JP4576860B2 - 記録材除湿装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置に用いられる記録材除湿装置に関するものである。
特開昭50−43936号公報 特開昭61−26060号公報 特開2002−304108号公報
従来、この種の電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置は、感光体ドラム等の像担持体上にトナー像を形成し、当該像担持体上に形成されたトナー像を、記録用紙等の記録材上に転写した後、当該記録材上に転写された未定着トナー像を定着装置によって加熱加圧することにより定着し、画像を形成するように構成されている。
かかる転写や定着技術を用いた画像形成装置においては、高湿環境下などにあって、記録用紙等の記録材が吸湿することにより、多くの問題が発生する。この記録材が吸湿することにより発生する問題としては、例えば、記録材上に形成された未定着トナー像を定着する際に、記録材が吸湿した水分が蒸発することにより、記録材にしわが発生したり、画像に乱れが発生することなどが挙げられる。
そこで、これらの問題を解決するため、特開昭50−43936号公報や、特開昭61−26060号公報、あるいは特開2002−304108号公報等に開示された技術が既に提案されている。
上記特開昭50−43936号公報に係る転写前加熱装置は、転写材を送り出すための送り出し手段と、前記転写材に原画像を転写するための転写手段との間に、前記転写材を加熱するための加熱手段を有するように構成したものである。
また、上記特開昭61−26060号公報に係る複写機の用紙除湿装置は、複写機本体内の感光体と用紙トレイとを設け、この用紙トレイと感光体との間の搬送路にヒーターを設けるように構成したものである。
さらに、上記特開2002−304108号公報に係る画像形成装置は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像手段と、記録材収容部材から供給される記録材に該現像手段による該現像剤像を転写する転写手段と、該転写手段による上記現像剤像の転写を受けた上記記録材を加熱及び加圧することにより上記現像剤像を上記記録材に定着させる定着手段とを備える画像形成装置であって、記録材収容部材から記録材を上記転写手段に給紙する給紙手段と、上記記録材収容部材から転写手段までの間の位置で記録材を加熱することにより該記録材の除湿をする加熱除湿装置とを備える画像形成装置において、画像形成装置内で記録材が滞留しているか否かを検知する記録材検知手段と、該記録材検知手段が記録材の滞留を検知した際に加熱除湿装置の加熱を中断させる中断手段とを備えるように構成したものである。
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開昭50−43936号公報や、特開昭61−26060号公報、あるいは特開2002−304108号公報等に開示された技術の場合には、いずれも、記録材に画像が転写される前の工程で、記録材を加熱して除湿を行うように構成したものであるため、記録材を加熱することによって除湿した後では、記録材の温度が上昇し、画像が転写される転写工程で記録材の温度が上がってトナー固着が発生したり、記録材そのものの耐熱温度を超えて記録材が変形したりするなどの問題点を有していた。
また、かかる問題点を回避するためには、記録材を加熱して除湿した後に、当該記録材を冷却することも考えられるが、この場合には、多量な電力を無駄に廃棄することになり、省エネルギー上の問題点を有していた。
さらに、転写工程前に記録材を加熱して除湿するだけでは、記録材に転写されるトナー層の中に含まれる空気の熱膨張による記録材のしわや画像乱れの発生を完全には防止できないという問題点をも有していた。
更に説明すると、転写工程前に記録材を加熱して除湿するだけでは、記録材に転写されるトナー層の中に含まれる空気を除去することができず、図6に示すように、未定着トナー像Tが転写された記録材100を、互いに圧接する加熱ローラ101と加圧ローラ102とのニップ部103を通過させることによって定着する際に、図7に示すように、トナー層中に含まれる空気が微細な空気の泡となってトナー層中に残留し、特にOHPシートやコート紙に定着されるトナー像のうち、定着方向の下流側のトナー像が濁ってしまい、発色性等が低下するという問題点を有していた。
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、記録材を加熱して除湿することの悪影響が転写工程や記録材自身に及ぶことがなく、しかも、記録材に加えられる熱を効率的に利用しつつ、トナー層中の空気による記録材のしわや画像乱れ等の画質低下の発生を防止することが可能な記録材の除湿装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、記録材を加熱することによって、当該記録材の除湿を行う記録材除湿装置において、前記記録材除湿装置を前記記録材上にトナー像を転写する転写手段よりも下流側であって、且つ当該記録材上にトナー像を定着する定着手段よりも上流側に配設し、
前記記録材除湿装置は
前記記録材を上下から挟持して加熱する無端ベルトからなる2つの加熱部材と、
前記2つの加熱部材の内部にそれぞれ配置され、内部に加熱源を有して前記2つの加熱部材を介して互いに圧接する2つの加圧ローラとを備え、
前記2つの加圧ローラが圧接するニップ部の温度を、前記ニップ部を前記記録材が通過するニップ時間の増加とともに低下する傾向を示し、且つ前記記録材上に転写されたトナーが溶融せずに前記加熱部材上にオフセットが発生する温度であるコールドオフセット発生温度より高く、前記ニップ部を前記記録材が通過するニップ時間に依存せず略一定の値を示し、且つ前記ニップ部から剥離位置までの間に加熱された記録材から噴出する水蒸気によって前記加熱部材と前記記録材との界面が剥離して画像欠陥が発生する温度である気泡発生温度よりも低い温度に設定したことを特徴とする記録材除湿装置である。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された記録材除湿装置において、前記加熱部材が記録材と接触する表面層には離型層が形成されていることを特徴とする記録材除湿装置である。
さらに、請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された記録材除湿装置において、前記無端状ベルトからなる加熱部材から前記記録材が剥離される部位には、ローラ又は固定部材からなる剥離補助部材を配置したことを特徴とする記録材除湿装置である。
この発明によれば、記録材を加熱して除湿することの悪影響が転写工程や記録材自身に及ぶことがなく、しかも、記録材に加えられる熱を効率的に利用しつつ、トナー層中の空気による記録材のしわや画像乱れの発生を防止することが可能な記録材の除湿装置を提供することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る記録材除湿装置を適用したカラー画像形成装置を示す構成図である。
このカラー画像形成装置1には、図示しないパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータから送られてくるカラー画像情報や、図示しない原稿読取装置によって読み取られたカラー原稿のカラー画像情報などが入力される。そして、上記カラー画像形成装置1では、入力されたカラー画像情報に対し、画像処理装置2により、必要に応じて、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
そして、上記の如く画像処理装置2で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の色材階調データとしてROS3(Raster Output Scanner)に送られ、このROS3では、原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
上記カラー画像形成装置1の内部には、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手段Aが配設されている。この画像形成手段Aは、主として、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム7と、前記感光体ドラム7の表面を所定の電位に一様に帯電する帯電装置としてのスコロトロン8と、前記感光体ドラム7の表面に画像露光を施す画像露光手段としてのROS3と、前記感光体ドラム7上に形成された静電潜像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現像手段としてのロータリー方式の現像装置9とから構成されている。
上記ROS3は、図2に示すように、図示しない半導体レーザーを原稿再現色材階調データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡4によって偏向走査され、f・θレンズ5及び反射ミラー6を介して像担持体としての感光体ドラム7上に走査露光される。
上記ROS3によってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム7は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム7の表面は、予め一次帯電用の帯電装置としてのスコロトロン8によって、所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、原稿再現色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム7上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の現像器9Y、9M、9C、9BKを備えたロータリー方式の現像装置9によって、例えば、感光体ドラム7の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナー(帯電色材)によって反転現像され、所定の色のトナー像となる。上記ロータリー方式の現像装置9の各現像器9Y、9M、9C、9BKでは、例えば、平均粒径が5.5μmの球形トナーが用いられる。尚、上記感光体ドラム7上に形成されたトナー像は、必要に応じて転写前帯電器10によってマイナス極性の帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
上記感光体ドラム7上に形成された各色のトナー像は、当該感光体ドラム7の下部に配置された中間転写体としての中間転写ベルト11上に、第1の転写手段としての一次転写ロール12によって多重に転写される。この中間転写ベルト11は、駆動ロール13、テンションロール14a、従動ロール14b及び二次転写手段の一部を構成する対向ロールとしてのバックアップロール15によって、感光体ドラム7の周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。
上記中間転写ベルト11上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム7上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、一次転写ロール12によって順次重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト11上に転写されたトナー像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される記録材としての記録用紙16上に、中間転写ベルト11を支持するバックアップロール15と、当該バックアップロール15に圧接する第2の転写手段の一部を構成する二次転写ロール17の圧接力及び静電吸引力によって転写される。上記電子写真用転写シート16は、図2に示すように、カラー画像形成装置1内の下部に配置された転写シート収容部材としての給紙カセット18から、所定のサイズのものがフィードロール18aによって給紙される。給紙された電子写真用転写シート16は、複数の搬送ロール22及びレジストロール23によって、所定のタイミングで中間転写ベルト11の二次転写位置まで搬送される。そして、上記電子写真用転写シート16には、上述したように、2次転写手段としてのバックアップロール15と二次転写ロール17とによって、中間転写ベルト11上から所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっている。
また、上記中間転写ベルト11上から所定の色のトナー像が転写された電子写真用転写シート16は、中間転写ベルト11から分離された後、搬送ベルトを兼ねた本実施の形態の記録材除湿装置24によって定着装置25へと搬送され、この定着装置25によって熱及び圧力でトナー像が記録材16上に定着され、そのまま機外に排出されてカラー画像の形成工程が終了する。
なお、図2中、26は転写工程が終了した後の感光体ドラム7の表面から残留トナーや紙粉等を除去するためのクリーニング装置、27は中間転写ベルト11の清掃を行うための中間転写ベルト用クリーナー、28は手差しトレイ、29はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のトナーを収容したトナーカートリッジをそれぞれ示している。
図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示すものである。
ところで、この実施の形態では、記録材を加熱することによって、当該記録材の除湿を行う記録材除湿装置において、前記記録材除湿装置を前記記録材上にトナー像を転写する転写手段よりも下流側であって、且つ当該記録材上にトナー像を定着する定着手段よりも上流側に配設するように構成されている。
また、この実施の形態では、前記記録材除湿装置は、記録材を上下から挟持して加熱する少なくとも2つ以上の加熱部材を備えており、前記加熱部材が記録材と接触する表面層には離型層が形成されている。
さらに、この実施の形態では、前記少なくとも2つ以上の加熱部材のうち、少なくとも1つは無端状ベルトであり、該無端状ベルトから前記記録材が剥離される部位には、ローラ又は固定部材からなる剥離補助部材を配置したものである。
又、この実施の形態では、前記無端状ベルトが前記記録材と接触を開始する部位には、前記無端状ベルトを介して記録材を加圧する加圧部材が配置されているように構成したものである。
すなわち、この実施の形態では、図2に示すように、記録材除湿装置24がカラー画像形成装置の転写手段としての二次転写ロール17と定着装置25の中間に設置されている。この記録材除湿装置24は、図1に示すように、上側に配置される第1のベルト31と、下側に配置される第2のベルト32からなる2組の無端ベルトを備えている。上記第1のベルト31は、第1の加圧ローラ33と、4本のステンレス製の張架ローラ34〜37によって、循環移動可能に張架されている。また、上記第2のベルト33は、第2の加圧ローラ38と、4本のステンレス製の張架ローラ39〜42とによって、循環移動可能に張架されている。なお、上記第1の加圧ローラ33は、第1のベルト31を必ずしも張架しないものであっても良い。上記第1の加圧ローラ33と第2の加圧ローラ38は、第1及び第2のベルト31、32を介して互いに圧接することにより、記録材16の搬送方向の入口側の端部に、加熱加圧ニップ部43を所定の幅にわたって形成するように配設されている。
また、上記第1のベルト31と第2のベルト32は、加熱加圧ニップ部43から剥離位置44の近傍まで、互いに圧接した状態で走行し、これら第1のベルト31と第2のベルト32の間に、未定着トナー画像Tを担持した記録材16を挟持した状態で搬送しつつ、加熱加圧ニップ部43の通過後から用紙が剥離される剥離位置44までの間、記録材16と第1のベルト31が密着した状態を維持するように構成されている。
上記第1及び第2のローラ33、38としては、例えば、図3に示すように、アルミニウムやステンレス等からなる金属製コア45の表面に、弾性層46として硬度が17Hs、肉厚が20mmのシリコンゴムを被覆成型して、所定の外径(例えば、90mm)に形成したものが用いられる。この第1及び第2のローラ33、38の内部には、加熱源としてハロゲンランプ47が配設されており、当該第1及び第2のローラ33、38の表面温度が、100℃以上であってトナーの融点近傍の所定の温度(例えば、約110℃)となるように内部から加熱される。
そして、上記第1のローラ33と第2のローラ38は、第1及び第2のベルト31、32を介して、図示しない加圧手段により、約200kgの荷重で互いに圧接するように構成されており、当該第1のローラ33と第2のローラ38との間に、図1に示すように、約36mmのニップ幅43を形成するようになっている。このニップ幅43は、記録材16を所定の温度(例えば、約110℃)に急激に加熱し、当記録材16中に含まれる水分を蒸発させるために重要なパラメータとなっている。上記第1及び第2のベルト31、32を互いに圧接させる荷重は、圧力的な要因よりも、ある程度十分な幅のニップ領域43を得るために要求されるものである。
さらに、上記第1のベルト31は、上述したように、第1の加圧ローラ33と、小径の剥離ローラ35と、ベルト31の蛇行を制御するためのステアリングロール36と、ベルト31に張力を付加するテンションローラ37と、ベルト31を予め加熱する予熱ローラ34とからなる複数のローラにより回動可能に支持されており、図示しない駆動源によって回転駆動される第1の加圧ローラ33により、所定の速度(例えば、300mm/sec)で矢印方向に沿って回転駆動される。上記剥離ローラ35としては、例えば、外径が16mmのステンレス製ローラが用いられる。この剥離ローラ35は、外径が16mmと小径に形成されており、当該剥離ローラ35の曲率を利用して、記録材16のコシ(剛性)によって記録材16を第1のベルト31から剥離させるものである。
なお、上記剥離手段としての剥離ローラ35の代わりに、あるいは剥離ローラ35とともに、金属製などからなる剥離ブレードを剥離位置44に配設しても良い。
上記第1及び第2のベルト31、32としては、例えば、厚さ80μmのポリイミド製の基材フィルムの表面に、厚さ30μmのPFA等からなる離型層をコーティングしたものが用いられる。また、上記第1のベルト31は、第1の加圧ローラ33から剥離ローラ35との間において、略水平に走行するように張架されており、加熱加圧ニップ部43から剥離位置44の近傍までの間、第1のベルト31と密着した状態で走行するようになっている。更に、上記第2のベルト32は、ローラ39と第2の加圧ローラ38とによって、加熱加圧ニップ部43へ記録材16が突入するスペースを形成しており、第2の加圧ローラ38からローラ40までは、第1のベルト31と密着した状態で走行するように構成されている。
また、上記第1のベルト31は、図1に示すように、走行する間に、予熱ローラ34によって所定の温度(例えば、110℃)に加熱されるようになっている。上記予熱ローラ34は、ステンレス等からなる金属製コアによって形成されており、当該予熱ローラ34の内部には、加熱源としてハロゲンランプ48が配設されている。なお、必要に応じて、テンションローラ37の内部にも、加熱源としてハロゲンランプを配設し、当該テンションローラ37の表面が所定の温度(例えば、110℃)に加熱されるように構成しても良い。
なお、上記テンションローラ37の表面には、クリーニングウエブ等のクリーニング部材を設けるように構成しても良い。
一方、上記第2のベルト32は、第2の加圧ローラ38と、小径のアイドラーローラ40と、直径が比較的大きなアイドラーローラ39、41、42により回動可能に支持されており、第1のベルト31に従動駆動されるように構成されている。また、上記第2のベルト32は、図示しない駆動源によって回転駆動される第2の加圧ローラ38により、所定の高速度(例えば、300mm/sec)で回転駆動するように構成しても良い。
以上の構成において、この実施の形態に係る記録材の除湿装置を適用した画像形成装置では、次のようにして、記録材を加熱して除湿することの悪影響が転写工程や記録材自身に及ぶことがなく、しかも、記録材に加えられる熱を効率的に利用しつつ、トナー層中の空気による記録材のしわや画像乱れ等の画質不良の発生を防止することが可能となっている。
すなわち、この実施の形態に係る記録材の除湿装置を適用したカラー画像形成装置では、図2に示すように、中間転写ベルト11から記録材16上にフルカラーのトナー像が転写され、当該未定着のフルカラーのトナー像が転写された記録材16は、記録材除湿装置24へ搬送される。
この実施の形態に係る記録材除湿装置24は、二次転写ロール17と定着装置25の中間に位置しているので、従来技術におけるように転写工程より上流で記録材16を除湿していた場合に発生していた、加熱による除湿作業によっておこる記録材16の温度上昇に伴う記録材16へのトナーの固着や記録材16自体の温度上昇が発生することがない。また、記録材16自体の温度上昇が発生することがないので、従来必要であった加熱除湿した後の記録材16の冷却装置も必要がなく、熱エネルギーを無駄に消費することがない。
また、上記記録材除湿装置24では、図1に示すように、未定着トナー像が転写された記録材16が、加熱加圧ニップ43で所定の温度(110℃)に加熱され、当該記録材16に含まれる水分が蒸発して除湿される。その際、上記加熱加圧ニップ43の温度は、トナーの融点近傍に設定されているため、トナー粒子は、溶融することにより互いに凝集して内部の空気が除去された状態で、記録材16の表面に密着することになる。さらに、上記記録材16は、加熱された第1及び第2のベルト31、32によって挟持された状態で、剥離位置44の近傍まで搬送されるため、その間にも水分の蒸発が継続して行われる。
さらに、上記加熱加圧ニップ43では、加熱されると同時に加圧されているので、記録材16から噴出する水蒸気によって、トナー像が乱れることを効果的に防止することができる。また、上述したように、記録材16は、加熱された第1及び第2のベルト31、32によって挟持された状態で、剥離位置44の近傍まで搬送されるので、その間に発生する水蒸気によっても、トナー像が乱れることがない。
さらに、記録材除湿装置24から排出された記録材16は、約90℃に加熱されたまま、次の定着装置25による定着工程へ進むので、この記録材16の余熱により定着工程で必要になる記録材16への加熱量が大幅に少なくすることができ、省エネルギー効果が得られる。また、トナー画像も加熱により溶融しているので、トナー層に存在する空気の量は少なくなっており、さらに定着工程ではトナー画像が定着装置25から受ける熱量が少なくなることにより、トー層中に残った空気の熱膨張による体積増加も少なく、記録材16のしわや画像乱れが発生することは無い。
また、上記実施の形態の記録材除湿装置24は、記録材16に接触して加熱するために、記録材16への接触手段であるベルト31、32が記録材16から剥離できる必要があり、そのために第1のベルト31の表面には離型層としてPFAがコーティングされている。さらに、第1のベルト31から記録材16の離型を補助する部材として小径のローラ44によって第1のベルト31を記録材16から剥離させており、これらの施策により60gsmの薄紙まで離型することが可能なる。
次に、本実施の形態の記録材除湿装置24は、転写工程で未定着のトナーが記録材16上に転写されてくるために、記録材16自体だけでなく、溶融したトナー画像もベルト31にオフセットすることなく剥離する必要がある。この溶融トナーを出来るだけ容易にベルト31から剥離するためには、溶融したトナーがベルト31よりも記録材16に強く付着している必要がある。そのためには、トナー層がベルト31の接触面から記録材16の接触面までできるだけ均一に溶融しているのが望ましい。これは、記録材16上に転写された未定着トナーが上下のベルト31、32から接触加熱される場合、主に受ける熱は、トナー層表面に接触する側の第1のベルト31から受けるため、トナー層はこの表面に接触した部分から記録材16方向へ向けて順次溶融が進む。この溶融が充分に進まないうちに記録材16を第1のベルト31から剥離してしまうと、トナーと記録材16との界面付近のトナーは、第1のベルト31との界面付近よりも溶融しておらず、そのためトナーの粘度も低くトナーは記録材16との付着が不十分なために、トナー画像が第1のベルト31に強く付着したままとなり、記録材16がベルト31から剥離される際にオフセットが発生してしまうことになる。
これを解決するため、本実施の形態では、トナーの溶融が開始されるや否やトナーの溶融を促進させるため、記録材16が第1のベルト31と接触を開始する部位に加圧ローラ33、38を設けて未定着トナー画像に圧力を加えている。これは、未定着トナーや溶融が進行中のトナーはトナー粒子個々の接触が疎であるため熱の伝導が遅く、第1のベルト31表面から熱を受けてもなかなか溶融が進まないのを解決するためであり、圧力を加えることによって、未定着トナーや溶融が進行中のトナーは、トナー粒子個々の接触が密になり、熱の伝導が速くなる。これにより、加圧ローラ33、38が無い場合に比べて、トナーの溶融は、ベルト31表面から記録材16表面まで均一にすることができる。
図4は加圧ローラ33、38の有無によって、第1のベルト31上へのトナーのオフセットが発生するか否かを実験した結果を示したものである。
図1に示す記録材除湿装置24において、第1のローラ33と第2のローラ38を200kgの荷重で互いに圧接し、約36mmのニップ幅43を形成し、当該第1及び第2の加圧ローラ33、38の表面温度を110℃に加熱した状態で、未定着トナー像として、トナー層が1層の1次色と、トナー層が2層の2次色と、トナー層が3層の3次色とで実験を行った。なお、未定着トナー像の濃度は、1層あたり100%に設定した。
図4から明らかなように、加圧ローラ33、38を使用しない場合には、2次色でオフセットがやや発生し、フルカラーの3次色ではオフセット(トナーが充分溶融せずにベルト上にオフセットする所謂コールドオフセット)が確実に発生していた。
これに対して、加圧ローラ33、38を使用した場合には、フルカラーのトナー像に相当する3次色でもオフセットは発生しなかった。
また、図5は、上述した実施の形態の条件において、加圧ローラ33、38の加圧ニップ時間を変化させた場合の、トナーの加熱が足らないためにトナーが充分溶融せずに発生する所謂コールドオフセットの発生温度を調べた性能実験結果である。なお、加圧ニップ時間は、加圧ローラ33、38の圧接力と、回転速度によって制御した。
なお、図中の気泡発生温度とは、加圧ニップ43から剥離位置44までの間に加熱された用紙16から噴出する水蒸気によってベルト31と用紙16との界面が剥離して画像欠陥が発生する温度のことである。
この図5に示す結果によると、加圧ニップ時間を長くするに従い、気泡発生温度よりも急激にコールドオフセット発生温度は、急激に低下する。これは前述した加圧ニップ43での熱の伝達が用紙16よりも粉体であるトナーに対する効果が大きいためであると考えられる。
上記実施の形態では、ニップ幅43が36mm、スピードが300mm/secであるから、加圧ローラ33、38の加圧時間は120msecとなり、ベルト温度は約110℃であれば、コールドオフセットも気泡も発生しない領域が存在することがわかる。その理由は、110℃という温度がコールドオフセット発生温度より高くて、気泡発生温度より低いためである。
このように、上記実施の形態に係る記録材除湿装置24によれば、記録材16を加熱して除湿することの悪影響が転写工程や記録材自身に及ぶことがなく、しかも、記録材16に加えられる熱を効率的に利用しつつ、トナー層中の空気による記録材のしわや画像乱れ等の画質不良の発生を防止することが可能となる。
図1はこの発明の実施の形態1に係る記録材除湿装置を示す構成図である。 図2はこの発明の実施の形態1に係る記録材除湿装置を適用したカラー画像形成装置を示す構成図である。 図3は加圧ローラを示す断面図である。 図4は実験結果を示す図表である。 図5は他の実験結果を示すグラフである。 図6は従来の定着工程を示す模式図である。 図7は従来の定着工程を示す模式図である。
符号の説明
16:記録材、24:記録材除湿装置、31、32:第1及び第2のベルト、33、38:加圧ローラ、43:加熱加圧ニップ部。

Claims (3)

  1. 記録材を加熱することによって、当該記録材の除湿を行う記録材除湿装置において、前記記録材除湿装置を前記記録材上にトナー像を転写する転写手段よりも下流側であって、且つ当該記録材上にトナー像を定着する定着手段よりも上流側に配設し、
    前記記録材除湿装置は
    前記記録材を上下から挟持して加熱する無端ベルトからなる2つの加熱部材と、
    前記2つの加熱部材の内部にそれぞれ配置され、内部に加熱源を有して前記2つの加熱部材を介して互いに圧接する2つの加圧ローラとを備え、
    前記2つの加圧ローラが圧接するニップ部の温度を、前記ニップ部を前記記録材が通過するニップ時間の増加とともに低下する傾向を示し、且つ前記記録材上に転写されたトナーが溶融せずに前記加熱部材上にオフセットが発生する温度であるコールドオフセット発生温度より高く、前記ニップ部を前記記録材が通過するニップ時間に依存せず略一定の値を示し、且つ前記ニップ部から剥離位置までの間に加熱された記録材から噴出する水蒸気によって前記加熱部材と前記記録材との界面が剥離して画像欠陥が発生する温度である気泡発生温度よりも低い温度に設定したことを特徴とする記録材除湿装置。
  2. 請求項1に記載された記録材除湿装置において、前記加熱部材が記録材と接触する表面層には離型層が形成されていることを特徴とする記録材除湿装置。
  3. 請求項2に記載された記録材除湿装置において、前記無端状ベルトからなる加熱部材から前記記録材が剥離される部位には、ローラ又は固定部材からなる剥離補助部材を配置したことを特徴とする記録材除湿装置。
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