JP6989735B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に弛みを生成する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、転写ベルトと定着部との間において搬送される媒体に弛みを生成するとき、媒体の先端を検出してから所定量の弛みが生成されるまでの時間を計測し、その時間に基づいて転写ベルトの搬送速度と定着部の搬送速度との速度差を計算し、定着部の搬送速度を、その速度差を加えた搬送速度に変更して弛みの成長を防ぐようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-352850号公報
しかしながら、従来の技術においては、媒体の先端を検出してから所定量の弛みが生成されるまでの時間に基づいて定着部の搬送速度を変更するようにしているため、計測した時間がセンサの検出精度、ガイド部材の構成、媒体の種類等により変動した場合、媒体の搬送速度が大きく変動し、媒体を安定して搬送することができず、画像品位の低下を招いてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、安定した媒体の搬送を行い、画像品位の低下を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、所定の搬送速度で媒体を搬送する第1の搬送部と、媒体の搬送方向における前記第1の搬送部の下流に配置され、変更可能な搬送速度で媒体を搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部と前記第2の搬送部との間に形成される媒体の弛みを検出する検出部と、前記第2の搬送部に媒体の先端が到達した後、該媒体が所定距離を搬送されるまでの第1の期間において速度制御部により増減される前記第2の搬送部の平均搬送速度を算出し、さらに前記第1の期間の経過後、媒体が前記所定距離を搬送される第2の期間が経過する毎に、該第2の期間における前記平均搬送速度を算出する算出部と、前記第1の期間において前記検出部の検出結果に基づいて前記第2の搬送部の搬送速度を第1の増減範囲内で増減させ、前記第2の期間において前記第1の期間の平均搬送速度を前記第2の搬送部の搬送速度の基準とし、該搬送速度を前記検出部の検出結果に基づいて第2の増減範囲内で増減させる速度制御部と、を有し、前記速度制御部は、前記第2の期間が経過する毎に、該第2の期間における前記平均搬送速度を前記第2の搬送部の搬送速度の基準として更新し、さらに、前記速度制御部は、所定の制御周期で前記搬送速度を増減させ、前記第1の期間においては第1の増減量で前記第2の搬送部の搬送速度を増減させる第1の搬送速度制御を行い、前記第2の期間においては第2の増減量で前記第2の搬送部の搬送速度を増減させる第2の搬送速度制御を行い、前記第2の増減量は、前記第1の増減量より少ないことを特徴とする。

このようにした本発明は、安定した媒体の搬送を行うことができ、画像品位の低下を抑制することができるという効果が得られる。
第1の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図 第1の実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図 第1の実施例における弛み生成エリアの構成を示す説明図 第1の実施例における定着速度制御のタイミングチャート 第1の実施例における定着速度平均算出制御の説明図 第1の実施例における定着速度制御処理の流れを示すフローチャート 第2の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図 第2の実施例における定着速度制御の説明図 第2の実施例における定着速度制御処理の流れを示すフローチャート 比較例における定着速度制御の説明図
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図である。
図2において、画像形成装置としてのプリンタ1は、ロール状に巻き回された媒体Pを図中矢印Aが示す所定の媒体搬送方向に搬送し、その媒体Pに弛みを形成するとともに画像を形成して印刷を行うものであり、例えば電子写真方式のプリンタである。なお、プリンタは、図2に示す構成のプリンタに限定されるものではない。
プリンタ1は、連続した長尺状の媒体Pを印刷部303へ送り出すロール紙フィーダ部302と、ロール紙フィーダ部302から送り出された媒体Pに画像を形成する印刷部303とを有している。
ロール紙フィーダ部302は、カッターINセンサ304と、搬送手段としてのフィードローラ305と、切断手段としてのカッターユニット306とを有している。
カッターINセンサ304は、媒体搬送方向におけるフィードローラ305およびカッターユニット306の上流側に配置され、媒体Pを検知するものである。
フィードローラ305は、媒体搬送方向におけるカッターINセンサ304の下流側に配置され、回転することにより媒体Pを挟持して搬送するローラ対である。このフィードローラ305は、フィードローラ307a~307dとともに、媒体Pを図中矢印Aが示す媒体搬送方向に搬送する搬送手段としての搬送部を形成する。
カッターユニット306は、媒体搬送方向におけるフィードローラ305の下流に配置され、搬送部で搬送される媒体Pを所定の長さで切断するロータリーカッターである。このカッターユニット306は、回転することにより、搬送される媒体Pを媒体搬送方向と略直交する方向に切断することができるようになっている。カッターユニット306は、カッターINセンサ304が検知した媒体を、媒体搬送方向において所定の長さで切断する。
印刷部303は、フィードローラ307a~307dと、ライトセンサ311と、2次転写ローラ312と、転写ベルト313と、ベルトローラ314と、バックアップローラ317と、IDユニット315K、315C、315Y、315M、315Wと、LEDヘッド316K、316C、316Y、316M、316Wと、弛みセンサ104と、定着部103と、排出センサ319とを有している。
2次転写ローラ312、転写ベルト313、ベルトローラ314、およびバックアップローラ317は、ベルトユニット101を構成している。
フィードローラ307aは、媒体搬送方向におけるカッターユニット306の下流に配置され、回転することにより媒体Pを挟持して搬送するローラ対である。
フィードローラ307bは、媒体搬送方向におけるフィードローラ307aの下流に配置され、回転することにより媒体Pを挟持して搬送するローラ対である。
フィードローラ307cは、媒体搬送方向におけるフィードローラ307bの下流に配置され、回転することにより媒体Pを挟持して搬送するローラ対である。
ライトセンサ311は、媒体搬送方向におけるフィードローラ307cの下流に配置された媒体検出部である。このライトセンサ311は、媒体Pを検出し、検出した媒体Pへの2次転写ローラ312よるトナー像の書出し位置を調整するために使用される。
2次転写ローラ312は、媒体搬送方向におけるライトセンサ311の下流に、転写ベルト313を介してバックアップローラ317と対向するように配置され、転写ベルト313との間で媒体Pを挟持して搬送するとともに、転写ベルト313上に形成されたトナー像を媒体Pに転写するものである。この2次転写ローラ312は、高電圧を印加させることにより、転写ベルト313上に形成されたトナー像を媒体Pに転写する。
転写ベルト313は、ベルトローラ314およびバックアップローラ317等の複数のローラに回転可能に張架され、IDユニット315K、315C、315Y、315M、315Wによって形成されたトナー像を吸着し、2次転写ローラ312へ搬送させるものである。
ベルトローラ314は、転写ベルト313を回転可能に張架するとともに、ベルトモータの回転駆動により転写ベルト313を回転させるローラである。
ベルトユニット101は、2次転写ローラ312、転写ベルト313、ベルトローラ314、およびバックアップローラ317で構成され、媒体Pに現像剤像としてのトナー像を転写するとともに、転写ベルト313の回転により媒体Pを定着部103へ搬送する。
ID(イメージドラム)ユニット315K、315C、315Y、315M、315Wは、回転可能に設けられた複数の像担持体である感光ドラムを有し、ブラック色(K)、シアン色(C)、イエロー色(Y)、マゼンタ色(M)、ホワイト色(W)のトナー像を感光ドラムに形成し、対向配置された転写ベルト313上に1次転写する画像形成動作を行うものである。
LED(Light Emitting Diode)ヘッド316K、316C、316Y、316M、316Wは、IDユニット315K、315C、315Y、315M、315Wのそれぞれの感光ドラムの表面を選択的に露光し、静電潜像を形成するものである。なお、感光ドラムに形成された静電潜像にトナーが供給され、トナー像が形成される。
IDユニット315K、315C、315Y、315M、315W、LEDヘッド316K、316C、316Y、316M、316W、並びにベルトユニット101の2次転写ローラ312および転写ベルト313は、媒体Pにトナー像を形成する画像形成を行う。
弛みセンサ104は、媒体搬送方向におけるベルトユニット101の2次転写ローラ312の下流であって、定着部103の上流に配置され、ベルトユニット101と定着部103との間に形成される媒体Pの弛みを検出するものである。
定着部103は、媒体搬送方向における弛みセンサ104の下流に配置され、媒体Pを搬送するとともに、媒体Pに転写されたトナー像を定着させるものである。この定着部103は、加熱部材を有する定着ローラを備え、熱と圧力で媒体Pに転写されたトナー像を定着させる。なお、ベルトユニット101と定着部103との間に形成される媒体Pの弛みおよび弛みセンサ104の詳細は後述する。
フィードローラ307dは、媒体搬送方向における定着部103の下流に配置され、回転することにより媒体Pを挟持して装置外へ排出するローラ対である。
排出センサ319は、媒体搬送方向におけるフィードローラ307dの下流に配置され、フィードローラ307dによって搬送された媒体Pの先端、後端および媒体Pの有無を検出するセンサである。
なお、本実施例では、カッターユニット306を媒体搬送方向における2次転写ローラ312の上流に配置したものとして説明するが、それに限られることなく、カッターユニット306を媒体搬送方向における2次転写ローラ312の下流に配置したものであっても良い。
このように構成されたプリンタ1は、図1に示すホストコンピュータ2から印刷命令を入力し、その印刷命令に従って連続した媒体Pの搬送および印刷を行う。
図3は第1の実施例における弛み生成エリアの構成を示す説明図である。図3(a)(b)は、弛み生成エリア全体の説明図、図3(c)は2次転写ローラとバックアップローラとの接触部の拡大図である。
図3(a)(b)において、ベルトユニット101と、定着部103との間には弛みエリアEが設けられている。
第1の搬送部としてのベルトユニット101は、所定の搬送速度で媒体Pを搬送するものであり、回転可能にバックアップローラ317に張架された転写ベルト313と、ローラを回転させるベルトモータと、回転する転写ベルト313の外周面と接触し、媒体Pをベルト転写ベルト313との間で挟持して図中矢印Aで示す媒体搬送方向へ搬送する2次転写ローラ312とを有するものである。
ベルトユニット101は、ベルトモータによって回転する転写ベルト313と、2次転写ローラ312とによって媒体Pを媒体搬送方向における下流側の弛みエリアEおよび定着部103へ搬送する。
また、図3(c)に示すように、2次転写ローラ312は、媒体搬送方向においてバックアップローラ317の上流側に配置するようにしている。例えば、2次転写ローラ312の回転軸を通る鉛直線312aが、媒体搬送方向においてバックアップローラ317の回転軸を通る鉛直線317aより所定距離D(例えば、2mm程度)を保持するように、上流側に配置されている。
このように、2次転写ローラ312とバックアップローラ317を配置することにより、転写ベルト313と2次転写ローラ312の接線のベクトルが、図3(c)中の矢印が示すように、後述する媒体ガイド105が配置されている下方向に向き、媒体ガイド105に沿って媒体Pが搬送されるようになり、媒体Pの弛みが下側に形成されやすくなることにより、後述する弛みセンサ104で媒体Pの弛みを安定して検出することができるようになるという効果を得ることができる。
なお、ベルトユニット101は、転写ベルト313を有する上記構成に限られるものでなく、媒体搬送方向における弛みエリアEおよび定着部103の上流に配置され、定着部103の媒体搬送速度と異なる搬送速度で媒体Pを弛みエリアEおよび定着部103へと搬送することができるものであれば、回転可能な搬送ローラ対等で構成されていても良い。
第2の搬送部としての定着部103は、変更可能な搬送速度で媒体を搬送するものである。定着部103は、媒体搬送方向におけるベルトユニット101および弛みエリアEの下流に配置され、内部に設けられたローラ対としての定着ローラ103aと定着ローラ103bの回転により媒体Pを挟持して搬送する。
一般に、定着部103の媒体搬送速度は、バラツキが大きいことが知られている。その要因として、定着ローラ103a、103bの個体差や経年劣化、媒体種類(摩擦係数、厚さ)の違い等が挙げられる。
なお、定着部103は、ローラ対を有する上記構成に限られるものでなく、ベルトユニット101の媒体搬送速度と異なる搬送速度で媒体を搬送することができるものであれば、回転可能なベルトやローラ等で構成されていても良い。
弛みエリアEは、媒体搬送方向におけるベルトユニット101の下流であって、定着部103の上流に形成された空間(領域)であり、ベルトユニット101の媒体搬送速度(以下、「ベルト速度」という。)と定着部103の媒体搬送速度(以下、「定着速度」という。)の速度差によって媒体Pに弛みが形成される領域である。
ここで、ベルトユニット101と定着部103との間において媒体Pに弛みを形成するのは、ベルトユニット101でトナー像が転写される媒体Pに過度な張力を与えることによるトナー像の乱れ(例えば、トナー像に形成される白スジとしてのショックライン)を防止するためである。
弛みエリアEには、媒体Pを案内する媒体ガイド105と、媒体Pに形成された弛みを検知する弛みセンサ104とが配置されている。
媒体ガイド105は、ベルトユニット101と定着部103との間で媒体Pを案内するものである。この媒体ガイド105は、例えばベルトユニット101と、定着部103との間を結ぶ弛みエリアEの下部に配置され、下側に突出するように湾曲したものである。
媒体ガイド105は、媒体Pの先端部が定着部103の定着ローラ103aと定着ローラ103bとの間に到達するように媒体Pを案内する。
また、媒体ガイド105は、ベルトユニット101と定着部103との間で弛みが形成される媒体Pの下面を案内する。
このように、媒体ガイド105を、ベルトユニット101と定着部103との間を結ぶ直線、即ちベルトユニット101と定着部103との間で張り状態にある媒体Pより下側に空間を形成するように、配置したことにより、ベルトユニット101と定着部103との間において媒体Pに弛みが形成されるようにしている。
なお、本実施例では、ベルトユニット101と定着部103との間を結ぶ直線の下側に媒体Pの弛みを形成するようにしているが、上側に媒体Pの弛みを形成するようにしても良い。
検出部としての弛みセンサ104は、ベルトユニット101と定着部103との間に配置され、ベルトユニット101と定着部103との間で形成される媒体Pの弛み状態または媒体の張り状態を検出するものである。この弛みセンサ104は、ベルトユニット101と、定着部103との間の弛みエリアEの下部に配置され、媒体Pに形成された弛みの下湾部の位置を検出する。
弛みセンサ104は、例えば光透過型フォトインタラプタ104aと、レバー104bと、回転軸104cとにより構成された光透過型センサである。
レバー104bは、媒体ガイド105に設けられた回転軸104cを回転中心として回転可能に設けられ、一方の先端に媒体Pと接触する接触部が形成され、また他方の先端に遮蔽板が取り付けられている。レバー104bの接触部は、媒体ガイド105に形成された孔から突出して媒体Pに接触し、また遮蔽板は、レバー104bの回動に伴って光透過型フォトインタラプタ104aの発光素子が発する光を遮光または遮光しないようになっている。
光透過型フォトインタラプタ104aは、レバー104bの遮蔽板で光軸が遮られていることを検出することにより、媒体Pが張っている状態(以下、「張り状態」という。)にあることを検出し、また光軸が遮られていないことを検出することにより、媒体Pに弛みが形成されている状態(以下、「弛み状態」という。)にあることを検出するものである。
例えば、図3(a)に示すように、レバー104bが配置された場合、光透過型フォトインタラプタ104aは媒体Pが張り状態にあることを検出し、また、図3(b)に示すように、レバー104bが配置された場合、光透過型フォトインタラプタ104aは張り状態の媒体Pに対して弛みd(例えば、4.5mm程度)が形成された弛み状態にあることを検出する。
このように構成された弛みセンサ104は、媒体Pが張り状態にあることを検出すると媒体Pが張り状態であることを示すオン(ON)信号を出力し、媒体Pが弛み状態にあることを検出すると媒体Pが弛み状態であることを示すオフ(OFF)信号を出力する。
なお、本実施例では、弛みセンサ104は、光透過型センサで構成されたものとしたが、媒体Pの張りと弛みを検出する光反射型センサで構成されたものであっても良い。
図1は第1の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図である。
図1において、プリンタ1は、I/F部11と、印刷制御部12と、ベルト速度制御部13と、ベルトモータ14と、定着速度制御部15と、定着モータ16と、弛み検出部17と、平均速度算出部18とを有している。
I/F部11は、上位装置であるホストコンピュータ2との間で情報の送受信を行うものであり、ホストコンピュータ2のプリンタドライバ21で生成された印刷命令としての印刷データ等を受信するものである。I/F部11は、受信した印刷命令を印刷制御部12に通知する。
印刷制御部12は、ホストコンピュータ2から受信した印刷命令をI/F部11から取得し、その印刷命令に従って各制御部を制御して媒体に画像を形成して印刷を行うものである。印刷制御部12は、ベルト速度制御部13にベルトの搬送速度を設定するベルト速度設定の情報を通知し、また定着速度制御部15に基準定着速度を設定する定着速度設定の情報を通知する。
ベルト速度制御部13は、印刷制御部12から通知されたベルト速度設定の情報に従って、ベルトモータ14にモータ回転命令を出力してベルトモータ14の回転を制御し、ベルトユニットのベルト搬送速度を制御するものである。
ベルトモータ14は、ベルト速度制御部13から出力されたモータ回転命令に従って回転し、図3に示すベルトユニット101の転写ベルト313を回転させ、媒体を搬送する。
速度制御部としての定着速度制御部15は、弛み検出部17からの弛みセンサ104の検出結果に基づいて図3に示す定着部103の搬送速度である定着速度を所定の増減範囲(第1の増減範囲)内で増減させるものである。
定着速度制御部15は、印刷制御部12から通知された定着速度設定(基準定着速度)の情報に従って、定着モータ16にモータ回転命令を出力して定着モータ16の回転を開始し、その後、弛み検出部17からの弛みセンサ104のON/OFF情報に従って定着モータ16の回転速度を加減速する制御を行い、定着部の定着ローラの回転速度を制御する。
また、定着速度制御部15は、定着モータ16の回転速度を制御する所定の制御周期毎に、定着速度情報および媒体搬送距離情報を平均速度算出部18に通知する。
定着速度情報とは、定着モータ16に出力したモータ回転命令で指示される定着モータ16の回転速度の情報であり、定着速度を表す情報である。
媒体搬送距離情報とは、定着モータ16の回転量から導出される媒体Pの搬送距離の情報である。
さらに、定着速度制御部15は、平均速度算出部18からの指示(平均速度適用命令)により、平均速度算出部18で算出された定着モータ16の平均速度に従って定着モータ16にモータ回転命令を出力して定着モータ16の回転を制御し、定着部の定着ローラの回転速度の基準定着速度を変更する。
定着モータ16は、定着速度制御部15から出力されたモータ回転命令に従って回転し、図3に示す定着部103の定着ローラ(103a、103b)を回転させ、媒体を搬送する。
弛み検出部17は、図3に示す弛みセンサ104の出力信号の情報であるON/OFF情報を定着速度制御部15に通知するものである。
弛み検出部17は、図3に示すベルトユニット101から弛みエリアEを通過し、定着部103に搬送される媒体の弛みを弛みセンサ104で検出(監視)し、検出した状態に応じたON/OFF情報を定着速度制御部15に通知する。
定着速度制御部15は、通知されたON/OFF情報に基づいて加速または減速の情報を加えた新たなモータ回転命令を生成して定着モータ16へ出力し、定着モータ16の速度を変更し、速度調整を行う。
算出部としての平均速度算出部18は、定着速度制御部15により増減される定着部の平均搬送速度(定着平均速度)、即ち定着速度の平均値を算出するものである。
平均速度算出部18は、定着速度制御部15から通知された定着速度情報および媒体搬送距離情報に基づいて媒体Pの所定搬送距離における定着速度の平均値を算出して平均速度適用命令を生成し、定着速度制御部15に通知する。
平均速度適用命令とは、平均速度算出部18が算出した定着速度の平均値を定着モータ16のモータ回転命令に適用することを定着速度制御部15に指示する命令である。
定着速度制御部15は、平均速度算出部18から平均速度適用命令が通知されると、その平均速度適用命令に従って定着部の定着ローラの回転速度の基準定着速度を変更するとともに、粗調速度制御を行っている場合、定着モータの加速・減速の情報を粗調速度制御の加速・減速の値から微調速度制御の加速・減速の値に切り替える。
このように構成されたプリンタ1は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部およびメモリ等の記憶部を備え、その制御部が記憶部に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいてプリンタ1全体の動作を制御する。
また、プリンタ1は、図3に示す弛みエリアEにおいて生成される媒体Pの弛み量が所定の範囲内となるように、定着速度制御部15により定着モータ16の速度を調整する定着速度制御を行う。
本実施例では、プリンタ1の平均速度算出部18は、図3に示す定着部103に媒体Pの先端が到達したときから該媒体Pが所定距離を搬送されるまでの粗調速度制御期間において定着平均速度を算出し、定着速度制御部15は、粗調速度制御期間が経過した後の微調速度制御期間において、平均速度算出部18で算出された平均搬送速度を図3に示す定着部103の搬送速度(定着速度)の基準とし、その定着速度を弛み検出部17による弛みセンサの検出結果に基づいて所定の増減範囲(第2の増減範囲)内で増減させる。
図4は第1の実施例における定着速度制御のタイミングチャートである。
プリンタが行う定着速度制御を図4のTで表すタイミングに従って図1および図3を参照しながら説明する。
プリンタ1の印刷制御部12は、ベルト速度制御部13によりベルトモータ14の回転を制御してベルト速度を制御し、定着速度制御部15により定着モータ16を制御して定着速度を制御する。
T0:媒体Pの先端部が定着ローラ103a、103bに到達すると、定着速度制御部15による定着速度制御が開始される。
このとき、弛みセンサ104の出力は、媒体Pに弛みが形成されていることを示すOFF信号が出力されているものとする。
また、ベルト速度制御部13によるベルト速度は、所定のベルト速度Vb、定着速度制御部15による定着速度Vfは、基準定着速度である定着速度Vf0となるように制御されている。ベルト速度Vbと定着速度Vf0との関係は、媒体Pに弛みを生成するため、ベルト速度Vb>定着速度Vf0となっている。
なお、通常、定着速度Vf0は、ベルト速度Vbよりも2%程度遅くなるように設定されるが、定着部103の個体差や媒体種類によって大きく変動するため、ベルト速度Vbより2%以上遅くなってしまう傾向にある。
定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のOFF情報を入力し、媒体Pの弛みを少なくするため、定着速度Vfを加速する。
加速した定着速度Vfが、ベルト速度Vbよりも速くなると、媒体Pの弛みは徐々に小さくなる。
T1:媒体Pの弛みが徐々に小さくなり、媒体Pに張りが形成されると、弛みセンサ104の出力は、媒体Pが張っていることを示すON信号となる。
定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のON情報が入力されると、媒体Pに弛みを形成するため、定着速度Vfを減速する。
減速した定着速度Vfが、ベルト速度Vbよりも遅くなると、媒体Pに弛みが徐々に形成される。
T2:媒体Pの弛みが徐々に大きくなり、媒体Pに所定量の弛みが形成されると、弛みセンサ104の出力は、媒体Pに弛みが形成されていることを示すOFF信号となる。
定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のOFF情報が入力されると、媒体Pの弛みを少なくするため、定着速度Vfを加速する。
加速した定着速度Vfが、ベルト速度Vbよりも速くなると、媒体Pの弛みは徐々に小さくなる。
定着速度制御部15は、T1およびT2における定着速度制御を繰り返して行い、媒体Pに生成される弛み量を制御する。
本実施例では、T1およびT2における制御を3回程度繰り返す期間を、粗調速度制御期間Caとし、定着速度Vfの平均値を算出するための期間とする。
粗調速度制御期間Caは、例えばT1およびT2における制御を、例えば2~3回繰り返す所定の期間とし、定着部103に媒体Pの先端が到達したときから媒体Pの搬送距離が所定距離Xとなる期間である。
また、定着速度Vfの加算上限値ΔVaは、「(定着速度Vf0+加算上限値ΔVa)>ベルト速度Vb」を満足するように設定し、定着速度Vfの減算上限値ΔVdは、「(定着速度Vf0-減算上限値ΔVd)<ベルト速度Vb」を満足するように設定する。
これは、ベルト速度Vbに対する定着速度Vfがベルト速度Vbより大きくなるように加速、またはベルト速度Vbより小さくなるように減速できるように、定着速度Vfを設定するためである。
このように、本実施例では、第1の期間としての粗調速度制御期間Caにおいては、(定着速度Vf0+加算上限値ΔVa)を定着速度の上限、(定着速度Vf0-減算上限値ΔVd)を定着速度の下限とした第1の増減範囲内で定着速度を増減させる。
粗調速度制御期間Caが経過すると、平均速度算出部18は、粗調速度制御期間Caにおける定着速度Vfの平均値を平均定着速度として算出し、その平均定着速度の情報を含む平均速度適用命令を定着速度制御部15に通知する。
定着速度制御部15は、平均速度適用命令に含まれる平均定着速度と定着速度(初期値)Vf0との差ΔVfとして算出する。
T10:粗調速度制御期間Caが経過すると、次に、定着速度制御部15は、微調速度制御期間Cbに入り、定着速度(初期値)Vf0にΔVfを加算して微調速度制御期間Cbにおける定着基準速度としての定着速度Vf0´に更新する。即ち、定着速度Vf0´=Vf0+ΔVfとなる。
なお、微調速度制御期間Cbは、媒体Pの搬送距離が所定距離Xとなる期間であり、媒体Pの搬送距離が所定距離Xとなる毎に繰り返される。
定着速度制御部15は、微調速度制御期間Cbにおける、定着速度Vfの加算上限値ΔVa´を粗調速度制御期間Caの加算上限値ΔVaより小さくし、また減算上限値ΔVd´を粗調速度制御期間Caの減算上限値ΔVdより小さくし、定着速度Vfの上限値および下限値を更新する。
加算上限値ΔVa´および減算上限値ΔVd´は、ベルト速度Vbと定着速度Vf0´との差によって決定され、加算上限値ΔVa´および減算上限値ΔVd´の最小値は、(ベルト速度Vb-定着速度Vf0´)の絶対値の最小値とすることができる。即ち、加算上限値ΔVa´および減算上限値ΔVd´は、ベルト速度Vbと定着速度Vf0´との差が小さくなればなるほど小さくすることができる。
ただし、加算上限値ΔVa´<(ベルト速度Vb-定着速度Vf0´)となると媒体Pの弛みが増幅したままとなってしまうため、ベルト速度や定着速度のバラツキを考慮し、加算上限値ΔVa´には所定の調整値を加算して決定するものとする。なお、減算上限値ΔVd´も同様に調整するものとする。
次に、定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のOFF情報を入力した場合、媒体Pの弛みを少なくするため、定着速度Vfを定着速度Vf0´から加速する。
加速した定着速度Vfが、ベルト速度Vbよりも速くなると、媒体Pの弛みは徐々に小さくなる。
T11:媒体Pの弛みが徐々に小さくなり、媒体Pに張りが形成されると、弛みセンサ104の出力は、媒体Pが張っていることを示すON信号となる。
定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のON情報が入力されると、媒体Pに弛みを形成するため、定着速度Vfを減速する。
減速した定着速度Vfが、ベルト速度Vbよりも遅くなると、媒体Pに弛みが徐々に形成される。
T12:媒体Pの弛みが徐々に大きくなり、媒体Pに所定量の弛みが形成されると、弛みセンサ104の出力は、媒体Pに弛みが形成されていることを示すOFF信号となる。
定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のOFF情報が入力されると、媒体Pの弛みを少なくするため、定着速度Vfを加速する。
加速した定着速度Vfが、ベルト速度Vbよりも速くなると、媒体Pの弛みは徐々に小さくなる。
以降、定着速度制御部15は、T11およびT12における定着速度制御を繰り返して行い、媒体Pに生成される弛み量を制御する。
このように、本実施例では、第2の期間としての微調速度制御期間Cbにおいては、(定着速度Vf0´+加算上限値ΔVa´)を定着速度の上限、(定着速度Vf0´-減算上限値ΔVd´)を定着速度の下限とした第2の増減範囲内、即ち第1の増減範囲より狭い第2の増減範囲内で定着速度を増減させる。
図5は第1の実施例における定着速度平均算出制御の説明図である。
プリンタが行う定着速度平均算出制御を図5に基づいて図1および図3を参照しながら説明する。
プリンタ1の平均速度算出部18は、図4に示す粗調速度制御期間Caおよび微調速度制御期間Cbにおいて、定着速度制御部15から通知された定着速度情報および媒体搬送距離情報に基づいて定着速度の平均値を算出する。
定着速度制御部15は、所定の制御周期S(例えば、10ms程度)が経過する度に、弛みセンサ104の出力信号を監視する。また、定着速度制御部15は、所定の制御周期S毎に、弛みセンサ104の出力信号に応じて定着速度Vf(または定着速度Vf´)を加速または減速する。
本実施例では、所定の制御周期S毎に、加速または減速する速度量は予め決定されているものとし、加速量は加算上限値ΔVa/N、減速量は減算上限値ΔVd/Mとする。
なお、加算上限値ΔVaおよび減算上限値ΔVdは、図4に示す加算上限値ΔVaおよび減算上限値ΔVdであり、Nは加算上限値ΔVaの分割数、Mは減算上限値ΔVdの分割数である。この分割数Nおよび分割数Mが大きければ加減速度の変化は緩やかになり、小さければ加減速度の変化は急になる。
本実施例では、図4に示す微調速度制御期間Cbにおける分割数Nおよび分割数Mは、粗調速度制御期間Caにおける分割数Nおよび分割数Mより大きくなるように設定する。これにより、微調速度制御期間Cbにおける定着速度の加減速度の変化は、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の加減速度の変化より緩やかになる。
このように、定着速度制御部15は、粗調速度制御期間Caにおいては第1の増減量で定着速度Vfを増減させる第1の搬送速度制御としての粗調速度制御を行い、微調速度制御期間Cbにおいては第1の増減量より少ない第2の増減量で定着速度Vf´を増減させる第2の搬送速度制御としての微調速度制御を行う。
定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のOFF情報を入力すると、媒体Pの弛みを少なくするため、定着速度Vfを加速する。
例えば、T20において、定着速度制御部15は、弛みセンサ104のOFF情報を入力すると、定着基準速度である定着速度Vf0に加算量として加算上限値ΔVa/Nを加算し、定着速度Vfを加速する。
一方、定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のON情報を入力すると、媒体Pに弛みを形成するため、定着速度Vfを減速する。
例えば、T21において、定着速度制御部15は、弛みセンサ104のON情報を入力すると、定着速度Vfから減算量として減算上限値ΔVd/Mを減算し、定着速度Vfを減速する。
また、T22においても、定着速度制御部15は、弛みセンサ104のON情報を入力しているため、定着速度Vfから減算量として減算上限値ΔVd/Mを減算し、定着速度Vfを減速する。
なお、図5では、加算上限値ΔVa/Nと、減算上限値ΔVd/Mとを同量として表しているが、加算上限値ΔVa/Nと、減算上限値ΔVd/Mとを異なるように設定するようにしても良い。
定着速度制御部15は、制御周期S毎に、定着速度Vfを加減速し、その定着速度情報と、定着モータ16の回転量から算出した媒体搬送距離情報とを平均速度算出部18へ通知する。
平均速度算出部18は、定着速度情報と媒体搬送距離情報が通知されると、定着速度情報に基づいてその時の定着速度Vfを記憶手段に累積加算していき、媒体が所定距離Xを搬送された時点、即ち図4に示す粗調速度制御期間Caまたは微調速度制御期間Cbが経過した時点で制御周期Sの回数で定着速度Vfの累積値を除算して定着速度の平均値を算出する。
粗調速度制御期間Caまたは微調速度制御期間Cbにおける定着速度の平均値を算出した平均速度算出部18は、その定着速度の平均値を含む平均速度適用命令を定着速度制御部15に通知する。
定着速度制御部15は、通知された平均速度適用命令に含まれる定着速度の平均値を、図4に示す次の微調速度制御期間Cbにおける定着基準速度としての定着速度Vf0´に順次適用する。
上述した構成の作用について説明する。
プリンタが行う定着速度制御処理を図6の第1の実施例における定着速度制御処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図3、図4、および図5を参照しながら説明する。
S101:プリンタ1のI/F部11は、ホストコンピュータ2のプリンタドライバ21から送信された印刷命令を受信し、印刷制御部12に通知する。
S102:印刷制御部12は、I/F部11から通知された印刷命令に従ってベルト速度制御部13にベルト速度設定を行い、また定着速度制御部15に定着速度設定を行い、媒体Pの搬送を開始する。ベルト速度制御部13はベルト速度設定に従ってモータ回転命令を出力してベルトモータ14を回転させ、定着速度制御部15は定着速度設定に従ってモータ回転命令を出力して定着モータ16を回転させて媒体Pを搬送する。
なお、記憶手段に記憶された定着速度累積値、媒体搬送距離累積値および制御回数は「0」に初期化されているものとする。
S103:印刷制御部12は、ベルトモータ14の回転量により、媒体Pの先端部が定着部103に到達するまで媒体Pを搬送したか否かを判定し、媒体Pの先端部が定着部103に到達したと判定すると処理をS104へ移行し、到達していないと判定すると媒体Pの先端部が定着部103に到達するまで媒体Pの搬送を継続する。
なお、媒体Pの先端部が定着部103に到達したか否かの判定をベルトモータ14の回転量で行うようにしたが、定着部103に配設された媒体検知センサで行うようにしても良い。
S104:媒体Pの先端部が定着部103に到達すると、定着速度制御部15は、図4に示す粗調速度制御期間Caにおける定着速度制御(粗調速度制御)を開始する。
S105:定着速度制御部15は、弛み検出部17から弛みセンサ104のON/OFF情報を入力し、弛みセンサ104で媒体Pの弛みを検出したか否かを判定し、検出したと判定すると処理をS107へ移行し、検出していないと判定すると処理をS106へ移行する。
S106:弛みセンサ104で媒体Pの弛みを検出していない、即ち媒体Pの張りを検出したと判定した定着速度制御部15は、定着モータ16の定着速度を減速させ、処理をS108へ移行する。
このとき、定着速度制御部15は、減速量を図5に示す減算上限値ΔVd/Mとして定着速度を減速させる。
S107:弛みセンサ104で媒体Pの弛みを検出したと判定した定着速度制御部15は、定着モータ16の定着速度を加速させ、処理をS108へ移行する。
このとき、定着速度制御部15は、加速量を図5に示す加算上限値ΔVa/Nとして定着速度を加速させる。
S108:定着速度制御部15は、定着速度の平均値を算出するため、制御周期が経過する毎に、定着速度情報および媒体搬送距離情報を平均速度算出部18に通知する。
平均速度算出部18は、通知された定着速度情報に基づいて定着速度を累積加算して定着速度累積値として記憶手段に記憶する。また、平均速度算出部18は、通知された媒体搬送距離情報に基づいて媒体の搬送距離を累積加算して媒体搬送距離累積値として記憶手段に記憶する。さらに、平均速度算出部18は、定着速度情報および媒体搬送距離情報が通知された回数を制御回数として記憶手段に記憶する。
S109:印刷制御部12は、印刷命令(印刷データ)によるすべての印刷が終了したか否かを判定し、終了していないと判定すると処理をS110へ移行し、終了したと判定すると処理をS114へ移行する。
S110:印刷制御部12により印刷が終了していないと判定されると、平均速度算出部18は、記憶手段に記憶した媒体搬送距離累積値(即ち、媒体Pの搬送距離)が所定距離X以上になったか否かを判定し、所定距離X以上になったと判定すると処理をS111へ移行し、所定距離X以上になっていないと判定すると処理をS105へ戻す。
S111:媒体Pの搬送距離が所定距離X以上になったと判定した平均速度算出部18は、定着速度累積値を制御回数で除算し、定着速度の平均値を算出する。平均速度算出部18は、算出した定着速度の平均値を定着速度に適用させるための平均速度適用命令を生成し、定着速度制御部15に通知する。
このように、平均速度算出部18は、図4に示す粗調速度制御期間Caおよび微調速度制御期間Cbが経過する毎に、粗調速度制御期間Caおよび微調速度制御期間Cbにおける定着速度の平均値を算出する。
S112:定着速度制御部15は、平均速度適用命令で指示された平均定着速度を定着速度に適用する。
定着速度制御部15は、図4に示すように、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の平均値を次の微調速度制御期間Cbの定着速度Vf0´に適用し、また微調速度制御期間Cbにおける定着速度の平均値を次の微調速度制御期間Cbの定着速度Vf0´に適用して順次更新する。
S113:平均速度適用命令で指示された平均定着速度を定着速度に適用した定着速度制御部15は、図4に示す微調速度制御期間Cbにおける定着速度制御(微調速度制御)を開始し、処理をS105へ移行する。
ここで、定着速度制御部15は、図4に示す微調速度制御期間Cbにおける定着速度Vfの加算上限値ΔVa´および減算上限値ΔVd´、および加減速量を設定するものとする。
S114:一方、S109において、印刷が終了したと判定した印刷制御部12は、平均速度算出部18により記憶手段に記憶された定着速度累積値、媒体搬送距離累積値および制御回数を「0」に初期化し、本処理を終了する。
このように、本実施例では、弛みセンサの出力状態に応じて定着速度を加速または減速して媒体の弛みを保持するように定着速度制御を行う期間を、媒体の先端部が定着部に到達してから所定距離を搬送されるまでの粗調速度制御期間と、その粗調速度制御期間が終了した後の微調速度制御期間に分け、粗調速度制御期間では、定着速度の変更量を大きくして定着速度のバラツキを吸収できるように制御し、また微調速度制御期間では、粗調速度制御期間で算出した定着速度の平均値を定着速度に適用して定着速度を制御する。
粗調速度制御期間における定着速度は、加速または減速を行いながら媒体の弛み量を保持することが可能な速度であり、その定着速度の平均値はベルト速度に近づくように収束する。
このことから、微調速度制御期間において粗調速度制御期間で算出した定着速度の平均値を定着速度に適用することにより、定着速度の変動量を少なくすることが可能になり、媒体の挙動(上下方向における振幅)を安定させた状態で媒体の搬送を行うことが可能になる。
また、定着速度のバラツキが大きい粗調速度制御期間を極力短い期間に抑えることができ、粗調速度制御期間の定着速度の平均値を定着速度に適用した微調速度制御期間では媒体の挙動を安定させることができる。
さらに、媒体を搬送している間は定着速度制御を行うようにしているため、長尺状の媒体を搬送する場合に、弛みエリアに媒体の後端が到達する前に弛みが解消されてベルトユニットと定着部の間で媒体が張ってしまうことを抑制し、印刷品位の低下を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、定着速度のバラツキが大きい所定期間の粗調速度制御期間における定着速度の平均値を算出し、その平均値を粗調速度制御期間が経過した後の微調速度制御期間の定着速度として適用して定着速度の加減速を行うようにしたことにより、定着速度の加速または減速による媒体の挙動を安定させた媒体の搬送を行うことができ、画像品位の低下を抑制することができるという効果が得られる。
また、定着速度のバラツキが大きい粗調速度制御期間を極力短い期間に抑えることができるため、安定した媒体搬送を行うことができるという効果が得られる。
さらに、長尺状の媒体が張ってしまうことを抑制し、印刷品位の低下を抑制することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、第1の実施例におけるプリンタの制御構成に平均速度適用部を追加したものとしている。その第2の実施例の構成を図7に第2の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図に基づいて説明する。
なお、プリンタの構成は図2および図3に示す第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。また、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は第2の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図である。
図7において、プリンタ1は、I/F部11と、印刷制御部12と、ベルト速度制御部13と、ベルトモータ14と、定着速度制御部151と、定着モータ16と、弛み検出部17と、平均速度算出部181と、平均速度適用部19とを有している。
印刷制御部12は、ホストコンピュータ2から受信した印刷命令をI/F部11から取得し、その印刷命令に従って各制御部を制御して媒体に画像を形成して印刷を行うものである。印刷制御部12は、ベルト速度制御部13にベルトの搬送速度を設定するベルト速度設定の情報を通知し、また定着速度制御部151に基準定着速度を設定する定着速度設定の情報を通知する。
定着速度制御部151は、印刷制御部12から通知された定着速度設定(基準定着速度)の情報に従って、定着モータ16にモータ回転命令を出力して定着モータ16の回転を開始し、その後、弛み検出部17からの弛みセンサ104のON/OFF情報に従って定着モータ16の回転速度を加減速する制御を行い、定着部の定着ローラの回転速度を制御するものである。
また、定着速度制御部151は、定着モータ16の回転速度を制御する所定の制御周期毎に、定着速度情報および媒体搬送距離情報を平均速度算出部181に通知する。
さらに、定着速度制御部151は、平均速度適用部19からの指示(平均速度適用命令)により、平均速度算出部181で算出された定着モータ16の平均速度に従って定着モータ16にモータ回転命令を出力して定着モータ16の回転を制御し、定着部の定着ローラ回転速度の基準定着速度を変更する。
定着モータ16は、定着速度制御部151から出力されたモータ回転命令に従って回転し、図3に示す定着部103の定着ローラ(103a、103b)を回転させ、媒体を搬送する。
弛み検出部17は、図3に示す弛みセンサ104の出力信号の情報であるON/OFF情報を定着速度制御部151に通知するものである。
弛み検出部17は、図3に示すベルトユニット101から弛みエリアEを通過し、定着部103に搬送される媒体の弛みを弛みセンサ104で検出(監視)し、検出した状態に応じたON/OFF情報を定着速度制御部151に通知する。
定着速度制御部151は、通知されたON/OFF情報に基づいて加速または減速の情報を加えた新たなモータ回転命令を生成して定着モータ16へ出力し、定着モータ16の速度を変更し、速度調整を行う。
平均速度算出部181は、定着速度制御部151から通知された定着速度情報および媒体搬送距離情報に基づいて媒体Pの所定搬送距離における定着速度の平均値を算出して平均速度情報を生成し、通知された定着速度情報とともに平均速度適用部19に通知する。平均速度情報とは、平均速度算出部181が算出した定着速度の平均値である。
平均速度適用部19は、平均速度算出部181から通知された定着速度情報および平均速度情報に基づいて平均速度情報で表される平均速度を定着モータ16に適用することができるか否かの判定を行い、適用可能な状態になったとき、平均速度情報で表される平均速度を定着モータ16のモータ回転命令に適用することを指示する平均速度適用命令を定着速度制御部151に通知する。
定着速度制御部151は、平均速度適用部19から平均速度適用命令が通知されると、その平均速度適用命令に従って、定着部の定着ローラの回転速度の基準定着速度を変更するとともに、定着モータの加速・減速の情報を粗調速度制御の加速・減速の値から微調速度制御の加速・減速の値に切り替える。
このように構成されたプリンタ1は、CPU等の制御部およびメモリ等の記憶部を備え、その制御部が記憶部に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいてプリンタ1全体の動作を制御する。
また、プリンタ1は、図3に示す弛みエリアEにおいて生成される媒体Pの弛み量が所定の範囲内となるように、定着速度制御部151により定着モータ16の速度を調整する定着速度制御を行う。
図8は第2の実施例における定着速度制御のタイミングチャートである。
プリンタが行う第2の実施例の定着速度制御を図8に基づいて図7を参照しながら説明する。なお、図8は、図4に示す粗調速度制御期間Caから微調速度制御期間Cbに切り替わる期間を表している。
図8において、本実施例では、粗調速度制御期間Caと微調速度制御期間Cbとの間に速度切り替え期間Ccを設けている。
粗調速度制御期間Caでは、図4に示す粗調速度制御期間Caと同様の定着速度制御が行われる。
微調速度制御期間Cbでは、図4に示す微調速度制御期間Cbと同様の定着速度制御が行われる。
本実施例では、粗調速度制御期間Caの終了時点における定着速度が微調速度制御の範囲外であった場合、速度切り替え期間Ccを設け、定着速度制御部151、平均速度算出部181、および平均速度適用部19は定着速度の変更を行う。
速度切り替え期間Ccでは、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の変更量(例えば、図5に示す定着速度変更量)を使用して定着速度の変更を行い、定着速度Vf0´になるまで定着速度の変更を継続して行う。
この速度切り替え期間Ccでは、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の変更量を継続して使用することにより、急激な定着速度の変化や過度に緩やかな定着速度の変化を抑制し、媒体に形成される弛み量を適切に保つことができる。
定着速度が微調速度制御の範囲内に入り、定着速度Vf0´となると、速度切り替え期間Ccを終了し、微調速度制御期間Cbに移行し、図4に示す微調速度制御期間Cbと同様の定着速度の微調速度制御が行われる。
このように、定着速度制御を行うことにより、常に媒体に形成される弛み量を適切に保つことができる。
なお、本実施例では、速度切り替え期間Ccの定着速度の変更量を粗調速度制御期間Caにおける定着速度の変更量と同じ変更量としたが、それに限られることなく、媒体の形成される弛み量を適切に保つことができれば、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の変更量と同じ変更量でなくても良い。
このように、本実施例では、プリンタ1の定着速度制御部151は、粗調速度制御期間Caが経過した後も、粗調速度制御期間Caにおける定着速度制御を継続して行い、定着速度が微調速度制御期間Cbにおける微調速度制御の範囲内に入ると、粗調速度制御期間Caの定着平均速度を微調速度制御期間Cbの定着速度の基準とし、微調速度制御を開始する。
上述した構成の作用について説明する。
プリンタが行う定着速度制御処理を図9の第2の実施例における定着速度制御処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図3、図7、および図8を参照しながら説明する。
S201~S209:図6のS101~109と同様の処理なので説明を省略する。
S210:印刷制御部12により印刷が終了していないと判定されると、平均速度算出部181は、記憶手段に記憶した媒体搬送距離累積値(即ち、媒体Pの搬送距離)が所定距離X以上になったか否かを判定し、所定距離X以上になったと判定すると処理をS211へ移行し、所定距離X以上になっていないと判定すると処理をS205へ戻す。
S211:媒体Pの搬送距離が所定距離X以上になったと判定した平均速度算出部181は、定着速度累積値を制御回数で除算し、定着速度の平均値を算出する。平均速度算出部181は、算出した定着速度の平均値を平均速度情報とし、定着速度制御部151から通知された定着速度情報とともに平均速度適用部19に通知する。
平均速度適用部19は、平均速度算出部181から通知された平均速度情報の定着速度の平均値(定着平均速度)に基づいて微調速度範囲を決定する。
この微調速度範囲は、例えば定着平均速度-減算上限値ΔVd´から定着平均速度+加算上限値ΔVa´までの間となる。
S212:平均速度適用部19は、平均速度算出部181から通知された定着速度情報に基づいて定着速度が微調速度範囲内にあるか否かを判定し、微調速度範囲内にあると判定すると処理をS216へ移行し、微調速度範囲内にないと判定すると処理をS213へ移行する。
S213:定着速度が微調速度範囲内にないと判定した平均速度適用部19は、制御周期が経過する毎に、平均速度算出部181から通知された定着速度情報に基づいて定着速度と、既に平均速度算出部181から通知されている平均速度(定着速度の平均値)とを比較し、定着速度が平均速度より大きいと判定すると処理をS214へ移行し、定着速度が平均速度以下であると判定すると処理をS215へ移行する。
なお、平均速度算出部181は、制御周期が経過する毎に、定着速度制御部15から通知される定着速度情報を平均速度適用部19に通知するものとする。
S214:平均速度適用部19により定着速度が平均速度より大きいと判定されると、定着速度制御部15は、定着モータ16の定着速度を加速させ、処理をS212へ戻す。
このとき、定着速度制御部15は、加速量を図5に示す粗調速度制御期間Caにおける加速量と同じ加算上限値ΔVa/Nとして定着速度を加速させる。
S215:平均速度適用部19により定着速度が平均速度以下であると判定されると、定着速度制御部15は、定着モータ16の定着速度を減速させ、処理をS212へ戻す。
このとき、定着速度制御部15は、減速量を図5に示す粗調速度制御期間Caにおける減速量と同じ減算上限値ΔVd/Mとして定着速度を減速させる。
S216:S212において、定着速度が微調速度範囲内にあると判定した平均速度適用部19は、S211において平均速度算出部181が算出した定着速度の平均値を定着速度に適用させるための平均速度適用命令を生成し、定着速度制御部15に通知する。
定着速度制御部15は、平均速度適用命令で指示された平均定着速度を定着速度に適用する。
S217:平均速度適用命令で指示された平均定着速度を定着速度に適用した定着速度制御部15は、図4に示す微調速度制御期間Cbにおける定着速度制御(微調速度制御)を開始し、処理をS205へ移行する。
ここで、定着速度制御部15は、図4に示す微調速度制御期間Cbにおける定着速度Vfの加算上限値ΔVa´および減算上限値ΔVd´、および加減速量を設定するものとする。
S218:一方、S209において、印刷が終了したと判定した印刷制御部12は、平均速度算出部181により記憶手段に記憶された定着速度累積値、媒体搬送距離累積値および制御回数を「0」に初期化し、本処理を終了する。
このように、本実施例では、粗調速度制御期間Caから微調速度制御期間Cbへ移行する速度切り替え期間Ccでは、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の変更量を継続して使用することにより、粗調速度制御期間Caから微調速度制御期間Cbへ移行するときの急激な定着速度の変化や緩やか過ぎる定着速度の変化を抑制し、媒体に形成される弛み量を適切に保つことができる。
ここで、粗調速度制御期間Caから微調速度制御期間Cbへ移行するときの急激な定着速度の変化とは、例えば図10(a)に示すように、粗調速度制御期間Caの終了時点で定着速度Vfが定着速度の上限値(Vf0+ΔVa)にあった場合、その定着速度Vfが粗調速度制御期間Caの定着速度の平均値である定着速度Vf0´に変化する時間T101は略0となり、定着速度Vfが短時間(瞬間的)に急減に変化してしまうことである。
このように、定着速度Vfが急減に変化することにより、定着速度がベルト速度に対して急激に遅くなった場合、媒体の弛みが過度に生成され、定着前のトナー像が装置内部の部材に触れて画像品位が低下し、定着速度がベルト速度に対して急激に速くなった場合、媒体に過度な張りが発生し、転写ベルトの駆動に影響を与えることによるトナー像のショックライン(白スジ)が発生してしまうことがある。
また、粗調速度制御期間Caから微調速度制御期間Cbへ移行するときの緩やか過ぎる定着速度の変化とは、例えば図10(b)に示すように、粗調速度制御期間Caが終了した時点で調速度制御期間Cbの定着速度の変化量を適用した場合、粗調速度制御期間Caの終了時点で定着速度の上限値(Vf0+ΔVa)にある定着速度Vfが粗調速度制御期間Caの定着速度の平均値である定着速度Vf0´に変化するのに要する時間はT102となり、定着速度Vfが定着速度Vf0´に変化するまでの時間が長時間になり、緩やかに変化してしまうことである。
このように、定着速度Vfが緩やかに変化することにより、定着速度がベルト速度に対して速い時間または遅い時間が増大するため、媒体に過度の張りまたは弛みが発生してしまうことがある。
本実施例では、粗調速度制御期間Caの終了時点で定着速度から調速度制御期間Caの定着速度の平均値である定着速度に変化させる速度変化量が大きい場合であっても、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の変更量を継続して使用することにより、急激な定着速度の変化や緩やか過ぎる定着速度の変化を抑制することができ、媒体に形成される弛み量を適切に保つことができる。
以上説明したように、第2の実施例では、粗調速度制御期間Caと微調速度制御期間Cbとの間に速度切り替え期間Ccを設け、その速度切り替え期間Ccでは、粗調速度制御期間Caにおける定着速度の変更量を継続して使用するようにしたことにより、第1の実施例の効果に加え、粗調速度制御期間Caから微調速度制御期間Cbへ移行するときの急激な定着速度の変化や緩やか過ぎる定着速度の変化を抑制することができ、媒体に形成される弛み量を適切に保つことができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置をプリンタとして説明したが、ファクシミリ装置や複合機(MFP)等としても良い。
1 プリンタ
11 I/F部
12 印刷制御部
13 ベルト速度制御部
14 ベルトモータ
15、151 定着速度制御部
16 定着モータ
17 弛み検出部
18、181 平均速度算出部
19 平均速度適用部
101 ベルトユニット
103 定着部
104 弛みセンサ
105 媒体ガイド
313 転写ベルト

Claims (4)

  1. 所定の搬送速度で媒体を搬送する第1の搬送部と、
    媒体の搬送方向における前記第1の搬送部の下流に配置され、変更可能な搬送速度で媒体を搬送する第2の搬送部と、
    前記第1の搬送部と前記第2の搬送部との間に形成される媒体の弛みを検出する検出部と、
    前記第2の搬送部に媒体の先端が到達した後、該媒体が所定距離を搬送されるまでの第1の期間において速度制御部により増減される前記第2の搬送部の平均搬送速度を算出し、さらに前記第1の期間の経過後、媒体が前記所定距離を搬送される第2の期間が経過する毎に、該第2の期間における前記平均搬送速度を算出する算出部と、
    前記第1の期間において前記検出部の検出結果に基づいて前記第2の搬送部の搬送速度を第1の増減範囲内で増減させ、前記第2の期間において前記第1の期間の平均搬送速度を前記第2の搬送部の搬送速度の基準とし、該搬送速度を前記検出部の検出結果に基づいて第2の増減範囲内で増減させる速度制御部と、
    を有し、
    前記速度制御部は、前記第2の期間が経過する毎に、該第2の期間における前記平均搬送速度を前記第2の搬送部の搬送速度の基準として更新し、
    さらに、前記速度制御部は、
    所定の制御周期で前記搬送速度を増減させ、
    前記第1の期間においては第1の増減量で前記第2の搬送部の搬送速度を増減させる第1の搬送速度制御を行い、
    前記第2の期間においては第2の増減量で前記第2の搬送部の搬送速度を増減させる第2の搬送速度制御を行い、
    前記第2の増減量は、前記第1の増減量より少ないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記第2の増減範囲は、前記第1の増減範囲より狭いことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記速度制御部は、
    前記第1の期間が経過した後も、前記第1の搬送速度制御を継続して行い、
    前記第2の搬送部の搬送速度が前記第2の増減範囲内に入ると、前記第1の期間の平均搬送速度を前記第2の搬送部の搬送速度の基準とし、前記第2の搬送速度制御を開始することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記第1の搬送部は、媒体に現像剤像を転写するベルトユニットであり、
    前記第2の搬送部は、前記現像剤像を媒体に定着させる定着部であることを特徴とする画像形成装置。
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