JP2019200304A - 画像形成装置および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴム層の厚みが厚い定着ローラーのみを回転駆動する場合において、良好な定着を実現する画像形成装置および制御プログラムを提供する。【解決手段】表面に所定の厚みの弾性層232を備える第1ローラー230と、表面に当該第1ローラー230よりも厚みが小さい弾性層242を備える第2ローラー240と、第1ローラー230に掛架され、第2ローラー240との間に定着ニップ部Nを構成する定着ベルト220と、第1および第2ローラー230,240をそれぞれ駆動する第1および2駆動モーター250,260と、を備える。第1駆動モーター250によって第1ローラー230を回転駆動し、第2ローラー240を第1ローラー230および定着ベルト220に従動して回転させる場合、第2駆動モーター260に発生する起電流が所定値になるように、第1駆動モーター250の駆動電流を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置および制御プログラムに関する。
用紙に安定して高品質の画像を定着できる定着装置が求められている。電子写真方式の画像形成装置では、画像形成部においてトナー画像が形成された用紙を、定着装置の定着ニップ部を通過させて、加熱・加圧処理することにより、用紙に画像を定着する。定着ニップ部は、定着ベルトを有する構成では、加熱ローラーおよび定着ローラーに架け渡された定着ベルトと加圧ローラーとの間に形成され、定着ベルトを有しない構成では、定着ローラーと加圧ローラーとの間に形成される。
これに関連して、特許文献1には、比較的細い芯金の周りに厚いゴム層が形成された定着ローラーと、比較的太い芯金の周りに薄いゴム層が形成された加圧ローラーと、を有する定着装置が開示されている。このように、定着ローラーのゴム層が加圧ローラーのゴム層よりも厚く形成されているので、定着ニップ部において定着ローラーが加圧ローラーよりも相対的に柔らかくなり、加圧ローラーの表面は凸形状である一方で定着ローラーの表面は凹形状になる。その結果、定着ローラーの表面が用紙の微小な凹凸に密着しやすくなるとともに、加圧ローラーの表面の凸形状により用紙を定着ローラーから分離しやすくなるという利点がある。
ところが、厚いゴム層が形成された定着ローラーは、加熱される際の熱膨張により径が大きく変化しうる。その結果、定着ローラーに圧接する加圧ローラーの回転速度が不安定になるおそれがある。
これに対して、特許文献1には、加熱によって定着ローラーおよび加圧ローラーとで異なる径変化が生じる場合でも、両ローラーを安定して回転駆動でき、良好な定着を行えることが開示されている。
特開2013−24893号公報
しかし、特許文献1には、定着ローラーおよび加圧ローラーを有する構成において、両ローラーを安定して回転駆動できることは開示されているものの、ゴム層の厚みが厚い定着ローラーのみを駆動する場合において、良好な定着を実現する技術は開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ゴム層の厚みが厚い定着ローラーのみを回転駆動する場合において、良好な定着を実現する画像形成装置および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備える第2ローラーと、前記第1ローラーに掛架され、前記第2ローラーによって圧接されることにより前記第2ローラーとの間に定着ニップ部を構成する定着ベルトと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーおよび前記定着ベルトに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する制御部と、を有する、画像形成装置。
(2)用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備え、前記第1ローラーとの間に定着ニップ部を構成する第2ローラーと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する制御部と、を有する、画像形成装置。
(3)前記制御部は、非通紙時において、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記第1ローラーは、前記定着ニップ部に搬送された用紙上の前記トナー画像に接触する定着ローラーである、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(5)前記用紙を前記定着ニップ部へガイドする進入ガイドと、前記進入ガイドにガイドされ、前記定着ニップ部に進入する前記用紙のループ量を検知するループ量検知部と、をさらに有し、前記制御部は、通紙時において、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記用紙のループ量が一定になるように前記第1駆動モーターの駆動電流を制御することで、前記第1ローラーの回転速度を制御する、上記(3)に記載の画像形成装置。
(6)用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備える第2ローラーと、前記第1ローラーに掛架され、前記第2ローラーによって圧接されることにより前記第2ローラーとの間に定着ニップ部を構成する定着ベルトと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、を有する画像形成装置の制御プログラムであって、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーおよび前記定着ベルトに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する手順(a)を、前記画像形成装置に実行させるための制御プログラム。
(7)用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備え、前記第1ローラーとの間に定着ニップ部を構成する第2ローラーと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、を有する画像形成装置の制御プログラムであって、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する手順(a)を、前記画像形成装置に実行させるための制御プログラム。
(8)前記手順(a)では、非通紙時において、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する、上記(6)または(7)に記載の制御プログラム。
(9)前記画像形成装置は、前記用紙を前記定着ニップ部へガイドする進入ガイドと、前記進入ガイドにガイドされ、前記定着ニップ部に進入する前記用紙のループ量を検知するループ量検知部と、をさらに有し、前記制御プログラムは、前記手順(a)の後に手順(b)をさらに有し、当該手順(b)では、通紙時において、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記用紙のループ量が一定になるように前記第1駆動モーターの駆動電流を制御することで、前記第1ローラーの回転速度を制御する、上記(8)に記載の制御プログラム。
本発明によれば、表面に互いに厚みの異なる弾性層を備える第1ローラーおよび第2ローラーを有する定着部において、弾性層の厚みが大きい第1ローラーのみを駆動する場合においても定着速度が安定する。したがって、第1ローラーのみを回転駆動する場合においても、良好な定着を実現することが可能になる。
一実施の形態の画像形成装置の構成を例示する概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の構成を例示する概略ブロック図である。 図1に示す定着部の主要な構成を例示する模式的な図である。 図1に示す定着部の定着ニップ部付近を拡大した模式図である。 ヒーターの加熱による加圧ローラーの熱膨張を例示する模式図である。 ヒーターの加熱による定着ローラーの熱膨張を例示する模式図である。 図1に示す定着部のウォームアップから連続通紙後までの3つの段階における定着ローラーの弾性層の温度分布を例示するグラフである。 定着ローラーおよび加圧ローラーについて、温度変化に対する周速度変動を例示するグラフである。 一実施の形態の画像形成装置の制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。 画像形成装置の動作を時間の経過を追って説明するための模式図である。 図1に示す定着部における非通紙時制御について例示する模式図である。 図1に示す定着部における通紙時制御について例示する模式図である。 定着ベルトを有しない定着部における非通紙時制御について例示する模式図である。 定着ベルトを有しない定着部における通紙時制御について例示する模式図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(一実施の形態)
<画像形成装置100>
図1は一実施の形態の画像形成装置100の構成を例示する概略断面図であり、図2は図1に示す画像形成装置100の構成を例示する概略ブロック図である。
画像形成装置100は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に形成(印刷)する。また、画像形成装置100は、ネットワークを通じて外部のクライアント端末からPDL(Page Description Language)形式の印刷データおよび印刷設定情報を含む印刷ジョブを受信し、これに基づいて用紙に画像を形成する。クライアント端末は、たとえばパーソナルコンピューター、タブレット端末、スマートフォンなどでありうる。
図2に示すように、画像形成装置100は、画像読取部110、画像処理部120、画像形成部130、給紙部140、用紙搬送部150、定着部200、通信部300、操作表示部400、および制御部500を有する。これらの構成要素は、内部バス101により相互に通信可能に接続されている。
画像読取部110は、原稿を読み取り、画像情報信号を出力する。原稿台111上に載置された原稿は画像読み取り装置112の査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサーに読み込まれる。光電変換された画像情報信号は、画像処理部120において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、印刷画像データとして画像形成部130の光書込部3Y、3M、3C、3K(後述)に入力される。
画像形成部130は、帯電、露光、現像、および転写の各工程を含む電子写真方式などの周知の作像プロセスを用いて、印刷画像データに基づいて画像(トナー画像)を用紙上に形成する。画像形成部130は、それぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、および黒(K)色の画像を形成する4組のサブユニット13Y、サブユニット13M、サブユニット13C、およびサブユニット13Kを有する。
サブユニット13Yは、感光体ドラム1Y、その周囲に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Yおよびドラムクリーナ5Yを有して構成される。
同様に、サブユニット13Mは、感光体ドラム1M、その周囲に配置された帯電部2M、光書込部3M、現像装置4Mおよびドラムクリーナ5Mを、サブユニット13Cは、感光体ドラム1C、その周囲に配置された帯電部2C、光書込部3C、現像装置4Cおよびドラムクリーナ5Cを、サブユニット13Kは、感光体ドラム1K、その周囲に配置された帯電部2K、光書込部3K、現像装置4Kおよびドラムクリーナ5Kを有して構成される。
サブユニット13Y、13M、13C、13Kにおけるそれぞれの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、帯電部2Y、2M、2C、2K、光書込部3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4K、およびドラムクリーナ5Y、5M、5C、5Kはそれぞれ共通する内容の構成である。以下、特に区別が必要な場合を除き符号Y、M、C、Kを付さずに表記することにする。
画像形成部130は、光書込部3にて印刷画像データを感光体ドラム1に書き込み、感光体ドラム1に印刷画像データに基づく潜像を形成する。そして潜像は現像装置4により現像され、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー画像が形成される。
サブユニット13Y、13M、13C、13Kのそれぞれ感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに、それぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、黒(K)色、の画像が形成される。
中間転写ベルト6は、複数のローラーにより巻き回され、走行可能に支持されている。サブユニット13Y、13M、13C、13Kより形成された各色のトナー画像は、走行する中間転写ベルト6上に一次転写部7Y、7M、7C、7Kにより逐次転写されてY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色層が重畳したカラー画像が形成される。
給紙部140は、記録材としての用紙10を画像形成部130に供給する。給紙部140は、上段トレイ141、中段トレイ142、および下段トレイ143を有し、各々のトレイには、たとえばA4サイズやA3サイズなどのサイズの異なる用紙が収容されている。
用紙搬送部150は、用紙10を搬送する。上段トレイ141、中段トレイ142、または下段トレイ143から供給された用紙10は、レジストローラー151を経て、二次転写部7Aに搬送され、用紙10上に中間転写ベルト6上のカラー画像が転写される。
また、用紙搬送部150は、用紙反転部152を備えており、定着がなされた用紙10を用紙反転部152に導いて表裏を反転し排出、あるいは用紙10の両面に画像形成を行うことを可能としている。
定着部200は、用紙10に形成されたトナー画像を定着する。カラー画像が定着された用紙10は、排紙部153を通じて画像形成装置100の外部に排出される。定着部200の詳細については後述する。
通信部300は、ネットワークを経由して、たとえばパーソナルコンピューターなどのクライアント端末に接続し、印刷ジョブなどのデータを送受信する。
操作表示部400は、入力部および出力部を有する。入力部は、たとえば、キーボードおよびタッチパネルを備え、文字入力、各種設定、印刷指示などの各種指示(入力)をユーザーが行うために利用される。また、出力部は、ディスプレイを備え、機器構成、印刷ジョブの実施状況、用紙搬送における異常(ジャム)の発生状況などを、ユーザーに提示するために使用される。
制御部500は、画像読取部110、画像処理部120、画像形成部130、給紙部140、用紙搬送部150、定着部200、通信部300、および操作表示部400を制御する。制御部500は、CPU510、補助記憶部520、RAM530、およびROM540を有する。
CPU510は、画像形成装置用の制御プログラムを実行する。制御プログラムは、補助記憶部520に記憶されており、CPU510によって実行される際に、RAM530にロードされる。補助記憶部520は、たとえば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリーなどの大容量の記憶装置を備える。RAM530には、CPU510の実行に伴う演算結果などが格納される。ROM540には、各種のパラメーター、各種プログラムなどが記憶されている。CPU510は、上記制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。
<定着部200の構成>
次に、定着部200の具体的な構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、図1に示す定着部200の主要な構成を例示する模式的な図である。また、図4は、定着部200の定着ニップ部N付近を拡大した模式図である。なお、図4では、図3における非接触温度センサー201、進入ガイド280、およびループセンサー290の図示を省略している。
定着部200は、非接触温度センサー201、加熱ローラー210、定着ベルト220、定着ローラー230、加圧ローラー240、第1駆動モーター250、第2駆動モーター260、電流計測部270、進入ガイド280、およびループセンサー290を有する。
加熱ローラー210は、たとえば、アルミニウム等の金属から形成された円筒状の芯金そのまま、またはその外周面を、フッ素系樹脂等でコーティングしたものであり、その外径は、たとえば50〜60[mm]程度である。加熱ローラー210は、定着ベルト220を加熱する加熱部としてのヒーター(たとえば、ハロゲンヒーター)211を内蔵している。
定着ベルト220は、たとえば、厚さ70[μm]のポリイミド(PI:Polyimide)の基体の外周面を弾性層で被覆し、さらに表層を耐熱性樹脂で被覆したものである。弾性層としては、たとえば厚さ200[μm]の耐熱性のシリコーンゴム(硬度JIS−A30[°])が使用されうる。また、耐熱性樹脂としては、たとえば厚さ50[μm]のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブが使用されうる。定着ベルト220は、無端状のベルトであり、加熱ローラー210と定着ローラー230との間に所定のベルト張力(たとえば、250[N])で張架されている。
定着ベルト220は、トナー画像が形成された用紙10に接触して、用紙10を定着温度で加熱する。ここで、定着温度とは、用紙上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度(たとえば、160〜200[℃])であり、画像形成される用紙10の紙種等によって異なる。なお、定着ベルト220の表面温度は、非接触温度センサー201により検知され、制御部500によりヒーター211の加熱を制御し、所定の設定温度に維持される。
定着ローラー230は、第1ローラーとして機能し、内側から順に円筒形の金属からなる芯金231、その表面に形成されたシリコーンゴムや発泡シリコーンゴム等の素材からなる弾性層232、およびフッ素樹脂等の離型層(不図示)を備える。定着ローラー230の外径は、たとえば65〜75[mm]程度であり、弾性層232の厚さは、たとえば15〜25[mm]程度、好ましくは20[mm]程度でありうる。定着ローラー230の軸方向の長さは、搬送可能な最大の用紙幅(たとえば、300[mm])に十分対応した長さである。
定着ローラー230は、第1駆動モーター250から動力が伝達されることにより、たとえば図3のR方向、すなわち時計回りに回転駆動される。定着ローラー230の周速度は、たとえば200[mm/s]程度に設定されうる。定着ベルト220は、定着ローラー230の回転に従動して回転する。したがって、定着ローラー230は、定着ベルト220を介してヒーター211によって間接的に加熱されることになる。
なお、本実施形態では、第1駆動モーター250が定着ローラー230を駆動する場合、第2駆動モーター260の駆動は停止し、加圧ローラー240は、定着ローラー230および定着ベルト220に従動して回転する。
第1駆動モーター250は、たとえばブラシレスモーターでありうる。この場合、制御部500は、第1駆動モーター250のU、V、Wの各相に印加する電圧の大きさおよび向きを制御することにより、各相の巻線に流れる電流を制御する。第1駆動モーター250の電流制御には、たとえばインバーター回路およびPWM(Pulse Width Modulation)回路を使用することができる。
加圧ローラー240は、第2ローラーとして機能し、内側から順に、円筒形の金属からなる芯金241、その表面に形成されたシリコーンゴムや発泡シリコーンゴム等の素材からなる弾性層242、および離型層(不図示)を備える。本実施形態では、加圧ローラー240の外径は、ヒーター211による加熱前の常温で定着ローラー230の外径と同一になるように設定されている。また、加圧ローラー240の軸方向の長さおよび離型層についても、定着ローラー230と同様でありうる。一方、本実施形態では、加圧ローラー240の弾性層242の厚みは、定着ローラー230の弾性層232よりも小さく、たとえば、2〜5[mm]程度、好ましくは3[mm]程度に形成されうる。
このように、定着ローラー230の弾性層232の厚みが加圧ローラー240の弾性層242の厚みよりも大きく形成されているので、定着ニップ部Nにおいて定着ローラー230が加圧ローラー240よりも相対的に柔らかくなる。図4に示すように、加圧ローラー240が定着ベルト220を介して定着ローラー230に対して所定の定着荷重で圧接させると、相対的に硬い加圧ローラー240の変形量は小さいため表面形状は凸形状である一方で、定着ローラー230の表面形状は凹形状となる。その結果、定着ベルト220の表面が、用紙10の微小な凹凸に密着しやすくなるとともに、加圧ローラー240の表面の凸形状により、用紙10が加圧ローラー240の曲率に沿って排紙されるので、用紙10が定着ベルト220から分離されやすくなるという利点がある。
また、加圧ローラー240は、第2駆動モーター260から動力が伝達されることにより、上記R方向とは反対の方向、すなわち反時計回りに回転駆動されうる。なお、本実施形態では、第2駆動モーター260が加圧ローラー240を駆動する場合、第1駆動モーター250は停止し、定着ベルト220および定着ローラー230は、加圧ローラー240の回転に従動して回転する。第2駆動モーター260も第1駆動モーター250と同様に、たとえばブラシレスモーターでありうる。
電流計測部270は、第1駆動モーター250が定着ローラー230を駆動する場合、制御部500の指示にしたがって、第2駆動モーター260に発生する起電流を計測する。第2駆動モーター260には、加圧ローラー240の回転の周速度に比例した起電流が流れる。電流計測部270によって計測された起電流の計測値は、制御部500へ伝達される。
進入ガイド280は、画像形成部130から搬送された用紙10の定着ニップ部Nへの進入をガイドする。進入ガイド280は、画像形成部130から定着部200へ至る搬送路から定着ニップ部Nへ向けて配置されている。
また、画像形成部130から定着部200への用紙10の搬送速度に比べて定着速度が遅い場合、進入ガイド280上において用紙10がたわむ。進入ガイド280上には、画像形成部130から搬送された用紙10のたるみ(ループ)量を検出するループセンサー290が設置されている。
ループセンサー290は、進入ガイド280上に先端が突出するように配置された棒状のアクチュエーターを備える。アクチュエーターは、進入ガイド280上に搬送された用紙10が接触することより、用紙10のループ量に応じて進入ガイド280に対する角度が変化するように構成されている。ループセンサー290は、用紙10のループ量に応じて変化したアクチュエーターの角度を検出し、制御部500に伝達する。制御部500は、アクチュエーターの角度に応じて用紙10のループ量を算出する。制御部500およびループセンサー290は、ループ量検知部として機能する。なお、ループセンサーとしては、光学式等の非接触のセンサーを用いてもよい。また、後述するように、本実施形態では、制御部500は、通紙時において、第1駆動モーター250によって定着ローラー230を回転駆動する場合、用紙10のループ量が一定になるように第1駆動モーター250の駆動電流を制御することで定着ローラー230の回転速度(回転数)を制御する。 <定着速度の安定性>
図5A〜図7を参照して、定着部200における定着速度の安定性について説明する。図5Aおよび図5Bは、それぞれヒーター211の加熱による加圧ローラー240および定着ローラー230の熱膨張を例示する模式図である。図5Aおよび図5Bにおいて、破線は、ヒーター211の加熱により熱膨張した弾性層232,242の外郭を示す。また、図6は定着部200のウォームアップから連続通紙後までの3つの段階における定着ローラー230の弾性層232の温度分布を例示するグラフである。また、図7は、定着ローラー230および加圧ローラー240について、温度変化に対する周速度変動を例示するグラフである。
定着部200における定着速度、すなわち定着ニップ部Nにおける用紙10の搬送速度が変動する主要な要因として定着ローラー230および加圧ローラー240の温度変化が挙げられる。上述のとおり、定着ローラー230および加圧ローラー240の外径は、ヒーター211による加熱前の常温で同一になるように設定され、定着ローラー230の弾性層232は、加圧ローラー240の弾性層242のよりも厚く形成されている。一方、定着ローラー230の芯金321は、加圧ローラー240の芯金よりも外径が小さく形成されている。弾性層232,242は、シリコーンゴムや発泡シリコーンゴム等の素材から形成されているので、金属で形成されている芯金231,241に比べて熱膨張係数が大きい。
図5Aに示すように、加圧ローラー240に関しては、芯金241の外径が大きく、弾性層242の厚みが小さいので、加圧ローラー240の外径の温度に対する変化は小さい。したがって、加圧ローラー240を一定の角速度で回転駆動する場合、加圧ローラー240の周速度は、温度変化に対して大きく変動しない。その結果、定着速度も、温度変化により大きく変動しない。
一方、図5Bに示すように、定着ローラー230に関しては、芯金231の外径が小さく、弾性層232の厚みが大きいので、定着ローラー230の外径の温度に対する変化は大きい。したがって、定着ローラー230を一定の角速度で回転駆動する場合、定着ローラー230の周速度は、温度変化に対して大きく変動しうる。その結果、定着速度も温度変化により大きく変動しうる。
定着ローラー230の弾性層232の温度は、定着部200の稼働が開始されてから定着動作の各段階に応じて変化しうる。また、弾性層232内の部位によっても温度に差が生じうる。
図6に示すように、ウォームアップ直後では、弾性層232はまだ十分に温まっていない場合があり、弾性層232の表面と芯金に近い部分で40[℃]の差がある。この場合、弾性層232の膨張は小さく、定着ローラー230の外径は加熱前の外径から大きく変化しない。
その後、30分のアイドリングにより、弾性層232の外側から内側へ熱が拡散し、弾性層232の表面と芯金に近い部分との差は20[℃]となる。そして、連続通紙後では、弾性層232は芯金231に近い部分まで十分に温まるため、弾性層232の表面と芯金に近い部分との差は15[℃]まで縮まる。この場合、弾性層232は、膨張し、定着ローラー230の外径は加熱前に比べて大きくなる。
なお、弾性層232全体が十分に温まった状態でも、印刷ジョブが開始され、定着ローラー230および加圧ローラー240が回転し始めると、定着ローラー230の熱が加圧ローラー240によって奪われ、定着ローラー230の温度が急激に下がりうる。これにより、定着ローラー230の外径が小さくなることもある。
このように、定着ローラー230において、ウォームアップ直後と連続通紙後では、弾性層232の芯金231に近い部分において25℃程度の温度差がある。
図7に示すように、定着ローラー230および加圧ローラー240について、温度変化に対する周速度変動を計算により求めた。たとえば、弾性層232,242がシリコーンゴムで形成されている場合、線膨張係数は、2.5〜4×10−4[/℃]であり、体積膨張係数は、線膨張係数の3倍、すなわち0.075〜0.12[%/℃]となる。図7に示す例では、体積膨張係数を0.12[%/℃]、定着ローラー230の外径および弾性層232の厚みをそれぞれ70および20[mm]、加圧ローラー240の外径および弾性層242の厚みをそれぞれ70および3[mm]とした。図6に示す例では、ウォームアップ直後と連続通紙後で弾性層232に25℃程度の温度変化があり、図7に示すように、この温度変化は、周速度変動1.25[%]に相当する。
このように、定着ローラー230または加圧ローラー240を一定の角速度で駆動する場合、定着ローラー230を駆動するよりも、加圧ローラー240を駆動する方が、定着速度が安定する。したがって、制御部500は、通常モードでは、加圧ローラー240を駆動し、定着ローラー230および定着ベルト220を加圧ローラー240の回転に従動して回転させるように制御する。
一方、本実施形態では、画像形成装置100は、通常モードに加えて光沢度調整モードを有する。光沢度調整モードでは、制御部500は、定着ローラー230を回転駆動する。定着ローラー230を回転駆動すると、通常モードの加圧ローラー240を駆動したときと定着ベルト220と加圧ローラー240の定着ニップ部N内の微細な速度差が変化し、印刷画像の光沢度が変化する。画像形成装置100は、定着ローラー230を回転駆動し、加圧ローラー240を従動して回転させる場合、以下の制御を実行し、定着速度の安定化を図る。
<画像形成装置100の制御方法>
図8は本実施形態の画像形成装置100の制御方法の処理手順を例示するフローチャートであり、図9は画像形成装置100の動作を時間の経過を追って説明するための模式図である。また、図10Aは定着部200における非通紙時制御について例示する模式図であり、図10Bは定着部200における通紙時制御について例示する模式図である。
まず、印刷ジョブを開始する(ステップS101)。たとえば、ユーザーがクライアント端末から印刷の実行を指示した場合、クライアント端末から画像形成装置100に印刷ジョブが送信される。画像形成装置100は、印刷ジョブを受信し、制御部500は、印刷ジョブの印刷設定情報に応じて各部を制御する。
続いて、定着部200のウォームアップを実施する(ステップS102)。制御部500は、ヒーター211を加熱し、定着ニップ部Nを定着温度まで上昇させるように制御する。
続いて、非通紙時制御を実施する(ステップS103)。図9に示すように、制御部500は、光沢調整モードである場合、1枚目の用紙の印刷が開始される前(非通紙時)に、定着部200において以下の非通紙時制御を実施する。
制御部500は、第1駆動モーター250によって定着ローラー230を回転駆動し、加圧ローラー240を定着ローラー230および定着ベルト220に従動して回転させる場合、第2駆動モーター260に発生する起電流が所定値になるように、第1駆動モーター250の駆動電流を制御する。
すなわち、図10Aに示すように、定着ローラー230を回転駆動するために、第1駆動モーター250が駆動され、これにより、定着ベルト220の回転に従動して加圧ローラー240が回転する。そして、加圧ローラー240の回転により、第2駆動モーター260に発生する起電流が電流計測部270によって検知される。上述のように、定着ローラー230は温度変化によりその外径が大きく変動しうるが、加圧ローラー240は温度変化による外径の変化が小さい。したがって、第1駆動モーター250の駆動電流を制御して第2駆動モーター260に発生する起電流が所定値になるように維持すれば、加圧ローラー240は一定の周速度で回転する。このように、非通紙時制御では、駆動および制御対象を第1駆動モーターとし、検知対象を第2駆動モーターとすることにより、弾性層232の温度変化による定着ローラー230の外径変化の影響を回避して、定着速度の安定化を実現している。
続いて、印刷を開始する(ステップS104)。制御部500は、印刷ジョブの印刷設定情報に基づいて、設定された種類および枚数の用紙を給紙部140から順次画像形成装置へ供給する。画像形成部130は、印刷ジョブの印刷データに基づいて、用紙10に画像を形成する。画像が形成された用紙10は、定着部200へ搬送される。
また、制御部500は、通紙時制御を実施する(ステップS105)。図9に示すように、制御部500は、光沢調整モードである場合、印刷が開始された場合(通紙時)に、定着部200において以下の通紙時制御を実施する。
制御部500は、第1駆動モーター250によって定着ローラー230を回転駆動し、加圧ローラー240を定着ローラー230および定着ベルト220に従動して回転させる場合、用紙10のループ量が一定になるように第1駆動モーター250の駆動電流を制御する。
すなわち、図10Bに示すように、定着ローラー230を回転駆動するために、第1駆動モーター250が駆動されるとともに、基準となる所定の搬送速度で用紙10が画像形成部130から定着ニップ部Nへ向けて搬送される。用紙10は、進入ガイド280上においてループ量がループセンサー290によって検知される。定着速度が所定の搬送速度よりも大きい場合、用紙10のループ量は減少し、定着速度が所定の搬送速度よりも小さい場合、用紙10のループ量は増大する。したがって、第1駆動モーター250の駆動電流を制御して用紙10のループ量を一定に維持すれば、画像形成部130から定着ニップ部Nへの用紙10の搬送速度と定着速度は一致する。このように、通紙時制御では、駆動および制御対象を第1駆動モーター250とし、検知対象をループセンサー290とすることにより、温度変化による定着ローラー230の外径変化の影響を回避して、定着速度を画像形成部130から定着ニップ部Nへの用紙10の搬送速度と一致させることができる。
次に、印刷が完了したか否かを判断する(ステップS106)。制御部500は、印刷ジョブの印刷設定情報で設定されている印刷枚数および部数の印刷が完了したか否かを判断する。印刷が完了した場合(ステップS106:YES)、制御部500は、処理を終了する(エンド)。一方、印刷が完了していない場合(ステップS106:NO)、制御部500は、ステップS105の処理に移行する。
以上で説明した図8のフローチャートの処理では、非通紙時制御において、定着ローラー230を回転駆動し、加圧ローラー240を従動回転させる場合、第2駆動モーター260に発生する起電流が所定値になるように、第1駆動モーター250の駆動電流を制御する。また、通紙時制御において、定着ローラー230を回転駆動し、加圧ローラー240を従動回転させる場合、定着ニップ部Nへ進入する用紙10のループ量が一定になるように、第1駆動モーター250の駆動電流を制御する。
なお、画像形成装置100の後段に後処理装置が接続されている場合、印刷開始後、後処理の待ち等で紙間が大きく空くことがある。制御部500は、通紙が所定時間無い場合、通紙が再開されるまで非通紙時制御を実施してもよい。
(変形例)
以上では、定着部200が、加熱ローラー210と定着ローラー230との間に掛架された定着ベルト220と、加圧ローラー240との間に定着ニップ部Nを有する場合について述べた。本変形例では、定着部600が、定着ベルトを有しておらず、定着ローラー610と加圧ローラー620との間に定着ニップ部Nを有する場合について述べる。
図11Aは定着ベルトを有しない定着部600における非通紙時制御について例示する模式図であり、図11Bは定着ベルトを有しない定着部600における通紙時制御について例示する模式図である。
図11Aに示すように、定着部600は、非接触温度センサー601、定着ローラー610、加圧ローラー620、第1駆動モーター630、第2駆動モーター640、電流計測部650、進入ガイド660、およびループセンサー670を有する。
定着ローラー610は、芯金611および弾性層612を有する。芯金611および弾性層612は、それぞれ芯金231および弾性層232と同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
また、加圧ローラー620は、芯金621、弾性層622、およびヒーター623を有する。芯金621、弾性層622、およびヒーター623は、それぞれ芯金241、弾性層242、およびヒーター211と同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
また、第1駆動モーター630、第2駆動モーター640、電流計測部650、進入ガイド660、およびループセンサー670は、それぞれ第1駆動モーター250、第2駆動モーター260、電流計測部270、進入ガイド280、およびループセンサー290と同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
制御部500は、非通紙時において、第1駆動モーター630によって定着ローラー610を回転駆動し、加圧ローラー620を定着ローラー610に従動して回転させる場合、第2駆動モーター640に発生する起電流が所定値になるように、第1駆動モーター630の駆動電流を制御する。
また、図11Bに示すように、制御部500は、通紙時において、第1駆動モーター630によって定着ローラー610を回転駆動し、加圧ローラー620を定着ローラー610に従動して回転させる場合、用紙10のループ量が一定になるように第1駆動モーター630の駆動電流を制御する。
以上で説明した本実施形態の画像形成装置100は、下記の効果を奏する。
表面に互いに厚みの異なる弾性層を備える定着ローラーおよび加圧ローラーを有する定着部200,600において、弾性層の厚みが大きい定着ローラーのみを駆動する場合においても定着速度が安定する。したがって、定着ローラーのみを回転駆動する場合においても、良好な定着を実現することが可能になる。
とくに、印刷ジョブ開始後、ウォームアップ直後の1枚目の用紙や、先行する用紙に対して間隔が大きく空いた用紙について、定着速度が安定するので、定着ニップ部Nへ搬送される用紙の搬送速度と定着速度とのずれに起因する画像不良の発生を防止できる。
以上のように、実施形態において、画像形成装置100および制御プログラムについて説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の実施の形態では、定着ローラーの弾性層が加圧ローラーの弾性層よりも厚みが大きく、定着ローラーを回転駆動する場合について説明した。しかしながら、本発明は、このような場合に限定されず、加圧ローラーの弾性層が定着ローラーの弾性層よりも厚みが大きく、加圧ローラーを回転駆動するように構成されてもよい。
また、画像形成装置100の制御プログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD−ROMなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリーやストレージなどに転送され記憶される。また、この制御プログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置100の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
100 画像形成装置、
110 画像読取部、
120 画像処理部、
130 画像形成部、
140 給紙部、
150 用紙搬送部、
200 定着部、
201 非接触温度センサー、
210 加熱ローラー、
211 ヒーター、
220 定着ベルト、
230 定着ローラー、
240 加圧ローラー、
250 第1駆動モーター、
260 第2駆動モーター、
270 電流計測部、
280 進入ガイド、
290 ループセンサー、
300 通信部、
400 操作表示部、
500 制御部、
510 CPU、
520 補助記憶部、
530 RAM、
540 ROM、
600 定着部、
601 非接触温度センサー、
610 定着ローラー、
620 加圧ローラー、
630 第1駆動モーター、
640 第2駆動モーター、
650 電流計測部、
660 進入ガイド、
670 ループセンサー。

Claims (9)

  1. 用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
    表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備える第2ローラーと、前記第1ローラーに掛架され、前記第2ローラーによって圧接されることにより前記第2ローラーとの間に定着ニップ部を構成する定着ベルトと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、
    前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーおよび前記定着ベルトに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する制御部と、
    を有する、画像形成装置。
  2. 用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
    表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備え、前記第1ローラーとの間に定着ニップ部を構成する第2ローラーと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、
    前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する制御部と、
    を有する、画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    非通紙時において、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1ローラーは、前記定着ニップ部に搬送された用紙上の前記トナー画像に接触する定着ローラーである、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記用紙を前記定着ニップ部へガイドする進入ガイドと、
    前記進入ガイドにガイドされ、前記定着ニップ部に進入する前記用紙のループ量を検知するループ量検知部と、をさらに有し、
    前記制御部は、
    通紙時において、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記用紙のループ量が一定になるように前記第1駆動モーターの駆動電流を制御することで、前記第1ローラーの回転速度を制御する、請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備える第2ローラーと、前記第1ローラーに掛架され、前記第2ローラーによって圧接されることにより前記第2ローラーとの間に定着ニップ部を構成する定着ベルトと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、を有する画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーおよび前記定着ベルトに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する手順(a)を、前記画像形成装置に実行させるための制御プログラム。
  7. 用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、表面に所定の厚みの弾性層を備える第1ローラーと、表面に当該第1ローラーよりも厚みが小さい弾性層を備え、前記第1ローラーとの間に定着ニップ部を構成する第2ローラーと、前記第1ローラーを駆動する第1駆動モーターおよび前記第2ローラーを駆動する第2駆動モーターと、を備え、前記用紙にトナー画像を定着する定着部と、を有する画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する手順(a)を、前記画像形成装置に実行させるための制御プログラム。
  8. 前記手順(a)では、
    非通紙時において、前記第2駆動モーターに発生する起電流が所定値になるように、前記第1駆動モーターの駆動電流を制御する、請求項6または7に記載の制御プログラム。
  9. 前記画像形成装置は、
    前記用紙を前記定着ニップ部へガイドする進入ガイドと、
    前記進入ガイドにガイドされ、前記定着ニップ部に進入する前記用紙のループ量を検知するループ量検知部と、をさらに有し、
    前記制御プログラムは、
    前記手順(a)の後に手順(b)をさらに有し、当該手順(b)では、
    通紙時において、前記第1駆動モーターによって前記第1ローラーを回転駆動し、前記第2ローラーを前記第1ローラーに従動して回転させる場合、前記用紙のループ量が一定になるように前記第1駆動モーターの駆動電流を制御することで、前記第1ローラーの回転速度を制御する、請求項8に記載の制御プログラム。
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