JP2001282021A - 画像形成装置の定着器におけるシート斜行修正方法及びシート斜行修正装置 - Google Patents

画像形成装置の定着器におけるシート斜行修正方法及びシート斜行修正装置

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JP2001282021A
JP2001282021A JP2000100643A JP2000100643A JP2001282021A JP 2001282021 A JP2001282021 A JP 2001282021A JP 2000100643 A JP2000100643 A JP 2000100643A JP 2000100643 A JP2000100643 A JP 2000100643A JP 2001282021 A JP2001282021 A JP 2001282021A
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Japan
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sheet
image forming
fixing device
temperature
fixing
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JP2000100643A
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English (en)
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Makoto Jinzai
誠 陣在
Naoyuki Yamamoto
直之 山本
Masayoshi Kachi
正義 可知
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置における定着器において、シー
トが斜めに搬送されないようにする。 【解決手段】 シート斜行修正方法は、画像形成手段6
によってシートにトナーを付着し、定着器112の1対
の回転体114,115によってシートを挟圧搬送し、
シートの挟持搬送途中において回転体の回転を回転停止
手段142によって一旦停止してシートに挟圧跡を形成
し、シートに対する挟圧跡の傾きに応じて回転体の軸方
向両端の挟圧力を挟圧力調節手段123によって調節し
てシートの両側のシート搬送速度を同一に調節するよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートに画像を形
成する、複写機、ファクシミリ、プリンタ、及びこれら
の複合機器等の画像形成装置において、シートに形成さ
れたトナー像を定着するとき、シートの斜行を修正する
修正方法及び修正装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の一例として、図18に示
す複写機1がある。この複写機1において、シートS
は、複写機1の本体2内に収納されたシートカセット3
から、或いは本体2の外部に昇降可能に設けられたシー
トデッキ4からピックアップローラ5によって送り出さ
れて感光ドラム6に供給される。感光ドラム6には、画
像読取装置7によって読み取られた原稿の画像情報が、
目視できるトナー像として形成されている。
【0003】感光ドラム6の外周に送り込まれたシート
は、転写帯電器8によって感光ドラム6上のトナー像が
転写され、分離帯電器9によって感光ドラム6から分離
される。その後、シートは、搬送ベルト10と定着入口
ガイド11によって定着器12に送り込まれる。シート
に形成されているトナー像は、定着器12によって定着
される。最後、シートは、排出トレイ13に排出され
る。定着器12は、定着ローラ14と加圧ローラ15と
で構成されている。
【0004】画像形成装置の他の例として、図19に示
すカラー複写機31がある。この複写機31において、
シートSは、複写機31の本体32内に収納されたシー
トカセット33からピックアップローラ35によってイ
エローの色に対応する感光ドラム36Yと搬送ベルト4
0との間に供給され、さらにマゼンタ、シアン、ブラッ
クの各色に対応する感光ドラム36M,36C,36B
kを通過させられる。感光ドラム36Y,36M,36
C,36Bkには、画像読取装置37によって読み取ら
れた原稿の画像情報が、目視できるカラートナー像とし
て形成されている。
【0005】感光ドラム36Y,36M,36C,36
Bkに送り込まれたシートは、各感光ドラム36Y,3
6M,36C,36Bkに対応する転写帯電器38Y,
38M,38C,38Bkによって感光ドラム36Y,
36M,36C,36Bk上のカラートナー像が転写さ
れる。その後、シートは、搬送ベルト40と定着入口ガ
イド41によって定着器42に送り込まれる。シートに
形成されているカラートナー像は、定着器42によって
混色定着される。最後、シートは、排出トレイ43に排
出される。定着器42は、定着ローラ44と加圧ローラ
45とで構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した、従来の
複写機は、定着器12,42の定着ローラ14,44と
加圧ローラ15,45とでシートを挟圧搬送していると
き、シートの搬送方向が徐々に曲がり、シートを斜めに
搬送することがある。このため、主に長尺のシートを搬
送した場合、シートにストレスが加わり、シートに皺が
発生したり、定着ローラ14,44と加圧ローラ15,
45とのニップの直前でシートの片側にループが生じた
り、或いはループが生じたことによって、ニップ直前で
シートの一部の未定着トナー像が定着ローラに接触した
りして、未定着トナー像を乱すことがあったリ、ジャム
の発生原因になったりしていた。
【0007】特に、カラー複写機においては、最終の感
光ドラム36Bkと定着器42との間の距離が極端に短
くなっているため、上記の問題が顕著に発生することが
あった。
【0008】そこで、シートが斜めになる原因を調べた
ところ、長期間の使用による定着ローラ14,44と加
圧ローラ15,45との不均一な硬さの変化、および不
均一な摩耗による両端(以下、「手前側と奥側」と言
う)の径の変化、ならびに熱膨張による定着ローラ1
4,44と加圧ローラ15,45との手前側の径と奥側
との径の変化等によって、定着ローラ14,44と加圧
ローラ15,45とによる手前側と奥側の挟圧力が異な
り、シートが徐々に斜めになって搬送されることが解か
った。
【0009】(目的)本発明は、画像形成装置における
定着器の1対の回転体の両端の挟圧力が同一になるよう
に調節して、定着器において、シートが斜めに搬送され
ないようにしたシート斜行修正方法と、シート斜行修正
装置とを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の、
画像形成手段によってシートにトナーを付着し、定着器
の1対の回転体によって前記シートを挟圧搬送し、前記
シートの挟持搬送途中において前記回転体の回転を回転
停止手段によって一旦停止して前記シートに挟圧跡を形
成し、前記シートに対する前記挟圧跡の傾きに応じて前
記回転体の軸方向両端の挟圧力を挟圧力調節手段によっ
て調節して前記シートの両側のシート搬送速度を同一に
調節することを特徴とする画像形成装置の定着器におけ
るシート斜行修正方法によって解決される。
【0011】上記課題は、本発明の、シートに画像情報
をトナー像として形成する画像形成手段と、1対の回転
体によって前記シートを挟圧搬送して前記シートにトナ
ー像を定着する定着器とを備え、さらに前記1対の回転
体の軸方向両端の挟圧力を調節する挟圧力調節手段を、
備えたことを特徴とする画像形成装置の定着器のシート
斜行修正装置によって解決される。
【0012】上記シート斜行修正装置に、さらに、前記
画像形成手段によってシート全面にトナー像を付着さ
せ、当該シートを前記定着器で挟持搬送中に前記1対の
回転体の回転を一旦停止させて、前記シートに挟圧跡を
形成させる挟圧跡形成制御手段と、前記挟圧跡の前記シ
ートに対する傾きに応じて入力された挟圧力調節情報に
基づいて前記挟圧力調節手段を制御する挟圧力調節制御
手段と、を備えることによって、上記課題が解決され
る。
【0013】上記シート斜行修正装置の前記挟圧力調節
情報は、前記画像形成装置の画像読取装置によって得ら
れるようになっている。
【0014】上記シート斜行修正装置に、さらに、前記
定着器によって搬送されるシートの両側の速度差を測定
して前記挟圧力調節手段を制御する速度調節制御手段を
備えることによって、上記課題が解決される。
【0015】上記課題は、本発明の、上記シート斜行修
正装置において、シートに画像情報をトナー像として形
成する画像形成手段と、少なくとも一方が定着ヒータに
よって加熱された1対の回転体によって前記シートを挟
圧搬送して前記シートにトナー像を定着する定着器とを
備え、さらに、前記1対の回転体の軸方向の温度を均一
に調節する温度調節手段を、備えたことを特徴とする画
像形成装置の定着器のシート斜行修正装置によって解決
される。
【0016】上記シート昇降防止装置の前記温度調節手
段は、前記回転体の軸方向の温度差を検知する温度セン
サと、前記回転体に沿って空気の流れを形成し、該空気
の流量を前記検知された温度差に応じて調節可能なファ
ンと、を有している。
【0017】上記シート昇降防止装置の前記温度調節手
段は、前記回転体の軸方向の温度差を検知する温度セン
サと、少なくとも一方の前記回転体内に設けられて、前
記検知された温度差に基づいて前記回転体の軸方向の温
度を均一に調節可能な温度調節ヒータと、を有してい
る。
【0018】(1対の回転体の軸方向の両端の挟圧力が
異なっている場合、その挟圧力を調節するシート斜行修
正装置の作用)画像形成装置において、画像形成手段
は、画像情報に基づいて、トナー像をシートに形成す
る。そして、定着器の1対の回転体が、そのシートを挟
圧搬送してトナー像をシートに定着する。このようにし
て、画像が形成されたシートに、皺が生じていたり、形
成された画像がゆがんでいたりしたとき、その原因の1
つとして、定着器において、1対の回転体の両端(手前
側と奥側)の挟圧力が異なってシートが斜めに搬送され
ていることが考えられる。
【0019】このような場合、挟圧力調節手段によっ
て、1対の回転体の軸方向両端の挟圧力を調節して、シ
ートが真っ直ぐに挟圧搬送されるようにする。
【0020】挟圧力調節手段の操作は、手動で行う。し
かし、能率よく行うには、挟圧跡形成制御手段の制御に
よって、シート全面にトナー像を付着するように画像形
成手段を制御し、当該シートを定着器で挟持搬送中に1
対の回転体の回転を一旦停止制御して、シートに挟圧跡
を形成する。そして、ユーザは、シートに対して挟圧跡
の傾きを測定し、その情報を挟圧力調節情報として、挟
圧力調節制御手段に入力する。挟圧力調節制御手段は、
入力された挟圧力調節情報に基づいて、挟圧力調節手段
を作動し、1対の回転体の軸方向の両端の挟圧力を調節
して、1対の回転体がシートを真っ直ぐに搬送できるよ
うにする。これによって、挟圧力調節手段を手動で行わ
なくても済む。なお、一般には、上記両端の挟圧力を同
一にすることによって、シートは真っ直ぐに搬送され
る。
【0021】また、上記の挟圧跡形成制御手段や、挟圧
力調節制御手段を設けることなく、速度調節制御手段に
よって、定着器においてのシートの両側の速度差を測定
し、その速度差が同一になるように、挟圧力調節手段を
制御し、回転体の軸方向の両端の挟圧力を調節すること
もできる。この場合、シート全面にトナーを付着させ
て、挟圧跡をシートに形成することなく、シートの斜行
を調べるため、シートを1枚無駄にしなくてもすむとと
もに、速やかに、シートの斜行修正を行える。
【0022】(1対の回転体の軸方向の両端に温度差が
ある場合、その温度差を調節するシート斜行修正装置の
作用)定着器の1対の回転体は、互いに圧接されて、少
なくとも一方が定着ヒータによって加熱されている。定
着器は、この挟圧力と熱とによって、シート上のトナー
像をシートに溶着させる。しかし、回転体の軸方向の両
端に温度差が生じると、両端の膨張量が異なり、径が異
なる。そこで、温度調節手段によって、回転体の軸方向
両端の温度を同一にして、径が同一になるようにする。
これによって、シート斜行修正装置は、シートの斜行を
防止して、シートを搬送する。
【0023】温度調節は、温度センサによって温度差を
検知し、ある一定の温度差以上になると、ファンを回転
させることによって行う。ファンは、常時、回転体の軸
方向に沿った空気の流れを形成している。このため、フ
ァンに近い方の回転体端部の方が、他端よりもファンの
影響を受けて冷却され易い。したがって、ファンに近い
方の回転体端部の温度が他端よりも上昇したとき、空気
の流量を多くしてファンに近い方の端部を冷却する。逆
に、温度が下がったとき、空気の流量を少なくして、フ
ァンに近い方の端部の冷却を控えめにして、その端部の
温度が上昇するようにする。
【0024】その他の温度調節として、温度センサによ
って温度差を検知し、定着ヒータによって過熱された回
転体がある一定の温度差以上になると、温度センサによ
って温度調節ヒータが作動して、回転体の軸方向の温度
が均一になるように調節する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図に基
づいて説明する。
【0026】[複写機]画像形成装置の一例として、図
1に示す複写機100がある。この複写機100におい
て、従来と同一部分については同一符号を符して説明す
る。
【0027】シートSは、複写機100の本体2内に収
納されたシートカセット3から、或いは本体2の外部に
昇降可能に設けられたシートデッキ4からピックアップ
ローラ5によって送り出されて感光ドラム(画像形成手
段)6に供給される。感光ドラム6には、画像読取装置
7によって読み取られた原稿の画像情報が、目視できる
トナー像として形成されている。
【0028】感光ドラム6の外周に送り込まれたシート
は、転写帯電器8によって感光ドラム6上のトナー像が
転写され、分離帯電器9によって感光ドラム6から分離
される。その後、シートは、搬送ベルト10と定着入口
ガイド11によって定着器112に送り込まれる。シー
トに形成されているトナー像は、定着器112によって
定着される。最後、シートは、排出トレイ13に排出さ
れる。
【0029】画像形成装置の他の例として、図2に示す
カラー複写機231がある。この複写機231におい
て、シートSは、複写機231の本体32内に収納され
たシートカセット33からピックアップローラ35によ
ってイエローの色に対応する感光ドラム36Yと搬送ベ
ルト40との間に供給され、さらにマゼンタ、シアン、
ブラックの各色に対応する感光ドラム36M,36C,
36Bkを通過させられる。感光ドラム36Y,36
M,36C,36Bkには、画像読取装置37によって
読み取られた原稿の画像情報が、目視できるカラートナ
ー像として形成されている。
【0030】感光ドラム36Y,36M,36C,36
Bkに送り込まれたシートは、各感光ドラム36Y,3
6M,36C,36Bkに対応する転写帯電器38Y,
38M,38C,38Bkによって感光ドラム36Y,
36M,36C,36Bk上のカラートナー像が転写さ
れる。その後、シートは、定着入口ガイド41によって
定着器242に送り込まれる。シートに形成されている
カラートナー像は、定着器242によって混色定着され
る。最後、シートは、排出トレイ43に排出される。
【0031】上記複写機100の定着器112は、定着
ローラ114と加圧ローラ115とで構成されている。
同様に、カラー複写機231の定着器242も、定着ロ
ーラ244と加圧ローラ245とで構成されている。
【0032】なお、両方の定着器112,231は、構
成が同一であるので、一方の定着器112のみ説明し、
他方の定着器231の説明は省略する。
【0033】図3において、定着器112の定着ローラ
114は、例えば、直径約40mmの中空アルミ製芯が
ねの外周に厚み数10μmのフッ素コートからなる離型
層が形成され、空洞部の中央にはハロゲンヒータ121
等の加熱装置が配設された円筒状のローラである。加圧
ローラ115は、例えば、直径約30mmのSUS製芯
がねの外周に厚み約5mmのシリコンゴムが被覆され、
さらに、その外周に厚み約50μmのPFAチューブで
被覆された中空状のローラである。
【0034】定着ローラ114は、回転駆動モータ12
2によって回転するようになっている。加圧ローラ11
5は、定着ローラ114に圧接されて追従回転するよう
になっている。
【0035】[第1実施形態のシート斜行修正装置] (シート斜行修正装置120の構成)シート斜行修正装
置120は、挟圧力調節機構(挟圧力調節手段)123
と、挟圧跡形成制御部(挟圧跡形成制御手段)124
と、挟圧力調節制御部(挟圧力調節制御手段)125と
を備えている。なお、シート斜行修正装置120は、少
なくとも、挟圧力調節機構123を備えていればよい。
【0036】(挟圧力調節機構(挟圧力調節手段)12
3)定着器112は、シートを加熱挟圧して、シート上
のトナー像をシートに定着するため、挟圧力調節機構1
23によって、挟圧力調節可能に加圧ローラ115が定
着ローラ114に圧接されるようになっている。挟圧力
調節機構123は、加圧ローラ115を定着ローラ11
4に圧接する加圧アーム126を有している。加圧アー
ム126の一端は、固定の中心軸127に回転自在に設
けられている。加圧アーム126の他端は、固定板12
8を貫通した鍔130付きの調節ねじ129がねじ込ま
れている。固定板128と鍔130との間には、調節ね
じ129に遊嵌した圧縮コイルばねである加圧ばね13
1が介在している。
【0037】したがって、挟圧力調節機構123は、調
節ねじ129を加圧アーム126にねじ込むと、加圧ば
ね131が圧縮されて、定着ローラ114に対する加圧
ローラ115の圧接力が強くなり、調節ねじ129を加
圧アーム126から抜き取る方向に回すと、加圧ばね1
31が伸びて、定着ローラ114に対する加圧ローラ1
15の圧接力が弱くなるようになっている。
【0038】しかも、この挟圧力調節機構123は、加
圧アーム126、調節ねじ129、加圧ばね131等
が、加圧ローラ115の両端に配設されているため、両
側の調節ねじ129のねじ込み量を同一にすると、定着
ローラ114に対する加圧ローラ115の両端の圧接力
が同一になり、異ならしめると、定着ローラ114に対
する加圧ローラ115の両端の圧接力が異なるようにな
っている。
【0039】調節ねじ129は、挟圧力調節モータ13
2によって回転するようになっている。
【0040】(挟圧跡形成制御部(挟圧跡形成制御手
段)124、挟圧力調節制御部(挟圧力調節制御手段)
125)定着ローラ114と加圧ローラ115とのニッ
プの傍には、シートの通過を検知する通過検知センサ1
33が配設されている。挟圧力調節モータ132、回転
駆動モータ122、及び通過検知センサ133は、挟圧
力調節制御回路134に接続されている。挟圧力調節制
御回路134には、画像読取装置7、定着器112にお
けるシートの斜行の修正を開始するときのサービス釦1
35、及び挟圧力調節情報入力パネル136も接続され
ている。サービス釦135、挟圧力調節情報入力パネル
136は、複写機100,231の上部に設けられてい
る。
【0041】挟圧跡形成制御部124は、サービス釦1
35、挟圧力調節制御回路134、及び通過検知センサ
133で構成されている。挟圧力調節制御部125は、
挟圧力調節情報入力パネル136、挟圧力調節制御回路
134、及び挟圧力調節モータ132で構成されてい
る。挟圧力調節制御回路134と、通過検知センサ13
3は、定着器の回転を停止させる回転停止部(回転停止
手段)142を構成している。
【0042】(シート斜行修正装置120の作用)シー
トに斜行が生じたとき、或いはメンテナンス時、オペレ
ータ、或いはサービスマンは、サービス釦135を押
す。すると、挟圧力調節制御回路134は、画像読取装
置7にシート全面を着色する画像情報を送り、感光ドラ
ム6によって、供給されたシートの全面にトナーを付着
させる。シートは、搬送ベルト10によって、定着器1
12に送り込まれる。通過検知センサ133は、定着ロ
ーラ114と加圧ローラ115とのニップにシートが送
り込まれたことを検知し、シート検知信号を挟圧力調節
制御回路134に送る。
【0043】挟圧力調節制御回路134は、シート検知
信号を受けた後、所定時間経過したとき、回転駆動モー
タ122の回転を停止し、定着ローラ114と加圧ロー
ラ115の回転を所定時間停止させる。シートは、一旦
滞留させられる。その後、挟圧力調節制御回路134
は、回転駆動モータ122を再始動し、定着ローラ11
4と加圧ローラ115とを再度回転させ、シートを排出
トレイ13に排出する。
【0044】排出されたシートSには、図4に示すよう
に、滞留させられたときに生じた光沢のある挟圧跡13
7が形成されている。この挟圧跡137は、定着ローラ
114と加圧ローラ115とのニップに挟まれた部分の
トナーが他の部分より長時間加熱され、よく溶けた結
果、生じたものである。
【0045】オペレータは、シートの先端から挟圧跡1
37の手前側端部までの距離(L1)と、シートの先端
から挟圧跡137の奥側端部までの距離(L2)との差
(L2−L1=ΔL)を求める。ΔLは正側に大きくな
る程、奥側の搬送速度が手前側の搬送速度より速いこと
を意味し、負側に大きくなる程、手前側の搬送速度が奥
側の搬送速度より速いことを意味している。
【0046】このΔLを、挟圧力調節情報入力パネル1
36に入力する。図6に示すΔLと圧力差との関係のグ
ラフが挟圧力調節制御回路134に予め記憶されてお
り、挟圧力調節制御回路134は、ΔLが挟圧力調節情
報入力パネル136に入力されると、図6のグラフに基
づいて、定着ローラ114と加圧ローラ115との挟圧
力の調節を行う。なお、挟圧力調節モータ132と、挟
圧力調節機構123の加圧アーム126、調節ねじ12
9、加圧ばね131等は、加圧ローラ115の両端に配
設されている。
【0047】すなわち、挟圧力調節制御回路134は、
ΔLが正の値のとき、不図示の奥側の挟圧力調節モータ
132を回転制御して奥側の挟圧力F2(図5参照)を
低くするか、手前側の挟圧力調節モータ132を回転制
御して手前側の挟圧力F1(図5参照)を高くするか、
或いは両方の挟圧力調節モータを回転制御するかして、
定着ローラ114と加圧ローラ115との両端の挟圧力
F1,F2が同一(ΔL=0)になるように調節する。
この場合、シート搬送速度が所定のシート搬送速度にな
るように挟圧力F1,F2を調節するが、一般に、シー
ト搬送速度の遅い側の挟圧力を大きくして、所定のシー
ト搬送速度に調節している。
【0048】又、ΔLが負の値のとき、不図示の奥側の
挟圧力調節モータ132を回転制御して奥側の挟圧力F
2を高くするか、手前側の挟圧力調節モータ132を回
転制御して手前側の挟圧力F1を低くするか、或いは両
方の挟圧力調節モータを回転制御するかして、定着ロー
ラ114と加圧ローラ115との両端の挟圧力F1,F
2が同一(ΔL=0)になるように調節する。この場合
も、シート搬送速度が所定の搬送速度になるように挟圧
力を調節するが、一般に、シート搬送速度の遅い側の挟
圧力を大きくして、所定のシート搬送速度に調節してい
る。
【0049】因みに、加圧ばね131には、約10Kg
乃至約30Kgの範囲内において、加重と伸縮量とが比
例するコイルばねを使用している。又、挟圧跡137を
形成するとき、シートが、A3サイズの白紙である場
合、シートの後端5cmの位置で、約20秒間シートを
停止させて形成している。
【0050】なお、調節ねじ129は、挟圧力調節モー
タ132、挟圧力調節制御回路134を使用することな
く、オペレータ、或いはサービスマンが直接、手動で調
節してもよい。
【0051】又、挟圧力調節機構123は、図7に示す
ようにカム138を使用した挟圧力調節機構150であ
ってもよい。この挟圧力調節機構150は、上記ΔLに
応じて、挟圧力調節モータ132が回転し、カム138
の位置が変化することによって、加圧アーム126を介
して加圧ローラ115と定着ローラ114との挟圧力を
調節するようになっている。図7において、固定軸13
9に遊嵌しているばねは、加圧アーム126をカム13
8に当接させるために設けられている。カム138は、
挟圧力調節時以外において、回転しないように、不図示
のブレーキによって回転が阻止されている。
【0052】なお、上記ΔLを求めているのは、シート
の縁に対する挟圧跡137の傾き角度を求めているのと
同じことである。
【0053】(第1実施形態のシート斜行修正装置12
0の利点)以上のシート斜行修正装置120は、定着ロ
ーラ114と加圧ローラ115とのニップにおいてシー
トの進行方向を制御して、定着器112を通過するシー
トの搬送方向の向きを、正規のシート搬送方向に一致さ
せることができるようになっているので、シート皺、上
記ニップ直前で片側におけるループの発生を少なくし
て、未定着トナー像の乱れを防止することができるとと
もに、ジャムの発生原因を解消することができる。
【0054】[第2実施形態のシート斜行修正装置15
0]第1実施形態のシート斜行修正装置120は、上記
ΔLをオペレータ或いはサービスマンが測定して求める
ようになっているが、第2実施形態のシート斜行修正装
置150は、図8において、複写機の画像読取装置7
(図1参照)によって、挟圧跡137を読み取り、挟圧
力調節制御回路161によって、ΔLを求めて、定着ロ
ーラ114と加圧ローラ115との挟圧力を調節するよ
うになっている。
【0055】なお、第1実施形態のシート斜行修正装置
150と同一部分については、同一符号を付して、その
部分の説明は省略する。又、本実施形態における挟圧力
調節制御部(挟圧力調節制御手段)145は、読取装置
7、挟圧力調節制御回路161、及び挟圧力調節モータ
132で構成されている。
【0056】(第2実施形態のシート斜行修正装置16
0の利点)第2実施形態のシート斜行修正装置160
も、定着ローラ114と加圧ローラ115とのニップに
おいてシートの進行方向を制御して、定着器112を通
過するシートの搬送方向の向きを、正規のシート搬送方
向に一致させることができるようになっているので、シ
ート皺、上記ニップ直前で片側におけるループの発生を
少なくして、未定着トナー像の乱れを防止することがで
きるとともに、ジャムの発生原因を解消することができ
る。
【0057】さらに、第2実施形態のシート斜行修正装
置160は、挟圧跡137を複写機の画像読取装置7に
よって読み取り、ΔLを挟圧力調節制御回路161で算
出しているため、挟圧跡137のΔLを、オペレータ
や、サービスマンが測定して算出する必要がなく、シー
トの斜行修正作業を速やか且つ正確に行うことができ
る。
【0058】[第3実施形態のシート斜行修正装置17
0]第1、第2実施形態のシート斜行修正装置120,
160は、シートに挟圧跡137を形成し、その挟圧跡
137の傾きに応じて、定着器112の定着ローラ11
4と加圧ローラ115との挟圧力を調節しているが、第
3実施形態のシート斜行修正装置170は、図9乃至図
11において、定着ローラ114と加圧ローラ115と
のニップを通過するシートの斜行状態を1対のセンサ1
71,172で検知し、シートに挟圧跡137を形成し
なくても、シートの斜行を修正することができるように
なっている。第1実施形態のシート斜行修正装置120
と同一部分には、同一符号を付して、その部分の説明は
省略する。又、本実施形態における挟圧力調節制御部
(挟圧力調節制御手段)146は、後述する1対のセン
サ171,172、挟圧力調節制御回路161、及び挟
圧力調節モータ132で構成されている。
【0059】1対のセンサ171,172には、フォト
ダイオードが使用されている。この1対のセンサ17
1,172は、定着ローラ114と加圧ローラ115と
のニップ近傍のシート搬送方向の上流側に、シートの幅
方向に離間して配設されている。なお、1対のセンサ1
71,172は、下流側に配設してもよい。
【0060】第3実施形態のシート斜行修正装置170
は、サービス釦135が押されたとき、シートが斜行し
ていると、シート搬送速度の速い方のシートSの縁の後
端Saを一方のセンサ171によって検知してから(図
11(a))、シート搬送速度の遅い方のシートSの縁
の後端Sbを他方のセンサ172によって検知(図11
(b))し、その時間差(ΔT)を挟圧力調節制御回路
173によって測定する。そして、挟圧力調節制御回路
173が、挟圧力調節モータ132を回転制御し、時間
差(ΔT)がなくなるように、定着ローラ114と加圧
ローラ115との両端における挟圧力の調節を行う。
【0061】すなわち、ΔTが、正の値のとき、奥側の
シート搬送速度が速く、負の値のとき手前側のシート搬
送速度が速いものとすると、挟圧力調節制御回路173
は、ΔTが正の値のとき、不図示の奥側の挟圧力調節モ
ータ132を回転制御して奥側の挟圧力F2を低くする
か、手前側の挟圧力調節モータ132を回転制御して手
前側の挟圧力F1を高くするか、或いは両方の挟圧力調
節モータを回転制御するかして、定着ローラ114と加
圧ローラ115との両端の挟圧力F1,F2が同一(Δ
T=0)になるように調節する。この場合、シート搬送
速度が所定のシート搬送速度になるように挟圧力F1,
F2を調節するが、一般に、シート搬送速度の遅い側の
挟圧力を大きくすることで、所定のシート搬送速度に調
節している。
【0062】又、ΔTが負の値のとき、不図示の奥側の
挟圧力調節モータ132を回転制御して奥側の挟圧力F
2を高くするか、手前側の挟圧力調節モータ132を回
転制御して手前側の挟圧力F1を低くするか、或いは両
方の挟圧力調節モータを回転制御するかして、定着ロー
ラ114と加圧ローラ115との両端の挟圧力F1,F
2が同一(ΔT=0)になるように調節する。この場合
も、シート搬送速度が所定の搬送速度になるように挟圧
力を調節するが、一般に、シート搬送速度の遅い側の挟
圧力を大きくすることで、所定のシート搬送速度に調節
している。
【0063】(第3実施形態のシート斜行修正装置17
0の利点)第3実施形態のシート斜行修正装置170
は、定着ローラ114と加圧ローラ115とのニップに
おいてシートの進行方向を制御して、定着器112を通
過するシートの搬送方向の向きを、正規のシート搬送方
向に一致させることができるようになっているので、シ
ート皺、上記ニップ直前で片側におけるループの発生を
少なくして、未定着トナー像の乱れを防止することがで
きるとともに、ジャムの発生原因を解消することができ
る。
【0064】さらに、第3実施形態のシート斜行修正装
置170は、挟圧跡137をシートに形成したり、その
挟圧跡137の傾きを測定したり、画像読取装置によっ
て挟圧跡137を読み取らせたりすることなく、全て、
自動的にシートの斜行修正作業を行えるため、その作業
を速やか且つ正確に行うことができる。
【0065】[第4の実施形態のシート斜行修正装置1
80]第4実施形態のシート斜行修正装置180は、定
着ローラ244と加圧ローラ245との長手方向の両端
に温度差が生じ、定着ローラ244と加圧ローラ245
との両端の膨張量が異なり、径が異なったときに生じる
シートの斜行を防止するようになっている。
【0066】なお、第4の実施形態のシート斜行修正装
置180は、図12に示すように、図2に示したカラー
複写機231に組み込んだ場合について説明する。
【0067】図12において、複写機231の本体の奥
側には、複写機内の余分な熱、主に、定着器242の余
分な熱を外部に排出する廃熱ファン141が設けられて
いる。廃熱ファン141は、定着器242の手前側から
奥側に空気の流れが形成するようになっている。
【0068】定着ローラ244と加圧ローラ245との
軸方向の両端に対向して、定着ローラ244と加圧ロー
ラ245とのニップの両端の温度を検知する温度センサ
181が1対配設されている。温度センサ181は、図
12において、重なって見えるため、1つ図示してあ
る。廃熱ファン141と温度センサ181は、温度調節
部(温度調節手段)143を構成している。
【0069】定着器242は、廃熱ファン141による
空気の流れによって、全体が冷却され、所定の温度に保
持されている。しかし、定着ローラ244と加圧ローラ
245の手前側は、外気が吸入されて冷却され、奥側は
逆に空気の流れの下流側であり、廃熱によって熱がこも
りやすく、手前側より高くなりがちである。
【0070】図13に示したグラフは、不図示の奥側の
温度センサ181による検知温度(T2)と手前側の温
度温度センサ181による検知温度(T1)との差(T
2−T1=ΔT)と、廃熱ファン141の電圧との関係
を示したグラフであり、ΔTが正の値のとき奥側の温度
が高く、負の値のとき、手前側の温度が高く、ΔT=0
のとき、両端の温度が同一であるものであるとしてあ
る。このグラフは、挟圧力調節制御回路182に予め記
憶されている。
【0071】定着器242がシートを挟持搬送している
とき、ΔTの値が正の値になったとき、奥側の温度が上
昇し、定着ローラ244と加圧ローラ245との奥側の
径が手前側より大に膨張し、定着ローラ244と加圧ロ
ーラ245との奥側の挟圧力が手前側より大になり、図
14に示すグラフのように、シートの先端から挟圧跡1
37の手前側端部までの距離(L1)(図4参照)と、
シートの先端から挟圧跡137の奥側端部までの距離
(L2)との差(L2−L1=ΔL)が正になり、奥側
が速く搬送されてシートが斜めになるおそれがある。そ
こで、挟圧力調節制御回路182は、図13のグラフの
ΔTに対応する電圧を廃熱ファン141に加えて、空気
の流量を多くし、奥側を冷却する。
【0072】これによって、定着ローラ244と加圧ロ
ーラ245との奥側の径が手前側より大に膨張すること
が防止される。これによって、定着ローラ244と加圧
ローラ245との軸方向両端の径が均一に保持され、シ
ートは、正規のシート搬送方向に沿って真っ直ぐ搬送さ
れる。
【0073】(第4実施形態のシート斜行修正装置18
0の利点)第4実施形態のシート斜行修正装置180
は、温度差による定着ローラ244と加圧ローラ245
との軸方向両端の膨張量の差を調節して、定着器242
を通過するシートの搬送方向の向きを、正規のシート搬
送方向に一致させることができるようになっているの
で、シート皺、上記ニップ直前で片側におけるループの
発生を少なくして、未定着トナー像の乱れを防止するこ
とができるとともに、ジャムの発生原因を解消すること
ができる。
【0074】[第5実施形態のシート斜行修正装置19
0]第5実施形態のシート斜行修正装置190も、定着
ローラと不図示の加圧ローラとの長手方向の両端に温度
差が生じ、定着ローラと加圧ローラとの両端の膨張量が
異なり、径が異なったときに生じるシートの斜行を防止
するようになっている。
【0075】図15に示すように、定着ローラ246内
には、ハロゲンヒータ(定着ヒータ)121の他に、温
度調節用のサブヒータが設けられている。ハロゲンヒー
タ121は、ハロゲンヒータ121の長手方向の中心を
定着ローラ246の長手方向の中心に一致させて定着ロ
ーラ246内に設けられている。又、サブヒータ(温度
調節ヒータ)191は、奥側と手前側とに設けられたヒ
ータ191a,191bが直列に接続されて形成されて
いる、手前側ヒータ191bの方が、奥側ヒータ191
aより、発熱力が多くなるように設定されている(図1
6参照)。
【0076】複写機の本体の奥側には、複写機内の余分
な熱、主に、定着器の余分な熱を外部に排出する廃熱フ
ァンが設けられている。廃熱ファンは、定着器の手前側
から奥側に空気の流れが形成するようになっている。
【0077】定着ローラ246と加圧ローラとの軸方向
の両端に対向して、定着ローラ246と加圧ローラとの
ニップの両端の温度を検知する温度センサ192,19
3が1対配設されている。サブヒータ(温度調節ヒー
タ)191と温度センサ192,193は、温度調節部
(温度調節手段)144を構成している。
【0078】ハロゲンヒータ121とサブヒータ191
は、交互に時分割点灯するようになっている。
【0079】図17に示したグラフは、ハロゲンヒータ
121の点灯時間(M)とサブヒータ191との点灯時
間(S)との点灯比(M/S)と、奥側の温度センサ1
93による検知温度(T2)と手前側の温度温度センサ
192による検知温度(T1)との差(T2−T1=Δ
T)との関係を示したグラフである。ΔTが正の値のと
き奥側の温度が高く、負の値のとき、手前側の温度が高
く、ΔT=0のとき、両端の温度が同一であるものであ
るとしてある。このグラフは、挟圧力調節制御回路19
4に予め記憶されている。
【0080】定着器がシートを挟持搬送しているとき、
ΔTの値が正の値になったとき、奥側の温度が上昇し、
定着ローラ246と加圧ローラとの奥側の径が手前側よ
り大に膨張し、定着ローラ246と加圧ローラとの奥側
の挟圧力が手前側より大になり、奥側に相当するシート
の縁の搬送量(L2)と手前側に相当するシートの縁の
搬送量(L1)との差(L2−L1=ΔL)が正にな
り、奥側が速く搬送されてシートが斜めになるおそれが
ある。そこで、挟圧力調節制御回路は、図17のグラフ
のΔTに対応する点灯比を選択して、サブヒータ191
の点灯時間を短くする。
【0081】これによって、定着ローラ246と加圧ロ
ーラとの奥側の温度上昇が防止され、径が手前側より大
に膨張することが防止され、定着ローラ246と加熱ロ
ーラとの軸方向両端の径が均一に保持され、シートは、
正規のシート搬送方向に沿って真っ直ぐ搬送される。
【0082】(第5実施形態のシート斜行修正装置19
0の利点)第5実施形態のシート斜行修正装置190
は、温度差による定着ローラ246と加圧ローラとの膨
張量の差を調節して、定着器を通過するシートの搬送方
向の向きを、正規のシート搬送方向に一致させることが
できるようになっているので、シート皺、上記ニップ直
前で片側におけるループの発生を少なくして、未定着ト
ナー像の乱れを防止することができるとともに、ジャム
の発生原因を解消することができる。
【0083】以上説明した各実施形態のシート斜行修正
装置は、図1の画像形成装置100と、図2のカラー画
像形成装置231との何れにも組み込むことができる。
なお、図2のカラー画像形成装置231に組み込んだ場
合、シート全面にトナーを付着させる感光ドラムは、ブ
ラックに対応する感光ドラム36Bkである。
【0084】
【発明の効果】本発明のシート斜行修正方法は、挟圧力
調節手段によって、1対の回転体の軸方向両端の挟圧力
を同一に調節し、シートの両側の搬送速度を同一にして
シートの斜行を修正するようになっているので、シート
の皺、1対の回転体のニップ直前で片側におけるループ
の発生を少なくして、未定着トナー像の乱れを防止する
ことができるとともに、ジャムの発生原因を解消するこ
とができる。
【0085】本発明のシート斜行修正装置は、挟圧力調
節手段によって、1対の回転体の軸方向両端の挟圧力を
同一に調節し、シートの両側の搬送速度を同一にしてシ
ートの斜行を修正するようになっているので、シートの
皺、1対の回転体のニップ直前で片側におけるループの
発生を少なくして、未定着トナー像の乱れを防止するこ
とができるとともに、ジャムの発生原因を解消すること
ができる。
【0086】本発明のシート斜行修正装置において、温
度差による1対の回転体の両端の膨張量の差を調節し
て、定着器を通過するシートの搬送方向の向きを、正規
のシート搬送方向に一致させることができるようになっ
ているので、シート皺、1対の回転体のニップ直前で片
側におけるループの発生を少なくして、未定着トナー像
の乱れを防止することができるとともに、ジャムの発生
原因を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシート斜行修正装置を備え
た画像形成装置の概略正面断面図である。
【図2】本発明の実施形態のシート斜行修正装置を備え
た画像形成装置の概略正面断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態のシート斜行修正装置の
概略図である。
【図4】挟圧跡が形成されたシートの平面図である。
【図5】定着器の定着ローラと加圧ローラとの斜視図で
ある。
【図6】シート先端から挟圧跡の奥側端部までの距離
(L2)とシート先端から挟圧後手前側短部までの距離
(L1)との差(L2−L1=ΔL)と、定着ローラと
加圧ローラとの奥側の挟圧力(F2)と手前側との挟圧
力(F1)との差(F2−F1=ΔF)との関係を示す
グラフである。
【図7】他の実施形態のシート斜行修正装置の外略図で
ある。
【図8】本発明の第2実施形態のシート斜行修正装置の
概略図である。
【図9】本発明の第3実施形態のシート斜行修正装置の
概略図である。
【図10】シートの斜行を検知するセンサの配置を示す
斜視図である。
【図11】シートの斜行状態を検知するときのシートと
センサとの配置関係図である。 (a) シートの斜行検知開始時のシートとセンサとの
配置関係図である。 (b) シートの斜行検知終了時のシートとセンサとの
配置関係図である。
【図12】本発明の第4実施形態のシート斜行修正装置
の概略図である。
【図13】定着ローラの奥側の温度(T2)と手前側の
温度(T1)との差(T2−T1=ΔT)と、廃熱ファ
ンの電圧との関係を示すグラフである。
【図14】シートの先端から挟圧跡の奥側端部までの距
離(L2)と、シートの先端から挟圧跡の手前側端部ま
での距離(L1)との差(L2−L1=ΔL)と、定着
ローラの奥側の温度(T2)と、手前側の温度(T1)
との差(T2−T1=ΔT)との関係を示すグラフであ
る。
【図15】本発明の第5実施形態のシート斜行修正装置
の概略図である。
【図16】ヒータの温度分布図である。
【図17】定着ローラの奥側の温度(T2)と手前側の
温度(T1)との差(T2−T1=ΔT)と、定着ヒー
タの点灯時間(M)とサブヒータの点灯時間(S)との
点灯比(M/S)との関係を示すグラフである。
【図18】従来の画像形成装置の概略正面断面図であ
る。
【図19】従来のカラー画像形成装置の概略正面断面図
である。
【符号の説明】
S シート 6,36Y,36M,36C,36Bk 感光ドラム
(画像形成手段) 7,37 画像読取装置 100,231 画像形成装置 112,242 定着器 114,244,246 定着ローラ(回転体) 115,245 加圧ローラ(回転体) 120,160,170,180,190 シート斜行
修正装置 121 ハロゲンヒータ(定着ヒー
タ) 123,150 挟圧力調節機構(挟圧力調
整手段) 124 挟圧跡形成制御部(挟圧跡
形成制御手段) 125,145,146 挟圧力調整制御部(挟圧力
調節制御手段) 137 挟圧跡 141 廃熱ファン(ファン) 142 回転停止部(回転停止手
段) 143,144 温度調節部(温度調節手
段) 181,192,193 温度センサ 191 サブヒータ(温度調節ヒー
タ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 可知 正義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA14 BA11 BA27 BA29 BA30 BA32 BB18 BB28 BB34 BB37 CA07 CA13 CA27 CA36 CA38 CA39 CA40 CA53 3F049 AA02 CA32 DA12 DB01 EA12 EA22 LA02 LA05 LA07 LB01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段によってシートにトナーを
    付着し、 定着器の1対の回転体によって前記シートを挟圧搬送
    し、 前記シートの挟持搬送途中において前記回転体の回転を
    回転停止手段によって一旦停止して前記シートに挟圧跡
    を形成し、 前記シートに対する前記挟圧跡の傾きに応じて前記回転
    体の軸方向両端の挟圧力を挟圧力調節手段によって調節
    して前記シートの両側のシート搬送速度を同一に調節す
    ることを特徴とする画像形成装置の定着器におけるシー
    ト斜行修正方法。
  2. 【請求項2】 シートに画像情報をトナー像として形成
    する画像形成手段と、1対の回転体によって前記シート
    を挟圧搬送して前記シートにトナー像を定着qする定着
    器とを備えた画像形成装置において、 前記1対の回転体の軸方向両端の挟圧力を調節する挟圧
    力調節手段を、 備えたことを特徴とする画像形成装置の定着器のシート
    斜行修正装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段によってシート全面に
    トナー像を付着させ、当該シートを前記定着器で挟持搬
    送中に前記1対の回転体の回転を一旦停止させて、前記
    シートに挟圧跡を形成させる挟圧跡形成制御手段と、 前記挟圧跡の前記シートに対する傾きに応じて入力され
    た挟圧力調節情報に基づいて前記挟圧力調節手段を制御
    する挟圧力調節制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装
    置の定着器のシート斜行修正装置。
  4. 【請求項4】 前記挟圧力調節情報が、前記画像形成装
    置の画像読取装置によって得られることを特徴とする請
    求項3に記載の画像形成装置の定着器のシート斜行修正
    装置。
  5. 【請求項5】 前記定着器によって搬送されるシートの
    両側の速度差を測定して前記挟圧力調節手段を制御する
    速度調節制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に
    記載の画像形成装置の定着器のシート斜行修正装置。
  6. 【請求項6】 シートに画像情報をトナー像として形成
    する画像形成手段と、少なくとも一方が定着ヒータによ
    って加熱された1対の回転体によって前記シートを挟圧
    搬送して前記シートにトナー像を定着する定着器とを備
    えた画像形成装置において、 前記1対の回転体の軸方向の温度を均一に調節する温度
    調節手段を、 備えたことを特徴とする画像形成装置の定着器のシート
    斜行修正装置。
  7. 【請求項7】 前記温度調節手段が、 前記回転体の軸方向の温度差を検知する温度センサと、 前記回転体に沿って空気の流れを形成し、該空気の流量
    を前記検知された温度差に応じて調節可能なファンと、 を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装
    置の定着器のシート斜行修正装置。
  8. 【請求項8】 前記温度調節手段が、 前記回転体の軸方向の温度差を検知する温度センサと、 少なくとも一方の前記回転体内に設けられて、前記検知
    された温度差に基づいて前記回転体の軸方向の温度を均
    一に調節可能な温度調節ヒータと、 を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装
    置の定着器のシート斜行修正装置。
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