突入することにな
る。
【0062】このため、用紙Pの諸条件に関係なく、用
紙Pは第2定着ユニット20のニップ部に良好に突入さ
れることになり、用紙Pの搬送性を第2実施形態に比し
て一層向上できる。加えて、第3実施形態のように第2
定着ユニット20を移動させるのではなく、ファン装置
18により用紙Pを移動させるようにしているため、よ
り大きな用紙撓み量に対しても容易に対応が可能であ
る。
【0063】図6は、第5実施形態に係る定着装置10
4の概要及び作用を示す説明図である。この第5実施形
態の定着装置104が第2実施形態の定着装置101と
違う点は、第1定着ユニット10と第2定着ユニット2
0との間に、第1定着ユニット10を通過した用紙Pを
第2定着ユニット20のニップ部を含む近傍に案内する
案内部材としての案内板25を設けた点である。
【0064】ここで、案内板25は、第1定着ユニット
10を通過した用紙Pが撓むと下方に向かうため、用紙
Pの裏面Pbに対応する位置(用紙Pの裏面Pb側)に
配置されると共に、トナー像T1が転写されていない当
該裏面Pbに接触して当該用紙Pを案内する。
【0065】このように構成された第5実施形態の定着
装置104では、第1定着ユニット10を通過した用紙
Pは、たとえ当該用紙Pに撓みが生じていても、案内板
25により、その位置が規制されながら第2定着ユニッ
ト20のニップ部を含む近傍に案内されるため、当該第
2定着ユニット20のニップ部に良好に突入される。こ
のため、用紙Pの搬送性を向上することができる。
【0066】加えて、用紙Pのトナー像T1が転写され
ていない裏面Pbが案内板25に接触する構成のため、
用紙Pの表面Pa上のトナー像T1が乱されることはな
い。
【0067】なお、案内板25は、用紙Pの搬送方向a
に略直交する方向において、第1定着ユニットと第2定
着ユニットとに偏位がなく(段差がなく)、ニップ部同
士が同一平面内にある場合でも、それ以外の場合でも適
用できる。
【0068】図7は、第6実施形態に係る定着装置10
5の概要及び作用を示す説明図である。この第6実施形
態の定着装置105が第5実施形態の定着装置104と
違う点は、第5実施形態で水平に設置されていた定着装
置104を、略垂直に設置して定着装置105とした点
である。
【0069】ここで、略垂直に配置された定着装置10
5にあっては、第1定着ユニット10を通過した用紙P
が何れの方向に撓むかが明確ではないため、本実施形態
では、用紙Pの搬送方向aに略直交する方向(図示左右
方向)において、第2定着ユニット20を、そのニップ
部が第1定着ユニット10のニップ部に対して所定距離
の偏位を有するように配置すると共に当該偏位が比較的
大きくなるように配置し、第1定着ユニット10を通過
した用紙Pが何れの方向(図示左右方向)に偏位して
も、当該用紙Pが案内板25に接触して当該案内板25
により第2定着ユニット20のニップ部を含む近傍に案
内されるように、案内板25が第2定着ユニット20の
ニップ部近くまで延出されている。
【0070】このように構成されても、第1定着ユニッ
ト10を通過した用紙Pは、案内板25により、その位
置が規制されながら第2定着ユニット20のニップ部を
含む近傍に案内され、当該第2定着ユニット20のニッ
プ部に良好に突入されるため、用紙Pの搬送性を向上す
ることができる。
【0071】図8は、本発明の定着装置が適用された他
の複写機(両面複写機)の画像形成装置を示す概略構成
図である。
【0072】この画像形成装置は、用紙Pの表面(第1
面;他方面)Pa及び裏面(第2面;一方面)Pbに、
第1トナー像T1及び第2トナー像T2を各々形成する
(図9参照)所謂両面画像形成装置であり、図1で説明
した第1画像形成部200aと定着装置106との間に
第2画像形成部200bを備える。
【0073】この第2画像形成部200bは、図8に示
すように、第1画像形成部200aを用紙搬送路を境と
して上下を逆に配置されて、用紙Pの裏面Pbに第2ト
ナー像T2を転写するものであり、感光体ドラム201
bと、この感光体ドラム201bの周囲に図示時計回り
に順に配置された、帯電装置202b、露光装置203
b(図中では露光ビームに符号を付す)、カートリッジ
208b及び現像ロール209b等より成る現像装置2
04b、転写装置205b、用紙剥離除電装置206
b、ブレード210b及び回収ユニット211b等より
成るクリーニング装置207bと、から構成される。そ
して、第1画像形成部200aの転写装置205aによ
り表面Paに第1トナー像T1が転写され、第2画像形
成部200bの転写装置205bにより裏面Pbに第2
トナー像T2が転写された用紙Pが定着装置106を通
過することで、用紙Pの両面Pa,Pbに各々転写され
た第1及び第2トナー像T1,T2が当該用紙Pの両面
Pa,Pbに各々定着されて、機外の排紙トレイに排紙
される。
【0074】次に、第7実施形態に係る定着装置106
について詳細する。この定着装置106は、用紙Pの両
面Pa,Pbに各々転写された第1及び第2トナー像T
1,T2を一括して定着するものである。
【0075】この第7実施形態の定着装置106が第1
実施形態の定着装置100と違う点は、第1定着ユニッ
ト10を、用紙Pの裏面Pb側の第2トナー像T2の定
着を可能とした第1定着ユニット30に代えると共に、
第1定着ユニット30とこれの後段に配置された第2定
着ユニット20との間に、第1定着ユニット30を通過
した用紙Pを第2定着ユニット20のニップ部を含む近
傍に案内する案内板25を設けた点である。
【0076】第1定着ユニット30は、図9に示すよう
に、中心部にヒータとしての例えばハロゲンランプ22
が内蔵され用紙Pの裏面Pbに対応する位置に配設され
る第1加熱ロール21と、用紙Pの表面Paに対応する
位置に配設される第1加圧ロール23とが、所定のニッ
プ幅のニップ部をもって圧接配置されるように構成され
る。そして、この第1定着ユニット30のハロゲンラン
プ22は、その加熱温度が第2定着ユニット20のそれ
と同様に定着温度にされる。
【0077】また、案内板25は、第1定着ユニット1
0を通過した用紙Pが撓んで向かう方向に対応する位置
(本実施形態では下方に向かうため用紙Pの裏面Pbに
対応する位置;用紙Pの裏面Pb側)に配置されると共
に、第1定着ユニット30を通過することで定着された
第2トナー像T2を有する用紙面側が、接触するように
構成される。
【0078】なお、第2定着ユニット20は、第1実施
形態と同様な構成であり、用紙Pの表面Paに対応する
位置に配設される第2加熱ロール11と、用紙Pの裏面
Pbに対応する位置に配設される第2加圧ロール13
と、から構成される。また、第1定着ユニット30によ
る用紙Pの搬送速度は、第1実施形態と同様に、第2定
着ユニット20による用紙Pの搬送速度より速く設定さ
れている。
【0079】因みに、用紙Pの搬送方向aに略直交する
方向(図示上下方向)において、第2定着ユニット20
は、そのニップ部が第1定着ユニット30のニップ部に
対して所定距離の偏位Lを特に有していなくても良い。
【0080】次に、このように構成された定着装置10
6の作用について説明する。第1画像形成部200aの
転写装置205aにより表面Paに第1トナー像T1が
転写され、第2画像形成部200bの転写装置205b
により裏面Pbに第2トナー像T2が転写された用紙P
(図9中の符号A参照)が、回転する第1加熱ロール2
1と第1加圧ロール23との間のニップ部を加熱・加圧
されて通過すると、第1加熱ロール21からの熱(定着
温度の熱)が用紙Pの裏面Pbの第2トナー像T2に付
与され、当該第2トナー像T2が用紙Pの裏面Pbに定
着されると共に、用紙Pの表面Paの第1トナー像T1
は若干の加熱によりその表面が溶融して用紙Pの表面P
aに仮定着される(図9中の符号B参照)。
【0081】当該用紙Pは、その未定着画像側の面(表
面)Paが案内板25に接触するのではなく、その定着
画像側の面(裏面)Pbが案内板25に接触し、当該案
内板25により、その位置が規制されながら第2定着ユ
ニット20のニップ部を含む近傍に案内される。このた
め、用紙Pは、第2定着ユニット20のニップ部に良好
に突入される。
【0082】当該用紙Pは、回転する第2加熱ロール1
1と第2加圧ロール13との間のニップ部を加熱・加圧
されて通過する。この時、第2加熱ロール11からの熱
(定着温度の熱)が用紙Pの表面Paの仮定着状態にあ
る第1トナー像T1に付与され、当該仮定着状態にある
第1トナー像T1が用紙Pの表面Paに定着される(図
9中の符号C参照)。
【0083】このように、第7実施形態においては、用
紙Pの両面Pa,Pbに定着を行う定着装置にあって、
案内板25に対して用紙Pの定着が完了した面が接触し
ながら当該用紙Pが第2定着ユニット20のニップ部を
含む近傍に案内されるため、用紙P上のトナー像が乱さ
れることなく当該用紙Pが第2定着ユニット20のニッ
プ部に良好に突入されると共に、定着装置106に対し
て当該用紙Pが1回通過するだけで用紙Pの両面Pa,
Pbの定着が可能にされている。このため、用紙Pの搬
送性を向上できると共に、定着の高速化を良好な定着画
像を得つつ図ることができる。
【0084】図10は、第8実施形態に係る定着装置1
07の概要及び作用を示す説明図である。この第8実施
形態の定着装置107が第7実施形態の定着装置106
と違う点は、第1定着ユニット30と第2定着ユニット
20との間における用紙Pの位置を検出する位置検出手
段16と、所定の駆動源を有し当該駆動源の駆動により
案内板25を移動可能とした案内板移動装置(案内部材
移動装置)19と、位置検出手段16の検出結果に基づ
き案内板移動装置19の駆動源を駆動して、案内板25
の位置を制御する案内板移動装置制御手段(案内部材移
動装置制御手段)92と、を設けた点である。
【0085】ここで、位置検出手段16としては、第
3、第4実施形態と同様に、例えば反射型の光センサが
用いられる。また、案内板移動装置19は、第3実施形
態と同様に、所定の駆動源としての例えばステッピング
モータと、このステッピングモータにより回転駆動され
る例えば偏心カムと、から構成される。そして、当該偏
心カムを所定角度に回転することで案内板25を矢印d
で示される図示上下方向の位置に移動させる。また、案
内板移動装置制御手段92は所謂マイクロコンピュータ
より構成され、光センサ16により検出された用紙位置
信号に基づいて、第1定着ユニット10を通過した用紙
Pが第2定着ユニット20のニップ部に良好に突入する
ように、案内板移動装置19を構成するステッピングモ
ータに制御信号を送出して偏心カムの回転角度(案内板
25の図示上下方向の位置に相当)を制御する。
【0086】なお、案内板移動装置19は、モータ及び
これに連結されたピニオン、このピニオンに噛合し案内
板25に連結されるラックの組み合わせ等でも良い。
【0087】このように構成された第8実施形態の定着
装置107では、用紙Pの厚み、温度、転写された第1
及び第2トナー像T1,T2の量、含水率等の種々の要
因により、第1定着ユニット30のニップ部を通過した
用紙Pの姿勢が変化しても、この用紙姿勢変化に対応す
る用紙Pの位置が光センサ16により検出され、案内板
移動装置19により、用紙Pが第2定着ユニット20の
ニップ部に良好に突入するように案内板25が移動され
る。
【0088】このため、用紙Pの諸条件に関係なく、用
紙Pは第2定着ユニット20のニップ部に良好に突入さ
れることになり、第7実施形態の効果に加えて、用紙P
の搬送性を第7実施形態に比して一層向上できる。
【0089】図11は、第9実施形態に係る定着装置1
08の概要及び作用を示す説明図である。この第9実施
形態の定着装置108が第7実施形態の定着装置106
と違う点は、第2加熱ロール11及び第2加圧ロール1
3より構成される第2定着ユニット20を、第2加熱ロ
ール61及び第2加圧ベルトユニット(加圧ベルト手
段)68より構成される第2定着ユニット70に代えた
点である。
【0090】第2加圧ベルトユニット68は第2加圧ロ
ール13に代えて配置され、第2加熱ロール61に圧接
する加圧ロール63、この加圧ロール63より第1定着
ユニット30寄りに配置されたインレットロール65及
び支持ロール66に加圧ベルト64を張架したもので、
当該加圧ベルト64と第2加熱ロール61との間に所定
のニップ幅のニップ部が形成され、このニップ部内の出
口に加圧ロール63が配置される。また、加圧ベルト6
4の内側で加圧ロール63とインレットロール65との
間には、加圧ベルト64と第2加熱ロール61との間に
形成されるニップ部のニップ幅を安定的に大きく確保す
るためのニップロール67が配置される。加圧ロール6
3は、例えば第2加熱ロール61より高硬度に形成され
ており、加圧ロール63と第2加熱ロール61との圧接
部では第2加熱ロール61が弾性変形し、用紙Pのセル
フストリッピング機能が維持される構成になされてい
る。
【0091】このように構成された第9実施形態の定着
装置108では、第7実施形態と同様に、用紙Pが第1
定着ユニット30を通過することで、用紙Pの裏面Pb
に転写された第2トナー像T2が当該裏面Pbに定着さ
れると共に表面Paに転写された第1トナー像T1が当
該Paに仮定着され、次いで、第2定着ユニット70を
通過することで、用紙Pの表面Paに仮定着された第1
トナー像T1が当該表面Paに定着される。
【0092】この時、第2定着ユニット70では、第2
加圧ベルトユニット68により第2加熱ロール61に対
するニップ部のニップ幅が第7実施形態に比して安定的
に大きく確保されるため、第2加熱ロール61の熱源と
してのハロゲンランプ62の加熱温度を第7実施形態の
ハロゲンランプ12のそれに比して低く設定することが
できる。このため、第7実施形態の効果に加えて、定着
装置の消費電力を低減できる。
【0093】また、このように第2加熱ロール61によ
る加熱温度を低く設定できるため、例えば現像装置内の
トナーのブロッキング現象の防止や感光体ドラムの特性
劣化防止等、定着装置の周辺の装置(第1、第2画像形
成部200a,200b)に対して悪影響が及ぶのを防
止できる。このため、画像形成装置の信頼性を向上でき
る。
【0094】図12は、第10実施形態に係る定着装置
109の概要及び作用を示す説明図である。この第10
実施形態の定着装置109が第7実施形態の定着装置1
06と違う点は、第1加熱ロール21及び第1加圧ロー
ル23より構成される第1定着ユニット30を、第1加
熱ロール51及び第1加圧ベルトユニット58より構成
される第1定着ユニット60に代えた点である。
【0095】第1加圧ベルトユニット58は第1加圧ロ
ール23に代えて配置され、第1加熱ロール51に圧接
する加圧ロール53、この加圧ロール53より用紙搬送
方向上流側に配置されたインレットロール55及び支持
ロール56に加圧ベルト54を張架したもので、当該加
圧ベルト54と第1加熱ロール51との間に所定のニッ
プ幅のニップ部が形成され、このニップ部内の出口に加
圧ロール53が配置される。また、加圧ベルト54の内
側で加圧ロール53とインレットロール55との間に
は、加圧ベルト54と第1加熱ロール51との間に形成
されるニップ部のニップ幅を安定的に大きく確保するた
めのニップロール57が配置される。
【0096】このように構成された第10実施形態の定
着装置109では、第1定着ユニット60において、第
1加圧ベルトユニット58により第1加熱ロール51に
対するニップ部のニップ幅が第7実施形態に比して安定
的に大きく確保されるため、第1加熱ロール51のハロ
ゲンランプ52の加熱温度を第7実施形態のハロゲンラ
ンプ22のそれに比して低く設定することができる。こ
のため、第7実施形態の効果に加えて、定着装置の消費
電力を低減できる。
【0097】また、このように第1加熱ロール51によ
る加熱温度を低く設定できると共に第1定着ユニット6
0が第2定着ユニットよりも第1、第2画像形成部20
0a,200b側に配置されているため、例えば現像装
置内のトナーのブロッキング現象の防止や感光体ドラム
の特性劣化防止等、定着装置の周辺の装置(第1、第2
画像形成部200a,200b)に対して悪影響が及ぶ
のを第9実施形態に比してより防止できる。このため、
画像形成装置の信頼性をより向上できる。
【0098】図13は、第11実施形態に係る定着装置
110の概要及び作用を示す説明図である。この第11
実施形態の定着装置110が第7実施形態の定着装置1
06と違う点は、第1定着ユニット30を第10実施形
態の第1定着ユニット60に代えると共に、第2定着ユ
ニット20を第9実施形態の第2定着ユニット70に代
えた点である。
【0099】このように構成された第11実施形態の定
着装置110では、第1定着ユニット60及び第2定着
ユニット70共に加圧ベルトユニット58,68が採用
され、各々のニップ部のニップ幅が第7実施形態に比し
て安定的に大きく確保されるため、第1加熱ロール51
のハロゲンランプ52の加熱温度及び第2加熱ロール6
1のハロゲンランプ62の加熱温度を第7実施形態のハ
ロゲンランプ22,12のそれに比して低く設定するこ
とができる。このため、第7実施形態の効果に加えて、
定着装置の消費電力を第9、第10実施形態に比してよ
り低減できる。
【0100】また、このように第1、第2加熱ロール5
1,61による加熱温度を共に低く設定できるため、例
えば現像装置内のトナーのブロッキング現象の防止や感
光体ドラムの特性劣化防止等、定着装置の周辺の装置
(第1、第2画像形成部200a,200b)に対して
悪影響が及ぶのを第9、第10実施形態に比してより防
止できる。このため、画像形成装置の信頼性を一層向上
できる。
【0101】さらに、このように第1及び第2定着ユニ
ット60,70のニップ幅を広くできるため、例えばプ
ロセス速度が160mm/秒以上の高速複写機への対応
も容易に実現できる。
【0102】なお、第7〜第11実施形態の定着装置1
06〜110を、用紙Pの両面Pa,Pbに各々転写さ
れた第1及び第2カラートナー像T1,T2を定着する
場合にも適用できる。
【0103】図14〜図17は、第12実施形態〜第1
5実施形態に係る定着装置111〜114の概要及び作
用を各々示す説明図である。これらの実施形態は、特に
両面カラー複写機の画像形成装置に最適に適用されるも
のであり、画像形成装置のうちの定着装置以外の変更点
としては、図8に示した第1画像形成部200a及び第
2画像形成部200bが、フルカラー(イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K))画像を現像・転写可能な公知の画像形成部に各
々代えられている。
【0104】図14に示す第12実施形態の定着装置1
11が第7実施形態の定着装置106と違う点は、第1
定着ユニット30を、一対の第1加熱ロール31,33
より成る第1定着ユニット40に代えると共に、第2定
着ユニット20を、一対の第2加熱ロール41,43よ
り成る第2定着ユニット50に代えた点である。
【0105】第1定着ユニット40の一対の第1加熱ロ
ール31,33及び第2定着ユニット50の一対の第2
加熱ロール41,43は、各々所定のニップ幅のニップ
部をもって圧接配置される。
【0106】第1定着ユニット40の一方の第1加熱ロ
ール31は、その内部に加熱温度が定着温度に設定され
たハロゲンランプ32を備えて、用紙Pの裏面Pbに対
応する位置に配設され、他方の第1加熱ロール33は、
その内部に加熱温度がハロゲンランプ32のそれより低
く設定されたハロゲンランプ34を備えて、用紙Pの表
面Paに対応する位置に配設される。
【0107】また、第2定着ユニット50の一方の第2
加熱ロール41は、その内部に加熱温度が定着温度に設
定されたハロゲンランプ42を備えて、用紙Pの表面P
aに対応する位置に配設され、他方の第2加熱ロール4
3は、その内部に加熱温度がハロゲンランプ42のそれ
より低く設定されたハロゲンランプ44を備えて、用紙
Pの裏面Pbに対応する位置に配設される。
【0108】このように構成された第12実施形態の定
着装置111では、用紙Pが第1定着ユニット40を通
過して、用紙Pの裏面Pbに転写された第2トナー像T
2を一方の第1加熱ロール31の加熱により当該用紙P
の裏面Pbに定着する際に、用紙Pのそれとは反対面側
すなわち表面Pa側から他方の第1加熱ロール33によ
り予熱がなされ、また用紙Pが第2定着ユニット50を
通過して、用紙Pの表面Paに転写された第1トナー像
T1を一方の第2加熱ロール41の加熱により当該用紙
Pの表面Paに定着する際に、用紙Pのそれとは反対面
側すなわち裏面Pb側から他方の第2加熱ロール43に
より予熱がなされる。すなわち、用紙Pは、当該用紙P
の定着側の面の反対側の面からも予熱される。
【0109】このため、第7実施形態の効果に加えて、
第7実施形態の定着装置106を、カラートナー像T
1,T2のような高現像剤密度の画像を用紙Pの両面P
a,Pbに定着するのに用いる場合に比して、高画質な
グロスの良い定着画像を得ることができる。
【0110】また、高温(定着温度)の加熱ロールによ
り表裏面同時に加熱していないため、例えばコート紙の
ような高透気度用紙の両面に転写されたカラートナー像
T1,T2のような高現像剤密度の画像を当該用紙の両
面に定着する場合に、気泡の発生を防止できる。このた
め、定着画像に斑点状の欠陥が生じなくなり、良好な定
着画像を得ることができる。
【0111】図15は、第13実施形態に係る定着装置
112の概要及び作用を示す説明図である。この第13
実施形態の定着装置112が第12実施形態の定着装置
111と違う点は、第2定着ユニット50を、第2加熱
ロール81と、熱源としてのハロゲンランプ89を有す
る第2加圧ベルトユニット88と、から構成される第2
定着ユニット90に代えた点である。
【0112】第2加圧ベルトユニット88は他方の第2
加熱ロール43に代えて配置され、第2加熱ロール81
に圧接すると共に内部にハロゲンランプ89を有する加
圧ロール83と、他は第9実施形態の第2加圧ベルトユ
ニット68と同様な構成のインレットロール85、支持
ロール86、ニップロール87及びこれらに張架された
加圧ベルト84と、から構成される。また、加圧ロール
83の内部のハロゲンランプ89は、その加熱温度が第
2加熱ロール81の内部のハロゲンランプ82の加熱温
度(定着温度)より低く設定される。
【0113】このように構成された第13実施形態の定
着装置112では、用紙Pが第1定着ユニット40を通
過する際に、第1定着ユニット40による定着面(裏
面)Pbの反対面(表面)Pa側から他方の第1加熱ロ
ール33により予熱がなされ、また用紙Pが第2定着ユ
ニット50を通過する際に、第2定着ユニット90によ
る定着面(表面)Paの反対面(裏面)Pb側から加圧
ロール83により予熱がなされる。このため、第12実
施形態と同様な効果を得ることができる。
【0114】加えて、第2定着ユニット90において、
第2加圧ベルトユニット88により第2加熱ロール81
に対するニップ部のニップ幅が第12実施形態に比して
安定的に大きく確保されるため、第2加熱ロール81の
ハロゲンランプ82の加熱温度を第12実施形態のハロ
ゲンランプ42のそれに比して低く設定することができ
る。このため、定着装置の消費電力を低減できる。
【0115】また、このように第2加熱ロール81によ
る加熱温度を低く設定できるため、例えば現像装置内の
トナーのブロッキング現象の防止や感光体ドラムの特性
劣化防止等、定着装置の周辺の装置(第1、第2画像形
成部200a,200b)に対して悪影響が及ぶのを防
止できる。このため、画像形成装置の信頼性を向上でき
る。
【0116】図16は、第14実施形態に係る定着装置
113の概要及び作用を示す説明図である。この第14
実施形態の定着装置113が第12実施形態の定着装置
111と違う点は、第1定着ユニット40を、第1加熱
ロール71と、熱源としてのハロゲンランプ79を有す
る第1加圧ベルトユニット78と、から構成される第1
定着ユニット80に代えた点である。
【0117】第1加圧ベルトユニット78は他方の第1
加熱ロール33に代えて配置され、第1加熱ロール71
に圧接すると共に内部にハロゲンランプ79を有する加
圧ロール73と、他は第10実施形態の第1加圧ベルト
ユニット58と同様な構成のインレットロール75、支
持ロール76、ニップロール77及びこれらに張架され
た加圧ベルト74と、から構成される。また、加圧ロー
ル73の内部のハロゲンランプ79は、その加熱温度が
第1加熱ロール71の内部のハロゲンランプ72の加熱
温度(定着温度)より低く設定される。
【0118】このように構成された第14実施形態の定
着装置113では、用紙Pが第1定着ユニット80を通
過する際に、第1定着ユニット80による定着面(裏
面)Pbの反対面(表面)Pa側から加圧ロール73に
より予熱がなされ、また用紙Pが第2定着ユニット50
を通過する際に、第2定着ユニット50による定着面
(表面)Paの反対面(裏面)Pb側から他方の第2加
熱ロール43により予熱がなされる。このため、第12
実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0119】加えて、第1定着ユニット80において、
第1加圧ベルトユニット78により第1加熱ロール71
に対するニップ部のニップ幅が第12実施形態に比して
安定的に大きく確保されるため、第1加熱ロール71の
ハロゲンランプ72の加熱温度を第12実施形態のハロ
ゲンランプ32のそれに比して低く設定することができ
る。このため、定着装置の消費電力を低減できる。
【0120】また、このように第1加熱ロール71によ
る加熱温度を低く設定できると共に第1定着ユニット8
0が第2定着ユニットよりも第1、第2画像形成部20
0a,200b側に配置されているため、例えば現像装
置内のトナーのブロッキング現象の防止や感光体ドラム
の特性劣化防止等、定着装置の周辺の装置(第1、第2
画像形成部200a,200b)に対して悪影響が及ぶ
のを第13実施形態に比してより防止できる。このた
め、画像形成装置の信頼性をより向上できる。
【0121】図17は、第15実施形態に係る定着装置
114の概要及び作用を示す説明図である。この第15
実施形態の定着装置114が第12実施形態の定着装置
111と違う点は、第1定着ユニット40を第14実施
形態の第1定着ユニット80に代えると共に、第2定着
ユニット50を第13実施形態の第2定着ユニット90
に代えた点である。
【0122】このように構成された第15実施形態の定
着装置114では、第1定着ユニット80及び第2定着
ユニット90共に加圧ベルトユニット78,88が採用
され、各々のニップ部のニップ幅が第12実施形態に比
して安定的に大きく確保されるため、第1加熱ロール7
1のハロゲンランプ72の加熱温度及び第2加熱ロール
81のハロゲンランプ82の加熱温度を第12実施形態
のハロゲンランプ32,42のそれに比して低く設定す
ることができる。このため、第12実施形態の効果に加
えて、定着装置の消費電力を第13、第14実施形態に
比してより低減できる。
【0123】また、このように第1、第2加熱ロール7
1,81による加熱温度を共に低く設定できるため、例
えば現像装置内のトナーのブロッキング現象の防止や感
光体ドラムの特性劣化防止等、定着装置の周辺の装置
(第1、第2画像形成部200a,200b)に対して
悪影響が及ぶのを第13、第14実施形態に比してより
防止できる。このため、画像形成装置の信頼性を一層向
上できる。
【0124】さらに、このように第1及び第2定着ユニ
ット80,90のニップ幅を広くできるため、例えばプ
ロセス速度が160mm/秒以上の高速複写機への対応
も容易に実現できる。
【0125】なお、第12〜第15実施形態の定着装置
111〜114を、用紙Pの両面Pa,Pbに各々転写
された第1及び第2白黒トナー像T1,T2を定着する
場合にも適用できる。
【0126】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であるというのはいうまでもない。
【0127】例えば、第1実施形態のように、第1定着
ユニットによる用紙Pの搬送速度bを、第2定着ユニッ
トによる用紙Pの搬送速度cより速く設定するという構
成は、他の実施形態全てに適用できる。
【0128】また、第2及び第6実施形態のように、用
紙Pの搬送方向aに略直交する方向において、第2定着
ユニットを、そのニップ部が第1定着ユニットのニップ
部に対して所定距離の偏位Lを有するように配置すると
いう構成は、他の実施形態全てに適用できる。
【0129】また、第3実施形態のように、移動装置1
7により第2定着ユニットの位置を移動するという構成
は、用紙Pの両面に白黒またはカラー画像の定着を行う
定着装置に対しても適用できる。
【0130】また、第4実施形態のように、ファン装置
18により用紙Pの位置を移動するという構成は、用紙
Pの両面に白黒またはカラー画像の定着を行う定着装置
に対しても適用できる。
【0131】また、第6実施形態のように、定着装置を
縦置きに設置するという構成は、他の実施形態全てに適
用できる。
【0132】また、第8実施形態のように、案内板移動
装置19により案内板25を移動するという構成は、案
内板25を有する実施形態全てに適用できる。
【0133】また、第9〜第11実施形態のように、第
1及び第2定着ユニットの少なくとも一方の定着ユニッ
トを、加熱ロール及び加圧ベルト手段の組み合わせで構
成するという点は、第1〜第6実施形態に対しても適用
できる。
【0134】さらにまた、上記実施形態を適宜、例えば
プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に適用するこ
とも可能である。
【0135】
【発明の効果】第1発明による定着装置は、第1定着手
段による記録材の搬送速度を、第2定着手段による記録
材の搬送速度より速く設定し、定着手段間の記録材に不
要なテンションが加わらないようにしているため、画像
ズレや用紙皺の発生を防止することが可能となる。
【0136】また、第2発明による定着装置は、記録材
の搬送方向に略直交する方向において、第1定着手段の
ニップ部と第2定着手段のニップ部との間に偏位を設
け、第1定着手段のニップ部を通過した記録材が、第2
定着手段のニップ部に突入前に例えば記録材柔軟性等の
種々の要因により撓んでも、当該偏位により第2定着手
段のニップ部に良好に突入し得るようにしているため、
記録材搬送性を向上することが可能となる。
【0137】また、第3発明による定着装置は、第2発
明に加えて、位置検出手段により、第1定着手段と第2
定着手段との間における記録材の位置を検出し、この検
出結果に基づいて、移動装置制御手段により、移動装置
の駆動源を駆動し第2定着手段を移動して当該第2定着
手段の偏位位置を制御し、第1定着手段のニップ部を通
過した記録材の撓み量が変化しても、当該記録材が良好
に第2定着手段のニップ部に突入し得るようにしている
ため、記録材搬送性を一層向上することが可能となる。
【0138】また、第4発明による定着装置は、第2発
明に加えて、位置検出手段により、第1定着手段と第2
定着手段との間における記録材の位置を検出し、この検
出結果に基づいて、ファン装置制御手段により、ファン
装置を駆動して第1定着手段を通過した記録材の位置を
制御し、第1定着手段のニップ部を通過した記録材の撓
み量を所定量に設定して、当該記録材が良好に第2定着
手段のニップ部に突入し得るようにしているため、記録
材搬送性を一層向上することが可能となる。
【0139】また、第5発明による定着装置は、第1定
着手段を通過した記録材を、案内部材により、その位置
を規制しながら第2定着手段のニップ部を含む近傍に案
内し、当該第2定着手段のニップ部に良好に突入し得る
ようにしているため、記録材搬送性を向上することが可
能となる。
【0140】また、第6発明による定着装置は、第5発
明に加えて、記録材が第1定着手段を通過することで、
記録材の一方面上に転写された現像剤像を当該一方面上
に定着し、当該記録材の定着画像側の面が案内部材に接
触するようにして当該記録材を、案内部材により、その
位置を規制しながら第2定着手段のニップ部を含む近傍
に案内して、当該第2定着手段のニップ部に良好に突入
可能とし、この記録材が第2定着手段を通過すること
で、記録材の他方面上に転写された現像剤像を当該他方
面上に定着し、記録材上の画像を乱すことなく、当該記
録材を定着装置に対して1回通過させるだけで記録材両
面の定着を可能としているため、定着の高速化を良好な
定着画像を得つつ図ることが可能となる。
【0141】また、第7発明による定着装置は、第5ま
たは第6発明に加えて、位置検出手段により、第1定着
手段と第2定着手段との間における記録材の位置を検出
し、この検出結果に基づいて、案内部材移動装置制御手
段により、案内部材移動装置の駆動源を駆動し案内部材
を移動して当該案内部材の位置を制御し、第1定着手段
のニップ部を通過した記録材の姿勢が変化しても、当該
記録材が良好に第2定着手段のニップ部に突入し得るよ
うにしているため、記録材搬送性を一層向上することが
可能となる。
【0142】また、第8発明による定着装置は、第1〜
第7発明の何れか一つの発明に加えて、第1定着手段及
び第2定着手段の少なくとも一方の定着手段を、加熱ロ
ール及び加圧ベルト手段の組み合わせで構成し、当該加
圧ベルト手段により、加熱ロールとの間に形成されるニ
ップ部を安定的に大きく確保して、対面する加熱ロール
の加熱温度を低く設定し得ると共に、この加熱ロールの
加熱温度を低く設定することにより、例えば現像装置内
の現像剤のブロッキング現象の防止や感光体ドラムの特
性劣化防止等、定着装置の周辺の装置に対する悪影響を
防止可能としているため、消費電力の低減が可能となる
と共に信頼性を向上することが可能となる。
【0143】また、第9発明による定着装置は、第1〜
第7発明の何れか一つの発明に加えて、第1定着手段の
加熱ロールの一方により、記録材の表裏面のうちの何れ
か一方面側を加熱すると共に、この加熱ロールより加熱
温度を低く設定した加熱ロールの他方により、記録材の
他方面側からも当該記録材を予熱して、記録材の一方面
側の現像剤像を当該記録材に定着し、第2定着手段の加
熱ロールの一方により、第1定着手段を通過した記録材
の他方面側を加熱すると共に、この加熱ロールより加熱
温度が低く設定された加熱ロールの他方により、記録材
の一方面側からも当該記録材を予熱して、記録材の他方
面側の現像剤像を当該記録材に定着するようにし、第1
定着手段及び第2定着手段において、記録材を、当該記
録材の定着側の面の反対側の面からも予熱して、例えば
カラー現像剤像のような高現像剤密度の画像を当該記録
材の両面に定着する場合に、高画質なグロスの良い定着
を可能とすると共に、高温の加熱ロールにより表裏面同
時に加熱せず、例えばコート紙のような高透気度用紙の
両面に転写された例えばカラー現像剤像のような高現像
剤密度の画像を当該記録材の両面に定着する場合に、気
泡の発生を防止するようにしているため、良好な定着画
像を得ることが可能となる。
【0144】また、第10発明による定着装置は、第9
発明に加えて、加熱ロールの他方に代えて用いられた、
一方の加熱ロールの加熱温度より低く設定された熱源を
有する加圧ベルト手段により、加熱ロールとの間に形成
されるニップ部を安定的に大きく確保して、対面する加
熱ロールの加熱温度を低く設定し得ると共に、この加熱
ロールの加熱温度を低く設定することにより、例えば現
像装置内の現像剤のブロッキング現象の防止や感光体ド
ラムの特性劣化防止等、定着装置の周辺の装置に対する
悪影響を防止可能としているため、消費電力の低減が可
能となると共に信頼性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定着装置が適用された複写機の画像
形成装置を示す概略構成図である。
【図2】 第1実施形態に係る定着装置の概要及び作用
を示す説明図である。
【図3】 第2実施形態に係る定着装置の概要及び作用
を示す説明図である。
【図4】 第3実施形態に係る定着装置の概要及び作用
を示す説明図である。
【図5】 第4実施形態に係る定着装置の概要及び作用
を示す説明図である。
【図6】 第5実施形態に係る定着装置の概要及び作用
を示す説明図である。
【図7】 第6実施形態に係る定着装置の概要及び作用
を示す説明図である。
【図8】 本発明の定着装置が適用された他の複写機の
画像形成装置を示す概略構成図である。
【図9】 第7実施形態に係る定着装置の概要及び作用
を示す説明図である。
【図10】 第8実施形態に係る定着装置の概要及び作
用を示す説明図である。
【図11】 第9実施形態に係る定着装置の概要及び作
用を示す説明図である。
【図12】 第10実施形態に係る定着装置の概要及び
作用を示す説明図である。
【図13】 第11実施形態に係る定着装置の概要及び
作用を示す説明図である。
【図14】 第12実施形態に係る定着装置の概要及び
作用を示す説明図である。
【図15】 第13実施形態に係る定着装置の概要及び
作用を示す説明図である。
【図16】 第14実施形態に係る定着装置の概要及び
作用を示す説明図である。
【図17】 第15実施形態に係る定着装置の概要及び
作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1,21,31,51,71…第1加熱ロール、2,1
2,22,32,34,42,44,52,62,7
2,79,82,89…ハロゲンランプ(熱源)、3,
23…第1加圧ロール、10,30,40,60,80
…第1定着ユニット(第1定着手段)、11,41,6
1,81…第2加熱ロール、13…第2加圧ロール、1
6…光センサ(位置検出手段)、17…移動装置、18
…ファン装置、19…案内板移動装置、20,50,7
0,90…第2定着ユニット(第2定着手段)、25…
案内板(案内部材)、33…熱源を有する第1加圧ロー
ル、43…熱源を有する第2加圧ロール、58…第1加
圧ベルトユニット(第1加圧ベルト手段)、68…第2
加圧ベルトユニット(第2加圧ベルト手段)、78…熱
源を有する第1加圧ベルトユニット、88…熱源を有す
る第2加圧ベルトユニット、91…ファン装置制御手
段、92…案内板移動装置制御手段、93…移動装置制
御手段、97…第1ステッピングモータ、98…第2ス
テッピングモータ、100〜114…定着装置、b…第
1定着ユニットによる用紙の搬送速度、c…第2定着ユ
ニットによる用紙の搬送速度、L…偏位、P…用紙(記
録材)、Pa…用紙表面、Pb…用紙裏面(用紙におけ
る第1定着ユニットで定着された側の面)、T1,T2
…トナー像(現像剤像)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤像が転写された記録材をニップ部
    で加圧・加熱しながら下流に搬送する第1定着手段と、
    この第1定着手段を通過した前記記録材をニップ部で再
    度加圧・加熱しながら下流に搬送する第2定着手段と、
    を備えた定着装置において、 前記第1定着手段による前記記録材の搬送速度を、前記
    第2定着手段による前記記録材の搬送速度より速く設定
    したことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 現像剤像が転写された記録材をニップ部
    で加圧・加熱しながら下流に搬送する第1定着手段と、
    この第1定着手段を通過した前記記録材をニップ部で再
    度加圧・加熱しながら下流に搬送する第2定着手段と、
    を備えた定着装置において、 前記第2定着手段は、そのニップ部が前記第1定着手段
    のニップ部に対して前記記録材の搬送方向に略直交する
    方向において偏位していることを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 前記第1定着手段と前記第2定着手段と
    の間における前記記録材の位置を検出する位置検出手段
    と、 所定の駆動源を有し当該駆動源の駆動により前記第2定
    着手段を移動可能とした移動装置と、 前記位置検出手段の検出結果に基づき前記移動装置の前
    記駆動源を駆動して、前記第2定着手段の前記偏位位置
    を制御する移動装置制御手段と、 を具備した請求項2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記第1定着手段と前記第2定着手段と
    の間における前記記録材の位置を検出する位置検出手段
    と、 前記第1定着手段を通過した前記記録材に対して吸引ま
    たは送風するファン装置と、 前記位置検出手段の検出結果に基づき前記ファン装置を
    駆動して、前記第1定着手段を通過した前記記録材の位
    置を制御するファン装置制御手段と、 を具備した請求項2記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 現像剤像が転写された記録材をニップ部
    で加圧・加熱しながら下流に搬送する第1定着手段と、
    この第1定着手段を通過した前記記録材をニップ部で再
    度加圧・加熱しながら下流に搬送する第2定着手段と、
    を備えた定着装置において、 前記第1定着手段と前記第2定着手段との間に、前記第
    1定着手段を通過した前記記録材を前記第2定着手段の
    ニップ部を含む近傍に案内する案内部材を設けたことを
    特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 前記第1定着手段は、前記記録材の表裏
    面のうちの何れか一方面側を加熱し主として一方面上に
    転写された現像剤像を当該一方面上に定着するように構
    成され、 前記第2定着手段は、前記記録材の表裏面のうちの他方
    面側を加熱し主として他方面上に転写された現像剤像を
    当該他方面上に定着するように構成されると共に、 前記案内部材は、前記記録材における前記第1定着手段
    で定着された側の前記一方面が接触して当該記録材を前
    記第2定着手段のニップ部を含む近傍に案内することを
    特徴とする請求項5記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記第1定着手段と前記第2定着手段と
    の間における前記記録材の位置を検出する位置検出手段
    と、 所定の駆動源を有し当該駆動源の駆動により前記案内部
    材を移動可能とした案内部材移動装置と、 前記位置検出手段の検出結果に基づき前記案内部材移動
    装置の前記駆動源を駆動して、前記案内部材の位置を制
    御する案内部材移動装置制御手段と、 を具備した請求項5または6記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記第1定着手段及び前記第2定着手段
    の少なくとも一方の定着手段は、前記記録材を加圧・加
    熱しながら下流に搬送する加熱ロール及び加圧ベルト手
    段の組み合わせで構成されることを特徴とする請求項1
    〜7の何れか一項に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 前記第1定着手段及び前記第2定着手段
    は、前記記録材を加圧・加熱しながら下流に搬送する一
    対の加熱ロールの組み合わせで各々構成され、 前記第1定着手段の加熱ロールの一方は、他方に比して
    加熱温度が高く設定され、この第1定着手段の加熱ロー
    ルの一方により、前記記録材の表裏面のうちの何れか一
    方面側を加熱し主として一方面上に転写された現像剤像
    を当該一方面上に定着するように構成され、 前記第2定着手段の加熱ロールの一方は、他方に比して
    加熱温度が高く設定され、この第2定着手段の加熱ロー
    ルの一方により、前記記録材の表裏面のうちの他方面側
    を加熱し主として他方面上に転写された現像剤像を当該
    他方面上に定着するように構成されることを特徴とする
    請求項1〜7の何れか一項に記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 前記第1定着手段の前記他方の加熱ロ
    ール及び前記第2定着手段の前記他方の加熱ロールの少
    なくとも一方を、前記一方の加熱ロールの加熱温度より
    低く設定された熱源を有する加圧ベルト手段に代えたこ
    とを特徴とする請求項9記載の定着装置。
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