JP2003122184A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003122184A
JP2003122184A JP2001321537A JP2001321537A JP2003122184A JP 2003122184 A JP2003122184 A JP 2003122184A JP 2001321537 A JP2001321537 A JP 2001321537A JP 2001321537 A JP2001321537 A JP 2001321537A JP 2003122184 A JP2003122184 A JP 2003122184A
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temperature
image forming
forming apparatus
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JP2001321537A
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Atsushi Mochizuki
望月  淳
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、中間転写体の温度変化に起因する
放電模様や転写不良のない画像形成装置を提供すること
を可能にすることを目的としている。 【解決手段】 中間転写ベルト5に当接してサーミスタ
42を配置し、該サーミスタ42の検知結果に応じて定着装
置7のヒータ41を制御して中間転写ベルト5の温度を調
整するように構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に係り、詳しくは、像担持体上に形成
されたトナー画像を中間転写体を介して転写材上に転写
し、該転写材上に転写された未定着画像を熱定着手段に
よって定着する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた画像形成装
置においては、像担持体となる感光体上に形成されたト
ナー画像を、中間転写体を介して転写材に転写し、画像
を得る方法が提案されている。
【0003】以下に図8を用いて多重中間転写方式を用
いたカラー画像形成装置における画像形成方法について
説明する。図8において、画像形成手段となるプロセス
ユニットPa,Pb,Pc,Pdが、Y(イエロー)、
M(マゼンダ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色
に対応して4個設けられている。
【0004】各感光体ドラム1a,1b,1c,1dの
表面が1次帯電装置2a,2b,2c,2dにより一様
に帯電された後、画像信号に応じた露光が露光手段3
a,3b,3c,3dによってなされることにより各感
光体ドラム1a〜1d上に静電潜像が形成される。
【0005】その後、現像装置4a,4b,4c,4d
によって各色のトナーが供給されてトナー画像が現像さ
れ、各感光体ドラム1a〜1d上のトナー画像は中間転
写体である中間転写ベルト5を介在して各感光体ドラム
1a〜1dに対向して配置された1次転写部材となる1
次転写ローラ9a,9b,9c,9dに転写バイアス電
圧が図示しない転写高圧電源から印加されることによっ
て中間転写ベルト5上に順次転写される。
【0006】夫々の感光体ドラム1a〜1d上から中間
転写ベルト5上に順次多重転写されたトナー画像は2次
転写部材となる従動ローラ10と2次転写ローラ11との間
に2次転写バイアス電圧を印加することで転写材Sに転
写される。転写材S上のトナー画像は定着装置7によっ
て定着されることによりフルカラー画像を得る。
【0007】各感光体ドラム1a〜1d上に残った1次
転写残留トナーは感光体ドラムクリーナ6a,6b,6
c,6dによって回収され、中間転写ベルト5に残った
2次転写残留トナーは中間転写ベルトクリーナ34によっ
て回収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中間転
写ベルト5は、材質によって抵抗値の温度特性が大きい
場合がある。このような中間転写ベルト5を用いた場
合、例えば、低温環境においては、中間転写ベルト5の
抵抗値が高くなっており、中間転写ベルト5表面の放電
現象によって不良画像が発生してしまう。
【0009】逆に高温環境においては、中間転写ベルト
5の抵抗値は低くなりすぎるため、例えば、1次転写ロ
ーラ9aに転写バイアス電圧を印加した場合に転写電流
は対向する感光体ドラム1aにだけでなく、中間転写ベ
ルト5をつたって隣の感光体ドラム1bや、更には2次
転写部材となる従動ローラ10に流れ込んでしまい、転写
不良を起こすといった問題が生じてしまっていた。
【0010】尚、特開平11−15305号公報や特開平11−2
31681号公報等において、中間転写体を加熱或いは冷却
する手段を具備する画像形成装置が開示されているが、
これ等は転写定着同時方式の画像形成装置において中間
転写体を予備加熱及び冷却するものであり、中間転写体
の温度変化による放電模様や転写不良等を防止するもの
ではなかった。
【0011】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、中間転写体の温度変化に起因
する放電模様や転写不良のない画像形成装置を提供せん
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、像担持体上に形成され
たトナー画像を中間転写体を介して転写材上に転写し、
該転写材上に転写された未定着画像を熱定着手段によっ
て定着する画像形成装置において、前記中間転写体の温
度を検知する温度検知手段と、前記中間転写体の温度を
調整する温度調整手段とを有し、前記温度検知手段の検
知結果に応じて前記温度調整手段を制御することを特徴
とする画像形成装置である。
【0013】本発明は、上述の如く構成したので、温度
検知手段の検知結果に応じて温度調整手段を制御するこ
とで中間転写体の温度を制御することが出来、これによ
り中間転写体の温度変化に起因する放電模様や転写不良
のない画像形成装置を提供することが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る画像形成装
置の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係
る画像形成装置の第1実施形態の構成を示す断面説明
図、図2は本発明に係る画像形成装置のプロセスユニッ
トの構成を示す断面説明図、図3は中間転写ベルトの温
度と体積抵抗率の関係及び転写不良発生領域を示す図、
図4は第1実施形態の中間転写ベルト表面の温度を検知
するサーミスターの設置位置を示す図である。
【0015】先ず、図1〜図4を用いて本発明に係る画
像形成装置の第1実施形態について説明する。図1に示
す画像形成装置Aは、像担持体となる4つの感光体ドラ
ム1a,1b,1c,1dを持ち、該感光体ドラム1a
〜1d上に形成されたトナー画像を中間転写体となる中
間転写ベルト5を介して転写材S上に転写し、該転写材
S上に転写された未定着画像を熱定着手段となる定着装
置7により定着するフルカラー電子写真画像形成装置で
ある。
【0016】各感光体ドラム1a〜1dは図1の反時計
回り方向に回転可能となっており、該感光体ドラム1a
〜1dの周囲には、1次帯電手段となる1次帯電ローラ
2a,2b,2c,2d、露光手段3a,3b,3c,
3d、現像装置4a,4b,4c,4d、感光体ドラム
クリーナ6a,6b,6c,6dが各感光体ドラム1a
〜1dの回転方向に沿って順次配設して構成された画像
形成手段となるプロセスユニットPa,Pb,Pc,P
dが4組み設けられている。
【0017】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
各色のトナー画像を形成する各プロセスユニットPa〜
Pdにて形成された感光体ドラム1a〜1d上のトナー
画像は、該感光体ドラム1a〜1dに隣接して移動通過
する中間転写ベルト5上に順次転写され、該中間転写ベ
ルト5上に転写されたトナー画像は、更に従動ローラ10
と2次転写ローラ11からなる第2の転写部において紙等
の転写材Sへ転写される構成となっている。
【0018】図2に示すように、感光体ドラム1a〜1
dはアルミニウム等の導電性基体13と、その外周に形成
された光導電層14を基本構成とする円筒状の電子写真感
光体であり、その中心に設けられた支軸15を中心として
図示しない駆動手段によって図2の矢印a方向に回転駆
動されるようになっている。
【0019】各感光体ドラム1a〜1dの上方には夫々
1次帯電ローラ2a〜2dが配置されている。1次帯電
ローラ2a〜2dは各感光体ドラム1a〜1dの表面に
接して、この表面を所定の極性、電位に一様且つ均一に
帯電するものである。
【0020】1次帯電ローラ2a〜2dは、その中心に
配置された導電性の芯金16と、その外周に形成された低
抵抗導電層17と中抵抗導電層18からなり、芯金16の両端
部が図示しない軸受部材によって回転自在に支持される
と共に各感光体ドラム1a〜1dに対して平行に配置さ
れている。
【0021】芯金16の両端部の軸受部材は図示しない押
圧手段によって各感光体ドラム1a〜1dに向けて付勢
されており、これにより、1次帯電ローラ2a〜2d
は、感光体ドラム1a〜1dの表面に所定の押圧力を持
って圧接されている。
【0022】1次帯電ローラ2a〜2dは、感光体ドラ
ム1a〜1dの矢印a方向の回転に伴って矢印b方向に
従動回転する。1次帯電ローラ2a〜2dには帯電バイ
アス電源19によって帯電バイアス電圧が印加され、これ
により、感光体ドラム1a〜1dの表面を一様且つ均一
に接触帯電するようになっている。
【0023】感光体ドラム1a〜1dの回転方向におけ
る1次帯電ローラ2a〜2dの下流側には露光手段3a
〜3dが夫々配設されている。露光手段3a〜3dは例
えば画像情報に基づいてレーザ光をOFF/ONしなが
ら走査して感光体ドラム1a〜1d上を露光するもの
で、画像情報に応じた静電潜像を形成するものである。
【0024】露光手段3a〜3dの下流側に配置された
現像装置4a〜4dは二成分現像剤を収容した現像容器
20を有し、その現像容器20の感光体ドラム1a〜1dに
面した開口部内に現像スリーブ21が回転自在に設置さ
れ、該現像スリーブ21内には該現像スリーブ21上に現像
剤を担持させるマグネットローラ22が該現像スリーブ21
の回転に対して非回転となるように固定配置されてい
る。
【0025】現像容器20の現像スリーブ21の下方位置に
は、現像スリーブ21上に担持された現像剤を規制して薄
層の現像剤層に形成する規制ブレード23が設置されてい
る。更に現像容器20内には区画された現像室24及び撹拌
室25が設けられ、その上方には補給用のトナーを収容し
た補給室26が設けられている。
【0026】薄層の現像剤層に形成された現像剤は、感
光体ドラム1a〜1dと対向した現像領域へ搬送される
と、マグネットローラ22の現像領域に位置された現像主
極の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシが形
成される。この磁気ブラシで感光体ドラム1a〜1dの
面上を擦ると共に現像スリーブ21に現像バイアス電源27
によって現像バイアス電圧を印加することにより、現像
剤の磁気ブラシの穂を構成するキャリアに付着している
トナーが静電潜像の露光部に付着して現像し、感光体ド
ラム1a〜1d上にトナー画像が形成される。
【0027】現像装置4a〜4dの転写材S搬送方向下
流側の感光体ドラム1a〜1dの下方には、中間転写ベ
ルト5を介在して転写ローラ28a,28b,28c,28dが
配設されている。
【0028】転写ローラ28a〜28dは接地されている芯
金29と、該芯金29の外周面に円筒状に形成された導電層
30を有して構成されている。転写ローラ28a〜28dは、
その両端部が図示しないスプリング等の押圧部材によっ
て感光体ドラム1a〜1dに向けて付勢されており、こ
れにより転写ローラ28a〜28dの導電層30は所定の押圧
力で中間転写ベルト5を介して感光体ドラム1a〜1d
の表面に圧接され、感光体ドラム1a〜1dと転写ロー
ラ28a〜28dとの間に転写ニップ部が形成される。
【0029】各転写ニップ部には中間転写ベルト5が挟
まれており、転写バイアス電源31から芯金29に印加され
る転写バイアス電圧により感光体ドラム1a〜1dの表
面と転写ローラ28a〜28dとの間に発生する電位差によ
ってマイナスに帯電したトナー画像が感光体ドラム1a
〜1dの表面から中間転写ベルト5表面に転写される。
【0030】中間転写ベルト5にトナー画像が転写され
た後の感光体ドラム1a〜1dは感光体ドラムクリーナ
6a,6b,6c,6dによって残留トナー等の付着物
が除去される。
【0031】感光体ドラムクリーナ6a〜6dはクリー
ナーブレード32と搬送スクリュー33を有しており、クリ
ーナーブレード32は感光体ドラム1a〜1dに対して図
示しない加圧手段により所定の角度及び圧力で当接され
ており、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナ
ー等を回収する。回収された残留トナー等は搬送スクリ
ュー33により搬送排出される。
【0032】図1において、各感光体ドラム1a〜1d
の下方には中間転写ユニット8が配設されている。中間
転写ユニット8は駆動ローラ9、テンションローラ12及
び従動ローラ10により張架された中間転写ベルト5と、
中間転写ベルト5を介在して各感光体ドラム1a〜1d
に対向して配置された転写ローラ28a,28b,28c,28
d及び中間転写ベルト5を介在して従動ローラ10に対向
して配置された2次転写ローラ11、更にテンションロー
ラ12に対向して中間転写ベルト5に接触して設けられた
中間転写ベルトクリーナ34等を有して構成されている。
【0033】感光体ドラム1a〜1d上に形成された各
色のトナー画像は、上述のように順次、中間転写ベルト
5上に転写された後、該中間転写ベルト5の回転と共に
従動ローラ10と2次転写ローラ11とのニップ部からなる
2次転写部まで搬送される。
【0034】一方、このときまでに、ピックアップロー
ラ36により給送カセット35から取り出された転写材Sは
分離ローラ対46により1枚ずつに分離され、搬送ローラ
37及びシートガイド38により図1の左方向に反転して搬
送される。
【0035】そして、従動ローラ10と2次転写ローラ11
とのニップ部からなる2次転写部において、2次転写ロ
ーラ11に印加される二次転写バイアス電圧によって上述
の中間転写ベルト5に1次転写されたトナー画像が転写
材S上に2次転写される。尚、中間転写ベルト5上の転
写残トナー等は、中間転写ベルトクリーナ34によって除
去、回収される。
【0036】定着装置7は、回転自在に配設された定着
ローラ39と、該定着ローラ39に圧接しながら回転する加
圧ローラ40を有して構成されており、該定着ローラ39の
内部には、発熱手段となるハロゲンランプ等のヒータ41
が配設されている。そして、ヒータ41への電圧等を制御
することにより定着ローラ39の表面の温度調節を行って
いる。
【0037】この状態において、転写材Sが定着装置7
に搬送されてくると、定着ローラ39と加圧ローラ40は一
定速度で回転し、転写材Sが定着ローラ39と加圧ローラ
40の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力、温
度で加圧、加熱されることにより転写材S表面上の未定
着トナー画像が溶融して定着され、転写材S上にフルカ
ラー画像が形成される。
【0038】尚、中間転写ベルト5は誘電体樹脂によっ
て構成される。本実施形態では体積抵抗率109Ω・c
m(JIS-K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100
V、印加時間60sec、23℃、60%RH(Relative
Humidity;相対湿度))、厚みt=120μmのPVd
F(ポリフッ化ビニリデン)樹脂を採用した。
【0039】また、転写ローラ28a〜28dは直径φ8mm
の芯金29と、厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジ層から
なる導電層30を有しており、その抵抗値は転写ローラ28
a〜28dを接地された対向ローラに4.9N(500g
重)の荷重で加圧して、50mm/secの周速で回転させ
ながら、芯金29に100Vの電圧を印加して測定された
電流の関係から求められ、その値は約105Ω(23
℃、60%RH)であった。
【0040】本実施形態の構成において、中間転写ベル
ト5はPVdFで形成されており、抵抗値の温度特性が
大きい。このような温度特性の大きな材料はイオン導電
性のものに多く見受けられる。そして、このような中間
転写ベルト5を用いた場合、低温側で放電模様、高温側
で他ステーション(他のプロセスユニットPa〜Pd
間)との電流干渉が発生してしまう。
【0041】図3は本実施形態における中間転写ベルト
5の体積抵抗率の温度特性及び、低温側での放電模様の
発生領域、高温側でのステーション間干渉の発生域を示
すグラフである。これによると、中間転写ベルト5の温
度が11℃以下になると中間転写ベルト5の体積抵抗率
が上がって放電模様が発生し、逆に52℃以上になると
体積抵抗率が下がってステーション間干渉が発生するこ
とが分かる。尚、図3のy軸目盛りは10yΩ・cmを示
す。
【0042】従って、本実施形態では図1に示すよう
に、中間転写ベルトクリーナ34よりも中間転写ベルト5
の回転方向下流側で該中間転写ベルト5を介在してテン
ションローラ12に対向する位置に温度検知手段となる接
触型のサーミスタ42を設置し、該サーミスタ42によって
中間転写ベルト5を回転させながら該中間転写ベルト5
の表面温度を検知し、該サーミスタ42の検知結果に応じ
て熱定着手段であって温度調整手段となる定着装置7の
ヒータ41を制御して中間転写ベルト5の温度を調整す
る。
【0043】そして、例えば雰囲気環境が非常に低い状
態で画像形成装置Aの電源がONされた場合には中間転
写ベルト5を回転させながら定着装置7のヒータ41をO
Nして機内の雰囲気温度を上昇させ、中間転写ベルト5
が所定の温度(例えば、11℃〜52℃)となるように
サーミスタ42の検知結果に応じて定着装置7のヒータ41
を制御する。
【0044】また、連続印字によって機内が昇温する等
して、中間転写ベルト5の温度が所定の温度(例えば、
52℃)を超えてしまった場合には、中間転写ベルト5
の温度が所定の範囲に下がるまでサーミスタ42の検知結
果に応じて画像形成動作を一時中断させる。
【0045】尚、接触型のサーミスタ42の設置位置につ
いては、図4で示すように、中間転写ベルト5の端部等
の非画像形成部に配置して該サーミスタ42を中間転写ベ
ルト5に当接させることで、サーミスタ42による中間転
写ベルト5上の摺擦傷が画像に現れるのを避けることが
出来る。
【0046】また、サーミスタ42を中間転写ベルト5の
クリーニング手段である中間転写ベルトクリーナ34より
も中間転写ベルト5の回転方向下流側で且つ、感光体ド
ラム1aの転写ローラ28aが対向する転写部よりも中間
転写ベルト5の回転方向上流側に設置することで、中間
転写ベルト5上のトナーによってサーミスタ42が汚れる
ことを防ぐことが出来る。
【0047】また、図1に例示した本実施形態の構成と
は異なるが、例えば、像担持体となる感光体ドラムを1
つしか持たず、中間転写体となる中間転写ベルトを複数
色分回転させながら異なる色のトナーを多重転写する構
成の画像形成装置においては、中間転写ベルト上に画像
を多重転写している間は中間転写ベルトクリーナーを離
間し、転写材Sへの転写が終わった部分に対して中間転
写ベルトクリーナーを当接させて該中間転写ベルトのク
リーニングを行うが、このような装置においては、中間
転写ベルトのクリーニングがなされた領域にのみサーミ
スタ42が接触するようなサーミスタ42の着脱機構をもつ
ことが好ましい。
【0048】また、サーミスタ42を中間転写ベルト5の
裏面側に配置することでも良いし、温度検知手段とし
て、非接触型サーミスタ等の非接触型の各種の温度検知
手段を用れば、中間転写ベルト5との摺擦による問題を
回避することが出来る。
【0049】また、中間転写体としては、中間転写ベル
ト5等のベルト形状のものだけに限定する必要はなく、
ドラム形状のものや多層構造の中間転写体にも同様に適
用することが出来る。
【0050】上記構成によれば、本実施形態の構成及び
制御方法をもちいることで、環境の変動や連続印字によ
る機内昇温等により中間転写体である中間転写ベルト5
の温度が変動した場合でも画像不良のない転写を実現す
ることが出来る。
【0051】次に図5を用いて本発明に係る画像形成装
置の第2実施形態について説明する。図5は本発明に係
る画像形成装置の第2実施形態の構成を示す断面説明図
である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは
同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】本実施形態は、図5に示すように、前述し
た第1実施形態の構成に加えて、中間転写ベルト5を掛
け渡している駆動ローラ9の内部に温度調整手段であっ
て発熱手段となるベルトヒータ43を設置し、該ベルトヒ
ータ43によって中間転写ベルト5を加熱するものであ
る。ベルトヒータ43としては、ニクロム線ヒータ、ハロ
ゲンランプ等が適用可能である。
【0053】更に本実施形態では、中間転写ベルト5を
掛け渡すテンションローラ12に対向させた温度調整手段
であって吸熱手段となる吸熱ローラ44が中間転写ベルト
5を挟んで設置されている。吸熱ローラ44は中間転写ベ
ルト5を冷却させるためのものであり、内部に液体を通
して循環させ外部で冷却させるものや、テンションロー
ラ12の端部にヒートシンクを取り付け、空冷するもの等
が適用可能である。
【0054】例えば、雰囲気環境が非常に低い状態で画
像形成装置Aの電源がONされた場合には、中間転写ベ
ルト5を回転させながらベルトヒータ43をONし、中間
転写ベルト5を加熱する。このとき、吸熱ローラ44は離
間している。そして中間転写ベルト5が所定の温度(例
えば、11℃〜52℃)になるようにサーミスタ42の検
知結果に応じてベルトヒータ43を制御する。
【0055】逆に、連続印字によって機内が昇温する等
して中間転写ベルト5の温度が所定の温度(例えば、5
2℃)を超えてしまった場合には、吸熱ローラ44を中間
転写ベルト5に当接させて中間転写ベルト5の温度が所
定の範囲に収まるようにサーミスタ42の検知結果に応じ
て吸熱ローラ44の中間転写ベルト5への接離を制御す
る。
【0056】また、転写材Sの両面に画像を形成する両
面印字時は、転写材Sの片面に画像を形成する片面印字
時に比べて転写材Sが定着時の熱で温められているた
め、連続で両面印字を行うと中間転写ベルト5は昇温し
てしまう。
【0057】従って、両面印字モードでは、中間転写ベ
ルト5を冷却させるために吸熱ローラ44を中間転写ベル
ト5に当接させながら連続印字を行う等により転写材S
の片面に画像を形成する場合と、転写材Sの両面に画像
を形成する場合とで、温度調整手段となる吸熱ローラ44
の制御方法を異なるように構成することで、中間転写ベ
ルト5の温度をより効果的に制御することが出来る。
【0058】上記構成により、本実施形態の構成及び制
御方法をもちいることで、環境の変動や両面連続印字等
による機内昇温等で中間転写体となる中間転写ベルト5
の温度が変動した場合にも画像不良のない転写を実現す
ることが出来る。他の構成は前記第1実施形態と同様に
構成され、同様の効果を得ることが出来るものである。
【0059】次に図6を用いて本発明に係る画像形成装
置の第3実施形態について説明する。図6は本発明に係
る画像形成装置の第3実施形態の構成を示す断面説明図
である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは
同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】本実施形態では、図6に示すように、前述
の第1実施形態の構成に加えて、定着装置7近傍の温め
られた空気を積極的に中間転写ベルト5に対して送る温
度調整手段であって送風手段となる送風ファン45を設け
たものである。
【0061】図6において、送風ファン45は定着装置7
と中間転写ベルト5との間に設置されている。この構成
において、例えば、雰囲気環境が非常に低い状態で画像
形成装置Aの電源がONされた場合には、中間転写ベル
ト5を回転させながら定着装置7のヒータ41及び送風フ
ァン45をONし、定着装置7近傍の温められた空気を中
間転写ベルト5に吹き付けることで中間転写ベルト5を
加熱する。
【0062】そして、中間転写ベルト5が所定の温度
(例えば、11℃〜52℃)となるようにサーミスタ42
の検知結果に応じて送風ファン45を制御する。
【0063】逆に、連続印字によって機内が昇温する等
して、中間転写ベルト5の温度が所定の温度(例えば、
52℃)を超えてしまった場合には、中間転写ベルト5
の温度が所定の範囲に下がるまで画像形成動作を一時中
断させる。
【0064】上記構成により、本実施形態の構成及び制
御方法をもちいることで、環境の変動や連続印字による
機内昇温等で中間転写体となる中間転写ベルト5の温度
が変動した場合にも画像不良のない転写を実現すること
が出来る。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成さ
れ、同様の効果を得ることが出来るものである。
【0065】次に図7を用いて本発明に係る画像形成装
置の第4実施形態について説明する。図7は本発明に係
る画像形成装置の第4実施形態の構成を示す断面説明図
である。尚、前記第1、第2実施形態と同様に構成した
ものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0066】本実施形態では、図5に示して前述した第
2実施形態の構成及び制御に加えて、図7に示すように
温度調整手段として中間転写ベルト5近傍の空気を排気
する排気手段となる排気ファン47を設けたものである。
【0067】図7において、駆動ローラ9、従動ローラ
10及びテンションローラ12により張架された中間転写ベ
ルト5の内側には、該中間転写ベルト5内の空気を排気
する排気ファン47が設置されている。
【0068】例えば、雰囲気環境が非常に低い状態で画
像形成装置Aの電源がONされた場合には、中間転写ベ
ルト5を回転させながら駆動ローラ9の内部に設けられ
たベルトヒータ43をONにして中間転写ベルト5を加熱
する。そして、中間転写ベルト5が所定の温度(例え
ば、11℃〜52℃)となるようにサーミスタ42の検知
結果に応じてベルトヒータ43を制御する。
【0069】逆に、連続印字によって機内が昇温する等
して中間転写ベルト5の温度が所定の温度(例えば、5
2℃)を超えてしまった場合には、排気ファン47を動作
させて中間転写ベルト5の温度が所定の範囲に収まるよ
うにサーミスタ42の検知結果に応じて排気ファン47を制
御する。
【0070】本実施形態では、温度調整手段であって排
気手段として、中間転写体となる中間転写ベルト5内部
の空気を排気する排気ファン47を持つ構成について例示
したが、中間転写体となる中間転写ベルト5近傍の空気
を排気する排気ファンや、或いは、外部の冷えた空気を
中間転写体となる中間転写ベルト5近傍に吸引する吸引
ファンを持つ構成であっても良い。
【0071】上記構成により、本実施形態の構成及び制
御方法をもちいることで、環境の変動や連続印字による
機内昇温等で中間転写体となる中間転写ベルト5の温度
が変動した場合にも画像不良のない転写を実現すること
が出来る。
【0072】尚、前述した各実施形態における中間転写
体となる中間転写ベルト5の温度検知方法や温度制御方
法を適宜組み合わせて使ってもかまわない。
【0073】前述した各実施形態において、中間転写体
となる中間転写ベルト5の少なくとも一部が温度特性の
大きなイオン導電性である場合には特に効果的である。
【0074】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、温度検知手段の検知結果に応じて温度調整手
段を制御することで中間転写体の温度を制御することが
出来、これにより中間転写体の温度変化に起因する放電
模様や転写不良のない画像形成装置を提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置のプロセスユニット
の構成を示す断面説明図である。
【図3】中間転写ベルトの温度と体積抵抗率の関係及び
転写不良発生領域を示す図である。
【図4】第1実施形態の中間転写ベルト表面の温度を検
知するサーミスターの設置位置を示す図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の第2実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の第3実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置の第4実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図8】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
A…画像形成装置、Pa〜Pd…プロセスユニット、S
…転写材、1a〜1d…感光体ドラム、2a〜2d…1
次帯電ローラ、3a〜3d…露光手段、4a〜4d…現
像装置、5…中間転写ベルト、6a〜6d…感光体ドラ
ムクリーナ、7…定着装置、8…中間転写ユニット、9
…駆動ローラ、10…従動ローラ、11…2次転写ローラ、
12…テンションローラ、13…導電性基体、14…光導電
層、15…支軸、16…芯金、17…低抵抗導電層、18…中抵
抗導電層、19…帯電バイアス電源、20…現像容器、21…
現像スリーブ、22…マグネットローラ、23…規制ブレー
ド、24…現像室、25…撹拌室、26…補給室、27…現像バ
イアス電源、28a〜28d…転写ローラ、29…芯金、30…
導電層、31…転写バイアス電源、32…クリーナーブレー
ド、33…搬送スクリュー、34…中間転写ベルトクリー
ナ、35…給送カセット、36…ピックアップローラ、37…
搬送ローラ、38…シートガイド、39…定着ローラ、40…
加圧ローラ、41…ヒータ、42…サーミスタ、43…ベルト
ヒータ、44…吸熱ローラ、45…送風ファン、46…分離ロ
ーラ対、47…排気ファン
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA11 DE01 DE07 DE10 EA18 EC06 ED24 EK03 FA13 JB23 JC09 2H028 BB00 2H033 AA01 AA33 AA46 BA25 BA29 BB01 BB28 CA02 CA07 CA27 CA30 CA38 2H200 FA01 FA04 GA12 GA23 GA31 GA34 GA45 GA47 GA49 GB12 GB22 GB25 HA02 HA28 HB12 HB43 JA02 JA23 JA25 JA26 JC03 JC07 JC12 JC15 JC16 JC19 JC20 LA23 LA24 LA31 MA03 MA04 MA08 MA20 MB04 PA12 PA15 PA26 PA28 PB07 PB36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー画像を中
    間転写体を介して転写材上に転写し、該転写材上に転写
    された未定着画像を熱定着手段によって定着する画像形
    成装置において、 前記中間転写体の温度を検知する温度検知手段と、 前記中間転写体の温度を調整する温度調整手段と、 を有し、 前記温度検知手段の検知結果に応じて前記温度調整手段
    を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体を回転させながら該中間
    転写体の温度を、前記温度検知手段により検知及び/ま
    たは前記温度調整手段により調整することを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体上の非画像形成部に前記
    温度検知手段を当接させることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記温度検知手段が非接触型であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記温度調整手段として前記熱定着手段
    を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記温度調整手段として発熱手段、吸熱
    手段、送風手段、排気手段のうち少なくとも1つを具備
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記中間転写体が所定の温度を外れた場
    合に画像形成動作を一時中断することを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 転写材の片面に画像を形成する場合と、
    転写材の両面に画像を形成する場合とで、前記温度調整
    手段の制御方法を異なるように構成したことを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記中間転写体の少なくとも一部がイオ
    ン導電性であることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241934A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2006215251A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置および色ずれ補正方法
JP2018072744A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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